JP2000256801A - テンションマスク用シャドウマスク材 - Google Patents

テンションマスク用シャドウマスク材

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JP2000256801A
JP2000256801A JP11065864A JP6586499A JP2000256801A JP 2000256801 A JP2000256801 A JP 2000256801A JP 11065864 A JP11065864 A JP 11065864A JP 6586499 A JP6586499 A JP 6586499A JP 2000256801 A JP2000256801 A JP 2000256801A
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Japan
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tension
mask
shadow mask
thermal expansion
present
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JP11065864A
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Ryoji Inoue
良二 井上
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Proterial Ltd
Original Assignee
Hitachi Metals Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 Fe−Ni系シャドウマスク材の高強度化と
低熱膨張化を図ることにより、画面のフラット化に適し
たテンションマスク用シャドウマスク材を提供する。 【解決手段】 重量%で、Ni:34.0〜38.0
%、N:0.0040〜0.0120%、好ましくは、
N:0.0050%を超え0.0120%以下を含有
し、残部Feを主体とするテンションマスク用シャドウ
マスク材である。好ましくは、Al,Ti,Zr,Vの
1種または2種以上を合計で0.0040〜0.040
0%含有させ、更にはB:0.0030%以下とするこ
とで、更なる高強度を達成する。また、Mn:0.3%
以下、好ましくは、0.1%以下とすることにより、優
れた低熱膨張性を兼備させることができ、Niの一部を
3%以下のCoに置換してもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ブラウン管に利用
されるシャドウマスク用素材に関するものであり、特に
張力を付与した状態でマスクフレーム枠体に支持される
テンションマスク用の素材に適するものである。
【0002】
【従来の技術】カラ−ブラウン管の技術動向として、最
近、画面のフラット化が急速に進展している。これによ
り、カラ−ブラウン管に組み込まれるシャドウマスクに
おいては、従来のプレス成形を施した曲率を有すシャド
ウマスクに替わって、プレス成形を省略し、張力を付与
した状態でフラットなままマスクフレーム枠体に支持、
例えば架張溶接される方式のフラットテンションマスク
が適用されつつある。
【0003】このようなテンションマスク方式では、シ
ャドウマスクをフレーム枠体に架張溶接するため、組み
立てが完了した製品としては、シャドウマスク自体の形
状保持のための強度が取りたてて必要ない。このことか
ら、大きな架張による支持を必要としない従来のプレス
方式によるシャドウマスクに比して、半分以下といった
厚みによる対処も可能であり、コストを下げる目的から
もテンションマスクには薄板化が要求されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、テンションマ
スクあるいはその素材を薄板化することによって、マス
クフレームへの架張溶接までのハンドリング性が極めて
悪くなり、これれは各工程での折れや変形の発生による
製造歩留まりの低下へと繋がる。
【0005】この問題への対処法としては、例えば従来
のプレス方式によるシャドウマスクに関して同様の問題
を解消する手段こそ見られる。しかし、テンションマス
クは、そのプレス成型工程の不要に加え、ブラウン管へ
の組込み構造からして、従来のプレス方式によるシャド
ウマスク材とは異なる観点より評価することが求めら
れ、そのような従来手段を適用するには難があった。つ
まり、最終的に張力を付与された状態にて、優れた低熱
膨張特性を要求されるテンションマスクは、その材質か
らして従来のシャドウマスクとは異なった見地にたった
取組みを要するのである。
【0006】また、架張によるフレーム枠体への支持方
式をとるものとしてAlキルド鋼をスリット状にエッチ
ング加工したアパチャ−グリルがあるが、これについて
も本方式とは材質・形状とも全く異なるものであって、
本技術への適用は難しい。そして、テンションマスクに
焦点を当てた該問題への対処法を鑑みれば、未だもって
適確な提案が見当たらず、新しい知見からの見直しが必
要な状態である。
【0007】本発明の目的は、薄板化の求められるテン
ションマスクにも適用すべく、そのハンドリング性の向
上に併せ、優れた低熱膨張特性をも兼備したテンション
マスク用シャドウマスク材を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者は、張力の付与
されるテンションマスク用シャドウマスク材について、
組付けまでのハンドリング性を改善すべく常温での耐力
向上を狙い、なおかつ、低熱膨張特性に加え、エッチン
グ性をも阻害しないことを条件として種々検討した結
果、材料の見地より、Fe−Ni系材料を基本とするN
の添加が有効であることを見いだした。
【0009】すなわち、本発明は、重量%で、Ni:3
4.0〜38.0%、N:0.0040〜0.0120
%、好ましくは、N:0.0050%を超え0.012
0%以下を含有し、残部Feを主体とするテンションマ
スク用シャドウマスク材であり、本合金にAl,Ti,
Zr,Vの1種または2種以上を合計で0.0040〜
0.0400%含有させ、更にはB:0.0030%以
下とすることによって、更なる耐力の改善が可能であ
る。
【0010】また、上記本発明のシャドウマスク材にお
いて、Mn:0.3%以下、好ましくは、0.1%以下
とすることにより、優れた低熱膨張性を兼備させること
ができ、Niの一部を3%以下のCoに置換してもよ
い。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の重要な特徴は、張力の付
与されるテンションマスク用シャドウマスク材という従
来とは異なる新たな見地に立って、その求められる組付
けまでのハンドリング性や低熱膨張特性、そして、十分
なエッチング性を兼備した材料を提案したところにあ
る。以下、本発明を構成する合金成分の作用及びその限
定理由について説明する。
【0012】Ni:Ni量は、残部Feを主体とする本
発明の材料において、そのインバ−効果を有効に利用し
て低熱膨張化するために、34.0〜38.0%とす
る。 N:Nは、本発明のテンションマスク用シャドウマスク
材において、重要な構成元素であり、インバ−型合金に
固溶することによって固溶強化を発現し、常温での耐力
を確保するためのものである。その効果を十分に引き出
すためには、0.0040%以上の含有が必要であり、
多い程好ましい。しかし、上記Ni量を含有するFe−
Ni系合金では、0.0120%が固溶限であり、これ
以上Nを含有させた鋼塊は巣穴が発生して好ましくな
い。従って、適正範囲は、0.0040〜0.0120
%である。効果を得る上で0.0050%を超える含有
が好ましい。
【0013】Al,Ti,Zr,V:これらの元素は、
窒化物を形成しやすい元素であり、マトリックス中のN
と反応して容易に窒化物を形成する。そして、これらの
窒化物は析出物として比較的小さいサイズの粒子が多い
ので、製造プロセス中の加熱処理に際して析出し、粒成
長を抑制する作用があることから、仕上げ素材としても
結晶粒が微細化されて耐力の向上に効果を示す。この効
果を得るためには、これら元素の1種または2種以上の
合計量が0.0040%以上必要であるが、0.040
0%を超えると本発明のN量との関係からマトリックス
に固溶する量が増加し、熱膨張係数が大きくなる。従っ
て、適正範囲は0.0040〜0.0400%である。
【0014】B:Bも、Nと結合しやすい元素である
が、上記窒化物形成元素であるAl,Ti,Zr,Vに
比べて大きな化合物を形成するため、マトリックスの粒
成長を抑制する作用は小さい。従って、相当量のBが含
有されると、BがNと結合して、本発明の効果を得るに
十分な上記Al,Ti,Zr,Vによる窒化物の形成を
阻害し、結晶粒の微細化が達成できなくなる。よって、
本発明ではB量の調整が有効であり、0.0030%以
下とする。
【0015】Mn:Mnは、熱間加工性を改善する効果
があるが、熱膨張係数を大きくする作用があるため、必
要最少限の含有量とする必要がある。本発明では0.3
%以下の含有量とし、好ましくは、0.1%以下とす
る。
【0016】また、本発明の材料は、その低熱膨張特性
の確保から、所定のNi量とその他の元素を含有した残
部をFe主体とするものであるが、これに関しては更な
る低熱膨張特性の付与からNiの一部を3%以下のCo
に置換してもよい。さらには、本発明のインバー効果を
損なわない範囲で、耐力向上の効果を付与すべくFeの
一部を合計3%以下のNb,Mo,W,Ta1種または
2種以上と置換することも可能であって、これによって
本発明の効果が損なわれるものではない。
【0017】これら本発明であれば、0.10mmやそ
れを下回る薄さのテンションマスクとしても、優れたハ
ンドリング性の確保が可能である。
【0018】
【実施例】真空誘導溶解炉により、表1に記載の成分を
有する鋼塊を作製した。鋼塊に含まれるN量は、炉内の
雰囲気としてNガスを用い、そのガス圧で調整した。
その後、鍛造−熱間圧延を施して厚さ3mmの板材とし
た。さらに、この板材に冷間圧延と焼鈍を繰り返して厚
さ0.06mmの冷間圧延材を得た。これらの冷間圧延
材にテンションマスクとして通常施される黒化処理条件
に相当する600℃×15分の条件で焼鈍を行った後、
0.2%耐力と熱膨張係数を測定した。なお、0.2%
耐力は20℃において、熱膨張係数は20〜100℃の
範囲で測定した。
【0019】
【表1】
【0020】表1から、N量が0.0040%以上で耐
力が向上すること(試料No.1〜5)、更には0.0
040%以上のNを含有した上で合計0.0040%以
上のAl,Ti,Zr,Vを含有させることが、さらな
る耐力の向上に有効であることが判る(試料No.6〜
10)。そして、そのAl,Ti,Zr,Vの含有によ
る耐力の向上効果は、B量を0.0030%以下にする
ことで有効に働くことが判る(試料No.11)。ま
た、Mn量を少なくする程、優れた低熱膨張性が得られ
ることが判り、本発明の好ましいMn量が、特に優れた
低熱膨張特性の達成に有効であることが判る(試料N
o.12,13)。そして、本発明によるNiのCoへ
の一部置換が優れた低熱膨張性の達成に有効であること
が判る(試料No.14)。
【0021】
【発明の効果】本発明によれば、その常温での耐力向上
によってテンションマスク用シャドウマスクの薄板化が
容易になると共に、十分な低熱膨張材も得られるため、
画面のフラット化に対して最適な材料が提供可能とな
り、色ずれが発生せず鮮明な画像が得られる。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重量%で、Ni:34.0〜38.0
    %、N:0.0040〜0.0120%を含有し、残部
    Feを主体とすることを特徴とするテンションマスク用
    シャドウマスク材。
  2. 【請求項2】 重量%で、Ni:34.0〜38.0
    %、N:0.0050%を超え0.0120%以下を含
    有し、残部Feを主体とすることを特徴とするテンショ
    ンマスク用シャドウマスク材。
  3. 【請求項3】 重量%で、Al,Ti,Zr,Vの1種
    または2種以上を合計で0.0040〜0.0400%
    含有することを特徴とする請求項1または2に記載のテ
    ンションマスク用シャドウマスク材。
  4. 【請求項4】 重量%で、B:0.0030%以下であ
    ることを特徴とする請求項3に記載のテンションマスク
    用シャドウマスク材。
  5. 【請求項5】 重量%で、Mn:0.3%以下であるこ
    とを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のテ
    ンションマスク用シャドウマスク材。
  6. 【請求項6】 重量%で、Mn:0.1%以下であるこ
    とを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のテ
    ンションマスク用シャドウマスク材。
  7. 【請求項7】 重量%で、Niの一部を3%以下のCo
    に置換したことを特徴とする請求項1ないし6のいずれ
    かに記載のテンションマスク用シャドウマスク材。
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