JP2000291018A - 露出型柱脚におけるグラウト施工方法 - Google Patents

露出型柱脚におけるグラウト施工方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】ベースプレートの下方の基礎コンクリートとの
間隙部に対するグラウト材の単位時間当りの注入量を上
げて作業性を改善するとともに、ベースプレート下面全
体にグラウト材が充填される前に局部的に硬化が始り充
填不良に至るといった従来の問題を解消して、柱サイズ
の大型化にも充分対応し得る露出柱脚のグラウト施工方
法を提供する。 【解決手段】ベースプレート2の外側面に沿って適宜位
置に注入用ロート5の設置スペースをあけた状態に型枠
4を形成し、該型枠4によってベースプレート2の周囲
を囲むとともに、下部にベースプレート2の下方の間隙
部24と連通可能な幅広の注入部を形成した注入用ロー
ト5を前記設置スペースに設置し、その注入用ロート5
の幅広の注入部を介してグラウト材をベースプレート2
の下方の間隙部24に注入する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、S造ないしSRC
造の露出型柱脚のベースプレート下面に対するグラウト
材注入方法に関する。
【0002】
【従来の技術】露出型柱脚の施工においては、鉄骨柱の
下端部に一体的に設置されるベースプレートと基礎コン
クリートとの間の密着性が施工結果にきわめて重要な影
響を与えることはいうまでもない。その施工方法として
は、従来からそれらのベースプレートの下面と基礎コン
クリートとの間に無収縮グラウト材等のグラウト材を注
入して密着させるグラウト施工方法が広く採用されてい
る。また、グラウト材の注入方法としては、ベースプレ
ートの周囲に型枠を形成し、その型枠内部に通じた注入
パイプを介してグラウト材を注入したり、ベースプレー
トの外側面と型枠との間に間隙を設けておき、平板等を
ガイドとして用いて前記間隙を介してグラウト材を注入
するといった手法が知られている。また、ベースプレー
トの締付け部に注入口を形成した特殊の注入座金を用
い、その注入座金の注入口に注入用ロートの細径部を挿
入してグラウト材を注入するという手法も知られてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、注入用ロー
トを用いる前記従来技術は、柱サイズが比較的小さい場
合には有効な手法であったが、注入口が小さくグラウト
材の注入速度にも限度があったため、柱サイズが大きく
なりベースプレートが大型化されるに従い、注入作業に
相当の時間がかかり、場合によってはベースプレート下
面全体にグラウト材が充填される前に局部的に硬化が始
ってしまい充填不良に至るといった問題が露呈してきて
いる。本発明は、このような従来技術の問題点を解消す
るためになされたもので、グラウト材の単位時間当りの
注入量の増大を図り、柱サイズの大型化にも充分対応し
得る露出型柱脚のグラウト施工方法を提供することを目
的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するため、ベースプレートの外側面に沿って適宜位置
に注入用ロートの設置スペースをあけた状態に型枠を形
成し、該型枠によって前記ベースプレートの周囲を囲む
とともに、下部に前記ベースプレートの下方の間隙部と
連通可能な幅広の注入部を形成した注入用ロートを前記
設置スペースに設置し、その注入用ロートの幅広の注入
部を介してグラウト材をベースプレートの下方の間隙部
に注入するという技術手段を採用した。これにより、幅
広の注入部を介して多量のグラウト材を素早く注入でき
るので、従来のように充填不良を起すことは回避でき
る。なお、前記注入用ロートをベースプレートの幅の略
中央部に設置するようにすれば、幅広の前記注入部から
注入されるグラウト材がベースプレートの下面中央に形
成されるレベル用モルタルの部分で二手に分れて両側か
らスムーズに流入するので、きわめて良好な充填状態が
簡便に得られる。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明が適用される露出型柱脚と
しては、柱サイズの大きいものが好適であるが、柱サイ
ズの小さいものに適用した場合にもグラウト材の注入作
業に関する作業性を向上できる。また、前記注入用ロー
トの具体的形状や材質に関しては自由な選定が可能であ
り、要はベースプレートの下方の間隙部の大きさ、すな
わちグラウト材の総注入量や、グラウト材の硬化速度に
応じて、充填不良を回避し得るに十分な注入速度が得ら
れる大きさの注入部を備えるものであればよい。したが
って、注入用ロートの下部に設けられる注入部は、ベー
スプレートの下方の間隙部に連通して十分な注入量が得
られる開口面積を有するものであれば、孔状ないし窓状
のものでも切欠状のものでもよい。その注入部の幅寸法
としては、柱サイズにもよるが大体ベースプレートの幅
寸法の1/5〜2/3程度が適当である。また、注入部
は注入用ロートの下部前面に形成したものでも底面に形
成して浮かせることによりベースプレートの下方の間隙
部に連通させるものでもよい。なお、注入用ロートに対
するグラウト材の供給の仕方に関しては、注入用ロート
の上方に大口の投入口を形成し、その投入口を介してグ
ラウト材を流し込むようにしたり、注入用ロートに接続
したグラウト材供給装置を介してグラウト材を供給する
ように構成することができる。また、注入用ロートの設
置数に関しては、1箇所でも複数箇所でも必要に応じて
選定することができる。
【0006】
【実施例】以下、図面を用いて本発明の実施例に関して
説明する。図1は注入用ロートを設置する直前の施工状
態を示した平面図である。図中、1は鉄骨柱、2はその
鉄骨柱1の下部に溶接されたベースプレート、3はアン
カーボルトの締付用ナットである。図示のように、本発
明に係るグラウト施工方法においては、ベースプレート
2の周囲に、その外側面に沿って桟木等からなる型枠4
が形成される。その場合、適宜位置に注入用ロートの設
置スペースを形成するため、型枠4の途中に図2に示し
たように注入用ロート5の下半部を挿入し得るコ字状部
分を有するスペース金具6を設置する。このスペース金
具6は、図示のように、本実施例ではベースプレート2
の幅の略中央部に設置されている。なお、図中、7は保
持金具で、両端部に直角に形成された当接片8,9を型
枠4の外面に当接することにより、グラウト材の注入時
に型枠4が撓まないように保持するためのものである。
また、型枠4の角部の内側のベースプレート2の外側面
との間には、ベースプレート2の角部のアールに沿って
変形し得る可撓性を備える角部閉塞用の薄板10の両端
部が狭持されるように構成されている。
【0007】図3及び図4は前記型枠4の保持手段に関
する他の実施例を示した部分拡大図である。図3の実施
例は、ベースプレート2の角部のアールに沿った内壁部
11と外壁部12を有する断面U字状の連結部材13を
用い、その内壁部11と外壁部12との間に隣接する型
枠4の端部を嵌合して連結するとともに、その型枠4の
角部をアンカーボルト14の頭部に巻付けた保持バネ部
材15により保持してグラウト材注入時の撓みを防止す
るように構成したものである。また、図4の実施例は、
型枠4の各アンカーボルト14の近傍に釘16等を打付
け、そのアンカーボルト14の頭部と釘16等との間を
番線17などにより連結することによりグラウト材注入
時の撓みを防止するように構成したものである。
【0008】図5は注入用ロート5の設置状態を示した
正面図である。図1のように、ベースプレート2の周囲
に注入用ロート5の設置スペースをあけた状態に型枠4
を形成する作業が終了した場合には、次に、図5に示し
たように前記スペース金具6に注入用ロート5の下半部
を挿入してグラウト材の注入作業を行うことになる。な
お、図中、18はレベル用モルタル、19は注入用ロー
ト5に設けられた支柱である。
【0009】しかして、グラウト材の注入作業は、図6
の斜視図に示したように注入用ロート5の上部に形成さ
れた広口の投入口20を介してバケツ等に収容したグラ
ウト材を流し込むことにより行われる。投入口20に投
入されたグラウト材は自重により斜面21に沿って下部
前面に形成された幅広の注入部22を介して図5のベー
スプレート2の下方の基礎コンクリート23との間隙部
24に注入される。この場合、注入部22が幅広に形成
されているので、多量のグラウト材を素早く間隙部24
に注入できることから、作業性が向上されるとともに、
前述のように、柱サイズの大きい柱脚の場合にも従来の
ように充填不良を起すようなことは解消される。特に、
前述の実施例では、注入用ロート5をベースプレート2
の幅の略中央部に設置しているので、その幅広の注入部
22から注入されたグラウト材はベースプレート2の下
面中央に形成されたレベル用モルタル18の部分で二手
に分れて両側からスムーズに流入されるので、きわめて
良好な充填状態が簡便に得られる。なお、注入用ロート
5の注入部22の幅寸法を前記ベースプレート2の幅の
1/5〜2/3程度に設定すれば良好な作業性が得られ
る。また、グラウト材注入時のエア抜き手段としては、
例えば前記締付ナット3の下部にセットされる座金に通
気孔を形成しておき、アンカーボルト14とベースプレ
ート2に形成されたボルト挿通孔との間隙及びその座金
に形成した通気孔を介してエア抜きを行うように構成す
ることができる。
【0010】図7〜図9は注入用ロートに関する他の実
施例の斜視図を示したものである。図7の実施例として
示した注入用ロート25は、前記注入用ロート5と同様
の構成には同じ符号を援用すれば、前記注入部22の位
置を下部前面から底面に変更して注入部26とした点で
のみ相違する。そして、本実施例の場合には、本注入用
ロート25を前記スペース金具6内に設置した状態にお
いて、その下部底面に形成された前記注入部26が基礎
コンクリート23の上面から浮いた状態にセットされ、
それらの注入部26と基礎コンクリート23との間隙を
介してグラウト材がベースプレート2の下方の間隙部2
4に注入されることになる。
【0011】また、図8及び図9の実施例として示した
注入用ロート27,28は、それぞれ前記注入用ロート
5,25に対応するものであり、同様に以上の実施例の
符号を援用すれば、斜面21の下端部に水平部29、上
端部に立上がり部30を形成して、それらの注入用ロー
ト27,28内のグラウト材の収容容量の増大を図った
点で特徴を有する。そして、他の構成においては、それ
ぞれ前記注入用ロート5,25と異なるところはなく同
様の機能を奏するものである。
【0012】
【発明の効果】本発明によれば、次の効果を得ることが
できる。 (1)ベースプレートの外周部に沿って下部に幅広の注
入部を形成した注入用ロートを設置し、その幅広の注入
部を介してベースプレートの下方の間隙部にグラウト材
を注入するように構成したので、柱サイズの大型化に対
しても素早い注入により充填不良の発生を確実に解消で
きる。 (2)幅広の注入部を介して多量のグラウト材を効率的
に注入できるので、そのの注入作業に関する作業性を向
上できる。 (3)注入用ロートをベースプレートの幅の略中央部に
設置するようにすれば、幅広の注入部から注入されるグ
ラウト材はベースプレートの下面中央に形成されるレベ
ル用モルタルの部分で二手に分れて両側からスムーズに
流入されるので、きわめて良好な充填状態が簡便に得ら
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例における注入用ロートを設置
する直前の施工状態を示した平面図である。
【図2】 同実施例の注入用ロート及びスペース金具を
示した拡大斜視図である。
【図3】 型枠の保持手段に関する他の実施例を示した
部分拡大図である。
【図4】 型枠の保持手段に関する他の実施例を示した
部分拡大図である。
【図5】 前記注入用ロートの設置状態を示した正面図
である。
【図6】 注入用ロートを示した拡大斜視図である。
【図7】 注入用ロートに関する他の実施例を示した拡
大斜視図である。
【図8】 注入用ロートに関する他の実施例を示した拡
大斜視図である。
【図9】 注入用ロートに関する他の実施例を示した拡
大斜視図である。
【符号の説明】
1…鉄骨柱、2…ベースプレート、3…締付用ナット、
4…型枠、5…注入用ロート、6…スペース金具、7…
保持金具、8,9…当接片、10…薄板、11…内壁
部、12…外壁部、13…連結部材、14…アンカーボ
ルト、15…保持バネ部材、16…釘、17…番線、1
8…レベル用モルタル、19…支柱、20…投入口、2
1…斜面、22…注入部、23…基礎コンクリート、2
4…間隙部、25…注入用ロート、26…注入部、2
7,28…注入用ロート、29…水平部、30…立上が
り部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 正開 埼玉県三郷市早稲田6−22−1 Fターム(参考) 2D046 AA16 AA17

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベースプレートの外側面に沿って適宜位
    置に注入用ロートの設置スペースをあけた状態に型枠を
    形成し、該型枠によって前記ベースプレートの周囲を囲
    むとともに、下部に前記ベースプレートの下方の間隙部
    と連通可能な幅広の注入部を形成した注入用ロートを前
    記設置スペースに設置し、その注入用ロートの幅広の注
    入部を介してグラウト材をベースプレートの下方の間隙
    部に注入することを特徴とする露出型柱脚におけるグラ
    ウト施工方法。
  2. 【請求項2】 前記注入用ロートをベースプレートの幅
    の略中央部に設置するようにした請求項1記載の露出型
    柱脚におけるグラウト施工方法。
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