JP2000303861A - エンジンの吸気制御弁装置 - Google Patents

エンジンの吸気制御弁装置

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JP2000303861A
JP2000303861A JP11110643A JP11064399A JP2000303861A JP 2000303861 A JP2000303861 A JP 2000303861A JP 11110643 A JP11110643 A JP 11110643A JP 11064399 A JP11064399 A JP 11064399A JP 2000303861 A JP2000303861 A JP 2000303861A
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Japan
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fluid
throttle valve
throttle
valve
intake
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JP11110643A
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English (en)
Inventor
Yutaka Okanoe
豊 岡上
Teruhiko Moriguchi
輝彦 森口
Takeshi Sugiyama
武史 杉山
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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    • Y02T—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00—Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10—Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/40—Engine management systems

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  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 スロットル弁の近傍を流れる吸入空気の流速
が一定でなくても、スロットル弁を閉弁方向に作用する
流体トルクを軽減でき、大きな駆動トルクを発生する大
型モータを使用する必要がない吸気制御弁装置を得る。 【解決手段】 この発明のエンジンの吸気制御弁装置で
は、スロットル弁4は、スロットル軸3を境にして吸入
空気が衝突する第1の流体受け部イ及び第2の流体受け
部ロとから構成されているとともに、その径方向に延び
た中心線ハから外れた位置でスロットル軸3に固定され
て、第1の流体受け部イ及び第2の流体受け部ロにそれ
ぞれ作用する流体トルクが調節されるようになってい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、吸気通路を開閉
するスロットル弁を開弁又は閉弁方向に付勢したリター
ンスプリングを備えたエンジンの吸気制御弁装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、従来のディーゼルエンジンの吸
気制御弁装置として、実開昭63−198458号公報
には、ディーゼルエンジンの吸気通路に介装され、エン
ジンの冷却水温度、燃料噴射量及びエンジン回動数等の
エンジン運転条件に基づくコントロールユニット(EC
U)からの制御信号により、ステッパモータを用いてス
ロットル弁の開度を調整して、吸気通路の開口面積を可
変するディーゼルエンジンの吸気制御弁装置が開示され
ている。なお、ディーゼルエンジンの吸気制御弁装置は
アイドル運転時や減速時等にスロットル弁を閉弁しエン
ジンへの吸気を制限することによりエンジン振動及び騒
音を低減させたり、吸気通路内を減圧させることにより
EGRガスの還流率を調整する。また、エンジン停止時
に振動を伴うことなく確実に停止するためには、スロッ
トル弁を全閉にしてエンジンへの吸気を遮断する必要が
ある。
【0003】上記構成の従来のディーゼルエンジンの吸
気制御弁装置では、例えばアイドル運転時等でスロット
ル弁が全閉近傍にある時に、ステッパモータやECU等
が断線等により故障してステッパモータが動作できなく
なった場合、スロットル弁が吸気流体による流体トルク
で全閉し、エンジンへの吸気が遮断され、ディーゼルエ
ンジンの継続的運転が行えず、車両の走行が不可能にな
る。
【0004】このような問題点を解決するために、従来
のディーゼルエンジンの吸気制御弁装置では、ステッパ
モータやECU等が断線等により故障してステッパモー
タが動作できなくなった場合でも、スロットル弁を開弁
できるように、常時開弁方向に付勢したリターンスプリ
ングが備えられている。
【0005】ところで、一般的なディーゼルエンジンの
吸気制御弁装置はエンジンレイアウトの関係上、屈曲又
は湾曲した吸気通路間に介装されているため、スロット
ル弁近傍を流れる吸入空気(吸気流体)が偏流状態とな
ったり流速が一定でないことにより、吸気通路形状によ
って吸気流体はスロットル弁を閉弁する方向、或は開弁
する方向に流体の力をうける。即ち流体トルクが作用す
る。その流体トルクの値はディーゼルエンジンの運転状
態により変動し、例えば高速回転時にはエンジンへの吸
気量が増えることにより、スロットル弁に作用する流体
トルクも大きくなる。
【0006】ところで、従来のディーゼルエンジンの吸
気制御弁装置では、吸気通路を開閉するスロットル弁は
吸気通路形状に関係なく、スロットル弁の径方向に延び
た中心線がスロットル軸の回動中心線と一致するように
取付けられている。そして、この場合、吸気通路形状
が、例えば図16に示すようにスロットル弁104より
下流側の吸気管が図中左側に湾曲しているものにおいて
は、エンジンへの吸気流体である吸入空気の流れにより
スロットル弁104に作用する流体トルクは、スロット
ル弁104を閉弁する方向(図中時計方向)に作用して
いる。つまり、図16において、スロットル弁104よ
り下流側の吸気管112bは図中左側に湾曲しているた
め、スロットル弁104の近傍を流れる吸入空気は流速
(矢印で示し、矢印の大きさに比例するものとする)が
一定でなく、スロットル軸200を境にしてスロットル
弁104の第1の流体受け部イが時計方向に作用する流
体トルクは、第2の流体受け部ロが反時計方向に作用す
る流体トルクよりも大きい。そのため、スロットル弁1
04全体が受ける流体トルクはスロットル弁104を閉
弁する方向(図中時計方向)に作用することになる。
【0007】図17は、図16に示した吸気通路形状の
従来装置において、スロットル弁104全体に作用する
流体トルクを表したものであり、全開度にわたってスロ
ットル弁104を閉弁する方向に大きな流体トルクが作
用していることが分かる。なお、図17において横軸は
スロットル弁開度θ(°)を示し、縦軸は吸入空気によ
りスロットル弁104に作用する流体トルクTa(N・
m)を示している。
【0008】また、図19は、従来のディーゼルエンジ
ンの吸気制御弁装置において、図18に示すようにスロ
ットル弁104の開弁方向が時計方向の場合でのスロッ
トル弁104に作用する流体トルクを表したものであ
り、全開度にわたってスロットル弁104を開弁する方
向に大きな流体トルクが作用していることが分かる。
【0009】図20は、従来のディーゼルエンジンの吸
気制御弁装置の吸気通路形状が図16及び図18に示し
たものと異なる場合で、スロットル弁104より上流側
の吸気管112aが図中左側に湾曲している場合を示し
たものである。吸入空気が偏流となって主にスロットル
弁104の第1の流体受け部イに衝突するため、スロッ
トル弁104を閉弁する方向(時計方向)に大きな流体
トルクが作用していることが分かる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来のディーゼルエン
ジンの吸気制御弁装置では、全開度にわたって開弁方向
または閉弁方向に大きな流体トルクがスロットル弁10
4に作用しているため、例えば図17に示した例の場合
には、上述した流体トルクに打ち勝ってスロットル弁1
04を開弁することのできる大きな駆動トルクを有する
大型モータが必要とされる。このことは、コストアップ
を招き、車両搭載性の悪化や重量増により耐振性が悪化
するばかりでなく、モータの慣性重量の増加により制御
応答性が悪化するという問題点があった。
【0011】また、図17に示すようにスロットル弁1
04の全開度にわたって流体トルクがスロットル弁10
4を閉弁する方向に作用する吸気制御弁装置において
は、ステッパモータやECU等が断線等により故障しス
テッパモータが動作できなくなった場合にも、スロット
ル弁104を開弁してディーゼルエンジンの継続的運転
を行えるように、常時開弁方向に付勢したリターンスプ
リングが備えられている。しかも、そのリターンスプリ
ングの弾性力の設定は前述の流体トルク以上にしなけれ
ばならなかった。そのため、開弁方向に大きな弾性力を
有するリターンスプリングを備えたディーゼルエンジン
の吸気制御弁装置の場合、アイドル運転時等の低速回動
時、即ちスロットル弁104の開度が0°近傍で流体ト
ルクが小さい時でも、リターンスプリングの弾性力に打
ち勝ってスロットル弁104を閉弁することのできる大
きな駆動トルクを有する大型モータが必要とされるの
で、前記と同様の問題点があった。
【0012】更に、モータの大型化はディテントトルク
(ステッパモータが非通電時の状態でモータの出力軸が
受ける停止トルク)の増加につながり、リターンスプリ
ングの弾性力を更に大きくしなければならず、悪循環に
陥るという問題点もあった。更にまた、大きな開弁トル
クに設定されたリターンスプリングでは、リターンスプ
リングにかかる応力が大きく信頼性に問題があり、万一
リターンスプリングが折損した場合に、例えばスロット
ル弁104の閉弁側に流体トルクが作用するディーゼル
エンジンでは、スロットル弁104が吸気通路を全閉し
て、エンジンへの吸気が遮断され、継続的運転ができな
くなるという問題点もあった。
【0013】また、モータの出力軸とスロットル軸20
0との間にギヤ減速機構を追加することにより駆動トル
クを増幅する場合においては、そのギヤ比に比例してデ
ィテントトルクが更に増大するため、前記と同様に悪循
環に陥るばかりでなく、スロットル弁104の開閉の応
答性が悪化するうえ、部品点数が増加しコストアップを
招くという問題点もあった。
【0014】また、図19に示すようにスロットル弁の
全開度にわたって流体トルクがスロットル弁104を開
弁する方向に作用する吸気制御弁装置においては、その
流体トルクやリターンスプリングによる開弁トルクに打
ち勝ってスロットル弁を閉弁することのできる大きな駆
動トルクを有する大型モータが必要とされるので、前記
と同様の問題点があった。
【0015】この発明は、上記のような問題点を解決す
ることを課題とするものであって、スロットル弁の近傍
を流れる吸気流体の流速が一定でなくても、スロットル
弁を閉弁、或は開弁方向に作用する流体トルクを軽減で
き、大きな駆動トルクを有する大型モータを使用する必
要がなく、小型軽量で車両搭載性や耐振性の向上が図れ
る等の効果を有するエンジンの吸気制御弁装置を提供す
るものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
るエンジンの吸気制御弁装置は、吸気流体が流れる吸気
通路を有するハウジングと、このハウジングに軸受を介
して回動可能に支持されたスロットル軸と、このスロッ
トル軸に固定され回動することにより前記吸気通路を開
閉するスロットル弁と、このスロットル弁を開弁又は閉
弁方向に付勢するリターンスプリングと、前記スロット
ル軸を回動させて前記スロットル弁を開閉するモーター
とを備え、前記スロットル弁は、前記スロットル軸を境
界線にして前記吸気流体が衝突する第1の流体受け部及
び第2の流体受け部とから構成されているとともに、前
記第1の流体受け部及び前記第2の流体受け部の前記吸
気流体の衝突面積を異ならしめることで、第1の流体受
け部及び第2の流体受け部にそれぞれ作用する流体トル
クが調節されるようになっている。
【0017】この発明の請求項2に係るエンジンの吸気
制御弁装置では、スロットル弁は、その径方向に延びた
中心線から外れた位置でスロットル軸に固定されてい
る。
【0018】この発明の請求項3に係るエンジンの吸気
制御弁装置では、スロットル弁は、その径方向に延びた
中心線に固定されているとともに、第1の流体受け部及
び第2の流体受け部の面積が異なる。
【0019】この発明の請求項4に係るエンジンの吸気
制御弁装置では、スロットル弁にスロットル軸に対する
位置決め部を設けたものである。
【0020】この発明の請求項5に係るエンジンの吸気
制御弁装置では、継続的運転が可能なスロットル弁の最
小開度以下では吸気流体によるスロットル弁に作用する
流体トルクが開弁方向に作用するようになっている。
【0021】この発明の請求項6に係るエンジンの吸気
制御弁装置では、継続的運転が可能なスロットル弁の最
小開度(θ2)以下では吸気流体によるスロットル弁に作
用する流体トルクが開弁方向に作用し、且つその最小開
度(θ2)での開弁方向流体トルクをTa(θ2)、モータ
が非通電時のディテントトルクの最大値をTd(max)、
軸受周りのフリクションによるスロットル軸の回動を阻
止する阻止トルクの最大値をTf(max)とした時、Ta
(θ2)>(Td(max)+Tf(max))の関係が成立するよ
うになっている。
【0022】この発明の請求項7に係るエンジンの吸気
制御弁装置では、継続的運転が可能なスロットル弁の最
小開度(θ2)以下では吸気流体によるスロットル弁に作
用する流体トルクが開弁方向に作用し、且つその最小開
度(θ2)での開弁方向流体トルクをTa(θ2)、モータ
が非通電時のディテントトルクの最大値をTd(max)、
軸受周りのフリクションによるスロットル軸の回動を阻
止する阻止トルクの最大値をTf(max)、前記モータの
トルクの最小値をTm(min)、前記最小開度(θ2)での
リターンスプリングの開弁トルクをTs(θ2)とした
時、Ta(θ2)>Td(max)+Tf(max)、Tm(min)>
Ta(θ2)+Ts(θ2)+Tf(max)の関係が成立する
ようになっている。
【0023】この発明の請求項8に係るエンジンの吸気
制御弁装置では、モータはスロットル軸と直結されたス
テッパモータである。
【0024】この発明の請求項9に係るエンジンの吸気
制御弁装置では、エンジンはディーゼルエンジンであ
る。
【0025】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は、本発明に
よる実施の形態1のディーゼルエンジンの吸気制御弁装
置の要部断面図、図2は図1のA−A線に沿った断面図
を示す。1は吸気管12a、12bに介装されたハウジ
ング、2は吸気通路、3は軸受を介して回動可能に支持
されたスロットル軸、4は吸気通路2を開閉するスロッ
トル弁、5はスロットル軸3の一端に形成した段部3a
にナット6で固定されたストッパレバーであり、折り曲
げ部5a及び5bを形成する。折り曲げ部5aはハウジ
ング1のストッパ面1aと当接することにより、スロッ
トル弁4を全開位置で停止させ、それ以上の開弁方向の
回動を阻止する。また、折り曲げ部5bは、ハウジング
1に螺合されたストッパネジ7と当接することにより、
スロットル弁4を全閉位置で停止させ、それ以上の閉弁
方向の回動を阻止する。なお、ストッパネジ7を前進或
は後退させてスロットル弁4の全閉位置を調整すること
ができる。
【0026】8はスロットル軸3の外周に嵌装されたリ
ターンスプリングであり、スロットル弁4を開弁方向に
付勢している。9はエンジン制御用コンピュータ(EC
U)13の指令に従って回動作動するステッパモータで
あり、出力軸9aの先端にはスロットル軸3の先端部に
形成された凸部3bと嵌合する凹部9bが形成されてお
り、ステッパモータ9の駆動トルクをスロットル軸3に
直接伝達し、スロットル弁4をECU13の指令に従っ
て所定の開度に開閉する。なお、10はスロットルポジ
ションセンサであり、スロットル軸3の他端に固定され
た連結レバー11と連結され、スロットル軸3の回動角
度、即ちスロットル弁4の開度を検出し、ECU13に
送信される。
【0027】図3は図1のB−B線に沿った断面図であ
る。図3において、スロットル弁4より下流側の吸気管
12bは図中左側に湾曲しているため、スロットル弁4
の近傍を流れる吸気流体は流速(矢印で示し、矢印の大
きさに比例するものとする)が一定でなく、前記従来装
置と同様に流体トルクはスロットル弁4を閉弁する方向
(図中時計方向)に作用している。この通路構成におい
て、スロットル弁4の径方向に延びた中心線ハをスロッ
トル軸3の回転中心に対して下流側に偏ってスロット弁
4をスロットル軸3に取り付け(図中C<D)、スロッ
トル弁4の下流側の第2の流体受け部ロの投影面積(流
体力を受ける面積)を上流側の第1の流体受け部イの投
影面積(流体力を受ける面積)より大きくして、第1の
流体受け部イと第2の流体受け部ロとの間で吸気流体が
衝突する流速に差が生じてもスロットル弁4の第1の流
体受け部イと第2の流体受け部ロにそれぞれ作用する流
体トルクのバランスの適正化が図られ、吸気流体である
吸入空気による閉弁作用力を軽減したものである。
【0028】図4は、本発明による実施の形態1のスロ
ットル弁4に作用する流体トルクを表したものであり、
横軸はスロットル弁開度θ(°)を示し、縦軸は吸気流
体によりスロットル弁4に作用する流体トルクTa(N
・m)を示している。図4において、スロットル弁4に
作用する流体トルクは、開度θ1を分岐点として、閉弁
する方向から開弁する方向に切り替わっている。
【0029】実施の形態2.図5は本発明の実施の形態
2のスロットル弁に作用する流体トルクを説明する図で
ある。この実施の形態では、図5に示すように、前記流
体トルクの分岐点となる開度θ1をディーゼルエンジン
の継続運転が可能なスロットル弁の最小開度θ2より開
き側(θ1>θ2)に調整したものである。最小開度θ
2より低開度ではスロットル弁には開弁方向に流体トル
クが作用するため、ステッパモータやECU等が断線等
により故障してステッパモータが動作できなくなった場
合に、継続運転が可能なスロットル弁の最小開度θ2よ
り以下にスロットル弁は閉じることなく、例えば開弁用
のリターンスプリングが折損している場合でも、車両の
走行が可能となる。
【0030】詳しくは、ディーゼルエンジンの継続運転
が可能なスロットル弁の最小開度θ2での開弁方向流体
トルクをTa(θ2)、ステッパモータが非通電時のディ
テントトルクの最大値をTd(max)、ステッパモータや
スロットル軸の軸受周りのフリクションによるスロット
ル軸3の回動を阻止するトルク(単に、軸フリクション
とする)の最大値をTf(max)とした時、Ta(θ2)>
Td(max)+Tf(max)の条件を満たすことで、ステッパ
モータが動作できなくなった場合でも、スロットル弁は
最小開度θ2以下に回動することはなく、継続運転は可
能である。
【0031】実施の形態3.図6は本発明の実施の形態
3のスロットル弁に作用する流体トルクを説明する図で
ある。この実施の形態では、図6に示すように、開弁用
のリターンスプリングを備えたものにおいて、ディーゼ
ルエンジンの継続運転が可能なスロットル弁の最小開度
θ2でのリターンスプリングの開弁トルクをTs(θ
2)、ステッパモータのトルクの最小値をTm(min)とし
た時、実施の形態2で述べたTa(θ2)>Td(max)+
Tf(max)の関係とともに、Tm(min)>Ta(θ2)+T
s(θ2)+Tf(max)の関係を有している。この実施の
形態では、ステッパモータが動作できなくなった場合で
も実施の形態2と同様に、スロットル弁は最小開度θ2
以上で継続運転が可能であると共に、エンジン停止時に
は、ステッパモータの閉弁トルクがリターンスプリング
の開弁トルク等よりも勝ってスロットル弁を最小開度θ
2以下に全閉して、振動を伴うことなく確実にエンジン
を停止することができる。
【0032】実施の形態4.図7は、本発明による実施
の形態4の吸気制御弁装置を示したものであり、図3に
示した実施の形態1の吸気制御弁装置と比較して、スロ
ットル弁44の開弁回動方向(時計方向)が逆回動の場
合である。この実施の形態では、スロットル弁44の中
心線ハをスロットル軸3の回転中心に対して上流側に偏
ってスロットル弁44をスロットル軸3に取り付け、
(図中C>D)、スロットル弁44の上流側である第1
の流体受け部イの投影面積(流体力を受ける面積)を下
流側の第2の流体受け部ロの投影面積(流体力を受ける
面積)より大きくしてある。そのため、第1の流体受け
部イと第2の流体受け部ロとの間でそれぞれに衝突する
吸入空気の流速に差が生じても、スロットル弁4の第1
の流体受け部イと第2の流体受け部ロにそれぞれ作用す
る流体トルクのバランスの適正化が図られ、吸気流体で
ある吸入空気による開弁作用力は軽減される。
【0033】実施の形態5.図8は本発明による実施の
形態5の吸気制御弁装置のスロットル弁4Aの正面図で
あり、図3に示した実施の形態1のスロットル弁4の形
状及びスロットル軸3に対する取付け位置のみが異な
る。即ち、スロットル弁4Aの径方向に延びた中心線ハ
とスロットル軸3の回動中心とを一致させるようにスロ
ットル弁4Aにスロットル軸3を固定し、スロットル弁
4Aの上流側の一部を切り欠いた第1の流体受け部イの
投影面積(流体力を受ける面積)を下流側の第2の流体
受け部ロの投影面積(流体力を受ける面積)より小さく
することで、第1の流体受け部イと第2の流体受け部ロ
との間でそれぞれに衝突する吸入空気に流速差が生じて
も、第1の流体受け部イ及び第2の流体受け部ロに作用
する流体トルクのバランスの適正化が図られ、その結果
吸入空気による閉弁作用力が軽減されたものであり、実
施の形態1と同様の効果が得られる。
【0034】なお、スロットル弁4Aの切り欠き形状は
図8に示したものに限定せず、例えば図9のスロットル
弁4Bのように上端部を切り欠いたり、図10のスロッ
トル弁4Cのように上端部を楕円形状にしても同様の効
果が得られる。
【0035】実施の形態6.図11は、本発明による実
施の形態6の吸気制御弁装置のスロットル弁の正面図を
示したものであり、図7に示した実施の形態4のスロッ
トル弁44と形状及びスロットル軸3に対する取付け位
置のみが異なる。即ち、スロットル弁44Aの径方向に
延びた中心線ハとスロットル軸3の回動中心とを一致す
るようにスロットル弁44Aをスロットル軸3に固定
し、スロットル弁44Aの下流側の一部を切り欠いた第
2の流体受け部ロの投影面積(流体力を受ける面積)を
上流側の第1の流体受け部イの投影面積(流体力を受け
る面積)より小さくして、第1の流体受け部イと第2の
流体受け部ロとの間でそれぞれに衝突する吸入空気に流
速差が生じても、第1の流体受け部イ及び第2の流体受
け部ロに作用する流体トルクのバランスの適正化が図ら
れ、その結果吸入空気による閉弁作用力が軽減されたも
のであり、実施の形態4と同様の効果が得られる。
【0036】なお、スロットル弁44Aの切り欠き形状
は図11に示したものに限定されず、例えば図12のス
ロットル弁44Bのように下端部を切り欠いたり、図1
3のスロットル弁44Cのように下端部を楕円形状にし
ても同様の効果が得られる。
【0037】実施の形態7.図14は本発明による実施
の形態7の吸気制御弁装置のスロットル弁の正面図、図
15は図14のE−E線に沿った断面図である。この実
施の形態7では、実施の形態1のスロットル弁4にスロ
ットル軸3の外径と当接する位置決め部である円柱状の
突起14が設けられており、スロットル弁4のスロット
ル軸3に対する取付け位置精度が向上し、スロットル弁
4の上流面である第1の流体受け部イと下流面である第
2の流体受け部ロとのそれぞれに作用する流体トルクの
バランスの適正化がより正確になされる。なお、突起は
実施の形態4ないし6のスロットル弁44,44A、4
4B、4A、4Bに設けてもよいし、また突起14の形
状は円柱形に限定されず、角形状等でもよい。さらに、
突起14の位置は図14に示す2ケ所に限定されず、上
流側、下流側のどちらに設けてもよく、1ヶ所或は複数
ヶ所に設けてもよい。
【0038】なお、上記各実施の形態では、何れもディ
ーゼルエンジンの吸気制御弁装置について説明したが、
この発明は、例えばリターンスプリングがスロットル弁
を閉弁方向に付勢したガソリンエンジンの吸気制御弁装
置にも適用することができる。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の請求項
1に係るエンジンの吸気制御弁装置によれば、吸気流体
が流れる吸気通路を有するハウジングと、このハウジン
グに軸受を介して回動可能に支持されたスロットル軸
と、このスロットル軸に固定され回動することにより前
記吸気通路を開閉するスロットル弁と、このスロットル
弁を開弁又は閉弁方向に付勢するリターンスプリング
と、前記スロットル軸を回動させて前記スロットル弁を
開閉するモーターとを備え、前記スロットル弁は、前記
スロットル軸を境界線にして前記吸気流体が衝突する第
1の流体受け部及び第2の流体受け部とから構成されて
いるとともに、前記第1の流体受け部及び前記第2の流
体受け部の前記吸気流体の衝突面積を異ならしめること
で、第1の流体受け部及び第2の流体受け部にそれぞれ
作用する流体トルクが調節されるようになっているの
で、前記スロットル弁の近傍を流れる吸気流体の流速が
一定でなくても、前記スロットル弁を閉弁、或は開弁方
向に作用する流体トルクを軽減できる。その結果、モー
タやリターンスプリングの低トルク化が可能となり、モ
ータをギヤ減速して駆動トルクを増幅したり、大きな駆
動トルクを発生する大型モータを使用する必要がなく、
小型軽量で車両搭載性や耐振性の向上が図れる上、安価
で制御応答性が向上する。
【0040】この発明の請求項2に係るエンジンの吸気
制御弁装置によれば、スロットル弁は、その径方向に延
びた中心線から外れた位置でスロットル軸に固定されて
いるので、第1の流体受け部及び第2の流体受け部にそ
れぞれ作用する流体トルクを簡単に調節することができ
る。
【0041】この発明の請求項3に係るエンジンの吸気
制御弁装置によれば、スロットル弁は、その径方向に延
びた中心線に固定されているとともに、第1の流体受け
部及び第2の流体受け部の面積が異なるので、第1の流
体受け部及び第2の流体受け部にそれぞれ作用する流体
トルクを簡単に調節することができる。
【0042】この発明の請求項4に係るエンジンの吸気
制御弁装置によれば、スロットル弁にスロットル軸に対
する位置決め用の位置決め部を設けたので、スロットル
軸のスロットル弁に対する取付位置精度が向上し、第1
の流体受け部と第2の流体受け部に作用する流体トルク
のバランスの適正化をより正確に行うことができる。
【0043】この発明の請求項5に係るエンジンの吸気
制御弁装置によれば、継続的運転が可能なスロットル弁
の最小開度以下では吸気流体によるスロットル弁に作用
する流体トルクを開弁方向に作用させるようになってい
るので、モータやECU等が断線等により故障してモー
タが動作できなくなったときに、例えば開弁用のリター
ンスプリングを備えていなくても車両の走行が可能とな
る。
【0044】この発明の請求項6に係るエンジンの吸気
制御弁装置によれば、継続的運転が可能なスロットル弁
の最小開度(θ2)以下では吸気流体によるスロットル弁
に作用する流体トルクが開弁方向に作用し、且つその最
小開度(θ2)での開弁方向流体トルクをTa(θ2)、モ
ータが非通電時のディテントトルクの最大値をTd(ma
x)、軸受周りのフリクションによるスロットル軸の回動
を阻止する阻止トルクの最大値をTf(max)とした時、
Ta(θ2)>(Td(max)+Tf(max))の関係が成立す
るようになっているので、モータが動作できなくなった
場合にも確実に継続運転が可能となる。
【0045】この発明の請求項7に係るエンジンの吸気
制御弁装置によれば、継続的運転が可能なスロットル弁
の最小開度(θ2)以下では吸気流体によるスロットル弁
に作用する流体トルクが開弁方向に作用し、且つその最
小開度(θ2)での開弁方向流体トルクをTa(θ2)、モ
ータが非通電時のディテントトルクの最大値をTd(ma
x)、軸受周りのフリクションによるスロットル軸の回動
を阻止する阻止トルクの最大値をTf(max)、前記モー
タのトルクの最小値をTm(min)、前記最小開度(θ2)
でのリターンスプリングの開弁トルクをTs(θ2)とし
た時、Ta(θ2)>Td(max)+Tf(max)、Tm(min)
>Ta(θ2)+Ts(θ2)+Tf(max)の関係が成立す
るようになっているので、前記モータやECU等が断線
等により故障しモータが動作できなくなった場合にもエ
ンジンの継続運転を可能にすると共に、エンジン停止時
にはスロットル弁を全閉にして振動を伴うことなく確実
な停止が可能となる。
【0046】この発明の請求項8に係るエンジンの吸気
制御弁装置によれば、モータはスロットル軸と直結され
たステッパモータであるので、ディテントトルクを小さ
くすることができるとともに、リターンスプリングのト
ルクを小さくすることができ、またスロットル弁の開閉
応答性が向上するとともに、部品点数を削減することが
できる。
【0047】この発明の請求項9に係るエンジンの吸気
制御弁装置によれば、この吸気制御弁装置をディーゼル
エンジンに適用しているので、小型軽量で車両搭載性や
耐振性の向上が図れる上、安価で制御応答性が向上した
ディーゼルエンジンを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による実施の形態1のディーゼルエン
ジンの吸気制御弁装置の要部断面図である。
【図2】 図1のA−A線に沿った断面図である。
【図3】 図1のB−B線に沿った断面図である。
【図4】 本発明による実施の形態1のスロットル弁に
作用する流体トルクの説明図である。
【図5】 本発明による実施の形態2のスロットル弁に
作用する流体トルクの説明図である。
【図6】 本発明による実施の形態3のスロットル弁に
作用する流体トルクの説明図である。
【図7】 本発明による実施の形態4のディーゼルエン
ジンの吸気制御弁装置の要部断面図である。
【図8】 本発明による実施の形態5のスロットル弁の
正面図である。
【図9】 本発明による実施の形態5の他のスロットル
弁の正面図である。
【図10】 本発明による実施の形態5の更に他のスロ
ットル弁の正面図である。
【図11】 本発明による実施の形態6のスロットル弁
の正面図である。
【図12】 本発明による実施の形態6の他のスロット
ル弁の正面図である。
【図13】 本発明による実施の形態6の更に他のスロ
ットル弁の正面図である。
【図14】 本発明による実施の形態7のスロットル弁
の正面図である。
【図15】 図14のEーE線に沿った断面図である。
【図16】 従来のディーゼルエンジンの吸気制御弁装
置の要部断面図である。
【図17】 図16のスロットル弁に作用する流体トル
クの説明図である。
【図18】 スロットル弁が逆回動の従来のディーゼル
エンジンの吸気制御弁装置の要部断面図である。
【図19】 図18のスロットル弁に作用する流体トル
クの説明図である。
【図20】 吸気通路の形状が異なる従来のディーゼル
エンジンの吸気制御弁装置の要部断面図である。
【符号の説明】
1 ハウジング、2 吸気通路、3 スロットル軸、
4,44 スロットル弁、8 リターンスプリング、9
ステッパモータ、14 突起(位置決め部)、イ 第
1の流体受け部、ロ 第2の流体受け部、ハ 中心線。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02D 41/20 360 F02D 41/20 360 (72)発明者 杉山 武史 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 3G065 AA01 CA00 DA05 DA06 GA41 HA09 HA21 HA22 KA02 KA12 3G301 HA02 JA00 LA01 LC04 PA11Z

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸気流体が流れる吸気通路を有するハウ
    ジングと、 このハウジングに軸受を介して回動可能に支持されたス
    ロットル軸と、 このスロットル軸に固定され回動することにより前記吸
    気通路を開閉するスロットル弁と、 このスロットル弁を開弁又は閉弁方向に付勢するリター
    ンスプリングと、 前記スロットル軸を回動させて前記スロットル弁を開閉
    するモーターとを備え、 前記スロットル弁は、前記スロットル軸を境界線にして
    前記吸気流体が衝突する第1の流体受け部及び第2の流
    体受け部とから構成されているとともに、前記第1の流
    体受け部及び前記第2の流体受け部の前記吸気流体の衝
    突面積を異ならしめることで、第1の流体受け部及び第
    2の流体受け部にそれぞれ作用する流体トルクが調節さ
    れるようになっているエンジンの吸気制御弁装置。
  2. 【請求項2】 スロットル弁は、その径方向に延びた中
    心線から外れた位置でスロットル軸に固定されている請
    求項1に記載のエンジンの吸気制御弁装置。
  3. 【請求項3】 スロットル弁は、その径方向に延びた中
    心線に固定されているとともに、第1の流体受け部及び
    第2の流体受け部の面積が異なる請求項1に記載のエン
    ジンの吸気制御弁装置。
  4. 【請求項4】 スロットル弁にスロットル軸に対する位
    置決め部を設けた請求項1ないし請求項3の何れかに記
    載のエンジンの吸気制御弁装置。
  5. 【請求項5】 継続的運転が可能なスロットル弁の最小
    開度以下では吸気流体によるスロットル弁に作用する流
    体トルクが開弁方向に作用するようになっている請求項
    1ないし請求項4の何れかに記載のエンジンの吸気制御
    弁装置。
  6. 【請求項6】 継続的運転が可能なスロットル弁の最小
    開度(θ2)以下では吸気流体によるスロットル弁に作用
    する流体トルクが開弁方向に作用し、且つその最小開度
    (θ2)での開弁方向流体トルクをTa(θ2)、モータが
    非通電時のディテントトルクの最大値をTd(max)、軸
    受周りのフリクションによるスロットル軸の回動を阻止
    する阻止トルクの最大値をTf(max)とした時、Ta(θ
    2)>(Td(max)+Tf(max))の関係が成立するよう
    になっている請求項1ないし請求項4の何れかに記載の
    エンジンの吸気制御弁装置。
  7. 【請求項7】 継続的運転が可能なスロットル弁の最小
    開度(θ2)以下では吸気流体によるスロットル弁に作用
    する流体トルクが開弁方向に作用し、且つその最小開度
    (θ2)での開弁方向流体トルクをTa(θ2)、モータが
    非通電時のディテントトルクの最大値をTd(max)、軸
    受周りのフリクションによるスロットル軸の回動を阻止
    する阻止トルクの最大値をTf(max)、前記モータのト
    ルクの最小値をTm(min)、前記最小開度(θ2)でのリ
    ターンスプリングの開弁トルクをTs(θ2)とした時、
    Ta(θ2)>Td(max)+Tf(max)、Tm(min)>Ta
    (θ2)+Ts(θ2)+Tf(max)の関係が成立するよう
    になっている請求項1ないし請求項4の何れかに記載の
    エンジンの吸気制御弁装置。
  8. 【請求項8】 モータはスロットル軸と直結されたステ
    ッパモータである請求項1ないし請求項7の何れかに記
    載のエンジンの吸気制御弁装置。
  9. 【請求項9】 エンジンはディーゼルエンジンである請
    求項1ないし請求項8の何れかに記載のエンジンの吸気
    制御弁装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007192147A (ja) * 2006-01-20 2007-08-02 Aisin Seiki Co Ltd 吸気制御装置
JP2010084749A (ja) * 2008-10-03 2010-04-15 Denso Corp 排気ガス還流装置
CN116066616A (zh) * 2022-10-11 2023-05-05 中国核动力研究设计院 手动阀门动作试验执行机构、及其安装方法、控制方法

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