JP2000304545A - 角速度センサ及びそのオフセット電圧調整方法 - Google Patents

角速度センサ及びそのオフセット電圧調整方法

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JP2000304545A
JP2000304545A JP11111296A JP11129699A JP2000304545A JP 2000304545 A JP2000304545 A JP 2000304545A JP 11111296 A JP11111296 A JP 11111296A JP 11129699 A JP11129699 A JP 11129699A JP 2000304545 A JP2000304545 A JP 2000304545A
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Japan
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beams
driving
angular velocity
piezoelectric element
velocity sensor
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JP11111296A
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English (en)
Inventor
Yoshihiro Konaka
義宏 小中
Hidekazu Takada
英一 高田
Shinji Kobayashi
真司 小林
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Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】振動重りの楕円運動の短軸の長さを短縮して直
線運動に近付けてオフセット電圧を低減し、検出感度を
向上させた角速度センサおよびそのオフセット電圧調整
方法を提供する。 【解決手段】根元部を基体1に支持されている3本以上
の梁2a〜2dが中心部で交わり、この中心部には振動
重りが形成される。前記各梁には駆動用圧電素子d1〜
d4と検出用圧電素子s1〜s4とが形成される。前記
駆動用圧電素子d1〜d4を駆動する駆動信号の電圧を
可変する可変電圧制御部4、5、前記駆動信号の周波数
を調整する可変周波数制御部7、前記駆動信号の位相を
調整する可変位相制御部Φ1、Φ3のうち少なくとも一
つを備えて、前記振動重りの楕円運動によるオフセット
電圧を低減する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、手振れ防止カメ
ラ、カーナビゲーション装置などに使用される角速度セ
ンサ及びそのオフセット電圧調整方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の角速度センサとして、特
開平6−174739号公報に開示されている角速度セ
ンサがある。図14と図15に、この従来の角速度セン
サ40を示す。同図において、41は半導体基板を加工
して形成した正方形状の枠体で、この枠体41の4つの
内壁から直角に伸びる駆動梁42a、42bおよび検出
梁43a、43bが枠体41の中心部で結合している。
そして、この中心部の下部には振動重り44が形成され
る。これらの梁42a、42b、43a、43bおよび
振動重り44は、枠体41と同様の半導体基板によりフ
ォトエッチングなどの半導体微細加工技術を用いて一体
に形成される。
【0003】そして、駆動梁42a、42bの表面側に
は駆動用圧電素子42c、42dが形成され、また検出
梁43a、43bの表面側には検出用圧電素子43c、
43dが形成される。駆動用圧電素子42cには駆動信
号源45からインバータ46を介して反転した駆動信号
が加えられ、また駆動用圧電素子42dにはそのままの
駆動信号が加えられる。
【0004】つぎに、角速度センサ40の動作について
説明する。駆動用圧電素子42aと42bとに、相互に
180゜位相の異なる駆動信号を加える。すると、駆動
梁42aと42bとは、伸縮を交互に行い破線と2点鎖
線で示すようにサインカーブと逆サインカーブの振動を
交互に行う。
【0005】このように、角速度センサ40が振動して
いるときに、振動重り44を通るZ軸回りに角速度が加
わると、Y軸方向にコリオリ力に基づく振動が発生す
る。この発生した振動を検出用圧電素子43c、43d
で電圧変換して角速度を求める。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来の角速度センサ40においては、振動重り44の先端
がX軸上を往復振動して直線運動を行うように、駆動用
圧電素子42c、42dに共振周波数の駆動信号を加え
て強制振動を行わせても、図14に破線で示すようにX
軸から角変位した(x’−x’)線を長軸にして楕円運
動を行う。なお、コリオリ力は、(x’−x’)線から
90゜角変位した(y’−y’)線上に発生する。
【0007】この楕円運動は、梁幅、梁長さ、梁厚みの
加工時バラツキ、振動重りの重心の中心からのズレなど
により、角速度センサ40の振動が縮退振動モードとな
らずに、縮退が破れて直交する2つの共振周波数f1、
f2が生じることによる。これらの共振周波数f1、f
2のために、振動重り44の先端の軌跡は楕円となる。
そして、この楕円運動のために、Y軸上に配置されてい
る検出用圧電素子43c、43dに無回転時に誤差電圧
であるオフセット電圧が発生する。このオフセット電圧
を抑えるためには、楕円運動の短軸を小さくし、直線運
動に近付ける必要がある。しかしながら、従来の角速度
センサ40においては、駆動用圧電素子42c、42d
が、X軸上の梁42a、42bに配置されて、X軸方向
にしか駆動できないため、この楕円運動の短軸を最小化
して、オフセット電圧を低減することはできず、検出感
度が低下していた。
【0008】そこで、本発明は、振動重りの楕円運動の
短軸の長さを短縮して直線運動に近付けてオフセット電
圧を低減し、検出感度を向上させた角速度センサおよび
そのオフセット電圧調整方法を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の角速度
センサに係る発明は、根元側を基体に個別に支持すると
共に先端側を共通結合した少なくとも3本の梁と、共通
結合部に形成した振動重りと、複数本の梁のうち少なく
とも2本の梁に設けた駆動用圧電素子と、複数本の梁の
うち少なくとも1本の梁に設けた検出用圧電素子と、前
記駆動用圧電素子を駆動する駆動信号を調整して前記振
動重りの振動態様を制御する駆動信号調整回路と、を備
えているものである。
【0010】この発明は、駆動信号調整回路により、駆
動用圧電素子に供給する駆動信号の、例えば、電圧また
は位相を相対的に可変し、また駆動信号の周波数を可変
して、振動重りの運動が直線運動になるように設定して
いる。したがって、コリオリ力を検出する検出用圧電素
子にオフセット電圧が重畳せず、正確な角速度を検出す
ることができる。
【0011】請求項2に記載の角速度センサに係る発明
は、前記複数本の梁が4本の梁よりなり、前記駆動用圧
電素子を少なくとも2本の梁に設けた請求項1に記載の
ものである。
【0012】この発明は、4本の梁のうち少なくとも2
本の梁に駆動用圧電素子を形成して振動重りを駆動す
る。2本の梁が隣接している場合には、2本の梁には同
相の電圧が印加され、2本の梁が対向している場合に
は、2本の梁には逆相の電圧が印加される。振動重りの
運動軌跡は、隣接する2本の梁の場合には、それらの梁
の間にあり、また、対向する2本の梁の場合には、略そ
れらの梁を結ぶ軸線上にある。
【0013】請求項3に記載の角速度センサに係る発明
は、前記駆動信号調整回路が、対をなす前記駆動用圧電
素子に供給する駆動信号の位相を相対的に変える移相回
路である請求項1または請求項2に記載のものである。
【0014】この発明は、移相回路により、対をなす駆
動用圧電素子に供給する駆動信号の位相を相対的に変え
ることにより、振動重りの運動軌跡を直線運動に近付け
る。
【0015】請求項4に記載の角速度センサに係る発明
は、前記駆動信号調整回路が、前記駆動用圧電素子に供
給する駆動信号の周波数を可変する周波数可変回路であ
る請求項1または請求項2に記載のものである。
【0016】この発明は、周波数可変回路により、駆動
用圧電素子に供給する駆動信号の周波数を変えて、振動
重りの運動軌跡を直線運動に近付ける。
【0017】請求項5に記載の角速度センサに係る発明
は、前記駆動信号調整回路が、対をなす前記駆動用圧電
素子に供給する駆動信号の振幅を相対的に変える振幅調
整回路である請求項1または請求項2に記載のものであ
る。
【0018】この発明は、可変抵抗器などよりなる振幅
調整回路により、対をなす駆動用圧電素子に供給する駆
動信号の振幅を、相対的に変えることにより、振動重り
の運動軌跡を直線運動に近づける。
【0019】請求項6に記載の角速度センサのオフセッ
ト電圧調整方法に係る発明は、基端側を基体に個別に支
持されている3本以上の梁が共通結合部で交わり、この
共通結合部には振動重りが形成され、複数本の梁のうち
少なくとも2本の梁に駆動用圧電素子が形成され、複数
本の梁のうち少なくとも1本の梁に検出用圧電素子が形
成され、外力が作用していないときに、前記駆動用圧電
素子に印加する駆動信号の電圧、周波数、位相のうち少
なくとも一つを調整することにより、前記振動重りの振
動周期における楕円運動を直線運動に近づけるものであ
る。
【0020】この発明においては、角速度センサの梁、
振動重り等の製造ばらつきにより、縮退が破れて直交す
る二つの共振周波数f1、f2が生じる。この二つの共
振周波数f1、f2により、振動重りの先端は長軸と短
軸を有する楕円運動を行う。この楕円運動は、対をなす
梁の駆動用圧電素子に加えられる駆動信号の電圧を振幅
調整回路で相対的に加減して、即ち、対をなす梁のう
ち、一方の梁を振幅調整回路を介して相対的に高い電圧
で駆動して励振振幅を大きくし、他方の梁を振幅調整回
路を介して相対的に低い電圧で駆動して励振振幅を小さ
くすることにより、楕円運動の短軸を縮小して直線運動
に近づける。
【0021】また、この発明においては、駆動用圧電素
子に加えられる駆動信号の周波数を周波数可変回路で全
体的に可変して、即ち、二つの共振周波数f1、f2の
近傍の駆動周波数を周波数可変回路で可変することによ
り、楕円運動の短軸を縮小して直線運動に近づける。
【0022】更に、この発明においては、対をなす梁の
うち、一方の梁の駆動用圧電素子に加えられる駆動信号
の位相を移相回路で可変して、即ち、一対の梁のうち、
一方の梁の駆動用圧電素子に加えられる駆動信号の位相
に対し、他方の梁の駆動位相を移相回路で進め又は遅ら
せることにより、楕円運動の短軸を縮小して直線運動に
近づける。
【0023】また、この発明においては、上記駆動電
圧、周波数、位相のうち、二つ又は三つを可変して楕円
運動の短軸を縮小して直線運動に近づけることにより、
オフセット電圧を低減する。
【0024】
【発明の実施の形態】以下に、図1を参照して、本発明
の第1実施例の角速度センサに用いる角速度センサ素子
10aについて説明する。同図において、1はSOI
(Silicon On Insulator)基板を加工して形成した枠型
基体で、シリコン基板1a、酸化膜1bおよび活性層1
cの3層構造よりなる。2a〜2dは梁で前記SOI基
板を加工して形成され、枠型基体1の4つの内壁の中央
部から酸化膜1bおよび活性層1cが伸びて枠型基体1
の中央部で十字状に結合している。そして、この結合部
の下部には前記SOI基板のシリコン基板1aを加工し
て振動重り3が形成される。
【0025】十字状の梁2a〜2dの上には、下部電極
を共通にして、梁2a〜2dの根元部近傍に駆動用圧電
素子d1〜d4と、梁2a〜2dの結合部近傍に検出用
圧電素子s1〜s4とをそれぞれ形成する。これらの駆
動用圧電素子d1〜d4および検出用圧電素子s1〜s
4の上部電極と共通の下部電極とからは、それぞれの引
出端子t1、t2とグランド端子GNDとが導出され
る。なお、グランド端子GNDは一つの梁にしか示され
ていないが、他の梁にも同様なものが形成される。
【0026】つぎに、図2を参照して、本発明の第1実
施例の角速度センサ10について説明する。角速度セン
サ10は、図1に示す角速度センサ素子10aを利用す
るものであるが、図2においては角速度センサ素子10
aは概略的に示されている。
【0027】駆動用圧電素子d1とd3とには、移相回
路Φ1とΦ3の出力端子がそれぞれ接続される。また、
移相回路Φ1の入力端子と駆動用圧電素子d2とには振
幅調整回路としての3端子型可変抵抗器4が接続され
る。また、移相回路Φ3の入力端子と駆動用圧電素子d
4とには振幅調整回路としての3端子型可変抵抗器5が
接続される。また、3端子型可変抵抗器4の可変端子4
aは、インバータ6を介して周波数可変回路7の一端子
に接続される。また、3端子型可変抵抗器5の可変端子
5aは、周波数可変回路7の一端子に直接接続されてい
る。そして、周波数可変回路7の他端子はグランドに接
続される。
【0028】つぎに、図2を参照して、角速度センサ1
0のオフセット電圧調整方法について説明する。いま、
角速度センサ10に外力が作用していない時に、周波数
可変回路7より梁2a〜2dの略共振周波数の駆動信号
を印加する。その時の振動重り3の下部中心点は、例え
ば、梁2a〜2d、振動重り3などの加工ばらつきによ
り、破線で示すように、長軸8a、短軸8bの楕円運動
を行う。この楕円運動の短軸8bの方向はコリオリ力の
発生する方向であり、この短軸8b方向の振幅成分はオ
フセット電圧となる。したがって、短軸8b方向の振幅
成分を可及的に最小化して長軸8a方向の直線運動に近
付ける必要がある。
【0029】その短軸8b方向の振幅成分を最小化する
方法の一つには、3端子型可変抵抗器4、5の可変端子
4a、5aを摺動して行う。可変端子4a、5aを固定
端子a側に摺動すると、駆動用圧電素子d4、d2の駆
動電圧が、駆動用圧電素子d1、d3の駆動電圧よりも
相対的に優勢になり、また、可変端子4a、5aを固定
端子b側に摺動すると、駆動用圧電素子d1、d3の駆
動電圧が駆動用圧電素子d2、d4の駆動電圧よりも相
対的に優勢になって、この電圧調整過程において、短軸
8b方向の振幅成分が最小になる配分電圧がある。その
ときの配分電圧に設定する。
【0030】また、短軸8b方向の振幅成分を最小化す
る方法の二つには、周波数可変回路7により駆動信号の
周波数を調整する。この周波数調整過程において、短軸
8b方向の振幅が最小になる周波数がある。そのときの
周波数に設定する。
【0031】更に、短軸8b方向の振幅成分を最小化す
る方法の三つには、移相回路Φ1により駆動用圧電素子
d2の位相に対し、駆動用圧電素子d1の駆動信号の位
相を調整し、また、移相回路Φ3により駆動用圧電素子
d4の駆動信号に対し、駆動用圧電素子d3の駆動信号
の位相を調整する。この位相調整過程において、短軸8
b方向の振幅が最小になる位相がある。そのときの位相
に設定する。
【0032】上記短軸8b方向の振幅成分の最小化の調
整は、加工された個々の角速度センサによって、駆動用
圧電素子d1とd2およびd3とd4の駆動信号の電圧
を相対的に高くしたり又は低くしたり、また駆動用圧電
素子d1〜d4の駆動信号の周波数を高くしたり又は低
くしたり、更に駆動用圧電素子d1、d3の駆動信号の
位相を進めたり又は遅らせたりして行い、その調整に方
向性はない。
【0033】上記楕円運動の短軸8b方向の振幅の最小
化は、駆動信号の電圧、周波数または位相のうち、その
一つで行ってもよいし、二つ又は三つの組み合わせで行
ってもよい。
【0034】つぎに、本実施例の加速度センサ10の動
作について説明する。上記のように短軸8b方向の振幅
成分が最小化された加速度センサ10の振動重り3が駆
動用圧電素子d1、d2および駆動用圧電素子d3、d
4によりそれぞれ駆動されて長軸8a方向に振動してい
るときに、振動重り3の中心を通る紙面に垂直な軸の回
りに角速度が加わると、コリオリ力が短軸8b方向に発
生する。そして、その振動の分力に基づく電圧が検出用
圧電素子s1〜s4に発生して、検出用圧電素子s1お
よびs4の検出電圧の加算電圧と検出用圧電素子s2お
よびs3の検出電圧の加算電圧とを差動増幅して、コリ
オリ力を利用して回転角速度を求める。
【0035】つぎに、図3を参照して、本発明の第2実
施例の角速度センサ20について説明する。本実施例に
用いる角速度センサ素子20aは、図1に示す第1実施
例の角速度センサ素子10aと同様に、SOI基板を加
工して形成される。梁22a〜22cは、中央部で12
0゜の角度で交わり、根元部を基体21に支持されてい
る。中央部の下部には振動重り23が形成される。梁2
2a〜22cには、それぞれ駆動用圧電素子d5〜d7
および検出用圧電素子s5〜s7が形成される。これら
の駆動用圧電素子d5〜d7および検出用圧電素子s5
〜s7からは、図示しないが、図1に示すように、引出
端子とグランド端子とが導出される。
【0036】つぎに、電気的接続回路について説明す
る。駆動用圧電素子d6には、移相回路Φ4の出力端子
が接続される。また、移相回路Φ4の入力端子と駆動用
圧電素子d5とには3端子型可変抵抗器24が接続され
る。また、3端子型可変抵抗器24の可変端子24a
は、周波数可変回路27の一端子に接続される。また、
周波数可変回路27の一端子はインバータ26を介して
駆動用圧電素子d7に接続される。周波数可変回路27
の他端子はグランドに接続される。
【0037】つぎに、図3を参照して、角速度センサ2
0のオフセット電圧調整方法について説明する。いま、
角速度センサ20に外力が作用していない時に、周波数
可変回路27より梁22a〜22cの略共振周波数の駆
動信号を印加する。その時の振動重り23の下部中心点
は、例えば、梁22a〜22c、振動重り23などの加
工ばらつきにより、破線で示すように、長軸28a、短
軸28bの楕円運動を行う。この楕円運動の短軸28b
の方向はコリオリ力の発生する方向であり、この短軸2
8b方向の振幅成分はオフセット電圧となる。したがっ
て、短軸28b方向の振幅成分を可及的に最小化して長
軸28a方向の直線運動に近付ける必要がある。
【0038】その短軸28b方向の振幅成分を最小化す
る方法の一つには、振幅調整回路としての3端子型可変
抵抗器24の可変端子24aを摺動して行う。可変端子
24aを固定端子c側に摺動すると、駆動用圧電素子d
5の駆動電圧が駆動用圧電素子d6の駆動電圧に対し相
対的に優勢になり、また、可変端子24aを固定端子d
側に摺動すると、駆動用圧電素子d6の駆動電圧が駆動
用圧電素子d5の駆動電圧に対し相対的に優勢になっ
て、この電圧調整過程において、短軸28b方向の振幅
成分が最小になる配分電圧がある。そのときの配分電圧
に設定する。
【0039】また、短軸28b方向の振幅成分を最小化
する方法の二つには、周波数可変回路27により駆動信
号の周波数を調整する。この周波数調整過程において、
短軸28b方向の振幅が最小になる周波数がある。その
ときの周波数に設定する。
【0040】更に、短軸28b方向の振幅成分を最小化
する方法の三つには、移相回路Φ4により駆動用圧電素
子d5の駆動信号の位相に対し、駆動用圧電素子d6の
駆動信号の位相を調整する。この位相調整過程におい
て、短軸28b方向の振幅が最小になる位相がある。そ
のときの位相に設定する。
【0041】上記楕円運動の短軸8b方向の振幅の最小
化は、駆動信号の電圧、周波数または位相のうち、その
一つで行ってもよいし、二つ又は三つの組み合わせで行
ってもよい。
【0042】つぎに、本実施例の加速度センサ20の動
作について説明する。上記のように短軸28b方向の振
幅成分が最小化された加速度センサ20の振動重り23
が駆動用圧電素子d5〜d7によりそれぞれ駆動されて
長軸28a方向に振動しているときに、振動重り23の
中心を通る紙面に垂直な軸の回りに角速度が加わると、
コリオリ力が短軸28b方向に発生する。そして、その
振動の分力に基づく電圧が検出用圧電素子s5、s6に
発生して、検出用圧電素子s5とs6の検出電圧の差動
増幅を行うことにより、コリオリ力を利用して回転角速
度を求めることができる。
【0043】つぎに、本実施例に用いる加速度センサ素
子10aの製造方法について、図4〜図13を参照して
説明する。
【0044】図4において、厚みが500μmのシリコ
ン基板1a、同じく2μmの酸化膜1b、同じく5μm
の活性層1cよりなるSOI基板1を用意する。
【0045】図5において、SOI基板1を熱酸化し
て、SOI基板1の表面と裏面に酸化膜31a、31b
を形成する。
【0046】図6において、蒸着装置を用いて、金(A
u)/クロム(Cr)を酸化膜31aの上に堆積した
後、フォトエッチングにより駆動用圧電素子d1〜d4
と検出用圧電素子s1〜s4の共通の下部電極32aを
パターニングする。なお、この下部電極32aからは、
図示しないが、図1に示すグランド端子GNDが導出さ
れる。
【0047】図7において、スパッタリング装置を用い
て、下部電極32aおよびグランド端子GNDを含む露
出している酸化膜31a上に酸化亜鉛(ZnO)32を
堆積する。
【0048】図8において、酢酸、燐酸および水からな
る混合液を用いたウエットエッチングまたはRIE(反
応性イオンエッチング)により酸化亜鉛32をパターニ
ングして圧電層32bを形成する。
【0049】ついで、蒸着装置を用いて、金(Au)/
クロム(Cr)を圧電層32bを含む酸化膜31a上に
堆積した後、フォトエッチングにより駆動用圧電素子d
1〜d4の上部電極32cおよび検出用圧電素子s1〜
s4の上部電極32d並びにこれらと接続する引出端子
t1、t2をパターニングする。そして、駆動用圧電素
子d1〜d4および検出用圧電素子s1〜s4を形成す
る。
【0050】図9において、フォトリソグラフィ法を用
いて、駆動用圧電素子d1〜d4および検出用圧電素子
s1〜s4を含む酸化膜31a上にフォトレジスト33
aを塗布する。
【0051】図10において、フォトレジスト33aを
図1に示す角速度センサ素子10aの平面形状、即ち、
枠型基体1と梁2a〜2dの形状にパターニングしてレ
ジストマスク33bを形成する。
【0052】図11において、レジストマスク33bを
用いて、RIE装置により酸化膜31aと活性層1cを
エッチングする。また、SOI基板1の裏面側に、フォ
トレジストを塗布して、枠型基体1と振動重り3の形状
にレジストマスク34を形成する。その後、酸化膜1b
をRIEによりドライエッチングする。
【0053】図12において、レジストマスク34を用
いて、RIE装置により酸化膜31bとシリコン基板1
aをドライエッチングして、振動重り3と梁2a〜2d
を形成する。そして、最後にアッシャーを用いて、フォ
トレジストマスク33b、34を除去して、図1に示す
角速度センサ素子10aが完成する。
【0054】上記角速度センサ素子10aの製造におい
ては、圧電素子材料として酸化亜鉛を使用したが、チタ
ン酸ジルコン酸鉛(PZT)なども使用できる。また、
電極材料としては、Au/Crを例示したが、その他ア
ルムニュウム(Al)などの導電性金属も使用可能であ
る。
【0055】
【発明の効果】本発明の角速度センサは、駆動信号調整
回路として振幅調整回路、周波数可変回路または移相回
路を備えているので、振幅調整回路により駆動信号の電
圧を調整し、また、周波数可変回路により駆動信号の周
波数を調整し、更に、位相回路により駆動信号の位相を
調整して振動重りの楕円運動を直線運動に近付けて、オ
フセット電圧を低減し、検出感度を向上させることがで
きる。
【0056】また、本発明の角速度センサのオフセット
電圧調整方法は、駆動信号の電圧、周波数、位相のう
ち、少なくとも一つを調整することにより、振動重りの
楕円運動を直線運動に近付けて、オフセット電圧を低減
し、検出感度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例に用いる角速度センサ素
子の斜視図
【図2】 本発明の第1実施例の角速度センサの形態説
明図
【図3】 本発明の第2実施例の角速度センサの形態説
明図
【図4】 図1に示す角速度センサ素子の製造方法をX
−X線断面にて示すもので、SOI基板を用意する工程
【図5】 同じく、SOI基板の表面と裏面に酸化膜を
形成する工程図
【図6】 同じく、駆動用圧電素子と検出用圧電素子の
共通の下部電極を形成する工程図
【図7】 同じく、酸化亜鉛を堆積する工程図
【図8】 同じく、酸化亜鉛をパターニングし、上部電
極を形成して、駆動用圧電素子と検出用圧電素子を形成
する工程図
【図9】 図1に示す角速度センサ素子の製造方法をY
−Y線断面にて示すもので、フォトレジストを塗布する
工程図
【図10】 同じく、角速度センサ素子の平面形状にレ
ジストマスクを形成する工程図
【図11】 同じく、酸化膜と活性層をエッチングし、
枠型基体と振動重りの形状にレジストマスクを形成する
工程図
【図12】 同じく、シリコン基板をエッチングして振
動重り及び梁を形成する工程図
【図13】 図1に示す角速度センサ素子の製造方法を
X−X線断面にて示すもので、レジストを除去する工程
【図14】 従来の角速度センサの形態説明図
【図15】 同じく、振動の態様を示す図
【符号の説明】
1 枠型基体 1a シリコン基板 1b 酸化膜 1c 活性層 2a〜2d、22a〜22c 梁 d1〜d4 駆動用圧電素子 s1〜s4 検出用圧電素子 t1、t2 引出端子 3、23 振動重り 4、5、24 可変抵抗器 4a、5a、24a 可変端子 6、26 インバータ 7、27 可変周波数発振器 8a、28a 長軸 8b、28b 短軸 10a 角速度センサ素子 10、20 角速度センサ Φ1、Φ3、Φ4 可変位相器 21 基体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2F105 AA02 AA08 BB02 BB08 BB14 BB15 CC04 CC11 CC20 CD02 CD06 CD11

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 根元側を基体に個別に支持すると共に先
    端側を共通結合した少なくとも3本の梁と、共通結合部
    に形成した振動重りと、複数本の梁のうち少なくとも2
    本の梁に設けた駆動用圧電素子と、複数本の梁のうち少
    なくとも1本の梁に設けた検出用圧電素子と、前記駆動
    用圧電素子を駆動する駆動信号を調整して前記振動重り
    の振動態様を制御する駆動信号調整回路と、を備えてい
    る角速度センサ。
  2. 【請求項2】 前記複数本の梁が4本の梁よりなり、前
    記駆動用圧電素子を少なくとも2本の梁に設けた請求項
    1に記載の角速度センサ。
  3. 【請求項3】 前記駆動信号調整回路が、対をなす前記
    駆動用圧電素子に供給する駆動信号の位相を相対的に変
    える移相回路である請求項1または請求項2に記載の角
    速度センサ。
  4. 【請求項4】 前記駆動信号調整回路が、前記駆動用圧
    電素子に供給する駆動信号の周波数を可変する周波数可
    変回路である請求項1または請求項2に記載の角速度セ
    ンサ。
  5. 【請求項5】 前記駆動信号調整回路が、対をなす前記
    駆動用圧電素子に供給する駆動信号の振幅を相対的に変
    える振幅調整回路である請求項1または請求項2に記載
    の角速度センサ。
  6. 【請求項6】 基端側を基体に個別に支持されている3
    本以上の梁が共通結合部で交わり、この共通結合部には
    振動重りが形成され、複数本の梁のうち少なくとも2本
    の梁に駆動用圧電素子が形成され、複数本の梁のうち少
    なくとも1本の梁に検出用圧電素子が形成され、外力が
    作用していないときに、前記駆動用圧電素子に印加する
    駆動信号の電圧、周波数、位相のうち少なくとも一つを
    調整することにより、前記振動重りの振動周期における
    楕円運動を直線運動に近づける角速度センサのオフセッ
    ト電圧調整方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006017538A (ja) * 2004-06-30 2006-01-19 Kyocera Kinseki Corp 振動子及び角速度センサ
JP2006084193A (ja) * 2004-09-14 2006-03-30 Kyocera Kinseki Corp 振動子及び角速度センサ
JP2010135595A (ja) * 2008-12-05 2010-06-17 Yamaha Corp 圧電体素子及びその製造方法、並びに該圧電体素子を用いた角速度センサ

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