JP2000293890A - 光学記録媒体及びその製造方法 - Google Patents
光学記録媒体及びその製造方法Info
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- JP2000293890A JP2000293890A JP11100654A JP10065499A JP2000293890A JP 2000293890 A JP2000293890 A JP 2000293890A JP 11100654 A JP11100654 A JP 11100654A JP 10065499 A JP10065499 A JP 10065499A JP 2000293890 A JP2000293890 A JP 2000293890A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 光学記録媒体の耐久性を向上させる。
【解決手段】 基板上に少なくとも記録再生層と誘電体
層とが順次形成されており、当該誘電体層側から光が入
射されて情報信号の記録及び/又は再生が行われる光学
記録媒体において、上記基板の積層膜が形成される主表
面に逆スパッタリングを施す。
層とが順次形成されており、当該誘電体層側から光が入
射されて情報信号の記録及び/又は再生が行われる光学
記録媒体において、上記基板の積層膜が形成される主表
面に逆スパッタリングを施す。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基板上に少なくと
も記録再生層と誘電体層とが順次形成されており、当該
誘電体層側から光が入射されて情報信号の記録及び/又
は再生が行われる光学記録媒体及びその製造方法に関す
る。
も記録再生層と誘電体層とが順次形成されており、当該
誘電体層側から光が入射されて情報信号の記録及び/又
は再生が行われる光学記録媒体及びその製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、コンピュータの発達、普及ととも
に磁気記録媒体や光学記録媒体等の外部メモリは、高速
化、大容量化の方向へと進歩している。光学記録媒体に
おいては、光磁気ディスクや相変化型光ディスクなどの
ように、基板上に記録再生層や誘電体層などが積層され
た積層膜が形成されてなり、記録再生層に光が入射され
ることにより情報信号の読み出しや書き込みが行われる
光学記録媒体が従来より普及しており、これらの光学記
録媒体においても、現在、高密度化の研究が進められて
いる。
に磁気記録媒体や光学記録媒体等の外部メモリは、高速
化、大容量化の方向へと進歩している。光学記録媒体に
おいては、光磁気ディスクや相変化型光ディスクなどの
ように、基板上に記録再生層や誘電体層などが積層され
た積層膜が形成されてなり、記録再生層に光が入射され
ることにより情報信号の読み出しや書き込みが行われる
光学記録媒体が従来より普及しており、これらの光学記
録媒体においても、現在、高密度化の研究が進められて
いる。
【0003】このような光学記録媒体の高密度記録化に
ともない、光学記録媒体の情報信号の読み出しや書き込
みを行う光学ヘッドにおいても、記録再生層に入射する
光の短波長化とともに、スポット径を小径化し、解像度
を高めることが不可欠となり、種々の検討が行われてい
る。記録再生層に入射する光のスポット径を小径化する
ためには、光学レンズの開口数(Numerical Apertur
e:以下NAと称する。)を高めること、すなわち高N
A化を図る必要がある。そして、光学レンズの高NA化
を図るためには、光学レンズと記録層との距離を短くす
る必要がある。
ともない、光学記録媒体の情報信号の読み出しや書き込
みを行う光学ヘッドにおいても、記録再生層に入射する
光の短波長化とともに、スポット径を小径化し、解像度
を高めることが不可欠となり、種々の検討が行われてい
る。記録再生層に入射する光のスポット径を小径化する
ためには、光学レンズの開口数(Numerical Apertur
e:以下NAと称する。)を高めること、すなわち高N
A化を図る必要がある。そして、光学レンズの高NA化
を図るためには、光学レンズと記録層との距離を短くす
る必要がある。
【0004】最近、光学ヘッドにおいては、ハードディ
スク装置等における浮上型磁気ヘッドの技術を応用し、
光学レンズをスライダに搭載した浮上型光学ヘッドを形
成し、この浮上型光学ヘッドを光学記録媒体の基板上に
形成された記録再生層や誘電体層等の積層膜と対向する
ように浮上させ、光学記録媒体に対して、積層膜が形成
された側から情報信号の読み出しや書き込みを行う研究
が進められている。
スク装置等における浮上型磁気ヘッドの技術を応用し、
光学レンズをスライダに搭載した浮上型光学ヘッドを形
成し、この浮上型光学ヘッドを光学記録媒体の基板上に
形成された記録再生層や誘電体層等の積層膜と対向する
ように浮上させ、光学記録媒体に対して、積層膜が形成
された側から情報信号の読み出しや書き込みを行う研究
が進められている。
【0005】このように、浮上型光学ヘッドを光学記録
媒体の基板上に形成された積層膜と対向するように浮上
させて情報信号の読み出しや書き込みを行う場合、浮上
型光学ヘッドからの光は、積層膜側から入射されること
になるので、基板を通過しない。そのため、光学レンズ
と光学記録媒体の記録再生層との距離は、従来のよう
に、光学ヘッドからの光を基板を介して記録再生層に入
射させる場合に比べて大幅に短くすることが可能とな
る。したがって、浮上型ヘッドを使用することにより、
光学レンズと記録再生層との距離を短くすることができ
るため、光学レンズの高NA化が可能となり、記録再生
層に入射する光のスポット径を小径化すること、すなわ
ち光学ヘッドの高解像度化が可能となる。
媒体の基板上に形成された積層膜と対向するように浮上
させて情報信号の読み出しや書き込みを行う場合、浮上
型光学ヘッドからの光は、積層膜側から入射されること
になるので、基板を通過しない。そのため、光学レンズ
と光学記録媒体の記録再生層との距離は、従来のよう
に、光学ヘッドからの光を基板を介して記録再生層に入
射させる場合に比べて大幅に短くすることが可能とな
る。したがって、浮上型ヘッドを使用することにより、
光学レンズと記録再生層との距離を短くすることができ
るため、光学レンズの高NA化が可能となり、記録再生
層に入射する光のスポット径を小径化すること、すなわ
ち光学ヘッドの高解像度化が可能となる。
【0006】以上のように浮上型光学ヘッドを光学記録
媒体の基板上に形成された積層膜と対向するように浮上
させて情報信号の読み出しや書き込みを行うようにした
場合、光学ヘッドからの光は、積層膜側から照射される
ことになるので、このタイプの光学記録媒体において
は、基板上に形成される積層膜の形成順序が、基板を介
して光が照射されるタイプの光学記録媒体と逆の順序と
されている。
媒体の基板上に形成された積層膜と対向するように浮上
させて情報信号の読み出しや書き込みを行うようにした
場合、光学ヘッドからの光は、積層膜側から照射される
ことになるので、このタイプの光学記録媒体において
は、基板上に形成される積層膜の形成順序が、基板を介
して光が照射されるタイプの光学記録媒体と逆の順序と
されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の光学記録媒体に
おいては、保護膜により積層膜の腐食が防がれ、また、
保護膜と基板との密着性により、積層膜の基板からの剥
離が防がれていた。
おいては、保護膜により積層膜の腐食が防がれ、また、
保護膜と基板との密着性により、積層膜の基板からの剥
離が防がれていた。
【0008】しかしながら、上述した記録媒体側から光
を入射し、記録及び/又は再生を行う光学記録媒体で
は、従来の光学記録媒体のように成膜面を保護するため
の例えば紫外線硬化膜等からなる保護膜が形成されない
ため、記録媒体の腐食及び基板からの剥離が大きな問題
となっている。
を入射し、記録及び/又は再生を行う光学記録媒体で
は、従来の光学記録媒体のように成膜面を保護するため
の例えば紫外線硬化膜等からなる保護膜が形成されない
ため、記録媒体の腐食及び基板からの剥離が大きな問題
となっている。
【0009】したがって、本発明は、上記のような実情
に鑑みて提案されたものであり、積層膜側から光を入射
し、記録及び/又は再生を行う光学記録媒体において積
層膜の腐食及び基板からの剥離を抑制し、耐久性の優れ
た光学記録媒体を提供することを目的とする。
に鑑みて提案されたものであり、積層膜側から光を入射
し、記録及び/又は再生を行う光学記録媒体において積
層膜の腐食及び基板からの剥離を抑制し、耐久性の優れ
た光学記録媒体を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る光学記録媒
体は、基板上に少なくとも記録再生層と誘電体層とが順
次形成されており、当該誘電体層側から光が入射されて
情報信号の記録及び/又は再生が行われる光学記録媒体
であって、上記基板は、積層膜が形成される主表面に逆
スパッタリングが施されていることを特徴とする。
体は、基板上に少なくとも記録再生層と誘電体層とが順
次形成されており、当該誘電体層側から光が入射されて
情報信号の記録及び/又は再生が行われる光学記録媒体
であって、上記基板は、積層膜が形成される主表面に逆
スパッタリングが施されていることを特徴とする。
【0011】本発明に係る光学記録媒体は、基板の積層
膜が形成される主表面に逆スパッタリングを施されてい
ることにより、基板と積層膜との密着性が向上する。
膜が形成される主表面に逆スパッタリングを施されてい
ることにより、基板と積層膜との密着性が向上する。
【0012】また、本発明に係る光学記録媒体の製造方
法は、基板上に少なくとも記録再生層と誘電体層とが順
次形成されており、当該誘電体層側から光が入射されて
情報信号の記録及び/又は再生が行われる光学記録媒体
の製造方法であって、上記基板の積層膜が形成される主
表面に逆スパッタリングを施す逆スパッタリング工程
と、逆スパッタリングが施された上記基板の主表面上に
上記記録再生層を形成する記録再生層形成工程と、上記
記録再生層上に誘電体層を形成する誘電体層形成工程と
を有することを特徴とする。
法は、基板上に少なくとも記録再生層と誘電体層とが順
次形成されており、当該誘電体層側から光が入射されて
情報信号の記録及び/又は再生が行われる光学記録媒体
の製造方法であって、上記基板の積層膜が形成される主
表面に逆スパッタリングを施す逆スパッタリング工程
と、逆スパッタリングが施された上記基板の主表面上に
上記記録再生層を形成する記録再生層形成工程と、上記
記録再生層上に誘電体層を形成する誘電体層形成工程と
を有することを特徴とする。
【0013】本発明に係る光学記録媒体の製造方法によ
れば、上記基板の積層膜が形成される主表面に逆スパッ
タリングを施す逆スパッタリング工程を有し、逆スパッ
タリング工程を行った後に記録再生層形成工程と、誘電
体層形成工程を行うため、基板と積層膜との間の密着性
が向上する。
れば、上記基板の積層膜が形成される主表面に逆スパッ
タリングを施す逆スパッタリング工程を有し、逆スパッ
タリング工程を行った後に記録再生層形成工程と、誘電
体層形成工程を行うため、基板と積層膜との間の密着性
が向上する。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る実施の形態を
図面を参照して詳細に説明する。
図面を参照して詳細に説明する。
【0015】本実施の形態においては、樹脂材料がディ
スク状に成形されてなるディスク基板上に、光磁気記録
再生層を含む複数の層が積層されてなる積層膜が形成さ
れた光磁気ディスクに本発明を適用した例について説明
する。なお、本発明は、この例に限定されるものではな
く、例えば、記録再生層の相変化を利用して信号の記録
及び/又は再生を行う相変化型ディスク等、記録方式の
異なる他の光学記録媒体にも適用することが可能であ
る。
スク状に成形されてなるディスク基板上に、光磁気記録
再生層を含む複数の層が積層されてなる積層膜が形成さ
れた光磁気ディスクに本発明を適用した例について説明
する。なお、本発明は、この例に限定されるものではな
く、例えば、記録再生層の相変化を利用して信号の記録
及び/又は再生を行う相変化型ディスク等、記録方式の
異なる他の光学記録媒体にも適用することが可能であ
る。
【0016】本実施の形態の光学記録媒体は、例えば浮
上型光学ヘッドのように、記録再生層に近い位置にある
光学ヘッドにより、記録再生層側、すなわちディスク基
板において積層膜が形成されている側から光が入射され
ることにより情報信号の読み出しや書き込みを行う形式
の光磁気ディスクである。
上型光学ヘッドのように、記録再生層に近い位置にある
光学ヘッドにより、記録再生層側、すなわちディスク基
板において積層膜が形成されている側から光が入射され
ることにより情報信号の読み出しや書き込みを行う形式
の光磁気ディスクである。
【0017】図1に本発明を適用した光磁気ディスクの
一構成例の要部断面図を示す。本発明を適用した光磁気
ディスク1は、ディスク基板2と、ディスク基板2上に
形成された下地層3と、下地層3上に形成された熱拡散
層4と、熱拡散層4上に形成された光磁気記録再生層5
と、光磁気記録再生層5上に形成された誘電体層6とを
備えて構成される。
一構成例の要部断面図を示す。本発明を適用した光磁気
ディスク1は、ディスク基板2と、ディスク基板2上に
形成された下地層3と、下地層3上に形成された熱拡散
層4と、熱拡散層4上に形成された光磁気記録再生層5
と、光磁気記録再生層5上に形成された誘電体層6とを
備えて構成される。
【0018】ディスク基板2は、アモルファスポリオレ
フィンやポリカーボネート等の樹脂材料を射出成形等に
よりディスク状に成形したものを用いることができ、例
えば、下記化1で表されるゼオネクス(日本ゼオン
(株)製)等の材料を好ましく用いることができる。
フィンやポリカーボネート等の樹脂材料を射出成形等に
よりディスク状に成形したものを用いることができ、例
えば、下記化1で表されるゼオネクス(日本ゼオン
(株)製)等の材料を好ましく用いることができる。
【0019】
【化1】
【0020】上記式中R1及びR2は、アルキル基であ
る。
る。
【0021】そして、本発明においては、ディスク基板
2は、ディスク基板の主表面に逆スパッタリングを施し
た状態で用いられる。ディスク基板2は、主表面に逆ス
パッタリングを施すことにより、ディスク基板2上に成
膜される薄膜との密着性が増し、ディスク基板2と積層
膜との剥離を抑制することができる。これにより、ディ
スク基板2と下地層3との密着性は向上し、従来の保護
膜層が無くてもディスク基板2と下地層3の剥離が防止
される。
2は、ディスク基板の主表面に逆スパッタリングを施し
た状態で用いられる。ディスク基板2は、主表面に逆ス
パッタリングを施すことにより、ディスク基板2上に成
膜される薄膜との密着性が増し、ディスク基板2と積層
膜との剥離を抑制することができる。これにより、ディ
スク基板2と下地層3との密着性は向上し、従来の保護
膜層が無くてもディスク基板2と下地層3の剥離が防止
される。
【0022】下地層3は、逆スパッタリングが施された
ディスク基板表面2a上に形成され、当該下地層3上に
形成される熱拡散層4の表面性を良好にするとともに、
ディスク基板2に含有される水分が熱拡散層4や光磁気
記録再生層5へ拡散することを抑制し、腐食の発生を低
減させる。また、下地層3を形成することにより、ディ
スク基板2上に直接熱拡散層4を形成した場合よりも、
熱拡散層4の密着性を向上させることができ、熱拡散層
4の剥離を抑制することができる。そして、下地層3
は、SiO2、SiN等を用いることができる。
ディスク基板表面2a上に形成され、当該下地層3上に
形成される熱拡散層4の表面性を良好にするとともに、
ディスク基板2に含有される水分が熱拡散層4や光磁気
記録再生層5へ拡散することを抑制し、腐食の発生を低
減させる。また、下地層3を形成することにより、ディ
スク基板2上に直接熱拡散層4を形成した場合よりも、
熱拡散層4の密着性を向上させることができ、熱拡散層
4の剥離を抑制することができる。そして、下地層3
は、SiO2、SiN等を用いることができる。
【0023】熱拡散層4は、下地層3上に形成され、光
磁気記録再生層5に入射された光により発生する熱を拡
散することにより、光磁気記録再生層5の記録マークの
大きさをコントロールし、記録再生特性を良好なものと
するためのものである。熱拡散層4は、Al、AlM
g、AlTi、AlSi、Ag、AgPdCu等を用い
ることができる。
磁気記録再生層5に入射された光により発生する熱を拡
散することにより、光磁気記録再生層5の記録マークの
大きさをコントロールし、記録再生特性を良好なものと
するためのものである。熱拡散層4は、Al、AlM
g、AlTi、AlSi、Ag、AgPdCu等を用い
ることができる。
【0024】光磁気記録再生層5は、熱拡散層4上に形
成され、情報信号が記録される層である。光磁気記録再
生層5は、例えば希土類としてTb、遷移金属としてF
e、Coを用いたTbFeCoやTbFeCoにCrや
Ni等の添加物を加えたものを用いることができる。ま
た、DyFeCoやGdFeCoを用いることができ
る。そして、以上のものの合金等も用いることができ
る。
成され、情報信号が記録される層である。光磁気記録再
生層5は、例えば希土類としてTb、遷移金属としてF
e、Coを用いたTbFeCoやTbFeCoにCrや
Ni等の添加物を加えたものを用いることができる。ま
た、DyFeCoやGdFeCoを用いることができ
る。そして、以上のものの合金等も用いることができ
る。
【0025】光磁気記録再生層5は、異なる性質の光磁
気記録膜による多層膜構造であっても良く、あるいは、
光磁気記録膜と光磁気記録膜以外の膜との多層膜により
磁気的超解像や磁区拡大再生を行い得る構造であっても
良い。
気記録膜による多層膜構造であっても良く、あるいは、
光磁気記録膜と光磁気記録膜以外の膜との多層膜により
磁気的超解像や磁区拡大再生を行い得る構造であっても
良い。
【0026】誘電体層6は、光磁気ディスク1の光学的
な効率の向上を図るためのものであり、光磁気記録再生
層5上に形成される。誘電体層6は、例えば、SiN等
を用いることができる。誘電体層6にSiNを用いるこ
とにより、光磁気記録再生層5における誘電体層6側か
らの腐食を低減することができる。
な効率の向上を図るためのものであり、光磁気記録再生
層5上に形成される。誘電体層6は、例えば、SiN等
を用いることができる。誘電体層6にSiNを用いるこ
とにより、光磁気記録再生層5における誘電体層6側か
らの腐食を低減することができる。
【0027】また、本発明を適用した光磁気ディスク
は、図2に示すように、ディスク基板2と、ディスク基
板2上に形成された下地層3と、下地層3上に形成され
た熱拡散層4と、熱拡散層4上に形成された第2誘電体
層7と、第2誘電体層7上に形成された光磁気記録再生
層5と、光磁気記録再生層5上に形成された第1誘電体
層8Aと第1誘電体層8A上に形成された誘電体保護層
8Bとからなる誘電体層8とを備えた構成であっても良
い。
は、図2に示すように、ディスク基板2と、ディスク基
板2上に形成された下地層3と、下地層3上に形成され
た熱拡散層4と、熱拡散層4上に形成された第2誘電体
層7と、第2誘電体層7上に形成された光磁気記録再生
層5と、光磁気記録再生層5上に形成された第1誘電体
層8Aと第1誘電体層8A上に形成された誘電体保護層
8Bとからなる誘電体層8とを備えた構成であっても良
い。
【0028】ここでは、図1に示す光磁気ディスク1と
異なる構成要素について説明する。
異なる構成要素について説明する。
【0029】第2誘電体層7は、光学的エンハンスメン
トの効果を得るためのものであり、熱拡散層4と光磁気
記録層5との間に形成される。第2誘電体層7は、例え
ば、SiN等を用いることができる。
トの効果を得るためのものであり、熱拡散層4と光磁気
記録層5との間に形成される。第2誘電体層7は、例え
ば、SiN等を用いることができる。
【0030】誘電体層8は、第1誘電体層8Aと誘電体
保護層8Bとにより構成される。第1誘電体層8Aは、
光磁気ディスク1の光学的な効率の向上を図るためのも
のであり、光磁気記録再生層5上に形成される。第1誘
電体層8Aは、例えば、SiN等を用いることができ
る。誘電体保護層8Bは、第1誘電体層8Aよりも高屈
折率を有する材料を用いることにより、第1誘電体層8
Aを単層で形成した場合に比べ、誘電体層の膜厚を薄く
することができる。また、誘電体保護層8Bに第1誘電
体層8Aよりもじん性の高い材料を用いることにより、
外部より光磁気ディスク8にかかる応力に対する耐久性
を高めることができ、第1誘電体層8Aに亀裂等が発生
することを防ぐことができる。このような第1誘電体層
8Aと、誘電体層8Bの組み合わせとしては、例えば、
第1誘電体層8AにSiNを用い、誘電体保護層8Bに
ZnS・SiO2を用いることができる。第1誘電体層
8AにSiNを用いることにより、光磁気記録再生層5
における誘電体層6側からの腐食を低減することがで
き、また、光磁気記録再生層5が、ZnS・SiO2に
より硫化され、腐食することを防ぐことができる。
保護層8Bとにより構成される。第1誘電体層8Aは、
光磁気ディスク1の光学的な効率の向上を図るためのも
のであり、光磁気記録再生層5上に形成される。第1誘
電体層8Aは、例えば、SiN等を用いることができ
る。誘電体保護層8Bは、第1誘電体層8Aよりも高屈
折率を有する材料を用いることにより、第1誘電体層8
Aを単層で形成した場合に比べ、誘電体層の膜厚を薄く
することができる。また、誘電体保護層8Bに第1誘電
体層8Aよりもじん性の高い材料を用いることにより、
外部より光磁気ディスク8にかかる応力に対する耐久性
を高めることができ、第1誘電体層8Aに亀裂等が発生
することを防ぐことができる。このような第1誘電体層
8Aと、誘電体層8Bの組み合わせとしては、例えば、
第1誘電体層8AにSiNを用い、誘電体保護層8Bに
ZnS・SiO2を用いることができる。第1誘電体層
8AにSiNを用いることにより、光磁気記録再生層5
における誘電体層6側からの腐食を低減することがで
き、また、光磁気記録再生層5が、ZnS・SiO2に
より硫化され、腐食することを防ぐことができる。
【0031】以上のような本発明を適用した光磁気ディ
スク1は、ディスク基板2の積層膜が形成される主表面
に逆スパッタリングを施されていることにより、ディス
ク基板2と積層膜との密着性が向上するため、ディスク
基板2と積層膜との剥離が防止され、また、剥離を起因
とする腐食の発生が防止され、優れた耐久性が得られ
る。
スク1は、ディスク基板2の積層膜が形成される主表面
に逆スパッタリングを施されていることにより、ディス
ク基板2と積層膜との密着性が向上するため、ディスク
基板2と積層膜との剥離が防止され、また、剥離を起因
とする腐食の発生が防止され、優れた耐久性が得られ
る。
【0032】次に、以上のように構成される本発明を適
用した光磁気ディスク9の製造方法について説明する。
用した光磁気ディスク9の製造方法について説明する。
【0033】まず、成膜用のディスク基板2を第1のス
パッタリングチャンバ内にセットし、5×10-5Paま
で真空引きを行う。続いて放電ガスとしてArガスを第
1のスパッタリングチャンバに導入し、ディスク基板の
逆スパッタリングを行う。ここで、スパッタリングガス
圧力は、0.2〜0.8Paが好ましい。そして、スパ
ッタリング装置の使用電源は、直流(DC:Direct Cu
rret)又は高周波(RF:Radio Frequency)を使用す
ることができる。
パッタリングチャンバ内にセットし、5×10-5Paま
で真空引きを行う。続いて放電ガスとしてArガスを第
1のスパッタリングチャンバに導入し、ディスク基板の
逆スパッタリングを行う。ここで、スパッタリングガス
圧力は、0.2〜0.8Paが好ましい。そして、スパ
ッタリング装置の使用電源は、直流(DC:Direct Cu
rret)又は高周波(RF:Radio Frequency)を使用す
ることができる。
【0034】次に、逆スパッタリングを行ったディスク
基板2を第2のスパッタリングチャンバ内にセットし、
5×10-5Paまで真空引きを行う。続いて放電ガスと
してArガスを第2のスパッタリングチャンバに導入
し、例えばSiO2をターゲットとして下地層3のスパ
ッタリングを行い、ディスク基板の逆スパッタリングを
行った主面上にSiO2を成膜する。ここで、スパッタ
リングガス圧力は、0.2〜0.8Paが好ましい。成
膜する膜厚は、5〜10nmが好ましい。また、下地層
3は、SiNを成膜しても良く、この場合、放電ガスと
してはArガスに加えてN2ガスをスパッタリングチャ
ンバ内に導入し、例えばSiをターゲットとしてリアク
ティブスパッタリングを行い、SiNを成膜する。ここ
で、スパッタリングガス圧力は、0.2〜0.8Paが
好ましい。また、Siターゲットを用いたリアクティブ
スパッタリングの代わりに、SiNターゲットを用いた
スパッタリングによりSiN膜を成膜しても良い。そし
て、スパッタリング装置の使用電源は、直流(DC:Di
rect Curret)又は高周波(RF:Radio Frequency)
を使用することができる。
基板2を第2のスパッタリングチャンバ内にセットし、
5×10-5Paまで真空引きを行う。続いて放電ガスと
してArガスを第2のスパッタリングチャンバに導入
し、例えばSiO2をターゲットとして下地層3のスパ
ッタリングを行い、ディスク基板の逆スパッタリングを
行った主面上にSiO2を成膜する。ここで、スパッタ
リングガス圧力は、0.2〜0.8Paが好ましい。成
膜する膜厚は、5〜10nmが好ましい。また、下地層
3は、SiNを成膜しても良く、この場合、放電ガスと
してはArガスに加えてN2ガスをスパッタリングチャ
ンバ内に導入し、例えばSiをターゲットとしてリアク
ティブスパッタリングを行い、SiNを成膜する。ここ
で、スパッタリングガス圧力は、0.2〜0.8Paが
好ましい。また、Siターゲットを用いたリアクティブ
スパッタリングの代わりに、SiNターゲットを用いた
スパッタリングによりSiN膜を成膜しても良い。そし
て、スパッタリング装置の使用電源は、直流(DC:Di
rect Curret)又は高周波(RF:Radio Frequency)
を使用することができる。
【0035】次に、SiO2を成膜したディスク基板2
を第3のスパッタリングチャンバ内にセットし、5×1
0-5Paまで真空引きを行う。続いて放電ガスとしてA
rガスを第3のスパッタリングチャンバに導入し、例え
ばAlMgをターゲットとして熱拡散層4のスパッタリ
ングを行い、AlMg膜を先に成膜したSiO2膜上に
成膜する。ここで、スパッタリングガス圧力は、0.2
〜0.8Paが好ましい。
を第3のスパッタリングチャンバ内にセットし、5×1
0-5Paまで真空引きを行う。続いて放電ガスとしてA
rガスを第3のスパッタリングチャンバに導入し、例え
ばAlMgをターゲットとして熱拡散層4のスパッタリ
ングを行い、AlMg膜を先に成膜したSiO2膜上に
成膜する。ここで、スパッタリングガス圧力は、0.2
〜0.8Paが好ましい。
【0036】また、熱拡散層4は、Al、AlTi、A
lSi、Ag、AgPdCu等を成膜しても良く、この
場合、ターゲットしては、Al、AlTi、AlSi、
Ag、AgPdCu等を用いることができる。成膜する
膜厚は、23〜50nmが好ましい。そして、スパッタ
リング装置の使用電源は、直流(DC:Direct Curre
t)又は高周波(RF:Radio Frequency)を使用する
ことができる。
lSi、Ag、AgPdCu等を成膜しても良く、この
場合、ターゲットしては、Al、AlTi、AlSi、
Ag、AgPdCu等を用いることができる。成膜する
膜厚は、23〜50nmが好ましい。そして、スパッタ
リング装置の使用電源は、直流(DC:Direct Curre
t)又は高周波(RF:Radio Frequency)を使用する
ことができる。
【0037】次に、AlMgを成膜したディスク基板2
を第4のスパッタリングチャンバ内にセットし、5×1
0-5Paまで真空引きを行う。続いて放電ガスとしてA
rガスに加えてN2ガスを第4のスパッタリングチャン
バに導入し、例えばSiをターゲットとして第2誘電体
層7のリアクティブスパッタリングを行い、SiN膜を
先に成膜したAlMg膜上に成膜する。ここで、スパッ
タリングガス圧力は、0.1〜0.7Paが好ましい。
また、Siターゲットを用いたリアクティブスパッタリ
ングの代わりに、SiNターゲットを用いたスパッタリ
ングによりSiN膜を成膜しても良い。成膜する膜厚
は、5〜20nmが好ましい。そして、スパッタリング
装置の使用電源は、直流(DC:Direct Curret)又は
高周波(RF:Radio Frequency)を使用することがで
きる。
を第4のスパッタリングチャンバ内にセットし、5×1
0-5Paまで真空引きを行う。続いて放電ガスとしてA
rガスに加えてN2ガスを第4のスパッタリングチャン
バに導入し、例えばSiをターゲットとして第2誘電体
層7のリアクティブスパッタリングを行い、SiN膜を
先に成膜したAlMg膜上に成膜する。ここで、スパッ
タリングガス圧力は、0.1〜0.7Paが好ましい。
また、Siターゲットを用いたリアクティブスパッタリ
ングの代わりに、SiNターゲットを用いたスパッタリ
ングによりSiN膜を成膜しても良い。成膜する膜厚
は、5〜20nmが好ましい。そして、スパッタリング
装置の使用電源は、直流(DC:Direct Curret)又は
高周波(RF:Radio Frequency)を使用することがで
きる。
【0038】次に、SiN膜を成膜したディスク基板2
を第5のスパッタリングチャンバ内にセットし、5×1
0-5Paまで真空引きを行う。続いて放電ガスとしてA
rガスを第5のスパッタリングチャンバ内に導入し、例
えばTbFeCoをターゲットとして光磁気記録再生層
5のスパッタリングを行い、TbFeCo膜を先に成膜
したSiN膜上に膜厚に成膜する。ここで、スパッタリ
ングガス圧力は、0.1〜0.8Paが好ましい。ま
た、使用するターゲットは、TbFeCo以外に、C
r、Ni等の添加物が混入していても良い。また、Tb
FeCo以外に、DyFeCo、GdFeCoでも良
い。また、これらの合金膜の多層膜であっても良い。そ
して、ターゲットは、合金ターゲットである必要は無
く、Tb、Dy、Gd、Fe、Co、FeCo等のター
ゲットからの同時スパッタリングにより成膜しても良
い。そして、スパッタリング装置の使用電源は、直流
(DC:DirectCurret)又は高周波(RF:Radio Fre
quency)を使用することができる。
を第5のスパッタリングチャンバ内にセットし、5×1
0-5Paまで真空引きを行う。続いて放電ガスとしてA
rガスを第5のスパッタリングチャンバ内に導入し、例
えばTbFeCoをターゲットとして光磁気記録再生層
5のスパッタリングを行い、TbFeCo膜を先に成膜
したSiN膜上に膜厚に成膜する。ここで、スパッタリ
ングガス圧力は、0.1〜0.8Paが好ましい。ま
た、使用するターゲットは、TbFeCo以外に、C
r、Ni等の添加物が混入していても良い。また、Tb
FeCo以外に、DyFeCo、GdFeCoでも良
い。また、これらの合金膜の多層膜であっても良い。そ
して、ターゲットは、合金ターゲットである必要は無
く、Tb、Dy、Gd、Fe、Co、FeCo等のター
ゲットからの同時スパッタリングにより成膜しても良
い。そして、スパッタリング装置の使用電源は、直流
(DC:DirectCurret)又は高周波(RF:Radio Fre
quency)を使用することができる。
【0039】次に、TbFeCo膜を成膜したディスク
基板2を第6のスパッタリングチャンバにセットし、5
×10-5Paまで真空引きを行う。続いて放電ガスとし
てArガスに加えてN2ガスを第6のスパッタリングチ
ャンバに導入し、例えばSiをターゲットとして第1誘
電体層8Aのリアクティブスパッタリングを行い、Si
N膜を先に成膜したTbFeCo膜上に成膜する。ここ
で、スパッタリングガス圧力は、0.1〜0.7Paが
好ましい。また、Siターゲットを用いたリアクティブ
スパッタリングの代わりに、SiNターゲットを用いた
スパッタリングによりSiN膜を成膜しても良い。そし
て、スパッタリング装置の使用電源は、直流(DC:Di
rect Curret)又は高周波(RF:Radio Frequency)
を使用することができる。
基板2を第6のスパッタリングチャンバにセットし、5
×10-5Paまで真空引きを行う。続いて放電ガスとし
てArガスに加えてN2ガスを第6のスパッタリングチ
ャンバに導入し、例えばSiをターゲットとして第1誘
電体層8Aのリアクティブスパッタリングを行い、Si
N膜を先に成膜したTbFeCo膜上に成膜する。ここ
で、スパッタリングガス圧力は、0.1〜0.7Paが
好ましい。また、Siターゲットを用いたリアクティブ
スパッタリングの代わりに、SiNターゲットを用いた
スパッタリングによりSiN膜を成膜しても良い。そし
て、スパッタリング装置の使用電源は、直流(DC:Di
rect Curret)又は高周波(RF:Radio Frequency)
を使用することができる。
【0040】最後に、SiN膜を成膜したディスク基板
2を第7のスパッタリングチャンバにセットし、5×1
0-5Paまで真空引きを行う。続いて放電ガスとしてA
rガスを第7のスパッタリングチャンバに導入し、例え
ばZnS・SiO2をターゲットとして誘電体保護層8
Bのスパッタリングを行い、ZnS・SiO2膜を先に
成膜したSiN膜上に成膜する。ここで、スパッタリン
グガス圧力は、0.1〜0.7Paが好ましい。そし
て、スパッタリング装置の使用電源は、直流(DC:Di
rect Curret)又は高周波(RF:Radio Frequency)
を使用することができる。
2を第7のスパッタリングチャンバにセットし、5×1
0-5Paまで真空引きを行う。続いて放電ガスとしてA
rガスを第7のスパッタリングチャンバに導入し、例え
ばZnS・SiO2をターゲットとして誘電体保護層8
Bのスパッタリングを行い、ZnS・SiO2膜を先に
成膜したSiN膜上に成膜する。ここで、スパッタリン
グガス圧力は、0.1〜0.7Paが好ましい。そし
て、スパッタリング装置の使用電源は、直流(DC:Di
rect Curret)又は高周波(RF:Radio Frequency)
を使用することができる。
【0041】以上のような本発明を適用した光磁気ディ
スク9の製造方法によれば、まず初めにディスク基板2
の積層膜が形成される主表面に逆スパッタリングを施
し、その後、下地層3、熱拡散層4、第2誘電体層7、
光磁気記録再生層5、第1誘電体層8A、及び誘電体保
護層8Bを形成することにより、ディスク基板2と積層
膜との間の密着性が向上するため、ディスク基板2と積
層膜との剥離が防止され、また、剥離を起因とする腐食
の発生が防止され、優れた耐久性を有する光磁気ディス
ク9を製造することができる。
スク9の製造方法によれば、まず初めにディスク基板2
の積層膜が形成される主表面に逆スパッタリングを施
し、その後、下地層3、熱拡散層4、第2誘電体層7、
光磁気記録再生層5、第1誘電体層8A、及び誘電体保
護層8Bを形成することにより、ディスク基板2と積層
膜との間の密着性が向上するため、ディスク基板2と積
層膜との剥離が防止され、また、剥離を起因とする腐食
の発生が防止され、優れた耐久性を有する光磁気ディス
ク9を製造することができる。
【0042】
【実施例】以下、本発明の具体的な実施例について実験
結果に基づいて説明する。詳しくは、本発明の効果を評
価するために表1に示す条件において、以下に示すよう
な方法で光磁気ディスク9を作製した場合について説明
する。
結果に基づいて説明する。詳しくは、本発明の効果を評
価するために表1に示す条件において、以下に示すよう
な方法で光磁気ディスク9を作製した場合について説明
する。
【0043】まず、下記化2で表されるゼオネクス(日
本ゼオン(株)製)製のディスク基板2を第1のスパッ
タリングチャンバにセットし、5×10-5Paまで真空
引きを行った。
本ゼオン(株)製)製のディスク基板2を第1のスパッ
タリングチャンバにセットし、5×10-5Paまで真空
引きを行った。
【0044】
【化2】
【0045】上記式中、R1及びR2は、アルキル基で
ある。
ある。
【0046】続いて放電ガスとしてArガスを第1のス
パッタリングチャンバに導入し、ディスク基板2に逆ス
パッタリングを施した。
パッタリングチャンバに導入し、ディスク基板2に逆ス
パッタリングを施した。
【0047】次に、逆スパッタリングを施したディスク
基板2を第2のスパッタリングチャンバにセットし、5
×10-5Paまで真空引きを行った。続いて放電ガスと
してArガスを第2のスパッタリングチャンバに導入
し、SiO2をターゲットとして下地層3のスパッタリ
ングを行い、逆スパッタリングを施したディスク基板2
の主表面上に10nmの膜厚のSiO2膜を得た。
基板2を第2のスパッタリングチャンバにセットし、5
×10-5Paまで真空引きを行った。続いて放電ガスと
してArガスを第2のスパッタリングチャンバに導入
し、SiO2をターゲットとして下地層3のスパッタリ
ングを行い、逆スパッタリングを施したディスク基板2
の主表面上に10nmの膜厚のSiO2膜を得た。
【0048】次に、SiO2膜を成膜したディスク基板
2を第3のスパッタリングチャンバに移動し、放電ガス
としてArガスをスパッタリングチャンバ内に導入し
た。そして、AlMgをターゲットとして熱拡散層4の
スパッタリングを行い、先に成膜したSiO2膜上に4
0nmの膜厚のAlMg膜を得た。
2を第3のスパッタリングチャンバに移動し、放電ガス
としてArガスをスパッタリングチャンバ内に導入し
た。そして、AlMgをターゲットとして熱拡散層4の
スパッタリングを行い、先に成膜したSiO2膜上に4
0nmの膜厚のAlMg膜を得た。
【0049】次に、AlMg膜を成膜したディスク基板
2を第4のスパッタリングチャンバに移動し、放電ガス
としてArガスに加えてN2ガスをスパッタリングチャ
ンバ内に導入した。そしてSiをターゲットとして第2
誘電体層7のリアクティブスパッタリングを行い、先に
成膜したAlMg膜上に20nmの膜厚のSiN膜を得
た。
2を第4のスパッタリングチャンバに移動し、放電ガス
としてArガスに加えてN2ガスをスパッタリングチャ
ンバ内に導入した。そしてSiをターゲットとして第2
誘電体層7のリアクティブスパッタリングを行い、先に
成膜したAlMg膜上に20nmの膜厚のSiN膜を得
た。
【0050】次に、SiN膜を成膜したディスク基板2
を第5のスパッタリングチャンバに移動し、放電ガスと
してArガスをスパッタリングチャンバ内に導入した。
そしてTbFeCoをターゲットとして光磁気記録再生
層5のスパッタリングを行い、先に成膜したSiN膜上
に20nmの膜厚のTbFeCo膜を得た。
を第5のスパッタリングチャンバに移動し、放電ガスと
してArガスをスパッタリングチャンバ内に導入した。
そしてTbFeCoをターゲットとして光磁気記録再生
層5のスパッタリングを行い、先に成膜したSiN膜上
に20nmの膜厚のTbFeCo膜を得た。
【0051】次に、TbFeCo膜を成膜したディスク
基板2を第6のスパッタリングチャンバに移動し、放電
ガスとしてArガスに加えてN2ガスをスパッタリング
チャンバ内に導入した。そしてSiをターゲットとして
第1誘電体層8Aのリアクティブスパッタリングを行
い、先に成膜したTbFeCo膜上に30nmの膜厚の
SiN膜を得た。
基板2を第6のスパッタリングチャンバに移動し、放電
ガスとしてArガスに加えてN2ガスをスパッタリング
チャンバ内に導入した。そしてSiをターゲットとして
第1誘電体層8Aのリアクティブスパッタリングを行
い、先に成膜したTbFeCo膜上に30nmの膜厚の
SiN膜を得た。
【0052】最後に、SiN膜を成膜したディスク基板
2を第7のスパッタリングチャンバに移動し、放電ガス
としてArガスをスパッタリングチャンバ内に導入し
た。そして、ZnS・SiO2をターゲットとして誘電
体保護層8Bのスパッタリングを行い、先に成膜したS
iN膜上に60nmの膜厚のZnS・SiO2膜を得
た。
2を第7のスパッタリングチャンバに移動し、放電ガス
としてArガスをスパッタリングチャンバ内に導入し
た。そして、ZnS・SiO2をターゲットとして誘電
体保護層8Bのスパッタリングを行い、先に成膜したS
iN膜上に60nmの膜厚のZnS・SiO2膜を得
た。
【0053】上記のディスク基板2の逆スパッタリング
及び各層の成膜は、下記の条件において実施した。
及び各層の成膜は、下記の条件において実施した。
【0054】ディスク基板2の逆スパッタリング条件 放電ガス :Ar スパッタガス圧:0.5PaSiO2の成膜条件 成膜方法 :DCスパッタリング法 ターゲット :SiO2 放電ガス :Ar スパッタガス圧:0.5PaAlMgの成膜条件 成膜方法 :DCスパッタリング法 ターゲット :AlMg 放電ガス :Ar スパッタガス圧:0.5PaSiNの成膜条件 成膜方法 :DCリアクティブスパッタリング法 ターゲット :Si 放電ガス :ArとN2の混合ガス(N219体積
%) スパッタガス圧:0.5PaTbFeCoの成膜条件 成膜方法 :DCスパッタリング法 ターゲット :TbFeCo 放電ガス :Ar スパッタガス圧:0.2PaZnS・SiO2の成膜条件 成膜方法 :RFスパッタリング法 ターゲット :ZnS・SiO2 放電ガス :Ar スパッタガス圧:0.5Pa
%) スパッタガス圧:0.5PaTbFeCoの成膜条件 成膜方法 :DCスパッタリング法 ターゲット :TbFeCo 放電ガス :Ar スパッタガス圧:0.2PaZnS・SiO2の成膜条件 成膜方法 :RFスパッタリング法 ターゲット :ZnS・SiO2 放電ガス :Ar スパッタガス圧:0.5Pa
【0055】<特性評価>以上の条件により作製したサ
ンプル1乃至サンプル18の18枚の光磁気ディスク9
を温度80℃、湿度85%の恒温層に入れ、400時間
経過後の剥離及び腐食の発生状況を調べた。
ンプル1乃至サンプル18の18枚の光磁気ディスク9
を温度80℃、湿度85%の恒温層に入れ、400時間
経過後の剥離及び腐食の発生状況を調べた。
【0056】評価は、ディスク基板2と上記により成膜
した積層膜との剥離、及び積層膜の腐食の有無により行
った。
した積層膜との剥離、及び積層膜の腐食の有無により行
った。
【0057】その結果を表1に示す。なお、表1中での
評価記号は以下のような意味とする。
評価記号は以下のような意味とする。
【0058】A :剥離、腐食が全く観察されなかった
場合 B1:剥離が10箇所以下有り、腐食が無い場合 B2:剥離が100箇所未満有り、腐食が無い場合 B3:剥離が100箇所以上有り、腐食が無い場合 C1:腐食が10箇所以下有り、剥離が無い場合 C2:腐食が100所未満有り、剥離が無い場合 C3:腐食が100所以上有り、剥離が無い場合 D1:剥離及び腐食がそれぞれ10箇所未満有る場合 D2:剥離及び腐食がそれぞれ10箇所以上有る場合 D3:剥離及び腐食がそれぞれ100箇所以上有る場合
場合 B1:剥離が10箇所以下有り、腐食が無い場合 B2:剥離が100箇所未満有り、腐食が無い場合 B3:剥離が100箇所以上有り、腐食が無い場合 C1:腐食が10箇所以下有り、剥離が無い場合 C2:腐食が100所未満有り、剥離が無い場合 C3:腐食が100所以上有り、剥離が無い場合 D1:剥離及び腐食がそれぞれ10箇所未満有る場合 D2:剥離及び腐食がそれぞれ10箇所以上有る場合 D3:剥離及び腐食がそれぞれ100箇所以上有る場合
【0059】
【表1】
【0060】表1から、ディスク基板2に逆スパッタリ
ングを施すことにより、ディスク基板2に逆スパッタリ
ングを施さない場合に比べて、ディスク基板2と積層膜
との剥離が低減することが分かった。
ングを施すことにより、ディスク基板2に逆スパッタリ
ングを施さない場合に比べて、ディスク基板2と積層膜
との剥離が低減することが分かった。
【0061】また、ディスク基板2に逆スパッタリング
を施した後、逆スパッタリングを施したディスク基板2
の表面上に形成する下地層3としてSiO2、又はSi
Nを選択することにより、下地層3としてZnS・Si
O2を選択した場合に比べて、ディスク基板2と積層膜
との剥離状態が更に改善されることが分かった。
を施した後、逆スパッタリングを施したディスク基板2
の表面上に形成する下地層3としてSiO2、又はSi
Nを選択することにより、下地層3としてZnS・Si
O2を選択した場合に比べて、ディスク基板2と積層膜
との剥離状態が更に改善されることが分かった。
【0062】そして、ディスク基板2に逆スパッタリン
グを施して光磁気ディスク9を作製する際、誘電体保護
層8BとしてZnS・SiO2を選択することにより、
誘電体保護層としてSiO2又はSiNを選択した場合
に比べて、剥離状態及び腐食状態が更に改善されること
が分かった。
グを施して光磁気ディスク9を作製する際、誘電体保護
層8BとしてZnS・SiO2を選択することにより、
誘電体保護層としてSiO2又はSiNを選択した場合
に比べて、剥離状態及び腐食状態が更に改善されること
が分かった。
【0063】なお、以上は、記録再生層に光磁気記録膜
を用いた光磁気ディスク9において説明したが、記録再
生層に相変化記録膜を用いた相変化型の光ディスク等に
おいても、光磁気ディスク9と同様の結果が得られた。
を用いた光磁気ディスク9において説明したが、記録再
生層に相変化記録膜を用いた相変化型の光ディスク等に
おいても、光磁気ディスク9と同様の結果が得られた。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る光学
記録媒体は、基板上に少なくとも記録再生層と誘電体層
とが順次形成されており、当該誘電体層側から光が入射
されて情報信号の記録及び/又は再生が行われる光学記
録媒体であって、上記基板は、積層膜が形成される主表
面に逆スパッタリングが施されている。
記録媒体は、基板上に少なくとも記録再生層と誘電体層
とが順次形成されており、当該誘電体層側から光が入射
されて情報信号の記録及び/又は再生が行われる光学記
録媒体であって、上記基板は、積層膜が形成される主表
面に逆スパッタリングが施されている。
【0065】これにより、基板と積層膜との密着性が向
上し、基板と積層膜との剥離が防止され、また、剥離を
起因とする腐食の発生が防止され、優れた耐久性が得ら
れる。
上し、基板と積層膜との剥離が防止され、また、剥離を
起因とする腐食の発生が防止され、優れた耐久性が得ら
れる。
【0066】また、本発明に係る光学記録媒体の製造方
法は、基板上に少なくとも記録再生層と誘電体層とが順
次形成されており、当該誘電体層側から光が入射されて
情報信号の記録及び/又は再生が行われる光学記録媒体
の製造方法であって、上記基板の積層膜が形成される主
表面に逆スパッタリングを施す逆スパッタリング工程
と、逆スパッタリングが施された上記基板の主表面上に
上記記録再生層を形成する記録再生層形成工程と、上記
記録再生層上に誘電体層を形成する誘電体層形成工程と
を有する。
法は、基板上に少なくとも記録再生層と誘電体層とが順
次形成されており、当該誘電体層側から光が入射されて
情報信号の記録及び/又は再生が行われる光学記録媒体
の製造方法であって、上記基板の積層膜が形成される主
表面に逆スパッタリングを施す逆スパッタリング工程
と、逆スパッタリングが施された上記基板の主表面上に
上記記録再生層を形成する記録再生層形成工程と、上記
記録再生層上に誘電体層を形成する誘電体層形成工程と
を有する。
【0067】これにより、基板と積層膜との密着性が向
上させることができるため、基板と積層膜との剥離が防
止され、また、剥離を起因とする腐食の発生が防止さ
れ、優れた耐久性を有する光学記録媒体を製造すること
ができる。
上させることができるため、基板と積層膜との剥離が防
止され、また、剥離を起因とする腐食の発生が防止さ
れ、優れた耐久性を有する光学記録媒体を製造すること
ができる。
【図1】本発明を適用した光磁気ディスクの一構成例を
示す要部断面図である。
示す要部断面図である。
【図2】本発明を適用した光磁気ディスクの他の構成例
を示す要部断面図である。
を示す要部断面図である。
1 光磁気ディスク、2 ディスク基板、2a 逆スパ
ッタリングを施されたディスク表面、3 下地層、4
熱拡散層、5 光磁気記録再生層、6 誘電体層、7
第2誘電体層、8A 第1誘電体層、8B 誘電体保護
層、9 光磁気ディスク
ッタリングを施されたディスク表面、3 下地層、4
熱拡散層、5 光磁気記録再生層、6 誘電体層、7
第2誘電体層、8A 第1誘電体層、8B 誘電体保護
層、9 光磁気ディスク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 誠 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 5D029 KB11 NA07 5D121 AA02 GG04
Claims (6)
- 【請求項1】 基板上に少なくとも記録再生層と誘電体
層とが順次形成されており、当該誘電体層側から光が入
射されて情報信号の記録及び/又は再生が行われる光学
記録媒体であって、 上記基板は、積層膜が形成される主表面に逆スパッタリ
ングが施されていることを特徴とする光学記録媒体。 - 【請求項2】 上記基板と上記記録再生層との間に、下
地層が形成されていることを特徴とする請求項1記載の
光学記録媒体。 - 【請求項3】 上記下地層は、SiO2よりなることを
特徴とする請求項2記載の光学記録媒体。 - 【請求項4】 上記下地層は、SiNよりなることを特
徴とする請求項2記載の光学記録媒体。 - 【請求項5】 上記誘電体層は、基板側からSiN層
と、ZnS・SiO2層との2層構造であることを特徴
とする請求項1記載の光学記録媒体。 - 【請求項6】 基板上に少なくとも記録再生層と誘電体
層とが順次形成されており、当該誘電体層側から光が入
射されて情報信号の記録及び/又は再生が行われる光学
記録媒体の製造方法であって、 上記基板の積層膜が形成される主表面に逆スパッタリン
グを施す逆スパッタリング工程と、 逆スパッタリングが施された上記基板の主表面上に上記
記録再生層を形成する記録再生層形成工程と、 上記記録再生層上に誘電体層を形成する誘電体層形成工
程とを有することを特徴とする光学記録媒体の製造方
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11100654A JP2000293890A (ja) | 1999-04-07 | 1999-04-07 | 光学記録媒体及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11100654A JP2000293890A (ja) | 1999-04-07 | 1999-04-07 | 光学記録媒体及びその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000293890A true JP2000293890A (ja) | 2000-10-20 |
Family
ID=14279812
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11100654A Pending JP2000293890A (ja) | 1999-04-07 | 1999-04-07 | 光学記録媒体及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000293890A (ja) |
-
1999
- 1999-04-07 JP JP11100654A patent/JP2000293890A/ja active Pending
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Legal Events
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060214 |
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| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070703 |
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| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20071106 |