JP2000249572A - 変位検出器 - Google Patents

変位検出器

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JP2000249572A
JP2000249572A JP11056159A JP5615999A JP2000249572A JP 2000249572 A JP2000249572 A JP 2000249572A JP 11056159 A JP11056159 A JP 11056159A JP 5615999 A JP5615999 A JP 5615999A JP 2000249572 A JP2000249572 A JP 2000249572A
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Koji Sasajima
晃治 笹嶋
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  • Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 変位検出値がリニアで、外乱ノイズに強く、
高感度な変位検出器を提供する。 【解決手段】 変位可能なコア3と、コア3の近傍に配
置され、コア3の変位に対応してインダクタンスLが変
化する検出コイル2と、検出コイル2に直列に接続され
る基準抵抗器RFと、比較手段13、基準電圧設定手段
16、反転手段14、単一パルス発生手段17、論理積
演算手段18、イッチング素子15からなるパルス発生
手段22とを備えた変位検出器21。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は検出コイルのイン
ダクタンス変化に基づいて変位を検出する変位検出器に
係り、特に過渡応答電圧が基準電圧値に達するまでの時
間に基づいて変位を検出する変位検出器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の変位検出器は、本願出願人が特開
平7−332910号公報で開示したように、変位可能
なコア、コアの変位量に対応してインダクタンスが変化
する検出コイル、基準抵抗を備え、パルス電源を印加し
てインダクタンスと基準抵抗に対応した過渡応答電圧を
検出することにより、インダクタンスの絶対値を検出で
きるので、コアの変位量に対するインダクタンスの変化
を過渡応答電圧で検出することができる。
【0003】これにより、コアの変位量を検出コイルの
インダクタンスの変化量に変換し、パルス電源を印加し
てから一定時間後のインダクタンスの変化量に対応した
過渡応答電圧を検出するので、過渡応答電圧に対応した
精度の高い変位検出を実現することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】特開平7−33291
0号公報で開示した変位検出器は、変位の検出をパルス
電源応答の過渡応答電圧(アナログ量)で行うため、過
渡応答電圧にノイズが混入する場合には変位の検出精度
に影響を及ぼす課題がある。
【0005】この発明はこのような課題を解決するため
なされたもので、その目的はノイズの影響が少なく検出
精度が高い変位検出器を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
この発明に係る変位検出器は、変位可能なコアと、この
コアの近傍に配置され、コアの変位に対応してインダク
タンスが変化する検出コイルと、この検出コイルに直列
に接続される基準抵抗器と、直列接続された検出コイル
と基準抵抗器の両端に印加されるパルス電源とを備え、
インダクタンスの変化に伴い基準抵抗器の両端に発生す
る過渡応答電圧が基準電圧値に達するまでの時間に基づ
いてコアの変位を検出することを特徴とする。
【0007】この発明に係る変位検出器は、コアの変位
に対応して変化する検出コイルのインダクタンスによる
パルス応答の過渡応答電圧が基準電圧値に達するまでの
時間に基づいてコアの変位を検出するので、検出コイル
のインダクタンスの変化に比例した(線形の)時間でコ
アの変位を検出することができる。
【0008】また、この発明に係る変位検出器は、変位
可能なコアと、このコアの近傍に配置され、コアの変位
に対応してインダクタンスが変化する検出コイルと、こ
の検出コイルに直列に接続される基準抵抗器と、インダ
クタンスの変化に伴い発生する過渡応答電圧が基準電圧
値に達するまでの時間をパルス幅としたパルスを発生す
るパルス発生手段とを備え、パルス発生手段が発生する
パルス幅に基づいてコアの変位を検出することを特徴と
する。
【0009】この発明に係る変位検出器は、インダクタ
ンスの変化に伴い発生する過渡応答電圧が基準電圧値に
達するまでの時間をパルス幅としたパルスを発生するパ
ルス発生手段とを備えたので、コアの変位をパルスのパ
ルス幅とするディジタル量で検出することができる。
【0010】さらに、この発明に係るパルス発生手段
は、過渡応答電圧と基準電圧値を比較する比較手段と、
2つの基準電圧値を交互に設定する基準電圧設定手段
と、比較手段からの比較信号を反転する反転手段と、こ
の反転手段からの反転信号に基づいて検出コイルを接地
または開放するスイッチング素子を備え、過渡応答電圧
が2つの基準電圧値に達する時間を周期としたパルスを
発生することを特徴とする。
【0011】この発明に係るパルス発生手段は、検出コ
イルを接地または開放してインダクタンスの変化に対応
した過渡応答電圧が2つの基準電圧値に達するそれぞれ
の時間をパルス幅とした周期のパルスを発生するので、
このパルス周期に基づいてコアの変位を検出することが
できる。
【0012】また、この発明に係るパルス発生手段は、
過渡応答電圧と基準電圧値を比較する比較手段と、2つ
の基準電圧値を交互に設定する基準電圧設定手段と、比
較手段からの比較信号を反転する反転手段と、この反転
手段からの反転信号をトリガとして単一パルスを発生す
る単一パルス発生手段と、この単一パルス発生手段から
の単一パルスと反転信号の論理積を演算する論理積演算
手段と、この論理積演算手段からの論理積信号に基づい
て検出コイルを接地または開放するスイッチング素子を
備え、過渡応答電圧が2つの基準電圧値の低電位に達す
る時間と単一パルスのパルス幅を周期としたパルスを発
生することを特徴とする。
【0013】この発明に係るパルス発生手段は、検出コ
イルを接地または開放してインダクタンスの変化に対応
した過渡応答電圧が2つの基準電圧値の低電位に達する
時間と単一パルスのパルス幅を周期としたパルスを発生
するので、このパルス周期に基づいてコアの変位を検出
することができる。
【0014】さらに、この発明に係るパルス発生手段
は、過渡応答電圧と基準電圧値を比較する比較手段と、
2つの基準電圧値を交互に設定する基準電圧設定手段
と、比較手段からの比較信号を反転する反転手段と、こ
の反転手段からの反転信号に基づいて検出コイルを電源
に接続または電源から開放するスイッチング素子とを備
え、過渡応答電圧が2つの基準電圧値に達する時間を周
期としたパルスを発生することを特徴とする。
【0015】この発明に係るパルス発生手段は、検出コ
イルを電源に接続または電源から開放してインダクタン
スの変化に対応した過渡応答電圧が2つの基準電圧値に
達するそれぞれの時間をパルス幅とした周期のパルスを
発生するので、このパルス周期に基づいてコアの変位を
検出することができる。
【0016】また、この発明に係るパルス発生手段は、
過渡応答電圧と基準電圧値を比較する比較手段と、2つ
の基準電圧値を交互に設定する基準電圧設定手段と、比
較手段からの比較信号をトリガとして単一パルスを発生
する単一パルス発生手段と、この単一パルス発生手段か
らの単一パルスと比較信号の否定論理積を演算する否定
論理積演算手段と、この否定論理積演算手段からの否定
論理積信号に基づいて検出コイルを電源に接続または電
源から開放するスイッチング素子と、を備え、過渡応答
電圧が2つの基準電圧値の高電位に達する時間と単一パ
ルスのパルス幅を周期としたパルスを発生することを特
徴とする。
【0017】この発明に係るパルス発生手段は、検出コ
イルを電源に接続または電源から開放してインダクタン
スの変化に対応した過渡応答電圧が2つの基準電圧値の
高電位に達する時間と単一パルスのパルス幅を周期とし
たパルスを発生するので、このパルス周期に基づいてコ
アの変位を検出することができる。
【0018】さらに、この発明に係る変位検出器は、中
立位置から両方向に変位可能なコアと、中立位置からコ
アの変位方向に対称に配置され、コアの変位に対応して
インダクタンスが差動で変化する2個の検出コイルと、
この2個の検出コイルのそれぞれに直列に接続される2
個の基準抵抗器と、差動で変化するインダクタンスに伴
い発生する過渡応答電圧が基準電圧値に達するまでの時
間をパルス幅としたパルスを発生する2個のパルス発生
手段とを備え、2個のパルス発生手段が発生するパルス
幅の偏差に基づいてコアの変位を検出することを特徴と
する。
【0019】この発明に係る変位検出器は、コアの変位
に対応してインダクタンスが差動で変化する2個の検出
コイルの過渡応答電圧が基準電圧値に達するまでの時間
をパルス幅とした2つのパルスを発生するので、それぞ
れのパルス幅の偏差に基づいてコアの変位を差動で検出
することができ、変位を高感度で検出することができ
る。
【0020】また、この発明に係る2個のパルス発生手
段は、基準電圧値をそれぞれ異なる値に設定することを
特徴とする。
【0021】この発明に係る2個のパルス発生手段は、
基準電圧値をそれぞれ異なる値に設定するので、出力信
号から変位検出器の短絡を検出することができる。
【0022】さらに、この発明に係る変位検出器は、加
えられるトルクに応じてコアを変位可能とし、トルクセ
ンサに適用することを特徴とする。
【0023】この発明に係る変位検出器は、加えられる
トルクに応じてコアを変位可能とするので、トルクセン
サに適用することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を添
付図面に基づいて説明する。なお、本発明は、コアの変
位に伴い変化する検出コイルのインダクタンスに対応し
た過渡応答電圧が基準電圧値に達するまでの時間に基づ
いて変位をノイズの影響が少なく、高精度に検出するも
のである。
【0025】図1はこの発明に係る変位検出器の基本構
成説明図である。(a)図に変位検出器の基本構成図、
(b)図に等価回路図、(c)図に過渡応答電圧(V
O)波形図を示す。
【0026】(a)図において、変位検出器1は、検出
コイル2、検出コイル2の内部に対象物の変位量に対応
した変位(X1、X2)をする非磁性体よりなるコア
3、基準抵抗器RFを備える。
【0027】検出コイル2の一方の端子2aにパルス電
源5を接続し、検出コイル2の他方の端子2bには基準
抵抗器RFの一端を接続するとともに、基準抵抗器RFの
他端は接地(GND)する。また、端子2bからLR回
路のパルス応答電圧である過渡応答電圧VOを検出す
る。
【0028】(a)図において、コア3が検出コイル2
の中立位置にある状態の検出コイル2のインダクタンス
をL、基準抵抗器RFを検出コイル2の内部抵抗rより
充分大きな値に設定すると、内部抵抗rは無視でき、
(b)図の等価回路(積分回路)が得られる。
【0029】(b)図の等価回路において、半周期(T
/2)がインダクタンスLと基準抵抗RFで決定される
時定数τ(=L/RF)よりも充分大きなパルス電源
(波高値VI)で駆動すると、(c)図に示す過渡応答
電圧VOの波形となる。
【0030】(c)図に示す過渡応答電圧の波形は、立
下りパルス幅(0〜T/2の時間)および立上がりパル
ス幅(T/2〜Tの時間)のパルス電源5で駆動した時
の基準抵抗器RF両端間の過渡応答電圧VO(VOK,VO
L)である。なお、過渡応答電圧VOKはコア3が検出コ
イル2の中立位置にあり、インダクタンスLの状態の波
形であり、過渡応答電圧VOLはコア3が変位して検出コ
イル2のインダクタンスが増加(L1>L)した状態の
波形である。
【0031】パルス幅(0〜T/2の時間)で、過渡応
答電圧VOKおよび過渡応答電圧VOLが基準電圧値VK1に
到達する時間をそれぞれtDO,tD1とすると、時間tD
O,tD1は数1で表わされる。
【0032】
【数1】tDO=−(L/RF)*ln(VK1/VI) tD1=−(L1/RF)*ln(VK1/VI)
【0033】一方、パルス幅(T/2〜Tの時間)で、
過渡応答電圧VOKおよび過渡応答電圧VOLが基準電圧値
VK2に到達する時間をそれぞれtUO,tU1とすると、時
間tUO,tU1は数2で表わされる。
【0034】
【数2】tUO=−(L/RF)*ln(1−VK2/VI) tU1=−(L1/RF)*ln(1−VK2/VI)
【0035】数1および数2から明らかなように、ln
(VK1/VI)またはln(1−VK2/VI)は一定値で
あるから、時間tDOおよび時間tUOはインダクタンスL
に比例し、時間tD1および時間tU1はインダクタンスL
1に比例する。
【0036】コア3の変位は、数1または数2より、時
間tD1と時間tDOとの偏差(=tD1−tDO)あるいは時
間tU1と時間tUOとの偏差(=tU1−tUO)から検出す
ることができる。
【0037】なお、コア3が変位して検出コイル2のイ
ンダクタンスが減少(L2<L)した時の過渡応答電圧
(図示せず)が基準電圧値VK1、基準電圧値VK2に到達
する時間をtD2,tU2とすると、時間tD2または時間t
U2は、数1または数2のインダクタンスL1に代えてイ
ンダクタンスL2(<L1)とすることで算出することが
できる。
【0038】このように、この発明に係る変位検出器
は、コアの変位に対応して変化する検出コイルのインダ
クタンスによるパルス応答の過渡応答電圧Vが基準電圧
値に達するまでの時間に基づいてコアの変位を検出する
ので、検出コイルのインダクタンスの変化に比例した
(線形の)時間でコアの変位を検出することができる。
【0039】図1に示す変位検出器1は、パルス電源5
を独立したパルス発振器、またはマイクロプロセッサに
設け、基準クロックを分周したパルス発生器で構成しな
ければならないが、次に過渡応答電圧が基準電圧値に到
達する時間をパルス幅としてパルス発信するパルス発生
手段を用いることにより、変位検出の時間をディジタル
値として検出する実施の形態について説明する。
【0040】図2はこの発明に係る変位検出器の一実施
の形態要部ブロック構成図である。図2において、変位
検出器11は、変位可能なコア3(図1参照)と、コア
3の近傍に配置され、コア3の変位に対応してインダク
タンスLが変化する検出コイル2と、検出コイル2に直
列に接続される基準抵抗器RFと、ダイオードDと、イ
ンダクタンスLの変化に伴い発生する過渡応答電圧VA
が基準電圧値VBに達するまでの時間をパルス幅とした
パルスを発生するパルス発生手段12を備える。
【0041】基準抵抗RFは、一端を電源VP(例えば、
5V)に接続するとともに、他端を検出コイル2(イン
ダクタンスL)に直列接続する。検出コイル2は、他端
をパルス発生手段12を介して接地(GND)するか開
放するように構成する。ダイオードDは、検出コイル2
の他端と電源VP間に接続し、後述するパルス発生手段
12のスイッチング素子15がオフ動作した時に検出コ
イル2のインダクタンスLに発生するサージ電圧を吸収
して電源VPの電圧(5V)に抑制する。なお、過渡応
答電圧VAは図1の(c)図に示すVOK,VOLに相当す
る。
【0042】パルス発生手段12は、過渡応答電圧VA
と基準電圧値VBを比較する比較手段13、2つの基準
電圧値VTH,VTLを交互に設定する基準電圧設定手段1
6、比較手段13からの比較信号VCを反転する反転手
段14、反転手段14からの反転信号VDに基づいて検
出コイル2を接地または開放するスイッチング素子15
を備える。
【0043】比較手段13は、演算増幅器等のコンパレ
ータで構成し、基準電圧値VBが非反転入力(+入力)
に供給され、過渡応答電圧VAが反転入力(−入力)に
供給される。また、比較手段13は、過渡応答電圧VA
と基準電圧値VBを比較し、比較信号VCを反転手段14
および抵抗器R3を介して反転入力(+入力)に帰還
(フィードバック)する。
【0044】基準電圧設定手段16は、比較手段13、
抵抗器R1〜R3を備え、電源電圧VP(5V)、比較信
号VC(5Vまたは0V)を抵抗器R1〜R3で分圧して
数3で表される比較的高い(高電位の)基準電圧値VTH
および比較的低い(低電位の)基準電圧値VTLを交互に
比較手段13の反転入力(+入力)に供給する。なお、
基準電圧設定手段16は、過渡応答電圧VAに対して2
つの基準電圧値VTHおよび基準電圧値VTLのヒステリシ
ス特性を有する。
【0045】
【数3】VTH=R2(R1+R3)*VP/R VTL=R2R3*VP/R ただし、R=R1R2+R2R3+R3R1
【0046】反転手段14は、インバータ等で構成し、
比較手段13から供給される比較信号VCの極性を反転
させた反転信号VDを抵抗器RBを介してスイッチング素
子15を構成するNPNトランジスタのベースに供給す
る。
【0047】また、反転信号VDは、インダクタンスL
の変化に対応した過渡応答電圧VAが2つの基準電圧値
VTHおよび基準電圧値VTLのそれぞれに到達する時間を
それぞれのパルス幅としたパルス発振の出力となる。
【0048】スイッチング素子15は、NPNトランジ
スタで構成し、反転手段14から供給される反転信号V
Dに基づいてオン/オフ動作を行い、インダクタンスL
の検出コイル2を接地(GND)したり、開放したりす
る。なお、スイッチング素子15は、NチャネルMOS
FET(電界効果トランジスタ)で構成してもよい。
【0049】次に、図2のパルス発生手段の動作を図3
の波形図に基づいて説明する。図3は図2に示すパルス
発生手段の各部動作波形図である。図3において、は
過渡応答電圧VAの波形、は比較信号VCの波形、は
反転信号(パルス発振出力)VDの波形を示す。
【0050】初期状態で比較信号VCがHレベルの場
合、基準電圧値VBは基準電圧値VTHに設定されてお
り、過渡応答電圧VAはLレベルから時間経過とともに
指数関数的に上昇する。この状態では、比較信号VCは
Hレベル、反転信号VDはLレベルであり、NPNトラ
ンジスタ(スイッチング素子15)はオフ状態にある。
【0051】過渡応答電圧VAが上昇して基準電圧値VT
Hに到達すると、比較信号VCはLレベル、反転信号VD
はHレベルとなり、このHレベルの反転信号VDが抵抗
器RBを介してNPNトランジスタをオン状態に駆動す
る。なお、比較信号VCがLレベルになると、基準電圧
値VBは基準電圧値VTLに設定が変更される。
【0052】NPNトランジスタがオン状態になると、
過渡応答電圧VAは基準電圧値VTHから時間経過ととも
に指数関数的に下降する。この状態では、比較信号VC
はLレベル、反転信号VDはHレベルを保つ。
【0053】過渡応答電圧VAが下降して設定変更され
た基準電圧値VTLに到達すると、比較信号VCはHレベ
ル、反転信号VDはLレベルとなり、このLレベルの反
転信号VDが抵抗器RBを介してNPNトランジスタをオ
フ状態に駆動する。なお、比較信号VCがHレベルにな
ると、基準電圧値VBは再び基準電圧値VTHに設定され
る。
【0054】続いて、NPNトランジスタがオフ状態に
なると、過渡応答電圧VAは再び上昇し、この上昇は基
準電圧値VTHに到達するまで継続する。なお、この状態
では、比較信号VCはHレベル、反転信号VDはLレベル
を保持する。
【0055】過渡応答電圧VAが基準電圧値VTHに到達
すると、比較信号VCがLレベル、反転信号VDがHレベ
ルとなり、Hレベルの反転信号VDが抵抗器RBを介して
NPNトランジスタをオン状態に駆動する。なお、比較
信号VCがLレベルになると、基準電圧値VBは基準電圧
値VTHに設定される。
【0056】以降、過渡応答電圧VAが基準電圧値VTH
から基準電圧値VTLに到達する時間を経由し、過渡応答
電圧VAが基準電圧値VTLから基準電圧値VTHに到達す
る時間までを周期としたパルス発振を継続し、反転信号
VD(パルス発振出力)を出力信号VDとして検出するこ
とができる。
【0057】過渡応答電圧VAが基準電圧値VTHから基
準電圧値VTLに達する時間をtU、過渡応答電圧VAが基
準電圧値VTLから基準電圧値VTHに達する時間をtDと
すると、時間tUと時間tDの和TOS(=tU+tD)がパ
ルス発振の周期となる。
【0058】コア3の変位に対応して変化した検出コイ
ル2のインダクタンスL1に対するパルス発振の周期TO
S1と、コア3が検出コイル2の中立位置にある状態の検
出コイル2のインダクタンスLに対するパルス発振の周
期TOSLの偏差(=TOS1−TOSL)を演算することによ
り、コア3の変位に対応した時間(=TOS1−TOSL)を
検出することができる。
【0059】なお、予めコア3が検出コイル2の中立位
置にある状態のパルス発振の周期TOSLを記憶してお
き、コア3に変位がある時のパルス発振の周期TOS1を
検出し、周期TOS1と周期TOSLの偏差を演算してコア3
の変位に対応した時間(=TOS1−TOSL)を検出しても
よい。
【0060】また、周期TOS1はパルスでディジタル値
として検出するので、図2に示すパルス発生手段12
と、演算系を構成するマイクロプロセッサ等を有する制
御部が距離的に離れて配線されていても、外乱ノイズな
どの影響を少なくして変位検出を実行することができ
る。
【0061】このように、この発明に係る変位検出器
は、インダクタンスの変化に伴い発生する過渡応答電圧
が基準電圧値に達するまでの時間をパルス幅としたパル
スを発生するパルス発生手段とを備えたので、コアの変
位をパルスのパルス幅とするディジタル量で検出するこ
とができる。
【0062】また、この発明に係るパルス発生手段は、
検出コイルを接地または開放してインダクタンスの変化
に対応した過渡応答電圧が2つの基準電圧値に達するそ
れぞれの時間をパルス幅とした周期のパルスを発生する
ので、このパルス周期に基づいてコアの変位を検出する
ことができる。
【0063】図4はこの発明に係る変位検出器の別実施
の形態要部ブロック構成図である。図4において、変位
検出器21は、図2に示す変位検出器11と較べてパル
ス発生手段22のみが異なる。
【0064】パルス発生手段22は、過渡応答電圧VA
と基準電圧値VBを比較する比較手段13、2つの基準
電圧値VTH,VTLを交互に設定する基準電圧設定手段1
6、比較手段13からの比較信号VCを反転する反転手
段14、反転手段14からの反転信号VDに基づいて一
定パルス幅の単一パルスを発生する単一パルス発生手段
17、反転信号VDおよび単一パルス発生手段17から
の出力信号VDOの論理積を演算する論理積演算手段1
8、この論理積演算手段18からの論理積信号VEに基
づいて検出コイル2を接地または開放するスイッチング
素子15を備える。
【0065】なお、比較手段13、基準電圧設定手段1
6、反転手段14およびスイッチング素子15は、図2
に示すパルス発生手段12と同一の構成ならびに作用を
有するので、説明を省略する。
【0066】単一パルス発生手段17は、例えばワンシ
ョットマルチバイブレータで構成し、反転手段14から
供給される反転信号VDの立下りをトリガとして一定パ
ルス幅のLレベル単一パルスを発生し、この単一パルス
を出力信号VDOとして論理積演算手段18に供給すると
ともに、インダクタンスLの変化に対応した過渡応答電
圧VAが電源VP(例えば、5V)から基準電圧値VTLに
到達する時間と単一パルス幅をそれぞれのパルス幅とし
たパルス発振の出力となる。
【0067】論理積演算手段18は、AND回路で構成
し、反転手段14から供給される反転信号VDと単一パ
ルス発生手段17から供給される出力信号VDOの論理積
を演算し、論理積信号VE(=VD*VDO)を抵抗器RB
を介してスイッチング素子15を構成するNPNトラン
ジスタのベースに供給する。
【0068】論理積演算手段18から供給される論理積
信号VEにより、NPNトランジスタはオン/オフ駆動
され、検出コイル2を接地あるいは開放する。
【0069】次に、図4のパルス発生手段の動作を図5
の波形図に基づいて説明する。図5は図4に示すパルス
発生手段の各部動作波形図である。図5において、は
過渡応答電圧VAの波形、は比較信号VCの波形、は
反転信号VDの波形、は出力信号VDOの波形、は論
理積信号VEの波形を示す。
【0070】初期状態で比較信号VCがHレベルの場
合、基準電圧値VBは基準電圧値VTHに設定されてお
り、過渡応答電圧VAはLレベルから時間経過とともに
指数関数的に上昇する。この状態では、比較信号VCは
Hレベル、反転信号VDはLレベル、出力信号VDOはH
レベル、論理積信号VEはLレベルにあり、NPNトラ
ンジスタ(スイッチング素子15)はオフ状態にある。
【0071】過渡応答電圧VAが上昇して基準電圧値VT
Hに到達すると、比較信号VCはLレベル、反転信号VD
はHレベル、出力信号VDOはHレベル、論理積信号VE
はHレベルとなり、このHレベルの論理積信号VEが抵
抗器RBを介してNPNトランジスタをオン状態に駆動
する。なお、比較信号VCがLレベルになると、基準電
圧値VBは基準電圧値VTLに設定が変更される。
【0072】NPNトランジスタがオン状態になると、
過渡応答電圧VAは基準電圧値VTHから時間経過ととも
に指数関数的に下降する。この状態では、比較信号VC
はLレベル、反転信号VDはHレベル、出力信号VDOは
Hレベル、論理積信号VEはHレベルを保つ。
【0073】過渡応答電圧VAが下降して設定変更され
た基準電圧値VTLに到達すると、比較信号VCはHレベ
ル、反転信号VDはLレベルとなるが、反転信号VDの立
下り(の下向き矢印表示)をトリガにして単一パルス
発生手段17が一定パルス幅(時間T01)のLレベル単
一パルスの出力信号VDOを発生するため、出力信号VDO
はLレベル、論理積信号VEはLレベルとなり、このL
レベルの論理積信号VEが抵抗器RBを介してNPNトラ
ンジスタをオフ状態に駆動する。なお、比較信号VCが
Hレベルになると、基準電圧値VBは再び基準電圧値VT
Hに設定される。
【0074】続いて、NPNトランジスタがオフ状態に
なると、過渡応答電圧VAは再び上昇し、基準電圧値VT
Hに到達すると、比較信号VCはLレベル、反転信号VD
はHレベルとなるが、出力信号VDOは単一パルスの一定
パルス幅(時間T01)を充分長く設定してLレベルを保
持するため、論理積信号VEもLレベルを保持する。L
レベルの論理積信号VEにより、NPNトランジスタが
オフ状態を保持するため、過渡応答電圧VAは基準電圧
値VTHを超えて(VA>VTH)も上昇を続け、電源VP
(例えば、5V)に限りなく近い値となる。なお、比較
信号VCがLレベルになった時点で、基準電圧値VBは基
準電圧値VTLに設定が変更される。
【0075】過渡応答電圧VAが基準電圧値VTHを超え
て電源VP(例えば、5V)に近付いてる状態では、比
較信号VCはLレベル、反転信号VDはHレベルを保持す
る。
【0076】過渡応答電圧VAが電源VP(例えば、5
V)に限りなく近い値の状態で、出力信号VDOがLレベ
ルの単一パルスから復旧(一定パルス幅:時間T01経過
後)してHレベルになると論理積信号VEがHレベルと
なり、抵抗器RBを介してNPNトランジスタをオン駆
動する。
【0077】NPNトランジスタがオン駆動されると、
過渡応答電圧VA(ほぼ5V)は指数関数的に下降して
基準電圧値VTLに到達すると、比較信号VCはHレベ
ル、反転信号VDはLレベルとなる。一方、反転信号VC
の立下りをトリガにして単一パルス発生手段17がLレ
ベルの単一パルス(一定パルス幅:時間T01)の出力信
号VDOを発生するため、反転信号VDと出力信号VDOの
論理積である論理積信号VEはLレベルとなってNPN
トランジスタをオフ駆動する。過渡応答電圧VAがほぼ
5Vから基準電圧値VTLに到達する時間をTL1とする
と、この時間TL1はコア3の変位に伴う検出コイル2の
インダクタンスの変化(例えば、L→L1)に対応した
値となる。
【0078】この状態以降については、上述した動作を
繰り返し、出力信号VDOは時間T01がLレベルのパルス
幅、時間TL1がHレベルのパルス幅の周期TOS1(=T0
1+TL1)のパルス発振としてコア3の変位を検出する
ことができる。
【0079】コア3の変位に対応する時間は、コア3の
変位に対応して変化した検出コイル2のインダクタンス
L1に対するパルス発振の周期TOS1(=T01+TL1)
と、コア3が検出コイル2の中立位置にある状態の検出
コイル2のインダクタンスをLに対するパルス発振の周
期(例えば、TOSL=T01+TL)との偏差(=TOS−T
OSL)を演算することにより、コア3の変位に対応した
時間(=TOS1−TOSL=TL1−TL)を検出することが
できる。
【0080】また、コア3の変位に対応する時間は、周
期TOS1(=T01+TL1)および周期TOSL(=T01+T
L)をそれぞれN倍した値の偏差(=N*TOS1−N*T
OSL)から検出してもよい。
【0081】なお、時間TLおよび時間TL1は、過渡応
答電圧VAが電源VP(5V)から基準電圧値VTLに到達
するまでの時間であり、それぞれ数1に示す時間tDOお
よび時間tD1に相当する。
【0082】このように、この発明に係るパルス発生手
段は、検出コイルを接地または開放してインダクタンス
の変化に対応した過渡応答電圧が2つの基準電圧値の低
電位に達する時間と単一パルスのパルス幅を周期とした
パルスを発生するので、このパルス周期に基づいてコア
の変位を検出することができる。
【0083】図2または図4の変位検出器11,21
は、基準抵抗器RFを電源VPに接続し、検出コイル2
(インダクタンスL)を接地(GND)または開放とし
た構成のものであるが、次に基準抵抗器RFを接地(G
ND)し、検出コイル2を電源VPに接続または電源VP
から開放する変位検出器について説明する。
【0084】図6はこの発明に係る変位検出器の別実施
の形態要部ブロック構成図である。図6において、変位
検出器25は、変位可能なコア3(図1参照)と、コア
3の近傍に配置され、コア3の変位に対応してインダク
タンスLが変化する検出コイル2と、検出コイル2に直
列に接続される基準抵抗器RFと、ダイオードDと、イ
ンダクタンスLの変化に伴い発生する過渡応答電圧VA
が基準電圧値VBに達するまでの時間をパルス幅とした
パルスを発生するパルス発生手段26を備える。
【0085】基準抵抗RFは、一端を接地(GND)す
るとともに、他端を検出コイル2(インダクタンスL)
に直列接続する。検出コイル2は、他端をパルス発生手
段26を介して電源VP(5V)に接続するか電源VP
(5V)から開放するように構成する。ダイオードD
は、検出コイル2の他端と接地(GND)間に接続し、
後述するパルス発生手段26のスイッチング素子19が
オフ動作した時に検出コイル2のインダクタンスLに発
生する負のサージ電圧を吸収して接地電位(0V)に抑
制する。なお、過渡応答電圧VAは図1の(c)図に示
すVOK,VOLに相当する。
【0086】パルス発生手段26は、過渡応答電圧VA
と基準電圧値VBを比較する比較手段13、2つの基準
電圧値VTH,VTLを交互に設定する基準電圧設定手段1
6、比較手段13からの比較信号VCを反転する反転手
段14、反転手段14からの反転信号VDに基づいて検
出コイル2を電源VP(5V)に接続または電源VP(5
V)から開放するスイッチング素子19を備える。な
お、比較手段13、反転手段14および基準電圧設定手
段16は、図2に示すものと同一構成、作用を有するの
で説明を省略する。
【0087】スイッチング素子19は、PNPトランジ
スタで構成し、反転手段14から供給される反転信号V
Dに基づいてオン/オフ動作を行い、インダクタンスL
の検出コイル2を電源VP(5V)に接続したり、電源
VP(5V)から開放したりする。なお、スイッチング
素子19は、PチャネルMOSFET(電界効果トラン
ジスタ)で構成してもよい。
【0088】パルス発生手段26の過渡応答電圧VA、
比較信号VCおよび反転信号(パルス発振出力)VDは、
図3に示す波形と同じなので説明を省略する。
【0089】図3に示すように、パルス発生手段26
は、コア3の変位に対応して変化した検出コイル2のイ
ンダクタンスL1に対するパルス発振の周期TOS1と、コ
ア3が検出コイル2の中立位置にある状態の検出コイル
2のインダクタンスをLに対するパルス発振の周期TOS
Lの偏差(=TOS1−TOSL)を演算することにより、コ
ア3の変位に対応した時間(=TOS1−TOSL)を検出す
ることができる。
【0090】なお、予めコア3が検出コイル2の中立位
置にある状態のパルス発振の周期TOSLを記憶してお
き、コア3に変位がある時のパルス発振の周期TOS1を
検出し、周期TOS1と周期TOSLの偏差を演算してコア3
の変位に対応した時間(=TOS1−TOSL)を検出しても
よい。
【0091】このように、この発明に係るパルス発生手
段は、検出コイルを電源に接続または電源から開放して
インダクタンスの変化に対応した過渡応答電圧が2つの
基準電圧値に達するそれぞれの時間をパルス幅とした周
期のパルスを発生するので、このパルス周期に基づいて
コアの変位を検出することができる。
【0092】図7はこの発明に係る変位検出器の別実施
の形態要部ブロック構成図である。図7において、変位
検出器27は、図6に示す変位検出器25と較べてパル
ス発生手段28のみが異なる。
【0093】パルス発生手段28は、過渡応答電圧VA
と基準電圧値VBを比較する比較手段13、2つの基準
電圧値VTH,VTLを交互に設定する基準電圧設定手段1
6、比較手段13からの比較VCに基づいて一定パルス
幅の単一パルスを発生する単一パルス発生手段17、比
較信号VCおよび単一パルス発生手段17からの出力信
号VDOの否定論理積を演算する否定論理積演算手段3
0、この否定論理積演算手段30からの否定論理積信号
VEに基づいて検出コイル2を電源VP(5V)に接地ま
たは電源VP(5V)から開放するスイッチング素子1
9を備える。
【0094】なお、比較手段13、基準電圧設定手段1
6およびスイッチング素子19は、図6に示すパルス発
生手段26と同一の構成ならびに作用を有するので、説
明を省略する。
【0095】単一パルス発生手段17は、例えばワンシ
ョットマルチバイブレータで構成し、比較手段13から
供給される比較信号VCの立下りをトリガとして一定パ
ルス幅のLレベル単一パルスを発生し、この単一パルス
を出力信号VDOとして否定論理積演算手段30に供給す
るとともに、インダクタンスLの変化に対応した過渡応
答電圧VAが接地電圧(0V)から基準電圧値VTHに到
達する時間と単一パルス幅をそれぞれのパルス幅とした
パルス発振の出力となる。
【0096】否定論理積演算手段30は、NAND回路
で構成し、比較手段13から供給される比較信号VCと
単一パルス発生手段17から供給される出力信号VDOの
否定論理積を演算し、否定論理積信号VE(=VC*VD
O)を抵抗器RBを介してスイッチング素子19を構成す
るPNPトランジスタのベースに供給する。
【0097】否定論理積演算手段30から供給される否
定論理積信号VEにより、PNPトランジスタはオン/
オフ駆動され、検出コイル2を電源VP(5V)に接続
または電源VP(5V)から開放する。
【0098】次に、図7のパルス発生手段の動作を図8
の波形図に基づいて説明する。図8は図7に示すパルス
発生手段の各部動作波形図である。図8において、は
過渡応答電圧VAの波形、は比較信号VCの波形、は
出力信号VDOの波形、は否定論理積信号VEの波形を
示す。
【0099】初期状態で比較信号VCおよび出力信号VD
OがHレベルの場合、否定論理積信号VEがLレベルとな
ってスイッチング素子19を構成するPNPトランジス
タはオン状態で、基準電圧値VBは基準電圧値VTHに設
定されており、過渡応答電圧VAはLレベルから時間経
過とともに指数関数的に上昇する。
【0100】過渡応答電圧VAが上昇して基準電圧値VT
Hに到達すると、比較信号VCはLレベルとなるが、比較
信号VCの立下り(の下向き矢印表示)をトリガにし
て単一パルス発生手段17が一定パルス幅(時間T02)
のLレベル単一パルスの出力信号VDOを発生するため、
出力信号VDOはLレベル、否定論理積信号VEはLレベ
ルの比較信号VCとLレベルの出力信号VDOの否定論理
積であるHレベルとなり、このHレベルの否定論理積信
号VEが抵抗器RBを介してPNPトランジスタをオフ状
態に駆動する。なお、比較信号VCがLレベルになる
と、基準電圧値VBは基準電圧値VTLに設定が変更され
る。
【0101】PNPトランジスタがオフ状態になると、
過渡応答電圧VAは基準電圧値VTHから時間経過ととも
に指数関数的に下降する。この状態では、比較信号VC
はLレベル、出力信号VDOはLレベル、否定論理積信号
VEはHレベルを保つ。
【0102】過渡応答電圧VAが下降して設定変更され
た基準電圧値VTLに到達すると、比較信号VCはHレベ
ルとなるが、出力信号VDOは一定パルス幅(時間T02)
までLレベルを保持する。なお、出力信号VDOの一定パ
ルス幅(時間T02)は、単一パルス発生手段17の単一
パルス幅を過渡応答電圧VAが0Vに限りなく近付く時
間に設定する。また、過渡応答電圧VAが基準電圧値VT
Lに到達した時点で、基準電圧値VBは基準電圧値VTHに
設定される。
【0103】一定パルス幅(時間T02)まで時間が経過
すると、出力信号VDOはHレベルに復旧し、この時に比
較信号VCはHレベルであるから、否定論理積信号VEは
Lレベルとなり、抵抗器RBを介してPNPトランジス
タをオン状態に駆動する。
【0104】PNPトランジスタがオン状態になると、
過渡応答電圧VAは、ほぼ0Vから指数関数的に上昇し
て基準電圧値VTHに到達すると、比較信号VCはLレベ
ル、出力信号VDOは再び比較信号VCの立下りをトリガ
としたLレベルの単一パルスを発生してLレベル、否定
論理積信号VEはHレベルとなってPNPトランジスタ
はオフ状態に駆動される。過渡応答電圧VAがほぼ0V
から基準電圧値VTHに到達する時間をTL2とすると、こ
の時間TL2はコア3の変位に伴う検出コイル2のインダ
クタンスの変化(例えば、L→L1)に対応した値とな
る。なお、過渡応答電圧VAが基準電圧値VTHに到達し
た時点で、基準電圧値VBは基準電圧値VTLに設定変更
される。
【0105】この状態以降については、上述した動作を
繰り返し、出力信号VDOは時間T02がLレベルのパルス
幅、時間TL2がHレベルのパルス幅の周期TOS2(=T0
2+TL2)のパルス発振としてコア3の変位を検出する
ことができる。
【0106】コア3の変位に対応する時間は、コア3の
変位に対応して変化した検出コイル2のインダクタンス
L1に対するパルス発振の周期TOS2(=T02+TL2)
と、コア3が検出コイル2の中立位置にある状態の検出
コイル2のインダクタンスをLに対するパルス発振の周
期(例えば、TOSL=T02+TL)との偏差(=TOS2−
TOSL)を演算することにより、コア3の変位に対応し
た時間(=TOS2−TOSL=TL2−TL)を検出すること
ができる。
【0107】また、コア3の変位に対応する時間は、周
期TOS2(=T02+TL2)および周期TOSL(=T02+T
L)をそれぞれN倍した値の偏差(=N*TOS2−N*T
OSL)から検出してもよい。
【0108】なお、時間TLおよび時間TL2は、過渡応
答電圧VAが0Vから基準電圧値VTHに到達するまでの
時間であり、それぞれ数2に示す時間tUOおよび時間t
U1に相当する。
【0109】このように、この発明に係るパルス発生手
段は、検出コイルを電源に接続または電源から開放して
インダクタンスの変化に対応した過渡応答電圧が2つの
基準電圧値の高電位に達する時間と単一パルスのパルス
幅を周期としたパルスを発生するので、このパルス周期
に基づいてコアの変位を検出することができる。
【0110】図9はこの発明に係る変位検出器の別実施
の形態要部ブロック構成図である。図9において、変位
検出器31は、図4に示す変位検出器21を2個並列に
接続したものである。ただし、コアは、中立位置から両
方向に変位可能とし、2個の検出コイルは、コアの中立
位置からコアの変位方向に対象に配置し、コアの変位に
対応してインダクタンスが差動で変化させる構成とす
る。
【0111】図9において、コアの変位に伴い一方の検
出コイルのインダクタンスがL1、もう一方の検出コイ
ルのインダクタンスがL2(L1>L2)に変化した時、
2つのパルス発生手段22の出力信号VDOは、図5の
に示すようなインダクタンスL1に対応した過渡応答電
圧VS1が電源VP(5V)から基準電圧値VTLに到達す
る時間TL1と単一パルスのパルス幅(時間T01)とした
パルス発振の周期TS1(=TL1+T01)と、インダクタ
ンスL2に対応した過渡応答電圧VS2が電源VP(5V)
から基準電圧値VTLに到達する時間TLXと単一パルスの
パルス幅(時間T01)としたパルス発振の周期(パルス
幅)TS2(=TLX+T01)として検出することができ
る。
【0112】インダクタンスL1は検出コイルが中立位
置にある時のインダクタンスLを超えた(L1>L)値
となり、インダクタンスL1と差動で変化するインダク
タンスL2は検出コイルが中立位置にある時のインダク
タンスLを下回る(L2<L)値であるため、インダク
タンスL1に対応したパルス発振の周期TS1(=TL1+
T01)とインダクタンスL2に対応したパルス発振の周
期TS2(=TLX+T01)の偏差(=TS1−TS2=TL1−
TLX)を取ることにより、コアの変位をインダクタンス
の差動の変化に対応した時間変化として検出することが
できる。
【0113】コアの変位を2個の検出コイルの差動で変
化するインダクタンス(L1、L2)に対応したパルス発
振の周期で検出するので、図4に示す変位検出器21の
2倍の感度で検出することができる。
【0114】並列接続された2個の変位検出器21の基
準電圧設定手段16の基準電圧値VB(基準電圧値VT
H,VTL)をそれぞれ異なる値に設定すると、2個の変
位検出器21相互間で短絡が発生した場合には、出力信
号VDO(=TS1−TS2)が大きく変化し、出力信号VDO
に対応したステアリング系の操舵補助力も大きく変化す
ることにより、変位検出器21相互間の短絡を検出する
ことができる。
【0115】なお、変位検出器31として図4に示す変
位検出器21を2個並列接続した例を説明したが、図2
に示す変位検出器11、図6に示す変位検出器25、ま
たは図7に示す変位検出器27をそれぞれ2個並列接続
して構成してもよい。
【0116】このように、この発明に係る変位検出器
は、コアの変位に対応してインダクタンスが差動で変化
する2個の検出コイルの過渡応答電圧が基準電圧値に達
するまでの時間をパルス幅とした2つのパルスを発生す
るので、それぞれのパルス幅の偏差に基づいてコアの変
位を差動で検出することができ、変位を高感度で検出す
ることができる。
【0117】図10はこの発明に係る変位検出器で検出
した時間データを変位データとして処理する処理手段の
要部ブロック構成図である。図10において、処理手段
35は、例えば変位検出器21が搭載される装置の制御
部に設けられ、マイクロプロセッサを基本にしたソフト
制御機能、アナログ回路等で構成し、計数手段36、計
時手段37、基準時間設定手段38、偏差演算手段3
9、変換手段40を備える。
【0118】計数手段36は、カウンタで構成し、変位
検出器21から供給される出力信号VDO(図5に示すパ
ルス発振の周期TOS1に等しいTOS)をN回(例えば、
100回)計数し、計数信号NO(=100*TOS)を
計時手段37に供給する。
【0119】計時手段37は、マイクロプロセッサの基
準クロックCLをクロックとしたタイマで構成し、計数
手段36から供給される計数信号NO(=100*TO
S)を基準クロックCLで計時し、タイマ信号TOを偏差
演算手段39に供給する。
【0120】基準時間設定手段38は、ROM等のメモ
リで構成し、予めコア3が検出コイル2の中立位置にあ
る状態の検出コイル2のインダクタンスをLに対するパ
ルス発振の周期TOSLをN(例えば、100)倍した基
準時間信号TK(=100*TOSL)を記憶しておき、基
準時間信号TKを偏差演算手段39に供給する。
【0121】偏差演算手段39は、減算機能を備え、計
時手段37から供給される計数信号NO(=100*TO
S)と基準時間設定手段38から供給される基準時間信
号TK(=100*TOSL)との偏差{=100*(TOS
−TOSL)}を演算し、時間検出信号TDとして変換手段
40に提供する。
【0122】変換手段40は、例えば単一電源駆動の演
算増幅器で構成し、偏差演算手段39から提供される時
間検出信号TDを変位の検出値HXとして出力する。
【0123】図11は変換手段の一実施の形態回路図で
ある。図11において、変換手段40は、仮想接地点を
2.5Vとした単一電源VP(5V)駆動の演算増幅器で
構成し、時間検出信号TDを一定増幅度で増幅し、検出
値HXを出力する。
【0124】検出値HXは、図12の変位X−検出値HX
特性図に示すように、コア3の変位が0の時には2.5
V、時間検出信号TDがプラス(+)となるコア3の変
位では2.5Vと5Vの範囲(2.5V<HX<5V)、
時間検出信号TDがマイナス(−)となるコア3の変位
では0Vと2.5Vの範囲(0<HX<2.5V)で検出
することにより、コア3の変位方向と変位量を検出する
ことができる。
【0125】なお、変換手段40は、予め図12の変位
X−検出値HX特性を記憶したROM等のメモリで構成
してもよい。また、処理手段35は変位検出器に内蔵さ
せることもできる。
【0126】また、図10において、変位検出器21に
代えて変位検出器11、変位検出器25または変位検出
器27を用いてもよい。なお、変位検出器31を用いる
場合には、基準時間設定手段38および偏差手段39を
削除し、計数手段36に図9に示す周期TS1(=TL1+
T01)と周期TS2(=TLX+T01)の偏差(=TS1−T
S2=TL1−TLX)を供給することで、図12に示す検出
値HXを出力することができる。
【0127】コア3の変位を加えられるトルクに対応す
るように変位検出器を構成することにより、変位検出器
をトルク検出器として適用することができ、図12に示
すトルクTに対する検出値HXとして出力することがで
きる。
【0128】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明に係る変位
検出器は、コアの変位に対応して変化する検出コイルの
インダクタンスによるパルス応答の過渡応答電圧が基準
電圧値に達するまでの時間に基づいてコアの変位を検出
するので、検出コイルのインダクタンスの変化に比例し
たリニアな特性でコアの変位を検出することができる。
【0129】また、この発明に係る変位検出器は、イン
ダクタンスの変化に伴い発生する過渡応答電圧が基準電
圧値に達するまでの時間をパルス幅としたパルスを発生
するパルス発生手段と備え、コアの変位をパルスのパル
ス幅とするディジタル量で検出することができ、外乱ノ
イズの影響を抑制することができる。
【0130】さらに、この発明に係る変位検出器は、コ
アの変位をパルス発振のパルス幅として直接検出するの
で、パルス電源の生成や過渡応答電圧が基準電圧値に到
達するタイミングの検知ならびに処理等を不要にしてマ
イクロプロセッサの負荷を軽減することができる。
【0131】また、この発明に係る変位検出器は、2個
の検出コイルのインダクタンスの変化に対応するパルス
幅を差動で検出するので、変位を高感度で検出すること
ができる。
【0132】さらに、並列接続された2個の変位検出器
の基準電圧値をそれぞれ異なる値に設定することで、変
位検出器の短絡を出力信号に対応した操舵補助力から検
出することができる。
【0133】また、この発明に係る変位検出器は、トル
ク検出器としても適用することができる。
【0134】よって、変位検出値がリニアで、外乱ノイ
ズに強く、高感度な変位検出器を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る変位検出器の基本構成説明図
【図2】この発明に係る変位検出器の一実施の形態要部
ブロック構成図
【図3】図2に示すパルス発生手段の各部動作波形図
【図4】この発明に係る変位検出器の別実施の形態要部
ブロック構成図
【図5】図4に示すパルス発生手段の各部動作波形図
【図6】この発明に係る変位検出器の別実施の形態要部
ブロック構成図
【図7】この発明に係る変位検出器の別実施の形態要部
ブロック構成図
【図8】図7に示すパルス発生手段の各部動作波形図
【図9】この発明に係る変位検出器のの別実施の形態要
部ブロック構成図で
【図10】この発明に係る変位検出器で検出した時間デ
ータを変位データとして処理する処理手段の要部ブロッ
ク構成図
【図11】変換手段の一実施の形態回路図
【図12】変位X−検出値HX特性図
【符号の説明】
1,11,21,25,27,31…変位検出器、2…
検出コイル、3…コア、5…パルス電源、12,22,
26,28…パルス発生手段、13…比較手段、14…
反転手段、15,19…スイッチング素子、16…基準
電圧設定手段、17…単一パルス発生手段、18…論理
積演算手段、30…否定論理積演算手段、RF…基準抵
抗器、D…ダイオード。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 変位可能なコアと、このコアの近傍に配
    置され、コアの変位に対応してインダクタンスが変化す
    る検出コイルと、この検出コイルに直列に接続される基
    準抵抗器と、直列接続された前記検出コイルと前記基準
    抵抗器の両端に印加されるパルス電源と、を備え、前記
    インダクタンスの変化に伴い前記基準抵抗器の両端に発
    生する過渡応答電圧が基準電圧値に達するまでの時間に
    基づいて前記コアの変位を検出することを特徴とする変
    位検出器。
  2. 【請求項2】 変位可能なコアと、このコアの近傍に配
    置され、コアの変位に対応してインダクタンスが変化す
    る検出コイルと、この検出コイルに直列に接続される基
    準抵抗器と、インダクタンスの変化に伴い発生する過渡
    応答電圧が基準電圧値に達するまでの時間をパルス幅と
    したパルスを発生するパルス発生手段と、を備え、前記
    パルス発生手段が発生するパルス幅に基づいて前記コア
    の変位を検出することを特徴とする変位検出器。
  3. 【請求項3】 前記パルス発生手段は、過渡応答電圧と
    基準電圧値を比較する比較手段と、2つの基準電圧値を
    交互に設定する基準電圧設定手段と、前記比較手段から
    の比較信号を反転する反転手段と、この反転手段からの
    反転信号に基づいて前記検出コイルを接地または開放す
    るスイッチング素子と、を備え、過渡応答電圧が2つの
    基準電圧値に達する時間を周期としたパルスを発生する
    ことを特徴とする請求項2記載の変位検出器。
  4. 【請求項4】 前記パルス発生手段は、過渡応答電圧と
    基準電圧値を比較する比較手段と、2つの基準電圧値を
    交互に設定する基準電圧設定手段と、前記比較手段から
    の比較信号を反転する反転手段と、この反転手段からの
    反転信号をトリガとして単一パルスを発生する単一パル
    ス発生手段と、この単一パルス発生手段からの単一パル
    スと反転信号の論理積を演算する論理積演算手段と、こ
    の論理積演算手段からの論理積信号に基づいて前記検出
    コイルを接地または開放するスイッチング素子と、を備
    え、過渡応答電圧が2つの基準電圧値の低電位に達する
    時間と単一パルスのパルス幅を周期としたパルスを発生
    することを特徴とする請求項2記載の変位検出器。
  5. 【請求項5】 前記パルス発生手段は、過渡応答電圧と
    基準電圧値を比較する比較手段と、2つの基準電圧値を
    交互に設定する基準電圧設定手段と、前記比較手段から
    の比較信号を反転する反転手段と、この反転手段からの
    反転信号に基づいて前記検出コイルを電源に接続または
    電源から開放するスイッチング素子と、を備え、過渡応
    答電圧が2つの基準電圧値に達する時間を周期としたパ
    ルスを発生することを特徴とする請求項2記載の変位検
    出器。
  6. 【請求項6】 前記パルス発生手段は、過渡応答電圧と
    基準電圧値を比較する比較手段と、2つの基準電圧値を
    交互に設定する基準電圧設定手段と、比較手段からの比
    較信号をトリガとして単一パルスを発生する単一パルス
    発生手段と、この単一パルス発生手段からの単一パルス
    と比較信号の否定論理積を演算する否定論理積演算手段
    と、この否定論理積演算手段からの否定論理積信号に基
    づいて前記検出コイルを電源に接続または電源から開放
    するスイッチング素子と、を備え、過渡応答電圧が2つ
    の基準電圧値の高電位に達する時間と単一パルスのパル
    ス幅を周期としたパルスを発生することを特徴とする請
    求項2記載の変位検出器。
  7. 【請求項7】 中立位置から両方向に変位可能なコア
    と、中立位置から前記コアの変位方向に対称に配置さ
    れ、コアの変位に対応してインダクタンスが差動で変化
    する2個の検出コイルと、この2個の検出コイルのそれ
    ぞれに直列に接続される2個の基準抵抗器と、差動で変
    化するインダクタンスに伴い発生する過渡応答電圧が基
    準電圧値に達するまでの時間をパルス幅としたパルスを
    発生する2個のパルス発生手段と、を備え、前記2個の
    パルス発生手段が発生するパルス幅の偏差に基づいて前
    記コアの変位を検出することを特徴とする請求項2,
    3,4,5または請求項6記載の変位検出器。
  8. 【請求項8】 前記2個のパルス発生手段は、基準電圧
    値をそれぞれ異なる値に設定することを特徴とする請求
    項7記載の変位検出器。
  9. 【請求項9】 加えられるトルクに応じて前記コアを変
    位可能とし、トルクセンサに適用することを特徴とする
    請求項1,2,3,4,5,6,7または請求項8記載
    の変位センサ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2435772B (en) * 2005-01-03 2008-12-24 Scania Cv Ab Method and computer program for determining position of a movable core in a coil
RU2474786C1 (ru) * 2011-07-19 2013-02-10 Федеральное государственное бюджетное учреждение науки Институт механики сплошных сред Уральского отделения Российской академии наук (ИМСС УрО РАН) Индуктивный датчик перемещений
JP2016501693A (ja) * 2013-01-04 2016-01-21 システム・アシスタンス・メディカル 身体、特に人体を支持するための支持装置
JP2017503166A (ja) * 2013-12-20 2017-01-26 フリーバルブ・アクチボラグ 第1物体と第2物体の相互の場所を決定するための方法及び位置センサ配列

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