JP2000289636A - 車両のステアリング角度制御装置 - Google Patents

車両のステアリング角度制御装置

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JP2000289636A
JP2000289636A JP11100532A JP10053299A JP2000289636A JP 2000289636 A JP2000289636 A JP 2000289636A JP 11100532 A JP11100532 A JP 11100532A JP 10053299 A JP10053299 A JP 10053299A JP 2000289636 A JP2000289636 A JP 2000289636A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 広い範囲にわたって制御精度を向上させた車
両のステアリング角度制御装置を得る。 【解決手段】 ステアリング駆動手段10を介してステ
アリング角度θdを目標角度θoと一致するように制御
する装置において、ステアリング角度検出手段は、第1
の角度検出値θ1を出力する第1のポテンショメータ1
1と、第2の角度検出値θ2を出力する第2のポテンシ
ョメータ12とを含み、目標トルク演算手段20は、第
1および第2の角度検出値に基づいてステアリング角度
を算出する角度演算処理部22を含み、角度演算処理部
は、第2の角度範囲外では第1の角度検出値をステアリ
ング角度として出力し、第2の角度範囲内では第2の角
度検出値をステアリング角度として出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ステアリングシ
ャフトの回転角度(ステアリング角度)を目標値に自動
制御する車両のステアリング角度制御装置に関し、特に
広いステアリング角度範囲にわたって制御精度を向上さ
せた車両のステアリング角度制御装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、たとえば自動車技術会の学術
講演前刷集944(1994−10)に参照されるよう
に、省人化による生産性の向上や作業改善などを目的と
して、無線操縦式構内専用車両(以下、「無線操縦車
両」という)のステアリング角度を目標角度に自動制御
する装置はよく知られている。
【0003】この種の無線操縦車両のステアリング角度
を制御するためには、ステアリングシャフトの回転角度
を絶対値として検出する必要があるが、現状では、ポテ
ンショメータの検出電圧をA/Dコンバータでデジタル
値に変換して角度検出値としている。
【0004】また、同様の自動制御装置は、たとえば特
開平9−258822号公報の車両用無線操縦装置や特
開昭61−13106号公報の車両用操舵角検出装置な
どに参照することができる。
【0005】しかしながら、上記公報に記載された従来
装置は、ステアリング角度の制御精度および制御応答性
が不足しているので、たとえば高速道路などの自動車専
用道路における自動運転制御装置に適用しようとした場
合に、十分な制御性が得られず、車線内走行を持続する
ことが困難になるおそれがある。
【0006】また、ステアリング角度の制御精度および
制御応答性を向上させるためには、ステアリング角度の
検出精度を高める必要があるが、ポテンショメータを用
いた場合にA/Dコンバータの分解能を高めようとする
と、ノイズの影響を受け易くなってしまい、結局、検出
精度を十分に向上させることはできない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の車両のステアリ
ング角度制御装置は以上のように、ステアリング角度の
制御精度および制御応答性が不足しているので、自動車
専用道路における自動運転などに適用することができな
いという問題点があった。
【0008】また、ステアリング角度の制御精度および
応答性を向上させるために、A/Dコンバータの分解能
を高めてポテンショメータの検出精度を高めようとする
と、ノイズの影響を受け易くなり、結局、ステアリング
角度の検出精度を十分に向上させることができないとい
う問題点があった。
【0009】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、全ステアリング角度に相当する
第1の角度範囲では第1のポテンショメータの角度検出
値を用い、ステアリング角度の中立点付近の狭い第2の
角度範囲では分解能の高い第2のポテンショメータの角
度検出値を用いて、広い範囲にわたって制御精度を向上
させた車両のステアリング角度制御装置を得ることを目
的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
る車両のステアリング角度制御装置は、ステアリングシ
ャフトを回転駆動するステアリング駆動手段と、ステア
リングシャフトの回転角度を角度検出値として出力する
ステアリング角度検出手段と、ステアリングシャフトの
目標角度と角度検出値に基づくステアリング角度との角
度偏差に基づいて、ステアリングシャフトに印加すべき
目標トルクを算出する目標トルク演算手段とを備え、ス
テアリング駆動手段を介して目標トルクをステアリング
シャフトに印加して、ステアリング角度を目標角度と一
致するように制御する車両のステアリング角度制御装置
において、ステアリング角度検出手段は、ステアリング
シャフトが回転可能な第1の角度範囲にわたって回転位
置に比例した第1の角度検出値を出力する第1のポテン
ショメータと、ステアリングシャフトの中立点を含み且
つ第1の角度範囲よりも狭い第2の角度範囲にわたって
回転位置に比例した第2の角度検出値を出力する第2の
ポテンショメータとを含み、目標トルク演算手段は、第
1および第2の角度検出値に基づいてステアリング角度
を算出する角度演算処理部を含み、角度演算処理部は、
第1の角度検出値が第2の角度範囲外にある場合には、
第1の角度検出値をステアリング角度として出力し、第
1の角度検出値が第2の角度範囲内にある場合には、第
2の角度検出値をステアリング角度として出力するもの
である。
【0011】また、この発明の請求項2に係る車両のス
テアリング角度制御装置は、請求項1において、角度演
算処理部は、第1および第2の角度検出値を重み付けし
て合成するための重み付け合成手段を含み、第1および
第2の角度検出値が切り換えられる角度位置の近傍範囲
においては、重み付け合成手段の出力値をステアリング
角度として出力し、重み付け合成手段は、近傍範囲にお
いて相補的に且つ徐々に可変設定される第1および第2
の重み付け係数を用い、第1および第2の角度検出値に
第1および第2の重み付け係数をそれぞれ乗算して加算
した値を出力し、第1の重み付け係数は、第2の角度範
囲外においては1に設定され、且つ第2の角度範囲内に
おいては0に設定され、第2の重み付け係数は、第2の
角度範囲外においては0に設定され、且つ第2の角度範
囲内においては1に設定されたものである。
【0012】また、この発明の請求項3に係る車両のス
テアリング角度制御装置は、請求項1または請求項2に
おいて、角度演算処理部は、第1および第2の角度検出
値の検出値偏差に基づいて、第1および第2のポテンシ
ョメータの間のオフセット誤差を算出するオフセット誤
差演算手段と、オフセット誤差を用いて第1および第2
の角度検出値の少なくとも一方を補正する補正手段とを
含むものである。
【0013】また、この発明の請求項4に係る車両のス
テアリング角度制御装置は、請求項3において、オフセ
ット誤差演算手段は、検出値偏差のヒストグラムを算出
するヒストグラム演算手段を含み、ヒストグラムのうち
の出現頻度の最も多い検出値偏差をオフセット誤差とし
て出力するものである。
【0014】また、この発明の請求項5に係る車両のス
テアリング角度制御装置は、請求項3または請求項4に
おいて、オフセット誤差演算手段は、フィルタ処理手段
を含み、相補的に設定された第1および第2のフィルタ
係数を用い、検出値偏差の今回値および前回値に第1お
よび第2のフィルタ係数をそれぞれ乗算して加算した値
を、オフセット誤差として出力するものである。
【0015】また、この発明の請求項6に係る車両のス
テアリング角度制御装置は、請求項5において、オフセ
ット誤差演算手段は、検出値偏差の今回値と前回値との
偏差が許容値以上の場合には、オフセット誤差の前回値
を出力するものである。
【0016】また、この発明の請求項7に係る車両のス
テアリング角度制御装置は、請求項3から請求項6まで
のいずれかにおいて、オフセット誤差演算手段は、第1
の角度検出値が第2の角度範囲内にある場合には、検出
値偏差に基づいてオフセット誤差を出力し、第1の角度
検出値が第2の角度範囲外にある場合には、検出値偏差
の前回値をオフセット誤差として出力するものである。
【0017】また、この発明の請求項8に係る車両のス
テアリング角度制御装置は、請求項1から請求項7まで
のいずれかにおいて、第2のポテンショメータは、第2
のポテンショメータの1回転毎に同一値を繰り返すよう
に第2の角度検出値を出力するものである。
【0018】また、この発明の請求項9に係る車両のス
テアリング角度制御装置は、請求項1から請求項7まで
のいずれかにおいて、第1および第2の角度検出値に基
づいて、ステアリングシャフトの回転角速度をステアリ
ング角速度として算出するステアリング角速度演算手段
を備え、目標トルク演算手段は、ステアリングシャフト
の目標角速度とステアリング角速度との角速度偏差に基
づいて目標トルクを算出するものである。
【0019】また、この発明の請求項10に係る車両の
ステアリング角度制御装置は、請求項9において、ステ
アリング角速度演算手段は、第1の角度検出値が第2の
角度範囲外にある場合には、第1の角度検出値に基づい
てステアリング角速度を算出し、第1の角度検出値が第
2の角度範囲内にある場合には、第2の角度検出値に基
づいてステアリング角速度を算出するものである。
【0020】また、この発明の請求項11に係る車両の
ステアリング角度制御装置は、請求項10において、ス
テアリング角速度演算手段は、第1および第2の角度検
出値から第1および第2のステアリング角速度をそれぞ
れ算出する第1および第2のステアリング角速度演算部
と、第1および第2のステアリング角速度を重み付けし
て合成するための重み付け合成手段とを含み、第1およ
び第2の角度検出値が切り換えられる角度位置の近傍範
囲においては、重み付け合成手段の出力値をステアリン
グ角速度として算出するものである。
【0021】また、この発明の請求項12に係る車両の
ステアリング角度制御装置は、請求項9において、第2
のポテンショメータは、第2のポテンショメータの1回
転毎に同一値を繰り返すように第2の角度検出値を出力
し、ステアリング角速度演算手段は、第2の角度検出値
が直線的に変化する角度範囲においては、第2の角度検
出値に基づいてステアリング角速度を算出し、第2の角
度検出値が急変する角度の近傍範囲においては、第1の
角度検出値に基づいてステアリング角速度を算出するも
のである。
【0022】
【発明の実施の形態】実施の形態1.以下、この発明の
実施の形態1を図について説明する。図1はこの発明の
実施の形態1を概略的に示すブロック構成図であり、図
2は図1内のコントローラ20の具体的構成を示す機能
ブロック図、図3および図4は図1内の第1および第2
のポテンショメータ11、12(ステアリング角度検出
手段)の出力特性を示す説明図である。
【0023】図1において、運転者により操作されるハ
ンドル1のステアリングシャフト2には、ステアリング
シャフト2を回転駆動するステアリング駆動手段とし
て、モータ10が設けられている。モータ10は、パワ
ーステアリング用の駆動手段としても用いられ得る。
【0024】モータ10には、ステアリングシャフト2
の回転角度θ(ステアリング角度)を検出するステアリ
ング角度検出手段として、第1のポテンショメータ11
および第2のポテンショメータ12が設けられている。
【0025】第1のポテンショメータ11は、ステアリ
ングシャフト2が回転可能な第1の角度範囲D1(たと
えば、±900°)にわたって回転位置に比例した第1
の角度検出値θ1を出力する。
【0026】第2のポテンショメータ12は、ステアリ
ングシャフト2の中立点(0°)を含み且つ第1の角度
範囲D1よりも狭い第2の角度範囲D2(たとえば、±
180°)にわたって回転位置に比例した第2の角度検
出値θ2を出力する。第1および第2の角度検出値θ
1、θ2は、マイクロコンピュータからなるコントロー
ラ20に入力される。
【0027】コントローラ20は、第1、第2の角度検
出値θ1、θ2のみならず、他の各種センサ(図示せ
ず)からの運転情報などに基づいて、モータ10の目標
トルクを演算し、目標トルクに相当するモータ電流iM
をモータ10に供給する。
【0028】図2において、コントローラ20は、目標
角度算出部21、角度演算処理部22、減算手段23お
よび出力バッファ24を備えており、これらは、ステア
リングシャフト2に印加すべき目標トルク(モータ電流
iMに相当)を算出する目標トルク演算手段を構成して
いる。
【0029】目標角度算出部21は、各種の運転情報に
基づいてステアリングシャフト2の目標角度θoを算出
する。角度演算処理部22は、第1および第2の角度検
出値θ1、θ2に基づいて、ステアリング角度θdを最
終的な検出値として出力する。
【0030】減算手段23は、目標角度θoとステアリ
ング角度θdとの角度偏差Δθを算出し、出力バッファ
24は、角度偏差Δθを増幅(ゲインK1倍)して、ス
テアリングシャフト2の目標トルクに対応したモータ電
流iMをモータ10(ステアリング駆動手段)に出力す
る。
【0031】これにより、コントローラ20は、モータ
10を介して目標トルクをステアリングシャフト2に印
加し、ステアリング角度θdが目標角度θoと一致する
ようにハンドル1を自動制御する。
【0032】図3、図4において、横軸はハンドル1
(ステアリングシャフト2)の回転角度θであり、縦軸
は各角度検出値(センサ出力電圧)θ1、θ2である。
図3において、第1の角度検出値θ1は、ステアリング
シャフト2の全回転範囲となる広い第1の角度範囲D1
(±900°)にわたって線形な出力特性を有する。
【0033】図4において、第2の角度検出値θ2は、
ステアリングシャフト2の中立点付近の狭い第2の角度
範囲D2(±180°)にわたって線形な出力特性を有
する。ここでは、第2のポテンショメータ12は、安価
なセンサで構成され、1回転(360°)毎に同一値か
らなる第2の角度検出値θ2を繰り返し出力するものと
する。
【0034】図3および図4から明らかなように、第1
の角度検出値θ1は、ステアリングシャフト2の全回転
領域をカバーしているが、ステアリングシャフト2の中
立点付近においては、第1の角度検出値θ1よりも第2
の角度検出値θ2の方が変化率が大きく分解能が高くな
っている。
【0035】次に、図3および図4を参照しながら、図
1および図2に示したこの発明の実施の形態1の動作に
ついて説明する。ステアリング角度制御によって車両の
自動運転を行う場合、高速走行時の直進状態において
は、ステアリングシャフト2が中立点付近に制御される
ので、高い分解能のステアリング角度θdが必要とな
る。
【0036】一方、低速走行時にハンドル1が大きく切
られている状態においては、ステアリングシャフト2が
中立点から大きく外れた回転位置に制御されるので、そ
れほど高い分解能のステアリング角度θdは要求されな
い。
【0037】また、一般に、ハンドル1の回転角度θの
操作範囲は、左右両方向に対してそれぞれ2回転(±7
20°)程度であり、ステアリング角度検出手段は比較
的広い角度範囲をカバーする必要がある。
【0038】したがって、ステアリング角度検出手段と
して、互いに異なる出力特性を有する第1のポテンショ
メータ11と第2のポテンショメータ12とが用いられ
る。第1のポテンショメータ11は、ハンドル1の全回
転領域に相当する第1の角度範囲D1(±900°)を
カバーする出力特性(図3参照)で第1の角度検出値θ
1をコントローラ20に出力する。
【0039】また、第2のポテンショメータ12は、ハ
ンドル1の中立点を含み且つ狭く限定された第2の角度
範囲D2(±180°)にわたって、高い分解能の線形
出力特性(図4参照)の第2の角度検出値θ2をコント
ローラ20に出力する。
【0040】コントローラ20内の角度演算処理部22
は、ハンドル1の回転角度θが大きく、第1の角度検出
値θ1が第2の角度範囲D2(±180°)から逸脱し
ている場合には、第1の角度検出値θ1をステアリング
角度θdとして出力する。
【0041】一方、ハンドル1の回転角度θが小さく、
第1の角度検出値θ1が第2の角度範囲D2(±180
°)内にある場合には、高速直進運転状態と見なされ
て、高い分解能が要求されるので、第2の角度検出値θ
2をステアリング角度θdとして出力する。
【0042】以下、コントローラ20は、減算手段23
および出力バッファ24を介して、モータ電流iMをモ
ータ10に供給し、目標角度θoと一致するように、ス
テアリング角度θdをフィードバック制御する。
【0043】このように、ハンドル1の全回転領域をカ
バーする第1の角度検出値θ1に応じて、ハンドル1の
回転角度θを検出するためのポテンショメータを切り換
えることにより、中立点付近で精度がよく且つ全回転領
域の角度範囲をカバーして、検出範囲の広さと分解能の
両立を実現することができる。
【0044】また、一般に高分解能のポテンショメータ
は高価であり、コストアップを招くおそれがあるが、第
2のポテンショメータ12として、1回転毎に同じ検出
値を繰り返す出力特性(図4参照)の汎用品を用いたの
で、安価に構成することができる。
【0045】実施の形態2.なお、上記実施の形態1で
は、第2の角度範囲D2の境界位置での第1および第2
の角度検出値θ1、θ2を切り換え時に発生する不連続
部分について考慮しなかったが、各ポテンショメータの
検出値θ1、θ2は、センサ組み付け時の誤差などによ
りオフセットされるおそれがある。
【0046】したがって、角度検出値θ1、θ2の切り
換え時にステアリング角度θdが急変するので、フィー
ドバック制御がうまく動作せずに、制御対象となるハン
ドル1の回転角度θが急変して振動するなど、不安定な
制御状態を引き起こすおそれがある。
【0047】そこで、センサ切り換え時において、第1
および第2の角度検出値θ1、θ2の切り換え部分をな
めらかに変化させてもよい。以下、各角度検出値θ1、
θ2の切り換え部分をなめらかにしたこの発明の実施の
形態2を図について説明する。
【0048】図5はこの発明の実施の形態2による角度
演算処理部22Aを示す機能ブロック図であり、図6は
角度演算処理部22A内の重み付け合成手段により用い
られる第1および第2の重み付け係数W1およびW2の
変化を示す説明図である。
【0049】図5において、角度演算処理部22Aは、
第1の角度検出値θ1に重み付け係数W1を乗算する乗
算手段25と、第2の角度検出値θ2に重み付け係数W
2を乗算する乗算手段26と、各乗算手段25および2
6の乗算値を加算してステアリング角度θdとして出力
する加算手段27とを備えている。
【0050】乗算手段25、26および加算手段27
は、第1および第2の角度検出値θ1、θ2を重み付け
して合成するための重み付け合成手段を構成しており、
各角度検出値θ1、θ2が切り換えられる角度位置の近
傍範囲Dnにおいて、重み付け合成されたステアリング
角度θdを出力する。
【0051】図6において、横軸はハンドル1の回転角
度θ[°]、縦軸は各重み付け係数W1、W2の値(0〜
1)を示している。各角度検出値θ1、θ2が切り換え
られる角度位置の近傍範囲Dnは、たとえば、−108
°を中心とした範囲(−144°〜−72°)と、+1
08°を中心とした範囲(72°〜144°)とに設定
される。
【0052】各乗算手段25、26で用いられる重み付
け係数W1、W2は、近傍範囲Dn(図6参照)におい
て、「0」から「1」の範囲で相補的に且つ徐々に可変
設定される。
【0053】すなわち、第1の重み付け係数W1は、第
2の角度範囲D2の外側においては「1」に設定され、
第2の角度範囲D2内においては「0」に設定される。
また、第2の重み付け係数W2は、第2の角度範囲D2
の外側においては「0」に設定され、第2の角度D2内
においては「1」に設定される。
【0054】これにより、使用センサが切り換えられて
も、各角度検出値θ1、θ2が瞬時に切り換えられるこ
とはなく、図6のように、一方の検出値から他方の検出
値へと徐々に移行していく。したがって、重み付け後の
各角度検出値の和をとれば、ステアリング角度θdの変
化量は著しく抑制される。
【0055】このように、角度演算処理部22Aに重み
付け合成手段を設けることにより、各角度検出値θ1、
θ2の切り換え時の変化が緩やかとなり、使用センサの
切り換え位置(近傍範囲Dn)で発生する検出値の不連
続部分は、なめらかに補正される。
【0056】したがって、角度検出誤差の発生原因とな
る2つのポテンショメータ11および12のオフセット
誤差による影響が抑制され、実際の回転角度θと角度検
出値(ステアリング角度)θdとの関係をほぼ直線的に
することができる。また、角度検出値の急変によるステ
アリング角度制御に対する悪影響を防止することができ
る。
【0057】実施の形態3.なお、上記実施の形態2で
は、重み付け合成手段を用いてオフセット誤差の影響を
軽減させたが、積極的にオフセット誤差を求めてオフセ
ット誤差分を補正した値からステアリング角度θdを算
出してもよい。
【0058】以下、オフセット誤差分を補正したこの発
明の実施の形態3を図について説明する。図7はこの発
明の実施の形態3による角度演算処理部22Bを示すブ
ロック図であり、図7において、角度演算処理部22B
は、減算手段28および加算手段29を備えている。
【0059】減算手段28は、オフセット誤差演算手段
を構成しており、第1および第2の角度検出値θ1およ
びθ2の検出値偏差Δθdを、第1および第2のポテン
ショメータ11、12の間のオフセット誤差として出力
する。
【0060】加算手段29は、検出値偏差Δθdを用い
てオフセット誤差を補正する補正手段を構成しており、
検出値偏差Δθdを第1の角度検出値θ1に加算してス
テアリング角度θdを出力する。
【0061】図7においては、第1の角度検出値θ1を
補正した場合を示しているが、角度演算処理部22B
は、第1および第2の角度検出値θ1、θ2の少なくと
も一方を補正することができる。
【0062】このように、オフセット誤差を補正してス
テアリング角度θdを算出することにより、実際の回転
角度θと角度検出値(ステアリング角度)θdとの関係
を直線的に補正することができ、第1および第2のポテ
ンショメータ11、12の取り付け時の誤差成分による
制御に対する悪影響を防止することができる。
【0063】実施の形態4.なお、上記実施の形態3で
は、オフセット誤差に相当する検出値偏差Δθdを無条
件で算出したが、オフセット誤差を算出する際に統計処
理を考慮して、ヒストグラムを用いてもよい。
【0064】以下、ヒストグラムを用いてオフセット誤
差を算出したこの発明の実施の形態4を図について説明
する。図8はこの発明の実施の形態4による角度演算処
理部22Cを示すブロック図であり、図8において、角
度演算処理部22C内のオフセット誤差演算手段は、減
算手段28に加えて、ヒストグラム演算手段28Cを備
えている。
【0065】ヒストグラム演算手段28Cは、検出値偏
差Δθdのヒストグラムを算出し、ヒストグラムのうち
の出現頻度の最も多い検出値偏差Δθdをオフセット誤
差として加算手段29に出力する。
【0066】このように、ヒストグラムを作成して、最
も出現頻度の高い検出値偏差Δθdをオフセット誤差
(補正値)とすることにより、各角度検出値θ1、θ2
に単発的なノイズが重畳されても、ノイズの影響で異常
なステアリング角度θdが算出されることはなく、制御
の信頼性をさらに向上させることができる。
【0067】実施の形態5.なお、上記実施の形態4で
は、ノイズの影響を除去するためにヒストグラムを用い
たが、フィルタ処理を用いてもよい。以下、フィルタ処
理を用いてオフセット誤差を算出したこの発明の実施の
形態5を図について説明する。
【0068】図9はこの発明の実施の形態5による角度
演算処理部22Dを示すブロック図であり、図9におい
て、角度演算処理部22D内のオフセット誤差演算手段
は、減算手段28に加えて、フィルタ処理手段28Dを
備えている。フィルタ処理手段28Dは、オフセット誤
差を算出する際に、オフセット誤差の前回値を用いた時
間的なフィルタ演算を行う。
【0069】すなわち、フィルタ処理手段28Dは、相
補的に設定された第1および第2のフィルタ係数を用
い、検出値偏差Δθdの今回値および前回値に第1およ
び第2のフィルタ係数をそれぞれ乗算して加算した値
を、オフセット誤差として加算手段29に出力する。
【0070】このように、時間的フィルタ処理した値を
オフセット誤差(補正値)とすることにより、各角度検
出値θ1、θ2に単発的なノイズが重畳されても、ノイ
ズの影響で異常なステアリング角度θdが算出されるこ
とはなく、制御の信頼性を向上させることができる。
【0071】実施の形態6.なお、上記実施の形態5で
は、フィルタ処理手段28Dが無条件でフィルタ処理を
実行したが、単発的な異常値をフィルタ処理に用いない
ようにしてもよい。
【0072】この場合、オフセット誤差演算手段内のフ
ィルタ処理手段28Dは、オフセット誤差を時間的にフ
ィルタ処理する際に、前回値と大きく異なる値を除外し
て、フィルタ処理演算に関与させないようにする。
【0073】すなわち、フィルタ処理手段28Dは、検
出値偏差Δθd(オフセット誤差)が急変して、検出値
偏差Δθdの今回値と前回値との偏差が許容値以上とな
った場合には、オフセット誤差の前回値を保持し、この
前回値をオフセット誤差(補正値)として出力する。
【0074】これにより、単発的なノイズの重畳により
異常値が検出された場合でも、オフセット誤差が誤算出
されて制御に悪影響をおよぼすのを防止することができ
る。
【0075】実施の形態7.なお、上記実施の形態3〜
6では、オフセット誤差の算出条件として、回転角度θ
(ステアリング角度)を考慮しなかったが、オフセット
誤差の算出に適した角度範囲(すなわち、中立点付近)
のときのみに、オフセット誤差を算出してもよい。
【0076】この場合、オフセット誤差演算手段は、第
1の角度検出値θ1が第2の角度範囲D2内(±180
°)にある場合には、検出値偏差Δθdに基づいてオフ
セット誤差を出力し、第1の角度検出値θ1が第2の角
度範囲D2の外側にある場合には、オフセット誤差の前
回値を出力する。
【0077】このように、ハンドル1の中立点付近のみ
でオフセット誤差(補正値)を演算することにより、異
常なオフセット誤差の算出を防止し、制御への悪影響を
防止することができる。
【0078】実施の形態8.なお、上記実施の形態1〜
7では、ステアリング角度θdのみをフィードバック制
御に用いて、ステアリング角速度ωを考慮しなかった
が、ステアリング角度θdに加えて、ステアリング角速
度ωをフィードバック制御に用いてもよい。
【0079】以下、ステアリング角速度ωをフィードバ
ック制御したこの発明の実施の形態8を図について説明
する。図10はこの発明の実施の形態8によるコントロ
ーラ20Eを示す機能ブロック図であり、図10におい
て、コントローラ20Eは、前述(図2参照)の構成に
加えて、角速度演算処理部30、出力バッファ31およ
び減算手段32を備えている。
【0080】角速度演算処理部30は、ステアリング角
速度演算手段を構成しており、第1および第2の角度検
出値θ1、θ2に基づいて、ステアリングシャフト2の
回転角速度をステアリング角速度ωとして算出する。角
速度演算処理部30は、たとえば、第1の角度検出値θ
1と遅延処理後の第1の角度検出値との差分値に基づい
てステアリング角速度ωを算出する。
【0081】また、目標トルク演算手段を構成する減算
手段32は、ステアリングシャフトの目標角速度(K1
・Δθ)と、出力バッファ31を介したステアリング角
速度(K2・ω)との角速度偏差(=K1・Δθ−K2
・ω)に基づいて、目標トルクに相当したモータ電流i
Mを算出する。
【0082】一般に、ステアリング角度制御において、
ステアリング角速度ωをフィードバック制御に加えた方
が制御性がよいことが知られている。したがって、図1
0のように、ステアリング角速度ωをフィードバック制
御することにより、さらに制御を安定させることができ
る。
【0083】実施の形態9.なお、上記実施の形態8で
は、ステアリング角速度ωの演算に用いられる角度検出
値の条件を考慮しなかったが、ステアリング角速度ωの
演算に適した角度検出値からステアリング角速度ωを算
出してもよい。
【0084】一般に、ステアリング角速度ωの算出に際
しては、できるだけ分解能の高い角度検出値を用いるこ
とが望ましく、第2の角度検出値θ2の差分値を用いる
ことにより、分解能の高いステアリング角速度ωを算出
することができる。
【0085】すなわち、角速度演算処理部30は、第1
の角度検出値θ1が第2の角度範囲D2の外側にある場
合には、第1の角度検出値θ1に基づいてステアリング
角速度ωを算出する。
【0086】一方、第1の角度検出値θ1が第2の角度
範囲D2内にある場合には、第2の角度検出値θ2が有
効となるので、角速度演算処理部30は、第2の角度検
出値θ2に基づいてステアリング角速度ωを算出する。
このように、可能な限り、第2の角度検出値θ2を用い
ることにより、高分解能のステアリング角速度ωを算出
することができる。
【0087】実施の形態10.なお、上記実施の形態9
では、各角度検出値θ1、θ2の切り換え時におけるス
テアリング角速度ωの算出値の急変について考慮しなか
ったが、重み付け合成手段を用いて徐々に切り換えるよ
うにしてもよい。
【0088】以下、ステアリング角速度ωに対して重み
付け合成手段を用いたこの発明の実施の形態10を図に
ついて説明する。図11はこの発明の実施の形態10に
よる角速度演算処理部30Fの具体的構成を示すブロッ
ク図である。
【0089】図11において、角速度演算処理部30F
は、各角度検出値θ1、θ2をそれぞれ遅延処理するデ
ジタルディレイ回路33、34と、遅延処理する前後の
各角度検出値θ1、θ2の差分値Δθ1、Δθ2を算出
する減算手段35、36と、各差分値Δθ1、Δθ2に
重み付け係数W3、W4を乗算する乗算手段37、38
と、乗算手段37、38の各出力値W3・Δθ1、W4
・Δθ2を加算してステアリング角速度ωとして出力す
る加算手段39とを備えている。
【0090】デジタルディレイ回路33および減算手段
35は、第1の角度検出値θ1から差分値Δθ1(第1
のステアリング角速度)を算出する第1のステアリング
角速度演算部を構成している。
【0091】デジタルディレイ回路34および減算手段
36は、第2の角度検出値θ2から差分値Δθ2(第2
のステアリング角速度)を算出する第2のステアリング
角速度演算部を構成している。
【0092】乗算手段37、38および加算手段39
は、各差分値Δθ1、Δθ2(第1および第2のステア
リング角速度)を重み付けして合成するための重み付け
合成手段を構成しており、各角度検出値θ1、θ2が切
り換えられる角度位置の近傍範囲Dnにおいては、加算
手段39の出力値をステアリング角速度ωとして算出す
る。
【0093】このように、角速度演算処理部30Fに重
み付け合成手段を設けることにより、各角度検出値θ
1、θ2の切り換え時におけるステアリング角度ωの算
出値の変化が緩やかとなり、不連続部分による制御の悪
影響を防止することができる。
【0094】実施の形態11.なお、上記実施の形態8
では、第2の角度範囲D2内のみにおいて、第2の角度
検出値θ2をステアリング角速度ωの算出に用いたが、
前述(図4参照)のように出力値を繰り返す形式の第2
のポテンショメータ12を用いた場合には、繰り返され
る各角度範囲内(直線的に変化する範囲内)において第
2の角度検出値θ2を用いてもよい。
【0095】この場合、角速度演算処理部30は、第2
の角度検出値θ2が直線的に変化する各角度範囲におい
ては、第2の角度検出値θ2に基づいてステアリング角
速度を算出する。
【0096】しかし、図4から明らかなように第2の角
度検出値θ2は1回転毎に急変するので、角速度演算処
理部30は、第2の角度検出値θ2が急変する角度位置
の近傍範囲Dnにおいては、第1の角度検出値θ1に基
づいてステアリング角速度ωを算出する。
【0097】すなわち、角速度演算処理部30は、第1
の角度検出値θ1に基づいて、第2の角度検出値θ2が
急変する角度位置の近傍範囲Dnであるか否かを判定
し、近傍範囲Dnであると判定されれば第1の角度検出
値θ1を用い、近傍範囲Dnでないと判定されれば、第
2の角度検出値θ2を用いる。
【0098】これにより、第2の角度検出値θ2の急変
による制御への悪影響を回避することができる。また、
不安定領域では第1の角度検出値θ1を用いることによ
り、新たな部品を付け加えることなく、ハンドル1の全
回転領域にわたって分解能の高いステアリング角速度ω
を算出することができる。
【0099】
【発明の効果】以上のようにこの発明の請求項1によれ
ば、ステアリングシャフトを回転駆動するステアリング
駆動手段と、ステアリングシャフトの回転角度を角度検
出値として出力するステアリング角度検出手段と、ステ
アリングシャフトの目標角度と角度検出値に基づくステ
アリング角度との角度偏差に基づいて、ステアリングシ
ャフトに印加すべき目標トルクを算出する目標トルク演
算手段とを備え、ステアリング駆動手段を介して目標ト
ルクをステアリングシャフトに印加して、ステアリング
角度を目標角度と一致するように制御する車両のステア
リング角度制御装置において、ステアリング角度検出手
段は、ステアリングシャフトが回転可能な第1の角度範
囲にわたって回転位置に比例した第1の角度検出値を出
力する第1のポテンショメータと、ステアリングシャフ
トの中立点を含み且つ第1の角度範囲よりも狭い第2の
角度範囲にわたって回転位置に比例した第2の角度検出
値を出力する第2のポテンショメータとを含み、目標ト
ルク演算手段は、第1および第2の角度検出値に基づい
てステアリング角度を算出する角度演算処理部を含み、
角度演算処理部は、第1の角度検出値が第2の角度範囲
外にある場合には、第1の角度検出値をステアリング角
度として出力し、第1の角度検出値が第2の角度範囲内
にある場合には、第2の角度検出値をステアリング角度
として出力するようにしたので、ハンドルの全回転領域
をカバーするとともに中立点付近で精度を向上させるこ
とができ、広い範囲にわたって制御精度を向上させた車
両のステアリング角度制御装置が得られる効果がある。
【0100】また、この発明の請求項2によれば、請求
項1において、角度演算処理部は、第1および第2の角
度検出値を重み付けして合成するための重み付け合成手
段を含み、第1および第2の角度検出値が切り換えられ
る角度位置の近傍範囲においては、重み付け合成手段の
出力値をステアリング角度として出力し、重み付け合成
手段は、近傍範囲において相補的に且つ徐々に可変設定
される第1および第2の重み付け係数を用い、第1およ
び第2の角度検出値に第1および第2の重み付け係数を
それぞれ乗算して加算した値を出力し、第1の重み付け
係数は、第2の角度範囲外においては1に設定され、且
つ第2の角度範囲内においては0に設定され、第2の重
み付け係数は、第2の角度範囲外においては0に設定さ
れ、且つ第2の角度範囲内においては1に設定された、
使用される角度検出値をなめらかに切り換えるようにし
たので、広い範囲にわたって制御精度を向上させるとと
もに、使用角度検出値の切り換え時の急変による悪影響
を抑制した車両のステアリング角度制御装置が得られる
効果がある。
【0101】また、この発明の請求項3によれば、請求
項1または請求項2において、角度演算処理部は、第1
および第2の角度検出値の検出値偏差に基づいて、第1
および第2のポテンショメータの間のオフセット誤差を
算出するオフセット誤差演算手段と、オフセット誤差を
用いて第1および第2の角度検出値の少なくとも一方を
補正する補正手段とを含み、各角度検出値と回転角度と
の関係が直線的になるようにしたので、広い範囲にわた
って制御精度を向上させるとともに、使用角度検出値の
切り換え時のオフセット誤差による悪影響を防止した車
両のステアリング角度制御装置が得られる効果がある。
【0102】また、この発明の請求項4によれば、請求
項3において、オフセット誤差演算手段は、検出値偏差
のヒストグラムを算出するヒストグラム演算手段を含
み、ヒストグラムのうちの出現頻度の最も多い検出値偏
差をオフセット誤差として出力するようにしたので、広
い範囲にわたって制御精度を向上させるとともに、単発
的なノイズの重畳による悪影響を抑制した車両のステア
リング角度制御装置が得られる効果がある。
【0103】また、この発明の請求項5によれば、請求
項3または請求項4において、オフセット誤差演算手段
は、フィルタ処理手段を含み、相補的に設定された第1
および第2のフィルタ係数を用い、検出値偏差の今回値
および前回値に第1および第2のフィルタ係数をそれぞ
れ乗算して加算した値を、オフセット誤差として出力す
るようにしたので、広い範囲にわたって制御精度を向上
させるとともに、ノイズの重畳による悪影響を抑制した
車両のステアリング角度制御装置が得られる効果があ
る。
【0104】また、この発明の請求項6によれば、請求
項5において、オフセット誤差演算手段は、検出値偏差
の今回値と前回値との偏差が許容値以上の場合には、オ
フセット誤差の前回値を出力するようにしたので、広い
範囲にわたって制御精度を向上させるとともに、ノイズ
の重畳による悪影響を抑制した車両のステアリング角度
制御装置が得られる効果がある。
【0105】また、この発明の請求項7によれば、請求
項3から請求項6までのいずれかにおいて、オフセット
誤差演算手段は、第1の角度検出値が第2の角度範囲内
にある場合には、検出値偏差に基づいてオフセット誤差
を出力し、第1の角度検出値が第2の角度範囲外にある
場合には、検出値偏差の前回値をオフセット誤差として
出力するようにしたので、広い範囲にわたって制御精度
を向上させるとともに、正確なオフセット誤差を算出し
てオフセット誤差による悪影響を最適に抑制した車両の
ステアリング角度制御装置が得られる効果がある。
【0106】また、この発明の請求項8によれば、請求
項1から請求項7までのいずれかにおいて、第2のポテ
ンショメータは、第2のポテンショメータの1回転毎に
同一値を繰り返すように第2の角度検出値を出力するよ
うにしたので、広い範囲にわたって制御精度を向上させ
るとともに、コストアップを抑制した車両のステアリン
グ角度制御装置が得られる効果がある。
【0107】また、この発明の請求項9によれば、請求
項1から請求項7までのいずれかにおいて、第1および
第2の角度検出値に基づいて、ステアリングシャフトの
回転角速度をステアリング角速度として算出するステア
リング角速度演算手段を備え、目標トルク演算手段は、
ステアリングシャフトの目標角速度とステアリング角速
度との角速度偏差に基づいて目標トルクを算出するよう
にしたので、広い範囲にわたって制御精度を向上させる
とともに、制御性を安定させた車両のステアリング角度
制御装置が得られる効果がある。
【0108】また、この発明の請求項10によれば、請
求項9において、ステアリング角速度演算手段は、第1
の角度検出値が第2の角度範囲外にある場合には、第1
の角度検出値に基づいてステアリング角速度を算出し、
第1の角度検出値が第2の角度範囲内にある場合には、
第2の角度検出値に基づいてステアリング角速度を算出
するようにしたので、広い範囲にわたって制御精度を向
上させるとともに、高精度な角速度検出値に基づいて制
御性をさらに安定させた車両のステアリング角度制御装
置が得られる効果がある。
【0109】また、この発明の請求項11によれば、請
求項10において、ステアリング角速度演算手段は、第
1および第2の角度検出値から第1および第2のステア
リング角速度をそれぞれ算出する第1および第2のステ
アリング角速度演算部と、第1および第2のステアリン
グ角速度を重み付けして合成するための重み付け合成手
段とを含み、第1および第2の角度検出値が切り換えら
れる角度位置の近傍範囲においては、重み付け合成手段
の出力値をステアリング角速度として算出するようにし
たので、広い範囲にわたって制御精度を向上させるとと
もに、制御性を安定させ且つ角速度検出値の急変による
悪影響を抑制した車両のステアリング角度制御装置が得
られる効果がある。
【0110】また、この発明の請求項12によれば、請
求項9において、第2のポテンショメータは、第2のポ
テンショメータの1回転毎に同一値を繰り返すように第
2の角度検出値を出力し、ステアリング角速度演算手段
は、第2の角度検出値が直線的に変化する角度範囲にお
いては、第2の角度検出値に基づいてステアリング角速
度を算出し、第2の角度検出値が急変する角度の近傍範
囲においては、第1の角度検出値に基づいてステアリン
グ角速度を算出するようにしたので、コストアップを招
くことなく、広い範囲にわたって制御精度を向上させ且
つ制御性を安定させた車両のステアリング角度制御装置
が得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1を示すブロック構成
図である。
【図2】 図1内のコントローラ20の具体的構成を示
す機能ブロック図である。
【図3】 図1内の第1のポテンショメータの出力特性
を示す説明図である。
【図4】 図1内の第2のポテンショメータの出力特性
を示す説明図である。
【図5】 この発明の実施の形態2による角度演算処理
部を示す機能ブロック図である。
【図6】 図5内の角度演算処理部内の重み付け合成手
段により用いられる第1および第2の重み付け係数の変
化を示す説明図である。
【図7】 この発明の実施の形態3による角度演算処理
部を示すブロック図である。
【図8】 この発明の実施の形態4による角度演算処理
部を示すブロック図である。
【図9】 この発明の実施の形態5による角度演算処理
部を示すブロック図である。
【図10】 この発明の実施の形態8によるコントロー
ラを示す機能ブロック図である。
【図11】 この発明の実施の形態10による角速度演
算処理部の具体的構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 ハンドル、2 ステアリングシャフト、10 モー
タ(ステアリング駆動手段)、11、12 第1、第2
のポテンショメータ(ステアリング角度検出手段)、2
0、20E コントローラ(目標トルク演算手段)、2
2、22A〜22D 角度演算処理部、23 減算手
段、25、26 乗算手段(重み付け合成手段)、27
加算手段(重み付け合成手段)、28 減算手段(オ
フセット誤差演算手段)、28C ヒストグラム演算手
段、28D フィルタ処理手段、29 加算手段(補正
手段)、30、30F 角速度演算処理部(ステアリン
グ角速度演算手段)、32 減算手段、33、34 デ
ジタルディレイ回路(第1、第2のステアリング角速度
演算部)、35、36 減算手段(第1、第2のステア
リング角速度演算部)、37、38 乗算手段(重み付
け合成手段)、39加算手段(重み付け合成手段)、D
1 第1の角度範囲、D2 第2の角度範囲、Dn 近
傍範囲、iM モータ電流、W1、W2 第1、第2の
重み付け係数、θ 回転角度、θ1、θ2 第1、第2
の角度検出値、θo 目標角度、θd ステアリング角
度、Δθ 角度偏差、Δθd 検出値偏差(オフセット
誤差)、K1・Δθ 目標角速度、ω ステアリング角
速度。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステアリングシャフトを回転駆動するス
    テアリング駆動手段と、 前記ステアリングシャフトの回転角度を角度検出値とし
    て出力するステアリング角度検出手段と、 前記ステアリングシャフトの目標角度と前記角度検出値
    に基づくステアリング角度との角度偏差に基づいて、前
    記ステアリングシャフトに印加すべき目標トルクを算出
    する目標トルク演算手段とを備え、 前記ステアリング駆動手段を介して前記目標トルクを前
    記ステアリングシャフトに印加して、前記ステアリング
    角度を前記目標角度と一致するように制御する車両のス
    テアリング角度制御装置において、 前記ステアリング角度検出手段は、 前記ステアリングシャフトが回転可能な第1の角度範囲
    にわたって回転位置に比例した第1の角度検出値を出力
    する第1のポテンショメータと、 前記ステアリングシャフトの中立点を含み且つ前記第1
    の角度範囲よりも狭い第2の角度範囲にわたって回転位
    置に比例した第2の角度検出値を出力する第2のポテン
    ショメータとを含み、 前記目標トルク演算手段は、前記第1および第2の角度
    検出値に基づいて前記ステアリング角度を算出する角度
    演算処理部を含み、 前記角度演算処理部は、 前記第1の角度検出値が前記第2の角度範囲外にある場
    合には、前記第1の角度検出値を前記ステアリング角度
    として出力し、 前記第1の角度検出値が前記第2の角度範囲内にある場
    合には、前記第2の角度検出値を前記ステアリング角度
    として出力することを特徴とする車両のステアリング角
    度制御装置。
  2. 【請求項2】 前記角度演算処理部は、 前記第1および第2の角度検出値を重み付けして合成す
    るための重み付け合成手段を含み、 前記第1および第2の角度検出値が切り換えられる角度
    位置の近傍範囲においては、前記重み付け合成手段の出
    力値を前記ステアリング角度として出力し、 前記重み付け合成手段は、前記近傍範囲において相補的
    に且つ徐々に可変設定される第1および第2の重み付け
    係数を用い、前記第1および第2の角度検出値に前記第
    1および第2の重み付け係数をそれぞれ乗算して加算し
    た値を出力し、 前記第1の重み付け係数は、前記第2の角度範囲外にお
    いては1に設定され、且つ前記第2の角度範囲内におい
    ては0に設定され、 前記第2の重み付け係数は、前記第2の角度範囲外にお
    いては0に設定され、且つ前記第2の角度範囲内におい
    ては1に設定されたことを特徴とする請求項1に記載の
    車両のステアリング角度制御装置。
  3. 【請求項3】 前記角度演算処理部は、 前記第1および第2の角度検出値の検出値偏差に基づい
    て、前記第1および第2のポテンショメータの間のオフ
    セット誤差を算出するオフセット誤差演算手段と、 前記オフセット誤差を用いて前記第1および第2の角度
    検出値の少なくとも一方を補正する補正手段とを含むこ
    とを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両の
    ステアリング角度制御装置。
  4. 【請求項4】 前記オフセット誤差演算手段は、前記検
    出値偏差のヒストグラムを算出するヒストグラム演算手
    段を含み、前記ヒストグラムのうちの出現頻度の最も多
    い検出値偏差を前記オフセット誤差として出力すること
    を特徴とする請求項3に記載の車両のステアリング角度
    制御装置。
  5. 【請求項5】 前記オフセット誤差演算手段は、フィル
    タ処理手段を含み、相補的に設定された第1および第2
    のフィルタ係数を用い、前記検出値偏差の今回値および
    前回値に前記第1および第2のフィルタ係数をそれぞれ
    乗算して加算した値を、前記オフセット誤差として出力
    することを特徴とする請求項3または請求項4に記載の
    車両のステアリング角度制御装置。
  6. 【請求項6】 前記オフセット誤差演算手段は、前記検
    出値偏差の今回値と前回値との偏差が許容値以上の場合
    には、前記オフセット誤差の前回値を出力することを特
    徴とする請求項5に記載の車両のステアリング角度制御
    装置。
  7. 【請求項7】 前記オフセット誤差演算手段は、 前記第1の角度検出値が前記第2の角度範囲内にある場
    合には、前記検出値偏差に基づいて前記オフセット誤差
    を出力し、 前記第1の角度検出値が前記第2の角度範囲外にある場
    合には、前記検出値偏差の前回値を前記オフセット誤差
    として出力することを特徴とする請求項3から請求項6
    までのいずれかに記載の車両のステアリング角度制御装
    置。
  8. 【請求項8】 前記第2のポテンショメータは、前記第
    2のポテンショメータの1回転毎に同一値を繰り返すよ
    うに前記第2の角度検出値を出力することを特徴とする
    請求項1から請求項7までのいずれかに記載の車両のス
    テアリング角度制御装置。
  9. 【請求項9】 前記第1および第2の角度検出値に基づ
    いて、前記ステアリングシャフトの回転角速度をステア
    リング角速度として算出するステアリング角速度演算手
    段を備え、 前記目標トルク演算手段は、前記ステアリングシャフト
    の目標角速度と前記ステアリング角速度との角速度偏差
    に基づいて前記目標トルクを算出することを特徴とする
    請求項1から請求項7までのいずれかに記載の車両のス
    テアリング角度制御装置。
  10. 【請求項10】 前記ステアリング角速度演算手段は、 前記第1の角度検出値が前記第2の角度範囲外にある場
    合には、前記第1の角度検出値に基づいて前記ステアリ
    ング角速度を算出し、 前記第1の角度検出値が前記第2の角度範囲内にある場
    合には、前記第2の角度検出値に基づいて前記ステアリ
    ング角速度を算出することを特徴とする請求項9に記載
    の車両のステアリング角度制御装置。
  11. 【請求項11】 前記ステアリング角速度演算手段は、 前記第1および第2の角度検出値から第1および第2の
    ステアリング角速度をそれぞれ算出する第1および第2
    のステアリング角速度演算部と、 前記第1および第2のステアリング角速度を重み付けし
    て合成するための重み付け合成手段とを含み、 前記第1および第2の角度検出値が切り換えられる角度
    位置の近傍範囲においては、前記重み付け合成手段の出
    力値を前記ステアリング角速度として算出することを特
    徴とする請求項10に記載の車両のステアリング角度制
    御装置。
  12. 【請求項12】 前記第2のポテンショメータは、前記
    第2のポテンショメータの1回転毎に同一値を繰り返す
    ように前記第2の角度検出値を出力し、 前記ステアリング角速度演算手段は、 前記第2の角度検出値が直線的に変化する角度範囲にお
    いては、前記第2の角度検出値に基づいて前記ステアリ
    ング角速度を算出し、 前記第2の角度検出値が急変する角度の近傍範囲におい
    ては、前記第1の角度検出値に基づいて前記ステアリン
    グ角速度を算出することを特徴とする請求項9に記載の
    車両のステアリング角度制御装置。
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