JP2000303582A - 建装部材用断熱性複合シートおよび断熱性建装部材 - Google Patents
建装部材用断熱性複合シートおよび断熱性建装部材Info
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- JP2000303582A JP2000303582A JP25346099A JP25346099A JP2000303582A JP 2000303582 A JP2000303582 A JP 2000303582A JP 25346099 A JP25346099 A JP 25346099A JP 25346099 A JP25346099 A JP 25346099A JP 2000303582 A JP2000303582 A JP 2000303582A
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- heat insulating
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Abstract
(57)【要約】
【課題】アルミニウム製等の熱伝導性の建装材の表裏の
間をプラスチック等により遮断したり、あるいは建装材
を二重または三重に使用して熱の伝導を抑制することな
く、熱の伝導をできるだけ遮断することを課題としてい
る。 【解決手段】フェルト、不織布、超低密度紙、布、もし
くはセラミックシート等の断熱性シート2と低透湿性シ
ート3とを積層して建装材用断熱性複合シート1’とし
たので、圧縮に強く、経時的に断熱性が低下することが
ない、良好な断熱性を発揮することができ、建装材に貼
るのに最適である。
間をプラスチック等により遮断したり、あるいは建装材
を二重または三重に使用して熱の伝導を抑制することな
く、熱の伝導をできるだけ遮断することを課題としてい
る。 【解決手段】フェルト、不織布、超低密度紙、布、もし
くはセラミックシート等の断熱性シート2と低透湿性シ
ート3とを積層して建装材用断熱性複合シート1’とし
たので、圧縮に強く、経時的に断熱性が低下することが
ない、良好な断熱性を発揮することができ、建装材に貼
るのに最適である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建装部材に適用し
て、その表面に断熱性を与えることにより、建装部材の
断熱性を向上させることが可能な建装材用断熱性複合シ
ートと、その建装材用断熱性複合シートを適用した断熱
性建装部材とに関するものである。
て、その表面に断熱性を与えることにより、建装部材の
断熱性を向上させることが可能な建装材用断熱性複合シ
ートと、その建装材用断熱性複合シートを適用した断熱
性建装部材とに関するものである。
【0002】
【従来の技術】元来の建築物の目的は、居住者を外部環
境から遮蔽して保護することであり、風雨を防ぎ、また
極端な寒暖の変化を緩和することにある。このため、建
築物を構成する各種建築材料としては、古くから、雨漏
りせず、風を遮り、ある程度の断熱性を備えたものを使
用してきた。しかしながら、最近は、季節的な暖房、冷
房に止まらず、年間を通じ、また24時間、快適な居住
環境を維持する機器を備えた住居も多くなっており、エ
ネルギーの消費が増大していることから、エネルギー効
率の向上が図られている。
境から遮蔽して保護することであり、風雨を防ぎ、また
極端な寒暖の変化を緩和することにある。このため、建
築物を構成する各種建築材料としては、古くから、雨漏
りせず、風を遮り、ある程度の断熱性を備えたものを使
用してきた。しかしながら、最近は、季節的な暖房、冷
房に止まらず、年間を通じ、また24時間、快適な居住
環境を維持する機器を備えた住居も多くなっており、エ
ネルギーの消費が増大していることから、エネルギー効
率の向上が図られている。
【0003】このため、住宅の壁の外壁と内壁との間に
は、断熱材が充填され、室内が過度に昇温・降温しない
よう対策が講じられているが、開口部材である、ドア、
ガラス戸、および窓等については、壁ほど、断熱対策が
講じられていない。特にわが国では、東北以北を除け
ば、比較的温暖な気候帯に存在するため、年間を通じて
太陽光が十分得られ、かつ、夏期においては通風に有利
な構造とする方式が伝統的に行なわれ、冬季の気温の低
い欧米主要国にくらべて、開口部を多く取ることが一般
的である。
は、断熱材が充填され、室内が過度に昇温・降温しない
よう対策が講じられているが、開口部材である、ドア、
ガラス戸、および窓等については、壁ほど、断熱対策が
講じられていない。特にわが国では、東北以北を除け
ば、比較的温暖な気候帯に存在するため、年間を通じて
太陽光が十分得られ、かつ、夏期においては通風に有利
な構造とする方式が伝統的に行なわれ、冬季の気温の低
い欧米主要国にくらべて、開口部を多く取ることが一般
的である。
【0004】開口部材であるドアのパネルやガラス引き
戸、窓等において使用されるガラスは比較的、熱の不良
導体であるが、パネル本体やガラスを囲んで支える窓枠
には、一部に鉄製や塩ビ製のものが使われているのを除
けば、ほとんどにおいてアルミニウム製のものが使用さ
れ、熱の良導体(=熱伝導性)である。アルミニウム製
のような熱伝導性の建装材は、錆びにくい、腐らない、
軽量で施工や使用が楽である、清潔感がある、および塗
装が不要である等の利点がある一方、熱の良導体である
ために、冬季等においては、屋外の低い温度を伝え、室
内側の表面が低温になる。このため、室内の空気中の水
分がアルミニウム製建装材の表面で結露し、甚だしいと
きは、水滴となって付着し、やがて、流れ落ちることも
ある。アルミニウム製のものを鉄製に変えると、幾分、
熱を伝えにくくはなるが、熱の不良導体というほどのも
のではなく、本質的には差がほとんど無いと言ってよ
い。
戸、窓等において使用されるガラスは比較的、熱の不良
導体であるが、パネル本体やガラスを囲んで支える窓枠
には、一部に鉄製や塩ビ製のものが使われているのを除
けば、ほとんどにおいてアルミニウム製のものが使用さ
れ、熱の良導体(=熱伝導性)である。アルミニウム製
のような熱伝導性の建装材は、錆びにくい、腐らない、
軽量で施工や使用が楽である、清潔感がある、および塗
装が不要である等の利点がある一方、熱の良導体である
ために、冬季等においては、屋外の低い温度を伝え、室
内側の表面が低温になる。このため、室内の空気中の水
分がアルミニウム製建装材の表面で結露し、甚だしいと
きは、水滴となって付着し、やがて、流れ落ちることも
ある。アルミニウム製のものを鉄製に変えると、幾分、
熱を伝えにくくはなるが、熱の不良導体というほどのも
のではなく、本質的には差がほとんど無いと言ってよ
い。
【0005】従って、建装材の表裏の間をプラスチック
等により遮断したり、二重または三重に使用して熱の伝
導を抑制する方法もあるが、前者の方法によると、建装
材の強度を低下させることにつながり、後者の方法によ
ると、建装材のうち、アルミニウム等の熱伝導性の金属
の占める厚みが増す不利がある上、素材を2倍または3
倍使用することにより高価になる不利が避けられない。
等により遮断したり、二重または三重に使用して熱の伝
導を抑制する方法もあるが、前者の方法によると、建装
材の強度を低下させることにつながり、後者の方法によ
ると、建装材のうち、アルミニウム等の熱伝導性の金属
の占める厚みが増す不利がある上、素材を2倍または3
倍使用することにより高価になる不利が避けられない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明において
は、アルミニウム製等の熱伝導性の建装材の表裏の間を
プラスチック等により遮断したり、あるいは建装材を二
重または三重に使用して熱の伝導を抑制することなく、
従って、建装材の強度を低下させたり、素材の厚みが増
す不利を生じることなく、熱の伝導をできるだけ遮断す
ることを課題としている。
は、アルミニウム製等の熱伝導性の建装材の表裏の間を
プラスチック等により遮断したり、あるいは建装材を二
重または三重に使用して熱の伝導を抑制することなく、
従って、建装材の強度を低下させたり、素材の厚みが増
す不利を生じることなく、熱の伝導をできるだけ遮断す
ることを課題としている。
【0007】
【課題を解決する手段】本発明においては、種々の断熱
性素材を検討したところ、フェルト、不織布、または超
低密度紙を断熱性素材として使用すると、これらの素材
は、圧縮にも強く、従って、使用中に経時的に断熱性が
低下することがなく、良好な断熱性が維持できることが
判明し、本発明に至った。
性素材を検討したところ、フェルト、不織布、または超
低密度紙を断熱性素材として使用すると、これらの素材
は、圧縮にも強く、従って、使用中に経時的に断熱性が
低下することがなく、良好な断熱性が維持できることが
判明し、本発明に至った。
【0008】第1の発明は、フェルト、不織布、超低密
度紙、布、もしくはセラミックスシート等の断熱性シー
トの少なくとも片面に低透湿性シートが積層されたこと
特徴とする建装部材用断熱性複合シートに関するもので
ある。第2の発明は、第1の発明において、フェルト、
不織布、超低密度紙、布、もしくはセラミックスシート
等の断熱性シートの片面に低透湿性シートが積層された
ことを特徴とする建装部材用断熱性複合シートに関する
ものである。第3の発明は、第1の発明において、フェ
ルト、不織布、超低密度紙、布、もしくはセラミックス
シート等の断熱性シートの両面に低透湿性シートが積層
されたことを特徴とする建装部材用断熱性複合シートに
関するものである。第4の発明は、第1の発明におい
て、断熱性シートが、天然繊維、合成繊維、ロックウー
ル、ガラス繊維、もしくは炭素繊維等の繊維を原料とし
て製造されたフェルト、不織布、布、もしくはこれらの
前記繊維を原料として抄造された紙であって、その密度
が0.01g/cm3 〜1g/cm3 であることを特徴
とする建装部材用断熱性複合シートに関するものであ
る。請求項5の発明は、請求項1において、化粧が施さ
れたことを特徴とする建装部材用断熱性複合シートに関
するものである。請求項6の発明は、請求項5におい
て、着色、印刷、エンボス、またはワイピング塗装の少
なくともいずれかにより化粧が施されたことを特徴とす
る建装部材用断熱性複合シートに関するものである。請
求項7の発明は、請求項5または6において、化粧を保
護する保護層がさらに積層された建装部材用断熱性複合
シートに関するものである。請求項8の発明は、熱伝導
性の素材からなる板、またはパネルに、請求項1〜7い
ずれかの建装部材用断熱性複合シートが積層されたこと
を特徴とする断熱性建装部材に関するものである。請求
項9の発明は、請求項1〜7いずれか記載の熱伝導性の
素材からなる押し出し型材に、建装部材用断熱性複合シ
ートが積層されたことを特徴とする断熱性建装部材に関
するものである。
度紙、布、もしくはセラミックスシート等の断熱性シー
トの少なくとも片面に低透湿性シートが積層されたこと
特徴とする建装部材用断熱性複合シートに関するもので
ある。第2の発明は、第1の発明において、フェルト、
不織布、超低密度紙、布、もしくはセラミックスシート
等の断熱性シートの片面に低透湿性シートが積層された
ことを特徴とする建装部材用断熱性複合シートに関する
ものである。第3の発明は、第1の発明において、フェ
ルト、不織布、超低密度紙、布、もしくはセラミックス
シート等の断熱性シートの両面に低透湿性シートが積層
されたことを特徴とする建装部材用断熱性複合シートに
関するものである。第4の発明は、第1の発明におい
て、断熱性シートが、天然繊維、合成繊維、ロックウー
ル、ガラス繊維、もしくは炭素繊維等の繊維を原料とし
て製造されたフェルト、不織布、布、もしくはこれらの
前記繊維を原料として抄造された紙であって、その密度
が0.01g/cm3 〜1g/cm3 であることを特徴
とする建装部材用断熱性複合シートに関するものであ
る。請求項5の発明は、請求項1において、化粧が施さ
れたことを特徴とする建装部材用断熱性複合シートに関
するものである。請求項6の発明は、請求項5におい
て、着色、印刷、エンボス、またはワイピング塗装の少
なくともいずれかにより化粧が施されたことを特徴とす
る建装部材用断熱性複合シートに関するものである。請
求項7の発明は、請求項5または6において、化粧を保
護する保護層がさらに積層された建装部材用断熱性複合
シートに関するものである。請求項8の発明は、熱伝導
性の素材からなる板、またはパネルに、請求項1〜7い
ずれかの建装部材用断熱性複合シートが積層されたこと
を特徴とする断熱性建装部材に関するものである。請求
項9の発明は、請求項1〜7いずれか記載の熱伝導性の
素材からなる押し出し型材に、建装部材用断熱性複合シ
ートが積層されたことを特徴とする断熱性建装部材に関
するものである。
【0009】
【発明の実施の形態】まず、図を引用しながら、本発明
の建装部材用断熱性複合シートおよび断熱性建装部材の
構造について説明する。図1に示すように本発明の建装
部材用断熱性複合シート1は、断熱性シート2であるフ
ェルト、不織布、超低密度紙、布、もしくはセラミック
スシート等の片面に低透湿性シート3が積層されたもの
である。図2に示すように、本発明の建装材用断熱性複
合シートは、断熱性シート2であるフェルト、不織布、
超低密度紙、布、もしくはセラミックスシート等の両面
に低透湿性シート3、および3’が積層されたものであ
る。区別のため、図2のように両面に低透湿性シート
3、および3’を有するものを符号1’で示す。
の建装部材用断熱性複合シートおよび断熱性建装部材の
構造について説明する。図1に示すように本発明の建装
部材用断熱性複合シート1は、断熱性シート2であるフ
ェルト、不織布、超低密度紙、布、もしくはセラミック
スシート等の片面に低透湿性シート3が積層されたもの
である。図2に示すように、本発明の建装材用断熱性複
合シートは、断熱性シート2であるフェルト、不織布、
超低密度紙、布、もしくはセラミックスシート等の両面
に低透湿性シート3、および3’が積層されたものであ
る。区別のため、図2のように両面に低透湿性シート
3、および3’を有するものを符号1’で示す。
【0010】本発明の建装材用断熱性複合シート1また
は1’は、後に述べるように、建装材の表面に積層する
ものであるので、何らかの化粧(装飾と言ってもよい)
を施したものであることが望ましい。化粧の施し方とし
ては種々のものがあるが、着色、印刷、エンボス、また
はワイピング塗装が代表的であり、これらの内から任意
に選択して、1種または2種以上が組み合わせて施され
てあってもよい。図3は化粧の様子を示すもので、図3
(a)は断熱性シート1または1’に着色を施した状態
を示す。着色は、図3(a)にイメージ的に示すよう
に、断熱性シート1または1’の厚み方向全体に施され
ていても、片側の表面のみに施されていてもよい。ま
た、着色しただけでもよいが、さらに、保護層4が積層
してあってもよい。保護層4の積層は任意であって、図
3(b)〜図3(d)を引用して行なう説明において
も、その都度の説明は省くが、同様である。図3(b)
は、断熱性シート1または1’に印刷して模様を施した
状態を示すもので、模様は着色層5aと絵柄5bとから
なっているが、着色層5aを省いてもよい。図3(c)
は、エンボス6を施した状態を示し、図3(d)は、エ
ンボス6の部分に、ワイピング塗装により着色剤7を充
填した様子を示す。以下に、各層を構成する素材、形成
方法等について説明する。
は1’は、後に述べるように、建装材の表面に積層する
ものであるので、何らかの化粧(装飾と言ってもよい)
を施したものであることが望ましい。化粧の施し方とし
ては種々のものがあるが、着色、印刷、エンボス、また
はワイピング塗装が代表的であり、これらの内から任意
に選択して、1種または2種以上が組み合わせて施され
てあってもよい。図3は化粧の様子を示すもので、図3
(a)は断熱性シート1または1’に着色を施した状態
を示す。着色は、図3(a)にイメージ的に示すよう
に、断熱性シート1または1’の厚み方向全体に施され
ていても、片側の表面のみに施されていてもよい。ま
た、着色しただけでもよいが、さらに、保護層4が積層
してあってもよい。保護層4の積層は任意であって、図
3(b)〜図3(d)を引用して行なう説明において
も、その都度の説明は省くが、同様である。図3(b)
は、断熱性シート1または1’に印刷して模様を施した
状態を示すもので、模様は着色層5aと絵柄5bとから
なっているが、着色層5aを省いてもよい。図3(c)
は、エンボス6を施した状態を示し、図3(d)は、エ
ンボス6の部分に、ワイピング塗装により着色剤7を充
填した様子を示す。以下に、各層を構成する素材、形成
方法等について説明する。
【0011】建装材用断熱性複合シート1または1’を
構成する断熱性シート2は、天然繊維、合成繊維、ロッ
クウール、ガラス繊維、炭素繊維等の繊維を原料として
製造されたフェルト、不織布、布、もしくはこれらの前
記繊維を原料として抄造された紙(特に低密度紙)、ま
たはセラミックスシート等のシートであって、これらの
いずれかの単層のシート、同じものどうしの2枚以上を
積層した、同種のシートの複合シート、もしくは、これ
らのシートから選ばれた任意の異なるシートを2枚以上
積層した、異種のシートの複合シートであってもよい。
フェルトは、元来は、獣毛を集めて、加湿・加熱しつつ
加圧して絡ませ、シート化したものであるが、現在で
は、原料として天然繊維以外に合成繊維、ロックウー
ル、炭素繊維等も使用されている。不織布は、繊維(天
然繊維も扱うが、通常は合成繊維)を紡糸せずに直接、
機械的、熱的、または化学的な手段により交絡させてシ
ート化したものである。そして、紙は、植物繊維その他
の繊維を絡み合わせ、膠着させて製造したもの(JIS
の定義による)である。これらの定義から見ても明らか
なように、フェルト、不織布、および紙は、思い浮かべ
る代表的な製品どうしは相違して見えるものの、本質的
には互いに区別のつきにくいものであり、ただ、一般的
な紙が、そのほかのものにくらべ、密度が高い点で相違
する。ここで言う超低密度紙としては、密度が0.1g
/cm3〜0.5g/cm3 が一般的で、一例として
0.2g/cm3 程度である。フェルト、不織布、およ
び布を含めた場合も、密度が0.01g/cm3 〜1g
/cm3 、好ましくは、0.02g/cm3 〜0.5g
/cm3 、より好ましくは、0.02g/cm3 〜0.
25g/cm3 である。下限未満であると強度が低くな
り、取扱い時に損傷の恐れが増加し、上限を越えると、
断熱性が不十分になる。布については、繊維としては中
空繊維等の断熱性繊維を使用したものが好ましいが、必
ずしも、中空繊維等の断熱性繊維でない、通常の繊維を
使用したものでも、目付量の少ない、粗い布であれば、
使用可能である。
構成する断熱性シート2は、天然繊維、合成繊維、ロッ
クウール、ガラス繊維、炭素繊維等の繊維を原料として
製造されたフェルト、不織布、布、もしくはこれらの前
記繊維を原料として抄造された紙(特に低密度紙)、ま
たはセラミックスシート等のシートであって、これらの
いずれかの単層のシート、同じものどうしの2枚以上を
積層した、同種のシートの複合シート、もしくは、これ
らのシートから選ばれた任意の異なるシートを2枚以上
積層した、異種のシートの複合シートであってもよい。
フェルトは、元来は、獣毛を集めて、加湿・加熱しつつ
加圧して絡ませ、シート化したものであるが、現在で
は、原料として天然繊維以外に合成繊維、ロックウー
ル、炭素繊維等も使用されている。不織布は、繊維(天
然繊維も扱うが、通常は合成繊維)を紡糸せずに直接、
機械的、熱的、または化学的な手段により交絡させてシ
ート化したものである。そして、紙は、植物繊維その他
の繊維を絡み合わせ、膠着させて製造したもの(JIS
の定義による)である。これらの定義から見ても明らか
なように、フェルト、不織布、および紙は、思い浮かべ
る代表的な製品どうしは相違して見えるものの、本質的
には互いに区別のつきにくいものであり、ただ、一般的
な紙が、そのほかのものにくらべ、密度が高い点で相違
する。ここで言う超低密度紙としては、密度が0.1g
/cm3〜0.5g/cm3 が一般的で、一例として
0.2g/cm3 程度である。フェルト、不織布、およ
び布を含めた場合も、密度が0.01g/cm3 〜1g
/cm3 、好ましくは、0.02g/cm3 〜0.5g
/cm3 、より好ましくは、0.02g/cm3 〜0.
25g/cm3 である。下限未満であると強度が低くな
り、取扱い時に損傷の恐れが増加し、上限を越えると、
断熱性が不十分になる。布については、繊維としては中
空繊維等の断熱性繊維を使用したものが好ましいが、必
ずしも、中空繊維等の断熱性繊維でない、通常の繊維を
使用したものでも、目付量の少ない、粗い布であれば、
使用可能である。
【0018a】セラミックスは耐熱性の必要な高温領域
の断熱材として主に用いられている。通常、ここで用い
られるセラミックスは珪酸カルシウムなど熱伝導率の低
い焼結成型体である。セラミックスシートはこのような
セラミックスを繊維状に加工し、シート状にしたもの
で、各種厚みの製品も市販されている。セラミックスシ
ートの密度としては0.8〜2.3g/cm3 、厚みと
しては0.2mm〜5.0mm程度が好ましい。
の断熱材として主に用いられている。通常、ここで用い
られるセラミックスは珪酸カルシウムなど熱伝導率の低
い焼結成型体である。セラミックスシートはこのような
セラミックスを繊維状に加工し、シート状にしたもの
で、各種厚みの製品も市販されている。セラミックスシ
ートの密度としては0.8〜2.3g/cm3 、厚みと
しては0.2mm〜5.0mm程度が好ましい。
【0018b】なお、上記において繊維としては、木
綿、麻、もしくは羊毛等の天然繊維の単独、もしくは異
なる2種以上、または、レーヨン、ナイロン、ポリエス
テル、もしくはアクリル等の合成繊維の単独、もしくは
異なる2種以上、ロックウール、ガラス繊維、炭素繊維
等が使用できる。紙の場合には、主に植物繊維のパルプ
が使用される。また、セラミックスシートを構成する素
材としては、狭義のセラミックスであるケイ酸塩に限ら
ず、アルミナ、シリカ、もしくはジルコニアの単独、も
しくは異なる2種以上が使用できる。
綿、麻、もしくは羊毛等の天然繊維の単独、もしくは異
なる2種以上、または、レーヨン、ナイロン、ポリエス
テル、もしくはアクリル等の合成繊維の単独、もしくは
異なる2種以上、ロックウール、ガラス繊維、炭素繊維
等が使用できる。紙の場合には、主に植物繊維のパルプ
が使用される。また、セラミックスシートを構成する素
材としては、狭義のセラミックスであるケイ酸塩に限ら
ず、アルミナ、シリカ、もしくはジルコニアの単独、も
しくは異なる2種以上が使用できる。
【0012】低透湿性シート3は、隣接する断熱性シー
ト2への透湿を抑制するか、実質上無くすもので、断熱
性シート2が湿気を吸収することにより、断熱性が低下
することを防止するものである。低透湿性シート3は、
図1に示すように片面にのみ積層する場合と、両面に積
層する場合とがある。片面にのみ積層してある場合で、
吸湿の程度が大きい懸念のある環境下で使用する場合に
は、低透湿性シート3の積層してない側が、断熱性を付
与すべき対象側になるよう、向きを考慮して適用するこ
とが好ましい。低透湿性シート3と断熱性シート2との
積層は、接着剤を使用するか、熱シールによって行なう
が、後述するような、断熱性シート2の表裏の両面に低
透湿性シート3を配置し、しかも、低透湿性シート3ど
うしの端面をシールする場合には、低透湿性シート3と
断熱性シート2とを接着しないこともあり得る。なお、
低透湿性シート3を積層しても、断熱性シート2の端面
は、空気中に露出するため、端面からの吸湿が問題にな
る場合には、端面に樹脂塗料を塗布するか、火炎で素材
を溶融させる等してシールするとよい。あるいは、低透
湿性シート3を断熱性シート2の両面に積層するとき
は、両側の低透湿性シート3の端面どうしを接着材によ
る接着、あるいは熱溶融等によりシールするとよい。
ト2への透湿を抑制するか、実質上無くすもので、断熱
性シート2が湿気を吸収することにより、断熱性が低下
することを防止するものである。低透湿性シート3は、
図1に示すように片面にのみ積層する場合と、両面に積
層する場合とがある。片面にのみ積層してある場合で、
吸湿の程度が大きい懸念のある環境下で使用する場合に
は、低透湿性シート3の積層してない側が、断熱性を付
与すべき対象側になるよう、向きを考慮して適用するこ
とが好ましい。低透湿性シート3と断熱性シート2との
積層は、接着剤を使用するか、熱シールによって行なう
が、後述するような、断熱性シート2の表裏の両面に低
透湿性シート3を配置し、しかも、低透湿性シート3ど
うしの端面をシールする場合には、低透湿性シート3と
断熱性シート2とを接着しないこともあり得る。なお、
低透湿性シート3を積層しても、断熱性シート2の端面
は、空気中に露出するため、端面からの吸湿が問題にな
る場合には、端面に樹脂塗料を塗布するか、火炎で素材
を溶融させる等してシールするとよい。あるいは、低透
湿性シート3を断熱性シート2の両面に積層するとき
は、両側の低透湿性シート3の端面どうしを接着材によ
る接着、あるいは熱溶融等によりシールするとよい。
【0013】低透湿性シート3としては、次のような合
成樹脂からなるシートを使用することができる。即ち、
ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリメチレン
樹脂、ポリメチルペンテン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、
ポリ塩化ビニリデン樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、
塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合樹脂、エチレン−ビニルアルコール共重合樹
脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリブチレンテ
レフタレート樹脂、ポリエチレンナフタレート−イソフ
タレート共重合樹脂、ポリメタクリル酸メチル樹脂、ポ
リメタクリル酸エチル樹脂、ポリアクリル酸ブチル樹
脂、ナイロン6又はナイロン66等で代表されるポリア
ミド樹脂、三酢酸セルロース樹脂、セロファン、ポリス
チレン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリアリレート樹
脂、又はポリイミド樹脂等からなるシートである。必要
に応じて、透湿性の低いポリ塩化ビニリデン樹脂等の樹
脂バインダーの塗料を塗布するか、アルミニウム等の金
属、二酸化チタン等の金属酸化物を使用して薄膜を形成
し、より低透湿性として使用することが好ましい。な
お、熱伝導性からすると若干不利ではあるが、断熱性シ
ート2が湿気を吸収するのを防止する観点からは、金属
箔、上記の合成樹脂シートを構成する合成樹脂と同様な
樹脂をバインダーとする塗料の塗膜を形成して、低湿性
シートに代えてもよい。
成樹脂からなるシートを使用することができる。即ち、
ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリメチレン
樹脂、ポリメチルペンテン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、
ポリ塩化ビニリデン樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、
塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合樹脂、エチレン−ビニルアルコール共重合樹
脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリブチレンテ
レフタレート樹脂、ポリエチレンナフタレート−イソフ
タレート共重合樹脂、ポリメタクリル酸メチル樹脂、ポ
リメタクリル酸エチル樹脂、ポリアクリル酸ブチル樹
脂、ナイロン6又はナイロン66等で代表されるポリア
ミド樹脂、三酢酸セルロース樹脂、セロファン、ポリス
チレン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリアリレート樹
脂、又はポリイミド樹脂等からなるシートである。必要
に応じて、透湿性の低いポリ塩化ビニリデン樹脂等の樹
脂バインダーの塗料を塗布するか、アルミニウム等の金
属、二酸化チタン等の金属酸化物を使用して薄膜を形成
し、より低透湿性として使用することが好ましい。な
お、熱伝導性からすると若干不利ではあるが、断熱性シ
ート2が湿気を吸収するのを防止する観点からは、金属
箔、上記の合成樹脂シートを構成する合成樹脂と同様な
樹脂をバインダーとする塗料の塗膜を形成して、低湿性
シートに代えてもよい。
【0014】本発明の建装材用断熱性複合シート1また
は1’は、人目に触れない建装材の内部に適用されると
きは、必ずしも外観を改善する必要がないが、建装材の
最外面に適用される場合には、素材そのものの外観だけ
ではなく、何らかの化粧の手段を講じておく。化粧に
は、先に図を引用して説明したように、着色、印刷、エ
ンボス、またはワイピング塗装等があり、これに保護層
がさらに積層されることがある。
は1’は、人目に触れない建装材の内部に適用されると
きは、必ずしも外観を改善する必要がないが、建装材の
最外面に適用される場合には、素材そのものの外観だけ
ではなく、何らかの化粧の手段を講じておく。化粧に
は、先に図を引用して説明したように、着色、印刷、エ
ンボス、またはワイピング塗装等があり、これに保護層
がさらに積層されることがある。
【0015】化粧を施すのは、建装材用断熱性複合シー
ト1または1’の表裏のいずれの面でもよいが、化粧を
施した側の面を外向きにするか、あるいは、そうでない
場合には、素材を通して化粧が透視できるように、施
す。保護層を伴なう場合には、保護層は下層の透視性の
確保の点から、無色透明または有色透明であることが望
ましい。着色は、断熱性シート1に直接に塗装、または
含浸する等して施すか、断熱性シートを構成する繊維を
予め着色しておく。あるいは、積層する低透湿性シート
2が透明な場合には、そのシート2をシート製造時に着
色しておくか、シート化した後、染色、塗装等により、
シートを着色する。なお、着色は、顔料、染料を必要に
応じてバインダー樹脂と混練して作った塗料組成物を使
用して行なう。
ト1または1’の表裏のいずれの面でもよいが、化粧を
施した側の面を外向きにするか、あるいは、そうでない
場合には、素材を通して化粧が透視できるように、施
す。保護層を伴なう場合には、保護層は下層の透視性の
確保の点から、無色透明または有色透明であることが望
ましい。着色は、断熱性シート1に直接に塗装、または
含浸する等して施すか、断熱性シートを構成する繊維を
予め着色しておく。あるいは、積層する低透湿性シート
2が透明な場合には、そのシート2をシート製造時に着
色しておくか、シート化した後、染色、塗装等により、
シートを着色する。なお、着色は、顔料、染料を必要に
応じてバインダー樹脂と混練して作った塗料組成物を使
用して行なう。
【0016】印刷は、断熱性シート1に行ってもよい
が、断熱性シート1が粗い繊維の集合体であることが多
く、印刷を鮮明に行なうには支障がある。一旦樹脂層を
形成してから、印刷すると幾分改善される。また、直接
印刷するよりも転写した方が印刷効果が上がる。印刷の
際に、模様のみを印刷してもよいが、下地色を整える意
味で、均一な着色層5aを形成しておいてから、模様5
bを印刷するとよい。なお、低透湿性シート2が観察側
に来るのであれば、その面に印刷するとよく、低透湿性
シート2が透明であれば、その裏面に印刷を行ってもよ
い。
が、断熱性シート1が粗い繊維の集合体であることが多
く、印刷を鮮明に行なうには支障がある。一旦樹脂層を
形成してから、印刷すると幾分改善される。また、直接
印刷するよりも転写した方が印刷効果が上がる。印刷の
際に、模様のみを印刷してもよいが、下地色を整える意
味で、均一な着色層5aを形成しておいてから、模様5
bを印刷するとよい。なお、低透湿性シート2が観察側
に来るのであれば、その面に印刷するとよく、低透湿性
シート2が透明であれば、その裏面に印刷を行ってもよ
い。
【0017】エンボスは、通常、型ロールを使用する
か、平らな板状の型を使用して加熱・加圧することによ
り形成する。エンボスは断熱性シート1、低透湿性シー
ト2のいずれにも行えるが、断熱性シート1単独、また
は建装材用断熱性複合シート1または1’の複合体に対
して行なってもよい。断熱性シートにエンボスの熱・圧
力がかかった際に、断熱性シート1がつぶれてしまう懸
念があるときは、浅目に行なうのがよいが、断熱性シー
トの多くは、復元性がある。エンボスの模様は種々あ
り、木目、石目、布目、またはその他のものがある。
か、平らな板状の型を使用して加熱・加圧することによ
り形成する。エンボスは断熱性シート1、低透湿性シー
ト2のいずれにも行えるが、断熱性シート1単独、また
は建装材用断熱性複合シート1または1’の複合体に対
して行なってもよい。断熱性シートにエンボスの熱・圧
力がかかった際に、断熱性シート1がつぶれてしまう懸
念があるときは、浅目に行なうのがよいが、断熱性シー
トの多くは、復元性がある。エンボスの模様は種々あ
り、木目、石目、布目、またはその他のものがある。
【0018】エンボスした後は、そのままでもよいが、
エンボスによって生じた凹部にインキ状のものを充填す
るワイピング塗装が行なえ、凹部が濃く着色され、ワイ
ピング塗装自体は、エンボスされた面にインキ状の着色
材をたらして、スキージーのようなものでかき取ること
により簡便に行え、印刷に類似した効果を与える。
エンボスによって生じた凹部にインキ状のものを充填す
るワイピング塗装が行なえ、凹部が濃く着色され、ワイ
ピング塗装自体は、エンボスされた面にインキ状の着色
材をたらして、スキージーのようなものでかき取ること
により簡便に行え、印刷に類似した効果を与える。
【0019】以上の着色、印刷、エンボス、またはワイ
ピング塗装等は、任意に組み合わせて行ない、建装材用
断熱性複合シート1または1’に外観の意匠を与える。
なお、このほか、断熱性シート1を作る際に、適当なマ
ーク等を、部分的に目付量を増やすか、減らすことによ
り、透かし模様のように形成しておいたものも化粧のう
ちに含まれる。
ピング塗装等は、任意に組み合わせて行ない、建装材用
断熱性複合シート1または1’に外観の意匠を与える。
なお、このほか、断熱性シート1を作る際に、適当なマ
ーク等を、部分的に目付量を増やすか、減らすことによ
り、透かし模様のように形成しておいたものも化粧のう
ちに含まれる。
【0020】本発明の建装部材用断熱性複合シート1ま
たは1’(以降の図4および図5を引用した説明では、
1で代表させるが、1’についても同様なことが言え
る。)は、各種の建装材に貼る等して断熱材として使用
することができる。図4は、枠9の表裏に、板状体8お
よび8’を積層した熱伝導性のパネル10の片面に建装
部材用断熱性複合シート1を積層した断熱性建装部材の
例であり、積層は接着剤を介して行なうか、熱シール、
あるいは、粘着テープ、釘、針金等で止め付けてもよ
い。建装材用断熱性複合シート1または1’は、パネル
10の両面に積層してもよい。このような構造としたも
のは、ドア、壁面、天井面、または床面等に、あるい
は、断熱の必要なキャビネット等に利用でき、ある程度
広い面積の断熱が行なえる。
たは1’(以降の図4および図5を引用した説明では、
1で代表させるが、1’についても同様なことが言え
る。)は、各種の建装材に貼る等して断熱材として使用
することができる。図4は、枠9の表裏に、板状体8お
よび8’を積層した熱伝導性のパネル10の片面に建装
部材用断熱性複合シート1を積層した断熱性建装部材の
例であり、積層は接着剤を介して行なうか、熱シール、
あるいは、粘着テープ、釘、針金等で止め付けてもよ
い。建装材用断熱性複合シート1または1’は、パネル
10の両面に積層してもよい。このような構造としたも
のは、ドア、壁面、天井面、または床面等に、あるい
は、断熱の必要なキャビネット等に利用でき、ある程度
広い面積の断熱が行なえる。
【0021】図5は、アルミニウム等でできた、中空角
柱の一つの側面が長さ方向に沿って、中央付近を一定幅
で除去された形の熱伝導性の押し出し型材11の表面
に、本発明の建装部材用断熱性複合シート1または1’
を積層した断熱性建装部材の例である。やはり、積層は
接着剤を介して行なうのがよいが、他の方法も取れる。
ただし、単なる円柱や角柱の場合には、建装部材用断熱
性複合シート1を熱収縮性の素材が構成しておき、円柱
や角柱よりも若干太めのチューブ状に作成して被せ、加
熱することにより、必ずしも接着剤を伴わない積層も可
能であり、また、これら以外の積層の方法も取れる。図
5に示すような構造のものは、押し出し型材10の用途
にもよるが、柱、幅木、鴨居、敷居等や引き戸や開き戸
等の戸自身の枠、戸を取り付けるための枠等に利用でき
る。
柱の一つの側面が長さ方向に沿って、中央付近を一定幅
で除去された形の熱伝導性の押し出し型材11の表面
に、本発明の建装部材用断熱性複合シート1または1’
を積層した断熱性建装部材の例である。やはり、積層は
接着剤を介して行なうのがよいが、他の方法も取れる。
ただし、単なる円柱や角柱の場合には、建装部材用断熱
性複合シート1を熱収縮性の素材が構成しておき、円柱
や角柱よりも若干太めのチューブ状に作成して被せ、加
熱することにより、必ずしも接着剤を伴わない積層も可
能であり、また、これら以外の積層の方法も取れる。図
5に示すような構造のものは、押し出し型材10の用途
にもよるが、柱、幅木、鴨居、敷居等や引き戸や開き戸
等の戸自身の枠、戸を取り付けるための枠等に利用でき
る。
【0022】
【実施例】低透湿性シートとして、厚み25μmの2軸
延伸ポリエチレンテレフタレート(PETと略称す
る。)フィルムの片面にアルミニウムを膜厚が0.1μ
mになるよう蒸着したものを2枚用意し、1枚のアルミ
ニウム蒸着面側に、印刷して模様を施した。断熱性シー
トとして、厚み0.8mmのロックウールフェルト(日
東紡(株)製、商品名;ルーフネンL)を用意し、その
表裏両面に印刷済のアルミニウム蒸着PETフィルムと
印刷してないアルミニウム蒸着PETフィルムとを、い
ずれもPETフィルムの露出面を内側にして、ポリウレ
タン樹脂系接着剤を使用して貼り合わせ、建装材用断熱
性複合シートを得た。以下、同様にして、間の断熱性シ
ートでロックウールフェルトを他の素材に代えて、建装
材用断熱性複合シートを得た。
延伸ポリエチレンテレフタレート(PETと略称す
る。)フィルムの片面にアルミニウムを膜厚が0.1μ
mになるよう蒸着したものを2枚用意し、1枚のアルミ
ニウム蒸着面側に、印刷して模様を施した。断熱性シー
トとして、厚み0.8mmのロックウールフェルト(日
東紡(株)製、商品名;ルーフネンL)を用意し、その
表裏両面に印刷済のアルミニウム蒸着PETフィルムと
印刷してないアルミニウム蒸着PETフィルムとを、い
ずれもPETフィルムの露出面を内側にして、ポリウレ
タン樹脂系接着剤を使用して貼り合わせ、建装材用断熱
性複合シートを得た。以下、同様にして、間の断熱性シ
ートでロックウールフェルトを他の素材に代えて、建装
材用断熱性複合シートを得た。
【0023】得られた建装材用断熱性複合シートの断熱
性の評価方法は次の通りである。厚み1mmのアルミニ
ウム板で作った箱型の舟を準備し、舟底の一部に資料の
建装材用断熱性複合シートを両面粘着テープで貼り合わ
せた後、室温(25℃)の環境下で、氷水の入った水槽
に舟を浮かべた。浮かべた後、30分間置いて、温度が
平衡状態になったときの、建装材用断熱性複合シートの
表面温度(「表3」および「表4」中の「試料温度」)
および露出している部分の舟の底板の温度(「表3」お
よび「表4」中の「アルミニウム温度」)を測定した。
断熱性シートの素材を代えて、同様な測定を行なった結
果を次の表に示す。なお、「表1」および「表2」は、
建装材用断熱性複合シートのうちの断熱性シートの素
材、同素材の1枚の厚み、および使用枚数を示し、「表
3」および「表4」は、測定結果を示す。また、「表
1」〜「表4」における「No.」は共通である。
性の評価方法は次の通りである。厚み1mmのアルミニ
ウム板で作った箱型の舟を準備し、舟底の一部に資料の
建装材用断熱性複合シートを両面粘着テープで貼り合わ
せた後、室温(25℃)の環境下で、氷水の入った水槽
に舟を浮かべた。浮かべた後、30分間置いて、温度が
平衡状態になったときの、建装材用断熱性複合シートの
表面温度(「表3」および「表4」中の「試料温度」)
および露出している部分の舟の底板の温度(「表3」お
よび「表4」中の「アルミニウム温度」)を測定した。
断熱性シートの素材を代えて、同様な測定を行なった結
果を次の表に示す。なお、「表1」および「表2」は、
建装材用断熱性複合シートのうちの断熱性シートの素
材、同素材の1枚の厚み、および使用枚数を示し、「表
3」および「表4」は、測定結果を示す。また、「表
1」〜「表4」における「No.」は共通である。
【0024】
【表1】
【0025】
【表2】
【0026】
【表3】
【0027】
【表4】
【0028】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、建装材用断熱
性複合シートとして、繊維を素材とする断熱性シートと
低透湿性シートとを積層した構造としたために、アルミ
ニウム製等の建装材の表裏の間をプラスチック等により
遮断したり、あるいはアルミニウム製等の建装材を二重
または三重に使用することなく、建装材に適用して断熱
性を向上させることができる利点がある。請求項2の発
明によれば、請求項1の発明と同様な効果を有し、かつ
低透湿性シートを断熱性シートの片面にのみ積層した簡
易な構造であるため、製造が容易である。請求項3の発
明によれば、請求項1の発明と同様な効果を有し、低透
湿性シートを断熱性シートの両面に積層した構造である
ため、断熱性シートの吸湿を抑制する効果が大きく、吸
湿して断熱性が低下する恐れが少ない。請求項4の発明
によれば、請求項1の発明の効果に加えて、天然繊維、
合成繊維、ロックウール、ガラス繊維、炭素繊維等の繊
維を原料とした断熱性シートを使用し、しかも、その密
度を規定したので、断熱性を有しながらも、必要な強度
があり、取扱い時に損傷したり、圧縮により断熱性が低
下することが少ない。請求項5の発明によれば、請求項
1の発明の効果に加え、建装材用断熱性複合シートに化
粧が施されているので、人目に付く部分に使用しても周
囲の建装材との間に違和感が生じにくい。請求項6の発
明によれば、請求項5の発明の効果に加え、確立された
安定な手法により化粧が施された建装材用断熱性複合シ
ートとすることができる。請求項7の発明によれば、請
求項5または6いずれかの発明の効果に加え、化粧面に
保護層を有しているので、化粧が摩耗、汚染して損なわ
れることを抑制できる。請求項8の発明によれば、建装
材のうち、板やパネル状のものに適用して、それらの断
熱性を向上させることができる。請求項9の発明によれ
ば、押し出し型材に建装材用断熱性複合シートを適用す
ることによって、その断熱性を向上させることができ
る。
性複合シートとして、繊維を素材とする断熱性シートと
低透湿性シートとを積層した構造としたために、アルミ
ニウム製等の建装材の表裏の間をプラスチック等により
遮断したり、あるいはアルミニウム製等の建装材を二重
または三重に使用することなく、建装材に適用して断熱
性を向上させることができる利点がある。請求項2の発
明によれば、請求項1の発明と同様な効果を有し、かつ
低透湿性シートを断熱性シートの片面にのみ積層した簡
易な構造であるため、製造が容易である。請求項3の発
明によれば、請求項1の発明と同様な効果を有し、低透
湿性シートを断熱性シートの両面に積層した構造である
ため、断熱性シートの吸湿を抑制する効果が大きく、吸
湿して断熱性が低下する恐れが少ない。請求項4の発明
によれば、請求項1の発明の効果に加えて、天然繊維、
合成繊維、ロックウール、ガラス繊維、炭素繊維等の繊
維を原料とした断熱性シートを使用し、しかも、その密
度を規定したので、断熱性を有しながらも、必要な強度
があり、取扱い時に損傷したり、圧縮により断熱性が低
下することが少ない。請求項5の発明によれば、請求項
1の発明の効果に加え、建装材用断熱性複合シートに化
粧が施されているので、人目に付く部分に使用しても周
囲の建装材との間に違和感が生じにくい。請求項6の発
明によれば、請求項5の発明の効果に加え、確立された
安定な手法により化粧が施された建装材用断熱性複合シ
ートとすることができる。請求項7の発明によれば、請
求項5または6いずれかの発明の効果に加え、化粧面に
保護層を有しているので、化粧が摩耗、汚染して損なわ
れることを抑制できる。請求項8の発明によれば、建装
材のうち、板やパネル状のものに適用して、それらの断
熱性を向上させることができる。請求項9の発明によれ
ば、押し出し型材に建装材用断熱性複合シートを適用す
ることによって、その断熱性を向上させることができ
る。
【図1】建装材用断熱性複合シートの断面図である。
【図2】他の建装材用断熱性複合シートの断面図であ
る。
る。
【図3】化粧を施した建装材用断熱性複合シートの断面
図である。
図である。
【図4】建装材用断熱性複合シートをパネルに適用した
断面図である。
断面図である。
【図5】建装材用断熱性複合シートを押し出し型材に適
用した断面図である。
用した断面図である。
【符号の説明】 1 建装材用断熱性複合シート 2 断熱性シート 3 低透湿性シート 4 保護層 5 模様 6 エンボス 7 着色剤 8 板状体 9 枠 10 パネル 11 押し出し型材
フロントページの続き (72)発明者 中村 瑠奈 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 (72)発明者 佐藤 公治 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 (72)発明者 武下 清和 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 (72)発明者 岡 素裕 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 (72)発明者 羽音 大作 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 Fターム(参考) 2E001 DB01 DD01 FA06 FA10 FA11 FA14 FA32 FA33 GA22 GA23 GA24 GA25 GA27 GA28 GA42 GA44 GA47 GA83 HA21 HA31 HA32 HA33 HA34 HC07 HD11 HE05 HF18 LA04 LA12 LA16 4F100 AB10 AC00A AD00A AG00A AJ01A AK01A AK01B AK01C AK42 AK51 AT00A AT00B AT00C BA03 BA06 BA10B BA10C CB02 DG01A DG10A DG11A DG15A EH66 GB07 HB00 HB31 JD04B JD04C JJ02 JJ02A
Claims (9)
- 【請求項1】 フェルト、不織布、超低密度紙、布、も
しくはセラミックスシート等の断熱性シートの少なくと
も片面に低透湿性シートが積層されたこと特徴とする建
装部材用断熱性複合シート。 - 【請求項2】 フェルト、不織布、超低密度紙、布、も
しくはセラミックスシート等の断熱性シートの片面に低
透湿性シートが積層されたことを特徴とする請求項1記
載の建装部材用断熱性複合シート。 - 【請求項3】 フェルト、不織布、超低密度紙、布、も
しくはセラミックスシート等の断熱性シートの両面に低
透湿性シートが積層されたことを特徴とする請求項1記
載の建装部材用断熱性複合シート。 - 【請求項4】 断熱性シートが、天然繊維、合成繊維、
ロックウール、ガラス繊維、もしくは炭素繊維等の繊維
を原料として製造されたフェルト、不織布、布、もしく
はこれらの前記繊維を原料として抄造された紙であっ
て、その密度が0.01g/cm3 〜1g/cm3 であ
ることを特徴とする請求項1記載の建装部材用断熱性複
合シート。 - 【請求項5】 化粧が施されたことを特徴とする請求項
1記載の建装部材用断熱性複合シート。 - 【請求項6】 着色、印刷、エンボス、またはワイピン
グ塗装の少なくともいずれかにより化粧が施されたこと
を特徴とする請求項5記載の建装部材用断熱性複合シー
ト。 - 【請求項7】 化粧を保護する保護層がさらに積層され
た請求項5または6記載の建装部材用断熱性複合シー
ト。 - 【請求項8】 熱伝導性の素材からなる板、またはパネ
ルに、請求項1〜7いずれか記載の建装部材用断熱性複
合シートが積層されたことを特徴とする断熱性建装部
材。 - 【請求項9】 熱伝導性の素材からなる押し出し型材
に、請求項1〜7いずれか記載の建装部材用断熱性複合
シートが積層されたことを特徴とする断熱性建装部材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25346099A JP2000303582A (ja) | 1999-02-16 | 1999-09-07 | 建装部材用断熱性複合シートおよび断熱性建装部材 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11-36616 | 1999-02-16 | ||
| JP3661699 | 1999-02-16 | ||
| JP25346099A JP2000303582A (ja) | 1999-02-16 | 1999-09-07 | 建装部材用断熱性複合シートおよび断熱性建装部材 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000303582A true JP2000303582A (ja) | 2000-10-31 |
Family
ID=26375696
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP25346099A Withdrawn JP2000303582A (ja) | 1999-02-16 | 1999-09-07 | 建装部材用断熱性複合シートおよび断熱性建装部材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000303582A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008045860A (ja) * | 2006-08-21 | 2008-02-28 | Hitachi Building Systems Co Ltd | 蓄熱装置 |
| US8894953B2 (en) | 2011-06-29 | 2014-11-25 | Hyundai Motor Company | Carbon dioxide recovery system and method of exhaust gas |
| JP7647504B2 (ja) | 2021-11-12 | 2025-03-18 | トヨタ紡織株式会社 | ボード部材およびボード部材の製造方法 |
-
1999
- 1999-09-07 JP JP25346099A patent/JP2000303582A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008045860A (ja) * | 2006-08-21 | 2008-02-28 | Hitachi Building Systems Co Ltd | 蓄熱装置 |
| US8894953B2 (en) | 2011-06-29 | 2014-11-25 | Hyundai Motor Company | Carbon dioxide recovery system and method of exhaust gas |
| JP7647504B2 (ja) | 2021-11-12 | 2025-03-18 | トヨタ紡織株式会社 | ボード部材およびボード部材の製造方法 |
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