JP2000291753A - 摩擦変速機及び電動式パワーステアリング装置 - Google Patents
摩擦変速機及び電動式パワーステアリング装置Info
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- JP2000291753A JP2000291753A JP10495299A JP10495299A JP2000291753A JP 2000291753 A JP2000291753 A JP 2000291753A JP 10495299 A JP10495299 A JP 10495299A JP 10495299 A JP10495299 A JP 10495299A JP 2000291753 A JP2000291753 A JP 2000291753A
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- friction
- friction surface
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 小型で、しかも大きな減速比を得られる構造
を実現する。 【解決手段】 入力軸6の端部に入力ディスク14を、
出力軸7に出力ディスク17を、それぞれ固定する。そ
れぞれが円すい凸面である入力摩擦面15と出力摩擦面
31とを摩擦係合させる。出力摩擦面31に関する複数
の母線は、出力軸7の中心線β上の点イで交差する。こ
れに対して、上記入力摩擦面15に関する複数の母線
は、上記中心線βよりも入力ディスク14側の点ロで交
差する。
を実現する。 【解決手段】 入力軸6の端部に入力ディスク14を、
出力軸7に出力ディスク17を、それぞれ固定する。そ
れぞれが円すい凸面である入力摩擦面15と出力摩擦面
31とを摩擦係合させる。出力摩擦面31に関する複数
の母線は、出力軸7の中心線β上の点イで交差する。こ
れに対して、上記入力摩擦面15に関する複数の母線
は、上記中心線βよりも入力ディスク14側の点ロで交
差する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明のうち、電動式パワ
ーステアリング装置は、自動車の操舵装置に組み込ん
で、電動モータを補助動力源として、操舵輪に舵角を付
与する際にステアリングホイールに付与すべき力の低減
を図る。又、本発明に係る摩擦変速機は、上述の様な電
動式パワーステアリング装置の他、工作機械、各種ポン
プ等、各種機械装置で、比較的低速回転の動力伝達を行
なう動力伝達部に組み込み、例えば電動モータから入力
される回転運動を減速すると共にトルクを増大させて、
或は回転速度を高めてから出力部に送り出す。
ーステアリング装置は、自動車の操舵装置に組み込ん
で、電動モータを補助動力源として、操舵輪に舵角を付
与する際にステアリングホイールに付与すべき力の低減
を図る。又、本発明に係る摩擦変速機は、上述の様な電
動式パワーステアリング装置の他、工作機械、各種ポン
プ等、各種機械装置で、比較的低速回転の動力伝達を行
なう動力伝達部に組み込み、例えば電動モータから入力
される回転運動を減速すると共にトルクを増大させて、
或は回転速度を高めてから出力部に送り出す。
【0002】
【従来の技術】各種機械装置に、回転速度を減速して後
方に送る減速機が使用されている。この様な減速機とし
て従来から、ウォーム減速機、遊星歯車減速機等を含む
歯車式減速機の他、摩擦式減速機が使用されている。こ
のうち、一般的な歯車式減速機は、大きな減速比を得る
場合には、歯車の組み合わせを複列にしたり、或は大径
の歯車を使用する必要が生じる。この為、小型でしかも
大きな減速比を得られる歯車式減速機を実現する事は難
しい。又、歯車式減速機の場合にはバックラッシュを設
定する必要がある為、減速機部分で多少のがたつきを生
じる事は避けられず、用途によってはこのがたつきが不
具合の原因となる場合がある。又、ウォーム減速機の場
合には、比較的小型でしかも大きな減速比を得る事がで
きるが、一般的な歯車式変速機の場合と同様にがたつき
を生じる事が避けられないだけでなく、高効率を得る事
が難しい。
方に送る減速機が使用されている。この様な減速機とし
て従来から、ウォーム減速機、遊星歯車減速機等を含む
歯車式減速機の他、摩擦式減速機が使用されている。こ
のうち、一般的な歯車式減速機は、大きな減速比を得る
場合には、歯車の組み合わせを複列にしたり、或は大径
の歯車を使用する必要が生じる。この為、小型でしかも
大きな減速比を得られる歯車式減速機を実現する事は難
しい。又、歯車式減速機の場合にはバックラッシュを設
定する必要がある為、減速機部分で多少のがたつきを生
じる事は避けられず、用途によってはこのがたつきが不
具合の原因となる場合がある。又、ウォーム減速機の場
合には、比較的小型でしかも大きな減速比を得る事がで
きるが、一般的な歯車式変速機の場合と同様にがたつき
を生じる事が避けられないだけでなく、高効率を得る事
が難しい。
【0003】これに対して、摩擦式減速機の場合には、
歯車式減速機の場合の様なバックラッシュを設定する必
要がなく、がたつきを生じる事はない。この様な摩擦減
速機として従来から、特開平6−288453号公報、
同7−139598号公報に記載されたものが知られて
いる。この公報に記載された摩擦式減速機は、入力軸と
同心で先細テーパ状の小径テーパローラの外周面と、出
力軸と同心でテーパ状の大径テーパローラの外周面とを
摩擦係合させて成る。
歯車式減速機の場合の様なバックラッシュを設定する必
要がなく、がたつきを生じる事はない。この様な摩擦減
速機として従来から、特開平6−288453号公報、
同7−139598号公報に記載されたものが知られて
いる。この公報に記載された摩擦式減速機は、入力軸と
同心で先細テーパ状の小径テーパローラの外周面と、出
力軸と同心でテーパ状の大径テーパローラの外周面とを
摩擦係合させて成る。
【0004】
【先発明の説明】更に、本発明者等は先に、小型でしか
も大きな変速比を得られ、しかも動力伝達の初期から良
好な伝達効率を得られる摩擦式変速機を提案した。図6
〜7は、この様な先発明に係る摩擦式変速機の2例を示
している。先ず、これら図6〜7により、摩擦式変速機
の構造に就いて説明する。
も大きな変速比を得られ、しかも動力伝達の初期から良
好な伝達効率を得られる摩擦式変速機を提案した。図6
〜7は、この様な先発明に係る摩擦式変速機の2例を示
している。先ず、これら図6〜7により、摩擦式変速機
の構造に就いて説明する。
【0005】先ず、図6に示した先発明に係る第1例に
就いて説明する。この摩擦変速機1は、ケーシング2を
有する。このケーシング2は、主部3と、この主部3の
両端部にそれぞれボルト4、4により結合固定されて、
この主部3の両端開口部を塞ぐ、1対のカバー5、5と
から成る。この様なケーシング2には、請求項に記載し
た第一回転軸に相当する入力軸6と、同じく第二回転軸
に相当する出力軸7とを、互いの中心軸同士を直交させ
る方向に配置して、それぞれ回転自在に支持している。
就いて説明する。この摩擦変速機1は、ケーシング2を
有する。このケーシング2は、主部3と、この主部3の
両端部にそれぞれボルト4、4により結合固定されて、
この主部3の両端開口部を塞ぐ、1対のカバー5、5と
から成る。この様なケーシング2には、請求項に記載し
た第一回転軸に相当する入力軸6と、同じく第二回転軸
に相当する出力軸7とを、互いの中心軸同士を直交させ
る方向に配置して、それぞれ回転自在に支持している。
【0006】先ず、上記入力軸6を支持する為、上記主
部3の一部に厚肉の取付部8を設け、この取付部8に第
一取付孔9を、この主部3の直径方向に亙り形成してい
る。そして、この第一取付孔9内に上記入力軸6を、1
対の転がり軸受10a、10bにより、回転自在に支持
している。これら両転がり軸受10a、10bは、深溝
型、或はアンギュラ型の玉軸受の如く、ラジアル荷重の
他にスラスト荷重も支承自在なものを使用する。そし
て、上記入力軸6を上記第一取付孔9の内側に、回転の
み自在に(軸方向に亙る変位を不能に)支持している。
部3の一部に厚肉の取付部8を設け、この取付部8に第
一取付孔9を、この主部3の直径方向に亙り形成してい
る。そして、この第一取付孔9内に上記入力軸6を、1
対の転がり軸受10a、10bにより、回転自在に支持
している。これら両転がり軸受10a、10bは、深溝
型、或はアンギュラ型の玉軸受の如く、ラジアル荷重の
他にスラスト荷重も支承自在なものを使用する。そし
て、上記入力軸6を上記第一取付孔9の内側に、回転の
み自在に(軸方向に亙る変位を不能に)支持している。
【0007】又、上記出力軸7を支持する為、上記1対
の端板5、5の中央部に第二取付孔11、11を、互い
に同心に形成している。そして、これら両第二取付孔1
1、11の内側に上記出力軸7の中間部両端寄り部分
を、1対の転がり軸受12、12により、回転自在に支
持している。これら両転がり軸受12、12も、やはり
深溝型、或はアンギュラ型の玉軸受の如く、ラジアル荷
重の他スラスト荷重も支承自在なものを使用する。但
し、これら両転がり軸受12、12は、必ずしもスラス
ト荷重を支承できる構造である必要はない。そして、上
記出力軸7を上記各第二取付孔11、11の内側に、回
転のみ自在に(軸方向に亙る変位を不能に)支持してい
る。この様に上記入力軸6と上記出力軸7とを前記ケー
シング2に支持した状態で、これら入力軸6の中心軸α
と出力軸7の中心軸βとは、この出力軸7の中心軸β上
の点O部分で交差する。
の端板5、5の中央部に第二取付孔11、11を、互い
に同心に形成している。そして、これら両第二取付孔1
1、11の内側に上記出力軸7の中間部両端寄り部分
を、1対の転がり軸受12、12により、回転自在に支
持している。これら両転がり軸受12、12も、やはり
深溝型、或はアンギュラ型の玉軸受の如く、ラジアル荷
重の他スラスト荷重も支承自在なものを使用する。但
し、これら両転がり軸受12、12は、必ずしもスラス
ト荷重を支承できる構造である必要はない。そして、上
記出力軸7を上記各第二取付孔11、11の内側に、回
転のみ自在に(軸方向に亙る変位を不能に)支持してい
る。この様に上記入力軸6と上記出力軸7とを前記ケー
シング2に支持した状態で、これら入力軸6の中心軸α
と出力軸7の中心軸βとは、この出力軸7の中心軸β上
の点O部分で交差する。
【0008】上記入力軸6の基端部(図6の上端部)で
上記主部3の外面から直径方向外方に突出した部分に
は、スプライン部13を設けて、図示しない駆動軸によ
り、上記入力軸6を回転駆動自在としている。又、上記
入力軸6の先端部(図6の下端部)で上記主部3の内面
側に露出した部分には、請求項に記載した第一ディスク
に相当する入力ディスク14を、上記入力軸6と一体に
結合固定している。尚、これら入力ディスク14と入力
軸6とは、一体としても良い。この入力ディスク14
は、先端部に向かう程外径が細くなる先細の円すい台状
に形成したもので、上記入力軸6と同心に設けられて、
この入力軸6と共に回転する。そして、この様な入力デ
ィスク14の外周面を構成する、上記入力軸6と同心の
円すい状凸面を、請求項に記載した第一摩擦面に相当す
る、入力摩擦面15としている。尚、この入力摩擦面1
5の母線の延長線は、上記出力軸7の中心軸β上の点O
部分で交差する。
上記主部3の外面から直径方向外方に突出した部分に
は、スプライン部13を設けて、図示しない駆動軸によ
り、上記入力軸6を回転駆動自在としている。又、上記
入力軸6の先端部(図6の下端部)で上記主部3の内面
側に露出した部分には、請求項に記載した第一ディスク
に相当する入力ディスク14を、上記入力軸6と一体に
結合固定している。尚、これら入力ディスク14と入力
軸6とは、一体としても良い。この入力ディスク14
は、先端部に向かう程外径が細くなる先細の円すい台状
に形成したもので、上記入力軸6と同心に設けられて、
この入力軸6と共に回転する。そして、この様な入力デ
ィスク14の外周面を構成する、上記入力軸6と同心の
円すい状凸面を、請求項に記載した第一摩擦面に相当す
る、入力摩擦面15としている。尚、この入力摩擦面1
5の母線の延長線は、上記出力軸7の中心軸β上の点O
部分で交差する。
【0009】一方、上記出力軸7の中間部で上記ケーシ
ング2内に位置する部分の周囲には、円筒状のスリーブ
16を介して、請求項に記載した第二ディスクに相当す
る出力ディスク17と、ローディングカム装置18と、
アイドルディスク19とを設けている。上記スリーブ1
6は、全体を円筒状に形成したもので、一端部(図6の
右端部)内周面を上記出力軸7の中間部外周面に、スプ
ライン20(図6の上側部分参照)或はボールスプライ
ン21(図6の下側部分参照)により係合させている。
尚、図面には説明の為、上記スプライン20とボールス
プライン21との両方を描いているが、実際にはスリー
ブ16の一端部内周面と出力軸7の中間部外周面との間
には、このうちの何れか一方のみを設ける。又、上記ス
リーブ16の他端部(図6の左端部)内周面と上記出力
軸7の中間部外周面との間には、滑り軸受、ラジアルニ
ードル軸受等の、ラジアル荷重のみを支承する(スラス
ト荷重を支承しない)軸受22を設けている。従って上
記スリーブ16は、上記出力軸7の周囲に、この出力軸
7と同期した回転並びにこの出力軸7の軸方向に亙る変
位自在に支持している。尚、上記軸受22に代えて、上
記スプライン20又はボールスプライン21を設けても
良い。
ング2内に位置する部分の周囲には、円筒状のスリーブ
16を介して、請求項に記載した第二ディスクに相当す
る出力ディスク17と、ローディングカム装置18と、
アイドルディスク19とを設けている。上記スリーブ1
6は、全体を円筒状に形成したもので、一端部(図6の
右端部)内周面を上記出力軸7の中間部外周面に、スプ
ライン20(図6の上側部分参照)或はボールスプライ
ン21(図6の下側部分参照)により係合させている。
尚、図面には説明の為、上記スプライン20とボールス
プライン21との両方を描いているが、実際にはスリー
ブ16の一端部内周面と出力軸7の中間部外周面との間
には、このうちの何れか一方のみを設ける。又、上記ス
リーブ16の他端部(図6の左端部)内周面と上記出力
軸7の中間部外周面との間には、滑り軸受、ラジアルニ
ードル軸受等の、ラジアル荷重のみを支承する(スラス
ト荷重を支承しない)軸受22を設けている。従って上
記スリーブ16は、上記出力軸7の周囲に、この出力軸
7と同期した回転並びにこの出力軸7の軸方向に亙る変
位自在に支持している。尚、上記軸受22に代えて、上
記スプライン20又はボールスプライン21を設けても
良い。
【0010】上述の様なスリーブ16の一端部外周面に
は、上記ローディングカム装置18を構成する為のカム
板部23を、上記スリーブ16と一体の外向フランジ状
に設けている。又、上記スリーブ16の他端部外周面に
は、ローディングナット24を螺合固定している。そし
て、このローディングナット24と上記カム板部23と
の間に、上記ローディングカム装置18を構成する為の
ローラ25、25と、上記出力ディスク17と、ホルダ
26と、予圧ばねである皿板ばね27とを、上記カム板
部23の側から順に、上記スリーブ16の軸方向に亙り
互いに直列に設けている。
は、上記ローディングカム装置18を構成する為のカム
板部23を、上記スリーブ16と一体の外向フランジ状
に設けている。又、上記スリーブ16の他端部外周面に
は、ローディングナット24を螺合固定している。そし
て、このローディングナット24と上記カム板部23と
の間に、上記ローディングカム装置18を構成する為の
ローラ25、25と、上記出力ディスク17と、ホルダ
26と、予圧ばねである皿板ばね27とを、上記カム板
部23の側から順に、上記スリーブ16の軸方向に亙り
互いに直列に設けている。
【0011】上記出力ディスク17は上記スリーブ16
の中間部周囲に、滑り軸受、ラジアルニードル軸受等
の、ラジアル荷重のみを支承する軸受28により、上記
スリーブ16と同心に支持している。この様な出力ディ
スク17の片面(図6の右面)内径寄り部分と、上記カ
ム板部23の片面(図6の左面)とには、それぞれ円周
方向に亙る凹凸であるカム面29a、29bを設けてい
る。そして、これら両カム面29a、29b同士の間に
上記各ローラ25、25を、それぞれの中心軸と上記カ
ム板部23及び出力ディスク17の直径方向とを一致さ
せ、保持器30により転動自在に保持した状態で挟持し
ている。この構成により、上記出力ディスク17を上記
カム板部23から離れる方向に押圧しつつ、上記スリー
ブ16と出力ディスク17との間で回転力の伝達を行な
わせる、上記ローディングカム装置18を構成してい
る。
の中間部周囲に、滑り軸受、ラジアルニードル軸受等
の、ラジアル荷重のみを支承する軸受28により、上記
スリーブ16と同心に支持している。この様な出力ディ
スク17の片面(図6の右面)内径寄り部分と、上記カ
ム板部23の片面(図6の左面)とには、それぞれ円周
方向に亙る凹凸であるカム面29a、29bを設けてい
る。そして、これら両カム面29a、29b同士の間に
上記各ローラ25、25を、それぞれの中心軸と上記カ
ム板部23及び出力ディスク17の直径方向とを一致さ
せ、保持器30により転動自在に保持した状態で挟持し
ている。この構成により、上記出力ディスク17を上記
カム板部23から離れる方向に押圧しつつ、上記スリー
ブ16と出力ディスク17との間で回転力の伝達を行な
わせる、上記ローディングカム装置18を構成してい
る。
【0012】又、上記出力ディスク17の他面(図6の
左面)外径寄り部分には、請求項に記載した第二摩擦面
に相当する、出力摩擦面31を形成している。この出力
摩擦面31は、前記入力摩擦面15との当接部がこの入
力摩擦面15と平行である円すい凸面とし、これら両摩
擦面31、15の母線同士が、これら母線のほぼ全長に
亙り、互いに均一に当接する様にしている。尚、上記入
力摩擦面15の母線の延長線は、前述の様に出力軸7の
中心軸β上の点O部分で交差する。
左面)外径寄り部分には、請求項に記載した第二摩擦面
に相当する、出力摩擦面31を形成している。この出力
摩擦面31は、前記入力摩擦面15との当接部がこの入
力摩擦面15と平行である円すい凸面とし、これら両摩
擦面31、15の母線同士が、これら母線のほぼ全長に
亙り、互いに均一に当接する様にしている。尚、上記入
力摩擦面15の母線の延長線は、前述の様に出力軸7の
中心軸β上の点O部分で交差する。
【0013】又、前記ホルダ26は上記スリーブ16の
中間部周囲に、やはり滑り軸受、ラジアルニードル軸受
等の、ラジアル荷重のみを支承する軸受32により、上
記スリーブ16と同心に支持している。上記ホルダ26
は、円輪部33と円筒部34とを有する断面略L字形
で、全体を円環状に形成しており、このうちの円輪部3
4を前記ローディングナット24に対向させた状態で、
上記スリーブ16の中間部周囲に配置している。尚、こ
のローディングナット24の外径寄り部分で、上記円輪
部34に対向する部分には、環状の突部35を形成して
いる。そして、この突部35よりも内径側部分で上記ロ
ーディングナット24と円輪部34との間に、前記皿板
ばね27を設けている。尚、上記突部35の高さは、こ
の皿板ばね27の自由状態での厚さよりも小さいが、こ
の皿板ばね27を圧縮し切った状態での厚さよりは大き
い。
中間部周囲に、やはり滑り軸受、ラジアルニードル軸受
等の、ラジアル荷重のみを支承する軸受32により、上
記スリーブ16と同心に支持している。上記ホルダ26
は、円輪部33と円筒部34とを有する断面略L字形
で、全体を円環状に形成しており、このうちの円輪部3
4を前記ローディングナット24に対向させた状態で、
上記スリーブ16の中間部周囲に配置している。尚、こ
のローディングナット24の外径寄り部分で、上記円輪
部34に対向する部分には、環状の突部35を形成して
いる。そして、この突部35よりも内径側部分で上記ロ
ーディングナット24と円輪部34との間に、前記皿板
ばね27を設けている。尚、上記突部35の高さは、こ
の皿板ばね27の自由状態での厚さよりも小さいが、こ
の皿板ばね27を圧縮し切った状態での厚さよりは大き
い。
【0014】更に、上記ホルダ26の周囲には前記アイ
ドルディスク19を、アンギュラ型の玉軸受36によ
り、上記スリーブ16及びホルダ26と同心に、且つ、
このスリーブ16及びホルダ26に対する相対回転を自
在に支持している。従って、上記アイドルディスク19
は上記ホルダ26に対し、十分なスラスト剛性及びラジ
アル剛性を確保した状態で、回転自在に支持している。
上記アイドルディスク19の片面(図6の右面)外径寄
り半部には、バックアップ面37を形成している。この
バックアップ面37は、前記入力摩擦面15と平行な円
すい凸面とし、前記出力摩擦面31と反対側部分でこの
入力側摩擦面15の母線と、これら母線のほぼ全長に亙
り均一に当接する様にしている。
ドルディスク19を、アンギュラ型の玉軸受36によ
り、上記スリーブ16及びホルダ26と同心に、且つ、
このスリーブ16及びホルダ26に対する相対回転を自
在に支持している。従って、上記アイドルディスク19
は上記ホルダ26に対し、十分なスラスト剛性及びラジ
アル剛性を確保した状態で、回転自在に支持している。
上記アイドルディスク19の片面(図6の右面)外径寄
り半部には、バックアップ面37を形成している。この
バックアップ面37は、前記入力摩擦面15と平行な円
すい凸面とし、前記出力摩擦面31と反対側部分でこの
入力側摩擦面15の母線と、これら母線のほぼ全長に亙
り均一に当接する様にしている。
【0015】尚、前記出力ディスク17の片面及び上記
アイドルディスク19の他面、即ち、それぞれ出力摩擦
面31、バックアップ面37を形成した面と反対面に
は、それぞれ直径方向に亙る補強リブ38a、38bを
形成している。これら各補強リブ38a、38bは、そ
れぞれ上記出力ディスク17、アイドルディスク19の
曲げ剛性を高めて、摩擦変速機による動力の伝達時に、
前記入力摩擦面15と上記出力摩擦面31及びバックア
ップ面37とを、この入力摩擦面15の母線のほぼ全長
に亙って均一に当接させる役目を果たす。
アイドルディスク19の他面、即ち、それぞれ出力摩擦
面31、バックアップ面37を形成した面と反対面に
は、それぞれ直径方向に亙る補強リブ38a、38bを
形成している。これら各補強リブ38a、38bは、そ
れぞれ上記出力ディスク17、アイドルディスク19の
曲げ剛性を高めて、摩擦変速機による動力の伝達時に、
前記入力摩擦面15と上記出力摩擦面31及びバックア
ップ面37とを、この入力摩擦面15の母線のほぼ全長
に亙って均一に当接させる役目を果たす。
【0016】上述の様に構成する先発明の摩擦変速機
は、次の様な機能により、前記入力軸6から出力軸7に
回転力を伝達する。図示しない駆動軸によりこの入力軸
6及び入力ディスク14を回転させると、上記入力摩擦
面15と出力摩擦面31との摩擦係合に基づき、上記出
力ディスク17が回転する。そして、この出力ディスク
17の回転が、前記ローディングカム装置18を介して
前記スリーブ16に伝わり、更にこのスリーブ16の回
転が、前記スプライン20又はボールスプライン21を
介して上記出力軸7に伝わる。上記入力摩擦面15と出
力摩擦面31とは、前記皿板ばね27の弾力に基づき、
始めから或る程度の当接圧で当接している。従って、上
記入力軸6から出力軸7への回転力の伝達は、始めから
滑る事なく、効率良く行なえる。
は、次の様な機能により、前記入力軸6から出力軸7に
回転力を伝達する。図示しない駆動軸によりこの入力軸
6及び入力ディスク14を回転させると、上記入力摩擦
面15と出力摩擦面31との摩擦係合に基づき、上記出
力ディスク17が回転する。そして、この出力ディスク
17の回転が、前記ローディングカム装置18を介して
前記スリーブ16に伝わり、更にこのスリーブ16の回
転が、前記スプライン20又はボールスプライン21を
介して上記出力軸7に伝わる。上記入力摩擦面15と出
力摩擦面31とは、前記皿板ばね27の弾力に基づき、
始めから或る程度の当接圧で当接している。従って、上
記入力軸6から出力軸7への回転力の伝達は、始めから
滑る事なく、効率良く行なえる。
【0017】この様に上記入力軸6から出力軸7に回転
力を伝達する際、上記ローディングカム装置18は、こ
の回転力を伝達すると同時に、上記出力ディスク17を
上記入力ディスク14に向けて押し付ける。この様に出
力ディスク17を上記入力ディスク14に向けて押し付
ける荷重は、上記入力軸6から出力軸7に伝達するトル
クが大きくなる程大きくなる。従って、上記ローディン
グカム装置18を構成する前記各カム面29a、29b
の形状を工夫すれば、上記入力摩擦面15と出力摩擦面
31との当接圧を適正値にして、上記入力軸6から出力
軸7への回転力の伝達を効率良く行なわせる事ができ
る。
力を伝達する際、上記ローディングカム装置18は、こ
の回転力を伝達すると同時に、上記出力ディスク17を
上記入力ディスク14に向けて押し付ける。この様に出
力ディスク17を上記入力ディスク14に向けて押し付
ける荷重は、上記入力軸6から出力軸7に伝達するトル
クが大きくなる程大きくなる。従って、上記ローディン
グカム装置18を構成する前記各カム面29a、29b
の形状を工夫すれば、上記入力摩擦面15と出力摩擦面
31との当接圧を適正値にして、上記入力軸6から出力
軸7への回転力の伝達を効率良く行なわせる事ができ
る。
【0018】更に、上記入力ディスク14の外周面に設
けた入力摩擦面15の一部で、上記出力摩擦面31との
当接部に対して直径方向反対部分を、前記バックアップ
面37に当接させている。従って、上記ローディングカ
ム装置18が上記出力ディスク17を上記入力ディスク
14に押し付けても、この入力ディスク14が出力ディ
スク17から退避する事はない。この為、上記ローディ
ングカム装置18による上記入力摩擦面15と出力摩擦
面31との当接圧の確保を確実に行なえる。尚、上記ア
イドルディスク19は、変速機の運転中、上記出力ディ
スク17と反対方向に、この出力ディスク17と同速で
回転する。
けた入力摩擦面15の一部で、上記出力摩擦面31との
当接部に対して直径方向反対部分を、前記バックアップ
面37に当接させている。従って、上記ローディングカ
ム装置18が上記出力ディスク17を上記入力ディスク
14に押し付けても、この入力ディスク14が出力ディ
スク17から退避する事はない。この為、上記ローディ
ングカム装置18による上記入力摩擦面15と出力摩擦
面31との当接圧の確保を確実に行なえる。尚、上記ア
イドルディスク19は、変速機の運転中、上記出力ディ
スク17と反対方向に、この出力ディスク17と同速で
回転する。
【0019】上述の様な先発明の摩擦変速機により実現
できる変速比(上述の説明の場合には減速比)は、入力
摩擦面15の径と出力摩擦面31の径との比となる。先
発明の摩擦変速機の場合には、入力軸6及び出力軸7
を、これら両軸6、7の中心軸同士を交差させる方向に
配置しているので、上記入力摩擦面15の径並びに出力
摩擦面31の径を自由に設定できる。特に、例えば図示
の様に、入力摩擦面15の径を相当に小さくする事も可
能である。この為、上記入力摩擦面15の径と出力摩擦
面31の径との比を大きくして、小型でしかも大きな変
速比を得られる摩擦式変速機を実現できる。尚、上述の
説明は、先発明の変速機を減速機として利用する場合に
就いて説明したが、先発明の変速機は、そのままの構成
で増速機としても利用できる。即ち、入力軸と出力軸と
を逆にすれば、そのまま増速機として機能する。
できる変速比(上述の説明の場合には減速比)は、入力
摩擦面15の径と出力摩擦面31の径との比となる。先
発明の摩擦変速機の場合には、入力軸6及び出力軸7
を、これら両軸6、7の中心軸同士を交差させる方向に
配置しているので、上記入力摩擦面15の径並びに出力
摩擦面31の径を自由に設定できる。特に、例えば図示
の様に、入力摩擦面15の径を相当に小さくする事も可
能である。この為、上記入力摩擦面15の径と出力摩擦
面31の径との比を大きくして、小型でしかも大きな変
速比を得られる摩擦式変速機を実現できる。尚、上述の
説明は、先発明の変速機を減速機として利用する場合に
就いて説明したが、先発明の変速機は、そのままの構成
で増速機としても利用できる。即ち、入力軸と出力軸と
を逆にすれば、そのまま増速機として機能する。
【0020】次に、図7に示した先発明に係る第2例の
場合には、入力軸6の中心軸αと出力軸7の中心軸βと
を、傾斜状態で交差させている。入力摩擦面15の母線
の延長線を、上記入力軸6の中心軸αと共に、出力軸7
の中心軸β上の点O部分で交差させる事を含み、その他
の構成及び作用は、上述した第1例の場合と同様であ
る。
場合には、入力軸6の中心軸αと出力軸7の中心軸βと
を、傾斜状態で交差させている。入力摩擦面15の母線
の延長線を、上記入力軸6の中心軸αと共に、出力軸7
の中心軸β上の点O部分で交差させる事を含み、その他
の構成及び作用は、上述した第1例の場合と同様であ
る。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】例えば上述した先発明
に係る摩擦変速機を減速機として使用する場合で、入力
軸6と出力軸7との間の減速比を大きくする為には、入
力ディスク14の外径を小さくするか、或は出力ディス
ク17の外径を大きくしなければならない。即ち、上述
した先発明に係る摩擦変速機は、何れも、図8〜9に鎖
線で示した、入力ディスク14及び出力ディスク17に
関する複数の母線の延長線の交点を、出力軸7の中心軸
β上の点O部分に位置させていた。この為、上記減速比
を大きくする為には、上記入力ディスク14の中心軸に
対するこの入力ディスク14の母線の傾斜角度を小さく
しなければならない。この傾斜角度をあまり小さくする
と、入力摩擦面15と出力摩擦面31との当接圧を確保
する事が難しくなり、摩擦変速機の伝達効率を確保する
事が難しくなる為、好ましくない。この様な事は、前述
の各公報に記載された摩擦変速機の場合も同様である。
本発明の摩擦変速機及び電動式パワーステアリング装置
は、上述の様な事情に鑑みて発明したものである。
に係る摩擦変速機を減速機として使用する場合で、入力
軸6と出力軸7との間の減速比を大きくする為には、入
力ディスク14の外径を小さくするか、或は出力ディス
ク17の外径を大きくしなければならない。即ち、上述
した先発明に係る摩擦変速機は、何れも、図8〜9に鎖
線で示した、入力ディスク14及び出力ディスク17に
関する複数の母線の延長線の交点を、出力軸7の中心軸
β上の点O部分に位置させていた。この為、上記減速比
を大きくする為には、上記入力ディスク14の中心軸に
対するこの入力ディスク14の母線の傾斜角度を小さく
しなければならない。この傾斜角度をあまり小さくする
と、入力摩擦面15と出力摩擦面31との当接圧を確保
する事が難しくなり、摩擦変速機の伝達効率を確保する
事が難しくなる為、好ましくない。この様な事は、前述
の各公報に記載された摩擦変速機の場合も同様である。
本発明の摩擦変速機及び電動式パワーステアリング装置
は、上述の様な事情に鑑みて発明したものである。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明の摩擦変速機及び
電動式パワーステアリング装置のうち、請求項1に記載
した摩擦変速機は、前述の各公報に記載された、或は前
述した先発明に係る摩擦変速機と同様に、互いの中心軸
同士を交差させる方向に配置した第一、第二両回転軸
と、このうちの第一回転軸と同心に支持されてこの第一
回転軸と共に回転する第一ディスクと、この第一ディス
クに設けられた、上記第一回転軸と同心で円すい凸面状
の第一摩擦面と、上記第二回転軸と同心に支持されてこ
の第二回転軸と共に回転する第二ディスクと、この第二
ディスクに設けられた、上記第二回転軸と同心で円すい
凸面状の第二摩擦面とを備える。そして、この第二摩擦
面と上記第一摩擦面とを摩擦係合させている。
電動式パワーステアリング装置のうち、請求項1に記載
した摩擦変速機は、前述の各公報に記載された、或は前
述した先発明に係る摩擦変速機と同様に、互いの中心軸
同士を交差させる方向に配置した第一、第二両回転軸
と、このうちの第一回転軸と同心に支持されてこの第一
回転軸と共に回転する第一ディスクと、この第一ディス
クに設けられた、上記第一回転軸と同心で円すい凸面状
の第一摩擦面と、上記第二回転軸と同心に支持されてこ
の第二回転軸と共に回転する第二ディスクと、この第二
ディスクに設けられた、上記第二回転軸と同心で円すい
凸面状の第二摩擦面とを備える。そして、この第二摩擦
面と上記第一摩擦面とを摩擦係合させている。
【0023】特に、請求項1に記載した摩擦変速機に於
いては、上記第一摩擦面に関する複数の母線の延長線同
士の交点を、上記第二回転軸の中心軸よりも上記第一デ
ィスクを設置した側に存在させている。又、請求項2に
記載した電動式パワーステアリング装置は、上記請求項
1に記載した摩擦変速機を構成する第一回転軸を正転、
逆転自在な電動モータにより回転駆動自在とし、同じく
第二回転軸を、ステアリングホイールにより回転駆動さ
れるステアリングシャフトに対し直列に接続して成る。
いては、上記第一摩擦面に関する複数の母線の延長線同
士の交点を、上記第二回転軸の中心軸よりも上記第一デ
ィスクを設置した側に存在させている。又、請求項2に
記載した電動式パワーステアリング装置は、上記請求項
1に記載した摩擦変速機を構成する第一回転軸を正転、
逆転自在な電動モータにより回転駆動自在とし、同じく
第二回転軸を、ステアリングホイールにより回転駆動さ
れるステアリングシャフトに対し直列に接続して成る。
【0024】
【作用】上述の様に構成する本発明の摩擦変速機によれ
ば、第一、第二摩擦面同士の当接圧を確保し、しかも第
一、第二両回転軸同士の間の変速比を大きくできる。こ
の為、例えば電動式パワーステアリング装置に組み込ん
だ場合に、動力源となる電動モータを小型化して、この
電動式パワーステアリング装置の小型・軽量化を図れ
る。
ば、第一、第二摩擦面同士の当接圧を確保し、しかも第
一、第二両回転軸同士の間の変速比を大きくできる。こ
の為、例えば電動式パワーステアリング装置に組み込ん
だ場合に、動力源となる電動モータを小型化して、この
電動式パワーステアリング装置の小型・軽量化を図れ
る。
【0025】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の形態の第
1例を示している。尚、本発明の特徴は、入力ディスク
14の外周面である入力摩擦面15の傾斜角度を特に小
さくしなくても、入力軸6と出力軸7との間の減速比を
大きくできる様にする部分にある。その他、細かい部分
の構造及び作用は、前述の図6に示した先発明の第1例
と同様であるから、詳しい図示並びに説明は省略し、以
下、本発明の特徴部分を中心に説明する。
1例を示している。尚、本発明の特徴は、入力ディスク
14の外周面である入力摩擦面15の傾斜角度を特に小
さくしなくても、入力軸6と出力軸7との間の減速比を
大きくできる様にする部分にある。その他、細かい部分
の構造及び作用は、前述の図6に示した先発明の第1例
と同様であるから、詳しい図示並びに説明は省略し、以
下、本発明の特徴部分を中心に説明する。
【0026】上記入力ディスク14及び出力ディスク1
7に設けた、それぞれが円すい凸面である入力摩擦面1
5及び出力摩擦面31のうち、出力摩擦面31に関する
複数の母線の延長線は、出力軸7の中心線β上の点イ
で、互いに交差している。これに対して、上記入力摩擦
面15に関する複数の母線の延長線は、入力軸6の中心
線α上で、上記出力軸7の中心線βよりも上記入力ディ
スク14に寄った部分の点ロで、互いに交差している。
この点ロは、上記点イよりも上記出力ディスク17側に
偏った部分に存在する。言い換えれば、上記両摩擦面1
5、31の母線を単一の点イで交差させる場合に上記入
力ディスク14の中心軸αを存在させなければならな
い、図1のa線位置よりも、図1のh分だけ、この入力
軸14の中心を偏らせて(オフセットさせて)、図1の
b線位置に存在させている。
7に設けた、それぞれが円すい凸面である入力摩擦面1
5及び出力摩擦面31のうち、出力摩擦面31に関する
複数の母線の延長線は、出力軸7の中心線β上の点イ
で、互いに交差している。これに対して、上記入力摩擦
面15に関する複数の母線の延長線は、入力軸6の中心
線α上で、上記出力軸7の中心線βよりも上記入力ディ
スク14に寄った部分の点ロで、互いに交差している。
この点ロは、上記点イよりも上記出力ディスク17側に
偏った部分に存在する。言い換えれば、上記両摩擦面1
5、31の母線を単一の点イで交差させる場合に上記入
力ディスク14の中心軸αを存在させなければならな
い、図1のa線位置よりも、図1のh分だけ、この入力
軸14の中心を偏らせて(オフセットさせて)、図1の
b線位置に存在させている。
【0027】従って、本発明の摩擦変速機によれば、上
記入力摩擦面15の傾斜角度を特に小さくしなくても、
上記hに見合う分(2h分)だけ、上記入力ディスク1
4の外径を小さくできる。上記入力軸7と出力軸7との
間の減速比は、上記入力摩擦面15と出力摩擦面31と
の摩擦係合部の中心に於ける上記入力ディスク14の半
径r14と出力ディスク17の半径r17との比(r14/r
17)となる。即ち、従来構造の様に、上記両摩擦面1
5、31の母線を、単一の点イで交差させる場合には、
上記変速比が(r14+h)/r17になるのに対して、本
発明の場合には上述の様にr14/r17となる。{(r14
+h)/r17}<r14/r17であるから、本発明の摩擦
式変速機によれば、大きな減速比を実現できる事が分か
る。
記入力摩擦面15の傾斜角度を特に小さくしなくても、
上記hに見合う分(2h分)だけ、上記入力ディスク1
4の外径を小さくできる。上記入力軸7と出力軸7との
間の減速比は、上記入力摩擦面15と出力摩擦面31と
の摩擦係合部の中心に於ける上記入力ディスク14の半
径r14と出力ディスク17の半径r17との比(r14/r
17)となる。即ち、従来構造の様に、上記両摩擦面1
5、31の母線を、単一の点イで交差させる場合には、
上記変速比が(r14+h)/r17になるのに対して、本
発明の場合には上述の様にr14/r17となる。{(r14
+h)/r17}<r14/r17であるから、本発明の摩擦
式変速機によれば、大きな減速比を実現できる事が分か
る。
【0028】又、上記入力摩擦面15の傾斜角度を特に
小さくする必要がないので、この入力摩擦面15と上記
出力摩擦面31との当接圧を確保できる。即ち、これら
両摩擦面15、31同士の当接圧を確保する為には、上
記入力ディスク14と出力ディスク17とのうちの一方
又は双方のディスクを、相手ディスクに向け押圧する。
この際、摩擦係合面が押圧力の作用方向に対し適度に傾
斜していた方が、上記当接圧を適正にする調節が容易に
なる。本発明の場合には、上記入力摩擦面15の傾斜角
度を或る程度確保できるので、上記当接圧の調節を容易
に行なって、摩擦変速機による回転力伝達の効率を確保
できる。
小さくする必要がないので、この入力摩擦面15と上記
出力摩擦面31との当接圧を確保できる。即ち、これら
両摩擦面15、31同士の当接圧を確保する為には、上
記入力ディスク14と出力ディスク17とのうちの一方
又は双方のディスクを、相手ディスクに向け押圧する。
この際、摩擦係合面が押圧力の作用方向に対し適度に傾
斜していた方が、上記当接圧を適正にする調節が容易に
なる。本発明の場合には、上記入力摩擦面15の傾斜角
度を或る程度確保できるので、上記当接圧の調節を容易
に行なって、摩擦変速機による回転力伝達の効率を確保
できる。
【0029】尚、入力摩擦面15と上記出力摩擦面31
との当接部にエッジロード等、過大な面圧が加わるのを
防止する為、これら両摩擦面15、31の一方又は双方
に、図2に誇張して示す様なクラウニングを施す事が好
ましい。又、上述の様な摩擦変速機を電動式パワーステ
アリング装置に組み込む場合には、前記入力軸6を正
転、逆転自在な電動モータにより回転駆動自在とし、同
じく前記出力軸7を、ステアリングホイールにより回転
駆動されるステアリングシャフトに対し直列に接続す
る。更に、本発明の摩擦変速機の場合には、上記入力摩
擦面15と上記出力摩擦面31との摩擦係合部で滑り
(スピン)が発生する。従って、高速での使用条件は、
発熱等の問題から不適当である。摩擦係合部の周速が
0.5m/s以下の用途が適するが、電動式パワーステ
アリング装置の場合、摩擦係合部の周速は0.3m/s
程度であるから、本発明の摩擦変速機の用途として適切
である。
との当接部にエッジロード等、過大な面圧が加わるのを
防止する為、これら両摩擦面15、31の一方又は双方
に、図2に誇張して示す様なクラウニングを施す事が好
ましい。又、上述の様な摩擦変速機を電動式パワーステ
アリング装置に組み込む場合には、前記入力軸6を正
転、逆転自在な電動モータにより回転駆動自在とし、同
じく前記出力軸7を、ステアリングホイールにより回転
駆動されるステアリングシャフトに対し直列に接続す
る。更に、本発明の摩擦変速機の場合には、上記入力摩
擦面15と上記出力摩擦面31との摩擦係合部で滑り
(スピン)が発生する。従って、高速での使用条件は、
発熱等の問題から不適当である。摩擦係合部の周速が
0.5m/s以下の用途が適するが、電動式パワーステ
アリング装置の場合、摩擦係合部の周速は0.3m/s
程度であるから、本発明の摩擦変速機の用途として適切
である。
【0030】次に、図3は、本発明の実施の形態の第2
例を示している。本例の場合には、出力軸7の周囲にア
イドルディスク19を、この出力軸7に対する回転自在
に支持している。そして、このアイドルディスク19と
出力ディスク17とにより、入力ディスク14を直径方
向反対側から挟持している。この様な本例の場合には、
この入力ディスク14が上記出力ディスク17から退避
する事を防止して、入力摩擦面15と上記出力摩擦面3
1との摩擦係合部の面圧を確保し、伝達効率を良好に維
持できる。その他の構成及び作用は、上述した第1例の
場合と同様である。
例を示している。本例の場合には、出力軸7の周囲にア
イドルディスク19を、この出力軸7に対する回転自在
に支持している。そして、このアイドルディスク19と
出力ディスク17とにより、入力ディスク14を直径方
向反対側から挟持している。この様な本例の場合には、
この入力ディスク14が上記出力ディスク17から退避
する事を防止して、入力摩擦面15と上記出力摩擦面3
1との摩擦係合部の面圧を確保し、伝達効率を良好に維
持できる。その他の構成及び作用は、上述した第1例の
場合と同様である。
【0031】次に、図4は、本発明の実施の形態の第3
例を示している。本例の場合には、アイドルディスク1
9と出力ディスク17との直径方向に関して、入力ディ
スク14と反対側部分に、第二のアイドルディスク39
を設けている。この為、上記アイドルディスク19の一
部で上記入力ディスク14と当接している部分が、この
入力ディスク14から退避する事を防止して、入力摩擦
面15と上記出力摩擦面31との摩擦係合部の面圧をよ
り確実に確保し、伝達効率をより良好に維持できる。そ
の他の構成及び作用は、前述した第1例の場合と同様で
ある。
例を示している。本例の場合には、アイドルディスク1
9と出力ディスク17との直径方向に関して、入力ディ
スク14と反対側部分に、第二のアイドルディスク39
を設けている。この為、上記アイドルディスク19の一
部で上記入力ディスク14と当接している部分が、この
入力ディスク14から退避する事を防止して、入力摩擦
面15と上記出力摩擦面31との摩擦係合部の面圧をよ
り確実に確保し、伝達効率をより良好に維持できる。そ
の他の構成及び作用は、前述した第1例の場合と同様で
ある。
【0032】次に、図5は、本発明の実施の形態の第4
例を示している。本例の場合には、入力軸6の中心軸α
と出力軸7の中心軸βとを、傾斜状態で交差させてい
る。その他の構成及び作用は、前述した第1例の場合と
同様である。
例を示している。本例の場合には、入力軸6の中心軸α
と出力軸7の中心軸βとを、傾斜状態で交差させてい
る。その他の構成及び作用は、前述した第1例の場合と
同様である。
【0033】
【発明の効果】本発明は以上に述べた通り構成され作用
するので、小型でしかも伝達効率の良い摩擦変速機を実
現して、電動式パワーステアリング装置等、各種機械装
置の小型・軽量化に寄与できる。
するので、小型でしかも伝達効率の良い摩擦変速機を実
現して、電動式パワーステアリング装置等、各種機械装
置の小型・軽量化に寄与できる。
【図1】本発明の実施の形態の第1例を示す略側面図。
【図2】図1のA部拡大図。
【図3】本発明の実施の形態の第2例を示す部分切断略
側面図。
側面図。
【図4】同第3例を示す部分切断略側面図。
【図5】同第4例を示す略側面図。
【図6】先発明に係る摩擦変速機の第1例を示す断面
図。
図。
【図7】同第2例を示す断面図。
【図8】先発明に係る摩擦変速機の第1例を示す略側面
図。
図。
【図9】同第2例を示す略側面図。
1 摩擦変速機 2 ケーシング 3 主部 4 ボルト 5 カバー 6 入力軸 7 出力軸 8 取付部 9 第一取付孔 10a、10b 転がり軸受 11 第二取付孔 12 転がり軸受 13 スプライン部 14 入力ディスク 15 入力摩擦面 16 スリーブ 17 出力ディスク 18 ローディングカム装置 19 アイドルディスク 20 スプライン 21 ボールスプライン 22 軸受 23 カム板部 24 ローディングナット 25 ローラ 26 ホルダ 27 皿板ばね 28 軸受 29a、29b カム面 30 保持器 31 出力摩擦面 32 軸受 33 円輪部 34 円筒部 35 突部 36 玉軸受 37 バックアップ面 38a、38b 補強リブ 39 第二のアイドルディスク
Claims (2)
- 【請求項1】 互いの中心軸同士を交差させる方向に配
置した第一、第二両回転軸と、このうちの第一回転軸と
同心に支持されてこの第一回転軸と共に回転する第一デ
ィスクと、この第一ディスクに設けられた、上記第一回
転軸と同心で円すい凸面状の第一摩擦面と、上記第二回
転軸と同心に支持されてこの第二回転軸と共に回転する
第二ディスクと、この第二ディスクに設けられた、上記
第二回転軸と同心で円すい凸面状の第二摩擦面とを備
え、この第二摩擦面と上記第一摩擦面とを摩擦係合させ
た摩擦変速機に於いて、上記第一摩擦面に関する複数の
母線の延長線同士の交点を、上記第二回転軸の中心軸よ
りも上記第一ディスクを設置した側に存在させた事を特
徴とする摩擦変速機。 - 【請求項2】 請求項1に記載した摩擦変速機を構成す
る第一回転軸を正転、逆転自在な電動モータにより回転
駆動自在とし、同じく第二回転軸を、ステアリングホイ
ールにより回転駆動されるステアリングシャフトに対し
直列に接続して成る、電動式パワーステアリング装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10495299A JP2000291753A (ja) | 1999-04-13 | 1999-04-13 | 摩擦変速機及び電動式パワーステアリング装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10495299A JP2000291753A (ja) | 1999-04-13 | 1999-04-13 | 摩擦変速機及び電動式パワーステアリング装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000291753A true JP2000291753A (ja) | 2000-10-20 |
Family
ID=14394443
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10495299A Pending JP2000291753A (ja) | 1999-04-13 | 1999-04-13 | 摩擦変速機及び電動式パワーステアリング装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000291753A (ja) |
-
1999
- 1999-04-13 JP JP10495299A patent/JP2000291753A/ja active Pending
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050111 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050628 |