JP2000306875A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JP2000306875A JP11115402A JP11540299A JP2000306875A JP 2000306875 A JP2000306875 A JP 2000306875A JP 11115402 A JP11115402 A JP 11115402A JP 11540299 A JP11540299 A JP 11540299A JP 2000306875 A JP2000306875 A JP 2000306875A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は大口径のウェーハを研削して薄型化
する半導体装置の製造方法に関し、製造歩留り及びスル
ープットの向上を図ることを課題とする。 【解決手段】 ウェーハ30の表面に保護テープ32を
貼り付け(ステップS20)、ウェーハ30をウェーハ
フレーム34に張設されたダイシングテープ36に保護
テープ32を介して貼り付ける(ステップS22)。ダ
イシングテープ36にウェーハ30が貼り付けられた状
態で、ウェーハ30の背面を研削する(ステップS2
4)。その後、ダイシングテープ36にウェーハ30が
貼り付けられた状態でウェーハ30をフルダイシングし
て半導体装置を形成する(ステップS26)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体装置の製造方
法に係り、特に大口径のウェーハをグラインディング
(研削)して薄型化する半導体装置の製造方法に関す
る。半導体装置の製造工程において、表面に素子が形成
されたウェーハは、その厚みを減少するためにグライン
ディング工程にかけられる。グラインディングは、ウェ
ーハの素子が形成されていない面(背面)に対して行わ
れる。
【0002】近年、半導体装置の生産性を向上するため
に大口径のウェーハが使用されてきている。また、IC
カード等への用途により薄型の半導体装置が要求されて
おり、その分ウェーハの厚みを薄くしなくてはならな
い。更に、ウェーハの状態でバンプを形成してしまうい
わゆるバンプ付きウェーハが多くなってきている。しか
し、ウェーハの大口径化、厚みの減少及びバンプ付きウ
ェーハは、製造工程においてウェーハが割れる確率を増
大させてしまう。
【0003】例えば、大口径のウェーハをグラインディ
ングする際、ウェーハの厚みは200μm程度が限界で
ある。すなわち、ウェーハの厚みを200μm以下まで
グラインディングすると、グラインディング時及びハン
ドリング時にウェーハの割れが多発する。また、バンプ
付きウェーハにおいては、バンプが突起物として作用す
るため、グラインディング時にウェーハが割れる確率は
更に増大してしまう。
【0004】したがって、大口径で且つ厚さの薄いウェ
ーハであっても、ウェーハを破損させることなく且つ高
いスループットでグラインディング及びダイシングを行
なうことのできる技術が望まれている。
【0005】
【従来の技術】従来の半導体装置の製造方法について、
図1乃至図6を用いて説明する。周知のように、半導体
装置の製造工程は、グラインディング工程とダイシング
工程とを含んでいる。グラインディング工程では、ウェ
ーハの背面に対しグラインディング(バックグラインデ
ィング)が行なわれ、ウェーハは所定の厚さとされる。
ダイシング工程では、ウェーハに対しダイシングが行な
われ、個々の半導体チップに分割される。
【0006】図1は、ダイシング工程とグラインディン
グ工程とを実施する従来方法の一例を示す。図1に示さ
れる従来方法では、表面に回路が形成されたウェーハに
保護テープを貼り付け(ステップS10)、ウェーハの
背面をグラインディングし(ステップS12)、ウェー
ハを裏返してからダイシングテープに貼り付け(ステッ
プS14)、ウェーハを表面側からダイシングする(ス
テップS16)。
【0007】図2は、図1に示す保護テープ貼り付け工
程(ステップS10)を説明するための図である。図3
は、図1に示すグラインディング工程(ステップS1
2)を説明するための図である。図4は、図1に示すダ
イシングテープ貼り付け工程(ステップS14)を説明
するための図である。図5は、図1に示すダイシング工
程(ステップS16)を説明するための図である。
【0008】グラインディングされるウェーハ10の表
面には、予め半導体用回路が形成されている。まず、図
2に示されるように、ウェーハ10の表面に形成されて
いる回路を保護するために、ウェーハ10の表面に保護
テープ12が貼られる。そして、ウェーハ10は、保護
テープ12を介して真空チャックテーブル上に吸引固定
される。保護テープ12は樹脂により形成されており、
その表面には紫外線(UV)硬化型の接着剤が塗布され
ている。ウェーハ10は、保護テープ12を介して真空
チャックグテーブル上に固定された状態でグラインディ
ングされる。
【0009】グラインディング工程では、図3に示すよ
うに、研削工具18を用いてウェーハ10の背面をグラ
インディングし、ウェーハ10の厚さを所定の厚さまで
減少させる。具体的には、回転する研削工具18を研磨
液を供給しつつ図中矢印X1,X2方向に移動させるこ
とによりグラインディングを行なう。これにより、所定
の厚さを有したウェーハ10が形成される。
【0010】上述のグラインディング工程が終了する
と、保護テープ12はウェーハ10から剥がされる。そ
して、図4に示されるように、回路が形成された表面が
上を向くように、ウェーハフレーム14に張られたダイ
シングテープ20に貼り付けられる。ダイシングテープ
20は樹脂により形成されており、その表面には接着剤
が塗布されている。ウェーハ10は、上述の接着剤によ
りダイシングテープ20に貼り付けられた状態でダイシ
ングされる。
【0011】ダイシング工程では、図5に示すように、
ウェーハ10は、ダイシングソー22を用いてダイシン
グされる。ダイシングはウェーハ10の表面に形成され
ているスクライブラインの画像をモニタしながら行われ
る。これにより、ウェーハ10は複数個の半導体チップ
11に分割される。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上述の従来の方法で
は、ダイシング工程に先立ってグラインディングが行わ
れるので、研削工具によりウェーハ10の一部分に対し
て押圧力が加わることとなる。グラインディングにより
ウェーハ10の厚さが減少して200μm以下になる
と、ウェーハ10自体の強度が減少するため、グライン
ディング時にウェーハの割れが発生する恐れがある。特
に、ウェーハ10の厚さを50μmまでグラインディン
グする場合は、割れが多発するという問題がある。ま
た、バンプ付きウェーハの場合は、バンプが突起物とな
り、この突起物の上にウェーハ10が位置してグライン
ディングされる状態となる。このため、ウェーハ10に
割れが生じる確率は更に高くなる。
【0013】また、上述の従来の方法では、所定の厚さ
までウェーハ10をグラインディングした後に、ウェー
ハ10は保護テープ12が剥がされて裏返される。すな
わち、グラインディング工程が終了した時点では、ウェ
ーハ10はその背面が上を向いている。したがって、ウ
ェーハ10を表面側からダイシングするために、ウェー
ハ10はその表面を上に向けてダイシングテープ20に
貼り付けられる。
【0014】ところが、ウェーハ10はグラインディン
グされその厚みが減少しているので、保護テープ12が
剥がされると、図6に示すようにウェーハ10に反りが
発生してしまう。この反りの大きさは、ダイシングテー
プ20からのウェーハ10の最大離間距離(図中、矢印
Hで示す)で表わすことができる。6インチウェーハを
厚さ200μmまでグラインディングした場合には、約
2cmの反り(H=2cm)が発生する。また、8イン
チウェーハを厚さ200μmまでグラインディングした
場合には、約3cmの反り(H=3cm)が発生する。
【0015】このようにウェーハ10に反りが発生する
と、ウェーハ10を適正にハンドリングすることが困難
となるという問題がある。最悪の場合には、ハンドリン
グ時にウェーハ10の割れが多発するという問題が生じ
る。本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、大
口径化され且つ厚みの減少したウェーハを用いて半導体
装置を製造する際に、製造歩留り及びスループットの向
上を図り得る半導体装置の製造方法を提供することを目
的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記の課題は、次に述べ
る各手段を講じることにより解決することができる。請
求項1記載の発明に係る半導体装置の製造方法は、回路
が形成された表面と該表面の反対側の背面とを有するウ
ェーハを用いて半導体装置を製造する半導体装の置製造
方法であって、前記ウェーハの表面に保護テープを貼り
付ける保護テープ貼り付け工程と、前記ウェーハより径
の大きいウェーハフレームが周囲に設けられたダイシン
グテープに前記ウェーハを前記保護テープを介して貼り
付けるフレーム取り付け工程と、前記ダイシングテープ
に前記ウェーハが貼り付けられた状態で、前記ウェーハ
の背面を研削する研削工程と、前記研削工程が終了した
後に、前記ダイシングテープに前記ウェーハが貼り付け
られた状態で、前記ウェーハをフルダイシングして前記
半導体装置を形成するダイシング工程と、を有すること
を特徴とするものである。
【0017】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の半導体装置の製造方法において、前記保護テープは
紫外線硬化型の粘着剤により前記ウェーハに貼り付けら
れ、前記ダイシング工程終了後に前記粘着剤に対して紫
外線を照射する紫外線照射工程を更に含むことを特徴と
するものである。
【0018】また、請求項3記載の発明は、請求項1ま
たは2記載の半導体装置の製造方法において、前記ダイ
シング工程では、前記ウェーハの背面から赤外線を照射
し、その反射光に基づきダイシング位置を認識すること
を特徴とするものである。また、請求項4記載の発明
は、請求項1乃至3のうちいずれか一項記載の半導体装
置の製造方法において、前記研削工程は、前記ウェーハ
フレームを真空チャックテーブルに吸引固定する固定工
程を含み、前記チャックテーブルの大きさは前記ウェー
ハフレームより大きくしたことを特徴とするものであ
る。
【0019】また、請求項5記載の発明は、請求項1乃
至4のうちいずれか一項記載の半導体装置の製造方法に
おいて、前記ダイシング工程が終了した後に、吸引保持
工具により前記半導体装置を保持しながら前記半導体装
置を前記ダイシングテープを介して突き上げることによ
り、前記半導体装置を前記保護テープから取り外す取り
外し工程を更に含むことを特徴とするものである。
【0020】上記の各手段は、次のように作用する。請
求項1の発明によれば、研削前のウェーハの回路が形成
された表面を有するウェーハに保護テープが貼り付けら
れる。この保護テープは研削時に回路を保護する役目を
果たすものである。また、保護テープは、研削時に研削
工具からの押圧力を吸収するクッション材としても作用
する。すなわち、フレーム取り付け工程において、ウェ
ーハは保護テープを介してダイシングテープに貼り付け
られる。続く研削工程において、研削工具がフレームの
背面に押し付けられたとき、その押圧力をダイシングテ
ープと共に吸収する。したがって、研削時にウェーハに
作用する局所的な押圧力が保護テープとダイシングテー
プとにより吸収緩和され、研削時のウェーハの割れを効
果的に防止することができる。
【0021】研削工程が終了すると、ウェーハがダイシ
ングテープに貼り付けられた状態で、ダイシング工程が
行われる。すなわち、ダイシングは、ウェーハの背面側
から行われる。したがって、研削後の厚みの薄いウェー
ハからダイシングテープ及び保護テープを剥がすこと無
くダイシングが行われる。したがって、厚みの薄いウェ
ーハの反りに起因するウェーハの割れが生じることは無
い。
【0022】上述のように、請求項1の発明によれば、
研削工程時及び、研削工程とダイシング工程との間のハ
ンドリングに起因するウェーハの割れを効果的に防止す
ることができる。よって、高い製造歩留り及びスループ
ットをもって半導体装置を製造することが可能となる。
請求項2の発明によれば、ダイシング工程が終了した後
の保護テープの粘着剤に紫外線が照射される。粘着剤は
紫外線硬化型であり、したがって、紫外線が照射される
ことにより、粘着力が弱まってダイシングされたウェー
ハを容易に剥がすことができる。
【0023】また、請求項3記載の発明によれば、ダイ
シング工程において、ウェーハの背面から赤外線を照射
し、その反射光に基づきダイシング位置を認識すること
により、ウェーハの回路が形成されていない面(すなわ
ち背面)からダイシングを行なうことが可能となる。一
般にダイシング工程においては、ウェーハの回路形成面
に回路パターンの形成と共に形成されたスクライブライ
ンを基準としてダイシングが行なわれる。しかるに、研
削を行なうのは回路形成面と反対側の背面であるため、
直接ダイシングラインを画像認識してダイシングを行な
うには、研削工程とダイシング工程との間でウェーハの
上下を反転させる必要が生じる。
【0024】スクライブライン上にはアルミニウム等で
形成されたマークが各所に存在しており、このマークを
基準としてスクライブラインを認識することができる。
赤外線は、ウェーハを透過するがアルミニウムのマーク
では反射されるので、赤外線を利用してウェーハの背面
からダイシング位置(スクライブライン)を画像認識す
ることができる。これにより、研削工程とダイシング工
程との間でウェーハの上下を反転させる必要がなくな
り、研削工程とダイシング工程との間のウェーハのハン
ドリングに起因する割れを防止することができる。ま
た、製造工程の簡単化を図ることができる。
【0025】請求項4記載の発明によれば、ウェーハフ
レーム吸引固定するための真空チャックテーブルは、ウ
ェーハフレームと同じ大きさとされる。これにより、ウ
ェーハフレーム内に位置するウェーハは、その全面が真
空チャックテーブルに支持されることとなる。したがっ
て、ウェーハは、研削工程及びダイシング工程において
安定して平面上に支持される。
【0026】更に、請求項5記載の発明によれば、ダイ
シング工程が終了した後に保護テープから剥がされるの
で、貼り付けられている面積は小さい。したがって、半
導体装置を剥がすために必要な力は小さくてよい。加え
て、吸引保持工具により半導体装置を保持しながら半導
体装置をダイシングテープを介して突き上げることによ
り、ダイシングテープと保護テープとが部分的に湾曲
し、これが半導体装置が保護テープから剥がれるきかけ
となる。したがって、半導体装置を保護テープから容易
に取り外すことができる。
【0027】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面と共に説明する。図7は、本発明の一実施例によ
る半導体装置の製造方法を示す工程図である。尚、本発
明に係る半導体装置の製造方法は、ウェーハをダイシン
グするダイシング工程及びウェーハをグラインディング
するグラインディング工程(研削工程)に特に関連する
ものであり、他の製造工程は従来と同様である。したが
って、本実施例では、研削工程及びダイシング工程及び
これに関連する工程について説明し、他の製造工程の説
明は省略するものとする。
【0028】本実施例に係る半導体装置の製造方法で
は、図7に示すように、保護テープ貼り付け工程(ステ
ップS20),フレーム取り付け工程(ステップS2
2),研削工程(ステップS24),ダイシング工程
(ステップS26)及びチップ取り外し工程(ステップ
S28)を順次実施する。以下、上述の各工程を詳細に
説明する。
【0029】図8は、保護テープ貼り付け工程(ステッ
プS20)及びフレーム取り付け工程(ステップS2
2)を説明するための図である。ウェーハ30には、予
めその表面に半導体装置を形成する回路が形成されてい
る。この表面と反対側の面、すなわち背面を研削してウ
ェーハの厚さを減少するのためにウェーハ30は研削工
程にかけられる。保護テープ貼り付け工程(ステップS
20)及びフレーム取り付け工程(ステップS22)
は、研削工程(ステップS24)の準備工程として実施
される。なお、ウェーハ30の材料は特に限定されるも
のではなく、シリコン,ガリウムヒ素等の各種半導体基
板材料が使用される。またフェライト等の半導体以外の
基板、またはリチウムタンタレイト(LiTaO3 ) 等
の圧電基板を使用してもよい。
【0030】まず、保護テープ貼り付け工程(ステップ
S20)において、ウェーハの表面(回路形成面)に保
護テープ32が貼り付けられる。この保護テープ32
は、例えばポリエチレンテープにより形成される。保護
テープ32にはあらかじめ粘着剤が塗布されており、こ
の粘着剤により保護テープ32はウェーハに貼り付けら
れる。ポリエチレンテープの厚さは約150μmであ
り、粘着剤の厚みは30〜40μmである。
【0031】次に、フレーム取り付け工程(ステップS
22)において、保護テープ32が貼り付けられたウェ
ーハ30は、ウェーハフレーム34に取り付けられたダ
イシングテープ36に貼り付けられる。ダイシングテー
プ36はあらかじめウェーハフレームに張り付けられて
おり、ウェーハ30を貼り付ける面には粘着剤が塗布さ
れている。ダイシングテープ36は、例えばポリエチレ
ンテープにより形成されており、その上に粘着剤が塗布
されている。テープの厚さは約70μmであり、粘着剤
の厚さは約20μmである。この粘着剤により、ウェー
ハ30は保護テープ32を介してダイシングテープ36
に貼り付けられる。すなわち、ウェーハ30に保護テー
プ32が貼り付けられ、その保護テープ32がダイシン
グテープ36に貼り付けられる。したがって、この状態
では、ウェーハ30の表面(回路形成面)は保護テープ
32で保護され、ウェーハ30の背面が上を向いてい
る。上述のように、ウェーハ30がウェーハフレーム3
4に取り付けられた後、研削工程(ステップS24)が
実施される。
【0032】図9は、研削工程を説明するための図であ
る。研削工程(ステップS24)において、ウェーハ3
0が取り付けられたウェーハフレーム34は、真空チャ
ックテーブル(図9中、一点鎖線で示す)上に載置され
る。真空チャックテーブルの大きさは、ウェーハフレー
ム34より大きい寸法とされており、ダイシングテープ
32の全面が吸引作用により真空チャックテーブル上に
固定される。したがって、ダイシングテープ32に貼り
付けられたウェーハ30も、真空チャックテーブル上に
固定される。したがって、ウェーハ30は真空チャック
テーブル上にその全面が支持されるため、平面上に安定
して支持される。また、真空チャックテーブルがウェー
ハフレーム34より大きいため、ウェーハフレーム34
も真空チャックテーブル上に安定して支持される。よっ
て、真空チャックテーブル上に固定されたウェーハ30
を安定した状態でグラインディングすることができる。
【0033】ウェーハ30が真空チャックテーブル上に
固定された状態で研削が行われる。すなわち、研削工具
38(例えばダイヤモンドホイール)によりウェーハの
背面を研削することにより、ウェーハ30の厚さを減少
させる。本実施例では、ウェーハの厚さを約600μm
から約50μmまで減少させることができる。本実施例
において、ウェーハ30は、保護テープ32及びダイシ
ングテープ36を介して真空チャックテーブル上に固定
される。また、保護テープ32及びダイシングテープ3
6に塗布された粘着剤の層も、ウェーハ30と真空チャ
ックテーブルの間に介在する。したがって、これら保護
テープ32、ダイシングテープ36及び粘着剤層がクッ
ションの役割を果たし、研削工具38による局所的な押
圧力を分散し緩和する。これにより、従来は約200μ
mが限度であったウェーハ30の厚さを、約50μmに
なるまで研削可能となる。
【0034】上述の研削工程(ステップS24)が終了
すると、次にダイシング工程(ステップS26)が実施
される。本実施例では、研削工程を終了したウェーハ3
0はダイシング装置(図示せず)に搬送されるが、ウェ
ーハフレーム34に取り付られたままで搬送され、ダイ
シング装置の真空チャックテーブル上に載置される。ま
た、研削装置の真空チャックテーブルに固定されたまま
真空チャックテーブルごとダイシング装置に移動れても
よい。いずれにしろ、ウェーハ30は保護テープ32及
びダイシングテープ36に貼り付けられた状態のままで
ダイシング工程にかけられる。
【0035】図10及び図11はダイシング工程を説明
するための図である。ダイシング工程(ステップS2
6)では、先ずダイシング装置に設けられている赤外線
カメラ40を用い、ウェーハ30のダイシング位置を確
認する処理が実施される。一般にダイシング工程では、
ウェーハ30の回路形成面側に回路パターンの形成と同
時に形成されたスクライブグラインを基準としてダイシ
ングが行なわれる。
【0036】しかるに、グラインディング工程では回路
形成面(表面)と反対側の面(背面)をグラインディン
グするため、ウェーハ30の回路形成面側を下にしてウ
ェーハフレーム34に取り付ける必要がある。よって、
直接ダイシングラインを画像認識してダイシングを行な
うためには、研削工程とダイシング工程との間でウェー
ハ30の貼り付け向きを上下反転させることとなる。こ
れは、製造工程数を増やすだけでなく、ウェーハ30が
ハンドリング中に割れてしまうという問題の原因にもな
る。
【0037】本実施例では、赤外線を利用することによ
り、ウェーハ30の背面からダイシング位置(スクライ
ブグライン)を認識している。即ち、ウェーハ30に対
して赤外線を照射した場合、スクライブライン上に形成
されているアルミ製のマークは赤外線を反射する。この
反射された赤外線を赤外線カメラ40で撮像することに
より、ウェーハ30の背面からスクライブラインを認識
することが可能となる。よって、研削工程とダイシング
工程との間でウェーハ30の向きを上下反転させる必要
がなくなり、ハンドリング時のウェーハ30の割れの問
題が解消され、製造工程の簡単化を図ることができる。
【0038】上記のようにスクライブライン位置の認識
が行なわれると、図11に示すように、ダイシングソー
42が駆動されスクライブラインに沿って移動される。
これにより、ウェーハ30はダイシングされ、複数の半
導体チップ30Aに分割される。このダイシング工程で
は、ウェーハ30がダイシングソー42により完全に分
割される、いわゆるフルダイシングが行われる。
【0039】上述のダイシング工程(ステップS26)
が終了すると、続いてチップ取り外し工程(ステップS
28)が実施される。図12及び図13は、チップ取り
外し工程を説明するための図である。チップ取り外し工
程(ステップS28)では、先ず図12に示すように、
ダイシングテープ36の背面側から紫外線(UV光)を
照射する。この時に照射されるUV光は、ウェーハ30
(半導体チップ30A)を保護テープ32に貼り付けて
いる紫外線硬化型粘着剤を硬化できる強いUV光(例え
ば、200mj/cm2以上)とされている。よって、このU
V光の照射を行なうことにより、紫外線硬化型粘着剤は
硬化し、保護テープ32とウェーハ30(半導体チップ
30A)との間の粘着力は低下する。
【0040】続いて、図13に示すように、半導体チッ
プ30Aを吸引保持工具(バキューム・ピックアップ)
44で保持しながら、突き上げ装置46を用いて半導体
チップ30Aを突き上げる。突き上げ装置46は、ピン
46A(プローブ)を有しており、このピン46Aをダ
イシングテープ32の背面に押し付けられる。これによ
り、半導体チップ30Aの下にあるダイシングテープ3
6及び保護テープ32は局部的に湾曲し、半導体チップ
30Aの一部が保護テープ32から剥離する。そして、
吸引保持工具44が上方へ引き上げられて、半導体チッ
プ30Aは保護テープ32から完全に剥離する。保護テ
ープ32とウェーハ30との間の粘着剤は、紫外線硬化
により粘着力が弱くなっているので、保護テープ32は
ダイシングテープ36に貼り付いたままとなる。したが
って、保護テープ32を半導体チップ30Aから剥がす
工程は不要となる。保護テープ32とウェーハ30との
間の粘着剤として紫外線硬化型粘着剤を使用しない場合
は、保護テープ32とウェーハ30との間の粘着剤の粘
着力を、ダイシングテープ36と保護テープ32との間
の粘着剤の粘着力より弱く設定しておくことが好まし
い。
【0041】上述のように取り外された半導体チップ3
0Aは吸引保持工具44で保持されたまま、チップ収納
容器まで搬送され収納される。
【0042】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、研削時にウェ
ーハに作用する局所的な押圧力が保護テープとダイシン
グテープとにより吸収緩和され、研削時のウェーハの割
れを効果的に防止することができ、且つウェーハの厚さ
を従来より薄くまで研削することができる。また、研削
工程が終了すると、ウェーハがダイシングテープに貼り
付けられた状態のままで、ダイシング工程が行われるた
め、研削後の厚みの薄いウェーハからダイシングテープ
及び保護テープを剥がすこと無くダイシングを行うこと
ができる。このため、厚みの薄いウェーハの反りに起因
するウェーハの割れが生じることは無い。したがって、
研削工程時及び、研削工程とダイシング工程との間のハ
ンドリングに起因するウェーハの割れを効果的に防止す
ることができる。よって、高い製造歩留り及びスループ
ットをもって半導体装置を製造することが可能となる。
【0043】請求項2の発明によれば、ダイシング工程
が終了した後の保護テープの粘着剤に紫外線が照射され
るため、紫外線硬化型の粘着剤の粘着力が弱まって、ダ
イシングされたウェーハ(半導体チップ)を容易に剥が
すことができる。また、請求項3記載の発明によれば、
ダイシング工程において、ウェーハの背面から赤外線を
照射し、その反射光に基づきダイシング位置を認識する
ことにより、研削工程とダイシング工程との間でウェー
ハの上下を反転させる必要がなくなり、研削工程とダイ
シング工程との間のウェーハのハンドリングに起因する
割れを防止することができる。また、製造工程の簡単化
を図ることができる。
【0044】請求項4記載の発明によれば、ウェーハフ
レームを吸引固定するための真空チャックテーブルは、
ウェーハフレームより大きい寸法とされるため、ウェー
ハフレーム内に位置するウェーハは、その全面が真空チ
ャックテーブルに支持されることとなる。したがって、
ウェーハは研削工程及びダイシング工程において安定し
て平面上に支持される。
【0045】更に、請求項5記載の発明によれば、半導
体チップをダイシングテープを介して突き上げることに
より、ダイシングテープと保護テープとが部分的に湾曲
し、これが半導体装置が保護テープから剥がれるきっか
けとなる。したがって、半導体装置を保護テープから容
易に取り外すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の半導体装置の製造方法の一例を示す工程
図である。
【図2】図1に示す保護テープ貼り付け工程を説明する
ための図である。
【図3】図1に示すグラインディング工程を説明するた
めの図である。
【図4】図1に示すダイシングテープ貼り付け工程を説
明するための図である。
【図5】図1に示すダイシング工程を説明するための図
である。
【図6】従来の半導体装置の製造方法の問題点を説明す
るための図である。
【図7】本発明の一実施例による半導体装置の製造方法
を示す工程図である。
【図8】図7に示す保護テープ貼り付け工程及びフレー
ム取り付け工程を説明するための図である。
【図9】図7に示す研削工程を説明するための図であ
る。
【図10】図7に示すダイシング工程を説明するための
図(その1)である。
【図11】図7に示すダイシング工程を説明するための
図(その2)である。
【図12】図7に示すチップ取り外し工程を説明するた
めの図(その1)である。
【図13】図7に示すチップ取り外し工程を説明するた
めの図(その2)である。
【符号の説明】
30 ウェーハ 30A 半導体チップ 32 保護テープ 34 ウェーハフレーム 36 ダイシングテープ 38 研削工具 40 赤外線カメラ 42 ダイシングソー 44 吸引保持工具 46 突き上げ装置 46A ピン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村本 孝紀 愛知県春日井市高蔵寺町二丁目1844番2 富士通ヴィエルエスアイ株式会社内 Fターム(参考) 5F031 CA02 DA13 HA13 JA06 MA22 MA34 MA35 MA37 MA40 PA18

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回路が形成された表面と該表面の反対側
    の背面とを有するウェーハを用いて半導体装置を製造す
    る半導体装置の製造方法であって、 前記ウェーハの表面に保護テープを貼り付ける保護テー
    プ貼り付け工程と、 前記ウェーハより径の大きいウェーハフレームが周囲に
    設けられたダイシングテープに前記ウェーハを前記保護
    テープを介して貼り付けるフレーム取り付け工程と、 前記ダイシングテープに前記ウェーハが貼り付けられた
    状態で、前記ウェーハの背面を研削する研削工程と、 前記研削工程が終了した後に、前記ダイシングテープに
    前記ウェーハが貼り付けられた状態で、前記ウェーハを
    フルダイシングして前記半導体装置を形成するダイシン
    グ工程と、 を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の半導体装置の製造方法に
    おいて、 前記保護テープは紫外線硬化型の粘着剤により前記ウェ
    ーハに貼り付けられ、前記ダイシング工程終了後に前記
    粘着剤に対して紫外線を照射する紫外線照射工程を更に
    含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の半導体装置の製
    造方法において、 前記ダイシング工程では、前記ウェーハの背面から赤外
    線を照射し、その反射光に基づきダイシング位置を認識
    することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のうちいずれか一項記載
    の半導体装置の製造方法において、 前記研削工程は、前記ウェーハフレームを真空チャック
    テーブルに吸引固定する固定工程を含み、前記チャック
    テーブルの大きさは前記ウェーハフレームより大きくし
    たことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のうちいずれか一項記載
    の半導体装置の製造方法において、 前記ダイシング工程が終了した後に、吸引工具により前
    記半導体装置を保持しながら前記半導体装置を前記ダイ
    シングテープを介して突き上げることにより、前記半導
    体装置を前記保護テープから取り外す取り外し工程を更
    に含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
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