JP2000280666A - Icカードの製造方法 - Google Patents

Icカードの製造方法

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JP2000280666A
JP2000280666A JP9335899A JP9335899A JP2000280666A JP 2000280666 A JP2000280666 A JP 2000280666A JP 9335899 A JP9335899 A JP 9335899A JP 9335899 A JP9335899 A JP 9335899A JP 2000280666 A JP2000280666 A JP 2000280666A
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Akihiko Komatsu
昭彦 小松
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Kyodo Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 配線基板層上に設けられたコンタクト端子を
精度良く露出させることのできるICカードの製造方法
を提供する。 【解決手段】 配線基板保護層5の下面に配線基板層3
上に形成されたコンタクト端子31と対抗する位置に所
定の深さの切れ込みを形成し、最下層から順に、第1の
保護層1と第1の接着層2と配線基板層3と第2の接着
層4と配線基板保護層5と第3の接着層6と第2の保護
層7とを積層し、積層された各層を上下方向から挟み込
み熱圧着し、第2の保護層7の表面からコンタクト端子
31を露出するためのザグリ穴を切れ込み部分に相当す
る深さまで形成し、ザグリ穴の底部に残存する配線基板
保護層5の断片を除去し、除去されたザグリ穴にICモ
ジュール8を搭載してコンタクト端子31とICモジュ
ール8の接続端子81とを接続する。以上の方法によ
り、配線基板層3を傷つけることなくコンタクト端子を
精度良く露出させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ICカードの製造
方法に関し、特に、外部機器とのデータ通信を行う際に
接触型および非接触型の両用可能なICカードの製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の接触型および非接触型の両用可能
なICカードの製造方法は、一般に、非接触型によるデ
ータ通信を行うループアンテナ及びICチップと接触型
によるデータ通信を行うICモジュールを接続するため
のコンタクト端子とが形成された配線基板層、あるいは
非接触型によるデータ通信を行うICチップをICモジ
ュールに搭載し、該ICモジュールと接続するためのコ
ンタクト端子とループアンテナとが形成された配線基板
層を複数枚のプラスチックシート間に挟設して熱圧着処
理した後、ザグリ穴を形成して上述されるコンタクト端
子を露出させ、ICモジュールの接続端子と当該コンタ
クト端子とを接続して構成するものである。
【0003】従来例1としてのICカードの製造方法に
おいて、接触型によるデータ通信を行うICチップ内蔵
のICモジュールを搭載するザグリ穴を形成する際に、
配線基板層自体を傷つけないようにコンタクト端子およ
びICチップ用のコンタクト端子を露出させるため、積
層されたカードにX線を照射することにより、ザグリ穴
の深さを決定する方法が知られている。
【0004】また、従来例2としてのICカードの製造
方法において、配線基板層上に設けられたコンタクト端
子およびICチップ用のコンタクト端子が埋設される領
域を、電源と抵抗を介して接続されたドリルにより掘削
し、ドリルの先端とコンタクト端子が接触した時点にお
ける電圧低下を測定することにより、ザグリ穴の深さを
電気的に測定する方法が知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例1および2の製造方法においては、X線または電気
的測定によりザグリ穴を形成するため、複雑な工程を必
要とする問題がある。
【0006】また、上記各従来例に示されるICカード
の製造方法においては、積層時及び熱圧着時において配
線基板層がずれたり、あるいは、保護層の厚みにバラツ
キがある等の理由により、ザグリ穴形成時において正確
に配線基板層上に設けられたコンタクト端子を露出させ
ることが困難であると同時に、配線基板層自体を傷つけ
てしまう可能性があるという問題がある。
【0007】本発明は、配線基板層上に形成されたコン
タクト端子を配線基板層を傷付けることなく確実に露出
させることにより、精度良くICモジュールを搭載する
ことのできるICカードの製造方法を提供することを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、請求項1記載の発明は、接触及び非接触によりデー
タ通信を行うICカードの製造方法において、アンテナ
部材とコンタクト端子とを備える配線基板層の上面に設
けられ該配線基板層を保護する配線基板保護層の下面に
対して、コンタクト端子と対向する位置に所定の深さの
切れ込みを形成する切れ込み形成工程と、最下層から順
に、第1の保護層と第1の接着層と配線基板層とコンタ
クト端子と対向する位置に透孔を備える第2の接着層と
切れ込み形成工程により切れ込みを形成された配線基板
保護層と第3の接着層と第2の保護層とを積層する積層
工程と、積層工程により積層された各層を上下方向から
挟み込み熱圧着する熱圧着工程と、熱圧着工程により熱
圧着された各層の最上層である第2の保護層からコンタ
クト端子を露出するためのザグリ穴を切れ込み形成工程
により形成された配線基板保護層の切れ込み部分に相当
する深さまで形成するザグリ穴形成工程と、ザグリ穴形
成工程により切れ込み部分まで形成されたザグリ穴の底
部に残存する配線基板保護層の切れ込み部分における断
片を除去する除去工程と、除去工程により断片を除去さ
れたザグリ穴にICモジュールを搭載して底部に露出し
たコンタクト端子と該ICモジュールの接続端子とを接
続する接続工程と、を有することを特徴とする。
【0009】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、配線基板保護層と第2の接着層は、配線基
板層上にICチップを実装する場合に、該ICチップを
収容する透孔が設けられていることを特徴とする。
【0010】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の発明において、ザグリ穴形成工程は、積層工程に
より第2の保護層と第3の接着層と配線基板保護層とを
積層した厚みデータ及び切れ込みの深さに基づいてザグ
リ穴を形成することを特徴とする。
【0011】請求項4記載の発明は、請求項3記載の発
明において、厚みデータは、第2の保護層と第3の接着
層と配線基板保護層との各層及び切れ込みの深さにおけ
る誤差を補正するオフセット値を加算した値であること
を特徴とする。
【0012】〈作用〉本発明によれば、配線基板層上に
形成されたループアンテナやコンタクト端子を保護する
ために設けられた配線基板保護層の下面に対して、当該
コンタクト端子と対向する位置に所定の深さの切れ込み
(ハーフカット)を設け、最下層から順に、第1の保護
層と、第1の接着層と、配線基板層と、第2の接着層
と、配線基板保護層と、第3の接着層と、第2の保護層
とを積層して熱圧着処理し、第2の保護層から上述のコ
ンタクト端子を露出させるためにハーフカットに達する
までザグリ穴を形成し、ハーフカットにより脱落した配
線基板保護層片を取り除いてコンタクト端子を露出させ
る。
【0013】
【発明の実施の形態】次に、添付図面を参照して本発明
の実施形態であるICカードの製造方法を詳細に説明す
る。図1から図13を参照すると、本発明によるICカ
ードの製造方法の実施の形態が示されている。
【0014】〈第1の実施形態〉図1は、本発明の第1
の実施形態であるICカードの製造方法により製造され
たICカードの構成を示す断面図である。図1におい
て、本発明の第1の実施形態である製造方法により製造
されたICカード100は、最下層から順に、第1の保
護層1と、第1の接着層2と、図示されないループアン
テナ及びコンタクト端子31が形成された配線基板層3
と、第2の接着層4と、配線基板保護層5と、第3の接
着層6と、第2の保護層7とを有し、ICモジュール8
の接続端子81がコンタクト端子31に接続されて構成
される。
【0015】第1の保護層1は、ICカード100の最
下層に設けられ、カード本体の裏面を形成する。なお、
第1の保護層1の裏面部分に対して印字加工することも
可能である。
【0016】第1の接着層2は、第1の保護層1と配線
基板層3との層間を接着するための接着層である。
【0017】配線基板層3は、その表面に図示されない
ループアンテナやICモジュール8の接続端子81と接
続するためのコンタクト端子31等が形成されている。
配線基板層3に形成される配線パターンは、エッチン
グ、印刷、あるいは金属の巻線等により形成される。
【0018】第2の接着層4は、配線基板層3のコンタ
クト端子31に対向する部分に透孔を備えて形成され、
配線基板層3と配線基板保護層5との層間をを接着する
ための接着層である。
【0019】配線基板保護層5は、後述される熱圧着処
理による熱および圧力から配線基盤層3上に形成される
ループアンテナやコンタクト端子31を保護すると同時
に、カードの厚み調整や製造時におけるカードの平滑性
を保つために設けられ、当該配線基板保護層5の下面に
接続端子81と接続するコンタクト端子31に対向する
部分には、本発明の製造方法における特徴である所定の
深さの切れ込み(ハーフカット)が形成されている。
【0020】第3の接着層6は、配線基板保護層5と第
2の保護層7との層間を接着するための接着層である。
【0021】第2の保護層7は、ICカード100の最
上層に設けられ、カード本体の表面を形成する。なお、
第2の保護層7の表面部分のICモジュール8を搭載す
る予定位置以外の領域において印字加工することも可能
である。
【0022】ICモジュール8は、非接触によりデータ
通信を行うICチップが内蔵され、各種データを備える
デバイスである。後述されるザグリ穴形成工程により配
線基板層3上のコンタクト端子31が露出した部分に当
該ICモジュール8の接続端子81を接続してデータ通
信を行う。
【0023】図2は、本発明の第1の実施形態である製
造方法の特徴である切れ込み形成工程を示す斜視図であ
る。図2において、切れ込み部分(斜線部)51は、配
線基板層3上に形成された図示されないICモジュール
の接続端子と接続するためのコンタクト端子31が形成
される位置に対向する配線基板保護層5の下面の所定の
位置に所定の深さで形成される。配線基板保護層5に形
成される切れ込み部分51の外周は、第2の接着層4に
形成されるコンタクト端子31用の透孔41より若干大
きく形成されている。
【0024】図3は、本発明の第1の実施形態である製
造方法における積層工程を示す斜視図である。図3に示
されるように、第1の保護層1の上面に第1の接着層2
を積層し、第1の接着層2の上面には、図示されないル
ープアンテナ及びICモジュールと接続するためのコン
タクト端子31が形成されている配線基板層3を積層
し、配線基板層3の上面には、コンタクト端子31と対
向する位置に透孔を備える第2の接着層4を積層し、第
2の接着層4の上面に切れ込み部分(ハーフカット)5
1が形成された配線基板保護層5を積層し、第3の接着
層6および第2の保護層7が積層される。
【0025】図4は、本発明の第1の実施形態である製
造方法における熱圧着工程を示す斜視図である。図4に
示されるように、上述される積層工程により積層された
ICカード100を上下から挟み込むようなサンドイッ
チ構造により熱圧着処理することで、本発明の実施形態
により製造されるICカードを形成することができる。
この際、熱圧着処理以前に第1の保護層1の裏面および
第2の保護層9の表面に対し印刷処理を施すことも可能
である。
【0026】従って、第1の接着層2、第2の接着層
4、第3の接着層6のそれぞれは、熱により溶融された
状態で加圧されるので、配線基板層3上に形成されたル
ープアンテナやコンタクト端子31等への影響を少なく
することができる。
【0027】なお、各接着層における溶融粘度は、図示
されないループアンテナ等の凹凸に対する追従性が良
く、融点はあまり高温をかけずにカードを作成する点に
おいて大変重要である。
【0028】図5は、本発明の第1の実施形態である製
造方法におけるザグリ穴形成工程を示す斜視図である。
図4に示される熱圧着工程により熱圧着処理されて形成
されたICカード100にデータ通信を行うためのIC
モジュールを搭載し、配線基板層3上に形成されたコン
タクト端子31とを接続するためのザグリ穴を形成す
る。
【0029】図5に示されるように、熱圧着処理された
ICカード100の第2の保護層7の上方から、コンタ
クト端子31の位置する部分へエンドミル30によりザ
グリ穴を形成する。この時、形成されるザグリ穴の深さ
は、配線基板保護層5に形成された切り込み部分(斜線
により図示)の上端部に達するまで行うものとする。エ
ンドミル30の先端は、第2の保護層7と第3の接着層
6と配線基板保護層5及び切れ込みの深さのそれぞれの
厚みデータに基づいて掘削する。
【0030】この厚みデータは、上層から積層される順
に、第2の保護層7と第3の接着層6との厚さと配線基
板保護層5に形成される切れ込み部分の上端部までの厚
さとを加算した値に、さらに各層及び切れ込みの深さに
おける誤差を補正するためのオフセット値を加算して求
められる。このオフセット値を加算されたデータに基づ
いて、エンドミル30によりザグリ穴を形成する。
【0031】オフセット値を加算するのは、上述の各層
の厚さ及び切れ込みの深さのバラツキに対応するためで
あり、このオフセット値は、各層を構成する材料及び材
質により種々設定および変更が可能である。
【0032】図6は、本発明の第1の実施形態である製
造方法における除去工程を示す斜視図である。上述のザ
グリ穴形成工程により形成されたザグリ穴の底部には、
配線基板保護層5に形成された切れ込み部分51の断片
が残存している。従って、ICモジュール接続用のコン
タクト端子31を露出させるために、この断片を取り除
く必要がある。
【0033】上述の断片が除去されると、第2の接着層
6は、コンタクト端子31と対向する位置に透孔が設け
られているので、すぐにコンタクト端子31が露出す
る。
【0034】図7は、本発明の第1の実施形態である製
造方法における接続工程を示す斜視図である。図7に示
されるように、ICモジュール8の下部には、コンタク
ト端子31と接続するための接続端子81が形成されて
いる。このICモジュール8を形成されたザグリ穴に挿
入して、上述の接続端子81とコンタクト端子31とを
接続する。
【0035】〈第2の実施形態〉図8は、本発明の第2
の実施形態であるICカードの製造方法により製造され
たICカードの構成を示す断面図である。図8におい
て、本発明の第2の実施形態である製造方法により製造
されたICカード200は、最下層から順に、第1の保
護層1と、第1の接着層2と、図示されないループアン
テナ及びコンタクト端子31が形成され、ICチップ9
を実装された配線基板層3と、第2の接着層4と、配線
基板保護層5と、第3の接着層6と、第2の保護層7と
を有し、ICモジュール8の接続端子81がコンタクト
端子31に接続されて構成される。
【0036】本発明の第1の実施形態であるICカード
の製造方法により製造されたICカードの構成と異なる
点は、配線基板層3上にICチップ9を実装して構成し
た点にある。以下、本発明の第1の実施形態と異なる点
を説明する。
【0037】配線基板層3は、その表面に図示されない
ループアンテナやICモジュール8の接続端子81と接
続するためのコンタクト端子31等が形成されると同時
に、各種データを備えるICチップ9を実装されて形成
される。
【0038】第2の接着層4は、配線基板層3のコンタ
クト端子31に対向する部分に透孔を備えると共に、I
Cチップ9を収容するための透孔を備えて形成され、配
線基板層3と配線基板保護層5との層間を接着するため
の接着層である。なお、図8に示されるように、配線基
板保護層5に設けられたICチップ9を収容するための
透孔は、ICチップ9の外周よりも若干大きめに形成さ
れる。
【0039】配線基板保護層5は、後述される熱圧着処
理による熱および圧力から配線基盤層3上に形成される
ループアンテナやコンタクト端子31及びICチップ9
を保護するためのもので、下面において接続端子81と
接続するためのコンタクト端子31に対向する部分に本
発明の製造方法における特徴である所定の深さの切れ込
み(ハーフカット)を備えて形成される。
【0040】図9は、本発明の第2の実施形態である製
造方法の切れ込み形成工程を示す斜視図である。図9に
おいて、切れ込み部分(斜線部)51は、配線基板層3
上に形成された図示されないICモジュールの接続端子
と接続するためのコンタクト端子31が形成される位置
に対向する配線基板保護層5の下面の所定の位置に所定
の深さで形成される。配線基板保護層5に形成される切
れ込み部分51の外周は、第2の接着層4に形成される
コンタクト端子31用の透孔41より若干小さく形成さ
れている。
【0041】また、図示されるように、配線基板層3上
に実装されたICチップ9を収容するために、第2の接
着層4及び配線基板保護層5のそれぞれには、透孔(4
2,52)が設けられている。
【0042】図10は、本発明の第2の実施形態である
製造方法における積層工程を示す斜視図である。図10
に示されるように、第1の保護層1の上面に第1の接着
層2を積層し、第1の接着層2の上面には、図示されな
いループアンテナ及びICモジュールと接続するための
コンタクト端子31が形成され、ICチップ9を実装さ
れている配線基板層3を積層し、配線基板層3の上面に
は、コンタクト端子31と対向する位置に透孔を備える
と共に、ICチップ9を収容するための透孔42を備え
る第2の接着層4を積層し、第2の接着層4の上面に
は、切れ込み部分(ハーフカット)51が形成されると
共に、ICチップ9を収容する透孔を備えた配線基板保
護層5を積層し、第3の接着層6および第2の保護層7
が積層される。
【0043】以上のように積層されたICカード200
は、上下から挟み込むようなサンドイッチ構造により熱
圧着処理される。この際、第1の接着層2、第2の接着
層4、第3の接着層6のそれぞれは、上述されるように
熱により溶融された状態で加圧されるので、配線基板層
3上に形成されたループアンテナやコンタクト端子及び
ICチップ9への影響を低減することができる。
【0044】本発明の第2の実施形態であるICカード
の製造方法は、以下、ザグリ穴形成工程、除去工程、接
続工程において、本発明の第1の実施形態の製造方法と
同様のものであるで、説明を省略する。
【0045】図11は、本発明の第1の実施形態である
ICカードの製造方法を示すフローチャートである。
【0046】まず、配線基板層上にループアンテナ及び
ICモジュール接続用のコンタクト端子を形成する(ス
テップS1)。熱圧着時における熱及び圧力から保護す
るための配線基板保護層の下面に対して、コンタクト端
子と対向する位置に所定の深さの切れ込み(ハーフカッ
ト)を形成する(ステップS2)。次に、最下層から、
第1の保護層、第1の接着層、配線基板層、第2の接着
層、配線基板保護層、第3の接着層、第2の保護層の順
に積層する(ステップS3)。以上のように積層された
各層を上下方向から熱圧着処理する(ステップS4)。
【0047】ステップS4において熱圧着処理された各
層の最上層である第2の保護層からコンタクト端子を露
出させるため、第2の保護層の表面から配線基板保護層
の下面に形成されたハーフカットの上端部までの厚さデ
ータに、各層における誤差を補正するためのオフセット
値を加算した値に基づいてザグリ穴を形成する(ステッ
プS5)。ステップS5において形成されたザグリ穴の
底部に残存する配線基板保護層の断片を取り除いてコン
タクト端子を露出させ(ステップS6)、ICモジュー
ルの接続端子と露出したコンタクト端子とを接続する
(ステップS7)。
【0048】〈他の実施形態〉図12は、本発明の他の
実施形態であるICカードの製造方法により製造された
ICカード300の構成を示す断面図である。図12に
おいて、本発明の第1および第2の実施形態と異なる点
は、配線基板層3の外周部に枠材層10を設けて構成し
た点にある。
【0049】通常、配線基板層3は、ポリイミド樹脂等
により形成されるので有色のため、カード製造後におけ
る断面の外観を損なうという問題がある。この点を解消
するために、配線基板層3の外周を囲むように枠材層1
0を設けて構成することで、配線基板層3の色相により
外観を損なうことが無くなる。
【0050】図13は、本発明の他の実施形態であるI
Cカードの製造方法における積層工程を示す斜視図であ
る。図13に示されるように、第1の接着層2の上面
に、枠材層10にはめ込まれるように配線基板層3が載
置され、以下、上述される第1及び第2の実施形態によ
る製造方法と同様の工程により処理される。
【0051】本発明の他の実施形態により製造されたI
Cカード300は、カード断面において、配線基板層3
の色相により外観が損なわれること無く、美観の優れた
ICカードを提供するものである。
【0052】〈各層の具体的な構成例〉上述される製造
方法により製造されるICカードの具体的な構成例を最
下層から順に以下に示す。 第1の保護層1 東レ(株)製 商品名「ルミラーE−22」 第1の接着層2 東亜合成(株)製 商品名「PES−IIIEEE」 配線基板層3 ニッカン工業(株) 商品名「ニカフレックス」 第2の接着層4 東亜合成(株)製 商品名「PES−IIIEEE」 配線基板保護層5 東レ(株)製 商品名「ルミラーE−22」 第3の接着層6 東亜合成(株)製 商品名「PES−IIIEEE」 第2の保護層7 東レ(株)製 商品名「ルミラーE−22」
【0053】なお、上述される具体例における配線基板
層をPET樹脂等により構成することも可能である。
【0054】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、請求項
1記載の発明によれば、配線基板層の上面に設けられた
保護層の下面に対し、当該配線基板層上に形成されたI
Cモジュール接続用のコンタクト端子と対向する位置に
所定の深さの切れ込みを形成後、各層を積層して熱圧着
処理を行う。このように圧着された各層の最上層からコ
ンタクト端子を露出させる部分に積層された厚みデータ
に基づいてザグリ穴を形成する。このザグリ穴底部に残
存する保護層の断片を除去した後、ICモジュールの接
続端子と露出したコンタクト端子とを接続する。従っ
て、ザグリ穴形成時において、配線基板層を傷つけるこ
と無く、確実にコンタクト端子を露出させることができ
る。
【0055】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の発明において、配線基板層上にICチップを実装す
る場合、該ICチップを収容可能な透孔を第2の接着層
と保護層層とに設ける。従って、熱圧着処理された際の
ICチップへの余分な負荷を軽減することができ、実装
されたICチップの性能を低下させることを防止するこ
とができる。
【0056】請求項3記載の発明によれば、請求項1ま
たは2記載の発明において、ザグリ穴を形成する深さを
積層された第2の保護層と第3の接着層と保護層とによ
る各層の厚さデータ及び切れ込みの深さに基づいて掘削
するので、従来のようにX線や電気的に測定する等の複
雑な工程を必要とせずにコンタクト端子を確実に露出さ
せることができる。
【0057】請求項4記載の発明によれば、請求項3記
載の発明において、積層された第2の保護層と第3の接
着層と保護層との厚さデータ及び切れ込みの深さに、各
層における誤差を補正するためのオフセット値を加算し
た値に基づいてザグリ穴を形成するので、配線基板層を
傷つけることなく、確実にコンタクト端子を露出させる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態である製造方法により
製造されたICカードの断面図である。
【図2】本発明の第1の実施形態における切り込み形成
工程を示す斜視図である。
【図3】本発明の第1の実施形態における積層工程を示
す斜視図である。
【図4】本発明の第1の実施形態における熱圧着工程を
示す斜視図である。
【図5】本発明の第1の実施形態におけるザグリ穴形成
工程を示す斜視図である。
【図6】本発明の第1の実施形態における除去工程を示
す斜視図である。
【図7】本発明の第1の実施形態における接続工程を示
す斜視図である。
【図8】本発明の第2の実施形態である製造方法により
製造されたICカードの断面図である。
【図9】本発明の第2の実施形態における切り込み形成
工程を示す斜視図である。
【図10】本発明の第2の実施形態における積層工程を
示す斜視図である。
【図11】本発明の第1の実施形態である製造方法を示
すフローチャートである。
【図12】本発明の他の実施形態である製造方法により
製造されたICカードの断面図である。
【図13】本発明の他の実施形態における積層工程を示
す斜視図である。
【符号の説明】
1 第1の保護層 2 第1の接着層 3 配線基板層 4 第2の接着層 5 配線基板保護層 6 第3の接着層 7 第2の保護層 8 ICモジュール 31 コンタクト端子 81 接続端子

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 接触及び非接触によりデータ通信を行う
    ICカードの製造方法において、 アンテナ部材とコンタクト端子とを備える配線基板層の
    上面に設けられ該配線基板層を保護する配線基板保護層
    の下面に対して、前記コンタクト端子と対向する位置に
    所定の深さの切れ込みを形成する切れ込み形成工程と、 最下層から順に、第1の保護層と第1の接着層と前記配
    線基板層と前記コンタクト端子と対向する位置に透孔を
    備える第2の接着層と前記切れ込み形成工程により切れ
    込みを形成された前記配線基板保護層と第3の接着層と
    第2の保護層とを積層する積層工程と、 前記積層工程により積層された前記各層を上下方向から
    挟み込み熱圧着する熱圧着工程と、 前記熱圧着工程により熱圧着された前記各層の最上層で
    ある前記第2の保護層から前記コンタクト端子を露出す
    るためのザグリ穴を前記切れ込み形成工程により形成さ
    れた前記配線基板保護層の切れ込み部分に相当する深さ
    まで形成するザグリ穴形成工程と、 前記ザグリ穴形成工程により前記切れ込み部分まで形成
    された前記ザグリ穴の底部に残存する前記配線基板保護
    層の切れ込み部分における断片を除去する除去工程と、 前記除去工程により前記断片を除去された前記ザグリ穴
    にICモジュールを搭載して前記底部に露出した前記コ
    ンタクト端子と該ICモジュールの接続端子とを接続す
    る接続工程と、 を有することを特徴とするICカードの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記配線基板保護層と前記第2の接着層
    は、 前記配線基板層上にICチップを実装する場合に、該I
    Cチップを収容する透孔が設けられていることを特徴と
    する請求項1記載のICカードの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記ザグリ穴形成工程は、 前記積層工程により前記第2の保護層と前記第3の接着
    層と前記配線基板保護層とを積層した厚みデータ及び切
    れ込みの深さに基づいて前記ザグリ穴を形成することを
    特徴とする請求項1または2記載のICカードの製造方
    法。
  4. 【請求項4】 前記厚みデータは、 前記第2の保護層と前記第3の接着層と前記配線基板保
    護層との各層及び前記切れ込みの深さにおける誤差を補
    正するオフセット値を加算した値であることを特徴とす
    る請求項3記載のICカードの製造方法。
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