JP2000304329A - 空気調和機 - Google Patents

空気調和機

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JP2000304329A
JP2000304329A JP11111245A JP11124599A JP2000304329A JP 2000304329 A JP2000304329 A JP 2000304329A JP 11111245 A JP11111245 A JP 11111245A JP 11124599 A JP11124599 A JP 11124599A JP 2000304329 A JP2000304329 A JP 2000304329A
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Yoshinari Yamagami
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外乱による悪影響を抑制することができる空
気調和機を得る。 【解決手段】 冷房運転が開始されると冷房運転におけ
る初期設定を行ない、所定時間の経過待ちを行なった後
に外気温度G、室内温度Sを取り込んで記憶し、その
後、外気温度変化ΔG、室内温度Sと設定温度との偏差
e、該偏差eの変化(偏差変化)Δeを算出する(ステ
ップ200〜206)。更に、予め用意したテーブルか
らフィードフォワード制御で用いる差分ΔHzffを上記
外気温度G及び外気温度変化ΔGに基づいて取得すると
共に、フィードバック制御で用いる差分ΔHzfbを上記
偏差e及び偏差変化Δeに基づいて取得し、差分ΔHzf
f、ΔHzfbに基づいて、コンプレッサを駆動するモータ
への入力電力の目標周波数を算出して設定する(ステッ
プ208〜212)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気調和機に係
り、より詳しくは、外気温度の外乱による影響を抑制す
ることができる空気調和機に関する。
【0002】
【従来の技術】室内の空気調和を図る空気調和機(以下
「エアコン」という)は、コンプレッサの回転駆動によ
って冷媒を圧縮、凝縮を繰り返しながら循環させて室内
の冷暖房を図っている。
【0003】このような従来のエアコンでは一般に、室
内温度と設定温度(目標温度)との偏差に基づくPI制
御やファジィ制御等のフィードバック制御によりコンプ
レッサの回転駆動を制御することによって室内の温度を
制御していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のエアコンでは、エアコンを設置した建物の外部の気
温(以下、「外気温度」という)等の外乱による影響を
充分には補償できない、という問題点があった。この結
果、室内では暑さや肌寒さを感じてしまう場合があっ
た。
【0005】本発明は上記問題点を解消するために成さ
れたものであり、外乱による悪影響を抑制することがで
きる空気調和機を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、外気温度を検出する外気温
度検出手段と、前記外気温度検出手段により検出された
外気温度及び該外気温度の変化率の少なくとも一方に基
づくフィードフォワード制御によって室内温度を制御す
る制御手段と、を備えている。
【0007】請求項1に記載の発明によれば、外気温度
検出手段によって外気温度が検出され、制御手段によっ
て、上記検出された外気温度及び該外気温度の変化率の
少なくとも一方に基づくフィードフォワード制御によっ
て室内温度が制御される。なお、上記外気温度の変化率
は、外気温度の単位時間当りの変化量である。
【0008】このように請求項1に記載の発明によれ
ば、外気温度及び該外気温度の変化率の少なくとも一方
に基づくフィードフォワード制御によって室内温度を制
御しているので、外気温度が急激に変化する場合であっ
ても該外気温度の外乱による悪影響を抑制することがで
きる。
【0009】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の発明において、室内温度を検出する室内温度検出手
段を更に備え、前記制御手段が前記フィードフォワード
制御に加えて前記室内温度検出手段により検出された室
内温度と設定温度との偏差及び該偏差の変化率の少なく
とも一方に基づくフィードバック制御を行なうことによ
って室内温度を制御することを特徴とするものである。
【0010】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
記載の発明における制御手段によって、上記フィードフ
ォワード制御に加えて、室内温度検出手段により検出さ
れた室内温度と設定温度との偏差及び該偏差の変化率の
少なくとも一方に基づくフィードバック制御が行なわれ
て室内温度が制御される。なお、上記偏差の変化率は、
上記偏差の単位時間当りの変化量である。
【0011】このように請求項2に記載の発明によれ
ば、請求項1記載の発明と同様の効果を奏することがで
きると共に、制御手段によってフィードフォワード制御
に加えて室内温度と設定温度との偏差及び該偏差の変化
率の少なくとも一方に基づくフィードバック制御を行な
うことによって室内温度を制御しているので、室内温度
の変化に応じた、より効果的な空調を行なうことができ
る。
【0012】なお、請求項3記載の発明のように、請求
項1又は請求項2記載の発明において、前記制御手段
は、前記フィードフォワード制御における冷房運転時に
は前記外気温度が高いほど冷房能力が高くなり、前記外
気温度の変化率が上昇する方向となっている場合に冷房
能力が高くなり、前記外気温度の変化率が下降する方向
となっている場合に冷房能力が低くなるように制御する
と共に、暖房運転時には前記外気温度が高いほど暖房能
力が低くなり、前記外気温度の変化率が上昇する方向と
なっている場合に暖房能力が低くなり、前記外気温度の
変化率が下降する方向となっている場合に暖房能力が高
くなるように制御することが好ましい。
【0013】また、請求項4記載の発明のように、請求
項1乃至請求項3の何れか1項記載の発明において、前
記制御手段は、設置建物の断熱度、熱損失度、及び気密
度の各度合いを示す値の少なくとも1つを考慮して前記
フィードフォワード制御を行なうことが好ましい。
【0014】これによって、本発明の空気調和機を設置
した建物の特性により適合した室内温度の制御が可能と
なる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について詳細に説明する。
【0016】図1には本発明を適用した空気調和機(以
下「エアコン10」という)の実施の形態が示されてい
る。このエアコン10は、室内ユニット12と室外ユニ
ット14とによって構成されており、遠隔操作手段とし
て設けられているワイヤレスリモコンスイッチ(以下
「リモコン120」という)の操作によって運転/停止
される。また、エアコン10は、リモコン120で運転
モード、設定温度等の運転条件が設定されて操作信号が
送出されると、この操作信号を室内ユニット12で受信
して操作信号に基づいた運転が行われる。
【0017】図2には、エアコン10の室内ユニット1
2と室外ユニット14との間に構成されている冷凍サイ
クルの概略が示されている。室内ユニット12と室外ユ
ニット14の間には、冷媒を循環させる太管の冷媒配管
16Aと、細管の冷媒配管16Bが対で設けられてお
り、それぞれの一端が室内ユニット12に設けられてい
る熱交換器18に接続されている。
【0018】冷媒配管16Aの他端は、室外ユニット1
4のバルブ20Aに接続されている。このバルブ20A
は、マフラー22Aを介して四方弁24に接続されてい
る。この四方弁24には、それぞれがコンプレッサ26
に接続されているアキュムレータ28とマフラー22B
が接続されている。さらに、室外ユニット14には、熱
交換器30が設けられている。この熱交換器30は、一
方が四方弁24に接続され、他方がキャピラリチューブ
32、ストレーナ34、電動膨張弁36、モジュレータ
38を介してバルブ20Bに接続されている。このバル
ブ20Bには、冷媒配管16Bの他端が接続されてお
り、これによって、室内ユニット12と室外ユニット1
4の間に冷凍サイクルを形成する冷媒の密閉された循環
路が構成されている。
【0019】エアコン10は、コンプレッサ26の運転
によってこの冷凍サイクル中を冷媒が循環されることに
より冷房または暖房運転が可能となっている。
【0020】すなわち、冷房モードでは、コンプレッサ
26によって圧縮された冷媒が熱交換器30へ供給され
ることにより液化され、この液化された冷媒が室内ユニ
ット12の熱交換器18で気化することにより、熱交換
器18を通過する空気を冷却する。また、暖房モードで
は、逆に、コンプレッサ26によって圧縮された冷媒
が、室内ユニット12の熱交換器18で凝縮されること
により放熱し、この冷媒が放熱した熱で熱交換器18を
通過する空気を加熱する。
【0021】図2では、矢印によって冷房モード(冷房
運転)と暖房モード(暖房運転)におけるそれぞれの冷
媒の流れを示しており、四方弁24の切り換えによっ
て、運転モードが冷房モード(ドライモード)と暖房モ
ードとが切り換えられ、電動膨張弁36の弁開度を制御
することにより、冷媒の蒸発温度が調整される。
【0022】図3には、室内ユニット12の概略断面が
示されている。この室内ユニット12には、図示しない
室内の壁面に取り付けられる取付ベース40の上下(図
3の紙面上下)に係止されるケーシング42によって内
部が覆われている。このケーシング42内には、中央部
にクロスフローファン44が配置されている。熱交換器
18は、クロスフローファン44の前面側から上面側に
渡って配置されており、熱交換器18とケーシング42
の前面側から上面側に形成されている吸込み口46との
間には、フィルタ48が配置されている。また、ケーシ
ング42の下部には、吹出し口50が形成されている。
【0023】これにより、室内ユニット12では、クロ
スフローファン44の回転によって、吸込み口46から
室内の空気が吸込まれフィルタ48及び熱交換器18を
通過した後、吹出し口50から室内へ向けて吹き出され
る。また、室内ユニット12では、冷凍サイクルの運転
によって熱交換器18が冷却または加熱されており、室
内から吸込んだ空気は、熱交換器18を通過するとき
に、熱交換器18によって冷却または加熱され、この空
気が室内へ吹き出されることにより室内の空気調和が図
られる。
【0024】吹出し口50内には、左右フラップ52及
び上下フラップ54が設けられており、左右フラップ5
2及び上下フラップ54によって、吹き出される空調風
の向きが変えられるようになっている。
【0025】図4に示されるように、室内ユニット12
には、電源基板56、コントロール基板58及びパワー
リレー基板60が設けられている。エアコン10を運転
するための電力が供給される電源基板56には、モータ
電源62、制御回路電源64、シリアル電源66及び駆
動回路68が設けられている。また、コントロール基板
58には、シリアル回路70、駆動回路72及びマイコ
ン74が設けられている。
【0026】電源基板56の駆動回路68には、クロス
フローファン44を駆動するファンモータ76(例えば
DCブラシレスモータ)が接続されており、コントロー
ル基板58に設けられているマイコン74からの制御信
号に応じてモータ電源62から駆動電力が供給される。
このとき、マイコン74は、駆動回路68からの出力電
圧を12V〜36Vの範囲で256ステップで変化させ
るように制御してファンモータ76の速度制御を行う。
【0027】コントロール基板58の駆動回路72に
は、パワーリレー基板60及び上下フラップ54を操作
する上下フラップモータ78が接続されている。パワー
リレー基板60には、パワーリレー80と温度ヒューズ
等が設けられており、マイコン74からの信号によっ
て、パワーリレー80を操作し、室外ユニット14へ電
力を供給するための接点80Aを開閉する。エアコン1
0は、接点80Aが閉じられることにより、室外ユニッ
ト14へ電力が供給されて運転される。
【0028】また、上下フラップモータ78は、マイコ
ン74の制御信号に応じて制御されて、上下フラップ5
4を操作する。上下フラップ54が、上下方向へスイン
グされることにより、室内ユニット12の吹出し口50
から吹き出される空気の吹出し方向が上下方向へ変えら
れる。
【0029】このように、エアコン10の室内ユニット
12では、クロスフローファン44の回転と、上下フラ
ップ54の操作が制御されることにより、所望の風量及
び風向または室内を快適にするために制御された風量及
び風向で空調された空気を室内へ吹出すことができるよ
うになっている。
【0030】シリアル回路70は、マイコン74及び電
源基板56のシリアル電源66に接続され、さらに室外
ユニット14へ接続されている。マイコン74は、この
シリアル回路70を介して室外ユニット14との間でシ
リアル通信を行い、室外ユニット14の作動を制御する
ようになっている。
【0031】また、室内ユニット12には、後述するリ
モコン120からの操作信号を受信する受信回路及び運
転表示用の表示LED等を備えた表示基板82が設けら
れており、この表示基板82がマイコン74に接続され
ている。図1に示されるように、表示基板82は表示部
82Aがケーシング42の表面に露出されており、リモ
コン120からの操作信号がこの表示部82Aで受信さ
れて入力される。
【0032】図4に示されるように、マイコン74に
は、ROM75、室内温度を検出する室温センサ84及
び熱交換器18のコイル温度を検出する熱交温度センサ
86が接続され、さらに、コントロール基板58に設け
られているサービスLED及び運転切換スイッチ88が
接続されている。なお、後述するリモコン120にも温
度センサが設けられており、室内温度は通常は、リモコ
ン120によって計測されて所定のタイミングで送出さ
れてくるようになっている。
【0033】ROM75には、後述する冷房運転及び暖
房運転の各運転時の制御に必要なフィードフォワードテ
ーブル、フィードバックテーブル等の各種データが記憶
されている。なお、ROM75は外付けのROMである
ため、前記各種データは容易に変更することができる。
【0034】運転切換スイッチ88は、通常運転とメン
テナンス時等に行う試験運転との切換用であると共に、
電源スイッチ88Aの接点を開放してエアコン10への
運転電力の供給を遮断できるようになっている。通常、
この運転切換スイッチ88は、通常運転に設定されてい
る。なお、サービスLEDは、メンテナンス時に点灯操
作することにより、サービスマンに自己診断結果を知ら
せるようになっている。
【0035】この室内ユニット12は、端子板90のタ
ーミナル90A、90B、90Cを介して室外ユニット
14に接続されている。
【0036】一方、図5に示されるように、室外ユニッ
ト14には、端子板92が設けられ、この端子板92の
ターミナル92A、92B、92Cがそれぞれ、室内ユ
ニット12の端子板90のターミナル90A、90B、
90Cに接続されている。これにより、室外ユニット1
4には、室内ユニット12から運転電力が供給されると
共に、室内ユニット12との間でシリアル通信が可能と
なっている。
【0037】この室外ユニット14には、整流基板9
4、コントロール基板96が設けられている。コントロ
ール基板96には、マイコン98と共に、ノイズフィル
タ100A、100B、100C、シリアル回路102
及びスイッチング電源104等が設けられている。
【0038】整流基板94は、ノイズフィルタ100A
を介して供給される電力を整流し、ノイズフィルタ10
0B、100Cを介して平滑化してスイッチング電源1
04へ出力する。スイッチング電源104は、マイコン
98と共にインバータ回路106に接続されている。こ
れにより、マイコン98から出力される制御信号に応じ
た周波数の電力をインバータ回路106からコンプレッ
サモータ108へ出力して、コンプレッサ26を回転駆
動させるようになっている。
【0039】なお、マイコン98は、インバータ回路1
06から出力される電力の周波数が、オフまたは所定値
(例えば14Hz)以上(上限は運転電流の上限による)
の範囲となるように制御しており、これによって、コン
プレッサモータ108、すなわちコンプレッサ26の回
転数が変えられ、コンプレッサ26の能力(エアコン1
0の冷暖房能力)が制御される。
【0040】このコントロール基板96には、四方弁2
4及び熱交換器30を冷却するための図示しないファン
を駆動するファンモータ110、ファンモータコンデン
サ110Aが接続されている。また、室外ユニット14
には、外気温度を検出する外気温度センサ112、熱交
換器30の冷媒コイルの温度を検出するコイル温度セン
サ114及びコンプレッサ26の温度を検出するコンプ
レッサ温度センサ116が設けられており、これらがマ
イコン98に接続されている。
【0041】マイコン98は、運転モードに応じて四方
弁24を切り換えるとと共に、室内ユニット12からの
制御信号、外気温度センサ112、コイル温度センサ1
14及びコンプレッサ温度センサ116の検出結果の少
なくとも1つに基づいて、ファンモータ110のオン/
オフ及びコンプレッサモータ108の運転周波数(コン
プレッサ26の能力)等を制御するようになっている。
【0042】図1に示されるように、エアコン10はリ
モコンスイッチ120の操作によって運転される。図6
には、エアコン10を操作するリモコンスイッチ120
の一例を示している。リモコンスイッチ120には、表
示部122が設けられている。この表示部122には、
運転モード、設定温度、室内温度、時刻に加え、風向、
風量等のエアコン10を運転するときの運転条件ないし
運転状態が表示される。
【0043】また、リモコンスイッチ120には、運転
/停止ボタン124、温度設定ボタン126A、126
Bと共に、1Hタイマーボタン128及びおやすみボタ
ン130が設けられている。エアコン10は、運転/停
止ボタン124の操作によって運転/停止される。ま
た、温度設定ボタン126A、126Bの操作によって
設定温度(空調するときの目標温度)が変えられる。
【0044】なお、リモコンスイッチ120には、スラ
イドカバー134が設けられており、このスライドカバ
ー134内に運転切換ボタン、風量及び風向の切換ボタ
ン、タイマ運転設定用のボタン等の種々の操作ボタンを
有する操作パネルが設けられており、これにより、エア
コン10の運転モードの自動、暖房、ドライ、冷房、空
気清浄等の間での切換え操作、吹出し口50から吹出す
空調風の風量及び風向の切換操作、タイマ運転の設定等
が可能となっている。
【0045】エアコン10は、リモコンスイッチ120
のスイッチ操作に応じた操作信号が入力されると、操作
信号に応じて運転モード、空調能力等の運転条件を設定
して、設定した運転条件に基づいて空調運転を行なう一
般的構成となっている。
【0046】ところで、エアコン10では、冷房運転及
び暖房運転の制御を行なう際には、室内温度及び設定温
度に基づくフィードバック制御に加えて、外気温度に基
づくフィードフォワード制御を次の(1)式に基づいて
行なっている。
【0047】 Hz-ref=Hz+FFG×ΔHzff+FBG×ΔHzfb (1) ここで、Hz-refはコンプレッサ26を回転駆動させる
コンプレッサモータ108に出力する電力の目標周波数
を、Hzは該電力の現在の周波数(以下、現在周波数と
いう)を、ΔHzffはフィードフォワード制御における
フィードフォワード項を上記電力の現在周波数Hzに対
する差分値として表したもの(以下、FF周波数差分と
いう)を、FFGはフィードフォワードゲインを、ΔH
zfbはフィードバック制御におけるフィードバック項を
上記電力の現在周波数Hzに対する差分値として表した
もの(以下、FB周波数差分という)を、FBGはフィ
ードバックゲインを、各々示す。
【0048】上記FF周波数差分ΔHzffは外気温度
(絶対値)G及び該外気温度Gの所定時間(本実施形態
では30秒)毎の変化量(以下、外気温度変化という)
ΔGに基づくテーブルとして、冷房運転及び暖房運転の
各運転毎に室内ユニット12のコントロール基板58に
設けられたROM75の所定領域に予め記憶されてい
る。
【0049】図7(A)にはROM75に記憶されてい
る冷房運転用のFF周波数差分ΔHzffのテーブル(以
下、冷房用FFテーブルという)150が、図7(B)
には暖房運転用のFF周波数差分ΔHzffのテーブル
(以下、暖房用FFテーブルという)160が、各々示
されている。各図における−A’、−A、0、+A、及
び+A’は−A’<−A<0<+A<+A’の関係とさ
れており、外気温度G及び外気温度変化ΔGに応じて一
意に決定される−A’、−A、0、+A、及び+A’の
何れかの値が上記(1)式におけるFF周波数差分ΔH
zffに代入される。
【0050】図7(A)に示すように、フィードフォー
ワード制御における冷房運転の制御では、外気温度Gが
高いほどFF周波数差分ΔHzffが大きくなり、外気温
度変化ΔGが気温上昇側(+側)に大きいほどFF周波
数差分ΔHzffが大きくなると共に外気温度変化ΔGが
気温下降側(−側)に大きいほどFF周波数差分ΔHzf
fが小さくなる特性とされている。また、図7(B)に
示すように、フィードフォーワード制御における暖房運
転の制御では、上記の冷房運転の制御とは全く逆の特
性、すなわち外気温度Gが高いほどFF周波数差分ΔH
zffが小さくなり、外気温度変化ΔGが気温上昇側(+
側)に大きいほどFF周波数差分ΔHzffが小さくなる
と共に外気温度変化ΔGが気温下降側(−側)に大きい
ほどFF周波数差分ΔHzffが大きくなる特性とされて
いる。
【0051】すなわち、冷房運転時には外気温度Gが高
いほど冷房能力を高くする必要があるので、コンプレッ
サモータ108に入力する電力の周波数を高くしてい
る。また、冷房運転時には外気温度変化ΔGが気温上昇
側に大きいほど冷房能力を高くする必要があるので、コ
ンプレッサモータ108に入力する電力の周波数を高く
し、外気温度変化ΔGが気温下降側に大きいほど冷房能
力を低くする必要があるので、コンプレッサモータ10
8に入力する電力の周波数を低くしている。また、暖房
運転時には外気温度Gが高いほど暖房能力を低くする必
要があるので、コンプレッサモータ108に入力する電
力の周波数を低くしている。また、暖房運転時には外気
温度変化ΔGが気温上昇側に大きいほど暖房能力を低く
する必要があるので、コンプレッサモータ108に入力
する電力の周波数を低くし、外気温度変化ΔGが気温下
降側に大きいほど暖房能力を高くする必要があるので、
コンプレッサモータ108に入力する電力の周波数を高
くしている。
【0052】一方、上記FB周波数差分ΔHzfbは室内
温度からリモコン120による設定温度を減じた値(以
下、偏差という)e及び該偏差eの所定時間(本実施形
態では30秒)毎の変化量(以下、偏差変化という)Δ
eに基づくテーブルとして、冷房運転及び暖房運転の各
運転毎に室内ユニット12のコントロール基板58に設
けられたROM75の所定領域に予め記憶されている。
【0053】図8(A)にはROM75に記憶されてい
る冷房運転用のFB周波数差分ΔHzfbのテーブル(以
下、冷房用FBテーブルという)152が、図8(B)
には暖房運転用のFB周波数差分ΔHzfbのテーブル
(以下、暖房用FBテーブルという)162が、各々示
されている。各図における−B’、−B、0、+B、及
び+B’は−B’<−B<0<+B<+B’の関係とさ
れており、偏差e及び偏差変化Δeに応じて一意に決定
される−B’、−B、0、+B、及び+B’の何れかの
値が上記(1)式におけるFB周波数差分ΔHzfbに代
入される。
【0054】図8(A)に示すように、フィードバック
制御における冷房運転の制御では、偏差eが大きいほど
FB周波数差分ΔHzfbが大きくなり、偏差変化Δeが
気温上昇側(+側)に大きいほどFB周波数差分ΔHzf
bが大きくなると共に偏差変化Δeが気温下降側(−
側)に大きいほどFB周波数差分ΔHzfbが小さくなる
特性とされている。また、図8(B)に示すように、フ
ィードバック制御における暖房運転の制御では、上記の
冷房運転の制御とは全く逆の特性、すなわち偏差eが大
きいほどFB周波数差分ΔHzfbが小さくなり、偏差変
化Δeが気温上昇側(+側)に大きいほどFB周波数差
分ΔHzfbが小さくなると共に偏差変化Δeが気温下降
側(−側)に大きいほどFB周波数差分ΔHzfbが大き
くなる特性とされている。
【0055】すなわち、冷房運転時には偏差eが大きい
ほど冷房能力を高くする必要があるので、コンプレッサ
モータ108に入力する電力の周波数を高くしている。
また、冷房運転時には偏差変化Δeが気温上昇側に大き
いほど冷房能力を高くする必要があるので、コンプレッ
サモータ108に入力する電力の周波数を高くし、偏差
変化Δeが気温下降側に大きいほど冷房能力を低くする
必要があるので、コンプレッサモータ108に入力する
電力の周波数を低くしている。また、暖房運転時には偏
差eが大きいほど暖房能力を低くする必要があるので、
コンプレッサモータ108に入力する電力の周波数を低
くしている。また、暖房運転時には偏差変化Δeが気温
上昇側に大きいほど暖房能力を低くする必要があるの
で、コンプレッサモータ108に入力する電力の周波数
を低くし、偏差変化Δeが気温下降側に大きいほど暖房
能力を高くする必要があるので、コンプレッサモータ1
08に入力する電力の周波数を高くしている。
【0056】マイコン74が本発明の制御手段に、室温
センサ84が本発明の室内温度検出手段に、外気温度セ
ンサ112が本発明の外気温度検出手段に、各々相当す
る。
【0057】次に、図9及び図10を参照して本実施の
形態の作用について説明する。なお、図9はリモコン1
20により運転モードとして冷房運転が設定された場合
に室内ユニット12のマイコン74によって実行される
制御プログラムのフローチャートであり、図10はリモ
コン120により運転モードとして暖房運転が設定され
た場合にマイコン74によって実行される制御プログラ
ムのフローチャートである。また、ここでは、上記
(1)式におけるフィードフォワードゲインFFG及び
フィードバックゲインFBGが双方とも1である場合に
ついて説明する。まず、図9を参照して、冷房運転時の
作用について説明する。
【0058】同図のステップ200では、リモコン12
0による設定温度と室温センサ84により得られた室内
温度との差分に応じたコンプレッサモータ108への入
力電力の周波数の設定、リモコン120により設定され
た風向及び風量に応じた各部の設定等の初期設定を行な
う。なお、このとき、外気温度検出センサ112により
検出される外気温度Gと室温センサ84により検出され
る室内温度Sとを取り込んでマイコン74に内蔵された
図示しないメモりに記憶する。
【0059】次のステップ202では所定時間(本実施
形態では30秒)の経過待ちを行ない、次のステップ2
04では外気温度検出センサ112により検出される外
気温度Gと室温センサ84により検出される室内温度S
とを取り込んで上記図示しないメモりに記憶する。
【0060】次のステップ206では外気温度変化Δ
G、偏差e、偏差変化Δeを算出する。すなわち、外気
温度変化ΔGは上記ステップ204によって今回取り込
んだ外気温度Gから前回取り込んだ外気温度Gを減じる
ことによって算出する。また、偏差eは上記ステップ2
04によって今回取り込んだ室内温度Sからリモコン1
20による設定温度を減じることによって算出する。更
に、偏差変化Δeは本ステップ206によって今回算出
した偏差eから前回算出した偏差eを減じることによっ
て算出する。なお、最初に本ステップ206が実行され
る際には、上記前回取り込んだ外気温度Gとしては上記
ステップ200において記憶した外気温度を適用し、上
記前回算出した偏差eとしては上記ステップ200にお
いて記憶した室内温度Sからリモコン120による設定
温度を減じた値を適用する。
【0061】次のステップ208では上記ステップ20
4において取り込んだ外気温度Gと上記ステップ206
において算出した外気温度変化ΔG、偏差e及び偏差変
化Δeとに基づいて、ROM75に記憶されている冷房
用FFテーブル150及び冷房用FBテーブル152か
らFF周波数差分ΔHzff及びFB周波数差分ΔHzfbを
各々取得する。
【0062】次のステップ210では上記ステップ20
8において取得したFF周波数差分ΔHzff及びFB周
波数差分ΔHzfbと、現在周波数Hzとを上記(1)式に
代入することによって目標周波数Hz-refを算出し、次
のステップ212ではコンプレッサモータ108に入力
している電力の周波数が算出した目標周波数Hz-refと
なるように設定した後に上記ステップ202へ戻る。
【0063】これ以降、運転モードが冷房運転以外のモ
ードに設定されるまで上記ステップ202乃至ステップ
212の処理を繰り返して実行する。
【0064】次に、図10を参照して、暖房運転時の作
用について説明する。なお、図10における図9と同様
のステップについては図9と同一のステップ番号を付し
てその説明を省略する。
【0065】図10に示すように暖房運転時は上記冷房
運転時に比較して、FF周波数差分ΔHzff及びFB周
波数差分ΔHzfbを取得するテーブルが暖房用FFテー
ブル160及び暖房用FBテーブル162とされている
点のみが相違している。
【0066】すなわち、暖房運転時におけるコンプレッ
サモータ108への入力電力の目標周波数の増減は、上
述した冷房運転時における状態とは逆の状態とされる。
【0067】このように、本実施形態に係るエアコン1
0では、室内温度と設定温度との偏差及び該偏差の変化
に基づくフィードバック制御に加えて外気温度及び該外
気温度の変化に基づくフィードフォワード制御によって
室内温度を制御しているので、外気温度が急激に変化す
る場合であっても該外気温度の外乱による悪影響を抑制
することができる。
【0068】なお、本実施形態では、上記(1)式にお
けるフィードフォワードゲインFFG及びフィードバッ
クゲインFBGの双方を1とした場合について説明した
が、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、
フィードフォワードゲインFFGとしてエアコン10が
設置されている建物の特性を示す値を適用する形態とし
てもよい。
【0069】すなわち、エアコンが設置される建物の特
性として、断熱度の高さを示す断熱係数(熱損失係数)
や建物の気密の度合いを示す気密度があるが、これらの
値は外気温度の室内に対する影響度の高さ等を示すもの
であるので、これらの値に基づいてフィードフォワード
ゲインFFGやフィードバックゲインFBGを設定する
ことにより、よりエアコンを設置した建物の特性に適合
した室内温度の制御が可能となる。
【0070】また、本実施形態では、フィードフォワー
ド制御におけるフィードフォワード項の値及びフィード
バック制御におけるフィードバック項の値をテーブル変
換によって取得する場合について説明したが、本発明は
これに限定されるものではなく、例えば、フィードフォ
ワード項の値を外気温度G及び外気温度変化ΔGに基づ
く演算によって取得し、フィードバック項の値を偏差e
及び偏差変化Δeに基づく演算によって取得する形態と
してもよい。
【0071】また、本実施形態では、冷房用FFテーブ
ル150、暖房用FFテーブル160、冷房用FBテー
ブル152、及び暖房用FBテーブル162の各テーブ
ルを3×3の構成とした場合について説明したが、本発
明はこれに限定されるものではなく、各テーブルとも2
×2の構成としてもよいし4×4以上の構成とすること
もできる。2×2の構成とした場合は各テーブルを記憶
するための記憶容量を本実施形態に比較して小さくする
ことができ、4×4以上の構成とした場合には本実施形
態に比較して、より木目細かな室内温度制御を行なうこ
とができる。
【0072】また、本実施形態では、FF周波数差分Δ
Hzffを外気温度G及び外気温度変化ΔGの双方に基づ
いて設定した場合について説明したが、本発明はこれに
限定されるものではなく、外気温度G及び外気温度変化
ΔGの何れか一方に基づいて設定する形態としてもよ
い。
【0073】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
外気温度及び該外気温度の変化率の少なくとも一方に基
づくフィードフォワード制御によって室内温度を制御し
ているので、外気温度が急激に変化する場合であっても
該外気温度の外乱による悪影響を抑制することができ
る、という効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に適用したエアコンの概略構成図
である。
【図2】本実施の形態に適用したエアコンの冷凍サイク
ルを示す概略図である。
【図3】室内ユニットを示す概略断面図である。
【図4】室内ユニットの回路構成の概略を示すブロック
図である。
【図5】室外ユニットの回路構成の概略を示すブロック
図である。
【図6】エアコンの操作に用いるリモコンスイッチを示
す概略図である。
【図7】(A)は冷房用フィードフォワードテーブル
を、(B)は暖房用フィードフォワードテーブルを、各
々示す概略図である。
【図8】(A)は冷房用フィードバックテーブルを、
(B)は暖房用フィードバックテーブルを、各々示す概
略図である。
【図9】冷房運転時の制御の流れを示すフローチャート
である。
【図10】暖房運転時の制御の流れを示すフローチャー
トである。
【符号の説明】
10 エアコン(空気調和機) 12 室内ユニット 14 室外ユニット 18 熱交換器 26 コンプレッサ 30 熱交換器 74 マイコン(制御手段) 75 ROM 84 室温センサ(室内温度検出手段) 86 熱交温度センサ 112 外気温度センサ(外気温度検出手段) 120 リモコン 150 冷房用FFテーブル 152 冷房用FBテーブル 160 暖房用FFテーブル 162 暖房用FBテーブル

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外気温度を検出する外気温度検出手段
    と、 前記外気温度検出手段により検出された外気温度及び該
    外気温度の変化率の少なくとも一方に基づくフィードフ
    ォワード制御によって室内温度を制御する制御手段と、 を備えた空気調和機。
  2. 【請求項2】 室内温度を検出する室内温度検出手段を
    更に備え、 前記制御手段が前記フィードフォワード制御に加えて前
    記室内温度検出手段により検出された室内温度と設定温
    度との偏差及び該偏差の変化率の少なくとも一方に基づ
    くフィードバック制御を行なうことによって室内温度を
    制御することを特徴とする請求項1記載の空気調和機。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、前記フィードフォワー
    ド制御における冷房運転時には前記外気温度が高いほど
    冷房能力が高くなり、前記外気温度の変化率が上昇する
    方向となっている場合に冷房能力が高くなり、前記外気
    温度の変化率が下降する方向となっている場合に冷房能
    力が低くなるように制御すると共に、暖房運転時には前
    記外気温度が高いほど暖房能力が低くなり、前記外気温
    度の変化率が上昇する方向となっている場合に暖房能力
    が低くなり、前記外気温度の変化率が下降する方向とな
    っている場合に暖房能力が高くなるように制御すること
    を特徴とする請求項1又は請求項2記載の空気調和機。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、設置建物の断熱度、熱
    損失度、及び気密度の各度合いを示す値の少なくとも1
    つを考慮して前記フィードフォワード制御を行なうこと
    を特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項記載の
    空気調和機。
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