JP2000248021A - 臭素化ポリスチレン - Google Patents
臭素化ポリスチレンInfo
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- JP2000248021A JP2000248021A JP11052359A JP5235999A JP2000248021A JP 2000248021 A JP2000248021 A JP 2000248021A JP 11052359 A JP11052359 A JP 11052359A JP 5235999 A JP5235999 A JP 5235999A JP 2000248021 A JP2000248021 A JP 2000248021A
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08F—MACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
- C08F8/00—Chemical modification by after-treatment
- C08F8/18—Introducing halogen atoms or halogen-containing groups
- C08F8/20—Halogenation
- C08F8/22—Halogenation by reaction with free halogens
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- Polymers & Plastics (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 色相が良好で、熱安定性に優れ、臭素含有率
の高い臭素化ポリスチレンを提供する。 【解決手段】 320℃で10分間加熱した際に、発生
する無機臭素量が300ppm以下である臭素化ポリス
チレン。
の高い臭素化ポリスチレンを提供する。 【解決手段】 320℃で10分間加熱した際に、発生
する無機臭素量が300ppm以下である臭素化ポリス
チレン。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、色相の良好な、熱
安定性に優れる、臭素含有率の高い臭素化ポリスチレン
に関する。
安定性に優れる、臭素含有率の高い臭素化ポリスチレン
に関する。
【0002】
【従来の技術】臭素化ポリスチレンは、基本的に2種類
の製造方法が開示されている。その一つは、スチレンモ
ノマーを臭素化し、これを重合する方法、他の一つは、
ポリスチレンを臭素化する方法である。例えば、前者の
例として、ドイツ特許1544694号明細書では、ス
チレン単量体を臭素化し、引き続いて得られたモノマー
を重合する方法が開示されている。しかしながら、この
方法は、原料である臭素化スチレン単量体を製造する工
程が必要であり、価格が高くなり、また、重合反応その
ものが工程上厳密な管理が必要であり、さらに、得られ
る臭素化ポリスチレンの臭素含有量を増加させることが
困難で、これを樹脂用の難燃剤として使用した際に難燃
性能が未達となる欠点があり、また、かかる臭素化ポリ
スチレンの色相、熱安定性も十分ではない。
の製造方法が開示されている。その一つは、スチレンモ
ノマーを臭素化し、これを重合する方法、他の一つは、
ポリスチレンを臭素化する方法である。例えば、前者の
例として、ドイツ特許1544694号明細書では、ス
チレン単量体を臭素化し、引き続いて得られたモノマー
を重合する方法が開示されている。しかしながら、この
方法は、原料である臭素化スチレン単量体を製造する工
程が必要であり、価格が高くなり、また、重合反応その
ものが工程上厳密な管理が必要であり、さらに、得られ
る臭素化ポリスチレンの臭素含有量を増加させることが
困難で、これを樹脂用の難燃剤として使用した際に難燃
性能が未達となる欠点があり、また、かかる臭素化ポリ
スチレンの色相、熱安定性も十分ではない。
【0003】一方、後者の例としては幾つか開示されて
おり、例えば特開昭53−60986号公報では、スチ
レン単量体を重合後、臭素化する方法が示されている。
具体的には、平均分子量が800〜8000の範囲のス
チレン重合生成物を使用した例が示されており、得られ
る臭素化ポリスチレンは、その色相や熱安定性が十分で
なく、かかる臭素化ポリスチレンを樹脂に練り込み成形
する際、金型汚染を生起する等の問題が発生することが
ある。
おり、例えば特開昭53−60986号公報では、スチ
レン単量体を重合後、臭素化する方法が示されている。
具体的には、平均分子量が800〜8000の範囲のス
チレン重合生成物を使用した例が示されており、得られ
る臭素化ポリスチレンは、その色相や熱安定性が十分で
なく、かかる臭素化ポリスチレンを樹脂に練り込み成形
する際、金型汚染を生起する等の問題が発生することが
ある。
【0004】また、ポリスチレンを溶媒に溶解した後、
触媒存在下に臭素化する方法において、特開昭56−1
29202号公報では、低重合度のポリスチレンの臭素
化が開示され、好適には重合度が6〜200のものを使
用することが具体的に示されており、明細書にその測定
方法として浸透圧測定法が記述され、実質的な数平均分
子量は400〜8000であると考えられる。すなわ
ち、上記公報と同様に得られる臭素化ポリスチレンは、
その色相や熱安定性が十分ではないという問題がある。
触媒存在下に臭素化する方法において、特開昭56−1
29202号公報では、低重合度のポリスチレンの臭素
化が開示され、好適には重合度が6〜200のものを使
用することが具体的に示されており、明細書にその測定
方法として浸透圧測定法が記述され、実質的な数平均分
子量は400〜8000であると考えられる。すなわ
ち、上記公報と同様に得られる臭素化ポリスチレンは、
その色相や熱安定性が十分ではないという問題がある。
【0005】さらに、特開昭54−100492号公報
では、ポリスチレンを溶媒に溶解した後、触媒存在下に
臭素化する方法において、具体的には、分子量150,
000のポリスチレンを25重量%濃度のジクロロメタ
ン溶液で臭素化し、臭素含有率61.5%の臭素化ポリ
スチレンを得られることが示されている。また、米国特
許5723549号明細書では、ポリスチレンを溶媒に
溶解した後、触媒存在下に臭素化する方法において、具
体的には、重量平均分子量300,000のポリスチレ
ンを10重量%濃度の1,2−ジクロロエタン溶液で臭
素化を行い、66%以上の高い臭素含有率を有する臭素
化ポリスチレンを得られることが示されている。しかし
ながら、これらの方法で得られた臭素化ポリスチレン
は、その色相や熱安定性が十分ではなく、また、かかる
臭素化ポリスチレンを樹脂に配合し加熱成形する際に、
着色や無機臭素系ガスが発生する等の問題がある。
では、ポリスチレンを溶媒に溶解した後、触媒存在下に
臭素化する方法において、具体的には、分子量150,
000のポリスチレンを25重量%濃度のジクロロメタ
ン溶液で臭素化し、臭素含有率61.5%の臭素化ポリ
スチレンを得られることが示されている。また、米国特
許5723549号明細書では、ポリスチレンを溶媒に
溶解した後、触媒存在下に臭素化する方法において、具
体的には、重量平均分子量300,000のポリスチレ
ンを10重量%濃度の1,2−ジクロロエタン溶液で臭
素化を行い、66%以上の高い臭素含有率を有する臭素
化ポリスチレンを得られることが示されている。しかし
ながら、これらの方法で得られた臭素化ポリスチレン
は、その色相や熱安定性が十分ではなく、また、かかる
臭素化ポリスチレンを樹脂に配合し加熱成形する際に、
着色や無機臭素系ガスが発生する等の問題がある。
【0006】したがって、色相が良好で熱安定性に優れ
た臭素含有率の高い臭素化ポリスチレンが望まれてい
る。
た臭素含有率の高い臭素化ポリスチレンが望まれてい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、色相が良好
で、熱安定性に優れた臭素化ポリスチレンを提供するこ
とを目的とする。本発明者は、上記目的を達成せんとし
て鋭意検討を重ねた結果、特定の加熱処理を行った際に
発生する無機臭素量を特定量以下に制御することで、色
相の良好な熱安定性に優れた臭素化ポリスチレンが得ら
れることを見出し、本発明に到達した。
で、熱安定性に優れた臭素化ポリスチレンを提供するこ
とを目的とする。本発明者は、上記目的を達成せんとし
て鋭意検討を重ねた結果、特定の加熱処理を行った際に
発生する無機臭素量を特定量以下に制御することで、色
相の良好な熱安定性に優れた臭素化ポリスチレンが得ら
れることを見出し、本発明に到達した。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明によれ
ば、320℃で10分間加熱した際に、発生する無機臭
素量が300ppm以下である臭素化ポリスチレンが提
供される。
ば、320℃で10分間加熱した際に、発生する無機臭
素量が300ppm以下である臭素化ポリスチレンが提
供される。
【0009】本発明の臭素化ポリスチレンは、320℃
で10分間加熱した際に発生する無機臭素量が300p
pm以下であり、1ppm〜300ppmが好ましく、
1〜290ppmがより好ましい。無機臭素量が300
ppmより多くなると、臭素化ポリスチレンの色相が悪
化し、熱安定性が低下して好ましくない。ここで、無機
臭素量は、臭素化ポリスチレンを窒素気流下320℃で
10分間加熱し、その際発生したガス中の無機ハロゲン
分を過酸化水素水溶液でトラップし、イオンクロマトグ
ラフィーにより測定して求めた値であり、その無機臭素
ガスのほとんどが、臭素化ポリスチレン分子の臭素原子
と水素原子が脱離して発生する臭化水素であると考えら
れる。
で10分間加熱した際に発生する無機臭素量が300p
pm以下であり、1ppm〜300ppmが好ましく、
1〜290ppmがより好ましい。無機臭素量が300
ppmより多くなると、臭素化ポリスチレンの色相が悪
化し、熱安定性が低下して好ましくない。ここで、無機
臭素量は、臭素化ポリスチレンを窒素気流下320℃で
10分間加熱し、その際発生したガス中の無機ハロゲン
分を過酸化水素水溶液でトラップし、イオンクロマトグ
ラフィーにより測定して求めた値であり、その無機臭素
ガスのほとんどが、臭素化ポリスチレン分子の臭素原子
と水素原子が脱離して発生する臭化水素であると考えら
れる。
【0010】かかる無機臭素量が300ppm以下の臭
素化ポリスチレンを得る方法としては、数平均分子量が
10,000〜30,000、且つ分子量分布が1.0
〜3.0のポリスチレンの溶液と、臭素または臭素化塩
素とをルイス酸触媒の存在下混合し、臭素化反応を行う
方法が好ましく用いられる。
素化ポリスチレンを得る方法としては、数平均分子量が
10,000〜30,000、且つ分子量分布が1.0
〜3.0のポリスチレンの溶液と、臭素または臭素化塩
素とをルイス酸触媒の存在下混合し、臭素化反応を行う
方法が好ましく用いられる。
【0011】原料として使用されるポリスチレンの数平
均分子量が10,000未満であると、臭素化ポリスチ
レンの構造が不安定なためか、得られた臭素化ポリスチ
レンを加熱すると無機臭素ガスが発生し易く、また、数
平均分子量が30,000を超えると、殊に生産性を考
慮して反応溶液濃度を高くした場合に、反応溶液が高粘
度となり、反応が不均一となることで主鎖への臭素化が
起こり、かかる臭素化ポリスチレンを加熱すると無機臭
素ガスが発生し易く、したがって上記10,000〜3
0,000の範囲の数平均分子量を有するポリスチレン
を使用することが好ましい。
均分子量が10,000未満であると、臭素化ポリスチ
レンの構造が不安定なためか、得られた臭素化ポリスチ
レンを加熱すると無機臭素ガスが発生し易く、また、数
平均分子量が30,000を超えると、殊に生産性を考
慮して反応溶液濃度を高くした場合に、反応溶液が高粘
度となり、反応が不均一となることで主鎖への臭素化が
起こり、かかる臭素化ポリスチレンを加熱すると無機臭
素ガスが発生し易く、したがって上記10,000〜3
0,000の範囲の数平均分子量を有するポリスチレン
を使用することが好ましい。
【0012】また、分子量分布が1.0〜3.0の範囲
であると、低分子量成分や高分子量成分が少ないため主
鎖への臭素化が起こり難く、得られる臭素化ポリスチレ
ンの構造も安定しており、無機臭素ガスの発生の少ない
臭素化ポリスチレンが得られ好ましい。
であると、低分子量成分や高分子量成分が少ないため主
鎖への臭素化が起こり難く、得られる臭素化ポリスチレ
ンの構造も安定しており、無機臭素ガスの発生の少ない
臭素化ポリスチレンが得られ好ましい。
【0013】上記臭素化ポリスチレンの製造方法におい
て原料として使用されるポリスチレンは、数平均分子量
が好ましくは10,000〜30,000、より好まし
くは11,000〜25,000であり、且つその分子
量分布が好ましくは1.0〜3.0、より好ましくは
1.0〜2.8のポリスチレンである。かかるポリスチ
レンは、ラジカル重合、アニオン重合、カチオン重合等
各種の方法で合成することができる。ここで、数平均分
子量および分子量分布(重量平均分子量/数平均分子
量)は、サイズ排除クロマトグラフィーにより測定して
求めたものである。
て原料として使用されるポリスチレンは、数平均分子量
が好ましくは10,000〜30,000、より好まし
くは11,000〜25,000であり、且つその分子
量分布が好ましくは1.0〜3.0、より好ましくは
1.0〜2.8のポリスチレンである。かかるポリスチ
レンは、ラジカル重合、アニオン重合、カチオン重合等
各種の方法で合成することができる。ここで、数平均分
子量および分子量分布(重量平均分子量/数平均分子
量)は、サイズ排除クロマトグラフィーにより測定して
求めたものである。
【0014】上記臭素化反応に使用される溶媒として
は、臭素および触媒に対して不活性であるハロゲン系有
機溶媒が用いられる。かかるハロゲン系有機溶媒として
は、ジクロロメタン、クロロホルム、ブロモホルム、ブ
ロモクロロメタン、1,1−ジクロロエタン、1,2−
ジクロロエタン、1,1,1−トリクロロエタンおよび
ブロモエタン等が挙げられ、ジクロロメタンおよび1,
2−ジクロロエタンが好ましい。これらの溶媒は単独も
しくは2種以上混合して使用できる。触媒を失活させな
いために、通常反応に用いられる溶媒は無水溶媒である
が、回収溶剤を脱水処理して実質的に無水状態にした溶
媒であっても良い。
は、臭素および触媒に対して不活性であるハロゲン系有
機溶媒が用いられる。かかるハロゲン系有機溶媒として
は、ジクロロメタン、クロロホルム、ブロモホルム、ブ
ロモクロロメタン、1,1−ジクロロエタン、1,2−
ジクロロエタン、1,1,1−トリクロロエタンおよび
ブロモエタン等が挙げられ、ジクロロメタンおよび1,
2−ジクロロエタンが好ましい。これらの溶媒は単独も
しくは2種以上混合して使用できる。触媒を失活させな
いために、通常反応に用いられる溶媒は無水溶媒である
が、回収溶剤を脱水処理して実質的に無水状態にした溶
媒であっても良い。
【0015】前記臭素化反応において、ポリスチレンの
溶液濃度は、生産性を考慮して好ましくは11〜30重
量%、より好ましくは12〜28重量%、さらに好まし
くは13〜25重量%とすることが望ましい。この範囲
の溶液濃度で上記好適な数平均分子量および分子量分布
を有するポリスチレンの臭素化反応を行うと、反応溶液
の粘度が適当でゲル化が起こらず反応は均一に起こり、
加熱時の無機臭素ガスの発生が少ない臭素化ポリスチレ
ンを得ることができる。
溶液濃度は、生産性を考慮して好ましくは11〜30重
量%、より好ましくは12〜28重量%、さらに好まし
くは13〜25重量%とすることが望ましい。この範囲
の溶液濃度で上記好適な数平均分子量および分子量分布
を有するポリスチレンの臭素化反応を行うと、反応溶液
の粘度が適当でゲル化が起こらず反応は均一に起こり、
加熱時の無機臭素ガスの発生が少ない臭素化ポリスチレ
ンを得ることができる。
【0016】上記臭素化ポリスチレンの製造方法におい
て使用される臭素化剤としては、臭素または塩化臭素が
用いられる。これらは上記ハロゲン系有機溶媒に溶解し
た溶液として用いてもよい。これらの臭素化剤は、ポリ
スチレンの芳香環への置換反応に使用され、その使用量
は原料のポリスチレンのスチレン骨格単位1モルに対し
て、好ましくは2.0〜4.5モル、より好ましくは
2.3〜4.4モル、さらに好ましくは2.4〜4.2
モル、特に好ましくは2.5〜4.0モルである。かか
る範囲の臭素化剤を使用することにより、所望とする臭
素含有率65〜68重量%の臭素化ポリスチレンを得る
ことができる。
て使用される臭素化剤としては、臭素または塩化臭素が
用いられる。これらは上記ハロゲン系有機溶媒に溶解し
た溶液として用いてもよい。これらの臭素化剤は、ポリ
スチレンの芳香環への置換反応に使用され、その使用量
は原料のポリスチレンのスチレン骨格単位1モルに対し
て、好ましくは2.0〜4.5モル、より好ましくは
2.3〜4.4モル、さらに好ましくは2.4〜4.2
モル、特に好ましくは2.5〜4.0モルである。かか
る範囲の臭素化剤を使用することにより、所望とする臭
素含有率65〜68重量%の臭素化ポリスチレンを得る
ことができる。
【0017】ポリスチレン溶液と臭素または塩化臭素を
混合する方法としては、特に限定されず、ポリスチレン
溶液中に、臭素または塩化臭素を徐々に滴下する方法
が、反応が安定して進行し好ましく採用される。
混合する方法としては、特に限定されず、ポリスチレン
溶液中に、臭素または塩化臭素を徐々に滴下する方法
が、反応が安定して進行し好ましく採用される。
【0018】上記臭素化ポリスチレンの製造方法におい
て使用される触媒は通常のルイス酸触媒であり、塩化ア
ルミニウム、臭化アルミニウムおよび三塩化鉄からなる
群より選ばれる少なくとも一種の化合物およびかかる化
合物100重量部に対して、金属アルミニウム0〜10
0重量部からなる触媒が好ましく使用される。なかでも
塩化アルミニウムが好ましい。ここで、所望により使用
される金属アルミニウムは、反応系の臭素と反応し、実
質的には、臭化アルミニウム、塩化臭化アルミニウムあ
るいは塩化臭化鉄アルミニウム複合体に変性している可
能性があり、金属アルミニウムの添加により触媒活性が
増加する傾向がある。触媒活性の増加を必要としない場
合には、金属アルミニウムを添加することなく反応を進
行させてもよい。従って、反応系の状況により、後から
金属アルミニウムを添加して、臭素化反応の状態を制御
することもできる。かかるルイス酸触媒は、その直径が
32μm以下の粉末であることが好ましく、簡便には乾
燥雰囲気下において440メッシュ(孔径32μm)の
ふるいによりふるい分けをすることにより得られる。か
かる触媒の直径が32μm以下であると臭素化反応後の
触媒失活時の失活反応が円滑に行われ、得られた臭素化
ポリスチレンは加熱時の無機臭素ガスの発生が少なく好
ましい。
て使用される触媒は通常のルイス酸触媒であり、塩化ア
ルミニウム、臭化アルミニウムおよび三塩化鉄からなる
群より選ばれる少なくとも一種の化合物およびかかる化
合物100重量部に対して、金属アルミニウム0〜10
0重量部からなる触媒が好ましく使用される。なかでも
塩化アルミニウムが好ましい。ここで、所望により使用
される金属アルミニウムは、反応系の臭素と反応し、実
質的には、臭化アルミニウム、塩化臭化アルミニウムあ
るいは塩化臭化鉄アルミニウム複合体に変性している可
能性があり、金属アルミニウムの添加により触媒活性が
増加する傾向がある。触媒活性の増加を必要としない場
合には、金属アルミニウムを添加することなく反応を進
行させてもよい。従って、反応系の状況により、後から
金属アルミニウムを添加して、臭素化反応の状態を制御
することもできる。かかるルイス酸触媒は、その直径が
32μm以下の粉末であることが好ましく、簡便には乾
燥雰囲気下において440メッシュ(孔径32μm)の
ふるいによりふるい分けをすることにより得られる。か
かる触媒の直径が32μm以下であると臭素化反応後の
触媒失活時の失活反応が円滑に行われ、得られた臭素化
ポリスチレンは加熱時の無機臭素ガスの発生が少なく好
ましい。
【0019】上記臭素化ポリスチレンの製造方法により
得られた臭素化ポリスチレン溶液から、臭素化ポリスチ
レン固体は公知の方法、例えば温水もしくは沸騰水にか
かる溶液を添加することにより得ることができ、この方
法は溶媒の回収が同時に行えるので好ましく採用され
る。
得られた臭素化ポリスチレン溶液から、臭素化ポリスチ
レン固体は公知の方法、例えば温水もしくは沸騰水にか
かる溶液を添加することにより得ることができ、この方
法は溶媒の回収が同時に行えるので好ましく採用され
る。
【0020】上記製造方法で得られた臭素化ポリスチレ
ンは、臭素含有率が高く、色相が良好で、熱安定性に優
れる。臭素化ポリスチレンの色相は、試料0.10gを
50mlの塩化メチレンに溶解し、この溶液をハーゼン
色数標準液と比較して測定される値(APHA)で評価
できる。このAPHAの値は20以下が好ましく、15
以下がより好ましい。また、臭素化ポリスチレンの熱安
定性は、試料を300℃で15分間保持した前後の重量
変化を測定し、その重量減少率で評価できる。この重量
減少率の値は1.0重量%以下が好ましく、0.5重量
%以下がより好ましい。
ンは、臭素含有率が高く、色相が良好で、熱安定性に優
れる。臭素化ポリスチレンの色相は、試料0.10gを
50mlの塩化メチレンに溶解し、この溶液をハーゼン
色数標準液と比較して測定される値(APHA)で評価
できる。このAPHAの値は20以下が好ましく、15
以下がより好ましい。また、臭素化ポリスチレンの熱安
定性は、試料を300℃で15分間保持した前後の重量
変化を測定し、その重量減少率で評価できる。この重量
減少率の値は1.0重量%以下が好ましく、0.5重量
%以下がより好ましい。
【0021】本発明の臭素化ポリスチレンは、それ自体
難燃性樹脂として使用でき、また、樹脂用の難燃剤、電
子線レジスト材料、イオン交換樹脂等のポリスチレン誘
導体を製造する際の中間体として好ましく使用される。
なかでも樹脂用の難燃剤として好適に使用され、殊に高
温での処理が必要となるポリアミド樹脂、ポリエチレン
テレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリ
エステル樹脂の難燃剤として優れており、色相および熱
安定性の良好な難燃性樹脂組成物を付与することができ
る。
難燃性樹脂として使用でき、また、樹脂用の難燃剤、電
子線レジスト材料、イオン交換樹脂等のポリスチレン誘
導体を製造する際の中間体として好ましく使用される。
なかでも樹脂用の難燃剤として好適に使用され、殊に高
温での処理が必要となるポリアミド樹脂、ポリエチレン
テレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリ
エステル樹脂の難燃剤として優れており、色相および熱
安定性の良好な難燃性樹脂組成物を付与することができ
る。
【0022】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を詳述するが、
本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。な
お、実施例中の各種特性の測定は以下の方法で行った。
本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。な
お、実施例中の各種特性の測定は以下の方法で行った。
【0023】(1)数平均分子量、分子量分布測定 昭和電工(株)社製GPCカラムKF−805Lを備え
たHPLC測定装置LC−10A(島津製作所製)を用
いてサイズ排除クロマトグラフィーによって数平均分子
量Mn、重量平均分子量Mwを測定し、分子量分布はM
w/Mnの式より算出した。測定は溶離液としてTHF
を用い、標準ポリスチレンを用い校正した。
たHPLC測定装置LC−10A(島津製作所製)を用
いてサイズ排除クロマトグラフィーによって数平均分子
量Mn、重量平均分子量Mwを測定し、分子量分布はM
w/Mnの式より算出した。測定は溶離液としてTHF
を用い、標準ポリスチレンを用い校正した。
【0024】(2)臭素含有率 試料を密閉容器中で発煙硝酸と加熱し、分解させ、発生
する臭化水素酸を硝酸銀にて滴定する方法(カリウス
法)を用いて定量分析した。
する臭化水素酸を硝酸銀にて滴定する方法(カリウス
法)を用いて定量分析した。
【0025】(3)加熱時発生無機臭素量 試料1.0gを窒素気流下320℃10分間加熱し、発
生したガス中の無機ハロゲン分を過酸化水素水溶液でト
ラップし、イオンクロマトグラフィー(DIONEX社
製/MODEL 2000SP)で定量した。
生したガス中の無機ハロゲン分を過酸化水素水溶液でト
ラップし、イオンクロマトグラフィー(DIONEX社
製/MODEL 2000SP)で定量した。
【0026】(4)色相(APHA) 得られた臭素化ポリスチレンを0.10g秤量後、50
mlの塩化メチレンに溶解し、この溶液の色相をハーゼ
ン色数標準液と比較して測定した。値が小さいほど色相
が良いことを示す。
mlの塩化メチレンに溶解し、この溶液の色相をハーゼ
ン色数標準液と比較して測定した。値が小さいほど色相
が良いことを示す。
【0027】(5)TGA(熱重量)分析 ティー・エイ・インスツルメント社製熱重量分析装置D
uPont2000を用いて窒素気流下20℃/min
の昇温速度で室温から300℃まで昇温した後、15分
間保持し、その間の試料の重量変化を測定した。
uPont2000を用いて窒素気流下20℃/min
の昇温速度で室温から300℃まで昇温した後、15分
間保持し、その間の試料の重量変化を測定した。
【0028】[実施例1]攪拌装置、還流装置、温度
計、滴下漏斗を備えた5Lのガラスフラスコにジクロロ
メタン1.68L、数平均分子量が20,000、且つ
分子量分布が2.5のポリスチレン360g、孔径32
μmのふるいを通過した塩化アルミニウム9.7gを加
えた後(ポリスチレン溶液濃度は14.0重量%であ
る)、内部温度5〜15℃に保つように臭素1.46k
g(スチレン骨格単位1モルに対して2.64モル)を
1時間かけて滴下した。滴下終了後30分反応を熟成さ
せ、反応生成物を水洗した後、ジクロロメタン層を温水
に滴下し臭素化ポリスチレン(BrPSt1)の固体を
得た。得られた臭素化ポリスチレン(BrPSt1)に
ついて分析を行い、その評価結果を表1に示した。臭素
含有率は67.5重量%であり、加熱時の無機臭素発生
量は264ppmであった。APHAは10と色相も良
好であった。300℃、15分での重量減少率は0.1
%と熱安定性に優れたものであった。
計、滴下漏斗を備えた5Lのガラスフラスコにジクロロ
メタン1.68L、数平均分子量が20,000、且つ
分子量分布が2.5のポリスチレン360g、孔径32
μmのふるいを通過した塩化アルミニウム9.7gを加
えた後(ポリスチレン溶液濃度は14.0重量%であ
る)、内部温度5〜15℃に保つように臭素1.46k
g(スチレン骨格単位1モルに対して2.64モル)を
1時間かけて滴下した。滴下終了後30分反応を熟成さ
せ、反応生成物を水洗した後、ジクロロメタン層を温水
に滴下し臭素化ポリスチレン(BrPSt1)の固体を
得た。得られた臭素化ポリスチレン(BrPSt1)に
ついて分析を行い、その評価結果を表1に示した。臭素
含有率は67.5重量%であり、加熱時の無機臭素発生
量は264ppmであった。APHAは10と色相も良
好であった。300℃、15分での重量減少率は0.1
%と熱安定性に優れたものであった。
【0029】[実施例2]溶媒としてジクロロメタンの
代わりに1,2−ジクロロエタン1.77Lを用いた以
外は実施例1と同様の方法により臭素化反応を行い臭素
化ポリスチレン(BrPSt2)を得た。得られた臭素
化ポリスチレン(BrPSt2)について分析を行い、
その評価結果を表1に示した。臭素含有率は67.5重
量%であり、加熱時の無機臭素発生量は280ppmで
あった。APHAは15と色相も良好であった。300
℃、15分での重量減少率は0.1%と熱安定性に優れ
たものであった。
代わりに1,2−ジクロロエタン1.77Lを用いた以
外は実施例1と同様の方法により臭素化反応を行い臭素
化ポリスチレン(BrPSt2)を得た。得られた臭素
化ポリスチレン(BrPSt2)について分析を行い、
その評価結果を表1に示した。臭素含有率は67.5重
量%であり、加熱時の無機臭素発生量は280ppmで
あった。APHAは15と色相も良好であった。300
℃、15分での重量減少率は0.1%と熱安定性に優れ
たものであった。
【0030】[比較例1]原料ポリスチレンとして数平
均分子量が11,000、且つ分子量分布が3.6のポ
リスチレンを360g用いた以外は実施例1と同様の方
法により臭素化反応を行い臭素化ポリスチレン(BrP
St3)を得た。得られた臭素化ポリスチレン(BrP
St3)について分析を行い、その評価結果を表1に示
した。臭素含有率は67.4重量%であり、加熱時の無
機臭素発生量が350ppmであった。この臭素化ポリ
スチレンのAPHAは30と色相は悪くなった。また、
300℃、15分での重量減少率は2%となり熱安定性
に劣るものであった。
均分子量が11,000、且つ分子量分布が3.6のポ
リスチレンを360g用いた以外は実施例1と同様の方
法により臭素化反応を行い臭素化ポリスチレン(BrP
St3)を得た。得られた臭素化ポリスチレン(BrP
St3)について分析を行い、その評価結果を表1に示
した。臭素含有率は67.4重量%であり、加熱時の無
機臭素発生量が350ppmであった。この臭素化ポリ
スチレンのAPHAは30と色相は悪くなった。また、
300℃、15分での重量減少率は2%となり熱安定性
に劣るものであった。
【0031】[比較例2]原料ポリスチレンとして数平
均分子量が100,000、且つ分子量分布が3.3の
ポリスチレンを247g用い(ポリスチレン溶液濃度は
10.0重量%である)、塩化アルミニウムを6.65
g、臭素を1.00kg用いた(スチレン骨格単位1モ
ルに対して2.64モル)以外は実施例1と同様に臭素
化反応を行い臭素化ポリスチレン(BrPSt4)を得
た。得られた臭素化ポリスチレン(BrPSt4)につ
いて分析を行い、その評価結果を表1に示した。臭素含
有率は67.4重量%であり、加熱時の無機臭素発生量
は790ppmであった。この臭素化ポリスチレンのA
PHAは35と色相は悪くなった。また、300℃、1
5分での重量減少率は5%となり熱安定性に劣るもので
あった。
均分子量が100,000、且つ分子量分布が3.3の
ポリスチレンを247g用い(ポリスチレン溶液濃度は
10.0重量%である)、塩化アルミニウムを6.65
g、臭素を1.00kg用いた(スチレン骨格単位1モ
ルに対して2.64モル)以外は実施例1と同様に臭素
化反応を行い臭素化ポリスチレン(BrPSt4)を得
た。得られた臭素化ポリスチレン(BrPSt4)につ
いて分析を行い、その評価結果を表1に示した。臭素含
有率は67.4重量%であり、加熱時の無機臭素発生量
は790ppmであった。この臭素化ポリスチレンのA
PHAは35と色相は悪くなった。また、300℃、1
5分での重量減少率は5%となり熱安定性に劣るもので
あった。
【0032】
【表1】
【0033】
【発明の効果】本発明の臭素化ポリスチレンは、加熱時
の無機臭素ガス発生量が少なく、色相が良好で、熱安定
性に優れ、臭素含有率の高い臭素化ポリスチレンであ
り、この臭素化ポリスチレンは、殊に樹脂用の高性能な
難燃剤として好適に使用され、その奏する工業的効果は
格別である。
の無機臭素ガス発生量が少なく、色相が良好で、熱安定
性に優れ、臭素含有率の高い臭素化ポリスチレンであ
り、この臭素化ポリスチレンは、殊に樹脂用の高性能な
難燃剤として好適に使用され、その奏する工業的効果は
格別である。
Claims (2)
- 【請求項1】 320℃で10分間加熱した際に、発生
する無機臭素量が300ppm以下である臭素化ポリス
チレン。 - 【請求項2】 臭素化ポリスチレンの臭素含有率が65
〜68重量%である請求項1記載の臭素化ポリスチレ
ン。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11052359A JP2000248021A (ja) | 1999-03-01 | 1999-03-01 | 臭素化ポリスチレン |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11052359A JP2000248021A (ja) | 1999-03-01 | 1999-03-01 | 臭素化ポリスチレン |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000248021A true JP2000248021A (ja) | 2000-09-12 |
Family
ID=12912623
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11052359A Withdrawn JP2000248021A (ja) | 1999-03-01 | 1999-03-01 | 臭素化ポリスチレン |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000248021A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009521587A (ja) * | 2005-12-21 | 2009-06-04 | アルベマール・コーポレーシヨン | 臭素化アニオン性スチレン性ポリマー及びそれらの製造 |
| JP2009521584A (ja) * | 2005-12-21 | 2009-06-04 | アルベマール・コーポレーシヨン | 臭素化されたスチレンの重合体または樹脂の製造法 |
| US7632893B2 (en) | 2005-06-30 | 2009-12-15 | Albemarle Corporation | Brominated styrenic polymers and their preparation |
| JP2010530439A (ja) * | 2007-03-07 | 2010-09-09 | ケムチュア コーポレイション | スチレン系材料用難燃性組成物 |
| US8273831B2 (en) | 2006-07-20 | 2012-09-25 | Albemarle Corporation | Process technology for recovering brominated styrenic polymers from reaction mixtures in which they are formed and/or converting such mixtures into pellets or into granules or pastilles |
-
1999
- 1999-03-01 JP JP11052359A patent/JP2000248021A/ja not_active Withdrawn
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7632893B2 (en) | 2005-06-30 | 2009-12-15 | Albemarle Corporation | Brominated styrenic polymers and their preparation |
| US8168723B2 (en) | 2005-06-30 | 2012-05-01 | Albemarle Corporation | Brominated styrenic polymers and their preparation |
| JP2012224866A (ja) * | 2005-06-30 | 2012-11-15 | Albemarle Corp | 臭素化スチレン系ポリマーおよびこれらの使用 |
| JP2009521587A (ja) * | 2005-12-21 | 2009-06-04 | アルベマール・コーポレーシヨン | 臭素化アニオン性スチレン性ポリマー及びそれらの製造 |
| JP2009521584A (ja) * | 2005-12-21 | 2009-06-04 | アルベマール・コーポレーシヨン | 臭素化されたスチレンの重合体または樹脂の製造法 |
| US8273831B2 (en) | 2006-07-20 | 2012-09-25 | Albemarle Corporation | Process technology for recovering brominated styrenic polymers from reaction mixtures in which they are formed and/or converting such mixtures into pellets or into granules or pastilles |
| US8450429B2 (en) | 2006-07-20 | 2013-05-28 | Ablemarle Corporation | Process technology for recovering brominated styrenic polymers from reaction mixtures in which they are formed and/or converting such mixtures into pellets or into granules or pastilles |
| JP2010530439A (ja) * | 2007-03-07 | 2010-09-09 | ケムチュア コーポレイション | スチレン系材料用難燃性組成物 |
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| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20051028 |
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| A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20070418 |