JP2000266159A - 流体継手装置 - Google Patents

流体継手装置

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JP2000266159A
JP2000266159A JP11067405A JP6740599A JP2000266159A JP 2000266159 A JP2000266159 A JP 2000266159A JP 11067405 A JP11067405 A JP 11067405A JP 6740599 A JP6740599 A JP 6740599A JP 2000266159 A JP2000266159 A JP 2000266159A
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JP
Japan
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turbine
casing
working fluid
clutch
pump
Prior art date
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JP11067405A
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English (en)
Inventor
Nobuyuki Iwao
信幸 岩男
Yasushi Yamamoto
康 山本
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Isuzu Motors Ltd
Original Assignee
Isuzu Motors Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ロックアップクラッチの作動に影響を及ぼす
ことなく、ドラッグトルク低減することができる流体継
手装置を提供する。 【解決手段】 流体伝動装置は、ケーシングと、該ケー
シングに取り付けられポンプと、ポンプと対向して配設
されたタービンと、ケーシングとタービンとを係合する
ロックアップクラッチと、作動流体を循環せしめる作動
流体循環手段を具備している。作動流体循環手段には、
ロックアップクラッチによるケーシングとタービンとの
係合解除時に作動流体を供給する流体回路中に絞りが配
設されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原動機の回転トル
クを伝達するための流体継手装置、更に詳しくはロック
アップクラッチを備えた流体継手装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】流体継手(フルードカップリング)は船
舶用、産業機械用、自動車用の動力伝達継手として従来
から用いられている。流体継手は、原動機である例えば
ディーゼルエンジンのクランクシャフト(流体継手とし
ての入力軸)に連結されたケーシングと、該ケーシング
と対向して配設されケーシングに取り付けられたポンプ
と、該ポンプとケーシングによって形成された室にポン
プに対向して配設され入力軸と同一軸線上に配置された
出力軸に取り付けられたタービンとを具備している。こ
のような流体継手装置には、上記ケーシングとタービン
とを摩擦係合して両者を直結するロックアップクラッチ
が配設されている。このロックアップクラッチは、ケー
シングとタービンとの間に配設されケーシングとの間に
外側室を形成するとともにタービンとの間に内側室を形
成するクラッチフェーシングを装着したクラッチディス
クを備え、外側室と内側室およびポンプとタービンとに
よって形成される作動室を循環する作動流体の内側室側
と外側室側との圧力差によってケーシングとタービンと
を摩擦係合するように構成されている。このような流体
伝動装置のロックアップクラッチを作動してケーシング
とタービンとを摩擦係合する(以下ロックアップクラッ
チONという)ためには、伝達トルク、クラッチディス
クの径およびクラッチフェーシング材等に基づいて決定
されるかなり高い流体圧を作用せしめる必要がある。一
方、ケーシングとタービンとの摩擦係合を解除する(以
下ロックアップクラッチOFFという)ときには、ロッ
クアップクラッチON時に作用せしめていた流体圧を除
去するとともに、クラッチフェーシングの引きずりを防
止するためにロックアップクラッチON時と反対方向の
流体圧を作用せしめる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】而して、車両の駆動装
置に装備した流体継手においては、車両停止状態でエン
ジンが駆動され変速機の変速ギヤが投入されてる状態、
即ち入力軸が回転し出力軸が停止している状態では、そ
の特性上ドラッグトルクを有する。このドラッグトルク
は、流体継手の設計点を最大効率となる回転速度比、即
ちポンプとタービンとの回転速度比を0.95〜0.9
8位にとると、かなり大きくなる。ドラッグトルクが大
きいと、エンジンのアイドリング運転が著しく不安定と
なるとともに、この不安定な回転が駆動系に異常振動を
発生させる原因となる。また、ドラッグトルクが大きい
ことにより、アイドリング運転時の燃費が悪化する原因
にもなっている。このドラッグトルクは循環する作動流
体の流体圧が高い程大きく、従って、ドラッグトルクを
低減するためには循環する作動流体の流体圧下をげるこ
とが考えられるが、循環する作動流体の圧力を下げると
ロックアップクラッチの作動圧が不足して、最悪の場合
ロックアップ不能となる。従って、作動流体の流体圧は
ロックアップクラッチON時に作動圧不足が生じない圧
力に設定せざるを得ない。
【0004】本発明は上記事実に鑑みてなされたもの
で、その主たる技術的課題は、ロックアップクラッチの
作動に影響を及ぼすことなく、ドラッグトルクを低減す
ることができる流体継手装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上記主
たる技術的課題を解決するために、入力軸に連結された
ケーシングと、該ケーシングと対向して配設され該ケー
シングに取り付けられたポンプと、該ポンプと該ケーシ
ングによって形成された室に該ポンプと対向して配設さ
れ該入力軸と同一軸線上に配置された出力軸に取り付け
られたタービンと、該ケーシングと該タービンとの間に
配設され該ケーシングとの間に外側室を形成するととも
に該タービンとの間に内側室を形成するクラッチディス
クを備え、該ケーシングと該タービンとを係合または係
合解除するロックアップクラッチと、該外側室と該内側
室および該ポンプと該タービンとによって形成される作
動室に作動流体を循環せしめる作動流体循環手段と、を
具備する流体継手装置において、該作動流体循環手段
は、流体圧源から送給される作動流体を所定の流体圧に
調整するリリーフ弁と、該リリーフ弁によって所定の流
体圧に調整された作動流体の循環経路を制御する方向制
御弁と、該ロックアップクラッチによる該ケーシングと
該タービンとの係合解除時に該方向制御弁によって制御
された作動流体を供給する流体回路中に配設された絞り
とを具備する、ことを特徴とする流体継手装置が提供さ
れる。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明に従って構成された
流体継手装置の好適実施形態を図示している添付図面を
参照して、更に詳細に説明する。
【0007】図1には、本発明を適用した流体継手(フ
ルードカップリング)装置を自動車用エンジンと摩擦ク
ラッチとの間に配設した駆動装置の一実施形態が示され
ている。図示の実施形態における駆動装置は、原動機と
しての内燃機関2と本発明に従って構成された流体継手
装置4および摩擦クラッチ8とによって構成されてい
る。内燃機関2は図示の実施形態においてはディーゼル
エンジンからなっており、クランク軸21の端部には流
体継手装置4の後述するポンプ側が取り付けられる。
【0008】流体継手装置4は、ディーゼルエンジン2
に装着されたハウジング22にボルト23等の締結手段
によって取り付けられた流体継手ハウジング40内に配
設されている。図示の実施形態における流体継手装置4
は、ケーシング41とポンプ42およびタービン43を
具備している。
【0009】ケーシング41は、上記クランク軸21に
ボルト24によって内周部が装着されたドライブプレー
ト44の外周部にボルト441、ナット442等の締結
手段によって装着されている。なお、上記ドライブプレ
ート44の外周には、図示しないスタータモータの駆動
歯車と噛合する始動用のリングギヤ45が装着されてい
る。
【0010】ポンプ42は上記ケーシング41と対向し
て配設されている。このポンプ42は、椀状のポンプシ
ェル421と、該ポンプシェル421内に放射状に配設
された複数個のインペラ422とを備えており、ポンプ
シェル421が上記ケーシング41に溶接等の固着手段
によって取り付けられている。従って、ポンプ42のポ
ンプシェル421は、ケーシング41およびドライブプ
レート44を介してクランク軸21に連結される。この
ため、クランク軸21は流体継手装置4の入力軸として
機能する。
【0011】タービン43は上記ポンプ42とケーシン
グ41によって形成された室にポンプ42と対向して配
設されている。このタービン43は、上記ポンプ42の
ポンプシェル421と対向して配設された椀状のタービ
ンシェル431と、該タービンシェル431内に放射状
に配設された複数個のランナ432とを備えている。タ
ービンシェル431は、上記入力軸としての上記クラン
ク軸21と同一軸線上に配設された出力軸46にスプラ
イン嵌合されたタービンハブ47に溶接等の固着手段に
よって取り付けられている。
【0012】図示の実施形態における流体継手装置4
は、上記ケーシング41とタービン43とを直接伝動連
結するためのロックアップクラッチ50を具備してい
る。ロックアップクラッチ50は、ケーシング41とタ
ービン43との間に配設されケーシング41との間に外
側室40aを形成するとともにタービン43との間に内
側室40bを形成するクラッチディスク51を備えてい
る。このクラッチディスク51は、内周縁が上記タービ
ンハブ47の外周に相対回転可能でかつ軸方向に摺動可
能に支持されており、その外周部には上記ケーシング4
1と対向する面にクラッチフェーシング52が装着され
ている。また、クラッチディスク51の外周部における
内側室40b側には、環状の凹部53が形成されてお
り、この凹部53にそれぞれ支持片54によって支持さ
れた複数個のダンパースプリング55が所定の間隔を置
いて配設されている。この複数個のダンパースプリング
55の両側には上記クラッチディスク51に取り付けら
れた入力側リテーナ56が突出して配設されているとと
もに、各ダンパースプリング55間には上記タービン4
3のタービンシェル431に取り付けられた出力側リテ
ーナ57が突出して配設されている。
【0013】図示の実施形態におけるロックアップクラ
ッチ50は以上のように構成されており、その作動につ
いて説明する。上記内側室40b側の作動流体の圧力が
外側室40aの作動流体の圧力より高い場合、即ち後述
する作動流体循環手段によって供給される作動流体がポ
ンプ42とタービン43とによって形成される作動室4
aから内側室40bを通して外側室40aに流れる場合
には、上記クラッチディスク51が図1において左方に
押圧されるので、クラッチディスク51に装着されたク
ラッチフェーシング52がケーシング41に押圧されて
摩擦係合する(ロックアップクラッチON)。従って、
ケーシング41とタービン43は、クラッチフェーシン
グ52、クラッチディスク51、入力側リテーナ56、
ダンパースプリング55、出力側リテーナ57を介して
直接伝動連結される。一方、上記外側室40aの作動流
体の圧力が内側室40b側の作動流体の圧力より高い場
合、即ち後述する作動流体循環手段によって供給される
作動流体が外側室40aから内側室40bを通してポン
プ42とタービン43とによって形成される作動室4a
に循環する場合には、上記クラッチディスク51が図1
において右方に押圧されるので、クラッチディスク51
に装着されたクラッチフェーシング52はケーシング4
1と摩擦係合せず、従って、ケーシング41とタービン
43との伝動連結は解除されている。
【0014】図示の実施形態における流体継手装置4は
後述する作動流体循環手段の流体圧源としての油圧ポン
プ60を具備している。この油圧ポンプ60は上記流体
継手ハウジング40にボルト61等の固着手段によって
取り付けられポンプハウジング62に配設されている。
この油圧ポンプ60は、上記ポンプ42のポンプシェル
421に取り付けられたポンプハブ48によって回転駆
動されるように構成されている。なお、ポンプハブ48
は上記出力軸46を包囲するように突出形成されたポン
プハウジング62の筒状支持部620に軸受490によ
って回転可能に支持されている。また、図2および図3
に示すように後述する作動流体循環手段に関連して、出
力軸46に作動流体の通路460が設けられているとと
もに、出力軸46と筒状支持部620との間に作動流体
の通路461が設けられている。通路460は、その一
端が出力軸46の図において左端面に開口し上記外側室
40aと連通しており、その他端が出力軸46の外周面
に開口する径方向の通路462と連通している。また、
通路461は、上記ポンプ42とタービン43とによっ
て形成される作動室4aと筒状支持部620に設けられ
た連通穴621とを連通するように構成されている。
【0015】次に、流体継手に作動流体を循環せしめる
作動流体循環手段について、図2および図3を参照して
説明する。作動流体循環手段は作動流体を収容するリザ
ーブタンク65を具備しており、該リザーブタンク65
内の作動流体は上記油圧ポンプ60によって通路66に
吐出される。通路66に吐出された作動流体は、作動流
体の循環経路を制御する電磁方向制御弁67を介して上
記連通穴621と連通する通路68または上記通路46
2と連通する通路69に供給される。電磁方向制御弁6
7が除勢(OFF)している図2に示す状態のときに
は、通路66に吐出された作動流体は矢印で示すように
通路69、通路462、通路460、外側室40a、内
側室40b、ポンプ42とタービン43とによって形成
される作動室4a、通路461、連通穴621、通路6
8、戻り通路70、冷却器71および通路72を通して
リザーブタンク65に循環される。作動流体が図2にお
いて矢印で示すように循環するときは、外側室40aの
流体圧が内側室40bの流体圧より高いので、ロックア
ップクラッチ50は上述したように摩擦係合しない。一
方、電磁方向制御弁67が付勢(ON)されると図3で
示す状態となり、通路66に吐出された作動流体は矢印
で示すように通路68、連通穴621、通路461、ポ
ンプ42とタービン43とによって形成される作動室4
a、内側室40b、外側室40a、通路460、通路4
62、通路69、戻り通路70、冷却器71および通路
72を通してリザーブタンク65に循環される。作動流
体が図3において矢印で示すように循環するときは、内
側室40bの流体圧が外側室40aの流体圧より高いの
で、ロックアップクラッチ50は上述したように摩擦係
合する。
【0016】図示の実施形態における流体回路には、上
記通路66とリザーブタンク65を結ぶリリーフ通路7
3が設けられており、このリリーフ通路73にリリーフ
弁74が配設されている。リリーフ弁74は、開弁圧が
ロックアップクラッチON時において上記クラッチディ
スク51に装着されたクラッチフェーシング52がケー
シング41に押圧されて摩擦係合するに必要な流体圧で
ある例えば6kg/cm2 に設定されており、通路6
6内の作動流体圧が6kg/cm2 を越えると作動流
体をリリーフ通路73を介してリザーブタンク65に戻
す。また、図示の実施形態における流体回路には、上記
電磁方向制御弁67より下流側の通路69中に絞り75
が配設されている。この絞り75は、図2において矢印
で示すように作動流体が循環するロックアップクラッチ
50によるケーシング41とタービン43との係合解除
時に作動流体を供給する流体回路中に配設される。
【0017】次に、上記摩擦クラッチ8について説明す
る(図1参照)。摩擦クラッチ8は、上記流体継手ハウ
ジング40にボルト81によって装着されたクラッチハ
ウジング80内に配設されている。図示の実施形態にお
ける摩擦クラッチ8は、上記流体継手の出力軸46に装
着されたフライホイール82と、出力軸46と同一軸線
上に配設された伝動軸83(図示の実施形態において
は、図示しない変速機の入力軸)と、該伝動軸83にス
プライン嵌合されたクラッチハブ84に取り付けられ外
周部にクラッチフェーシング85が装着されているドリ
ブンプレート86と、該ドリブンプレート86をクラッ
チドライブプレート82に押圧するプレッシャープレー
ト87と、該プレッシャープレート87をフライホイー
ル82に向けて付勢するダイアフラムスプリング88
と、該ダイアフラムスプリング88の内端部に係合して
ダイアフラムスプリング88を中間部を支点881とし
て作動するレリーズベアリング89と、該レリーズベア
リング89を軸方向に作動せしめるクラッチレリーズフ
ォーク90とを具備している。このように構成された摩
擦クラッチ8は、図示の状態においてはダイアフラムス
プリング88のばね力によってプレッシャープレート8
7がクラッチドライブプレート82に向けて押圧されて
おり、従って、ドリブンプレート86に装着されたクラ
ッチフェーシング85がクラッチドライブプレート82
に押圧されて流体継手の出力軸46に伝達された動力が
クラッチドライブプレート82およびドリブンプレート
86を介して伝動軸83に伝達される。この動力伝達を
遮断する場合は、図示しないスレーブシリンダに油圧を
供給してクラッチレリーズフォーク90を作動し、レリ
ーズベアリング89を図1において左方に移動すると、
ダイアフラムスプリング88が図において2点鎖線で示
すように作動せしめられ、プレッシャープレート87へ
の押圧力を解除することにより、クラッチドライブプレ
ート82からドリブンプレート86への動力伝達が遮断
される。
【0018】図示の実施形態における流体継手装置は以
上のように構成されており、以下その作動について説明
する。先ず、ディーゼルエンジン2がアイドリング運転
している状態について説明する。この場合、作動流体循
環手段の上記電磁方向制御弁67は除勢(OFF)され
ており、作動流体は上述したように図2において矢印で
示す方向に循環せしめられている。ディーゼルエンジン
2のクランク軸21(入力軸)に発生した駆動力は、ド
ライブプレート44を介して流体継手装置4のケーシン
グ41に伝達され、該ケーシング41と一体的に構成さ
れているポンプ42が回転せしめられる。ポンプ42が
回転するとポンプ42内の作動流体は遠心力によりイン
ペラ422に沿って外周に向かって流れ、矢印で示すよ
うにタービン43側に流入する。タービン43側に流入
した作動流体は、中心側に向かって流れ矢印で示すよう
にポンプ42に戻される。このとき、図示していない変
速機の変速ギヤが投入され摩擦クラッチ8が接続された
状態においては、出力軸46が停止しタービン42が停
止しているためにドラッグトルクが発生する。しかる
に、図示の実施形態においては、上記電磁方向制御弁6
7より下流側の通路69中に絞り75が配設されている
ので、油圧ポンプ60から絞り75までの流体回路の流
体圧が上昇するため、この間の作動流体の一部がリリー
フ弁74からリザーブタンク65へ排出される。この結
果、流体継手の外側室40aを通って内側室40bに供
給される作動流体量が大幅に減少して、ポンプ42とタ
ービン43とによって形成される作動室4a内の作動流
体を封じ込める流体圧が低下し、作動室4a内の作動流
体が流出し易くなる。従って、作動室4a内への作動流
体の充填効率が低下するため、伝達トルク即ちディーゼ
ルエンジン2のアイドリング運転時におけるドラッグト
ルクが低減する。
【0019】次に、ディーゼルエンジン2がアイドリン
グ回転以上の回転速度で運転され、流体継手によって駆
動トルクを伝達する状態について説明する。なお、この
場合も作動流体循環手段の上記電磁方向制御弁67は除
勢(OFF)されており、作動流体は図2において矢印
で示す方向に循環せしめられている。ディーゼルエンジ
ン2のクランク軸21(入力軸)に発生した駆動力は、
上述したようにドライブプレート44を介して流体継手
4のケーシング41に伝達される。ケーシング41とポ
ンプ42のポンプシェル421は一体的に構成されてい
るので、上記駆動力によってポンプ42が回転せしめら
れる。ポンプ42が回転するとポンプ42内の作動流体
は遠心力によりインペラ422に沿って外周に向かって
流れ、矢印で示すようにタービン43側に流入する。タ
ービン43側に流入した作動流体は、中心側に向かって
流れ矢印で示すようにポンプ42に戻される。このよう
に、ポンプ42とタービン43とによって形成される作
動室4a内の作動流体がポンプ42とタービン43内を
循環することにより、ポンプ42側の駆動トルクが作動
流体を介してタービン43側に伝達される。タービン4
3側に伝達された駆動力は、タービンシェル431およ
びタービンハブ47を介して出力軸46に伝達され、更
に上記摩擦クラッチ8を介して図示しない変速機に伝達
される。なお、流体継手によって駆動トルクを伝達する
場合においても、作動流体は通路69を通して流体継手
に供給される。従って、通路69中に配設された絞り7
5によって絞られるため、油圧ポンプ60から絞り75
までの流体回路の流体圧が上昇して、この間の作動流体
の一部がリリーフ弁74からリザーブタンク65へ排出
されるが、ディーゼルエンジン2の回転速度が上昇する
と油圧ポンプ60の吐出量が増大するため、リリーフ弁
74からの排出限界を越えると、油圧ポンプ60から絞
り75間の流体圧の上昇に伴って流体継手に供給される
作動流体の流量が急激に増加する。このため、ポンプ4
2とタービン43とによって形成される作動室4aへの
作動流体の充填効率が上昇し、流体継手のトルク伝達効
率が上昇するので、エンジンの高回転時におけるトルク
伝達には問題はない。従って、絞り75の絞り量を油圧
ポンプ60の流量特性に合わせて設定することにより、
エンジンのアイドリング運転時におけるドラッグトルク
を低減することができるとともに、エンジンの高回転時
においてはトルク伝達効率の良い流体継手を得ることが
できる。
【0020】次に、ロックアップクラッチ50を作動し
て、ケーシング41とタービン43を直結して駆動トル
クを伝達する状態について説明する。この場合、作動流
体循環手段の上記電磁方向制御弁67は付勢(ON)さ
れ、作動流体は図3において矢印で示す方向に循環せし
められている。このときの作動流体の流体圧はリリーフ
弁74によって6kg/cm2 に調整されている。作
動流体が図3において矢印で示す方向に循環せしめられ
ている状態においては、上述したように内側室40b側
の圧力が外側室40aの圧力より高く、クラッチディス
ク51が図1および図3において左方に押圧されるの
で、クラッチディスク51に装着されたクラッチフェー
シング52がケーシング41に押圧されて摩擦係合する
(ロックアップクラッチON)。この結果、ケーシング
41とタービン43は、クラッチフェーシング52、ク
ラッチディスク51、入力側リテーナ56、ダンパース
プリング54、出力側リテーナ57を介して直接伝動連
結される。従って、ディーゼルエンジン2のクランク軸
21(入力軸)に発生した駆動力は、ドライブプレート
44、ケーシング41、ロックアップクラッチ50、タ
ービン43、タービンハブ47を介して出力軸46に伝
達され、更に上記摩擦クラッチ8を介して図示しない変
速機に伝達される。なお、ロックアップクラッチON時
には、上述したように作動流体が図3において矢印で示
す方向に循環せしめられ、上記絞り75が配設された通
路69は作動流体の戻り回路側となり、作動流体の供給
回路側となる通路68は絞られていないので、流体継手
への作動流体の充填効率が上がり流体継手内の流体圧も
上昇し易くなる。従って、クラッチディスク51に装着
されたクラッチフェーシング52をケーシング41に摩
擦係合させる押圧力、即ちロックアップ効率を向上させ
ることができる。このため、作動流体循環手段は従来の
ものに比して容量を小さくすることが可能となる。
【0021】
【発明の効果】本発明による流体継手装置は以上のよう
に構成されているので、以下に述べる作用効果を奏す
る。
【0022】即ち、本発明による流体継手装置において
は、ケーシングとタービンとの係合解除時に作動流体を
供給する流体回路中に絞りを配設したので、流体継手に
供給される作動流体量が減少して、ポンプとタービンと
によって形成される作動室内の作動流体を封じ込める流
体圧が低下し、作動室内の作動流体が流出し易くなる。
従って、作動室内への作動流体の充填効率が低下するた
め、伝達トルク即ち原動機のアイドリング運転時におけ
るドラッグトルクが低減する。また、本発明による流体
継手装置においては、ロックアップクラッチON時に上
記絞りが作動流体の戻り回路側となるので、流体継手へ
の作動流体の充填効率が上がり流体継手内の流体圧も上
昇し易くなるため、ロックアップ効率を向上させること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従って構成された流体継手装置を装備
した駆動装置の一実施形態を示す断面図。
【図2】図1に示す流体継手装置の作動流体循環手段の
作動状態を示すもので、ロックアップクラッチOFF状
態の説明図。
【図3】図1に示す流体継手装置の作動流体循環手段の
作動状態を示すもので、ロックアップクラッチON状態
の説明図。
【符号の説明】
2:内燃機関 21:クランク軸 4:流体継手 40:流体継手ハウジング 41:ケーシング 42:ポンプ 421:ポンプシェル 422:インペラ 43:タービン 431:タービンシェル 432:ランナ 44:ドライブプレート 45:リングギヤ 46:出力軸 47:タービンハブ 48:ポンプハブ 50:ロックアップクラッチ 51:クラッチディスク 54:支持片 55:ダンパースプリング 56:入力側リテーナ 57:出力側リテーナ 60:油圧ポンプ 62:ポンプハウジング 65:リザーブタンク 67:電磁方向制御弁 71:冷却器 74:リリーフ弁 75:絞り 8:摩擦クラッチ 80:クラッチハウジング 82:クラッチドライブプレート 83:伝動軸 84:クラッチハブ 85:クラッチフェーシング 86:ドリブンプレート 87:プレッシャープレート 88:ダイアフラムスプリング 89:レリーズベアリング 90:クラッチレリーズフォーク

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力軸に連結されたケーシングと、 該ケーシングと対向して配設され該ケーシングに取り付
    けられたポンプと、 該ポンプと該ケーシングによって形成された室に該ポン
    プと対向して配設され該入力軸と同一軸線上に配置され
    た出力軸に取り付けられたタービンと、 該ケーシングと該タービンとの間に配設され該ケーシン
    グとの間に外側室を形成するとともに該タービンとの間
    に内側室を形成するクラッチディスクを備え、該ケーシ
    ングと該タービンとを係合または係合解除するロックア
    ップクラッチと、 該外側室と該内側室および該ポンプと該タービンとによ
    って形成される作動室に作動流体を循環せしめる作動流
    体循環手段と、を具備する流体継手装置において、 該作動流体循環手段は、流体圧源から送給される作動流
    体を所定の流体圧に調整するリリーフ弁と、該リリーフ
    弁によって所定の流体圧に調整された作動流体の循環経
    路を制御する方向制御弁と、該ロックアップクラッチに
    よる該ケーシングと該タービンとの係合解除時に該方向
    制御弁によって制御された作動流体を供給する流体回路
    中に配設された絞りとを具備する、ことを特徴とする流
    体継手装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6658341B2 (en) 2001-03-23 2003-12-02 Isuzu Motors Limited Clutch torque point learning method and clutch control method
JP2007510873A (ja) * 2003-11-14 2007-04-26 フォイト・ターボ・ゲーエムベーハー・ウント・コンパニー・カーゲー 始動ユニット
CN107664191A (zh) * 2016-07-29 2018-02-06 加特可株式会社 带磁粘性流体离合器的液力变矩器

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