JP2000257516A - 燃料蒸気処理用のキャニスタ - Google Patents

燃料蒸気処理用のキャニスタ

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JP2000257516A
JP2000257516A JP11058090A JP5809099A JP2000257516A JP 2000257516 A JP2000257516 A JP 2000257516A JP 11058090 A JP11058090 A JP 11058090A JP 5809099 A JP5809099 A JP 5809099A JP 2000257516 A JP2000257516 A JP 2000257516A
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公一 生熊
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 吸着剤を押さえつけるためのプレートの強度
を確保しつつプレートの厚さを減らしてキャニスタを小
型化できかつキャニスタ内部の通気抵抗を低く抑えるこ
とが可能な燃料蒸気処理用のキャニスタを提供する。 【解決手段】 ケース本体12と、ケース本体12に収
容される吸着剤14と、ケース本体12の内部に挿入さ
れて吸着剤14の下方を覆う通気性のフィルタ21と、
フィルタ21と重なり合うようにしてケース本体12内
に挿入されるプレート22とを具備し、吸着剤14が仕
切壁12bにより複数の層14A、14Bに区分され、
仕切壁12bの先端とフィルタ21との間に複数の層1
4A、14B間の通気を許容する連絡路24が設けられ
たキャニスタ10において、プレート22に、フィルタ
21との接触面からプレート22の厚さ方向に後退して
複数の層14A、14B間の通気を許容する通気路35
を設けることにより上記の課題を解決する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の燃料タンク
にて発生する蒸気を処理するためのキャニスタに関す
る。
【0002】
【従来の技術】車両の燃料蒸気を処理するキャニスタと
して、例えば図4に示すようにケース1内に充填された
吸着剤2をそのケース1の開口端から装着されたフィル
タ3およびプレート4を介してばね5で押さえ付ける構
造のものがある。吸着剤2は仕切壁1aによって第1層
2Aと第2層2Bとに区分され、仕切壁1aとフィルタ
3との間には両層2A,2B間の通気を許容する連絡路
6が設けられている。さらに、プレート4には多数の貫
通孔4a…4aが形成され、ばね室7を燃料蒸気の拡散
室として機能させている(特開平9−88739号公報
参照)。また、図5に示すように、貫通孔が存在しない
金属製のプレート4′を利用して、ばね室7を拡散室と
して機能させないものも存在する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】図4のキャニスタで
は、第1層2Aまたは第2層2Bのいずれか一方を通過
した燃料蒸気がばね室7にて十分に拡散して第1層2A
または第2層2Bのいずれか他方に導かれるため、両層
間の通気抵抗が低くなり、仕切壁1aの長さを増加させ
て燃料蒸気の処理能力を高められる。しかしながら、プ
レート4が多数の貫通孔4aを有しているので強度が低
く、それを補うためにプレート4を厚く形成する必要が
あった。このため、キャニスタの全高が増加してレイア
ウトに不都合が生じることがある。
【0004】一方、図5のキャニスタではプレート4′
に貫通孔が存在しないため、プレート4′が薄くても十
分な強度を確保できる。しかし、第1層2Aと第2層2
Bとの間の通気が連絡路6のみを介して行われるので通
気抵抗が高く、燃料蒸気の処理性能が劣る。
【0005】そこで、本発明は、吸着剤を押さえ付ける
ためのプレートの強度を確保しつつプレートの厚さを減
らしてキャニスタを小型化できかつキャニスタ内部の通
気抵抗を低く抑えることが可能な燃料蒸気用のキャニス
タを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】以下、本発明について説
明する。なお、本発明の理解を容易にするために添付図
面の参照符号を括弧書きにて付記するが、それにより本
発明が図示の形態に限定されるものではない。
【0007】請求項1の発明は、一端が開口する筒形の
ケース本体(12)と、そのケース本体(12)内に収
容される吸着剤(14)と、ケース本体(12)の前記
一端から内部に挿入されて吸着剤(14)を覆う通気性
のフィルタ(21)と、そのフィルタ(21)と重なり
合うようにしてケース本体(12)内に挿入されるプレ
ート(22)とを具備し、吸着剤(14)がケース本体
(12)の他端側の壁部(12a)からフィルタ(2
1)に向かって延びる仕切壁(12b)により複数の層
(14A、14B)に区分され、仕切壁(12b)の先
端とフィルタ(21)との間には前記複数の層(14
A、14B)間の通気を許容する連絡路(24)が設け
られ、プレート(22)にはフィルタ(21)との接触
面からプレート(22)の厚さ方向に後退して前記複数
の層(14A、14B)間の通気を許容する通気路(3
5)が設けられた燃料蒸気処理用のキャニスタにより上
述した課題を解決する。
【0008】この発明によれば、プレート(22)上の
通気路を介して第一層と第二層の間で燃料蒸気が移動で
きるので、プレート(22)に貫通孔を設ける必要が全
くなくなるか、必要があってもその個数を従来よりも大
幅に減少させることができる。従って、プレートを薄く
しても十分な強度が得られ、それによりキャニスタ(1
0)を小型化できる。しかも、仕切壁(12b)とフィ
ルタ(21)との間の連絡路(24)以外にも通気路
(35)が確保されているので、キャニスタ(10)内
部の通気抵抗を低く抑えることができる。通気路(3
5)の形状や配置に応じて第1層と第2層との間の燃料
蒸気の流れの状態を自由に設定することができる。
【0009】請求項2の発明は、請求項1に記載の燃料
蒸気処理用のキャニスタ(10)において、プレート
(22)が厚さ方向に対する気密性を有することを特徴
とする。この場合には、プレート(22)の強度がさら
に増し、より薄いプレート(22)を実現することがで
きる。
【0010】請求項3の発明は、請求項1または請求項
2に記載の燃料蒸気処理用のキャニスタ(10)におい
て、プレート(22)の前記接触面側に当該接触面側を
複数の空間に仕切る複数のリブ(33…33)が設けら
れ、リブ(33…33)にはプレート(22)の前記厚
さ方向に窪んだ複数の凹部(33a)が設けられ、リブ
(33…33)間の空間(34)と凹部(33a)とが
連通して通気路(35)を形成することを特徴とする。
これによれば、キャニスタの通気抵抗を低く抑えるとと
もに、プレート(22)に設けられた複数のリブ(3
3)により、プレート(22)の強度を容易に高めるこ
とができる。
【0011】請求項4に記載の発明のように、請求項1
から請求項3のいずれかに記載のプレート(22)を樹
脂にて形成すると、プレート(22)を樹脂の射出成形
により容易かつ安価に製造することができる。
【0012】請求項5の発明は、一端が開口する筒形の
ケース本体(12)と、そのケース本体(12)内に収
容される吸着剤(14)と、ケース本体(12)の前記
一端から内部に挿入されて吸着剤(14)を覆う通気性
のフィルタ(21)と、そのフィルタ(21)と重なり
合うようにしてケース本体(12)内に挿入されるプレ
ート(22)とを具備し、吸着剤(14)がケース本体
(12)の他端側の壁部(12a)からフィルタ(2
1)に向かって延びる仕切壁(12b)により複数の層
(14A、14B)に区分され、仕切壁(12b)の先
端とフィルタ(21)との間には複数の層(14A、1
4B)間の通気を許容する連絡路(35)が設けられ、
プレート(22)のフィルタ(21)と接触する側には
リブ(33…33)が設けられ、それらリブ(33…3
3)には複数の層(14A、14B)間の通気を許容す
る凹部(33a)が設けられた燃料蒸気処理用のキャニ
スタにより、上述した課題を解決する。
【0013】この発明によれば、請求項3の発明と同様
に、リブ(33…33)間の空間(34)と凹部(33
a)とで通気路(35)が形成され、しかもリブ(33
…33)によりプレート(22)の強度を高く維持でき
るので、プレート(13)を薄くしてキャニスタ(1
0)をコンパクトに構成できるとともに、キャニスタ
(10)内部の通気抵抗も低く抑えることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は、本発明が適用された燃料
蒸気処理用のキャニスタの構成を示す図である。図1に
示すように、本実施形態のキャニスタ10は、樹脂製の
ケース11を有している。このケース11は、一端が開
口する筒型のケース本体12と、そのケース本体12の
開口部を塞ぐケース蓋13とを有している。ケース11
の内部は活性炭等の吸着剤14が充填される。吸着剤1
4はケース本体12の天井壁12aから延びる仕切壁1
2bによって第一層14Aと第二層14Bとに区分され
ている。天井壁12aには第一層14Aへ燃料蒸気を導
くための導入管15と、第一層14Aから燃料蒸気を排
出するための流出管16と、第二層14Bに対する空気
の供給および排出を行うための大気開放管17とが設け
られている。天井壁12aの外面にはキャップ状の容器
18が導入管15の外周を取り囲むように設けられてい
る。容器18は、その内部に通じる流入管19を有して
いる。流入管19は車両の燃料タンクに接続される。燃
料タンクから排出された燃料蒸気は流入管19から容器
18の内部に導かれ、そこで気液分離された後に導入管
15から第一層14Aへと導かれる。流出管16は車両
のエンジンの吸気系に接続される。
【0015】ケース本体12の天井壁12aの内面に
は、不織布等で構成された通気性を有するフィルタ20
があてがわれ、そのフィルタ20の下側に吸着剤14が
充填される。吸着剤14の下側はフィルタ21で被わ
れ、さらにその下方から樹脂製のプレート22が被せら
れる。プレート22とケース蓋13との間に設けられた
コイルばね23によりプレート22が押し上げられ、そ
れにより吸着剤14がケース本体12内に適度な圧力で
詰め込まれる。仕切壁12bとフィルタ21との間には
第一層14Aと第二層14Bとの間の通気を許容する連
絡路24が設けられる。
【0016】以上が燃料蒸気を処理するキャニスタの概
要であるが、さらに、本発明に関わるプレート22の構
造について詳細に説明する。
【0017】図2は、プレート22のフィルタ21と接
触する側の平面図であり、図3(a)は図2のIIIa−I
IIa線に沿った断面図、同(b)は(a)のIIIb−III
b線に沿った断面図である。これらの図に示すように、
プレート22は、底部30と、底部30から厚み方向に
ほぼ円形に後退したばね受部31と、底部30の外周を
取り囲むように設けられた周壁部32と、底部30上に
格子状に設けられた複数のリブ33…33とを有する。
【0018】リブ33の上端は周壁部32の上端と面一
であり、これら周壁部32およびリブ33の上端(図2
にハッチングで示した部分)がフィルタ21(図1参
照)と接触する。リブ33には複数の凹部33a…33
aが設けられている。これら凹部33aとリブ33同士
の間の空間34とによって燃料蒸気の通気路35が形成
される。なお、底部30には貫通孔が存在せず、そのた
めにプレート22はその厚さ方向(図1の上下方向)に
対して気密性を有している。
【0019】以上のように構成されたキャニスタによれ
ば、吸着剤14の第1層14Aを通過した燃料蒸気が仕
切壁12bとフィルタ21との間の連絡路24を介して
第2層14Bへ流入すると同時に、フィルタ21を通過
した燃料蒸気がプレート22上の通気路35を介して第
2層14Bへと流入する(図1および図2の矢印参
照)。第2層14Bから第1層14Aへと燃料蒸気が戻
されるときも同様である。従って、連絡路24のみを介
して燃料蒸気が移動する場合と比較してキャニスタ内部
の通気抵抗が減少する。プレート22には貫通孔が存在
せず、しかもリブ33によって補強されているので、そ
の厚さを減らしても吸着剤14を押さえ込むのに十分な
強度を確保できる。
【0020】本発明の実施形態は上述のものに限らず、
種々変更して良い。例えば、通気路35をプレート22
の全体に設けることなく、連絡路24の付近に限定して
設けても良い。凹部33aの配置や個数を変更すること
により通気路35の経路を調整できるので、各層14
A,14Bの都合がよい場所に集中的に燃料蒸気を導い
たり、各層14A,14Bに満遍なく蒸気を導く等、流
れの調整が行える。通気路はリブ上の凹部とその間の空
間とによって構成したものに限らず、プレートのフィル
タに対する接触面に溝状の通気路を形成してもよい。
【0021】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の燃料蒸
気処理用のキャニスタによれば、プレート上の通気路を
介して第1層と第2層の間で燃料蒸気が移動できるの
で、プレートの強度を維持しつつその厚さを減少させて
キャニスタを小型化できるとともに、キャニスタ内部の
通気抵抗を低く抑えてその処理能力の低下を防止でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用された燃料蒸気処理用のキャニス
タの断面図。
【図2】図1のキャニスタに使用されるプレートの平面
図。
【図3】図2のプレートの断面図であって、(a)は図
2のIIIa−IIIa線に沿った断面図、(b)は(a)の
IIIb−IIIb線に沿った断面図。
【図4】従来のキャニスタの一例を示す断面図。
【図5】従来のキャニスタの他の例を示す断面図。
【符号の説明】
1 ケース 1a 仕切壁 2 吸着剤 2A、2B 層 3 フィルタ 4 プレート 4a 貫通孔 5 ばね 6 連絡路 7 ばね室 10 キャニスタ 11 ケース 12 ケース本体 12a 天井壁 12b 仕切壁 13 ケース蓋 14 吸着剤 14A 第一層 14B 第二層 15 導入管 16 流出管 17 大気開放管 18 容器 19 流入管 20、21 フィルタ 22 プレート 23 コイルばね 24 連絡路 30 底部 31 ばね受部 32 周壁部 33 リブ 33a 凹部 34 空間 35 通気路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端が開口する筒形のケース本体と、そ
    のケース本体内に収容される吸着剤と、前記ケース本体
    の前記一端から内部に挿入されて前記吸着剤を覆う通気
    性のフィルタと、そのフィルタと重なり合うようにして
    前記ケース本体内に挿入されるプレートとを具備し、前
    記吸着剤が前記ケース本体の他端側の壁部から前記フィ
    ルタに向かって延びる仕切壁により複数の層に区分さ
    れ、前記仕切壁の先端と前記フィルタとの間には前記複
    数の層間の通気を許容する連絡路が設けられ、前記プレ
    ートには前記フィルタとの接触面から前記プレートの厚
    さ方向に後退して前記複数の層間の通気を許容する通気
    路が設けられていることを特徴とする燃料蒸気処理用の
    キャニスタ。
  2. 【請求項2】 前記プレートが厚さ方向に対する気密性
    を有することを特徴とする請求項1に記載の燃料蒸気処
    理用のキャニスタ。
  3. 【請求項3】 前記プレートの前記接触面側に当該接触
    面側を複数の空間に仕切る複数のリブが設けられ、前記
    リブには前記プレートの前記厚さ方向に窪んだ複数の凹
    部が設けられ、前記リブ間の空間と前記凹部とが連通し
    て前記通気路を形成することを特徴とする請求項1また
    は2に記載の燃料蒸気処理用のキャニスタ。
  4. 【請求項4】 前記プレートが樹脂にて形成されている
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の燃料
    蒸気処理用のキャニスタ。
  5. 【請求項5】 一端が開口する筒形のケース本体と、そ
    のケース本体内に収容される吸着剤と、前記ケース本体
    の前記一端から内部に挿入されて前記吸着剤を覆う通気
    性のフィルタと、そのフィルタと重なり合うようにして
    前記ケース本体内に挿入されるプレートとを具備し、前
    記吸着剤が前記ケース本体の他端側の壁部から前記フィ
    ルタに向かって延びる仕切壁により複数の層に区分さ
    れ、前記仕切壁の先端と前記フィルタとの間には前記複
    数の層間の通気を許容する連絡路が設けられ、前記プレ
    ートの前記フィルタと接触する側にはリブが設けられ、
    それらリブには前記複数の層間の通気を許容する凹部が
    設けられていることを特徴とする燃料蒸気処理用のキャ
    ニスタ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100368676C (zh) * 2002-07-16 2008-02-13 株式会社马勒滤清系统 燃油蒸气处理装置
US7841321B2 (en) 2005-01-28 2010-11-30 Aisan Kogyo Kabushiki Kaisha Canister and method of manufacturing the same

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