JP2000257249A - コンクリート建築物の床構造 - Google Patents
コンクリート建築物の床構造Info
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- JP2000257249A JP2000257249A JP11062989A JP6298999A JP2000257249A JP 2000257249 A JP2000257249 A JP 2000257249A JP 11062989 A JP11062989 A JP 11062989A JP 6298999 A JP6298999 A JP 6298999A JP 2000257249 A JP2000257249 A JP 2000257249A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 高い遮音性を持ち、かつ、局部荷重に対して
も高い耐性を示して沈み込みによる歩行感の低下をもた
らさないコンクリート建築物の床構造を得る。 【解決手段】 コンクリートスラブ10面に、弾性を有
する発泡樹脂体30及び耐圧性を有する発泡樹脂体40
を積層し、その上に、捨て貼り材50を積層し、該捨て
貼り材50の上に通常の木質系床材60を積層した床構
造とする。
も高い耐性を示して沈み込みによる歩行感の低下をもた
らさないコンクリート建築物の床構造を得る。 【解決手段】 コンクリートスラブ10面に、弾性を有
する発泡樹脂体30及び耐圧性を有する発泡樹脂体40
を積層し、その上に、捨て貼り材50を積層し、該捨て
貼り材50の上に通常の木質系床材60を積層した床構
造とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マンションなどの
コンクリート建築物における床衝撃音の遮音性に優れた
床構造に関するものである。
コンクリート建築物における床衝撃音の遮音性に優れた
床構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】コンクリート建築物の遮音床構造として
種々のものが採用されている。例えば、木質系床材をコ
ンクリートスラブ面に直貼りしたもの(木質系直貼
床)、コンクリートスラブ面に緩衝性を有する支持脚を
立て、その上に床パネルを浮かして配置した構造のもの
(乾式二重床)、あるいは、コンクリートスラブ面に発
泡樹脂体を床下地材として敷設し、その上に床パネルを
積層したもの、などが採用されている。
種々のものが採用されている。例えば、木質系床材をコ
ンクリートスラブ面に直貼りしたもの(木質系直貼
床)、コンクリートスラブ面に緩衝性を有する支持脚を
立て、その上に床パネルを浮かして配置した構造のもの
(乾式二重床)、あるいは、コンクリートスラブ面に発
泡樹脂体を床下地材として敷設し、その上に床パネルを
積層したもの、などが採用されている。
【0003】木質系直貼床は、敷設する木質系床材の層
構成や層構造を適切に設定することにより、空気伝播音
及び衝撃音の双方に対して高い遮音性能を得ることがで
きる。しかし、より高い遮音性能を得ようとすると、木
質系床材自体の構成を複雑な層構造とすることが必要と
なる。また、コンクリートスラブ表面の不陸に対する順
応性が高いとはいえない。裏面に緩衝材を貼り付けるこ
とにより、高い遮音性能が得られまた不陸にも順応可能
となるが、その分、耐荷重性が低くなり本棚やピアノな
ど重量家具を置いたときに、沈み込みが発生する場合が
ある。さらに、床全体が軟らかくなり、体重をかけた部
分が沈み込み、木質床本来の硬い歩行感が得られなくな
る場合がある。また、コンクリートスラブ表面に配管す
ることを必要とする場合に、そのためのスペースを確保
するのは容易でない。
構成や層構造を適切に設定することにより、空気伝播音
及び衝撃音の双方に対して高い遮音性能を得ることがで
きる。しかし、より高い遮音性能を得ようとすると、木
質系床材自体の構成を複雑な層構造とすることが必要と
なる。また、コンクリートスラブ表面の不陸に対する順
応性が高いとはいえない。裏面に緩衝材を貼り付けるこ
とにより、高い遮音性能が得られまた不陸にも順応可能
となるが、その分、耐荷重性が低くなり本棚やピアノな
ど重量家具を置いたときに、沈み込みが発生する場合が
ある。さらに、床全体が軟らかくなり、体重をかけた部
分が沈み込み、木質床本来の硬い歩行感が得られなくな
る場合がある。また、コンクリートスラブ表面に配管す
ることを必要とする場合に、そのためのスペースを確保
するのは容易でない。
【0004】乾式二重床は、コンクリートスラブ表面と
床パネルとの間に緩衝性を有する支持脚を立てる構造で
あることから、高い遮音性能が得られ、また、配管スペ
ースも容易に確保できる。しかし、支持脚を立設する構
成が容易でなく、また、スラブ高さが高くなる欠点があ
る。
床パネルとの間に緩衝性を有する支持脚を立てる構造で
あることから、高い遮音性能が得られ、また、配管スペ
ースも容易に確保できる。しかし、支持脚を立設する構
成が容易でなく、また、スラブ高さが高くなる欠点があ
る。
【0005】コンクリートスラブ面に発泡樹脂体を床下
地材として敷設し、その上に床パネルを積層する床構造
は、発泡樹脂体として適切なものを選択することによ
り、比較的簡単な構成の木質系床材を用いても、高い遮
音性能が得られ、同時に、ある程度の耐荷重性も確保で
きて良好な歩行感も得られる利点がある。また、コンク
リートスラブ面の不陸にも適切に対応でき、かつ、発泡
樹脂体部分などを利用して配管スペースも容易に確保で
きる。
地材として敷設し、その上に床パネルを積層する床構造
は、発泡樹脂体として適切なものを選択することによ
り、比較的簡単な構成の木質系床材を用いても、高い遮
音性能が得られ、同時に、ある程度の耐荷重性も確保で
きて良好な歩行感も得られる利点がある。また、コンク
リートスラブ面の不陸にも適切に対応でき、かつ、発泡
樹脂体部分などを利用して配管スペースも容易に確保で
きる。
【0006】図4は、その一例であり、コンクリートス
ラブ1の上に、モルタル団子2により床下地材3が固定
され、この床下地材3の上に、表面に美装板を備える床
パネル5が貼設されている。前記床下地材3は、弾性を
有する第1発泡樹脂体からなる下層3aと、耐圧性のあ
る第2発泡樹脂体からなる上層3bとによる積層構造物
とされており、前記下層3aの上面には、下層3aと上
層3bとの間に所定の間隙を形成するための凸部が形成
されていて、それにより、下層3aと上層3bとの間に
はクリアランス6が形成される(実開平7−38408
号公報など参照)。なお、図で、4は木質系床材のよう
な床仕上げ材5を取り付けるための桟木である。上記の
床構造では、遮音性能を低下させることなく、床下地材
の厚みの変化量を小さくすることができることから、重
い家具類を載置したときの床の撓みをある程度は低減す
ることができ、また、歩行感もさほど低下させない。
ラブ1の上に、モルタル団子2により床下地材3が固定
され、この床下地材3の上に、表面に美装板を備える床
パネル5が貼設されている。前記床下地材3は、弾性を
有する第1発泡樹脂体からなる下層3aと、耐圧性のあ
る第2発泡樹脂体からなる上層3bとによる積層構造物
とされており、前記下層3aの上面には、下層3aと上
層3bとの間に所定の間隙を形成するための凸部が形成
されていて、それにより、下層3aと上層3bとの間に
はクリアランス6が形成される(実開平7−38408
号公報など参照)。なお、図で、4は木質系床材のよう
な床仕上げ材5を取り付けるための桟木である。上記の
床構造では、遮音性能を低下させることなく、床下地材
の厚みの変化量を小さくすることができることから、重
い家具類を載置したときの床の撓みをある程度は低減す
ることができ、また、歩行感もさほど低下させない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図4に示す床構造にお
いて、特に、床パネルとして従来知られた木質系床材を
用いる場合、その遮音性能は、木質系床材を単独で用い
る場合と比較して、床衝撃音レベルでは1ランク以上ア
ップする。しかし、床下地材3は基本的に発泡樹脂体で
あり、発泡樹脂体の上に床パネル(木質系床材)を直接
載置することから、耐圧性、耐局部荷重性のは限度があ
り、また、歩行感の低下を全く無くすことはできない。
木質系床材の剛性が低い場合には、床表面の局部荷重が
床下地材に直接作用して、変形させる恐れがある。さら
に、上層と下層とからなる床下地材の構成も単純ではな
い。
いて、特に、床パネルとして従来知られた木質系床材を
用いる場合、その遮音性能は、木質系床材を単独で用い
る場合と比較して、床衝撃音レベルでは1ランク以上ア
ップする。しかし、床下地材3は基本的に発泡樹脂体で
あり、発泡樹脂体の上に床パネル(木質系床材)を直接
載置することから、耐圧性、耐局部荷重性のは限度があ
り、また、歩行感の低下を全く無くすことはできない。
木質系床材の剛性が低い場合には、床表面の局部荷重が
床下地材に直接作用して、変形させる恐れがある。さら
に、上層と下層とからなる床下地材の構成も単純ではな
い。
【0008】本発明は上記の事情に鑑みてなされたので
あり、簡単な構成でありながら、従来の木質系床材を用
いて、それ単独で用いる場合より高い遮音性能を出すこ
とができ、かつ、局部荷重に対しても高い耐性を示し、
歩行感もほとんど低下させることのないコンクリート建
築物の床構造を提供することにある。他の目的は、従来
の木質系床材を用いながら、コンクリート面への配管も
容易に行えるようにしたコンクリート建築物の床構造を
提供することにある。
あり、簡単な構成でありながら、従来の木質系床材を用
いて、それ単独で用いる場合より高い遮音性能を出すこ
とができ、かつ、局部荷重に対しても高い耐性を示し、
歩行感もほとんど低下させることのないコンクリート建
築物の床構造を提供することにある。他の目的は、従来
の木質系床材を用いながら、コンクリート面への配管も
容易に行えるようにしたコンクリート建築物の床構造を
提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明によるコンクリート建築物の床構造は、コン
クリートと、該コンクリート面に積層された耐圧性を有
する発泡樹脂体と、該発泡樹脂体の上に積層された捨て
貼り材と、該捨て貼り材の上に積層された木質系床材と
を少なくとも備えることを特徴とする。
に、本発明によるコンクリート建築物の床構造は、コン
クリートと、該コンクリート面に積層された耐圧性を有
する発泡樹脂体と、該発泡樹脂体の上に積層された捨て
貼り材と、該捨て貼り材の上に積層された木質系床材と
を少なくとも備えることを特徴とする。
【0010】本発明による床構造によれば、コンクリー
トスラブ面と木質系床材との間に耐圧性を有する発泡樹
脂体が配置されることにより、木質系床材が直接コンク
リートスラブ面に貼り付けられる場合(直貼り)に比較
して、遮音性は向上する。そのために、木質系床材自体
は単純な構成のものであっても、実用上支障がない程度
の遮音性(L−45レベル以上)が確保でき、コンクリ
ート建築物の床構造そのものを単純化できる利点があ
る。さらに、耐圧性を有する発泡樹脂体と木質系床材と
の間には捨て貼り材が積層されており、該捨て貼り材に
よって木質系床材の表面にかかる荷重の応力分散が生じ
ることから、局部荷重に対しても高い耐性を示し、ま
た、沈み込みによる歩行感の低下もない。さらに、長期
荷重によるひずみも発生しがたい。
トスラブ面と木質系床材との間に耐圧性を有する発泡樹
脂体が配置されることにより、木質系床材が直接コンク
リートスラブ面に貼り付けられる場合(直貼り)に比較
して、遮音性は向上する。そのために、木質系床材自体
は単純な構成のものであっても、実用上支障がない程度
の遮音性(L−45レベル以上)が確保でき、コンクリ
ート建築物の床構造そのものを単純化できる利点があ
る。さらに、耐圧性を有する発泡樹脂体と木質系床材と
の間には捨て貼り材が積層されており、該捨て貼り材に
よって木質系床材の表面にかかる荷重の応力分散が生じ
ることから、局部荷重に対しても高い耐性を示し、ま
た、沈み込みによる歩行感の低下もない。さらに、長期
荷重によるひずみも発生しがたい。
【0011】耐圧性を有する発泡樹脂体は、遮音性の向
上効果と共に、耐圧性と歩行感の良否にも影響を与え
る。実験によれば、通常の木質系床材を用いるときに、
密度20kg/m3〜25kg/m3の半硬質発泡ポリス
チレン樹脂を耐圧性を有する発泡樹脂体として用いる場
合に、長期荷重によるひずみの発生をなくし、かつ、歩
行感の低下を起こさないことががわかった。
上効果と共に、耐圧性と歩行感の良否にも影響を与え
る。実験によれば、通常の木質系床材を用いるときに、
密度20kg/m3〜25kg/m3の半硬質発泡ポリス
チレン樹脂を耐圧性を有する発泡樹脂体として用いる場
合に、長期荷重によるひずみの発生をなくし、かつ、歩
行感の低下を起こさないことががわかった。
【0012】遮音性能をさらに高めたい場合には、耐圧
性を有する発泡樹脂体の下面に弾性を有する発泡樹脂体
をさらに積層する。弾性を有する発泡樹脂体は、大きな
弾性を有し、加工性、軽量性及び振動吸収性に優れ、所
定の圧縮強度を備えていれば特に限定されないが、実験
によれば、密度15kg/m3以下、好ましくは8kg
/m3〜13kg/m3の高発泡の発泡ポリスチレン樹脂
が有効であることがわかった。このような弾性を有する
発泡樹脂体を積層することにより、床衝撃音レベルL−
45の木質系床材を用いたときに、L−40のレベルを
満足する床構造を得ることができた。
性を有する発泡樹脂体の下面に弾性を有する発泡樹脂体
をさらに積層する。弾性を有する発泡樹脂体は、大きな
弾性を有し、加工性、軽量性及び振動吸収性に優れ、所
定の圧縮強度を備えていれば特に限定されないが、実験
によれば、密度15kg/m3以下、好ましくは8kg
/m3〜13kg/m3の高発泡の発泡ポリスチレン樹脂
が有効であることがわかった。このような弾性を有する
発泡樹脂体を積層することにより、床衝撃音レベルL−
45の木質系床材を用いたときに、L−40のレベルを
満足する床構造を得ることができた。
【0013】弾性を有する発泡樹脂体をさらに積層した
ことにより、長期荷重によるひずみの発生はある程度犠
牲にはなるものの、積層した捨て貼り材が局部荷重に対
する応力分散を促すことから、歩行感の低下はほとんど
生じさせない。実験によれば、曲げ剛性(ヤング率E×
断面二次モーメントI)が4×105kg・cm2以上の
ものであるときに、直径50mmの円に80kgfの荷
重を加えたとき(これは、人が床の上を歩行するときの
足のかかと部分での集中荷重を想定する)での前記耐圧
性を有する発泡樹脂体の沈み込み量を1mm以下におさ
えることができ、特に有効であることがわかった。
ことにより、長期荷重によるひずみの発生はある程度犠
牲にはなるものの、積層した捨て貼り材が局部荷重に対
する応力分散を促すことから、歩行感の低下はほとんど
生じさせない。実験によれば、曲げ剛性(ヤング率E×
断面二次モーメントI)が4×105kg・cm2以上の
ものであるときに、直径50mmの円に80kgfの荷
重を加えたとき(これは、人が床の上を歩行するときの
足のかかと部分での集中荷重を想定する)での前記耐圧
性を有する発泡樹脂体の沈み込み量を1mm以下におさ
えることができ、特に有効であることがわかった。
【0014】本発明において、捨て貼り材は集中荷重の
分散が図れることを条件に任意であるが、発泡倍率50
倍程度の発泡ポリスチレンであって厚み50mm程度の
もの、構造合板であって厚み12mm程度のもの、厚み
15mm程度のパーティクルボード、厚み12mm程度
の配向性ボード(OSB)、厚み12mm程度の中密度
繊維板(MDF)、などが上げられる。
分散が図れることを条件に任意であるが、発泡倍率50
倍程度の発泡ポリスチレンであって厚み50mm程度の
もの、構造合板であって厚み12mm程度のもの、厚み
15mm程度のパーティクルボード、厚み12mm程度
の配向性ボード(OSB)、厚み12mm程度の中密度
繊維板(MDF)、などが上げられる。
【0015】耐圧性を有する発泡樹脂体及び弾性を有す
る発泡樹脂体の好ましい材料である発泡ポリスチレン樹
脂の成形は、スチレン又はメチルスチレンの単独重合
体、及びスチレン−無水マレイン酸、スチレン−アクリ
ロニトリル、スチレン−メチルメタアクリレート共重合
体などの樹脂粒子に、ブタン、ペンタンなどの発泡剤を
含有させた発泡性樹脂粒子を予備発泡し、さらに、これ
を成形型内に充填し、加熱蒸気により発泡成形する、い
わゆるビーズ成形により容易になされる。
る発泡樹脂体の好ましい材料である発泡ポリスチレン樹
脂の成形は、スチレン又はメチルスチレンの単独重合
体、及びスチレン−無水マレイン酸、スチレン−アクリ
ロニトリル、スチレン−メチルメタアクリレート共重合
体などの樹脂粒子に、ブタン、ペンタンなどの発泡剤を
含有させた発泡性樹脂粒子を予備発泡し、さらに、これ
を成形型内に充填し、加熱蒸気により発泡成形する、い
わゆるビーズ成形により容易になされる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明について、以下、図面に基
づいて説明する。本発明にかかるコンクリート建築物の
床構造は、図1に示すように、コンクリートスラブ10
の上に、島状に配された接合材であるモルタル団子20
にて、弾性を有する発泡樹脂体30がレベル調整しなが
ら固定され、この弾性を有する発泡樹脂体30の上に、
耐圧性を有する合成樹脂発泡体40が接着剤などの手段
により積層され、さらに、この合成樹脂発泡体40の上
に適宜の手段により捨て貼り材50が積層され、該捨て
貼り材50の上に表面に美装材を備える木質系床材60
が積層された構成を持つ。
づいて説明する。本発明にかかるコンクリート建築物の
床構造は、図1に示すように、コンクリートスラブ10
の上に、島状に配された接合材であるモルタル団子20
にて、弾性を有する発泡樹脂体30がレベル調整しなが
ら固定され、この弾性を有する発泡樹脂体30の上に、
耐圧性を有する合成樹脂発泡体40が接着剤などの手段
により積層され、さらに、この合成樹脂発泡体40の上
に適宜の手段により捨て貼り材50が積層され、該捨て
貼り材50の上に表面に美装材を備える木質系床材60
が積層された構成を持つ。
【0017】この例において、前記弾性を有する発泡樹
脂体30は平板状をなしており、ビーズ成形法により成
形された厚み25mm〜45mm、見掛け密度8kg/
m3〜13kg/m3の高発泡ポリスチレン樹脂である。
また、耐圧性を有する合成樹脂発泡体40も平板形状を
なしており、4周に実41を備えると共に、裏面には複
数本の凹溝42を形成している。表面には捨て貼り材5
0あるいは木質系床材60を釘打ち固定するときなど用
いられる桟木43が設けらる。この例において、耐圧性
を有する合成樹脂発泡体40は、ビーズ成形法により成
形された厚さ32mm〜50mm、見掛け密度25kg
/m3の半硬質発泡ポリスチレン樹脂である。
脂体30は平板状をなしており、ビーズ成形法により成
形された厚み25mm〜45mm、見掛け密度8kg/
m3〜13kg/m3の高発泡ポリスチレン樹脂である。
また、耐圧性を有する合成樹脂発泡体40も平板形状を
なしており、4周に実41を備えると共に、裏面には複
数本の凹溝42を形成している。表面には捨て貼り材5
0あるいは木質系床材60を釘打ち固定するときなど用
いられる桟木43が設けらる。この例において、耐圧性
を有する合成樹脂発泡体40は、ビーズ成形法により成
形された厚さ32mm〜50mm、見掛け密度25kg
/m3の半硬質発泡ポリスチレン樹脂である。
【0018】捨て貼り材50は、この例では、厚み12
mm、曲げ剛性5.2×105kg・cm2の構造合板で
あり、前記桟木43を利用して釘打ち固定されている。
木質系床材60は、図2に示すように、合板61の裏面
に緩衝材62を貼り付け、表面に美装板63を備える通
常のフローリング材であり、この例では床衝撃音レベル
L−45を満足するものを用いている。厚みは12mm
〜15mmであり、また、前記した直径50mmの円に
80kgfの荷重を加えたときでの沈み込みは2mmで
あった。木質系床材60は接着剤を用いて前記捨て貼り
材50に貼着固定している。
mm、曲げ剛性5.2×105kg・cm2の構造合板で
あり、前記桟木43を利用して釘打ち固定されている。
木質系床材60は、図2に示すように、合板61の裏面
に緩衝材62を貼り付け、表面に美装板63を備える通
常のフローリング材であり、この例では床衝撃音レベル
L−45を満足するものを用いている。厚みは12mm
〜15mmであり、また、前記した直径50mmの円に
80kgfの荷重を加えたときでの沈み込みは2mmで
あった。木質系床材60は接着剤を用いて前記捨て貼り
材50に貼着固定している。
【0019】上記の層構造を持つコンクリート建築物の
床構造における遮音特性を調べるために、床衝撃音レベ
ルを測定した。測定は、JIS A 1418(建築物
の現場における床衝撃音レベルの測定方法)に準じて行
った。測定建物は鉄筋コンクリート造(コンクリートス
ラブ10の厚さ150mm)である。比較として、コン
クリートスラブ10の上に木質系床材60を直貼りした
床構造について、同様にして床衝撃音レベルを測定し
た。測定結果を図3に示す。図3のグラフに示ように、
コンクリートスラブ10の上に木質系床材60を直貼り
した床構造(−○−)ではL−45の遮音等級であった
ものが、本発明による床構造(−●−)では、L−40
の遮音等級を示している。
床構造における遮音特性を調べるために、床衝撃音レベ
ルを測定した。測定は、JIS A 1418(建築物
の現場における床衝撃音レベルの測定方法)に準じて行
った。測定建物は鉄筋コンクリート造(コンクリートス
ラブ10の厚さ150mm)である。比較として、コン
クリートスラブ10の上に木質系床材60を直貼りした
床構造について、同様にして床衝撃音レベルを測定し
た。測定結果を図3に示す。図3のグラフに示ように、
コンクリートスラブ10の上に木質系床材60を直貼り
した床構造(−○−)ではL−45の遮音等級であった
ものが、本発明による床構造(−●−)では、L−40
の遮音等級を示している。
【0020】本発明による床構造では、コンクリートス
ラブ10面と木質系床材60との間に、耐圧性を有する
合成樹脂発泡体40に加えて、弾性を有する発泡樹脂体
30を緩衝材として積層したことにより、振動吸収特性
が向上し、また、遮音性能も向上している。実験では、
弾性を有する発泡樹脂体30としては、密度15kg/
m3以下、好ましくは8kg/m3〜13kg/m3の高
発泡の発泡ポリスチレン樹脂が、特に有効であった。
ラブ10面と木質系床材60との間に、耐圧性を有する
合成樹脂発泡体40に加えて、弾性を有する発泡樹脂体
30を緩衝材として積層したことにより、振動吸収特性
が向上し、また、遮音性能も向上している。実験では、
弾性を有する発泡樹脂体30としては、密度15kg/
m3以下、好ましくは8kg/m3〜13kg/m3の高
発泡の発泡ポリスチレン樹脂が、特に有効であった。
【0021】次に、実際に人が床面上を歩行して歩行感
の良否を調べた。この床構造では、比較的密度の小さい
弾性を有する発泡樹脂体30を用いたことにより、長期
荷重に対する耐性は幾分低下したが、捨て貼り材50を
積層していることにより、床表面にかかる局部荷重は分
散し、直貼り床とほぼ同じような歩行感が得られた。直
径50mmの円に80kgfの荷重を加えたときの床の
沈み込みを測定したところ2.9mmであり、財団法人
日本建築総合試験所が提唱している沈み量に応じた硬さ
心理評価区分での「ふつう」ランクを満足するものであ
った。
の良否を調べた。この床構造では、比較的密度の小さい
弾性を有する発泡樹脂体30を用いたことにより、長期
荷重に対する耐性は幾分低下したが、捨て貼り材50を
積層していることにより、床表面にかかる局部荷重は分
散し、直貼り床とほぼ同じような歩行感が得られた。直
径50mmの円に80kgfの荷重を加えたときの床の
沈み込みを測定したところ2.9mmであり、財団法人
日本建築総合試験所が提唱している沈み量に応じた硬さ
心理評価区分での「ふつう」ランクを満足するものであ
った。
【0022】また、上記の床構造においては、図示され
るように、コンクリートスラブ10面にモルタル団子2
0を配置することにより、あるいは、弾性を有する発泡
樹脂体30同士の間に、あるいは、耐圧性を有する合成
樹脂発泡体40の裏面に、隙間Sが形成される。また、
必要な場合には、発泡樹脂体を部分的に切除することに
より同様な隙間Sを容易に形成することができる。その
ために、そのような隙間Sを施設用配管を敷設するため
のスペースとして利用することが可能となる。
るように、コンクリートスラブ10面にモルタル団子2
0を配置することにより、あるいは、弾性を有する発泡
樹脂体30同士の間に、あるいは、耐圧性を有する合成
樹脂発泡体40の裏面に、隙間Sが形成される。また、
必要な場合には、発泡樹脂体を部分的に切除することに
より同様な隙間Sを容易に形成することができる。その
ために、そのような隙間Sを施設用配管を敷設するため
のスペースとして利用することが可能となる。
【0023】図示しないが、本発明の床構造において、
弾性を有する発泡樹脂体30を積層しない構造も可能で
ある。この場合には、床衝撃音に対する遮音等級はある
程度低下するとしても直貼り床よりは高い遮音性能が得
られると共に、捨て貼り材50が存在することにより、
直貼り床とほぼ同等の歩行感を達成することが可能とな
る。
弾性を有する発泡樹脂体30を積層しない構造も可能で
ある。この場合には、床衝撃音に対する遮音等級はある
程度低下するとしても直貼り床よりは高い遮音性能が得
られると共に、捨て貼り材50が存在することにより、
直貼り床とほぼ同等の歩行感を達成することが可能とな
る。
【0024】
【発明の効果】上記のように、本発明によるコンクリー
ト建築物の床構造では、単純な構造でありながら木質系
床材そのものの持つ遮音性能よりも高い遮音性能が得ら
れると同時に、捨て貼り材の存在により床表面にかかる
集中荷重の分散を図ることができ、それにより、沈み込
みによる歩行感の低下も回避できる。
ト建築物の床構造では、単純な構造でありながら木質系
床材そのものの持つ遮音性能よりも高い遮音性能が得ら
れると同時に、捨て貼り材の存在により床表面にかかる
集中荷重の分散を図ることができ、それにより、沈み込
みによる歩行感の低下も回避できる。
【0025】また、コンクリートスラブ面と木質系床材
との間に発泡樹脂体が積層されることから、その発泡樹
脂体を部分的に切除することにより、あるいは、発泡樹
脂体同士の間に隙間を設けることにより、配管スペース
を容易に確保することができる。
との間に発泡樹脂体が積層されることから、その発泡樹
脂体を部分的に切除することにより、あるいは、発泡樹
脂体同士の間に隙間を設けることにより、配管スペース
を容易に確保することができる。
【図1】本発明によるコンクリート建築物の床構造の一
実施の形態を断面による説明する図。
実施の形態を断面による説明する図。
【図2】木質系床材の一例を説明する図。
【図3】図1に示す床構造における床衝撃音レベルの測
定結果を示すグラフ。
定結果を示すグラフ。
【図4】従来のコンクリート建築物の床構造の一例を説
明する図。
明する図。
10…コンクリートスラブ、20…モルタル団子、30
…耐圧性を有する発泡樹脂体、40…耐圧性を有する発
泡樹脂体、50…捨て貼り材、60…木質系床材、S…
施設配管用スペース
…耐圧性を有する発泡樹脂体、40…耐圧性を有する発
泡樹脂体、50…捨て貼り材、60…木質系床材、S…
施設配管用スペース
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) E04F 15/18 601 E04F 15/18 601F
Claims (5)
- 【請求項1】 コンクリートスラブと、該コンクリート
スラブ面に積層された耐圧性を有する発泡樹脂体と、該
発泡樹脂体の上に積層された捨て貼り材と、該捨て貼り
材の上に積層された木質系床材とを少なくとも備えるこ
とを特徴とするコンクリート建築物の床構造。 - 【請求項2】 耐圧性を有する発泡樹脂体は、密度20
kg/m3〜25kg/m3の半硬質発泡ポリスチレン樹
脂であることを特徴とする請求項1記載のコンクリート
建築物の床構造。 - 【請求項3】 捨て貼り材は、その曲げ剛性(ヤング率
E×断面二次モーメントI)が4×105kg・cm2以
上のものであることを特徴とする請求項1又は2記載の
コンクリート建築物の床構造。 - 【請求項4】 耐圧性を有する発泡樹脂体の下面に弾性
を有する発泡樹脂体を積層したことを特徴とする請求項
1ないし3いずれか記載のコンクリート建築物の床構
造。 - 【請求項5】 弾性を有する発泡樹脂体は、密度15k
g/m3以下、好ましくは8kg/m3〜13kg/m3
の高発泡の発泡ポリスチレン樹脂であることを特徴とす
る請求項4記載のコンクリート建築物の床構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11062989A JP2000257249A (ja) | 1999-03-10 | 1999-03-10 | コンクリート建築物の床構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11062989A JP2000257249A (ja) | 1999-03-10 | 1999-03-10 | コンクリート建築物の床構造 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000257249A true JP2000257249A (ja) | 2000-09-19 |
Family
ID=13216299
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11062989A Pending JP2000257249A (ja) | 1999-03-10 | 1999-03-10 | コンクリート建築物の床構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000257249A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008095390A (ja) * | 2006-10-12 | 2008-04-24 | Yuka Sansho Kenzai Kk | 床構造およびその構築方法 |
Citations (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6354728U (ja) * | 1986-09-30 | 1988-04-12 | ||
| JPS63167534U (ja) * | 1987-04-22 | 1988-11-01 | ||
| JPS6426451U (ja) * | 1987-08-07 | 1989-02-15 | ||
| JPH0350152U (ja) * | 1989-09-22 | 1991-05-16 | ||
| JPH04309658A (ja) * | 1991-04-08 | 1992-11-02 | Bridgestone Corp | 置床構造 |
| JPH0738408U (ja) * | 1993-12-21 | 1995-07-14 | 積水化成品工業株式会社 | 床下地材及びそれを用いたコンクリート建築物の床構造 |
| JPH09125668A (ja) * | 1995-11-01 | 1997-05-13 | Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd | 建築物の壁に対する床構造体の取付構造 |
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-
1999
- 1999-03-10 JP JP11062989A patent/JP2000257249A/ja active Pending
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040831 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050104 |