JP2000243740A - 半導体のエッチング方法および半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体のエッチング方法および半導体装置の製造方法

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JP2000243740A
JP2000243740A JP11046150A JP4615099A JP2000243740A JP 2000243740 A JP2000243740 A JP 2000243740A JP 11046150 A JP11046150 A JP 11046150A JP 4615099 A JP4615099 A JP 4615099A JP 2000243740 A JP2000243740 A JP 2000243740A
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semiconductor
etching
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opening
region
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JP11046150A
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English (en)
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Shigeharu Matsushita
重治 松下
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Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 非対称な構造の凹部を有する半導体装置を容
易に製造することが可能な半導体装置の製造方法を提供
することである。 【解決手段】 GaAs基板50上に、バッファ層1、
InGaAs層2、AlGaAs層3、n−AlGaA
sエッチング停止層4およびn−GaAsキャップ層5
を順に積層し、所定領域にソース電極8およびドレイン
電極10を形成する。さらに、ゲート電極形成領域上お
よびドレイン電極10の所定領域上にそれぞれ開口部4
0,41を有するフォトレジスト22を形成し、開口部
40内のn−GaAsキャップ層5を深さ方向および横
方向にエッチングする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体のエッチン
グ方法および凹部を有する半導体装置の製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】GaAsをはじめとする化合物半導体を
用いたヘテロ接合電界効果型トランジスタは、電子移動
度が高いことから、マイクロ波やミリ波帯に用いる電界
効果型半導体装置として、近年、様々な分野で応用され
ている。
【0003】図5および図6は、電界効果型トランジス
タ(以下、FETと呼ぶ)の製造方法の一例を示す模式
的工程断面図である。
【0004】図5(a)に示すように、まず、GaAs
基板50上に、アンドープのGaAsバッファ層11、
アンドープのIn0.2 Ga0.8 As層12、アンドープ
のAl0.22Ga0.78As層13、n−Al0.22Ga0.78
Asエッチング停止層14およびn−GaAsキャップ
層15を順にエピタキシャル成長させる。次に、n−G
aAsキャップ層15上の所定領域にフォトレジストを
形成し、酒石酸系エッチャントを用いてエッチングを行
い、メサパターンを形成する。その後、フォトレジスト
を除去する。
【0005】続いて、図5(b)に示すように、メサパ
ターンの両側面からそれぞれ上面に至るソース電極形成
領域およびドレイン電極形成領域に開口部を有するフォ
トレジスト20を形成する。その後、AuGe膜、Ni
膜およびAu膜を順に蒸着し、リフトオフ法により、フ
ォトレジスト20上のAuGe膜、Ni膜およびAu膜
をフォトレジスト20とともに除去し、図5(c)に示
すようなソース電極8およびドレイン電極10を形成す
る。さらに、ソース電極8およびドレイン電極10を4
00℃で2分間熱処理し、合金化を行う。
【0006】さらに、図5(d)に示すように、n−G
aAsキャップ層15上のゲート電極形成領域に開口部
を有するフォトレジスト21を形成する。
【0007】次に、図6(e)に示すように、クエン酸
系エッチャントにより、開口部内のn−GaAsキャッ
プ層15を、n−Al0.22Ga0.78Asエッチング停止
層14が露出するまでエッチングする。この場合、深さ
方向にエッチングが行われるとともに、横方向にサイド
エッチングが行われる。このようにして、1対のn−G
aAsキャップ層15a,15bを形成し、n−GaA
sキャップ層15aとn−GaAsキャップ層15bと
の間に凹部を形成する。
【0008】この後、Ti膜およびAl膜を順に蒸着
し、リフトオフ法により、フォトレジスト21上のTi
膜およびAl膜をフォトレジスト21とともに除去し、
図6(f)に示すようなゲート電極9を形成する。この
場合、フォトレジスト21の開口部を用いて凹部内の中
心部にゲート電極9がセルフアライン(自己整合的)に
形成される。このようにしてFET200を作製する。
【0009】上記の図6(e)に示すエッチングにおい
て、開口部からソース電極8へ向かう方向のサイドエッ
チングと、開口部からドレイン電極10へ向かう方向の
サイドエッチングとは、ほぼ同じ速度で進行する。この
ため、開口部からソース電極8側のサイドエッチング量
4 と開口部からドレイン電極10側のサイドエッチン
グ量S4 とは等しくなる。
【0010】したがって、開口部にゲート電極9が形成
されたFET200においては、ソース電極8側のn−
GaAsキャップ層15aからゲート電極9までの距離
4と、ドレイン電極10側のn−GaAsキャップ層
15bからゲート電極9までの距離d4 とが等しくな
る。このようにFET200は、ゲート電極9に対して
ソース電極8側の寸法およびドレイン電極10側の寸法
が対称な凹部を有する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記のFET200が
高い相互コンダクタンスを有するためには、ソース電極
8側のn−GaAsキャップ層15aからゲート電極9
までの距離d4 を小さくする必要がある。一方、FET
200が高いゲート耐圧特性を有するためには、ドレイ
ン電極10側のn−GaAsキャップ層15bからゲー
ト電極9までの距離d4 を大きくする必要がある。
【0012】以上の点から、高い相互コンダクタンスを
有しかつ高いゲート耐圧特性を有するFETを作製する
ためには、ソース電極8側のn−GaAsキャップ層1
5aからゲート電極9までの距離d4 を小さくするとと
もに、ドレイン電極10側のn−GaAsキャップ層1
5bからゲート電極9までの距離d4 を大きくする必要
がある。したがって、この場合のFETは、ゲート電極
9に対してソース電極8側の寸法およびドレイン電極1
0側の寸法が非対称な凹部を有する。
【0013】ゲート電極9に関して非対称な凹部を有す
るFETを製造するためには、フォトレジスト22の開
口部を用いて凹部内にゲート電極9を自己整合的に形成
することができない。この場合、例えば、図6(e)に
示すエッチングにより凹部を形成した後、フォトレジス
ト21を除去し、さらに、ソース電極8に近い凹部内の
ゲート電極形成領域上に開口部を有するフォトレジスト
を形成し、ゲート電極9を形成する必要がある。
【0014】このように、ゲート電極9の形成のための
フォトレジストを形成する工程がさらに必要となるの
で、FETの工程数が増加する。また、凹部を形成する
ためのフォトレジスト21とは別のフォトレジストを用
いて凹部内の所定位置にゲート電極9を形成するため、
凹部内でのゲート電極9の位置にばらつきが生じやす
い。
【0015】本発明の目的は、半導体を任意の形状に容
易にエッチングすることが可能な半導体のエッチング方
法を提供することである。
【0016】本発明の他の目的は、非対称な構造の凹部
を有する半導体装置を容易に製造することが可能な半導
体装置の製造方法を提供することである。
【0017】
【課題を解決するための手段および発明の効果】第1の
発明に係る半導体のエッチング方法は、エッチャントを
用いて半導体をエッチングする方法であって、半導体の
第1の領域上に第1の開口部を有するマスクパターンを
形成するとともに第1の領域と異なる第2の領域上に半
導体とエッチャントとの間の電荷の経路を設けるもので
ある。
【0018】本発明に係る半導体のエッチング方法によ
れば、エッチャントを用いたエッチングにより、半導体
の第1の領域がエッチングされる。この場合、半導体の
第2の領域に半導体とエッチャントとの間の電荷の経路
を形成することにより、エッチャントと半導体との間の
電荷の授受が促進され、半導体の第1の領域から第2の
領域に向かう方向においてエッチングが促進される。そ
れにより、第1の領域から第2の領域に向かう方向にお
けるエッチングの量を他の方向におけるエッチングの量
に比べて大きくすることが可能となる。したがって、第
2の領域を任意に設定することにより、半導体を容易に
任意の形状にエッチングすることができる。
【0019】第1の領域から半導体のエッチングを促進
すべき方向に電荷の経路を設けることが好ましい。これ
により、第1の領域から所望の方向にエッチングを促進
することが可能となり、所望のエッチング形状が得られ
る。
【0020】また、電荷の経路の伝導率を調整すること
により第1の領域からの半導体のエッチング量を制御し
てもよい。この場合、電荷の経路の伝導率を調整するこ
とにより、エッチャントと半導体との間の電荷の授受の
程度を調整することが可能となる。それにより、第1の
領域からの半導体のエッチングの量を制御することが可
能となり、所望のエッチング形状が得られる。
【0021】半導体の第2の領域上に導電層を形成し、
導電層を覆うようにマスクパターンを形成するとともに
導電層上のマスクパターンに第2の開口部を形成するこ
とにより電荷の経路を形成してもよい。この場合、導電
層上のマスクパターンに第2の開口部を形成することに
より、第2の開口部および導電層を通してエッチャント
と半導体との間に電荷の経路を形成することが可能とな
る。それにより、第1の領域から第2の領域へ向かう方
向において半導体のエッチングが促進される。
【0022】また、第2の開口部の面積を調整すること
により半導体のエッチング量を制御してもよい。この場
合、マスクパターンの第2の開口部の面積を調整するこ
とにより、第2の開口部内でエッチャントに接する導電
層の面積を調整することができる。それにより、エッチ
ャントと半導体との間の電荷の経路の伝導率を調整し、
第1の領域から第2の領域に向かう方向における半導体
のエッチングの量を制御することが可能となる。
【0023】第2の発明に係る半導体装置の製造方法
は、第1の半導体層および第2の半導体層を順に形成す
る工程と、第2の半導体層の所定領域上に導電層を形成
する工程と、第2の半導体層上の導電層を除く所定領域
に第1の開口部を有しかつ導電層上に第2の開口部を有
するマスクパターンを第2の半導体層上および導電層上
に形成する工程と、エッチャントにより、マスクパター
ンの第1の開口部を通して第2の半導体層を深さ方向お
よび横方向に所定量エッチングすることにより第2の半
導体層に凹部を形成するとともに第1の半導体層を露出
させる工程とを備えたものである。
【0024】本発明に係る半導体装置の製造方法におい
ては、導電層上に第2の開口部を有するマスクパターン
を形成することにより、第2の開口部および導電層を通
してエッチャントと第2の半導体層との間に電荷の経路
が形成される。この状態でエッチャントによりマスクパ
ターンの第1の開口部を通して第2の半導体層を深さ方
向および両横方向にエッチングし、第1の開口部よりも
大きな寸法を有する凹部を形成して第1の半導体層を露
出させる。
【0025】上記のエッチングの際、電荷の経路が形成
された第2の開口部内においては、エッチャントと第2
の半導体層との間の電荷の授受が促進される。このた
め、第2の半導体層において第2の開口部に向かう横方
向のエッチングの量が、他の方向における第2の半導体
層の横方向のエッチングの量に比べて大きくなる。した
がって、第1の開口部に対して非対称な構造を有する凹
部を一工程で容易に形成することが可能となる。その結
果、エッチング時間の短縮化が図られる。
【0026】また、マスクパターンの第2の開口部の面
積により凹部内の第2の半導体層の横方向のエッチング
量を制御することが好ましい。
【0027】この場合、第2の開口部の面積を調整する
ことにより、第2の開口部内でエッチャントに接する導
電層の面積を調整することができる。それにより、エッ
チャントと第2の半導体層との間の電荷の経路の伝導率
を調整し、第2の半導体層において第2の開口部に向か
う横方向のエッチングの量を正確にかつ容易に制御する
ことが可能となる。
【0028】マスクパターンの第1の開口部下の凹部内
で露出した第1の半導体層上にゲート電極を形成する工
程をさらに備えてもよい。この場合、マスクパターンの
第1の開口部を用いて、凹部の中心部からずれた位置に
ゲート電極を自己整合的に形成することが可能となる。
それにより、工程数が削減されるとともに、ゲート電極
を凹部内の所定位置に高精度に形成することができる。
したがって、製造コストおよび製造時間が低減され、か
つ歩留りが向上する。
【0029】さらに、導電層は、第2の半導体層上に間
隔を隔てて形成された1対のオーミック電極であり、少
なくとも1つのオーミック電極上にマスクパターンの第
2の開口部を形成してもよい。
【0030】一方のオーミック電極上に第2の開口部を
形成した場合には、一方のオーミック電極上に電荷の経
路が形成されるので、第1の開口部から一方のオーミッ
ク電極に向かう横方向のエッチングを促進することがで
きる。それにより、ゲート電極から一方のオーミック電
極側の第2の半導体層の端部までの距離をゲート電極か
ら他方のオーミック電極側の第2の半導体層の端部まで
の距離に比べて大きくすることができる。その結果、高
いゲート耐圧特性を有しかつ高い相互コンダクタンスを
有する電界効果型半導体装置が実現される。
【0031】また、1対のオーミック電極の各々の上に
第2の開口部を形成すると、ゲート電極に対して対称な
凹部を有する電界効果型半導体装置を作製することが可
能となる。このような電界効果型半導体装置において
は、ゲート電極から両方のオーミック電極側の第2の半
導体層の端部までの距離が等しくなる。この場合、凹部
を形成する際のエッチング時間を短くすることが可能と
なる。
【0032】第1および第2の半導体層を構成する材料
がGaAs、AlGaAs、InGaP、InP、In
GaAsおよびAlInAsからなる材料群のうちのい
ずれか2つの材料であってもよい。
【0033】この場合、上記の材料群のうち、エッチン
グレートの異なる2つの材料により第1および第2の半
導体層が構成される。エッチングレートの異なる2つの
材料のうち、エッチングレートの小さな材料により第1
の半導体層が構成され、エッチングレートの大きな材料
により第2の半導体層が構成される。それにより、第2
の半導体層のエッチングの際に、第1の半導体層をエッ
チング停止層として利用することが可能となり、第2の
半導体層の選択エッチングが可能となる。
【0034】特に、第1および第2の半導体層を構成す
る材料の組み合わせがGaAsとAlGaAs、GaA
sとInGaP、InGaAsとAlInAsまたはI
nGaAsとInPであってもよい。
【0035】このような材料の組み合わせにより構成さ
れる第1および第2の半導体層においては、エッチング
レートの差が大きい。したがって、第2の半導体層と第
1の半導体層とのエッチング選択比が大きくなるため、
第2の半導体層を精度良く選択エッチングすることが可
能となる。
【0036】
【発明の実施の形態】図1〜図3は、本発明に係る半導
体装置の製造方法の一例を示す模式的工程断面図であ
る。
【0037】図1(a)に示すように、まずGaAs基
板50上に、厚さ800nmのアンドープのGaAsバ
ッファ層1、厚さ10nmのアンドープのIn0.2 Ga
0.8As層2、厚さ2nmのアンドープのAl0.22Ga
0.78As層3、厚さ35nmのn−Al0.22Ga0.78
sエッチング停止層4および厚さ80nmのn−GaA
sキャップ層5を、順にエピタキシャル成長させる。な
お、この場合のn型ドーパントにはSiを用いている。
n−Al0.22Ga0.78Asエッチング停止層4の電子濃
度は2×1018cm-3であり、n−GaAsキャップ層
5の電子濃度は3×1018cm-3である。
【0038】次に、図1(b)に示すように、n−Ga
Asキャップ層5の所定領域上にフォトレジスト19を
形成し、酒石酸系エッチャントにより、n−GaAsキ
ャップ層5、n−Al0.22Ga0.78Asエッチング停止
層4、n−Al0.22Ga0.78As層3、In0.2 Ga
0.8 As層2およびGaAsバッファ層1の一部をエッ
チングする。この後、フォトレジスト19を除去し、図
1(c)に示すようなメサパターン(台形状パターン)
を有する素子領域を形成する。
【0039】続いて、図2(d)に示すように、プラズ
マCVD法により、素子領域の上面にSiN膜30を堆
積する。その後、メサパターンの両側面からそれぞれ上
面に至るソース電極形成領域およびドレイン電極形成領
域に開口部を有するフォトレジスト20をSiN膜30
上に形成する。さらに、フォトレジスト20の開口部下
のSiN膜30を、CF4 およびO2 を用いた反応性イ
オンエッチング法(RIE法)によりエッチングする。
【0040】続いて、AuGe膜、Ni膜およびAu膜
を順に蒸着し、リフトオフ法により、フォトレジスト2
0上のAuGe膜、Ni膜およびAu膜をフォトレジス
ト20とともに除去し、図2(e)に示すようなソース
電極8およびドレイン電極10を形成する。さらに、4
00℃で2分間熱処理し、合金化を行う。
【0041】次に、図2(f)に示すように、SiN膜
30上のゲート電極形成領域およびドレイン電極10の
所定領域上にそれぞれ開口部40,41を有するフォト
レジスト22を形成する。本例では、フォトレジスト2
2のドレイン電極10上の開口部41の面積を1000
μm2 とする。
【0042】続いて、図3(g)に示すように、CF4
およびO2 を用いたRIE法(反応性イオンエッチング
法)により、開口部40内のSiN膜30をn−GaA
sキャップ層5が露出するまでエッチングする。
【0043】さらに、図3(h)に示すように、クエン
酸系エッチャント(クエン酸:過酸化水素水=5:2)
により、開口部40内のn−GaAsキャップ層5をn
−Al0.22Ga0.78Asエッチング停止層4が露出する
まで深さ方向にエッチングするとともに横方向にサイド
エッチングする。このようなエッチングは、エッチャン
トとn−GaAsキャップ層5との電気化学反応、すな
わちエッチャントとn−GaAsキャップ層5との電荷
の授受により進行する。
【0044】上記のようにドレイン電極10上に開口部
41を形成することにより、導電層であるドレイン電極
10を介して開口部41内のエッチャントとn−GaA
sキャップ層5との間に電荷の経路が形成される。この
場合、開口部40内においてエッチャントとn−GaA
sキャップ層5との間で電荷の授受が行われるととも
に、開口部41内においてもドレイン電極10を介して
エッチャントとn−GaAsキャップ層5との間で電荷
の授受が行われる。それにより、エッチャントとn−G
aAsキャップ層5との間の電荷の授受が促進される。
したがって、n−GaAsキャップ層5において開口部
40からドレイン電極10へ向かう方向のサイドエッチ
ングの速度が大きくなり、サイドエッチングが促進され
る。
【0045】一方、ソース電極8上のフォトレジスト2
2には開口部が形成されていないため、ソース電極8側
のn−GaAsキャップ層5には上記のような電荷の経
路が形成されない。したがって、開口部40からソース
電極8へ向かう方向のサイドエッチングの速度は、開口
部40からドレイン電極10へ向かう方向のサイドエッ
チングの速度よりも小さくなる。
【0046】このように、ドレイン電極10上のフォト
レジスト22に開口部41を形成することにより、ドレ
イン電極10側のn−GaAsキャップ層5のサイドエ
ッチングの速度をソース電極8側のn−GaAsキャッ
プ層5側のサイドエッチングの速度よりも大きくし、ド
レイン電極10側のサイドエッチング量S2 をソース電
極8側のサイドエッチング量S1 よりも大きくする。本
例の場合、ソース電極8側のサイドエッチング量S1
100nmであり、ドレイン電極10側のサイドエッチ
ング量S2 は300nmである。
【0047】上記のエッチングにおいては、n−Al
0.22Ga0.78Asエッチング停止層4が露出するまでn
−GaAsキャップ層5のエッチングを行う。この場合
のエッチング時間は30秒間である。
【0048】n−GaAsキャップ層5とn−Al0.22
Ga0.78Asエッチング停止層4とでは、エッチングレ
ートが異なり、n−Al0.22Ga0.78Asエッチング停
止層4の方が、n−GaAsキャップ層5よりもエッチ
ングレートが小さい。したがって、n−GaAsキャッ
プ層5とn−Al0.22Ga0.78Asエッチング停止層4
とのエッチング選択比は大きく、100程度である。こ
のことから、開口部40内のn−GaAsキャップ層5
のエッチングにおいては、n−Al0.22Ga0. 78Asエ
ッチング停止層4よりもエッチングレートの大きなn−
GaAsキャップ層5を選択的にエッチングし、エッチ
ングレートの小さなn−Al0.22Ga0. 78Asエッチン
グ停止層4が露出した時点でエッチングを停止する。そ
れにより、エッチングの深さを正確に制御することがで
きる。
【0049】上記のエッチングにより、図3(h)に示
すように、1対のn−GaAsキャップ層5a,5bを
形成し、n−GaAsキャップ層5aとn−GaAsキ
ャップ層5bとの間に凹部を形成する。
【0050】最後に、Ti膜、Pt膜およびAu膜を順
に蒸着し、リフトオフ法により、フォトレジスト22上
のTi膜、Pt膜およびAu膜をフォトレジスト22と
ともに除去する。このようにして、図3(i)に示すよ
うに、凹部内で露出した開口部40下のn−Al0.22
0.78Asエッチング停止層4上に、ゲート長d3
0.5μmのゲート電極9を形成する。なお、このとき
ドレイン電極10上の開口部41の領域には、ゲート電
極9と同じ材料からなる金属膜91が形成される。
【0051】以上のようにして作製した図3(i)に示
すFET100において、ソース電極8側のn−GaA
sキャップ層5aとゲート電極9との距離d1 は100
nmであり、ドレイン電極10側のn−GaAsキャッ
プ層5bとゲート電極9との距離d2 は300nmであ
る。このように、FET100の凹部は、ゲート電極9
に対してソース電極8側の寸法およびドレイン電極10
側の寸法が非対称な構造を有する。このように、FET
100においては、ソース電極8側のn−GaAsキャ
ップ層5aとゲート電極9との距離d1 が短いため、高
い相互コンダクタンスを有するとともに、ドレイン電極
10側のn−GaAsキャップ層5bとゲート電極9と
の距離d2 が大きいため、良好なゲート耐圧特性を有す
る。
【0052】上記のFETの製造方法においては、n−
GaAsキャップ層5にフォトレジスト22の開口部4
0に対して非対称な凹部を一工程で形成することができ
るため、工程数が削減され、製造時間が短縮される。ま
た、フォトレジスト22の開口部40を用いてゲート電
極9を凹部内の中心部からずれた位置に自己整合的に形
成することができるため、歩留りが向上する。
【0053】また、ドレイン電極10上の開口部41の
面積を調整することにより、ドレイン電極10側のn−
GaAsキャップ層5のサイドエッチング量S2 を精度
よく制御することが可能となり、n−GaAsキャップ
層5bからゲート電極9までの距離d2 を精度よく制御
することが可能となる。それにより、制御性が高くかつ
均一な素子特性を有するFET100を製造することが
できる。
【0054】図4は、ドレイン電極10上の開口部41
の面積とn−GaAsキャップ層5のサイドエッチング
量S2 との関係を示す図である。なお、図4はエッチン
グ時間が30秒の場合について示している。
【0055】図4に示すように、開口部41の面積を大
きくすることにより、n−GaAsキャップ層5のサイ
ドエッチング量S2 が大きくなる。これは、開口部41
の面積を大きくすることにより、ドレイン電極10を介
してエッチャントとn−GaAsキャップ層5との間に
形成される電荷の経路の伝導率が高くなるためと考えら
れる。それにより、エッチャントとn−GaAsキャッ
プ層5とにおける電荷の授受が容易になり、開口部41
からドレイン電極10へ向かう方向のサイドエッチング
が促進されると考えられる。このように、開口部41の
面積を調整することにより、サイドエッチング量S2
制御することが可能となる。
【0056】なお、図4はエッチング時間が30秒の場
合について示しているが、エッチング時間が長くなるに
伴い、ドレイン電極10側のn−GaAsキャップ層5
のサイドエッチング量S2 も大きくなる。前述のように
n−GaAsキャップ層5およびn−Al0.22Ga0.78
Asエッチング停止層4におけるエッチング選択比が大
きいため、n−Al0.22Ga0.78Asエッチング停止層
4はエッチングされにくい。それにより、サイドエッチ
ングの許容時間が長くなる。したがって、所望の形状の
凹部を効果的に形成することが可能となる。
【0057】また、上記のFET100の製造方法にお
いては、一方の導電層であるドレイン電極10上のフォ
トレジスト22に開口部41を形成しているが、両方の
導電層上、すなわちソース電極8上およびドレイン電極
10上のフォトレジスト22にそれぞれ開口部を形成し
てもよい。
【0058】ソース電極8上に開口部を形成した場合に
は、導電層であるソース電極8を介してエッチャントと
n−GaAsキャップ層5との間に電荷の経路が形成さ
れる。これにより、ソース電極8側でもエッチャントと
n−GaAsキャップ層5とにおける電荷の授受が可能
となるので、ソース電極8側のn−GaAsキャップ層
5におけるサイドエッチングが促進され、サイドエッチ
ング量S1 を大きくすることが可能となる。
【0059】なお、ソース電極8上に開口部を形成する
場合においても、ドレイン電極10上に開口部41を形
成する場合と同様、開口部の面積を調整することによ
り、n−GaAsキャップ層5のサイドエッチング量S
1 を制御することが可能となる。この場合、開口部の面
積とn−GaAsキャップ層5のサイドエッチング量S
1 との間には、図4に示す関係と同様の関係が成り立
つ。
【0060】例えば、ソース電極8上およびドレイン電
極10上のフォトレジスト22に開口部をそれぞれ形成
するとともに、ドレイン電極10上の開口部の面積をソ
ース電極8上の開口部の面積よりも大きくする。この場
合においては、ソース電極8側のn−GaAsキャップ
層5のサイドエッチング量S1 をドレイン電極10側の
n−GaAsキャップ層5のサイドエッチング量S2
りも小さくすることが可能となる。それにより、作製さ
れたFETの凹部においては、ソース電極8側の寸法お
よびドレイン電極10側の寸法がゲート電極9に対して
非対称となる。
【0061】このように、ソース電極8上およびドレイ
ン電極10上の開口部の面積を調整することにより、ゲ
ート電極9に対して非対称な所望の形状を有する凹部を
備えたFETを作製することが可能となる。この場合、
エッチング時間を短縮することができる。
【0062】また、ゲート電極9に対して対称な凹部を
有するFETを作製する場合においても、ソース電極8
上およびドレイン電極10上に面積の等しい開口部を形
成することにより、ソース電極8側およびドレイン電極
10側のn−GaAsキャップ層5のサイドエッチング
を促進させることが可能となる。この場合、エッチング
時間を短縮することができる。
【0063】なお、上記のFET100においては、n
−キャップ層およびn−エッチング停止層の材料として
GaAsとAl0.22Ga0.78Asとを組み合わせている
が、n−キャップ層およびn−エッチング停止層の材料
の組み合わせはこれ以外であってもよい。例えば、Ga
As、Al0.22Ga0.78As、In0.2 Ga0.8 As、
In0.49Ga0.51P、Al0.52In0.48As、InPお
よびIn0.53Ga0.47Asから構成される材料群のう
ち、両者のエッチングレートの比、すなわちエッチング
選択比が大きくなるいずれか2つの材料を組み合わせて
もよい。この場合、エッチングレートの大きな材料によ
りn−キャップ層を構成するとともに、エッチングレー
トの小さな材料によりn−エッチング停止層を構成す
る。これらの材料のクエン酸系エッチャントに対するエ
ッチングレートを表1に示す。
【0064】
【表1】
【0065】表1に示すように、エッチング選択比の大
きな組み合わせは、GaAsとAl 0.22Ga0.78As、
GaAsとIn0.49Ga0.51P、In0.53Ga0.47As
とAl0.52Ga0.48AsおよびIn0.2 Ga0.8 Asと
InPであり、各々の組み合わせにおけるエッチング選
択比は、それぞれ100、400、50および500で
ある。したがって、n−キャップ層およびn−エッチン
グ停止層の材料として、上記のような材料を組み合わせ
ることが好ましい。
【0066】特に、GaAsからなる基板上に形成する
n−キャップ層およびn−エッチング停止層の材料の組
み合わせがGaAsとAlGaAs、またはGaAsと
In 0.49Ga0.51Pである場合と、InPからなる基板
上に形成するn−キャップ層およびn−エッチング停止
層の材料の組み合わせがIn0.53Ga0.47AsとAl
0.52Ga0.48As、またはIn0.53Ga0.47AsとIn
Pである場合とにおいては、基板と各層とが格子整合す
るため、各層の膜厚に対する制限がない。したがって、
このような材料系をn−キャップ層およびn−エッチン
グ停止層の材料として用いることが好ましい。
【0067】また、凹部の形成の際に用いるエッチャン
トは、クエン酸系エッチャントに限定されない。選択エ
ッチングが可能であれば、例えばNH4 OH:H2 2
系等のクエン酸系以外のエッチャントを用いてもよく、
あるいはドライエッチングであってもよい。
【0068】上記においては、本発明をシングルヘテロ
構造を有するFETに適用した場合について説明した
が、これ以外にも、ホモ接合構造またはダブルヘテロ構
造を有する電界効果型半導体装置に適用することも可能
である。さらに、FET以外のリセス構造を有するヘテ
ロ接合素子において適用することも可能である。
【0069】
【実施例】[実施例]実施例においては、図1〜図3に
示すFETの製造方法によりFET100を作製し、こ
のFET100のトランジスタ特性について調べた。
【0070】[比較例]比較例においては、図5および
図6に示すFETの製造方法によりFET200を作製
し、このFET200のトランジスタ特性について調べ
た。
【0071】実施例および比較例の結果を表2に示す。
なお、FET100,200のゲート電極9のゲート長
3 ,d6 は0.5μmとした。
【0072】
【表2】
【0073】表2に示すように、実施例のFET100
におけるソース電極8側のサイドエッチング量S1 は、
比較例のFET200におけるサイドエッチング量S4
と等しく、100nmである。このため、FET100
においては、FET200と比較して遜色のない高い相
互コンダクタンスが得られるとともに、ドレイン電流お
よびしきい値電圧においても、FET200における各
々と大きな差が見られない。
【0074】一方、FET100におけるドレイン電極
10側のサイドエッチング量S2 は300nmであり、
FET200におけるサイドエッチング量S4 の100
nmよりも大きい。このため、FET100のゲート耐
圧は、FET200のゲート耐圧よりも大幅に向上して
いる。
【0075】また、FET100の製造方法において
は、凹部の形成の際のサイドエッチング量S1 ,S2
精度よく制御することが可能であるため、相互コンダク
タンス、ドレイン電流およびしきい値電圧における各々
の標準偏差が、FET200における各々の標準偏差と
同様に小さくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るFETの製造方法の例を示す模式
的工程断面図である。
【図2】本発明に係るFETの製造方法の例を示す模式
的工程断面図である。
【図3】本発明に係るFETの製造方法の例を示す模式
的工程断面図である。
【図4】ドレイン電極上の開口面積とサイドエッチング
量との関係を示す図である。
【図5】FETの製造方法の例を示す模式的工程断面図
である。
【図6】FETの製造方法の例を示す模式的工程断面図
である。
【符号の説明】
1,11 バッファ層 2,12 In0.2 Ga0.8 As層 3,13 Al0.22Ga0.78As層 4,14 n−Al0.22Ga0.78Asエッチング停止層 5,5a,5b n−GaAsキャップ層 8 ソース電極 9 ゲート電極 10 ドレイン電極 30 SiN膜 40,41 開口部 50 GaAs基板 100,200 FET
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4K057 WA11 WB11 WD10 WE01 WE13 WE25 WN01 5F004 BA04 DA01 DA26 DB07 DB19 DB20 EA07 EA09 EA10 EA17 EA23 EB02 5F043 AA14 AA35 BB07 DD14 DD15 DD18 FF02 FF05 GG04 5F102 FA01 GB01 GC01 GD01 GJ05 GK05 GL04 GL08 GM06 GN05 GQ01 GR04 GR10 GR12 GT03 HB05 HC01 HC17 HC19

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エッチャントを用いて半導体をエッチン
    グする方法において、 前記半導体の第1の領域上に第1の開口部を有するマス
    クパターンを形成するとともに前記第1の領域と異なる
    第2の領域上に前記半導体と前記エッチャントとの間の
    電荷の経路を設けることを特徴とする半導体のエッチン
    グ方法。
  2. 【請求項2】 前記第1の領域から前記半導体のエッチ
    ングを促進すべき方向に前記電荷の経路を設けることを
    特徴とする請求項1記載の半導体のエッチング方法。
  3. 【請求項3】 前記電荷の経路の伝導率を調整すること
    により前記第1の領域からの前記半導体のエッチング量
    を制御することを特徴とする請求項1または2記載の半
    導体のエッチング方法。
  4. 【請求項4】 前記半導体の前記第2の領域上に導電層
    を形成し、前記導電層を覆うように前記マスクパターン
    を形成するとともに前記導電層上の前記マスクパターン
    に第2の開口部を形成することにより前記電荷の経路を
    形成することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記
    載の半導体のエッチング方法。
  5. 【請求項5】 前記第2の開口部の面積を調整すること
    により前記半導体のエッチング量を制御することを特徴
    とする請求項1〜4のいずれかに記載の半導体のエッチ
    ング方法。
  6. 【請求項6】 第1の半導体層および第2の半導体層を
    順に形成する工程と、 前記第2の半導体層の所定領域上に導電層を形成する工
    程と、 前記第2の半導体層上の前記導電層を除く所定領域に第
    1の開口部を有しかつ前記導電層上に第2の開口部を有
    するマスクパターンを前記第2の半導体層上および前記
    導電層上に形成する工程と、 前記マスクパターンの前記第1の開口部を通して前記第
    2の半導体層を深さ方向および横方向に所定量エッチン
    グすることにより前記第2の半導体層に凹部を形成する
    とともに前記第1の半導体層を露出させる工程とを備え
    たことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記マスクパターンの前記第2の開口部
    の面積により前記凹部内の前記第2の半導体層の横方向
    のエッチング量を制御することを特徴とする請求項6記
    載の半導体装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記マスクパターンの前記第1の開口部
    下の前記凹部内で露出した第1の半導体層上にゲート電
    極を形成する工程をさらに備えたことを特徴とする請求
    項6または7記載の半導体装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記導電層は、前記第2の半導体層上に
    間隔を隔てて形成された1対のオーミック電極であり、
    少なくとも1つの前記オーミック電極上に前記マスクパ
    ターンの前記第2の開口部を形成することを特徴とする
    請求項6〜8のいずれかに記載の半導体装置の製造方
    法。
  10. 【請求項10】 前記第1および第2の半導体層を構成
    する材料がGaAs、AlGaAs、InGaP、In
    P、InGaAsおよびAlInAsからなる材料群の
    うちのいずれか2つの材料であることを特徴とする請求
    項6〜9のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記第1および第2の半導体層を構成
    する材料の組み合わせがGaAsとAlGaAs、Ga
    AsとInGaP、InGaAsとAlInAsまたは
    InGaAsとInPであることを特徴とする請求項6
    〜10のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002246559A (ja) * 2001-02-19 2002-08-30 Fujitsu Ltd 電界効果半導体装置の製造方法

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