JP2000292661A - 被覆光ファイバ - Google Patents

被覆光ファイバ

Info

Publication number
JP2000292661A
JP2000292661A JP11100041A JP10004199A JP2000292661A JP 2000292661 A JP2000292661 A JP 2000292661A JP 11100041 A JP11100041 A JP 11100041A JP 10004199 A JP10004199 A JP 10004199A JP 2000292661 A JP2000292661 A JP 2000292661A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coating layer
resin coating
optical fiber
coated optical
primary
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP11100041A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3982105B2 (ja
Inventor
Kazunori Tanaka
和典 田中
Atsushi Suzuki
厚 鈴木
Tomoyuki Hattori
知之 服部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Electric Industries Ltd filed Critical Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority to JP10004199A priority Critical patent/JP3982105B2/ja
Publication of JP2000292661A publication Critical patent/JP2000292661A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3982105B2 publication Critical patent/JP3982105B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Optical Fibers, Optical Fiber Cores, And Optical Fiber Bundles (AREA)
  • Surface Treatment Of Glass Fibres Or Filaments (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れた密着性(耐剥離性)と被覆除去性とを
備えた被覆光ファイバを提供するものである。 【解決手段】 ガラスファイバ1の外周に一次樹脂被覆
層2が設けられた被覆光ファイバ4であって、一次樹脂
被覆層2の樹脂材は、ガラスファイバ1との密着力が3
0g/cm以上かつ80g/cm以下であり、さらに、
100%伸びにおける応力が0.04kg/mm2以上
かつ0.25kg/mm2以下である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主に光ファイバテ
ープ心線に用いられる被覆光ファイバに関し、特に優れ
た密着性と被覆除去性とを備えた被覆構造に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来から、光ケーブル内に収納される光
ファイバの高密度化、光ケーブルの接続作業の効率化な
どを目的として、光ファイバテープ心線が広く用いられ
ている。図5は従来の光ファイバテープ心線を示す図で
あり、光ファイバテープ心線23は、複数の被覆光ファ
イバ21を平行に配置し、その外周に紫外線硬化型樹脂
からなる一括被覆層22を施して形成される。被覆光フ
ァイバ21は、石英系ガラスからなる光ファイバ(以
下、「ガラスファイバ」と略記する)1の外周に軟質の
紫外線硬化型樹脂からなる被覆層20が設けられる。
【0003】このような光ファイバテープ心線23にお
いては、ガラスファイバ1と被覆層20との間の密着力
が小さいと、ガラスファイバ1と被覆層20との界面が
部分的に剥離し、低温時などにおいてガラスファイバ1
はマイクロベンドを受け、光ファイバの伝送損失が増加
し易くなる。一方、ガラスファイバ1と被覆層20との
間の密着力が大き過ぎると、上述の光ファイバテープ心
線23を他の光ファイバと接続する際、一括被覆層22
と被覆層20を除去してガラスファイバ1を口出しする
のが困難となる。
【0004】これらの課題に関する従来技術の一例が、
特開平9−5587号公報に記載されている。ガラスフ
ァイバ1の外周表面に被覆層20が設けられてなる図5
に示す構成の被覆光ファイバ21において、ガラスファ
イバ1と被覆層20との間の密着力に対して、被覆層2
0のガラスファイバ1に対する防護性および被覆層20
を除去する時のストリッパビリティの関係について記載
されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら本発明者
らによる種々の検討によれば、特開平9−5587号公
報に記載されている被覆光ファイバ21において、ガラ
スファイバ1と被覆層20との間の密着力が所定値に調
整されても被覆層20の樹脂によってガラスファイバ1
と被覆層20との間に部分的に剥離が生じたり、あるい
は被覆層20が破壊する場合が現われた。その結果、伝
送損失が増加する場合があり安定な特性を得ることが出
来ず、改善が望まれた。
【0006】そこで本発明者らは鋭意検討を重ねた結
果、優れた密着性と被覆除去性とを備えた被覆構造を見
出だすことができたので、これを用いた被覆光ファイバ
を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係わる被覆光フ
ァイバは、ガラスファイバの外周に一次樹脂被覆層が設
けられた被覆光ファイバにおいて、一次樹脂被覆層の樹
脂材は、ガラスファイバとの密着力が30g/cm以上
かつ80g/cm以下であり、さらに、100%伸びに
おける応力が0.04kg/mm2以上かつ0.25k
g/mm2以下であることを特徴とする。
【0008】本発明の被覆光ファイバによれば、一次樹
脂被覆層の樹脂材は、ガラスファイバとの密着力が30
g/cm未満ではガラスファイバを確実に保持すること
ができず、ガラスファイバと一次樹脂被覆層との間で界
面剥離が発生する場合があり、また、80g/cmを越
えると一次樹脂被覆層をガラスファイバから完全に除去
することが困難となり、被覆樹脂が残存するするように
なる。
【0009】さらに、本発明者らの検討結果によれば、
ガラスファイバに一次樹脂被覆層が設けられローラを介
して巻き取られるとき、ローラ表面の微小異物等が一次
樹脂被覆層と接触して、微小異物等と接触する一次樹脂
被覆層の局所部分に大応力がかかり、ガラスファイバと
一次樹脂被覆層との界面に「剥離」が生じたり、あるい
は一次樹脂被覆層に亀裂が生じて「ボイド」を発生する
ことが判明した。このように局部的に大変形が発生し永
久変形を起こす状態は、一次樹脂被覆層が弾性限界を越
えた状態の現象である。そこで、一次樹脂被覆層の大変
形に起因する剥離あるいはボイドを評価するため新たに
「100%伸びにおける応力」を導入した。そして種々
検討した結果、一次被覆樹脂材の100%伸びにおける
応力が0.04kg/mm2未満では一次被覆層にボイ
ドが発生し、0.25kg/mm2を越えると剥離が生
じる傾向を示すことが分かった。
【0010】すなわち本発明の被覆光ファイバは、10
0%伸びにおける応力とガラスファイバに対する接着力
とが所定範囲内の一次樹脂被覆材によって形成されるの
で、界面剥離あるいはボイドの発生が抑制され、また、
被覆除去性のよい特性が得られる。
【0011】本発明に係わる他の被覆光ファイバは、前
述の被覆光ファイバの外周に、2.5%伸びにおける弾
性率が20kg/mm2以上かつ200kg/mm2以下
の樹脂材からなる二次樹脂被覆層が設けられたことを特
徴とする。
【0012】本発明の二次樹脂被覆層は、光ファイバに
加わる外力から保護することを主目的とするものであ
り、上記の被覆光ファイバによれば、二次樹脂被覆材の
2.5%伸びにおける弾性率が20kg/mm2未満で
は外力が一次樹脂被覆層へ伝搬し易くなるので、一次樹
脂被覆層への応力伝搬が増加してボイドが発生し易くな
る。また、200kg/mm2を越えると可撓性が少な
くなり伝搬損失が増加するようになる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら本
発明の被覆光ファイバの実施形態を詳細に説明する。な
お、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付
し、重複する説明を省略する。
【0014】図1は本実施形態に係わる光ファイバテー
プ心線を示す図であり、光ファイバテープ心線6は、複
数本(図1では4本)の被覆光ファイバ4を平行に配置
し、その外周に紫外線硬化型樹脂からなる一括樹脂被覆
層5を施して形成される。
【0015】図2は光ファイバテープ心線に用いられる
被覆ファイバを示す図であり、被覆光ファイバ4は、石
英系ガラスからなるガラスファイバ1の外周に紫外線硬
化型樹脂Aからなる一次樹脂被覆層2が設けられる。一
次樹脂被覆層2の樹脂材は、ガラスファイバ1との密着
力が30g/cm以上かつ80g/cm以下であり、さ
らに、100%伸びにおける応力が0.04kg/mm
2以上かつ0.25kg/mm2以下である。
【0016】上記の被覆光ファイバ4において、一次樹
脂被覆層2はガラスファイバ1を中心軸上に保持し剥離
を抑制するため、一次樹脂被覆層2とガラスファイバ1
との間の密着力に30g/cmの下限が存在すると共
に、軸方向に所定の力を加えることによって一次樹脂被
覆層2を除去するため80g/cmの上限が必要とな
る。密着力の上限を越えると一次樹脂被覆層2を除去し
たときガラスファイバ1の表面に一次樹脂被覆2が残存
するようになる。
【0017】さらに、本発明者らの検討結果によれば、
ガラスファイバ1の外周に一次樹脂被覆層2が設けられ
ローラを介して巻き取られるとき、ローラ表面の微小異
物等が一次樹脂被覆層2と接触して、微小異物等と接触
する一次樹脂被覆層2の局所部分に大応力がかかり、ガ
ラスファイバ1と一次樹脂被覆層2との界面に剥離が生
じたり、あるいは一次樹脂被覆層2に亀裂が生じてボイ
ドを発生することが判明した。このように局部的に大変
形が発生し永久変形を起こす状態は、一次樹脂被覆層2
が弾性限界を越えた状態の現象である。そこで、一次樹
脂被覆層2の大変形に起因して発生する剥離あるいはボ
イドを評価するため、100%伸びにおける応力を導入
した。
【0018】ローラによる影響を詳細に検討するため、
表面にマンドレルを設置したスクリーニング機構を巻替
機に設け、マンドレルの上に被覆光ファイバ4を通過さ
せることによって、ガラスファイバ1と一次樹脂被覆層
2との界面剥離あるいはボイドを生じさせ、顕微鏡観察
により発生頻度を調査した。その結果、一次被覆樹脂材
2の100%伸びにおける応力が0.04kg/mm2
未満では一次被覆層2にボイドが発生し、0.25kg
/mm2を越えると剥離が生じる傾向を示すことが分か
った。
【0019】一次樹脂被覆層2を形成する樹脂Aとし
て、ウレタンアクリレート系樹脂、ポリエステルアクリ
レート系樹脂、エポキシアクリレート系樹脂等の紫外線
硬化型樹脂が用いられる。一次樹脂被覆層2の樹脂A
は、ガラスファイバ1との密着力を30g/cm以上か
つ80g/cm以下とするには、例えば、紫外線硬化型
樹脂Aの合成に用いられる樹脂の極性モノマー量、ある
いはシランカップリング剤の添加量を調整することによ
って得られる。
【0020】また、一次樹脂被覆層2の樹脂Aは、10
0%伸びにおける応力を0.04kg/mm2以上かつ
0.25kg/mm2以下とするには、例えば、紫外線
硬化型樹脂Aの合成に用いられる樹脂の含有モノマーの
添加比率を調整することによって上記範囲になるように
する。あるいは、紫外線硬化型樹脂Aの合成に用いられ
る樹脂に多官能モノマーが添加されたものを用い、単官
能モノマーの添加量を調整したものが用いられる。単官
能モノマーとしては、ヒドロキシエチルアクリレート、
エチルヘキシルアクリレート、N-ビニルカプロラクタ
ム等のうちから選択される一種または二種以上のものが
用いられる。
【0021】図3は被覆光ファイバの一次樹脂被覆層を
ガラスファイバから一定の条件下で除去する方法を示す
図であり、図3(a)は一次樹脂被覆層をガラスファイ
バから引抜く前の状態を示す図、図3(b)は引抜いた
後の状態を示す図である。まず、金属等の硬質板10上
に被覆光ファイバ4の先端部を接着剤11によって固着
させる。次に、硬質板10上の一次樹脂被覆層2に長手
方向と直角に切り込み12を入れ、硬質板10に固定さ
れた被覆光ファイバ4の他端側をドラム13に巻き付け
ながら矢印14の方向に引っ張る。その結果、硬質板1
0上には管状の一次樹脂被覆層2が残され、ガラスファ
イバ1のみが引き抜かれる。
【0022】また、一次樹脂被覆層2の樹脂材とガラス
ファイバ1との接着力は、フィルム状の試料によって測
定される。まず、硫酸に浸漬して表面を洗浄した石英ガ
ラス板上に一次樹脂被覆層2の樹脂Aを塗布し、200
mJ/cm2の紫外光を照射して厚さ200μm、幅5
cmのフィルムを形成し、温度25℃、相対湿度50%
の雰囲気に一週間放置して硬化しフィルム状の一次樹脂
被覆を作製する。次いでフィルム状の一次樹脂被覆を石
英ガラス板の一端から180度の方向に200mm/分
の速度で引き剥がす。密着力は、一次樹脂被覆を剥がす
ときの単位幅当たりの力の最大値(g/cm)で定義さ
れる。
【0023】100%伸びにおける一次樹脂被覆材の応
力を測定するには、まず、ポリプロピレンの基板上に一
次被覆層2の樹脂Aを塗布し、100mJ/cm2の紫
外光を照射して厚さ100μm、幅6mmのシートを形
成し、温度25℃、相対湿度50%の雰囲気に24時間
放置して硬化しシート状の一次被覆を作製する。次い
で、シート状の一次被覆をJISK71272号型の規
格にしたがって試験片を作製し、中央に25mm間隔の
評線を付ける。作製された試験片を引張試験機を用い
て、引張荷重に対する歪み履歴を追跡し、評線間の伸び
が100%となる場合の応力を測定する。応力の測定方
法はJISK7113規格にしたがって行なわれる。
【0024】図4は、光ファイバテープ心線に用いられ
る他の構成の被覆光ファイバを示す図であり、被覆光フ
ァイバ4は、ガラスファイバ1とその外周に設けられた
紫外線硬化型樹脂Aからなる一次樹脂被覆層2と紫外線
硬化型樹脂Bからなる二次樹脂被覆層3とによって形成
される。一次樹脂被覆層2の樹脂材は、ガラスファイバ
1との密着力が30g/cm以上かつ80g/cm以下
であり、さらに、100%伸びにおける応力が0.04
kg/mm2以上かつ0.25kg/mm2以下である紫
外線硬化型樹脂Aであり、図2に示された被覆光ファイ
バの樹脂材と同じである。
【0025】一次樹脂被覆層2の外周に設けられた二次
樹脂被覆層3は、光ファイバに加わる外力から保護する
ことを主目的とし、外力が紫外線硬化型樹脂Aに伝搬し
てボイドの発生を抑制するため、2.5%伸び時の弾性
率に20kg/mm2の下限が存在すると共に、可撓性
が少なくなり損失増加を抑制するため、200kg/m
2の上限が必要である。
【0026】二次樹脂被覆層3を形成する樹脂Bとし
て、ウレタンアクリレート系樹脂、ポリエステルアクリ
レート系樹脂等の紫外線硬化型樹脂がある。樹脂Bは、
2.5%伸び時の弾性率を20kg/mm2以上、か
つ、200kg/mm2以下とするには、例えば、紫外
線硬化型樹脂Bの合成に用いられる樹脂の含有モノマー
の比率を調整することによって得られる。あるいは、紫
外線硬化型樹脂Bの合成に用いられる樹脂に多官能モノ
マーが添加されたものを用い、単官能モノマーの添加量
を調整したものが用いられる。単官能モノマーとして
は、テトラエチレングリコール、N-ビニルカプロラク
タム、イソボニルアクリレート等のうちから選択される
一種または二種以上のものが用いられる。
【0027】2.5%伸び時の弾性率の測定方法は、J
ISK7113規格にしたがって行なわれる。また、伝
送損失の変化は、スクリーニングテスト前後の波長1.
55μmにおける伝送損失をOTDRを用いて測定し、
両者の差で評価した。なお、図4に示される二次樹脂被
覆層4は、被覆光ファイバの識別性をもたせるため外周
に着色層が設けられることが好ましい。
【0028】
【実施例】本発明者らは、上記の実施形態に基づいて、
最初に図2に示すようにガラスファイバ1の外周に一次
樹脂被覆層2が設けられた被覆光ファイバ4を作製し、
ガラスファイバ1と一次樹脂被覆層2との界面剥離、一
次樹脂被覆層2の破壊によるボイド、一次樹脂被覆層2
の除去性について検討した。界面剥離およびボイドは、
顕微鏡を用いて目視によって調べた。除去性は図3に示
す方法によって被覆を除去した後、ガラスファイバの表
面を目視によって調べた。被覆光ファイバ4に使用した
樹脂A、および被覆光ファイバ4の性能を表1に示す。
【0029】
【表1】
【0030】表1において、剥離、ボイドおよび除去性
の判定基準は、それぞれ剥離、ボイドおよび一次樹脂が
全く無ければ 、少しでも有れば×を付した。
【0031】(実施例1〜5及び比較例1〜4)直径1
25μmの石英ガラスからなるガラスファイバ1を線引
きし、その外周に紫外線硬化型樹脂Aからなる外径20
0μmの一次樹脂被覆層2を設けて図2に示す構成の被
覆光ファイバ4を作製した。紫外線硬化型樹脂Aは、ガ
ラスファイバ1との密着力を変化させるため合成に用い
られるウレタンアクリレート系樹脂の極性・非極性モノ
マー量、あるいはシランカップリング剤の添加量を調整
すると共に、100%伸びにおける応力を変化させるた
め、一次プレポリマー合成時のジオール化合物を調整し
てP−1〜P−9を試作した。
【0032】実施例1〜3の被覆光ファイバ4において
は、一次樹脂被覆層2を形成する樹脂Aはガラスファイ
バ1との密着力が30g/cm〜80g/cmであり、
かつ、100%伸びにおける応力が0.1kg/mm2
である。これらの被覆光ファイバ4の性能について調査
したところ、剥離あるいはボイドは現われなかった。ま
た、被覆光ファイバ4の先端部について一次樹脂被覆層
2をガラスファイバ1から引抜きながら除去したとこ
ろ、一次樹脂被覆層2がガラスファイバ1の表面に残留
することはなかった。
【0033】一方、比較例1に示すように、樹脂Aの密
着力を20g/cmまで小さくして同様の調査をしたと
ころ、ガラスファイバ1と一次樹脂被覆層2との間に剥
離が生じている部分が存在した。反対に比較例2に示す
ように、樹脂Aの密着力を100g/cmまで大きくし
て同様の調査をしたところ、一次樹脂被覆層2がガラス
ファイバ1の表面に固着し残留する部分が存在した。
【0034】さらに、実施例4〜5の被覆光ファイバ4
においては、一次樹脂被覆層2を形成する樹脂Aは10
0%伸びにおける応力が0.04kg/mm2〜0.2
5kg/mm2、かつ、ガラスファイバ1との密着力が
50g/cmである。これらの被覆光ファイバ4の性能
について調査したところ、剥離あるいはボイドは現われ
なかった。また、被覆光ファイバ4の先端部について一
次樹脂被覆層2をガラスファイバ1から引抜きながら除
去したところ、一次樹脂被覆層2がガラスファイバ1の
表面に固着し残留するところはなかった。
【0035】一方、比較例3に示すように、100%伸
びにおける応力を0.03kg/mm2まで小さくして
同様な調査をしたところ、ガラスファイバ1と一次樹脂
被覆層2との間にボイドの生じている部分が存在した。
反対に比較例4に示すように、100%伸びにおける応
力を0.3kg/mm2まで大きくして同様の調査をし
たところ、ガラスファイバ1と一次樹脂被覆層2との間
に剥離する部分が存在していた。
【0036】以上の実施例および比較例で得られた結果
から明らかなように、一次樹脂被覆層2の樹脂Aの密着
力が30g/cm〜80g/cmの範囲で、かつ100
%伸びにおける応力が0.04kg/mm2〜0.25
kg/mm2の範囲では、被覆光ファイバの剥離、ボイ
ドおよび除去性は良好であり、これらの範囲以外では不
良と判断することができる。これに対して一次樹脂被覆
層2の樹脂Aを従来使用している2.5%伸び時におけ
るヤング率で評価すると、表1に示すようにP−1〜P
−9のいずれの樹脂Aにおける2.5%伸び時のヤング
率は0.10kg/mm2〜0.15kg/mm2であ
り、被覆光ファイバ4の剥離、ボイドおよび除去性の性
能について、実態に即した判定をすることができない。
【0037】次に、図4に示すように一次樹脂被覆層2
の外周に二次樹脂被覆層3を設けてなる被覆光ファイバ
4を作製し、ガラスファイバ1と一次樹脂被覆層2との
界面の剥離、一次樹脂被覆層2の破壊によるボイド、一
次樹脂被覆層2の除去性およびスクリーニングテスト前
後の伝送損失変化について前述のOTDR法で検討し
た。被覆光ファイバ4に使用した樹脂A、Bおよび被覆
光ファイバ4の性能を表2に示す。
【0038】
【表2】
【0039】表2において、剥離、ボイドおよび除去性
の判定基準は、それぞれ剥離、ボイドおよび一次樹脂が
全く無ければ 、少しでも有れば×を付した。
【0040】(実施例6〜7及び参考例1〜2)直径1
25μmの石英ガラスからなるガラスファイバ1を線引
きし、その外周に紫外線硬化型樹脂Aからなる外径20
0μmの一次樹脂被覆層2と最外周に識別層を有する外
径255μmの二次樹脂被覆層3を設けた図4に示す構
成の被覆光ファイバ4を作製した。
【0041】二次樹脂被覆層3に使用される紫外線硬化
型樹脂Bは、2.5%伸び時の弾性率を変化させるため
ウレタンアクリレート系樹脂の含有モノマー比率を調整
してQ−1〜Q−4を試作した。識別層は、エポキシア
クリレート系樹脂を用いた。一次樹脂被覆層2に使用し
た紫外線硬化型樹脂Aは、表1に示したP−3と同じも
のである。
【0042】実施例6〜7の被覆光ファイバ4において
は、一次樹脂被覆層2は単層では表1に示されるように
良好な特性を有する樹脂P−3であり、また、二次樹脂
被覆層3は2.5%伸び時の弾性率が20kg/mm2
〜200kg/mm2の樹脂Q−2、Q−3である。こ
れらの被覆光ファイバ4についてガラスファイバ1と一
次樹脂被覆層2との間の剥離および一次樹脂被覆層2の
亀裂によるボイドを調査したところ、剥離あるいはボイ
ドは現われなかった。また、被覆光ファイバ4の先端部
について一次樹脂被覆層2および二次樹脂被覆層3をガ
ラスファイバ1から引抜きながら除去したところ、一次
樹脂被覆層2がガラスファイバ1の表面に残留するとこ
ろはなかった。
【0043】一方、参考例1に示すように、二次樹脂被
覆層3の2.5%伸びにおける弾性率を15kg/mm
2まで小さくした樹脂Q−1について同様の調査をした
ところ、一次樹脂被覆層2に亀裂に生じてボイドが生じ
ている部分が存在した。反対に参考例2に示すように、
二次樹脂被覆層3の2.5%伸びにおける弾性率を25
0kg/mm2まで大きくした樹脂Q−4について同様
な調査をしたところ、伝送損失の増加は0.2dB/k
mであった。
【0044】さらに、図4に示す4本の被覆光ファイバ
4を平行に配列しながら一括樹脂被覆層5を用いて、図
1に示す光ファイバテープ心線6を作製した。一括樹脂
被覆層5として使用した紫外線硬化型樹脂は、二次樹脂
被覆層3と適度な密着性をもたせるためウレタンアクリ
レート系樹脂の架橋密度とウレタン基を調整した。一次
樹脂被覆層2の樹脂材は、ガラスファイバとの密着力が
30g/cm以上かつ80g/cm以下であり、さら
に、100%伸びにおける応力が0.04kg/mm2
以上かつ0.25kg/mm2以下である。二次樹脂被
覆層3の樹脂材は、2.5%伸びにおける弾性率が20
kg/mm2以上かつ200kg/mm2以下である。こ
のように作製された光ファイバテープ心線6の性能につ
いて調査した結果、被覆光ファイバ4には剥離あるいは
ボイドを生じることがなく、また、被覆の除去性および
伝送損失の優れたものであった。
【0045】
【発明の効果】本発明らは、被覆光ファイバに用いられ
る一次樹脂被覆材について、一次樹脂被覆材が備える要
件として「100%伸びにおける応力」を導入した。本
発明の被覆光ファイバは、100%伸びにおける応力と
ガラスファイバに対する接着力とが所定範囲内の一次樹
脂被覆材によって形成されるので、界面剥離あるいはボ
イドの発生が抑制され、また、被覆除去性のよい特性が
得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係わる光ファイバテープ心線を示
す図である。
【図2】本実施形態に係わる被覆光ファイバを示す図で
ある。
【図3】図3(a)は被覆光ファイバの被覆層を除去す
る前の状態を示す図であり、図3(b)は除去後の状態
を示す図である。
【図4】本実施形態に係わる他の被覆光ファイバを示す
図である。
【図5】従来の光ファイバテープ心線を示す図である。
【符号の説明】
1・・・ガラスファイバ、2・・・一次樹脂被覆層、3・・・二
次樹脂被覆層、4・・・被覆光ファイバ、5・・・一括樹脂被
覆層、6・・・光ファイバテープ心線、10・・・硬質板、1
1・・・接着剤、12・・・切り込み、13・・・ドラム、14・
・・矢印。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 服部 知之 神奈川県横浜市栄区田谷町1番地 住友電 気工業株式会社横浜製作所内 Fターム(参考) 2H050 AB02Z BA32 BB05Q BB07Q BB07S BB13Q BB13S BB14Q BB14S BB17Q BB17S BB31Q BB31S BB33Q BB33S BC03 BD00 4G060 AC02 AC12 AC15 CB22 CB33

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラスファイバの外周に一次樹脂被覆層
    が設けられた被覆光ファイバにおいて、前記一次樹脂被
    覆層の樹脂材は、前記ガラスファイバとの密着力が30
    g/cm以上かつ80g/cm以下であり、さらに、1
    00%伸びにおける応力が0.04kg/mm2以上か
    つ0.25kg/mm2以下であることを特徴とする被
    覆光ファイバ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の被覆光ファイバの外周
    に、2.5%伸びにおける弾性率が20kg/mm2
    上かつ200kg/mm2以下の樹脂材からなる二次樹
    脂被覆層が更に設けられたことを特徴とする被覆光ファ
    イバ。
JP10004199A 1999-04-07 1999-04-07 被覆光ファイバ Expired - Lifetime JP3982105B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10004199A JP3982105B2 (ja) 1999-04-07 1999-04-07 被覆光ファイバ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10004199A JP3982105B2 (ja) 1999-04-07 1999-04-07 被覆光ファイバ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000292661A true JP2000292661A (ja) 2000-10-20
JP3982105B2 JP3982105B2 (ja) 2007-09-26

Family

ID=14263447

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10004199A Expired - Lifetime JP3982105B2 (ja) 1999-04-07 1999-04-07 被覆光ファイバ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3982105B2 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001035143A1 (fr) * 1999-11-05 2001-05-17 Sumitomo Electric Industries, Ltd. Fibre optique revetue
JP2004004423A (ja) * 2002-04-05 2004-01-08 Furukawa Electric Co Ltd:The ファイバグレーティング用ガラス光ファイバ素線
JP2004004481A (ja) * 2002-04-05 2004-01-08 Furukawa Electric Co Ltd:The ファイバグレーティング用ガラス光ファイバ素線
JP2004198506A (ja) * 2002-12-16 2004-07-15 Fujikura Ltd 薄膜光ファイバ素線、薄膜光ファイバ心線とコネクタ接続部
JP2005128347A (ja) * 2003-10-24 2005-05-19 Sumitomo Electric Ind Ltd 光ファイバケーブル
JP2007094228A (ja) * 2005-09-30 2007-04-12 Fujikura Ltd 光ファイバ心線
JP2015182912A (ja) * 2014-03-24 2015-10-22 住友電気工業株式会社 光ファイバ
WO2017122589A1 (ja) * 2016-01-12 2017-07-20 住友電気工業株式会社 光ファイバ心線及び光ファイバテープ心線

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001035143A1 (fr) * 1999-11-05 2001-05-17 Sumitomo Electric Industries, Ltd. Fibre optique revetue
US6810188B1 (en) 1999-11-05 2004-10-26 Sumitomo Electric Industries, Ltd. Coated optical fiber
JP4556372B2 (ja) * 1999-11-05 2010-10-06 住友電気工業株式会社 被覆光ファイバ
JP2004004423A (ja) * 2002-04-05 2004-01-08 Furukawa Electric Co Ltd:The ファイバグレーティング用ガラス光ファイバ素線
JP2004004481A (ja) * 2002-04-05 2004-01-08 Furukawa Electric Co Ltd:The ファイバグレーティング用ガラス光ファイバ素線
JP2004198506A (ja) * 2002-12-16 2004-07-15 Fujikura Ltd 薄膜光ファイバ素線、薄膜光ファイバ心線とコネクタ接続部
JP2005128347A (ja) * 2003-10-24 2005-05-19 Sumitomo Electric Ind Ltd 光ファイバケーブル
JP2007094228A (ja) * 2005-09-30 2007-04-12 Fujikura Ltd 光ファイバ心線
JP2015182912A (ja) * 2014-03-24 2015-10-22 住友電気工業株式会社 光ファイバ
WO2017122589A1 (ja) * 2016-01-12 2017-07-20 住友電気工業株式会社 光ファイバ心線及び光ファイバテープ心線
JPWO2017122589A1 (ja) * 2016-01-12 2018-11-01 住友電気工業株式会社 光ファイバ心線及び光ファイバテープ心線

Also Published As

Publication number Publication date
JP3982105B2 (ja) 2007-09-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4556372B2 (ja) 被覆光ファイバ
CN108369324A (zh) 光纤带芯线和光纤线缆
JP6273847B2 (ja) 光ファイバおよび光ケーブル
EP0843187A1 (en) Split type ribbon optical fiber core cable
JP5027318B2 (ja) 光ファイバ心線
JPH085879A (ja) 光ファイバーリボン
TW201704789A (zh) 光纖及光纖帶心線
JPWO2001035143A1 (ja) 被覆光ファイバ
JP3982105B2 (ja) 被覆光ファイバ
WO2014068955A1 (ja) 光ファイバテープ心線
JPWO2008012926A1 (ja) 光ファイバ
JP2010217800A (ja) 光ファイバ
JP2000155248A (ja) 光ファイバテープ心線およびその被覆除去方法
JP4106795B2 (ja) 分割型光ファイバテープ心線
WO2020054753A1 (ja) 光ファイバ心線及び光ファイバケーブル
JP2001083381A (ja) 被覆光ファイバ
CN118191994A (zh) 光纤
JPH06313827A (ja) 光ファイバテープ心線
JP3923386B2 (ja) ファイバグレーティング用ガラス光ファイバ素線
JP2002236238A (ja) 光ファイバ心線
JPH10197767A (ja) 分割型光ファイバテープ心線
US20250291143A1 (en) Optical fiber element wire and manufacturing method of optical fiber ribbon
JP2001108874A (ja) 被覆光ファイバ
JP2000056191A (ja) 被覆光ファイバ
JP4144613B2 (ja) 光ファイバ心線、それを用いた光ファイバテープユニットおよび光ファイバケーブル

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050825

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070515

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070612

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070625

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100713

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110713

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110713

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120713

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120713

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130713

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term