JP2000248176A - ポリアミド樹脂組成物 - Google Patents
ポリアミド樹脂組成物Info
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Abstract
際、水や沸騰水と接触した際、あるいはガラス転移温度
以上に加熱した際に白化が増大しにくく、かつ耐衝撃性
などの機械的性能にも優れたポリアミド樹脂組成物を提
供する。 【解決手段】 メタキシリレンジアミンを70モル%
以上含むジアミン成分とアジピン酸を70モル%以上含
むジカルボン酸成分とを溶融重合して得たポリアミドを
更に固相重合することにより得られた固相重合ポリアミ
ド100重量部に対し、炭素数8から30の脂肪酸と炭
素数2から10のジアミンもしくはジオールから得られ
るジアミド化合物またはジエステル化合物から選ばれる
1種以上を0.005〜1.0重量部添加してなるポリ
アミド樹脂組成物。
Description
モル%以上含むジアミン成分とアジピン酸を70モル%
以上含むジカルボン酸成分とを溶融重合後、更に固相重
合して得られるポリアミドを主成分とする耐白化性に優
れたポリアミド樹脂組成物、及び当該樹脂組成物を成形
して得られるフィルム、シート、中空容器などのポリア
ミド成形体に関する。
を重合して得られるポリアミド(以下「ポリアミドMX
D6」という)は、ガスバリヤー性及び溶融時の熱安定
性に優れており、更にポリエチレンテレフタレート、ナ
イロン6、ポリエチレン及びポリプロピレン等の熱可塑
性樹脂との共押出や共射出成形が可能であることから、
ガスバリヤー性多層構造物としての利用が積極的に進め
られている。
晶で無延伸または非晶で低倍率の延伸状態では、ガラス
転移温度以上に加熱された際、高湿度雰囲気下での保存
中、あるいは水や沸騰水に接触した際に白化・結晶化
し、透明性が低下する。このため、高湿度雰囲気下での
利用あるいは水に接触する状態での利用に制約があっ
た。特に、フィルムやシート用に使用するために溶融重
合後、更に固相重合したポリアミドMXD6は、結晶化
速度が遅くなるため、白化・結晶化し易く、白化・結晶
化したポリアミドMXD6は機械的性能、特に耐衝撃性
が低下するという問題があった。
9号公報において、ポリアミドMXD6に結晶化速度の
速い特定の他のポリアミド(例えばポリアミド6)を混
合した組成物を開示した。このポリアミド樹脂組成物よ
り得られるフィルム、シートは、高湿度雰囲気下におい
ても優れた透明性を保つという優れた特徴を有するが、
一方、他のポリアミドを混合することによりポリアミド
MXD6単独の場合と比較し、ガスバリヤー性が低下す
るという問題点があった。また、固相重合したポリアミ
ドMXD6を単独使用しても透明性を維持するという目
的の達成には至らなかった。
7頁には、ポリアミド6中に粘土鉱物が分子サイズで分
散し、かつポリアミド6と粘土がイオン結合している複
合材料、いわゆるポリアミド6−粘土ハイブリッドにお
いては、球晶の成長が粘土の層により妨げられて球晶の
大きさが可視光の波長以下に制御されるため、可視光の
透過率が通常のポリアミドより増大すると記載されてい
る。同じ結晶性ポリアミドであるポリアミドMXD6に
おいても同様な効果が期待できるが、その効果発現のた
めには粘土鉱物を1%添加する必要がある。しかし、粘
土鉱物を1%以上添加したポリアミドMXD6から成形
されたフィルム、シート等は衝撃強度が低下するなど機
械的性能が不充分である。
11号公報において、ポリアミドの成形時の押出性を改
良するために、特に吐出ムラを抑制し押出所要動力を低
減するために、ポリアミドにエチレンビスステアリルア
ミド、高級脂肪酸金属塩などの滑剤と特定の展着剤を付
着したポリアミド樹脂組成物を開示した。しかし、当該
公報には、溶融重合して得られたポリアミドを更に固相
重合したポリアミドが白化し易いこと、及び当該白化防
止の課題を解決する手段については開示されていない。
の課題を解消し、高湿度雰囲気下で保存した際、水や沸
騰水と接触した際、あるいはガラス転移温度以上に加熱
した際に白化が増大しにくく、かつ耐衝撃性などの機械
的性能にも優れた、固相重合して得られたポリアミドM
XD6からなる非晶で無延伸または非晶で低倍率の延伸
状態であるポリアミド成形体、及びこのようなポリアミ
ド成形体を成形するのに必要な樹脂組成物を提供するこ
とにある。
た結果、固相重合して得られたポリアミドMXD6にジ
アミド化合物およびジエステル化合物からなる群より選
ばれた化合物を一定量添加混合することにより得られる
樹脂組成物を成形して得たフィルム、シート、中空容器
等の成形体は、非晶で無延伸または非晶で低倍率の延伸
状態であっても、高湿度雰囲気下で保存した際、水や沸
騰水と接触した際、あるいはガラス転移温度以上に加熱
した際に白化の増大が小さく、かつ耐衝撃性などの機械
的性能にも優れることを見いだし、本発明を完成させ
た。
ミンを70モル%以上含むジアミン成分とアジピン酸を
70モル%以上含むジカルボン酸成分とを溶融重合して
得たポリアミドを更に固相重合することにより得られた
固相重合ポリアミド100重量部に対し、炭素数8から
30の脂肪酸と炭素数2から10のジアミンもしくはジ
オールから得られるジアミド化合物またはジエステル化
合物から選ばれる1種以上を0.005〜1.0重量部
添加してなるポリアミド樹脂組成物及び、前記ポリアミ
ド樹脂組成物を成形して得られたフィルム、シート、中
空容器等のポリアミド成形体に関する発明である。
明で使用するポリアミドは、ジアミン成分とジカルボン
酸成分とを溶融重合し、更に固相重合して得られる。ジ
アミン成分には、メタキシリレンジアミンが70モル%
以上含まれることが必要である。ジアミン成分中のメタ
キシリレンジアミンが70モル%以上であると、優れた
ガスバリヤー性が維持できる。メタキシリレンジアミン
以外に使用できるジアミンとして、パラキシリレンジア
ミン、1,3−ビス(アミノメチル)シクロヘキサン、
1,4−ビス(アミノメチル)シクロヘキサン、テトラ
メチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、ノナメチ
レンジアミン、2−メチル−1,5−ペンタンジアミン
等が例示できるが、これらに限定されるものではない。
0モル%以上含まれることが必要である。ジカルボン酸
成分中のアジピン酸が70モル%以上であると、ガスバ
リヤー性の低下や結晶性の過度の低下を避けることがで
きる。アジピン酸以外に使用できるジカルボン酸成分と
して、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、1,1
0−デカンジカルボン酸、テレフタル酸、イソフタル
酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸等が例示できる
が、これらに限定されるものではない。また、本ポリア
ミドの重縮合時に分子量調節剤として少量のモノアミ
ン、モノカルボン酸を加えてもよい。
製造される。たとえば、メタキシリレンジアミンとアジ
ピン酸からなるナイロン塩を水の存在下に、加圧下で昇
温し、加えた水および縮合水を除きながら溶融状態で重
合させる方法により製造される。また、メタキシリレン
ジアミンを溶融状態のアジピン酸に直接加えて、常圧下
で重縮合する方法によっても製造される。この場合、反
応系を均一な液状状態に保つために、メタキシリレンジ
アミンをアジピン酸に連続的に加え、その間、反応温度
が生成するオリゴアミドおよびポリアミドの融点よりも
下回らないように反応系を昇温しつつ、重縮合が進めら
れる。
ポリアミドの相対粘度(ポリアミド1gを96%硫酸水
溶液100mlに溶解し、25℃で測定した値、以下同
じ)は、通常、2.28程度である。溶融重合後の相対
粘度が2.28以下であると、ゲル状物質の生成が少な
く、色調が良好な高品質のポリアミドが得られる。溶融
重合により得られた比較的低分子量のポリアミドは次い
で固相重合される。固相重合は、溶融重合により得られ
た比較的低分子量のポリアミドをペレットあるいは粉末
状にし、これを減圧下あるいは不活性ガス雰囲気下に、
150℃からポリアミドの融点の範囲の温度に加熱する
ことにより、実施される。固相重合ポリアミドの相対粘
度は2.3〜4.2が望ましい。この範囲であるとフィ
ルム、シート、中空容器への成形が良好で、且つ得られ
るフィルム、シート、中空容器の性能、特に耐衝撃性を
含む機械的性能が良好である。溶融重合後の比較的低分
子量のポリアミドにおいても本発明の効果は一部得られ
るが、機械的強度、特に耐衝撃性が十分ではなく、フィ
ルム、シート、中空容器用材料として実用的ではない。
特定のジアミド化合物、およびジエステル化合物から選
ばれた少なくとも一種の化合物が添加される。
8から30の脂肪酸と炭素数2から10のジアミンから
得られるジアミド化合物である。脂肪酸の炭素数が8以
上、ジアミンの炭素数が2以上で白化防止効果が期待で
きる。又、脂肪酸の炭素数が30以下、ジアミンの炭素
数が10以下で脂組成物中への均一分散が良好となる。
脂肪酸は側鎖や二重結合があってもよいが、直鎖飽和脂
肪酸が好ましい。好ましくは炭素数8から30の脂肪酸
と主としてエチレンジアミンから成るジアミンから得ら
れるジアミド化合物または主としてモンタン酸から成る
脂肪酸と炭素数2から10のジアミンから得られるジア
ミド化合物である。
酸成分として、ステアリン酸(C18)、エイコサン酸
(C20)、ベヘン酸(C22)、モンタン酸(C2
8)、トリアコンタン酸(C30)等が例示できる。本
発明に用いられるジアミド化合物のジアミン成分とし
て、エチレンジアミン、ブチレンジアミン、ヘキサンジ
アミン、キシリレンジアミン、ビス(アミノメチル)シ
クロヘキサン等が例示できる。これらを組み合わせて得
られるジアミド化合物が本発明に用いられる。ジアミド
化合物は1種類でもよいし、2種以上を併用してもよ
い。特に好ましくは主としてステアリン酸から成る脂肪
酸と主としてエチレンジアミンから成るジアミンから得
られるジアミド化合物である。
肪酸成分として、ステアリン酸(C18)、エイコサン
酸(C20)、ベヘン酸(C22)、モンタン酸(C2
8)、トリアコンタン酸(C30)等が例示できる。本
発明に用いられるジエステル化合物のジオール成分とし
て、エチレングリコール、プロパンジオール、ブタンジ
オール、ヘキサンジオール、キシリレングリコール、シ
クロヘキサンジメタノール等が例示できる。これらを組
み合わせて得られるジエステル化合物が本発明に用いら
れる。ジエステル化合物は1種類でもよいし、2種以上
を併用してもよい。特に好ましくは主としてモンタン酸
から成る脂肪酸と主としてエチレングリコールおよび/
または1,3−ブタンジオールから成るジオールから得
られるジエステル化合物である。本発明において用いら
れるジアミド化合物とジエステル化合物は単独で用いて
も良いし、併用しても良い。
またはジエステル化合物の添加量は、固相重合ポリアミ
ド100重量部に対して0.005〜1.0重量部、好
ましくは0.05〜0.5重量部、特に好ましくは0.
12〜0.5重量部である。固相重合ポリアミド100
重量部に対して0.005重量部以上添加することによ
り白化防止効果が期待できる。また、添加量が固相重合
ポリアミド100重量部に対して1.0重量部以下であ
ると、本発明の樹脂組成物を成形して得られる成形体の
曇価を低く保つことが可能となる。
の目的、すなわち透明性を損なわない限り、他の樹脂、
具体的にはナイロン6やナイロン66等の他のポリアミ
ド、ポリエチレンテレフタレート等の飽和ポリエステ
ル、ポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィ
ン、ポリオレフィンエラストマーやポリアミドエラスト
マー等の各種エラストマー、アイオノマー等を添加して
もよい。また、滑剤、離型剤、安定剤、紫外線吸収剤等
の添加剤を加えることもできる。
よびジエステル化合物の少なくとも一の化合物(以下
「白化防止剤」と記載することがある)の添加は従来か
ら公知の混合法を適用できる。たとえば、高濃度の白化
防止剤を含有する組成物を製造した後、白化防止剤を含
有しない固相重合ポリアミドペレットで所定の濃度に希
釈し、これらを溶融混練する方法、溶融混練後、引続
き、射出成形などにより成形体を得る方法などが採用さ
れる。また,回転容器内に固相重合ポリアミドペレット
と白化防止剤を投入することにより添加しても良い。
ミド成形体を製造した直後においても、また、白化しな
いか白化が増大しない条件で長期保存した後においても
良好な白化抑制効果を示す。すなわち、白化防止剤を添
加しなくとも白化しないか薄荷が増大しない条件、たと
えば温度23℃で、湿度50%RH雰囲気下に長期保存
した後に、高湿度にさらしたり、水や沸騰水と接触させ
たり、あるいはガラス転移温度以上に加熱しても成形直
後と同様に白化が抑制される。
伸又は非晶で低延伸倍率の状態であれば白化抑制効果を
示し、成形体の形状、成形方法は問わない。従って、本
発明のポリアミド組成物を成形して得られる成形体は、
フィルム、シート、及び中空容器であっても本発明の白
化抑制効果を示す。
るが、本発明はこれら実施例に限定されるものではな
い。以下に実施例等における評価方法等について記す。 (1)曇価の測定方法 ASTM D−1003に準じて測定し、フィルム厚み
70μmに換算した値で表示した。 測定装置:日本電色工業(株)製色差計、形式:Z−Σ
80
件 機種:(株)島津製作所製熱流束示差走査熱量計DSC
−50 標準物質:α−アルミナ 試料量:10mg 昇温速度:10℃/分 測定温度範囲:25〜300℃ 雰囲気:窒素ガス 30ml/分
機(型式:ITF−60)を使用し、衝撃子の先端形状
を12.7mm半球とした。測定条件は、23℃、相対
湿度50%とした。
アミド化合物、及びジエステル化合物)の略号を以下に
記す。 a)MXD6:ポリアミドMXD6 b)EBS:エチレンビスステアリルアミド(日本油脂
(株)製、商品名:アルフローH−50T) c)WH−215:変性エチレンビスステアリルアミド
(共栄社化学(株)) d)WH−255:変性エチレンビスステアリルアミド
(共栄社化学(株)) e)EBM:エチレングリコール、1,3−ブタンジオ
ール−モンタン酸エスル(クラリアントジャパン(株)
製、商品名:ヘキストワックスOP)
を以下に記す。 a)23℃の蒸留水中に24時間浸漬後の曇価 b)60℃の温水中に30分浸漬後の曇価 c)沸騰水中に30分浸漬後の曇価 d)40℃、80%RHの環境で3週間保存後の曇価 e)100℃の熱風乾燥機中で30分熱処理後の曇価 f)30℃で80%RHの環境で3カ月保存後の曇価
重合させして得られたポリアミドMXD6(相対粘度:
2.05)のペレット状製品100kgを熱媒加熱の外
套を有する内容積250リットルのタンブラー(回転式
の真空槽)に、室温で仕込んだ。ペレット温度が120
℃を越えてポリアミドMXD6が結晶化するまで熱媒を
170℃に保った。その後、熱媒温度を230℃まで上
げ、槽内のペレットの温度を200℃まで上昇させた。
この間、ペレット温度が140℃を越えたところで槽内
を減圧状態(0.5〜10Torr)とし、そのまま2
00℃で40分間過加熱を続けた。その後、再び窒素を
導入して常圧にし、冷却を開始した。ペレットの温度が
90℃以下になったところで、槽からペレットを取り出
した。固相重合後のペレットを分析した結果、相対粘度
は2.60であった。
ット100重量部(以下重量部を「部」と略記する)に
対して、エチレンビスステアリルアミド(商品名:アル
フローH−50T)5.0部を加えて押出機中で溶融混
練し、ペレットとした。得られたエチレンビスステアリ
ルアミドを5.0部含有するペレットに対し、エチレン
ビスステアリルアミドを含有しないペレットを混合し
て、100部の固相重合ポリアミドMXD6に対してエ
チレンビスステアリルアミドが0.1部含まれるように
調整した。
により、スクリュー回転数50rpm、引き取り速度
3.0m/minで製膜し、巾120mm、厚み60〜
70μmの無延伸フィルムを作製した。得られた無延伸
フィルムの一部をDSCで測定したところ、実質的に非
晶状態であり、ガラス転移温度は80℃であった。得ら
れたフィルムを、直ちに23℃で50%RHの環境で2
週間調湿した。調湿されたフィルムを、23℃蒸留水中
24時間浸漬、60℃温水中30分浸漬、沸騰水中30
分浸漬、40℃で80%RHの条件下で3週間保存の各
処理前後の曇価を測定した。結果を表1に示す。各処理
後のフィルムを再び23℃で50%RHの環境で2週間
調湿した後の各フィルムの衝撃穴開け強さを測定したと
ころ、いずれも1〜1.5kgf・cmであった。
1)あるいは0.002部添加(比較例2)した以外は
実施例1と同様にして、非晶無延伸フィルムを作製し、
実施例1と同様な処理を施し、処理前後の曇価を測定し
た。結果を表6に示す。各処理後のフィルム(比較例
1)を再び23℃で50%RHの環境で2週間調湿した
後の各フィルムの衝撃穴開け強さを測定したところ、高
湿度処理フィルム(c)の処理をしたフィルム)は1.
0kgf・cm、その他の処理フィルム(a)、b)、
及びc)の処理)はいずれも1〜1.5kgf・cmで
あった。
実施例1と同様にして、非晶無延伸フィルムを作製し、
実施例1と同様な処理を施し、処理前後の曇価を測定し
た。結果を表1〜表3に示す。実施例1〜7および比較
例1より、エチレンビスステアリルアミドが優れた白化
抑制効果を示すことがわかる。
ビスステアリルアミド(商品名:WH−215)を用い
て添加量を変えた以外は実施例1と同様にして、非晶無
延伸フィルムを作製し、実施例1と同様な処理を施し、
処理前後の曇価を測定した。結果を表3及び表4に示
す。
ビスステアリルアミド(商品名:WH−255)を用い
て添加量を変えた以外は実施例1と同様にして、非晶無
延伸フィルムを作製し、実施例1と同様な処理を施し、
処理前後の曇価を測定した。結果を表4に示す。
コール、1,3−ブタンジオール−モンタン酸エステル
を用いて添加量を変えた以外は実施例1と同様にして、
非晶無延伸フィルムを作製し、実施例1と同様な処理を
施し、処理前後の曇価を測定した。結果を表5に示す。
た以外は実施例1と同様にして、非晶無延伸フィルムを
作製したが、発泡が著しく良好な状態のフィルムが得ら
れなかった。
3℃で50%RH環境で2週間調湿し、100℃の熱風
乾燥機中で30分熱処理し、処理前後の曇価を測定し
た。結果を表7に示す。
H環境で2週間調湿し、100℃の熱風乾燥機中で30
分熱処理し、処理前後の曇価を測定した。結果を表7に
示す。実施例17および18と比較例4より、本発明の
ジアミド化合物は乾熱時の白化抑制にも効果を発揮する
ことがわかる。
D6のペレット(相対粘度:2.6)100部に対し
て、エチレンビスステアリルアミド(商品名:アルフロ
ーH−50T)を0.1部含有するペレットを得た。こ
のペレットから作製した厚さ70μmの非晶無延伸フィ
ルムを23℃の蒸留水に24時間漬積後の曇価は、3.
9%であった。このエチレンビスステアリルアミドを含
む固相重合ポリアミドMXD6とポリエチレンテレフタ
レート(日本ユニペット(株)製、商品名:RT543
C、以下「PET」と記すことがある)を使用して、2
―シリンダー型射出成形機で、PET、ポリアミドMX
D6、PETの順にタイミングをずらして射出して、P
ET層3層とポリアミドMXD6層2層とが交互に積層
された5層パリソンを成形した。
0mm、肉厚4.5mmであり、固相重合ポリアミドM
XD6の使用量は、全パリソン重量の10重量%であっ
た。次いで、上記で得られたパリソンを延伸ブロー成形
機を用いて、内容積700mlのボトル状多層中空容器
を得た。上記で得たボトル状多層中空容器をただちに3
0℃/80%RH雰囲気下に3ヶ月間保存した後、容器
の低延伸倍率部分(面積延伸倍率1〜1.5倍)よりフ
ィルム状の固相重合ポリアミドMXD6層を取り出し、
曇価を測定した。結果を表8に示す。
実施例19と同様にして、ボトル状多層中空容器を作製
し、30℃/80%RH雰囲気下に3ヶ月間保存した
後、容器の低延伸倍率部分(面積延伸倍率1〜1.5
倍)より固相重合ポリアミドMXD6層を取り出し、曇
価を測定した。結果を表8に示す。実施例19と比較例
5とより、本発明のジアミド化合物あるいはジエステル
化合物は多層中空容器においても白化抑制の効果を発揮
することがわかる。
MXD6の代わりに溶融重合により得られた相対粘度
2.05のポリアミドMXD6を用いた以外は、実施例
1と同様にして、100部のポリアミドMXD6に対し
てエチレンビスステアリルアミドを0.1部含有するペ
レットを得た。得られたペレットを20mmφ単軸押出
機により、スクリュー回転数50rpm、引き取り速度
3.0m/minで製膜し、巾120mm、厚み60〜
70μmの無延伸フィルムを作製した。得られた無延伸
フィルムの一部をDSCで測定したところ、実質的に非
晶状態であり、ガラス転移温度は80℃であった。
%RHの環境で2週間調湿した。調湿されたフィルム
を、23℃蒸留水中24時間浸漬、60℃温水中30分
浸漬、沸騰水中30分浸漬、40℃で80%RHの条件
下で3週間保存の各処理前後の曇価を測定した。曇価
は、処理前1.0%、23℃蒸留水中24時間浸漬後
3.7%、60℃温水中30分浸漬後3.3%、40℃
で80%RHの条件下で3週間保存後1.7%であっ
た。各処理後のフィルムを再び23℃で50%RHの環
境で2週間調湿した後の各フィルムの衝撃穴開け強さを
測定したところ、いずれも0.5kgf・cmであっ
た。
ト100部に対し、有機処理をしたモンモリロナイト
(白石工業(株)製、商品名:オルベン)3部を加えて
タンブラー中で混合した。得られた混合物を20mmφ
二軸押出機により、押出機温度270℃、スクリュー回
転数80rpm、引き取り速度3.0m/minで製膜
し、巾120mm、厚み60〜70μmの無延伸フィル
ムを作製した。得られた無延伸フィルムの一部をDSC
で測定したところ、実質的に非晶状態であり、ガラス転
移温度は80℃であった。得られたフィルムを、直ちに
23℃で50%RHの環境で2週間調湿した。調湿後の
曇価は、1.5%であった。調湿されたフィルムの23
℃蒸留水中24時間浸漬後4.5%であった。処理後の
フィルムを再び23℃で50%RHの環境で2週間調湿
した後のフィルムの衝撃穴開け強さを測定したところ、
0.5kgf・cmであった。
定のジアミンあるいは特定のジオールから得られるジア
ミド化合物あるいはジエステル化合物を特定量添加混合
した組成物から得たフィルム、シート及び中空容器は、
非晶で無延伸または非晶で低倍率の延伸状態であって
も、高湿度雰囲気下での保存中や、水、特に沸水との接
触の際の白化が少なく、透明性を維持できる。
Claims (8)
- 【請求項1】 メタキシリレンジアミンを70モル%以
上含むジアミン成分とアジピン酸を70モル%以上含む
ジカルボン酸成分とを溶融重合して得たポリアミドを更
に固相重合することにより得られた固相重合ポリアミド
100重量部に対し、炭素数8から30の脂肪酸と炭素
数2から10のジアミンもしくはジオールから得られる
ジアミド化合物またはジエステル化合物から選ばれる1
種以上を0.005〜1.0重量部添加してなるポリア
ミド樹脂組成物。 - 【請求項2】 前記固相重合ポリアミドの相対粘度(ポ
リアミド樹脂1gを96%硫酸水溶液100mlに溶解
し、25℃で測定した値)が2.3〜4.2である請求
項1記載のポリアミド樹脂組成物。 - 【請求項3】 前記固相重合ポリアミド100重量部に
対し、炭素数8から30の脂肪酸と炭素数2から10の
ジアミンもしくはジオールから得られるジアミド化合物
またはジエステル化合物から選ばれる1種以上を0.1
2〜0.5重量部添加してなる請求項1及び請求項2記
載のポリアミド樹脂組成物。 - 【請求項4】 メタキシリレンジアミンを70モル%以
上含むジアミン成分とアジピン酸を70モル%以上含む
ジカルボン酸成分とを溶融重合して得たポリアミドを更
に固相重合することによって得られた固相重合ポリアミ
ド樹脂100重量部に対し、炭素数8から30の脂肪酸
と炭素数2から10のジアミンもしくはジオールから得
られるジアミド化合物またはジエステル化合物から選ば
れる1種以上を0.005〜1.0重量部添加してなる
ポリアミド樹脂組成物を成形して得られるポリアミド成
形体。 - 【請求項5】 メタキシリレンジアミンを70モル%以
上含むジアミン成分とアジピン酸を70モル%以上含む
ジカルボン酸成分とを溶融重合して得たポリアミドを更
に固相重合することによって得られた固相重合ポリアミ
ド100重量部に対し、炭素数8から30の脂肪酸と炭
素数2から10のジアミンもしくはジオールから得られ
るジアミド化合物またはジエステル化合物から選ばれる
1種以上を0.005〜1.0重量部添加してなるポリ
アミド樹脂組成物から形成された層を少なくとも1層含
むことを特徴とする多層ポリアミド成形体。 - 【請求項6】 前記固相重合ポリアミドの相対粘度(ポ
リアミド樹脂1gを96%硫酸水溶液100mlに溶解
し、25℃で測定した値)が2.3〜4.2である請求
項4または請求項5のいずれかに記載のポリアミド成形
体。 - 【請求項7】 前記固相重合ポリアミド100重量部に
対し、炭素数8から30の脂肪酸と炭素数2から10の
ジアミンもしくはジオールから得られるジアミド化合物
又はジエステル化合物から選ばれる1種以上を0.12
〜0.5重量部添加してなる請求項4ないし請求項6の
いずれかに記載のポリアミド成形体。 - 【請求項8】 前記成形体がフィルム、シート又は中空
容器である請求項4ないし請求項7記載のポリアミド成
形体。
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