JP2000270469A - 電流制限回路 - Google Patents

電流制限回路

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JP2000270469A
JP2000270469A JP11075307A JP7530799A JP2000270469A JP 2000270469 A JP2000270469 A JP 2000270469A JP 11075307 A JP11075307 A JP 11075307A JP 7530799 A JP7530799 A JP 7530799A JP 2000270469 A JP2000270469 A JP 2000270469A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 出力トランジスタのコレクタ・エミッタ間電
圧に影響されることなく無駄な電力損失が極力少なくて
済み、しかも、設定値において確実に電流制限が行える
ようにする。 【解決手段】 コンダクタンスアンプ7は、第1乃至第
4の電圧検出用抵抗器3〜6により検出された出力トラ
ンジスタ1のコレクタ・エミッタ電圧が入力され、その
大きさに応じた電流が出力されるようになっており、そ
の出力電流が電流検出用抵抗器8へ供給されることで、
出力トランジスタ1の電流増幅率の変動によらず、所定
の電圧降下が生じた際に、スイッチ用トランジスタ9が
導通して、ベース電流ドライブ用トランジスタ2のベー
ス電流が遮断され、さらに、出力トランジスタ1のベー
ス電流の供給が断たれることで、出力電流制限がなされ
るようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トランジスタ等の
半導体素子を用いてなる電源回路において、出力電流の
制限を行うための電流制限回路に係り、特に、動作の安
定化、信頼性の向上等を図ったものに関する。
【0002】
【従来の技術】電源回路には、種々のものがあるが、例
えばその一つとして入力電圧を安定化して出力するいわ
ゆる定電圧回路と称されるものが従来から種々提案され
ている(例えば特開平5−204477号公報等参
照)。このような定電圧回路においては、回路保護等の
ため、例えば出力電流を制限する電流制限回路が設けら
れることがある。図3乃至図5には、このような従来の
電流制限回路の構成例が示されており、以下、同図を参
照しつつ従来の電流制限回路について説明する。最初
に、図3に示された電流制限回路は、電源回路の出力ト
ランジスタQ1に対して直列に電流検出用抵抗器31a
が接続され、その電圧降下がスイッチ用トランジスタ3
2aのベースへ印加されるようにしてある。そして、電
流検出用抵抗器31aにおいて所定以上の電圧降下が生
じた際に、スイッチング用トランジスタ32aを導通さ
せることで、出力トランジスタQ1のベース電流を遮断
して、電流制限が図られるように構成されてなるもので
ある。
【0003】また、図4に示された電流制限回路は、出
力トランジスタQ1のベースとアース間に、ベース電流
ドライブ用トランジスタQ2と電流検出用抵抗器31b
とが直列接続され、電流検出用抵抗器31bの電圧降下
がスイッチ用トランジスタ32bのベースに印加される
ようになっている。そして、電流検出用抵抗器31bに
おける電圧降下が所定以上となると、スイッチ用トラン
ジスタ32bが導通し、ベース電流ドライブ用トランジ
スタQ2のベース電流が遮断され、同時に出力トランジ
スタQ1のベース電流が遮断されて、電流制限が図られ
るように構成されてなるものである。
【0004】さらに、図5に示された電流制限回路は、
出力トランジスタQ1に対していわゆるカレントミラー
接続されたトランジスタQ1´が設けられており、この
トランジスタQ1´のコレクタとアースとの間に電流検
出用抵抗器31cが接続されており、その電圧降下がス
イッチ用トランジスタ32cのベースに印加されるよう
になっている。一方、出力トランジスタQ1及びトラン
ジスタQ1´のベースには、ベース電流ドライブ用トラ
ンジスタQ2が接続されており、このベース電流ドライ
ブ用トランジスタQ2のべースには、制御用の入力信号
が印加されると共に、スイッチ用トランジスタ32cの
コレクタが接続されている。そして、電流検出用抵抗器
31cにおける電圧降下が所定以上となると、スイッチ
用トランジスタ32cが導通し、ベース電流ドライブ用
トランジスタQ2のべース電流が遮断され、それによ
り、出力トランジスタQ1のベース電流が遮断されて、
電流制限が図られるように構成されてなるものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来回路においては、それぞれ次述するような問題があっ
た。すなわち、図3に示された従来回路においては、出
力電流の一部を電流検出用抵抗器31aへ流すような構
成となっているために、電力損失が生じ、無駄な電力を
消費するという問題があった。また、図4及び図5に示
された回路においては、出力トランジスタQ1のコレク
タ・エミッタ間電圧の低下による電流増幅率βの低下が
存在し、さらに、図5においては、それに伴うカレント
ミラー接続部分における電流比のずれが発生し、電流制
限がなされる際の設定値が不正確になるという問題があ
った。
【0006】本発明は、上記実状に鑑みてなされたもの
で、無駄な電力損失が極力少なくて済み、しかも、設定
された値において確実に電流制限が行える電流制限回路
を提供するものである。本発明の他の目的は、出力トラ
ンジスタのコレクタ・エミッタ間電圧に影響されること
なく、所定の設定値で出力電流の制限を行うことがで
き、動作の安定した信頼性の高い電流制限回路を提供す
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記発明の課題を解決す
るため、本発明に係る電流制限回路は、出力電圧が所定
値となるようにベース電流が制御される出力トランジス
タを有してなる電源回路において、前記出力トランジス
タのベース電流を検出し、その検出結果に応じて前記出
力トランジスタの出力電流の制限を行うよう構成されて
なる電流制限回路であって、前記出力トランジスタのベ
ース電流を検出するベース電流検出手段と、前記ベース
電流検出部の検出結果に応じて、前記出力トランジスタ
のベース電流の供給を遮断するベース電流遮断手段と、
前記出力トランジスタのコレクタ・エミッタ間電圧を検
出するコレクタ・エミッタ間電圧検出手段と、前記コレ
クタ・エミッタ間電圧検出部の検出結果に応じた電流を
前記ベース電流検出部へ供給するベース電流補正手段
と、を具備してなるものである。
【0008】かかる構成においては、コレクタ・エミッ
タ間電圧検出手段によってコレクタ・エミッタ間電圧が
検出され、ベース電流補正手段により、そのコレクタ・
エミッタ間電圧に応じた電流がベース電流検出手段へ供
給されるようにすることで、出力トランジスタの電流増
幅率の変化に起因する出力電流の電流制限を行う設定値
の変動が防止され、所定の出力電流で電流制限が確実に
行われることとなるものである。
【0009】より具体的な構成としては、例えば、出力
電圧が所定値となるようにベース電流が制御される出力
トランジスタを有してなる電源回路において、前記出力
トランジスタのベース電流を検出し、その検出結果に応
じて前記出力トランジスタの出力電流の制限を行うよう
構成されてなる電流制限回路であって、前記出力トラン
ジスタのベースとアースとの間には、ベース電流ドライ
ブ用トランジスタと電流検出用抵抗器とが直列接続さ
れ、前記電流検出用抵抗器における所定の電圧降下によ
って導通状態となり、前記ベース電流ドライブ用トラン
ジスタのベース電流の入力を遮断するスイッチ用トラン
ジスタが設けられ、前記出力トランジスタのエミッタと
アースとの間には、第1及び第2の電圧検出用抵抗器が
直列接続され、前記出力トランジスタのコレクタとアー
スとの間には、第3及び第4の電圧検出用抵抗器が直列
接続され、前記第1及び第2の電圧検出用抵抗器による
分圧電圧と、前記第3及び第4の電圧検出用抵抗器によ
る分圧電圧との差に応じた電流を出力するコンダクタン
スアンプが設けられ、当該コンダクタンスアンプの出力
端子は、前記ベース電流ドライブ用トランジスタと前記
電流検出用抵抗器との接続点に接続されてなるものが好
適である。
【0010】かかる構成において、特に、出力トランジ
スタとしては、pnp形トランジスタを用いた場合に
は、そのエミッタに被安定化電圧が印加され、そのコレ
クタから安定化された出力電圧が得られるように設けら
れた構成とすると好適である。また、この場合、ベース
電流ドライブ用トランジスタは、npn形であって、そ
のコレクタが出力トランジスタのベースに、エミッタが
電流検出用抵抗器に、それぞれ接続されてなるものが好
適である。さらに、この場合、スイッチ用トランジスタ
は、npn形であって、そのコレクタがベース電流ドラ
イブ用トランジスタのベースに、エミッタがアースに、
それぞれ接続されてなるものが好適である。
【0011】また、他の具体的な構成としては、例え
ば、出力電圧が所定値となるようにベース電流が制御さ
れる出力トランジスタを有してなる電源回路において、
前記出力トランジスタのベース電流を検出し、その検出
結果に応じて前記出力トランジスタの出力電流の制限を
行うよう構成されてなる電流制限回路であって、前記出
力トランジスタのベースとアースとの間には、ベース電
流ドライブ用トランジスタが直列接続され、前記出力ト
ランジスタとカレントミラー接続される電流検出用トラ
ンジスタが設けられ、当該電流検出用トランジスタの出
力端とアースとの間には、電流検出用抵抗器が接続さ
れ、前記電流検出用抵抗器における所定の電圧降下によ
って導通状態となり、前記ベース電流ドライブ用トラン
ジスタのベース電流の入力を遮断するスイッチ用トラン
ジスタが設けられ、前記出力トランジスタのエミッタと
アースとの間には、第1及び第2の電圧検出用抵抗器が
直列接続され、前記出力トランジスタのコレクタとアー
スとの間には、第3及び第4の電圧検出用抵抗器が直列
接続され、前記第1及び第2の電圧検出用抵抗器による
分圧電圧と、前記第3及び第4の電圧検出用抵抗器によ
る分圧電圧との差に応じた電流を出力するコンダクタン
スアンプが設けられ、当該コンダクタンスアンプの出力
端子は、前記電流検出用トランジスタと前記電流検出用
抵抗器との接続点に接続されてなるものが好適である。
【0012】かかる構成において、特に、出力トランジ
スタとしては、pnp形トランジスタを用いた場合に
は、そのエミッタに被安定化電圧が印加され、そのコレ
クタから安定化された出力電圧が得られるように設けら
れた構成とすると好適である。また、この場合、ベース
電流ドライブ用トランジスタは、npn形であって、そ
のコレクタが出力トランジスタのベースに、エミッタが
アースに、それぞれ接続されてなるものが好適である。
さらに、この場合、スイッチ用トランジスタは、npn
形であって、そのコレクタがベース電流ドライブ用トラ
ンジスタのベースに、エミッタがアースに、それぞれ接
続されてなるものが好適である。またさらに、電流検出
用トランジスタは、出力トランジスタがpnp形を用い
てなる場合には、同様にpnp形であって、そのエミッ
タが出力トランジスタのエミッタに、ベースが出力トラ
ンジスタのベースに、それぞれ接続され、コレクタが出
力端となるように設けられたものが好適である。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図1及び図2を参照しつつ説明する。なお、以下に
説明する部材、配置等は本発明を限定するものではな
く、本発明の趣旨の範囲内で種々改変することができる
ものである。最初に、図1を参照しつつ第1の回路構成
例について説明する。まず、この電流制限回路S1は、
出力トランジスタ(図1においては「Q1」と表記)1
の電圧安定化動作が、ベース電流ドライブ用トランジス
タ(図1においては「Q2」と表記)2により制御され
るよう構成されてなるいわゆるシリーズレギュレータと
称される形式の定電圧回路において設けられた場合の構
成例である。出力トランジスタ1は、この回路構成例に
おいては、pnp形のものが用いられており、そのエミ
ッタが被安定化電圧印加端子11に、コレクタが安定化
電圧出力端子12に、それぞれ接続されている。そし
て、出力トランジスタ1のベースとアースとの間には、
ベース電流ドライブ用トランジスタ2と、電流制限回路
S1の構成要素の一つである電流検出用抵抗器8とが直
列接続されたものとなっている。すなわち、npn形の
ベース電流ドライブ用トランジスタ2のコレクタは、出
力トランジスタ1のベースに接続される一方、エミッタ
とアース間には、電流検出用抵抗器8が接続されてい
る。そして、このベース電流ドライブ用トランジスタ2
のベースには、図示されない回路から制御用の入力信号
が入力されるようになっている。この制御用の入力信号
は、ベース電流ドライブ用トランジスタ2のベース電流
となるもので、その増減により出力トランジスタ1によ
る出力電圧Voutの調整がなされるようになっている。
【0014】電流制限回路S1は、コレクタ・エミッタ
間電圧検出部21と、制限電流補正部22と、出力遮断
部23と、ベース電流検出部24とに大別されて構成さ
れたものとなっている。コレクタ・エミッタ間電圧検出
手段としてのコレクタ・エミッタ間電圧検出部21は、
出力トランジスタ1のコレクタ・エミッタ間電圧VCE
を検出するもので、第1乃至第4の電圧検出用抵抗器3
〜6を主たる構成要素として構成されたものとなってい
る。すなわち、第1及び第2の電圧検出用抵抗器(図1
においてはそれぞれ「R1」、「R2」と表記)3,4
は、出力トランジスタ1のエミッタとアース間に直列接
続される一方、第3及び第4の電圧検出用抵抗器(図1
においてはそれぞれ「R3」、「R4」と表記)5,6
は、出力トランジスタ1のコレクタとアース間に、直列
接続されたものとなっている。
【0015】第1及び第2の電圧検出用抵抗器3,4の
相互の接続点には、第1及び第2の電圧検出用抵抗器
3,4の抵抗値で定まる分圧比に応じた大きさで、出力
トランジスタ1のエミッタ電圧Vに対応したいわゆる
分圧電圧が得られるようになっている。また、第3及び
第4の電圧検出用抵抗器5,6の相互の接続点には、第
3及び第4の電圧検出用抵抗器5,6の抵抗値で定まる
分圧比に応じた大きさで、出力トランジスタ1のコレク
タ電圧Vに対応したいわゆる分圧電圧が得られるよう
になっている。そして、第1及び第2の電圧検出用抵抗
器3,4の相互の接続点と、第3及び第4の電圧検出用
抵抗器5,6の相互の接続点との間に得られる電圧は、
出力トランジスタ1のコレクタ・エミッタ間電圧VCE
に対応した分圧電圧となっている。
【0016】ベース電流補正手段としての制限電流補正
部22は、電流制限が所定の値で行われるようにその設
定値を補正するため、出力トランジスタ1のコレクタ・
エミッタ間電圧に応じた電流を電流検出用抵抗器8へ供
給するようになっているもので、コンダクタンスアンプ
(以下「gmアンプ」と言う)7を主たる構成要素とし
て構成されたものとなっている。gmアンプ(図1にお
いては「gm」と表記)7は、入力電圧に応じた電流を
出力するよう構成された公知・周知のいわゆる演算増幅
器であり、その非反転入力端子には、先の第1及び第2
の電圧検出用抵抗器3,4の相互の接続点が、また、反
転入力端子には、先の第3及び第4の電圧検出用抵抗器
5,6の相互の接続点が、それぞれ接続されている。一
方、gmアンプ7の出力端子は、出力遮断部23の電流
検出用抵抗器8とベース電流ドライブ用トランジスタ2
のエミッタとの接続点に接続されており、このgmアン
プ7に入力される出力トランジスタ1のエミッタ・コレ
クタ間電圧に対応した電圧に応じた電流が出力され、電
流検出用抵抗器8へ流されるようになっている。
【0017】ベース電流遮断手段としての出力遮断部2
3は、出力トランジスタ1において所定の電流制限値に
対応する出力電流が流れる状態となった場合に、ベース
電流ドライブ用トランジスタ2の動作を遮断すること
で、出力トランジスタ1の出力動作を停止させて、出力
電流の制限を図るもので、スイッチ用トランジスタ9を
主たる構成要素として構成されたものとなっている。ベ
ース電流検出手段としてのベース電流検出部24は、出
力トランジスタ1のベース電流を検出し、その大きさに
応じた電圧を発生するもので、この回路構成例において
は、電流検出用抵抗器8を用いてなるものである。電流
検出用抵抗器8は、既に述べたようにベース電流ドライ
ブ用トランジスタ2のエミッタとアースとの間に直列に
接続されており、その接続点は、スイッチ用トランジス
タ9のベースに接続されたものとなっている。スイッチ
用トランジスタ9は、この構成例においては、npn形
のトランジスタが用いられており、そのコレクタがベー
ス電流ドライブ用トランジスタ2のベースに接続される
一方、エミッタは、アースに接続されたものとなってい
る。
【0018】そして、この電流検出用抵抗器8には、ベ
ース電流ドライブ用トランジスタ2により、出力トラン
ジスタ1のベース電流と、先の制限電流補正部22から
の電流とが流入するようになっており、所定の電圧降下
が生ずるとスイッチ用トランジスタ9が導通して、ベー
ス電流ドライブ用トランジスタ2のベース電流が遮断さ
れ、それにより、出力トランジスタ1のベース電流が遮
断されるようになっている。
【0019】次に、上記構成における動作について説明
する。まず、ベース電流ドライブ用トランジスタ2のベ
ースに、図示されない定電圧回路の他の回路部分から制
御用の入力信号が印加されて、ベース電流ドライブ用ト
ランジスタ2が動作すると、出力トランジスタ1のベー
スには、ベース電流I が供給されると共に、このベー
ス電流Iは、電流検出用抵抗器8にも流れることとな
る。このベース電流Iの供給により、出力トランジス
タ1には、ベース電流Iが電流増幅率β倍された出力
電流Iが流れることとなる。
【0020】一方、第1及び第2の電圧検出用抵抗器
3,4の相互の接続点と、第3及び第4の電圧検出用抵
抗器5,6の相互の接続点との間には、出力トランジス
タ1のエミッタ・コレクタ間電圧VCEに対応した電圧
であって、第1乃至第4の電圧検出用抵抗器3〜6の抵
抗値で定まるいわゆる分圧比の大きさの電圧が得られ、
gmアンプ7によりその電圧に応じた電流I´が出力さ
れて、電流検出用抵抗器8へ供給されることとなる。し
たがって、電流検出用抵抗器8においては、出力トラン
ジスタ1のベース電流Iとgmアンプ7からの電流I
´との和の電流が流れることとなる。
【0021】そして、このような電流の流れ込みにより
電流検出用抵抗器8における電圧降下が所定以上となる
とスイッチ用トランジスタ9が導通し、ベース電流ドラ
イブ用トランジスタ2のベース電流の供給が遮断される
と共に、同時に出力トランジスタ1のベース電流I
供給が遮断されることとなる。
【0022】ここで、gmアンプ7から電流検出用抵抗
器8へ流入する電流I´は、次のように表される。 I´=gm{R2・V/(R1+R2)−R4・V/(R3+R4)}・・・( 式1)
【0023】ここで、gmは、gmアンプ7のコンダクタ
ンス、Vは、出力トランジスタ1のエミッタ電圧、V
は、出力トランジスタ1のコレクタ電圧であり、R
1,R2,R3,R4は、それぞれ第1乃至第4の電圧検
出用抵抗器3〜6の抵抗値であって、R1=R2=R3
=R4であるとする。さらに、コレクタ・エミッタ電圧
CE=V−Vであるので、これより上述の式1を
整理すると次のように表される。 I´=gm×VCE/2・・・(式2)
【0024】したがって、gmアンプ7の出力電流I´
は、出力トランジスタ1のエミッタ・コレクタ電圧V
CEが減少するに伴い減少するようになっているという
ことができる。次に、説明の便宜上、出力トランジスタ
1のコレクタ・エミッタ間電圧VCEが十分に大きい場
合の出力トランジスタ1の電流増幅率をβと、一方、コ
レクタ・エミッタ間電圧VCEが小さい場合の出力トラ
ンジスタ1の電流増幅率をβ´と、それぞれ定義すると
共に、さらに、電流制限がなされる(スイッチ用トラン
ジスタ9が導通する)際に電流検出用抵抗器8に流れる
電流をIOFFとし、出力トランジスタ1に流れる出力
電流Iを求めてみる。
【0025】まず、出力電流Iを、ベース電流と電流
増幅率との関係で表すと、次のようになる。I=I
OFF−I´の関係が成立することから、コレクタ・エ
ミッタ間電圧VCEが十分に大きい場合の出力電流I
は、I=β(IOFF−I´)と表される。一方、コ
レクタ・エミッタ間電圧VCEが小さい場合、I´は略
零であるとすれば、出力電流Iは、I=β´(I
OFF)と表される。そして、出力電流が所定の大きさ
となった際に、電流制限が正確になされるようにするに
は、コレクタ・エミッタ間電圧VCEが十分に大きい場
合の出力電流とコレクタ・エミッタ間電圧VCEが小さ
い場合の出力電流とが等しくなる必要がある。
【0026】すなわち、そのためには、β(IOFF
I´)=β´(IOFF)となる必要がある。そして、
この式は整理すると、I´=IOFF−(β´/β)I
OF と表される。なお、ここで、β>β´である。結
局、I´=IOFF−(β´/β)IOFFが成立する
ようにするためには、第1乃至第4の電圧検出用抵抗器
3〜6の値を調整することとなる。
【0027】このようにして、この第1の回路構成例に
おいては、出力トランジスタ1のエミッタ・コレクタ間
電圧の変化に起因する電流増幅率の変化によって、電流
制限が行われる際の設定値の変動が生じないように、電
流検出用抵抗器8に流れる電流をコレクタ・エミッタ間
電圧検出部21と制限電流補正部22とで補正するよう
にすることで、出力トランジスタ1のエミッタ・コレク
タ間電圧の変化に起因する電流増幅率の変化が生じても
所定の設定値で電流制限がなされることとなるものであ
る。
【0028】次に、図2を参照しつつ第2の回路構成例
について説明する。なお、図1に示された構成要素と同
一のものについては、同一の符号を付すこととする。こ
の第2の回路構成例における電流制限回路S2も、図1
に示された回路構成例と同様にコレクタ・エミッタ間電
圧検出部21と、制限電流補正部22と、出力遮断部2
3Aと、ベース電流検出部24Aとに大別されて構成さ
れたものとなっている点は基本的に同一である。以下、
具体的な構成、動作について説明するが、第1の回路構
成例と同一の構成部分については、その詳細な説明を省
略し、以下、異なる点を中心に説明することとする。ま
ず、出力トランジスタ1のベースとアース間にベース電
流ドライブ用トランジスタ2が直列接続されており、ベ
ース電流ドライブ用トランジスタ2のベースに、図示さ
れない回路から制御用の入力信号が入力されるようにな
っている点は、先の図1に示された回路構成例基本的に
同一である。
【0029】コレクタ・エミッタ間電圧検出部21は、
出力トランジスタ1のコレクタ・エミッタ間電圧VCE
を検出するもので、その構成は、図1に示された先の第
1の回路構成例と変わるところはないものである。制限
電流補正部22は、電流制限が所定の値で行われるよう
にその設定値を補正するもので、その構成は、図1に示
された先の第1の回路構成例と変わるところはないもの
である。出力遮断部23Aは、出力トランジスタ1にお
いて所定の電流制限値に対応する出力電流が流れる状態
となった場合に、ベース電流ドライブ用トランジスタ2
の動作を遮断することで、出力トランジスタ1の出力動
作を停止させて、出力電流の制限を図るもので、スイッ
チ用トランジスタ9を主たる構成要素として構成された
ものとなっている。ベース電流検出部24Aは、出力ト
ランジスタ1のベース電流を検出し、その大きさに応じ
た電圧を発生するもので、この回路構成例においては、
電流検出用抵抗器8と、電流検出用トランジスタ10と
を主たる構成要素として構成されたものとなっている。
【0030】まず、pnp形の電流検出用トランジスタ
10は、出力トランジスタ1といわゆるカレントミラー
接続されるものとなっているもので、そのエミッタは、
出力トランジスタ1のエミッタに、ベースは、出力トラ
ンジスタ1のベースにそれぞれ接続される一方、コレク
タは、電流検出用抵抗器8の一端に接続されており、電
流検出用抵抗器8の他端は、アースに接続されている。
電流検出用抵抗器8と電流検出用トランジスタ10のコ
レクタとの接続点には、gmアンプ7の出力端子が接続
されると共に、スイッチ用トランジスタ9のベースが接
続されている。そして、このスイッチ用トランジスタ9
は、そのコレクタがベース電流ドライブ用トランジスタ
2のベースに、エミッタがアースに、それぞれ接続され
たものとなっている。
【0031】次に、上記構成における動作について説明
する。まず、ベース電流ドライブ用トランジスタ2のベ
ースに、図示されない定電圧回路の他の回路部分から制
御用の入力信号が印加されて、ベース電流ドライブ用ト
ランジスタ2が動作すると、出力トランジスタ1及び電
流検出用トランジスタ10のベースには、ベース電流I
が供給されることとなる。このベース電流Iの供給
により、出力トランジスタ1には、ベース電流Iが電
流増幅率β倍された出力電流Iが流れることとなる。
また、電流検出用トランジスタ10には、出力トランジ
スタ1とのエミッタサイズの比率に応じた電流が流れる
こととなる。すなわち、出力トランジスタ1と電流検出
用トランジスタ10のエミッタサイズの比率を、Q
:Q1´=n:1とすると、電流検出用トランジ
スタ10には、出力トランジスタ1を流れる電流の1/
nのコレクタ電流が流れ、これが電流検出用抵抗器8へ
供給されることとなる。なお、Q1は、出力トランジ
スタ1のエミッタサイズを、Q1´は、電流検出用ト
ランジスタ10のエミッタサイズを、それぞれ意味する
ものとする。
【0032】一方、第1及び第2の電圧検出用抵抗器
3,4の相互の接続点と、第3及び第4の電圧検出用抵
抗器5,6の相互の接続点との間には、出力トランジス
タ1のエミッタ・コレクタ間電圧VCEに対応した電圧
であって、第1乃至第4の電圧検出用抵抗器3〜6の抵
抗値で定まるいわゆる分圧比の大きさの電圧が得られ、
gmアンプ7によりその電圧に応じた電流I´が出力さ
れて、電流検出用抵抗器8へ供給されることとなる。し
たがって、電流検出用抵抗器8においては、電流検出用
トランジスタ10から供給される電流とgmアンプ7か
らの電流I´との和の電流が流れることとなる。そし
て、このような電流の流れ込みにより電流検出用抵抗器
8における電圧降下が所定以上となるとスイッチ用トラ
ンジスタ9が導通し、ベース電流ドライブ用トランジス
タ2のベース電流の供給が遮断されると共に、同時に出
力トランジスタ1のベース電流Iの供給が遮断される
こととなる。
【0033】ここで、出力トランジスタ1のコレクタ・
エミッタ間電圧VCEが十分に大きい場合の出力トラン
ジスタ1と電流検出用トランジスタ10とのエミッタ比
率をn:1とし、出力トランジスタ1のコレクタ・エミ
ッタ間電圧VCEが小さい場合の出力トランジスタ1と
電流検出用トランジスタ10とのエミッタ比率をn´:
1とし、さらに、電流制限がなされる(スイッチ用トラ
ンジスタ9が導通する)際に電流検出用抵抗器8に流れ
る電流をIOFFとし、出力トランジスタ1に流れる出
力電流Iを求めてみる。まず、電流検出用トランジス
タ10のコレクタ電流を、便宜的にI´とすると、次
のように表される。
【0034】I´=IOFF−I´
【0035】そして、出力トランジスタ1のコレクタ・
エミッタ間電圧VCEが十分に大きい場合については、
出力電流IとI´との間には、I=n×I´の
関係が成立することから、出力電流Iは、さらに、I
=n(IOFF−I´)と表される。一方、出力トラ
ンジスタ1のコレクタ・エミッタ間電圧VCEが小さい
場合には、I=n´×I´の関係が成立し、また、
この場合、I´は略零であるとすれば、出力電流I
は、I=n´(IOFF)と表されることとなる。
【0036】出力電流が所定の大きさとなった際に、電
流制限が正確になされるようにするには、コレクタ・エ
ミッタ間電圧VCEが十分に大きい場合の出力電流とコ
レクタ・エミッタ間電圧VCEが小さい場合の出力電流
とが等しくなる必要がある。すなわち、そのためには、
n(IOFF−I´)=n´(IOFF)となる必要が
ある。そこで、この式は整理すると、I´=IOFF
(n´/n)IOFFと表される。結局、I´=I
OFF−(n´/n)IOFFが成立するようにするた
めには、第1乃至第4の電圧検出用抵抗器3〜6の値を
調整することとなる。
【0037】このようにして、この第2の回路構成例に
おいては、出力トランジスタ1のエミッタ・コレクタ間
電圧の変化に起因する電流増幅率の変化によって、電流
制限が行われる際の設定値の変動が生じないように、電
流検出用抵抗器8に流れる電流をコレクタ・エミッタ間
電圧検出部21と制限電流補正部22とで補正するよう
にすることで、出力トランジスタ1のエミッタ・コレク
タ間電圧の変化に起因する電流増幅率の変化が生じても
所定の設定値で電流制限がなされることとなるものであ
る。
【0038】なお、上述したいずれの回路構成例におい
ても、半導体素子としてバイポーラトランジスタを用い
たが、これに限定される必要はないことは勿論であり、
他の種類の半導体素子、例えば電界効果トランジスタ等
を用いてもよいものである。また、スイッチ用トランジ
スタ9に代えて、電流検出用抵抗器8における電圧降下
によって開閉成するような他のスイッチ素子や回路を用
いるようにしてもよいものである。
【0039】
【発明の効果】以上、述べたように、本発明によれば、
出力トランジスタの電流増幅率の変動に起因する電流制
限動作の不安定さを解消すべく、出力トランジスタのベ
ース電流検出手段における検出電流の変動を補償できる
ような構成とすることにより、出力トランジスタの電流
増幅率の変動に拘わらず、従来と異なり、出力電流の無
駄な消費を伴うことなく、設定値において確実に電流制
限が行え、動作の安定した信頼性の高い電流制限回路を
提供することができるという効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における電流制限回路の第
1の回路構成例を示す回路図である。
【図2】本発明の実施の形態における電流制限回路の第
2の回路構成例を示す回路図である。
【図3】従来の電流制限回路の第1の回路構成例を示す
回路図である。
【図4】従来の電流制限回路の第2の回路構成例を示す
回路図である。
【図5】従来の電流制限回路の第3の回路構成例を示す
回路図である。
【符号の説明】
1…出力トランジスタ 2…ベース電流ドライブ用トランジスタ 7…コンダクタンスアンプ 8…電流検出用抵抗器 9…スイッチ用トランジスタ 10…電流検出用トランジスタ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 出力電圧が所定値となるようにベース電
    流が制御される出力トランジスタを有してなる電源回路
    において、前記出力トランジスタのベース電流を検出
    し、その検出結果に応じて前記出力トランジスタの出力
    電流の制限を行うよう構成されてなる電流制限回路であ
    って、 前記出力トランジスタのベース電流を検出するベース電
    流検出手段と、 前記ベース電流検出部の検出結果に応じて、前記出力ト
    ランジスタのベース電流の供給を遮断するベース電流遮
    断手段と、 前記出力トランジスタのコレクタ・エミッタ間電圧を検
    出するコレクタ・エミッタ間電圧検出手段と、 前記コレクタ・エミッタ間電圧検出部の検出結果に応じ
    た電流を前記ベース電流検出部へ供給するベース電流補
    正手段と、 を具備してなることを特徴とする電流制限回路。
  2. 【請求項2】 ベース電流補正手段は、コレクタ・エミ
    ッタ間電圧の増加に伴い出力電流が増加するよう構成さ
    れてなるものであることを特徴とする請求項1記載の電
    流制限回路。
  3. 【請求項3】 出力電圧が所定値となるようにベース電
    流が制御される出力トランジスタを有してなる電源回路
    において、前記出力トランジスタのベース電流を検出
    し、その検出結果に応じて前記出力トランジスタの出力
    電流の制限を行うよう構成されてなる電流制限回路であ
    って、 前記出力トランジスタのベースとアースとの間には、ベ
    ース電流ドライブ用トランジスタと電流検出用抵抗器と
    が直列接続され、 前記電流検出用抵抗器における所定の電圧降下によって
    導通状態となり、前記ベース電流ドライブ用トランジス
    タのベース電流の入力を遮断するスイッチ用トランジス
    タが設けられ、 前記出力トランジスタのエミッタとアースとの間には、
    第1及び第2の電圧検出用抵抗器が直列接続され、 前記出力トランジスタのコレクタとアースとの間には、
    第3及び第4の電圧検出用抵抗器が直列接続され、 前記第1及び第2の電圧検出用抵抗器による分圧電圧
    と、前記第3及び第4の電圧検出用抵抗器による分圧電
    圧との差に応じた電流を出力するコンダクタンスアンプ
    が設けられ、当該コンダクタンスアンプの出力端子は、
    前記ベース電流ドライブ用トランジスタと前記電流検出
    用抵抗器との接続点に接続されてなることを特徴とする
    電流制限回路。
  4. 【請求項4】 出力電圧が所定値となるようにベース電
    流が制御される出力トランジスタを有してなる電源回路
    において、前記出力トランジスタのベース電流を検出
    し、その検出結果に応じて前記出力トランジスタの出力
    電流の制限を行うよう構成されてなる電流制限回路であ
    って、 前記出力トランジスタのベースとアースとの間には、ベ
    ース電流ドライブ用トランジスタが直列接続され、 前記出力トランジスタとカレントミラー接続される電流
    検出用トランジスタが設けられ、当該電流検出用トラン
    ジスタの出力端とアースとの間には、電流検出用抵抗器
    が接続され、 前記電流検出用抵抗器における所定の電圧降下によって
    導通状態となり、前記ベース電流ドライブ用トランジス
    タのベース電流の入力を遮断するスイッチ用トランジス
    タが設けられ、 前記出力トランジスタのエミッタとアースとの間には、
    第1及び第2の電圧検出用抵抗器が直列接続され、 前記出力トランジスタのコレクタとアースとの間には、
    第3及び第4の電圧検出用抵抗器が直列接続され、 前記第1及び第2の電圧検出用抵抗器による分圧電圧
    と、前記第3及び第4の電圧検出用抵抗器による分圧電
    圧との差に応じた電流を出力するコンダクタンスアンプ
    が設けられ、当該コンダクタンスアンプの出力端子は、
    前記電流検出用トランジスタと前記電流検出用抵抗器と
    の接続点に接続されてなることを特徴とする電流制限回
    路。
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