JP2000297913A - 焼却炉及び焼却方法 - Google Patents

焼却炉及び焼却方法

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JP2000297913A
JP2000297913A JP11105897A JP10589799A JP2000297913A JP 2000297913 A JP2000297913 A JP 2000297913A JP 11105897 A JP11105897 A JP 11105897A JP 10589799 A JP10589799 A JP 10589799A JP 2000297913 A JP2000297913 A JP 2000297913A
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JP
Japan
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air
furnace body
furnace
incinerator
air supply
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JP11105897A
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English (en)
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Haruki Nitta
治樹 仁田
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IENAGA KAZUO
Original Assignee
IENAGA KAZUO
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  • Incineration Of Waste (AREA)
  • Gasification And Melting Of Waste (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】被燃焼物を焼却処分するときに黒煙公害が発生
するのを防ぐと共に、ダイオキシンの発生をも抑制でき
るようにした焼却炉を提供する。 【解決手段】炉本体1の側壁には、投入口、空気取入口
14及び取出口が設けてある。炉本体1内にはロストル
が設けてある。炉本体1の上部には排気筒2が基端部の
一部を炉本体1内に導入して設けてある。排気筒2の基
端部は底板20で閉塞されており、炉本体1内に導入さ
れた部分の側壁には排気孔21が設けてある。送風機に
は外部側送気管31と内部側送気管32が接続してあ
る。外部側送気管31の吹出管311は、吹出口312
が上部曲面板17を貫通して炉本体1内の上部側に空気
が送れるように導入して設けてある。内部側送気管32
の先部側は炉本体1内に導入してあり、先端には気噴射
部材33が設けてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は焼却炉及び焼却方法
に関する。更に詳しくは、被燃焼物を焼却処分するとき
に黒煙公害が発生するのを防ぐと共に、ダイオキシンの
発生をも抑制できるようにした焼却炉及び焼却方法に関
する。
【0002】
【従来技術】近年、自動車の生産の急激な伸びによりタ
イヤの生産も同様に急激に伸びている。それに伴い、廃
タイヤも多量に発生している。これらの廃タイヤの一部
は、再生ゴムや更生タイヤ等の生産に利用されている。
しかし、その大部分は焼却等により処分されている。
【0003】また、ゴム、プラスチック等の高分子化合
物を使用して成形された産業用資材や家庭用品の廃品も
多量に発生している。これらの成形体の廃品は、一部が
埋め立てに利用される他は、殆どが焼却等により処分さ
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のようなゴムやプ
ラスチック等の製品から発生する廃品の中でも、量的に
は廃タイヤが際立って多い。このような廃タイヤを焼却
する際には、多量の酸素を必要とするため完全燃焼しに
くく、不完全燃焼による多量の黒煙が発生し、いわゆる
黒煙公害の原因となっていた。
【0005】また、近年においては、環境問題が社会的
な課題として大きく取り上げられており、その中でも廃
タイヤを始めとする高分子化合物の焼却により発生しや
すいといわれる猛毒のダイオキシンに対する対策は特に
重要な課題となっている。
【0006】この課題について、大規模な焼却施設にお
いては、ダイオキシンの発生を抑制するための様々な対
策が整備されつつある。しかし、学校等の公共施設や一
般家庭等で使用される比較的小規模の焼却炉において
は、何ら対策が講じられていないのが実状である。
【0007】本発明は上記課題を解決するもので、被燃
焼物を焼却して処分するときに黒煙公害が発生するのを
防ぐと共に、ダイオキシンの発生をも抑制できるように
した焼却炉及び焼却方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に講じた本発明の手段は次のとおりである。第1の発明
にあっては、炉本体と、上記炉本体の上部に設けてある
排気筒と、上記炉本体内に強制的に空気を送るための送
気手段と、を備えており、上記炉本体には、被燃焼物を
投入するための開閉可能な投入口と、燃焼残渣物を取り
出すための開閉可能な取出口と、が設けてあり、上記送
気手段は、上記炉本体の上部側に空気を送って、該炉本
体内の燃焼ガスに周方向への方向性を与えるようにして
あることを特徴とする、焼却炉である。
【0009】第2の発明にあっては、送気手段は、周方
向への方向性を与える空気の吹出口を、炉本体の上部に
有していることを特徴とする、第1の発明に係る焼却炉
である。
【0010】第3の発明にあっては、送気手段は、炉本
体内の中央部から放射方向に向けて強制的に空気を送る
手段を備えていることを特徴とする、第1または第2の
発明に係る焼却炉である。
【0011】第4の発明にあっては、排気筒は、基端側
を所要長さだけ炉本体内に導入して上方に突出させて設
けてあり、上記排気筒の基端部は閉塞してあり、上記排
気筒のうち上記炉本体内に導入された部分の側壁には排
気孔が設けてあることを特徴とする、第1,第2または
第3の発明に係る焼却炉である。
【0012】第5の発明にあっては、炉本体の上部側
に、外部の空気を炉本体内に自然に取り入れるための空
気取入口が設けてあることを特徴とする、第1,第2,
第3または第4の発明に係る焼却炉。
【0013】第6の発明にあっては、炉本体の上部側に
空気を送って、該炉本体内の燃焼ガスに周方向への方向
性を与えて被燃焼物を燃焼させることを特徴とする、燃
焼方法である。
【0014】本発明で「燃焼ガス」は、被燃焼物が燃焼
したときに発するガスを指す概念であり、これには完全
燃焼したときのガスと不完全燃焼したときのガスが含ま
れる。燃焼ガスのうち特に不完全燃焼したときのガスで
炭素粒等を含むものを、単に「黒煙」と記載することが
ある。
【0015】送気手段による空気は、炉本体内の燃焼ガ
スに周方向への方向性を与えることができれば、炉本体
の内壁側から送っても良いし、炉本体内の中央部側から
送っても良い。空気を炉本体の内壁側から送る場合は、
燃焼ガスに周方向への方向性を与えると同時に、この空
気によって燃焼ガスにやや下向きへの方向性を与えるよ
うにすることもできる。燃焼ガスにやや下向きの方向性
を与えることによって、上昇してきた燃焼ガスが下方に
移動するように対流するようになる。
【0016】なお、単に炉本体内に強制的に空気を送る
ようにした焼却炉は、例えば、実用新案登録第3011
467号で記載されたもののように従来から知られてい
る。しかし、上記公報に記載された焼却炉には、本発明
で示すような、送気手段により炉本体の上部側に送る空
気によって、炉本体内の燃焼ガスに周方向への方向性を
与えるというような思想は開示されていない。
【0017】焼却炉を構成する炉本体または排気筒の材
料としては、廃タイヤ等の焼却を考慮して廃タイヤを構
成しているビードワイヤーの融点以上の融点を有するも
のを採用するのが望ましいが、これに限定はされない。
このような性質を有する材料としては、液化天然ガス等
の充填用として製造されているガスボンベ躯体が好まし
く、製造コストを考慮すると廃ガスボンベ躯体がより好
ましい。また、炉本体の材料はガスボンベ躯体に限定さ
れるものではなく、耐火煉瓦、耐火性を有する金属等で
製造されていてもよい。更に、排気筒から排出された排
気ガスをサイクロン装置に導入して、排気ガス中に含ま
れる塵埃を取り除くようにすることもできる。
【0018】(作 用)本発明に係る焼却炉の作用を被
燃焼物として廃タイヤを燃焼させる場合について説明す
る。廃タイヤを投入口から炉本体内に投入し、ハンディ
型ガスバーナー等を使用して着火する。廃タイヤは、そ
の大部分が燃焼するのに多量の酸素を必要とするゴムで
できているため、通常の燃焼を始めると不完全燃焼を起
こし、すす等の可燃物質を多量に含む黒煙を発生させ
る。このままでは黒煙が炉本体内に充満して、排気筒か
ら外部に排出される。
【0019】そして、送気手段を作動させて炉本体内に
強制的に空気を送る。空気は炉本体の上部側に、燃焼ガ
スに周方向への方向性を与えるように送られる。これに
より不完全燃焼により発生していた黒煙が、排気筒から
殆ど排出されなくなる。この理由ははっきりしないが、
一応次のような理由によると思われる。
【0020】炉本体内で発生した黒煙は、廃タイヤが燃
焼している部分よりも、炉本体内の上部側の方が温度が
高いので、燃焼につれて炉本体の上部側に次々と上昇し
てくる。そして、この炉本体の上部側に上昇した黒煙
に、送気手段によって強制的に空気が送られると、黒煙
は、上部側の高温と、強制的に供給された空気に含まれ
る酸素によってこの位置で二次燃焼を起こす。
【0021】本発明では、このとき送気手段により送ら
れる空気によって、燃焼ガスに周方向への方向性が与え
られるので、上昇する黒煙の炉本体内における滞留時間
を長くすることができる。これにより黒煙が略完全燃焼
するようになり、排気筒からの排出が防止される。ま
た、黒煙と送気手段で送られた空気とが炉本体内で、い
わば攪拌されて混ざり合うようにもなる。これにより黒
煙と送られた空気との燃焼反応が促進され、更に燃焼効
率が良くなり、黒煙の排出をより効果的に防止できる。
【0022】送気手段が、炉本体内の中央部から放射方
向に向けて強制的に空気を送る手段を備えているもの
は、燃焼ガスに周方向への方向性が与えられて、黒煙が
炉本体内の中心側へ集められたようなときでも、放射方
向へ空気を吹き出すことにより黒煙を拡散することがで
きる。これにより黒煙が炉本体内の中心側で滞留し、送
られた空気と混ざり難くなることが防止される。
【0023】排気筒の基端側を所要長さだけ炉本体内に
導入し、基端部が閉塞してあり、側壁に排気孔を設けた
ものは、燃焼ガスが排気筒からスムーズには排出され難
くなる。このため炉本体内で対流が起こり易くなり、燃
焼ガスの炉本体内での滞留時間が更に長くなる。これに
より短時間での高温処理では充分に抑制することができ
ないダイオキシンの発生をより確実に抑制できる。
【0024】炉本体の上部側に、外部の空気を炉本体内
に自然に取り入れるための空気取入口が設けてあるもの
は、送気手段によって送られる空気の量が、黒煙が完全
燃焼するのに充分でないときでも、空気を空気取入口か
ら取り入れて、より完全燃焼に近い状態にすることがで
きる。これにより上記した状態のときでも、黒煙が外部
に排気され難くなる。
【0025】
【発明の実施の形態】本発明を図面に示した実施の形態
に基づき更に詳細に説明する。図1は本発明に係る焼却
炉の一実施の形態を示す斜視図、図2は図1に示す焼却
炉の投入口と取出口の蓋を閉じた状態の平面図であり、
送気装置の一部を省略している。図3は図1に示す焼却
炉の上部側を示しており、一部を切り欠いて内部構造を
表した説明図、図4は図3で示す空気噴射部材のA−A
断面図である。符号A1は焼却炉を示している。焼却炉
A1は、炉本体1と、炉本体1の上部に設けてある排気
筒2と、炉本体1内に強制的に空気を送る送気手段であ
る送気装置3を備えている。
【0026】炉本体1と排気筒2は廃ガスボンベを利用
してつくられている。炉本体1には液化天然ガス(50
0kg)用の廃ガスボンベが使用されている。また、排
気筒2には液化天然ガス(50kg)用の廃ガスボンベ
の筒状の胴部が使用されている。焼却炉A1の寸法は、
全高約2.5m、直径約0.9mであるが、これに限定
されるものではなく、各種ガスボンベを使用して様々な
大きさ、形状の焼却炉をつくることができる。なお、廃
ガスボンベは、タイヤ等で使用されているビードワイヤ
ーの融点以上の融点を有している。
【0027】炉本体1は、筒状の胴部10を有してお
り、その底部は丸みを帯びた下部曲面板11で閉塞され
ている。下部曲面板11の外壁部には、支脚部材12・
・・が周方向へ等間隔で四箇所に設けてある。しかし、
支脚部材12の数及びその位置は、これに限定されな
い。
【0028】胴部10の上部には、廃タイヤ等の被焼却
物を投入するための投入口13が設けてある。投入口1
3には、一端側が回動可能に軸着された蓋130が設け
てある。
【0029】胴部10のうち投入口13よりやや高い位
置には、空気取入口14が周方向へ等間隔で三箇所に設
けてある。しかし、空気取入口14の数及びその位置
は、これに限定されない。空気取入口14には、ガイド
140に沿ってスライドすることにより開閉可能な蓋1
41がそれぞれ備えてある。
【0030】胴部10の下部から下部曲面板11にかけ
ては、燃焼残渣物を取り出すための取出口15が設けて
ある。取出口15には、一端側が回動可能に軸着された
蓋150が設けてある。胴部10と下部曲面板11の境
部にあたる炉本体1内には、ロストル16が設けてあ
る。
【0031】炉本体1の上部は、底部と同様に、丸みを
帯びた上部曲面板17で閉塞されている。上部曲面板1
7の外壁部には、炉本体1を持ち上げて移動するときに
使用する吊り金具18,18が、相対向して二カ所に設
けてある。また、上部曲面板17の天部には取付口19
が設けてある。取付口19には、排気筒2が基部側の一
部を炉本体1の内部に導入して取り付けてある(図3参
照)。
【0032】排気筒2の基端部は底板20で閉塞されて
いる。底板20は内方に凹んだ丸みを帯びている。排気
筒2のうち炉本体1内に導入された部分の側壁には、排
気孔21・・・が周方向に等間隔で四箇所に設けてあ
る。排気筒2の上部開口部22には、雨や雪等が降って
きたときにこれが排気筒2の内部に入らないようにする
着脱可能な笠部材23が設けてある。
【0033】送気装置3は送風機30を備えている。送
風機30には、炉本体1の内壁側から空気を送るように
配管してある外部側送気管31と、炉本体1内の中央部
側から空気を送るように配管してある内部側送気管32
が接続してある。
【0034】外部側送気管31は円環状に形成されたリ
ング管310を有している。リング管310は、炉本体
1の上部側にこの周囲を取り囲むように設けてある。リ
ング管310には、略「L」字状に形成された吹出管3
11・・・が、周方向へ等間隔で三箇所に設けてある。
しかし、吹出管311の数及びその位置は、これに限定
されない。
【0035】各吹出管311は、先端側の吹出口312
が、上部曲面板17を貫通して炉本体1内の上部側に空
気が送れるように導入して設けてある。吹出口312
は、炉本体1の斜め下方に向けてあり、送られる空気に
よって炉本体1内の燃焼ガスに右周方向への方向性を与
えるようにしてある。
【0036】本実施の形態で吹出管311は、吹出口3
12が、炉本体1の斜め下方に向けてあり、炉本体1の
上部側に送られる空気によって炉本体1内の燃焼ガスに
右周方向への方向性を与えるようにしてあるが、これは
燃焼ガスに左周方向への方向性を与えるように設けるこ
ともできる。
【0037】内部側送気管32は、排気筒2の側壁25
及び底板20を貫通して、先部側が炉本体1内に導入し
てある。内部側送気管32の先端には、底部が実質的に
閉塞してあり、中空三角柱状に形成された空気噴射部材
33が設けてある。空気噴射部材33は、炉本体1内の
中央部から放射方向に向けて強制的に空気を送る手段で
ある。空気噴射部材33の形状は、空気を放射方向に噴
射することができれば特に限定されない。
【0038】図3において空気噴射部材33の各側面の
右端側には、空気を放射方向に噴射するための複数の噴
射孔330・・・が、縦方向に並んで形成してある。噴
射孔330・・・は、噴射された空気によって燃焼ガス
に周方向への方向性を付与するために、各側面の表面か
ら周方向に向けて斜めに穿孔してある(図4参照)。し
かし、噴射孔330・・・は面に対して垂直に設けるこ
ともできる。更に、噴射孔330・・・には、図4にお
いて想像線で示すような湾曲させたノズルを取り付けた
りすることで、周方向への方向性を更に高めるようなこ
ともできる。
【0039】空気噴射部材33の底部には、下方へ空気
を噴射する噴射孔331・・・が三箇所に設けてある
(図4参照)。噴射孔331・・・から噴射された空気
は、燃焼している廃タイヤ等の被燃焼物に送られる。
【0040】外部側送気管31と内部側送気管32には
バルブB1,B2がそれぞれ設けてある。バルブB1,
B2の開閉量によって炉本体1内に送る空気の量が調節
される。
【0041】本実施の形態では図示していないが、焼却
炉A1には、排気筒2から排出された排気ガスを導入し
て、排気ガス中に含まれる塵埃を取り除くようにするサ
イクロン装置を取り付けることもできる。
【0042】(作 用)図1ないし図4を参照して本実
施の形態に示した焼却炉A1の作用を説明する。ここで
は乗用車の廃タイヤを焼却する場合について説明する
が、焼却炉A1が他の高分子成形体や各種廃棄物等の焼
却にも使用できることはいうまでもない。
【0043】まず、取出口15の蓋150を閉じ、空気
取入口14の蓋141を開けた状態で、投入口13から
廃タイヤを投入する。そして、ハンディ型ガスバーナー
等を使用して廃タイヤに着火する。なお、廃タイヤの着
火方法は限定されない。廃タイヤは、その大部分が、燃
焼するのに多量の酸素を必要とするゴムでできているた
め、通常の燃焼を始めると不完全燃焼を起こし、すす等
の可燃物質を多量に含む黒煙を発生させる。この黒煙は
炉本体1内に充満する。
【0044】廃タイヤに着火するときまたは着火した後
には、送風機30を作動させ、外部側送気管31と内部
側送気管32を介して炉本体1内に強制的に空気を送
る。このとき外部側送気管31と内部側送気管32に設
けてあるバルブB1,B2は、適当な空気の流通量が確
保できるように開いておく。
【0045】外部側送気管31を通った空気はリング管
310に送られる。リング管310に送気された空気は
吹出管311・・・を通って、燃焼ガスに右周方向への
方向性を与えるように吹出口312から炉本体1内に吹
き出される。
【0046】内部側送気管32を通った空気は空気噴射
部材33に送られ、噴射孔330・・・と噴射孔331
・・・からそれぞれ噴射される。噴射孔330・・・か
らの空気は三方向に放射状に噴射される。また、噴射孔
331・・・からの空気は下向きに噴射される。
【0047】噴射孔331・・・から噴射された空気
は、廃タイヤに供給される。これにより廃タイヤの燃焼
が酸素不足により消えることを防止できる。なお、噴射
孔331・・・から噴射される空気は、廃タイヤを通常
に燃焼(不完全燃焼)させるためのものなので、廃タイ
ヤの燃焼状態によっては必要でない場合がある。
【0048】炉本体1内で発生した黒煙は、廃タイヤが
燃焼している部分よりも、炉本体1内の上部側の方が温
度が高いので、燃焼につれて炉本体1の上部側に次々と
上昇してくる。そして、この炉本体1の上部側に上昇し
た黒煙に、外部側送気管31を通った空気が吹出管31
1・・・から吹き出されて強制的に送られる。これによ
り黒煙は、上部側の高温と、強制的に供給された空気に
含まれる酸素によってこの位置で二次燃焼を起こす。
【0049】このとき吹出管311の吹出口が312が
炉本体1の斜め下方に向けてあり、炉本体1の上部側に
送られる空気によって炉本体1内の燃焼ガスに右周方向
への方向性を与えるようにしてあるので、上昇してくる
黒煙に右周方向への方向性を与えると同時に、斜め下方
に移動して対流するような方向性を与えることができ
る。これにより黒煙が排気孔21・・・からすぐには排
出されなくなり、上昇する黒煙の炉本体1内における滞
留時間を長くすることができる。従って、黒煙が略完全
燃焼するようになり、排気筒2からの排出が防止され
る。
【0050】また、黒煙と送風機30で送られた空気と
が右回りにかつ上下方向に対流するので、これらが炉本
体1内でいわば攪拌されて混ざり合うようにもなる。こ
れにより黒煙と送気された空気との燃焼反応が促進さ
れ、更に燃焼効率が良くなり、黒煙の排出をより効果的
に防止できる。
【0051】吹出口312から送られる空気によって、
炉本体1内の燃焼ガスに右周方向への方向性が与えら
れ、その結果、黒煙が炉本体1内の中心側へ集められた
ような状態になることがある。しかし、この場合でも空
気噴射部材33の噴射孔330・・・から空気が放射状
に噴射されているので、黒煙を中心側から拡散すること
ができる。これにより黒煙が炉本体1内の中心側で滞留
し、送られた空気と混ざり難くなることが防止される。
【0052】また、噴射孔330・・・は各側面の表面
から周方向に向けて斜めに穿孔してあるので、この噴射
孔330・・・から噴射される空気によっても、燃焼ガ
スに周方向への方向性を付与することができる。
【0053】排気筒2の基部側が一部を炉本体1の内部
に導入して取り付けてあり、基端部が底板20で閉塞さ
れ、排気孔21は側壁に設けてあるので、燃焼ガスは排
気筒2からスムーズには排出され難くなっている。この
ため炉本体1内で対流が起こり易くなり、燃焼ガスの炉
本体1内での滞留時間が更に長くなる。これにより短時
間での高温処理では充分に抑制することができないダイ
オキシンの発生をより確実に抑制できる。また、底板2
0が内方に凹んだ丸みを帯びているので、上昇してきた
黒煙はこの形状に沿って反転するようになり、炉本体1
内では対流が起こり易い。
【0054】炉本体1の上部側に空気取入口14が設け
てあるので、送風機30に送られる空気の量が、黒煙が
完全燃焼するのに充分でないときでも、空気を空気取入
口14から取り入れて、より完全燃焼に近い状態にする
ことができる。これにより黒煙が不完全燃焼のまま外部
に排気され難くなる。
【0055】このようにして不完全燃焼により発生して
いた黒煙が排気筒2から殆ど排出されなくなるので、黒
煙公害を解消することができる。なお、既に説明したと
おり、黒煙が排気筒2から殆ど排出されなくなる理由
は、必ずしもはっきりしていないが、一応上記のような
理由によると思われる。また、燃焼開始時には炉本体1
も温まっておらず、炉本体1内には黒煙が充満するが、
空気取入口14から炉本体1内の黒煙に向けて、ハンデ
ィ型ガスバーナー等で火炎を放射することによって黒煙
の排出を抑えることができる。
【0056】胴部10と下部曲面板11の境部にあたる
炉本体1内にロストル16が設けてあるので、燃焼残渣
物である灰とビードワイヤーを分離させることができ
る。また、燃焼残渣物を取り出すための取出口15が胴
部10の下部から下部曲面板11にかけて設けてあるの
で、取出口15の蓋150を開くだけで、灰とビードワ
イヤーの両方を同時に取り出すことができる。
【0057】炉本体1と排気筒2とが廃ガスボンベで製
造されているので、炉本体1と排気筒2は高温に十分に
耐えることができる。また、焼却炉A1を安価に製造す
ることができる。更に、今まで用途がなかった廃ガスボ
ンベを有効に活用することができるので、省資源につな
がる。
【0058】本明細書で使用している用語と表現は、あ
くまでも説明上のものであって、なんら限定的なもので
はなく、本明細書に記述された特徴およびその一部と等
価の用語や表現を除外する意図はない。また、本発明の
技術思想の範囲内で、種々の変形態様が可能であるとい
うことは言うまでもない。
【0059】
【発明の効果】本発明は上記構成を備え、次の効果を有
する。 (a) 本発明に係る焼却炉では、炉本体の上部側に上
昇した燃焼ガスに、送気手段によって強制的に空気を送
るので、上部側の高温と、強制的に供給された空気に含
まれる酸素によって、この位置で黒煙に二次燃焼を起こ
させることができる。このとき送気手段により送られる
空気によって、燃焼ガスに周方向への方向性が与えられ
るので、上昇する黒煙の炉本体内における滞留時間を長
くすることができる。これにより黒煙が略完全燃焼する
ようになり、排気筒からの排出が防止される。また、黒
煙と送気手段で送られた空気とが炉本体内で、いわば攪
拌されて混ざり合うようにもなる。これにより黒煙と送
られた空気との燃焼反応が促進され、更に燃焼効率が良
くなり、黒煙の排出をより効果的に防止できる。このよ
うにして不完全燃焼により発生していた黒煙が排気筒か
ら殆ど排出されなくなるので、黒煙公害を解消すること
ができる。
【0060】(b) 送気手段が、空気を炉本体内の中
央部から放射方向に向けて強制的に送気する手段を備え
ているものは、燃焼ガスに周方向への方向性が与えられ
て、黒煙が炉本体内の中心側へ集められたようなときで
も、放射方向へ空気を吹き出すことにより黒煙を拡散す
ることができる。これにより黒煙が炉本体内の中心側で
滞留し、送られた空気と混ざり難くなることが防止され
る。
【0061】(c) 排気筒の基端側を所要長さだけ炉
本体内に導入し、基端部が閉塞してあり、側壁に排気孔
を設けたものは、燃焼ガスが排気筒からスムーズには排
出され難くなる。このため炉本体内で対流が起こり易く
なり、燃焼ガスの炉本体内での滞留時間が更に長くな
る。これにより短時間での高温処理では充分に抑制する
ことができないダイオキシンの発生をより確実に抑制で
きる。
【0062】(d) 炉本体の上部側に、外部の空気を
炉本体内に自然に取り入れるための空気取入口が設けて
あるものは、送気手段によって送られる空気の量が、黒
煙が完全燃焼するのに充分でないときでも、空気を空気
取入口から取り入れて、より完全燃焼に近い状態にする
ことができる。これにより上記した状態のときでも、黒
煙が不完全燃焼のまま外部に排気され難くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る焼却炉の一実施の形態を示す斜視
図。
【図2】図1に示す焼却炉の取出口の蓋を閉じた状態の
平面図であり、送気装置の一部を省略している。
【図3】図1に示す焼却炉の上部側を示しており、一部
を切り欠いて内部構造を表した説明図。
【図4】図3で示す空気噴射部材のA−A断面図。
【符号の説明】
A1 焼却炉 B1,B2 バルブ 1 炉本体 10 胴部 11 下部曲面板 12 支脚部材 13 投入口 130 蓋 14 空気取入口 140 ガイド 141 蓋 15 取出口 150 蓋 16 ロストル 17 上部曲面板 18 吊り金具 19 取付口 2 排気筒 20 底板 21 排気孔 22 開口部 23 笠部材 3 送気装置 30 送風機 31 外部側送気管 310 リング管 311 吹出管 312 吹出口 32 内部側送気管 33 空気噴射部材 330 噴射孔 331 噴射孔
フロントページの続き Fターム(参考) 3K061 AA19 AB01 AC13 AC14 BA04 CA17 FA21 FA26 FA27 FA28 3K062 AA19 AB01 AC13 AC14 EA17 EB06 EB14 EB28 EB29 EB30 EB33 EB43 EB46 3K065 AA19 AB01 AC13 AC14 BA04 GA04 GA08 GA12 GA18 GA23 GA33 GA35 GA43 GA46

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炉本体(1) と、 上記炉本体(1) の上部に設けてある排気筒(2) と、 上記炉本体(1) 内に強制的に空気を送るための送気手段
    と、を備えており、 上記炉本体(1) には、 被燃焼物を投入するための開閉可能な投入口(13)と、 燃焼残渣物を取り出すための開閉可能な取出口(15)と、
    が設けてあり、 上記送気手段は、 上記炉本体(1) の上部側に空気を送って、該炉本体(1)
    内の燃焼ガスに周方向への方向性を与えるようにしてあ
    ることを特徴とする、 焼却炉。
  2. 【請求項2】 送気手段は、周方向への方向性を与える
    空気の吹出口(312)を、炉本体(1) の上部に有している
    ことを特徴とする、 請求項1記載の焼却炉。
  3. 【請求項3】 送気手段は、炉本体(1) 内の中央部から
    放射方向に向けて強制的に空気を送る手段を備えている
    ことを特徴とする、 請求項1または2記載の焼却炉。
  4. 【請求項4】 排気筒(2) は、基端側を所要長さだけ炉
    本体(1) 内に導入して上方に突出させて設けてあり、上
    記排気筒(2) の基端部は閉塞してあり、上記排気筒(2)
    のうち上記炉本体(1)内に導入された部分の側壁には排
    気孔(21)が設けてあることを特徴とする、 請求項1,2または3記載の焼却炉。
  5. 【請求項5】 炉本体(1) の上部側に、外部の空気を炉
    本体(1) 内に自然に取り入れるための空気取入口(14)が
    設けてあることを特徴とする、 請求項1,2,3または4記載の焼却炉。
  6. 【請求項6】炉本体の上部側に空気を送って、該炉本体
    内の燃焼ガスに周方向への方向性を与えて被燃焼物を燃
    焼させることを特徴とする、 燃焼方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US8403499B2 (en) 2006-10-03 2013-03-26 Nec Display Solutions, Ltd. Light source lamp cooling apparatus and projection display apparatus including detecting gas pressure to control light source
CN106030064A (zh) * 2014-02-28 2016-10-12 天纳克汽车经营有限公司 直列式分流器
US10077702B2 (en) 2011-09-08 2018-09-18 Tenneco Automotive Operating Company Inc. In-line flow diverter

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CN106030064B (zh) * 2014-02-28 2018-10-19 天纳克汽车经营有限公司 直列式分流器

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