JP2000253820A - インスタント茶類の製造方法 - Google Patents

インスタント茶類の製造方法

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JP2000253820A
JP2000253820A JP11107038A JP10703899A JP2000253820A JP 2000253820 A JP2000253820 A JP 2000253820A JP 11107038 A JP11107038 A JP 11107038A JP 10703899 A JP10703899 A JP 10703899A JP 2000253820 A JP2000253820 A JP 2000253820A
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Japan
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cyclodextrin
teas
tea
extract
weight
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JP11107038A
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Hitoshi Hirai
整 平井
Akihito Kawade
明史 川出
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Sato Foods Industries Co Ltd
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Sato Foods Industries Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】茶類の風味をほとんど損なうことなしに、長期
保存可能なインスタント茶類を得ること。 【解決手段】サイクロデキストリンを添加した茶類抽出
液を乾燥粉末化するに際し、該抽出液中の茶類エキス重
量に対するサイクロデキストリン重量の割合が、0.0
5から5の範囲になるように、サイクロデキストリンを
添加する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紅茶、ウーロン
茶、緑茶、ほうじ茶などの茶類の風味をほとんど損なう
ことなく長期保存が可能な、インスタント茶類の製造方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】インスタント茶類を製造する過程(抽
出、濃縮、乾燥)では、その香気成分が損失したり、或
いは揮散するという問題があり、特に、茶類エキスの乾
燥中における香気成分の揮散は著しく、通常は、香気成
分のロスが少ない凍結真空乾燥や噴霧乾燥、低温下での
真空乾燥などが用いられている。しかし、このようにし
て作製されたインスタント茶類でも、長期保存すると、
変質臭を生じるなど、徐々に風味が変化するという問題
がある。
【0003】この問題に対し、インスタント茶類をガス
置換包装したり、脱酸素剤と共に包装するという保存方
法が知られている。しかし、ガス置換包装は、窒素ガス
等の不活性ガスを充填することで、また、脱酸素剤は、
酸素を減少させることで、香気成分などの酸化を防止
し、風味の変化を小さくしようとするものであるが、い
ずれの方法も、十分な効果は得られていない。なお、本
発明で使用するサイクロデキストリンについては、従来
から乾燥工程中の保香作用(特開平6−46794号公
報)、苦味成分等のマスキング作用(特開昭58−10
9424号公報、特開昭54−145268号公報)に
関する報告がある。インスタント茶類においても、乾燥
に伴う風味の劣化を低減したり、呈味を改善する効果が
期待されているが、本発明のように、インスタント茶類
の保存安定性の問題に着目した検討は行われていなかっ
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明では、長期保存
しても香気成分などの変質がなく、通常の喫茶法で得ら
れる茶湯と殆ど同様の風味を有する保存安定性に優れた
インスタント茶類を得ることを目的としたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意研究の結果、サイクロデキストリ
ンを添加した茶類抽出液を乾燥粉末化するに際し、該抽
出液中の茶類エキス重量に対するサイクロデキストリン
重量の割合、即ち、粉末中の茶類エキス重量に対するサ
イクロデキストリン重量の割合を制御することにより、
長期保存しても香気成分などが安定に保持されるため、
通常の喫茶法で得られる茶湯と殆ど同様の風味を有する
インスタント茶類を製造できることを見い出し、本発明
に到達した。
【0006】すなわち、本発明は、サイクロデキストリ
ンを添加した茶類抽出液を乾燥粉末化するに際し、該抽
出液中の茶類エキス重量に対するサイクロデキストリン
重量の割合が、0.05から5であることを要旨とする
ものである。
【0007】
【発明の実施の形態】次に、本発明を詳しく説明する。
本発明のインスタント茶類は、茶類の抽出工程、抽出液
の濃縮工程(場合によっては、省くこともできる)、及
び乾燥工程により製造できる。
【0008】抽出工程とは、茶類に水性溶媒を加えて抽
出液を得る工程である。この際使用する茶類は、いかな
るものでも使用することができるが、たとえば、セイロ
ン、アッサム、ダージリンなどの紅茶、ウーロン茶、緑
茶、ほうじ茶などの茶葉類、麦、はと麦、玄米、大豆、
そばなどの穀物茶類、どくだみ、霊芝、ギムネマ、バナ
バ、イチョウ葉、モロヘイヤ、ラカンカ、プアール、ア
ルファルファ、よもぎ、マテ、ギャバロン、朝鮮人参、
杜仲、ルイボス、アロエなどの健康茶類、その他として
ラベンダー、ペパーミント、レモングラス、カモミール
などのハーブや、シソ、ウメなどがあげられる。これら
の茶類は単独で使用してもよいし、2種以上の混合物と
して用いてもよい。
【0009】抽出に使用する水性溶媒としては、単なる
水道水、脱イオン水、蒸留水でもよく、これらに糖類、
ゼラチン、カゼイン、植物蛋白、アラビアガム、乳化剤
類、アルコール類、アスコルビン酸などの抗酸化剤類な
どを、適宜添加したものでもよい。抽出温度は、特に限
定するものではないが、15℃以上100℃以下が好ま
しい。抽出温度が15℃未満では抽出効率が著しく低下
し、また、100℃を越えた温度では、不要な成分が過
剰に抽出され、且つ好ましい香気成分の変性が起こりや
すくなる。茶葉1重量部を溶媒4から30重量部程度で
浸漬あるいは、攪拌しながら抽出を行い、さらに、抽出
後は粗分離により、抽出液を得ることができる。抽出液
は、必要に応じて遠心分離機等を用い清澄化を行う。
【0010】サイクロデキストリンは、上記の溶媒中に
添加してから、抽出を行ってもよいし、抽出液に後から
添加して使用することもできる。また、両方に添加して
も構わない。しかし、サイクロデキストリンを添加して
から抽出したり、濃縮する方が、それらの工程中の香気
成分などの変質を低減できるため好ましい。
【0011】使用できるサイクロデキストリンは、グル
コース単位が6個から8個より成る環状構造を有するも
のであればいずれでもよく(グルコース単位が6個のも
のをα−サイクロデキストリン、7個のものをβ−サイ
クロデキストリン、8個のものをγ−サイクロデキスト
リンという。)、例えば、非分岐サイクロデキストリ
ン、分岐サイクロデキストリン(グルコシルサイクロデ
キストリン、マルトシルサイクロデキストリンなど)、
サイクロデキストリン誘導体(ジメチルサイクロデキス
トリン、トリメチルサイクロデキストリン、ヒドロキシ
エチルサイクロデキストリン、ヒドロキシプロピルサイ
クロデキストリンなど)などでもよい。
【0012】サイクロデキストリンを茶類抽出液に添加
する場合には、上記に例示したようなサイクロデキスト
リンや、α、β、γ−サイクロデキストリンの混合物と
して市販されている、例えば商品名デキシーパールK−
50(塩水港精糖(株)製)や、商品名リングデックス
−PK(メルシャン(株)製)といったものを単独で、
或いはこれらを混合して用いればよい。この際、α、
β、y−サイクロデキストリンの配合割合については、
総サイクロデキストリン重量に対するαとβ−サイクロ
デキストリン重量和の割合が60〜100%であること
が好ましい。この範囲内では、茶類の香気成分がバラン
スよく安定化される。
【0013】サイクロデキストリンの量については、乾
燥粉末化用に調整された抽出液中の茶類エキス重量に対
するサイクロデキストリン重量の割合、即ち、粉末中の
茶類エキス重量に対するサイクロデキストリン重量の割
合が、0.05から5になるように、好ましくは、0.
1から2の範囲になるように、サイクロデキストリンを
添加することが必要である。この範囲よりサイクロデキ
ストリン添加量が少ない場合には、インスタント茶類を
作製した直後の風味は良くても、その保存性が悪くなり
易く、また、サイクロデキストリン量が上記範囲より多
い場合には、飲用した時に、サイクロデキストリン自体
の甘味が目立つようになるため好ましくない。茶類エキ
ス重量に対するサイクロデキストリン重量の割合を求め
るには、周知の方法が使用できるが、例えば、市販のサ
イクロデキストリン製剤を使用する場合であれば、カタ
ログなどに記載のサイクロデキストリン含量、水分含量
などのデータを元に、その添加量や各工程中のロス率、
茶葉の使用量をなどを考慮して、算出する方法が簡便で
ある。(表1参照)
【0014】
【表1】
【0015】また、サイクロデキストリンは、他のデキ
ストリンなどの粉末化基剤とともに用いることもできる
が、インスタント茶類を製造するには、この方が経済的
である。また、粉末食品の保存性を改善するといわれて
いるトレハロースを併用してもよい。しかし、サイクロ
デキストリン以外の粉末化基剤の添加量が多くなりすぎ
ると、粉末中の茶類エキス含度が低くなるため、味が薄
くなり好ましくない。
【0016】濃縮工程は、抽出液を予め濃縮すること
で、乾燥の経費を少なくするために行うものであり、必
要に応じて行えばよい。減圧濃縮、凍結濃縮、逆浸透圧
膜濃縮などの周知の方法により濃縮を行うことができ
る。しかし、香気成分の揮散、変性が少ない逆浸透圧膜
濃縮、凍結濃縮が好ましい。
【0017】乾燥工程では、抽出液(或いは濃縮液)の
乾燥粉末化を行うが、本発明では、熱風乾燥、真空乾
燥、噴霧乾燥、凍結真空乾燥など、いかなる乾燥方法を
用いてもよい。しかし、乾燥中の香気成分のロスが少な
い凍結真空乾燥や噴霧乾燥が好ましい。また、得られた
乾燥物の形状は、微粉末にしてもよいし、また周知の方
法により、顆粒状、タブレット状、ブロック状などに成
型して用いてることもできる。
【0018】以上のような工程により、長期保存しても
香気成分などの変質がなく、通常の喫茶法で得られる茶
湯と殆ど同様の風味を有する、保存安定性に優れたイン
スタント茶類を得ることができる。
【0019】
【実施例】次に、試験例及び実施例によって本発明を具
体的に説明する。
【0020】(試験例1)α−サイクロデキストリン
(日本食品化工(株)製、商品名セルデックスA−10
0)と、β−サイクロデキストリン(日本食品化工
(株)製、商品名セルデックスB−100)と、γ−サ
イクロデキストリン(日本食品化工(株)製、商品名セ
ルデックスG−100)を混ぜたサイクロデキストリン
混合物(α:β:y=1:1:1)と、サイクロデキス
トリンを含まない分岐デキストリン(参松工業(株)
製、商品名BLD(8))を、表2の配合で82℃の温
水30kgに溶解後、紅茶葉(アッサム)1kgを加
え、80℃で15分間抽出した。
【0021】
【表2】
【0022】粕分離して得られた各々の抽出液(ブリッ
クス約7、約28kg)は、遠心分離機にかけて液を清
澄化後に、プレート式熱交換器を用いて95℃で10秒
間加熱殺菌した。その後、チャンバー温度90℃の条件
で噴霧乾燥し、インスタント紅茶A〜Jを得た(各々、
約1.8kg)。
【0023】これらのインスタント紅茶を、アルミパウ
チに封入して25℃で6カ月間保存後に試飲したところ
(表3参照)、エキス重量に対するサイクロデキストリ
ン重量の割合が、0.05から5の場合に、通常の喫茶
法で得られる茶湯と殆ど同様の風味であり、保存安定性
が良好であった。(表4参照)
【表3】
【0024】
【表4】
【0025】(実施例1)サイクロデキストリンを含有
するデキストリン製剤である商品名デキシーパールSD
−20(塩水港精糖(株)製)2kgとβ−サイクロデ
キストリン(日本食品化工(株)製、商品名セルデック
スB−100)200gを70℃の温水30kgに溶解
した。
【0026】この液に、緑茶葉2kgを加え、攪拌しな
がら80℃で10分間抽出し、粕分離して、ブリックス
8.9の抽出液27.3kgを得た。この抽出液を遠心
分離機で清澄化後、25℃に加温し、逆浸透圧膜濃縮に
より、ブリックス20まで濃縮した。得られた濃縮液は
−40℃に予備凍結後、真空度1Torr、棚加熱温度
30℃の条件で凍結真空乾燥し、インスタント緑茶Aを
1.6kg得た。インスタント緑茶Aにおける、茶エキ
ス重量に対するサイクロデキストリン重量の割合は、
1.2であった。
【0027】(比較例1)実施例1で用いたサイクロデ
キストリンの代わりに、サイクロデキストリンを含まな
い分岐デキストリン(参松工業(株)製、商品名BLD
(8))2.2kgを用い、実施例1と同様に作製しイ
ンスタント緑茶B(凍結真空乾燥品)を1.6kg得
た。
【0028】実施例1、比較例1で得られたインスタン
ト緑茶Aとインスタント緑茶Bを、アルミ箔袋に封入し
ただけの通常包装(含気包装)したものと、窒素ガス置
換包装したものを各々10点つくり、35℃で5週間の
保存試験を行った。経時的に、それらのインスタント緑
茶を熱湯に溶解して試飲したところ、インスタント緑茶
Bは、窒素ガス置換包装品であっても蒸れたような変質
臭が徐々に生じ、味もいやな渋味が増すなどの風味に著
しい変化があったが、インスタント緑茶Aは、通常包装
品でも、通常の喫茶法によって得られる緑茶とほとんど
同様の風味で変質はなかった。(表5参照)
【0029】
【表5】
【0030】
【発明の効果】本発明を用いれば、茶類の風味をほとん
ど損なうことなしに、長期保存が可能なインスタント茶
類を得ることができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】サイクロデキストリンを添加した茶類抽出
    液を、乾燥粉末化するに際し、該抽出液中の茶類エキス
    重量に対するサイクロデキストリン重量の割合が、0.
    05から5であることを特徴とする、インスタント茶類
    の製造方法
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