JP2000274480A - 流体封入式防振装置 - Google Patents

流体封入式防振装置

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JP2000274480A
JP2000274480A JP7936799A JP7936799A JP2000274480A JP 2000274480 A JP2000274480 A JP 2000274480A JP 7936799 A JP7936799 A JP 7936799A JP 7936799 A JP7936799 A JP 7936799A JP 2000274480 A JP2000274480 A JP 2000274480A
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JP
Japan
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partition
fluid
partition member
rubber film
vibration damping
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JP7936799A
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English (en)
Inventor
Hiroaki Hori
浩晃 堀
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Sumitomo Riko Co Ltd
Original Assignee
Tokai Rubber Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 受圧室と平衡室を仕切る仕切部材に対して、
互いに異なるチューニングが施された第一のオリフィス
通路と第二のオリフィス通路を形成するに際して、それ
ら第一及び第二のオリフィス通路におけるチューニング
自由度を大きく確保することが出来ると共に、高周波側
にチューニングされた第二のオリフィス通路上に流体流
量を制限する可動ゴム膜を安定して配設することの出来
る、構造が簡単で組み立てが容易な仕切部材を備えた流
体封入式防振装置を提供すること。 【解決手段】 第一の仕切体56と第二の仕切体58を
相互に圧入固定して仕切部材48を構成し、それら第一
の仕切体56と第二の仕切体58の間で、可動ゴム膜6
0の外周縁部に固着された環状プレート部材84を挟持
せしめて、該可動ゴム膜60を、第一の仕切体56と第
二の仕切体58の間で所定量だけ弾性変形可能に配設す
ると共に、該環状プレート部材84と第一の仕切体56
及び/又は第二の仕切体58の重ね合わせ面間に、可動
ゴム膜60の外周側を周方向に延びる形態をもって第二
のオリフィス通路104を形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、内部に封入された非圧縮性流体
の流動作用に基づいて防振効果を得るようにした流体封
入式防振装置に係り、特に互いに異なる周波数域にチュ
ーニングされた第一のオリフィス通路と第二のオリフィ
ス通路を併せ備えた流体封入式防振装置に関するもので
ある。
【0002】
【背景技術】振動伝達系を構成する部材間に介装される
防振連結体や防振支持体等の一種として、従来から、第
一の取付部材を、略円筒形状を有する第二の取付部材の
軸方向一方の開口部側に離間して配設し、それら第一の
取付部材と第二の取付部材を本体ゴム弾性体で連結せし
めて、第二の取付部材の軸方向一方の開口部側を流体密
に覆蓋する一方、第二の取付部材の軸方向他方の開口部
側を変形容易な可撓性膜で流体密に覆蓋することによ
り、それら本体ゴム弾性体と可撓性膜の間に非圧縮性流
体が封入された流体室を形成すると共に、該流体室の内
部に仕切部材を収容配置して該流体室を軸方向両側に仕
切ることにより、壁部の一部が前記本体ゴム弾性体で構
成された受圧室と、壁部の一部が前記可撓性膜で構成さ
れた平衡室を、該仕切部材を挟んだ両側に形成すると共
に、それら受圧室と平衡室を相互に連通するオリフィス
通路を設けた流体封入式防振装置が、知られている。そ
して、かかる流体封入式防振装置によれば、オリフィス
通路を流動せしめられる流体の共振作用に基づいて、ゴ
ム弾性体だけでは得られ難い防振効果を容易に得ること
が出来ることから、例えば自動車用エンジンマウントや
ボデーマウント等への適用が検討されている。
【0003】ところで、このような防振装置において
は、流体の流動作用に基づく防振効果を広い周波数域や
複数の周波数域の振動に対して得ることが極めて困難で
あり、オリフィス通路がチューニングされた周波数域を
外れた振動に対して有効な防振効果を得ることが難しか
った。そこで、かかる問題に鑑み、特開平57−934
0号公報や実開昭60−61359号公報等において、
仕切部材を、互いに重ね合わされた二枚の仕切板で構成
し、該仕切部材の外周部分において、両仕切板の重ね合
わせ面間を周方向に延びる第一のオリフィス通路を形成
すると共に、該仕切部材の中央部分において、互いに重
ね合わされた二枚の仕切板間に広がり、各仕切板に貫設
された通孔を通じて受圧室と平衡室に連通された中空キ
ャビティを形成し、該中空キャビティ内に可動ゴム膜を
所定量だけ変位乃至は変形可能に収容配置せしめた構造
が、提案されている。かかる構造の防振装置では、低周
波大振幅振動の入力時に、通孔を通じての流体流動が可
動ゴム膜で阻止されることにより、第一のオリフィス通
路を通じての流体流動に基づく防振効果が有効に発揮さ
れる一方、高周波小振幅振動の入力時には、第一のオリ
フィス通路の流通抵抗が増大して実質的に閉塞状態とな
り、通孔を通じての流体流動に基づく防振効果が有効に
発揮されるのである。
【0004】ところが、このような仕切部材を採用する
と、防振装置の製造に際して、仕切部材を構成する二枚
の仕切板と可動ゴム膜を、非圧縮性流体中で、第二の取
付部材に対して各別に組み付けなければならず、製造作
業が面倒であるという問題を有していた。なお、予め二
枚の仕切板を、可動ゴム膜を組み込んだ状態で、溶着や
リベット等の固定部材を用いて固定し、アッセンブリ化
したものを非圧縮性流体中で第二の取付部材に組み付け
ることも考えられるが、その場合には、特別な固定部材
が必要となることに加えて、溶着やリベット等による固
定作業が面倒であるという問題があった。
【0005】また、要求される高周波振動に応じて、通
孔を通じての流体流動に基づく防振効果をチューニング
するには、通孔の流路断面積や流路長さを調節する必要
があるが、従来構造の防振装置では、通孔の流路長さを
十分に確保することが極めて困難であるために、通孔を
通じての流体流動に基づく防振特性のチューニング自由
度が小さく、特に、10〜50Hz程度の低〜中周波数域
の入力振動に対して有効な防振効果を得ることが極めて
難しかったのである。
【0006】
【解決課題】ここにおいて、本発明は、上述の如き事情
を背景として為されたものであって、その解決課題とす
るところは、仕切部材を、簡単な構造と優れた作業性を
もって容易に且つ強固に組み付けることの出来る流体封
入式防振装置を提供することにある。
【0007】また、本発明は、可動ゴム膜の変形乃至は
変位に伴う流体流動に基づいて発揮される防振特性のチ
ューニング自由度を、簡単な構造で大きく確保すること
の出来る流体封入式防振装置を提供することも、解決課
題の一つとする。
【0008】
【解決手段】以下、このような課題を解決するために為
された本発明の態様を記載する。なお、以下に記載の各
態様は、任意の組み合わせで採用可能である。また、本
発明の態様乃至は技術的特徴は、以下の記載のものに限
定されることなく、明細書全体および図面に記載の発明
思想に基づいて認識されるものであることが理解される
べきである。
【0009】本発明の第一の態様は、第一の取付部材
を、略円筒形状を有する第二の取付部材の軸方向一方の
開口部側に離間して配設し、それら第一の取付部材と第
二の取付部材を本体ゴム弾性体で連結せしめて、該第二
の取付部材の軸方向一方の開口部側を流体密に覆蓋する
一方、該第二の取付部材の軸方向他方の開口部側を変形
容易な可撓性膜で流体密に覆蓋することにより、それら
本体ゴム弾性体と可撓性膜の間に非圧縮性流体が封入さ
れた流体室を形成すると共に、該流体室の内部に仕切部
材を収容配置して該流体室を軸方向両側に仕切ることに
より、壁部の一部が前記本体ゴム弾性体で構成された受
圧室と、壁部の一部が前記可撓性膜で構成された平衡室
を、該仕切部材を挟んだ両側に形成すると共に、それら
受圧室と平衡室を相互に連通する第一のオリフィス通路
を設けた流体封入式防振装置において、前記仕切部材
を、軸方向で相互に圧入固定された第一の仕切体と第二
の仕切体を含んで構成して、該第一の仕切体の軸方向一
方の端面の中央部分に収容凹所を形成し、該収容凹所に
可動ゴム膜を配すると共に、該可動ゴム膜の外周縁部に
環状プレート部材を固着し、該環状プレート部材を前記
第一の仕切体と前記第二の仕切体の軸方向端面間で挟ん
で固定的に保持せしめる一方、該可動ゴム膜と該第一の
仕切体の間および該第二の仕切体の間に、それぞれ、前
記受圧室と前記平衡室の各一方に連通されて該可動ゴム
膜の弾性変形を許容する許容スペースを形成すると共
に、前記環状プレート部材を挟む第一の仕切体と第二の
仕切体の少なくとも一方の面に周方向に延びる凹溝を形
成して、該凹溝を該環状プレート部材で覆蓋することに
より、前記少なくとも一方の許容スペースを該受圧室ま
たは該平衡室に連通させて、前記可動ゴム膜の変形に基
づいてそれら受圧室と平衡室の間での流体流動を許容す
る、前記第一のオリフィス通路よりも高周波数域にチュ
ーニングされた第二のオリフィス通路を形成し、更に、
それら第一の仕切体および第二の仕切体において、それ
ぞれ外周面上に突出する環状突部を形成し、それら両環
状突部を重ね合わせて前記第二の取付部材の軸方向他方
の開口部にかしめ固定したことにある。
【0010】このような第一の態様に係る流体封入式防
振装置においては、第一の仕切体と第二の仕切体を、可
動ゴム膜を挟んで相互に圧入固定するだけで、それら第
一の仕切体と第二の仕切体を一体化せしめて仕切部材を
構成することが出来る。また、可動ゴム膜の外周縁部に
固着された環状プレート部材を第一の仕切体と第二の仕
切体の間で挟持することにより、可動ゴム膜を簡単な構
造で安定して保持せしめることが出来る。更にまた、か
かる環状プレート部材を利用することにより、第一の仕
切体及び/又は第二の仕切体に形成した凹溝によって、
可動ゴム膜の変形に伴う流体流動に基づいて防振効果を
発揮し得る流体流路を、第二のオリフィス通路として形
成し、それに大きな流路長さを容易に設定することが出
来る。
【0011】従って、本態様に係る流体封入式防振装置
によれば、仕切部材を簡単な構造をもって容易に組み立
てることが出来るのであり、それによって、例えば仕切
部材を大気中に組み立ててアッセンブリ化したものを、
非圧縮性流体中で第二の取付部材に組み付けることが可
能となり、防振装置の製造性の向上が実現され得る。ま
た、組付後には、第一の仕切体と第二の仕切体には、相
互の圧入固定力だけでなく、第二の取付部材によるかし
め固定力も及ぼされることから、それら第一の仕切体と
第二の仕切体の組付状態が高強度に維持され得る。更に
また、環状プレート部材を採用したことによって、可動
ゴム膜を容易に且つ安定して組み付けることが出来ると
共に、大きな流路長さを有する第二のオリフィス通路
が、特別な部材を必要とすることなく簡単な構造をもっ
て形成され得て、可動ゴム膜の変形に伴う流体流動に基
づいて発揮される防振効果のチューニング自由度が大き
く確保されることとなる。それによって、該第二のオリ
フィス通路を通じて流動せしめられる流体の共振作用等
の流動作用に基づいて、例えば10〜50Hz程度の低〜
中周波数域の振動に対する防振効果も有効に且つ容易に
得ることが可能となる。
【0012】なお、本態様において、ゴム膜と第一又は
第二の仕切体の間に形成されて受圧室側に位置せしめら
れた許容スペースと、ゴム膜と第二又は第一の仕切体の
間に形成されて平衡室側に位置せしめられた許容スペー
スは、少なくとも何れか一方が、第二のオリフィス通路
を通じて受圧室または平衡室に連通されていれば良い。
また、それら両方の許容スペースが、何れも、第二のオ
リフィス通路を通じて受圧室または平衡室に連通される
場合には、両方の第二のオリフィス通路を全体として一
つのオリフィス通路と考えてチューニングすれば良い。
更にまた、一方の許容スペースだけが、第二のオリフィ
ス通路を通じて受圧室または平衡室に連通される場合に
は、例えば、他方の許容スペースの壁部を構成する第一
又は第二の仕切体に対して、該他方の許容スペースから
平衡室または受圧室に至るまで直線的に延びる一つ又は
複数の開口窓を形成した構成が、好適に採用され得る。
【0013】また、本発明の第二の態様は、前記第一の
態様に係る流体封入式防振装置において、前記第一の仕
切体および前記第二の仕切体の何れか一方の外周面に、
周方向に延びる周溝を形成し、該周溝を利用して前記第
一のオリフィス通路を形成したことを、特徴とする。こ
のような本態様においては、第一のオリフィス通路を十
分に大きな流路長さをもって、簡単な構造で容易に形成
することが出来るのであり、第一のオリフィス通路のチ
ューニング自由度も有利に確保することが出来る。な
お、かかる周溝は、例えば、周溝が形成された第一の仕
切体および第二の仕切体の何れか一方の仕切体の外周面
に、他方の仕切体を圧入し、該仕切体によって覆蓋した
り、或いは、周溝が形成された第一の仕切体および第二
の仕切体の何れか一方の仕切体の外周面に、第二の取付
部材を外嵌固定せしめて覆蓋すること等によって、第一
のオリフィス通路を形成し得る。
【0014】また、本発明の第三の態様は、前記第一又
は第二の態様に係る流体封入式防振装置において、前記
可撓性膜の外周縁部に環状の固定部材を固着し、該固定
部材を、前記第一の仕切体および第二の仕切体の各環状
突部に重ね合わせて、それらの環状突部と共に、前記第
二の取付部材の軸方向他方の開口部にかしめ固定するこ
とによって、該第二の取付部材における軸方向他方の開
口部を該可撓性膜で流体密に覆蓋せしめたことを、特徴
とする。このような態様においては、可撓性膜の組付け
と、それによる流体室の形成を、仕切部材の組み付けと
同時に、簡単な構造と優れた作業性をもって行うことが
出来る。
【0015】また、本発明の第四の態様は、前記第一乃
至第三の態様に係る流体封入式防振装置において、前記
第一の仕切体および前記第二の仕切体の何れか一方を、
硬質材からなるブロック状構造体で構成し、該ブロック
状構造体に対して前記収容凹所と凹溝を形成すると共
に、それらの他方を、金属からなるプレス成形品で構成
したことを、特徴とする。このような本態様において
は、ブロック状構造体で構成された一方の仕切体に対し
て、収容凹所と凹溝を何れも形成したことにより、他方
の仕切体としてプレス成形品を採用することが出来るの
であり、それによって、仕切部材、ひいては防振装置の
製造が一層容易となって、製造コストの向上も実現可能
となる。
【0016】更にまた、本発明の第五の態様は、前記第
一乃至第四の態様に係る流体封入式防振装置において、
前記環状プレート部材を被覆するシールゴム層を形成
し、該シールゴム層を介して、該環状プレート部材を前
記第一の仕切体と前記第二の仕切体で挟んで固定的に保
持せしめたことを、特徴とする。このような本態様にお
いては、第二のオリフィス通路の短絡等が有利に防止さ
れ得て、目的とする防振効果を安定して得ることが出
来、製品としての防振装置の信頼性も有利に向上され得
る。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明を更に具体的に明ら
かにするために、本発明の実施形態について、図面を参
照しつつ、詳細に説明する。
【0018】先ず、図1には、本発明の一実施形態とし
ての自動車用エンジンマウント10が示されている。こ
のエンジンマウント10は、本体ゴム弾性体16によっ
て弾性的に連結された第一の取付部材としての第一の取
付金具12と第二の取付部材としての第二の取付金具1
4を備えており、第一の取付金具12が自動車のパワー
ユニットに取り付けられる一方、第二の取付金具14が
自動車のボデーに取り付けられることにより、パワーユ
ニットをボデーに対して防振支持せしめるようになって
いる。なお、そのような装着状態下では、パワーユニッ
ト重量が及ぼされることにより、本体ゴム弾性体16が
弾性変形して、第一の取付金具12と第二の取付金具1
4が相互に接近位置せしめられる。また、かかる装着状
態下、防振すべき主たる振動が、第一の取付金具12と
第二の取付金具14の接近/離隔方向(マウント中心軸
である図1中の略上下方向)に入力されることとなる。
なお、以下の説明中、上下方向とは、原則として図1中
の上下方向をいう。
【0019】より詳細には、第一の取付金具12は、略
円板形状を有しており、その外周上の一部には、径方向
外方に延び出すと共に、突出先端部が下方に屈曲され、
更にその下端部が内方にL字状に曲げられた略鉤形のス
トッパ部18が、一体形成されている。また、第一の取
付金具12の下面中央には、テーパ周壁を有するカップ
状金具20が、その開口部において重ね合わされて溶接
等で固着されている。更に、第一の取付金具12の中央
には、上方に突出する取付ボルト22が固設されてお
り、この取付ボルト22によって、第一の取付金具12
が、図示しないパワーユニットに固定的に取り付けられ
るようになっている。
【0020】また一方、第二の取付金具14は、大径の
円筒形状を有しており、軸方向上側の開口部が、開口部
側に向かって拡開するテーパ部24とされている。ま
た、テーパ部24には、周方向の一部が径方向に僅かに
延び出されてストッパ当接部30が一体形成されてい
る。更に、軸方向下側端部には、径方向外方に広がる円
環板形状の段差部26が設けられていると共に、この段
差部26の外周縁部から軸方向外方に突出するようにし
て、筒状のかしめ部28が一体形成されている。
【0021】そして、第二の取付金具14の略中心軸上
で、軸方向上方に離間して、第一の取付金具12が軸直
角方向に広がる状態で配設されており、互いに軸方向に
対向位置せしめられていると共に、それら第一の取付金
具12と第二の取付金具14の対向面間に本体ゴム弾性
体16が介装されている。この本体ゴム弾性体16は、
大径の略中空円錐台形状を有しており、小径側端面に第
一の取付金具12が重ね合わされて、カップ状金具20
が軸方向に差し込まれた状態で加硫接着されている。ま
た一方、本体ゴム弾性体16の大径側端部外周面には、
第二の取付金具14のテーパ部24の内周面が重ね合わ
されて加硫接着されている。要するに、本体ゴム弾性体
16は、第一の取付金具12と第二の取付金具14を備
えた一体加硫成形品として形成されており、第二の取付
金具14の軸方向上側の開口部が、本体ゴム弾性体16
によって流体密に覆蓋されているのである。なお、第二
の取付金具14の内周面には、その略全面を覆う薄肉の
シールゴム層36が、本体ゴム弾性体16と一体的に形
成されている。また、本体ゴム弾性体16の大径側端面
には、第二の取付金具14内に開口する大径の円形凹部
32が形成されている。
【0022】さらに、第二の取付金具14のストッパ当
接部30には、内外面を覆って軸方向上方および下方に
突出する緩衝ゴム34が、本体ゴム弾性体16と一体形
成されていると共に、かかるストッパ当接部30の上下
外方に離間して、第一の取付金具12に形成されたスト
ッパ部18が対向配置されている。そして、ストッパ部
18が、緩衝ゴム34を介して、ストッパ当接部30に
当接することによって、第一の取付金具12と第二の取
付金具14の過大な相対変位量が、制限されるようにな
っている。
【0023】一方、第二の取付金具14の軸方向下方の
開口部には、可撓性膜としてのゴム薄膜からなるダイヤ
フラム40が配設されている。このダイヤフラム40
は、変形容易なように弛みを持たせた薄肉円板形状を有
しており、外周縁部には、略円環板形状を有する固定部
材としてのリング金具38が加硫接着されている。そし
て、このリング金具38が第二の取付金具14の段差部
26に重ね合わされてかしめ部28でかしめ固定される
ことにより、第二の取付金具14の軸方向下方の開口部
が、ダイヤフラム40によって流体密に覆蓋されてお
り、以て、第二の取付金具14の軸方向両側を覆蓋する
本体ゴム弾性体16とダイヤフラム40の対向面間にお
いて、非圧縮性流体が封入された流体室42が形成され
ている。なお、封入流体としては、水やアルキレングリ
コール,ポリアルキレングリコール,シリコーン油等が
採用されるが、特に後述する流体の共振作用に基づく防
振効果を有利に得るために、本実施形態では、0.1P
a・s以下の低粘性流体が好適に採用される。また、リ
ング金具38の上面には、シールゴム48が設けられて
おり、流体室42に高度な流体密性が与えられている。
【0024】また、本実施形態では、第二の取付金具1
4の下側開口部に底金具44が配設されており、ダイヤ
フラム40の外側を覆うようにして、第二の取付金具1
4に組み付けられている。この底金具44は、略浅底の
有底円筒形状を有しており、底壁中央部において軸方向
下方に突出する取付ボルト46が固設されていると共
に、開口周縁部には、径方向外方に広がるフランジ状部
47が一体形成されている。そして、このフランジ状部
47が、ダイヤフラム40の外周縁部に固着されたリン
グ金具38の下面に重ね合わされ、該リング金具38と
共に、第二の取付金具14のかしめ部28でかしめ固定
されることによって、固定的に組み付けられている。ま
た、底金具44に固設された取付ボルト46が、図示し
ないボデーに固定されることにより、第二の取付金具1
4が、底金具44を介して、ボデーに固定的に取り付け
られるようになっている。なお、ダイヤフラム40と底
金具44の間には、ダイヤフラム40の変形を許容する
空気室54が形成されている。
【0025】さらに、第二の取付金具14の内部には、
仕切部材48が収容配置されており、流体室42中に組
み付けられている。この仕切部材48は、全体として略
厚肉の円板形状を有しており、かかる仕切部材48が流
体室42内で軸直角方向に広がった状態で第二の取付金
具14に固定されることにより、流体室42が、仕切部
材48を挟んだ上下両側に仕切られている。そして、仕
切部材48の上側には、壁部の一部が本体ゴム弾性体1
6で構成された受圧室50が形成されている一方、仕切
部材48の下側には、壁部の一部がダイヤフラム40で
構成された平衡室52が形成されている。即ち、受圧室
50は、振動入力時に本体ゴム弾性体16の弾性変形に
伴って振動が入力されて内圧変動が生ぜしめられるよう
になっている一方、平衡室52は、ダイヤフラム40の
変形に基づいて容易に容積変化が許容されて、内圧変化
が吸収されるようになっている。
【0026】ここにおいて、仕切部材48は、第一の仕
切体としての仕切部材本体56と、第二の仕切体として
のプレス金具58とが、互いに圧入固定されると共に、
それら第一及び第二の仕切体間に可動ゴム膜60が組み
込まれた一つのアッセンブリとして形成されている。図
2〜3にも示されているように、仕切部材本体56は、
合成樹脂等の硬質材、特に好ましくはアルミニウム合金
等の金属で形成された略円形ブロック構造を有してお
り、軸方向下端面の中央部分には、下方に向かって開口
する円形の収容凹所62が形成されている。換言すれ
ば、仕切部材本体56は、厚肉の底壁部64と筒壁部6
6からなる逆カップ形状を有している。また、筒壁部6
6の開口側外周縁部には、径方向外方に向かって広がる
環状突部としての鍔部68が一体形成されている。更
に、筒壁部66には、外周面に開口して周方向に一周弱
の長さで延び、更に折り返して周方向に一周弱の長さで
延びることにより、全体として周方向一周以上の長さを
有する周溝70が形成されており、この周溝70の一方
の端部が、切欠き72によって筒壁部66の上端面に開
口せしめられている一方、他方の端部が、連通孔74に
よって筒壁部66の内周面に開口せしめられている。ま
た、底壁部64の下面には、中央部分に開口する円形の
中央凹部76と、該中央凹部76の周囲を周方向に一周
以下の長さで延びる凹溝78が形成されており、凹溝7
8の一方の端部が、連通孔80によって底壁部64の上
面に開口せしめられている一方、他方の端部が、切欠き
82によって中央凹部76に連通されている。
【0027】また、可動ゴム膜60は、仕切部材本体5
6に形成された中央凹部76と略同じ外径寸法をもった
所定厚さの円板形状を有しており、その外周縁部には、
環状プレート部材としてのプレート金具84が加硫接着
されている。このプレート金具84は、金属等の硬質材
で形成されており、仕切部材本体56に形成された収容
凹所62の内径寸法よりも僅かに小さな外径寸法をもっ
た所定厚さの円環板形状を有している。また、このプレ
ート金具84の表面は、可動ゴム膜60と一体形成され
た薄肉のシールゴム層86により、略全面に亘って覆わ
れている。そして、かかるプレート金具84が加硫接着
された可動ゴム膜60は、仕切部材本体56の収容凹所
62に嵌め込まれて、軸直角方向に広がる状態で、収容
凹所62の底壁部64の底面に重ね合わされて配設され
ている。なお、かかる配設状態下、プレート金具84の
外周面を覆うシールゴム層86は、収容凹所62の内周
面に略重ね合わされるように、寸法設定されている。
【0028】更にまた、プレス金具58は、例えば、打
抜加工等で得られた金属円板をプレスで絞り加工するこ
とによって形成された、下方に開口する逆向きの有底円
筒形状を有しており、開口周縁部には、径方向外方に向
かって広がる環状突部としてのフランジ部88が一体形
成されている。また、プレス金具58の底壁中央には、
下方に凹んだ円形凹部90が形成されており、この円形
凹部90の径方向寸法が、仕切部材本体56に形成され
た中央凹部76の径方向寸法と略同じにされ、互いの開
口部同志が軸方向で対向して位置せしめられている。更
に、円形凹部90の底壁部には、軸方向に貫通する複数
の開口窓92が、十分に大きな開口面積をもって形成さ
れており、特に本実施形態では、それぞれ周方向に略等
間隔に配された円形の4つの開口窓92が形成されてい
る。
【0029】そして、プレス金具58は、仕切部材本体
56の収容凹所62に対して軸方向下方から圧入されて
おり、該プレス金具58における円筒形状の筒壁部94
の外周面が、仕切部材本体56の筒壁部66の内周面に
対して圧入固定されている。また、それにより、プレス
金具58の底壁部の外周部分(円形凹部90の周囲に位
置する部分)96が、仕切部材本体56の収容凹所62
に嵌め込まれたプレート金具84の下面に圧接されてお
り、以て、該プレート金具84が、仕切部材本体56の
底壁部64の底面と、プレス金具58の底壁外周部分9
6の間で、軸方向に挟持されて、固定的に保持されてい
る。しかも、プレート金具84を被覆するシールゴム層
86によって、プレート金具84に対する仕切部材本体
56の底壁部64とプレス金具58の底壁外周部分96
の圧接部位が、流体密にシールされている。さらに、プ
レス金具58のフランジ部88は、仕切部材本体56に
形成された鍔部68の下面に密接状に重ね合わされてい
る。なお、これらフランジ部88と鍔部68の外径寸法
は、互いに略等しくされている。
【0030】また、このようにして仕切部材本体56と
プレス金具58、可動ゴム膜60が相互に組み合わされ
てアッセンブリ化されることによって形成された仕切部
材48は、第二の取付金具14における軸方向下側の開
口部から嵌め込まれ、仕切部材本体56の外周面が、第
二の取付金具14の内周面に対して、シールゴム層36
を挟んで密接された状態で組み付けられている。更に、
互いに重ね合わされた仕切部材本体56の鍔部68とプ
レス金具58のフランジ部88は、第二の取付金具14
における段差部26の下面に重ね合わされており、それ
らの下面に重ね合わされたリング金具38や底金具44
のフランジ状部47と共に、第二の取付金具14のかし
め部28によってかしめ固定されている。
【0031】そして、仕切部材48が組み付けられるこ
とによって、仕切部材本体56の周溝70の開口部が第
二の取付金具14によって流体密に覆蓋せしめられ、以
て、仕切部材48の外周部分を周方向に一周以上の長さ
で延び、切欠き72を通じて受圧室50に開口すると共
に、プレス金具58の筒壁部94を貫通して平衡室52
に開口し、以て、それら受圧室50と平衡室52を相互
に連通する第一のオリフィス通路98が形成されてい
る。特に、本実施形態では、振動入力時に受圧室50と
平衡室52の間に生ぜしめられる相対的な圧力変動に基
づいて、第一のオリフィス通路98を通じて流動せしめ
られる流体の共振作用により、シェイク等の如き10Hz
程度の低周波大振幅振動に対して有効な防振効果が発揮
されるように、第一のオリフィス通路98の通路断面
積:A1と通路長さ:L1の比:A1/L1の値が適当
に設定されている。
【0032】また、仕切部材48の中央部分には、可動
ゴム膜60を挟んで仕切部材本体56の収容凹所62と
プレス金具58の中央凹部76の各開口部同志が重ね合
わされることによって、可動ゴム膜60の上側と下側に
それぞれ許容スペースとしての円板形状の上側スペース
100と下側スペース102が形成されている。そし
て、これら上下スペース100,102によって、可動
ゴム膜60の自由な弾性変形が許容されていると共に、
それら上下スペース100,102を画成する仕切部材
本体56とプレス金具58に対して可動ゴム膜60が当
接することによって、可動ゴム膜60の弾性変形量が制
限されるようになっている。要するに、可動ゴム膜60
は、上下スペース100,102によって、弾性変形量
を制限された状態で弾性変形可能に配設されているので
あり、この可動ゴム膜60によって、上側スペース10
0と下側スペース102が、相互に流体密に仕切られて
いるのである。
【0033】さらに、仕切部材本体56の径方向中間部
分には、凹溝78がプレート金具84で流体密に覆蓋さ
れることにより、周方向に一周弱の長さで延びて、上側
スペース100を受圧室50に連通せしめる第二のオリ
フィス通路104が形成されている。また、可動ゴム膜
60の下側に形成された下側スペース102は、開口窓
92を通じて平衡室52に連通されている。そして、こ
れら開口窓92を通じての流体流動によって下側スペー
ス102の容積変化が許容されることにより、可動ゴム
膜60の弾性変形が許容されるようになっており、以
て、第二のオリフィス通路104を通じて可動ゴム膜6
0の上面に及ぼされる受圧室50の圧力と、可動ゴム膜
60の下面に及ぼされる平衡室52の圧力の差に基づい
て、可動ゴム膜60が弾性変形せしめられることとな
り、この可動ゴム膜60の弾性変形に伴って、第二のオ
リフィス通路104を通じての流体流動が許容されるよ
うになっている。特に、本実施形態では、振動入力時に
受圧室50と平衡室52の間に生ぜしめられる相対的な
圧力変動に基づき、可動ゴム膜60の弾性変形に伴って
第二のオリフィス通路98を通じて流動せしめられる流
体の共振作用により、アイドリング振動等の如き20Hz
〜40Hz程度の低〜中周波中振幅振動に対して有効な防
振効果が発揮されるように、第二のオリフィス通路10
4の通路断面積:A2と通路長さ:L2の比:A2/L
2の値が適当に設定されている。なお、角をゴム膜60
の弾性等にもよるが、一般には、第一のオリフィス通路
98におけるA1/L1の値に対して、A2/L2>A
1/L1となるように設定される。
【0034】従って、上述の如き構造とされたエンジン
マウント10においては、可動ゴム膜60が組み込まれ
て第一及び第二のオリフィス通路98,104を形成す
る仕切部材48を、予め大気中でアッセンブリ化して組
み立てておくことが出来ることから、例えば、かかるア
ッセンブリ化した仕切部材48を、流体中で、本体ゴム
弾性体16が加硫接着された第二の取付金具14に組み
付けることで、目的とするエンジンマウント10を容易
に製造することが可能となるのである。
【0035】また、アッセンブリ体たる仕切部材48の
組み立ても、ボルトやリベット,溶接等を必要とするこ
となく、単に、仕切部材本体56とプレス金具58を圧
入固定するだけで良いことから優れた作業性が実現され
得る。加えて、仕切部材本体56とプレス金具58は、
単に圧入固定されるだけでなく、製品においては、第二
の取付金具14によって相互にかしめ固定されることか
ら、強固な組付力を安定して且つ容易に得ることが出来
るのであり、それによって、優れた耐久性と信頼性が実
現され得ることとなる。
【0036】更にまた、可動ゴム膜60の外周縁部にプ
レート金具84を固着し、可動ゴム膜60を仕切部材本
体56とプレス金具58の間に組み付けるに際して、こ
のプレート金具84をそれら仕切部材本体56とプレス
金具58の間で挟持せしめたことにより、かかるプレー
ト金具84を上手く利用して、可動ゴム膜60を仕切部
材48に対して容易に且つ強固に組み付けることができ
たのであり、また、第二のオリフィス通路104も、特
別な部材を必要とすることなく、大きな流路長さをもっ
て有利に形成し得たのである。そして、それによって、
可動ゴム膜60による防振特性をより安定して得ること
が出来ると共に、マウント防振特性のチューニング自由
度を有利に確保することが出来るのである。
【0037】さらに、本実施形態のエンジンマウント1
0においては、可動ゴム膜60の弾性変形量を確実に規
制する規制部材が、仕切部材本体56とフレス金具58
を利用して少ない部品点数と簡単な構造によって、上手
く形成され得るのである。
【0038】以上、本発明の第一の実施形態としてのエ
ンジンマウント10について詳述してきたが、これはあ
くまでも例示であって、本発明は、かかる実施形態にお
ける具体的な記載によって、何等、限定的に解釈される
ものでない。
【0039】例えば、前記実施形態では、ブロック状構
造体としての仕切部材本体56の内周側に、プレス成形
品としてのプレス金具58が圧入固定されることによっ
て仕切部材48が構成されていたが、例えば図6に示さ
れているように、反対に、ブロック状構造体としての仕
切部材本体106の外周側に、プレス成形品としてのプ
レス金具108を圧入固定することによって構成された
仕切部材110を採用することも可能である。なお、図
6中、第一の実施形態と同様な構造とされた部材および
部位については、その理解を容易とするために、第一の
実施形態と同一の符号を、図中に付しておく。
【0040】すなわち、図6に示された仕切部材110
においては、ブロック状構造体としての仕切部材本体1
06の軸方向上側の端面に、収容凹所62が形成されて
いると共に、この収容凹所62の底面に中央凹部76と
凹溝78が形成されている。また、かかる収容凹所62
に可動ゴム膜60が嵌め込まれて配設されていると共
に、仕切部材本体106の軸方向上側から、大径の略逆
円筒形状を有するプレス金具108が組み付けられて、
仕切部材本体106の外周面に圧入固定されている。そ
して、このプレス金具108によって、仕切部材本体1
06の周溝70が覆蓋された第一のオリフィス通路98
が形成されていると共に、可動ゴム膜60の外周縁部に
加硫接着されたプレート金具84が、仕切部材本体56
との間で挟圧保持されて、該プレート金具84で中央凹
部76と凹溝78が覆蓋されることによって第二のオリ
フィス通路104が形成されている。また、プレス金具
108の上底部の中央には、上方に向かって凹んだ逆向
きの円形凹部112が形成されており、この円形凹部1
12と可動ゴム膜60の間および仕切部材本体56にお
ける中央凹部76と可動ゴム膜60の間に、上側スペー
ス100および下側スペース102が形成されて、可動
ゴム膜60の弾性変形が許容されるようになっている。
【0041】このような構造とされた仕切部材110に
おいても、仕切部材本体106とプレス金具108を大
気中で圧入固定してアッセンブリ体として形成すること
が出来るのであり、また、かかる仕切部材110には、
第一の実施形態に係るエンジンマウント10と同様に、
第一のオリフィス通路98や第二のオリフィス通路10
4,可動ゴム膜60が形成されることから、第一の実施
形態に係るエンジンマウント10と同様な効果が、何れ
も、有効に発揮されるのである。
【0042】また、第一のオリフィス通路98や第二の
オリフィス通路104の長さや断面積等は、要求される
防振特性等に応じて適宜に設定されるものであって、何
等限定的に解釈されるものでない。
【0043】さらに、本発明は、自動車用エンジンマウ
ントの他、自動車用ボデーマウントやデフマウント、或
いは自動車以外の各種装置における流体封入式防振装置
に対して何れも有利に適用可能である。
【0044】その他、一々列挙はしないが、本発明は、
当業者の知識に基づいて、種々なる変更,修正,改良等
を加えた態様において実施され得るものであり、また、
そのような実施態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限
り、何れも、本発明の範囲内に含まれるものであること
は、言うまでもない。
【0045】
【発明の効果】上述の説明から明らかなように、本発明
に従う構造とされた流体封入式防振装置においては、互
いに異なるチューニングが施された第一のオリフィス通
路と第二のオリフィス通路を、何れも、通路長さや通路
断面積の調節による大きなチューニング自由度をもっ
て、且つ簡単な構造で、容易に形成することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施形態としての自動車用エン
ジンマウントを示す縦断面説明図である。
【図2】図1に示されたエンジンマウントに用いられて
いる仕切部材本体を示す側面図であって、図4における
II−II断面に相当する図である。
【図3】図2に示された仕切部材本体の縦断面図であっ
て、図4における III−III 断面に相当する図である。
【図4】図2に示された仕切部材本体の底面図である。
【図5】図1に示されたエンジンマウントに用いられて
いるプレス金具を示す底面図である。
【図6】本発明の第二の実施態様としての自動車用エン
ジンマウントを示す縦断面図である。
【符号の説明】
10 エンジンマウント 12 第一の取付金具 14 第二の取付金具 16 本体ゴム弾性体 40 ダイヤフラム 42 流体室 48 仕切部材 50 受圧室 52 平衡室 56 仕切部材本体 58 プレス金具 60 可動ゴム膜 62 収容凹所 68 鍔部 76 中央凹部 78 凹溝 84 プレート金具 88 フランジ部 90 円形凹部 98 第一のオリフィス通路 100 上側スペース 102 下側スペース 104 第二のオリフィス通路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第一の取付部材を、略円筒形状を有する
    第二の取付部材の軸方向一方の開口部側に離間して配設
    し、それら第一の取付部材と第二の取付部材を本体ゴム
    弾性体で連結せしめて、該第二の取付部材の軸方向一方
    の開口部側を流体密に覆蓋する一方、該第二の取付部材
    の軸方向他方の開口部側を変形容易な可撓性膜で流体密
    に覆蓋することにより、それら本体ゴム弾性体と可撓性
    膜の間に非圧縮性流体が封入された流体室を形成すると
    共に、該流体室の内部に仕切部材を収容配置して該流体
    室を軸方向両側に仕切ることにより、壁部の一部が前記
    本体ゴム弾性体で構成された受圧室と、壁部の一部が前
    記可撓性膜で構成された平衡室を、該仕切部材を挟んだ
    両側に形成すると共に、それら受圧室と平衡室を相互に
    連通する第一のオリフィス通路を設けた流体封入式防振
    装置において、 前記仕切部材を、軸方向で相互に圧入固定された第一の
    仕切体と第二の仕切体を含んで構成して、該第一の仕切
    体の軸方向一方の端面の中央部分に収容凹所を形成し、
    該収容凹所に可動ゴム膜を配すると共に、該可動ゴム膜
    の外周縁部に環状プレート部材を固着し、該環状プレー
    ト部材を前記第一の仕切体と前記第二の仕切体の軸方向
    端面間で挟んで固定的に保持せしめる一方、該可動ゴム
    膜と該第一の仕切体の間および該第二の仕切体の間に、
    それぞれ、前記受圧室と前記平衡室の各一方に連通され
    て該可動ゴム膜の弾性変形を許容する許容スペースを形
    成すると共に、前記環状プレート部材を挟む第一の仕切
    体と第二の仕切体の少なくとも一方の面に周方向に延び
    る凹溝を形成して、該凹溝を該環状プレート部材で覆蓋
    することにより、前記少なくとも一方の許容スペースを
    該受圧室または該平衡室に連通させて、前記可動ゴム膜
    の変形に基づいてそれら受圧室と平衡室の間での流体流
    動を許容する、前記第一のオリフィス通路よりも高周波
    数域にチューニングされた第二のオリフィス通路を形成
    し、更に、それら第一の仕切体および第二の仕切体にお
    いて、それぞれ外周面上に突出する環状突部を形成し、
    それら両環状突部を重ね合わせて前記第二の取付部材の
    軸方向他方の開口部にかしめ固定したことを特徴とする
    流体封入式防振装置。
  2. 【請求項2】 前記第一の仕切体および前記第二の仕切
    体の何れか一方の外周面に、周方向に延びる周溝を形成
    し、該周溝を利用して前記第一のオリフィス通路を形成
    した請求項1に記載の流体封入式防振装置。
  3. 【請求項3】 前記可撓性膜の外周縁部に環状の固定部
    材を固着し、該固定部材を、前記第一の仕切体および第
    二の仕切体の各環状突部に重ね合わせて、それらの環状
    突部と共に、前記第二の取付部材の軸方向他方の開口部
    にかしめ固定することによって、該第二の取付部材にお
    ける軸方向他方の開口部を該可撓性膜で流体密に覆蓋せ
    しめた請求項1又は2に記載の流体封入式防振装置。
  4. 【請求項4】 前記第一の仕切体および前記第二の仕切
    体の何れか一方を、硬質材からなるブロック状構造体で
    構成し、該ブロック状構造体に対して前記収容凹所と凹
    溝を形成すると共に、それらの他方を、金属からなるプ
    レス成形品で構成した請求項1乃至3の何れかに記載の
    流体封入式防振装置。
  5. 【請求項5】 前記環状プレート部材を被覆するシール
    ゴム層を形成し、該シールゴム層を介して、該環状プレ
    ート部材を前記第一の仕切体と前記第二の仕切体で挟ん
    で固定的に保持せしめた請求項1乃至4の何れかに記載
    の流体封入式防振装置。
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