JP2000266144A - 油圧式オートテンショナ - Google Patents

油圧式オートテンショナ

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JP2000266144A JP11066530A JP6653099A JP2000266144A JP 2000266144 A JP2000266144 A JP 2000266144A JP 11066530 A JP11066530 A JP 11066530A JP 6653099 A JP6653099 A JP 6653099A JP 2000266144 A JP2000266144 A JP 2000266144A
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彰夫 倉本
Tomiyasu Hirano
富保 平野
Kikuya Ichiishi
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高さ方向に制約を受けることなくコンパクト
化を図ることのできる油圧式オートテンショナを得る。 【解決手段】 油圧式オートテンショナ1は、ケーシン
グ2の内部に内筒7を備え、内筒7のシリンダ孔7aに
はプランジャ30が進入している。プランジャ30の端
面とシリンダ孔7aとの間には高圧油室18が形成さ
れ、内筒7の外周には仕切管12が設けられている。内
筒7の外周面と仕切管12の内周面との間には油通路1
3が形成され、仕切管12の外周面とケーシング2の内
周面との間には低圧油室19が形成される。高圧油室1
8と低圧油室19とは油通路13を介して連通し得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無端環状の平ベル
ト、Vベルト、歯付ベルト、チェーン等の伝動部材に適
度な張力(テンション)を自動的に与えるための油圧式
オートテンショナに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の油圧式オートテンショナとして
は、実公平3−13647号公報に記載のものが知られ
ている。図6及び図7は同公報記載の構造を示し、遊び
滑車45によってVベルト46に適度なテンションが与
えられる。遊び滑車45はアーム47の先端に回動可能
に取り付けられ、アーム47の基端は軸部48に揺動可
能に取り付けられている。アーム47の中央部には油圧
式オートテンショナ50が図示しない固定部材によって
連結されている。
【0003】油圧式オートテンショナ50は、有底筒状
のシリンダ51と、シリンダ51の開口端部からシリン
ダ51内に進入するプランジャ52と、プランジャ52
の下端部に接続されてシリンダ51内をクリアランス6
2をもって上下摺動可能なピストン53と、シリンダ5
1の開口端部に設けられてプランジャ52に摺接するオ
イルシール54とを備え、プランジャ52の上端が前記
アーム47に連結されている。
【0004】シリンダ51内の下部にはピストン53に
押圧される高圧油室55が形成され、ピストン53より
上方には低圧油室56が形成されている。プランジャ5
2及びピストン53にはこれらを連通する通路57が設
けられ、ピストン53の下面には逆止弁58が取り付け
られている。プランジャ52の上部にはシリンダ51内
を上下摺動可能な軸受59が取り付けられ、シリンダ5
1内の段付き部には環状のばね座60が支持されてい
る。ばね座60と軸受59との間には、プランジャ52
及びピストン53を上方へ付勢するリターンスプリング
61が組み込まれている。
【0005】油圧式オートテンショナ50は、Vベルト
46のテンションが過小になると、図6に示すように、
プランジャ52及びピストン53が上方向に移動する。
このとき、高圧油室55の圧力が低圧油室56の圧力よ
り一時的に低下するので、逆止弁58が通路57を解放
して、同図に矢印で示すように、オイルが通路57を経
て低圧油室56から高圧油室55へと流れる。一方、V
ベルト46のテンションが過大になると、図7に示すよ
うに、プランジャ52及びピストン53が下方向に移動
する。このとき、ピストン53によって高圧油室55の
オイルが圧縮されるため、同図に矢印で示すように、オ
イルがクリアランス62を経て高圧油室55から低圧油
室56へとリークする。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記油圧式
オートテンショナ50は、高圧油室55と低圧油室56
とが高さ方向直列に配置されているため高さ方向に制約
を受け、コンパクト化するには限界があった。
【0007】そこで、本発明の目的は、上記課題を解決
し、高さ方向に制約を受けることなくコンパクト化を図
ることのできる油圧式オートテンショナを提供すること
にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の油圧式オートテンショナは、ケーシングの
内部に該ケーシングの内径より外径が小さい内筒を設
け、該内筒の内側に形成したシリンダ孔にプランジャが
進入して該プランジャの端面と該シリンダ孔との間に高
圧油室を形成する油圧式オートテンショナにおいて、内
筒の外周に仕切管を設け、内筒の外周面と仕切管の内周
面との間に油通路を形成し、仕切管の外周面とケーシン
グの内周面との間に低圧油室を形成し、高圧油室と低圧
油室とが油通路を介して連通し得ることを特徴としてい
る。
【0009】ここで、仕切管としては、内筒の上部外周
面に固定されて内筒の残部外周面との間に油通路を形成
するものを例示できる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の油圧式オートテン
ショナを具体化した実施形態について、図1〜図4を参
照して説明する。この油圧式オートテンショナは、無端
環状の平ベルト、Vベルト、歯付ベルト、チェーン等の
伝動部材に適度なテンションを自動的に与えるための汎
用品である。油圧式オートテンショナと伝動部材との間
の構造は、特に限定されず、例えば図5に示すような態
様で使用できる。同図においては、Vベルト40が滑車
41と遊び滑車42に巻き掛けられている。遊び滑車4
2はアーム43の先端に回動可能に取り付けられ、アー
ム43の基端は軸部44に揺動可能に取り付けられてい
る。アーム43の中央部には油圧式オートテンショナ1
が連結されている。
【0011】油圧式オートテンショナ1は、有底筒状の
ケーシング2を備え、ケーシング2の下面に一体形成さ
れた取付部3には、環状のカラー4がドライベアリング
5を介して回動可能に設けられている。ケーシング2の
内周下部には縮径した被圧入部6が設けられている。
【0012】ケーシング2内には、ケーシング2の内径
より一回り小さい外径をもつ有底の内筒7が挿入され、
その下端部が被圧入部6に圧入固定されている。内筒7
の内側は後出のピストン部31が進入可能なシリンダ孔
7aとなっている。内筒7は、高さ方向途中部8の外径
が上部9及び下部10より小さくなっており、途中部8
の上端にはシリンダ孔7aに連通する左右の横孔11が
貫設されている。内筒7の外周には筒状の仕切管12が
上部9から途中部8に亘って設けられ、上部9の外周面
に固定されている。内筒7の途中部8の外周面と支切板
12の内周面との間には油通路13が形成されている。
また、内筒7の上部9の内径は途中部8及び下部10の
内径より小さくなっている。
【0013】ケーシング2の開口端部から内筒7のシリ
ンダ孔7aには、プランジャ30の下端部に設けられた
棒状のピストン部31が摺動のために必要最小限のクリ
アランス14,15をもって上下摺動可能に進入してい
る。ここで、前述のように内筒7の上部9の内径は途中
部8及び下部10の内径より小さいため、ピストン部3
1と上部9との間に形成される第2クリアランス15
は、途中部8及び下部10との間に形成される第1クリ
アランス14より狭くなる。なお、図において16は係
合リングである。プランジャ30の上端部の取付部32
には、環状のカラー4がドライベアリング5を介して回
動可能に設けられ、該カラー4が、例えば図5のアーム
43に連結される。
【0014】ピストン部31は、その下端面及び左右外
周面で開口する断面T字状の連通孔33を備え、連通孔
33より上方の途中部が縮径して内筒7の内周面との間
に空間17を形成するようになっている。ピストン部3
1の下端面には凹部34が設けられ、連通孔33を開閉
する逆止弁35が取り付けられている。この逆止弁35
は、チェックボール35aと、凹部34に嵌合された弁
リテーナ35bと、チェックボール35aを上方へ付勢
する弁スプリング35cとから構成されている。
【0015】シリンダ孔7aとピストン部31の下端面
との間には高圧油室18が形成され、仕切管12の外周
面とケーシング2の内周面との間には低圧油室19が形
成されている。高圧油室18と低圧油室19には適量の
オイルが入れられている。高圧油室18と低圧油室19
とは、油通路13と連通孔33と逆止弁35とを介して
低圧油室19から高圧油室18への一方向に連通可能と
なっている。また、第1クリアランス14は、オイルを
高圧油室18から低圧油室19へ油通路13を経てリー
クさせられるようになっている。なお、第1クリアラン
ス14より狭い第2クリアランス15からはオイルはリ
ークしないようになっている。
【0016】プランジャ30の上部であって取付部32
より下部には、ケーシング2の開口に進入した長めの外
筒と、プランジャ30の外周に圧入された短めの内筒
と、両筒の上端部を塞ぐ天井部とが一体形成されたスプ
リングカバー20が圧入固定されている。スプリングカ
バー20の天井部の下面と、被圧入部6の上面に設置さ
れたスプリングシート21との間には、リターンスプリ
ング22が圧縮状態で装着され、プランジャ30を上方
へ付勢している。ケーシング2の開口端部内周の段付き
部には、スプリングカバー20の外筒に摺接するシール
リング23が装着され、該シールリング23は同開口端
部内周の溝に嵌着されたストッパリング24に下方から
係止して抜けないようになっている。25はシールリン
グ23のインサート金具である。
【0017】こうして、スプリングカバー20の外筒
は、低圧油室19からケーシング2の開口端部を越えて
上方へ突出し得るようになっており、該スプリングカバ
ー20の外筒とプランジャ30との間にリターンスプリ
ング22が配されているため、テンショナ全体の高さを
高くしなくても、リターンスプリング22の取り付け高
さを最大限に確保することができる。よって、コンパク
トでありながら、高荷重を発揮する長いリターンスプリ
ング22を使用することができ、高張力用(例えば、高
変動トルクの四気筒エンジンやディーゼルエンジン等の
ベルト伝動部材)のテンショナに対応する。
【0018】プランジャ30の上部であって取付部32
より下部には、プランジャ30からケーシング2の開口
端部(特にスプリングカバー20とシールリング23)
を被いケーシング2の外周にまで配される樹脂製のダス
トカバー26が取り付けられ、該ダストカバー26はプ
ランジャ30と共に上下動するようになっている。ダス
トカバー26は、ケーシング2の外周に配された筒部2
7と、該筒部27の上端を塞ぐプレート状の蓋部28と
が一体に形成されものである。蓋部28の内周縁は、プ
ランジャ30の上部に一体形成されたフランジ部36
と、スプリングカバー20の天井部の上面とによって締
め代をもって挟持されており、確実にシールされてい
る。
【0019】以上のように構成されたオートテンショナ
1を、例えば図5に示すように使用したときの作用を説
明する。
【0020】リターンスプリング22は常にプランジャ
30を上方へ付勢している。そして、Vベルト40のテ
ンションが過小になると、Vベルト40は遊び滑車42
及びアーム43を介して、前記リターンスプリング22
によるプランジャ30の上方への変位を許容し、図1に
示すように、ピストン部31が内筒7から退出する方向
に変位する。すると、高圧油室18の圧力が低圧油室1
9の圧力より一時的に低下し、逆止弁35が開き、図3
に矢印で示すように、低圧油室19内のオイルが油通路
13、横孔11及び空間17を順に経て連通孔33から
高圧油室18内に流入する。こうして、Vベルト40に
適度なテンションが加わる。
【0021】Vベルト40のテンションが過負荷等によ
り過大になると、Vベルト40は遊び滑車42及びアー
ム43を介して、プランジャ30を下方へ強く押圧す
る。すると、図2及び図4に矢印で示すように、高圧油
室18内のオイルは、空間17を間に挟んで2分割され
た第1クリアランス14から横孔11及び油通路13を
順に経て低圧油室19へリークする。よって、ピストン
部31を内筒7に深く進入させることができるため、V
ベルト40のテンションを軽減すると同時に、ベルト長
さの変化を吸収(自動調整)することができる。また、
高圧油室18内のオイルは第1クリアランス14から油
通路13を経て途中で空気に触れることなく低圧油室1
9へリークするので、空気を巻き込むおそれがない。な
お、内筒7の上部9・ピストン部31間の第2クリアラ
ンス15は、第1クリアランス14より狭く設定されて
いるので、同押圧時に高圧油室18内のオイルが第2ク
リアランス15から低圧油室19へリークする量は、実
質的に無い。
【0022】本実施形態の油圧式オートテンショナ1に
よれば、仕切管12を設けて油通路13を形成している
ので、低圧油室19を高圧油室18の外周に配すること
ができ、もって高さ方向に制約を受けることなくコンパ
クト化を図ることができる。
【0023】なお、本発明は前記実施形態に限定される
ものではなく、発明の趣旨から逸脱しない範囲で適宜変
更して具体化することもできる。
【0024】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明の油圧式オー
トテンショナによれば、高さ方向に制約を受けることな
くコンパクト化を図ることができる、という優れた効果
を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化した実施形態に係る油圧式オー
トテンショナの伸長状態を縦に切断して示す断面図であ
る。
【図2】同油圧式オートテンショナの圧縮状態を別の位
置で縦に切断して示す断面図である。
【図3】図1の要部拡大断面図である。
【図4】図2の要部拡大断面図である。
【図5】油圧式オートテンショナの一使用例を示す概略
図である。
【図6】従来の油圧式オートテンショナの伸長状態を示
す一部破断正面図である。
【図7】同油圧式オートテンショナの圧縮状態を示す一
部破断正面図である。
【符号の説明】
1 油圧式オートテンショナ 2 ケーシング 7 内筒 8 途中部 9 上部 10 下部 12 仕切管 13 油通路 18 高圧油室 19 低圧油室 30 プランジャ 31 ピストン部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 市石 喜久也 愛知県西尾市中畑町浜田下10番地 株式会 社オティックス内 Fターム(参考) 3J049 AA01 AA08 BB17 BB23 BB26 BC03 BC08 BD05 CA01 CA04

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーシングの内部に該ケーシングの内径
    より外径が小さい内筒を設け、該内筒の内側に形成した
    シリンダ孔にプランジャが進入して該プランジャの端面
    と該シリンダ孔との間に高圧油室を形成する油圧式オー
    トテンショナにおいて、前記内筒の外周に仕切管を設
    け、前記内筒の外周面と前記仕切管の内周面との間に油
    通路を形成し、前記仕切管の外周面と前記ケーシングの
    内周面との間に低圧油室を形成し、前記高圧油室と前記
    低圧油室とが前記油通路を介して連通し得ることを特徴
    とする油圧式オートテンショナ。
  2. 【請求項2】 前記仕切管は前記内筒の上部外周面に固
    定されて前記内筒の残部外周面との間に前記油通路を形
    成する請求項1記載の油圧式オートテンショナ。
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