JP2000306283A - 記録再生方法、記録再生装置及び光磁気ヘッド - Google Patents

記録再生方法、記録再生装置及び光磁気ヘッド

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JP2000306283A
JP2000306283A JP2000036979A JP2000036979A JP2000306283A JP 2000306283 A JP2000306283 A JP 2000306283A JP 2000036979 A JP2000036979 A JP 2000036979A JP 2000036979 A JP2000036979 A JP 2000036979A JP 2000306283 A JP2000306283 A JP 2000306283A
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magneto
magnetic field
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optical recording
spot
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JP2000036979A
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Hiroyuki Awano
博之 粟野
Yuji Yamazaki
祐司 山崎
Masaki Sekine
正樹 関根
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Maxell Ltd
Original Assignee
Hitachi Maxell Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 超高密度記録に最適な矩形形状の記録磁区を
容易に形成できる記録方法を提供する。 【解決手段】 光磁気記録媒体50を所望の回転速度で
回転させながらレーザ光を2枚組レンズ6にて集光して
照射し、レーザ光の光強度分布に基づいて生じる熱スポ
ットの熱中心(高温領域)を光スポットの外側に形成す
る。トラック方向において幅狭の磁界発生部を有する磁
界発生源3を、磁界発生部が光スポット外側の熱中心に
位置するように配置して高温領域に幅狭の記録磁界を印
加する。これによりトラック方向において幅狭の記録磁
区が高温領域内に形成されその形状は矩形状になる。ト
ラック方向で隣り合う矩形の記録磁区は記録磁区の間隔
を詰めても記録磁区同士の干渉が殆ど生じないので高密
度記録できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光磁気記録媒体の
記録再生方法、記録再生装置及び光磁気ヘッドに関し、
更に詳細には、超高密度記録に好適な記録再生方法、光
磁気記録装置及び光磁気ヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータなどの外部メモリとして光
磁気記録媒体などの記録媒体が知られている。光磁気記
録媒体は動画像や音声などの大容量データを取り扱うこ
とができるため、マルチメディア時代の記録媒体として
頻繁に使用されている。かかる光磁気記録媒体において
は、その記憶容量をより一層増やすことが望まれてい
る。
【0003】光磁気記録媒体の記憶容量を増大させる方
法として、例えば、光スポット径を微小化して記録層に
高密度に記録磁区を形成する方法が知られている。光記
録の場合には光スポット径はλ/NAで表される。ここ
でλは光(レーザ光)の波長を示し、NAは光を集光す
る対物レンズの開口数を示す。したがって、レーザ光を
短波長化するか、または対物レンズのNAを大きくすれ
ば光スポットを微小化することができ、記録層に微小な
記録磁区を形成することが可能となる。しかし、かかる
微小記録磁区が再生光スポット内に複数存在する場合に
は、それらを識別して再生する方法が必要となる。
【0004】そこで、再生光スポット内に複数存在する
微小記録磁区を個別に再生する方法として、特願平8−
182901号に開示されているような磁区拡大再生技
術が提案されている。この技術に従う光磁気記録媒体
は、記録層と、磁気的にソフトな再生層とを備えてお
り、記録層に記録された記録磁区を再生層に磁気的に転
写し、転写された磁区を再生層で拡大させることによっ
て情報が再生される。これにより、再生光スポット内に
存在する複数の微小な記録磁区を再生層から増幅された
信号で個別に検出することが可能となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】光磁気記録媒体に情報
を記録するには、光磁気記録媒体にレーザ光を照射し、
光スポット内に光強度分布に基づく熱スポットを形成す
る。そして、熱スポットの高温領域において保磁力を低
下させ、高温領域を含む光スポット領域に記録磁界を一
様に印加することによって、保磁力の低下した高温領域
の磁化を反転させて記録磁区を形成している。光磁気記
録媒体に磁界を印加するには、通常、磁気コイルが用い
られている。磁気コイルは通常基板の反対側、すなわち
記録膜が形成されている側に配置される。一方、レーザ
光を集光するためのレンズは通常、基板側に配置されて
いる。
【0006】光スポットを微小化するために高NAの対
物レンズを用いる場合には、レンズの焦点距離が短くな
るためにレンズと媒体表面との距離を短くしなければな
らない。そのため、高NAの対物レンズは、磁気コイル
と同様に、記録膜が形成されている側に配置される。こ
のとき、磁気コイルは、対物レンズから出射する光を遮
らないように構成される。例えば、高NAのレンズとし
て固体イマージョンレンズ(SIL)を用いる場合に
は、図16に示すようにSIL10を周回するようにコ
イル線を巻きつけることによって磁気コイル104が構
成されている。かかる磁気コイル104を用いた場合、
光スポットの全域に磁界が印加され、記録層に形成され
る記録磁区の寸法は熱スポットの高温領域の寸法に従っ
て決定される。このため、微小な記録磁区を形成するに
は、熱スポットを微小化する必要があった。しかし、熱
スポットの高温領域の寸法は、光の強度や媒体を構成す
る材料などにより変化するために制御することは困難で
あり、熱スポットよりも小さな記録磁区を形成すること
は容易ではなかった。また、熱スポットの形状が記録磁
区の形状として反映されるために、オーバーライトする
と記録磁区は矢羽形状になるが、矢羽形状は高密度記録
用の磁区形状としては必ずしも好ましい形状とはいえな
い。
【0007】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
であり、本発明の第1の目的は、超高密度記録が可能な
記録方法並びにそれに好適な記録再生装置及び光磁気ヘ
ッドを提供することにある。
【0008】本発明の第2の目的は、光磁気記録媒体に
超高密度に記録された情報を高い再生分解能で再生する
ことが可能な再生方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の態様に従
えば、光磁気記録媒体のトラック上に、該光磁気記録媒
体に対して相対移動する光スポットを形成し、光スポッ
トにより生じる熱スポットに磁界を印加して情報を記録
する光磁気記録方法において、上記光スポットの外側に
熱スポットの高温領域を形成し、当該高温領域に磁界を
印加して情報を記録することを特徴とする記録方法が提
供される。
【0010】本発明の第1の態様の記録方法は、光磁気
記録媒体に対して相対移動する光スポットを光磁気記録
媒体のトラック上に形成し、光スポットの外側に、光ス
ポットにより生じる熱スポットの高温領域を形成する。
そして、形成された高温領域に記録磁界を印加すること
によって記録層に記録磁区を形成する。熱スポットの高
温領域のような狭い領域にのみ磁界を印加するには例え
ば磁界発生部分のトラック方向における幅が光スポット
よりも狭い磁気ヘッドを用いれば良い。本明細書におい
て、「高温領域」とは、光磁気記録媒体に対して相対的
に移動する光スポットを光磁気記録媒体上に形成し、か
かる光スポットによって生じる熱スポットの熱中心、す
なわち最高温度地点を含む温度領域を意味する概念であ
って、情報を記録する際には、記録層の保磁力が低下し
て記録層に記録磁区の形成が可能な領域であり、情報を
再生する際には、再生層の保磁力が低下して記録層の記
録磁区が転写される再生層上の領域である。また、本明
細書において、「光スポットの外側」とは、光磁気記録
媒体上に形成される光スポットの径方向の光強度分布に
おいて、光強度の最大値の1/e2になる半径位置で画
成される領域よりも外側を意味する。
【0011】本発明の記録方法において、光スポットの
外側に熱スポットの高温領域を形成するには、例えば、
光磁気記録媒体の回転速度を上げて光磁気ヘッドで走査
している位置における線速度を上げればよい。あるい
は、光磁気記録媒体の回転速度を高速にしない場合に
は、光スポット径を更に微小化したり、光強度を調整す
ることによっても実現することができる。
【0012】本発明の記録方法では、記録層に形成され
る記録磁区の形状を矩形にすることができる。従来の記
録方法では、熱スポットを反映した形状になるために記
録磁区を重ね書きすると、その形状は矢羽形状になる。
矢羽形状は必ずしも好ましい形状ではなく、トラック方
向において隣り合う矢羽形状の記録磁区は、矢羽の先頭
部分と矢羽の尾の部分とが互いに干渉し合うことがあっ
た。そのため、情報を再生する際にノイズが生じること
があった。一方、本発明の記録方法では、光スポットよ
りも幅の狭い磁気ヘッドを用いて熱スポットの最高温度
領域のみに幅狭の磁界を印加することができるので、記
録層に形成される記録磁区を矩形にすることができる。
矩形形状の記録磁区は、トラック方向において隣り合っ
て形成されていても記録磁区同士で発生する干渉が低減
される。それゆえ、記録磁区の間隔を密にすることがで
き、超高密度記録が可能となる。
【0013】本発明の第2の態様に従えば、光磁気記録
媒体のトラック上に、該光磁気記録媒体に対して相対移
動する光スポットを形成し、光スポットにより生じる熱
スポットに磁界を印加して情報を記録する光磁気記録方
法において、上記光スポットの中心からトラック方向に
ずれた位置に熱スポットの高温領域を形成し、当該高温
領域の内側に磁界を印加して情報を記録することを特徴
とする記録方法が提供される。
【0014】本発明の第2の態様に従う記録方法では、
光磁気記録媒体に対して相対的に移動する光スポットを
光磁気記録媒体上に形成し、光スポットの中心からトラ
ック方向にずれた位置に、光スポット内の光強度分布に
基づいて生じる熱スポットの高温領域を形成する。そし
て、形成された高温領域の内側に記録磁界を印加するこ
とによって記録層に記録磁区を形成する。熱スポットの
高温領域のような狭い領域にのみ磁界を印加するには例
えば磁界発生部分のトラック方向における幅が光スポッ
トよりも狭い磁気ヘッドを用いれば良い。ここに、「高
温領域の内側に記録磁界を印加する」とは、トラック方
向における高温領域の内側に記録磁界を印加することを
意味し、トラック幅方向においては高温領域よりも広い
領域に磁界が印加されても良く、磁界が印加される全領
域が高温領域の内側に含まれるように磁界を印加しても
良い。
【0015】本発明の第3の態様に従えば、記録層と再
生層とを備える光磁気記録媒体に、該光磁気記録媒体に
対して相対移動する光スポットを形成することにより再
生層に熱スポットを生じさせ、印加磁界の下、記録層の
磁区を熱スポット内の再生層に転写させて情報を再生す
る再生方法において、上記光スポットの外側に熱スポッ
トの高温領域を形成し、該高温領域に磁界を印加するこ
とによって、高温領域を通じて記録層の磁区を再生層に
転写することを特徴とする再生方法が提供される。
【0016】本発明の第3の態様に従う再生方法では、
光磁気記録媒体に対して相対移動する光スポットを光磁
気記録媒体に形成し、光スポットの外側に熱スポットの
高温領域を形成する。そして、形成された高温領域に局
所的に再生磁界を印加して記録層の記録磁区を再生層に
転写し再生層から情報を再生する。これにより再生分解
能は著しく向上する。以下にその理由について説明す
る。なお、以下の説明では、MAMMOS再生を例に説
明する。
【0017】従来の再生方法では、図6の上方に示すよ
うに、磁気コイルにより光スポットよりも広い領域に一
様に再生磁界を印加していた。そして、記録層に形成さ
れている記録磁区とほぼ同じ寸法の高温領域を光スポッ
ト内に形成して、光スポットよりも広い領域に再生磁界
を印加し、高温領域を通じて再生層に記録磁区を磁気転
写し、拡大させていた。それゆえ、再生分解能は、光照
射によって生じる光強度分布に基づく熱スポットの高温
領域の寸法により決定されていた。一方、本発明の再生
方法では、光スポットの外側に熱スポットの高温領域を
形成し、熱スポット内の高温領域に局所的に再生磁界を
印加する。それゆえ、再生分解能は磁界が印加されてい
る領域で決定される。すなわち、図6の下方に示すよう
に、再生層に再生光を照射すると、再生層の光スポット
Sw内には熱分布が形成され、記録磁区の転写が可能な
温度領域(高温領域)が出現する。かかる温度領域に、
磁界発生部の幅Wが光スポットSwよりも狭い磁気ヘッ
ド60を用いて、磁界印加領域の幅が狭くなるように再
生磁界を印加する。これにより、再生層の幅狭の磁界印
加領域に記録層の磁区が転写される。再生層に転写され
た磁区は、光照射により生じる熱分布に従って再生層の
光スポット内において拡大する。それゆえ本発明の再生
方法では光スポット内から微小な記録磁区を確実に抽出
して再生することが可能となる。
【0018】本発明の第4の態様に従えば、記録層と再
生層とを備える光磁気記録媒体に、該光磁気記録媒体に
対して相対移動する光スポットを形成することにより再
生層に熱スポットを生じさせ、印加磁界の下、記録層の
磁区を熱スポット内の再生層に転写させて情報を再生す
る再生方法において、上記光スポットの中心からトラッ
ク方向にずれた位置に熱スポットの最高温度領域を形成
し、該高温領域の内側に磁界を印加することによって、
高温領域を通じて記録層の磁区を再生層に転写すること
を特徴とする再生方法が提供される。
【0019】本発明の第4の態様に従う再生方法では、
光磁気記録媒体に対して相対移動する光スポットを光磁
気記録媒体上に形成し、トラック方向において光スポッ
ト中心からずれた再生層上の所定位置に熱スポットの高
温領域を形成する。そして、再生層上に形成された高温
領域の内側に再生磁界を印加して、再生層の高温領域内
の磁界が印加された領域に記録層の磁区を転写し、再生
層から情報を読み出す。再生層に磁区拡大再生層を用い
た場合には、磁区拡大再生層に転写された磁区を、光照
射で再生層に生じた熱分布に基づいて光スポット内で拡
大させて情報を再生することができる。
【0020】本発明の第5の態様に従えば、光磁気記録
媒体の記録再生装置において、光磁気記録媒体に光を照
射するための光源と、該光源からの光を集光して光磁気
記録媒体上に光スポットを形成するためのレンズと、光
磁気記録媒体に磁界を印加するための磁界発生源と、上
記光スポットの外側に、光スポットの光強度分布に基づ
いて生じる熱スポットの高温領域を形成するための手段
とを備え、上記磁界発生源とレンズとが、上記高温領域
に磁界が印加されるように位置付けられていることを特
徴とする記録再生装置が提供される。
【0021】本発明の記録再生装置は、光スポットの外
側に、光スポットの光強度分布に基づいて生じる熱スポ
ットの高温領域を形成するための手段を備えており、か
かる高温領域に磁界が印加されるように、磁界発生源と
レンズとが互いに位置付けられている。例えば、磁界発
生源の磁界発生部分の中心軸が、熱スポットの熱中心
(最高到達温度)と一致するように、磁界発生源とレン
ズとが互いに位置付けられている。光スポットの外側
に、光スポットの光強度分布に基づいて生じる熱スポッ
トの高温領域を形成するための手段としては、例えば、
光磁気記録媒体を所望の回転速度で制御しつつ回転させ
るための回転駆動装置を用い得る。回転している光磁気
記録媒体に光を照射すると、記録層に、光強度分布に基
づく熱分布が生じる。記録層の伝熱速度は、同一の媒体
であれば一定であるため、媒体の回転速度を上げると、
光スポット中心のよりも後方に熱スポットの熱中心が形
成される。図4に、熱スポットの熱中心と光スポット中
心との距離と、光磁気記録媒体の回転速度の関係を示し
た。したがって、回転駆動装置で回転速度を制御しつつ
光磁気記録媒体を所望の速度で回転させれば、光スポッ
トの外側に熱スポットの熱中心を形成することができ
る。そして、光スポットの外側に形成された熱スポット
の熱中心に磁界発生源の磁界発生部分の中心軸が一致す
るように、磁界発生源とレンズとが配置される。従来の
記録再生装置においては、磁界発生源の磁界発生部分は
レンズの中心軸と一致するように、レンズから出射する
光を遮ることのないように配置されていた。かかる構成
の記録再生装置では、光スポットを含む広い領域に磁界
が印加されるために、光強度分布に基づく熱スポットの
最高温度領域のみに局所的に磁界を印加することはでき
ない。
【0022】また、本発明において、光スポットの外側
に、光スポットの光強度分布に基づいて生じる熱スポッ
トの高温領域を形成するための別の手段としては、光ス
ポット径を微小化する高NAレンズや、光磁気記録媒体
に照射する光の強度を調整する装置を用い得る。光磁気
記録媒体を一定の回転速度で回転させながら光を照射す
ると、記録層を構成する材料の伝熱速度は一定であるた
めに、光強度分布に基づいて生じる熱スポットの熱中心
の位置は光スポット中心から一定の距離だけ離れた位置
に形成される。それゆえ、高NAレンズを用いて光スポ
ットを小さくすれば、光スポットの外側に熱スポットの
熱中心を形成することが可能となる。高NAレンズに
は、例えば、開口数0.7〜0.95の高NAレンズ
や、固体イマージョンレンズ(SIL)と該SILに光
を集光するための集光レンズとからなる2枚組レンズを
用い得る。
【0023】本発明の記録再生装置は、光磁気記録媒体
を所望の回転速度で回転させるために、例えばスピンド
ルモータのような回転駆動装置を備え得る。更に、光磁
気記録媒体の回転速度と磁界発生源の光磁気記録媒体上
の位置とから線速度を算出し、算出された線速度に基づ
いて光スポット中心と磁界印加領域との距離を制御する
制御装置を備え得る。かかる制御装置は、例えば、光ピ
ックアップに用いられる2軸のアクチュエータを用いて
構成し得る。すなわち、磁界印加領域を所定の位置に固
定した状態で光集光用のレンズのアクチュエータを変化
させることによって光の集光位置を変化させることがで
きる。これにより光スポット中心と磁界印加領域との距
離を制御することができる。あるいは、図8に示すよう
に、ガルバノミラー4を用いて、レンズ(2枚組レン
ズ)6に入射させる光の向きを微調整させるように構成
することもできる。かかる構成によってもレンズから出
射する光の集光位置を調整することが可能になるので、
光スポットの中心の位置を変化させることが可能とな
る。
【0024】本発明の第6の態様に従えば、光磁気記録
媒体への情報の記録再生に用いられる光磁気ヘッドにお
いて、上記光磁気記録媒体上に光を集光するためのレン
ズと、光磁気記録媒体に磁界を印加するための磁界発生
源であって、トラック方向において、上記レンズにより
光磁気記録媒体上に形成される光スポット径よりも小さ
い幅を有する磁界発生源とを備え、上記磁界発生源は、
当該磁界発生源から発生する磁界の中心軸が上記レンズ
の中心軸からずれるようにレンズの底面に形成されてい
ることを特徴とする光磁気ヘッドが提供される。
【0025】本発明の光磁気ヘッドは、例えば、磁気コ
イルなどにより構成される磁界発生源が、光磁気記録媒
体上に光を集光するためのレンズの底面に形成されてお
り、磁界発生源から発生する磁界の中心がレンズの光軸
からずれるように配置されている。回転している光磁気
記録媒体に光を照射することによって媒体上に形成され
る熱スポットの高温領域は光スポット中心からずれてい
る。本発明の光磁気ヘッドは、光スポット中心からずれ
た位置に形成された高温領域に磁界発生源の磁界発生部
を配置することができる。したがって、例えば、磁界発
生源として磁界発生部の幅が狭い磁気ヘッドを用いて構
成すれば、最高温度領域にのみ磁界を印加することが可
能となり、超微小な記録磁区を記録層に形成することが
可能となる。
【0026】従来の光磁気ヘッドは、例えば、図16に
示すように、レンズ(SIL)10の中心軸と磁界発生
源(磁気コイル)104の中心軸とが同軸になるよう
に、レンズ10及び磁気コイル104が配置されてい
た。また、かかる光磁気ヘッド200では、レンズ10
の直径よりも磁気コイル104の径が大きいために、レ
ンズ10により媒体上に形成された光スポットの全域に
磁界が印加されていた。それゆえ、光照射により光磁気
記録媒体に形成される最高温度領域のみに磁界を印加す
ることはできず、記録層に微小な記録磁区を形成するこ
とはできなかった。
【0027】本発明の光磁気ヘッドにおいて、磁界発生
源は、レンズの底面に、レンズから出射する記録光また
は再生光の光路を遮らないように配置されることが最も
好ましいが、磁界発生源が光路を遮るように配置される
場合には、光利用効率の減少率が50%以下になるよう
に配置されることが好ましい。本明細書において、「光
利用効率」とは、入射光量と反射光量の比率を意味し、
入射光量は、光磁気記録媒体に光が入射する手前に配置
されている前方モニターにて測定でき、反射光量は、光
磁気記録媒体から反射する光を信号検出器で検出するこ
とによって測定することができる。
【0028】本発明の光磁気ヘッドにおいて、磁界発生
源には、例えば、薄膜磁気ヘッドを用い得る。かかる薄
膜磁気ヘッドは、リソグラフィー技術を用いて製造する
ことができ、例えば、図11(D)に示すような1ター
ンコイルを有する構造や、図13(H)に示すような2
ターンコイルを有する構造にし得る。例えば、1ターン
コイル型の薄膜磁気ヘッドは、リソグラフィー技術を用
いて、図11(A)〜(D)の右側に示したようなパタ
ーンが形成されるように銅膜及び誘電体膜を基体上に順
次積層して作製することができる。また、2ターンコイ
ル型の薄膜磁気ヘッドは、図12(A)〜(D)及び図
13(E)〜(H)の右側に示したようなパターンが形
成されるように銅膜及び誘電体膜を基体上に順次積層し
て作製することができる。なお、図11〜13において
左側の図は、右側の平面図をX方向から見たときの断面
形状を模式的に示した図である。かかる構成の薄膜磁気
ヘッドにおいて、基体は、例えば、ガラスやプラスチッ
クのような透明な材料を用いて構成することが好まし
い。また、基体の屈折率とレンズの屈折率との差は、小
さいことが好ましく、基体またはレンズのどちらか一方
の屈折率の10%以内になるように、基体またはレンズ
の材料を選択することが好ましい。
【0029】本発明の光磁気ヘッドにおいては、光磁気
記録媒体に印加される磁界印加領域のトラック方向の幅
が光スポットよりも小さく、好ましくは光スポット径の
半分以下になるように、磁界発生源の磁界発生部分の幅
を構成することが望ましい。光磁気記録媒体に印加され
ている磁界印加領域の寸法は、例えば、磁気力顕微鏡や
磁気抵抗効果を有する磁界検出素子などを用いた直接観
察法や、本発明の記録再生装置と磁気超解像光磁気ディ
スクとを用いた再生波形の間接測定によって測定するこ
とができる。本発明の記録再生装置と磁気超解像光磁気
ディスクとを用いた再生波形の間接測定では、磁気ヘッ
ドの位置を種々変更しながら再生波形をモニタし、再生
信号が得られるときの磁気ヘッドの位置と再生信号が得
られなかったときの磁気ヘッドの位置とから磁界印加領
域の寸法を計算により求めることができる。
【0030】ところで、光磁気記録媒体においては、情
報の記録が行われる記録トラックが光磁気記録媒体の中
心と同心状に形成されていない場合がある。そのため、
かかる光磁気記録媒体を記録再生装置に装填し、光磁気
ヘッドで記録トラック上を走査すると、偏心により光磁
気ヘッドの直下に位置する記録トラックがトラック幅方
向に変動することがあった。それゆえ、磁界発生源の磁
界発生部分のトラック幅方向における長さを、偏心によ
るトラック幅方向における記録トラックの位置変動を十
分にカバーすることが可能な長さにすることが望まし
く、記録トラック上に形成される光スポット径より長く
することが望ましい。磁界発生源を、例えば、上述の2
ターンコイル型の薄膜磁気ヘッドを用いて構成した場合
には、図5に示すような構成にすれば良い。図5からわ
かるように、薄膜磁気ヘッド3は、磁界発生部3aのト
ラック幅方向の長さLが光スポット径Swよりも長くな
るように構成される。また、薄膜磁気ヘッド3は、その
磁界発生部3aの中心が、光磁気記録媒体上に生成され
た熱中心とほぼ同軸になるように配置されることが望ま
しい。
【0031】本発明の光磁気ヘッドは、レンズにより光
磁気記録媒体上に形成される光スポットの中心と磁界発
生源から発生する磁界の中心との間隔を光磁気記録媒体
の線速度に基づいて制御するための制御装置を備え得
る。光磁気記録媒体上に形成される光スポットの中心と
磁界の中心との距離を制御するには、例えば、レンズの
集光位置を制御するか、あるいは、レンズに対する磁界
発生源の位置を制御すれば良い。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例について図
面を参照しながら具体的に説明するが、本発明はそれら
に限定されるものではない。
【0033】
【実施例1】〔光磁気記録再生装置〕図14に、本発明
に従う光磁気記録再生装置の概略構成図を示す。光磁気
記録再生装置100は、主に、光磁気ヘッド11、第1
偏光ビームスプリッタ(以下、PBSという)13、レ
ーザ光源14、位相板15、1/2波長板16、第2P
BS17、光検出器18、19、MO信号検出部20、
ヘッド位置制御装置21、外部磁界印加制御装置22及
びスピンドルモータ23から構成される。光磁気ヘッド
11は、スライダー1、集光レンズ12及び固体イマー
ジョンレンズ(SIL)10を備える。
【0034】かかる構成の光磁気記録装置100におい
て、スピンドルモータ23は、光磁気記録媒体を所望の
回転速度で回転駆動することができる。レーザ光源14
から出射したレーザ光は、第1PBS13及び集光レン
ズ12を経てSIL10に入射し、SIL10により集
光されて光磁気記録媒体上に照射される。光磁気記録媒
体上に照射されたレーザ光は光磁気記録媒体により反射
し、その反射光は、SIL10及び集光レンズ12を介
して第1PBS13に戻り、第1PBS13にて位相板
15の方向に向けられる。反射光は、位相板15及び1
/2波長板16を透過した後、第2PBS17にて光検
出器18、19のそれぞれに向かって分割される。光検
出器18及び19は、分割された光の光量を電気信号に
変換することができる。光検出器18及び19からの検
出信号は、ヘッド位置制御装置21及びMO信号検出部
20に入力される。MO信号検出部20は光検出部18
及び19での検出信号に基づいて光磁気再生信号(MO
再生信号)を出力する。ヘッド位置制御装置21は、M
O信号検出部20からの信号に基づいて、光磁気ヘッド
11を光磁気記録媒体上の所望の位置に配置することが
できる。また、ヘッド位置制御装置21は、スピンドル
モータ23から回転数を取得して、光磁気ヘッド11が
浮上している位置における光磁気記録媒体の線速度を算
出することができる。そして、算出された線速度に基づ
いて、光磁気ヘッド11に搭載されているガルバノミラ
ー(不図示)の角度が微調整され、光磁気ヘッド11か
ら出射する光の照射位置が制御される。外部磁界印加制
御装置22は、光磁気ヘッド11に搭載されている磁気
ヘッドを制御して光磁気記録媒体上に所望の磁界強度の
記録磁界または再生磁界を印加させることができる。媒
体に印加する磁界は、直流磁界または交番磁界にし得
る。
【0035】〔光磁気ヘッド〕光磁気ヘッド11は、図
7に示すように、サスペンション26により支持され、
記録再生時には、回転する光磁気記録媒体50上を浮上
する。図7の下方に、かかる光磁気ヘッド11の概略斜
視図を示した。また、図8には、光磁気ヘッド11を長
手方向で切断したときの概略断面図を示した。図8に示
すように、光磁気ヘッド11は、主に、スライダー1、
薄膜磁気ヘッド3、ガルバノミラー4及び2枚組レンズ
6から構成されている。スライダー1には、レーザ光を
通過させるための貫通穴5が形成されており、貫通穴5
には2枚組レンズ6が配置されている。2枚組レンズ6
は、半球状の固体イマージョンレンズ(SIL)10
と、該固体イマージョンレンズ10に光を集光して照射
するための集光レンズ2とから構成されている。SIL
10の底面には、光軸方向に窪んだ切り欠きが形成され
ており、かかる切り欠きに薄膜磁気ヘッド3が嵌め込ま
れて形成されている。図9に、光磁気ヘッド11の2枚
組レンズ6の近傍の拡大概略図を示す。薄膜磁気ヘッド
3は、図9に示すように、基体31と1ターンコイル3
2とからなる1ターンコイル型の薄膜磁気ヘッドであ
り、直下に位置する光磁気記録媒体50に垂直に磁界を
印加することができる。かかる薄膜磁気ヘッド3の製造
方法については後述する。ガルバノミラー4は、紙面に
垂直な方向を回転軸として回転可能になっている。ガル
バノミラー4を種々の角度で微小回転させることによ
り、レーザ光の2枚組レンズ6への入射角度が変化す
る。これにより、2枚組レンズ6のSIL10から出射
する光の光路が変化し、光磁気記録媒体上への光照射位
置が変化する。すなわち、光磁気記録媒体上に形成され
る光スポットの中心位置をトラック方向において微調整
することが可能である。
【0036】〔薄膜磁気ヘッド〕ここで、光磁気ヘッド
11に搭載されている1ターンコイル型の薄膜磁気ヘッ
ド3の製造方法について図11(A)〜(D)を参照し
ながら説明する。まず、図11(A)に示すように、平
板状の透明な基体を用意し、基板上に銅膜41を所望の
膜厚で成膜する。次いで、フォトレジスト(不図示)を
銅膜41上に塗布した後、図11(B)の右側に示すよ
うなパターンの銅膜が形成されるように、マスクを介し
て露光し、エッチング処理を行う。つぎに、かかるパタ
ーンが形成された銅膜上に誘電体膜42を成膜した後、
更にフォトレジスト(不図示)を塗布する。次いで、図
11(C)の右側に示すようなパターンの誘電体膜が形
成されるようにマスクを介して露光した後、エッチング
処理する。そして、誘電体膜上に銅膜41’を成膜した
後、フォトレジスト(不図示)を塗布して図11(D)
の右側に示すようなパターンの銅膜が形成されるような
マスクを用いて露光及びエッチングする。こうして薄膜
磁気ヘッドが作製される。
【0037】〔光磁気記録媒体〕上記光磁気記録再生装
置100で使用される光磁気記録媒体として、MAMM
OS用の光磁気記録媒体を用いることができる。図10
に光磁気記録媒体の概略断面図を示す。光磁気記録媒体
50は、基板51上に、第1誘電体層52、記録層5
3、非磁性層54、Al合金層55、磁区拡大再生層5
6及び保護層57を順次積層した構造を有する。かかる
構造の光磁気記録媒体50では、基板51と反対側、す
なわち記録層53や磁区拡大再生層54などの各膜が形
成されている側から光を入射させて情報の記録再生を行
う。基板51には、例えば、ポリカーボネート基板を用
いることができ、溝部(グルーブ)及び溝間(ランド)
の両方に情報の記録が可能なランドグルーブ型基板とし
て構成することができる。第1誘電体層52、非磁性層
54及び保護層57には例えばSiNを用いることがで
きる。磁区拡大再生層56は、記録層53から転写され
る磁区を拡大して再生することができる層であり、Gd
FeCoアモルファス合金を用いて構成される。GdF
eCoアモルファス合金の組成は、記録層53から転写
された磁区が外部磁界の印加による磁壁移動により容易
に拡大縮小するような保磁力を有するように予め調整さ
れている。記録層53は、情報を磁化状態として記録す
るための層であり、TbFeCoアモルファス合金から
なる。磁区拡大再生層56と記録層53との間に介在す
る非磁性層54及びAl合金層55により、磁区拡大再
生層56と記録層53は静磁的に結合されている。これ
らの層52〜57は、それぞれ、高周波スパッタ法によ
り順次成膜することができる。なお、MAMMOS用の
光磁気記録媒体及びその再生原理については、国際公開
番号WO98/02878号に詳細に記載されているの
で、これを参照することができる。
【0038】光磁気記録媒体50は、光磁気記録再生装
置100に装填されて情報の記録再生が行われる。光磁
気記録媒体50に記録光または再生光を照射すると、光
スポット中心からずれた位置に熱スポットが形成され
る。図4のグラフに、種々の線速で光磁気記録媒体を回
転させたときの光スポット中心と熱中心の距離を計算に
より求めた結果を示している。ここでの計算では、レー
ザ光の波長を405nm、レーザ光を集光するレンズの
開口数NAを0.6とし、レーザ光のパワーを10mW
とした。この条件のもとでは光スポット径は約0.54
μm程度となり、半径は約0.27μmとなる。線速度
を毎秒10mにした場合、図4から、熱中心は光スポッ
ト中心から約0.3μmの位置、すなわち、光スポット
の外側に位置する。そこで、図8に示す光磁気ヘッド1
1の構成において、SIL10により媒体上に形成され
る光スポットの縁部分が、薄膜磁気ヘッド3の磁界発生
部分(コイルの中心)に位置するようにガルバノミラー
4の角度を調整する。このような、熱中心と磁気コイル
中心との位置合わせは、図8におけるガルバノミラー4
の角度を変えてSIL10から出射する光の集光位置を
トラック方向において変化させながら光磁気記録媒体か
らの光磁気信号を検出し、得られた光磁気信号が最大に
なるようにガルバノミラー4の角度を調整することによ
って実現できる。このとき、熱スポットの熱中心が磁気
コイルの中心とほぼ同軸になっているものと考えられ
る。また、光磁気ヘッド11に搭載する薄膜磁気ヘッド
に、磁界発生部のトラック方向の幅(図11(D)にお
ける1ターンコイルの幅d)が約0.1μmのものを用
いると、上述した光スポット径及び光スポット中心と熱
中心との位置関係並びに磁気ヘッドの磁界印加部の幅の
関係から0.5μmの分解能での再生が可能となる。こ
れは、光スポット径の10分の1以下であるので分解能
を5倍に向上させた結果となる。
【0039】〔情報の記録再生方法〕つぎに情報の記録
再生方法について述べる。図1に、2枚組レンズと薄膜
磁気ヘッドの配置及び情報記録の原理を表す概念図を示
す。情報記録時に、光磁気記録媒体50に2枚組レンズ
により記録光を照射すると、図1の下方に示したような
熱分布が記録層に形成される。熱中心を含む微小領域の
みに光磁気ヘッドを用いて記録磁界を印加する。薄膜磁
気ヘッドの磁界発生部は図11(D)に示すような断面
を有しているので、熱中心を含む微小領域にはトラック
方向において幅狭の磁界が印加される。その結果、記録
層に形成される記録磁区は矩形状になる。
【0040】一方、情報再生時には、光磁気記録媒体に
再生光を照射して磁区拡大再生層に熱分布を形成する。
記録層に形成されている記録磁区は、磁区拡大再生層の
熱中心を含む微小領域に転写され、光磁気ヘッドに搭載
された磁気コイルによる再生磁界により磁区拡大再生層
で拡大される。このとき、トラック方向において光磁気
ヘッドの前後の直下に記録磁区が存在していたとして
も、それら記録磁区が存在する領域には磁界が印加され
ていないために記録磁区が再生層に転写されることはな
く、誤って情報が再生されることはない。
【0041】
【実施例2】図2は、本発明に従う光磁気ヘッドの変形
例の概略構成図である。図2において、固体イマージョ
ンレンズ(SIL)10’は、光軸方向において、底面
部が薄膜磁気ヘッド3’の基体31’の厚みの分だけ切
断された構造を有している。かかる構造のSIL10’
は、実施例1の光磁気ヘッドに搭載されたSILのよう
な切り欠きが無いために実施例1のSILに比べて加工
が容易となる。また、本実施例の薄膜磁気ヘッド3’
は、図15に示すように、実施例1と同様にして製造可
能な1ターンコイル型の薄膜磁気ヘッド3と基体33と
を、1ターンコイル32が基体31及び33により挟ま
れるように貼り合わせることによって製造することがで
きる。基体33は薄膜磁気ヘッドの基体31と同じ材料
を用いて構成される。
【0042】
【実施例3】図3は、本発明に従う光磁気ヘッドの更に
別の構成例である。図3に示した光磁気ヘッドは、図1
の光磁気ヘッド11において薄膜磁気ヘッド3の代わり
に、スパイラル状の平面磁気コイル36をSIL10の
底面に備えた構造を有する。平面磁気コイル36は、S
IL10から出射する光を遮断しないように、コイル3
6の中心がSIL10の中心軸(光軸)からトラック方
向にずれるように配置されている。また、平面磁気コイ
ル36の中心が、SIL10から出射する光によって記
録膜に形成される熱スポットの熱中心と同軸になるよう
に、平面磁気コイル36とSIL10とが配置されてい
る。
【0043】上記実施例2及び3に示した光磁気ヘッド
は、図14に示した光磁気記録再生装置100の光磁気
ヘッド11の代わりに搭載されて使用されることができ
る。
【0044】以上、本発明について実施例により説明し
たが、本発明はこれらに限定されるものではなく、種々
の変更及び改良を含むことはいうまでもない。例えば、
上記実施例1の記録再生装置では、光磁気記録媒体の記
録膜側から光を入射させて情報の記録再生を行ったが、
基板側から光を入射させることも可能である。この場合
は、光照射によって光磁気記録媒体に形成される熱スポ
ットの最高温度領域(熱中心を含む高温領域)上に磁気
ヘッドの磁界発生部が位置するように、光磁気記録媒体
の回転速度、磁気ヘッドの磁界発生部の位置、光の照射
位置の少なくとも一つを制御すればよい。
【0045】また、上記実施例1では、光スポットの外
側に熱スポットの熱中心を形成したが、光スポットの内
側、例えば光スポットの外縁部の内側に熱スポットの熱
中心を形成して情報の記録再生を行うことも可能であ
る。
【0046】また、実施例1の光磁気ヘッドにおいて
は、図1に示すように薄膜磁気ヘッド3の薄膜磁気コイ
ルの中心軸がSILの底面と垂直になるように薄膜磁気
ヘッドを形成していたが、図17の上方に示すように、
薄膜磁気ヘッド3bの薄膜磁気コイル(磁界発生部分)
32の中心軸がSIL10の底面に対して斜めになるよ
うに薄膜磁気ヘッド3bを配置させてもよい。この場
合、図17の上方に示すようにSIL10に切り欠き1
0aを形成する。薄膜磁気ヘッド3bは、図17の下方
に示した薄膜磁気ヘッド3の基体31を破線で示した位
置で切断することにより形成することができる。そし
て、薄膜磁気ヘッド3bを切り欠き10aの内部に、光
路を遮らないように斜めに配置させればよい。光磁気ヘ
ッドをかかる構成にすることにより、磁気ヘッドがレー
ザー光を遮ることが防止される。また、薄膜磁気ヘッド
3bの磁界発生部の中心軸は媒体表面に対して斜めに向
くので、媒体には斜め方向の磁界が印加される。
【0047】また、光磁気ヘッドの別の変形例を図18
に示す。図18の上方に示した薄膜磁気ヘッド3は、図
18の下方に示すように、基体31及び薄膜磁気コイル
32に、円錐状に集光されたレーザー光を通過させるた
めの切り欠き部3cが形成されている。切り欠き部3c
により、薄膜磁気ヘッド3がレーザー光を遮光すること
が防止されているので、光磁気記録媒体上にレーザー光
を効率良く集光させることができる。
【0048】
【発明の効果】本発明の記録方法では、光照射により記
録層に生じる高温領域を光スポットの外側に形成し、か
かる高温領域に記録磁界を印加するので、記録磁区の形
成が可能な温度領域(キュリー温度以上の温度領域)を
微小化しなくても、磁気ヘッドの磁界発生部のトラック
方向の幅を狭くすることで記録層に微小な記録磁区を形
成することができる。特に、磁界発生部が図11(D)
に示すような断面の薄膜磁気ヘッドを用いることにより
トラック方向において幅狭の磁界を印加することが可能
となり、それにより形成される記録磁区は矩形状にな
る。したがって超高密度に情報を記録することが可能と
なる。
【0049】本発明の再生方法によれば、再生光の照射
により再生層の光スポットの外側に高温領域を形成し、
この高温領域に局所的に再生磁界を印加して記録磁区を
再生層に転写し、再生層から情報を再生することができ
るので、光スポットよりも広い領域に磁界を印加する従
来の再生方法に比べて再生分解能を著しく高めることが
できる。また、光スポットの外側に高温領域を形成する
ために、光磁気記録媒体の線速度を高速にすることによ
り情報の読み出し速度も向上する。
【0050】本発明の記録再生装置は、光磁気記録媒体
の回転速度を制御しつつ光磁気記録媒体を回転駆動させ
る回転駆動装置や、光磁気記録媒体上に微小な光スポッ
トを形成できる高NAレンズなどの手段を用いることに
よって、光スポットの外側に熱スポットの高温領域を形
成することができる。更に、光スポットの外側に形成さ
れた高温領域に磁界が印加されるようにレンズと磁界発
生源とが位置付けられている。トラック方向において幅
狭の磁界印加部を有する磁界発生源を用いることによ
り、光磁気記録媒体の記録層に形成される高温領域に極
微な記録磁区を形成することができる。また、幅狭の磁
界印加部を有する磁界発生源により、再生層上の光スポ
ットの外側に位置する高温領域に局所的に再生磁界を印
加することができるので、磁界印加領域により決定され
る再生分解能が高められ、超高密度に記録された情報を
確実に再生することができる。それゆえ超高密度記録用
の記録再生装置として極めて好適である。
【0051】本発明の光磁気ヘッドは、レンズの光軸か
らずれた位置に磁気ヘッドの磁界発生部が配置されてお
り、磁気ヘッドの磁界発生部を、光磁気記録媒体上に形
成される光スポットの外側に生じる熱スポットの高温領
域に位置付けることができるので、かかる高温領域に局
所的に磁界を印加することができる。それゆえ本発明の
記録方法及び再生方法を実現するための光磁気ヘッドと
して極めて好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従う光磁気ヘッドにより記録層に生じ
る熱分布を概念的に示した図である。
【図2】実施例2において作製した光磁気ヘッドにより
記録層に生じる熱分布を概念的に示した図である。
【図3】実施例3において作製した光磁気ヘッドにより
記録層に生じる熱分布を概念的に示した図である。
【図4】光スポット中心と熱中心の差が光磁気記録媒体
の線速度に依存する様子を計算により求めたグラフであ
る。
【図5】磁界発生部のトラック幅方向の長さが光スポッ
ト径よりも長い磁気ヘッドがトラック上に配置されてい
る様子を示す概略平面図である。
【図6】従来の再生方法と本発明の再生方法を概念的に
説明するための図である。
【図7】本発明の光磁気ヘッドが、回転する光磁気記録
媒体上を浮上している様子を示す図である。
【図8】図7に示した光磁気ヘッドの長手方向における
概略断面図である。
【図9】図8に示した光磁気ヘッドの2枚組レンズの近
傍を拡大した概略図である。
【図10】MAMMOS用の光磁気記録媒体の一具体例
の概略断面図である。
【図11】1ターンコイル型の薄膜磁気ヘッドを作製す
る工程を説明するための図である。
【図12】2ターンコイル型の薄膜磁気ヘッドを作製す
る工程の一部を説明するための図である。
【図13】2ターンコイル型の薄膜磁気ヘッドを作製す
る工程の一部を説明するための図であり、図12に示し
た作製工程からの続きである。
【図14】本発明に従う光磁気記録再生装置の概略構成
図である。
【図15】図2に示した光磁気ヘッドに搭載されている
薄膜磁気ヘッドの製造方法を説明するための図である。
【図16】従来の光磁気ヘッドの概略断面図である。
【図17】薄膜磁気ヘッドに設けられている薄膜磁気コ
イルの中心軸がSILの底面に対して斜めに向くように
薄膜磁気ヘッドがSILの内部に形成されている様子を
示す図である。
【図18】光磁気ヘッドに搭載されているSIL及び薄
膜磁気ヘッドの概略断面図と、薄膜磁気ヘッドを紙面左
側から斜めに見たときの断面構造を模式的に示した斜視
図である。
【符号の説明】
1 スライダー 2 集光レンズ 3 薄膜磁気ヘッド 4 ガルバノミラー 6 2枚組レンズ 10 固体イマージョンレンズ 11 光磁気ヘッド 14 レーザ光源 23 スピンドルモータ 50 光磁気記録媒体 100 光磁気記録再生装置
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G11B 7/12 G11B 7/12 7/135 7/135 A

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光磁気記録媒体のトラック上に、該光磁
    気記録媒体に対して相対移動する光スポットを形成し、
    光スポットにより生じる熱スポットに磁界を印加して情
    報を記録する光磁気記録方法において、 上記光スポットの外側に熱スポットの高温領域を形成
    し、当該高温領域に磁界を印加して情報を記録すること
    を特徴とする記録方法。
  2. 【請求項2】 上記磁界の中心が、熱スポットの高温領
    域の中心と同軸上であることを特徴とする請求項1に記
    載の記録方法。
  3. 【請求項3】 上記光磁気記録媒体に磁界を印加するた
    めに、トラック方向における磁界発生部の幅が光スポッ
    トよりも小さい磁界発生源を用いることを特徴とする請
    求項1または2に記載の記録方法。
  4. 【請求項4】 上記磁界発生源の一部が光スポット内に
    含まれるように位置しており、それによる光利用効率の
    減少率が50%以下であることを特徴とする請求項3に
    記載の記録方法。
  5. 【請求項5】 上記光磁気記録媒体は回転しており、光
    磁気記録媒体の回転速度と磁界発生源の光磁気記録媒体
    上の位置とから線速度を算出し、算出された線速度に基
    づいて光スポット中心と磁界印加領域との距離を調整す
    ることを特徴とする請求項3または4に記載の記録方
    法。
  6. 【請求項6】 上記光磁気記録媒体が、磁区拡大再生層
    を備えることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項
    に記載の記録方法。
  7. 【請求項7】 光磁気記録媒体のトラック上に、該光磁
    気記録媒体に対して相対移動する光スポットを形成し、
    光スポットにより生じる熱スポットに磁界を印加して情
    報を記録する光磁気記録方法において、 上記光スポットの中心からトラック方向にずれた位置に
    熱スポットの高温領域を形成し、当該高温領域の内側に
    磁界を印加して情報を記録することを特徴とする記録方
    法。
  8. 【請求項8】 記録層と再生層とを備える光磁気記録媒
    体に、該光磁気記録媒体に対して相対移動する光スポッ
    トを形成することにより再生層に熱スポットを生じさ
    せ、印加磁界の下、記録層の磁区を熱スポット内の再生
    層に転写させて情報を再生する再生方法において、 上記光スポットの外側に熱スポットの高温領域を形成
    し、該高温領域に磁界を印加することによって、高温領
    域を通じて記録層の磁区を再生層に転写することを特徴
    とする再生方法。
  9. 【請求項9】 上記磁界の中心が、熱スポットの高温領
    域の中心と同軸上であることを特徴とする請求項8に記
    載の再生方法。
  10. 【請求項10】 上記光磁気記録媒体の磁界印加領域の
    トラック方向における長さが光スポット径よりも小さく
    なるように磁界を印加することを特徴とする請求項8ま
    たは9に記載の再生方法。
  11. 【請求項11】 上記光磁気記録媒体に磁界を印加する
    ために、トラック方向における磁界発生部の幅が光スポ
    ットよりも小さい磁気ヘッドを用いることを特徴とする
    請求項8〜10のいずれか一項に記載の再生方法。
  12. 【請求項12】 上記光磁気記録媒体は回転しており、
    光磁気記録媒体の線速度に基づいて光スポット中心と磁
    界印加領域との距離を調整することを特徴とする請求項
    8〜11のいずれか一項に記載の再生方法。
  13. 【請求項13】 上記再生層が、磁界の印加により磁区
    が拡大する磁区拡大再生層であることを特徴とする請求
    項8〜12のいずれか一項に記載の再生方法。
  14. 【請求項14】 記録層と再生層とを備える光磁気記録
    媒体に、該光磁気記録媒体に対して相対移動する光スポ
    ットを形成することにより再生層に熱スポットを生じさ
    せ、印加磁界の下、記録層の磁区を熱スポット内の再生
    層に転写させて情報を再生する再生方法において、 上記光スポットの中心からトラック方向にずれた位置に
    熱スポットの最高温度領域を形成し、該高温領域の内側
    に磁界を印加することによって、高温領域を通じて記録
    層の磁区を再生層に転写することを特徴とする再生方
    法。
  15. 【請求項15】 光磁気記録媒体の記録再生装置におい
    て、 光磁気記録媒体に光を照射するための光源と、 該光源からの光を集光して光磁気記録媒体上に光スポッ
    トを形成するためのレンズと、 光磁気記録媒体に磁界を印加するための磁界発生源と、 上記光スポットの外側に、光スポットの光強度分布に基
    づいて生じる熱スポットの高温領域を形成するための手
    段とを備え、 上記磁界発生源とレンズとが、上記高温領域に磁界が印
    加されるように位置付けられていることを特徴とする記
    録再生装置。
  16. 【請求項16】 更に、上記光磁気記録媒体を回転させ
    るための回転駆動装置と、 光磁気記録媒体の回転速度と磁界発生源の光磁気記録媒
    体上の位置とから線速度を算出し、算出された線速度に
    基づいて光スポット中心と磁界印加領域との距離を制御
    する制御装置とを備えることを特徴とする請求項15に
    記載の記録再生装置。
  17. 【請求項17】 上記磁界発生装置の磁化印加部の中心
    が、熱スポットの最高温度領域の中心とほぼ同軸にある
    ことを特徴とする請求項15または16に記載の記録再
    生装置。
  18. 【請求項18】 上記磁界発生源の磁界発生部のトラッ
    ク方向における幅が、光スポットよりも小さいことを特
    徴とする請求項15〜17のいずれか一項に記載の記録
    再生装置。
  19. 【請求項19】 上記レンズが固体イマージョンレンズ
    であることを特徴とする請求項15〜18のいずれか一
    項に記載の記録再生装置。
  20. 【請求項20】 光磁気記録媒体の情報の記録及び/ま
    たは再生に用いられる光磁気ヘッドにおいて、 上記光磁気記録媒体上に光を集光するためのレンズと、 光磁気記録媒体に磁界を印加するための磁界発生源であ
    って、トラック方向において上記レンズにより光磁気記
    録媒体上に形成される光スポット径よりも小さい幅を有
    する磁界発生源とを備え、 上記磁界発生源は、当該磁界発生源から発生する磁界の
    中心軸が上記レンズの中心軸からずれるようにレンズの
    底面に形成されていることを特徴とする光磁気ヘッド。
  21. 【請求項21】 上記磁界発生源は基体上に設けられて
    おり、該基体がレンズに密着して形成されていることを
    特徴とする請求項20に記載の光磁気ヘッド。
  22. 【請求項22】 上記基体の屈折率とレンズの屈折率と
    の差が、レンズ及び基体のいずれか屈折率が大きいほう
    の屈折率の±10%以内であることを特徴とする請求項
    21に記載の光磁気ヘッド。
  23. 【請求項23】 上記レンズが固体イマージョンレンズ
    であることを特徴とする請求項20〜22のいずれか一
    項に記載の光磁気ヘッド。
  24. 【請求項24】 上記磁界発生源が、リソグラフィー技
    術により形成された薄型の磁気ヘッドであることを特徴
    とする請求項20〜23のいずれか一項に記載の光磁気
    ヘッド。
  25. 【請求項25】 更に、浮上型スライダーを備え、該浮
    上型スライダーに上記レンズ及び磁界発生源が搭載され
    ていることを特徴とする請求項20〜24のいずれか一
    項に記載の光磁気ヘッド。
  26. 【請求項26】 更に、上記レンズにより光磁気記録媒
    体上に形成される光スポットの中心と磁界発生源から発
    生する磁界の中心との間隔を光磁気記録媒体の線速度に
    基づいて制御するための制御装置を備えることを特徴と
    する請求項20〜25のいずれか一項に記載の光磁気ヘ
    ッド。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006134513A (ja) * 2004-11-08 2006-05-25 Sony Corp 光アシスト型磁気記録ヘッド、磁気記録装置、及び光アシスト型磁気記録ヘッドの製造方法
JP2006286119A (ja) * 2005-04-01 2006-10-19 Sony Corp 光アシスト型磁気ヘッド、磁気記録装置、および光アシスト型磁気ヘッドの製造方法

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