JP2000256929A - スパン糸の解撚合糸方法及び装置 - Google Patents
スパン糸の解撚合糸方法及び装置Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 綿糸やウールなどのスパン糸を解撚して水溶
性ビニロンなどの芯糸に巻き付ける生産性が高くかつ糸
切れを発生しない方法及び装置を得る。 【解決手段】 スパン糸4を巻装した巻糸体2の中心を
通して芯糸1を引き出し、巻糸体2をこれに巻装されて
いるスパン糸を解撚する方向に回転させながらスパン糸
4を解舒し、解舒されたスパン糸4と巻糸体を通過した
芯糸1とを同一のヤーンガイド5を通して引き出し、そ
の引出側に配置した仮撚り装置3で巻糸体2の回転方向
と同一方向の仮撚りを付与し、仮撚り装置3を通過した
芯糸1とスパン糸4とを巻き取る。仮撚り装置3を通過
するまで、スパン糸4は実質上解撚されず、仮撚り装置
3を通過した時点で解撚され、芯糸1に巻き付けられ
る。
性ビニロンなどの芯糸に巻き付ける生産性が高くかつ糸
切れを発生しない方法及び装置を得る。 【解決手段】 スパン糸4を巻装した巻糸体2の中心を
通して芯糸1を引き出し、巻糸体2をこれに巻装されて
いるスパン糸を解撚する方向に回転させながらスパン糸
4を解舒し、解舒されたスパン糸4と巻糸体を通過した
芯糸1とを同一のヤーンガイド5を通して引き出し、そ
の引出側に配置した仮撚り装置3で巻糸体2の回転方向
と同一方向の仮撚りを付与し、仮撚り装置3を通過した
芯糸1とスパン糸4とを巻き取る。仮撚り装置3を通過
するまで、スパン糸4は実質上解撚されず、仮撚り装置
3を通過した時点で解撚され、芯糸1に巻き付けられ
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、綿糸やウールな
どのスパン糸を、紡績時に与えられた下撚りを解撚した
状態で、水溶性ビニロン等の芯糸に巻き付けて合糸する
方法及び装置に関するものである。
どのスパン糸を、紡績時に与えられた下撚りを解撚した
状態で、水溶性ビニロン等の芯糸に巻き付けて合糸する
方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】綿糸やウール等のスパン糸は、短繊維を
平行に引き揃えて糸にしただけでは簡単に切れてしまう
ので、紡績時に糸に撚りを与えて、短繊維同士を絡み合
わせるとともに螺旋状になった短繊維同士を互いに拘束
させることにより、糸としての強度を付与している。従
ってスパン糸では撚りが不可欠であり、撚りを付与した
状態で各種の糸加工や製織が行われる。
平行に引き揃えて糸にしただけでは簡単に切れてしまう
ので、紡績時に糸に撚りを与えて、短繊維同士を絡み合
わせるとともに螺旋状になった短繊維同士を互いに拘束
させることにより、糸としての強度を付与している。従
ってスパン糸では撚りが不可欠であり、撚りを付与した
状態で各種の糸加工や製織が行われる。
【0003】スパン糸特に綿糸やウール等の天然のスパ
ン糸は、撚りの強弱によって製織された布の風合いが大
きく異なってくる。たとえば撚りの少ない無撚と称され
ているスパン糸を含む織物は、吸水性が良く、繊維間に
含まれる空気の量が大きく、従って保温性に優れ、柔ら
かな風合いとなる。たとえば紡績時に付与される撚りの
30%以下の撚りしか与えられていない無撚綿糸をパイ
ル糸として用いたタオルは、吸水性が高くかつ柔らかな
肌触りとなる。このようなタオルを得るためには、紡績
時に与えられた綿糸の撚りを解撚して製織する必要があ
るが、単純に綿糸の撚りを解撚して製織するという操作
では、糸としての強度を保持できないため、製織は不可
能である。
ン糸は、撚りの強弱によって製織された布の風合いが大
きく異なってくる。たとえば撚りの少ない無撚と称され
ているスパン糸を含む織物は、吸水性が良く、繊維間に
含まれる空気の量が大きく、従って保温性に優れ、柔ら
かな風合いとなる。たとえば紡績時に付与される撚りの
30%以下の撚りしか与えられていない無撚綿糸をパイ
ル糸として用いたタオルは、吸水性が高くかつ柔らかな
肌触りとなる。このようなタオルを得るためには、紡績
時に与えられた綿糸の撚りを解撚して製織する必要があ
るが、単純に綿糸の撚りを解撚して製織するという操作
では、糸としての強度を保持できないため、製織は不可
能である。
【0004】そこで無撚糸(撚り数の少ない糸を含めて
一般に無撚糸と言われている。この明細書でも撚りの少
ないものを含む意味で無撚という用語を用いている)を
製織するときは、解撚したスパン糸を芯糸に巻き付け
て、糸としての強度を芯糸に負担させた状態で製織を行
っている。例えば上述の無撚のパイル糸を用いたタオル
の場合は、解撚した綿糸を水溶性ビニロン糸に巻き付け
て製織し、その後水溶性ビニロン糸を水で溶かし去るこ
とによって無撚の綿糸のみからなるパイル糸を備えたタ
オルを製造している。無撚糸を巻き付ける芯糸として他
の繊維を用いることも可能で、たとえば芯糸に絹糸を用
いて苛性ソーダ液で絹糸を溶かし去るということも可能
である。
一般に無撚糸と言われている。この明細書でも撚りの少
ないものを含む意味で無撚という用語を用いている)を
製織するときは、解撚したスパン糸を芯糸に巻き付け
て、糸としての強度を芯糸に負担させた状態で製織を行
っている。例えば上述の無撚のパイル糸を用いたタオル
の場合は、解撚した綿糸を水溶性ビニロン糸に巻き付け
て製織し、その後水溶性ビニロン糸を水で溶かし去るこ
とによって無撚の綿糸のみからなるパイル糸を備えたタ
オルを製造している。無撚糸を巻き付ける芯糸として他
の繊維を用いることも可能で、たとえば芯糸に絹糸を用
いて苛性ソーダ液で絹糸を溶かし去るということも可能
である。
【0005】このような方法で無撚糸を用いた布帛を製
造するためには、解撚したスパン糸を芯糸に巻き付ける
という糸の処理工程が必要である。これを行うための従
来の代表的な方法は、スパン糸と芯糸とを合糸した後、
ダブルツイスタ等でスパン糸の撚り方向と逆方向の撚り
を与えることによってスパン糸の撚りを解撚するという
方法と、スパン糸を解撚しながら芯糸に巻き付けて合撚
する方法である。
造するためには、解撚したスパン糸を芯糸に巻き付ける
という糸の処理工程が必要である。これを行うための従
来の代表的な方法は、スパン糸と芯糸とを合糸した後、
ダブルツイスタ等でスパン糸の撚り方向と逆方向の撚り
を与えることによってスパン糸の撚りを解撚するという
方法と、スパン糸を解撚しながら芯糸に巻き付けて合撚
する方法である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし前者の方法は、
困難な合糸工程を必要とし、合糸内容により糸に撚りを
与えるときに糸切れ等のトラブルが発生しやすいという
問題がある。また後者の方法は、スパン糸の解撚と芯糸
との合撚が同時に行われるので工程は単純であるが、ト
ラベラーによる糸汚れが発生しやすく、生産効率があま
りよくない。従って後者の方法では、品質の良い無撚糸
の生産は困難である。
困難な合糸工程を必要とし、合糸内容により糸に撚りを
与えるときに糸切れ等のトラブルが発生しやすいという
問題がある。また後者の方法は、スパン糸の解撚と芯糸
との合撚が同時に行われるので工程は単純であるが、ト
ラベラーによる糸汚れが発生しやすく、生産効率があま
りよくない。従って後者の方法では、品質の良い無撚糸
の生産は困難である。
【0007】この発明は、スパン糸を解撚した状態で芯
糸に巻き付けて合糸する、より優れた方法及び装置を得
ることを課題としており、生産性が高くかつスパン糸の
糸切れを発生しない上記方法及び装置を得ることを課題
としている。
糸に巻き付けて合糸する、より優れた方法及び装置を得
ることを課題としており、生産性が高くかつスパン糸の
糸切れを発生しない上記方法及び装置を得ることを課題
としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、スパン糸4
を巻装した巻糸体2の中心を通して芯糸1を引き出し、
前記巻糸体をこれに巻装されているスパン糸の撚りを解
撚する方向に回転させながら当該スパン糸4を解舒し、
解舒されたスパン糸4と前記巻糸体を通過したあとの芯
糸1とを同一のヤーンガイド5を通して引き出し、その
引出側に配置した仮撚り装置3で前記ヤーンガイド5を
通過した芯糸1とスパン糸4とに前記巻糸体の回転方向
と同一方向の仮撚りを付与し、仮撚り装置3を通過した
芯糸1とスパン糸4とを巻き取ることを特徴とする、ス
パン糸の解撚合糸方法を提供することにより、上記課題
を解決したものである。
を巻装した巻糸体2の中心を通して芯糸1を引き出し、
前記巻糸体をこれに巻装されているスパン糸の撚りを解
撚する方向に回転させながら当該スパン糸4を解舒し、
解舒されたスパン糸4と前記巻糸体を通過したあとの芯
糸1とを同一のヤーンガイド5を通して引き出し、その
引出側に配置した仮撚り装置3で前記ヤーンガイド5を
通過した芯糸1とスパン糸4とに前記巻糸体の回転方向
と同一方向の仮撚りを付与し、仮撚り装置3を通過した
芯糸1とスパン糸4とを巻き取ることを特徴とする、ス
パン糸の解撚合糸方法を提供することにより、上記課題
を解決したものである。
【0009】請求項2の発明は、上記方法において、芯
糸1が水溶性ビニロン糸であり、スパン糸4が綿糸であ
り、巻糸体2の回転速度がこれに巻装されているスパン
糸の撚り数にその引出速度を乗じた値の70ないし13
0%の回転速度であることを特徴とするものである。
糸1が水溶性ビニロン糸であり、スパン糸4が綿糸であ
り、巻糸体2の回転速度がこれに巻装されているスパン
糸の撚り数にその引出速度を乗じた値の70ないし13
0%の回転速度であることを特徴とするものである。
【0010】請求項3の発明は、上記方法を実施するス
パン糸の解撚合糸装置の発明である。この発明の装置
は、中空スピンドル8と、この中空スピンドルの回転駆
動手段9と、中空スピンドルの軸線上に配置されたバル
ーニングガイド5と、中空スピンドルの軸線上のバルー
ニングガイド5より遠い位置に配置された仮撚り装置3
と、この仮撚り装置を中空スピンドル8と同方向に略同
一速度で回転駆動可能な第2の回転駆動装置12とを備
えている。
パン糸の解撚合糸装置の発明である。この発明の装置
は、中空スピンドル8と、この中空スピンドルの回転駆
動手段9と、中空スピンドルの軸線上に配置されたバル
ーニングガイド5と、中空スピンドルの軸線上のバルー
ニングガイド5より遠い位置に配置された仮撚り装置3
と、この仮撚り装置を中空スピンドル8と同方向に略同
一速度で回転駆動可能な第2の回転駆動装置12とを備
えている。
【0011】
【作用】芯糸1は一般的にはフィラメント糸であり、タ
オル用の無撚綿糸等を製造するときは、水溶性ビニロン
糸や絹糸を用いる。スパン糸は紡績撚りを与えられて巻
糸体(通常はボビン)に巻装されて供給される。回転す
る巻糸体から引き出されたスパン糸には、その回転数と
引出速度及び巻糸体の円周長さに相関する撚りが付与さ
れる。単位時間に引き出される糸に付与される総撚り数
は、当該単位時間の巻糸体の回転数に引出長さを巻糸体
の円周で割った数を加えまたは減じた撚り数となり、こ
れを当該単位時間に引き出された糸の長さで割った値
が、引き出された糸に付与される単位長さ当たりの撚り
数になる。
オル用の無撚綿糸等を製造するときは、水溶性ビニロン
糸や絹糸を用いる。スパン糸は紡績撚りを与えられて巻
糸体(通常はボビン)に巻装されて供給される。回転す
る巻糸体から引き出されたスパン糸には、その回転数と
引出速度及び巻糸体の円周長さに相関する撚りが付与さ
れる。単位時間に引き出される糸に付与される総撚り数
は、当該単位時間の巻糸体の回転数に引出長さを巻糸体
の円周で割った数を加えまたは減じた撚り数となり、こ
れを当該単位時間に引き出された糸の長さで割った値
が、引き出された糸に付与される単位長さ当たりの撚り
数になる。
【0012】この発明の方法では、巻糸体2に巻装され
たスパン糸の撚り数を解撚する方向に巻糸体2を回転す
るので、巻糸体から解舒されるスパン糸は前記計算式で
求めた撚り数だけ解撚されることになる。たとえば綿糸
では、800T/m程度の紡績撚りが付与されているの
で、巻糸体からの糸の引出速度に800を乗じた値で巻
糸体2を回転させると、ほぼ撚り数が0の綿糸が得られ
る。正確には糸の引出速度を巻糸体の円周で割った値を
加減しなければならないが、メートル当たり800回の
撚りに比べれば、この値は無視し得る程度である。一般
に無撚糸としての性質を出すためには、紡績撚りの30
%以下の撚り数としなければならないので、巻糸体2の
回転数は紡績撚り数×糸の引出速度の70ないし130
%の回転数となる。
たスパン糸の撚り数を解撚する方向に巻糸体2を回転す
るので、巻糸体から解舒されるスパン糸は前記計算式で
求めた撚り数だけ解撚されることになる。たとえば綿糸
では、800T/m程度の紡績撚りが付与されているの
で、巻糸体からの糸の引出速度に800を乗じた値で巻
糸体2を回転させると、ほぼ撚り数が0の綿糸が得られ
る。正確には糸の引出速度を巻糸体の円周で割った値を
加減しなければならないが、メートル当たり800回の
撚りに比べれば、この値は無視し得る程度である。一般
に無撚糸としての性質を出すためには、紡績撚りの30
%以下の撚り数としなければならないので、巻糸体2の
回転数は紡績撚り数×糸の引出速度の70ないし130
%の回転数となる。
【0013】上記の原理で回転する巻糸体2から解舒さ
れたスパン糸は、解撚されることになるのであるが、こ
の発明の方法では、仮撚り装置3を巻糸体2と同一方向
に回転させて仮撚りを与えているため、仮撚り装置3を
通過するまで、スパン糸4は実質上解撚されない。巻糸
体2と仮撚り装置3とを同一速度で回転させた状態を考
えると、巻糸体2からの解舒により解撚された分だけ仮
撚り装置3で仮撚りが与えられるため、ヤーンガイド5
を通過するときのスパン糸の撚り数は巻糸体2に巻かれ
ていたときの撚り数とほぼ同一になる。
れたスパン糸は、解撚されることになるのであるが、こ
の発明の方法では、仮撚り装置3を巻糸体2と同一方向
に回転させて仮撚りを与えているため、仮撚り装置3を
通過するまで、スパン糸4は実質上解撚されない。巻糸
体2と仮撚り装置3とを同一速度で回転させた状態を考
えると、巻糸体2からの解舒により解撚された分だけ仮
撚り装置3で仮撚りが与えられるため、ヤーンガイド5
を通過するときのスパン糸の撚り数は巻糸体2に巻かれ
ていたときの撚り数とほぼ同一になる。
【0014】仮撚り装置3の回転数を巻糸体2の回転数
より高くすれば、解舒されたスパン糸4は撚り(仮撚
り)を強くされた状態でヤーンガイド5を通過していく
こととなり、また仮撚り装置の回転数を遅くすれば、遅
くした分だけ解撚された状態でヤーンガイド5を通過し
ていくことになる。
より高くすれば、解舒されたスパン糸4は撚り(仮撚
り)を強くされた状態でヤーンガイド5を通過していく
こととなり、また仮撚り装置の回転数を遅くすれば、遅
くした分だけ解撚された状態でヤーンガイド5を通過し
ていくことになる。
【0015】なおヤーンガイド5を通過した後のスパン
糸は、巻糸体2と仮撚り装置3の回転速度差に相当する
巻数で芯糸1に巻き付けられることとなる。なお正確な
撚り数や巻数は上記説明した数に糸の解舒速度を巻糸体
の円周で割った数を加減しなければならない。仮撚り装
置3は芯糸1にも仮撚りを与えることとなる。
糸は、巻糸体2と仮撚り装置3の回転速度差に相当する
巻数で芯糸1に巻き付けられることとなる。なお正確な
撚り数や巻数は上記説明した数に糸の解舒速度を巻糸体
の円周で割った数を加減しなければならない。仮撚り装
置3は芯糸1にも仮撚りを与えることとなる。
【0016】芯糸1とスパン糸4に付与された仮撚り
は、これらの糸が仮撚り装置3を通過した時点で解撚さ
れる。すなわち芯糸1とスパン糸4とは、仮撚り装置3
を通過した時点で無撚となり、かつスパン糸は巻糸体2
の回転数に相当する巻数で芯糸1に巻き付けられた状態
となる。この状態で芯糸1を引き抜いたと仮定すれば、
残るのは無撚のスパン糸である。無撚の芯糸1とこれに
巻き付けられた無撚のスパン糸4とはボビンやチーズ等
に巻き取られる。
は、これらの糸が仮撚り装置3を通過した時点で解撚さ
れる。すなわち芯糸1とスパン糸4とは、仮撚り装置3
を通過した時点で無撚となり、かつスパン糸は巻糸体2
の回転数に相当する巻数で芯糸1に巻き付けられた状態
となる。この状態で芯糸1を引き抜いたと仮定すれば、
残るのは無撚のスパン糸である。無撚の芯糸1とこれに
巻き付けられた無撚のスパン糸4とはボビンやチーズ等
に巻き取られる。
【0017】この発明の方法では、巻糸体から解舒され
たスパン糸が、バルーニングしている時点、ヤーンガイ
ド5を通過する時点及び仮撚り装置3を通過する時点で
は、当該スパン糸には撚り(仮撚り)が付与されてお
り、従ってこれらの時点ではスパン糸に解撚による強度
低下が起こらない。解撚による強度低下が起こるようで
あれば、仮撚り装置3の回転数を高くすればこれを防止
できる。そして仮撚り装置3を通過した時点でスパン糸
4の仮撚りが解放されて無撚となり、芯糸1の仮撚りが
解放されて、無撚のスパン糸が無撚の芯糸に巻き付けら
れるのである。すなわちスパン糸は無張力及び無摩擦力
状態で解撚されて芯糸に巻き付けられるので、解撚によ
る糸切れや損傷を生じるおそれが全くない。
たスパン糸が、バルーニングしている時点、ヤーンガイ
ド5を通過する時点及び仮撚り装置3を通過する時点で
は、当該スパン糸には撚り(仮撚り)が付与されてお
り、従ってこれらの時点ではスパン糸に解撚による強度
低下が起こらない。解撚による強度低下が起こるようで
あれば、仮撚り装置3の回転数を高くすればこれを防止
できる。そして仮撚り装置3を通過した時点でスパン糸
4の仮撚りが解放されて無撚となり、芯糸1の仮撚りが
解放されて、無撚のスパン糸が無撚の芯糸に巻き付けら
れるのである。すなわちスパン糸は無張力及び無摩擦力
状態で解撚されて芯糸に巻き付けられるので、解撚によ
る糸切れや損傷を生じるおそれが全くない。
【0018】仮撚り装置3としては、一般に仮撚りスピ
ナーと呼ばれているものを用いるのが実用上好都合であ
る。仮撚りスピナーには周知の構造のものがあるが、処
理する糸の性質に合ったものでかつ糸に損傷を与えない
構造のものを選択してやればよい。
ナーと呼ばれているものを用いるのが実用上好都合であ
る。仮撚りスピナーには周知の構造のものがあるが、処
理する糸の性質に合ったものでかつ糸に損傷を与えない
構造のものを選択してやればよい。
【0019】
【発明の実施の形態】以下図面に示す実施例を参照して
この発明の実施形態を説明する。図示実施例の装置は、
芯糸(水溶性ビニロン)を巻装したパーン6、パーン6
から解舒された芯糸1に所定の張力を付与するテンサ
7、回転自在に立設された中空スピンドル8、中空スピ
ンドル8の駆動円筒8aに押接された第1駆動ベルト
9、芯糸1を中空スピンドル8の軸線の下方に案内する
ヤーンガイド10、中空スピンドル8の軸線の上方に位
置するバルーニングガイド5、中空スピンドル8の軸線
上のバルーニングガイド5よりさらに上方に位置して中
空スピンドル8と同軸まわりに自由回転可能に軸支され
た仮撚りスピナー11、仮撚りスピナー11の駆動円筒
11aに押接されている第2駆動ベルト12を備えてお
り、中空スピンドル8には、スパン糸(800T/mの
紡績撚の綿糸)を巻装したボビン2が装填されている。
この発明の実施形態を説明する。図示実施例の装置は、
芯糸(水溶性ビニロン)を巻装したパーン6、パーン6
から解舒された芯糸1に所定の張力を付与するテンサ
7、回転自在に立設された中空スピンドル8、中空スピ
ンドル8の駆動円筒8aに押接された第1駆動ベルト
9、芯糸1を中空スピンドル8の軸線の下方に案内する
ヤーンガイド10、中空スピンドル8の軸線の上方に位
置するバルーニングガイド5、中空スピンドル8の軸線
上のバルーニングガイド5よりさらに上方に位置して中
空スピンドル8と同軸まわりに自由回転可能に軸支され
た仮撚りスピナー11、仮撚りスピナー11の駆動円筒
11aに押接されている第2駆動ベルト12を備えてお
り、中空スピンドル8には、スパン糸(800T/mの
紡績撚の綿糸)を巻装したボビン2が装填されている。
【0020】芯糸1は、パーン6から解舒されてテンサ
7、ヤーンガイド10、中空スピンドル8の中空孔8
b、バルーニングガイド5及び仮撚りスピナー11を通
って上方へ引き出される。一方スパン糸4は、ボビン2
から解舒された後、バルーニングガイド5及び仮撚りス
ピナー11を通って上方へ引き出される。上方へ引き出
された芯糸1とスパン糸4は、図示していないトラバー
サを経て巻取ボビンに巻き取られる。
7、ヤーンガイド10、中空スピンドル8の中空孔8
b、バルーニングガイド5及び仮撚りスピナー11を通
って上方へ引き出される。一方スパン糸4は、ボビン2
から解舒された後、バルーニングガイド5及び仮撚りス
ピナー11を通って上方へ引き出される。上方へ引き出
された芯糸1とスパン糸4は、図示していないトラバー
サを経て巻取ボビンに巻き取られる。
【0021】第1駆動ベルト9は、スパン糸の撚り数に
芯糸及びスパン糸の引出速度を乗じた回転速度で中空ス
ピンドル8を回転駆動している。第2駆動ベルト12
は、中空スピンドル8の回転数より10ないし20%高
い回転速度で仮撚りスピナー11を回転駆動している。
図の仮撚りスピナー11は、円筒の内部に糸の通過方向
に間隔を隔てて回転軸に直交する方向の2本のガイドピ
ンを設けた構造で、2本のガイドピンに折れ曲がった状
態で掛け渡されて通過していく糸に仮撚りスピナー11
の回転が伝達される。仮撚りスピナーの構造にもよる
が、スピナーの回転が100%糸に伝達されるとは限ら
ないので、スピナーの回転数はその滑りをも考慮して決
定する必要がある。
芯糸及びスパン糸の引出速度を乗じた回転速度で中空ス
ピンドル8を回転駆動している。第2駆動ベルト12
は、中空スピンドル8の回転数より10ないし20%高
い回転速度で仮撚りスピナー11を回転駆動している。
図の仮撚りスピナー11は、円筒の内部に糸の通過方向
に間隔を隔てて回転軸に直交する方向の2本のガイドピ
ンを設けた構造で、2本のガイドピンに折れ曲がった状
態で掛け渡されて通過していく糸に仮撚りスピナー11
の回転が伝達される。仮撚りスピナーの構造にもよる
が、スピナーの回転が100%糸に伝達されるとは限ら
ないので、スピナーの回転数はその滑りをも考慮して決
定する必要がある。
【0022】仮撚りスピナー11と中空スピンドル8の
回転数の関係は、仮撚りスピナーの構造やスパン糸に付
与されている撚り数、撚りを解撚したときの糸の切れや
すさなどの条件に応じて最適な速度関係を選ぶ必要があ
るが、通常は等速ないし数10%の範囲の速度差での回
転となる。なおスパン糸の撚り方向がZ撚り方向である
ときの中空スピンドル8及び仮撚りスピナー11の回転
は、S撚り方向である。
回転数の関係は、仮撚りスピナーの構造やスパン糸に付
与されている撚り数、撚りを解撚したときの糸の切れや
すさなどの条件に応じて最適な速度関係を選ぶ必要があ
るが、通常は等速ないし数10%の範囲の速度差での回
転となる。なおスパン糸の撚り方向がZ撚り方向である
ときの中空スピンドル8及び仮撚りスピナー11の回転
は、S撚り方向である。
【0023】次に図の各地点における糸の状態を説明す
る。仮撚りスピナー11より下方の芯糸には、Z方向の
仮撚りが付与されている。ボビン2に巻装されたスパン
糸には、Z方向の撚りが付与されており、バルーニング
中のスパン糸4には、ボビン2の回転によって撚りが解
撚されようとするが、それとほぼ同数の仮撚りがスピナ
ー11によって付与されるので、撚りの変化がほとんど
生じない。バルーニングガイド5と仮撚りスピナー11
との間の芯糸とスパン糸とは、共にZ方向の略同程度の
撚りが与えられており、スパン糸4はボビン2の回転と
仮撚りスピナー11によって実際に糸に与えられる仮撚
り数との差に相当する巻数で芯糸1に巻き付いている。
実際にはこの回転数差はあまり大きくないので、スパン
糸は芯糸にほとんど巻き付いていない。
る。仮撚りスピナー11より下方の芯糸には、Z方向の
仮撚りが付与されている。ボビン2に巻装されたスパン
糸には、Z方向の撚りが付与されており、バルーニング
中のスパン糸4には、ボビン2の回転によって撚りが解
撚されようとするが、それとほぼ同数の仮撚りがスピナ
ー11によって付与されるので、撚りの変化がほとんど
生じない。バルーニングガイド5と仮撚りスピナー11
との間の芯糸とスパン糸とは、共にZ方向の略同程度の
撚りが与えられており、スパン糸4はボビン2の回転と
仮撚りスピナー11によって実際に糸に与えられる仮撚
り数との差に相当する巻数で芯糸1に巻き付いている。
実際にはこの回転数差はあまり大きくないので、スパン
糸は芯糸にほとんど巻き付いていない。
【0024】仮撚りスピナー11を通過した時点で、芯
糸とスパン糸に付与されていた仮撚りが解放され、両糸
はともに無撚の状態となるとともに、スパン糸は中空ス
ピンドル8の回転速度(回転/分)に相当する巻数で芯
糸1にS撚り方向に巻き付けられる。
糸とスパン糸に付与されていた仮撚りが解放され、両糸
はともに無撚の状態となるとともに、スパン糸は中空ス
ピンドル8の回転速度(回転/分)に相当する巻数で芯
糸1にS撚り方向に巻き付けられる。
【0025】このようにして得られた糸をパイル糸とし
て用いてタオルを製織し、製織後芯糸(水溶性ビニロ
ン)を水に溶かして除去すれば、無撚の綿糸のみからな
るパイル糸で製織したと同様なタオルが得られる。この
発明の方法で製造した糸は芯糸に撚りが付与されていな
いので、製織時における糸の扱いや芯糸を溶出するとき
の処理性にも優れている。
て用いてタオルを製織し、製織後芯糸(水溶性ビニロ
ン)を水に溶かして除去すれば、無撚の綿糸のみからな
るパイル糸で製織したと同様なタオルが得られる。この
発明の方法で製造した糸は芯糸に撚りが付与されていな
いので、製織時における糸の扱いや芯糸を溶出するとき
の処理性にも優れている。
【図1】この発明の一実施例を示す装置の側面図
1 芯糸 2 巻糸体 4 スパン糸 5 ヤーンガイド 8 中空スピンドル 9 第1駆動ベルト 12 第2駆動ベルト
Claims (3)
- 【請求項1】 スパン糸(4)を巻装した巻糸体(2)の中心
を通して芯糸(1)を引き出し、前記巻糸体をこれに巻装
されているスパン糸の撚りを解撚する方向に回転させな
がら当該スパン糸(4)を解舒し、解舒されたスパン糸(4)
と前記巻糸体を通過したあとの芯糸(1)とを同一のヤー
ンガイド(5)を通して引き出し、その引出側に配置した
仮撚り装置(3)で前記ヤーンガイド(5)を通過した芯糸
(1)とスパン糸(4)とに前記巻糸体の回転方向と同一方向
の仮撚りを付与し、仮撚り装置(3)を通過した芯糸(1)と
スパン糸(4)とを巻き取ることを特徴とする、スパン糸
の解撚合糸方法。 - 【請求項2】 芯糸(1)が水溶性ビニロン糸であり、ス
パン糸(4)が綿糸であり、巻糸体(2)の回転速度がこれに
巻装されているスパン糸の撚り数にその引出速度を乗じ
た値の70ないし130%の回転速度であることを特徴
とする、請求項1記載のスパン糸の解撚合糸方法。 - 【請求項3】 中空スピンドル(8)と、この中空スピン
ドルの回転駆動手段(9)と、中空スピンドルの軸線上に
配置されたバルーニングガイド(5)と、中空スピンドル
の軸線上のバルーニングガイド(5)より遠い位置に配置
された仮撚り装置(3)と、この仮撚り装置を中空スピン
ドル(8)と同方向に略同一速度で回転駆動可能な第2の
回転駆動装置(12)とを備えている、スパン糸の解撚合糸
装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11058579A JP2000256929A (ja) | 1999-03-05 | 1999-03-05 | スパン糸の解撚合糸方法及び装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11058579A JP2000256929A (ja) | 1999-03-05 | 1999-03-05 | スパン糸の解撚合糸方法及び装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000256929A true JP2000256929A (ja) | 2000-09-19 |
Family
ID=13088376
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11058579A Pending JP2000256929A (ja) | 1999-03-05 | 1999-03-05 | スパン糸の解撚合糸方法及び装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000256929A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20020032222A (ko) * | 2000-10-26 | 2002-05-03 | 김쌍식 | 신축성을 갖는 합연사의 제조방법 |
| US8733075B2 (en) * | 2005-10-17 | 2014-05-27 | Welspun India Limited | Hygro materials for use in making yarns and fabrics |
| US9828704B2 (en) | 2015-09-10 | 2017-11-28 | Welspun India Limited | Terry article with synthetic filament yarns and method of making same |
| CN111778602A (zh) * | 2020-06-29 | 2020-10-16 | 内蒙古鹿王羊绒有限公司 | 中空纱线及其中空纱梭织产品的加工方法 |
-
1999
- 1999-03-05 JP JP11058579A patent/JP2000256929A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20020032222A (ko) * | 2000-10-26 | 2002-05-03 | 김쌍식 | 신축성을 갖는 합연사의 제조방법 |
| US8733075B2 (en) * | 2005-10-17 | 2014-05-27 | Welspun India Limited | Hygro materials for use in making yarns and fabrics |
| US10287714B2 (en) | 2005-10-17 | 2019-05-14 | Welspun India Limited | Hygro materials for use in making yarns and fabrics |
| US9828704B2 (en) | 2015-09-10 | 2017-11-28 | Welspun India Limited | Terry article with synthetic filament yarns and method of making same |
| CN111778602A (zh) * | 2020-06-29 | 2020-10-16 | 内蒙古鹿王羊绒有限公司 | 中空纱线及其中空纱梭织产品的加工方法 |
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