JP2000284500A - 感光材料処理装置及び処理液の調液方法 - Google Patents

感光材料処理装置及び処理液の調液方法

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JP2000284500A
JP2000284500A JP11086719A JP8671999A JP2000284500A JP 2000284500 A JP2000284500 A JP 2000284500A JP 11086719 A JP11086719 A JP 11086719A JP 8671999 A JP8671999 A JP 8671999A JP 2000284500 A JP2000284500 A JP 2000284500A
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liquid
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supply pump
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JP11086719A
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Shinichi Miyamoto
真一 宮本
Takayuki Iwamoto
隆行 岩本
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 給水用のポンプの吐出量の変化にかかわらず
正確な仕込み液の調製を可能とする。 【解決手段】 現像槽に所定量の原液を投入した後、液
面が所定のレベルに達するまで、給水ポンプを作動さ
せ、このときの作動時間から吐出量を演算し、この吐出
量が原液を所定の比率で希釈するための給水ポンプの運
転時間を設定する(ステップ200〜212)。この
後、設定した時間まで給水ポンプを作動させることによ
り、原液を所定の比率で希釈した仕込み液が調製される
(ステップ214〜220)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、感光材料を処理液
によって処理する感光材料処理装置に係り、詳細には、
貯留槽内で処理液の原液と希釈液によって処理液を調液
する感光材料処理装置及び処理液の調液方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば感光性平版印刷版(以下「PS
版」とする)等の感光材料は、画像露光された後に、感
光材料処理装置(以下「PS版プロセッサー」と言う)
によって現像処理される。このPS版プロセッサーで
は、PS版を搬送しながら現像液によって現像処理した
後、洗浄及び不感脂化処理を施す。PS版の処理に用い
る処理液である現像液は、貯留槽の一種である現像槽内
に貯留されており、PS版は、この現像槽内を現像液に
浸漬されながら搬送される。
【0003】このようなPS版プロセッサーの現像槽に
は、ヒータ等の温調手段が設けられており、現像液がP
S版を最適な状態で仕上げることができる温度となるよ
うにこの温調手段によって温度調整を行うようにしてい
る。このとき、PS版プロセッサーには、現像槽内の液
面低下を検出する液面センサを設け、現像液の液量が低
下すると、ヒータを停止させるなどして、ヒータによる
空焚きを防止している。
【0004】一方、現像槽に貯留されている現像液は、
PS版の現像処理量や時間経過に伴って劣化して、徐々
に処理性能が低下する。このために、PS版プロセッサ
ーでは、PS版の処理量及び時間経過に応じて現像補充
液を補充して、現像液の処理性能の低下を抑えるように
している。これと共に、PS版プロセッサーでは、所定
の期間が経過するごとに、現像槽内の現像液を廃棄して
PS版の処理を開始するときの新しい現像液を現像槽内
で仕込むことを行うようになっている。
【0005】この現像液の仕込み液の調液は、現像液の
原液と希釈水を予め設定している一定の比率で現像槽内
で混合させるようになっている。このときには、例え
ば、原液ポンプと給水ポンプによって原液と希釈水を一
定の比率で供給したり、一定量の原液を現像槽に供給し
た後、この原液の量に応じた希釈水を供給する。このよ
うにして、原液と希釈水を現像槽に供給した後、原液と
希釈水が均一に混じるように循環ポンプによって循環さ
せながら電導度センサによって仕込み液の電導度を測定
し、この電導度が所定の範囲となるように原液または希
釈水を追加供給して現像液の仕込み液を調液するように
している。
【0006】ところで、現像液の電動度を測定する電導
度センサは高価であり、電導度センサを設けることはP
S版プロセッサーのコストアップに繋がってしまう。
【0007】このために、電導度センサを設けずに、原
液と希釈水の供給量を計測して、原液と希釈水の量の比
率が一定となるように原液ポンプと給水ポンプを所定時
間動作させる方法が考えられる。
【0008】しかしながら、原液や希釈水の供給に用い
るポンプは、電圧や周波数の変化は勿論、配管の長さや
取り回しの状態などの種々の要因によって変化するため
に、ポンプの動作時間から原液や希釈水の供給量を判断
したのでは、安定した感度となる仕込み液の調液は困難
となっている。
【0009】また、液面センサによって原液の供給量や
希釈水の供給量を判断する場合、原液の液面レベルと、
原液に希釈水を加えた液面レベルを検出する必要があ
り、液面センサの数が増えてしまう。これと共に、PS
版プロセッサーの水平出しができていないと、正確な供
給量を判断することはできない。
【0010】すなわち、液面センサは、現像槽内でのP
S版の搬送路や、PS版を搬送するためのローラなどの
部材と干渉しないように、現像槽内の周縁部分に配置さ
れているため、PS版プロセッサーが水平に対して傾い
て設置されていると、現像槽に対する現像液の液面も傾
いてしまうため、液面センサによって液面レベルを正確
に検出することは困難となる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事実を考
慮してなされたものであり、貯留槽内での液面レベルを
正確に検出することができる感光材料処理装置を提案す
ることを目的とする。また、本発明は、電導度センサを
用いることは勿論、液面センサの数を増やすことなく、
処理液の正確な調液が可能な処理液の調液方法を提案す
ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の感光材料処理装置は、感光材料を処理液によ
って処理する感光材料処理装置であって、処理液を貯留
する貯留槽内の処理液の液面レベルを検出する液面セン
サの液面検出部を、前記貯留槽の槽壁内の所定の平面部
分の中央となる位置に配置していることを特徴とする。
【0013】この発明によれば、貯留槽壁内で平面部分
の中央となる位置に液面センサの液面検出部を配置して
いる。液面が傾いた状態でも、槽壁によって区画された
内部では、中央の液面レベルが変化しないため、この位
置に液面センサの液面検出部を配置することにより、貯
留槽に傾きが生じていても、液面センサによって正確な
液面レベルを検出することができる。
【0014】本発明に係る処理液の調液方法は、貯留槽
内に処理原液と処理原液を所定比率で希釈する希釈液と
を供給して、処理液を調液する処理液の調液方法であっ
て、前記貯留槽内に所定量の処理原液を供給したのち、
給液ポンプを作動させて給液された前記貯留槽内の液面
レベルが所定のレベルに達するまでの時間を計測して、
該計測結果から前記給液ポンプの単位時間あたりの給液
量を演算し、この単位時間あたりの給液量に基づいて設
定した運転時間で前記給液ポンプをさらに作動させて所
定量の希釈液を供給することにより、処理原液を所定比
率で希釈液により希釈した処理液を調液することを特徴
とする。この発明によれば、予め設定している所定量の
処理原液を貯留槽に供給した後に、貯留槽内の液面レベ
ルが所定レベルに達するまで給液ポンプを作動させて処
理原液を希釈するのに必要な希釈液量より少ない所定量
の希釈液を供給し、給液ポンプの作動時間を計測する。
【0015】給液ポンプの単位時間あたりの給液量は、
この計測結果をもとに給液ポンプの作動時間とこの作動
時間内での給液量から求められる。ここで、給液ポンプ
の単位時間あたりの給液量と、処理原液を希釈するのに
必要な給液量から液面レベルが所定レベルに達するまで
給液した量を差し引いた量から給液ポンプの運転時間を
設定し、大まかな量の希釈液を供給した後、希釈液をさ
らに供給して最終的に所定量の希釈液を供給するため
に、この運転時間で給液ポンプを作動させることによ
り、希釈液をさらに供給して処理原液を所定の比率で希
釈液で希釈した処理液を正確に調液することができる。
給液ポンプの単位時間あたりの供給量は、電源電圧、周
波数、配管の取りまわし等によって変化するが、これら
の環境条件は、急変するものではない。このため、処理
液を調液するときに、給液ポンプの単位時間あたりの供
給量を求めることにより、高価な電導度センサを用いる
ことなく、また、環境条件にかかわらず適正な量の希釈
液の給液を行うことができる。
【0016】このような本発明の処理液の調液方法とし
ては、給液ポンプを作動させて給液された前記貯留槽内
の液面レベルが所定のレベルに達するまでの時間を計測
して、該計測結果から前記給液ポンプの単位時間あたり
の給液量を演算し、この単位時間あたりの給液量に基づ
いて設定した運転時間でさらに前記給液ポンプを作動さ
せて所定量の希釈液を供給したのち、所定量の処理原液
を供給することにより、処理原液を所定比率で希釈液に
より希釈した処理液を調液してもよい。
【0017】また、本発明の調液方法としては、給水ポ
ンプを作動させて給液された前記貯留槽内の液面レベル
が所定のレベルに達するまでの時間を計測して、該計測
結果から前記給液ポンプの単位時間あたりの給液量を演
算し、所定量の処理原液を供給したのち、単位時間あた
りの給液量に基づいて設定した運転時間でさらに前記給
液ポンプを作動させて所定量の希釈液を供給することに
より、処理原液を所定比率で希釈液により希釈した処理
液を調液しても良い。
【0018】さらに、本発明の調液方法としては、給水
ポンプを作動させて給液された前記貯留槽内の液面レベ
ルが所定のレベルに達するまでの時間を計測して、該計
測結果から前記給液ポンプの単位時間あたりの給液量を
演算し、この単位時間あたりの給液量に基づいて設定し
た運転時間でさらに前記給液ポンプを作動させて所定量
の希釈液を供給しながら、所定量の処理原液を供給する
ことにより、処理原液を所定比率で希釈液により希釈し
た処理液を調液しても良い。
【0019】本発明の処理液の調液方法では、最初に給
液ポンプの単位時間あたりの給液量を演算し、この演算
結果に基づいて希釈液が所定量の処理原液を所定比率で
希釈する量となるように給液ポンプを作動させる。
【0020】この希釈液によって希釈される処理原液
は、希釈液の供給に先だって貯留槽に供給してもよく、
希釈液を貯留槽に供給した後に貯留槽に供給するように
しても良い。また、処理原液は、給液ポンプの単位時間
あたりの供給量を演算した後、給液ポンプを作動させる
前に貯留槽へ供給するようにしてもよく、給液ポンプに
よって希釈液を供給しながら貯留槽へ供給するようにし
ても良い。
【0021】このような本発明では、前記液面レベルを
前記貯留槽内の液面の下限レベルを検出する液面センサ
を用いて検出することができる。これによれば、例え
ば、ヒータ等の加熱手段による空焚きを防止するために
処理液の下限レベルを検出する液面センサを用いること
ができる。また、処理液を調液するために、専用の液面
センサを用いる必要がない。また、この液面センサが貯
留槽の傾きにかかわらず正確に液面レベルを検出するよ
うに設けることにより、より正確な処理液の調整が可能
となる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施の形態を説明する。図1には、本実施の形態に感
光材料処理装置として適用したPS版プロセッサー10
の概略構成を示している。PS版プロセッサー10は、
図示しない画像焼付装置によって画像焼付けが行われた
感光性平版印刷版(以下「PS版12」と言う)の現像
処理を行う。
【0023】PS版プロセッサー10は、PS版12を
現像液によって処理するための現像部22と、PS版1
2に付着した現像液を水洗処理する水洗部24と、水洗
後のPS版12にガム液を塗布して不感脂化処理するフ
ィニッシャー部26と、PS版12を乾燥させる乾燥部
28と、によって構成されており、PS版プロセッサー
10の内部には、現像液を貯留する貯留槽の一種である
現像部22の現像槽40と、水洗水を回収する水洗部2
4の水洗槽42及びガム液を回収する同じく貯留槽の一
種であるフィニッシャー部26のフィニッシャー槽44
が設けられている。
【0024】一方、PS版プロセッサー10の外板パネ
ル14には、スリット状の挿入口34及び排出口36が
それぞれ設けられている。挿入口34の外部には、挿入
台16が設けられ、PS版12の挿入口34への挿入を
案内している。
【0025】現像部22、水洗部24及びフィニッシャ
ー部26の上方を覆うカバー35には、現像部22と水
洗部24との間にPS版12を挿入するためのリエント
リー用の挿入口(副挿入口)38が設けられている。そ
の挿入口38は、PS版12の版面の修正のために使用
されてPS版12の版面に残った現像液を除いた後に、
水洗及び不感脂化処理を行うためのPS版12の挿入口
となっている。
【0026】現像部22のPS版12の挿入側には、一
対のゴム製搬送ローラ32が配設されており、画像が焼
付けられたPS版12は、挿入口34から、この一対の
搬送ローラ32の間に挿入されるようになっている。一
対の搬送ローラ32は、図示しない駆動手段の駆動力に
よって回転して、挿入されたPS版12を引き入れ、水
平方向に対して約15°から31°の範囲の角度で現像
部22へ送り込むようになっている。
【0027】現像部22では、上方が開放され、底部中
央が下方へ向けて突出された略山形状の現像槽40内に
現像液が貯留されている。この現像部22には、PS版
12の搬送方向に沿った下側にガイド板46が、現像槽
40の底部に沿って配設されている。
【0028】ガイド板46には、複数の自由回転するコ
ロ(小型のローラ)48が回転軸をPS版12の搬送方
向と交わる方向にして取り付けられており、現像部22
へ送り込まれたPS版12は、このコロ48によって案
内されながらガイド板46の表面に沿って搬送される。
このとき、コロ48が回転するため、PS版12に摺動
による傷付きが発生しない。
【0029】ガイド板46は、現像槽40の底部に沿っ
て逆山形形状とされ、現像部22には、ガイド板46の
最低位置から下流側において、PS版12の上面に対応
する位置に、ブラシローラ60が配設されている。ま
た、現像部22には、ガイド板46の下流側先端部近傍
に、PS版12の下面に対応するようにブラシローラ6
2が配設されている。
【0030】ブラシローラ60、62は、図示しない駆
動手段の駆動力が伝達されて、PS版12の搬送方向に
回転するようになっている。
【0031】PS版12は、現像液に浸漬されることに
より、感光層が露光画像に応じて不要な感光層が膨潤す
る。ブラシローラ60、62は、現像液によって膨潤し
た感光層をかき落とす役目を有しており、この機能を十
分に発揮させるためには、ブラシローラ60、62がP
S版12の表面を所定の押圧力で押圧する必要がある。
このため、ブラシローラ60には、ガイド板46に取り
付けられているコロ48の一部が対応し、ブラシローラ
62には、複数の薄形ローラが同軸的に軸支された串ロ
ーラ64が対応している。これにより、PS版12は、
所定の押圧力でブラシローラ60、62に接触しながら
搬送され、不要となった感光層が確実に除去される。
【0032】また、現像部22には、ブラシローラ62
と串ローラ64とが配設された位置よりも下流側に、P
S版12の下面に対向するように串ローラ66が配設さ
れおり、PS版12は、この串ローラ66に支持されな
がら現像液の液面へ向けて搬送される。
【0033】さらに、現像部22には、最終段位置にゴ
ム製搬送ローラ対68が配設されており、PS版12
は、現像液の液中から送り出されて搬送ローラ対68に
挟持されることにより、現像液中か引き出されながら、
表面に付着した現像液が絞り落とされる。なお、現像液
中には、複数のスプレーパイプ90が設けられており、
これらのスプレーパイプ90によって現像液をPS版1
2の表裏面へ向けて吐出することにより、PS版12の
現像処理を促進するようになっている。
【0034】現像部22の現像液液面には、液面蓋50
が配置されている。この液面蓋50は、下面が現像槽4
0に貯留される現像液の液面より下方となるように配置
されている。これにより、現像槽40内の現像液の液面
が空気と接触する面積を狭め、空気中の炭酸ガスによる
現像液の劣化と現像液中の水分の蒸発を抑えている。な
お、液面蓋50には、PS版12の搬送方向の上流側及
び下流側端部下面に串ローラ50A、50Bが設けられ
ており、これにより現像部22内を搬送されるPS版1
2が液面蓋50の下面と接触して表面(主に感光面)が
損傷するのを防止している。
【0035】現像槽40及び液面蓋50には、PS版1
2の搬送方向上流側と下流側に、ゴム製で可撓性を有す
るブレード88A、88B、88C、88Dが設けられ
ている。
【0036】ブレード88Aは、液面蓋50の挿入口3
4側に取り付けられており、先端が搬送ローラ対32の
上側のローラの周面に当接しており、ブレード88B
は、現像槽40の挿入口34側の槽壁に取り付けられ
て、先端が搬送ローラ対32の下側のローラの周面に当
接している。また、ブレード88Cは、液面蓋50の水
洗槽42側に取り付けられており、先端が現像液の液面
より上方に配置されている搬送ローラ対68の上側のロ
ーラの周面に接触しており、ブレード88Dは、現像槽
40と水洗槽42との間の隔壁に取り付けられて、先端
が搬送ローラ対68の下側のローラの周面に当接してい
る。
【0037】これにより、現像槽40は、上方が液面蓋
50によって覆われ、挿入口34側及び水洗部24側
が、搬送ローラ対32とブレード88A、88B及び、
搬送ローラ対68とブレード88C、88Dによって空
気の流れが遮断され、PS版12の搬送方向と交わる方
向の両側は、現像槽40の図示しない側板によって遮断
されて、現像液が空気中ん炭酸ガスと接触することによ
る劣化及び現像液中の水分の蒸発が防止されている。
【0038】搬送ローラ対68によって現像部22から
引き出されたPS版12は、水洗部24へ送り込まれ
る。この水洗部24には、水洗槽42の上方に二対の搬
送ローラ対52、54が配設されている。これらの搬送
ローラ対52、54は、PS版12の搬送路を形成して
おり、図示しない駆動手段の駆動力を受けて回転し、現
像部22から送り込まれたPS版12を挟持搬送する。
【0039】搬送ローラ対52、54の間には、PS版
12の搬送路を挟んで上下に対で、スプレーパイプ56
が配設されている。スプレーパイプ56は、軸線方向が
搬送ローラ対52、54の軸線方向に沿って配置され、
PS版12の搬送路に対向する位置に、パイプ内部と連
通する複数個の吐出孔が設けられている。
【0040】このスプレーパイプ56には、PS版12
の搬送に同期して、図示しない水洗水タンクからポンプ
によって水洗水が供給されるようになっており、水洗部
24内を搬送されるPS版12は、スプレーパイプ56
に供給されて吐出孔から吐出される水洗水によって表裏
両面が水洗される。このとき、スプレーパイプ56から
吐出された水洗水は、PS版12の表裏面に速やかに広
がって、PS版12の表裏両面を水洗すると、搬送ロー
ラ54によってPS版12から絞り落とされる。ここ
で、スプレーパイプ56から搬送されるPS版12に水
洗水を吐出する方向は、上側のスプレーパイプ56では
搬送方向上流側、下側のスプレーパイプ56では搬送方
向下流側としているが、これに限定するものではなく、
他の方向であっても良い。
【0041】水洗部24では、スプレーパイプ56から
吐出されてPS版12から落下した水洗水及び搬送ロー
ラ対52、54によってPS版12から絞り落とされた
水洗水を水洗槽42内に回収するようになっている。
【0042】水洗部24の下流側に設けられているフィ
ニッシャー部26には、フィニッシャー槽44内にガム
液が貯留されている。また、フィニッシャー槽44の上
方に一対の搬送ローラ対58が設けられており、PS版
12は、水洗部24の搬送ローラ対54によって搬送ロ
ーラ対58の間へ送り込まれる。
【0043】この搬送ローラ対58の上流側には、PS
版12の搬送路の上方にスプレーパイプ70が配設され
ている。スプレーパイプ70は、軸線方向が搬送ローラ
対58の軸線方向に沿って配置され、PS版12に搬送
路側にパイプ内部と連通する複数個の吐出孔が形成され
ている。また、フィニッシャー部26には、PS版12
の搬送路の下方に吐出ユニット72が配設されている。
この吐出ユニット72には、PS版12の幅方向(搬送
方向と直交する方向)に亘って連続するスリットが形成
されいる。
【0044】このスプレーパイプ70及び吐出ユニット
72には、PS版12の搬送に同期して、フィニッシャ
ー槽44内のガム液が、図示しないポンプによって供給
される。スプレーパイプ70は、このガム液をPS版1
2の搬送方向下流側へ向けて吐出し、吐出ユニット72
は、このガム液をスリット孔からと出する。
【0045】これにより、フィニッシャー部26を搬送
されるPS版12には、表面にスプレーパイプ70に供
給されたガム液が吐出孔から吐出されて表面に広がり、
保護膜が形成される。また、PS版12は、裏面側が吐
出ユニット72のスリット部分に接触しながら搬送され
ることにより、スリットから吐出されるガム液が裏面側
の全面に付着して保護膜が形成される。なお、スプレー
パイプ70からのガム液の吐出方向は、PS版12の搬
送方向下流側に限らず他の方向であっても良い。また、
PS版12の搬送路の下方に吐出ユニット72を配設し
て、ガム液をPS版12に供給するようにしているが、
これに限らず、スプレーパイプを配設して、このスプレ
ーパイプの吐出孔からPS版12へガム液を吐出するよ
うにしても良い。
【0046】フィニッシャー部26でガム液が塗布され
たPS版12は、搬送ローラ対58に挟持されて、ガム
液が表裏面に若干残った状態で排出口36から排出さ
れ、フィニッシャー部26の下流側に配設されている乾
燥部28へ送られる。なお、搬送ローラ対58によって
PS版12から絞り落とされたガム液は、フィニッシャ
ー槽44内に回収される。
【0047】乾燥部28には、排出口36の近傍にPS
版12を支持する支持ローラ74が配設され、また、乾
燥部28内でのPS版12の搬送路の中央部及び排出口
76の近傍に、搬送ローラ78及び搬送ローラ80が配
設されている。支持ローラ74及び中央部の搬送ローラ
78は、軸直角方向の断面が花形形状とされ、排出口7
6の近傍の搬送ローラ80と共に、図示しない駆動手段
の駆動力によって回転駆動されるようになっている。
【0048】乾燥部28に送り込まれたPS版12は、
支持ローラ74及び搬送ローラ78、80によって乾燥
部28内を搬送される。なお、排出口36には、PS版
12を処理液によって処理するフィニッシャー部26ま
でのプロセッサ部と乾燥部28とを分離するシャッタ8
2が設けられている。
【0049】乾燥部28には、支持ローラ74と搬送ロ
ーラ78との間、及び搬送ローラ78と搬送ローラ80
との間に、PS版12の搬送路を挟んで対でダクト84
A、84Bが配設されている。ダクト84A、84Bの
それぞれは、長手方向がPS版12の幅方向に沿って配
設されており、PS版12の搬送路に対向する面には、
スリット孔86が設けられている。
【0050】このダクト84A、84Bには、図示しな
い乾燥風発生手段によって発生された乾燥風が、長手方
向の一端側から供給されるようになっており、ダクト8
4A、84Bのそれぞれは、供給された乾燥風をスリッ
ト孔86からPS版12の搬送路経向けて吐出する。こ
れにより、乾燥部28内を搬送されるPS版12には、
ダクト84A、84Bのスリット孔86から吐出される
乾燥風が吹き付けられ、表裏面に塗布されているガム液
が乾燥される。
【0051】ところで、現像部22に設けられている現
像槽40は、底部の中央に矩形箱体形状で所定の容積の
補助槽100が形成されている。現像槽40の底部は、
補助槽100へ向けて傾斜されており、この補助槽10
0内が現像槽40内で最も低位となっている。
【0052】この補助槽100内には、現像槽40内の
現像液を所定の温度に保つために加熱するヒータ102
が配置されている。また、この補助槽100内には、液
面センサ104が配置されている。
【0053】図2(A)に示されるように、液面センサ
104は、現像槽40の上方から見た平面形状(図示省
略)が矩形形状となっている補助槽100の底板106
から立設されておりシャフト108にフロート110が
設けられており、このシャフト108に沿ってフロート
110が上下移動するようになっている。液面センサ1
04は、このフロート110がシャフト108の液面検
出部である所定の位置に達することにより接点を切り替
えて現像液の存在を検知するようになっている。
【0054】PS版プロセッサー10では、現像槽40
内の現像液が減少し、この現像液の液面が補助槽100
内で所定のレベルに達したときに、この液面レベルを液
面センサ104によって検出するようになっている。こ
れにより、現像液が減少することによるヒータ102の
空焚きを防止している。
【0055】なお、以下では、このフロート式の液面セ
ンサ104を用いて説明するが、液面センサとしては、
これに限るものではなく、所定の位置で液面レベルを検
知できる機能を備えたものであればよい。例えば、図2
(B)に示されるように、一対の電極92を用いた電極
式であってもよい。この電極92は、絶縁材料によって
被覆された先端に検出部94が形成されており、この検
出部94が検出する液面レベルである平面部分105の
中央部に位置するように、補助槽100の底板106か
ら立設させればよい。
【0056】一方、PS版プロセッサー10では、現像
液を仕込むときに、空の状態の現像槽40内に一定量の
原液を投入し、所定の比率でこの原液を希釈するよう
に、希釈水を現像槽40内に供給するようにしている。
【0057】このとき、PS版プロセッサー10では、
現像槽40に投入した原液に、原液の量に応じて予め設
定している量の希釈水より少ない量の希釈水を加えたと
きに、液面レベルが液面センサ104によって検出さ
れ、その後、予め設定している量までの残りの希釈水を
加えるようにしている。すなわち、PS版プロセッサー
10には、液面センサ104によって検出する液面での
液量及び調液の液量が予め測定ないし設定されており、
この液量が後述するコントローラに記憶されている。
【0058】図3には、現像槽40に接続される配管の
概略系統を示している。現像槽40には、補助槽100
の底板106に、配管112の一端が接続されている。
この配管112は、廃液バルブ114を介しており、廃
液管116が分岐されている。廃液管116は、廃液タ
ンク118内に開口されており、これにより、廃液バル
ブ114を開くと、現像槽40内の現像液が、補助タン
ク100を通過して、廃液タンク118内に排出され
る。
【0059】配管112には、循環ポンプ120が設け
られ、他端側が、現像槽40内に設けられているスプレ
ーパイプ90に接続されている。これにより、循環ポン
プ120が作動すると、現像槽40内の現像液がスプレ
ーパイプ90に供給されて、スプレーパイプ90から現
像槽40内に吐出され、現像槽40内での現像液の循環
が行われる。
【0060】また、PS版プロセッサー10内には、現
像補充液の原液(現像補充原液)を貯留する現像補充原
液タンク124と、希釈用の水を貯留する水タンク12
6が設けられている。水タンク126内の水は、ガム液
の希釈や水洗水としても用いられるようになっており、
水タンク126内には、例えば機外からフロートバルブ
等を介して水道水等が供給され、常に所定量の水が貯留
された状態が保たれる。
【0061】PS版プロセッサー10には、現像槽40
に隣接して混合槽128が設けられている。この混合槽
128は、底部に接続された配管130が、現像槽40
内に開口されている。また、混合槽128内には、配管
132、134の一端が開口されている。
【0062】配管132の他端は、現像補充原液タンク
124内に挿入されており、配管134の他端は、水タ
ンク126内に挿入されている。また、配管132の中
間部には、原液補充ポンプ136が設けられ、配管13
4の中間部には、希釈水ポンプ138が設けられてい
る。
【0063】これにより、原液補充ポンプ136と希釈
水ポンプ138を作動させることにより、現像補充原液
と希釈水が所定の比率で混合槽128へ供給され、この
混合槽128から互いに混じりながら現像補充液として
現像槽40へ流れ込み、現像補充液として補充される。
【0064】なお、現像補充液を補充することにより、
現像槽40で余剰となった現像液は、オーバーフロー槽
140へオーバーフローして、廃液タンク118に流れ
込むようになっている。
【0065】水タンク126には、配管142の一端が
挿入されている。この配管142の他端は、現像槽40
上方で開口されており、中間部に給水ポンプ144が設
けられている。この給水ポンプ144は、PS版12の
現像処理を開始するときに使用する現像液の仕込み液を
調液するときに、現像液の原液の希釈用として水タンク
126内の水を直接現像槽40へ供給するときに用いら
れる。なお、本実施の形態では、補充液の希釈用と仕込
み液の希釈用の水を別系統で供給するように説明する
が、同一の系統、すなわち、給水ポンプ144を省略し
て、希釈水ポンプ138を用いるようにしてもよい。
【0066】一方、PS版プロセッサー10では、図示
しないマイコンを備えたコントローラ150が設けられ
ている。このコントローラ150には、循環ポンプ12
0、原液補充ポンプ136、希釈水ポンプ138及び給
水ポンプ144と共に、ヒータ102、液面センサ10
4及び現像補充原液タンク124内に設けられているレ
ベルセンサ等が接続されている。また、コントローラ1
50には、PS版プロセッサー10の運転操作を行うた
めの操作パネル154等が接続されており、現像槽40
への現像液の補充を含むPS版プロセッサー10の作動
を制御している。
【0067】また、コントローラ150は、現像槽40
内で仕込み液を調液するときに、給水ポンプ144の作
動を制御するようになっている。
【0068】PS版プロセッサー10では、現像液の仕
込み液を調液するときに、まず、空の状態の現像槽40
内に一定量の現像液の原液を手作業で投入する。この現
像液の原液の投入量は、補助槽100内での原液の液面
が液面センサ104による検出レベルに達しない量であ
り、コントローラ150に設けられている図示しないメ
モリに予め記憶されているが、操作パネル154から入
力されるものであってもよい。
【0069】コントローラ150は、現像液の原液が現
像槽40内に投入されたのち、投入された現像液の原液
の量に対応する希釈水の量は予め設定されており、この
設定希釈水量より少ない量の希釈水を、補助槽100内
の液面レベルが、液面センサ104によって検出される
まで、給水ポンプ144を作動させて給水を行う。この
とき、コントローラ150には、液面センサ104によ
って液面を検出するときの液量が記憶されており、給水
ポンプ144の作動時間とから給水ポンプ144の単位
時間あたりの給水量を演算する。
【0070】この後、投入した現像液の原液の量に対応
する設定希釈水量から液面センサ104によって検出さ
れるまで供給した量を差し引いた残りの希釈水の量と、
演算した給水ポンプ144の単位時間あたりの給水量と
から、残りの希釈水を給水刷り給水ポンプ144の作動
時間を算出し、この算出した作動時間に基づいて給水ポ
ンプ144を作動させて、希釈水の給水を行うようにな
っている。
【0071】なお、本実施の形態では、現像槽40に現
像液の原液を投入した後に、希釈水を給水するものとし
て説明するが、先ず、現像液の原液を投入する前に液面
センサ104によって検出されるまで給水ポンプ144
を作動させて希釈水を給水して、給水ポンプ144の単
位時間あたりの給水量を演算した後、現像液の現役を投
入して、残りの希釈水を給水するようにしてもよく、ま
た、残りの希釈水の給水を行いながら現像液の原液を投
入するようにしてもよく、さらに、設定希釈水量の給水
が終了した後に現像液の原液を現像槽40へ投入するな
どの任意の順序で現像液の原液の投入と希釈水の給水を
行うことができる。
【0072】以下に、本実施の形態の作用を説明する。
【0073】PS版プロセッサー10では、図示しない
焼付装置等によって画像が記録されたPS版12が、挿
入台16に載置されてから、挿入口34へ挿入される。
【0074】PS版プロセッサー10では、挿入口34
からPS版12が挿入されると、一対の搬送ローラ32
によってこのPS版12を引き入れ、現像部22へ送り
込む。なお、PS版プロセッサー10では、挿入口34
を通過するPS版12を図示しないセンサによって検出
すると、タイマーをスタートさせる。このタイマーは、
PS版プロセッサー10でPS版12を搬送するための
駆動手段の動作と共に、水洗部24のスプレーパイプ5
6から水洗水を吐出させるタイミングや、フィニッシャ
ー部26におけるガム液の吐出タイミングの計測に用い
る。
【0075】現像部22では、搬送ローラ32によって
PS版12が水平方向に対して15°〜31°の範囲の
挿入角度で送りこまれて現像液に浸漬されながら搬送さ
れる。また、このPS版12は、17°〜31°の範囲
の排出角度で現像液中から送り出される。PS版12
は、現像部22で現像槽40内に貯留されている現像液
に浸漬されることにより、露光画像に応じて感光層が膨
潤し、膨潤した感光層が支持体から除去される。
【0076】現像部22の現像液中から送り出されたP
S版12は、搬送ローラ対68によって引き出され、表
裏面に付着している現像液が絞り取られながら水洗部2
4へ送られる。水洗部24では、このPS版12を搬送
ローラ52、54によって挟持搬送する。
【0077】一方、水洗部24では、前記したタイマー
の計測時間に基づいてスプレーパイプ56から水洗水を
吐出する。これにより、PS版12は、搬送ローラ52
と搬送ローラ54の間を搬送されるときに、表裏面が水
洗水によって水洗される。また、この水洗水は、搬送ロ
ーラ52、54によってPS版12に付着して現像部2
2から持ち出された現像液と共に、PS版12から絞り
落とされる。
【0078】水洗処理の終了したPS版12は、搬送ロ
ーラ54によってフィニッシャー部26へ送り込まれ
る。フィニッシャー部26では、このPS版12の表裏
面にスプレーパイプ70及び吐出ユニット72から吐出
するガム液を塗布して、PS版12に不感脂化処理を施
す。
【0079】ガム液が塗布されたPS版12は、排出口
36を通過して、乾燥部28へ送り込まれる。なお、排
出口36に設けているシャッタ82は、PS版12の処
理開始のタイミングないしPS版12がフィニッシャー
部26から送り出されるタイミングで作動して排出口3
6を開き、乾燥部28内の乾燥風が不必要にフィニッシ
ャー部26へ入り込んでガム液が搬送ローラ対58等に
固着してしまうのを防止している。また、排出口36か
ら空気が入り込み、現像部22まで及んで空気中の炭酸
ガスにより現像液が劣化するのを防止したり、現像液中
の水分や水洗水が蒸発して排出口36から出てしまうの
を防止している。
【0080】乾燥部28では、支持ローラ74及び搬送
ローラ78、80によってPS版12を搬送しながら、
ダクト84A、84Bから乾燥風を吹き付ける。これに
より、PS版12は、塗布されているガム液によって保
護膜が形成されて排出口76から排出される。
【0081】PS版プロセッサー10では、PS版12
の現像処理を行いながら、PS版12の処理量、時間経
過等に基づいて、所定のタイミングで原液補充ポンプ1
36及び希釈水ポンプ138を、現像補充原液と希釈水
が所定の比率となるように作動させて、現像補充液の補
充を行う。なお、現像補充液の補充は、従来公知の方法
を適用でき本実施の形態では詳細な説明を省略する。
【0082】ところで、PS版プロセッサー10では、
所定のタイミング(例えば1ヶ月から3ヶ月内の所定期
間が経過するごと)で現像槽40内の現像液の入れ換え
を行う。このとき、現像槽40内の古い現像液を排出し
た後、新たな現像液を現像槽40内で仕込み液として調
液する。
【0083】ここで、図4に示されるフローチャートを
参照しながら、PS版プロセッサー10での仕込み液の
調液を説明する。
【0084】このフローチャートは、PS版プロセッサ
ー10での仕込み液の調液の概略を示しており、現像槽
40から古い現像液を排出した状態で操作パネル154
の操作によって仕込み液の調液が設定されると、最初の
ステップ200では、現像液の原液の投入が完了したか
否かを確認する。
【0085】PS版プロセッサー10では、現像液の原
液を手作業で現像槽40内に投入するようになってお
り、現像液の原液の投入が完了したことを示すスイッチ
操作がなされることにより、ステップ200で肯定判定
されて、ステップ202へ移行する。なお、現像液の原
液を投入したのみの状態では、補助槽100内の液面レ
ベルが液面センサ104で検出するレベルに満たない状
態となっている。
【0086】コントローラ150は、ステップ202へ
移行することにより給水ポンプ144を作動させて、現
像槽40への給水を開始する。これと共に、ステップ2
04では、図示しないタイマーをリセット/スタートさ
せて、給水ポンプ144の運転時間の計測を行う。
【0087】補助槽100内では、給水が開始されるこ
とにより、液面が上昇する。コントローラ150では、
ステップ206で、補助槽100内の液面レベルが、液
面センサ104によって検出されるレベルに達したか否
かを確認する。
【0088】一般に、現像槽40内の液面は、現像槽4
0、すなわちPS版プロセッサー10が正確に水平に調
整されて設置していなければ、現像槽40に対して傾い
てしまう。このとき、液面センサをPS版12の搬送と
干渉しないように現像槽40の周縁部に配置している
と、現像槽40の傾きによって検出する液面レベルが大
きく変化してしまう。
【0089】これに対して、PS版プロセッサー10で
は、液面センサ104を矩形箱体形状に形成した補助槽
100内に配置している。補助槽100内では、現像槽
40が水平に対して傾いた状態で設置されていると、補
助槽100内でも、液面が補助槽100に対して傾く。
これにより、補助槽100の周縁部では、現像槽40が
水平に設置されている時の液面(図2(A)で一点鎖線
で示す)に対して、実際の壁面が、傾きに応じて上下に
大きく変化している(図2(A)で二点鎖線で示す)。
【0090】しかし、補助槽100内の液面センサ10
4のフロート110の有無を検出する液面検出部が位置
する平面部分105(図2(A)の斜線部分)の中央部
では、液面の上下芳香の変化が最も少なく、現像槽40
(補助槽100)の傾きにかかわらず、液面が変化して
いない。
【0091】一方、矩形箱体形状の補助槽100内の処
理液を平面的に考え、図5に示されるように、長方形a
・b・c・dを辺adの中央の点Oを中心として回転さ
せた長方形A・B・C・Dでは、点D上の水平線H1
延長した辺c・d上の点D1によって形成される四角形
O・D・D1・dと、点a上の水平線H0が辺A・Bと交
差する点a1によって形成される四角形O・a・a1・A
の面積は同じである。また、多角形O・a・a1・B・
C・Dと多角形O・a・b・c・D1・Dの面積が同じ
となる。
【0092】したがって、液面センサ104のフロート
110、つまり液面検出部が位置する平面部分105の
中央部になるように液面センサ104を補助槽100の
底板106に設けることにより、補助槽100の傾きに
かかわらず液面レベルが一定となっており、PS版プロ
セッサー10では、装置の傾きがPS版プロセッサー1
0の動作に支障のない範囲内であれば、装置の傾きにか
かわらず液面レベルを正確に検出することができる。
【0093】図4に示されるフローチャートでは、給水
によって補助槽100内の液面レベルが所定のレベルに
達したことを検出すると、ステップ206で肯定判定さ
れて、ステップ208へ移行する。このステップ208
では、給水ポンプ144を一旦停止させて、タイマーに
よる計測時間から給水ポンプ144の単位時間あたりの
給水量を演算する(ステップ210)。
【0094】この給水ポンプ144によるここまでの給
水量W1は、投入した原液の液量X及び給水量W1とから
液面センサ104が検出信号を出す液面レベルとなった
ときに補助槽100内に貯留される液量Yから、W1=Y
−Xとなる。
【0095】したがって、給水ポンプ144の単位時間
あたりの給水量Qは、給水量W1及び給水ポンプ144
によって給水量W1を給水する給水時間T1から、 Q=W1/T1 となる。
【0096】次のステップ212では、給水ポンプ14
4の単位時間あたりの給水量Qと、液量Xの原液を所定
の比率で希釈するのに必要な給水量Wから既に給水した
給水量W1を差し引いた量とにより、給水ポンプ144
の作動時間T2を設定する。
【0097】すなわち、 T2=(W−W1)/Q となる。
【0098】このようにして、給水ポンプ144の運転
時間を設定すると、次のステップ214で、給水ポンプ
144の作動を開始すると共に、タイマーをリセット/
スタートさせる(ステップ216)。
【0099】この後、ステップ218では、タイマーに
よる計測時間が給水ポンプ144の運転時間T2に達し
たか否かを確認し、運転時間T2に達してステップ21
8で肯定判定されたときには、ステップ220で給水ポ
ンプ144を停止させる。
【0100】さらに、循環ポンプ120を作動させると
共に、ヒータ102を作動させて、仕込み液を均一に攪
拌し調液する(ステップ222)。
【0101】このように、PS版プロセッサー10で
は、現像液の低下を検出する液面センサ104を用いる
ことにより、専用の液面センサや高価な電導度センサ等
を用いることなく、正確な仕込み液の調液が可能となっ
ている。
【0102】また、PS版プロセッサー10では、給水
ポンプ144の単位時間あたりの給水量Qが不安定であ
っても、適正な量の給水が可能となっている。すなわ
ち、給水ポンプ144を駆動する電源の周波数や電圧、
給水用の配管142の取りまわし状態などによって、給
水ポンプ144の吐出量は変化するが、PS版プロセッ
サー10では、給水ポンプ144の作動を開始するとき
に、その都度、単位時間あたりの給水量Qを演算によっ
て求めるので、正確な給水が可能となっている。
【0103】なお、以上説明した本実施の形態では、発
明の構成を限定するものではない。本実施の形態では、
液面センサ104を設ける補助槽100を矩形箱体形状
に形成したが、少なくとも液面センサ104のフロート
110が位置する平面部分105の横壁の形状がPS版
プロセッサー10の上方から見て、中央部を中心に対称
な例えば円形、楕円形などの形状をしていれば良い。
【0104】また、本実施の形態では、給水ポンプ14
4の単位時間あたりの給水量Qの演算等を行うときに、
給水ポンプ144を停止させたが、給水ポンプ144を
停止させずに、その後の動作を行っても良い。
【0105】また、本実施の形態では、現像液の仕込み
に現像液の原液と希釈水を用いたが、これに限らず現像
補充原液と希釈水を原液補充ポンプ136と給水ポンプ
144又は希釈水ポンプ138により仕込みを行っても
良い。
【0106】また、本実施の形態では、現像液の仕込み
を現像槽40で行ったが、これに限定されず、同様に、
原液や希釈液を供給する機能を有する現像槽40以外の
貯留槽で行っても良い。
【0107】さらに、本実施の形態では、感光材料とし
て感光性平版印刷版であるPS版12を処理するPS版
プロセッサー10を用いて説明したが、PS版12に限
らず、印画紙や写真フィルム等の種々の感光材料を処理
する感光材料処理装置に適用することができる。
【0108】また、本実施の形態では、処理原液を希釈
する希釈液として水を用いたが、これに限らず希釈液と
して水に処理原液の成分を加えたもの、水に水アカ防止
剤等の添加剤を加えたものなど種々の液を使用すること
ができる。
【0109】また、本実施の形態では、現像液を原液と
希釈水で仕込んだが、これに限らず、処理液の原液に対
して所定比率で希釈液を加えて処理液を調液するときに
適用することができる。なお、この処理液の原液には、
粉末又は錠剤状の処理液原料を水に溶解したものも含ま
れる。
【0110】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、装
置の水平だしが正確に行われていなくとも、液面センサ
が所定の液面レベルを正確に検出することができる。
【0111】また、本発明では、高価な電導度センサ
や、専用の液面センサを別に設けることなく、正確な仕
込み液の調製を行うことができると言う優れた効果を有
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に感光材料処理装置として適用し
たPS版プロセッサーを示す概略構成図である。
【図2】(A)は、液面センサの概略を示す補助タンク
の概略構成図、(B)は液面センサの他の一例を示す図
2(A)と同様の補助タンクの概略構成図である。
【図3】現像槽まわりの配管を示す概略構成図である。
【図4】仕込み液の調製の概略を示すフローチャートで
ある。
【図5】補助槽内での液面の傾きを二次元的に示した概
略図である。
【符号の説明】
10 PS版プロセッサー(感光材料処理装置) 12 PS版(感光材料) 22 現像部 40 現像槽(貯留槽) 100 補助槽(貯留槽の底部) 102 ヒータ 104 液面センサ 126 水タンク 144 給水ポンプ 150 コントローラ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光材料を処理液によって処理する感光
    材料処理装置であって、処理液を貯留する貯留槽内の処
    理液の液面レベルを検出する液面センサの液面検出部
    を、前記貯留槽の槽壁内の所定の平面部分の中央となる
    位置に配置していることを特徴とする感光材料処理装
    置。
  2. 【請求項2】 貯留槽内に処理原液と処理原液を所定比
    率で希釈する希釈液とを供給して、処理液を調液する処
    理液の調液方法であって、 前記貯留槽内に所定量の処理原液を供給したのち、給液
    ポンプを作動させて給液された前記貯留槽内の液面レベ
    ルが所定のレベルに達するまでの時間を計測して、該計
    測結果から前記給液ポンプの単位時間あたりの給液量を
    演算し、この単位時間あたりの給液量に基づいて設定し
    た運転時間で前記給液ポンプをさらに作動させて所定量
    の希釈液を供給することにより、処理原液を所定比率で
    希釈液により希釈した処理液を調液することを特徴とす
    る処理液の調液方法。
  3. 【請求項3】 貯留槽内に処理原液と処理原液を所定比
    率で希釈する希釈液とを供給して、処理液を調液する処
    理液の調液方法であって、 給液ポンプを作動させて給液された前記貯留槽内の液面
    レベルが所定のレベルに達するまでの時間を計測して、
    該計測結果から前記給液ポンプの単位時間あたりの給液
    量を演算し、この単位時間あたりの給液量に基づいて設
    定した運転時間でさらに前記給液ポンプを作動させて所
    定量の希釈液を供給したのち、所定量の処理原液を供給
    することにより、処理原液を所定比率で希釈液により希
    釈した処理液を調液することを特徴とする処理液の調液
    方法。
  4. 【請求項4】 貯留槽内に処理原液と処理原液を所定比
    率で希釈する希釈液とを供給して、処理液を調液する処
    理液の調液方法であって、 給水ポンプを作動させて給液された前記貯留槽内の液面
    レベルが所定のレベルに達するまでの時間を計測して、
    該計測結果から前記給液ポンプの単位時間あたりの給液
    量を演算し、所定量の処理原液を供給したのち、単位時
    間あたりの給液量に基づいて設定した運転時間でさらに
    前記給液ポンプを作動させて所定量の希釈液を供給する
    ことにより、処理原液を所定比率で希釈液により希釈し
    た処理液を調液することを特徴とする処理液の調液方
    法。
  5. 【請求項5】 貯留槽内に処理原液と処理原液を所定比
    率で希釈する希釈液とを供給して、処理液を調液する処
    理液の調液方法であって、 給水ポンプを作動させて給液された前記貯留槽内の液面
    レベルが所定のレベルに達するまでの時間を計測して、
    該計測結果から前記給液ポンプの単位時間あたりの給液
    量を演算し、この単位時間あたりの給液量に基づいて設
    定した運転時間でさらに前記給液ポンプを作動させて所
    定量の希釈液を供給しながら、所定量の処理原液を供給
    することにより、処理原液を所定比率で希釈液により希
    釈した処理液を調液することを特徴とする処理液の調液
    方法。
  6. 【請求項6】 前記液面レベルを前記貯留槽内の液面の
    下限レベルを検出する液面センサを用いて検出すること
    を特徴とする請求項2から請求項5の何れかに記載の処
    理液の調液方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006091535A (ja) * 2004-09-24 2006-04-06 Fuji Photo Film Co Ltd 液体供給装置
JP2008233660A (ja) * 2007-03-22 2008-10-02 Fujifilm Corp 浸漬型平版印刷版用自動現像装置およびその方法

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