JP2000268517A - 磁気ディスク装置とそのスライダ機構 - Google Patents

磁気ディスク装置とそのスライダ機構

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JP2000268517A
JP2000268517A JP11068635A JP6863599A JP2000268517A JP 2000268517 A JP2000268517 A JP 2000268517A JP 11068635 A JP11068635 A JP 11068635A JP 6863599 A JP6863599 A JP 6863599A JP 2000268517 A JP2000268517 A JP 2000268517A
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slider
magnetic disk
microactuator
magnetic head
main
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JP11068635A
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Megumi Yoshida
恵 吉田
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NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁気ヘッド駆動系の共振周波数を高くして磁
気ヘッド位置決め制御帯域の拡大を目的とした磁気ヘッ
ド素子駆動型のマイクロアクチュエータを用いた場合に
生じる記録再生特性に有害なアクチュエータの磁気ディ
スク垂直方向の変動を抑制することができる磁気ディス
ク装置のスライダを提供する。 【解決手段】 スライダを、相対的に高い浮上量を有す
る主スライダ1と、磁気ヘッド素子を搭載した低浮上型
かつ超小型の2次スライダ2とから成る2段スライダ構
造とし、2次スライダ2のみをマイクロアクチュエータ
構造により磁気ディスク半径方向に微小駆動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハード磁気ディス
ク装置の磁気ヘッドを搭載するスライダ機構に関し、特
にアクチュエータの磁気ディスク垂直方向の変動を抑制
する場合に好適な磁気ディスク装置とそのスライダ機構
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ハード磁気ディスク装置(HD
D)では、適切なトラック上に磁気ヘッドを移動させる
トラッキング動作はボイスコイルモータ(VCM)のみ
で行われてきた。しかしながら、このようなVCMのみ
の駆動系に、磁気ディスク全面のトラックをカバーする
可動範囲を持たせると同時に、高記録密度化の推進に伴
い今後も減少し続けるトラックピッチに対応した駆動分
解能(精度)を持たせるのは、極めて困難な状況になり
つつある。また、ヘッド位置決め制御帯域の観点から
も、今後も上昇し続ける高帯域化への要求にVCMのみ
の駆動系で応えていくのは難しい。そこで、将来的には
VCMと他の微動アクチュエータとを組み合わせた2段
アクチュエータの適用が必須と考えられている。
【0003】例えば、「1995年6月、アイ・イー・
イー・イー・トランザクション・オン・インダストリア
ル・エレクトロニクス、42巻、3番、222〜233
頁(IEEE Transaction on Industrial Electronics, Vo
l.42, No. 3, pp.222-233, June1995)」
(筆者:L.S. Fan, H. H. Ottesen, T. C. Reiley and
R. W. Wood)、或いは、「1996年、プロシーディン
グス・オブ・アイ・イー・イー・イー・メムス-96、
216〜221頁(Proceedings of IEEE MEMS-96, p
p.216-221, 1996)」(筆者:Takahiro Imam
ura, Takao Koshikawa and Masaki Katayama)に示され
るように、マイクロマシン技術を用いて作製されるマイ
クロアクチュエータが2段アクチュエータの微動アクチ
ュエータとして提案されている。
【0004】上記文献において記載されているマイクロ
アクチュエータ及びスライダ/サスペンション系を一体
化したヘッド・ジンバル・アッセイ(HGA)の概略斜
視図をそれぞれ図2〜図4に示す。
【0005】図2は従来例のマイクロアクチュエータを
スライダ/サスペンション間に組み込むタイプのヘッド
・ジンバル・アッセイ(HGA)を示す概略斜視図であ
る。図2において、21はスライダ、26はサスペンシ
ョン、27はマイクロアクチュエータ、28は磁気ヘッ
ド素子を示す。本方式では、スライダ21とサスペンシ
ョン26間マイクロアクチュエータ27を組み込んで、
スライダ21全体を駆動している。
【0006】図3は他の従来例の磁気ヘッド素子とスラ
イダとをリンクする形でマイクロアクチュエータが形成
されたヘッド・ジンバル・アッセイ(HGA)の概略斜
視図、図4は図3の要部を拡大した概略斜視図である。
図3及び図4において、31はスライダ、35は空気軸
受面、36はサスペンション、37はマイクロアクチュ
エータ、38は磁気ヘッド素子を示す。本方式では、ス
ライダのリーディング側とトレーリング側間方向の寸法
を0.8mm、その垂直方向寸法を0.6mmとし、デ
ィスク回転方向を図3の矢印方向としている。磁気ヘッ
ド素子38とスライダ31間にマイクロアクチュエータ
37を介した構造とし、サスペンション36とスライダ
31とは別に磁気ヘッド素子38のみを駆動している。
【0007】このようなマイクロアクチュエータが2段
アクチュエータの微動アクチュエータとして有力視され
ている理由としては、小型実装化に有利なこと、また、
高い機械共振が期待されること等が挙げられる。
【0008】他方、従来のHDDでは磁気ヘッド/磁気
ディスク媒体間のスペーシング(隙間)制御は、動圧型
の気体軸受である浮動ヘッドスライダ(以後、単にスラ
イダと称す)に磁気ヘッドを搭載し、同スライダを高速
回転する磁気ディスク上を安定浮揚させることによって
行われてきた。
【0009】このように、磁気ヘッドを微小隙間で安定
浮揚させるために、スライダは極めてフレキシブルなば
ねであるジンバルばねを介してサスペンションに接合さ
れ、スライダに適切な荷重を負荷しつつそれを支持して
いる。現在、スライダ浮揚量は数十nmのレベルにまで
達しているが、更なる磁気ディスク装置の高記録密度化
を推進するには、磁気ディスク追従性及び剛性が高く、
かつ低スペーシングが実現できる浮動ヘッド系が要求さ
れる。概略50nm以下の浮上領域においては、スライ
ダと磁気ディスクは間欠的な接触を起こす通称ニアコン
タクトと呼ばれる状態にあると推定される。
【0010】それに伴うトライボロジや振動に関わるヘ
ッド/ディスク・インターフェイス(HDI)の機械的
信頼性上の諸問題を解決し、尚且つ上述したような磁気
ディスク追従性に優れた低スペーシング浮動ヘッド系を
実現するためには、スライダの小型化が必須となる。し
かしながら、スライダを小型化するためには、同時にサ
スペンションの小型化が必要になるばかりでなく、その
アセンブリ技術の高精度化をも要求されることになる。
【0011】このような問題を解決する一手段として、
例えば「1992年、エー・エス・エム・イー、ティー
・アール・アイ・ビー、3巻、27〜39頁(ASME TRI
B-Vol.3, pp27-39, 1992)」(筆者:Jonatha
n A. Wickert, D. N. Lambeth and W. Fang)に記され
るように、相対的に高い浮上量を有する主スライダと磁
気ヘッド素子を搭載した低浮上型の超小型2次スライダ
とから成る2段スライダをマイクロマシン技術によって
作製する手法が提案されている。
【0012】本文献において提案されている2段スライ
ダの概念図を図5に示す。図5において、51は主スラ
イダ、52は2次スライダ、53はマイクロサスペンシ
ョン、55は空気軸受面を示す。図5の上部に磁気ディ
スクを配置した状態で、磁気ディスクと空気軸受面55
間の距離を浮上間隔として5〜25nm程度に主スライ
ダ51が維持され、マイクロサスペンション53によっ
て2次スライダ52の位置を制御される。
【0013】このような主スライダ51と2次スライダ
52の2段スライダ構成にすることの利点は、上記サス
ペンション53の小型化やそのアセンブリの高精度化と
いった困難な技術を必要とせずに、磁気ディスク追従性
に優れた低スペーシング浮動ヘッド系を形成することが
可能になるばかりか、外乱によって誘発されたスライダ
支持系の振動に起因するスライダ浮上量変動を抑制でき
る点にもある。
【0014】また、上述したような磁気ヘッドの駆動機
構に関する従来例としては、例えば特開平5−2868
3号公報に記載の技術が提案されている。同公報は、磁
気ヘッドのシーク駆動及び磁気ヘッドと記録媒体との浮
上量もしくは接触力を制御することを目的としたもので
あり、シーク駆動または記録媒体との浮上量もしくは接
触力の制御素子として圧電素子を用い、該圧電素子の変
位をテコの原理を利用して拡大させる変位拡大機構を設
けたことを特徴とする磁気ヘッド駆動装置が開示されて
いる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来例においては次のような問題点があった。
【0016】高精度トラッキング用アクチュエータとし
てマイクロアクチュエータの応用を考えた場合、駆動対
象で大別して、スライダ/サスペンション間にアクチュ
エータを組み込んでスライダ全体を駆動する方式(図2
参照)と、磁気ヘッド素子とスライダ間にマイクロアク
チュエータを介した構造とし、磁気ヘッド素子のみを駆
動する方式(図3参照)とが考えられる。
【0017】前者の場合、記録再生特性に有害となるア
クチュエータ27のディスク垂直方向の変動をスライダ
21の空気軸受で緩和できる利点はあるが、アクチュエ
ータ可動部を支持するバネを変形させつつスライダ21
全体を高速駆動するだけの大きな発生力を必要とする方
式であることから、共振周波数の高い設計とすることが
困難となる。従って、スライダ駆動方式は、本来期待さ
れるマイクロアクチュエータ27の利点(即ち、高帯域
化)を実現するには不向きな方式といえる。
【0018】他方、後者の場合には、駆動対象がヘッド
素子38という極めて軽量なものであるため、駆動力や
共振周波数の観点からは有利であり、マイクロアクチュ
エータ37本来の狙いと合致する。しかしながら、完全
には抑制しきれないマイクロアクチュエータ37の磁気
ディスク垂直方向の変動が直接、磁気ヘッド素子38と
磁気ディスク媒体間のスペーシング変動に反映されるた
め、記録再生特性への影響が大きな問題となる。
【0019】本発明の目的は、上述のような、磁気ヘッ
ド駆動系の共振周波数を高くして磁気ヘッド位置決め制
御帯域の拡大を可能とする磁気ヘッド素子駆動型のマイ
クロアクチュエータを用いた場合に生じる記録再生特性
に有害なアクチュエータの磁気ディスク垂直方向の変動
を抑制することができる磁気ディスク装置のスライダ機
構を提供するものである。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明は、磁気ディスク
に書き込み読み込みを行う磁気ディスク装置のスライダ
機構において、サスペンションに搭載された前記スライ
ダはマイクロアクチュエータ一体型の2段構造で、相対
的に高い浮上量を有する主スライダと、前記主スライダ
のトレーリングエッジ部に支持され磁気ヘッド素子を搭
載した低浮上型の2次スライダとの前記2段構造とし、
前記2次スライダを前記マイクロアクチュエータにより
前記磁気ディスクの半径方向に微小駆動させることを特
徴とする。
【0021】また、本発明は、磁気ヘッドにスライダ機
構を有する磁気ディスク装置において、サスペンション
に搭載された前記スライダはマイクロアクチュエータ一
体型の2段構造で、相対的に高い浮上量を有する主スラ
イダと、前記主スライダのトレーリングエッジ部に支持
され前記磁気ヘッド素子を搭載した低浮上型の2次スラ
イダとを有し、前記2次スライダと前記主スライダ間に
櫛歯電極を成して前記2次スライダが前記主スライダに
支持されていることを特徴とする。
【0022】また、本発明の磁気ディスク装置のスライ
ダ機構は、図1を参照しつつ説明すれば、磁気ディスク
装置のスライダ構造において、サスペンション7に搭載
したスライダを、空気軸受け面(図1の5)を有する相
対的に高い浮上量を有する主スライダ(図1の1)と、
磁気ヘッド素子(図1の6)を搭載した低浮上型の2次
スライダ(図1の2)とを具備する2段構造とし、前記
2次スライダ(図1の2)のみをマイクロサスペンショ
ン(図1の3)によるマイクロアクチュエータ構造を用
いて磁気ディスク半径方向に微小駆動させるようにして
いる。
【0023】また、前記2次スライダ(図1の2)を、
1本が複数回の折り返し構造を有する複数本のばねから
構成されたマイクロサスペンション(図1の3)を介し
て前記主スライダ(図1の1)に支持させるようにして
いる。
【0024】また、前記主スライダ(図1の1)から伸
びる固定電極と前記2次スライダ(図1の2)の両側面
とが成す界面を、櫛歯電極構造(図1の4)としてい
る。
【0025】また、前記2次スライダ(図1の2)、前
記マイクロサスペンション(図1の3)及び前記櫛歯電
極構造(図1の4)は、低浮上の浮動ヘッド系を構成す
ると共に前記マイクロアクチュエータ構造を成してい
る。
【0026】また、前記2次スライダ(図1の2)のみ
を静電駆動型マイクロアクチュエータ構造を用いて磁気
ディスク半径方向に微小駆動させるようにしている。
【0027】また、前記2次スライダ(図1の2)のみ
を電磁駆動型マイクロアクチュエータ構造を用いて磁気
ディスク半径方向に微小駆動させるようにしている。
【0028】また、前記2次スライダ(図1の2)のみ
を圧電駆動型マイクロアクチュエータ構造を用いて磁気
ディスク半径方向に微小駆動させるようにしている。
【0029】また、前記主スライダ(図1の1)及び前
記2次スライダ(図1の2)を共に負圧型スライダとし
ている。
【0030】また、前記主スライダ(図1の1)及び前
記2次スライダ(図1の2)を共に正圧型スライダとし
ている。
【0031】また、前記主スライダ(図1の1)、前記
2次スライダ(図1の2)の一方を負圧型スライダとし
他方を正圧型スライダとしている。
【0032】[作用]本発明の磁気ディスク装置のスラ
イダ機構は、スライダを、相対的に高い浮上量を有する
主スライダと、磁気ヘッド素子を搭載した低浮上型の超
小型2次スライダとから成る2段スライダ構造とし、2
次スライダのみをマイクロアクチュエータ構造により磁
気ディスク半径方向に微小駆動させるようにしている。
このため、マイクロアクチュエータの駆動対象となる磁
気ヘッド素子部を含む構造体(即ち、2次スライダ)が
それ独自で磁気ヘッド/磁気ディスク媒体間スペーシン
グ制御系を形成することにより、磁気ヘッド素子駆動型
のマイクロアクチュエータを駆動した場合に生じる記録
再生特性に有害なアクチュエータの磁気ディスク垂直方
向の変動を抑制することが可能となる。
【0033】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態について、図面
を参照しつつ詳細に説明する。
【0034】[第1の実施形態]先ず、本発明の第1の
実施形態について説明する。本発明の後述の他の変形例
にも示すように、磁気ディスク装置のマイクロアクチュ
エータの駆動方式としては、静電駆動型以外に、電磁駆
動型、圧電駆動型等が考えられる。
【0035】この電磁駆動型の場合には、コイルを形成
する必要性から構造はかなり複雑になる。また、電磁変
換をその基本原理とする記録再生系に及ぼす発生場の影
響も懸念される。また、圧電駆動型の場合には、ヒステ
リシスやクリープ等の制御系の観点から好まざる素性を
有する上に、材料の長期的な機械的信頼性にも問題があ
る。
【0036】一方、静電駆動型の場合には、(1)構造
が単純で作製プロセスが容易なこと、(2)発生力が表
面力であるため、ダウンサイジングに有利なこと、
(3)発生場による記録再生系に及ぼす影響がほとんど
ないこと、等の種々のメリットを有している。これらの
理由から、本発明の第1の実施形態においてはマイクロ
アクチュエータ駆動方式として、静電駆動型を採用し
た。
【0037】次に、本発明の第1の実施形態について、
図面を参照して詳細に説明する。
【0038】(1)構成の説明 図1は、本発明のマイクロアクチュエータ一体型2段ス
ライダの第1の実施の形態を表す概略斜視図である。図
において、1は主スライダ、2は2次スライダ、3はマ
イクロサスペンション、4は櫛歯電極構造、5は空気軸
受け面、6は磁気ヘッド素子、7は不図示のアクチュエ
ータに支持されるサスペンションである。
【0039】また、図において、1が主スライダに相当
し、約1.5mm角サイズの負圧型ナノスライダ(50
%スライダ)の設計になっている。主スライダ1のトレ
ーリングエッジ部には1本が3回折り返し構造を持つ2
本のばねから構成されたマイクロサスペンション3を介
して、約0.2mm角の超小型スライダ2が支持されて
いる。これが2次スライダに相当し、本実施形態におい
ては、主スライダ1と同様負圧型の設計となっている。
【0040】また、マイクロサスペンション3が接合さ
れている端面と直角を成す2次スライダ2の両側面と主
スライダ1のトレーリングエッジ部から伸びる固定電極
とが成す界面は、櫛歯電極構造4を形成している。この
櫛歯間のギャップdは、約2μmで、対向する各電極の
高さhは約200μmである。
【0041】また、2次スライダ2の構造は、櫛歯電極
を成す左右の両側面とヘッド素子が形成されるトレーリ
ング側の端面は、高さ200μmの肉厚構造を有する
が、それ以外の2次スライダ2背面(空気軸受面と反対
側の面)は、可能な限り2次スライダ2の質量を軽減す
るために深掘り構造(2次スライダ2背面の縁に沿って
コの字型の肉厚部が形成された構造)となっており、こ
の深掘りされた2次スライダ2の背面から空気軸受面側
のリセス面までの厚さはマイクロサスペンション3の厚
さと同じ約12μmである。このような構造を持つ2次
スライダ2の質量は、ヘッド素子を搭載した状態で、約
18μgである。
【0042】以上説明してきたように、主スライダ1の
トレーリング部を構成する2次スライダ2、マイクロサ
スペンション3、および櫛歯電極構造4は、第2の超低
浮上の浮動ヘッド系を形成すると同時に、それ自体がマ
イクロアクチュエータを成している。尚、これら図1に
示される微細構造は、全てマイクロマシーニング技術に
よって作製された材質が、例えばNiの一体構造となっ
ている。
【0043】(2)動作の説明 次に、本発明の第1の実施形態の動作について、図1を
参照しながら詳細に説明する。
【0044】本発明の第1の実施形態に示した2段スラ
イダによる浮動ヘッド系全体は、ロードアンロード方式
により定常浮上状態に至る。2次スライダ2は、主スラ
イダ1がロードされた後に負圧力によってセルフローデ
ィングし、定常浮上状態に至る。
【0045】2次スライダ2を支持するマイクロサスペ
ンション3は、2次スライダ2の磁気ディスク半径方向
への相対運動を可能にするマイクロアクチュエータのば
ね構造としての役割を担うと同時に、セルフロードした
負圧型の2次スライダ2に負の押圧荷重を与え、浮上量
方向(Z方向)、ピッチ、ロール方向の運動を拘束する
ジンバルとしての機能をも果たす。
【0046】主スライダ1の左右のトレーリング部から
伸びる2つの固定電極の内1つと、それに対向する2次
スライダ2の側面とで形成される櫛歯電極構造5に、電
圧が印加されると、両電極界面に静電引力が作用して、
2次スライダ2が固定電極に対して接近する方向に相対
運動する。
【0047】
【実施例】次に、本発明の第1の実施形態を更に具体的
に示した実施例の動作について詳細に説明する。
【0048】先ず、主スライダ1、2次スライダ2それ
ぞれの浮上特性を調べた。浮上量測定には、ホモダイン
光干渉法を基本原理とした浮上量測定装置を使用した。
主スライダ1及び2次スライダ2の最小浮上量(トレー
リングエッジ部の浮上量)は、周速14m/sec、s
kew角0度、荷重0gfの条件下において、それぞれ
約0.15μmと約0.04μmであった。
【0049】次に、静電駆動型マイクロアクチュエータ
の(スライダを磁気ディスク上にセッティングさせずに
アクチュエータ単体の状態で)動特性評価を行った。測
定は全てレーザドップラ振動計(LDV)を用いて行っ
た。磁気ディスク半径方向の周波数応答特性より、アク
チュエータの面内の共振周波数は約18kHzであっ
た。また、最大ストロークは電圧±35V印加(2kH
z動作)時で約1μm(±0.5μm)、±25V印加
(2kHz動作)時で、約0.5μm(±0.25μm)
であった。
【0050】尚、アクチュエータの面内に対して垂直方
向の振動成分は、面内の最大ストロークの約2%(面内
の最大ストローク1μmの時、垂直振動成分20nm)
であった。
【0051】更に、マイクロアクチュエータ部の高速ト
ラッキング動作(2kHzで±0.5μm動作)時の2
次スライダ2の浮上量変動を調べた。測定には差動型レ
ーザドップラ振動計(LDV)を用い、参照光を磁気デ
ィスク表面、測定光を2次スライダ2の背面に照射して
両光をヘテロダイン検波することにより、磁気ディスク
表面に対する2次スライダ2の相対変動を測定した。
【0052】その結果、マイクロアクチュエータの高速
動作による2次スライダ2の定常浮上状態からの最大浮
上量変動は、2次スライダ2の定常浮上量の10%以下
(周速14m/secで4nm以下)であることを確認
した。これにより、本来、マイクロアクチュエータが持
っている面内の最大ストロークの2%程度(20nm)
の垂直振動成分が、2次スライダ2の空気軸受効果によ
って4nm以下に低減されていることが示された。
【0053】以上説明したように本発明の第1の実施形
態によれば、スライダを、相対的に高い浮上量を有する
主スライダ1と、磁気ヘッド素子を搭載した低浮上型か
つ超小型の2次スライダ2とから成る2段スライダ構造
とし、2次スライダ2のみをマイクロアクチュエータ構
造により磁気ディスク半径方向に微小駆動させるように
している。これにより、マイクロアクチュエータの駆動
対象となる磁気ヘッド素子部を含む構造体(即ち、2次
スライダ2)がそれ独自で磁気ヘッド/磁気ディスク媒
体間スペーシング制御系を形成するため、2次スライダ
2のみをマイクロアクチュエータ構造により磁気ディス
ク半径方向に微小駆動させることによって、磁気ヘッド
素子駆動型のマイクロアクチュエータを動作させた場合
に生じる記録再生特性に有害なアクチュエータの磁気デ
ィスク垂直方向の変動を抑制することができる。
【0054】[他の変形例]上述した本発明の第1の実
施形態では、主スライダ1、2次スライダ2共に負圧型
スライダを用い、主スライダ1のスライダサイズとして
ナノスライダ(50%スライダ)を採用した。また、2
次スライダ2の駆動方式として静電駆動方式を採用し
た。
【0055】まずスライダ設計の観点からは、以下に記
すような他の変形例が考えられる。上述した第1の実施
形態においては、主スライダ1、2次スライダ2共に負
圧型スライダを用いているが、それに替わる方式とし
て、2段両スライダを共に正圧型スライダとすることも
可能であるし、無論どちらか一方を正圧型、もう一方を
負圧型とする混在形を取っても、上述した第1の実施形
態と同様な効果が期待できる。また、主スライダ1をナ
ノスライダからピコスライダ(30%スライダ)に方式
変更することも可能である。
【0056】2次スライダ2の駆動系の観点から見て
も、第1の実施形態における静電駆動型に替えて、次の
駆動方式が他の変形例として考えられる。
【0057】一例としては、発生力の大きい電磁駆動型
が挙げられる。但し、電磁駆動型ではコイルを形成する
必要性から構造はかなり複雑になると推定される。ま
た、電磁変換をその基本原理とする記録再生系に及ぼす
発生場の影響も懸念される。また別の例としては、材料
の長期的な機械的信頼性に問題はあるが、電磁駆動型同
様大きな発生力が期待できる圧電駆動型等が候補として
挙げられる。
【0058】以上説明したように、本発明の他の変形例
によれば、主スライダ1、2次スライダ2両方を正圧
型、或いはどちらか一方を正圧型とし他方を負圧型とす
る混在形とした場合でも、また、マイクロアクチュエー
タ駆動方式として電磁駆動型或いは圧電駆動型等を採用
した場合でも、上記第1の実施形態と同様に、スライダ
を、相対的に高い浮上量を有する主スライダと、磁気ヘ
ッド素子を搭載した低浮上型かつ超小型の2次スライダ
とから成る2段スライダ構造とし、2次スライダ2のみ
をマイクロアクチュエータ構造により磁気ディスク半径
方向に微小駆動させることによって、磁気ヘッド素子駆
動型のマイクロアクチュエータを動作させた場合に生じ
る記録再生特性に有害なアクチュエータのディスク垂直
方向の変動を抑制することができる。
【0059】上記実施形態においては、磁気ヘッドの種
類には特に限定されず、フェライトヘッド、MIG(Me
tal In Gap)ヘッド、薄膜ヘッド(Thin Film Head)、
垂直磁気記録用の単磁極ヘッド(Single Pole Head)と
区別される薄膜リングヘッド、MR(MagnetoRegistiv
e:磁気抵抗)型、GMR(Giant MagnetoRegistive)
型などのいずれでもよいが、本発明が浮動スライダの一
種とすると、上記薄膜ヘッド以降の各ヘッドが好適であ
る。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ス
ライダを、相対的に高い浮上量を有する主スライダと、
磁気ヘッド素子を搭載した低浮上型かつ超小型の2次ス
ライダとから成る2段スライダ構造とし、2次スライダ
のみをマイクロアクチュエータ構造により磁気ディスク
半径方向に微小駆動させるようにしている。
【0061】これにより、マイクロアクチュエータの駆
動対象となる磁気ヘッド素子部を含む構造体(即ち、2
次スライダ)がそれ独自で磁気ヘッド/磁気ディスク媒
体間スペーシング制御系を形成するため、磁気ヘッド素
子駆動型のマイクロアクチュエータを駆動した場合に生
じる記録再生特性に有害なアクチュエータの磁気ディス
ク垂直方向の変動を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態のマイクロアクチュエ
ータ一体型の2段スライダの構成を示す概略斜視図であ
る。
【図2】従来例のマイクロアクチュエータをスライダ/
サスペンション間に組み込むタイプのヘッド・ジンバル
・アッセイ(HGA)を示す概略斜視図である。
【図3】従来例の磁気ヘッド素子とスライダとをリンク
する形でマイクロアクチュエータが形成されたヘッド・
ジンバル・アッセイ(HGA)の概略斜視図である。
【図4】図3のヘッド・ジンバル・アッセイ(HGA)
の要部を拡大した概略斜視図である。
【図5】従来例の2段スライダの概略斜視図である。
【符号の説明】
1 主スライダ 2 2次スライダ 3 マイクロサスペンション 4 櫛歯電極構造 5 空気軸受面 6 磁気ヘッド素子 7 サスペンション 21,31 スライダ 26,36サスペンション 27,37マイクロアクチュエータ 28,38 磁気ヘッド素子 35空気軸受面

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気ディスクに書き込み読み込みを行う
    磁気ディスク装置のスライダ機構において、 サスペンションに搭載された前記スライダはマイクロア
    クチュエータ一体型の2段構造で、相対的に高い浮上量
    を有する主スライダと、前記主スライダのトレーリング
    エッジ部に支持され磁気ヘッド素子を搭載した低浮上型
    の2次スライダとの前記2段構造とし、前記2次スライ
    ダを前記マイクロアクチュエータにより前記磁気ディス
    クの半径方向に微小駆動させることを特徴とする磁気デ
    ィスク装置のスライダ機構。
  2. 【請求項2】 前記主スライダから伸びる固定電極と前
    記2次スライダの両側面とが成す界面を、櫛歯電極構造
    としたことを特徴とする請求項1に記載の磁気ディスク
    装置のスライダ機構。
  3. 【請求項3】 前記2次スライダを電磁駆動型マイクロ
    アクチュエータ構造を用いて前記磁気ディスクの半径方
    向に微小駆動させ、又は、前記2次スライダを圧電駆動
    型マイクロアクチュエータ構造を用いて前記磁気ディス
    クの半径方向に微小駆動させることを特徴とする請求項
    1又は2に記載の磁気ディスク装置のスライダ機構。
  4. 【請求項4】 前記主スライダ及び前記2次スライダを
    共に負圧型スライダとしたこと、又は、前記主スライダ
    及び前記2次スライダを共に正圧型スライダとしたこと
    を特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の磁気ディ
    スク装置のスライダ機構。
  5. 【請求項5】 前記2次スライダと、前記2次スライダ
    を支持するマイクロサスペンション及び前記2次スライ
    ダと前記主スライダ間を支持する櫛歯電極構造は、低浮
    上の浮動ヘッド系を構成すると共に前記マイクロアクチ
    ュエータ構造を成していることを特徴とする請求項1乃
    至3の何れかに記載の磁気ディスク装置のスライダ機
    構。
  6. 【請求項6】 磁気ヘッドにスライダ機構を有する磁気
    ディスク装置において、 サスペンションに搭載された前記スライダはマイクロア
    クチュエータ一体型の2段構造で、相対的に高い浮上量
    を有する主スライダと、前記主スライダのトレーリング
    エッジ部のマイクロサスペンションに支持され前記磁気
    ヘッド素子を搭載した低浮上型の2次スライダとを有
    し、前記2次スライダと前記主スライダ間に櫛歯電極を
    成して前記2次スライダが前記主スライダに支持されて
    いることを特徴とする磁気ディスク装置。
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