JP2000294532A - 基板処理方法及び基板処理装置 - Google Patents

基板処理方法及び基板処理装置

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JP2000294532A
JP2000294532A JP11095046A JP9504699A JP2000294532A JP 2000294532 A JP2000294532 A JP 2000294532A JP 11095046 A JP11095046 A JP 11095046A JP 9504699 A JP9504699 A JP 9504699A JP 2000294532 A JP2000294532 A JP 2000294532A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加熱手段の負担を軽減することができ,しか
も処理液中のバクテリアの発生を防止できる基板処理方
法及び基板処理装置を提供する。 【解決手段】 純水貯留タンク80内の純水を所定温度
に加熱し,この純水と薬液とを洗浄槽60内に充填して
ウェハWを浸漬させることによりウェハWを薬液洗浄す
る方法であって,純水の加熱を停止している期間に,純
水を純水貯留タンク80内に供給して貯留し,その後も
小流量の純水を供給し続けて純水貯留タンク80内から
オーバーフロー管82を通して純水を排出し,純水貯留
タンク80内に貯留されている純水を常に流動させる。
洗浄槽60に充填を開始する時刻よりも所定時間前に,
純水の供給と排出を停止させ,カートリッジヒータ95
を作動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,処理液を用いて基
板などを処理する基板処理方法及び基板処理装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】例えば,半導体デバイスの製造工程で
は,半導体ウェハ(以下,「ウェハ」という。)を所定
の薬液や純水等の洗浄液によって洗浄し,ウェハの表面
に付着したパーティクル,有機汚染物,金属不純物等の
コンタミネーションを除去する洗浄装置が使用されてい
る。その中でも,洗浄液が充填された洗浄槽内にウェハ
を浸漬させて洗浄処理を行うウェット型の洗浄装置は,
ウェハに付着したパーティクル等を効果的に除去できる
ため広く普及している。
【0003】通常,薬液を用いて薬液洗浄を行う薬液洗
浄装置と,純水を用いてリンス洗浄を行うリンス洗浄装
置を交互に配置しながら多数の洗浄装置を並べている。
そして,これら各洗浄装置にウェハを順次搬送すること
により,ウェハに対して所定の洗浄工程を施す。この場
合には,前の薬液洗浄と次の薬液洗浄との間に,リンス
洗浄が行われることになり,前の薬液が綺麗に洗い流さ
れたウェハが,次の薬液洗浄装置に搬入されるようにな
っている。
【0004】ここで,薬液洗浄装置は,薬液と純水を洗
浄槽に充填し,所定濃度の薬液を生成し,このような薬
液中にウェハを浸漬させることにより,ウェハを薬液洗
浄するように構成されている。常温の薬液に比べて,高
温の薬液の方が高い洗浄能力を示すため,通常の薬液洗
浄では所定の処理温度に加熱した薬液を使用している。
そこで,薬液洗浄装置は,内部にカートリッジヒータが
設置された純水貯留タンクを備えており,この純水貯留
タンク内に予め純水を貯留して所定温度にまで加熱でき
るように構成されている。従って,薬液洗浄の際には,
純水貯留タンク内で予め所定温度にまで加熱された純水
を,薬液洗浄の開始直前に洗浄槽に充填して薬液と混合
することにより,所定の処理温度の薬液を生成し,薬液
洗浄を直ぐに開始するようにしている。洗浄槽に充填す
るまでの間,純水は純水貯留タンク内で加熱され続けら
れるので,純水を汚染するようなバクテリアが純水中に
繁殖するようなことはない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,従来の
薬液洗浄装置では,純水貯留タンク内の純水を,薬液洗
浄の開始直前までの長い間,カートリッジヒータによっ
て加熱し続けなければならず,これをウェハの薬液洗浄
毎に繰り返しているので,カートリッジヒータに過大な
負担がかかる。このため,カートリッジヒータの製品寿
命が短く,しかもカートリッジヒータにかかる電力消費
量が高騰していた。
【0006】一方,カートリッジヒータの負担を減らす
ために,例えば洗浄槽に充填する一定時間前からカート
リッジヒータを作動させていたのでは,加熱が開始され
るまでの間,純水中にバクテリアが発生するおそれがあ
り,純水の清浄度を維持することが難しくなる。
【0007】従って,本発明の目的は,加熱手段の負担
を軽減することができ,しかも処理液中のバクテリアの
発生を防止できる基板処理方法及び基板処理装置を提供
することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に,請求項1の発明は,処理液貯留タンク内に貯留した
処理液を所定温度に加熱し,この加熱された処理液を前
記処理液貯留タンク内から処理槽内に充填して該処理槽
内にて処理液中に基板を浸漬させることにより基板を処
理する方法であって,前記処理液貯留タンク内に処理液
を貯留した後に,前記処理液貯留タンク内に処理液を供
給すると共に,前記処理液貯留タンク内から処理液を排
出し,前記処理液の供給と排出とを,前記処理液を所定
温度に加熱するのを停止している期間に行うことを特徴
とする,基板処理方法を提供する。
【0009】請求項1に記載の基板処理方法によれば,
処理液を所定温度に加熱することを停止している期間
に,処理液を処理液貯留タンク内に供給し,処理液貯留
タンク内に処理液が十分に貯留した後も処理液を供給し
続け,処理液貯留タンク内から処理液を排出する。その
後,処理槽に充填を開始する時刻よりも所定時間前に,
処理液の供給と排出を停止させ,加熱手段を作動させて
処理液貯留タンク内の処理液を加熱する。
【0010】このように,処理液貯留タンク内に処理液
が貯留されてから処理槽に充填が開始されるまでの長い
間,常に加熱手段を作動させ続けるのでなく,処理槽に
充填を開始する時刻よりも所定時間前に加熱手段を作動
させるので,加熱手段の負担を軽減することができる。
しかも,加熱手段が作動していない間は,処理液貯留タ
ンク内に処理液を供給して,処理液を常に流動させる状
態にするので,処理液貯留タンク内の純水が滞留してバ
クテリアが発生した状態,いわゆる死水状態になること
を防止することができる。
【0011】請求項1に記載の基板処理方法において,
請求項2に記載したように,前記処理液を所定温度に加
熱する際には,少なくとも所定温度に昇温するのに必要
な時間,前記処理液の供給と排出とを停止させることが
好ましい。かかる方法によれば,少なくとも所定温度に
昇温するのに必要な時間,処理液の供給と排出を停止さ
せるので,処理液貯留タンク内の処理液を所定温度に確
実に加熱することができる。
【0012】請求項3の発明は,処理液貯留タンク内に
貯留した処理液を所定温度に加熱し,この加熱された処
理液を前記処理液貯留タンク内から処理槽内に充填して
該処理槽内にて処理液中に基板を浸漬させることにより
基板を処理する方法であって,前記処理液貯留タンク内
の処理液を,前記所定温度よりも低い温度に予備加熱し
て通常待機させ,この通常待機の後に,前記処理液貯留
タンク内の処理液を前記所定温度に加熱し,前記処理槽
に充填することを特徴とする,基板処理方法を提供す
る。
【0013】請求項3に記載の基板処理方法において,
請求項4に記載したように,前記処理液貯留タンク内の
処理液を,バクテリアが発生しない温度に予備加熱する
ことが好ましい。かかる基板処理方法によれば,処理液
貯留タンク内の処理液を,バクテリアが発生しない温度
に予備加熱するので,処理液貯留タンク内に処理液が滞
留していても,処理液中にバクテリアが発生することを
防止することができる。しかも,処理液を予備加熱する
のに必要な熱エネルギーは,処理液を所定温度に加熱す
る時に比べて少なくて済む。これにより,加熱手段にか
かる負担を,所定温度で常に加熱し続ける場合よりも軽
減することができる。そして,その後,請求項1と同様
に処理液を所定温度に加熱して処理槽に処理液を充填す
る。このように,処理液貯留タンク内に貯留してから処
理液を処理槽内に充填するまでの長い間,常に加熱手段
を全開で作動させることがないので,加熱手段の負担を
軽減することができる。
【0014】請求項5の発明は,処理液貯留タンク内に
貯留した処理液を所定温度に加熱し,この加熱された処
理液を前記処理液貯留タンク内から処理槽内に充填して
該処理槽内にて処理液中に基板を浸漬させることにより
基板を処理する方法であって,前記処理液貯留タンク内
を空の状態にさせ,その後に,前記処理液貯留タンク内
に処理液を貯留して前記所定温度に加熱し,前記処理槽
に充填することを特徴とする,基板処理方法を提供す
る。
【0015】請求項5に記載の基板処理方法によれば,
処理の前段階においては,処理液貯留タンク内に処理液
そのものがないので,バクテリアが発生することもな
い。そして,その後に,処理の開始時期を見計らって,
処理液貯留タンク内に処理液を供給し,請求項1と同様
に処理液を所定温度に加熱して処理槽に処理液を充填す
る。従って,請求項1と同様に,処理液を加熱する加熱
手段の負担を軽減することができる。
【0016】請求項6の発明は,処理液を貯留する処理
液貯留タンクと,前記処理液貯留タンク内に処理液を供
給する処理液供給回路と,前記処理液貯留タンク内の処
理液を所定温度に加熱する加熱手段と,基板を処理する
処理槽と,前記処理液貯留タンク内の処理液を前記処理
槽に充填する充填回路と,前記処理液貯留タンク内にて
所定の高さに開口して処理液を溢れ出させるオーバーフ
ロー管とを備えた基板を処理する装置であって,前記処
理液供給回路に設けられた第1の弁と,前記第1の弁を
迂回するように前記処理液供給回路と並列に設けられた
前記処理液供給回路よりも流量が小さい迂回回路と,前
記迂回回路に設けられた第2の弁とを備えていることを
特徴とする,基板処理装置を提供する。
【0017】請求項6に記載の基板処理装置において,
請求項7に記載したように,前記第1の弁の開閉と前記
第2の弁の開閉を制御する制御手段を備えていることが
好ましい。かかる構成によれば,まず,処理液貯留タン
ク内に処理液を供給する際には,制御手段によって,第
1の弁を開かせる一方で第2の弁を閉じさせ,第1の弁
を通じて処理液を処理液貯留タンク内に供給する。次い
で,処理液貯留タンク内から処理液を溢れ出させる際に
は,制御手段によって,第1の弁と第2の弁の開閉が切
り換えられ,第1の弁を閉じさせる一方で第2の弁を開
かせる。このとき,迂回回路を利用して処理液を処理液
貯留タンク内に供給することになるので,少ない流量で
処理液を処理液貯留タンク内に供給することができる。
従って,処理液の使用量を抑えながら,オーバーフロー
管を通じて処理液貯留タンク内から処理液を経済的に溢
れ出させることができる。最後に,処理液貯留タンク内
の処理液を加熱する際には,制御手段によって,第1の
弁と第2の弁の何れも閉じさせ,処理液貯留タンク内に
処理液を流入させない状態で,加熱手段を作動させる。
こうして,請求項1に記載の発明を好適に実施すること
ができる。
【0018】請求項8に記載したように,前記第1の弁
と前記第2の弁は,流量調整機能を有していれば,処理
液貯留タンク内に供給される処理液の供給量を微調整す
ることができる。
【0019】請求項9に記載したように,処理液を貯留
する処理液貯留タンクと,前記処理液貯留タンク内に処
理液を供給する処理液供給回路と,前記処理液貯留タン
ク内の処理液を所定温度に加熱する加熱手段と,基板を
処理する処理槽と,前記処理液貯留タンク内の処理液を
前記処理槽に充填する充填回路と,前記処理液貯留タン
ク内にて所定の高さに開口して処理液を溢れ出させるオ
ーバーフロー管とを備えた基板を処理する装置であっ
て,前記処理液貯留タンクに複数の処理液供給回路が接
続され,これら各処理液供給回路に開閉弁を設け,さら
に各処理液供給回路を,処理液貯留タンク内に処理液を
貯留するための貯留用の処理液供給回路と,処理液貯留
タンク内から処理液を溢れ出せるためのオーバーフロー
用の処理液供給回路とに分け,前記オーバーフロー用の
処理液供給回路は,前記貯留用の処理液供給回路よりも
流量が小さいことをことを特徴とする,基板処理装置を
提供する。
【0020】請求項9に記載の基板処理装置において,
請求項10に記載したように,前記開閉弁を制御する制
御手段を備えていることが好ましい。かかる構成によれ
ば,貯留用の処理液供給回路を通じて処理液を供給し,
処理液貯留タンク内に処理液を貯留することができ,オ
ーバーフロー用の処理液供給回路を通じて少量の処理液
を供給し,処理液貯留タンク内から処理液を経済的に溢
れ出させることができる。従って,請求項6の基板処理
装置と同様に,請求項1に記載の発明を好適に実施する
ことができる。しかも,処理液貯留タンクに,複数の貯
留用の処理液供給回路が接続されると,より多量の処理
液を急速に処理液貯留タンクに供給することができる。
また,処理液貯留タンクに,複数のオーバーフロー用の
処理液供給回路が接続されると,複数箇所から処理液貯
留タンク内に処理液を流入させることができる。これに
より,処理液貯留タンク内の処理液の流動性を高めるこ
とができる。
【0021】請求項11に記載したように,前記開閉弁
は,流量調整機能を有していれば,処理液貯留タンク内
に供給される処理液の供給量を微調整することができ
る。
【0022】請求項12に記載したように,前記オーバ
ーフロー管の開口位置よりも高い位置において液面を検
出する液面上限センサを設けることが好ましい。従来
は,オーバーフロー管よりも低い位置に液面上限センサ
を設けていたので,処理液貯留タンク内に処理液を十分
に貯留すると,液面が液面上限センサにかかり,オーバ
フローする前に処理液供給回路からの処理液の供給が停
止するようになっていた。しかしながら,かかる構成に
よれば,オーバーフロー管の開口位置よりも高い位置に
液面上限センサを設けているので,処理液貯留タンク内
に処理液を十分に貯留した後も,処理液供給回路から処
理液を供給し続け,オーバーフロー管を通じて処理液貯
留タンク内から処理液を溢れ出させることができる。
【0023】請求項13に記載したように,前記オーバ
ーフロー管よりも低い位置に開口して,前記処理液貯留
タンク内から処理液を溢れ出させる他のオーバーフロー
管を有していても良い。かかる構成によれば,請求項1
3のオーバーフロー管を通じて処理液貯留タンク内から
処理液を溢れ出させる。これにより,請求項6,9のオ
ーバーフロー管によって処理液を溢れ出させた時と比べ
て,処理液を早く溢れ出させることができ,処理液貯留
タンク内で流動させる処理液を少量で済ますことができ
る。従って,請求項6,9の場合よりも処理液の流動効
率が上がり,バクテリアの発生を更に押さえることがで
きる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下,添付図面を参照しながら本
発明の好ましい実施の形態を説明する。図1は,第1の
実施の形態にかかる薬液洗浄装置12,14,16,1
8を備えた洗浄システム1の斜視図である。この洗浄シ
ステム1は,キャリアC単位での基板としてのウェハW
の搬入,ウェハWの洗浄,ウェハWの乾燥,キャリアC
単位でのウェハWの搬出までを一貫して行うように構成
されている。
【0025】この洗浄システム1において,搬入・取出
部2は,洗浄前のウェハWを25枚収納したキャリアC
を搬入しウェハWを洗浄に移行させるまでの動作を行
う。即ち,搬入部5に載置されたキャリアCを移送装置
6によってローダ7へ例えば2個ずつ搬送し,このロー
ダ7でキャリアCからウェハWを取り出す構成になって
いる。
【0026】洗浄乾燥処理部10には,搬入・取出部2
側から順に,ウェハWを搬送する搬送装置30のウェハ
チャック30aを洗浄および乾燥するためのウェハチャ
ック洗浄・乾燥装置11,各種の薬液や純水等の洗浄液
を用いてウェハWを洗浄する各種洗浄装置12〜19,
搬送装置33のウェハチャック33aを洗浄および乾燥
するためのウェハチャック洗浄・乾燥装置20,各種洗
浄装置12〜19で洗浄されたウェハWを,例えばイソ
プロピルアルコール(IPA)蒸気を用いて乾燥させる
乾燥装置21が配列されている。
【0027】ウェハチャック洗浄・乾燥装置11,20
では,例えば純水などを用いてウェハチャック30aと
ウェハチャック33aの洗浄,乾燥をそれぞれ行う。ま
た,一般的な洗浄プロセスに従い,薬液洗浄とリンス洗
浄とが交互に行えるように洗浄乾燥処理部10では,薬
液洗浄装置12,14,16,18は薬液洗浄を行うよ
うに構成され,リンス洗浄装置13,15,17,19
はリンス洗浄を行うように構成されている。その一例と
して,薬液洗浄装置12では,例えばアンモニア成分を
主体としたAPM(NHOH/H/HOの混
合液)を用いてSC1洗浄を行って,ウェハWの表面に
付着している有機汚染物,パーティクル等の不純物質を
除去する。また,薬液洗浄装置16では,例えば塩酸成
分を主体としたHPM(HCl/H/HOの混
合液)を用いたSC2洗浄を行って,金属イオンを除去
する。また,薬液洗浄装置14,18では,何れもフッ
酸成分を主体としたDHF(HF/HOの混合液)を
用いたDHF洗浄を行って,ウェハWの表面に形成され
た酸化膜等を除去する。また,リンス洗浄装置13,1
5,17,19では,純水を用いてウェハWのリンス洗
浄を行う。更に,乾燥装置20では,IPA蒸気を利用
してウェハWの表面を乾燥処理するように構成されてい
る。
【0028】なお以上の配列や各種洗浄装置12〜19
の組合わせは,ウェハWに対する洗浄処理の種類によっ
て任意に組み合わせることができる。例えば,ある洗浄
装置を減じたり,逆にさらに他の種類の薬液を用いる薬
液洗浄装置を付加してもよい。
【0029】装填・搬出部50は,洗浄乾燥処理部10
で洗浄,乾燥された25枚のウェハWをキャリアCに装
填後キャリアC単位で搬出する。即ち,アンローダ51
によって,洗浄後のウェハWが収納されたキャリアC
を,移送装置(図示せず)によって,搬出部52にまで
搬送する構成になっている。
【0030】次に,第1の実施の形態にかかる薬液洗浄
装置12,14,16,18はいずれも同様の構成を有
しているので,図2,3を参照しながら薬液洗浄装置1
2を各装置の代表として説明する。図2は,APMを用
いてSC1洗浄を行う薬液洗浄装置12の回路系統を示
す説明図である。図2に示すように,薬液洗浄装置12
内に備えられた洗浄槽60はウェハWを収納するのに充
分な大きさを有する箱形の内槽61と外槽62から構成
されている。外槽62は,内槽61の上端からオーバー
フローしたAPMを受けとめるように,内槽61の開口
部を取り囲んで装着されている。
【0031】そして,内槽61と外槽62との間には,
ウェハWの薬液洗浄中にAPMを循環流通させる循環回
路63が接続されている。この循環回路63の入口は外
槽62の底面に接続され,循環回路63の途中には,電
磁(ソレノイド)方式の2方口弁である切換弁65,ポ
ンプ66,ダンパ67,ヒータ68,フィルタ69が順
に配列され,循環回路63の出口は,内槽61の底部に
通じている。SC1洗浄中は,内槽61から外槽62に
オーバーフローしたAPMを循環回路63内で循環させ
る。そして,循環回路63で温調及び浄化した後に再び
内槽61内に供給するようになっている。また,洗浄槽
60内からAPMを排液するために,内槽61の底面に
は切換弁70を介して排液回路71が接続され,同様に
外槽62の底面には切換弁72を介して排液回路73が
接続されている。また,アンモニア水溶液を貯留するタ
ンク74と,ポンプ75とを備えたアンモニア供給系7
6と,過酸化水素水を貯留するタンク77と,ポンプ7
8とを備えた過酸化水素水供給系79とが設けられてい
る。
【0032】この薬液洗浄装置12には,材質が石英か
ら成る純水貯留タンク80が設けられており,この純水
貯留タンク80は,最初に純水を洗浄槽60に充填した
り,足りなくなった純水を洗浄槽60に適宜補充するた
めに予め純水を貯留するためのものである。純水貯留タ
ンク80の底部には,純水を供給する純水供給回路81
が接続され,純水貯留タンク80の内部には,純水貯留
タンク80の上部に開口し,純水貯留タンク80内から
純水を溢れ出させるオーバーフロー管82が設けられて
いる。
【0033】純水供給回路81は,純水供給源83に接
続回路84を介して接続され,純水供給回路81の途中
には第1の弁85が設けられている。この第1の弁85
の前後を入出口として,純水供給回路81よりも流量が
小さい迂回回路86が純水供給回路81に接続されてい
る。この迂回回路86は,純水供給回路81内を流れる
予定の純水を第1の弁85を迂回させた後に純水供給回
路81内に送るように構成されており,その途中には第
2の弁87が設けられている。従って,第1の弁85を
通じてそのまま純水供給回路81から純水を供給するよ
りも,一旦,迂回回路86で迂回した後に純水供給回路
81によって純水を供給するときのほうが,純水の供給
量を少なく済ますことができる。
【0034】第1の弁85と第2の弁87には,コント
ローラ88からの操作信号が入力されるようになってお
り,第1の弁85と第2の弁87の開閉は,コントロー
ラ88によって制御される構成となっている。一方,純
水貯留タンク80の上部においては,オーバーフロー管
82の開口部82aを挟むようにして,オーバーフロー
管82の開口部82aよりも高い位置に液面上限センサ
89を,オーバーフロー管82の開口部82aよりも低
い位置に定量センサ90を設け,これら液面上限センサ
89,定量センサ90からの検出信号をコントローラ8
8に対して出力するようになっている。
【0035】定量センサ90は,第1の弁85と第2の
弁87の開閉の切り換えの時期を,コントローラ88に
知らさせるためのものである。即ち,純水貯留タンク8
0内に純水を十分に貯留する際には,コントローラ88
は,第1の弁85を開かせる一方で第2の弁87を閉じ
させ,第1の弁85を通じて純水を純水貯留タンク80
内に供給する。純水貯留タンク80内に純水が十分に貯
留され,液面が定量センサ90の高さに達すると,定量
センサ90は,検出信号をコントローラ88に出力す
る。この検出信号を認識したコントローラ88は,第1
の弁85と第2の弁87の開閉を切り換え,第1の弁8
5を閉じさせる一方で第2の弁87を開かせる。これに
より,第2の弁87を通じて少量の純水を純水貯留タン
ク80内に供給する。液面がオーバーフロー管82の開
口部82aにまで上昇すると,オーバーフロー管82を
通じて純水貯留タンク80内から純水が溢れ出るように
なっている。
【0036】一方,液面上限センサ89は,オーバーフ
ロー管82の異常を検知するものである。例えば純水の
供給中にオーバーフロー管82に異物などが混入して管
詰まりを起こすと,オーバーフロー管82の開口部82
aを越えて液面が上昇する。このように純水がオーバー
フロー管82から流出するのが妨害されると,逃げ場の
ない純水が純水貯留タンク80から漏水するようにな
り,漏電などの事故を起こすおそれがある。しかしなが
ら,液面上限センサ89は,前述したようにオーバーフ
ロー管82の開口部82aよりも上方に設置されている
ので,このような事故を防止することができる。即ち,
液面上限センサ89は,液面が同一の高さに達した際に
その検出信号をコントローラ88に出力する。検出信号
を受け取ったコントローラ88は第1の弁85と共に第
2の弁87を完全に閉じ,純水貯留タンク80への純水
の供給を完全に停止させるようになっている。もちろ
ん,液面上限センサ89は,オーバーフロー管82の異
常がない限り,純水をオーバーフロー管82から溢れ出
させるができる構成となっている。
【0037】純水貯留タンク80の底部には,切換弁9
1が介装された主排液回路92が接続される一方で,オ
ーバーフロー管82の底部にも排液回路93が接続され
ており,この排液回路93が主排液回路92に合流して
いる。従って,オーバーフロー管82に流れ込んだ純水
は,排液回路93,主排液回路92と流れ,例えば工場
の再生ラインへと排液されるようになっている。なお,
切換弁91の開閉は,コントローラ88によって制御さ
れる。
【0038】純水貯留タンク80の下部においては,純
水貯留タンク80内の純水を所定温度にまで加熱するカ
ートリッジヒータ95が設けられている。このカートリ
ッジヒータ95の加熱時間は,コントローラ88からの
操作信号によって制御されるようになっている。カート
リッジヒータ95を作動させる際には,第1の弁85,
第2の弁87の何れもを閉じさせて,純水貯留タンク8
0内に新たな純水を供給するようなことはない状態にす
る。この場合,純水はカートリッジヒータ95で加熱さ
れることになるので,バクテリアが発生することはな
い。なお,純水を洗浄槽60に充填する際には,後述す
る充填回路96内を純水が流れている間に放熱作用など
によって純水が温度低下を起こすことがあるので,これ
を見越して,所定温度は,洗浄槽60内で目標とする所
定の処理温度よりも高めになるように設定する。例え
ば,所定の処理温度が80℃のAPMを洗浄槽60内で
生成したければ,所定温度を83℃〜85℃とし,純水
貯留タンク80内で純水を83℃〜85℃の間で加熱す
る。
【0039】純水貯留タンク80の底部には,純水を洗
浄槽60に充填する充填回路96が接続されている。ま
た,充填回路96の途中から補充回路97が分岐してお
り,この補充回路97によって例えば洗浄槽60から蒸
発して無くなった純水の分を適宜補充するようになって
いる。充填回路96の途中には切換弁98が介装され,
補充回路97の途中にはポンプ99が介装されている。
切換弁98の開閉やポンプのON・OFFもコントロー
ラ88によって制御される。
【0040】純水貯留タンク80の下部においては,カ
ートリッジヒータ95を間に挟むようにして,カートリ
ッジヒータ95よりも高い位置に第1の液面下限センサ
100を,カートリッジヒータ95よりも低い位置に第
2の液面下限センサ101を設けている。第1の液面下
限センサ100は,カートリッジヒータ95の作動中
に,液面が第1の液面下限センサ100よりも下がるよ
うであれば,検出信号をコントローラ88に出力しカー
トリッジヒータ95の空炊きをやめさせる。また,第2
の液面下限センサ101は,所定の純水充填時間内に液
面が第2の液面下限センサ101をきることがなけれ
ば,切換弁98が異常であることをコントローラ88に
知らせる。
【0041】なお,その他の薬液洗浄装置14,16,
18も,薬液洗浄装置12と同様な構成を有しており,
ウェハWを薬液洗浄するように構成されている。また,
リンス洗浄装置13,15,17,19の構成に,薬液
洗浄装置12の構成を適用することも可能である。
【0042】次に,以上のように構成された薬液洗浄装
置12で行われるSC1洗浄について,図1の洗浄シス
テム1におけるウェハWの洗浄工程に基づいて説明す
る。まず,図示しない搬送ロボットが未だ洗浄されてい
ないウェハWを例えば25枚ずつ収納したキャリアCを
搬入・取出部2の搬入部5に複数載置する。そして,こ
の搬入・取出部2によって,例えばキャリアC2個分の
50枚のウェハWをキャリアCから取り出し,搬送装置
30が,ウェハWを50枚単位で一括して把持する。そ
して,それらウェハWを搬送装置31,32,33に引
き継ぎながら,各種洗浄装置12〜19に順次搬送す
る。こうして,ウェハWの表面に付着しているパーティ
クル等の不純物質を除去する洗浄を行う。
【0043】ここで,ウェハWは,図2に示す薬液洗浄
装置12でSC1洗浄される。この時のSC1洗浄の工
程の流れを図3(a)〜図3(e)に示す。まず,図3
(a)に示すように,カートリッジヒータ95を作動さ
せないで,純水供給回路81から純水を純水貯留タンク
80内に供給し続ける。この場合,コントローラ88に
よって,第1の弁85の開閉と第2の弁87の開閉が制
御される。即ち,純水貯留タンク80内に十分に純水が
貯留されるまでは,第2の弁87を閉じる一方で第1の
弁85を開いて多量の純水を純水貯留タンク80内に供
給する。そして,純水が十分に貯留された後は,第1の
弁85を閉じる一方で第2の弁87を開いて,少量の純
水を純水貯留タンク80内に供給する。これにより,純
水の使用量を抑えながら,オーバーフロー管82を通じ
て純水貯留タンク80から純水を経済的に溢れ出させる
ことができる。
【0044】その後,純水を洗浄槽60に充填を開始す
る時刻よりも所定時間前に,純水供給回路81からの純
水の供給を停止させて,純水貯留タンク80内から純水
を溢れ出させないようにする。この状態で,図3(b)
に示すように,カートリッジヒータ95を作動させて純
水貯留タンク80内の純水を加熱する。ここで,少なく
とも所定温度に昇温するのに必要な時間,純水の供給を
停止させるので,処理液貯留タンク内に純水を所定温度
に確実に加熱することができる。
【0045】そして,図3(c)に示すように,所定温
度に加熱された純水は,洗浄槽60内に充填され,一方
でアンモニア水溶液及び過酸化水素水も洗浄槽60内に
充填され,所定濃度及び所定の処理温度のAPMが生成
される。その後,図3(d)に示すように,洗浄槽60
内にウェハWが収納され,SC1洗浄が施される。この
SC1洗浄中においては,図3(e)に示すように,次
のSC1洗浄の準備に向けて,純水貯留タンク80内に
純水が供給され始める。こうして,パーティクル等が除
去されたウェハWは,薬液洗浄装置12から搬出されて
次のリンス洗浄装置13に搬送される。以後,薬液洗浄
装置12では所定の処理回数又は所定の時間毎に薬液交
換が行われ,図3(a)〜図3(e)が繰り返されるこ
とになる。
【0046】このように,純水貯留タンク80内に純水
が貯留されてから洗浄槽60に充填が開始されるまでの
長い間,常にカートリッジヒータ95を作動させ続ける
のでなく,洗浄槽60に充填を開始する時刻よりも所定
時間前にカートリッジヒータ95を作動させるので,カ
ートリッジヒータ95の負担を軽減することができる。
しかも,カートリッジヒータ95が作動していない間
は,純水貯留タンク80内に純水を供給して,純水を常
に流動させる状態にするので,純水貯留タンク80内の
純水が滞留してバクテリアが発生した状態,いわゆる死
水状態になることを防止することができる。なお,第1
の弁85と第2の弁87に,流量調整機能を備えさせ
て,最適な流量で純水を純水貯留タンク80内に適宜供
給できるようにしてもよい。
【0047】かくして,第1の実施の形態の薬液洗浄装
置12によれば,カートリッジヒータ95の負担を軽減
することができ,しかも純水中のバクテリアの発生を防
止できる。従って,純水の清浄度を良好に維持しながら
も,カートリッジヒータ95の製品寿命の長期化及び電
力消費量の抑制が実現可能となる。
【0048】以上,薬液洗浄装置12では,純水を十分
に貯留した後も純水貯留タンク80内に純水を供給し続
けていたが,その他の処理方法として,例えば純水を十
分に貯留した後,カートリッジヒータ95によって純水
貯留タンク80内の純水を予備加熱するようにしてもよ
い。図4(a)〜図4(e)は,この時のSC1洗浄の
工程の流れを示している。
【0049】図4(a)に示すように,純水を純水貯留
タンク80内に供給して十分貯留した後,純水供給回路
81からの純水の供給を停止させる。そして,カートリ
ッジヒータ95を作動させて,純水貯留タンク80内の
純水を,所定温度よりも低く,かつバクテリアが発生し
ない温度(例えば80゜C)に予備加熱し,通常待機さ
せる。これにより,純水貯留タンク80内に純水が滞留
することになっても,純水中にバクテリアが発生するこ
とを防止することができる。しかも,純水を予備加熱す
るのに必要な熱エネルギーは,純水を所定温度に加熱す
る時に比べて少なくて済むので,カートリッジヒータ9
5にかかる負担を,所定温度で常に加熱し続ける場合よ
りも軽減することができる。
【0050】そして,その通常待機の後に,図4(b)
では図3(b)と同様に純水の加熱,図4(c)では図
3(c)と同様に純水の充填,図4(d)では図3
(d)と同様にSC1洗浄,図4(e)では図3(e)
と同様に純水の供給を行う。このように,純水貯留タン
ク80内に貯留してから純水を洗浄槽80内に充填する
までの長い間,常にカートリッジヒータ95を全開で作
動させることがないので,カートリッジヒータ95の負
担を軽減することができる。なお,以後,薬液洗浄装置
12では所定の処理回数又は所定の時間毎に薬液交換が
行われるが,純水を通常待機させる期間としては,空の
純水貯留タンク80に純水を貯留した時点から,次の薬
液交換を行うためにカートリッジヒータ95を全開で作
動させる前までの間となる。
【0051】また,図5(a)〜図5(e)に示すよう
に,純水貯留タンク80を空の状態にしておいてもよ
い。かかる方法によれば,図5(a)に示すように,純
水供給回路81から純水を供給させないで,純水貯留タ
ンク80内を空の状態にさせておく。そして,その後
に,SC1洗浄の開始時期を見計らって,図5(b)で
は純水の供給,図5(c)では純水の加熱,図5(d)
では純水の充填,図5(e)ではSC1洗浄をそれぞれ
行う。かかる方法によれば,純水貯留タンク80内に純
水そのものがないので,バクテリアが発生することもな
く,カートリッジヒータ95の負担を軽減することがで
きる。
【0052】次に,図6を参照しながら第2の実施の形
態にかかる薬液洗浄装置110について説明する。この
薬液洗浄装置110は,純水貯留タンク80の上部から
純水を溢れ出させる前記オーバーフロー管82だけでな
く,オーバーフロー管82よりも低い位置に開口し,純
水貯留タンク80の中央部から純水を溢れ出させる他の
オーバーフロー管111を有している。なお,このオー
バーフロー管111を設けた以外は,先に説明した薬液
洗浄装置12と同一の構成であるので,図2及び図6に
おいて,同一の機能及び構成を有する構成要素について
は,同一符号を付することにより,重複説明を省略す
る。
【0053】図6に示すように,オーバフロー管111
の底部には,排液回路112が接続されており,この排
液回路112は主排液回路92に合流している。排液回
路112の途中には切換弁113が介装されており,こ
の切換弁113の開閉は,コントローラ88によって制
御される。
【0054】かかる薬液洗浄装置110によれば,オー
バーフロー管111を通じて純水貯留タンク80内から
純水を溢れ出させる。これにより,オーバーフロー管8
2によって純水を溢れ出させた時と比べて,純水を早く
溢れ出させることができ,純水貯留タンク80内で流動
させる純水を少量で済ますことができる。従って,薬液
洗浄装置12の場合よりも純水の流動効率が上がり,バ
クテリアの発生を更に押さえることができる。その後,
薬液交換開始時期よりも一定の時間前に,コントローラ
88が,第1の弁85と第2の弁87との開閉を切り換
え,第2の弁87を閉じる一方で第1の弁85を開かせ
る。さらに,切換弁113も閉じる.これにより,第1
の弁85を通じて多量の純水を急速に純水貯留タンク8
0に供給することができる。そして,純水が純水貯留タ
ンク80に所定量貯留されたら第1の弁85も閉じる。
ここで,カートリッジヒータ95を作動させ,その後に
所定温度に達するとカートリッジヒータ95を止める。
そして,切換弁98を開いて洗浄槽60に純水を充填す
る。
【0055】次に,第3の実施の形態については,図7
を参照にして説明する。図7に示すように,この第3の
実施の形態にかかる薬液洗浄装置120は,材質がPT
FE(四フッ化エチレン樹脂)から成る純水貯留タンク
121を有している。この純水貯留タンク121内に
は,カートリッジヒータがない代わりに,材質がPFA
(四フッ化エチレンとパーフロロアルキルビニルエーテ
ルの共重合樹脂)から成るコイルチューブ122が設け
られている。このコイルチューブ122に対しては,温
水供給管123から温水が供給されるようになってお
り,コイルチューブ122内を流通した温水は,温水排
液管124を介してコイルチューブ122から排出され
るようになっている。温水は,工場用水のうちで,特に
純水を所定温度にまで十分昇温できる程度にまで温かい
ものが利用される。なお,純水貯留タンク121から
は,第1の液面下限センサが取り外されている。
【0056】かかる構成によれば,温水がコイルチュー
ブ122内を巡ることにより,純水貯留タンク121内
の純水を所定温度に加熱することができる。そして,所
定温度に加熱された純水によって,ウェハWの表面から
効率よく薬液を洗い流すことができる。ここで,温水を
用いるので,純水を加熱する際の電力が不要となり,省
エネルギー化を図ることができる。さらに,純水貯留タ
ンク121と同様の構成は,薬液を貯留する薬液貯留タ
ンクにも適用することができる。従来の薬液貯留タンク
においては,タンク内の薬液をカートリッジヒータによ
って加熱すると,万が一,薬液中に電気が流れるような
事態にでもなれば,特に有機溶剤(例えばエチレングリ
コール)等を含んだ薬液では,発火するおそれがあっ
た。しかしながら,この場合には,薬液をコイルチュー
ブ122によって加熱することになるので,発火の危険
性がなくなり安全性を高めることができる。
【0057】その他,純水貯留タンクに対して純水供給
回路を複数接続することが可能であり,その第1の例〜
第4の例までを図8〜図11に示す。第1の例として,
図8に示すように,前記純水供給源83に接続されてい
る接続回路84から,貯留用の純水供給回路130と,
貯留用の純水供給回路130よりも流量が小さいオーバ
ーフロー用の純水供給回路131とが分岐し,これら貯
留用の純水供給回路130,オーバーフロー用の純水供
給回路131が純水貯留タンク80に接続されている。
貯留用の純水供給回路130には第1の弁85が,オー
バーフロー用の純水供給回路131には第2の弁87が
それぞれ設けられ,前記第1〜第3の実施の形態と同様
に,第1の弁85と第2の弁87とがコントローラ88
によって制御される。
【0058】かかる構成によれば,貯留用の純水供給回
路130を通じて純水を供給し,純水貯留タンク80内
に純水を貯留することができ,オーバーフロー用の純水
供給回路131を通じて少量の純水を供給し,純水貯留
タンク80内から純水を経済的に溢れ出させることがで
きる。従って,純水中のバクテリアの発生を防止でき,
しかもカートリッジヒータ95の負担を軽減することが
できる
【0059】また,第2の例として,図9に示すよう
に,接続回路84から,貯留用の純水供給回路130
と,オーバーフロー用の純水供給回路132と,オーバ
ーフロー用の純水供給回路133とが分岐するようにし
てもよい。貯留用の純水供給回路130には第1の弁8
5が,オーバーフロー用の純水供給回路132には第2
の弁87が,オーバーフロー用の純水供給回路133に
は第3の弁134がそれぞれ設けられ,これら第1〜第
3の弁85,87,134は,コントローラ88によっ
て制御される。
【0060】かかる構成によれば,純水貯留タンク80
の底部に,2つオーバーフロー用の純水供給回路13
2,133が接続されるので,この2つの接続箇所から
純水貯留タンク80内に純水を流入させることができ
る。これにより,純水貯留タンク80内の純水の流動性
を高めることができる。従って,バクテリアの発生を更
に押さえることができる。なお,接続回路84から分岐
する純水供給回路の数を,さらに4本,5本と増やすこ
とが可能である。
【0061】第3及び第4の例として,図10及び図1
1に示すように,各純水供給回路毎に純水供給源を設け
ても良い。図10では,貯留用の純水供給回路130
が,接続回路84を介して純水供給源83に接続され,
オーバーフロー用の純水供給回路131が,接続回路1
35を介して純水供給源136に接続されている。
【0062】かかる構成によれば,図9の時と同様に,
貯留用の純水供給回路130を通じて純水を供給でき,
オーバーフロー用の純水供給回路131を通じて純水を
経済的に溢れ出させることができる。この場合も,純水
貯留タンク80に接続する純水供給回路の数を,さらに
4本,5本と増やすことが可能であるが,貯留用の純水
供給回路を複数接続するようにすれば,より多量の純水
を急速に純水貯留タンク80に供給することができるよ
うになる。
【0063】さらに図11では,オーバーフロー用の純
水供給回路131の代わりに,オーバーフロー用の純水
供給回路132が接続回路135を介して純水供給源1
36に接続され,オーバーフロー用の純水供給回路13
3が接続回路137を介して純水供給源138に接続さ
れている。かかる構成によれば,図10の時と同様に,
純水の流動効率を向上させることができ,バクテリアの
発生を更に押さえることができる。
【0064】図12に示すように,純水供給回路140
に流量調整弁141を設けるだけで済ますようにしても
良い。かかる構成によれば,流量調整弁141によって
純水供給回路140から供給される純水の流量を調整す
るので,純水供給回路140を通じて純水の供給から純
水をオーバーフローまでを行うことができる。従って,
装置を簡素化することができる。
【0065】なお,本発明は,何れも基板としてウェハ
Wを用いた例について説明したが,基板としてLCD基
板,ガラス基板,CD基板,フォトマスク,プリント基
板,セラミック基板等を用いることも可能である。
【0066】
【発明の効果】請求項1〜5の発明によれば,加熱手段
の負担を軽減することができ,しかも処理液中のバクテ
リアの発生を防止できる。従って,処理液の清浄度を良
好に維持しながらも,例えば処理液を加熱する加熱手段
の製品寿命の長期化及び電力消費量の抑制が実現可能と
なる。
【0067】請求項6〜12の発明によれば,請求項1
に記載の発明を好適に実施することができる。特に請求
項8,11の発明によれば,処理液の供給量を微調整す
ることができ,請求項12の発明によれば,オーバーフ
ロー管を通じて処理液貯留タンク内から処理液を溢れ出
させることができる。また,請求項13の発明によれ
ば,処理液がより死水状態になり難くなり,バクテリア
の発生をさらに防止することができる。もちろん,請求
項6,9に記載の基板処理装置を用いることによって,
請求項3,5に記載の発明も好適に実施することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態にかかる薬液洗浄装置を備え
た洗浄システムの斜視図である。
【図2】第1の実施の形態にかかる薬液洗浄装置の回路
系統を示す説明図である。
【図3】純水貯留タンクに純水を供給し続けた後に純水
を所定温度に加熱する場合における,SC1洗浄の工程
の流れを示す説明図である。
【図4】純水貯留タンク内の純水を予備加熱した後に純
水を所定温度に加熱する場合における,SC1洗浄の工
程の流れを示す説明図である。
【図5】純水貯留タンク内を空の状態させておいた後に
純水貯留タンク内に純水を供給して純水を所定温度に加
熱する場合における,SC1洗浄の工程の流れを示す説
明図である。
【図6】第2の実施の形態にかかる薬液洗浄装置の回路
系統を示す説明図である。
【図7】第3の実施の形態にかかる薬液洗浄装置の回路
系統を示す説明図である。
【図8】複数の純水供給回路が接続された場合の純水貯
留タンクの第1の例の説明図である。
【図9】複数の純水供給回路が接続された場合の純水貯
留タンクの第2の例の説明図である。
【図10】複数の純水供給回路が接続された場合の純水
貯留タンクの第3の例の説明図である。
【図11】複数の純水供給回路が接続された場合の純水
貯留タンクの第4の例の説明図である。
【図12】純水供給回路に流量調整弁が設けられた場合
の純水貯留タンクの説明図である。
【符号の説明】
1 洗浄システム 12,14,16,18 薬液洗浄装置 60 洗浄槽 80 純水貯留タンク 81 純水供給回路 82 オーバーフロー管 85 第1の弁 86 迂回回路 87 第2の弁 88 コントローラ 89 液面上限センサ 95 カートリッジヒータ 96 充填回路 W ウェハ C キャリア
フロントページの続き Fターム(参考) 3B201 AA02 AA03 AB44 BB02 BB03 BB04 BB82 BB92 BB93 BB96 CC01 CC11 CD42 CD43 5F043 BB27 EE10 EE12 EE22 EE28

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 処理液貯留タンク内に貯留した処理液を
    所定温度に加熱し,この加熱された処理液を前記処理液
    貯留タンク内から処理槽内に充填して該処理槽内にて処
    理液中に基板を浸漬させることにより基板を処理する方
    法であって,前記処理液貯留タンク内に処理液を貯留し
    た後に,前記処理液貯留タンク内に処理液を供給すると
    共に,前記処理液貯留タンク内から処理液を排出し,前
    記処理液の供給と排出とを,前記処理液を所定温度に加
    熱するのを停止している期間に行うことを特徴とする,
    基板処理方法。
  2. 【請求項2】 前記処理液を所定温度に加熱する際に
    は,少なくとも所定温度に昇温するのに必要な時間,前
    記処理液の供給と排出とを停止させることを特徴とす
    る,請求項1に記載の基板処理方法。
  3. 【請求項3】 処理液貯留タンク内に貯留した処理液を
    所定温度に加熱し,この加熱された処理液を前記処理液
    貯留タンク内から処理槽内に充填して該処理槽内にて処
    理液中に基板を浸漬させることにより基板を処理する方
    法であって,前記処理液貯留タンク内の処理液を,前記
    所定温度よりも低い温度に予備加熱して通常待機させ,
    この通常待機の後に,前記処理液貯留タンク内の処理液
    を前記所定温度に加熱し,前記処理槽に充填することを
    特徴とする,基板処理方法。
  4. 【請求項4】 前記処理液貯留タンク内の処理液を,バ
    クテリアが発生しない温度に予備加熱することを特徴と
    する,請求項3に記載の基板処理方法。
  5. 【請求項5】 処理液貯留タンク内に貯留した処理液を
    所定温度に加熱し,この加熱された処理液を前記処理液
    貯留タンク内から処理槽内に充填して該処理槽内にて処
    理液中に基板を浸漬させることにより基板を処理する方
    法であって,前記処理液貯留タンク内を空の状態にさ
    せ,その後に,前記処理液貯留タンク内に処理液を貯留
    して前記所定温度に加熱し,前記処理槽に充填すること
    を特徴とする,基板処理方法。
  6. 【請求項6】 処理液を貯留する処理液貯留タンクと,
    前記処理液貯留タンク内に処理液を供給する処理液供給
    回路と,前記処理液貯留タンク内の処理液を所定温度に
    加熱する加熱手段と,基板を処理する処理槽と,前記処
    理液貯留タンク内の処理液を前記処理槽に充填する充填
    回路と,前記処理液貯留タンク内にて所定の高さに開口
    して処理液を溢れ出させるオーバーフロー管とを備えた
    基板を処理する装置であって,前記処理液供給回路に設
    けられた第1の弁と,前記第1の弁を迂回するように前
    記処理液供給回路と並列に設けられた前記処理液供給回
    路よりも流量が小さい迂回回路と,前記迂回回路に設け
    られた第2の弁とを備えていることを特徴とする,基板
    処理装置。
  7. 【請求項7】 前記第1の弁の開閉と前記第2の弁の開
    閉を制御する制御手段を備えていることを特徴とする,
    請求項6に記載の基板処理装置。
  8. 【請求項8】 前記第1の弁と前記第2の弁は,流量調
    整機能を有することを特徴とする,請求項6又は7に記
    載の基板処理装置。
  9. 【請求項9】 処理液を貯留する処理液貯留タンクと,
    前記処理液貯留タンク内に処理液を供給する処理液供給
    回路と,前記処理液貯留タンク内の処理液を所定温度に
    加熱する加熱手段と,基板を処理する処理槽と,前記処
    理液貯留タンク内の処理液を前記処理槽に充填する充填
    回路と,前記処理液貯留タンク内にて所定の高さに開口
    して処理液を溢れ出させるオーバーフロー管とを備えた
    基板を処理する装置であって,前記処理液貯留タンクに
    複数の処理液供給回路が接続され,これら各処理液供給
    回路に開閉弁を設け,さらに各処理液供給回路を,処理
    液貯留タンク内に処理液を貯留するための貯留用の処理
    液供給回路と,処理液貯留タンク内から処理液を溢れ出
    せるためのオーバーフロー用の処理液供給回路とに分
    け,前記オーバーフロー用の処理液供給回路は,前記貯
    留用の処理液供給回路よりも流量が小さいことをことを
    特徴とする,基板処理装置。
  10. 【請求項10】 前記開閉弁を制御する制御手段を備え
    ていることを特徴とする,請求項9に記載の基板処理装
    置。
  11. 【請求項11】 前記開閉弁は,流量調整機能を有する
    ことを特徴とする,請求項9又は10に記載の基板処理
    装置。
  12. 【請求項12】 前記オーバーフロー管の開口位置より
    も高い位置において液面を検出する液面上限センサを設
    けることを特徴とする,請求項6,7,8,9,10又
    は11に記載の基板処理装置。
  13. 【請求項13】 前記オーバーフロー管よりも低い位置
    に開口して,前記処理液貯留タンク内から処理液を溢れ
    出させる他のオーバーフロー管を有することを特徴とす
    る,請求項6,7,8,9,10,11又は12に記載
    の基板処理装置。
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