JP2000255249A - 車輌用熱発生器 - Google Patents
車輌用熱発生器Info
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- JP2000255249A JP2000255249A JP11058830A JP5883099A JP2000255249A JP 2000255249 A JP2000255249 A JP 2000255249A JP 11058830 A JP11058830 A JP 11058830A JP 5883099 A JP5883099 A JP 5883099A JP 2000255249 A JP2000255249 A JP 2000255249A
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F24—HEATING; RANGES; VENTILATING
- F24V—COLLECTION, PRODUCTION OR USE OF HEAT NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- F24V40/00—Production or use of heat resulting from internal friction of moving fluids or from friction between fluids and moving bodies
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
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- Combustion & Propulsion (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Air-Conditioning For Vehicles (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】車体に対する車輌用熱発生器の許容取付け角度
の範囲を従来よりも広げることで、取付け自由度及び取
付けの利便性を改善する。 【解決手段】熱発生器内に区画された作動室は、ロータ
を収容する発熱領域と、粘性流体の貯留領域8と、比較
的大きな開口面積で前記両領域を連通する境界開口9と
からなる。境界開口9はロータの回動軸線Cを挟んで点
対称に配置された一対の移送用開口部35A,35Bを
備え、両開口部の各々に対応するガイド部41A,41
Bが貯留領域8に存在する。この構成によれば、熱発生
器をどのような角度で取り付けても前記一対の移送用開
口部の少なくとも一方及びそれに対応するガイド部が粘
性流体の液面L以下に位置できるため、ロータの回転に
伴う発熱領域と貯留領域8との間での粘性流体の入れ替
え循環が必ず確保される。
の範囲を従来よりも広げることで、取付け自由度及び取
付けの利便性を改善する。 【解決手段】熱発生器内に区画された作動室は、ロータ
を収容する発熱領域と、粘性流体の貯留領域8と、比較
的大きな開口面積で前記両領域を連通する境界開口9と
からなる。境界開口9はロータの回動軸線Cを挟んで点
対称に配置された一対の移送用開口部35A,35Bを
備え、両開口部の各々に対応するガイド部41A,41
Bが貯留領域8に存在する。この構成によれば、熱発生
器をどのような角度で取り付けても前記一対の移送用開
口部の少なくとも一方及びそれに対応するガイド部が粘
性流体の液面L以下に位置できるため、ロータの回転に
伴う発熱領域と貯留領域8との間での粘性流体の入れ替
え循環が必ず確保される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハウジング内に区
画された作動室と、その作動室内に収容される粘性流体
と、外部からの動力によって回転駆動されるロータとを
備えた車輌用熱発生器に関する。
画された作動室と、その作動室内に収容される粘性流体
と、外部からの動力によって回転駆動されるロータとを
備えた車輌用熱発生器に関する。
【0002】
【従来の技術】ドイツ連邦共和国特許出願公開第383
2966号公報(1990年4月5日公表のDE383
2966A1)は、車輌用暖房装置に組み込まれる熱発
生器としての加熱アセンブリを開示する。このドイツ語
公報のFIG.2を参照しつつそこでの部材番号を引用
しながら前記加熱アセンブリの概要を説明する。
2966号公報(1990年4月5日公表のDE383
2966A1)は、車輌用暖房装置に組み込まれる熱発
生器としての加熱アセンブリを開示する。このドイツ語
公報のFIG.2を参照しつつそこでの部材番号を引用
しながら前記加熱アセンブリの概要を説明する。
【0003】この加熱アセンブリのハウジング内には、
作業空間48(作動室に相当)と、この作業空間48を
取り囲むリング空間62(放熱室に相当)と、作業空間
48の前方に隣接した貯蔵空間58が区画されている。
貯蔵空間58と作業空間48とは中間壁60によりほぼ
完全に分離されている。その中間壁60には作業空間4
8と貯蔵空間58とをつなぐ流体供給用の通口66が貫
通形成され、他方、中間壁60の上辺位置においてハウ
ジング周壁内には流体回収用の結合通路68が前記中間
壁60の上辺を迂回するように形成されている。通口6
6は貯蔵空間58内に配設されたレバー72によって開
閉される通路であり、そのレバー72は、コイルバネ7
3によって通口66を開く方向に付勢されると共にバイ
メタル板バネ76によって通口66を閉じる方向に付勢
されている。つまり、通口66の開度は両バネ73,7
6の付勢力バランスによって決定される。
作業空間48(作動室に相当)と、この作業空間48を
取り囲むリング空間62(放熱室に相当)と、作業空間
48の前方に隣接した貯蔵空間58が区画されている。
貯蔵空間58と作業空間48とは中間壁60によりほぼ
完全に分離されている。その中間壁60には作業空間4
8と貯蔵空間58とをつなぐ流体供給用の通口66が貫
通形成され、他方、中間壁60の上辺位置においてハウ
ジング周壁内には流体回収用の結合通路68が前記中間
壁60の上辺を迂回するように形成されている。通口6
6は貯蔵空間58内に配設されたレバー72によって開
閉される通路であり、そのレバー72は、コイルバネ7
3によって通口66を開く方向に付勢されると共にバイ
メタル板バネ76によって通口66を閉じる方向に付勢
されている。つまり、通口66の開度は両バネ73,7
6の付勢力バランスによって決定される。
【0004】ハウジング後部には駆動軸52が回転可能
に支承されている。この駆動軸52の内端には作業空間
48内で一体回転可能な車輪50(ロータに対応)が設
けられ、駆動軸52の外端にはベルトプーリ44が固着
されている。ベルトプーリ44はベルトを介して車輌エ
ンジンと作動連結されている。作業空間48及び貯蔵空
間58内には所要量の粘性流体78が入れられ、相対向
する車輪50の外側周面80と作業空間48の円筒形内
壁82との隙間に行き渡らされている。なお、FIG.
2に示されるように、レバー72によって通口66が閉
じられた貯蔵空間58内には、その貯蔵空間58の下半
分を占める程度の量の粘性流体が貯留される。エンジン
の駆動力が駆動軸52に伝達されると、車輪50が作業
空間48内で回転し、車輪の外側周面80と作業空間の
円筒形内壁82との間に介在される粘性流体が剪断され
て流体摩擦に基づく熱を発生する。作業空間48で発生
した熱は、ハウジングの隔壁を介して前記リング空間6
2内を流れる循環流体(エンジン冷却水)に伝達され
る。加熱された循環流体は車輌用暖房装置の熱交換器に
供給されて車室内の暖房に供される。
に支承されている。この駆動軸52の内端には作業空間
48内で一体回転可能な車輪50(ロータに対応)が設
けられ、駆動軸52の外端にはベルトプーリ44が固着
されている。ベルトプーリ44はベルトを介して車輌エ
ンジンと作動連結されている。作業空間48及び貯蔵空
間58内には所要量の粘性流体78が入れられ、相対向
する車輪50の外側周面80と作業空間48の円筒形内
壁82との隙間に行き渡らされている。なお、FIG.
2に示されるように、レバー72によって通口66が閉
じられた貯蔵空間58内には、その貯蔵空間58の下半
分を占める程度の量の粘性流体が貯留される。エンジン
の駆動力が駆動軸52に伝達されると、車輪50が作業
空間48内で回転し、車輪の外側周面80と作業空間の
円筒形内壁82との間に介在される粘性流体が剪断され
て流体摩擦に基づく熱を発生する。作業空間48で発生
した熱は、ハウジングの隔壁を介して前記リング空間6
2内を流れる循環流体(エンジン冷却水)に伝達され
る。加熱された循環流体は車輌用暖房装置の熱交換器に
供給されて車室内の暖房に供される。
【0005】この加熱アセンブリでは、二つのバネ7
3,76によって位置制御されるレバー72による通口
66の開閉制御に基づいて、その発熱能力がフィードバ
ック的に調節される。具体的には、高温の粘性流体が作
業空間48から結合通路68を介して貯蔵空間58に回
収されると、環境温度の上昇に応答してバイメタル板バ
ネ76の付勢力がコイルバネ73のそれに打ち勝ち、レ
バー72は通口66を閉じる。すると、貯蔵空間58か
ら作業空間48への粘性流体の再供給が停止されるの
で、作業空間48内の粘性流体量が次第に減少し剪断発
熱量が減少する。他方、作業空間48から貯蔵空間58
に回収される粘性流体の温度が低下傾向を示すと、今度
はバイメタル板バネ76の付勢力が弱まってレバー72
は通口66を開く方向に移動する。すると、貯蔵空間5
8から作業空間48への粘性流体の供給が再開され、作
業空間48の粘性流体量の増大して発熱量の増大が図ら
れる。
3,76によって位置制御されるレバー72による通口
66の開閉制御に基づいて、その発熱能力がフィードバ
ック的に調節される。具体的には、高温の粘性流体が作
業空間48から結合通路68を介して貯蔵空間58に回
収されると、環境温度の上昇に応答してバイメタル板バ
ネ76の付勢力がコイルバネ73のそれに打ち勝ち、レ
バー72は通口66を閉じる。すると、貯蔵空間58か
ら作業空間48への粘性流体の再供給が停止されるの
で、作業空間48内の粘性流体量が次第に減少し剪断発
熱量が減少する。他方、作業空間48から貯蔵空間58
に回収される粘性流体の温度が低下傾向を示すと、今度
はバイメタル板バネ76の付勢力が弱まってレバー72
は通口66を開く方向に移動する。すると、貯蔵空間5
8から作業空間48への粘性流体の供給が再開され、作
業空間48の粘性流体量の増大して発熱量の増大が図ら
れる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前述のように貯蔵空間
58と作業空間48との間での粘性流体のやり取りが可
能となり加熱アセンブリが所期の作用及び効果を奏する
ための大前提として、加熱アセンブリが車体に対して正
しい取付け角度で取り付けられることが必要である。図
11は加熱アセンブリの貯蔵空間58の横断面を概略的
に示す。前述の正しい取付け角度とは、図11に示すよ
うに通口66が常に貯蔵空間58内の粘性流体の液面L
よりも下に位置すると共に、結合通路68が前記液面L
よりも上方に位置し得るような角度である。通口66及
び結合通路68が液面Lとの関係でこのような配置関係
を満たすことが、前記通口66が粘性流体の供給通路と
して機能すると共に結合通路68が粘性流体の回収通路
として機能するための必要条件である。なお、通口66
を介して貯蔵空間58から作業空間48への粘性流体の
移動が実際に起こるための十分条件は、貯蔵空間58に
おける粘性流体の液面Lが作業空間48における粘性流
体の液面よりも高いことである。つまり、この加熱アセ
ンブリでは、流体移動の駆動力は両空間58,48での
液格差のみに依拠している。
58と作業空間48との間での粘性流体のやり取りが可
能となり加熱アセンブリが所期の作用及び効果を奏する
ための大前提として、加熱アセンブリが車体に対して正
しい取付け角度で取り付けられることが必要である。図
11は加熱アセンブリの貯蔵空間58の横断面を概略的
に示す。前述の正しい取付け角度とは、図11に示すよ
うに通口66が常に貯蔵空間58内の粘性流体の液面L
よりも下に位置すると共に、結合通路68が前記液面L
よりも上方に位置し得るような角度である。通口66及
び結合通路68が液面Lとの関係でこのような配置関係
を満たすことが、前記通口66が粘性流体の供給通路と
して機能すると共に結合通路68が粘性流体の回収通路
として機能するための必要条件である。なお、通口66
を介して貯蔵空間58から作業空間48への粘性流体の
移動が実際に起こるための十分条件は、貯蔵空間58に
おける粘性流体の液面Lが作業空間48における粘性流
体の液面よりも高いことである。つまり、この加熱アセ
ンブリでは、流体移動の駆動力は両空間58,48での
液格差のみに依拠している。
【0007】ところが、通口66及び結合通路68が前
述の配置関係を常に満たすように加熱アセンブリを車体
に対し取り付けなければならないとなれば、加熱アセン
ブリの取付け角度には一定の制限が生じる。即ち図11
に示すように、加熱アセンブリの理想的な取付け角度
は、通口66と結合通路68とを結ぶ仮想面Pが液面L
に対して直交(垂立)するような取付け角度(正立位置
と呼ぶ)であるが、加熱アセンブリの傾きが許される範
囲は正立位置から左右にそれぞれ70°程度である。つ
まり、加熱アセンブリの取付け角度の許容範囲は、その
軸心Cの周り最大140°程度に過ぎない。また、車体
自体が前後左右に傾き得ることを考慮すれば、現実に動
作保証できる取付け角度の許容範囲は140°よりも狭
くなる。このように、通口66及び結合通路68の各々
が他の構成要素又は部材(レバー72等)との関係でそ
れぞれ粘性流体の供給通路及び回収通路としてのみ機能
することを予定して、供給通路及び回収通路をそれぞれ
一つずつしか設けない構成では、上述のように加熱アセ
ンブリ(熱発生器)の許容取付け角度範囲がひじょうに
狭くなるという不都合があり、ユーザー(自動車メーカ
ー等)にとって必ずしも使い勝手が良くなかった。
述の配置関係を常に満たすように加熱アセンブリを車体
に対し取り付けなければならないとなれば、加熱アセン
ブリの取付け角度には一定の制限が生じる。即ち図11
に示すように、加熱アセンブリの理想的な取付け角度
は、通口66と結合通路68とを結ぶ仮想面Pが液面L
に対して直交(垂立)するような取付け角度(正立位置
と呼ぶ)であるが、加熱アセンブリの傾きが許される範
囲は正立位置から左右にそれぞれ70°程度である。つ
まり、加熱アセンブリの取付け角度の許容範囲は、その
軸心Cの周り最大140°程度に過ぎない。また、車体
自体が前後左右に傾き得ることを考慮すれば、現実に動
作保証できる取付け角度の許容範囲は140°よりも狭
くなる。このように、通口66及び結合通路68の各々
が他の構成要素又は部材(レバー72等)との関係でそ
れぞれ粘性流体の供給通路及び回収通路としてのみ機能
することを予定して、供給通路及び回収通路をそれぞれ
一つずつしか設けない構成では、上述のように加熱アセ
ンブリ(熱発生器)の許容取付け角度範囲がひじょうに
狭くなるという不都合があり、ユーザー(自動車メーカ
ー等)にとって必ずしも使い勝手が良くなかった。
【0008】本発明の目的は、熱発生器本体の許容取付
け角度範囲が従来よりも広く確保され、車体に対する取
付け自由度が高く取付けの利便性を向上させることがで
きる車輌用熱発生器を提供することにある。
け角度範囲が従来よりも広く確保され、車体に対する取
付け自由度が高く取付けの利便性を向上させることがで
きる車輌用熱発生器を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、ハウ
ジング内に区画された作動室と、その作動室内に収容さ
れる粘性流体と、外部からの動力によって回転駆動され
るロータとを備えた車輌用熱発生器において、前記作動
室は、該作動室の区画壁と前記ロータとの間に液密的間
隙を確保し得るように前記ロータを収容し該ロータで前
記液密的間隙に存在する粘性流体を剪断発熱させる発熱
領域と、前記液密的間隙の容積を超える粘性流体を収容
する貯留領域と、前記発熱領域と貯留領域との境界域に
あって前記発熱領域に存在するロータの回転の影響を受
けて前記貯留領域の粘性流体が流動可能となるような開
口面積でもって前記発熱領域と貯留領域とを連通させる
境界開口とからなり、前記境界開口には、該境界開口の
一部を構成すると共に前記貯留領域と発熱領域との間で
の粘性流体の移送を許容する移送用開口部が複数設けら
れると共に、これら複数の移送用開口部は、当該熱発生
器を許容取付け角度で車体に取り付ける限り前記複数の
移送用開口部のうちの少なくとも一つが前記ロータの回
転中に前記貯留領域で流動する粘性流体の液面と同位置
又はそれより下に位置し得るように、互いに離間配置さ
れ、前記作動室の貯留領域には、前記複数の移送用開口
部の各々に一つずつ対応させて、貯留領域にある粘性流
体の流動方向を変化せしめ移送用開口部を経由して粘性
流体を前記発熱領域へ導くためのガイド部が設けられて
おり、前記貯留領域で流動する粘性流体の液面と同位置
又はそれより下に位置することになる移送用開口部及び
それに対応するガイド部が貯留領域から発熱領域への粘
性流体の供給経路を提供する一方で、当該供給経路を提
供する移送用開口部を除く前記境界開口の残余部分が発
熱領域から貯留領域への粘性流体の回収経路を提供する
ことで前記両領域間での粘性流体の入れ替え循環を可能
としたことを特徴とする。
ジング内に区画された作動室と、その作動室内に収容さ
れる粘性流体と、外部からの動力によって回転駆動され
るロータとを備えた車輌用熱発生器において、前記作動
室は、該作動室の区画壁と前記ロータとの間に液密的間
隙を確保し得るように前記ロータを収容し該ロータで前
記液密的間隙に存在する粘性流体を剪断発熱させる発熱
領域と、前記液密的間隙の容積を超える粘性流体を収容
する貯留領域と、前記発熱領域と貯留領域との境界域に
あって前記発熱領域に存在するロータの回転の影響を受
けて前記貯留領域の粘性流体が流動可能となるような開
口面積でもって前記発熱領域と貯留領域とを連通させる
境界開口とからなり、前記境界開口には、該境界開口の
一部を構成すると共に前記貯留領域と発熱領域との間で
の粘性流体の移送を許容する移送用開口部が複数設けら
れると共に、これら複数の移送用開口部は、当該熱発生
器を許容取付け角度で車体に取り付ける限り前記複数の
移送用開口部のうちの少なくとも一つが前記ロータの回
転中に前記貯留領域で流動する粘性流体の液面と同位置
又はそれより下に位置し得るように、互いに離間配置さ
れ、前記作動室の貯留領域には、前記複数の移送用開口
部の各々に一つずつ対応させて、貯留領域にある粘性流
体の流動方向を変化せしめ移送用開口部を経由して粘性
流体を前記発熱領域へ導くためのガイド部が設けられて
おり、前記貯留領域で流動する粘性流体の液面と同位置
又はそれより下に位置することになる移送用開口部及び
それに対応するガイド部が貯留領域から発熱領域への粘
性流体の供給経路を提供する一方で、当該供給経路を提
供する移送用開口部を除く前記境界開口の残余部分が発
熱領域から貯留領域への粘性流体の回収経路を提供する
ことで前記両領域間での粘性流体の入れ替え循環を可能
としたことを特徴とする。
【0010】この構成によれば、作動室の発熱領域と貯
留領域との境界域に存在する境界開口は互いに離間配置
された複数の移送用開口部を備えているため、当該熱発
生器を許容取付け角度で車体に取り付ける限り、前記複
数の移送用開口部のうちの少なくとも一つがロータの回
転中に貯留領域で流動する粘性流体の液面Lと同位置又
はそれより下に位置することになる。すると、この液面
Lと同位置又はそれより下に位置する移送用開口部に対
応して設けられたガイド部も液面L以下に存在すること
になり、貯留領域にある粘性流体の流動方向を変化せし
め当該移送用開口部を経由して粘性流体を発熱領域へ導
くという機能を発揮することができる。それ故、貯留領
域で流動する粘性流体の液面Lと同位置又はそれより下
に位置することになる移送用開口部及びそれに対応する
ガイド部は、協働して貯留領域から発熱領域への粘性流
体の供給経路を提供する。他方、前記供給経路を提供す
る移送用開口部を除いた境界開口の残余部分には、貯留
領域にある粘性流体の流動方向を変化せしめる機能を発
揮できるような液面L以下に存在するガイド部が対応し
ない。特に、前記供給経路を提供する移送用開口部以外
の残りの移送用開口部に対応するガイド部は前記液面L
以下に存在せず、貯留領域にある粘性流体の流動方向を
変化せしめる機能を積極的に発揮できない。それ故、前
記供給経路を提供する移送用開口部を除いた境界開口の
残余部分は、発熱領域から貯留領域への粘性流体の回収
経路を消極的に提供することになる。このように、作動
室の発熱領域と貯留領域との間に粘性流体の供給経路及
び回収経路がそれぞれ設定されると共に、発熱領域に存
在するロータの回転の影響を受けて連れ回り流動する貯
留領域の粘性流体の流動方向を前記液面L以下に存在す
るガイド部によって変化せしめることで粘性流体の圧送
駆動力が生まれ、作動室の発熱領域と貯留領域との間で
の粘性流体の入れ替え循環が実現される。
留領域との境界域に存在する境界開口は互いに離間配置
された複数の移送用開口部を備えているため、当該熱発
生器を許容取付け角度で車体に取り付ける限り、前記複
数の移送用開口部のうちの少なくとも一つがロータの回
転中に貯留領域で流動する粘性流体の液面Lと同位置又
はそれより下に位置することになる。すると、この液面
Lと同位置又はそれより下に位置する移送用開口部に対
応して設けられたガイド部も液面L以下に存在すること
になり、貯留領域にある粘性流体の流動方向を変化せし
め当該移送用開口部を経由して粘性流体を発熱領域へ導
くという機能を発揮することができる。それ故、貯留領
域で流動する粘性流体の液面Lと同位置又はそれより下
に位置することになる移送用開口部及びそれに対応する
ガイド部は、協働して貯留領域から発熱領域への粘性流
体の供給経路を提供する。他方、前記供給経路を提供す
る移送用開口部を除いた境界開口の残余部分には、貯留
領域にある粘性流体の流動方向を変化せしめる機能を発
揮できるような液面L以下に存在するガイド部が対応し
ない。特に、前記供給経路を提供する移送用開口部以外
の残りの移送用開口部に対応するガイド部は前記液面L
以下に存在せず、貯留領域にある粘性流体の流動方向を
変化せしめる機能を積極的に発揮できない。それ故、前
記供給経路を提供する移送用開口部を除いた境界開口の
残余部分は、発熱領域から貯留領域への粘性流体の回収
経路を消極的に提供することになる。このように、作動
室の発熱領域と貯留領域との間に粘性流体の供給経路及
び回収経路がそれぞれ設定されると共に、発熱領域に存
在するロータの回転の影響を受けて連れ回り流動する貯
留領域の粘性流体の流動方向を前記液面L以下に存在す
るガイド部によって変化せしめることで粘性流体の圧送
駆動力が生まれ、作動室の発熱領域と貯留領域との間で
の粘性流体の入れ替え循環が実現される。
【0011】前述のような粘性流体の入れ替え循環を確
保するための必要条件は、境界開口の一部を構成する複
数の移送用開口部のうちの少なくとも一つを前記液面L
以下に位置させることにある。この点、請求項1の発明
によれば、複数の移送用開口部を前述のような仕方で互
いに離間配置することにより、当該熱発生器の車体に対
する取付け角度を様々に変化させても、前記複数の移送
用開口部のうちの少なくとも一つが前記液面L以下に位
置する確率が高くなる。このことは、この熱発生器の許
容取付け角度の範囲が大きく広がることを意味する。従
って、この構成によれば、作動室に収容した粘性流体が
剪断発熱時に熱膨張すること等を配慮して粘性流体の収
容量を作動室の貯留領域に液面ができる程度に制限した
場合でも、作動室の発熱領域と貯留領域との間での粘性
流体の入れ替え循環に支障を来すことなく、熱発生器の
許容取付け角度範囲を従来よりも広く確保して、車体に
対する取付け自由度を高め、取付けの利便性を向上させ
ることが可能となる。
保するための必要条件は、境界開口の一部を構成する複
数の移送用開口部のうちの少なくとも一つを前記液面L
以下に位置させることにある。この点、請求項1の発明
によれば、複数の移送用開口部を前述のような仕方で互
いに離間配置することにより、当該熱発生器の車体に対
する取付け角度を様々に変化させても、前記複数の移送
用開口部のうちの少なくとも一つが前記液面L以下に位
置する確率が高くなる。このことは、この熱発生器の許
容取付け角度の範囲が大きく広がることを意味する。従
って、この構成によれば、作動室に収容した粘性流体が
剪断発熱時に熱膨張すること等を配慮して粘性流体の収
容量を作動室の貯留領域に液面ができる程度に制限した
場合でも、作動室の発熱領域と貯留領域との間での粘性
流体の入れ替え循環に支障を来すことなく、熱発生器の
許容取付け角度範囲を従来よりも広く確保して、車体に
対する取付け自由度を高め、取付けの利便性を向上させ
ることが可能となる。
【0012】なお、前記発熱領域と貯留領域とは比較的
大きな開口面積を持つ境界開口を介して互いに連通する
ため、少なくともロータ停止時には、発熱領域における
粘性流体の液位は貯留領域の粘性流体の液面Lに等しく
なり、両領域間で液格差は原則として生まれない。それ
でも貯留領域から発熱領域への粘性流体の移動が生じる
のは、貯留領域に設けた前記ガイド部の効果である。こ
の点で、本件発明の熱発生器と前述の従来例(加熱アセ
ンブリ)とでは、粘性流体を循環させる駆動原理が根本
的に異なっている。又、本件の熱発生器における粘性流
体の入れ替え循環の主たる目的は、粘性流体の劣化を防
止又は極力遅らせることにある。
大きな開口面積を持つ境界開口を介して互いに連通する
ため、少なくともロータ停止時には、発熱領域における
粘性流体の液位は貯留領域の粘性流体の液面Lに等しく
なり、両領域間で液格差は原則として生まれない。それ
でも貯留領域から発熱領域への粘性流体の移動が生じる
のは、貯留領域に設けた前記ガイド部の効果である。こ
の点で、本件発明の熱発生器と前述の従来例(加熱アセ
ンブリ)とでは、粘性流体を循環させる駆動原理が根本
的に異なっている。又、本件の熱発生器における粘性流
体の入れ替え循環の主たる目的は、粘性流体の劣化を防
止又は極力遅らせることにある。
【0013】請求項2の発明は、請求項1に記載の車輌
用熱発生器において、前記複数の移送用開口部は、前記
ロータの回動軸線の周りで等角度間隔となり且つ前記回
動軸線から各開口部までの距離が互いに等しくなるよう
に配置されていることを特徴とする。
用熱発生器において、前記複数の移送用開口部は、前記
ロータの回動軸線の周りで等角度間隔となり且つ前記回
動軸線から各開口部までの距離が互いに等しくなるよう
に配置されていることを特徴とする。
【0014】この構成によれば、複数の移送用開口部
は、相互の配置関係における等価性が高まるため、複数
の移送用開口部のいずれが前記液面L以下に位置するこ
とになっても不都合が生じ難くなる。故に、熱発生器の
許容取付け角度範囲を従来よりも広く確保することが更
に容易となる。
は、相互の配置関係における等価性が高まるため、複数
の移送用開口部のいずれが前記液面L以下に位置するこ
とになっても不都合が生じ難くなる。故に、熱発生器の
許容取付け角度範囲を従来よりも広く確保することが更
に容易となる。
【0015】請求項3の発明は、請求項1又は2に記載
の車輌用熱発生器において、前記複数の移送用開口部は
いずれも同形同寸に形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、複数の移送用開口部は、相互の形状
関係における等価性が高まるため、複数の移送用開口部
のいずれが前記液面L以下に位置することになっても不
都合が生じ難くなる。故に、熱発生器の許容取付け角度
範囲を従来よりも広く確保することが更に容易となる。
の車輌用熱発生器において、前記複数の移送用開口部は
いずれも同形同寸に形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、複数の移送用開口部は、相互の形状
関係における等価性が高まるため、複数の移送用開口部
のいずれが前記液面L以下に位置することになっても不
都合が生じ難くなる。故に、熱発生器の許容取付け角度
範囲を従来よりも広く確保することが更に容易となる。
【0016】請求項4の発明は、請求項1に記載の車輌
用熱発生器において、前記移送用開口部の数は二つであ
り、その二つの移送用開口部は同形同寸に形成されると
共に前記ロータの回動軸線を挟んで点対称の位置に配置
されていることを特徴とする。
用熱発生器において、前記移送用開口部の数は二つであ
り、その二つの移送用開口部は同形同寸に形成されると
共に前記ロータの回動軸線を挟んで点対称の位置に配置
されていることを特徴とする。
【0017】この請求項4は、本発明の車輌用熱発生器
における移送用開口部の数、形状関係及び配置関係にお
けるベストモードを示唆する。二つの移送用開口部は点
対称に配置されているため、両者は回動軸線Cの周りに
180°の等角度間隔で配置され且つ回動軸線Cから等
距離の位置にある。加えて、二つの移送用開口部は同形
同寸に形成されている。このため、二つの移送用開口部
はあらゆる意味で互いに等価な存在となり、いずれが供
給経路として機能し回収経路として機能しても粘性流体
の入れ替え循環に支障はなく、しかも同じ能力での入れ
替え循環が保証される。なお、この請求項4は、移送用
開口部の数を必要最小数である2個にする最善の方法を
も示唆するものである。
における移送用開口部の数、形状関係及び配置関係にお
けるベストモードを示唆する。二つの移送用開口部は点
対称に配置されているため、両者は回動軸線Cの周りに
180°の等角度間隔で配置され且つ回動軸線Cから等
距離の位置にある。加えて、二つの移送用開口部は同形
同寸に形成されている。このため、二つの移送用開口部
はあらゆる意味で互いに等価な存在となり、いずれが供
給経路として機能し回収経路として機能しても粘性流体
の入れ替え循環に支障はなく、しかも同じ能力での入れ
替え循環が保証される。なお、この請求項4は、移送用
開口部の数を必要最小数である2個にする最善の方法を
も示唆するものである。
【0018】請求項5の発明は、請求項1〜4のいずれ
か一項に記載の車輌用熱発生器において、前記ガイド部
は、前記貯留領域を区画する部材に突設された衝立板を
含むことを特徴とする。
か一項に記載の車輌用熱発生器において、前記ガイド部
は、前記貯留領域を区画する部材に突設された衝立板を
含むことを特徴とする。
【0019】このように貯留領域内に衝立板を突設する
ことで、貯留領域内で流動する粘性流体を衝立板に衝突
させ、粘性流体の流動方向を容易に変化させることが可
能となる。ちなみに、衝立板は貯留領域を区画する部材
との一体成形品としてもよいし、衝立板を別部品として
貯留領域を区画する部材に固着してもよい。尚、貯留領
域を区画する部材の具体例としては、後述する発明の実
施の形態における後部区画プレート3又は後部ハウジン
グ本体4をあげることができる。
ことで、貯留領域内で流動する粘性流体を衝立板に衝突
させ、粘性流体の流動方向を容易に変化させることが可
能となる。ちなみに、衝立板は貯留領域を区画する部材
との一体成形品としてもよいし、衝立板を別部品として
貯留領域を区画する部材に固着してもよい。尚、貯留領
域を区画する部材の具体例としては、後述する発明の実
施の形態における後部区画プレート3又は後部ハウジン
グ本体4をあげることができる。
【0020】請求項6の発明は、請求項1〜5のいずれ
か一項に記載の車輌用熱発生器において、前記作動室の
発熱領域に収容されたロータの一端面と対向する該作動
室の区画壁には、前記複数の移送用開口部の各々に一つ
ずつ対応させて、貯留領域から移送用開口部を経由して
発熱領域に導かれた粘性流体を該発熱領域の外周域へ向
けて案内する供給溝が形成されていることを特徴とす
る。
か一項に記載の車輌用熱発生器において、前記作動室の
発熱領域に収容されたロータの一端面と対向する該作動
室の区画壁には、前記複数の移送用開口部の各々に一つ
ずつ対応させて、貯留領域から移送用開口部を経由して
発熱領域に導かれた粘性流体を該発熱領域の外周域へ向
けて案内する供給溝が形成されていることを特徴とす
る。
【0021】この構成によれば、各移送用開口部に対応
して設けられた各供給溝が、その移送用開口部を経由し
て発熱領域に導かれた粘性流体を発熱領域の外周域(即
ちロータの周方向回転速度が相対的に高く発熱が最も盛
んな領域)へ導く。従って、ロータの起動時等に貯留領
域から発熱領域の外周域への粘性流体の移送供給が迅速
となり、発熱の立ち上がりを早めることが可能となる。
なお、前記作動室の区画壁に対し、前記供給溝の外端に
つながる補助供給溝(後述する発明の実施の形態におけ
る補助供給溝40A,40B参照)を追加形成してもよ
い。
して設けられた各供給溝が、その移送用開口部を経由し
て発熱領域に導かれた粘性流体を発熱領域の外周域(即
ちロータの周方向回転速度が相対的に高く発熱が最も盛
んな領域)へ導く。従って、ロータの起動時等に貯留領
域から発熱領域の外周域への粘性流体の移送供給が迅速
となり、発熱の立ち上がりを早めることが可能となる。
なお、前記作動室の区画壁に対し、前記供給溝の外端に
つながる補助供給溝(後述する発明の実施の形態におけ
る補助供給溝40A,40B参照)を追加形成してもよ
い。
【0022】請求項7の発明は、請求項1〜6のいずれ
か一項に記載の車輌用熱発生器において、前記作動室の
発熱領域に収容されたロータの一端面と対向する該作動
室の区画壁には、前記複数の移送用開口部の各々に一つ
ずつ対応させて、粘性流体を該発熱領域の外周域から移
送用開口部へ向けて案内する回収溝が形成されているこ
とを特徴とする。
か一項に記載の車輌用熱発生器において、前記作動室の
発熱領域に収容されたロータの一端面と対向する該作動
室の区画壁には、前記複数の移送用開口部の各々に一つ
ずつ対応させて、粘性流体を該発熱領域の外周域から移
送用開口部へ向けて案内する回収溝が形成されているこ
とを特徴とする。
【0023】この構成によれば、複数の移送用開口部の
各々に対応して設けられた各回収溝は、発熱領域にある
粘性流体を該発熱領域の外周域からその移送用開口部へ
導くべく作用する。ただし、ある回収溝に対応する移送
用開口部及びガイド部が前記粘性流体の液面Lと同位置
又はそれより下に位置する場合には、その回収溝の回収
誘導作用よりも前記ガイド部による供給作用が優るた
め、その移送用開口部は供給用開口部として機能し、そ
の回収溝は実質的に休止状態に陥る。これに対し、ある
回収溝に対応する移送用開口部及びガイド部が前記粘性
流体の液面Lよりも上に位置する場合には、そのガイド
部による供給作用が生じないため、その移送用開口部は
回収溝による粘性流体の回収誘導作用の影響のみを受け
て明確な回収用開口部(又は回収通路)として積極的に
機能する。そして、その移送用開口部が境界開口の残余
部分のうちでも粘性流体の回収方向への移動が特に多い
部分となって、発熱領域から貯留領域への粘性流体の回
収を円滑化する。
各々に対応して設けられた各回収溝は、発熱領域にある
粘性流体を該発熱領域の外周域からその移送用開口部へ
導くべく作用する。ただし、ある回収溝に対応する移送
用開口部及びガイド部が前記粘性流体の液面Lと同位置
又はそれより下に位置する場合には、その回収溝の回収
誘導作用よりも前記ガイド部による供給作用が優るた
め、その移送用開口部は供給用開口部として機能し、そ
の回収溝は実質的に休止状態に陥る。これに対し、ある
回収溝に対応する移送用開口部及びガイド部が前記粘性
流体の液面Lよりも上に位置する場合には、そのガイド
部による供給作用が生じないため、その移送用開口部は
回収溝による粘性流体の回収誘導作用の影響のみを受け
て明確な回収用開口部(又は回収通路)として積極的に
機能する。そして、その移送用開口部が境界開口の残余
部分のうちでも粘性流体の回収方向への移動が特に多い
部分となって、発熱領域から貯留領域への粘性流体の回
収を円滑化する。
【0024】以上の請求項1〜7の説明から分かるよう
に、本発明のポイントは、複数の移送用開口部のいずれ
もが、前記液面Lとの関係および他の要素又は部材(例
えば前記ガイド部、供給溝および回収溝)との関係で、
粘性流体の発熱領域への供給通路にも発熱領域からの回
収通路にもなり得る点にある。
に、本発明のポイントは、複数の移送用開口部のいずれ
もが、前記液面Lとの関係および他の要素又は部材(例
えば前記ガイド部、供給溝および回収溝)との関係で、
粘性流体の発熱領域への供給通路にも発熱領域からの回
収通路にもなり得る点にある。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した車輌用
熱発生器の一実施形態を図1〜図9を参照して説明す
る。図1に示すように、車輌用熱発生器は、前部ハウジ
ング本体1、前部区画プレート2、後部区画プレート3
および後部ハウジング本体4を備えており、これら1〜
4によって該熱発生器のハウジングが構成されている。
熱発生器の一実施形態を図1〜図9を参照して説明す
る。図1に示すように、車輌用熱発生器は、前部ハウジ
ング本体1、前部区画プレート2、後部区画プレート3
および後部ハウジング本体4を備えており、これら1〜
4によって該熱発生器のハウジングが構成されている。
【0026】前部ハウジング本体1は、前方(図1左
方)に向かって突出した中空筒状のボス部1aと、該ボ
ス部1aの基端部から後方に向かって大きく碗形状に延
在した円筒部1bとを有している。後部ハウジング本体
4は、前記円筒部1bの開口側を覆う蓋形状とされてい
る。前部ハウジング本体1と後部ハウジング本体4とは
前部ハウジング本体の円筒部1b内に前部区画プレート
2及び後部区画プレート3を内装しつつ、複数本のボル
ト5により締結されている。前部区画プレート2及び後
部区画プレート3はそれぞれ、各々の外周部に環状のリ
ム部21,31を有している。両リム部21,31をボ
ルト5で相互締結される両ハウジング本体1,4間に挟
着することで、両ハウジング本体1,4内に両区画プレ
ート2,3が移動不能に収納される。
方)に向かって突出した中空筒状のボス部1aと、該ボ
ス部1aの基端部から後方に向かって大きく碗形状に延
在した円筒部1bとを有している。後部ハウジング本体
4は、前記円筒部1bの開口側を覆う蓋形状とされてい
る。前部ハウジング本体1と後部ハウジング本体4とは
前部ハウジング本体の円筒部1b内に前部区画プレート
2及び後部区画プレート3を内装しつつ、複数本のボル
ト5により締結されている。前部区画プレート2及び後
部区画プレート3はそれぞれ、各々の外周部に環状のリ
ム部21,31を有している。両リム部21,31をボ
ルト5で相互締結される両ハウジング本体1,4間に挟
着することで、両ハウジング本体1,4内に両区画プレ
ート2,3が移動不能に収納される。
【0027】前部区画プレート2の後端側はそのリム部
21に対して凹んだ形状をなしており、その凹みを利用
して前部及び後部区画プレート2,3間には、作動室6
の発熱領域7が区画されている。前部区画プレート2の
後端側には、前記凹みの底面に相当する端面(後端面)
24が形成されている(図4参照)。この端面24は作
動室6を区画する区画壁の役目を果たす。図1に示すよ
うに、前部区画プレート2は、その前端側においてプレ
ート中心寄りに形成された支持筒部22と、当該支持筒
部22の外周面に沿って周方向に延びる同心円弧状に形
成された複数条のガイドフィン23とを有している。前
部区画プレート2は、支持筒部22の一部が前部ハウジ
ング本体1の内壁部に密接するように前部ハウジング本
体1内に嵌め込まれている。その結果、前部ハウジング
本体1の内壁部と前部区画プレート2の本体部との間に
は、作動室発熱領域7の前側に隣接する放熱室としての
前部ウォータジャケットFWが区画される。この前部ウ
ォータジャケットFWにおいて、前記リム部21、支持
筒部22及びガイドフィン23は、循環流体としての循
環水(例えばエンジン冷却水)の流れをガイドする壁の
役目を果たし、前側放熱室FW内における循環水の流通
経路を設定する。
21に対して凹んだ形状をなしており、その凹みを利用
して前部及び後部区画プレート2,3間には、作動室6
の発熱領域7が区画されている。前部区画プレート2の
後端側には、前記凹みの底面に相当する端面(後端面)
24が形成されている(図4参照)。この端面24は作
動室6を区画する区画壁の役目を果たす。図1に示すよ
うに、前部区画プレート2は、その前端側においてプレ
ート中心寄りに形成された支持筒部22と、当該支持筒
部22の外周面に沿って周方向に延びる同心円弧状に形
成された複数条のガイドフィン23とを有している。前
部区画プレート2は、支持筒部22の一部が前部ハウジ
ング本体1の内壁部に密接するように前部ハウジング本
体1内に嵌め込まれている。その結果、前部ハウジング
本体1の内壁部と前部区画プレート2の本体部との間に
は、作動室発熱領域7の前側に隣接する放熱室としての
前部ウォータジャケットFWが区画される。この前部ウ
ォータジャケットFWにおいて、前記リム部21、支持
筒部22及びガイドフィン23は、循環流体としての循
環水(例えばエンジン冷却水)の流れをガイドする壁の
役目を果たし、前側放熱室FW内における循環水の流通
経路を設定する。
【0028】図1及び図2に示すように、後部区画プレ
ート3は、その後端側において前記リム部31の他に、
プレート中心寄りに形成された筒部32と、当該筒部3
2の外周面に沿って周方向にのびる同心円弧状に形成さ
れた複数条のガイドフィン33とを有している。後部区
画プレート3が前部区画プレート2と共に前部及び後部
ハウジング本体1,4間に挟着された状態では、後部区
画プレートの筒部32が後部ハウジング本体4の環状壁
4aと密接する。この結果、後部区画プレート3の本体
部と後部ハウジング本体4との間には、作動室発熱領域
7の後側に隣接する放熱室としての後部ウォータジャケ
ットRW、及び、筒部32内側に位置する作動室6の貯
留領域8が区画される。この後部ウォータジャケットR
Wにおいて、前記リム部31、筒部32及びガイドフィ
ン33は、循環流体としての循環水の流れをガイドする
壁の役目を果たし、後側放熱室RW内における循環水の
流通経路を設定する。更に後部区画プレート3の前端側
には端面(前端面)34が形成され(図5参照)、この
端面34は作動室6を区画する区画壁の役目を果たす。
ート3は、その後端側において前記リム部31の他に、
プレート中心寄りに形成された筒部32と、当該筒部3
2の外周面に沿って周方向にのびる同心円弧状に形成さ
れた複数条のガイドフィン33とを有している。後部区
画プレート3が前部区画プレート2と共に前部及び後部
ハウジング本体1,4間に挟着された状態では、後部区
画プレートの筒部32が後部ハウジング本体4の環状壁
4aと密接する。この結果、後部区画プレート3の本体
部と後部ハウジング本体4との間には、作動室発熱領域
7の後側に隣接する放熱室としての後部ウォータジャケ
ットRW、及び、筒部32内側に位置する作動室6の貯
留領域8が区画される。この後部ウォータジャケットR
Wにおいて、前記リム部31、筒部32及びガイドフィ
ン33は、循環流体としての循環水の流れをガイドする
壁の役目を果たし、後側放熱室RW内における循環水の
流通経路を設定する。更に後部区画プレート3の前端側
には端面(前端面)34が形成され(図5参照)、この
端面34は作動室6を区画する区画壁の役目を果たす。
【0029】図2に示すように、前部ハウジング本体1
の側壁部には、車輌内に設けられた空調装置の暖房回路
11から前部及び後部ウォータジャケットFW,RWに
循環水を取り入れる導入ポート12と、前部及び後部ウ
ォータジャケットFW,RWから循環水を暖房回路11
に送り出す導出ポート13とが並設されている。これら
ポートを介して、熱発生器の両ウォータジャケットF
W,RWと暖房回路11との間で循環水が循環する。
の側壁部には、車輌内に設けられた空調装置の暖房回路
11から前部及び後部ウォータジャケットFW,RWに
循環水を取り入れる導入ポート12と、前部及び後部ウ
ォータジャケットFW,RWから循環水を暖房回路11
に送り出す導出ポート13とが並設されている。これら
ポートを介して、熱発生器の両ウォータジャケットF
W,RWと暖房回路11との間で循環水が循環する。
【0030】図1に示すように、前部ハウジング本体1
及び前部区画プレート2には、軸受け14及びシール付
き軸受け15を介して駆動軸16が回動可能に支承され
ている。シール付き軸受け15は、前部区画プレート2
の支持筒部22の内周面と駆動軸16の外周面との間に
介在され、発熱領域7の前方を封止している。
及び前部区画プレート2には、軸受け14及びシール付
き軸受け15を介して駆動軸16が回動可能に支承され
ている。シール付き軸受け15は、前部区画プレート2
の支持筒部22の内周面と駆動軸16の外周面との間に
介在され、発熱領域7の前方を封止している。
【0031】駆動軸16の後端部には、略円盤形状のロ
ータ17が圧入によって固定されている。このロータ1
7は該熱発生器の組立時に発熱領域7内に配置され、ロ
ータ17の前端面と前部区画プレート2の後端面24と
の間、及び、ロータ17の後端面と後部区画プレート3
の前端面34との間にそれぞれ微小なクリアランス(液
密的間隙)を確保している。図3に示すように、ロータ
17の円板部分には複数条の溝状凹部17aが放射方向
にやや傾斜して形成されている。各溝状凹部17aは中
心寄りでは溝に、外周寄りでは明確な切り欠きに形成さ
れている。これら溝状凹部17aは、ロータ17の回転
に伴う発熱領域7内粘性流体の剪断効果を高めると共
に、該粘性流体の発熱領域外周域への移行を促進する。
更にロータ17の中心近くには、ロータ本体を前後に貫
通する複数の連通孔17bが形成されている。これら連
通孔17bは、駆動軸16の回動軸線Cから等距離の位
置において駆動軸16(又は回動軸線C)の周囲に等角
度間隔にて配置され、ロータ17を挟んだ発熱領域7の
前後をつないで粘性流体の移動を容易にする。
ータ17が圧入によって固定されている。このロータ1
7は該熱発生器の組立時に発熱領域7内に配置され、ロ
ータ17の前端面と前部区画プレート2の後端面24と
の間、及び、ロータ17の後端面と後部区画プレート3
の前端面34との間にそれぞれ微小なクリアランス(液
密的間隙)を確保している。図3に示すように、ロータ
17の円板部分には複数条の溝状凹部17aが放射方向
にやや傾斜して形成されている。各溝状凹部17aは中
心寄りでは溝に、外周寄りでは明確な切り欠きに形成さ
れている。これら溝状凹部17aは、ロータ17の回転
に伴う発熱領域7内粘性流体の剪断効果を高めると共
に、該粘性流体の発熱領域外周域への移行を促進する。
更にロータ17の中心近くには、ロータ本体を前後に貫
通する複数の連通孔17bが形成されている。これら連
通孔17bは、駆動軸16の回動軸線Cから等距離の位
置において駆動軸16(又は回動軸線C)の周囲に等角
度間隔にて配置され、ロータ17を挟んだ発熱領域7の
前後をつないで粘性流体の移動を容易にする。
【0032】図1に示すように、駆動軸16の前端部に
はボルト18によってプーリ19が固着されている。プ
ーリ19は、その外周部に巻き掛けられた動力伝達ベル
ト19aを介して、外部駆動源としての車輌エンジンE
と駆動連結されている。従って、エンジンEの駆動に伴
い、プーリ19及び駆動軸16を介してロータ17が回
転駆動される。
はボルト18によってプーリ19が固着されている。プ
ーリ19は、その外周部に巻き掛けられた動力伝達ベル
ト19aを介して、外部駆動源としての車輌エンジンE
と駆動連結されている。従って、エンジンEの駆動に伴
い、プーリ19及び駆動軸16を介してロータ17が回
転駆動される。
【0033】前部区画プレート2、後部区画プレート
3、ロータ17、発熱領域7及び貯留領域8の回動軸線
Cに対する軸直角断面形状は、回動軸線Cを中心とした
同心円形状となっている。
3、ロータ17、発熱領域7及び貯留領域8の回動軸線
Cに対する軸直角断面形状は、回動軸線Cを中心とした
同心円形状となっている。
【0034】図1、図2及び図5に示すように、後部区
画プレート3の中心域には、前記発熱領域7と貯留領域
8との境界域において両領域7,8を連通させる境界開
口9が形成されている。これら発熱領域7、貯留領域8
及び境界開口9により作動室6が構成されており、この
作動室6内には粘性流体としてのシリコーンオイルが所
要量入れられる。シリコーンオイルの量については後述
する。
画プレート3の中心域には、前記発熱領域7と貯留領域
8との境界域において両領域7,8を連通させる境界開
口9が形成されている。これら発熱領域7、貯留領域8
及び境界開口9により作動室6が構成されており、この
作動室6内には粘性流体としてのシリコーンオイルが所
要量入れられる。シリコーンオイルの量については後述
する。
【0035】前記境界開口9のアウトラインは回動軸線
Cを中心とする所定半径の区画円Dにほぼ沿っている
が、その区画円Dの外側にはみ出すように略半円形状の
二つの移送用開口部35A,35Bが後部区画プレート
3に切り欠き形成されている。両開口部35A,35B
は回動軸線Cを挟んでほぼ点対称の位置に配置されてい
る。更に後部区画プレート3の筒部32の内周面から
は、二つの略方形状の突出壁36A,36Bが突設され
ている。両突出壁36A,36Bは回動軸線Cを挟んで
ほぼ点対称の位置に配置されると共に、回動軸線Cに向
かって互いに接近するように延びている。突出壁36
A,36Bは、各々に対応する移送用開口部35A,3
5Bに近い側に側辺部kを有している。これら突出壁3
6A,36Bの側辺部kは、シリコーンオイルの流動方
向を変化せしめてオイルを移送用開口部を介して発熱領
域7へ導くためのガイド部又は粘性流体誘導手段として
機能する。各突出壁36A,36Bの突出高は前記区画
円Dの半径には及ばず、両突出壁36A,36B間には
空間が残されている。突出壁36A,36Bは略方形状
をなすため、図2及び図5に示すように境界開口9は、
その正面又は背面側から見ると前記区画円Dと二つの突
出壁36A,36Bとによって区画された略H字形状の
開口をなしている。つまり、境界開口9は、前記一対の
移送用開口部35A,35Bと、それらの残余をなす略
H字形状の開口とからなっている。境界開口9のうちの
略H字状開口部分の開口面積は、発熱領域7に存在する
ロータの回転の影響を受けて貯留領域8のシリコーンオ
イルが連れ回り流動可能となる大きさに設定されてい
る。この状況は、貯留領域8が境界開口9を介して発熱
領域7に存在するロータ17の後端面に開口(又は露
出)しているとも言える。
Cを中心とする所定半径の区画円Dにほぼ沿っている
が、その区画円Dの外側にはみ出すように略半円形状の
二つの移送用開口部35A,35Bが後部区画プレート
3に切り欠き形成されている。両開口部35A,35B
は回動軸線Cを挟んでほぼ点対称の位置に配置されてい
る。更に後部区画プレート3の筒部32の内周面から
は、二つの略方形状の突出壁36A,36Bが突設され
ている。両突出壁36A,36Bは回動軸線Cを挟んで
ほぼ点対称の位置に配置されると共に、回動軸線Cに向
かって互いに接近するように延びている。突出壁36
A,36Bは、各々に対応する移送用開口部35A,3
5Bに近い側に側辺部kを有している。これら突出壁3
6A,36Bの側辺部kは、シリコーンオイルの流動方
向を変化せしめてオイルを移送用開口部を介して発熱領
域7へ導くためのガイド部又は粘性流体誘導手段として
機能する。各突出壁36A,36Bの突出高は前記区画
円Dの半径には及ばず、両突出壁36A,36B間には
空間が残されている。突出壁36A,36Bは略方形状
をなすため、図2及び図5に示すように境界開口9は、
その正面又は背面側から見ると前記区画円Dと二つの突
出壁36A,36Bとによって区画された略H字形状の
開口をなしている。つまり、境界開口9は、前記一対の
移送用開口部35A,35Bと、それらの残余をなす略
H字形状の開口とからなっている。境界開口9のうちの
略H字状開口部分の開口面積は、発熱領域7に存在する
ロータの回転の影響を受けて貯留領域8のシリコーンオ
イルが連れ回り流動可能となる大きさに設定されてい
る。この状況は、貯留領域8が境界開口9を介して発熱
領域7に存在するロータ17の後端面に開口(又は露
出)しているとも言える。
【0036】なお、作動室6に所要量のシリコーンオイ
ル(粘性流体)が入れられた場合に前記境界開口9の略
H字状開口部分のうちのオイル液面L(図6参照)より
も下の部分は、ロータ17の回転による影響を発熱領域
7にあるシリコーンオイルから貯留領域8にあるシリコ
ーンオイルに伝達してその連れ回り流動を可能とする実
質的な回転伝達液相部を提供する。この回転伝達液相部
での伝達性を高めるべくその回転伝達液相部の軸直角断
面積をできるだけ大きく確保するためには、境界開口9
の区画円Dの半径をロータ17の半径の3/10〜5/
10の範囲、より好ましくは4/10程度にするとよ
い。
ル(粘性流体)が入れられた場合に前記境界開口9の略
H字状開口部分のうちのオイル液面L(図6参照)より
も下の部分は、ロータ17の回転による影響を発熱領域
7にあるシリコーンオイルから貯留領域8にあるシリコ
ーンオイルに伝達してその連れ回り流動を可能とする実
質的な回転伝達液相部を提供する。この回転伝達液相部
での伝達性を高めるべくその回転伝達液相部の軸直角断
面積をできるだけ大きく確保するためには、境界開口9
の区画円Dの半径をロータ17の半径の3/10〜5/
10の範囲、より好ましくは4/10程度にするとよ
い。
【0037】図1に示すように、後部ハウジング本体4
の中心部は、貯留領域8の容積を少しでも拡大すべく後
方に突出しており、その中央部にはハウジング本体4の
前面から貯留領域8内部に向けて前方突出する中央突起
部4bが突設されている。そして、この中央突起部4b
には、貯留領域8と外部とを連通する注入口4cが貫設
されている。この注入口4bは、注入装置(図示せず)
を用いて作動室6(領域7,8,9)内にシリコーンオ
イルを注入するためのものであり、オイル注入後はシー
ルワッシャを介してボルト10により閉塞される。な
お、貯留領域8の後半部は、環状壁4aの内周面と、中
央突起部4bの外周面と、後部ハウジング本体4の前面
とによって囲まれたリング状凹領域となっている。
の中心部は、貯留領域8の容積を少しでも拡大すべく後
方に突出しており、その中央部にはハウジング本体4の
前面から貯留領域8内部に向けて前方突出する中央突起
部4bが突設されている。そして、この中央突起部4b
には、貯留領域8と外部とを連通する注入口4cが貫設
されている。この注入口4bは、注入装置(図示せず)
を用いて作動室6(領域7,8,9)内にシリコーンオ
イルを注入するためのものであり、オイル注入後はシー
ルワッシャを介してボルト10により閉塞される。な
お、貯留領域8の後半部は、環状壁4aの内周面と、中
央突起部4bの外周面と、後部ハウジング本体4の前面
とによって囲まれたリング状凹領域となっている。
【0038】図1、図2及び図5に示すように、各突出
壁36A,36Bの側辺部kに加えて、貯留領域8に
は、複数のガイド部としての一対の衝立板41A,41
Bが配設されている。両衝立板41A,41Bは、回動
軸線Cを挟んで点対称に配置されている。又、両衝立板
41A,41Bは、突出壁36A,36Bの背面(貯留
領域8側の面)において各突出壁の移送用開口部に近い
側辺部kから後方に突設されている。前述の各突出壁3
6A,36Bの移送用開口部に近い側辺部kは、貯留領
域8内で流動するシリコーンオイルにとっては、対応す
る移送用開口部35A,35Bよりも下流側にあたる。
衝立板41A,41Bの各々は、対応する供給溝38
A,38B(図5参照)の延びる方向に延在すると共
に、図1に示すように貯留領域8の軸方向長さより若干
短い軸方向長さを有しており該衝立板の後方先端部が前
記リング状凹領域に入り込む程度に延びている。ロータ
17の回転に伴い貯留領域8内でロータ回転方向に連れ
回り流動するシリコーンオイルは、いずれかの衝立板に
衝突すると該衝立板に沿う軸方向に向きを変え、対応す
る移送用開口部に向けて強制移送される。即ち、衝立板
41A,41Bもまた、貯留領域8内でのシリコーンオ
イルの流動方向をその板への衝突により変化せしめてオ
イルを移送用開口部を介して発熱領域7へ導くためのガ
イド部又は粘性流体誘導手段として機能し、突出壁36
A,36Bの側辺部kの機能を補助する。
壁36A,36Bの側辺部kに加えて、貯留領域8に
は、複数のガイド部としての一対の衝立板41A,41
Bが配設されている。両衝立板41A,41Bは、回動
軸線Cを挟んで点対称に配置されている。又、両衝立板
41A,41Bは、突出壁36A,36Bの背面(貯留
領域8側の面)において各突出壁の移送用開口部に近い
側辺部kから後方に突設されている。前述の各突出壁3
6A,36Bの移送用開口部に近い側辺部kは、貯留領
域8内で流動するシリコーンオイルにとっては、対応す
る移送用開口部35A,35Bよりも下流側にあたる。
衝立板41A,41Bの各々は、対応する供給溝38
A,38B(図5参照)の延びる方向に延在すると共
に、図1に示すように貯留領域8の軸方向長さより若干
短い軸方向長さを有しており該衝立板の後方先端部が前
記リング状凹領域に入り込む程度に延びている。ロータ
17の回転に伴い貯留領域8内でロータ回転方向に連れ
回り流動するシリコーンオイルは、いずれかの衝立板に
衝突すると該衝立板に沿う軸方向に向きを変え、対応す
る移送用開口部に向けて強制移送される。即ち、衝立板
41A,41Bもまた、貯留領域8内でのシリコーンオ
イルの流動方向をその板への衝突により変化せしめてオ
イルを移送用開口部を介して発熱領域7へ導くためのガ
イド部又は粘性流体誘導手段として機能し、突出壁36
A,36Bの側辺部kの機能を補助する。
【0039】図5に示すように、後部区画プレート3の
前端面34には、回動軸線Cを中心として放射状に延び
る多数の効果向上溝37が凹設されている。これら効果
向上溝37は隣り合う溝の長さが交互に長短を繰り返す
ように形成され、且つ、発熱領域7の外周域において隣
り合う溝37の間隔が比較的密となるように配置されて
いる。これら効果向上溝37は、発熱領域7の液密的間
隙に存在するシリコーンオイルのロータ17による剪断
効果を高めると共に、伝熱面積をより多く確保して発熱
領域7から放熱室FW,RWへ伝熱効果を高めるという
機能を持つ。他方、図4に示すように、前部区画プレー
ト2の後端面24にも、前記効果向上溝37と同様、多
数の効果向上溝25が凹設されている。効果向上溝25
は効果向上溝37と同じ機能を有する。
前端面34には、回動軸線Cを中心として放射状に延び
る多数の効果向上溝37が凹設されている。これら効果
向上溝37は隣り合う溝の長さが交互に長短を繰り返す
ように形成され、且つ、発熱領域7の外周域において隣
り合う溝37の間隔が比較的密となるように配置されて
いる。これら効果向上溝37は、発熱領域7の液密的間
隙に存在するシリコーンオイルのロータ17による剪断
効果を高めると共に、伝熱面積をより多く確保して発熱
領域7から放熱室FW,RWへ伝熱効果を高めるという
機能を持つ。他方、図4に示すように、前部区画プレー
ト2の後端面24にも、前記効果向上溝37と同様、多
数の効果向上溝25が凹設されている。効果向上溝25
は効果向上溝37と同じ機能を有する。
【0040】図5に示すように、後部区画プレート3の
前端面34には更に、二つの供給溝38A,38B及び
二つの回収溝39A,39Bが凹設されている。二つの
供給溝38A,38Bは回動軸線Cを挟んで点対称に配
置され、二つの回収溝39A,39Bについても同様で
ある。そして、前記一対の移送用開口部35A,35B
の各々に対して一つずつ供給溝と回収溝とが割り当てら
れている。即ち、移送用開口部35Aに対しては、供給
溝38Aがロータ回転方向の前方側に傾斜して延在する
ように配置され且つ該開口部35Aに連通すると共に、
回収溝39Bがロータ回転方向の後方側に傾斜して延在
するように配置され且つ該開口部35Aに連通してい
る。移送用開口部35Bに対しても同様に供給溝38B
及び回収溝39Aが連通している。各供給溝38A,3
8Bは、対応する移送用開口部を介して貯留領域8から
流出するシリコーンオイルを発熱領域7の外周域に誘導
する。他方、各回収溝39A,39Bは、発熱領域7の
外周域のシリコーンオイルを対応する移送用開口部に誘
導する。
前端面34には更に、二つの供給溝38A,38B及び
二つの回収溝39A,39Bが凹設されている。二つの
供給溝38A,38Bは回動軸線Cを挟んで点対称に配
置され、二つの回収溝39A,39Bについても同様で
ある。そして、前記一対の移送用開口部35A,35B
の各々に対して一つずつ供給溝と回収溝とが割り当てら
れている。即ち、移送用開口部35Aに対しては、供給
溝38Aがロータ回転方向の前方側に傾斜して延在する
ように配置され且つ該開口部35Aに連通すると共に、
回収溝39Bがロータ回転方向の後方側に傾斜して延在
するように配置され且つ該開口部35Aに連通してい
る。移送用開口部35Bに対しても同様に供給溝38B
及び回収溝39Aが連通している。各供給溝38A,3
8Bは、対応する移送用開口部を介して貯留領域8から
流出するシリコーンオイルを発熱領域7の外周域に誘導
する。他方、各回収溝39A,39Bは、発熱領域7の
外周域のシリコーンオイルを対応する移送用開口部に誘
導する。
【0041】加えて、後部区画プレート3の前端面34
には、前記二つの供給溝38A,38Bのそれぞれに対
応する二つの補助供給溝40A,40Bが凹設されてい
る。補助供給溝40A,40Bの各々は、対応する供給
溝38A又は38Bの外端からロータ回転方向に屈曲し
た後、周方向に延在している。各補助供給溝40A,4
0Bは、発熱領域7の液密的間隙にあるシリコーンオイ
ルに対してロータ17の回転に基づく引き摺り分力を付
与し、オイルがロータ17の外周域に迅速に行き渡るの
を促進する。なお、後部区画プレート3の端面34に形
成された四種の溝、即ち、効果向上溝37(深さd
1)、供給溝38A,38B(深さd2)、回収溝39
A,39B(深さd3)、補助供給溝40A,40B
(深さd4)の溝深さの関係は、d3=d4<d1<d
2となっている。
には、前記二つの供給溝38A,38Bのそれぞれに対
応する二つの補助供給溝40A,40Bが凹設されてい
る。補助供給溝40A,40Bの各々は、対応する供給
溝38A又は38Bの外端からロータ回転方向に屈曲し
た後、周方向に延在している。各補助供給溝40A,4
0Bは、発熱領域7の液密的間隙にあるシリコーンオイ
ルに対してロータ17の回転に基づく引き摺り分力を付
与し、オイルがロータ17の外周域に迅速に行き渡るの
を促進する。なお、後部区画プレート3の端面34に形
成された四種の溝、即ち、効果向上溝37(深さd
1)、供給溝38A,38B(深さd2)、回収溝39
A,39B(深さd3)、補助供給溝40A,40B
(深さd4)の溝深さの関係は、d3=d4<d1<d
2となっている。
【0042】発熱領域7、貯留領域8および境界開口9
によって構成される作動室6は、熱発生器のハウジング
内において液密な内部空間となっている。前述のよう
に、作動室6には粘性流体としてのシリコーンオイルが
所要量入れられる。シリコーンオイルの充填量は、剪断
発熱時におけるオイルの熱膨張を考慮して、その常温時
充填率が作動室6内空き容積の40%〜95%となるよ
うに決められている。より好ましくは、ロータ17の停
止時において貯留領域8におけるオイルの液位又は液面
Lが回動軸線Cと同レベル(図6〜図9参照)又はそれ
以上となるようにオイル量が決められている。これは、
原則として二つの移送用開口部35A,35Bの一方が
オイル液面Lと同等又はそれよりも下方に位置し、他方
がオイル液面Lよりも上方に位置するようにするためで
ある。従って、少なくとも貯留領域8及び境界開口9に
おいては、オイル液面L以下の下半部にはシリコーンオ
イルの液相部が存在し、オイル液面Lよりも上方の残余
部分には空気又は不活性ガスからなる気相部が存在す
る。この場合でも貯留領域8は、発熱領域7におけるロ
ータ17と作動室の区画壁24,34との間の前記液密
的間隙の容積をはるかに超える量のシリコーンオイルを
収容することができる。なお、このように控えめなオイ
ル充填量にもかかわらず、ロータ17の回転時には、発
熱領域7で液面Lより下にあるシリコーンオイルは、そ
の伸張粘性のためにロータ17によって液面Lよりも上
に持ち上げられ、前記液密的間隙の全体に万遍なく行き
渡る。
によって構成される作動室6は、熱発生器のハウジング
内において液密な内部空間となっている。前述のよう
に、作動室6には粘性流体としてのシリコーンオイルが
所要量入れられる。シリコーンオイルの充填量は、剪断
発熱時におけるオイルの熱膨張を考慮して、その常温時
充填率が作動室6内空き容積の40%〜95%となるよ
うに決められている。より好ましくは、ロータ17の停
止時において貯留領域8におけるオイルの液位又は液面
Lが回動軸線Cと同レベル(図6〜図9参照)又はそれ
以上となるようにオイル量が決められている。これは、
原則として二つの移送用開口部35A,35Bの一方が
オイル液面Lと同等又はそれよりも下方に位置し、他方
がオイル液面Lよりも上方に位置するようにするためで
ある。従って、少なくとも貯留領域8及び境界開口9に
おいては、オイル液面L以下の下半部にはシリコーンオ
イルの液相部が存在し、オイル液面Lよりも上方の残余
部分には空気又は不活性ガスからなる気相部が存在す
る。この場合でも貯留領域8は、発熱領域7におけるロ
ータ17と作動室の区画壁24,34との間の前記液密
的間隙の容積をはるかに超える量のシリコーンオイルを
収容することができる。なお、このように控えめなオイ
ル充填量にもかかわらず、ロータ17の回転時には、発
熱領域7で液面Lより下にあるシリコーンオイルは、そ
の伸張粘性のためにロータ17によって液面Lよりも上
に持ち上げられ、前記液密的間隙の全体に万遍なく行き
渡る。
【0043】(作用)本実施形態に従う熱発生器の基本
的作用を説明する。なお、この作用説明では、熱発生器
が図6に示すような正立状態で車体に取り付けられてい
るものとする。エンジンEの起動前、即ち駆動軸16の
停止時において、作動室6の発熱領域7と貯留領域8と
におけるシリコーンオイルの液位L(図6参照)は等し
い。この状態ではロータ17のオイルとの接触面積は小
さく、冷えたオイルによるロータ17の拘束力も相対的
に小さい。それ故、エンジンEの起動時には、比較的小
さなトルクでプーリ19、駆動軸16及びロータ17を
容易に起動することができる。駆動軸16と共にロータ
17が一体回転されるに伴い、発熱領域7の区画壁2
4,34とロータ17の端面との液密的間隙においてシ
リコーンオイルが剪断されて発熱する。発熱領域7で生
じた熱は、各区画プレート2,3を介して前部及び後部
ウォータジャケットFW,RWを流れる循環水に熱交換
される。ジャケットFW,RWを通過することにより加
熱された循環水は、暖房回路11において車室内の暖房
等に供される。
的作用を説明する。なお、この作用説明では、熱発生器
が図6に示すような正立状態で車体に取り付けられてい
るものとする。エンジンEの起動前、即ち駆動軸16の
停止時において、作動室6の発熱領域7と貯留領域8と
におけるシリコーンオイルの液位L(図6参照)は等し
い。この状態ではロータ17のオイルとの接触面積は小
さく、冷えたオイルによるロータ17の拘束力も相対的
に小さい。それ故、エンジンEの起動時には、比較的小
さなトルクでプーリ19、駆動軸16及びロータ17を
容易に起動することができる。駆動軸16と共にロータ
17が一体回転されるに伴い、発熱領域7の区画壁2
4,34とロータ17の端面との液密的間隙においてシ
リコーンオイルが剪断されて発熱する。発熱領域7で生
じた熱は、各区画プレート2,3を介して前部及び後部
ウォータジャケットFW,RWを流れる循環水に熱交換
される。ジャケットFW,RWを通過することにより加
熱された循環水は、暖房回路11において車室内の暖房
等に供される。
【0044】この熱発生器ではロータ17の駆動中、発
熱領域7にあるロータ17の回転の影響、即ち回転する
ロータ17の攪拌作用が、境界開口9の下半部を占める
シリコーンオイルの液相部を介して貯留領域8のシリコ
ーンオイルに伝達される。即ち、ロータ17の回転に伴
って発熱領域7のオイルが回転流動すると、貯留領域8
のオイルが同じ方向に連れ回り流動する。すると、ロー
タの影響を受けて貯留領域8内で流動するオイルのほと
んどが、オイル液面Lよりも下にあってオイルに漬かっ
ているガイド部(つまり衝立板41A及び突出壁36A
の側辺部k)に衝突してその流動方向を変化せしめら
れ、そのガイド部に対応する移送用開口部35Aに向け
て強制誘導される。即ち、オイル液面Lよりも下にある
移送用開口部35Aは突出壁36Aの側辺部kや衝立板
41Aと共に、貯留領域8から発熱領域7へのオイル供
給経路を提供する。移送用開口部35Aを通過して発熱
領域7に導かれたオイルは、供給溝38Aによって前記
液密的間隙の全体に万遍なく行き渡り、特に供給溝38
A及び補助供給通路40Aの協働作用により発熱領域7
の外周域(相対的に発熱が盛んな領域)に案内される。
熱領域7にあるロータ17の回転の影響、即ち回転する
ロータ17の攪拌作用が、境界開口9の下半部を占める
シリコーンオイルの液相部を介して貯留領域8のシリコ
ーンオイルに伝達される。即ち、ロータ17の回転に伴
って発熱領域7のオイルが回転流動すると、貯留領域8
のオイルが同じ方向に連れ回り流動する。すると、ロー
タの影響を受けて貯留領域8内で流動するオイルのほと
んどが、オイル液面Lよりも下にあってオイルに漬かっ
ているガイド部(つまり衝立板41A及び突出壁36A
の側辺部k)に衝突してその流動方向を変化せしめら
れ、そのガイド部に対応する移送用開口部35Aに向け
て強制誘導される。即ち、オイル液面Lよりも下にある
移送用開口部35Aは突出壁36Aの側辺部kや衝立板
41Aと共に、貯留領域8から発熱領域7へのオイル供
給経路を提供する。移送用開口部35Aを通過して発熱
領域7に導かれたオイルは、供給溝38Aによって前記
液密的間隙の全体に万遍なく行き渡り、特に供給溝38
A及び補助供給通路40Aの協働作用により発熱領域7
の外周域(相対的に発熱が盛んな領域)に案内される。
【0045】他方、発熱領域7の全体に行き渡ったシリ
コーンオイルは、液面Lよりも上にある境界開口9の気
相部を通って貯留領域8に戻されるが、発熱領域7のオ
イルの多くは、ロータ17の回転に伴い、液面Lよりも
上に位置する移送用開口部35Bにつながる回収溝39
Aによって集められ、その移送用開口部35Bを介して
貯留領域8に戻される。なお、ロータ回転時には、液面
Lよりも下の移送用開口部35Aにつながる回収溝39
Bも発熱領域7のオイルを集めて移送用開口部35Aに
送り込もうとするが、その回収溝39Bによるオイルの
圧送力よりも、衝立板41Aや突出壁36Aの側辺部k
の作用で移送用開口部35Aから発熱領域7に流れ込む
オイルの圧送力の方がはるかに優るため、実質的には回
収溝39Bは機能し得ない。
コーンオイルは、液面Lよりも上にある境界開口9の気
相部を通って貯留領域8に戻されるが、発熱領域7のオ
イルの多くは、ロータ17の回転に伴い、液面Lよりも
上に位置する移送用開口部35Bにつながる回収溝39
Aによって集められ、その移送用開口部35Bを介して
貯留領域8に戻される。なお、ロータ回転時には、液面
Lよりも下の移送用開口部35Aにつながる回収溝39
Bも発熱領域7のオイルを集めて移送用開口部35Aに
送り込もうとするが、その回収溝39Bによるオイルの
圧送力よりも、衝立板41Aや突出壁36Aの側辺部k
の作用で移送用開口部35Aから発熱領域7に流れ込む
オイルの圧送力の方がはるかに優るため、実質的には回
収溝39Bは機能し得ない。
【0046】このように図6の状態でロータ17が回転
する限り、オイル液面Lよりも下の移送用開口部35A
は貯留領域8から発熱領域7へのオイル供給通路として
機能する一方、オイル液面Lよりも上の移送用開口部3
5Bは、発熱領域7から貯留領域8への実質的なオイル
回収通路として機能する。そして、オイル供給通路たる
移送用開口部35Aと協働関係にある供給溝38A及び
補助供給溝40Aはその本来の機能をいかんなく発揮で
きるが、開口部35Aと協働関係にない供給溝38B及
び補助供給溝40Bはその本来の機能を発揮することな
く休止状態に陥る。同様に、オイル回収通路たる移送用
開口部35Bにつながった回収溝39Aはその本来の機
能をいかんなく発揮できるが、オイル供給通路として機
能している移送用開口部35Aにつながった回収溝39
Bはその本来の機能を発揮することができず休止状態に
陥る。
する限り、オイル液面Lよりも下の移送用開口部35A
は貯留領域8から発熱領域7へのオイル供給通路として
機能する一方、オイル液面Lよりも上の移送用開口部3
5Bは、発熱領域7から貯留領域8への実質的なオイル
回収通路として機能する。そして、オイル供給通路たる
移送用開口部35Aと協働関係にある供給溝38A及び
補助供給溝40Aはその本来の機能をいかんなく発揮で
きるが、開口部35Aと協働関係にない供給溝38B及
び補助供給溝40Bはその本来の機能を発揮することな
く休止状態に陥る。同様に、オイル回収通路たる移送用
開口部35Bにつながった回収溝39Aはその本来の機
能をいかんなく発揮できるが、オイル供給通路として機
能している移送用開口部35Aにつながった回収溝39
Bはその本来の機能を発揮することができず休止状態に
陥る。
【0047】このような意味で、図6の場合には、オイ
ル液面Lよりも下にある移送用開口部35A及びそれに
対応するガイド部(突出壁36Aの側辺部k及び衝立板
41A)は、貯留領域8から発熱領域7へのオイル供給
経路を提供する。又、前記オイル供給経路を提供する移
送用開口部35Aを除く境界開口9の残余部分(特に境
界開口9の気相部の一部となっているもう一つの移送用
開口部35B)は、発熱領域7から貯留領域8へのオイ
ル回収経路を提供する。その結果、ロータ17が回転す
る限り、作動室6の発熱領域7と貯留領域8との間での
シリコーンオイル(粘性流体)の入れ替え循環が維持さ
れる。尚、貯留領域8に回収されたシリコーンオイル
は、前記入れ替え循環のサイクルタイムに応じた一定時
間だけ貯留領域8に滞在する。発熱領域7から回収直後
のオイルは高温状態にあるが、貯留領域での滞在中にそ
の熱量の一部を貯留領域8の区画部材(後部区画プレー
ト3及び後部ハウジング本体4)に伝達することでシリ
コーンオイルは熱を奪われる。その結果、高温のシリコ
ーンオイルは冷却(除熱)されて長時間の熱保持による
劣化から守られる。
ル液面Lよりも下にある移送用開口部35A及びそれに
対応するガイド部(突出壁36Aの側辺部k及び衝立板
41A)は、貯留領域8から発熱領域7へのオイル供給
経路を提供する。又、前記オイル供給経路を提供する移
送用開口部35Aを除く境界開口9の残余部分(特に境
界開口9の気相部の一部となっているもう一つの移送用
開口部35B)は、発熱領域7から貯留領域8へのオイ
ル回収経路を提供する。その結果、ロータ17が回転す
る限り、作動室6の発熱領域7と貯留領域8との間での
シリコーンオイル(粘性流体)の入れ替え循環が維持さ
れる。尚、貯留領域8に回収されたシリコーンオイル
は、前記入れ替え循環のサイクルタイムに応じた一定時
間だけ貯留領域8に滞在する。発熱領域7から回収直後
のオイルは高温状態にあるが、貯留領域での滞在中にそ
の熱量の一部を貯留領域8の区画部材(後部区画プレー
ト3及び後部ハウジング本体4)に伝達することでシリ
コーンオイルは熱を奪われる。その結果、高温のシリコ
ーンオイルは冷却(除熱)されて長時間の熱保持による
劣化から守られる。
【0048】(許容取付け角度についての考察)図6に
示すようにオイル液面Lに対して衝立板41A,41B
が直立するような熱発生器の取付け位置(又は取付け角
度)を正立位置(又は取付け角度0°)としたときに、
この熱発生器を回動軸線Cを中心としてどれだけ傾斜さ
せることが可能かについて考察する。
示すようにオイル液面Lに対して衝立板41A,41B
が直立するような熱発生器の取付け位置(又は取付け角
度)を正立位置(又は取付け角度0°)としたときに、
この熱発生器を回動軸線Cを中心としてどれだけ傾斜さ
せることが可能かについて考察する。
【0049】図7は、熱発生器を図6の正立位置から時
計回りに45°傾斜させた状態を示す。又、図8は、熱
発生器を図6の正立位置から時計回りに90°傾斜させ
た状態を示す。図7及び図8の場合には、移送用開口部
35A及びそれに対応するガイド部(突出壁36Aの側
辺部kや衝立板41A)がオイル液面Lよりも下に位置
してオイル供給通路として機能し、供給溝38A及び補
助供給溝40Aもその本来の機能を発揮する。他方、オ
イル液面Lよりも上に位置する移送用開口部35B及び
それにつながる回収溝39Aは、主たるオイル回収通路
として機能する。そして、残された回収溝39B、供給
溝38B及び補助供給溝40Bは休止状態に陥る。かか
る状況は図6の状況と全く同じであるため、熱発生器を
正立位置から90°まで傾斜させてもオイルの入れ替え
循環機能は全く損なわれない。
計回りに45°傾斜させた状態を示す。又、図8は、熱
発生器を図6の正立位置から時計回りに90°傾斜させ
た状態を示す。図7及び図8の場合には、移送用開口部
35A及びそれに対応するガイド部(突出壁36Aの側
辺部kや衝立板41A)がオイル液面Lよりも下に位置
してオイル供給通路として機能し、供給溝38A及び補
助供給溝40Aもその本来の機能を発揮する。他方、オ
イル液面Lよりも上に位置する移送用開口部35B及び
それにつながる回収溝39Aは、主たるオイル回収通路
として機能する。そして、残された回収溝39B、供給
溝38B及び補助供給溝40Bは休止状態に陥る。かか
る状況は図6の状況と全く同じであるため、熱発生器を
正立位置から90°まで傾斜させてもオイルの入れ替え
循環機能は全く損なわれない。
【0050】図9は、熱発生器を図6の正立位置から時
計回りに約150°傾斜させた状態を示す。このとき、
オイル液面Lは両移送用開口部35A,35Bを上下に
二分するような位置となる。図9の場合には、移送用開
口部35Bの下半分とそれに対応するガイド部(突出壁
36Bの側辺部kや衝立板41B)がオイル液面Lより
も下に位置してオイル供給通路として機能し、供給溝3
8B及び補助供給溝40Bもその本来の機能を発揮す
る。他方、上半分がオイル液面Lよりも上に位置するこ
とになった移送用開口部35Aとそれにつながる回収溝
39Bは、主たるオイル回収通路として機能する。これ
は、開口部35Aに対応するガイド部(突出壁36Aの
側辺部kや衝立板41A)がオイル液面Lよりも上にあ
るため、開口部35Aが積極的なオイル供給通路とはな
り得ないためである。そして、残された回収溝39A、
供給溝38A及び補助供給溝40Aは休止状態に陥る。
かかる状況は、二つの移送用開口部35A,35Bの役
割が図6〜図8の場合と逆転しているものの、本質的に
は図6〜図8の場合と同じ状況と言える。それ故、熱発
生器を正立位置から150°まで傾斜させてもオイルの
入れ替え循環機能は全く損なわれない。
計回りに約150°傾斜させた状態を示す。このとき、
オイル液面Lは両移送用開口部35A,35Bを上下に
二分するような位置となる。図9の場合には、移送用開
口部35Bの下半分とそれに対応するガイド部(突出壁
36Bの側辺部kや衝立板41B)がオイル液面Lより
も下に位置してオイル供給通路として機能し、供給溝3
8B及び補助供給溝40Bもその本来の機能を発揮す
る。他方、上半分がオイル液面Lよりも上に位置するこ
とになった移送用開口部35Aとそれにつながる回収溝
39Bは、主たるオイル回収通路として機能する。これ
は、開口部35Aに対応するガイド部(突出壁36Aの
側辺部kや衝立板41A)がオイル液面Lよりも上にあ
るため、開口部35Aが積極的なオイル供給通路とはな
り得ないためである。そして、残された回収溝39A、
供給溝38A及び補助供給溝40Aは休止状態に陥る。
かかる状況は、二つの移送用開口部35A,35Bの役
割が図6〜図8の場合と逆転しているものの、本質的に
は図6〜図8の場合と同じ状況と言える。それ故、熱発
生器を正立位置から150°まで傾斜させてもオイルの
入れ替え循環機能は全く損なわれない。
【0051】更に、熱発生器を正立位置(図6)から1
80°傾斜させる、即ち熱発生器を倒立状態とした場合
には、図6と全く同じ状況が出現する。これは、一対の
突出壁36A,36Bの側辺部kおよび衝立板41A,
41B、一対の移送用開口部35A,35B並びにその
他の溝対(38Aと38B,39Aと39B,40Aと
40B)が、回動軸線Cを挟んで点対称に配置され且つ
同形同寸に形成されているためである。即ち、一対の移
送用開口部35A,35Bのいずれがオイル供給通路と
なりオイル回収通路となるかは別として、等価な一対の
要素を互いに区別することは機能上意味がない。故に、
この熱発生器を倒立状態で取り付けてもオイルの入れ替
え循環機能は全く損なわれない。以上の説明は熱発生器
を時計回りに傾斜させた一連の場合のものであるが、熱
発生器を図6の正立位置から反時計回りに傾斜させた場
合も全く同じ説明が成り立つ。つまり、本実施形態の熱
発生器では、回動軸線Cを中心としてどのような傾斜角
度で取り付けても、正立位置の場合と全く変わりないオ
イルの入れ替え循環機能を発揮できる。換言すれば、こ
の熱発生器の許容取付け角度は、正立位置から左右へそ
れぞれ180°(即ち360°回転可能)となる。
80°傾斜させる、即ち熱発生器を倒立状態とした場合
には、図6と全く同じ状況が出現する。これは、一対の
突出壁36A,36Bの側辺部kおよび衝立板41A,
41B、一対の移送用開口部35A,35B並びにその
他の溝対(38Aと38B,39Aと39B,40Aと
40B)が、回動軸線Cを挟んで点対称に配置され且つ
同形同寸に形成されているためである。即ち、一対の移
送用開口部35A,35Bのいずれがオイル供給通路と
なりオイル回収通路となるかは別として、等価な一対の
要素を互いに区別することは機能上意味がない。故に、
この熱発生器を倒立状態で取り付けてもオイルの入れ替
え循環機能は全く損なわれない。以上の説明は熱発生器
を時計回りに傾斜させた一連の場合のものであるが、熱
発生器を図6の正立位置から反時計回りに傾斜させた場
合も全く同じ説明が成り立つ。つまり、本実施形態の熱
発生器では、回動軸線Cを中心としてどのような傾斜角
度で取り付けても、正立位置の場合と全く変わりないオ
イルの入れ替え循環機能を発揮できる。換言すれば、こ
の熱発生器の許容取付け角度は、正立位置から左右へそ
れぞれ180°(即ち360°回転可能)となる。
【0052】(効果)本実施形態によれば以下のような
効果を得ることができる。 ○ 本実施形態の熱発生器によれば、回動軸線Cを挟ん
で点対称に配置された等価な一対の要素(35A,35
B,41A,41B等)を後部区画プレート3に設ける
ことにより、上述のようにオイルの入れ替え循環機能を
何等損なうことなく、熱発生器の許容取付け角度の範囲
を従来よりもはるかに広げることができる。又、許容取
付け角度の範囲が360°ということは、回動軸線Cを
中心として傾斜させる限り、取付けが禁じられる死角が
全く存在しなくなるということである。従って、この熱
発生器は、車体に対する取付け自由度が飛躍的に高く、
取付けの利便性において極めて優れたものとなる。
効果を得ることができる。 ○ 本実施形態の熱発生器によれば、回動軸線Cを挟ん
で点対称に配置された等価な一対の要素(35A,35
B,41A,41B等)を後部区画プレート3に設ける
ことにより、上述のようにオイルの入れ替え循環機能を
何等損なうことなく、熱発生器の許容取付け角度の範囲
を従来よりもはるかに広げることができる。又、許容取
付け角度の範囲が360°ということは、回動軸線Cを
中心として傾斜させる限り、取付けが禁じられる死角が
全く存在しなくなるということである。従って、この熱
発生器は、車体に対する取付け自由度が飛躍的に高く、
取付けの利便性において極めて優れたものとなる。
【0053】○ 二つの等価な移送用開口部35A,3
5Bのそれぞれに対応させて一つずつ貯留領域8内に衝
立板41A,41Bを設けることにより、貯留領域8に
おけるオイル液位Lが図6〜図9のように比較的低い場
合でも効果的に、二つの移送用開口部35A,35Bの
うちの一方をオイル供給通路として、他方を主たるオイ
ル回収通路として機能させることができる。
5Bのそれぞれに対応させて一つずつ貯留領域8内に衝
立板41A,41Bを設けることにより、貯留領域8に
おけるオイル液位Lが図6〜図9のように比較的低い場
合でも効果的に、二つの移送用開口部35A,35Bの
うちの一方をオイル供給通路として、他方を主たるオイ
ル回収通路として機能させることができる。
【0054】○ この熱発生器ではロータ17が回転す
る限り、作動室6の発熱領域7と貯留領域8との間にお
いてシリコーンオイルの入れ替え循環が絶え間なく行わ
れるため、発熱領域7にある特定のシリコーンオイルが
ロータ17により常に剪断されることがなく、オイルの
劣化を極力防止して長持ちさせることができる。このた
め、シリコーンオイルの交換周期が非常に長くなり、車
輌搭載後の熱発生器の分解整備が不要となり(又は回数
が減少し)、保守管理上手間のかからない車輌用補機と
なる。
る限り、作動室6の発熱領域7と貯留領域8との間にお
いてシリコーンオイルの入れ替え循環が絶え間なく行わ
れるため、発熱領域7にある特定のシリコーンオイルが
ロータ17により常に剪断されることがなく、オイルの
劣化を極力防止して長持ちさせることができる。このた
め、シリコーンオイルの交換周期が非常に長くなり、車
輌搭載後の熱発生器の分解整備が不要となり(又は回数
が減少し)、保守管理上手間のかからない車輌用補機と
なる。
【0055】○ ロータ17が貯留領域8を含む作動室
6内のシリコーンオイルを積極攪拌するため、低温高粘
度のオイルと高温低粘度のオイルとが容易に混じり合
い、作動室6内におけるオイルの温度及び粘度の均一化
が図られる。又、作動室6内に収容したシリコーンオイ
ルの全てを万遍なく連続使用することができ、特に貯留
領域8の局部に高温のオイルが滞留するという事態を防
止できる。
6内のシリコーンオイルを積極攪拌するため、低温高粘
度のオイルと高温低粘度のオイルとが容易に混じり合
い、作動室6内におけるオイルの温度及び粘度の均一化
が図られる。又、作動室6内に収容したシリコーンオイ
ルの全てを万遍なく連続使用することができ、特に貯留
領域8の局部に高温のオイルが滞留するという事態を防
止できる。
【0056】(変更例)前記実施形態を以下のように変
更してもよい。 ○ 前記実施形態では、移送用開口部35Aと35B、
突出壁36Aと36B、衝立板41Aと41Bなど等価
な要素を二つずつ設けたが、かかる等価な要素は三つ以
上の複数ずつ設けてもよい。
更してもよい。 ○ 前記実施形態では、移送用開口部35Aと35B、
突出壁36Aと36B、衝立板41Aと41Bなど等価
な要素を二つずつ設けたが、かかる等価な要素は三つ以
上の複数ずつ設けてもよい。
【0057】○ 前記実施形態では、一対の移送用開口
部35A,35Bを回動軸線Cを挟んで点対称に配置、
つまり開口部35A、回動軸線Cおよび開口部35Bの
三者のなす角度が180°となるように配置して許容取
付け角度範囲360°を実現した。これに対し、許容取
付け角度範囲が360°である必要がなくそれよりも狭
くてよいのであれば、開口部35A、回動軸線Cおよび
開口部35Bの三者のなす角度が180°未満(例えば
120°程度)であってもよい。この場合でも、移送用
開口部35A,35B等を複数設けたことの効果によ
り、従来例の場合よりも許容取付け角度範囲が広がる。
部35A,35Bを回動軸線Cを挟んで点対称に配置、
つまり開口部35A、回動軸線Cおよび開口部35Bの
三者のなす角度が180°となるように配置して許容取
付け角度範囲360°を実現した。これに対し、許容取
付け角度範囲が360°である必要がなくそれよりも狭
くてよいのであれば、開口部35A、回動軸線Cおよび
開口部35Bの三者のなす角度が180°未満(例えば
120°程度)であってもよい。この場合でも、移送用
開口部35A,35B等を複数設けたことの効果によ
り、従来例の場合よりも許容取付け角度範囲が広がる。
【0058】○ 前記ロータ17の後端部に、作動室6
内の粘性流体を積極攪拌するための攪拌手段(例えばス
クリュー)を設けてもよい。更に、そのような攪拌手段
が設けられたロータ17の後端部を作動室の貯留領域8
に進入させてもよい。
内の粘性流体を積極攪拌するための攪拌手段(例えばス
クリュー)を設けてもよい。更に、そのような攪拌手段
が設けられたロータ17の後端部を作動室の貯留領域8
に進入させてもよい。
【0059】○ 前記実施形態では、衝立板41A,4
1Bを図2に示すような略方形状の突出壁36A,36
Bの一側辺部kに沿って形成したが、図10に示すよう
にしてもよい。即ち、各突出壁36A,36Bを正面略
台形状に形成すると共に、その台形の斜辺部分(側辺部
kに相当)を回動軸線Cを通る直径線(仮想線)にほぼ
一致させる。そして、その斜辺に沿って衝立板41A,
41Bを延設し、両衝立板41A,41Bをつなぐ線上
に回動軸線Cがほぼ位置するように設計変更する。この
場合も、貯留領域8で回転流動するシリコーンオイルの
流動方向に対し直交配置された各突出壁36A,36B
の側辺部kや各衝立板41A,41Bが、オイルを押し
止めてその流動方向を変える働きをする。
1Bを図2に示すような略方形状の突出壁36A,36
Bの一側辺部kに沿って形成したが、図10に示すよう
にしてもよい。即ち、各突出壁36A,36Bを正面略
台形状に形成すると共に、その台形の斜辺部分(側辺部
kに相当)を回動軸線Cを通る直径線(仮想線)にほぼ
一致させる。そして、その斜辺に沿って衝立板41A,
41Bを延設し、両衝立板41A,41Bをつなぐ線上
に回動軸線Cがほぼ位置するように設計変更する。この
場合も、貯留領域8で回転流動するシリコーンオイルの
流動方向に対し直交配置された各突出壁36A,36B
の側辺部kや各衝立板41A,41Bが、オイルを押し
止めてその流動方向を変える働きをする。
【0060】○ 前記実施形態及び図10の変更例で
は、衝立板41A,41Bを後部区画プレート3の突出
壁36A,36Bの背面に突設したが、これら衝立板4
1A,41Bを後部ハウジング本体4側にその前面から
軸方向前方に向けて突設してもよい。
は、衝立板41A,41Bを後部区画プレート3の突出
壁36A,36Bの背面に突設したが、これら衝立板4
1A,41Bを後部ハウジング本体4側にその前面から
軸方向前方に向けて突設してもよい。
【0061】○ 図1〜図5の実施形態及び前記図10
の変更例では、衝立板41A,41Bを設けたが、これ
ら衝立板を設けることなく、突出壁36A,36Bの側
辺部kだけでガイド部を構成してもよい。
の変更例では、衝立板41A,41Bを設けたが、これ
ら衝立板を設けることなく、突出壁36A,36Bの側
辺部kだけでガイド部を構成してもよい。
【0062】○ 「粘性流体」とは、ロータの剪断作用
を受けて流体摩擦に基づく熱を発生するあらゆる媒体を
意味するものであり、高粘度の液体や半流動体に限定さ
れるものではなく、ましてやシリコーンオイルに限定さ
れるものではない。
を受けて流体摩擦に基づく熱を発生するあらゆる媒体を
意味するものであり、高粘度の液体や半流動体に限定さ
れるものではなく、ましてやシリコーンオイルに限定さ
れるものではない。
【0063】(前記各請求項に記載した以外の技術的思
想の要点)請求項1〜7のいずれか一項に記載の車輌用
熱発生器において、前記作動室の発熱領域と貯留領域と
の境界域には前記境界開口の中心(C)に向かって延び
る複数の突出壁が設けられ、各突出壁はそれと対応する
移送用開口部に近い側に側辺部を有すること。この構成
によれば、貯留領域内で流動する粘性流体が突出壁の側
辺部に衝突して流動方向を変えることができ、当該側辺
部が前記ガイド部として機能する。
想の要点)請求項1〜7のいずれか一項に記載の車輌用
熱発生器において、前記作動室の発熱領域と貯留領域と
の境界域には前記境界開口の中心(C)に向かって延び
る複数の突出壁が設けられ、各突出壁はそれと対応する
移送用開口部に近い側に側辺部を有すること。この構成
によれば、貯留領域内で流動する粘性流体が突出壁の側
辺部に衝突して流動方向を変えることができ、当該側辺
部が前記ガイド部として機能する。
【0064】
【発明の効果】以上詳述したように、各請求項に記載の
車輌用熱発生器によれば、作動室に収容した粘性流体が
ロータによる剪断発熱時に熱膨張すること等の事情を配
慮して粘性流体の収容量を作動室の貯留領域に液面がで
きる程度に制限した場合でも、作動室の発熱領域と貯留
領域との間での粘性流体の入れ替え循環に支障を来すこ
となく、熱発生器の許容取付け角度範囲を従来よりも広
く確保することができ、車体に対する取付け自由度を高
め、取付けの利便性を向上させることができる。
車輌用熱発生器によれば、作動室に収容した粘性流体が
ロータによる剪断発熱時に熱膨張すること等の事情を配
慮して粘性流体の収容量を作動室の貯留領域に液面がで
きる程度に制限した場合でも、作動室の発熱領域と貯留
領域との間での粘性流体の入れ替え循環に支障を来すこ
となく、熱発生器の許容取付け角度範囲を従来よりも広
く確保することができ、車体に対する取付け自由度を高
め、取付けの利便性を向上させることができる。
【図1】一実施形態に従う車輌用熱発生器の縦断面図。
【図2】図1のX−X線における横断面図。
【図3】円盤状ロータの正面図。
【図4】前部区画プレートを後端面側から見た正面図。
【図5】後部区画プレートを前端面側から見た正面図。
【図6】熱発生器を正立状態で取り付けた場合の図5相
当の正面図。
当の正面図。
【図7】熱発生器を正立位置から45°傾斜させた場合
の正面図。
の正面図。
【図8】熱発生器を正立位置から90°傾斜させた場合
の正面図。
の正面図。
【図9】熱発生器を正立位置から150°傾斜させた場
合の正面図。
合の正面図。
【図10】衝立板に関する変更例を示す図2相当の横断
面図。
面図。
【図11】従来例における取付け角度の許容範囲を示す
概略断面図。
概略断面図。
1…前部ハウジング本体、2…前部区画プレート、3…
後部区画プレート、4…後部ハウジング本体(1〜4は
ハウジングを構成する)、6…作動室、7…発熱領域、
8…貯留領域、9…境界開口、17…ロータ、24…前
部区画プレートの端面(作動室の区画壁)、34…後部
区画プレートの端面(作動室の区画壁)、35A,35
B…移送用開口部、36A,36B…突出壁、38A,
38B…供給溝、39A,39B…回収溝、40A,4
0B…補助供給溝、41A,41B…衝立板(ガイド
部)、k…突出壁の側辺部(ガイド部)、C…回動軸
線、L…液面。
後部区画プレート、4…後部ハウジング本体(1〜4は
ハウジングを構成する)、6…作動室、7…発熱領域、
8…貯留領域、9…境界開口、17…ロータ、24…前
部区画プレートの端面(作動室の区画壁)、34…後部
区画プレートの端面(作動室の区画壁)、35A,35
B…移送用開口部、36A,36B…突出壁、38A,
38B…供給溝、39A,39B…回収溝、40A,4
0B…補助供給溝、41A,41B…衝立板(ガイド
部)、k…突出壁の側辺部(ガイド部)、C…回動軸
線、L…液面。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森 英文 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内 (72)発明者 星野 辰幸 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内
Claims (7)
- 【請求項1】 ハウジング内に区画された作動室と、そ
の作動室内に収容される粘性流体と、外部からの動力に
よって回転駆動されるロータとを備えた車輌用熱発生器
において、 前記作動室は、該作動室の区画壁と前記ロータとの間に
液密的間隙を確保し得るように前記ロータを収容し該ロ
ータで前記液密的間隙に存在する粘性流体を剪断発熱さ
せる発熱領域と、前記液密的間隙の容積を超える粘性流
体を収容する貯留領域と、前記発熱領域と貯留領域との
境界域にあって前記発熱領域に存在するロータの回転の
影響を受けて前記貯留領域の粘性流体が流動可能となる
ような開口面積でもって前記発熱領域と貯留領域とを連
通させる境界開口とからなり、 前記境界開口には、該境界開口の一部を構成すると共に
前記貯留領域と発熱領域との間での粘性流体の移送を許
容する移送用開口部が複数設けられると共に、これら複
数の移送用開口部は、当該熱発生器を許容取付け角度で
車体に取り付ける限り前記複数の移送用開口部のうちの
少なくとも一つが前記ロータの回転中に前記貯留領域で
流動する粘性流体の液面と同位置又はそれより下に位置
し得るように、互いに離間配置され、 前記作動室の貯留領域には、前記複数の移送用開口部の
各々に一つずつ対応させて、貯留領域にある粘性流体の
流動方向を変化せしめ移送用開口部を経由して粘性流体
を前記発熱領域へ導くためのガイド部が設けられてお
り、 前記貯留領域で流動する粘性流体の液面と同位置又はそ
れより下に位置することになる移送用開口部及びそれに
対応するガイド部が貯留領域から発熱領域への粘性流体
の供給経路を提供する一方で、当該供給経路を提供する
移送用開口部を除く前記境界開口の残余部分が発熱領域
から貯留領域への粘性流体の回収経路を提供することで
前記両領域間での粘性流体の入れ替え循環を可能とした
ことを特徴とする車輌用熱発生器。 - 【請求項2】 前記複数の移送用開口部は、前記ロータ
の回動軸線の周りで等角度間隔となり且つ前記回動軸線
から各開口部までの距離が互いに等しくなるように配置
されていることを特徴とする請求項1に記載の車輌用熱
発生器。 - 【請求項3】 前記複数の移送用開口部はいずれも同形
同寸に形成されていることを特徴とする請求項1又は2
に記載の車輌用熱発生器。 - 【請求項4】 前記移送用開口部の数は二つであり、そ
の二つの移送用開口部は同形同寸に形成されると共に前
記ロータの回動軸線を挟んで点対称の位置に配置されて
いることを特徴とする請求項1に記載の車輌用熱発生
器。 - 【請求項5】 前記ガイド部は、前記貯留領域を区画す
る部材に突設された衝立板を含むことを特徴とする請求
項1〜4のいずれか一項に記載の車輌用熱発生器。 - 【請求項6】 前記作動室の発熱領域に収容されたロー
タの一端面と対向する該作動室の区画壁には、前記複数
の移送用開口部の各々に一つずつ対応させて、貯留領域
から移送用開口部を経由して発熱領域に導かれた粘性流
体を該発熱領域の外周域へ向けて案内する供給溝が形成
されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一
項に記載の車輌用熱発生器。 - 【請求項7】 前記作動室の発熱領域に収容されたロー
タの一端面と対向する該作動室の区画壁には、前記複数
の移送用開口部の各々に一つずつ対応させて、粘性流体
を該発熱領域の外周域から移送用開口部へ向けて案内す
る回収溝が形成されていることを特徴とする請求項1〜
6のいずれか一項に記載の車輌用熱発生器。
Priority Applications (6)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11058830A JP2000255249A (ja) | 1999-03-05 | 1999-03-05 | 車輌用熱発生器 |
| PCT/JP2000/000259 WO2000053444A1 (fr) | 1999-03-05 | 2000-01-20 | Generateur de chaleur pour vehicules |
| DE10080714T DE10080714C2 (de) | 1999-03-05 | 2000-01-20 | Wärmeerzeuger für ein Fahrzeug |
| CA002331286A CA2331286C (en) | 1999-03-05 | 2000-01-20 | Heat generator for vehicle |
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|---|---|---|---|
| JP11058830A JP2000255249A (ja) | 1999-03-05 | 1999-03-05 | 車輌用熱発生器 |
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| RU2410247C2 (ru) * | 2004-02-26 | 2011-01-27 | Вентек, Ллк | Вспомогательная нагревательная система транспортного средства |
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| US8480006B2 (en) * | 2006-09-08 | 2013-07-09 | Ventech, Llc | Vehicle supplemental heating system |
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| KR19980042051A (ko) * | 1996-11-06 | 1998-08-17 | 이소가이지세이 | 비스커스히터 |
| JPH1148761A (ja) * | 1997-08-05 | 1999-02-23 | Toyota Autom Loom Works Ltd | 熱発生器 |
-
1999
- 1999-03-05 JP JP11058830A patent/JP2000255249A/ja not_active Withdrawn
-
2000
- 2000-01-20 DE DE10080714T patent/DE10080714C2/de not_active Expired - Fee Related
- 2000-01-20 WO PCT/JP2000/000259 patent/WO2000053444A1/ja not_active Ceased
- 2000-01-20 CA CA002331286A patent/CA2331286C/en not_active Expired - Fee Related
- 2000-01-20 US US09/674,538 patent/US6371381B1/en not_active Expired - Fee Related
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20050608 |