JP2000286193A - 荷電粒子リソグラフィのための曲線軸セットアップ - Google Patents

荷電粒子リソグラフィのための曲線軸セットアップ

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 荷電粒子ビームを曲線可変軸に従って位置合
わせすることができるようにする装置および方法を提供
すること。 【解決手段】 平面曲線軌道などの所望の偏向ビーム軌
道を画定するようなサイズに作られ、方向付けされた鍵
穴形のスリット・アパーチャを、荷電粒子ビーム・シス
テムのそれぞれの偏向器ごとに設ける。荷電粒子ビーム
の経路に沿った特定のスリット・アパーチャより上/前
のすべての偏向器を使用してビームを最大偏向まで静的
に偏向させ、次に、静的偏向の方向に対して直交する方
向と平行する方向にスキャンすると同時に、各スリット
・アパーチャの縁部によって捕捉された荷電粒子ビーム
の電流を順に記録する。記録された捕捉ビーム電流に基
づいて、偏向器位置合わせまたはドライバ電流(または
電圧)あるいはその両方の補正を行う。較正、偏向/軸
補正、ビーム中央位置合わせ、ならびに偏向利得および
軸補正パラメータ調整のために、補正シーケンスを繰り
返す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般には、レジス
トの露光のために荷電粒子を使用する高解像度リソグラ
フィ・システムに関し、より詳細には、荷電粒子ビーム
が平面曲線軌道をたどるように強制する位置合わせ手順
に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体集積回路の製造では一般にリソグ
ラフィ・プロセスが必要である。集積回路の製造では、
(いくつかのリソグラフィ・プロセスを回避するため
と、リソグラフィで可能なよりも小さいサイズで構造体
を形成するために)多くのプロセスが自動位置合わせ方
式で行われるプロセスおよび要素設計を使用する傾向が
あるが、要素の場所を画定する少なくとも1つのリソグ
ラフィ・プロセスは必ず必要である。
【0003】さらに、最新および近い将来の集積回路の
微細なフィーチャ・サイズのため、レジストのきわめて
高解像度の露光を行う必要がある。現在当業界でもっぱ
ら使用されているリソグラフィ技法は、レジストを露光
するための露光媒体としての電磁放射線(EMR)の使
用に基づいている。光学技術は、解像度が本質的に回折
(またはより一般的には、放射線の干渉効果)によって
制限されるが、収差と呼ばれる光学系の不完全性には大
きく制限されないという到達点まで進歩している。回折
は、レジストを露光するために使用される光の波長によ
って決まり、一般に、短い波長の方が影響がより少な
い。
【0004】したがって、当業界では、微細化した寸法
と近接した回路要素を可能にする集積回路製造の進歩に
対応するために、短い波長の電磁放射線を使用する傾向
がある。当業界における現在の一致した意見は、EMR
の使用を、深紫外(DUV)範囲にあり、130〜18
0nmの最小パターン寸法に対応する最高解像度を実現
すると考えられている193nm(ナノメートル)まで
の波長に制限することである。
【0005】このフィーチャ・サイズ限界を超えるため
の主な試みは、超紫外(EUV)領域、さらにはX線の
波長を有する広い範囲の電磁放射線を使用する方向に向
けられている。しかし、荷電粒子(電子またはイオン)
放射線の使用が、高解像度リソグラフィ用の代替露光媒
体となる。電子またはイオンの使用は、回折効果によっ
ては制限されないが、現行技術におけるその他の要因に
よって制限される。そのような他の要因には、しばしば
幾何収差と呼ばれる光学上の収差に相当する収差、同一
荷電粒子間のクーロン相互作用、および、粒子の散乱を
起こし、近接効果と呼ばれる露光効果を生じさせる粒子
の照射先ターゲットの材料との相互作用が含まれる。こ
れらの効果は、電子またはイオンのビームに共通してい
るが、本明細書では電子ビームを主な対象とする。
【0006】電子ビームがビーム付近の磁界および電界
によって容易に制御可能なことはよく知られている。こ
のような制御は、産業および研究におけるリソグラフィ
に約30年間、プローブ形成システムと呼ばれる構成で
もっぱら使用されてきた。最近は、微細化したフィーチ
ャ・サイズに対応し、電子ビーム露光ツールの処理能力
を向上させるために、レチクル内に形成され、ターゲッ
ト(たとえばウエハ)上に数百万の画像要素を同時に含
める比較的大きなパターンを投影する、いわゆる電子ビ
ーム投影システムが開発されている。いずれの場合も、
ビームの軌道を綿密に制御することが重要である。
【0007】荷電粒子システムの解像度は、同一荷電粒
子間のクーロン相互作用によって低下することもよく認
識されている。この解像度の低下は、一般に、電子ビー
ムの長さとともに大きくなるが、ビーム内の電子密度の
低下と共に少なくなる。このため、ビームはその長さに
わたって可能な限り拡散するように維持され、長さは一
般に電子光学構成に合わせて最小限にされる。ビームを
磁界のない環境で偏向させる従来技術の解決策(米国特
許第4859856および米国特許4544846号)
ではなく、本発明の出願人に譲渡されたペトリック(Pe
tric)の米国特許第5635719号に記載されている
ように、「可変曲線光学軸」によってレンズの磁界内で
ビームを偏向させることができる。これによって、クー
ロン相互作用の効果を小さくすることができるはるかに
短い電子カラムが可能になる。
【0008】周知のように、磁界はビーム内の個々の電
子の軌道を変化させる。個々の電子の動きの分布は一般
に、前述のようにビームがその長さの大部分にわたって
比較的拡散していても電子を集合的に電子ビームとして
扱うことができるような分布になる。個々に考えるか集
合的に考えるかに関係なく、レンズの電子光学軸から離
れた電子または電子ビームの軌道は、一般に、電子光学
システムにおける磁気レンズ磁界によって与えられる特
徴的らせん成分を有する。
【0009】しかし、レンズの半径方向磁界の成分が適
切に位置合わせされた偏向フィールド(以下、軸補正フ
ィールドと呼ぶ)によって相殺される場合、電子ビーム
軌道の特殊状況が生じる。この特殊状況では、ビームの
曲線軸が理論上、電子ビーム・システムの軸も含む平面
内に閉じ込められる。残念ながら、ビームをカラム長に
沿った平面経路に制限する軸補正フィールドの適切な位
置合わせを実現するのはきわめて困難である。当然なが
ら、曲線偏向の一般的状況は、ビームを平面内に閉じ込
めない状況である。
【0010】さらに、電子ビーム投影システムでは、解
像度はビーム位置の影響を受けやすい。ビームが曲線経
路をたどる場合、解像度は最適化される。このようなビ
ーム経路は、現在使用可能なコンピュータ実施モデリン
グ技法によって予測することができ、それによってシス
テムの様々な偏向器およびレンズの励起値を指定するこ
とができる。しかし、電子ビーム・システムの製作の際
の不完全な点のため、理想的な、または少なくともうま
く機能するレンズおよび偏向器の性能を前提としている
モデリング技法は、解像度を最高にするのに十分に正確
な情報を提供しない。したがって、実際問題として電子
ビームが適切な光経路をたどるように保証するための、
実験に基づく技法が必要である。
【0011】磁気補正フィールドとレンズの半径方向磁
界成分との位置合わせ不良によって、サブフィールドひ
ずみや配置誤差も生じる。このような誤差は電子ビーム
・ツールの電子光学要素における位置合わせ不良によっ
て起こる可能性があり(一般に10〜20の数にな
る)、ひずみおよび配置誤差はツールの電子ビーム・カ
ラム全体で累積する可能性がある。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
目的は、前記米国特許第563719号に記載されてい
る曲線可変軸に従って荷電粒子ビームを位置合わせする
ことができるようにする装置および方法を提供すること
である。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の上記およびその
他の目的を達成するために、荷電粒子カラムの真空内に
配置された可変幅のスリット・アパーチャを基準にして
位置合わせを判断する。対象アパーチャ・プレートの上
方にあるすべての偏向器を使用して、ビームをその最大
範囲まで一方向に静的に偏向させ、次に、対象アパーチ
ャ・プレートより上の1つまたは複数の偏向器によっ
て、所与のアパーチャ・プレートの縁部の上で、ビーム
を直交する2方向にスキャンし、ビーム電流をアパーチ
ャ・プレート上で捕捉したときのビーム電流を記録す
る。次に、ビームをその最大範囲まで反対方向に静的に
偏向させてから、対象アパーチャ・プレートより上の1
つまたは複数の偏向器によって、同じアパーチャ・プレ
ートの縁部の上でビームを直交する2方向にスキャン
し、アパーチャ上で捕捉したときのビーム電流を記録す
る。アパーチャ上の捕捉された電流から、2組のスキャ
ンの関数として、ビーム位置を設定し、軌道を理論によ
って予測される軌道と一致するように修正する手段を設
ける。この手順をカラムの長さにわたって繰り返すこと
によって、所望の曲線経路が設定される。
【0014】
【発明の実施の形態】図面、より詳細には図1を参照す
ると、米国特許第5635719号に記載されているタ
イプの投影システム50の断面が図示されている。9
0、101、102などのレンズ・コイルが、単一のコ
イルとして略図で示されているが、これらのコイルは、
20として略図で示されている上部カラム光学系に含ま
れるビームを画定するアパーチャの像をレチクル・サブ
フィールド103に投影し、最後にターゲット104に
投影するために使用される適切な形状の磁界を生成す
る、複数のコイルまたは巻線で構成することができる。
これらのコイルが含むレンズは、一般に、それぞれ「イ
ルミネータ」レンズ、「コリメータ」レンズ、および
「プロジェクタ」レンズと呼ばれる。これは、レンズ9
0の目的はレチクル・サブフィールドを照明することで
あり、レンズ101はレチクル・サブフィールドの像を
コリメートし、レンズ102は像をターゲット104に
投影するためである。さらに、レンズ・コイル101
は、荷電粒子ビーム交差をプロジェクタ・レンズ102
の背面焦点105に結像させる。高安定電流ドライバが
静的電流を供給し、荷電粒子システム内の上記およびそ
の他のレンズの調整を行う。
【0015】イルミネータ90、コリメータ101、お
よびプロジェクタ102全体を通して、軸方向に沿って
好ましくは均一に配置された、偏向器110−1〜11
0−n、軸補正ヨーク120−1〜120−n、および
可変幅スリット・アパーチャ150−1〜150−nが
図示されている。図1の、偏向器110−1〜110−
nおよび軸補正ヨーク120−1〜120−nの間の縦
方向の点線は、希望に応じて投影システムにより少ない
数または追加の偏向器または軸補償ヨークあるいはその
両方を含めることができることを示すが、図が見やすい
ように7個だけが図示されている。
【0016】レチクル103より上の偏向器は、米国特
許第563719号の図1に5、7、55、および57
として図示されているものと類似している。レチクル1
03とターゲット104との間の偏向器は、米国特許5
635719号の図1に105、107、205、およ
び207として図示されているものと類似しており、軸
補正ヨークは、前記特許の図1の150−1〜150−
nおよび250−1〜250−nと類似している。しか
し、本発明では、軸補正ヨークは図1に示すようにレチ
クル103より上に組み込まれている。
【0017】本発明の成功裏の実施には必要ではない
が、各偏向器110−1〜110−nは、それに付随す
る軸補正ヨーク120−1〜120−nを同じ軸位置に
有する。米国特許第563719号の従来の技術の項に
記載されているように、偏向フィールドが1つの軸内に
発生するような向きにし、軸補正フィールドが直交軸に
発生するような向きにすることができ、したがって互い
に直交する向きにある磁界を発生する巻線からなる単一
のヨークを、偏向ヨークと軸補正ヨークの両方として使
用することができる。磁気偏向器の代わりに電気偏向器
を使用することができることは、当業者には明らかであ
ろう。
【0018】バーガー(Berger)等に譲渡された米国特
許第5316879号、プファイファー(Pfeiffer)等
に譲渡された米国特許第5466904号、およびペト
リック(Petric)に譲渡された米国特許第563571
9号に記載されている同様の投影システムの場合、レチ
クルにおけるサブフィールドは1mm2程度であり、投
影システムの倍率は1/4、言い換えると、4:1の縮
小率である。したがって、レチクルからターゲットまで
伝播するときのビームの形状と寸法は、レチクルからタ
ーゲットまでで、(レチクル103とターゲット104
における)正方形から(プロジェクタ・レンズ102の
背面焦点105における)ガウスまで変化し、 1mm
から 1/4mmまで変化する。
【0019】本発明によると、各偏向ヨーク110−1
〜110−n(および軸補正ヨーク120−1〜120
−n)のすぐ下に可変幅スリット・アパーチャ150−
1から150−nがある。1つのこのような可変幅スリ
ット・アパーチャの好ましい幾何形状を図2に示す。こ
の開口部には他の形状も可能であると認められるが、わ
かりやすいように、本明細書では本明細書の原理を理解
できるように、そのような1つの形状を示す。アパーチ
ャ・プレート160内の開口部165は、鍵穴形および
矩形である。開口部165の短い方の寸法170は、ビ
ームの最大範囲の数倍の大きさである。後述のように、
ビームは、各可変幅スリット・アパーチャ150−1〜
150−nより上のすべての偏向器を使用して偏向さ
れ、次に、対象可変幅アパーチャのすぐ上の1つまたは
2つの偏向ヨークを使用してスキャンされる。したがっ
て、図2に示す例の各可変幅アパーチャの幅180は、
可変幅スリット・アパーチャ150−1〜150−nの
軸位置で偏向されるときのビームの期待位置よりもわず
かに大きくなっている。
【0020】米国特許第5635719号の図3の曲線
165に、レチクルからターゲットまで進むときの粒子
のビームの半径方向の位置が図示されている。本出願の
図3に、ビームの経路全体を示す。この図には、レチク
ル103の面の上下両方に、多くの可変幅スリット・ア
パーチャが図示されている。ヨークと可変幅スリット・
アパーチャの数は、平面偏向(および軸補正)が軸方向
に滑らかに変化するように選定する。図1の100によ
って示す、可変幅スリット・アパーチャ150−1〜1
50−nの軸方向位置における偏向の半径方向の範囲
は、従来技術に記載されているように理論的に求めるこ
とができる。本発明の好ましい実施形態では、図2に示
すアパーチャ・プレート160の開口部165の長さ1
70は3mmであり、幅180は、アパーチャ150−
1〜150−nの軸方向位置における計算により予測さ
れる偏向よりも3mm長い。したがって、非偏向ビーム
の位置の誤差は、可変幅スリット・アパーチャの長くな
っている部分190によって形成された「鍵穴」形状の
角におけるアパーチャ・プレートによって捕捉された電
流によって検出可能である。アパーチャ・プレート16
0の中心に位置する図2の190によって示された各
「鍵穴」開口部は、長さ2mm(前述のように開口部の
長さを3mm超える)、幅2mmであり、後述のよう
に、スリット・アパーチャの位置を基準にした、非偏向
条件におけるビームの位置合わせを判断するために使用
される。
【0021】各可変幅スリット・アパーチャ150−1
〜150−nの長軸180は、所望の「平面」偏向方向
に位置合わせされるように、回転により配向されている
と想定するが、これは本発明の成功裏の実施にとって必
ずしも必要ではない。さらに、この方向は、レチクルと
ウエハ・ステージの両方の、直交する軸のうちの1つに
沿った方向にある、すなわち、可変幅スリット・アパー
チャの長軸は「X」ステージ軸または「Y」ステージ軸
に沿っていると想定する。
【0022】偏向が平面に沿うように強制されない本発
明の一般化では、アパーチャは「X」ステージ方向およ
び「Y」ステージ方向から離れて回転させることができ
る。この場合、各アパーチャの回転角度は、モデルから
の予測と一致するように調整することができる。
【0023】米国特許第5635719号、具体的には
図1の教示のように、可変曲線軸はレチクルの上下の
「平面」偏向を示す。偏向ヨーク110−1〜110−
nと軸補正ヨーク120−1〜120−nとの組合せの
助けがないと、偏向軌道はらせん状になる。本発明の目
的は、ビームの偏向が平面状になり、ビームが電子ビー
ム・カラム内の各可変幅スリット・アパーチャの位置に
おいて適切な半径方向の変位を有するように、偏向ヨー
ク110−1〜110−nと軸補正ヨーク120−1〜
120−nの両方に加えられる電流を決定する技法を説
明することである。
【0024】図4に、ビームの偏向が平面になり、所定
の平面曲線経路をたどるように、偏向ヨークおよび軸シ
フト・ヨークに必要な電流の手動または自動セットアッ
プを可能にする、制御コンピュータとその他の要素を略
図で示す。当然ながら、偏向ヨークおよび軸シフト・ヨ
ークの機能は、静電偏向要素によって実行できることが
理解されよう。そのために、以下の説明では、偏向ヨー
クおよび軸シフト・ヨークが磁気ではなく静電ヨークで
ある場合、「電流」および「電流ドライバ」という用語
は「電圧」および「電圧ドライバ」に置き換えることが
できる。曲線軸セットアップ技法の説明を容易にするた
め、各偏向ヨーク110−1〜110−nおよび軸補正
ヨーク120−1〜120−nについて、同じヨークの
物理的部分であるものとして、すなわち偏向ヨーク11
0−1と軸補正ヨーク120−1とが同じヨークの直交
軸であり、以下同様になっているものとして説明する。
【0025】以下の説明では、偏向ヨーク110−1〜
110−nと軸補正ヨーク120−1〜120−nとの
組合せを、ヨーク200−1〜200−nと呼ぶ。この
ような各ヨーク(200−、200−n)を回転によ
り、レンズ磁界のない場合に(偏向ヨーク110−1に
よって生じる)ビームの偏向が可変幅スリット・アパー
チャ150−1〜150−nの長軸180(Y軸)にほ
ぼ沿っており、軸シフト・ヨーク(120−1〜120
−n)がビームを偏向ヨーク(110−1)を基準にし
て直交方向、または可変幅スリット・アパーチャ150
−1〜150−nの狭い方の方向170(X軸)に沿っ
て偏向させるような向きにする。偏向ヨーク方向をY軸
方向、軸補正ヨーク方向をX軸方向に割り当てるのは、
セットアップ技法の説明を助けるために過ぎない。この
割り当ては(可変幅スリット・アパーチャ150−1〜
150−nが90度回転されることを条件として)逆に
することができ、その結果の説明は修正することができ
ることは明らかである。
【0026】図4に示すように、別々の磁気電流ドライ
バ210−1〜210−nが各偏向ヨーク110−1〜
110−nに接続される。同様に、磁気電流ドライバ2
20−1〜220−nが、各軸補正ヨーク120−1〜
120−nに接続される。同様に、偏向ヨークおよび軸
補正ヨークのために、磁気電流ドライバ210−1〜2
10−nおよび220−1〜220−nにそれぞれ接続
された「プリドライバ」310−1〜310−nおよび
320−1〜320−nがある。磁気プリドライバ31
0−1〜310−nおよび320−1〜320−nは、
乗算ディジタル−アナログ変換器(MDAC)を含む。
本出願で後述するように、制御コンピュータ300内の
ソフトウェアが数学変換を行って、磁気プリドライバ3
10−1〜310−nおよび320−1〜320−nの
出力を制御する。
【0027】曲線軸セットアップ・アルゴリズム 一般項:本明細書では、変数YiおよびXiは、それぞれ
i番目の偏向ヨーク(310−i)および軸補正ヨーク
(320−i)の電圧出力を指し、図4に示すように、
inおよびXinがヨーク・プリドライバ310−1〜3
10−nおよび320−1〜320−nのすべての入力
に(同時に)加えられる。以下に、Xi、Yi(各プリド
ライバの出力)をXin、Yin(すべてのプリドライバの
入力)に関連づける数学変換について説明する。以下の
説明では、位置合わせ技法の5段階の各段階は、次の段
階に進む前に、200−1から200−nまで順に各ヨ
ーク200−iについて行われ、次の段階もそれぞれの
ヨークを通して同様に順に反復して行われることに留意
されたい。
【0028】(1)較正:各偏向ヨーク・ドライバ21
0−1〜210−nおよび各軸補正ヨーク・ドライバ2
20−1〜220−nの「利得」は、個々のドライバま
たはヨーク(偏向ヨーク110−1〜110−nまたは
軸補正ヨーク120−1〜120−nあるいはその両
方)の感度の差に対応するように調整することができ
る。これは、ヨークの製造における不正確を補償し、ま
たは一方の軸が他方の軸より一般に感度が低い鞍型ヨー
ク両方の軸におけるほぼ同じ感度を得、あるいはその両
方を行うのに特に有用である。実際には、j番目のヨー
クの両軸の偏向感度(ドライバ感度を含む)は、ターゲ
ット上でビームをスキャンし、レンズ磁界のない状態の
偏向感度(mA/mrad)を計算することによって測
定することができる。
【0029】本発明によると、このようなターゲット
は、それぞれのヨークのすぐ下にあるスリット・アパー
チャの鍵穴部分190によって設けることが好ましい。
すなわち、ビームの軸方向位置からのわずかな偏向によ
って、偏向ヨークと軸補正ヨークの感度を、アパーチャ
の二次元経路内でビームをスキャンするときにアパーチ
ャ・プレートによって捕捉される電流の関数として求め
ることができる。n個のヨーク110−1〜110−n
および120−1〜120−nのすべてのヨークの感度
とそれらのドライバの感度がわかったら、それぞれ偏向
ヨークと軸補正ヨークの個々の較正項Ycal-iおよびX
cal-iを以下のように適用することができる。 Xi=Xincal-ii=Yincal-i
【0030】(2)偏向/軸補正の配向 前述のように、可変幅スリット・アパーチャ150−1
〜150−nの広い方の方向180によって、平面偏向
方向が規定され、したがって、アパーチャは、レチクル
またはウエハ・ステージの行程を基準にしていずれのア
パーチャの回転もないように保証するためにきわめて正
確に設けなければならない。前述のように、両方のヨー
クは同じヨークの直交する巻線とすることができる。
(磁気レンズ磁界がない状態で)可変幅スリット・アパ
ーチャ150−1〜150−nを基準にして、すなわち
レチクルまたはウエハ・ステージの行程を基準にして、
偏向ヨーク110−1〜110−nまたは軸補正ヨーク
120−1〜120−nあるいはその両方の機械的誤配
向がある場合がある。いずれの場合も、以下のような項
を使用して、偏向ヨーク110−1〜110−nおよび
軸補正ヨーク120−1〜120−nの偏向の方向を、
磁界のない領域において偏向がスリット方向に沿うよう
に補正することができる。 Xi={Xincos(θi)−Yinsin(θi+δ
θi)}Xcal-ii={Yincos(θi+δθi)+Xinsin
(θi)}Ycal-i
【0031】実際には、各ヨーク200−iについて、
それぞれY方向およびX方向にドライバ210−iおよ
び220−iを使用してビームをラスタ・スキャンし、
ヨーク200−iのすぐ下の可変幅スリット・アパーチ
ャ150−iによって捕捉されるビーム電流を記録す
る。言い換えると、システムを較正して各偏向ドライバ
および軸補正ドライバの利得値を求めた後は、各ヨーク
によって順にラスタ・スキャン(較正後は一貫した寸法
のパターンになる)を行う。可変幅スリット・アパーチ
ャの像内のフィーチャがXスキャン軸およびYスキャン
軸に対して直交および平行して現れるように角度補償項
θiおよびδθiを調整する。
【0032】図3に示すように、レチクルの近傍のスリ
ット・アパーチャの多くは特に広く、対応する偏向ヨー
クをラスタ・スキャンするときにスリット・アパーチャ
の右縁部140と左縁部155が見えるようにやや大き
な電流が必要になる。しかし、アパーチャ・プレート1
60内の鍵穴開口部190を中程度の偏向電流と共に使
用して、スリット・アパーチャ165を基準にしたビー
ムの位置を見積もり、図2のスキャン経路とすることが
できる。
【0033】スリット・アパーチャ150−1〜150
−n内のビームを位置合わせするように、磁気ドライバ
210−1〜210−nおよび220−1〜220−n
に電圧オフセット項を適用することができる。以下の式
で、Yoff-iおよびXoff-iは、ビームがすぐ下のスリッ
ト・アパーチャ内の中心になるように、i番目のヨーク
のY(偏向)方向およびX(軸補正)方向に適用される
オフセットである。 Xi={(Xin+Xoff-i)cos(θi)−(Yin+Y
off-i)sin(θi+δθi)}Xcal-ii={Yin+Yoff-i)cos(θi+δθi)+(Xin
+Xoff-i)sin(θi)}Ycal-i
【0034】実際には、(ヨークに加えられる)Xin
とYin項はゼロに設定され、Yoff- i電圧とXoff-i電圧
は調整可能なDCレベル付近で変化する(オフセット・
スキャン)。各ヨーク200−iについて、ドライバ2
10−iおよび220−iを使用してビームをそれぞれ
Y方向およびX方向にラスタ・スキャンし、ヨーク20
0−iのすぐ下の可変幅スリット・アパーチャ150−
iによって捕捉されるビーム電流を記録する。可変幅ス
リット・アパーチャの鍵穴190画像がスキャン中に中
心に現れるように、Xoff-iおよびYoff-iパラメータを
調整する。
【0035】曲線軸は、レンズの磁界が存在する状態で
軸補正ヨークを調整することによって、レンズの軸を図
1および図3に示す所定の経路100に沿うようにシフ
トさせるものである。したがって、ヨーク200−iは
off-iおよびYoff-iを使用してそれ自体でスキャンさ
れるため、可変幅アパーチャ150−i内の鍵穴190
はスキャン中に回転して現れる。それによってスリット
・アパーチャが回転して現れないように、各ヨーク20
0−iに補正項Goff-iを適用する。 Xi=[{(Xin+Xoff-i)cos(θi)−(Yin
off-i)sin(θi+δθi)]−Gcoff-i{Yoff-i
cos(θi+δθi)+Xoff-isin(θi)}]X
cal-ii=[{(Yin+Yoff-i)cos(θi+δθi)+
(Xin+Xoff-i)sin(θi)}+Gcoff-i{X
off-icos(θi)−Yoff-isin(θi+δ
θi)}]Ycal-i
【0036】(4)偏向利得および軸補正パラメータ調
整手順:ビームが適切な平面曲線軌道(図5に示すよう
な各可変幅スリット・アパーチャ150−1〜150−
nにおける適切な半径方向の変位。さらに、偏向が平面
に沿うように制限される)をたどるように各ヨーク20
0−1〜200−nに適用される電流は、上記の変換式
において、i番目の偏向器200−iに適用される2つ
の追加の項、すなわち偏向「利得」項Gdi、および「軸
補正」項Gciを適用することによって促進される。
【0037】偏向利得項は、以下のように、XinとYin
の両方に乗算定数として適用する。 Xi=[{(Gdiin+Xoff-i)cos(θi)−(G
diin+Yoff-i)sin(θi+δθi)}−Gcoff-i
{Yoff-icos(θi+δθi)+Xoff-isin
(θi)}]Xcal-ii=[{(Gdiin+Yoff-i)cos(θi+δθi
+(Gdiin+Xoff- i)sin(θi)}+G
coff-i{Xoff-icos(θi)−Yoff-isin(θi
δθi)}]Ycal-i 上式で、−1<Gdi<1である。オフセット項Xoff-i
およびYoff-iは偏向利得依存ではなく(そのため、偏
向利得を変えても可変幅スリット・アパーチャ150−
iへのビームの集中は変化しない)、上記に示すように
利得項Gdiは各ヨーク200−iに固有である。
【0038】i番目のヨーク200−iにおける軸補正
項の目的は、ヨークが配置された箇所におけるレンズか
らの磁界の半径方向成分を相殺することである。従来技
術で教示されているように、レンズの磁界の半径方向成
分は、光軸からのビームの半径方向の変位とレンズ磁界
の微分係数との積として変化する。図1の200−1〜
200−nによって示すように、近接した複数のヨーク
を使用して、ビームの軌道に沿った磁界の半径方向成分
を相殺する滑らかに変化する磁界を生じさせることがで
きる。前述のように、軸補正がない状態では偏向はらせ
ん状である。したがって、軸補正は、らせん回転を打ち
消すように適用される回転または「クロス・カップリン
グ」とみなすことができる。上記の各式に以下のように
軸補正項Gciを適用する。 Xi=[{(Gdiin+Xoff-i)cos(θi)−(G
diin+Yoff-i)sin(θi+δθi)}−{(Gci
in+Gcoff-i)cos(θi+δθi)+(Gciin
coff-ioff-i)sin(θi))}]Xcal-ii=[{(Gdiin+Yoff-i)cos(θi+δθi
+(Gdiin+Xoff- i)sin(θi)}+{(Gci
in+Gcoff-ioff-i)cos(θi)−(Gciin+G
coff-ioff-i)sin(θi)+δθi)}]Ycal-i ただし、−1<Gci<1である。
【0039】ヨーク200−iに必要な軸補正項G
ciは、レンズ磁界におけるビームの位置に依存するが、
必ずしも当該ヨークによって加えられる偏向Gdiの大き
さの関数であるとは限らない。Gdiはビーム全体に余分
の偏向をほとんど、あるいはまったく加えない可能性が
ある。Gdi=0であっても、i番目のヨークよりも上
にあるヨーク、すなわち200−1〜200−(i−
1)による作用によって、ビームが非偏向光軸から当該
ヨークに入射している可能性があるため、当該ヨークに
加えられる非ゼロ軸補正項Gciが必要な場合がある。軸
補正項Gciは、ビームが上にあるすべてのヨーク200
−1〜200−iによって偏向された場合に、ヨーク2
00−iの位置における半径方向のレンズ磁界を相殺す
るために使用されるため、ヨーク200−iに作用する
「グループ」軸補正項とみなすことができる。
【0040】ここでは、ヨーク200−iの偏向利得G
diと軸補正項Gciの適切な値を判断する手順を示す。前
述のように、ビームは(すべてのヨーク200−1〜2
00−iによって)静的に偏向され、次にヨーク200
−iのXoff-iおよびYoff-iの名目値付近でスキャンさ
れ、それによって、ビームの位置を縁部191、192
と、可変幅スリット・アパーチャ150−iの140ま
たは155を基準にして判断することができる。
【0041】(場合によっては、すべてのヨーク200
−1〜200−iからの静的偏向が、ビームを適切な大
きさだけ偏向するのには十分であるが、ヨーク200−
iのXoff-iおよびYoff-iによってスキャンされる距離
がスリット・アパーチャ150−iの縁部191、19
2、140、または155を横断するのに十分でないこ
とがある。そのような場合、可変幅スリット・アパーチ
ャ150−iの縁部を見つけるために2つの隣接するヨ
ーク200−iおよび200−(i−1)をスキャンす
る必要があることがある。)
【0042】次に、ビームを反対方向に静的に偏向し、
ヨーク200−iの名目値Xoff-iおよびYoff-i付近で
スキャンする。オフセット・スキャン項Xoff-iおよび
of f-iのスキャンの効果を、図5に示す。可変幅アパ
ーチャ150−iにおいて偏向の大きさと方向が適切に
なるように、ヨーク200−iの偏向Gdi項と軸補正項
ciを調整する。
【0043】図5の黒丸は、静的偏向に応答するビーム
の位置を示す。可変幅アパーチャ上で捕らえた電流をオ
フセット・スキャンの関数として示した図を、図5の右
側に示す。
【0044】スリット・アパーチャ150−i上で捕ら
えた電流によって測定されるヨーク200−iの軸補正
項Gciは、ビームからアパーチャの長い縁部191ま
たは192までの距離がヨーク200−iとそれより上
のすべてのヨークを使用した両方向の静的偏向について
同じであるとき、適切にセットアップされる。図5を参
照すると、X1bottom=X1top、またはX2bottom
X2topのときに、適切な条件が存在する。Xは、双極
の、Xoff-iを中心にしたオフセット・スキャン電流を
指す。図6に、軸補正項Gciが不適切に設定された場
合、たとえばX1 bottom≠X1top、およびX2bottom
≠X2topの場合を示す。
【0045】前述のように、どの可変幅アパーチャ15
0−iの寸法180もその軸位置における偏向よりも3
mm広く、各アパーチャの寸法170は3mmである。
静的偏向によって生じる各スリット・アパーチャ150
−iにおけるビームの位置は、アパーチャの広い端部1
40または155を基準にしたビームの位置を測定する
ことによって判断することができる。図5を参照する
と、ヨーク200−iの偏向利得Gdiは、(X2top
X1top)/(Y1top−Y2bottom)=1のときに適正
である。軸補正Gci項および偏向利得Gdi項の調整が適
切に行われた後のスキャンが略図で示されている。図6
に、軸補正Gci項および偏向利得Gdi項の調整が最適化
される前のスキャンを略図で示す。
【0046】図7に、この技法を実施した後に取られた
スキャンからのデータを、リアル・タイムで更新される
コンピュータ画面からの画像と共に示す。
【0047】図8および図9に、完全な平面曲線軸セッ
トアップのフローチャートを示す。図8には、各ヨーク
200−iを一度に1つずつ励起し、150−iのすぐ
下の可変幅スリット・アパーチャ上の応答を記録する場
合のフローチャートを示す。この手順は、反復的ではな
く、システムの光軸に沿って、1つのヨークと可変幅ア
パーチャとの対から次の対に進む。ステップ800に示
すように、ドライバの利得を調整して、等しい偏向感度
が得られるようにし、したがって等しい偏向入力値につ
いて等しい偏向が生じるようにする(ステップ1、「較
正」)。ステップ810で、(磁界がない状態で)ヨー
ク200−iからの偏向が当該ヨークのすぐ下にある可
変幅スリット・アパーチャ150−iの開口領域に沿う
ように、駆動電流を調整する。(ステップ2、「偏向/
軸補正配向)。ステップ820は、各ヨーク200−i
で、ビームがスリット・アパーチャ150−iの中心に
なるようにオフセットし、隣接するレンズからの磁界が
存在する状態で、オフセット・スキャンの向きが可変幅
スリット・アパーチャの縁部に沿うように保証する手順
を含む(ステップ3、「ビームをオフセットしてスリッ
ト・アパーチャの中心に位置決めする」)。n番目のヨ
ーク200−nが調整されるまで、システム内の各ヨー
ク200−iについて、ステップ800〜820を繰り
返す。
【0048】図9に、システムの光軸に沿って各ヨーク
200−1〜200−nの軸補正Gci項および偏向利
得Gdi項を設定する調整手順(ステップ4、「偏向利
得および軸補正パラメータ調整手順」)のフローチャー
トを示す。この手順は、各ヨーク200−iからの磁界
が隣接するヨーク200−(i−1)および200−
(i+1)と重なり合うため、きわめて反復的である。
前述のように、ビームを対象可変幅アパーチャ150−
iより上のすべてのヨークによって静的に偏向し、次
に、ヨーク200−iを使用してXoff-iおよびYoff-i
の名目値付近でスキャンする(または、必要であれば、
ヨーク200−iのXoff-iおよびYoff-iとヨーク20
0−(i−1)のXoff-(i-1)およびYoff-(i-1)の名目
値付近でスキャンする)。次に、(アパーチャ150−
iより上のすべてのヨークによって)ビームを反対方向
に静的に偏向し、(Xoff-iおよびYoff-iの名目値付近
でスキャンする)。ステップ899で示すように、n個
のヨークのうちの最初のヨーク200−1から始めて、
ステップ910で示すようにX1bottom=X1topにな
るまで、図5および図6に示すように軸補正パラメータ
ciを求めて調整する。次に、ステップ920で示すよ
うに、(X2top−X1top)/(X1top−Y
b ottom)=1になるまで偏向利得Gdiを調整する。
偏向利得Gdiを調整すると、軸補正Gciに影響するため
(その逆も同様)、ステップ940に示すように、前に
戻って軸補正項Gciが依然として適正であるか確認する
必要がある。所与のヨーク200−iについて軸補正と
偏向の両方の項が適正になるまで、ステップ900から
ステップ940までのループを繰り返す。ステップ96
0に示すように、光学系内のn個のヨークすべての軸補
正項と偏向項が適正に調整されるまで、ヨーク200−
(i+1)について同じ手順を繰り返す。
【0049】ヨーク200−iにおいて軸補正項および
偏向項を調整するとそれより上のビームの軌道に影響を
与える可能性があるため、次に、ステップ970に示す
ように、n個のヨーク200−1〜200−nすべてに
ついてこの手順を繰り返す必要がある。この手順が収束
したことが示された。レチクル103面およびウエハ1
04面において、偏向が平面であり、適切な大きさにな
るように保証するために、これらの面において可変幅ア
パーチャまたはその他の適切なターゲットおよび検出器
を使用使用することが望ましい。
【0050】図10に、曲線較正手順全体をまとめ、各
較正項の適切な適用の効果を示す。上部パネルに、磁気
レンズをオフにした状態の利得調整の効果と偏向配向を
示す(ステップ1「較正」およびステップ2「偏向/軸
補正配向」)。スリット・アパーチャは、不適切なアス
ペクト比を有し、スキャン方向を基準にして回転してい
るように見える。中央のパネルには、ステップ3「オフ
セットしてスリット・アパーチャの中心に位置決めす
る」に示す調整を行う効果を示す。最後に、下部パネル
に、ステップ4「偏向利得および軸補正パラメータ調整
手順」の調整を行った結果を示す。
【0051】まとめとして、本発明の構成に関して以下
の事項を開示する。
【0052】(1)荷電粒子ビームの経路に沿って配置
された複数の偏向器を有する荷電粒子ビームシステムを
位置合わせする方法であって、前記荷電粒子ビームの所
望の偏向された軌道に対応する幅を有するスリット・ア
パーチャを、前記荷電粒子ビームの前記経路に沿って前
記複数の偏向器のうちの少なくとも1つの偏向器に対応
する位置に配置するステップと、前記複数の偏向器のう
ちの少なくとも1つの前記偏向器と前記荷電粒子ビーム
の経路に沿った前記複数の偏向器のうちの少なくとも1
つの前記偏向器の前のすべての偏向器とを使用して、前
記荷電粒子ビームを第1の方向に最大偏向まで静的に偏
向させるステップと、前記スリット・アパーチャの縁部
の上で前記荷電粒子ビームをスキャンするステップと、
前記スリット・アパーチャによって捕捉された前記荷電
粒子ビームの電流を記録するステップと、前記複数の偏
向器のうちの少なくとも1つの前記偏向器と前記荷電粒
子ビームに沿った前記複数の偏向器のうちの少なくとも
1つの前記偏向器の前のすべての偏向器とを使用して、
前記荷電ビームを前記第1の方向とは逆の方向に最大偏
向まで静的に偏向させるステップと、前記スリット・ア
パーチャの縁部の上で前記荷電粒子ビームをスキャンす
るステップと、前記スキャンステップ中に前記スリット
・アパーチャによって捕捉された前記荷電粒子ビームの
電流を記録するステップと、前記記録ステップで記録さ
れた前記電流に従って前記荷電粒子ビームの前記偏向さ
れた軌道を補正するステップとを含む方法。 (2)前記荷電粒子ビームをスキャンする前記ステップ
が、前記複数の偏向器のうちの少なくとも1つの前記偏
向器を使用して実行される、上記(1)に記載の方法。 (3)前記荷電粒子ビームをスキャンする前記ステップ
が、前記複数の偏向器のうちの少なくとも2つの前記偏
向器を使用して実行される、上記(1)に記載の方法。 (4)前記荷電粒子ビーム・システムの複数の偏向器の
各偏向器ごとにスリット・アパーチャが設けられる、上
記(1)に記載の方法。 (5)前記各スリット・アパーチャの幅が前記荷電粒子
ビームのための平面曲線偏向経路を画定する、上記
(4)に記載の方法。 (6)前記荷電粒子ビームが電子ビームである、上記
(1)に記載の方法。 (7)前記補正ステップが、前記スリット・アパーチャ
に対応する少なくとも1つの前記偏向器における偏向電
流を較正するステップを含む、上記(1)に記載の方
法。 (8)前記補正ステップが前記スリット・アパーチャに
対応する前記偏向器の偏向電流を調整するステップを含
み、前記偏向電流が、直交する偏向方向に対応する、上
記(1)に記載の方法。 (9)偏向電流を調整する前記ステップが、前記偏向器
の駆動回路の利得を調整するステップを含む、上記
(8)に記載の方法。 (10)前記荷電粒子ビームの非偏向経路に隣接する前
記スリット・アパーチャの縁部の上で前記荷電粒子ビー
ムを前記第1の方向に直交する方向に偏向させるステッ
プと、前記スリット・アパーチャによって捕捉された前
記荷電粒子ビームの電流を記録するステップと、前記記
録ステップで記録された前記電流に従って前記荷電粒子
ビーム経路の中央位置合わせを補正するステップとをさ
らに含む、上記(1)に記載の方法。 (11)前記スリット・アパーチャが前記荷電粒子ビー
ム・システムのレチクルとターゲット・ステージとのう
ちの少なくとも1つに位置合わせされる、上記(1)に
記載の方法。 (12)前記静的に偏向させるステップ、前記スキャン
するステップ、前記スリット・アパーチャによって捕捉
された電流を記録するステップ、および前記荷電粒子ビ
ームの前記偏向された軌道を補正するステップが、前記
荷電粒子ビーム経路に沿って各偏向器ごとに順に行われ
て補正シーケンスをもたらす、上記(1)に記載の方
法。 (13)前記補正シーケンスが、前記荷電粒子ビーム・
システムの偏向器の較正のために行われ、偏向方向の補
正のために繰り返される、上記(12)に記載の方法。 (14)前記補正シーケンスが前記荷電粒子ビームの前
記経路の中央位置合わせの補正のために繰り返される、
上記(13)に記載の方法。 (15)前記補正シーケンスが偏向利得の補正と軸補正
のために繰り返される、上記(14)に記載の方法。
【図面の簡単な説明】
【図1】磁気レンズと、偏向および軸補正ヨークと、本
発明を実施する可変幅スリップ・アパーチャとを示す、
投影リソグラフィ・ツールの断面の略図である。
【図2】個々の可変幅スリット・アパーチャを示す略図
である。
【図3】一連の可変幅スリット・アパーチャを示す略図
である。
【図4】偏向電子回路と制御システムを示す略図であ
る。
【図5】偏向利得項と軸補正項を適正に調整した、偏向
ビームと可変幅スリット・アパーチャとの位置関係を示
す図である。
【図6】偏向利得項と軸補正項を不正に調整した、偏向
ビームと可変幅スリット・アパーチャとの位置関係を示
す図である。
【図7】本発明の「実施」セットアップからの可変幅ス
リット・アパーチャ上で捕捉された電流の二次元画像を
示す図である。
【図8】磁気ヨークの近傍において磁気レンズをオフに
して行われる曲線軸セットアップ技法の詳細を説明する
フローチャートである。
【図9】磁気ヨークを励起した状態で行われる曲線軸セ
ットアップ技法の詳細を説明するフローチャートであ
る。
【図10】曲線軸をたどるように偏向をセットアップす
る、本明細書に記載の4ステップを示す図である。
【符号の説明】
20 光学系 50 投影システム 90 イルミネータ・レンズ 101 コリメータ・レンズ 102 プロジェクタ・レンズ 103 レチクル・サブフィールド 104 ターゲット 110 偏向器 120 軸補正ヨーク 150 可変幅スリット・アパーチャ 160 アパーチャ・プレート 165 開口部 210 磁気電流ドライバ 220 磁気電流ドライバ 300 制御コンピュータ 310 磁気プリドライバ 320 磁気プリドライバ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01J 37/305 H01J 37/305 B H01L 21/30 541S (72)発明者 ジェームズ・デイ・ロックロール アメリカ合衆国12533 ニューヨーク州ホ ープウェル・ジャンクション プレザン ト・ヒル・ロード 21 (72)発明者 クリス・エフ・ロビンソン アメリカ合衆国12538 ニューヨーク州ハ イド・パーク シェーカー・レーン 15 (72)発明者 ポール・エフ・ペトリック アメリカ合衆国94588 カリフォルニア州 プレザントン アンドリューズ・ドライブ 3440 アパートメント206

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】荷電粒子ビームの経路に沿って配置された
    複数の偏向器を有する荷電粒子ビームシステムを位置合
    わせする方法であって、 前記荷電粒子ビームの所望の偏向された軌道に対応する
    幅を有するスリット・アパーチャを、前記荷電粒子ビー
    ムの前記経路に沿って前記複数の偏向器のうちの少なく
    とも1つの偏向器に対応する位置に配置するステップ
    と、 前記複数の偏向器のうちの少なくとも1つの前記偏向器
    と前記荷電粒子ビームの経路に沿った前記複数の偏向器
    のうちの少なくとも1つの前記偏向器の前のすべての偏
    向器とを使用して、前記荷電粒子ビームを第1の方向に
    最大偏向まで静的に偏向させるステップと、 前記スリット・アパーチャの縁部の上で前記荷電粒子ビ
    ームをスキャンするステップと、 前記スリット・アパーチャによって捕捉された前記荷電
    粒子ビームの電流を記録するステップと、 前記複数の偏向器のうちの少なくとも1つの前記偏向器
    と前記荷電粒子ビームに沿った前記複数の偏向器のうち
    の少なくとも1つの前記偏向器の前のすべての偏向器と
    を使用して、前記荷電ビームを前記第1の方向とは逆の
    方向に最大偏向まで静的に偏向させるステップと、 前記スリット・アパーチャの縁部の上で前記荷電粒子ビ
    ームをスキャンするステップと、 前記スキャンステップ中に前記スリット・アパーチャに
    よって捕捉された前記荷電粒子ビームの電流を記録する
    ステップと、 前記記録ステップで記録された前記電流に従って前記荷
    電粒子ビームの前記偏向された軌道を補正するステップ
    とを含む方法。
  2. 【請求項2】前記荷電粒子ビームをスキャンする前記ス
    テップが、前記複数の偏向器のうちの少なくとも1つの
    前記偏向器を使用して実行される、請求項1に記載の方
    法。
  3. 【請求項3】前記荷電粒子ビームをスキャンする前記ス
    テップが、前記複数の偏向器のうちの少なくとも2つの
    前記偏向器を使用して実行される、請求項1に記載の方
    法。
  4. 【請求項4】前記荷電粒子ビーム・システムの複数の偏
    向器の各偏向器ごとにスリット・アパーチャが設けられ
    る、請求項1に記載の方法。
  5. 【請求項5】前記各スリット・アパーチャの幅が前記荷
    電粒子ビームのための平面曲線偏向経路を画定する、請
    求項4に記載の方法。
  6. 【請求項6】前記荷電粒子ビームが電子ビームである、
    請求項1に記載の方法。
  7. 【請求項7】前記補正ステップが、前記スリット・アパ
    ーチャに対応する少なくとも1つの前記偏向器における
    偏向電流を較正するステップを含む、請求項1に記載の
    方法。
  8. 【請求項8】前記補正ステップが前記スリット・アパー
    チャに対応する前記偏向器の偏向電流を調整するステッ
    プを含み、前記偏向電流が、直交する偏向方向に対応す
    る、請求項1に記載の方法。
  9. 【請求項9】偏向電流を調整する前記ステップが、前記
    偏向器の駆動回路の利得を調整するステップを含む、請
    求項8に記載の方法。
  10. 【請求項10】前記荷電粒子ビームの非偏向経路に隣接
    する前記スリット・アパーチャの縁部の上で前記荷電粒
    子ビームを前記第1の方向に直交する方向に偏向させる
    ステップと、 前記スリット・アパーチャによって捕捉された前記荷電
    粒子ビームの電流を記録するステップと、 前記記録ステップで記録された前記電流に従って前記荷
    電粒子ビーム経路の中央位置合わせを補正するステップ
    とをさらに含む、請求項1に記載の方法。
  11. 【請求項11】前記スリット・アパーチャが前記荷電粒
    子ビーム・システムのレチクルとターゲット・ステージ
    とのうちの少なくとも1つに位置合わせされる、請求項
    1に記載の方法。
  12. 【請求項12】前記静的に偏向させるステップ、前記ス
    キャンするステップ、前記スリット・アパーチャによっ
    て捕捉された電流を記録するステップ、および前記荷電
    粒子ビームの前記偏向された軌道を補正するステップ
    が、前記荷電粒子ビーム経路に沿って各偏向器ごとに順
    に行われて補正シーケンスをもたらす、請求項1に記載
    の方法。
  13. 【請求項13】前記補正シーケンスが、前記荷電粒子ビ
    ーム・システムの偏向器の較正のために行われ、偏向方
    向の補正のために繰り返される、請求項12に記載の方
    法。
  14. 【請求項14】前記補正シーケンスが前記荷電粒子ビー
    ムの前記経路の中央位置合わせの補正のために繰り返さ
    れる、請求項13に記載の方法。
  15. 【請求項15】前記補正シーケンスが偏向利得の補正と
    軸補正のために繰り返される、請求項14に記載の方
    法。
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