JP2000243992A - シリコン系薄膜光電変換装置の製造方法 - Google Patents

シリコン系薄膜光電変換装置の製造方法

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JP2000243992A
JP2000243992A JP11042833A JP4283399A JP2000243992A JP 2000243992 A JP2000243992 A JP 2000243992A JP 11042833 A JP11042833 A JP 11042833A JP 4283399 A JP4283399 A JP 4283399A JP 2000243992 A JP2000243992 A JP 2000243992A
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range
silicon
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JP11042833A
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Hiroko Tawada
裕子 多和田
Kenji Yamamoto
憲治 山本
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Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 n層中のドーパントがi層中へ固体拡散する
のを防ぐことにより、良質の多結晶層を成膜して、高品
質のシリコン系薄膜光電変換装置を製造することができ
る方法を提供する。 【解決手段】 シリコン系薄膜光電変換装置をプラズマ
CVD法を利用して製造する方法は、n型層104が2
〜50nmの範囲内の厚さに形成され、i型の結晶質シ
リコン系光電変換層105が0.036〜0.36μm
/hrの範囲内の堆積速度で5〜20分の範囲内の時間
だけ堆積された後に1μm/hr以上の堆積速度で最終
的に1〜5μmの範囲内の厚さまで堆積され、さらに、
p型層106が2〜50nmの範囲内の厚さに形成さ
れ、これらのn型層、i型光電変換層、およびp型層が
個々のプラズマCVD反応室内で形成されることを特徴
としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は薄膜光電変換装置の
製造方法に関し、特に、シリコン系薄膜光電変換装置の
性能を低下させずにむしろ向上させつつその生産のコス
トと効率を改善し得る製造方法に関するものである。な
お、本願明細書において「多結晶」、「微結晶」、およ
び「結晶質」の用語は、薄膜光電変換装置の技術分野に
おいて通常用いられているように、部分的に非晶質状態
を含むものをも意味するものとする。
【0002】
【従来の技術】近年、たとえば多結晶シリコンや微結晶
シリコンのような結晶質シリコンを含む薄膜を利用した
光電変換装置の開発が精力的に行なわれている。これら
の開発は、安価な基板上に低温プロセスで良質の結晶質
シリコン薄膜を形成することによって光電変換装置の低
コスト化と高性能化を両立させようという試みであり、
太陽電池だけでなくて光センサ等の様々な光電変換装置
への応用が期待されている。
【0003】従来から、太陽電池の生産装置としては、
図3のブロック図に示されているように複数の膜堆積室
(チャンバとも呼ばれる)を直線状に連結したインライ
ン方式、または図4のブロック図に示されているように
中央に中間室を設けてその周りに複数のチャンバを配置
するマルチチャンバ方式が採用されている。
【0004】たとえば、基板側からn層、i層およびp
層が順次積層されるnip型太陽電池の場合、図3のイ
ンライン方式では、n層を形成するためのn層堆積室3
n、光電変換層を形成するためのi層堆積室3i1 〜3
6 、およびp層を形成するためのp層堆積室3pが連
続して連結された構造が用いられる。この場合に、n層
とp層はi層に比べて薄くて成膜時間が格段に短いの
で、生産効率を上げるために通常は複数のi層堆積室が
連結されるのが一般的であり、n層およびp層の成膜時
間が律速状態になるまではi層堆積室の数が増えるほど
生産性が向上する。しかし、このインライン方式では、
最もメンテナンスが必要とされるi層堆積室を複数含ん
でいるので、1つのi層堆積室でもそのメンテナンスが
必要となった場合にその生産ライン全体が停止させられ
るという難点がある。
【0005】他方、図4のマルチチャンバ方式は、膜が
堆積されるべき基板が中間室4mを経由して各膜堆積チ
ャンバ4n,4i1 〜4i4 ,4pに移動させられる方
式である。そして、それぞれのチャンバと中間室との間
には気密を維持し得る可動仕切りが設けられているの
で、ある1つのチャンバに不都合が生じた場合でも他の
チャンバは使用可能であり、生産が全体的に停止させら
れるということはない。しかし、このマルチチャンバ方
式の生産装置は、中間室4mと各チャンバ4n,4i1
〜4i4 ,4pとの間の気密性を維持しつつ基板を移動
させる機構が複雑であって高価であり、また、中間室4
mの周りに配置されるチャンバの数が空間的に制限され
るという問題があるので、実際の生産方式としてはあま
り用いられていない。
【0006】一方、非晶質シリコン太陽電池に関して
は、簡便な方法として図2に示されているように、すべ
ての半導体層を同一のチャンバ2nip内で形成すると
いう、いわゆるシングルチャンバ方式も従来から用いら
れている。
【0007】しかし、p型層とn型層にドープされる導
電型決定不純物原子が他の異なる種類の半導体層に混入
することを防止するために、それぞれの半導体層を形成
する前に、たとえば水素等のパージガスによる1時間の
ガス置換のように、チャンバ内の十分なガス置換を行な
う必要がある。また、そのようなガス置換処理を施して
も非晶質シリコン太陽電池の良好な性能を得ることがで
きなかったために、シングルチャンバ方式はあくまでも
実験的用途のみに使用されている。さらに、非晶質シリ
コン太陽電池では1導電型層、光電変換層、および逆導
電型層のすべてを一度も大気に晒すことなく真空プロセ
ス中で連続的に形成する必要があるため、工業的には上
述のインライン方式やマルチチャンバ方式が用いられて
いる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
シリコン系薄膜光電変換装置の製造方法においては、光
電変換装置の特性を低下させることなく低コストでかつ
効率よく生産することができない。これは、光電変換ユ
ニットに含まれる光電変換層と導電型層との界面を大気
に晒せばその光電変換装置の性能が低下するという問題
があるために、その光電変換ユニットに含まれるすべて
の半導体層を一度も大気に晒すことなく真空プロセス中
で連続的に形成することが必要とされているからであ
る。
【0009】また、n層、i層、およびp層のすべてを
単一の同じプラズマ反応室内で連続して成膜する場合、
その反応室内の放電電極などに付着したリンなどのn型
ドーパントがi層へ拡散することが問題となる。すなわ
ち、i層中において拡散したn型ドーパントによって影
響されたn型影響領域はそれに隣接するn層を補間する
役目を果たすが、光電変換には寄与しない。したがっ
て、i層が十分な光電変換機能を果たすためにはn型影
響領域の厚さを補うようにi層全体を厚くしなければな
らず、その膜厚の増大に伴う電気抵抗の増加やドーパン
トによる光吸収などの悪影響が生じる。
【0010】一方、インライン方式やマルチチャンバ方
式のように、n層、i層およびp層を個々のプラズマ反
応室内で成膜する場合にも、以下のような問題が生じ
る。すなわち、i層の成膜中に、n層中のドーパントが
i層中へ固体拡散してしまい、i層として良質の多結晶
層を成膜できないという問題が生じる。
【0011】このような従来技術の課題に鑑み、本発明
は、n層中のドーパントがi層中へ固体拡散するのを防
ぐことにより、良質の多結晶層を成膜して、高品質のシ
リコン系薄膜光電変換装置を製造することができる方法
を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明においてプラズマ
CVD法を利用してシリコン系薄膜光電変換装置を製造
する方法は、n型層が2〜50nmの範囲内の厚さに形
成され、i型の結晶質シリコン系光電変換層が第1の堆
積速度で所定の厚さまで堆積された後に、第1の堆積速
度よりも速い第2の堆積速度で最終的に1〜5μmの範
囲内の厚さまで堆積され、さらに、p型層が2〜50n
mの範囲内の厚さに形成され、それらのn型層、i型光
電変換層、およびp型層が個々のプラズマCVD反応室
内で形成されることを特徴としている。
【0013】より具体的には、i型の結晶質シリコン系
光電変換層は、0.036〜0.36μm/hrの範囲
内の堆積速度で5〜20分の範囲内の時間だけ堆積され
た後に、1μm/hr以上の堆積速度で最終的に1〜5
μmの範囲内の厚さまで堆積されるとよい。
【0014】すなわち、本発明者たちは、上述の従来技
術における課題を解決すべく検討を重ねた結果、半導体
接合を構成するすべての半導体層をプラズマCVD法に
て低温で形成するシリコン系薄膜光電変換装置におい
て、n層とp層の厚さが十分に薄くてi層の厚みが特定
の範囲内にある場合に、i層の成膜速度をその成膜初期
からの時間に依存して最適に制御することによって、良
質の多結晶層を成膜することができることを見出したの
である。これによって、より一層良好な性能を有する光
電変換装置が得られる。
【0015】
【発明の実施の形態】図1の模式的な斜視図を参照し
て、本発明の実施の形態の1例として製造されるシリコ
ン系薄膜光電変換装置を説明する。この装置の基板10
1としては、ステンレス等の金属、ポリイミド等の低膨
張率を有する有機フィルム、または低融点の安価なガラ
ス等が用いられ得る。
【0016】基板101上の電極110は、下記の薄膜
(A)と(B)のうちの1以上を含み、たとえば真空蒸
着法やスパッタ法によって裏面電極堆積チャンバ内で形
成される。なお、図1において光109は上方から入射
されるように描かれているが、これは下方から入射され
るようにされてもよく、その場合には、電極110は金
属薄膜を含まない。 (A) Ti、Cr、Al、Ag、Au、CuおよびP
tから選択された少なくとも1以上の金属またはこれら
の合金からなる層を含む金属薄膜。 (B) ITO、SnO2 およびZnOから選択された
少なくとも1以上の酸化物からなる層を含む透明導電性
薄膜。
【0017】裏面電極110が形成された基板101は
裏面電極堆積チャンバから取出されて、n型の半導体層
の形成のための膜堆積チャンバ内に移され、光電変換ユ
ニット111に含まれるn型半導体層104がプラズマ
CVD法により堆積される。このときの電極堆積チャン
バと半導体層堆積チャンバとの間における基板の移送
は、大気中で行なわれても何ら問題は生じない。n型半
導体層104としては、たとえば導電型決定不純物原子
であるリンが0.01原子%以上ドープされたn型微結
晶シリコン系薄膜などが用いられ得る。しかし、n型層
104に関するこれらの条件は限定的なものではなく、
微結晶シリコンカーバイドや微結晶シリコンゲルマニウ
ム等の合金材料の層を用いてもよい。n型微結晶シリコ
ン系薄膜104の厚さは2〜50nmの範囲内に設定さ
れ、より好ましくは5〜30nmの範囲内に設定され
る。
【0018】次に、n型層104が形成された基板10
1は、i型の半導体層の形成のための膜堆積チャンバ内
に移される。ここで、n型半導体層104上に、光電変
換層105として、結晶質を含むシリコン系薄膜がチャ
ンバ内でプラズマCVD法によって400℃以下の下地
温度のもとで形成される。この光電変換層105として
は、ノンドープのi型多結晶シリコン薄膜や体積結晶化
分率80%以上のi型微結晶シリコン薄膜、あるいは微
量の不純物を含む弱p型または弱n型で光電変換機能を
十分に備えている結晶質シリコン系薄膜が使用され得
る。また、光電変換層105はこれらに限定されず、合
金材料であるシリコンカーバイドやシリコンゲルマニウ
ム等の膜を用いてもよい。
【0019】光電変換層105の膜厚は1〜5μmの範
囲内で、より好ましくは1〜4μmの範囲内に設定さ
れ、結晶質を含むシリコン系薄膜光電変換層として必要
かつ十分な厚さにされる。光電変換層105は400℃
以下という低温で形成されるので、結晶粒界や粒内にお
ける欠陥を終端または不活性化させる水素原子を多く含
み、その好ましい水素含有量は0.5〜30原子%の範
囲内であり、より好ましくは1〜20原子%の範囲内に
ある。
【0020】シリコン系薄膜光電変換層105に含まれ
る結晶粒の多くは下地層から上方に柱状に延びて成長し
ている。これらの多くの結晶粒は膜面に平行に(11
0)の優先結晶配向面を有し、X線回折における(22
0)回折ピークに対する(111)回折ピークの強度比
は1/5以下であり、1/10以下であることがより好
ましい。
【0021】光電変換層105を堆積する際、n層10
4中のリン原子のi層105への固体拡散によって、光
電変換層105内の最初の堆積部分はn型になる。この
ようなn型ドーパントの拡散は、成膜したi層105全
体の厚みにはあまり関係がなく、i層105の堆積初期
からのプラズマ継続時間によって影響を受ける。
【0022】具体的には、n層104を形成した後にi
層105を形成するためにプラズマを発生させた場合、
n層104中のn型ドーパントがi層105中へ固体拡
散してくる。このn型ドーパントのi層中への固体拡散
はi層105の堆積初期の5〜20分間続き、その間に
形成されたi層が影響を受けてn型影響領域となる。し
たがって、i層105の堆積初期の成膜速度を上げれば
上げるほど、ドーパントの影響を受ける領域の厚さが増
大する。前述のように、このn型影響領域はn層104
を補間する役目を果たすが、光電変換には寄与しない。
また、i層105の初期成膜速度が速くなればこのn型
影響領域が厚くなってi層全体の厚さも厚くしなければ
ならず、その膜厚の増大に伴う電気抵抗の増加やドーパ
ントによる光吸収などの悪影響が生じる。
【0023】したがって、i層105の堆積時に初めの
5〜20分は低速で成膜することが非常に重要になる。
他方、i層105の成膜速度が遅すぎれば、その前に形
成したn層104にプラズマによるダメージが生じる。
たとえば、n層104の堆積の完了後に水素プラズマの
みを5分間発生させた後にi層105を成膜した場合に
は、n層104が水素プラズマによってエッチングされ
るために、完成した光電変換装置において良好な光電変
換効率を得ることができない。
【0024】このような状況からして、i層105の初
期成膜速度は0.036〜0.36μm/hrの範囲内
にあることが好ましく、0.05〜0.2μm/hrの
範囲内にあることがより好ましい。また、i層105の
うちでこのように遅い初期成膜速度で堆積される部分の
厚さは300nm以下であることが好ましい。なぜなら
ば、低速で堆積された膜はその堆積条件を最適化するこ
とによって高速で堆積された膜と比べて遜色のない品質
を有することが可能であるが、その領域の成膜に時間が
かかってスループットが小さくなり、光電変換装置の生
産性を低下させるからである。したがって、i層105
の堆積の初期に低速度の成膜を行なう時間は5〜20分
の範囲内であることが好ましく、5〜10分の範囲内に
あることがさらに好ましい。
【0025】なお、n層104と光電変換層105との
間には、光電変換層105の結晶配向を強めるために、
極めて薄い非晶質シリコン層やシリコン酸化膜層(図示
せず)が形成されてもよい。このような中間介在層の厚
みは0.5〜50nmの範囲内にあることが好ましく、
1〜5nmの範囲内にあることがより好ましい。
【0026】次に、i層105が形成された基板101
は、p型の半導体層の形成のための膜堆積チャンバ内に
移される。ここで、光電変換層105上に、p型層10
6がチャンバ内で形成される。このp型層106として
は、たとえば導電型決定不純物原子であるボロンが0.
01原子%以上ドープされたp型非晶質シリコン薄膜な
どが用いられ得る。しかし、p型層106についてのこ
れらの条件は限定的なものではなく、不純物原子として
はたとえばアルミニウム等でもよく、また非晶質シリコ
ンカーバイドや非晶質シリコンゲルマニウム等の合金材
料の層を用いてもよい。p型層106の厚さは2〜50
nmの範囲内にあり、2〜10nmの範囲内にあること
がより好ましい。
【0027】なお、p型層106は非晶質薄膜に限られ
ず、微結晶のシリコン系薄膜や合金系薄膜であってもよ
く、また異なる複数の薄膜の積層であってもよい。
【0028】また、図1の例では、単一の光電変換ユニ
ットのみから構成されたシリコン系薄膜光電変換装置が
示されているが、周知の非晶質シリコンを含む薄膜を利
用した光電変換ユニットが積層されてもよいことは言う
までもない。
【0029】また、n層、i層、およびp層を形成する
ための各チャンバ間の移動の際には、真空中での移動の
他、大気中での移動を行なってもよい。但し、大気中で
移動を行なう場合には、i層上にp層を堆積する前に、
2 プラズマ処理を行なうことが好ましい。
【0030】光電変換ユニット111上には、ITO、
SnO2 、ZnO等から選択された少なくとも1以上の
層からなる透明導電性酸化膜107と、さらにこの上に
グリッド電極としてAl、Ag、Au、Cu、Pt、C
r、Ti等から選択された少なくとも1以上の金属また
はこれらの合金の層を含む櫛型状の金属電極108とが
スパッタ法または真空蒸着法によって形成され、これに
よって図1に示されたような光電変換装置が完成する。
なお、図1において光109は上方から入射されるよう
に描かれているが、これは下方から入射されるようにさ
れてもよく、その場合には金属電極108は櫛型状であ
る必要はなく、また、透明導電膜107を省略して逆導
電型層106を覆うように形成されてもよい。
【0031】
【実施例】以下において、本発明の一実施例によるシリ
コン系薄膜光電変換装置の製造方法が、比較例としての
光電変換装置の製造方法とともに説明される。
【0032】(比較例1)図1を参照して説明された実
施の形態に類似して、非晶質タイプのシリコン薄膜太陽
電池が、図4に示すマルチチャンバ方式を用いて比較例
1としての製造方法により作製された。まず、ガラス基
板101上に、裏面電極110として、厚さ300nm
のAg膜102とその上の厚さ100nmのZnO膜1
03とのそれぞれがスパッタ法にて形成された。その
後、基板はn型半導体層形成用分離チャンバ4n、i型
半導体形成用分離チャンバ4i1 〜4i4 、およびp型
半導体形成用分離チャンバ4pに順次移され、裏面電極
110上には、厚さ10nmでリンドープされたn型微
結晶シリコン層104、厚さ300nmでノンドープの
非晶質シリコン光電変換層105、および厚さ8nmで
ボロンドープされたp型微結晶シリコン層106がそれ
ぞれプラズマCVD法により成膜され、nip型光電変
換ユニット111が形成された。
【0033】ここで、基板101は、各層堆積後、すべ
て真空排気された中間室4mを通して次のチャンバに移
動された。なお、中間室を使用せず一度大気に晒したサ
ンプルは、p型微結晶シリコン層106の成膜前に、チ
ャンバ4p内でたとえばH2(水素)プラズマに晒すこ
とによって表面を気相エッチングすれば、光電変換装置
の性能低下を防止することができる。
【0034】そして、光電変換ユニット111上には、
前面電極107として、厚さ80nmの透明導電性IT
O膜がスパッタ法にて堆積され、その上に電流取出しの
ための櫛型Ag電極108が真空蒸着法によって形成さ
れた。
【0035】n型微結晶シリコン層104は、RFプラ
ズマCVD法により、以下に示す条件にて堆積された。
すなわち、反応ガスの流量としてはシランが5scc
m、水素が200sccm、そしてホスフィンが0.0
5sccmであり、反応室内圧力は1Torrに設定さ
れた。また、RFパワー密度は150mW/cm2 であ
り、成膜温度は200℃であった。これと同一の成膜条
件でガラス基板上に直接堆積した厚さ300nmのn型
微結晶シリコン膜の暗導電率は、10S/cmであっ
た。さらに、このn型微結晶シリコン層104上に形成
される非晶質シリコン光電変換層105は、成膜温度1
50℃のもとでRFプラズマCVD法により堆積され
た。このとき、反応ガスにはシランが用いられ、チャン
バ4i1 〜4i 4 内圧力は0.3Torrにされた。こ
れと同一の成膜条件でガラス基板上に直接堆積した厚さ
300nmのi型非晶質シリコン膜の暗導電率は5×1
-10 S/cmであった。また、このi型非晶質シリコ
ン層105の成膜速度は0.36μm/hrであった。
【0036】この比較例1において製造された太陽電池
の入射光109としてAM1.5の光を100mW/c
2 の光量で照射したときの出力特性においては、開放
端電圧が0.828V、短絡電流密度が16.6mA/
cm2 、曲線因子が50.4%、そして変換効率が6.
93%であった。
【0037】(比較例2)図1を参照して説明された実
施の形態に類似して、多結晶タイプのシリコン薄膜太陽
電池が、図4に示すマルチチャンバ方式を用いて比較例
2としての製造方法により作製された。チャンバ4n、
4i1 〜4i4 ,4p内において、n型微結晶シリコン
層104、多結晶シリコン光電変換層105、およびp
型微結晶シリコン層106が、この順序でそれぞれプラ
ズマCVD法によって成膜され、nip接合が形成され
た。n型微結晶シリコン層104とp型微結晶シリコン
層106は、比較例1と同様に作製された。しかし、多
結晶シリコン光電変換層105の形成においては、反応
ガスとしてシランと水素が用いられ、シラン/水素の比
率は1/18にされ、チャンバ4i1 〜4i4 内圧力は
1.0Torrに設定された。また、RFパワー密度は
15mW/cm2 であり、成膜温度は400℃に設定さ
れた。このときのi層105の成膜速度は、0.3μm
/hrであった。
【0038】この比較例2によって形成された多結晶シ
リコン光電変換層105において、2次イオン質量分析
法から求められた水素含有量は4原子%であり、X線回
折における(220)回折ピークに対する(111)回
折ピークの強度比は1/9であった。
【0039】このような比較例2の製造方法により得ら
れた太陽電池に入射光109としてAM1.5の光を1
00mW/cm2 の光量で照射したときの出力特性にお
いては、開放端電圧が0.465V、短絡電流密度が2
6.8mA/cm2 、曲線因子が66.0%、そして変
換効率が8.22%であった。
【0040】(参考例)図1を参照して説明された実施
の形態に類似して、多結晶タイプのシリコン薄膜太陽電
池が、図4に示すマルチチャンバ方式を用いて参考例と
しての製造方法により作製された。チャンバ4n、4i
1 〜4i4 、4p内において、n型微結晶シリコン層1
04、多結晶シリコン光電変換層105、およびp型微
結晶シリコン層106が、この順序でそれぞれプラズマ
CVD法によって成膜され、nip接合が形成された。
n型微結晶シリコン層104とp型微結晶シリコン層1
06は、比較例1と同様に作製された。しかし、多結晶
シリコン光電変換層105の形成においては、反応ガス
としてシランと水素が用いられ、シラン/水素の比率は
1/120にされ、チャンバ4i1 〜4i4 内圧力は
5.0Torrに設定された。また、RFパワー密度は
120mW/cm2 であり、成膜温度は400℃に設定
された。このときのi層105の成膜速度は、1.4μ
m/hrであった。
【0041】その後、前面電極107,108が、比較
例1の場合と同様に作製された。この参考例において形
成された多結晶シリコン光電変換層105において、2
次イオン質量分析法から求めた水素含有量は4原子%で
あり、X線回折における(220)回折ピークに対する
(111)回折ピークの強度比は1/9であった。
【0042】このような参考例の製造方法による太陽電
池に入射光109としてAM1.5の光を100mW/
cm2 の光量で照射したときの出力特性においては、開
放端電圧が0.520V、短絡電流密度が27.1mA
/cm2 、曲線因子が73.0%、そして変換効率が1
0.3%であった。
【0043】(実施例)図1を参照して説明された実施
の形態に対応して、多結晶タイプのシリコン薄膜太陽電
池が、図4に示すマルチチャンバ方式を用いて実施例と
しての製造方法により作製された。この実施例におい
て、i層105がその堆積初期の10分間にわたって
0.05μm/hrの速度で成膜されたことを除いて、
参考例と同じ条件の下に光電変換装置が作製された。な
お、i層105の堆積初期における遅い成膜速度の制御
は、反応ガスの流量とRFパワー密度を低減させること
によって行なわれた。
【0044】このような実施例の製造方法により得られ
た太陽電池に入射光109としてAM1.5の光を10
0mW/cm2 の光度で照射したときの出力特性におい
ては、開放端電圧が0.530V、短絡電流密度が2
7.8mA/cm2 、曲線因子が73.1%、そして変
換効率が10.8%であった。
【0045】以上のことから、本発明の実施例による太
陽電池は先行技術による比較例1および2の太陽電池に
比べて明らかに優れた光電変換特性を有していることが
わかる。また、参考例による太陽電池においてはi層1
05が高い反応ガス圧の下で高速で形成されているの
で、i層全体におけるリンの含有濃度が低くなっている
ために、そのドーパントによる光電変換特性の悪影響が
低減され、比較例に比べてはるかに優れた光電変換特性
を有していることがわかる。しかし、参考例においては
i層105が初めから高速で堆積されるので、n型影響
領域が厚くなり、その結果として、実施例に比べて短絡
電流密度が減少して変換効率が少し劣っているものと考
えられる。
【0046】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、n層中
のドーパントがi層中へ固体拡散するのを防ぐことによ
り、良質の多結晶層を成膜して、高品質のシリコン系薄
膜光電変換装置を製造することができる方法を提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例によるシリコン系薄
膜光電変換装置の製造方法を説明するための模式的な斜
視図である。
【図2】従来の光電変換装置の製造方法に用いられるシ
ングルチャンバ方式のプラズマCVD装置を示す模式的
なブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態の一例によるシリコン系薄
膜光電変換装置の製造方法に用いられるインライン方式
の製造装置を示す模式的なブロック図である。
【図4】本発明の実施の形態の一例によるシリコン系薄
膜光電変換装置の製造方法に用いられるマルチチャンバ
方式の製造方法を示す模式的なブロック図である。
【符号の説明】
101:ガラス等の基板 102:Ag等の膜 103:ZnO、ITO等の膜 104:たとえばn型の微結晶シリコン層 105:i型のシリコン光電変換層 106:たとえばp型の微結晶シリコン層 107:ITO等の透明導電膜 108:Ag等の櫛型電極 109:照射光 2nip:n層、i層およびp層を形成するための単一
のプラズマCVDチャンバ 4n:n層を形成するための分離プラズマCVDチャン
バ 4i1 〜4i4 :i層を形成するための分離プラズマC
VDチャンバ 4p:p層を形成するための分離プラズマCVDチャン
バ 4m:中間室
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5F045 AA08 AB03 AB06 AC01 AF07 AF10 BB06 BB16 CA13 DA52 DA61 DQ15 DQ17 EE12 5F051 AA03 AA04 AA05 CA07 CA15 CA34 DA04 FA02 FA03 FA04 FA06 GA02 GA03 GA05

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリコン系薄膜光電変換装置をプラズマ
    CVD法を利用して製造する方法であって、 n型層が2〜50nmの範囲内の厚さに形成され、 i型の結晶質シリコン系光電変換層が第1の堆積速度で
    所定の厚さまで堆積された後に、第1の堆積速度よりも
    速い第2の堆積速度で最終的に1〜5μmの範囲内の厚
    さまで堆積され、 さらに、p型層が2〜50nmの範囲内の厚さに形成さ
    れ、 前記n型層、前記i型光電変換層、および前記p型層が
    個々のプラズマCVD反応室内で形成されることを特徴
    とするシリコン系薄膜光電変換装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 シリコン系薄膜光電変換装置をプラズマ
    CVD法を利用して製造する方法であって、 n型層が2〜50nmの範囲内の厚さに形成され、 i型の結晶質シリコン系光電変換層が0.036〜0.
    36μm/hrの範囲内の堆積速度で5〜20分の範囲
    内の時間だけ堆積された後に、1μm/hr以上の堆積
    速度で最終的に1〜5μmの範囲内の厚さまで堆積さ
    れ、 さらに、p型層が2〜50nmの範囲内の厚さに形成さ
    れ、 前記n型層、前記i型光電変換層、および前記p型層が
    個々のプラズマCVD反応室内で形成されることを特徴
    とするシリコン系薄膜光電変換装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記結晶質シリコン系光電変換層の堆積
    時において、原料ガスはシランおよびジシランの少なく
    とも一方を含むシラン系ガスと水素とを含み、シラン系
    ガス/水素の流量比が1/100〜1/500の範囲内
    にあることを特徴とする請求項1または請求項2に記載
    の光電変換装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記光電変換層はその膜面に平行に(1
    10)の優先結晶配向面を有し、そのX線回折における
    (220)回折ピークに対する(111)回折ピークの
    強度比が1/5以下であることを特徴とする請求項3に
    記載の光電変換装置の製造方法。
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