JP2000262775A - 舞台機構装置 - Google Patents

舞台機構装置

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JP2000262775A
JP2000262775A JP11071312A JP7131299A JP2000262775A JP 2000262775 A JP2000262775 A JP 2000262775A JP 11071312 A JP11071312 A JP 11071312A JP 7131299 A JP7131299 A JP 7131299A JP 2000262775 A JP2000262775 A JP 2000262775A
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torque
baton
torque motor
counterweight
load
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JP11071312A
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English (en)
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Takashi Urushibara
隆 漆原
Sakae Mori
榮 森
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MORIHEI BUTAI KIKO KK
Fuji Electric Engineering Co Ltd
Original Assignee
MORIHEI BUTAI KIKO KK
Fuji Electric Engineering Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 手動式の微妙な操作を可能としつつ、現場操
作員の労力負担を軽減し得る舞台機構装置を提供する。 【解決手段】 手引き綱10に対してトルクを付与する
トルクモータ11と、このトルクモータ11の出力トル
ク及び出力周波数を制御するインバータ14とを備え、
吊物バトン1を上昇又は下降させるために操作する手引
き綱10を引く際に、インバータ14により制御を受け
ているトルクモータ11で吊物バトン1の負荷荷重とカ
ウンタウエイト7との重量不均衡を是正する方向にトル
クによる補助力を付与することで、現場操作員の労力負
担を軽減させた状態で、微妙な操作が可能な手動式の吊
物バトン1の操作が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、劇場、ホール、ス
タジオ等の舞台演出を行なう上で吊物を昇降させるため
に用いられる吊物バトンを扱う舞台機構装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、劇場等における舞台演出のための
吊物バトンの駆動方式としては、手動(手引き)式と電
動式との2通りがあり、何れも広く利用されている。
【0003】これらの2通りの駆動方式は、各々一長一
短がある。手動式吊物バトンの場合、出演者の呼吸に合
わせた微妙な操作が可能な長所がある反面、現場操作員
の労力負担が大きい短所がある。電動式吊物バトンの場
合、スイッチ操作により簡単に操作することが可能で現
場操作員の労力負担が軽く、同一の操作を繰返し行なえ
る長所を有するものの、出演者の呼吸に合わせた手動式
ならではの微妙な操作と同等な動きは難しく演出家の意
図する舞台演出を実現しにくい短所がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】即ち、現状では、手動
式と電動式との2通りの駆動方式があるが、上述のよう
に各々一長一短があり、現場操作員や演出家にとって満
足できるものではない。
【0005】そこで、本発明は、上述の2通りの駆動方
式の長所を求め、短所を補うことにより、手動式の微妙
な操作を可能としつつ、現場操作員の労力負担を軽減し
得る舞台機構装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
吊物バトンに対して滑車に掛け渡されたワイヤを介して
カウンタウエイトが連結され、一部に前記カウンタウエ
イトが連結された無端状の手引き綱による前記カウンタ
ウエイトの上昇又は下降操作に伴い、前記ワイヤ及び前
記滑車を介して前記吊物バトンを下降又は上昇させる舞
台機構装置において、前記手引き綱に対してトルクを付
与するトルクモータと、前記吊物バトンの負荷荷重と前
記カウンタウエイトとの重量不均衡を是正する方向に前
記トルクによる補助力を発生させるように前記トルクモ
ータの出力トルク及び出力周波数を制御するインバータ
とを備える。
【0007】従って、吊物バトンを上昇又は下降させる
ために操作する手引き綱を引く際に、インバータにより
制御を受けているトルクモータで吊物バトンの負荷荷重
とカウンタウエイトとの重量不均衡を是正する方向にト
ルクによる補助力を付与することにより、現場操作員の
労力負担を軽減させた状態で、微妙な操作が可能な手動
式の吊物バトンの操作が可能となる。特に、起動時に最
高トルクが出るトルクモータを用いているので、吊物バ
トンの負荷荷重とカウンタウエイトとの重量不均衡があ
っても、始動時の労力負担が軽く始動性のよい操作が可
能となる。
【0008】請求項2記載の発明は、請求項1記載の舞
台機構装置において、前記トルクモータは前記滑車に接
続され、この滑車を介して前記手引き綱に対してトルク
を付与する。
【0009】従って、既存の手動式吊物バトンを利用し
て簡単に実現できる。
【0010】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載の舞台機構装置において、前記トルクモータにより補
助力が付与される前記手引き綱の最高速度が安全速度範
囲内に規制されている。
【0011】従って、トルクモータにより補助力を付与
するが、手引き綱の最高速度が安全速度を越えることが
なく、安全に舞台演出に貢献できる。
【0012】請求項4記載の発明は、請求項1,2又は
3記載の舞台機構装置において、前記トルクモータによ
り前記手引き綱に付与される補助力を、前記インバータ
により前記吊物バトンの負荷荷重の変化に応じて可変自
在とした。
【0013】従って、トルクモータの駆動電源として連
続的に出力電圧を選定できる汎用のインバータを用いて
いるので、トルクモータにより付与する補助力を吊物バ
トンの負荷荷重の変化に応じて適正に変更設定でき、実
状に則した最適な制御が可能となる。
【0014】請求項5記載の発明は、請求項1,2,3
又は4記載の舞台機構装置において、前記トルクモータ
により前記手引き綱に対して補助力をかける方向及びそ
のタイミングを設定する足踏みペダル式スイッチを備え
る。
【0015】従って、手引き綱を手で操作する現場操作
員にとって足踏みペダル式スイッチの足踏み操作で補助
力をかける方向及びそのタイミングを設定操作できるの
で、作業性のよいものとなる。
【0016】請求項6記載の発明は、請求項1記載の舞
台機構装置において、前記吊物バトンの負荷荷重と前記
カウンタウエイトとの重量不均衡を検出する荷重計を備
え、この荷重計により検出された重量不均衡を是正する
よう前記インバータにより前記トルクモータによる補助
力を制御するようにした。
【0017】従って、検出された現実の吊物バトンの負
荷荷重とカウンタウエイトとの重量不均衡に応じた最適
な補助力の設定の下に、重量不均衡を適正に是正して、
労力を最大限軽減させることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の第一の実施の形態を図1
ないし図4に基づいて説明する。本実施の形態の舞台機
構装置は、手動式吊物バトンをベースとする手引きバト
ンアシストシステムとして構成されており、その基本構
成及び作用について図1に基いて説明する。
【0019】まず、舞台奥側等の位置に適宜配設されて
所望の吊物が適宜着脱される複数の吊物バトン1が設け
られている。このような吊物バトン1は、吊物にもよる
が、その負荷荷重が通常100kg以上となるような重
量物である。個々の吊物バトン1は複数本のスチール製
等の頑丈なワイヤ2により上昇・下降自在に吊り下げ支
持されている。即ち、ワイヤ2はその吊物バトン1真上
の天井部等に配設されたガイドプーリ3を介して現場操
作員等が居る昇降装置側に延設されている。この昇降装
置側では、ワイヤ2が比較的径が大きくて位置固定され
たガイドプーリ4,5及び滑車6に掛け渡されカウンタ
ウエイト7に連結されている。即ち、吊物バトン1に対
して滑車6に掛け渡されたワイヤ2を介してカウンタウ
エイト7が連結されている。
【0020】このカウンタウエイト7は天井側に位置固
定されたプーリ8と、床面側に位置固定されたプーリ9
との間に掛け渡したエンドレス(無端状)の手引き綱1
0の一部に連結されている。重量平衡体としてのカウン
タウエイト7自体は所定の重量ステップの積み増し又は
積みべらしにより重量増減自在なものである。また、手
引き綱10は麻製等による頑丈なもので、吊物バトン1
の昇降時に現場操作員により実際に上昇方向又は下降方
向に手引き操作されるものである。
【0021】以上の構成が、手動式吊物バトンとしての
基本的な構成であり、手引き綱10を現場操作員が引く
ことによりカウンタウエイト7が上昇又は下降すること
により、このカウンタウエイト7に滑車6を経てワイヤ
2で連結されている吊物バトン1が下降又は上昇する。
即ち、吊物バトン1とカウンタウエイト7とは滑車6を
介して天秤の重りの状態と同様であり、力を加えない状
態で吊物バトン1の負荷荷重とカウンタウエイト7とが
常に重量均衡状態にあれば、静止し、かつ、上昇又は下
降のための操作力も軽いものとなる。
【0022】ところが、現実にはカウンタウエイト7の
増減ステップがあるため、吊物バトン1の負荷荷重とは
必ずしも一致せず、重量不均衡を生ずる。また、カウン
タウエイト7の重量変更時にはカウンタウエイト7をそ
のウエイト積み位置まで移動させる(下降させる=吊物
バトン1側を上昇させる)必要があるが、吊物バトン1
に対する吊物の仕込み時やその撤収時等にあっては、吊
物バトン1の負荷荷重に大きな変化を来たすため、重量
不均衡も大きなものとなり、現場操作員の労力負担が大
きなものとなる。特に、このような重量不均衡がある
と、吊物バトン1の上昇又は下降に際しての始動時や停
止時の労力は極めて大きなものとなってしまう。
【0023】このようなことから、本実施の形態では、
トルクモータ11が付加されている。このトルクモータ
11はワイヤ2の移動に伴い回転する滑車6のトラクシ
ョンドラム12に対してベルト13により連結されてい
る。これにより、トルクモータ11は滑車6を介して手
引き綱10に対してトルクによる補助力を付与し得る構
成とされている。このトルクモータ11にはその出力ト
ルク及び出力周波数の制御を受け持つインバータ14が
接続されている。このインバータ14はアシスト制御盤
15上に設けられ、その設定を切換えるシーケンサ16
が接続されている。このシーケンサ16にはこのシーケ
ンサ16と現場操作員とをインターフェースする足踏み
ペダル式スイッチ17が接続されている。この足踏みペ
ダル式スイッチ17はトルクモータ11によりトルクを
かける方向及びそのタイミングを設定するものであり、
例えば、左側ペダルが上昇用、右側が下降用で、アクセ
ルペダルとブレーキペダルの如く、片足の踏み替えによ
り選択操作し得るように構成されている。また、シーケ
ンサ16と足踏みペダル式スイッチ17との間には選択
スイッチ(後述する)及び操作タイミングを表示する綱
元表示灯18,19等を有する現場操作箱20が設けら
れている。また、シーケンサ16に対応しこのシーケン
サ16に接続されたシーケンサ21や、後述するトルク
切換スイッチ等を備えて操作指示者により操作される操
作盤22が設けられている。
【0024】このような構成において、手引き綱10を
引くことによりカウンタウエイト7が上昇又は下降する
ことで、吊物バトン1が下降又は上昇するが、このとき
のワイヤ2の動きに伴い滑車6も回転する。このとき、
滑車6のトラクションドラム12にベルト13により接
続されたトルクモータ11を適宜駆動させることによ
り、吊物バトン1の負荷荷重とカウンタウエイト7との
重量不均衡を是正する方向にトルクをかける。このと
き、トルクモータ11によりトルクをかける方向とその
タイミングは、現場操作員が足踏みペダル式スイッチ1
7を足で操作することにより決定する。また、トルクモ
ータ11が出力するトルクは、現場操作員の安全を確保
するために成人男性一人分の腕力に相当する30kgf
以内で、かつ、現場操作員が安全に対応し得る手引き綱
10の最高速度120m/分に規制された条件下で、例
えば、3段階に設定されている。一例としては、この補
助力は、約30kgfを発生するHモード(最大モー
ド)、約20kgfを発生するMモード、約10kgf
を発生するLモードとが選択自在に設定されており、操
作盤22での操作指示者によるトルク切換スイッチ操作
により選択設定される。このような操作指示者による選
択信号等は、シーケンサ21,16に入力され、シーケ
ンサ16によりインバータ14がコントロールされるこ
とにより、このインバータ14が所望の方向及びトルク
となるようにトルクモータ11を制御する。
【0025】そこで、現場操作員による手動の吊物バト
ン1の操作時に、操作指示者が吊物バトン1の負荷荷重
とカウンタウエイト7との重量不均衡の大きさに合せて
発生させる補助力(トルク)としてH,M又はLモード
の何れかを予め選択切換えする。このような設定条件下
に、操作指示者が操作盤22を操作することにより操作
箱20における綱元表示灯18又は19を点灯させ、現
場操作員に合図を出す。この合図を確認した現場操作員
は足踏みペダル式スイッチ17の補助力を発生させたい
方向(上昇方向又は下降方向)のペダルを踏みながら手
引き綱10を操作することにより、吊物バトン1を上昇
又は下降移動させる。移動している吊物バトン1を停止
させる際には、その移動方向とは逆方向の足踏みペダル
式スイッチ17のペダルを短時間踏むことにより制動を
かけて停止させることができる。
【0026】現場操作員が補助力を発生させたい方向の
足踏みペダル式スイッチ17のペダルを踏んでいる間、
手引き綱10を引くことにより回転するトラクションド
ラム12に、ベルト13により連結されているトルクモ
ータ11がインバータ14の制御により現場操作員が補
助力を発生させたい方向に指定のトルクを発生させる。
このため、現場操作員としては、自分の腕力に、トルク
モータ11による発生トルク分の力が重量不均衡を是正
する方向の補助力として加わった、労力の軽い感覚で手
引き綱10を引くことができる。よって、重量不均衡が
あっても労力の軽い状態で手引きによる微妙な感覚を出
しながら吊物バトン1を操作することができる。
【0027】ここに、本実施の形態で用いているトルク
モータ11の回転速度−トルク曲線を図2に示し、通常
の誘導モータとのトルク特性の違いを図3に示す。この
トルクモータ11の定格値は、AC200V,50H
z,375rpmである。トルクモータは、その停止時
(回転数0の起動時を含む)に最大トルクが得られ、起
動時に流れる電流を定格時間通り流せるのに対し、通常
の誘導モータでは100%近くで最大トルクとなり、起
動時には大きな電流が短時間流れるだけである。また、
トルクモータによれば、全速運転だけが目的でなくトル
クを発生したまま連続拘束することが可能であり、印加
電圧を変えることにより発生トルクを自由に変更でき、
発生トルクを変えることにより回転速度の変更が可能で
あり、制動時のトルクが大きい、といった特長を有す
る。本実施の形態では、このような特長を有するトルク
モータ11を用いて手引き綱10に不均衡を是正する方
向にトルクを付与しているので、特に停止状態から吊物
バトン1を上昇方向又は下降方向に起動させるときの労
力負担の大きい動き出し動作を極めて軽い労力で円滑に
行なわせることができ、舞台演出上、好ましいものとな
る。
【0028】ここに、上述のようなトルクモータ11の
トルク切換え及び必要な補助力を発生させるための電気
的な構成例を図4に示す回路図により説明する。まず、
インバータ14はAC200V,50Hzの3相交流電
源23に対してコンタクタ(MC1)24により開閉さ
れる電源スイッチ25を介して接続され、このインバー
タ14に対してコンタクタ(MC2)26により開閉さ
れるスイッチ27を介してトルクモータ11が接続され
ている。
【0029】また、本実施の形態では、1つのインバー
タ14が4台の吊物バトン1に対して共通化されて1セ
ットとされており(舞台演出上、4台の吊物バトン1を
同時に使用することは殆どないため)、操作する吊物バ
トン1を選択する必要があり、このため、シーケンサ1
6,21が使用され盤15,22間の配線を減らしたり
補助リレー数の低減が図られている。なお、シーケンサ
16,21がアシスト制御盤15側と操作盤22との両
方に設けられているのは、製作上の都合(ソフトの標準
化)のためであり、必ずしも双方に備える必要はない。
【0030】ここに、操作盤22側においては、トルク
切換スイッチ28、スタンバイ(STAND-BY)スイッチ2
9、ゴーサイン(GO)スイッチ30が設けられ、これら
のスイッチ28,29,30に対応してシーケンサ21
中にはリレーコイル31,32,33が設けられ、さら
に、各リレーコイル31,32,33により開閉される
リレー接点34,35,36が設けられ、リレー接点3
4,35,36毎にトルク切換ランプ37、スタンバイ
ランプ38、ゴーサインランプ39が接続されている。
【0031】このシーケンサ21はアシスト制御盤15
側のシーケンサ16とPリンク(プロセッサリンク)40
により接続されている。また、アシスト制御盤15側に
おいて、インバータ14はそのTリンクインタフェース
41がTリンク(シーケンサターミナルリンク)42を
介してシーケンサ16に接続されている。さらに、この
シーケンサ16にはTリンク42を介してI/Oターミ
ナル43が接続されている。このI/Oターミナル43
にはコンタクタ24,26が接続されたリレー接点4
4,45、現場操作箱20のスタンバイランプ18、ゴ
ーサインランプ19が各々接続されたリレー接点46,
47、現場操作箱20のスタンバイスイッチ48が接続
されたリレーコイル49、足踏みペダル式スイッチ17
の上昇スイッチ50、下降スイッチ51が各々接続され
たリレーコイル52,53を備えている。なお、足踏み
ペダル式スイッチ17もインバータ14と同様に4台の
吊物バトン1に対して共用されており、現場操作員が操
作しようとする現場操作箱20に対して接続して使用す
るものであり、各現場操作箱20に対して着脱自在とさ
れている。
【0032】このような構成において、トルクモータ1
1により発生させるトルクの切換えについて説明する。
操作盤22において現場操作員に操作指示を出す操作指
示者が居るときに操作盤22のトルク切換スイッチ28
を押すことにより、シーケンサ21,16に信号が入力
される。即ち、トルク切換スイッチ28を押すとシーケ
ンサ21に信号が入力され、対応するリレーコイル31
によりリレー接点34が閉じることによりトルク切換ラ
ンプ37が点灯する。これに並行して、Pリンク40を
介してシーケンサ16にトルク設定値が送信される。こ
こに、トルク切換スイッチ28はこのスイッチを押す毎
にHモード(30kgf)−Mモード(20kgf)−
Lモード(10kgf)の3つのモードがシーケンサ2
1,16のプログラム処理により順番に選択される。選
択されているモードの設定値がシーケンサ16からTリ
ンク42、Tリンクインタフェース41を介してインバ
ータ14に送信され、設定される。
【0033】次に、実際の手引き操作に伴う補助力発生
時について説明する。例えば操作指示者が操作盤22の
スタンバイスイッチ29を押すことによりシーケンサ2
1,16に信号が入力される。シーケンサ21内のプロ
グラム処理により所定の条件を満たしているときには、
シーケンサ16からI/Oターミナル43に信号が出力
され、リレー接点44,45が閉じることによりコンタ
クタ24,26がオンし、インバータ14及びトルクモ
ータ11に対して電源供給が可能となる。このとき、ス
タンバイスイッチ29を押すとシーケンサ21に信号が
入力され、対応するリレーコイル32によりリレー接点
35が閉じることによりスタンバイランプ38が点灯す
る。現場操作箱20側でも同様にスタンバイランプ18
が点灯し、現場操作員に操作指示者の指示が伝わる。こ
こに、スタンバイランプ38,18の点灯の仕方は、H
モード時:高速点滅、Mモード:中速点滅、Lモード:
低速点滅となるように設定されている。そこで、現場操
作員はスタンバイランプ18が点灯している現場操作箱
20に対応する手引き綱10に関して足踏みペダル式ス
イッチ17を接続して操作準備をする。このとき、現場
操作箱20の選択スイッチ48を押すことにより、操作
しようとする吊物バトン1(現場操作箱20)の選択が
なされる。
【0034】その後、操作指示者が操作盤22のゴーサ
インスイッチ30を押すことによりシーケンサ21,1
6に信号が入力される。ゴーサインスイッチ30を押す
とシーケンサ21に信号が入力され、対応するリレーコ
イル33によりリレー接点36が閉じることによりゴー
サインランプ39が点灯する。現場操作箱20側でも同
様にスタンバイランプ19が点灯し、現場操作員に操作
指示者の指示が伝わる。そこで、現場操作員が足踏みペ
ダル式スイッチ17の上昇スイッチ50側のペダル又は
下降スイッチ51側のペダルを踏みながら、手引き綱1
0を操作する。足踏みペダル式スイッチ17の上昇スイ
ッチ50又は下降スイッチ51を閉じることにより、上
昇又は下降の信号がシーケンサ16に入力される。この
シーケンサ16内のプログラム処理により上昇又は下降
指令がTリンク42、Tリンクインタフェース41を介
してインバータ14に送信される。そこで、インバータ
14はトルク切換えにより予め設定された設定値と、上
昇又は下降方向への運転指令により、入力される商用交
流電源の電圧及び周波数を変換してトルクモータ11に
出力する。トルクモータ11はインバータ14からの出
力電圧及び出力周波数に応じたトルクを発生し、前述し
たように手引き綱10に重量不均衡を是正する方向に補
助力として付与する。
【0035】このような補助力の付与は、足踏みペダル
式スイッチ17を踏んでいる間、継続される。足踏みペ
ダル式スイッチ17から足を離すと、シーケンサ16へ
の信号が途絶え、このシーケンサ16からインバータ1
4への信号も途絶え、インバータ14からトルクモータ
11への出力電圧がなくなるためトルクモータ11が停
止する。この停止操作に際しては、足踏みペダル式スイ
ッチ17から足を離せばよいが、急速に止めたいときに
は、停止より少し前のタイミングで逆側のペダルに踏み
替えれば、逆転制動がかかり、速やかに停止させること
ができる。
【0036】次に、本実施の形態における補助力等の設
定値について説明する。まず、トルクモータ11により
手引き綱10に付与する補助力に付いて説明する。吊物
バトン1の手引き操作に要する力は、 カウンタウエイト7は1枚分の重量ステップでの増
減となるので、このバランス残分 ワイヤ2の自重分(7〜8kgf程度)が、滑車6
を境に吊物バトン1側とカウンタウエイト7側とに振り
分けられるが、その振り分け量がバトン位置により変わ
る分 走行抵抗分(吊物バトン1の負荷重量が重くなれば
カウンタウエイト7も重くなり走行抵抗も増す) 吊物バトン1の負荷重量とカウンタウエイト7の運
動エネルギー付加(加速)、制動(減速)分 吊物バトン1の負荷(重量)増加時、カウンタウエ
イト7の積み増しをするため、カウンタウエイト7の積
み位置に吊物バトン1を移動させなければならないが
(上昇させる)、取り敢えずのアンバランス分(吊物の
撤収時のウエイトの積みべらし時も同様) であり、これらを実状の数値で表すと、以下の通りであ
る。
【0037】吊物バトン1の手引き操作に要する力は、
通常、〜の合計が10〜30kgfであり1人作業
とされ、、〜の合計が20〜60kgf(ときに、
60kgf以上)であり、1〜2人(ときに、3人)作
業とされている。また、手引き操作の姿勢で出せる力
は、通常的には、成人男子1人分の腕力として30kg
f以下である。このようなことから、トルクモータ11
により付与し得る補助力の最大値を前述したように成人
男子1人分の腕力相当の30kgf以下に規制している
ものである。
【0038】また、操作に慣れた現場操作員が軽負荷時
又はカウンタウエイト7の調整時にウエイト側を下降さ
せる際に最高速度が出るが、現状では、その最高速度が
約120m/分であるので、現場操作員等の安全を考慮
し、トルクモータ11使用時の手引き綱10の最高速度
も前述したように120m/分以下なる安全速度範囲内
に収まるように規制されている。
【0039】ここに、トルクモータ11は起動時に最高
トルクが出て速度上昇とともにトルクが減少し、発生ト
ルク最小でほぼ同期回転数(最高回転数)となるので、
トルクモータ11の仕様と滑車6等のプーリ比とを適切
に設定すれば、トルクモータ11の起動時に手引き綱1
0上のトルク(補助力)が30kgfとなり、また、同
期回転数でも手引き綱10の最高速度が120m/分を
越えないように規制できる。
【0040】より具体的には、手引き綱10の最高速度
を120m/分としているが、このとき、滑車6の径を
考慮すると、トルクモータ11の回転速度は約300r
pmである。本実施の形態で用いているトルクモータ1
1の定格値が、AC200V,50Hz,375rpm
であるので、このときの印加電圧はAC160V,40
Hzである。そこで、Hモード時に、この電圧AC16
0Vを発生させる設定値をインバータ14に送信する機
能をシーケンサ16のプログラムに持たせればよい。そ
して、Mモード、Lモードに関しては、Hモードを基準
として、各々3/4,2/4、つまり、AC120V,
30HzとAC80V,20Hzなる設定とすればよ
い。前述した図2において、各モード時の回転速度−ト
ルク曲線は、Hモード:、Mモード:、Lモード:
として示される。この回転速度−トルク曲線からHモ
ード時の停止状態の軸トルクは約260kgfであり、
滑車径を考慮すると、手引き綱10上では約35kgf
となる(ただし、摩擦抵抗等の機械ロスを含まない)。
【0041】もっとも、これらの設定値は一例に過ぎ
ず、トルクモータ11の駆動電源として汎用のインバー
タ14を使用しているので、最高トルク値(最大補助
力)や最高回転数(最高速度)は、当該手引きバトンア
シストシステム設置後、適宜変更設定し得ることはもち
ろんである。即ち、トルクモータ11のトルクは印加電
圧の自乗に比例するが、連続的に出力電圧を選べるイン
バータ14を駆動電源として使用することにより、容易
に補助力を変更できる。
【0042】本発明の第二の実施の形態を図5に基いて
説明する。第一の実施の形態で示した部分と同一部分は
同一符号を用いて示し、説明も省略する。本実施の形態
では、プーリ8,9に対して荷重計であるロードセル5
4,55が連結されている。即ち、ロードセル54はプ
ーリ8が下方向に引っ張られる力を、ロードセル55は
プーリ9が上方向に引っ張られる力を、吊物バトン1の
負荷荷重とカウンタウエイト7との重量不均衡として検
出するもので、これらのロードセル54,55の検出信
号はシーケンサ16に取り込まれている。また、手引き
綱10の一部には、その移動をロックさせるブレーキ5
6が設けられている。従って、ブレーキ56で手引き綱
10をロックすることにより、カウンタウエイト7の移
動をロックし、これにより、吊物バトン1の移動をロッ
クすることができる。
【0043】ここに、ブレーキ56により手引き綱10
がロックされているときに、吊物バトン1の負荷荷重と
カウンタウエイト7との重量不均衡は、吊物バトン1側
の負荷荷重の方が大きい場合にはプーリ9を引き上げよ
うとする力として作用し、逆に、カウンタウエイト7側
の重量の方が大きい場合にはプーリ8を引き下げようと
する力として作用する。そこで、ロードセル54,55
を図示の如く設置することにより、何れの場合であって
も、その引っ張り力を検出することで、吊物バトン1の
負荷荷重とカウンタウエイト7との重量不均衡の程度と
方向性とがわかる。そこで、ロードセル54,55の検
出値をシーケンサ16に取り込み、内部の演算回路によ
りその不均衡を是正するようなインバータ14からの出
力電圧、出力周波数を決定してインバータ14に設定す
ることができる。
【0044】このように設定された状態で、ブレーキ5
6を解放し、足踏みペダル式スイッチ17の上昇スイッ
チ50側のペダル又は下降スイッチ51側のペダルを踏
みながら、手引き綱10を操作することにより、インバ
ータ14は設定された出力電圧、出力周波数を発生し、
トルクモータ11は不均衡を是正するために最適なトル
クを発生する。
【0045】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、手引き綱
に対してトルクを付与するトルクモータと、吊物バトン
の負荷荷重とカウンタウエイトとの重量不均衡を是正す
る方向にトルクによる補助力を発生させるようにトルク
モータの出力トルク及び出力周波数を制御するインバー
タとを備え、吊物バトンを上昇又は下降させるために操
作する手引き綱を引く際に、インバータにより制御を受
けているトルクモータで吊物バトンの負荷荷重とカウン
タウエイトとの重量不均衡を是正する方向にトルクによ
る補助力を付与するようにしたので、現場操作員の労力
負担を軽減させた状態で、微妙な操作が可能な手動式の
吊物バトンの操作が可能となり、特に、起動時に最高ト
ルクが出るトルクモータを用いているので、吊物バトン
の負荷荷重とカウンタウエイトとの重量不均衡があって
も、始動時の労力負担が軽く始動性のよい操作が可能と
なる。
【0046】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の舞台機構装置において、トルクモータは滑車に接続
され、この滑車を介して手引き綱に対してトルクを付与
するようにしたので、既存の手動式吊物バトンを利用し
て簡単に実現することができる。
【0047】請求項3記載の発明によれば、請求項1又
は2記載の舞台機構装置において、トルクモータにより
補助力が付与される手引き綱の最高速度が安全速度範囲
内に規制されているので、吊物バトンを上昇又は下降さ
せるために操作する手引き綱を引く際に、トルクモータ
により補助力を付与するが、手引き綱の最高速度が安全
速度を越えることがなく、安全に舞台演出に貢献でき
る。
【0048】請求項4記載の発明によれば、請求項1,
2又は3記載の舞台機構装置において、トルクモータの
駆動電源として連続的に出力電圧を選定できる汎用のイ
ンバータを用いることで、トルクモータにより手引き綱
に付与される補助力を、インバータにより吊物バトンの
負荷荷重の変化に応じて可変自在としたので、トルクモ
ータにより付与する補助力を吊物バトンの負荷荷重の変
化に応じて適正に変更設定でき、実状に則した最適な制
御が可能となる。
【0049】請求項5記載の発明によれば、請求項1,
2,3又は4記載の舞台機構装置において、トルクモー
タにより手引き綱に対して補助力をかける方向及びその
タイミングを設定する足踏みペダル式スイッチを備える
ことで、手引き綱を手で操作する現場操作員にとって足
踏みペダル式スイッチの足踏み操作で補助力をかける方
向及びそのタイミングを設定操作できるので、作業性の
よいものとなる。
【0050】請求項6記載の発明によれば、請求項1記
載の舞台機構装置において、吊物バトンの負荷荷重とカ
ウンタウエイトとの重量不均衡を検出する荷重計を備
え、この荷重計により検出された重量不均衡を是正する
ようインバータによりトルクモータによる補助力を制御
するようにしたので、現実に検出された吊物バトンの負
荷荷重とカウンタウエイトとの重量不均衡に応じた最適
な補助力の設定の下に、重量不均衡を適正に是正して、
労力を最大限軽減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態を示す手引きバトン
アシストシステムの概略構成図である。
【図2】モータ回転数−モータ軸トルク曲線を示す特性
図である。
【図3】トルクモータと誘導モータとを対比してモータ
回転数−トルク曲線を示す特性図である。
【図4】電気制御系の結線を示す回路図である。
【図5】本発明の第二の実施の形態を示す手引きバトン
アシストシステムの概略構成図である。
【符号の説明】
1 吊物バトン 2 ワイヤ 6 滑車 7 カウンタウエイト 10 手引き綱 11 トルクモータ 14 インバータ 17 足踏みペダル式スイッチ 54 荷重計 55 荷重計

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吊物バトンに対して滑車に掛け渡された
    ワイヤを介してカウンタウエイトが連結され、一部に前
    記カウンタウエイトが連結された無端状の手引き綱によ
    る前記カウンタウエイトの上昇又は下降操作に伴い、前
    記ワイヤ及び前記滑車を介して前記吊物バトンを下降又
    は上昇させる舞台機構装置において、前記手引き綱に対
    してトルクを付与するトルクモータと、前記吊物バトン
    の負荷荷重と前記カウンタウエイトとの重量不均衡を是
    正する方向に前記トルクによる補助力を発生させるよう
    に前記トルクモータの出力トルク及び出力周波数を制御
    するインバータとを備えることを特徴とする舞台機構装
    置。
  2. 【請求項2】 前記トルクモータは前記滑車に接続さ
    れ、この滑車を介して前記手引き綱に対してトルクを付
    与することを特徴とする請求項1記載の舞台機構装置。
  3. 【請求項3】 前記トルクモータにより補助力が付与さ
    れる前記手引き綱の最高速度が安全速度範囲内に規制さ
    れていることを特徴とする請求項1又は2記載の舞台機
    構装置。
  4. 【請求項4】 前記トルクモータにより前記手引き綱に
    付与される補助力を、前記インバータにより前記吊物バ
    トンの負荷荷重の変化に応じて可変自在としたことを特
    徴とする請求項1,2又は3記載の舞台機構装置。
  5. 【請求項5】 前記トルクモータにより前記手引き綱に
    対して補助力をかける方向及びそのタイミングを設定す
    る足踏みペダル式スイッチを備えることを特徴とする請
    求項1,2,3又は4記載の舞台機構装置。
  6. 【請求項6】 前記吊物バトンの負荷荷重と前記カウン
    タウエイトとの重量不均衡を検出する荷重計を備え、こ
    の荷重計により検出された重量不均衡を是正するよう前
    記インバータにより前記トルクモータによる補助力を制
    御するようにした請求項1記載の舞台機構装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012209060A (ja) * 2011-03-29 2012-10-25 Takaoka Electric Mfg Co Ltd 電動操作装置
KR101222830B1 (ko) 2012-04-30 2013-01-15 주식회사 터보이엔지 무대장치용 바튼
KR20210019719A (ko) * 2019-08-13 2021-02-23 한국해양과학기술원 해양관측을 위한 이동형 윈치
KR102445022B1 (ko) * 2021-12-10 2022-09-19 유성보 걸이대 무게를 측정할 수 있는 무대기계장치

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