JP2000305121A - ブレ防止カメラ - Google Patents

ブレ防止カメラ

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JP2000305121A
JP2000305121A JP11501799A JP11501799A JP2000305121A JP 2000305121 A JP2000305121 A JP 2000305121A JP 11501799 A JP11501799 A JP 11501799A JP 11501799 A JP11501799 A JP 11501799A JP 2000305121 A JP2000305121 A JP 2000305121A
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camera
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gear
shake
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Tatsuya Suzuki
達哉 鈴木
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Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構造で手ブレを軽減するブレ防止カメ
ラを提供すること。 【解決手段】 モータ20と、このモータによって駆動さ
れるカメラ10の被駆動部(従動部(24,25))と、モータ20
の駆動力を被駆動部(従動部(24,25))に伝達するための
位置(巻戻し系33A,巻上げ系34A)と、モータ20の駆動力
を非伝達(例えば空転)状態とし、モータ20の回転をさ
せるためだけの位置(空転系31A)に位置させ切り換え
るシーケンスクラッチ36、ロック部材37とを有するブレ
防止カメラを提案する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カメラのブレ防止
技術に関する。
【0002】
【従来の技術】近年のカメラに適用されたブレ防止に関
する技術としては、例えば特開昭62−196639号
公報に示された一例があり、これはブレ防止の為、カメ
ラに円板状のジャイロ(慣性系)とこれを回転させる専
用のモータを新たに備え、この円板を回転させることで
生じる慣性力を利用してカメラ本体が手ブレし難いよう
にするものである。詳しくは、慣性系の回転に伴なう反
力を発生する物理学上の見えない軸が生成され、この軸
の廻りに生じる力(即ち回転慣性力)を手ブレ軽減に利
用している技術である。従来はこのような技術によっ
て、手ブレの生じ難いカメラを実現していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来技術によればある程度の手ブレが抑制されるが、こ
の効果を発揮するため、専用のモータ及び円板などの部
材が必須となると共に、カメラ内の構造が複雑になりカ
メラ本体の大型化と製造コスト等の上昇を招く。
【0004】また、このような手ブレ抑制の為の部材
は、その効果を上げる為には回転質量が大きくなる程良
好であり、簡易型カメラがめざす小型軽量化には相反す
るものであった。
【0005】上述の如く、従来技術においては、手ブレ
を抑制する回転慣性系を新たに追加することでカメラ本
体の手ブレ抑制を図っているが、これは余計な専用部材
を新たに内蔵することが必須条件であった。そこで本発
明の目的は、簡単な構造で手ブレを軽減するブレ防止カ
メラを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決し目的を
達成するため、本発明は次のような手段を講じている。
本発明は、例えば巻上げ/巻戻し用モータというカメラ
本体内に既に備わったモータ(駆動源)を利用し、これ
を空転させることでジャイロ効果を発揮させ、撮影の際
にカメラ本体を動かそうとするブレ力に対抗する反力に
よって、そのブレを軽減するようにしている。
【0007】即ち第1の本発明によれば、モータと、こ
のモータによって駆動されるカメラの駆動部と、このモ
ータの駆動力を被駆動部(従動部)に伝達するための位置
(巻戻し系、巻上げ系)と、モータの駆動力を非伝達(例
えば空転)状態とし、モータの回転をさせるためだけの
位置(空転系)に位置させる、即ち切り換えるクラッチ
とを有するブレ防止カメラを提案する。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に、具体的に実施形態を挙げ
て本発明の要旨について詳しく説明する。 (第1実施形態例)図1には、本発明に係わるカメラの
組立図を示している。カメラ10は一例として銀塩フィ
ルム(不図示)を用いる一眼レフ方式のカメラであり、
このカメラ本体両側には、図示しないフィルムカートリ
ッジが装填される空間をもつフィルム装填室1と、これ
と反対側にこのフィルムが巻き取られる空間をもつフィ
ルム巻上げ室2とを備えており、その他にも図示しない
がシャッタや釦などの操作部材が所定位置に外装されて
いる。
【0009】これらフィルム装填室1とフィルム巻上げ
室2との間には、シャッタに連動する反射光学系を内蔵
したミラーボックス4と、シャッタを制御するシャッタ
制御部3とが設けられ、このカメラ10全体を統括制御
する制御手段としてのCPUを含む図示しない制御部5
が設けられている。
【0010】このカメラ本体前面には、撮影光学系を有
する板部材11が取り付けられる。この板部材11は撮
影レンズ12を有する鏡枠13を突設しており、この鏡
枠13の後方の光軸上にはミラーボックス4内の反射鏡
4aが配されるような位置に四隅でカメラ本体に係合さ
れる。
【0011】また、ミラーボックス12の上方には、上
記反射鏡で反射された光をファインダ窓(不図示)へ導
くようにペンタプリズム15が設けられている。一方、
このカメラ10の底部には、巻上げ/巻戻し機構を有す
るフィルム給送ユニット30が設けられている。
【0012】このフィルム給送ユニット30には、これ
らの機構の駆動源として働くモータ20と、フィルムカ
ートリッジに係合して回転するフィルム巻戻し軸24お
よび巻上げ軸25を有している。
【0013】このフィルム給送ユニット30には給送に
係わるギヤ群や「遊星クラッチ機構」が備えられ、これ
らを適宜に用いてフィルムの巻上げ/巻戻し動作を行え
るようなカメラの駆動部として設けられた1個の小型D
Cモータ20で駆動している。そして詳しく後述する如
く、それぞれの従動機構の近傍に配置した伝達ギヤを介
して駆動力を伝達、分配するように構成されている(図
3参照)。
【0014】図2には、カメラのブレ防止に係わる機能
構成ブロックが概略的に示されている。すなわち本発明
のブレ防止カメラの構成要素は、駆動源としてのモータ
20と、このモータ20によって駆動されるカメラ10
の被駆動部(巻戻し軸24、巻上げ軸25)と、このモー
タ20の駆動力を被駆動部(巻戻し軸24、巻上げ軸2
5))に伝達するための位置(巻戻し系33A、巻上げ系
34A)と、モータ20の駆動力を非伝達、例えば空転
状態とし、モータ20の回転をさせるためだけの位置
(空転系31A)に位置させ切り換えるシーケンスクラ
ッチ36A(クラッチ部材36)、指令に基づきこのク
ラッチ部材36を所定位置でロックする部材(ロック部
材37)とを有する。
【0015】詳しくは、カメラ本体10に設けられたフ
ィルム給送ユニット30は、これを制御する制御手段で
ある処のCPU5に接続されている。この給送ユニット
30は、駆動源としてのモータ20と、元来このモータ
20のみが回転(空転)するような空転系31Aを有し
ている。また、このモータ20の回転を減速する為の減
速系32Aと、前述のフィルム巻戻し軸24を含む巻戻
し系33Aと、同じく前述のフィルム巻上げ軸24を含
む巻上げ系34Aと、が従動部として設けられいる。
【0016】また、減速系32Aからの駆動力を上記の
空転系31A、巻戻し系33Aあるいは巻上げ系34A
に分配の為に切り換えるシーケンスクラッチ系36Aが
CPU5のプログラム制御に基づいて稼動するように設
けられている。
【0017】すなわち、CPU5からのフィルムの給送
動作(巻上げ/巻戻し、送出し)指令に対応して、巻戻
し系33Aに在るフィルム巻戻し軸24に減速系32A
で減速された所定の駆動力を伝達するか、巻上げ系34
Aに在るフィルム巻上げ軸25に減速された所定の駆動
力を伝達する。また、後述するブレ防止のための指令に
従ってモータ20の駆動が自由になるように、従動部材
を何ら介さない状態の空転系31Aに切り換えること
で、モータ20のスピンドル軸および回転子(不図示)
を空転させるように設けられている。
【0018】さらに具体的に説明するため、図3に、上
述のフィルム給送ユニット30のうち本発明に係わる主
要な部分のフィルム給送に係わるギヤ群と遊星クラッチ
機構を例示すると、このギヤ群と遊星クラッチ機構は、
モータ20のスピンドル軸(軸O1)に直結された減速
系32Aに続き設けられ、空転系31Aを成す太陽ギヤ
となる処のピニオンギヤ31と、このピニオンギヤ31
に噛合し、軸O2を中心に回転する遊星ギヤ32と、被
駆動部材として軸O3を中心に選択的に回転する処の巻
戻し系33Aを成す被駆動ギヤ33と、遊星ギヤ32に
噛合し軸O4を中心に回転する処の巻上げ系34Aを成
す被駆動ギヤ34と、クラッチ機構としてのシーケンス
クラッチ系36Aを成す処の所定の切欠き部を有するク
ラッチ部材36および、その周面に形成された一切欠き
部に係止して動きを止めるロック部材37と、このロッ
ク部材37の先端部37aをクラッチ部材36に当接さ
せるための付勢力を発生するバネ38を備えている。
【0019】減速系32Aからの回転力を伝達する軸O
1には、ピニオンギヤ31が取り付けられており、この
ピニオンギヤ31は、太陽ギヤとして自転しながらこの
ギヤに噛合し軸O1の周囲を公転する遊星ギヤ32に噛
合している。クラッチ部材36は軸O1と同軸に回転可
能で、この軸O1とは分離されている別の軸を中心に回
転する。尚、このクラッチ部材36は、手裏剣状でこの
周面に3つの切欠き部(36a,36b,36c)を有す
る「キャリア」と称する厚板であり、この切欠き部36
a,36b,36cにおいてこの部材の動きをロックす
る為のロック部材37がこのクラッチ部材の一方向回転
を係止する。
【0020】また、このクラッチ部材36の周縁部近傍
には1つのボス36dが垂直に設けられ、このボスに軸
心(軸O2)を一致させた上記の遊星ギヤ32が回転自
在に装着されている。
【0021】また、クラッチ部材36の周面に在る例え
ば3つの切欠き部36a,36b,36cにおいて、ロ
ック部材37でロックされる位置は、切欠き部36aと
ロック部材37が当接する巻戻し位置(不図示)と、切
欠き部36cとロック部材37が当接する巻上げ位置
(図4参照)と、切欠き部36bとロック部材37が当
接するブレ防止位置(図5参照)がそれぞれ設定されて
いる。
【0022】後述の制御プログラムが稼動するCPU5
からの制御信号により、モータ20を一方向に回転させ
て、太陽ギヤを図3、図4及び図5に示すように時計方
向に回転させると、クラッチ部材36はロック部材37
の先端部37aの当接力に抗して時計方向に回転する。
これは、遊星ギヤ32とクラッチ部材との間には図示せ
ぬ摩擦が与えられているため、太陽ギヤ31の回転によ
って遊星ギヤ32が公転できる。つまり、この遊星ギヤ
32の公転によって遊星ギヤ32が公転軌跡中上の任意
な点に位置することが可能となる。そして、それぞれの
位置にクラッチ部材36を順次回動させてロック部材3
7で一時的に固定することにより、例えば上記の巻戻し
位置では、巻戻し軸24に駆動力が伝達されるように巻
戻し系33Aの被駆動ギヤ33に遊星ギヤ32を介して
ピニオンギヤ31が噛合して巻戻しの為の連続的な回転
を行えるようになる。
【0023】これらの遊星ギヤ32の位置では、モータ
20が上記とは逆方向に回転する。モータ20が逆回転
することによって、太陽ギヤ31は反時計方向に回転さ
せられ(図3、図4、図5参照)、クラッチ部材36も
遊星ギヤ32を介して反時計方向に回転しようとする。
しかし、ロック部材37の先端37aがクラッチ部材3
6の切欠き部36a,36b,36cに当接して、クラ
ッチ部材36は回転せずに、モータ20の駆動力のみが
遊星ギヤ32を介して被駆動ギヤ33,34に伝達され
る位置と、若しくはモータ20の駆動力が伝達されない
位置とに位置することになる。従って、モータ20の一
方向の回転で、遊星ギヤ32は被駆動ギヤ33,34と
噛み合う位置、そしてこれらギヤ33,34と噛み合わ
ない位置とに位置選択され、モータ20の逆回転でモー
タ20自身が被駆動ギヤ33,34を駆動したり、それ
らを駆動しない位置で空転することになる。また、上記
遊星ギヤ32の位置は、図示しない公知の方法でその位
置をモニタされ、制御される。
【0024】巻上げ位置では、巻上げ軸25に駆動力が
伝達されるように巻上げ系34Aの被駆動ギヤ34に遊
星ギヤ32を介してピニオンギヤ31が噛合して回転し
てフィルムを1コマ毎に巻き上げる(詳細後述)。ま
た、上記のブレ防止位置では、ピニオンギヤ31と遊星
ギヤ32が噛合して回転するが、巻戻し軸24にも巻上
げ軸25にも離間して、駆動力が伝達されない状態にな
り、負荷無くモータ20の回転子とスピンドル軸が空転
する(詳細後述)。
【0025】図4には、フィルム給送ユニット30内の
この機構が巻上げ動作時に噛合するギヤの状態を示して
いる。撮影に際し、まずフィルムを撮影可能なコマまで
巻き上げるためのモード(「巻上げモード」と称す)に
なる。詳しくは、巻上げモード時においては、図示のよ
うな巻上げ位置でロック部材37がキャリア36の一つ
の切欠け部36cで固定して、図示しない巻上げ系34
Aを構成する被駆動ギヤ34に減速系32Aを構成する
遊星ギヤ32が噛み合うように切り換わり、ピニオンギ
ヤ31の回転駆動力の伝達系が構築される。一方の図示
しない巻戻し系33Aに係わる被駆動ギヤ33との接触
は断たれる。
【0026】この噛合状態で、ピニオンギヤ31の反時
計廻りの回転力は遊星ギヤ32を介して被駆動ギヤ34
を反時計廻りの回転させて、フィルム巻上げ軸を所定量
だけ回転させることがわかる。
【0027】次に図5には、上述の如き同様な機構でブ
レ防止機能が働くときのギヤの状態を示している。前述
の巻上げモードに続き、露光動作の直前には「ブレ防止
モード」(即ち空転モード)となる。
【0028】前述のように、減速系32Aからの回転力
を伝達する軸O1におけるピニオンギヤ31は、所定の
速度に減速されて矢印方向(反時計廻り)に太陽ギヤと
して自転している。このピニオンギヤ31に噛合してい
る遊星ギヤ32を軸O1の周囲を矢印方向(反時計廻
り)に公転させるので、クラッチ部材(キャリア)36
が所定角度だけ回動して、図示する一切欠き部36bで
この動きをロック部材37がクラッチ部材36を係止す
ると、このときピニオンギヤ31には、巻戻し系33A
および巻上げ系34Aからの負荷が加わらず、遊星ギヤ
32のみが噛合した状態となり空転できるように切り換
ったことがわかる。
【0029】よって、これら巻戻し系33Aや巻上げ系
34Aに係わるギヤ(被駆動ギヤ33,34)との噛み
合いが無くなるので、モータ20に対する実質的な負荷
が最小となるので、モータ20の回転子とスピンドル軸
は以前よりも相対的に高い回転数で空転すると共に、甲
高い回転音を発するようになることがわかる。
【0030】図6には、本発明に係わるカメラのブレ防
止に関する制御手順をフローチャートで示されている。
これは、図示しないカメラシーケンスプログラムのサブ
ルーチンとして稼動する手順であり、二段押下げ構造の
レリーズスイッチの操作に対応してクラッチ機構の切換
え制御を行う為のサブルーチンである。
【0031】撮影者が被写体を撮影しようとしてレリー
ズ釦を押し下げると、ステップS10において、ファー
ストレリーズ(1Rと略記)スイッチがON状態になっ
たか否かを判定し、ON状態に至らなければ再び当該ル
ーチンの最初に戻る(S10)。
【0032】一方、1RスイッチがON状態となると、
続くステップS20において、ブレ防止モードが指定さ
れているか否かを判定し(S20)、否の場合は防振機
能を稼動させずにステップS50に進む。ブレ防止モー
ドが指定されていれば、ステップS30において、クラ
ッチ機構のクラッチ部材36を上述の如く空転位置へ切
り換え(S30)、続いてステップS40においては、
モータを回転させることで、防振機能を発揮する(S4
0)。
【0033】ステップS50においては、更に押し下げ
られセカンドレリーズ(2Rと略記)スイッチがON状
態になったか否かを判定し、ON状態に至らなければ再
び当該ステップS50を繰り返す(S50)。一方、2
RスイッチがON状態となると、ステップS60におい
て所定の露光撮影動作を行う(S60)。
【0034】その後、ステップS70において、上述の
如くクラッチ部材36を含むクラッチ機構を空転位置か
ら巻上げ位置へ再び切り換え(S70)、続いてステッ
プS80において、モータを回転させフィルムを1コマ
分巻き上げて次の撮影に備える(S80)。そして、図
示しないカメラシーケンス制御プログラムにリターンす
る。
【0035】(作用効果1)このようなクラッチ機構を
有し上述の如く配置されたギヤ群に選択的な切り換えを
行うことにより、通常では所定のフィルム給送動作を行
うが、撮影露光動作の直前(1R動作)から(2R動
作)直後にわたってこのモータ20を空転させるように
所定のギヤを切り換え例えば噛合していた高負荷のギヤ
を開放する。これにより、負荷となっていた従動系を取
り去られて勢い良く空転する回転子およびスピンドル軸
とで成る回転軸廻りにおける空転により慣性力(回転慣
性系の力)が生じ、カメラ本体を動かそうとする力、即
ち手ブレ力に対抗する反力が働き、動かし難いジャイロ
効果が生まれる。この結果、手ブレの度合いを軽減して
くれる。
【0036】この反力の大きさは回転慣性系の回転速度
の二乗に比例して大きくなり、モータ20を高回転する
ほど効果良好である。よって、望遠撮影の時ほどブレ防
止効果が必要となるので、例えば、望遠ズーム動作がさ
れたら標準撮影時よりもモータの回転数を上げて空転さ
せれば効果的である。従って、このよう配置することに
よって、ブレ防止機構を新たな専用部材で作らず、フィ
ルム給送ユニット30を兼用できることがわかる。
【0037】(作用効果2)また、モータ20が負荷無
く高回転で空転する連続音は、撮影者にブレ防止機能が
働いていることを知らせる役目も果たしてくれる。よっ
て、防振効果と同時に、その空転音でブレ防止モードが
機能しているタイミングを聴覚的に認識できるようにな
り、そのほかの余計な告知手段は不要となる。
【0038】(変形例)上述した実施形態例では、例え
ば、一眼レフ方式のカメラを例に説明したが、レンズシ
ャッタ式などのカメラやビデオカメラでも同様に適用可
能である。また、フィルム給送用のモータ以外のズーム
駆動用モータなど何らかのモータをカメラ内に備えてい
れば、そのモータを兼用して同様に実施可能である。
【0039】更に、例えば手動による巻上げ/巻戻しの
回転力をスプリングやゴム紐等に保存しておきシャッタ
操作時にこの力を再生利用してもよい。これらによって
も同様な効果が期待できる。
【0040】(その他の変形例)このほかにも、本発明
の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形実施が可能であ
る。
【0041】以上、実施形態例に基づき説明したが、本
明細書は次の発明を含む。例えば、 (1) フィルム
を巻き上げる巻上げ機構と、モータと、このモータの駆
動力を上記巻上げ機構に伝達するためのクラッチと、ブ
レ防止命令に応じて上記クラッチの上記モータと巻上げ
機構間の伝達を切り、上記モータを空転させるように制
御する制御手段と、を備えたことを特徴とするブレ防止
カメラを提供できる。
【0042】(2) 上記クラッチは、このクラッチの
回動における所定位置を規定する為に駆動されるロック
部材のロック機能によって、上記モータと上記巻上げ機
構間の伝達を選択的に切ることを特徴とする(1)に記
載のブレ防止カメラである。
【0043】(3) モータと、このモータによって駆
動されるカメラの駆動部と、遊星ギヤの公転軌跡中に位
置して上記モータの駆動力を受け、上記カメラの駆動力
を伝達する被駆動ギヤと、上記モータの回転を受けて回
転する太陽ギヤと、この太陽ギヤの回転を受けて自転お
よび公転を行う遊星ギヤと、を有し、この遊星ギヤをそ
の公転軌跡中において、上記被駆動ギヤと噛み合う位置
と、上記被駆動ギヤと噛み合わない位置とに位置させる
クラッチ手段を更に有し、上記遊星ギヤが上記被駆動ギ
ヤと噛み合わない位置に在るとき、上記モータを空転さ
せてブレ防止を図ることを特徴としたブレ防止カメラを
提供できる。
【0044】(4) 駆動源としてのモータと、このモ
ータの回転軸に直結された減速系と、この減速系に続く
クラッチ部材と、このクラッチ部材により選択的に切り
換えられる空転系、巻上げ系および巻戻し系と、から構
成されるフィルム給送ユニットであって、このフィルム
給送ユニットは制御手段に接続され、所定の制御に基づ
いて上記クラッチ部材を切り換え、巻上げ動作、巻戻し
動作またはブレ防止動作を行うことを特徴とするブレ防
止カメラを提供できる。
【0045】(5) 上記空転系は、太陽ギヤとなるピ
ニオンギヤを第1軸に有し、このピニオンギヤと噛合し
て、上記第1軸を中心に回転しながら周回する遊星ギヤ
を有することを特徴とする(4)に記載のブレ防止カメ
ラである。 (6) 上記巻戻し系は、上記第2軸を中心に回転する
上記遊星ギヤと噛合し、巻戻し軸を回転させる為の第3
軸を中心に選択的に回転する被駆動ギヤ(33)を有するこ
とを特徴とする(4)に記載のブレ防止カメラである。 (7) 上記巻上げ系は、上記遊星ギヤに噛合し、巻上
げ軸を回転させる為の第4軸を中心に回転する被駆動ギ
ヤ(34)を有することを特徴とする(4)に記載のブレ防
止カメラである。
【0046】(8) カメラにおけるフィルム巻上げ
系、フィルム巻戻し系および、負荷の無い空転系を、モ
ータから選択的に切り換える遊星クラッチ機構を有し、
この遊星クラッチ機構は、レリーズ操作期間に上記空転
系に切り換えて、上記モータを空転させることにより、
手ブレに対しての反力を生成することを特徴とするブレ
防止カメラを提供できる。
【0047】(9) 動力源としてのモータと、複数ギ
ヤ群と遊星クラッチ機構とを有するカメラであって、上
記モータの回転軸に所定の減速系を経由して回転する第
1軸に係合するピニオンギヤと、複数の切欠き部を周面
にもち手裏剣形状を成し、1つの切欠き部の近傍に、上
記ピニオンギヤに噛合しながら上記ピニオンギヤの周囲
を廻る1つの遊星ギヤを軸支する為のボスが設けられた
クラッチ部材と、このクラッチ部材の所定の切欠き部に
一時的に固定して、フィルム巻上げ動作、フィルム巻戻
し動作または、空転動作を切り換えるロック部材と、上
記ボスは、上記ピニオンギヤに噛合して公転する上記遊
星ギヤの為の軸となる第2軸であることを特徴とするブ
レ防止カメラを提供できる。
【0048】このように、本発明では、例えば巻上げ/
巻戻し用モータなどのカメラ本体内に既に備わった駆動
源を利用、即ち兼用して、クラッチ機構によりそのモー
タを空転させるように切り換えることで慣性回転系の力
(ジャイロ効果)を発揮させ、撮影の際にカメラ本体を
動かそうとするブレに対抗する反力によって、ブレの度
合いを軽減するようにしている。
【0049】
【発明の効果】よって、従来のように新たな専用部品を
追加することなく、既に在る機構を利用した簡単な構造
で手ブレを軽減することが可能なブレ防止カメラを提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に係わるカメラの組立構造を示
す斜視図。
【図2】図2は、このカメラのブレ防止のための構成を
概略的に示すブロック構成図。
【図3】図3は、本発明のカメラのフィルム給送に係わ
る主要部分のギヤと遊星クラッチ機構を示す斜視図。
【図4】図4は、このクラッチ機構の巻上げモード時の
ギヤの噛合状態を示す状態図。
【図5】図5は、この機構のブレ防止モード時のギヤの
噛合状態を示す状態図。
【図6】図6は、本発明に係わるカメラのブレ防止に関
する制御手順を示すフローチャート。
【符号の説明】
1…フィルム装填室、 2…フィルム巻上げ室、 3…アパーチャ、 4…ミラーボックス(屈折光学)、 5…制御部(CPU:制御手段)、 10…カメラ(本体)、 11…鏡枠付き板、 12…撮影レンズ、 13…鏡枠、 15…ペンタプリズム、 20…モータ(駆動源)、 24…巻戻し軸(被駆動部(従動部))、 25…巻上げ軸(被駆動部(従動部))、 30…フィルム給送ユニット(巻上げ/巻戻し機構)、 31A…空転系、 31…ピニオンギヤ(太陽ギヤ)、 32A…減速系、 32…遊星ギヤ、 33A…巻戻し系、 33…被駆動ギヤ(従動ギヤ)、 34A…巻上げ系、 34…被駆動ギヤ(従動ギヤ)、 36A…シーケンスクラッチ系、 36…クラッチ部材(キャリア)、 36a,36b,36c…切欠き部 37…ロック部材、 38…支持部材。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータと、 上記モータによって駆動されるカメラの被駆動部(従動
    部)と、 上記モータの駆動力を上記被駆動部に伝達するための位
    置と、上記モータの駆動力を非伝達とし、上記モータの
    回転をさせるためだけの位置に位置させるクラッチ手段
    と、を有することを特徴としたブレ防止カメラ。
JP11501799A 1999-04-22 1999-04-22 ブレ防止カメラ Withdrawn JP2000305121A (ja)

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