JP2000305396A - フッ素樹脂被覆弾性加圧ローラおよび加熱定着装置 - Google Patents

フッ素樹脂被覆弾性加圧ローラおよび加熱定着装置

Info

Publication number
JP2000305396A
JP2000305396A JP2000041067A JP2000041067A JP2000305396A JP 2000305396 A JP2000305396 A JP 2000305396A JP 2000041067 A JP2000041067 A JP 2000041067A JP 2000041067 A JP2000041067 A JP 2000041067A JP 2000305396 A JP2000305396 A JP 2000305396A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure roller
fluororesin
layer
elastic pressure
coated elastic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000041067A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuo Kishino
一夫 岸野
Hideo Kawamoto
英雄 川元
Osamu Saotome
修 五月女
Yuji Kitano
祐二 北野
Masaaki Takahashi
正明 高橋
Masato Yoshioka
真人 吉岡
Yasumasa Otsuka
康正 大塚
Toshihiko Ochiai
俊彦 落合
Kenji Karashima
賢司 辛島
Akira Hayakawa
亮 早川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2000041067A priority Critical patent/JP2000305396A/ja
Publication of JP2000305396A publication Critical patent/JP2000305396A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fixing For Electrophotography (AREA)
  • Rolls And Other Rotary Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 低温低湿下でかつ間欠運転条件下でも、紙粉
付着に起因するトナー汚れのない加圧ローラの提供と、
該加圧ローラの長期間使用においても、信頼性の高いフ
ィルム加熱定着装置を提供することを課題とし、更に炭
カル紙の通紙時においても加圧ローラのトナー汚れを防
止すること。 【解決手段】 芯金上に少なくともゴム弾性層/接着層
/フッ素樹脂離型層が順次積層されたフッ素樹脂被覆弾
性加圧ローラにおいて、該ローラ表面のマイクロゴム硬
度が50°以下、表面粗さが3μm以下、および水との
接触角が105°以上とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機・LBP等
の電子写真画像形成装置に用いられる加圧ローラおよび
加熱定着装置に関するものである。更に詳細には、記録
材を搬送するために、記録材を挟持するローラに関する
ものであり、特に電子写真方式や静電記録方式といった
記録方式における記録材上にトナーを永久固着するため
に用いられる加熱定着方式に使用される加圧ローラに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真方式の複写機、プリンタ
ー等の多くは定着手段として熱効率、安全性の良好な接
触加熱型の熱ローラ定着方式や、省エネルギータイプの
フィルム加熱方式を採用している。
【0003】熱ローラ定着方式の加熱定着装置は、加熱
用回転体としての加熱ローラ(定着ローラ)と、圧接さ
せた加圧用回転体としての弾性加圧ローラとを基本構成
とし、この一対のローラを回転させて該ローラ対の圧接
ニップ部(定着ニップ部)に、未定着画像(トナー画
像)を形成担持させた被加熱材としての被記録材(転写
材シート・静電記録紙・エレクトロファックス紙・印字
用紙等)を、導入して圧接ニップ部を挟持搬送通過させ
ることにより、加熱ローラからの熱と圧接ニップ部の加
圧力によって未定着画像を被記録材面に永久固着画像と
して熱圧定着させるものである。
【0004】ここで用いられる弾性加圧ローラとして
は、円柱あるいは円筒芯金上に、弾性層を形成し、その
外周面にトナー離型層としてのフッ素樹脂層を成膜した
ものが多く用いられる。転写材と加熱部材との接触面積
を確保するため、加圧ローラには十分な弾性が要求さ
れ、弾性層は比較的厚く設定されている。弾性層の材質
は耐熱性の観点からシリコーンゴムがよく使われてい
る。
【0005】また、フィルム加熱方式の定着装置は、例
えば特開昭63−313182号公報、特開平2−15
7878号公報、同4−44075〜44083、同4
−204980〜204984各号公報に開示されてお
り、発熱体に加熱用回転体である耐熱性フィルム(定着
フィルム)を加圧用回転体(弾性ローラ)で密着させて
摺動搬送させ、該耐熱性定着フィルムを挟持して加熱体
と加圧部材とで形成される圧接ニップ部に未定着画像を
担持した被記録材を導入して耐熱フィルムと一緒に搬送
させて、耐熱性フィルムを介して付与される加熱体から
の熱と圧接ニップ部の加圧力によって未定着画像を被記
録材上に永久画像として定着させる装置である。
【0006】フィルム加熱式の加熱装置は、加熱体とし
て低熱容量線状加熱体を、フィルムとして薄膜の低熱容
量のものを用いることができるので、省電力化・ウエイ
トタイム短縮化(クイックスタート性向上)が可能であ
る。
【0007】また、この種の定着方式においては、定着
フィルムの駆動方式にフィルム内周面に駆動ローラを設
け、フィルムにテンションを加えながら駆動する方式、
フィルムをフィルムガイドにルーズに嵌合させ、加圧用
回転体を駆動することにより、フィルムを加圧用回転体
に対し従動回転させる方式が知られているが、近年では
部品点数が少なくて済むことから、後者の加圧用回転体
駆動方式が採用されることが多い。
【0008】ここで用いられる弾性加圧ローラとして
は、円柱あるいは円筒芯金上に、シリコーンゴム弾性層
あるいはシリコーンスポンジ層を形成し、その外周面に
直接あるいは接着層を介してトナー離型層としてのフッ
素樹脂層を成膜したものが、多く用いられている。フッ
素樹脂層はフッ素樹脂チューブを被覆することにより形
成されたものや、フッ素樹脂系塗料を塗工・焼成する工
程を経て形成されたものが実用化されている。転写材と
加熱部材との接触面積を確保するため、加圧ローラには
十分な弾性が要求され、弾性層は比較的厚く設定されて
いる。
【0009】また、近年上記加圧ローラ駆動型のフィル
ム方式の加熱定着装置に限らず、熱ローラ定着装置、あ
るいは定着フィルム駆動型の加熱定着装置において、高
速化の要望が強く、同時に画像形成装置の小型化が要求
されている。また、省電力の為、加熱効率をあげること
によりスタンバイ温調を行わない加熱定着装置が増えて
きている。
【0010】このような装置において前記の要求を満た
すためには、比較的低圧力で、小径の定着ローラ、加圧
ローラを使用せざるを得ず、画像形成装置の被記録材搬
送速度が速い場合、被記録材に十分な熱量を供給するた
めには、定着ローラまたは定着フィルムと加圧ローラの
圧接ニップ幅を低圧力で大きくする必要があり、このた
めに加圧ローラのローラ硬度を低下させた加圧ローラの
開発が試みられている。
【0011】例えば、特開平7−271233号公報で
は、低硬度の定着加圧ローラを提供する目的で、液状シ
リコーンから形成されたシリコーンゴム層内に、その長
さ方向に連続した中空孔を設けた定着用加圧ローラを提
案し、さらにシリコーンゴム層上にフッ素樹脂表面層を
有する場合、Asker−C型硬度計(1kgf)で測
定した表面硬度が60度以下であることを提案してい
る。
【0012】また、特開平7−271233号公報で
は、加圧ローラの弾性層を多孔質シリコーンゴムで形成
された硬度35〜50°(Asker−C)なるスポン
ジ層と該スポンジ層上に被覆したPFAチューブで形成
し、ローラ硬度を45〜60°(Asker−C)に設
定した紙しわの発生を防止した定着性良好な加圧ローラ
が提案されている。
【0013】前記した特開昭63−313182号公
報、特開平2−157878号公報等には、少なくとも
固定支持された加熱体(ヒータ)と該加熱体に対向圧接
しつつ搬送される定着用の耐熱性の円筒フィルム(以
下、フィルムと称する)とからなるヒータユニットと、
このヒータユニットに対し記録材を密着させる加圧部材
とを有し、上記加熱体の熱をフィルムを介して記録材へ
付与することにより記録材表面に形成担持されている未
定着画像(トナー像)を該記録材表面に加熱定着させる
フィルム加熱定着装置が提案・実用化されている。
【0014】このような加熱定着装置の一例を図3に示
し、以下に説明する。図3において、101は円筒形状
のフィルムであり、基層に厚さ40〜60μmのポリイ
ミドフィルムを用い、その外周面(記録材およびトナー
像と接触する面)に厚さ40〜60μmのPFAおよび
PFA中にPTFEを分散させた離型層が形成されてい
る。
【0015】102は加熱体としてのヒータであり、記
録材Pの搬送方向に直交する方向を長手方向とする絶縁
性、耐熱性、低熱容量のセラミック基板と、その表面に
長手方向に沿って印刷された抵抗発熱体と、前記セラミ
ック基板の抵抗発熱体の露呈面とは反対側で、該基板に
接触させて設けた温度検知素子103(サーミスタ等)
を基本構成とするものである。
【0016】前記ヒータ102は、横断面半円弧桶型の
フィルムガイド104(ヒータステー)に発熱体を露呈
させるようにして、断熱、固定支持されている。また、
ヒータ102の温度制御は、温度検知素子103の出力
に応じて、制御手段(図示せず)により電源(図示せ
ず)から抵抗発熱体(図示せず)に対する通電制御を行
うことにより実施される。
【0017】108は、ヒータ102、サーミスタ10
3、フィルムガイド104等からなるヒータユニット
が、加圧ローラ105により加圧された際に変形しない
ように設けられた逆U字形の補強板金である。なお、フ
ィルム101はその内周径が少なくとも前記補強板金1
08を含むフィルムガイド104の長さより大きくなる
ように構成されている。
【0018】加圧ローラ105は芯金106と耐熱ゴム
107により構成され、ヒータ102に対し不図示の加
圧手段により総圧5〜15kgfの圧力で加圧されてい
る。さらに、加圧ローラ105は不図示の駆動系により
回転駆動(矢印の反時計回り)される。これにより、フ
ィルム101がヒータ102の抵抗発熱体表面に密着摺
動して、フィルムガイド104の周囲を矢印の時計方向
に回転する。このとき、ヒータ102とフィルム101
の内面の摺動摩擦を軽減するために、両者の間に耐熱性
のグリスを介在させている。
【0019】以上の構成により、フィルム101と加圧
ローラ105の間に記録材Pが案内され、ニップ部Nを
通過することで、記録材上のトナー像は該記録材上に加
熱定着される。
【0020】上記加熱定着装置は、従来一般的である熱
ローラ定着装置に比べ、ヒータ部の熱容量を数十分の一
にすることが可能であり、かつ昇温の早い発熱体を用い
ることが可能であるため、加熱部分が定着可能となる温
度に達するまでの時間を数秒〜十数秒程度にすることが
可能である。従って熱ローラ定着装置においては実現が
困難であった所謂、オンデマンド定着が可能となる。
【0021】また、この加熱定着装置ではヒータ102
の抵抗発熱体が印刷してある側と反対面にサーミスタ1
03を当接させ、ヒータ102が異常昇温した場合、そ
の情報をサーミスタ103から受け取った制御手段がス
イッチング素子(図示せず)を制御して通電を遮断する
ようにしている。
【0022】しかしながら、上記した従来型の加圧ロー
ラを上記加熱定着装置に使用し、低温環境下に間欠運転
条件で運転した場合には、加圧ローラ表面のトナー汚れ
により、定着画像の乱れ、紙シワ、加圧ローラへの紙巻
き付き等がより多く生じる場合がある。
【0023】加圧ローラのトナー汚れは、まず転写紙の
紙粉がローラ表面に付着し、それが核となって、定着フ
ィルム側から移行したトナーが蓄積する現象が観察され
た。また、この紙粉付着は、加圧ローラの表面温度の低
い状態で運転された時ほど著しいことが確認された。
【0024】スタンバイ温調機能を持たない様な省電力
化加熱定着装置においては、加圧ローラ表面が暖められ
る前に転写紙と接触する為、紙粉付着も生じ易くなって
いる。
【0025】この現象は次のように考えられる。
【0026】紙粉は加圧ローラ表面に付着しているトナ
ーの上に付着する。このとき、加圧ローラ表面が十分に
加熱されている場合には、トナーが軟化しているので、
搬送されてくる転写紙に付着して加圧ローラ表面から除
去され易い。このとき、トナーと共に紙粉も加圧ローラ
表面から除去される。しかし、加圧ローラ表面が十分に
加熱されていない場合は、このような紙粉の除去は生じ
にくい。
【0027】また、先に述べたように、特にフィルム加
熱方式の加熱定着装置においては、省電力化・ウエイト
タイム短縮化(クイックスタート性向上)の要請から、
加熱部材(定着フィルム)の熱容量が小さく加圧ローラ
が温まりにくい構成になっており、また画像形成装置の
小型化の要請から、このような装置においては比較的低
圧力で、小径の定着フィルム、加圧ローラを使用せざる
を得ず、静電オフセット性に対して厳しい構成をとって
いる。特に低温環境下の間欠運転条件では、定着フィル
ムにオフセットしたトナーは多くなりがちである。
【0028】この現象は次のように考えられる。
【0029】転写紙に付着しているトナーには、静電的
に定着フィルム面への吸引力が作用している。この静電
吸引力は、例えば、トナーを吸引している転写紙の電荷
が定着フィルム面に移行することにより生ずる。加圧ロ
ーラ表面が十分に加熱されているときには、定着フィル
ムからの熱に加えて、加圧ローラからの熱も転写紙を通
してトナーを加熱させる。そのためトナーが十分に軟化
されており、その粘着力で、定着フィルム面には転写さ
れない。しかし、加圧ローラ表面が十分に加熱されてい
ないときには、加圧ローラ側からの熱が少なく、トナー
が十分に軟化されていないため転写紙への粘着力が小さ
いため、静電吸引力によって、トナーの1部が定着フィ
ルム面にオフセット(静電オフセット)する。
【0030】定着フィルムにオフセットしたトナーは、
加圧ローラに移行蓄積してゆき、それに起因する定着画
像の乱れ、紙シワ、加圧ローラへの紙巻き付きがより生
じる場合がある。
【0031】従来の加圧ローラは、定着性、搬送性を確
保するのが目的のローラ全体の低硬度化に関するもので
あり、ローラ表面の紙粉付着現象の解決策とはならな
い。
【0032】また、従来の多くの定着装置においては、
コストダウン等の目的でクリーニング装置を持たないも
のが多くなってきている。さらに近年の高画質化を目指
したトナーの小粒径化もクリーニング手段でのクリーニ
ングを困難なものとし、この傾向に拍車をかけている。
一方、紙を長期に保存するために、酸性紙から中性紙へ
の移行が進み、紙のてん料として炭酸カルシウムが多く
使われるようになってきている。さらには、再生紙など
には炭酸カルシウムとタルクといった複数の無機材料を
てん料として含むものが増加している。
【0033】しかしながら、このようなてん料は、加圧
ローラ、定着ローラ、定着フィルム等に付着して離型性
を低下させるという弊害があり、このため加圧ローラの
表面にトナーが堆積して画像上に汚点を生じたり、ある
いは紙を周囲に巻き付かせてジャムを形成したりする問
題を生じている。
【0034】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、電子写真画
像形成装置の加熱定着装置に使われる加圧ローラにおい
て、低温環境下、間欠運転条件で運転した場合において
も、長期にわたり表面汚れのない安定した離型性、すな
わち耐久使用性と適度なグリップ性を付与して、常に良
好な部材搬送性を持った加圧ローラと、長期使用にわた
り信頼性の高いフィルム加熱型定着装置を提供すること
を目的としたものである。
【0035】また本発明の他の目的は、本来の定着特性
および耐久性を満たすと共に、加圧ローラ表面へのトナ
ーの固着を防止して、画像の汚れやジャムといった問題
をも防止できる加圧ローラおよび加熱定着装置を提供す
るものである。
【0036】
【課題を解決するための手段】本発明は、芯金上に少な
くともゴム弾性層、接着層、フッ素樹脂離型層が順次積
層されたフッ素樹脂被覆弾性加圧ローラにおいて、該加
圧ローラ表面のマイクロゴム硬度が50°以下でありか
つ水との接触角が105°以上で、表面粗さRz(十点
平均粗さ)が3.0μm以下であることを特徴とするフ
ッ素樹脂被覆弾性加圧ローラを提供するものである。
【0037】加圧ローラ表面の硬度が低く柔軟性に富む
と、ニップ内およびその周辺でのローラ周方向の伸縮が
繰り返し生じ、紙粉が付着しづらくなると共に、一旦静
電気等何らかの作用で付着した紙粉も順次落とされるも
のと考えられる。従って、紙粉付着に起因する加圧ロー
ラ表面のトナー汚れを防止することが可能となる。加圧
ローラ表面のマイクロゴム硬度が50°を超える場合
は、加圧ローラ表面のニップ内およびその周辺でのロー
ラ周方向の十分な伸縮性に欠け、上記の効果が期待でき
ない場合がある。
【0038】また、加圧ローラ表面の水との接触角を1
05°以上とすることにより、加圧ローラ表面エネルギ
を小さく設定でき、紙粉およびトナーの付着を低減する
ことができる。
【0039】また、加圧ローラ表面の粗さを、3.0μ
m(Rz)とすることにより、トナーがローラ表面の凹
部に侵入して、それが、さらなるトナーや紙粉の核とな
ることを防止することが出来るものである。
【0040】本発明の、これらの物性の組合せによりト
ナー付着のない、良好な搬送性を持つ加圧ローラを提供
できるものである。
【0041】本発明における加圧ローラ表面のマイクロ
ゴム硬度は耐摩耗性の点で10°以上であることが好ま
しい。
【0042】また、フッ素樹脂被覆弾性加圧ローラ表面
の水との接触角が105°〜130°であることが好ま
しい。
【0043】また、フッ素樹脂被覆弾性加圧ローラ表面
粗さRz(十点平均粗さ)が0.1〜3.0μmである
ことをが好ましい。
【0044】また、フッ素樹脂被覆弾性加圧ローラの弾
性層がJIS−A硬度5°〜25°のシリコーンゴムか
らなることが好ましい。
【0045】また、フッ素樹脂被覆弾性加圧ローラの接
着層の厚みが5〜18μmでかつ表層フッ素樹脂の厚み
が1〜10μmであることが好ましい。
【0046】更に、接着層はフッ素樹脂粉末を含むゴム
弾性体であり、その材質のJIS−Aゴム硬度が、30
°〜75°であることが好ましい。
【0047】本発明は、前記フッ素樹脂被覆弾性加圧ロ
ーラを有することを特徴とする加熱加圧定着装置を提供
するものである。
【0048】更に、本発明は、表面にフッ素樹脂離型層
を有する定着フィルムとフッ素樹脂被覆弾性加圧ローラ
を具備する電子写真画像形成装置のフィルム加熱方式の
加熱定着装置において、定着フィルムのフッ素樹脂離型
層表面の表面粗さRz(十点平均粗さ)が5μm以下で
あり、かつフッ素樹脂被覆弾性加圧ローラは、芯金上に
少なくともゴム弾性層、接着層、フッ素樹脂離型層が順
次積層された弾性ローラであって、該ローラ表面のマイ
クロゴム硬度が50°以下でありかつ水との接触角が1
05°以上で、表面粗さRz(十点平均粗さ)が3.0
μm以下であることを特徴とする加熱定着装置を提供す
るものである。
【0049】前記した本発明でいう加圧ローラ表面のマ
イクロゴム硬度とは、JIS−K−6253の“マイク
ロ試験”に準ずる方法で測定され、比較的加圧ローラ表
面近傍での硬さが反映された硬度である。スプリング式
ゴム硬度計(デュロメータ)A型の約1/5の縮小モデ
ルとして市販されているマイクロゴム硬度計(商品名,
マイクロ硬度計MD−1,高分子計器社製)を用いて測
定される。
【0050】また、接触角は、接触角計(商品名:接触
角計CA−X型,協和界面科学社製)を用いて測定され
た。
【0051】加圧ローラ表面の硬度は、接着層の材料硬
度、接着層の厚み、フッ素樹脂離型層の厚みの組み合わ
せで決定される。接着層の材料硬度は、弾性層の材料硬
度より高ければ特に限定しない。弾性層の材料硬度と同
等かそれ以下の場合、フッ素樹脂離型層と接着層の硬度
差が大きくなり、ニップ部のローラ変形によりその界面
に応力集中が起こり、接着耐久性に問題を生じる場合が
ある。接着層の厚みは、通常、3〜35μm、フッ素樹
脂離型層の厚みは、通常、1〜20μmの範囲で加圧ロ
ーラ表面のマイクロゴム硬度が50°以下になるよう選
択される。
【0052】本発明における加圧ローラ表面の接触角
は、130°以下であるかまたは表面粗さRz(十点平
均粗さ)が0.1μm以上であることが好ましい。これ
は、加圧ローラ表面を、0.1μmより小さい水準に平
滑化することにより接触角を130°より大きくするに
は、平滑化処理に長い時間を要するからである。
【0053】Rzは、JIS−B0601に規定される
表面粗さである。即ち、Rzは、粗さ曲線からその平均
線の方向に基準長さ(0.8mm)だけ抜き取り、この
抜取り部分の平均線から縦倍率の方向に測定した、最も
高い山頂から5番目までの山頂の標高(Yp)の絶対値
の平均値と、最も低い谷底から5番目までの谷底の標高
(Yv)の絶対値の平均値との和を求め、この値をマイ
クロメートル(μm)で表したものである。
【0054】
【外1】 なお、表面粗さの測定は(株)小坂研究所SE−340
0表面粗さ測定器(商品名)を用いて測定された。
【0055】弾性層の材質はシリコーンゴムが、耐熱
性、セット性で好ましいが、シリコーンゴムの硬度(J
IS−A)が5°を切るものは機械的強度が不足し、耐
久性に問題が生じる場合がある。シリコーンゴムの硬度
(JIS−A)が25°より小さければ、ニップ部での
ローラ変形が十分に取れ、また加圧ローラ表面の伸縮も
大きくとれるので紙粉付着防止により効果がある。
【0056】本発明のフッ素樹脂被覆弾性加圧ローラに
おいて、表層フッ素樹脂の厚みが1〜10μmで且つ接
着層の厚みが5〜18μmであることが好ましい。
【0057】加圧ローラ表面の伸縮性は、接着層の硬さ
にも左右されるが、表層フッ素樹脂の厚みが1〜10μ
mで且つ接着層の厚みが5〜18μmであれば、接着層
材質の硬度が90°を超える場合でも紙粉付着防止のた
めの加圧ローラ表面の伸縮性を確保することが可能とな
る。
【0058】本発明のフッ素樹脂被覆弾性加圧ローラに
おいて、接着層はフッ素樹脂粉末を含むゴム弾性体であ
り、その材質のJIS−Aゴム硬度が、30°〜75°
であることが好ましい。
【0059】フッ素樹脂粉末は、フッ素樹脂離型層との
接着に関与する成分であり、PTFE、PFA、FEP
等のフッ素樹脂の中から少なくとも一種が選ばれる。耐
熱性、接着性の観点からFEPが最も好ましく、配合量
は接着性を確保されれば特に規定はしないが、例えば、
ゴム成分100重量部に対し70〜130重量部の範囲
が好んで選ばれる。
【0060】フッ素樹脂粉末を含むゴム弾性体材質のJ
IS−Aゴム硬度は75°を超えなければ、紙粉付着防
止のための加圧ローラ表面の伸縮性を確保することが可
能となる。一方、30°を下回る場合は、フッ素樹脂離
型層と接着層の硬度差が大きくなり、ニップ部のローラ
変形によりその界面に応力集中が起こり、接着耐久性に
問題を生じる場合がある。
【0061】図1に、本発明のフッ素樹脂被覆弾性加圧
ローラの概略断面図を示す。
【0062】11は鉄、アルミ等の芯金であり、芯金1
1上にはJIS−A硬度5°〜25°のシリコーンゴム
材からなる弾性層12、接着層13、さらに離型層とし
てPTFE、PFA、FEP等フッ素樹脂層14が順次
形成されている。
【0063】図2に、本発明におけるフィルム加熱型定
着装置の概略断面図を示す。
【0064】図2において、20はエンドレスベルト状
の耐熱性フィルム(定着フィルム)であり、半円弧状の
フィルムガイド部材(スティ)23に対して周長に余裕
を持たせた形で外嵌している。
【0065】定着フィルム20は熱容量を小さくしてク
イックスタート性を向上させるために、膜厚を総厚10
0μm以下、好ましくは60〜20μmの範囲である。
耐熱性・離型性・強度・耐久性等のあるポリテトラフル
オロエチレン(PTFE)、テトラフルオロエチレン・
パーフロロアルキルビニルエーテル共重合体(PF
A)、ポリフェニレンサルファイト(PPS)等の単層
フィルム、あるいはポリイミド、ポリアミドイミド、ポ
リエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリエーテル
スルホン(PES)等のフィルム表面に、フッ素系プラ
イマーを介し、PTFE、PFA、テトラフルオロエチ
レン・ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)等
のフッ素樹脂を離型層としてコーティングした複合層フ
ィルム等である。離型層表面の表面粗さはRz5μm以
下のものが使用される。
【0066】21は本発明の加圧ローラであり、鉄、ア
ルミ等の芯金の上に弾性層、接着層、フッ素樹脂からな
る離型層を形成している。加圧ローラ21表面のマイク
ロゴム硬度は50°以下である。
【0067】図2において、定着フィルム20は加圧ロ
ーラ21の回転により、少なくとも画像定着実行時は矢
示の時計方向に加熱体22面に密着して該加熱体面を摺
動しながら所定の周速度、即ち不図示の画像形成部側か
ら搬送されてくる未定着トナー画像Tを担持した転写材
Pの搬送速度と、ほぼ同一周速度でシワのない状態で回
転駆動される。
【0068】加熱体22は、電力供給により発熱する発
熱源としての通電発熱体(抵抗発熱体)22aを含み、
該通電発熱体22aの発熱により昇温する。
【0069】通電発熱体22aに対する電力給電により
加熱体22が加熱され、また定着フィルム20が回転駆
動されている状態において、加圧ローラ21弾性層の変
形によって生じる弾性力により、該加熱体22との間に
形成された圧接ニップ部N(定着ニップ部)に転写材P
が導入されることにより、該転写材Pがフィルム20に
密着してフィルムと一緒の重なり状態で定着ニップ部N
を通過する。
【0070】この転写材Pの定着ニップ部通過過程で、
加熱体22からフィルム20を介して転写材Pに熱エネ
ルギーが付与され、転写材P上に未定着トナー画像Tが
加熱溶融定着され、転写材Pは定着ニップ通過後フィル
ム20から分離して排出される。
【0071】
【発明の実施の形態】〔実施例1〕図1に示される構成
の加圧ローラを製造した。
【0072】肉厚2mmのアルミ製芯金の表面に、ゴム
長225mm、ゴム厚2.5mm、外形20mmのシリ
コーンゴム(商品名:DY35−561A/B,東レ・
ダウコーニングシリコン社製)弾性層を形成した。この
弾性層上にプライマー処理後下記(表1)実施例1−1
〜1−4に示す厚みのフッ素ゴムとフッ素樹脂の混合物
からなる接着層、離型層としてフッ素樹脂層を順次形成
した。フッ素ゴムとフッ素樹脂の混合物からなる接着層
は、下記配合Aなる混練物のMIBK溶液を塗工・乾燥
・硬化して積層してある。配合Aの硬化後の硬度は90
°であった。
【0073】 〔配合A〕 フッ素ゴム生ゴム(商品名:G501,ダイキン工業社製) 100(重量部) MTカーボン(商品名:ThermaxN−990,CANCARB社製) 5 酸化マグネシウム(商品名:キョーワマグMA−150,協和化学工業社製) 15 NN−ジシンナミリデン−1,6−ヘキサジアミン 6 FEP粉末(商品名:532−8000,デュポン社製) 表層は、FEP分散液(商品名:ND1,ダイキン工業
社製)を塗工、乾燥、焼成して形成した。
【0074】このようにして製造された加圧ローラの表
面粗さ(Rz)は5μmであった。そこで、表面平滑化
処理として、チューブの内径が加圧ローラの外径とほぼ
同じで、内壁が平滑なポリイミド製チューブ内に、加圧
ローラを挿入し270℃で2分間加熱処理を行って、芯
金の熱膨張により、加圧ローラの表層をチューブの内壁
に押し付けることで、表層の表面粗さを1μmにした。
表層の接触角は110°であった。
【0075】〔比較例1〕接着層および表層の厚みを表
1のようにした他は、実施例1−1〜1−4と同様にし
て比較例1−1〜1−3の加圧ローラを作成した。
【0076】また、弾性層をシリコーンゴム(商品名:
DY35−560A/B,東レ・ダウコーニングシリコ
ン社製)を用いて形成し、表層としてPFAチューブを
接着層の上には被せた以外は、実施例1−2と同様にし
て作成した加圧ローラを比較例1−4とした。なお、F
EPチューブの表層については、表面平滑化処理してい
ない。比較例1−4の表面粗さ(Rz)は0.8μm,
接触角は108°である。
【0077】
【表1】 〔実施例2〕実施例1と同様にして形成された、シリコ
ーンゴム弾性層上にプライマー処理後表2に示す厚みの
フッ素ゴムとフッ素樹脂の混合物からなる接着層、表層
としてフッ素樹脂層を順次形成した。接着層は、実施例
2−1については下記配合B,実施例2−2については
下記配合Cの混練物のMIBK溶液を塗工・乾燥・硬化
して形成された。配合B,Cの硬化後の(JIS−A)
硬度はそれぞれ73°、70°であった。
【0078】 〔配合B〕 フッ素ゴム生ゴム(商品名:G501) 100(重量部) MTカーボン(商品名:Thermax N−990) 0 酸化マグネシウム(商品名:キューワマグMA−150) 15 NN−ジシンナミリデン−1,6−ヘキサジアミン 1.5 FEP粉末(商品名:332−8000) 100 〔配合C〕 フッ素ゴム生ゴム(商品名:G621、ダイキン工業社製) 100(重量部) (ポリオール架橋剤添加品) MTカーボン(商品名:Thermax N−990) 0 水酸化カルシウム(商品名:CALDIC−2000,近江化学工業社製) 2 酸化マグネシウム(商品名:キューワマグMA−150) 3 FEP粉末(商品名:332−8000) 100 実施例2−1および2−2ともに、表層のフッ素樹脂層
は、PFA分散液(商品名:AD2,ダイキン工業社
製)を塗布、乾燥、焼成および表面平滑化処理をして形
成された。
【0079】なお、表面平滑化処理前の表面粗さは7μ
mで、300℃で3分間の表面平滑化処理を行った。
【0080】表層の表面粗さ(Rz)は1.0μm,接
触角は105°である。
【0081】
【表2】 実施例および比較例で作製した加圧ローラを図2の加熱
定着装置に適用して性能評価を行った。
【0082】実験に用いた定着フィルムは厚み40μ
m、外形25mmのシームレスポリイミドフィルムに5
μm厚みのフッ素系プライマーを介して離型層としてフ
ッ素樹脂分散液(PTFEとPFAを50/50でブレ
ンドしたもの)を塗工・焼成し、長さ230mmに裁断
したものを用いた。フッ素樹脂層表面の表面粗さRzは
4.5μmに仕上げてある。
【0083】実施例1、実施例2および比較例の各ロー
ラを上記加熱定着装置に組み込み、レーザービームプリ
ンター(商品名:レーザショットLBP320,キヤノ
ン製)で出力した。未定着画像ののったA4サイズ紙を
用いて通紙テストを行った。加圧ローラを周速90mm
/secで回転させ、通紙時のみ加熱体には900Wの
電力を供給するように設定し、静電オフセットが生じ易
い低温低湿環境下(15℃、10%)、間欠運転条件
(2枚通紙+10min放置)で各々5000枚テスト
した。テスト中、加圧ローラの表面温度が80℃を超え
ることはなかった。
【0084】実施例1−1〜実施例1−3はテスト中の
搬送性に関するトラブルはなく、終了後の加圧ローラ表
面の紙粉付着は軽微なものであり、トナー汚れは認めら
れなかった。実施例1−4、実施例2−1、2−2はテ
スト中の搬送性に関するトラブルはなく、終了後の加圧
ローラ表面の紙粉付着、トナー汚れは認められなかっ
た。
【0085】比較例1−1〜1−4は、5000枚終了
後の加圧ローラ表面にはかなりのトナー付着汚れが認め
られた。
【0086】〔実施例3〕ローラ径20mm、ゴム面長
230mm、ゴム厚3.5mm、芯金材質アルミニウ
ム、芯金長さ260mm、ゴム材質としてはシリコーン
ゴム(商品名:DY35−561A/B)を用い、その
上にダイキン工業(株)製接着剤GLP−103(商品
名)を3μm厚に塗り、その上に、ダイキン工業(株)
製フッ素ラテックスGLS213(商品名)の100重
量部に対してFEPとしてダイキン工業(株)製ND1
(商品名)を5重量部、硬化剤を5重量部混合したもの
を塗布して焼成し、約20μmの層が形成されるように
する。さらにその上にFEPとしてダイキン工業(株)
製ND1を塗布して焼成し、約5μmの層を形成する。
次に、実施例1と同様にして表面平滑化処理を行った。
このように形成されたローラを、マイクロ表面硬度を測
定した結果、表面硬度43°の測定値が得られた。また
このローラの水との接触角は110°である。表面粗さ
(Rz)は0.8μmである。
【0087】〔比較例2〕ローラ径20mm、ゴム面長
230mm、ゴム厚3.5mm、芯金材質アルミニウ
ム、芯金長さ260mm、ゴム材質としてはシリコーン
ゴム(商品名:DY35−561A/B)を用い、その
上にダイキン工業(株)製接着剤GLP−103を塗
り、その上にダイキン工業(株)製フッ素ラテックスG
LS213の100重量部に対してFEPとしてダイキ
ン工業(株)製ND1を5重量部、硬化剤を10重量部
混合したものを塗布して焼成し、約30μmの層が形成
されるようにする。さらにその上にFEPとしてダイキ
ン工業(株)製ND1を塗布して焼成し約10μmの層
を形成する。次に実施例1と同様にして表面平滑化処理
を行った。このように形成されたローラのマイクロ表面
硬度は54°である。またこのローラの水との接触角は
112°である。表面粗さ(Rz)は0.5μmであ
る。
【0088】〔比較例3〕ローラ径20mm、ゴム面長
230mm、ゴム厚3.5mm、芯金材質アルミニウ
ム、芯金長さ260mm、ゴム材質としてはシリコーン
ゴム(商品名:DY35−561A/B)を用い、その
上にダイキン工業(株)製接着剤GLP−103を塗
り、その上にダイキン工業(株)製フッ素ラテックスG
LS213の100重量部に対してFEPとしてダイキ
ン工業(株)製ND1を5重量部、硬化剤を5重量部混
合したものを塗布して焼成し、約5μmの層が形成され
るようにする。さらにその上に、FEPとしてダイキン
工業(株)製ND1を塗布して焼成し、約5μmの層を
形成する。次に実施例1と同様にして表面平滑化処理を
行った。このように形成されたローラのマイクロ表面硬
度は39°、水との接触角は100°である。表面粗さ
(Rz)は4.2μmである。
【0089】実施例3、比較例2および3で作製された
加圧ローラを図3に示す加熱定着装置に適用して性能評
価を行った。
【0090】加圧ローラの汚れの評価:実験はBois
e Cascade社 X9000紙(坪量80g/m
2)を用いて10℃/15%RHの環境において、10
分毎にレーザービームプリンター(商品名:レーザーシ
ョットLBP320)で出力した2枚の未定着プリント
を定着する方法で加圧ローラの汚れを評価した。この紙
を用いた理由としては、填料として炭酸カルシウムとタ
ルクの両方が含まれるためである。実施例3の加圧ロー
ラにおいて5000枚を越えても加圧ローラ上の汚れお
よび画像上への汚れも発生しなかった。一方、比較例2
の加圧ローラでは300枚を越えたところあたりから少
しずつ汚れはじめ700枚を越えたあたりで広範囲の汚
れが見られ紙上にトナー粒が付着するようになった。ま
た比較例3の加圧ローラでは1000枚を越えたところ
あたりから少しずつ汚れはじめ1500枚を越えたあた
りで広範囲の汚れが見られ紙上にトナー粒が付着するよ
うになった。
【0091】実施例3および比較例2および3について
述べてきたが、その他の検討結果も含めてローラの表面
硬度と水との接触角の関係を図5に示す。ここで○はト
ナー汚れが5000枚まで発生しないもので、△は30
00枚でトナー汚れが発生したもの、×は早期にトナー
汚れが発生したものである。図5からもわかるように、
接触角が約105°以下では耐トナー汚れ性が劣る。し
かしながら接触角が105°以上であっても、表面硬度
が50°以上であると耐トナー汚れ性が劣る。このこと
から耐トナー汚れ性に優れる加圧ローラを得るには、接
触角が大きい、つまり平滑性が優れており、かつ表面硬
度を柔らかくする必要があることが解る。
【0092】加圧ローラ表面が柔らかいと紙に対する追
従性が向上し、紙粉の発生やトナーのこすり付け作用を
押さえる事が出来る。しかしながら、表面硬度を低下さ
せると加圧ローラ表面はあれる傾向にあり、その表面の
凹部にトナー汚れが堆積しやすくなってしまう。そこで
加圧ローラの表面の平滑性と硬度をバランスさせること
により、耐トナー汚れ性に優れる加圧ローラを得る事が
出来る。
【0093】また、加圧ローラ表面の平滑性を表すパラ
メーターとして、水との接触角ではなく表面粗さを測定
した場合の結果を図6に示す。○,△,×は図5と同様
である。図6から解るように平滑性を表面粗さで表す場
合での、耐トナー汚れ性に優れる加圧ローラの範囲は、
表面硬度50°以下、表面粗さRz3.0μm以下であ
ることが解る。
【0094】
【発明の効果】以上説明したように、電子写真画像形成
装置の加熱定着装置に使われる加圧ローラにおいて、低
温環境下、間欠運転条件で運転した場合においても、長
期にわたり表面汚れのない安定した離型性、すなわち耐
久使用性と適度なグリップ性を付与して常に良好な部材
搬送性を持った加圧ローラと、長期使用にわたり信頼性
の高いフィルム加熱型定着装置を提供することを可能と
したものである。
【0095】一方、加圧ローラ表面マイクロゴム硬度が
50°以下であり、水との接触角を105°以上で加圧
ローラ表面粗さをRz3.0μm以下とすることによ
り、炭酸カルシウム等の紙の填料や紙粉に起因すると考
えられる加圧ローラへのトナーの付着を長期にわたり防
止できる加圧ローラおよび加熱定着装置を提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の加圧ローラの概略断面図
【図2】実施例のフィルム加熱型定着装置の概略断面図
【図3】従来の加熱定着装置の構成概念図
【図4】加圧ローラの概略断面図の他の1例
【図5】加圧ローラ表面硬度と、加圧ローラ表面の水と
の接触角との関係を表す図
【図6】加圧ローラ表面硬度と、加圧ローラ表面粗さと
の関係を表す図
フロントページの続き (72)発明者 五月女 修 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 北野 祐二 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 高橋 正明 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 吉岡 真人 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 大塚 康正 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 落合 俊彦 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 辛島 賢司 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 早川 亮 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 芯金上に少なくともゴム弾性層、接着
    層、フッ素樹脂離型層が順次積層されたフッ素樹脂被覆
    弾性加圧ローラにおいて、該加圧ローラ表面のマイクロ
    ゴム硬度が50°以下でありかつ水との接触角が105
    °以上で、表面粗さRz(十点平均粗さ)が3.0μm
    以下であることを特徴とするフッ素樹脂被覆弾性加圧ロ
    ーラ。
  2. 【請求項2】 フッ素樹脂被覆弾性加圧ローラ表面のマ
    イクロゴム硬度が10°〜50°であることを特徴とす
    る請求項1記載のフッ素樹脂被覆弾性加圧ローラ。
  3. 【請求項3】 フッ素樹脂被覆弾性加圧ローラ表面の水
    との接触角が105°〜130°であることを特徴とす
    る請求項1記載のフッ素樹脂被覆弾性加圧ローラ。
  4. 【請求項4】 フッ素樹脂被覆弾性加圧ローラ表面粗さ
    Rz(十点平均粗さ)が0.1〜3.0μmであること
    を特徴とする請求項1記載のフッ素樹脂被覆弾性加圧ロ
    ーラ。
  5. 【請求項5】 フッ素樹脂被覆弾性加圧ローラの弾性層
    がJIS−A硬度5°〜25°のシリコーンゴムからな
    ることを特徴とする請求項1記載のフッ素樹脂被覆弾性
    加圧ローラ。
  6. 【請求項6】 フッ素樹脂被覆弾性加圧ローラの接着層
    の厚みが5〜18μmでかつ表層フッ素樹脂の厚みが1
    〜10μmであることを特徴とする請求項2記載のフッ
    素樹脂被覆弾性加圧ローラ。
  7. 【請求項7】 接着層はフッ素樹脂粉末を含むゴム弾性
    体であり、その材質のJIS−Aゴム硬度が、30°〜
    75°であることを特徴とする請求項5記載のフッ素樹
    脂被覆弾性加圧ローラ。
  8. 【請求項8】 請求項1記載の加圧ローラを有すること
    を特徴とする加熱加圧定着装置。
  9. 【請求項9】 表面にフッ素樹脂離型層を有する定着フ
    ィルムとフッ素樹脂被覆弾性加圧ローラを具備する電子
    写真画像形成装置のフィルム加熱方式の加熱定着装置に
    おいて、定着フィルムのフッ素樹脂離型層表面の表面粗
    さRz(十点平均粗さ)が5μm以下であり、かつフッ
    素樹脂被覆弾性加圧ローラは、芯金上に少なくともゴム
    弾性層、接着層、フッ素樹脂離型層が順次積層された弾
    性ローラであって、該ローラ表面のマイクロゴム硬度が
    50°以下でありかつ水との接触角が105°以上で、
    表面粗さRz(十点平均粗さ)が3.0μm以下である
    ことを特徴とする加熱定着装置。
JP2000041067A 1999-02-19 2000-02-18 フッ素樹脂被覆弾性加圧ローラおよび加熱定着装置 Pending JP2000305396A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000041067A JP2000305396A (ja) 1999-02-19 2000-02-18 フッ素樹脂被覆弾性加圧ローラおよび加熱定着装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11-42031 1999-02-19
JP4203199 1999-02-19
JP2000041067A JP2000305396A (ja) 1999-02-19 2000-02-18 フッ素樹脂被覆弾性加圧ローラおよび加熱定着装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000305396A true JP2000305396A (ja) 2000-11-02

Family

ID=26381679

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000041067A Pending JP2000305396A (ja) 1999-02-19 2000-02-18 フッ素樹脂被覆弾性加圧ローラおよび加熱定着装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000305396A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100561375C (zh) * 2006-08-09 2009-11-18 佳能株式会社 图像加热设备
CN100573363C (zh) * 2006-08-09 2009-12-23 佳能株式会社 图像加热设备
JP4798589B2 (ja) * 2007-04-11 2011-10-19 住友電工ファインポリマー株式会社 定着ローラ・定着ベルトの製造方法
JP2012159621A (ja) * 2011-01-31 2012-08-23 Canon Inc 加圧ローラ及びこの加圧ローラを搭載する定着装置
JP2017037244A (ja) * 2015-08-12 2017-02-16 富士ゼロックス株式会社 定着部材、定着装置および画像形成装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100561375C (zh) * 2006-08-09 2009-11-18 佳能株式会社 图像加热设备
CN100573363C (zh) * 2006-08-09 2009-12-23 佳能株式会社 图像加热设备
JP4798589B2 (ja) * 2007-04-11 2011-10-19 住友電工ファインポリマー株式会社 定着ローラ・定着ベルトの製造方法
JP2012159621A (ja) * 2011-01-31 2012-08-23 Canon Inc 加圧ローラ及びこの加圧ローラを搭載する定着装置
JP2017037244A (ja) * 2015-08-12 2017-02-16 富士ゼロックス株式会社 定着部材、定着装置および画像形成装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6377777B1 (en) Fluorine-containing resin-coated pressure roller and heat-fixing device
JPH08314312A (ja) 加圧用回転体、加熱装置、及び画像形成装置
JP2023032595A (ja) ベルト装置、定着装置及び画像形成装置
JP4587152B2 (ja) 加圧ローラ、加熱装置および画像形成装置
JP5225028B2 (ja) 像加熱装置、光沢増大装置及び画像形成装置
JP2004226815A (ja) 加熱装置及び画像形成装置
JP2004144833A (ja) 加熱装置
JP4542388B2 (ja) 画像形成装置
JP2000305396A (ja) フッ素樹脂被覆弾性加圧ローラおよび加熱定着装置
JP2000227110A (ja) ローラ及び加熱加圧定着装置
JP6632291B2 (ja) 画像加熱装置
JP5020775B2 (ja) 像加熱装置及び画像形成装置
JP2009042303A (ja) 加圧ローラ及び像加熱装置
JP2005301043A (ja) 無端状定着ベルト及び定着装置
JP2005055470A (ja) 無端状定着ベルト及び定着装置
JP2003263044A (ja) 画像形成装置
JP2008139777A (ja) 像加熱用フィルムおよびそのフィルムを用いた像加熱装置
JP2012150270A (ja) 定着装置用ローラ、定着装置、及び、画像形成装置
JP2006235006A (ja) 定着装置および画像形成装置
JP2010145751A (ja) 像加熱装置及び画像形成装置
JP2000338802A (ja) 加熱装置及び画像形成装置
JP2011145626A (ja) 像加熱装置及び画像形成装置
JP2000267478A (ja) 定着装置
JP2019197096A (ja) 定着装置およびこれに用いられる摺擦シート
JP7180239B2 (ja) 定着部材、定着装置、プロセスカートリッジ、及び画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070216

A977 Report on retrieval

Effective date: 20090220

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090303

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090630