JP2000269262A - ボール式ワイヤボンディングの良否判別方法及びボール式ワイヤボンディング方法 - Google Patents

ボール式ワイヤボンディングの良否判別方法及びボール式ワイヤボンディング方法

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JP2000269262A JP6883799A JP6883799A JP2000269262A JP 2000269262 A JP2000269262 A JP 2000269262A JP 6883799 A JP6883799 A JP 6883799A JP 6883799 A JP6883799 A JP 6883799A JP 2000269262 A JP2000269262 A JP 2000269262A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ボンディングツール5に支持した金属線10
の下端にボール部10aを形成し、このボール部10a
を、前記ボンディングツール5の下降動によって、ボン
ディング部3aに対して潰し変形しながら超音波振動の
印加にて接合すると言うボール式のワイヤボンディング
において、前記ボール部10aの接合の良否を容易に判
別できるようにする。 【解決手段】 前記ボンディングツール5の高さ位置を
検出して、前記ボール部10aにおける単位時間当たり
の潰し変形量曲線を演算し、この潰し変形量曲線を、前
記ボール部10aをボンディング部3aに対して異常な
く接合できる最適潰し変形量曲線と比較する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、二つの電極等のボ
ンディング部の相互間を細い金属線にて電気的に接続す
ると言うワイヤボンディングのうち、金属線の先端に形
成したボール部を、一方のボンディング部に対して接合
するようにしたボール式のワイヤボンディングにおい
て、その接合の良否を判別する方法、及び、ボール式の
ワイヤボンディング方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、ワイヤボンディングに一つに、
ボール式のワイヤボンディング方法があり、このボール
式のワイヤボンディング方法は、従来から良く知られて
いるように、ホーンに取付けたボンディングツールにて
金属線を略鉛直状に支持し、この金属線の先端に、放電
等による溶融にてボール部を形成し、このボール部を、
前記ボンディングツールの下降動にて、半導体チップに
おける電極等のボンディング部の表面に対して接触(ワ
ークタッチ)し、次いで、このボール部を所定のボンデ
ィング荷重で潰し変形しながら超音波振動を印加するこ
とを適宜のボンディング時間にわたって行うことによ
り、ボール部を前記ボンディング部に接合するように
し、この接合が完了すると、ボンディング荷重の付与と
超音波振動の印加とを停止したのち、前記ボンディング
ツールが金属線をクランプしない状態で上昇動すると言
う方法である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記金属線の
先端におけるボール部は、金属線の先端部を放電等にて
溶融することによって形成するために、その直径には、
大きい小さいのバラ付きが存在し、しかも、前記ボール
部は、金属線に軸線に対して偏芯している場合がある
が、前記従来のボール式ワイヤボンディング方法では、
前記所定のボンディング時間におけるボンディング荷重
及び超音波振動の出力を、ボール部の直径のバラ付き及
び偏芯に関係なく変化しないように構成している。
【0004】このために、従来のボール式ワイヤボンデ
ィング方法では、ボール部の直径が小さい場合には、当
該ボール部に対する単位面積当たりのボンディング荷重
が大きくてボール部が早い速度で潰れ変形することによ
り、所定のボンディング時間を経過したとき、ボール部
の潰し変形量が、ボール部をその直径のバラ付き及び偏
芯にかかわらずはみ出し等の異常なく確実に接合するこ
とができる最適潰し変形量を超えて過剰になり、ボンデ
ィング部からはみ出しボンディング部以外の箇所にダメ
ージを及ぼしたり、電気的なショートが発生したりする
ことになる。
【0005】また、ボール部の直径が大きい場合には、
当該ボール部に対する単位面積当たりのボンディング荷
重が小さくてボール部の潰れ変形が遅くなるので、前記
した所定のボンディング時間では、ボール部の潰し変形
量が前記最適潰し変形量に至らずに、ボンディング不良
が発生するのである。
【0006】更にまた、ボール部が金属線に軸線に対し
て偏芯している場合には、ボール部が、その潰し変形の
途中においてボンディング部からはみ出すことが多発す
るのである。
【0007】本発明は、ボール式のワイヤボンディング
において、ボール部のボンディング部に対する接合の良
否を容易に判別できる方法と、前記の問題を確実に低減
できるようにしたボール式ワイヤボンディング方法とを
提供することを技術的課題とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この技術的課題を達成す
るため本発明の判別方法は、「金属線の先端に形成した
ボール部を、ボンディングツールの下降動により、適宜
温度に加熱されたボンディング部に対して接触し、次い
で、所定のボンディング荷重で潰し変形しながら超音波
振動を印加することを所定のボンディング時間について
行うようにしたボール式のワイヤボンディングにおい
て、前記ボンディングツールの下降動に際しての高さ位
置を検出して、前記ボール部における単位時間当たりの
潰し変形量曲線を演算し、この潰し変形量曲線を、前記
ボール部をボンディング部に対して異常なく接合できる
最適潰し変形量曲線と比較することを特徴とする。」も
のである。
【0009】また、本発明のワイヤボンディング方法
は、「金属線の先端に形成したボール部を、ボンディン
グツールの下降動により、適宜温度に加熱されたボンデ
ィング部に対して接触し、次いで、所定のボンディング
荷重で潰し変形しながら超音波振動を印加することを所
定のボンディング時間について行うようにしたボール式
のワイヤボンディングにおいて、前記ボンディングツー
ルの下降動に際しての高さ位置を検出して、前記ボール
部における単位時間当たりの潰し変形量曲線を演算し、
この潰し変形量曲線が、前記ボール部をボンディング部
に対して異常なく接合できる最適潰し変形量曲線と一致
するか、略一致するように、前記ボンディング荷重、前
記超音波振動の出力及び前記加熱温度のうち少なくとも
一つを増減制御することを特徴とする。」ものである。
【0010】
【発明の作用・効果】ボール部をボンディング部に対し
て所定のボンディングで潰し変形しながら超音波振動を
印加することを所定のボンディング時間にわたって行う
ことで接合するに際して、前記ボール部における単位時
間当たりの潰し変形量曲線には、ボール部の直径のバラ
付き及び偏芯にかかわらずボンディング部からはみ出す
等の異常なく確実に接合することができる最適潰し変形
量曲線が存在し、この最適潰し変形量曲線は、実験等に
よって予め判っている。
【0011】そこで、ボンディングツールの下降動に際
しての高さ位置の検出により前記ボール部における単位
時間当たりの潰し変形量曲線を演算し、この潰し変形量
曲線を、前記最適潰し変形量曲線と比較することによ
り、詳しくは後述するように、ボール部のボンディング
部に対する接合の良否を確実に判別することができるの
である。
【0012】また、ボンディングツールの下降動に際し
ての高さ位置の検出により前記ボール部における単位時
間当たりの潰し変形量曲線を演算し、この潰し変形量曲
線が、前記最適潰し変形量曲線と一致するか、略一致す
るように、前記ボンディング荷重、前記超音波振動の出
力及び前記加熱温度のうち少なくとも一つを増減制御す
ることにより、前記ボール部を、ボンディング部に対し
て、前記した最適潰し変形量曲線に略沿うように潰し変
形しながらはみ出し等の異常を生ずることなく確実に接
合できるのである。
【0013】従って、本発明によると、ボール式のワイ
ヤボンディングにおいて、外観から容易に認識すること
ができなかった接合の良否を、容易に、且つ、確実に判
別することかできる一方、従来のボール式ワイヤボンデ
ィング方法において、ボール部を前記許容潰し変形量を
超えて過剰に潰し変形したり、ボール部の潰し変形量が
許容潰し変形量に至らなくなったりすること、ひいて
は、ボンディング部からのはみ出し及びボンディング不
良等のワイヤボンディングミスの発生を大幅に低減でき
る効果を有する。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
1〜図4の図面について説明する。
【0015】この図において、符号1は、加熱支持盤を
示し、この加熱支持盤1の上面には、リードフレーム2
が載置され、このリードフレーム2の上面には、半導体
チップ3がマウントされている。
【0016】符号4は、ワイヤボンディング装置を示
し、このワイヤボンディング装置4は、先端にキャピラ
リーツール等のボンディングツール5を基端に超音波発
振器6を備えたホーン7を、昇降駆動手段8にて上下動
するように構成され、更に、このワイヤボンディング装
置4は、中央制御回路9にて以下に述べるように制御さ
れて、前記半導体チップ3の上面における電極等のボン
ディング部3aと、前記リードフレーム2におけるリー
ド端子との間を、金又はアルミニウム等の細い金属線1
0にてワイヤボンディングするのである。
【0017】すなわち、前記ホーン7の先端におけるボ
ンディングツール5に下向きの鉛直状に支持した金属線
10の下端に、放電等の溶融にてボール部10aを形成
すると、前記ボンディングツール5は、その昇降駆動手
段8にて下降動を開始し、図2に示すように、その下降
動の途中におけるA点で、前記ボール部10aを、前記
半導体チップ3におけるボンディング部3aに対して接
触(ワークタッチ)し、次いで、所定のボンディング時
間T経過後のB点まで、このボール部10aを所定のボ
ンディング荷重での押圧にて潰し変形しながら超音波発
振器6にて超音波振動を印加することにより、前記ボン
ディング部3aに対して接合するのである。
【0018】そして、前記B点においてボンディング部
3aへのボール部10aの接合が完了すると、前記ボン
ディング荷重の付与と超音波振動の印加とを停止したの
ち、前記ボンディングツール5が、金属線10のクラン
プを放した状態で上昇動するのである。
【0019】このように、ボール部10aを、ボンディ
ング部3aに対して、所定のボンディングで潰し変形し
ながら超音波振動を印加することを所定のボンディング
時間Tにわたって行うことにより接合する場合におい
て、前記ボール部10aの直径が小さいときには、当該
ボール部10aに対する単位面積当たりのボンディング
荷重が大きくなるから、ボール部10aにおける単位時
間当たりの潰し変形量曲線は、図3に符号Aで示すよう
になり、その結果、ボール部10aの潰し変形が過剰に
なって、ボール部10aがボンディング部3aからはみ
出してしまうことになる。
【0020】また、前記ボール部10aの直径が大きい
ときには、当該ボール部に対する単位面積当たりのボン
ディング荷重が小さくなるから、ボール部10aにおけ
る単位時間当たりの潰し変形量曲線は、図4に符号Bで
示すようになり、その結果、ボール部10aの潰し変形
量が不足して、ボンディング不良が発生することにな
る。
【0021】更にまた、前記ボール部10aが、図5に
示すように、金属線10の軸線に対して偏芯していると
きには、その潰れ変形が早い時期に始まることになるか
ら、その単位時間当たりの潰し変形量曲線は、図4に符
号Cで示すようになり、ボール部10aが,その潰し変
形の途中においてボンディング部3aからはみ出すこと
になる。
【0022】しかし、前記ボール部10aに直径のバラ
付き及び偏芯が存在する場合でも、その単位時間当たり
の潰し変形量曲線には、図4に符号Dで示すように、こ
の直径のバラ付き及び偏芯にかかわらずボンディング部
3aに対してはみ出し等の異常が発生することなく確実
に接合することできると言う最適潰し変形量曲線が存在
するものであり、この最適潰し変形量曲線は、実験又は
多数回にわたる試しのワイヤボンディング等によって予
め判っている。
【0023】そこで、本発明における第1の実施の形態
では、前記ワイヤボンディング装置4に、そのホーン6
の高さ位置、ひいては、これに取付けたボンディングツ
ール5の高さ位置を検出する高さセンサー11を設け
て、この高さセンサー11の信号を前記中央制御回路9
に入力することにより、A点からB点までの下降動にて
ボール部10aを潰し変形するときにおける単位時間当
たりの潰し変形量曲線を演算する。
【0024】そして、この演算したボール部10aの潰
し変形量曲線を、前記図4に符号Dで示す最適潰し変形
量曲線と比較するのである。
【0025】この比較において、ボール部10aの潰し
変形量曲線の全部又は一部が、前記最適潰し変形量曲線
Dの下側に位置している場合には、前記ボール部10a
は、その直径が小さいか偏芯しているときで、ボンディ
ング部3aからはみ出していると予想され、また、ボー
ル部10aの潰し変形量曲線が、前記最適潰し変形量曲
線Dの上側に位置している場合には、前記ボール部10
aは、その直径が大きいときで、ボンディング不良にな
っていると予想されるから、前記の比較により、ボール
部10aにおける接合の良否を、肉眼によることなく、
確実に判別することができるのである。
【0026】なお、この比較により接合が良好であると
判断されたときには、そのままワイヤボンディングを継
続するが、接合が不良であると判断されたときには、ア
ラームによる警報を発するか、警報を発すると同時にワ
イヤボンディングを中止するようにするのである。
【0027】次に、本発明における第2の実施の形態
は、ボール部10aにおける単位時間当たりの潰し変形
量曲線は、ボンディング荷重の増減、及び超音波振動の
出力の増減によって変動するばかりか、ボンディング部
3aの加熱温度の増減によっても変動するから、高さセ
ンサー11の信号を前記中央制御回路9に入力すること
により、A点からB点までの下降動にてボール部10a
を潰し変形するときにおける単位時間当たりの潰し変形
量曲線を演算し、この潰し変形量曲線が、前記最適潰し
変形量曲線Dと一致するか、略一致するように、前記ボ
ンディング荷重、前記超音波振動の出力及び前記加熱温
度のうち少なくとも一つを増減制御するように構成する
ものである。
【0028】なお、前記最適潰し変形量曲線Dには、こ
れを挟んで一点鎖線で示す下限の許容最適潰し変形量曲
線D′と、二点鎖線で示す上限の許容最適潰し変形量曲
線D″とが存在するから、前記ボール部10aにおける
単位時間当たりの潰し変形量曲線を、この下限の許容最
適潰し変形量曲線D′と上限の許容最適潰し変形量曲線
D″との間に常に入っているように制御すれば良い。
【0029】このように制御することにより、前記ボー
ル部10aを、ボンディング部3aに対して、前記した
最適潰し変形量曲線Dに略沿うように潰し変形しながら
はみ出し等の異常を生ずることなく確実に接合できるの
である。
【0030】なお、前記実施の形態は、金属線10の下
端に形成したボール部10aを 、半導体チップ3にお
ける電極等のボンディング部3aに対して接合する場合
であったが、本発明は、これに限らず、金属線10の下
端に形成したボール部10a、リードフレーム2等のそ
の他の箇所におけるボンディング部に対して接合する場
合にも適用できることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示すワイヤボンディング
装置の正面図である。
【図2】本発明の実施の形態においてボンディングツー
ルの下降ストロークと時間との関係を示す図である。
【図3】ボンディング時間とボール部の潰し変形量との
関係を示す図である。
【図4】ボール部が偏芯している場合を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1 加熱支持盤 2 リードフレーム 3 半導体チップ 3a 電極等のボンディング部 4 ワイヤボンディング装置 5 ボンディングツール 6 超音波発振器 7 ホーン 8 昇降駆動手段 9 中央制御回路 10 金属線 10a ボール部 11 高さセンサー

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】金属線の先端に形成したボール部を、ボン
    ディングツールの下降動により、適宜温度に加熱された
    ボンディング部に対して接触し、次いで、所定のボンデ
    ィング荷重で潰し変形しながら超音波振動を印加するこ
    とを所定のボンディング時間について行うようにしたボ
    ール式のワイヤボンディングにおいて、 前記ボンディングツールの下降動に際しての高さ位置を
    検出して、前記ボール部における単位時間当たりの潰し
    変形量曲線を演算し、この潰し変形量曲線を、前記ボー
    ル部をボンディング部に対して異常なく接合できる最適
    潰し変形量曲線と比較することを特徴とするボール式ワ
    イヤボンディングの良否判別方法。
  2. 【請求項2】金属線の先端に形成したボール部を、ボン
    ディングツールの下降動により、適宜温度に加熱された
    ボンディング部に対して接触し、次いで、所定のボンデ
    ィング荷重で潰し変形しながら超音波振動を印加するこ
    とを所定のボンディング時間について行うようにしたボ
    ール式のワイヤボンディングにおいて、 前記ボンディングツールの下降動に際しての高さ位置を
    検出して、前記ボール部における単位時間当たりの潰し
    変形量曲線を演算し、この潰し変形量曲線が、前記ボー
    ル部をボンディング部に対して異常なく接合できる最適
    潰し変形量曲線と一致するか、略一致するように、前記
    ボンディング荷重、前記超音波振動の出力及び前記加熱
    温度のうち少なくとも一つを増減制御することを特徴と
    するボール式ワイヤボンディング方法。
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