JP2000277353A - 変圧器巻線 - Google Patents
変圧器巻線Info
- Publication number
- JP2000277353A JP2000277353A JP11083383A JP8338399A JP2000277353A JP 2000277353 A JP2000277353 A JP 2000277353A JP 11083383 A JP11083383 A JP 11083383A JP 8338399 A JP8338399 A JP 8338399A JP 2000277353 A JP2000277353 A JP 2000277353A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- electric wire
- sections
- winding
- spacer
- section
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Coils Of Transformers For General Uses (AREA)
- Insulating Of Coils (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 絶縁性能を維持し、電線被覆厚の減少及び電
線角部の冷却油道を確保して、冷却性能が向上した変圧
器巻線を提供することを課題としている。 【解決手段】 スペーサ2の切り欠いた部分にL形キャ
ップを取り付けて、絶縁性能を確保しかつ、L形キャッ
プ1にある間隔片8によって電線3に冷却媒体の接する
面積を増加させる。
線角部の冷却油道を確保して、冷却性能が向上した変圧
器巻線を提供することを課題としている。 【解決手段】 スペーサ2の切り欠いた部分にL形キャ
ップを取り付けて、絶縁性能を確保しかつ、L形キャッ
プ1にある間隔片8によって電線3に冷却媒体の接する
面積を増加させる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、変圧器の巻線構造
に関する。
に関する。
【0002】
【従来の技術】図2(a)は、変圧器巻線の断面図を示
したものである。鉄心9に低圧側巻線10と高圧側巻線
11が同心配置されている。図2(b)は、セクション
6、7間における等電位線12の分布を示す。図3は、
図2(a)の高圧側巻線11のA部の構造をより詳細に
示したものである。巻線は、内側と外側にあるダクト用
レール5でスペーサ2を固定し、電線被覆4により覆わ
れた電線3を同心状に巻回して、円盤状のセクション6
又はセクション7を形成し、スペーサ2と交互に多層に
積み重ねて構成している。また、電線3は、電線渡り部
14でセクション7からセクション6に渡っている。
したものである。鉄心9に低圧側巻線10と高圧側巻線
11が同心配置されている。図2(b)は、セクション
6、7間における等電位線12の分布を示す。図3は、
図2(a)の高圧側巻線11のA部の構造をより詳細に
示したものである。巻線は、内側と外側にあるダクト用
レール5でスペーサ2を固定し、電線被覆4により覆わ
れた電線3を同心状に巻回して、円盤状のセクション6
又はセクション7を形成し、スペーサ2と交互に多層に
積み重ねて構成している。また、電線3は、電線渡り部
14でセクション7からセクション6に渡っている。
【0003】従来、セクション6、7間における絶縁
は、図3スペーサ2により、ある間隔をおいて絶縁され
ている。そのセクション6、7間には、電界が発生し、
その電界の様子を図2(b)に示す。セクション6、7
間には等電位線12が発生し、低圧側巻線10と高圧側
巻線11の間の電位差及び高圧側巻線11のセクション
6,7間の電位差により電界を生じる。この等電位線1
2の間隔が密になるほど電界が集中していることを示
し、高圧側巻線11を構成する電線3のうち電線角部1
3においては、電線3の角部曲率が大きいためこの部分
に局部的な電解集中が生じる。セクション6,7間の絶
縁破壊のほとんどは、この電界集中箇所から部分放電が
生じて、絶縁破壊に至る。それは、高圧側巻線11のセ
クション6、7間の構造や距離によって、電線角部13
への電界集中が変わり部分放電発生電圧及び部分放電の
進展が変わってくる。このため、電線角部13の電界集
中緩和のためにセクション6,7間の絶縁距離を大きく
する必要があるが、巻線が大きくなることは経済的でな
いため、絶縁距離は縮小した構造とすることが望まし
い。そのため、セクション6,7間の絶縁性能を電線被
覆4で確保するために電線角部13四すみの電線被覆4
のみを部分的に厚くしたいが、そのためには電線被覆4
の厚さが違う電線3同士を溶接でつなぎ合わせる必要が
あり、作業性の悪化につながるため、巻線を構成する電
線3の電線被覆4を全長にわたって厚くすることでセク
ション6、7間の絶縁性能を確保している。
は、図3スペーサ2により、ある間隔をおいて絶縁され
ている。そのセクション6、7間には、電界が発生し、
その電界の様子を図2(b)に示す。セクション6、7
間には等電位線12が発生し、低圧側巻線10と高圧側
巻線11の間の電位差及び高圧側巻線11のセクション
6,7間の電位差により電界を生じる。この等電位線1
2の間隔が密になるほど電界が集中していることを示
し、高圧側巻線11を構成する電線3のうち電線角部1
3においては、電線3の角部曲率が大きいためこの部分
に局部的な電解集中が生じる。セクション6,7間の絶
縁破壊のほとんどは、この電界集中箇所から部分放電が
生じて、絶縁破壊に至る。それは、高圧側巻線11のセ
クション6、7間の構造や距離によって、電線角部13
への電界集中が変わり部分放電発生電圧及び部分放電の
進展が変わってくる。このため、電線角部13の電界集
中緩和のためにセクション6,7間の絶縁距離を大きく
する必要があるが、巻線が大きくなることは経済的でな
いため、絶縁距離は縮小した構造とすることが望まし
い。そのため、セクション6,7間の絶縁性能を電線被
覆4で確保するために電線角部13四すみの電線被覆4
のみを部分的に厚くしたいが、そのためには電線被覆4
の厚さが違う電線3同士を溶接でつなぎ合わせる必要が
あり、作業性の悪化につながるため、巻線を構成する電
線3の電線被覆4を全長にわたって厚くすることでセク
ション6、7間の絶縁性能を確保している。
【0004】電線被覆4が厚くなると、巻線を構成する
電線3から発生する熱が電線3内部に蓄積され、絶縁物
が高温にさらされてしまうので、絶縁物の劣化を防ぐた
めに電線3を冷却媒体で冷却する必要がある。電線3の
発熱量をQ(W)、電線3表面の発熱面積をS
(m2)、電線被覆4の厚さをi(m)、電線被覆4の
熱伝導率をp(W/m・K)とすると、電線3と電線被
覆4の温度差Δθ(K)は次式で表せる。 Δθ=(Q/S)・(i/p) 電線3から発生する熱量Qを小さな温度差Δθで巻線外
に放出する場合、上式より電線被覆4の厚さiを小さく
する必要がある。つまり、冷却性能を考えた場合、電線
被覆4はできるだけ薄い方がよい。しかし、電線3のう
ち最も電界集中の激しい箇所である電線角部13の絶縁
強度を確保するために、電線3の全長にわたって電線被
覆4を厚くしているため、電線3の冷却効率低下の原因
をつくっている。
電線3から発生する熱が電線3内部に蓄積され、絶縁物
が高温にさらされてしまうので、絶縁物の劣化を防ぐた
めに電線3を冷却媒体で冷却する必要がある。電線3の
発熱量をQ(W)、電線3表面の発熱面積をS
(m2)、電線被覆4の厚さをi(m)、電線被覆4の
熱伝導率をp(W/m・K)とすると、電線3と電線被
覆4の温度差Δθ(K)は次式で表せる。 Δθ=(Q/S)・(i/p) 電線3から発生する熱量Qを小さな温度差Δθで巻線外
に放出する場合、上式より電線被覆4の厚さiを小さく
する必要がある。つまり、冷却性能を考えた場合、電線
被覆4はできるだけ薄い方がよい。しかし、電線3のう
ち最も電界集中の激しい箇所である電線角部13の絶縁
強度を確保するために、電線3の全長にわたって電線被
覆4を厚くしているため、電線3の冷却効率低下の原因
をつくっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、絶縁性能を
低下させることなく、冷却性能の向上を図った変圧器巻
線を提供することを課題としている。
低下させることなく、冷却性能の向上を図った変圧器巻
線を提供することを課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】鉄心と円盤状巻線を同心
配置した変圧器巻線において、巻線の全周を数十等配で
放射状に配置した冷却媒体を通すためのスペーサに間隔
片が1個以上表面に接着されたL形キャップを挟み込み
一組としたL形キャップ付きスペーサをセクション間に
配置した構造とする。
配置した変圧器巻線において、巻線の全周を数十等配で
放射状に配置した冷却媒体を通すためのスペーサに間隔
片が1個以上表面に接着されたL形キャップを挟み込み
一組としたL形キャップ付きスペーサをセクション間に
配置した構造とする。
【0007】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一例の形
態を示す巻線構造図であり、(a)は巻線構造の断面
図、(b)はスペーサ2に挟み込むL形キャップ1の構
造を示し、(c)はスペーサ2の構造を示す。巻線は、
内側と外側にあるダクト用レール5でスペーサ2を固定
し、電線被覆4により覆われた電線3を同心状に巻回し
て、円盤状のセクション6又はセクション7を形成し、
スペーサ2と交互に多層に積み重ねて構成している。ま
た、電線3は、電線渡り部14でセクション7からセク
ション6に渡っている。巻線を構成する電線3は、円盤
状に巻回されたセクション6,7を軸方向に多層に積み
重ね、セクション6,7間の間隙にはスペーサ2が挿入
されてセクション6、7を保持している。図1(a)に
示すように、L形キャップ1の挿入してある部位の電線
3は、間隔片8と接しておりこれにより保持される。
態を示す巻線構造図であり、(a)は巻線構造の断面
図、(b)はスペーサ2に挟み込むL形キャップ1の構
造を示し、(c)はスペーサ2の構造を示す。巻線は、
内側と外側にあるダクト用レール5でスペーサ2を固定
し、電線被覆4により覆われた電線3を同心状に巻回し
て、円盤状のセクション6又はセクション7を形成し、
スペーサ2と交互に多層に積み重ねて構成している。ま
た、電線3は、電線渡り部14でセクション7からセク
ション6に渡っている。巻線を構成する電線3は、円盤
状に巻回されたセクション6,7を軸方向に多層に積み
重ね、セクション6,7間の間隙にはスペーサ2が挿入
されてセクション6、7を保持している。図1(a)に
示すように、L形キャップ1の挿入してある部位の電線
3は、間隔片8と接しておりこれにより保持される。
【0008】セクション6,7間におけるL形キャップ
1の絶縁効果について説明する。平等電界中の油ギャッ
プの破壊電EBD(kV/mm)とギャップ長d(mm)との関係は一
般に次式で表される。 EBD=k・d-1/3(k:定数) 上式は油のギャップ長dが小さくなれば油の破壊電界E
BDが大きくなる、つまり油の耐圧が向上することを表し
ている。このような、ギャップ長特性を利用すれば、セ
クション6,7間をL形キャップ1で分割すればギャッ
プ長が等しくても破壊電圧を向上させることができる。
また、L形キャップ1は、発生した部分放電の進展を防
ぐバリアの効果としても働く。電線3のうちの電界集中
の厳しい電線角部13を部分的に絶縁することで電線3
の電線被覆4を全長にわたって薄くすることが可能とな
り、冷却性能の向上を図ることがでる。また、L形キャ
ップ1を用いた箇所では、電線3は間隔片8により保持
されるので、電線3が冷却媒体に接する面積が増えるた
め、冷却油道が確保されるので冷却効率向上が図れる。
1の絶縁効果について説明する。平等電界中の油ギャッ
プの破壊電EBD(kV/mm)とギャップ長d(mm)との関係は一
般に次式で表される。 EBD=k・d-1/3(k:定数) 上式は油のギャップ長dが小さくなれば油の破壊電界E
BDが大きくなる、つまり油の耐圧が向上することを表し
ている。このような、ギャップ長特性を利用すれば、セ
クション6,7間をL形キャップ1で分割すればギャッ
プ長が等しくても破壊電圧を向上させることができる。
また、L形キャップ1は、発生した部分放電の進展を防
ぐバリアの効果としても働く。電線3のうちの電界集中
の厳しい電線角部13を部分的に絶縁することで電線3
の電線被覆4を全長にわたって薄くすることが可能とな
り、冷却性能の向上を図ることがでる。また、L形キャ
ップ1を用いた箇所では、電線3は間隔片8により保持
されるので、電線3が冷却媒体に接する面積が増えるた
め、冷却油道が確保されるので冷却効率向上が図れる。
【0009】
【発明の効果】以上のことから、セクション間の絶縁性
能を維持しつつ、電線被覆厚の減少により電線の冷却性
能の向上を図ることができる。
能を維持しつつ、電線被覆厚の減少により電線の冷却性
能の向上を図ることができる。
【図1】本発明の実施の形態の一例を示す巻線構成図で
あり、(a)は巻線断面図、(b)はL形キャップの構
造図、(c)はスペーサの構造図を示す。
あり、(a)は巻線断面図、(b)はL形キャップの構
造図、(c)はスペーサの構造図を示す。
【図2】(a)は、巻線の側断面図を示し、(b)は
(a)のA部分を拡大し、等電位線の分布を示した図で
ある。
(a)のA部分を拡大し、等電位線の分布を示した図で
ある。
【図3】従来からなる巻線断面図を示す。
1 L形キャップ 2 スペーサ 3 電線 4 電線被覆 5 ダクト用レール 6 セクション 7 セクション 8 間隔片 9 鉄心 10 低圧側巻線 11 高圧側巻線 12 等電位線 13 電線角部 14 電線渡り部
Claims (1)
- 【請求項1】 鉄心と円盤状巻線を同心配置した変圧器
巻線において、巻線の全周を数十等配で放射状に配置し
た冷却媒体を通すためのスペーサに間隔片が1個以上表
面に接着されたL形キャップを挟み込み一組としたL形
キャップ付きスペーサをセクション間に配置したことを
特徴とする変圧器巻線。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11083383A JP2000277353A (ja) | 1999-03-26 | 1999-03-26 | 変圧器巻線 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11083383A JP2000277353A (ja) | 1999-03-26 | 1999-03-26 | 変圧器巻線 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000277353A true JP2000277353A (ja) | 2000-10-06 |
Family
ID=13800911
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11083383A Pending JP2000277353A (ja) | 1999-03-26 | 1999-03-26 | 変圧器巻線 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000277353A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003077737A (ja) * | 2001-09-06 | 2003-03-14 | Mitsubishi Electric Corp | 電気機器の巻線 |
| JP2008041763A (ja) * | 2006-08-02 | 2008-02-21 | Mitsubishi Electric Corp | 油入電気機器 |
| JP2011228675A (ja) * | 2010-03-30 | 2011-11-10 | Tdk Corp | スペーサ、コイル、コイル部品及びスイッチング電源装置 |
| JP5885898B1 (ja) * | 2015-08-10 | 2016-03-16 | 三菱電機株式会社 | 静止誘導機器 |
-
1999
- 1999-03-26 JP JP11083383A patent/JP2000277353A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003077737A (ja) * | 2001-09-06 | 2003-03-14 | Mitsubishi Electric Corp | 電気機器の巻線 |
| JP2008041763A (ja) * | 2006-08-02 | 2008-02-21 | Mitsubishi Electric Corp | 油入電気機器 |
| JP2011228675A (ja) * | 2010-03-30 | 2011-11-10 | Tdk Corp | スペーサ、コイル、コイル部品及びスイッチング電源装置 |
| JP5885898B1 (ja) * | 2015-08-10 | 2016-03-16 | 三菱電機株式会社 | 静止誘導機器 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US3086184A (en) | Coil structure for electromagnetic induction apparatus | |
| JP2000277353A (ja) | 変圧器巻線 | |
| US2116404A (en) | Electrical induction apparatus | |
| TWI598901B (zh) | Static induction electrical appliances | |
| JP3933347B2 (ja) | 静止誘導機器用巻線 | |
| CN1842435B (zh) | 用于磁悬浮车辆的磁极 | |
| JP2000004552A (ja) | 電気機器の絶縁コイル | |
| JP2728162B2 (ja) | 直流送電用変圧器 | |
| KR102720976B1 (ko) | 탭 권선과 이를 포함하는 변압기 | |
| TWI753577B (zh) | 馬達裝置及馬達定子 | |
| JPS645848Y2 (ja) | ||
| JPS6212645B2 (ja) | ||
| JPH04257209A (ja) | 樹脂モールド変流器 | |
| JPS59211207A (ja) | 油入誘導電器巻線 | |
| JPS5927605Y2 (ja) | 円板巻線 | |
| JPH0625939Y2 (ja) | 変圧器 | |
| JPS62144307A (ja) | 油入誘導電器 | |
| JPH04123411A (ja) | 変圧器巻線 | |
| JPH0782947B2 (ja) | 油入誘導電器巻線 | |
| JP2000216029A (ja) | 変圧器の巻線構造 | |
| JP3522290B2 (ja) | 円板巻線 | |
| CN121528717A (zh) | 一种高压变压器 | |
| JPH054265Y2 (ja) | ||
| JPS6138171Y2 (ja) | ||
| JPH05234794A (ja) | コイルの巻線装置の製造方法 |