JP2000290198A - 鼻腔抵抗上昇等の抑制剤 - Google Patents
鼻腔抵抗上昇等の抑制剤Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】鼻腔抵抗上昇等に対して優れた抑制作用を有す
る医薬組成物を提供する。 【解決手段】一酸化窒素産生抑制作用を有する物質また
は血管透過性抑制作用・血管拡張抑制作用を有する物質
を含有してなる鼻腔抵抗上昇、くしゃみ又は鼻汁分泌の
抑制剤。
る医薬組成物を提供する。 【解決手段】一酸化窒素産生抑制作用を有する物質また
は血管透過性抑制作用・血管拡張抑制作用を有する物質
を含有してなる鼻腔抵抗上昇、くしゃみ又は鼻汁分泌の
抑制剤。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一酸化窒素(N
O)産生抑制物質または血管透過性抑制・血管拡張抑制
物質を含有してなる鼻腔抵抗上昇、くしゃみ又は鼻汁分
泌の抑制剤に関する。
O)産生抑制物質または血管透過性抑制・血管拡張抑制
物質を含有してなる鼻腔抵抗上昇、くしゃみ又は鼻汁分
泌の抑制剤に関する。
【0002】
【従来の技術】本願発明者の1人である河野らは、スギ
花粉エキスおよび水酸化アルミニウム(Al(OH)3)
をモルモットに点鼻または腹腔内投与により感作し、そ
の後、スギ花粉を左右鼻腔より吸入させることにより、
2相性の鼻腔抵抗上昇、くしゃみなどの症状を示すモル
モットを作製することに成功した(日本アレルギー学会
春季臨床大会、1997年5月9)。上述のスギ花粉エ
キスおよび水酸化アルミニウムをモルモット腹腔内に投
与する方法は、ジャパニーズ・ジャーナル・オブ・ファ
ーマコロジー、75巻、243−252頁、1997年
に詳細に記載されている。さらに、河野らは、このモル
モットが、ヒスタミンやLTD4に対する強力な鼻粘膜
過敏性を獲得していることから、アレルギー性鼻炎の発
症メカニズムの解明に貢献しうることを発表した(日本
薬理学会近畿部会、1997年11月;および日本アレ
ルギー学会春季臨床大会、1998年4月)。特開平1
0−81622号公報には、一酸化窒素合成酵素阻害作
用を有するピリド[2、3−c]フラザン−1−オキシ
誘導体がアレルギー性鼻炎治療剤として有用であること
が開示されている。
花粉エキスおよび水酸化アルミニウム(Al(OH)3)
をモルモットに点鼻または腹腔内投与により感作し、そ
の後、スギ花粉を左右鼻腔より吸入させることにより、
2相性の鼻腔抵抗上昇、くしゃみなどの症状を示すモル
モットを作製することに成功した(日本アレルギー学会
春季臨床大会、1997年5月9)。上述のスギ花粉エ
キスおよび水酸化アルミニウムをモルモット腹腔内に投
与する方法は、ジャパニーズ・ジャーナル・オブ・ファ
ーマコロジー、75巻、243−252頁、1997年
に詳細に記載されている。さらに、河野らは、このモル
モットが、ヒスタミンやLTD4に対する強力な鼻粘膜
過敏性を獲得していることから、アレルギー性鼻炎の発
症メカニズムの解明に貢献しうることを発表した(日本
薬理学会近畿部会、1997年11月;および日本アレ
ルギー学会春季臨床大会、1998年4月)。特開平1
0−81622号公報には、一酸化窒素合成酵素阻害作
用を有するピリド[2、3−c]フラザン−1−オキシ
誘導体がアレルギー性鼻炎治療剤として有用であること
が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、鼻腔抵抗上
昇、くしゃみ又は鼻汁分泌に対して優れた抑制効果を発
揮する新規薬剤を提供することを課題とする。
昇、くしゃみ又は鼻汁分泌に対して優れた抑制効果を発
揮する新規薬剤を提供することを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、スギ花粉で
惹起されたモルモットの鼻腔抵抗の上昇が、NO産生
や、血管透過性・血管拡張によって引き起こされること
を新たに見出した。本発明者らは、この知見に基づい
て、さらに検討を行った結果、NO産生抑制作用または
血管透過性抑制作用・血管拡張抑制作用を有する物質の
スクリーニング方法を用い、このNO産生抑制作用また
は血管透過性抑制作用・血管拡張抑制作用を有する物質
が鼻腔抵抗上昇、くしゃみ、鼻汁分泌などに対して優れ
た抑制作用を発揮できることを見出し、本発明を完成す
るに至った。
題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、スギ花粉で
惹起されたモルモットの鼻腔抵抗の上昇が、NO産生
や、血管透過性・血管拡張によって引き起こされること
を新たに見出した。本発明者らは、この知見に基づい
て、さらに検討を行った結果、NO産生抑制作用または
血管透過性抑制作用・血管拡張抑制作用を有する物質の
スクリーニング方法を用い、このNO産生抑制作用また
は血管透過性抑制作用・血管拡張抑制作用を有する物質
が鼻腔抵抗上昇、くしゃみ、鼻汁分泌などに対して優れ
た抑制作用を発揮できることを見出し、本発明を完成す
るに至った。
【0005】すなわち、本発明は、(1)一酸化窒素産
生抑制作用を有する物質を含有してなる鼻腔抵抗上昇、
くしゃみ又は鼻汁分泌の抑制剤、(2)血管透過性抑制
作用および血管拡張抑制作用を有する物質を含有してな
る鼻腔抵抗上昇、くしゃみ又は鼻汁分泌の抑制剤、
(3)花粉症の予防・治療剤である第(1)項または第
(2)項記載の剤、(4)上気道過敏症の予防・治療剤
である第(1)項または第(2)項記載の剤、(5)即
時性の鼻腔抵抗上昇の抑制剤である第(1)項記載の
剤、(6)遅発性の鼻腔抵抗上昇の抑制剤である第
(2)項記載の剤、(7)鼻腔抵抗上昇、くしゃみ又は
鼻汁分泌の症状を示す非ヒト哺乳動物に対する試験化合
物の一酸化窒素産生、血管透過性または(および)血管
拡張の抑制作用を測定することを特徴とするスクリーニ
ング方法で得られる一酸化窒素産生抑制作用、血管透過
性抑制作用または血管拡張抑制作用を有する物質、およ
び(8)鼻腔抵抗上昇、くしゃみ又は鼻汁分泌の症状を
示す非ヒト哺乳動物に対する試験化合物の一酸化窒素産
生、血管透過性または(および)血管拡張の抑制作用を
測定することを特徴とするスクリーニング方法で得られ
る一酸化窒素産生抑制作用、血管透過性抑制作用または
(および)血管拡張抑制作用を有する物質を含有してな
る鼻腔抵抗上昇、くしゃみ又は鼻汁分泌の抑制剤を提供
する。
生抑制作用を有する物質を含有してなる鼻腔抵抗上昇、
くしゃみ又は鼻汁分泌の抑制剤、(2)血管透過性抑制
作用および血管拡張抑制作用を有する物質を含有してな
る鼻腔抵抗上昇、くしゃみ又は鼻汁分泌の抑制剤、
(3)花粉症の予防・治療剤である第(1)項または第
(2)項記載の剤、(4)上気道過敏症の予防・治療剤
である第(1)項または第(2)項記載の剤、(5)即
時性の鼻腔抵抗上昇の抑制剤である第(1)項記載の
剤、(6)遅発性の鼻腔抵抗上昇の抑制剤である第
(2)項記載の剤、(7)鼻腔抵抗上昇、くしゃみ又は
鼻汁分泌の症状を示す非ヒト哺乳動物に対する試験化合
物の一酸化窒素産生、血管透過性または(および)血管
拡張の抑制作用を測定することを特徴とするスクリーニ
ング方法で得られる一酸化窒素産生抑制作用、血管透過
性抑制作用または血管拡張抑制作用を有する物質、およ
び(8)鼻腔抵抗上昇、くしゃみ又は鼻汁分泌の症状を
示す非ヒト哺乳動物に対する試験化合物の一酸化窒素産
生、血管透過性または(および)血管拡張の抑制作用を
測定することを特徴とするスクリーニング方法で得られ
る一酸化窒素産生抑制作用、血管透過性抑制作用または
(および)血管拡張抑制作用を有する物質を含有してな
る鼻腔抵抗上昇、くしゃみ又は鼻汁分泌の抑制剤を提供
する。
【0006】本発明の鼻腔抵抗上昇、くしゃみ又は鼻汁
分泌の抑制剤(以下、単に本発明の抑制剤と略記する場
合がある)は、NO産生抑制作用を有する物質、または
血管透過性抑制作用および血管拡張抑制作用を有する物
質を含有する。鼻腔抵抗上昇とは、例えば、鼻閉を意味
する。この鼻腔抵抗上昇には、即時性の鼻腔抵抗上昇と
遅発性の鼻腔抵抗上昇の2相性の鼻腔抵抗上昇が含まれ
る。鼻腔抵抗上昇、くしゃみおよび鼻汁分泌は、例え
ば、花粉症(例、スギ花粉症、ヒノキ花粉症状など)、
アレルギー性鼻炎、上気道過敏症(例、鼻粘膜過敏症な
ど)などの症状として起こる。NO産生抑制作用を有す
る物質は、NO産生抑制作用を有する物質であれば、合
成化合物、発酵生産物、タンパク質、ペプチドなど何れ
の物質であってもよく、また公知化合物、新規化合物の
何れであってもよい。また、NO産生抑制のメカニズム
は問われないが、例えば、NO合成酵素を阻害すること
によってNO産生を抑制する物質が好ましく用いられ
る。NO産生抑制作用を有する物質としては、例えば、
N−ニトロ−L−アルギニン メチルエステル、N−ニ
トロ−L−アルギニン、メチルグアニジン、ジメチルグ
アニジン、アミノグアニジン、モノメチルアルギニン、
ニトロアルギニン、S−エチルイソチオ尿素、2−イミ
ノピペリジン、特開平8−41008号公報に記載の化
合物、特開平8−208654号公報に記載の化合物、
特開平8−310945号公報に記載の化合物、特開平
8−311028号公報に記載の化合物、特開平8−3
11050号公報に記載の化合物、特開平8−3332
58号公報に記載の化合物、特開平9−77668号公
報に記載の化合物、特開平9−132529号公報に記
載の化合物、特開平9−255589号公報に記載の化
合物、特開平10−1435号公報に記載の化合物、特
開平10−101671号公報に記載の化合物、特開平
10−114774号公報に記載の化合物、特開平10
−237044号公報に記載の化合物、特開平10−2
37097号公報に記載の化合物、特開平10−338
678号公報に記載の化合物、特開平11−29480
号公報に記載の化合物、特表平8−512318号公報
に記載の化合物、特表平11−501289号公報に記
載の化合物、特表平11−501327号公報に記載の
化合物、WO95/10266号公報に記載の化合物、
特許第2743121号公報に記載の化合物などのNO
産生酵素阻害物質が用いられ、特に、N−ニトロ−L−
アルギニン メチルエステルが好適である。これらのN
O産生抑制作用を有する物質は、特に、即時性の鼻腔抵
抗上昇に対して優れた抑制効果を発揮できる。
分泌の抑制剤(以下、単に本発明の抑制剤と略記する場
合がある)は、NO産生抑制作用を有する物質、または
血管透過性抑制作用および血管拡張抑制作用を有する物
質を含有する。鼻腔抵抗上昇とは、例えば、鼻閉を意味
する。この鼻腔抵抗上昇には、即時性の鼻腔抵抗上昇と
遅発性の鼻腔抵抗上昇の2相性の鼻腔抵抗上昇が含まれ
る。鼻腔抵抗上昇、くしゃみおよび鼻汁分泌は、例え
ば、花粉症(例、スギ花粉症、ヒノキ花粉症状など)、
アレルギー性鼻炎、上気道過敏症(例、鼻粘膜過敏症な
ど)などの症状として起こる。NO産生抑制作用を有す
る物質は、NO産生抑制作用を有する物質であれば、合
成化合物、発酵生産物、タンパク質、ペプチドなど何れ
の物質であってもよく、また公知化合物、新規化合物の
何れであってもよい。また、NO産生抑制のメカニズム
は問われないが、例えば、NO合成酵素を阻害すること
によってNO産生を抑制する物質が好ましく用いられ
る。NO産生抑制作用を有する物質としては、例えば、
N−ニトロ−L−アルギニン メチルエステル、N−ニ
トロ−L−アルギニン、メチルグアニジン、ジメチルグ
アニジン、アミノグアニジン、モノメチルアルギニン、
ニトロアルギニン、S−エチルイソチオ尿素、2−イミ
ノピペリジン、特開平8−41008号公報に記載の化
合物、特開平8−208654号公報に記載の化合物、
特開平8−310945号公報に記載の化合物、特開平
8−311028号公報に記載の化合物、特開平8−3
11050号公報に記載の化合物、特開平8−3332
58号公報に記載の化合物、特開平9−77668号公
報に記載の化合物、特開平9−132529号公報に記
載の化合物、特開平9−255589号公報に記載の化
合物、特開平10−1435号公報に記載の化合物、特
開平10−101671号公報に記載の化合物、特開平
10−114774号公報に記載の化合物、特開平10
−237044号公報に記載の化合物、特開平10−2
37097号公報に記載の化合物、特開平10−338
678号公報に記載の化合物、特開平11−29480
号公報に記載の化合物、特表平8−512318号公報
に記載の化合物、特表平11−501289号公報に記
載の化合物、特表平11−501327号公報に記載の
化合物、WO95/10266号公報に記載の化合物、
特許第2743121号公報に記載の化合物などのNO
産生酵素阻害物質が用いられ、特に、N−ニトロ−L−
アルギニン メチルエステルが好適である。これらのN
O産生抑制作用を有する物質は、特に、即時性の鼻腔抵
抗上昇に対して優れた抑制効果を発揮できる。
【0007】血管透過性抑制作用および血管拡張抑制作
用を有する物質は、血管透過性抑制作用および血管拡張
抑制作用を有する物質であれば、合成化合物、発酵生産
物、タンパク質、ペプチドなど何れの物質であってもよ
く、また公知化合物、新規化合物の何れであってもよ
い。血管透過性の抑制には、血管透過性の亢進に基づく
浮腫の抑制も含まれる。血管拡張抑制作用には、血管の
拡張を抑制する作用と拡張した血管を収縮する作用(血
管収縮作用)が含まれる。血管透過性抑制作用および血
管拡張抑制作用を有する物質は、特に、遅発性の鼻腔抵
抗上昇に対して優れた抑制効果を発揮できる。本発明の
抑制剤は、血管透過性抑制作用のみを有する物質と血管
拡張抑制作用のみを有する物質を配合することによって
使用することもできる。さらに、血管透過性抑制作用の
みを有する物質と血管拡張抑制作用のみを有する物質と
を併用することも可能である。また、本発明の抑制剤に
おいては、NO産生抑制作用を有する物質と血管透過性
抑制作用および血管拡張抑制作用を有する物質とを混合
して用いることもできるし、NO産生抑制作用、血管透
過性抑制作用および血管拡張抑制作用の3つの作用を有
する物質を用いることができる。
用を有する物質は、血管透過性抑制作用および血管拡張
抑制作用を有する物質であれば、合成化合物、発酵生産
物、タンパク質、ペプチドなど何れの物質であってもよ
く、また公知化合物、新規化合物の何れであってもよ
い。血管透過性の抑制には、血管透過性の亢進に基づく
浮腫の抑制も含まれる。血管拡張抑制作用には、血管の
拡張を抑制する作用と拡張した血管を収縮する作用(血
管収縮作用)が含まれる。血管透過性抑制作用および血
管拡張抑制作用を有する物質は、特に、遅発性の鼻腔抵
抗上昇に対して優れた抑制効果を発揮できる。本発明の
抑制剤は、血管透過性抑制作用のみを有する物質と血管
拡張抑制作用のみを有する物質を配合することによって
使用することもできる。さらに、血管透過性抑制作用の
みを有する物質と血管拡張抑制作用のみを有する物質と
を併用することも可能である。また、本発明の抑制剤に
おいては、NO産生抑制作用を有する物質と血管透過性
抑制作用および血管拡張抑制作用を有する物質とを混合
して用いることもできるし、NO産生抑制作用、血管透
過性抑制作用および血管拡張抑制作用の3つの作用を有
する物質を用いることができる。
【0008】本発明の抑制剤は、をそのままもしくは自
体公知の薬理学的に許容される担体などの非有効成分と
混合した医薬組成物〔例、錠剤(糖衣錠、フィルムコー
ティング錠を含む)、散剤、顆粒剤、カプセル剤(ソフ
トカプセル、マイクロカプセルを含む)、シロップ剤、
乳剤、懸濁剤、液剤、注射剤(例えば、皮下注射剤、皮
内注射剤、筋肉注射剤など)、坐剤、徐放剤など〕とし
て用いられる。例えば、注射剤は自体公知の方法、すな
わち、NO産生抑制作用を有する物質または(および)
血管透過性抑制作用・血管拡張抑制作用を有する物質を
そのままあるいは他の薬物と共に用いられる。注射用の
水溶液としては、例えば、生理食塩水、等張液などが用
いられ、必要に応じて下記に示した懸濁化剤などと併用
してもよい。油性液としては、例えば、ゴマ油、大豆油
などが用いられ、下記に示した溶解補助剤を併用しても
よい。調整された注射液は、通常適当なアンプルに充填
される。本発明の抑制剤の製造に用いられてもよい薬理
学的に許容される担体としては、製剤素材として慣用の
各種有機あるいは無機担体物質が用いられ、例えば、固
形製剤における賦形剤、滑沢剤、結合剤、崩壊剤;液状
製剤における溶剤、溶解補助剤、懸濁化剤、等張化剤、
緩衝剤、無痛化剤などが用いられる。また、必要に応じ
て、防腐剤、抗酸化剤、着色剤、甘味剤、吸着剤、湿潤
剤などの添加物を用いることもできる。
体公知の薬理学的に許容される担体などの非有効成分と
混合した医薬組成物〔例、錠剤(糖衣錠、フィルムコー
ティング錠を含む)、散剤、顆粒剤、カプセル剤(ソフ
トカプセル、マイクロカプセルを含む)、シロップ剤、
乳剤、懸濁剤、液剤、注射剤(例えば、皮下注射剤、皮
内注射剤、筋肉注射剤など)、坐剤、徐放剤など〕とし
て用いられる。例えば、注射剤は自体公知の方法、すな
わち、NO産生抑制作用を有する物質または(および)
血管透過性抑制作用・血管拡張抑制作用を有する物質を
そのままあるいは他の薬物と共に用いられる。注射用の
水溶液としては、例えば、生理食塩水、等張液などが用
いられ、必要に応じて下記に示した懸濁化剤などと併用
してもよい。油性液としては、例えば、ゴマ油、大豆油
などが用いられ、下記に示した溶解補助剤を併用しても
よい。調整された注射液は、通常適当なアンプルに充填
される。本発明の抑制剤の製造に用いられてもよい薬理
学的に許容される担体としては、製剤素材として慣用の
各種有機あるいは無機担体物質が用いられ、例えば、固
形製剤における賦形剤、滑沢剤、結合剤、崩壊剤;液状
製剤における溶剤、溶解補助剤、懸濁化剤、等張化剤、
緩衝剤、無痛化剤などが用いられる。また、必要に応じ
て、防腐剤、抗酸化剤、着色剤、甘味剤、吸着剤、湿潤
剤などの添加物を用いることもできる。
【0009】賦形剤としては、例えば、乳糖、白糖、D
−マンニトール、デンプン、コーンスターチ、結晶セル
ロース、軽質無水ケイ酸などが用いられる。滑沢剤とし
ては、例えば、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン
酸カルシウム、タルク、コロイドシリカなどが用いられ
る。結合剤としては、例えば、結晶セルロース、白糖、
D−マンニトール、デキストリン、ヒドロキシプロピル
セルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポ
リビニルピロリドン、デンプン、トウモロコシデンプ
ン、ショ糖、ゼラチン、メチルセルロース、カルボキシ
メチルセルロースナトリウムなどが用いられる。崩壊剤
としては、例えば、デンプン、カルボキシメチルセルロ
ース、カルボキシメチルセルロースカルシウム、カルメ
ロースナトリウム、クロスカルメロースナトリウム、カ
ルボキシメチルスターチナトリウム、L−ヒドロキシプ
ロピルセルロースなどが用いられる。溶剤としては、例
えば、注射用水、アルコール、プロピレングリコール、
マクロゴール、ゴマ油、トウモロコシ油などが用いられ
る。溶解補助剤としては、例えば、ポリエチレングリコ
ール、プロピレングリコール、D−マンニトール、安息
香酸ベンジル、エタノール、トリスアミノメタン、コレ
ステロール、トリエタノールアミン、炭酸ナトリウム、
クエン酸ナトリウムなどが用いられる。懸濁化剤として
は、例えば、ステアリルトリエタノールアミン、ラウリ
ル硫酸ナトリウム、ラウリルアミノプロピオン酸、レシ
チン、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、モ
ノステアリン酸グリセリンなどの界面活性剤;例えば、
ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カルボ
キシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロース、
ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロ
ース、ヒドロキシプロピルセルロースなどの親水性高分
子などが用いられる。等張化剤としては、例えば、ブド
ウ糖、D−ソルビトール、塩化ナトリウム、グリセリ
ン、D−マンニトールなどが用いられる。緩衝剤として
は、例えば、リン酸塩、酢酸塩、炭酸塩、クエン酸塩な
どの緩衝液などが用いられる。無痛化剤としては、例え
ば、ベンジルアルコールなどが用いられる。防腐剤とし
ては、例えば、パラオキシ安息香酸エステル類、クロロ
ブタノール、ベンジルアルコール、フェネチルアルコー
ル、デヒドロ酢酸、ソルビン酸などが用いられる。抗酸
化剤としては、例えば、亜硫酸塩、アスコルビン酸など
が用いられる。
−マンニトール、デンプン、コーンスターチ、結晶セル
ロース、軽質無水ケイ酸などが用いられる。滑沢剤とし
ては、例えば、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン
酸カルシウム、タルク、コロイドシリカなどが用いられ
る。結合剤としては、例えば、結晶セルロース、白糖、
D−マンニトール、デキストリン、ヒドロキシプロピル
セルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポ
リビニルピロリドン、デンプン、トウモロコシデンプ
ン、ショ糖、ゼラチン、メチルセルロース、カルボキシ
メチルセルロースナトリウムなどが用いられる。崩壊剤
としては、例えば、デンプン、カルボキシメチルセルロ
ース、カルボキシメチルセルロースカルシウム、カルメ
ロースナトリウム、クロスカルメロースナトリウム、カ
ルボキシメチルスターチナトリウム、L−ヒドロキシプ
ロピルセルロースなどが用いられる。溶剤としては、例
えば、注射用水、アルコール、プロピレングリコール、
マクロゴール、ゴマ油、トウモロコシ油などが用いられ
る。溶解補助剤としては、例えば、ポリエチレングリコ
ール、プロピレングリコール、D−マンニトール、安息
香酸ベンジル、エタノール、トリスアミノメタン、コレ
ステロール、トリエタノールアミン、炭酸ナトリウム、
クエン酸ナトリウムなどが用いられる。懸濁化剤として
は、例えば、ステアリルトリエタノールアミン、ラウリ
ル硫酸ナトリウム、ラウリルアミノプロピオン酸、レシ
チン、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、モ
ノステアリン酸グリセリンなどの界面活性剤;例えば、
ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カルボ
キシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロース、
ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロ
ース、ヒドロキシプロピルセルロースなどの親水性高分
子などが用いられる。等張化剤としては、例えば、ブド
ウ糖、D−ソルビトール、塩化ナトリウム、グリセリ
ン、D−マンニトールなどが用いられる。緩衝剤として
は、例えば、リン酸塩、酢酸塩、炭酸塩、クエン酸塩な
どの緩衝液などが用いられる。無痛化剤としては、例え
ば、ベンジルアルコールなどが用いられる。防腐剤とし
ては、例えば、パラオキシ安息香酸エステル類、クロロ
ブタノール、ベンジルアルコール、フェネチルアルコー
ル、デヒドロ酢酸、ソルビン酸などが用いられる。抗酸
化剤としては、例えば、亜硫酸塩、アスコルビン酸など
が用いられる。
【0010】本発明の抑制剤におけるNO産生抑制作用
を有する物質または血管透過性抑制作用・血管拡張抑制
作用を有する物質の含有量は、通常、製剤全体に対して
約0.1〜100重量%、好ましくは約0.1〜80重
量%である。本発明の鼻腔抵抗抑制剤における担体など
の非有効成分の含有量は、通常、製剤全体に対して約
0.1〜99.9重量%、好ましくは約0.1〜90重
量%である。本発明の抑制剤は、NO産生抑制作用を有
する物質または血管透過性抑制作用・血管拡張抑制作用
を有する物質の他に、鼻腔抵抗上昇、くしゃみ又は鼻汁
分泌を抑制する他の物質(例えば、(±)−7−(3,5,
6−トリメチル−1,4−ベンゾキノン−2−イル)−7
−フェニルヘプタン酸(セラトロダスト)などの遅発性
の鼻腔抵抗上昇を抑制する物質など)を含有していても
よい。本発明の抑制剤における他の鼻腔抵抗上昇等を抑
制する物質の含有量は、通常、製剤全体に対して約0.
1〜80重量%、好ましくは約0.1〜50重量%であ
る。本発明の抑制剤は、ヒトはもちろん、その他の哺乳
動物(例、マウス、ラット、モルモット、ウサギ、イ
ヌ、ネコ、ヒツジ、ウマ、ウシ、ブタ、サルなど)の2
相性の鼻腔抵抗上昇(例、鼻閉)、くしゃみ、鼻汁分泌
などの症状を抑制するために用いることができる。さら
には、本発明の抑制剤は、花粉症(例、スギ花粉症、ヒ
ノキ花粉症など)、アレルギー性鼻炎、上気道過敏症
(例、鼻粘膜過敏症など)などの予防・治療剤としても
使用することができる。本発明の抑制剤は、毒性が低
く、副作用も少ない。本発明の抑制剤の投与ルートは、
経口もしくは非経口(例、鼻粘膜等への局所投与・塗
布、直腸投与、静脈投与など)のいずれでもよい。投与
量は投与対象、投与ルート、症状などにより多少異なる
が、例えば、成人の患者(60kgとして)に対して鼻
腔抵抗上昇治療の目的で経口投与する場合、通常1回量
として約0.1mg/kg〜20mg/kg体重程度、好ましく
は0.1mg/kg〜10mg/kg体重程度を1日1〜2回程
度投与するのが好都合である。
を有する物質または血管透過性抑制作用・血管拡張抑制
作用を有する物質の含有量は、通常、製剤全体に対して
約0.1〜100重量%、好ましくは約0.1〜80重
量%である。本発明の鼻腔抵抗抑制剤における担体など
の非有効成分の含有量は、通常、製剤全体に対して約
0.1〜99.9重量%、好ましくは約0.1〜90重
量%である。本発明の抑制剤は、NO産生抑制作用を有
する物質または血管透過性抑制作用・血管拡張抑制作用
を有する物質の他に、鼻腔抵抗上昇、くしゃみ又は鼻汁
分泌を抑制する他の物質(例えば、(±)−7−(3,5,
6−トリメチル−1,4−ベンゾキノン−2−イル)−7
−フェニルヘプタン酸(セラトロダスト)などの遅発性
の鼻腔抵抗上昇を抑制する物質など)を含有していても
よい。本発明の抑制剤における他の鼻腔抵抗上昇等を抑
制する物質の含有量は、通常、製剤全体に対して約0.
1〜80重量%、好ましくは約0.1〜50重量%であ
る。本発明の抑制剤は、ヒトはもちろん、その他の哺乳
動物(例、マウス、ラット、モルモット、ウサギ、イ
ヌ、ネコ、ヒツジ、ウマ、ウシ、ブタ、サルなど)の2
相性の鼻腔抵抗上昇(例、鼻閉)、くしゃみ、鼻汁分泌
などの症状を抑制するために用いることができる。さら
には、本発明の抑制剤は、花粉症(例、スギ花粉症、ヒ
ノキ花粉症など)、アレルギー性鼻炎、上気道過敏症
(例、鼻粘膜過敏症など)などの予防・治療剤としても
使用することができる。本発明の抑制剤は、毒性が低
く、副作用も少ない。本発明の抑制剤の投与ルートは、
経口もしくは非経口(例、鼻粘膜等への局所投与・塗
布、直腸投与、静脈投与など)のいずれでもよい。投与
量は投与対象、投与ルート、症状などにより多少異なる
が、例えば、成人の患者(60kgとして)に対して鼻
腔抵抗上昇治療の目的で経口投与する場合、通常1回量
として約0.1mg/kg〜20mg/kg体重程度、好ましく
は0.1mg/kg〜10mg/kg体重程度を1日1〜2回程
度投与するのが好都合である。
【0011】本発明の鼻腔抵抗上昇、くしゃみ又は鼻汁
分泌の抑制作用を有する物質は、鼻腔抵抗上昇、くしゃ
み又は鼻汁分泌の症状を示す非ヒト哺乳動物に対する試
験化合物の一酸化窒素産生、血管透過性または(およ
び)血管拡張の抑制作用を測定することを特徴とするス
クリーニング方法を用いて得ることができる。より具体
的には、該物質は、(1)鼻腔抵抗上昇、くしゃみ又は
鼻汁分泌の症状を示す非ヒト哺乳動物に対して試験化合
物を投与した後、該非ヒト哺乳動物における一酸化窒素
産生、血管透過性または(および)血管拡張の変化を測
定することを特徴とするスクリーニング方法、または
(2)試験化合物を投与した非ヒト哺乳動物に鼻腔抵抗
上昇、くしゃみ又は鼻汁分泌の症状を惹起させた後、非
ヒト哺乳動物における一酸化窒素産生、血管透過性また
は(および)血管拡張の変化を測定することを特徴とす
るスクリーニング方法を用いて得ることができる。
分泌の抑制作用を有する物質は、鼻腔抵抗上昇、くしゃ
み又は鼻汁分泌の症状を示す非ヒト哺乳動物に対する試
験化合物の一酸化窒素産生、血管透過性または(およ
び)血管拡張の抑制作用を測定することを特徴とするス
クリーニング方法を用いて得ることができる。より具体
的には、該物質は、(1)鼻腔抵抗上昇、くしゃみ又は
鼻汁分泌の症状を示す非ヒト哺乳動物に対して試験化合
物を投与した後、該非ヒト哺乳動物における一酸化窒素
産生、血管透過性または(および)血管拡張の変化を測
定することを特徴とするスクリーニング方法、または
(2)試験化合物を投与した非ヒト哺乳動物に鼻腔抵抗
上昇、くしゃみ又は鼻汁分泌の症状を惹起させた後、非
ヒト哺乳動物における一酸化窒素産生、血管透過性また
は(および)血管拡張の変化を測定することを特徴とす
るスクリーニング方法を用いて得ることができる。
【0012】該非ヒト哺乳動物としては、前記の哺乳動
物のうちヒトを除いた動物が用いられるが、なかでもモ
ルモットが好適である。試験化合物としては、例えば、
ペプチド、タンパク、非ペプチド性化合物、合成化合
物、発酵生産物、細胞抽出液、植物抽出液、動物組織抽
出液、血漿などが挙げられ、これら化合物は新規な化合
物であってもよいし、公知の化合物であってもよい。非
ヒト哺乳動物の鼻腔抵抗を上昇させるには、日本アレル
ギー学会春季臨床大会(1997年5月)、日本アレル
ギー学会総会(1997年10月)、日本薬理学会近畿
部会(1997年11月)および日本アレルギー学会春
季臨床大会(1998年4月)で発表された報告、およ
びジャパニーズ ジャーナル オブ ファーマコロジー(J
pn. J. Pharmacol.)、75巻、243−251頁、1
997年)に記載の方法に準じて行うことができる。上
記のスクリーニング方法において、非ヒト哺乳動物に対
する試験化合物の投与は、鼻腔抵抗上昇、くしゃみ又は
鼻汁分泌の症状を示す前または後の何れであってもよ
い。例えば、非ヒト哺乳動物を花粉抽出物(例、スギ
花粉抽出物)および水酸化アルミニウムで感作させた
後、花粉(例、スギ花粉)を吸入させることによって鼻
腔抵抗上昇、くしゃみ又は鼻汁分泌の症状を惹起した
後、非ヒト哺乳動物に投与する方法、花粉抽出物
(例、スギ花粉抽出物)および水酸化アルミニウムで感
作させた非ヒト哺乳動物に試験化合物を投与した後、花
粉(例、スギ花粉)を吸入させることによって鼻腔抵抗
上昇、くしゃみ又は鼻汁分泌の症状を惹起させる方法な
どが用いられる。特に、の場合、感作と吸入を繰り返
すことが好ましい。より具体的には、試験例1に記載の
方法に従って非ヒト哺乳動物に鼻腔抵抗上昇、くしゃみ
又は鼻汁分泌の症状を惹起させることができる。一酸化
窒素産生、血管透過性または血管拡張の変化の測定は、
自体公知あるいはそれに準じる方法に従って行うことが
できる。例えば、一酸化窒素産生は特開平10−816
22号公報に記載されている方法によって、血管拡張は
顕微鏡による観察によって測定することができる。鼻腔
抵抗上昇の測定は、上記した文献あるいはそれに準じる
方法に従って行うことができる。例えば、反応惹起後の
呼吸機能の経時的変化は、two-chambereddouble-flow p
lethysmograph法を利用した多機能呼吸測定装置(Pulmo
s-1,MIPS)を用い、特異的気道抵抗(sRaw)を指
標として測定することができ、具体的には、試験例1に
記載の方法に準じて測定することができる。また、くし
ゃみや鼻汁分泌は、視覚観察によって測定することがで
きる。このように上記のスクリーニング方法を用いて、
一酸化窒素産生,血管透過性または血管拡張を抑制する
物質や、鼻腔抵抗上昇,くしゃみ又は鼻汁分泌を抑制す
る物質を医薬候補化合物として選択することができる。
指標とする抑制率は特に限定されないが、例えば、約1
0%、好ましくは約20%、さらに好ましくは約50%
の抑制率を指標とすることができる。
物のうちヒトを除いた動物が用いられるが、なかでもモ
ルモットが好適である。試験化合物としては、例えば、
ペプチド、タンパク、非ペプチド性化合物、合成化合
物、発酵生産物、細胞抽出液、植物抽出液、動物組織抽
出液、血漿などが挙げられ、これら化合物は新規な化合
物であってもよいし、公知の化合物であってもよい。非
ヒト哺乳動物の鼻腔抵抗を上昇させるには、日本アレル
ギー学会春季臨床大会(1997年5月)、日本アレル
ギー学会総会(1997年10月)、日本薬理学会近畿
部会(1997年11月)および日本アレルギー学会春
季臨床大会(1998年4月)で発表された報告、およ
びジャパニーズ ジャーナル オブ ファーマコロジー(J
pn. J. Pharmacol.)、75巻、243−251頁、1
997年)に記載の方法に準じて行うことができる。上
記のスクリーニング方法において、非ヒト哺乳動物に対
する試験化合物の投与は、鼻腔抵抗上昇、くしゃみ又は
鼻汁分泌の症状を示す前または後の何れであってもよ
い。例えば、非ヒト哺乳動物を花粉抽出物(例、スギ
花粉抽出物)および水酸化アルミニウムで感作させた
後、花粉(例、スギ花粉)を吸入させることによって鼻
腔抵抗上昇、くしゃみ又は鼻汁分泌の症状を惹起した
後、非ヒト哺乳動物に投与する方法、花粉抽出物
(例、スギ花粉抽出物)および水酸化アルミニウムで感
作させた非ヒト哺乳動物に試験化合物を投与した後、花
粉(例、スギ花粉)を吸入させることによって鼻腔抵抗
上昇、くしゃみ又は鼻汁分泌の症状を惹起させる方法な
どが用いられる。特に、の場合、感作と吸入を繰り返
すことが好ましい。より具体的には、試験例1に記載の
方法に従って非ヒト哺乳動物に鼻腔抵抗上昇、くしゃみ
又は鼻汁分泌の症状を惹起させることができる。一酸化
窒素産生、血管透過性または血管拡張の変化の測定は、
自体公知あるいはそれに準じる方法に従って行うことが
できる。例えば、一酸化窒素産生は特開平10−816
22号公報に記載されている方法によって、血管拡張は
顕微鏡による観察によって測定することができる。鼻腔
抵抗上昇の測定は、上記した文献あるいはそれに準じる
方法に従って行うことができる。例えば、反応惹起後の
呼吸機能の経時的変化は、two-chambereddouble-flow p
lethysmograph法を利用した多機能呼吸測定装置(Pulmo
s-1,MIPS)を用い、特異的気道抵抗(sRaw)を指
標として測定することができ、具体的には、試験例1に
記載の方法に準じて測定することができる。また、くし
ゃみや鼻汁分泌は、視覚観察によって測定することがで
きる。このように上記のスクリーニング方法を用いて、
一酸化窒素産生,血管透過性または血管拡張を抑制する
物質や、鼻腔抵抗上昇,くしゃみ又は鼻汁分泌を抑制す
る物質を医薬候補化合物として選択することができる。
指標とする抑制率は特に限定されないが、例えば、約1
0%、好ましくは約20%、さらに好ましくは約50%
の抑制率を指標とすることができる。
【0013】上記のスクリーニング方法を用いて得られ
る物質は、上記した試験化合物から選ばれる化合物であ
り、NO産生抑制作用、血管透過性抑制作用または(お
よび)血管拡張抑制作用を有するので、安全で低毒性な
NO産生抑制剤、血管透過性抑制剤、血管拡張抑制剤、
鼻腔抵抗上昇抑制剤、くしゃみ抑制剤、鼻汁分泌抑制剤
などの医薬のために使用することができる。さらには、
花粉症(例、スギ花粉症、ヒノキ花粉症など)、アレル
ギー性鼻炎、上気道過敏症(例、鼻粘膜過敏症など)の
予防・治療剤のために使用することができる。上記スク
リーニング方法で得られた物質は塩を形成していてもよ
く、該物質の塩としては、生理学的に許容される酸
(例、無機酸、有機酸)または塩(例、アルカリ金属)
などとの塩が用いられ、とりわけ生理学的に許容される
酸付加塩が好ましい。この様な塩としては、例えば、無
機酸(例えば、塩酸、リン酸、臭化水素酸、硫酸)との
塩、あるいは有機酸(例えば、酢酸、ギ酸、プロピオン
酸、フマル酸、マレイン酸、コハク酸、酒石酸、クエン
酸、リンゴ酸、蓚酸、安息香酸、メタンスルホン酸、ベ
ンゼンスルホン酸)との塩などが用いられる。また、本
発明のスクリーニングで得られた物質の他、該物質から
誘導される化合物(例、化学修飾体など)やそれらのプ
ロドラッグも上記の医薬として用いることができる。こ
れらの物質は、前記した本発明の抑制剤と同様にして製
剤化し、使用することができる。
る物質は、上記した試験化合物から選ばれる化合物であ
り、NO産生抑制作用、血管透過性抑制作用または(お
よび)血管拡張抑制作用を有するので、安全で低毒性な
NO産生抑制剤、血管透過性抑制剤、血管拡張抑制剤、
鼻腔抵抗上昇抑制剤、くしゃみ抑制剤、鼻汁分泌抑制剤
などの医薬のために使用することができる。さらには、
花粉症(例、スギ花粉症、ヒノキ花粉症など)、アレル
ギー性鼻炎、上気道過敏症(例、鼻粘膜過敏症など)の
予防・治療剤のために使用することができる。上記スク
リーニング方法で得られた物質は塩を形成していてもよ
く、該物質の塩としては、生理学的に許容される酸
(例、無機酸、有機酸)または塩(例、アルカリ金属)
などとの塩が用いられ、とりわけ生理学的に許容される
酸付加塩が好ましい。この様な塩としては、例えば、無
機酸(例えば、塩酸、リン酸、臭化水素酸、硫酸)との
塩、あるいは有機酸(例えば、酢酸、ギ酸、プロピオン
酸、フマル酸、マレイン酸、コハク酸、酒石酸、クエン
酸、リンゴ酸、蓚酸、安息香酸、メタンスルホン酸、ベ
ンゼンスルホン酸)との塩などが用いられる。また、本
発明のスクリーニングで得られた物質の他、該物質から
誘導される化合物(例、化学修飾体など)やそれらのプ
ロドラッグも上記の医薬として用いることができる。こ
れらの物質は、前記した本発明の抑制剤と同様にして製
剤化し、使用することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、実施例および試験例を示し
て本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれらに
限定されるものではない。
て本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれらに
限定されるものではない。
【実施例】実施例1 錠剤の製造 40mgの有効成分を含有する錠剤を常法により製造し
た。40mg錠の組成の組成を以下に示す。 N−ニトロ−L−アルギニン メチルエステル 40.0mg ヒドロキシプロピルセルロース 3.6mg ステアリン酸マグネシウム 0.4mg トウモロコシデンプン 18.0mg 乳糖 58.0mg 合 計 120.0mg
た。40mg錠の組成の組成を以下に示す。 N−ニトロ−L−アルギニン メチルエステル 40.0mg ヒドロキシプロピルセルロース 3.6mg ステアリン酸マグネシウム 0.4mg トウモロコシデンプン 18.0mg 乳糖 58.0mg 合 計 120.0mg
【0015】実施例2 錠剤の製造 80mgの有効成分を含有する錠剤を常法により製造し
た。80mg錠の組成を以下に示す。 N−ニトロ−L−アルギニン メチルエステル 80.0mg ヒドロキシプロピルセルロース 5.0mg ステアリン酸マグネシウム 0.5mg トウモロコシデンプン 24.5mg 乳糖 50.0mg 合 計 160.0mg
た。80mg錠の組成を以下に示す。 N−ニトロ−L−アルギニン メチルエステル 80.0mg ヒドロキシプロピルセルロース 5.0mg ステアリン酸マグネシウム 0.5mg トウモロコシデンプン 24.5mg 乳糖 50.0mg 合 計 160.0mg
【0016】実施例3 顆粒剤の製造 有効成分(10%)を含有する顆粒剤を常法により製造
した。10%顆粒剤の組成を以下に示す。 N−ニトロ−L−アルギニン メチルエステル 100.0mg ヒドロキシプロピルセルロース 30.0mg カルメロースカルシウム 30.0mg タルク 10.0mg ポロクサマー188 20.0mg 結晶セルロース 70.0mg トウモロコシデンプン 300.0mg 乳糖 440.0mg 合 計 1000.0mg
した。10%顆粒剤の組成を以下に示す。 N−ニトロ−L−アルギニン メチルエステル 100.0mg ヒドロキシプロピルセルロース 30.0mg カルメロースカルシウム 30.0mg タルク 10.0mg ポロクサマー188 20.0mg 結晶セルロース 70.0mg トウモロコシデンプン 300.0mg 乳糖 440.0mg 合 計 1000.0mg
【0017】参考例1 鼻閉抵抗上昇モルモットの作成 鼻閉抵抗上昇モルモットは、日本アレルギー学会春季臨
床大会(1997年5月)、日本アレルギー学会総会
(1997年10月)、日本薬理学会近畿部会(199
7年11月)および日本アレルギー学会春季臨床大会
(1998年4月)で発表された報告、およびジャパニ
ーズ ジャーナル オブ ファーマコロジー(Jpn. J. Pha
rmacol.)、75巻、243−251頁、1997年)
に記載の方法に準じて作成することができる。
床大会(1997年5月)、日本アレルギー学会総会
(1997年10月)、日本薬理学会近畿部会(199
7年11月)および日本アレルギー学会春季臨床大会
(1998年4月)で発表された報告、およびジャパニ
ーズ ジャーナル オブ ファーマコロジー(Jpn. J. Pha
rmacol.)、75巻、243−251頁、1997年)
に記載の方法に準じて作成することができる。
【0018】試験例1 鼻閉抵抗上昇に及ぼすNO合成
酵素阻害物質の効果 Std:Hartley系雄性モルモット(日本エスエルシー、静
岡、体重201−205g)の両鼻粘膜に1日2回、7
日間連日、スギ花粉抽出物0.3μgおよび水酸化アル
ミニウム0.3mgを点鼻した。なお、鼻粘膜局所にお
ける抗原滞留時間を可及的に延長させるため、いずれの
感作前においても超音波ネブライザー(NE−U12、
オムロン)によって発生させた4%リドカインのミスト
を自発呼吸下のモルモットに2分間吸入させ鼻粘膜上皮
細胞の繊毛運動を抑制した。最終感作1週間後より、1
週間に1回の割合で合計13回スギ花粉を吸入させた。
すなわち、片側を25μm粒径のナイロンメッシュで覆
った円筒状のプラスチック容器にスギ花粉粒子3mgを
添加し、本容器の開放口側を自発呼吸下のモルモットの
一側鼻孔部にあてがい、反対側鼻孔を閉塞した条件下で
1分間吸入させ、この操作を片側鼻孔ずつ両鼻孔につい
て行った。なお、本法によりスギ花粉は容器に添加した
量の約60%、すなわち両鼻孔で3.6mg/モルモッ
トが吸入されるとともに、この吸入された花粉の99.
99%が上気道に捕捉される。そして、7回目のスギ花
粉吸入により反応惹起した場合の鼻腔抵抗の上昇に及ぼ
すNO合成酵素阻害物質:N−ニトロ−L−アルギニン
メチルエステルの影響を経時的に調べた。反応惹起後
の呼吸機能の経時的変化は、two-chambered double-flo
w plethysmograph法を利用した多機能呼吸測定装置(Pu
lmos-1,MIPS)を用い、特異的気道抵抗(sRaw)を
指標として測定した。なお、モルモットを測定日の3日
前から連日呼吸機能測定用チャンバーに5分間セット
し、測定操作に馴化させた。N−ニトロ−L−アルギニ
ン メチルエステルはスギ花粉吸入による反応惹起15
分前に10mg/kgを静脈内投与した。結果を図1に
示した。 鼻腔抵抗(sRawと称する場合もある)の変化はスギ
花粉吸入前のsRaw値からの差で示し、即時性の鼻腔
抵抗および遅発性の鼻腔抵抗の上昇に対するN−ニトロ
−L−アルギニン メチルエステルの作用は、スギ花粉
吸入誘発0〜3時間後および3〜10時間後のsRaw
変化曲線下面積(AUC)をそれぞれ算出することによ
り評価した。図1から明らかなように、N−ニトロ−L
−アルギニン メチルエステル無処理下で、感作モルモ
ットをスギ花粉で惹起した場合、惹起1時間後をピーク
とした鼻腔抵抗の上昇(即時性の鼻閉)と4時間後をピ
ークとした鼻腔抵抗の上昇(遅発性の鼻閉)が認められ
た(図1の黒丸印)。一方、N−ニトロ−L−アルギニ
ン メチルエステル処理下で、感作モルモットをスギ花
粉で惹起した場合、即時性の鼻閉はほとんど抑制され、
遅発性の鼻閉も約50%抑制された(図1の黒三角
印)。なお、対照とした非感作−N−ニトロ−L−アル
ギニン メチルエステル無処理−非惹起群(図1の白丸
印)および非感作−N−ニトロ−L−アルギニン メチ
ルエステル処理−非惹起群(図1の白三角印)では、鼻
腔抵抗に大きな変動は見られなかった。この結果から、
NO産生抑制物質であるN−ニトロ−L−アルギニン
メチルエステルは、鼻腔抵抗上昇、特に即時性の鼻腔抵
抗上昇に対して、優れた予防・治療を有することが分か
った。
酵素阻害物質の効果 Std:Hartley系雄性モルモット(日本エスエルシー、静
岡、体重201−205g)の両鼻粘膜に1日2回、7
日間連日、スギ花粉抽出物0.3μgおよび水酸化アル
ミニウム0.3mgを点鼻した。なお、鼻粘膜局所にお
ける抗原滞留時間を可及的に延長させるため、いずれの
感作前においても超音波ネブライザー(NE−U12、
オムロン)によって発生させた4%リドカインのミスト
を自発呼吸下のモルモットに2分間吸入させ鼻粘膜上皮
細胞の繊毛運動を抑制した。最終感作1週間後より、1
週間に1回の割合で合計13回スギ花粉を吸入させた。
すなわち、片側を25μm粒径のナイロンメッシュで覆
った円筒状のプラスチック容器にスギ花粉粒子3mgを
添加し、本容器の開放口側を自発呼吸下のモルモットの
一側鼻孔部にあてがい、反対側鼻孔を閉塞した条件下で
1分間吸入させ、この操作を片側鼻孔ずつ両鼻孔につい
て行った。なお、本法によりスギ花粉は容器に添加した
量の約60%、すなわち両鼻孔で3.6mg/モルモッ
トが吸入されるとともに、この吸入された花粉の99.
99%が上気道に捕捉される。そして、7回目のスギ花
粉吸入により反応惹起した場合の鼻腔抵抗の上昇に及ぼ
すNO合成酵素阻害物質:N−ニトロ−L−アルギニン
メチルエステルの影響を経時的に調べた。反応惹起後
の呼吸機能の経時的変化は、two-chambered double-flo
w plethysmograph法を利用した多機能呼吸測定装置(Pu
lmos-1,MIPS)を用い、特異的気道抵抗(sRaw)を
指標として測定した。なお、モルモットを測定日の3日
前から連日呼吸機能測定用チャンバーに5分間セット
し、測定操作に馴化させた。N−ニトロ−L−アルギニ
ン メチルエステルはスギ花粉吸入による反応惹起15
分前に10mg/kgを静脈内投与した。結果を図1に
示した。 鼻腔抵抗(sRawと称する場合もある)の変化はスギ
花粉吸入前のsRaw値からの差で示し、即時性の鼻腔
抵抗および遅発性の鼻腔抵抗の上昇に対するN−ニトロ
−L−アルギニン メチルエステルの作用は、スギ花粉
吸入誘発0〜3時間後および3〜10時間後のsRaw
変化曲線下面積(AUC)をそれぞれ算出することによ
り評価した。図1から明らかなように、N−ニトロ−L
−アルギニン メチルエステル無処理下で、感作モルモ
ットをスギ花粉で惹起した場合、惹起1時間後をピーク
とした鼻腔抵抗の上昇(即時性の鼻閉)と4時間後をピ
ークとした鼻腔抵抗の上昇(遅発性の鼻閉)が認められ
た(図1の黒丸印)。一方、N−ニトロ−L−アルギニ
ン メチルエステル処理下で、感作モルモットをスギ花
粉で惹起した場合、即時性の鼻閉はほとんど抑制され、
遅発性の鼻閉も約50%抑制された(図1の黒三角
印)。なお、対照とした非感作−N−ニトロ−L−アル
ギニン メチルエステル無処理−非惹起群(図1の白丸
印)および非感作−N−ニトロ−L−アルギニン メチ
ルエステル処理−非惹起群(図1の白三角印)では、鼻
腔抵抗に大きな変動は見られなかった。この結果から、
NO産生抑制物質であるN−ニトロ−L−アルギニン
メチルエステルは、鼻腔抵抗上昇、特に即時性の鼻腔抵
抗上昇に対して、優れた予防・治療を有することが分か
った。
【0019】試験例2 鼻腔抵抗上昇に対する血管拡張
抑制物質の効果 スギ花粉によるモルモットの反応惹起および呼吸機能の
測定は、試験例1と同様にして行った。そして、スギ花
粉吸入による反応惹起後1時間および4時間後の鼻腔抵
抗の上昇に及ぼすナファゾリンの影響を調べた。スギ花
粉吸入による反応惹起後1時間および4時間後のそれぞ
れ5分前に0.1mg/kgのナファゾリンを静脈内投
与した。ナファゾリン投与の場合、スギ花粉吸入による
反応惹起後1時間の即時性の鼻腔抵抗上昇は、ナファゾ
リン非投与の場合を1とすると、約0.15程度に抑制
された。この結果からは、鼻腔抵抗上昇は血管拡張によ
るものと推察されがちである。しかしながら、非感作で
ナファゾリンを投与した場合には、鼻腔抵抗は−0.3
程度に低下したことから、非感作−惹起−ナファゾリン
処理の場合の鼻腔抵抗と感作−惹起−ナファゾリン処理
の場合の鼻腔抵抗の差が、血管透過性亢進(すなわち浮
腫)に基づく鼻腔抵抗の上昇となる。よって、即時性の
鼻腔抵抗上昇の約40%が血管透過性による浮腫、約6
0%が血管拡張によるものと考えられる。また同様に、
スギ花粉吸入による反応惹起後4時間の遅発性の鼻腔抵
抗上昇に対するナファゾリン投与の効果を調べた。ナフ
ァゾリン投与の場合、スギ花粉吸入による反応惹起後4
時間の遅発性の鼻腔抵抗上昇は、ナファゾリン非投与の
場合を1とすると、約0.45程度に抑制された。しか
しながら、非感作でナファゾリンを投与した場合には、
鼻腔抵抗は−0.25程度に低下したことから、遅発性
の鼻腔抵抗上昇の約70%が血管透過性による浮腫、約
30%が血管拡張によるものと考えられる。
抑制物質の効果 スギ花粉によるモルモットの反応惹起および呼吸機能の
測定は、試験例1と同様にして行った。そして、スギ花
粉吸入による反応惹起後1時間および4時間後の鼻腔抵
抗の上昇に及ぼすナファゾリンの影響を調べた。スギ花
粉吸入による反応惹起後1時間および4時間後のそれぞ
れ5分前に0.1mg/kgのナファゾリンを静脈内投
与した。ナファゾリン投与の場合、スギ花粉吸入による
反応惹起後1時間の即時性の鼻腔抵抗上昇は、ナファゾ
リン非投与の場合を1とすると、約0.15程度に抑制
された。この結果からは、鼻腔抵抗上昇は血管拡張によ
るものと推察されがちである。しかしながら、非感作で
ナファゾリンを投与した場合には、鼻腔抵抗は−0.3
程度に低下したことから、非感作−惹起−ナファゾリン
処理の場合の鼻腔抵抗と感作−惹起−ナファゾリン処理
の場合の鼻腔抵抗の差が、血管透過性亢進(すなわち浮
腫)に基づく鼻腔抵抗の上昇となる。よって、即時性の
鼻腔抵抗上昇の約40%が血管透過性による浮腫、約6
0%が血管拡張によるものと考えられる。また同様に、
スギ花粉吸入による反応惹起後4時間の遅発性の鼻腔抵
抗上昇に対するナファゾリン投与の効果を調べた。ナフ
ァゾリン投与の場合、スギ花粉吸入による反応惹起後4
時間の遅発性の鼻腔抵抗上昇は、ナファゾリン非投与の
場合を1とすると、約0.45程度に抑制された。しか
しながら、非感作でナファゾリンを投与した場合には、
鼻腔抵抗は−0.25程度に低下したことから、遅発性
の鼻腔抵抗上昇の約70%が血管透過性による浮腫、約
30%が血管拡張によるものと考えられる。
【0020】試験例3 鼻閉抵抗上昇に及ぼすセラトロ
ダストの効果 スギ花粉によるモルモットの反応惹起および呼吸機能の
測定は、試験例1と同様にして行った。そして、7回目
のスギ花粉吸入により反応惹起した場合の鼻腔抵抗の上
昇に及ぼすセラトロダストの影響を経時的に調べた。セ
ラトロダストはスギ花粉吸入による反応惹起1時間前に
3または30mg/kgを静脈内投与した。結果を図2
および表1に示した。
ダストの効果 スギ花粉によるモルモットの反応惹起および呼吸機能の
測定は、試験例1と同様にして行った。そして、7回目
のスギ花粉吸入により反応惹起した場合の鼻腔抵抗の上
昇に及ぼすセラトロダストの影響を経時的に調べた。セ
ラトロダストはスギ花粉吸入による反応惹起1時間前に
3または30mg/kgを静脈内投与した。結果を図2
および表1に示した。
【表1】
【0021】抗原(スギ花粉)感作−惹起群において、
13回目のスギ花粉吸入誘発により惹起2時間後および
4時間後をピークとする2相性の鼻腔抵抗の上昇が観察
されたが、図2および表1から明らかなように、セラト
ロダスト(3または30mg/kg)のスギ花粉吸入惹
起1時間前経口投与は、遅発性の鼻腔抵抗の上昇に対し
て抑制作用を示し、その抑制率はそれぞれ37および6
3%であった。なお、非感作−惹起群、セラトロダスト
3mg/kg投与群およびセラトロダスト30mg/k
g投与群のスギ花粉惹起前の鼻腔抵抗は、スギ花粉感作
−惹起群と比較して統計的な差は認められなかった。こ
の結果から、セラトロダストは、鼻腔抵抗上昇、特に遅
発性の鼻腔抵抗上昇に対して、優れた予防・治療を有す
ることが分かった。
13回目のスギ花粉吸入誘発により惹起2時間後および
4時間後をピークとする2相性の鼻腔抵抗の上昇が観察
されたが、図2および表1から明らかなように、セラト
ロダスト(3または30mg/kg)のスギ花粉吸入惹
起1時間前経口投与は、遅発性の鼻腔抵抗の上昇に対し
て抑制作用を示し、その抑制率はそれぞれ37および6
3%であった。なお、非感作−惹起群、セラトロダスト
3mg/kg投与群およびセラトロダスト30mg/k
g投与群のスギ花粉惹起前の鼻腔抵抗は、スギ花粉感作
−惹起群と比較して統計的な差は認められなかった。こ
の結果から、セラトロダストは、鼻腔抵抗上昇、特に遅
発性の鼻腔抵抗上昇に対して、優れた予防・治療を有す
ることが分かった。
【0022】
【発明の効果】NO産生抑制作用を有する物質または血
管透過性抑制作用・血管拡張抑制作用を有する物質を含
有する医薬組成物は、鼻腔抵抗上昇、くしゃみ又は鼻汁
分泌に対して優れた抑制効果を発揮できる。
管透過性抑制作用・血管拡張抑制作用を有する物質を含
有する医薬組成物は、鼻腔抵抗上昇、くしゃみ又は鼻汁
分泌に対して優れた抑制効果を発揮できる。
【0023】
【図1】鼻閉抵抗上昇に対するNO合成阻害物質:N−
ニトロ−L−アルギニンメチルエステルの影響を経時的
に調べた結果を示す。横軸はスギ花粉吸入後からの経過
時間を示す。縦軸は鼻腔抵抗を示す。黒丸印はN−ニト
ロ−L−アルギニン メチルエステル無処理下で、感作
モルモットをスギ花粉で惹起した場合の鼻腔抵抗の上昇
を示す。黒三角印はN−ニトロ−L−アルギニン メチ
ルエステル処理下で、感作モルモットをスギ花粉で惹起
した場合の鼻腔抵抗上昇を示す。白丸印は非感作−N−
ニトロ−L−アルギニン メチルエステル無処理−非惹
起群の鼻腔抵抗上昇を示す。白三角印は非感作−N−ニ
トロ−L−アルギニン メチルエステル処理−非惹起群
の鼻腔抵抗上昇を示す。
ニトロ−L−アルギニンメチルエステルの影響を経時的
に調べた結果を示す。横軸はスギ花粉吸入後からの経過
時間を示す。縦軸は鼻腔抵抗を示す。黒丸印はN−ニト
ロ−L−アルギニン メチルエステル無処理下で、感作
モルモットをスギ花粉で惹起した場合の鼻腔抵抗の上昇
を示す。黒三角印はN−ニトロ−L−アルギニン メチ
ルエステル処理下で、感作モルモットをスギ花粉で惹起
した場合の鼻腔抵抗上昇を示す。白丸印は非感作−N−
ニトロ−L−アルギニン メチルエステル無処理−非惹
起群の鼻腔抵抗上昇を示す。白三角印は非感作−N−ニ
トロ−L−アルギニン メチルエステル処理−非惹起群
の鼻腔抵抗上昇を示す。
【図2】鼻閉抵抗上昇に対するセラトロダストの影響を
経時的に調べた結果を示す。横軸はスギ花粉吸入惹起後
からの経過時間を示す。縦軸は鼻腔抵抗を示す。白丸印
は非感作−セラトロダスト無処理−スギ花粉惹起群の鼻
腔抵抗上昇を示す。黒丸印は5%アラビアガム処理下
で、感作モルモットをスギ花粉で惹起した場合の鼻腔抵
抗上昇を示す。白三角印は3mg/kgセラトロダスト
処理下で、感作モルモットをスギ花粉で惹起した場合の
鼻腔抵抗上昇を示す。白四角印は30mg/kgセラト
ロダスト処理下で、感作モルモットをスギ花粉で惹起し
た場合の鼻腔抵抗上昇を示す。データは各群8〜10匹
の動物の平均±標準誤差を示す。 *P<0.05,**P<0.01:非感作−惹起群v
sアラビアゴム投与群(Bonferroni補正付きStudent's
t検定)。
経時的に調べた結果を示す。横軸はスギ花粉吸入惹起後
からの経過時間を示す。縦軸は鼻腔抵抗を示す。白丸印
は非感作−セラトロダスト無処理−スギ花粉惹起群の鼻
腔抵抗上昇を示す。黒丸印は5%アラビアガム処理下
で、感作モルモットをスギ花粉で惹起した場合の鼻腔抵
抗上昇を示す。白三角印は3mg/kgセラトロダスト
処理下で、感作モルモットをスギ花粉で惹起した場合の
鼻腔抵抗上昇を示す。白四角印は30mg/kgセラト
ロダスト処理下で、感作モルモットをスギ花粉で惹起し
た場合の鼻腔抵抗上昇を示す。データは各群8〜10匹
の動物の平均±標準誤差を示す。 *P<0.05,**P<0.01:非感作−惹起群v
sアラビアゴム投与群(Bonferroni補正付きStudent's
t検定)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C084 AA17 NA05 NA12 ZA362 ZA592 ZB132 ZC412 4C206 AA01 AA02 HA32 MA01 ZA36 ZA59 ZB13
Claims (8)
- 【請求項1】一酸化窒素産生抑制作用を有する物質を含
有してなる鼻腔抵抗上昇、くしゃみ又は鼻汁分泌の抑制
剤。 - 【請求項2】血管透過性抑制作用および血管拡張抑制作
用を有する物質を含有してなる鼻腔抵抗上昇、くしゃみ
又は鼻汁分泌の抑制剤。 - 【請求項3】花粉症の予防・治療剤である請求項1また
は2記載の剤。 - 【請求項4】上気道過敏症の予防・治療剤である請求項
1または2記載の剤。 - 【請求項5】即時性の鼻腔抵抗上昇の抑制剤である請求
項1記載の剤。 - 【請求項6】遅発性の鼻腔抵抗上昇の抑制剤である請求
項2記載の剤。 - 【請求項7】鼻腔抵抗上昇、くしゃみ又は鼻汁分泌の症
状を示す非ヒト哺乳動物に対する試験化合物の一酸化窒
素産生、血管透過性または(および)血管拡張の抑制作
用を測定することを特徴とするスクリーニング方法で得
られる一酸化窒素産生抑制作用、血管透過性抑制作用ま
たは血管拡張抑制作用を有する物質。 - 【請求項8】鼻腔抵抗上昇、くしゃみ又は鼻汁分泌の症
状を示す非ヒト哺乳動物に対する試験化合物の一酸化窒
素産生、血管透過性または(および)血管拡張の抑制作
用を測定することを特徴とするスクリーニング方法で得
られる一酸化窒素産生抑制作用、血管透過性抑制作用ま
たは(および)血管拡張抑制作用を有する物質を含有し
てなる鼻腔抵抗上昇、くしゃみ又は鼻汁分泌の抑制剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11116130A JP2000290198A (ja) | 1999-02-05 | 1999-04-23 | 鼻腔抵抗上昇等の抑制剤 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11-28037 | 1999-02-05 | ||
| JP2803799 | 1999-02-05 | ||
| JP11116130A JP2000290198A (ja) | 1999-02-05 | 1999-04-23 | 鼻腔抵抗上昇等の抑制剤 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000290198A true JP2000290198A (ja) | 2000-10-17 |
Family
ID=26366061
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11116130A Withdrawn JP2000290198A (ja) | 1999-02-05 | 1999-04-23 | 鼻腔抵抗上昇等の抑制剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000290198A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2017061490A (ja) * | 2011-10-18 | 2017-03-30 | 株式会社アモーレパシフィックAmorepacific Corporation | シリンガレシノールを含むsirt−1活性化剤 |
-
1999
- 1999-04-23 JP JP11116130A patent/JP2000290198A/ja not_active Withdrawn
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2017061490A (ja) * | 2011-10-18 | 2017-03-30 | 株式会社アモーレパシフィックAmorepacific Corporation | シリンガレシノールを含むsirt−1活性化剤 |
| US9913823B2 (en) | 2011-10-18 | 2018-03-13 | Amorepacific Corporation | SIRT 1 activator including syringaresinol |
| US9999611B2 (en) | 2011-10-18 | 2018-06-19 | Amorepacific Corporation | SIRT 1 activator including syringaresinol |
| US10022351B2 (en) | 2011-10-18 | 2018-07-17 | Amorepacific Corporation | SIRT 1 activator including syringaresinol |
| US11096921B2 (en) | 2011-10-18 | 2021-08-24 | Amorepacific Corporation | SIRT 1 activator including syringaresinol |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20060704 |