JP2000307485A - エコーキャンセラ - Google Patents

エコーキャンセラ

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JP2000307485A
JP2000307485A JP11387099A JP11387099A JP2000307485A JP 2000307485 A JP2000307485 A JP 2000307485A JP 11387099 A JP11387099 A JP 11387099A JP 11387099 A JP11387099 A JP 11387099A JP 2000307485 A JP2000307485 A JP 2000307485A
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coefficient
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Tomoko Ishii
知子 石井
Shigeaki Suzuki
茂明 鈴木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 実際の転送符号を生成する半固定フィルタ5
と、この半固定フィルタ5で使用するフィルタ係数を演
算する適応フィルタ7とを備えた従来のエコーキャンセ
ラでは、そのフィルタ係数を転送する際に処理負荷が増
大してしまうなどの課題があった。 【解決手段】 フィルタ係数の転送時には適応フィルタ
7におけるフィルタ係数の更新処理を禁止するものであ
る。また、複数のサイクルにまたがってフィルタ係数を
転送するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、受信信号に含ま
れるエコー成分を除去して送信信号として転送するエコ
ーキャンセラに係り、詳しくは、実際に送信信号からエ
コーをキャンセルするための半固定フィルタと、この半
固定フィルタで用いるフィルタ係数を出力する適応フィ
ルタとを備えたエコーキャンセラにおいて、そのフィル
タ係数の転送に伴う処理負荷の一時的な増大を抑制する
ための改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図6は特公昭56−35052号公報に
開示された従来のエコーキャンセラの構成を示すブロッ
ク図である。図において、1は受信信号の入力端子、2
は受信信号の出力端子、3はこの出力端子2から出力さ
れた受信信号の受信符号系列と送信符号系列とが重畳さ
れた送信信号の入力端子、4は補正された送信信号の出
力端子である。
【0003】また、18は受信信号の受信信号系列につ
いてフィルタリング処理を行って第一疑似エコー信号を
出力する半固定フィルタ、6は入力端子3からの最新の
送信符号から最新の第一疑似エコー符号を減算して最新
の第一残差符号として出力する第一減算器、19は受信
信号の受信信号系列についてフィルタリング処理を行っ
て第二疑似エコー信号を出力する適応フィルタ、8は入
力端子3からの最新の送信符号から最新の第二疑似エコ
ー符号を減算して最新の第二残差符号として出力する第
二減算器、9は最新の第一残差符号と最新の第二残差符
号とを用いてエコー消去性能を比較し、第二残差信号の
方が第一残差信号よりもエコー消去性能が良い場合には
適応フィルタ係数を半固定フィルタ18に転送するよう
に係数転送指示信号を出力する比較部、20はこの係数
転送指示信号に従って適応フィルタ係数を半固定フィル
タ18に転送する係数転送部である。なお、適応フィル
タ19は上記動作とともに、第二残差信号が入力され、
この第二残差信号が小さくなるように複数の適応フィル
タ係数の更新処理も行う。
【0004】次に動作について説明する。入力端子1か
ら最新の受信符号が入力されると、半固定フィルタ18
および適応フィルタ19はそれぞれの複数のフィルタ係
数を用いて畳み込み演算し、第一減算器6および第二減
算器8は入力端子3からの送信信号からそれぞれの疑似
エコー符号を減算する。そして、この第一減算器6から
出力される第一残差符号は上記最新の受信符号に対応す
る送信符号として出力端子4から送信符号経路へ出力さ
れる。
【0005】また、適応フィルタ19は、上記第二残差
符号に基いて自身の適応フィルタ係数の更新処理を行
う。
【0006】更に、比較部9は、この最新の第一残差符
号と第二残差符号とを比較し、第二残差信号の方が第一
残差信号よりもエコー消去性能が良い場合には適応フィ
ルタ係数を半固定フィルタ18に転送するように係数転
送指示信号を出力し、係数転送部20はその入力に応じ
て適応フィルタ係数を半固定フィルタ18に転送する。
【0007】そして、この従来のエコーキャンセラは最
新の受信符号が入力されるたびに上述した一連のエコー
キャンセル動作を繰り返し、受信信号の伝送路において
発生したエコー成分を除去してこれを送信信号として出
力することができる。
【0008】また、このように2つのフィルタ18,1
9を設け、一方においてのみ係数の更新処理を行い、他
方はその係数がより適切になった場合にのみ転送される
ように構成することで、ダブルトークなどが発生した場
合におけるフィルタ係数の悪化を効果的に防止すること
ができる。
【0009】なお、特公昭56−31774号公報に
は、半固定フィルタ18から適応フィルタ19に半固定
フィルタ係数を逆に転送する技術が開示されている。
【0010】また、このようなエコーキャンセラは、学
習同定法などの係数適応更新アルゴリズムによって未知
の特性を持つエコー経路のインパルス応答を推定し、推
定したインパルス応答に基いて、受信信号からエコー信
号に近似した疑似エコー信号を合成し、送信信号から前
記疑似エコー信号を減算することにより、送信信号に含
まれるエコー信号を消去するものである。インパルス応
答とは、送信側の通話信号が存在しない状況下で、受信
信号として所定パルスをエコー経路に通した場合に、送
信信号として得られる応答をいう。一般に疑似エコー信
号は、インパルス応答をフィルタ係数とする適応的な有
限長インパルス応答(FIR:Finite Impu
lse Response)フィルタに受信信号を通す
ことで合成することができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従来のエコーキャンセ
ラは以上のように構成されているので、比較部9から係
数転送指示信号が出力された場合、通常行っている処理
の他に係数転送部20によるフィルタ係数の転送処理が
加わり、その分エコーキャンセラ全体の処理として処理
負荷が増大してしまうなどの課題があった。
【0012】特に、テレビ会議システムなどに用いられ
る音響エコーキャンセラにおいてはこのフィルタ係数の
数として数千単位のものが必要であり、上記転送処理の
負荷は上記適応フィルタ19におけるフィルタ係数演算
処理と同程度の負荷となる。そのため、この音響エコー
キャンセラの処理負荷は転送指示の有無に応じて大きく
変動し、受信信号の受信符号が入力される毎にリアルタ
イムに一連のエコーキャンセル処理を実施しなければな
らないことを考え合わせると、過剰といえるほどに高速
な素子にて一連の処理を実施しなければならなくなって
しまうこととなる。
【0013】この発明は以上のような課題を解決するた
めになされたものであり、フィルタ係数の転送指示が発
生したときにエコーキャンセラ全体の処理負荷が急激に
増大してしまうことはなく、ひいては音響エコーキャン
セラとして利用したとしても過剰といえるほどに高速な
素子にて一連の処理を実施させる必要がないエコーキャ
ンセラを得ることを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明に係るエコーキ
ャンセラは、受信信号と、この受信信号と送信符号系列
とが重畳された送信信号とが入力され、上記受信信号か
ら得られる第一疑似エコー信号で上記送信信号を補正す
るエコーキャンセラにおいて、上記受信信号が入力され
るとともに複数の半固定フィルタ係数を保持し、入力さ
れた受信信号の受信信号系列とこの複数の半固定フィル
タ係数との畳み込み演算により上記第一疑似エコー信号
を生成する半固定フィルタと、上記送信信号から上記第
一疑似エコー信号を減算して第一残差信号として出力す
る第一減算器と、上記受信信号が入力されるとともに複
数の適応フィルタ係数を保持し、入力された受信信号の
受信信号系列とこの複数の適応フィルタ係数との畳み込
み演算により第二疑似エコー信号を生成するとともに、
上記送信信号から上記第二疑似エコー信号を減算して得
られる残差に基いて上記複数の適応フィルタ係数を更新
する適応フィルタと、上記送信信号から上記第二疑似エ
コー信号を減算して第二残差信号として出力する第二減
算器と、上記第一残差信号および上記第二残差信号とを
用いてエコー消去性能を比較し、その比較結果に応じて
係数転送指示信号を出力する比較部と、上記係数転送指
示信号が入力され、この係数転送指示に応じて上記適応
フィルタにおける適応フィルタ係数の更新処理を禁止さ
せ、その状態において上記複数の半固定フィルタ係数と
上記複数の適応フィルタ係数との間で係数の転送処理を
行う係数転送処理部とを備えるものである。
【0015】この発明に係るエコーキャンセラは、係数
転送処理部が、係数転送指示信号が入力され、この係数
転送指示に応じて複数の半固定フィルタ係数と上記複数
の適応フィルタ係数との間で係数の転送処理を行うとと
もに転送サイクル信号を出力する係数転送部と、上記転
送サイクル信号が入力され、この転送サイクル信号の入
力に応じて適応フィルタに係数更新禁止信号を出力する
係数転送検出部とで構成され、上記適応フィルタがこの
係数更新禁止信号が入力されたら適応フィルタ係数の更
新処理を停止するものである。
【0016】この発明に係るエコーキャンセラは、係数
転送処理部が、受信信号および送信信号あるいはこれら
に基き生成される信号に基いてダブルトークを検出して
ダブルトーク検出信号を出力するダブルトーク検出回路
と、上記ダブルトーク検出信号および係数転送指示信号
が入力され、この係数転送指示信号が入力された後にダ
ブルトーク検出信号が入力されたら、そのタイミングに
おいて転送開始信号を出力する転送タイミング指示部
と、上記転送開始信号が入力され、この転送開始信号が
入力されたら複数の半固定フィルタ係数と上記複数の適
応フィルタ係数との間で係数の転送処理を行うとともに
転送サイクル信号を出力する係数転送部とで構成され、
上記適応フィルタは上記ダブルトーク検出信号が出力さ
れたら適応フィルタ係数の更新処理を停止するものであ
る。
【0017】この発明に係るエコーキャンセラは、係数
転送処理部が、受信信号あるいはこれらに基き生成され
る信号に基いて受信無音状態を検出して無音検出信号を
出力する無音検出回路と、上記無音検出信号および係数
転送指示信号が入力され、この係数転送指示信号が入力
された後に無音検出信号が入力されたら、そのタイミン
グにおいて転送開始信号を出力する転送タイミング指示
部と、上記転送開始信号が入力され、この転送開始信号
が入力されたら複数の半固定フィルタ係数と上記複数の
適応フィルタ係数との間で係数の転送処理を行うととも
に転送サイクル信号を出力する係数転送部とで構成さ
れ、上記適応フィルタは上記無音検出信号が出力された
ら適応フィルタ係数の更新処理を停止するものである。
【0018】この発明に係るエコーキャンセラは、係数
転送処理部が、受信信号および送信信号あるいはこれら
に基き生成される信号に基いてダブルトークを検出して
ダブルトーク検出信号を出力するダブルトーク検出回路
と、受信信号あるいはこれらに基き生成される信号に基
いて受信無音状態を検出して無音検出信号を出力する無
音検出回路と、上記ダブルトーク検出信号および上記無
音検出信号が入力され、いずれか一方が入力されたら検
出信号を出力する論理回路と、上記検出信号および係数
転送指示信号が入力され、この係数転送指示信号が入力
された後に検出信号が入力されたら、そのタイミングに
おいて転送開始信号を出力する転送タイミング指示部
と、上記転送開始信号が入力され、この転送開始信号が
入力されたら複数の半固定フィルタ係数と上記複数の適
応フィルタ係数との間で係数の転送処理を行うとともに
転送サイクル信号を出力する係数転送部とで構成され、
上記適応フィルタは上記検出信号が出力されたら適応フ
ィルタ係数の更新処理を停止するものである。
【0019】この発明に係るエコーキャンセラは、受信
信号と、この受信信号と送信符号系列とが重畳された送
信信号とが入力され、上記受信信号から得られる第一疑
似エコー信号で上記送信信号を補正するエコーキャンセ
ラにおいて、上記受信信号が入力されるとともに複数の
半固定フィルタ係数を保持し、入力された受信信号の受
信信号系列とこの複数の半固定フィルタ係数との畳み込
み演算により上記第一疑似エコー信号を生成する半固定
フィルタと、上記送信信号から上記第一疑似エコー信号
を減算して第一残差信号として出力する第一減算器と、
上記受信信号が入力されるとともに複数の適応フィルタ
係数を保持し、入力された受信信号の受信信号系列とこ
の複数の適応フィルタ係数との畳み込み演算により第二
疑似エコー信号を生成するとともに、上記送信信号から
上記第二疑似エコー信号を減算して得られる残差に基い
て上記複数の適応フィルタ係数を更新する適応フィルタ
と、上記送信信号から上記第二疑似エコー信号を減算し
て第二残差信号として出力する第二減算器と、上記第一
残差信号および上記第二残差信号とを用いてエコー消去
性能を比較し、その比較結果に応じて係数転送指示信号
を出力する比較部と、上記係数転送指示信号が入力さ
れ、この係数転送指示信号が入力されたら複数の半固定
フィルタ係数と上記複数の適応フィルタ係数との間で係
数の転送処理を、複数の受信符号の入力期間に渡って行
う係数転送処理部とを備えるものである。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1によるA
TM(非同期転送モード)用のノード装置やテレビ会議
システムなどに用いられる音響エコーキャンセラの構成
を示すブロック図である。図において、1は受信信号の
入力端子、2は受信信号の出力端子、3はこの出力端子
2から出力された受信信号の受信符号系列と送信符号系
列とが重畳された送信信号の入力端子、4は補正された
送信信号の出力端子である。
【0021】5は入力端子1からの受信信号が入力され
るとともに数千個の半固定フィルタ係数を保持し、この
入力された受信信号の受信信号系列とこの複数の半固定
フィルタ係数との畳み込み演算を行い、この演算結果を
最新に入力された受信符号に対応する第一疑似エコー符
号とする第一疑似エコー信号を出力する半固定フィル
タ、6は入力端子3からの送信信号および第一疑似エコ
ー信号が入力され、最新の送信符号から最新の第一疑似
エコー符号を減算し、これを最新の第一残差符号とする
第一残差信号を出力する第一減算器である。そして、こ
の第一減算器6の出力が補正された送信信号として出力
端子4から出力される。
【0022】7は入力端子1からの受信信号が入力され
るとともに上記半固定フィルタ5と同数の適応フィルタ
係数を保持し、この入力された受信信号の受信信号系列
とこの複数の適応フィルタ係数との畳み込み演算を行
い、この演算結果を最新に入力された受信符号に対応す
る第二疑似エコー符号とする第二疑似エコー信号を出力
する適応フィルタ、8は入力端子3からの送信信号およ
び第二疑似エコー信号が入力され、最新の送信符号から
最新の第二疑似エコー符号を減算し、これを最新の第二
残差符号とする第二残差信号を出力する第二減算器であ
る。また、この適応フィルタ7にはこの第二残差信号が
入力され、この第二残差符号の絶対値が小さくなるよう
に上記複数の適応フィルタ係数を更新している。
【0023】9は第一残差信号および第二残差信号が入
力され、第一残差信号の最新の第一残差符号と第二残差
信号の最新の第二残差符号とを用いてエコー消去性能を
比較し、第一残差信号の方が第二残差信号よりもエコー
消去性能が良い場合には半固定フィルタ係数を適応フィ
ルタ7に転送するように係数転送指示信号を出力し、第
二残差信号の方が第一残差信号よりもエコー消去性能が
良い場合には適応フィルタ係数を半固定フィルタ5に転
送するように係数転送指示信号を出力する比較部、10
はこの係数転送指示信号が入力され、その入力に応じて
転送サイクル信号を出力した後に、その係数転送指示信
号に従って半固定フィルタ係数を適応フィルタ7に転送
したり、適応フィルタ係数を半固定フィルタ5に転送す
る係数転送部(係数転送処理部)、11はこの転送サイ
クル信号が入力され、この転送サイクル信号の入力に応
じて適応フィルタ7に対して係数更新禁止信号を出力す
る係数転送検出部(係数転送処理部)である。そして、
適応フィルタ7はこの係数更新禁止信号が入力されると
適応フィルタ係数の更新処理を停止する。
【0024】次に動作を説明する。受信符号系列を構成
する最新の受信符号が入力端子1に入力されると、半固
定フィルタ5および適応フィルタ7はそれぞれの複数の
フィルタ係数を用いて畳み込み演算を行う。具体的に
は、上記最新の受信符号を含めた最近の受信符号をフィ
ルタ係数と同数分用意し、各受信符号と各フィルタ係数
とを個々に乗算し、その複数の乗算結果の総和を演算
し、これを上記最新の受信符号に含まれているエコー成
分とみなすことができる第一疑似エコー符号あるいは第
二疑似エコー符号として出力する。また、第一減算器6
および第二減算器8は入力端子3からの送信信号からそ
れぞれの疑似エコー符号を減算し、これを最新の第一残
差符号あるいは第二残差符号として出力する。また、第
一残差符号は上記最新の受信符号に対応する送信符号と
して出力端子4から送信符号経路へ出力される。
【0025】そして、この最新の第一残差符号と第二残
差符号とが入力される比較部9は、これらの符号を比較
することで適応フィルタ7における現在のエコー消去性
能と半固定フィルタ5における現在のエコー消去性能と
を比較し、第一残差信号の方が第二残差信号よりもエコ
ー消去性能が良い場合には半固定フィルタ係数を適応フ
ィルタ7に転送するように係数転送指示信号を出力し、
第二残差信号の方が第一残差信号よりもエコー消去性能
が良い場合には適応フィルタ係数を半固定フィルタ5に
転送するように係数転送指示信号を出力する。なお、こ
れらの性能比較においては、例えばそれぞれの符号の軟
判定結果と硬判定結果との差同士を比較し、その差が一
定値以上となった場合などにおいて上記係数転送指示信
号を出力するように比較すればよい。
【0026】また、係数転送指示信号が比較部9から出
力されると、係数転送部10はその入力に応じて転送サ
イクル信号を出力した後に、その係数転送指示に従って
半固定フィルタ係数を適応フィルタ7に転送したり、適
応フィルタ係数を半固定フィルタ5に転送し、係数転送
検出部11は、この転送サイクル信号の入力に応じて適
応フィルタ7に対して係数更新禁止信号を出力し、適応
フィルタ7はこの係数更新禁止信号が入力されると適応
フィルタ係数の更新処理を停止する。
【0027】そして、この実施の形態1によるエコーキ
ャンセラは最新の受信符号が入力されるたびに上述した
一連のエコーキャンセル動作を繰り返す。つまり、受信
符号が入力されるサイクル毎に上述した一連のエコーキ
ャンセル動作を繰り返し、そのサイクルにおいて半固定
フィルタ5のエコーキャンセル特性と適応フィルタ7の
エコーキャンセル特性との間に差が生じた場合には、上
記係数転送指示に従って適応フィルタ7における係数更
新処理を停止しつつ係数の転送処理を行い、半固定フィ
ルタ5のエコーキャンセル特性と適応フィルタ7のエコ
ーキャンセル特性との間に差が生じていない場合には、
適応フィルタ7における係数更新処理を実施してその時
点時点における最適なフィルタ係数を演算することにな
る。
【0028】以上のように、この実施の形態1によれ
ば、送信信号からエコー信号を除去するための半固定フ
ィルタ5や第一減算器6、受信信号から上記半固定フィ
ルタ5で使用されるフィルタ係数を演算する適応フィル
タ7や第二減算器8とともに、上記第一減算器6から出
力される第一残差信号および上記第二減算器8から出力
される第二残差信号とを用いてエコー消去性能を比較
し、その比較結果に応じて係数転送指示信号を出力する
比較部9と、この係数転送指示信号の入力に応じて転送
サイクル信号を出力した後に、その係数転送指示信号に
従って半固定フィルタ係数を適応フィルタ7に転送した
り、適応フィルタ係数を半固定フィルタ5に転送する係
数転送部10とを設け、適応フィルタ7からフィルタ係
数を転送することで半固定フィルタ5の係数を受信信号
経路の状態に応じて最適な半固定フィルタ係数に変更し
つつ、当該受信信号経路において生じたエコーをキャン
セルして送信信号として出力することができる効果があ
る。
【0029】しかも、比較部9から係数転送指示信号が
出力された場合には、係数転送部10が単に複数の半固
定フィルタ係数と上記複数の適応フィルタ係数との間で
係数の転送処理を行うのではなく、係数転送検出部11
が上記転送サイクル信号の入力に応じて適応フィルタ7
に対して係数更新禁止信号を出力するので、この転送処
理による負荷増大分をこの適応フィルタ係数の更新処理
の削減分により相殺することができる。従って、この実
施の形態1のように数千単位のフィルタ係数を用いる音
響エコーキャンセラであったとしても、比較部9から係
数転送指示信号が出力された場合においてエコーキャン
セラ全体の処理として処理負荷が増大してしまうことは
なく、ひいては従来のように過剰と言えるほどに高速な
素子を用いて一連の処理を実施することなく、受信信号
経路において生じたエコーをキャンセルして送信信号と
して出力することができる効果がある。
【0030】実施の形態2.図2はこの発明の実施の形
態2による音響エコーキャンセラの構成を示すブロック
図である。図において、12は受信信号、送信信号およ
び第一残差信号が入力され、受信しつつ送信符号系列を
出力している状態、所謂ダブルトークの状態をこれらの
信号に基いて検出してダブルトーク検出信号を出力する
ダブルトーク検出回路(係数転送処理部)、13はこの
ダブルトーク検出信号とともに係数転送指示信号が入力
され、係数転送指示信号が入力された後にダブルトーク
検出信号が入力されたら、そのタイミングにおいて転送
開始信号を出力する転送タイミング指示部(係数転送処
理部)である。また、適応フィルタ7には係数更新禁止
信号の代わりに上記ダブルトーク検出信号が入力され、
係数転送部10には係数転送指示信号の代わりに転送開
始信号が入力されている。これ以外の構成は実施の形態
1と同様であり同一符号を付して説明を省略する。
【0031】次に動作について説明する。ダブルトーク
検出回路12が受信信号、送信信号および第一残差信号
に基いてダブルトークの状態を検出してダブルトーク検
出信号を出力すると、適応フィルタ7はフィルタ係数の
更新動作を停止する。これと同時に、転送タイミング指
示部13は、このダブルトーク検出信号が入力される以
前に係数転送指示信号が入力されていたら、このダブル
トーク検出信号が入力されたタイミングにおいて転送開
始信号を係数転送部10に出力する。そして、この係数
転送部10は、その転送開始信号に従って半固定フィル
タ係数を適応フィルタ7に転送したり、適応フィルタ係
数を半固定フィルタ5に転送し、次のサイクルにおいて
はいずれかのフィルタは新たに転送されたフィルタ係数
にて受信符号のフィルタリング処理を実行する。これ以
外の動作は実施の形態1と同様であり説明を省略する。
【0032】以上のように、この実施の形態2によれ
ば、受信信号および送信信号あるいはこれらに基き生成
される信号に基いてダブルトークを検出してダブルトー
ク検出信号を出力するダブルトーク検出回路12と、ダ
ブルトーク検出信号および係数転送指示信号が入力さ
れ、この係数転送指示信号が入力された後にダブルトー
ク検出信号が入力されたら、そのタイミングにおいて転
送開始信号を出力する転送タイミング指示部13と、転
送開始信号が入力され、この転送開始信号が入力された
ら複数の半固定フィルタ係数と上記複数の適応フィルタ
係数との間で係数の転送処理を行うとともに転送サイク
ル信号を出力する係数転送部10とを設けて、ダブルト
ーク検出信号が入力されたら適応フィルタ係数の更新処
理を停止するので、ダブルトークが発生して適当に適応
フィルタ係数を更新するのが好ましくない場合にその更
新を停止することができると共に、その停止した期間に
おいてフィルタ係数を転送することができる。
【0033】従って、実施の形態1のように単に係数更
新禁止信号が入力されたら適応フィルタ係数の更新処理
を停止する場合に比べて、正常な動作時におけるフィル
タ係数の更新処理を妨げることなく、ダブルトークが発
生してしまった異常時にはその更新処理を停止すること
ができ、しかも、その期間において転送することができ
るので、エコーキャンセラとしての性能を損なうことな
く、転送処理による負荷増大分をこの適応フィルタ係数
の更新処理の削減分により相殺することができる効果が
ある。
【0034】実施の形態3.図3はこの発明の実施の形
態3による音響エコーキャンセラの構成を示すブロック
図である。図において、14は受信信号が入力され、こ
の受信信号の受信無音状態を検出して無音検出信号を出
力する無音検出回路(係数転送処理部)である。また、
適応フィルタ7にはダブルトーク検出信号の代わりに無
音検出信号が入力され、転送タイミング指示部13には
ダブルトーク検出信号の代わりに無音検出信号が入力さ
れている。これ以外の構成は実施の形態2と同様であり
同一符号を付して説明を省略する。
【0035】次に動作について説明する。無音検出回路
14が受信信号に基いて無音状態を検出して無音検出信
号を出力すると、適応フィルタ7はフィルタ係数の更新
動作を停止する。これと同時に、転送タイミング指示部
13は、この無音検出信号が入力される以前に係数転送
指示信号が入力されていたら、この無音検出信号が入力
されたタイミングにおいて転送開始信号を係数転送部1
0に出力する。そして、この係数転送部10は、その転
送開始信号に従って半固定フィルタ係数を適応フィルタ
7に転送したり、適応フィルタ係数を半固定フィルタ5
に転送し、次のサイクルにおいてはいずれかのフィルタ
は新たに転送されたフィルタ係数にて受信符号のフィル
タリング処理を実行する。これ以外の動作は実施の形態
2と同様であり説明を省略する。
【0036】以上のように、この実施の形態3によれ
ば、受信信号に基いて受信無音状態を検出して無音検出
信号を出力する無音検出回路14と、上記無音検出信号
および係数転送指示信号が入力され、この係数転送指示
信号が入力された後に無音検出信号が入力されたら、そ
のタイミングにおいて転送開始信号を出力する転送タイ
ミング指示部13と、上記転送開始信号が入力され、こ
の転送開始信号が入力されたら複数の半固定フィルタ係
数と上記複数の適応フィルタ係数との間で係数の転送処
理を行う係数転送部10とで構成され、上記適応フィル
タ7が上記無音検出信号が出力されたら適応フィルタ係
数の更新処理を停止するので、無音状態となって適応フ
ィルタ係数を更新するのが好ましくない場合にその更新
を停止することができると共に、その停止した期間にお
いてフィルタ係数を転送することができる。
【0037】従って、実施の形態1のように単に係数更
新禁止信号が入力されたら適応フィルタ係数の更新処理
を停止する場合に比べて正常な動作時におけるフィルタ
係数の更新処理を妨げることなく、無音状態となった時
にはその更新処理を停止することができ、しかも、その
期間において転送するので、エコーキャンセラとしての
性能を損なうことなく、転送処理による負荷増大分をこ
の適応フィルタ係数の更新処理の削減分により相殺する
ことができる効果がある。
【0038】また、無音検出信号は受信信号が入力され
なくなったら出力されるので、実施の形態2のようなダ
ブルトークなどの異常状態が生じた場合において転送を
開始させる場合に比べて、直前の受信信号に基いて適切
に更新された適応フィルタ係数を半固定フィルタ5に転
送することができる可能性が高い。
【0039】実施の形態4.図4はこの発明の実施の形
態4による音響エコーキャンセラの構成を示すブロック
図である。図において、15はダブルトーク検出信号お
よび無音検出信号が入力され、いずれか一方が入力され
たら検出信号を出力する論理回路(係数転送処理部)で
ある。また、適応フィルタ7にはダブルトーク検出信号
や無音検出信号の代わりに検出信号が入力され、転送タ
イミング指示部13にはダブルトーク検出信号や無音検
出信号の代わりに検出信号が入力されている。これ以外
の構成は図2や図3と同様であり同一符号を付して説明
を省略する。
【0040】次に動作について説明する。ダブルトーク
検出回路12がダブルトーク状態を検出してダブルトー
ク検出信号を出力したり、無音検出回路14が受信信号
に基いて無音状態を検出して無音検出信号を出力したり
すると、論理回路15から検出信号が出力され、適応フ
ィルタ7はフィルタ係数の更新動作を停止する。これと
同時に、転送タイミング指示部13は、この検出信号が
入力される以前に係数転送指示信号が入力されていた
ら、この検出信号が入力されたタイミングにおいて転送
開始信号を係数転送部10に出力する。そして、この係
数転送部10は、その転送開始信号に従って半固定フィ
ルタ係数を適応フィルタに転送したり、適応フィルタ係
数を半固定フィルタに転送し、次のサイクルにおいては
いずれかのフィルタは新たに転送されたフィルタ係数に
て受信符号のフィルタリング処理を実行する。これ以外
の動作は実施の形態3と同様であり説明を省略する。
【0041】以上のように、この実施の形態4によれ
ば、受信信号や送信信号などに基いてダブルトークを検
出してダブルトーク検出信号を出力するダブルトーク検
出回路12と、受信信号に基いて受信無音状態を検出し
て無音検出信号を出力する無音検出回路14と、上記ダ
ブルトーク検出信号および上記無音検出信号が入力さ
れ、いずれか一方が入力されたら検出信号を出力する論
理回路15と、上記検出信号および係数転送指示信号が
入力され、この係数転送指示信号が入力された後に検出
信号が入力されたら、そのタイミングにおいて転送開始
信号を出力する転送タイミング指示部13と、上記転送
開始信号が入力され、この転送開始信号が入力されたら
複数の半固定フィルタ係数と上記複数の適応フィルタ係
数との間で係数の転送処理を行う係数転送部10とで構
成され、上記適応フィルタ7が上記検出信号が出力され
たら適応フィルタ係数の更新処理を停止するので、ダブ
ルトーク状態や無音状態となって適応フィルタ係数を更
新するのが好ましくない場合にその更新を停止すること
ができると共に、その停止した期間においてフィルタ係
数を転送することができる。
【0042】従って、実施の形態1のように単に係数更
新禁止信号が入力されたら適応フィルタ係数の更新処理
を停止する場合に比べて正常な動作時におけるフィルタ
係数の更新処理を妨げることなく、ダブルトーク状態や
無音状態となった時にはその更新処理を停止することが
でき、しかも、その期間において転送するので、エコー
キャンセラとしての性能を損なうことなく、転送処理に
よる負荷増大分をこの適応フィルタ係数の更新処理の削
減分により相殺することができる効果がある。
【0043】実施の形態5.図5はこの発明の実施の形
態5による音響エコーキャンセラの構成を示すブロック
図である。図において、16はそれぞれ受信符号の受信
周期あるいはそれの整数倍の周期と等しい時間ずつ係数
転送指示信号を遅延させる遅延回路(係数転送処理
部)、17はそれぞれこの遅延回路16あるいは比較部
9から出力される係数転送指示信号が入力され、その入
力されたタイミングにおいて1乃至複数のフィルタ係数
を半固定フィルタ5と適応フィルタ7との間で転送する
分割係数転送部(係数転送処理部)である。なお、この
分割係数転送部17の個数は遅延回路16の個数よりも
1つ多い。これ以外の構成は実施の形態1と同様であり
同一符号を付して説明を省略する。
【0044】次に動作について説明する。比較部9から
係数転送指示信号が出力されると、そのサイクルにおい
て唯一の分割係数転送部17が1乃至複数のフィルタ係
数を半固定フィルタ5と適応フィルタ7との間で転送す
る。そして、次のサイクルにおいても初段の遅延回路1
6からの係数転送指示信号が入力される唯一の分割係数
転送部17が1乃至複数のフィルタ係数を半固定フィル
タ5と適応フィルタ7との間で転送する。そして、この
動作を繰り返し、分割係数転送部17の個数と同数のサ
イクルにおいて、全てのフィルタ係数の転送を完了す
る。これ以外の動作は実施の形態1と同様であり説明を
省略する。
【0045】以上のように、この実施の形態5によれ
ば、送信信号からエコー信号を除去するための半固定フ
ィルタ5や第一減算器6、受信信号から上記半固定フィ
ルタ5で使用されるフィルタ係数を演算する適応フィル
タ7や第二減算器8とともに、上記第一減算器6から出
力される第一残差信号および上記第二減算器8から出力
される第二残差信号とを用いてエコー消去性能を比較
し、その比較結果に応じて係数転送指示信号を出力する
比較部9と、この係数転送指示信号を受信符号の受信周
期の整数倍の期間遅延させる複数の遅延回路16,・・
・,16と、上記比較部9あるいは遅延回路16から出
力される係数転送指示信号に応じて1乃至複数のフィル
タ係数を適応フィルタ7と半固定フィルタ5との間で転
送する複数の分割係数転送部17,・・・,17とを設
けたので、上記半固定フィルタ5の係数を受信信号経路
の状態に応じて最適な半固定フィルタ係数に変更しつつ
当該受信信号経路において生じたエコーをキャンセルし
て送信信号として出力することができる効果がある。
【0046】しかも、比較部9から係数転送指示信号が
出力された場合には、実施の形態1のように1つのサイ
クルにおいて全てのフィルタ係数を転送するのではな
く、複数の受信符号の入力期間(サイクル)に渡って分
けて行うようにしたので、この転送処理による負荷増大
分を平滑化且つ削減することができる。従って、数千単
位のフィルタ係数を用いる音響エコーキャンセラであっ
たとしても、比較部9から係数転送指示信号が出力され
た場合においてエコーキャンセラ全体の処理として処理
負荷が一時的に増大してしまうことはなく、ひいては従
来のように過剰と言えるほどに高速な素子を用いて一連
の処理を実施することなく、受信信号経路において生じ
たエコーをキャンセルして送信信号として出力すること
ができる効果がある。
【0047】なお、以上の実施の形態では音声エコーキ
ャンセラがハードウェア的に実現された場合について説
明したが、これを中央処理装置やメモリ上で実施される
ソフトウェアにおいても同様の構成を実現することがで
きることは言うまでもない。そして、この発明のように
フィルタ係数の転送に伴う一時的な処理負荷の増大が生
じないので、ソフトウェアの周期を一定にして、その周
期を受信符号の受信周期に収めることで、確実にエコー
キャンセル処理を実施することができる。
【0048】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、送信
信号からエコー信号を除去するための半固定フィルタや
第一減算器、受信信号から上記半固定フィルタで使用さ
れるフィルタ係数を演算する適応フィルタや第二減算器
とともに、上記第一減算器から出力される第一残差信号
および上記第二減算器から出力される第二残差信号とを
用いてエコー消去性能を比較し、その比較結果に応じて
係数転送指示信号を出力する比較部と、この係数転送指
示に応じて上記適応フィルタにおける適応フィルタ係数
の更新処理を禁止させ、その状態において上記複数の半
固定フィルタ係数と上記複数の適応フィルタ係数との間
で係数の転送処理を行う係数転送処理部とを設けたの
で、上記半固定フィルタの係数を受信信号経路の状態に
応じて最適な半固定フィルタ係数に変更しつつ当該受信
信号経路において生じたエコーをキャンセルして送信信
号として出力することができる効果がある。
【0049】しかも、比較部から係数転送指示信号が出
力された場合には、係数転送処理部は単に複数の半固定
フィルタ係数と上記複数の適応フィルタ係数との間で係
数の転送処理を行うのではなく、その転送処理の際には
適応フィルタにおける適応フィルタ係数の更新処理を禁
止させるようにしたので、この転送処理による負荷増大
分をこの適応フィルタ係数の更新処理の削減分により相
殺することができるので、数千単位のフィルタ係数を用
いる音響エコーキャンセラであったとしても、比較部か
ら係数転送指示信号が出力された場合においてエコーキ
ャンセラ全体の処理として処理負荷が増大してしまうこ
とはなく、ひいては従来のように過剰と言えるほどに高
速な素子を用いて一連の処理を実施することなく、受信
信号経路において生じたエコーをキャンセルして送信信
号として出力することができる効果がある。
【0050】この発明によれば、係数転送処理部が、係
数転送指示信号が入力され、この係数転送指示に応じて
複数の半固定フィルタ係数と上記複数の適応フィルタ係
数との間で係数の転送処理を行うとともに転送サイクル
信号を出力する係数転送部と、上記転送サイクル信号が
入力され、この転送サイクル信号の入力に応じて適応フ
ィルタに係数更新禁止信号を出力する係数転送検出部と
で構成され、上記適応フィルタがこの係数更新禁止信号
が入力されたら適応フィルタ係数の更新処理を停止する
ので、転送処理による負荷増大分をこの適応フィルタ係
数の更新処理の削減分により相殺することができる効果
がある。
【0051】この発明によれば、係数転送処理部が、受
信信号および送信信号あるいはこれらに基き生成される
信号に基いてダブルトークを検出してダブルトーク検出
信号を出力するダブルトーク検出回路と、上記ダブルト
ーク検出信号および係数転送指示信号が入力され、この
係数転送指示信号が入力された後にダブルトーク検出信
号が入力されたら、そのタイミングにおいて転送開始信
号を出力する転送タイミング指示部と、上記転送開始信
号が入力され、この転送開始信号が入力されたら複数の
半固定フィルタ係数と上記複数の適応フィルタ係数との
間で係数の転送処理を行うとともに転送サイクル信号を
出力する係数転送部とで構成され、上記適応フィルタが
上記ダブルトーク検出信号が出力されたら適応フィルタ
係数の更新処理を停止するので、ダブルトークが発生し
て適当に適応フィルタ係数を更新するのが好ましくない
場合にその更新を停止することができると共に、その停
止した期間においてフィルタ係数を転送することができ
る。
【0052】従って、単に係数更新禁止信号が入力され
たら適応フィルタ係数の更新処理を停止する場合に比べ
て正常な動作時におけるフィルタ係数の更新処理を妨げ
ることなく、ダブルトークが発生してしまった異常時に
はその更新処理を停止することができ、しかも、その期
間において転送するので、エコーキャンセラとしての性
能を損なうことなく、転送処理による負荷増大分をこの
適応フィルタ係数の更新処理の削減分により相殺するこ
とができる効果がある。
【0053】この発明によれば、係数転送処理部が、受
信信号あるいはこれらに基き生成される信号に基いて受
信無音状態を検出して無音検出信号を出力する無音検出
回路と、上記無音検出信号および係数転送指示信号が入
力され、この係数転送指示信号が入力された後に無音検
出信号が入力されたら、そのタイミングにおいて転送開
始信号を出力する転送タイミング指示部と、上記転送開
始信号が入力され、この転送開始信号が入力されたら複
数の半固定フィルタ係数と上記複数の適応フィルタ係数
との間で係数の転送処理を行うとともに転送サイクル信
号を出力する係数転送部とで構成され、上記適応フィル
タが上記無音検出信号が出力されたら適応フィルタ係数
の更新処理を停止するので、無音状態となって適応フィ
ルタ係数を更新するのが好ましくない場合にその更新を
停止することができると共に、その停止した期間におい
てフィルタ係数を転送することができる。
【0054】従って、単に係数更新禁止信号が入力され
たら適応フィルタ係数の更新処理を停止する場合に比べ
て正常な動作時におけるフィルタ係数の更新処理を妨げ
ることなく、無音状態となった時にはその更新処理を停
止することができ、しかも、その期間において転送する
ので、エコーキャンセラとしての性能を損なうことな
く、転送処理による負荷増大分をこの適応フィルタ係数
の更新処理の削減分により相殺することができる効果が
ある。
【0055】この発明によれば、係数転送処理部が、受
信信号および送信信号あるいはこれらに基き生成される
信号に基いてダブルトークを検出してダブルトーク検出
信号を出力するダブルトーク検出回路と、受信信号ある
いはこれらに基き生成される信号に基いて受信無音状態
を検出して無音検出信号を出力する無音検出回路と、上
記ダブルトーク検出信号および上記無音検出信号が入力
され、いずれか一方が入力されたら検出信号を出力する
論理回路と、上記検出信号および係数転送指示信号が入
力され、この係数転送指示信号が入力された後に検出信
号が入力されたら、そのタイミングにおいて転送開始信
号を出力する転送タイミング指示部と、上記転送開始信
号が入力され、この転送開始信号が入力されたら複数の
半固定フィルタ係数と上記複数の適応フィルタ係数との
間で係数の転送処理を行うとともに転送サイクル信号を
出力する係数転送部とで構成され、上記適応フィルタが
上記検出信号が出力されたら適応フィルタ係数の更新処
理を停止するので、ダブルトーク状態や無音状態となっ
て適応フィルタ係数を更新するのが好ましくない場合に
その更新を停止することができると共に、その停止した
期間においてフィルタ係数を転送することができる。
【0056】従って、単に係数更新禁止信号が入力され
たら適応フィルタ係数の更新処理を停止する場合に比べ
て正常な動作時におけるフィルタ係数の更新処理を妨げ
ることなく、ダブルトーク状態や無音状態となった時に
はその更新処理を停止することができ、しかも、その期
間において転送するので、エコーキャンセラとしての性
能を損なうことなく、転送処理による負荷増大分をこの
適応フィルタ係数の更新処理の削減分により相殺するこ
とができる効果がある。
【0057】この発明によれば、送信信号からエコー信
号を除去するための半固定フィルタや第一減算器、受信
信号から上記半固定フィルタで使用されるフィルタ係数
を演算する適応フィルタや第二減算器とともに、上記第
一減算器から出力される第一残差信号および上記第二減
算器から出力される第二残差信号とを用いてエコー消去
性能を比較し、その比較結果に応じて係数転送指示信号
を出力する比較部と、この係数転送指示信号が入力され
たら複数の半固定フィルタ係数と上記複数の適応フィル
タ係数との間で係数の転送処理を、複数の受信符号の入
力期間に渡って行う係数転送処理部とを設けたので、上
記半固定フィルタの係数を受信信号経路の状態に応じて
最適な半固定フィルタ係数に変更しつつ当該受信信号経
路において生じたエコーをキャンセルして送信信号とし
て出力することができる効果がある。
【0058】しかも、比較部から係数転送指示信号が出
力された場合には、係数転送処理部は単に複数の半固定
フィルタ係数と上記複数の適応フィルタ係数との間で係
数の転送処理を行うのではなく、複数の受信符号の入力
期間に渡って行うようにしたので、この転送処理による
負荷増大分を平滑化且つ削減することができる。従っ
て、数千単位のフィルタ係数を用いる音響エコーキャン
セラであったとしても、比較部から係数転送指示信号が
出力された場合においてエコーキャンセラ全体の処理と
して処理負荷が増大してしまうことはなく、ひいては従
来のように過剰と言えるほどに高速な素子を用いて一連
の処理を実施することなく、受信信号経路において生じ
たエコーをキャンセルして送信信号として出力すること
ができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1によるATM(非同
期転送モード)用のノード装置やテレビ会議システムな
どに用いられる音響エコーキャンセラの構成を示すブロ
ック図である。
【図2】 この発明の実施の形態2による音響エコーキ
ャンセラの構成を示すブロック図である。
【図3】 この発明の実施の形態3による音響エコーキ
ャンセラの構成を示すブロック図である。
【図4】 この発明の実施の形態4による音響エコーキ
ャンセラの構成を示すブロック図である。
【図5】 この発明の実施の形態5による音響エコーキ
ャンセラの構成を示すブロック図である。
【図6】 従来のエコーキャンセラの構成を示すブロッ
ク図である。
【符号の説明】
5 半固定フィルタ、6 第一減算器、7 適応フィル
タ、8 第二減算器、9 比較部、10 係数転送部
(係数転送処理部)、11 係数転送検出部(係数転送
処理部)、12 ダブルトーク検出回路(係数転送処理
部)、13 転送タイミング指示部(係数転送処理
部)、14 無音検出回路(係数転送処理部)、15
論理回路(係数転送処理部)、16 遅延回路(係数転
送処理部)、17 分割係数転送部(係数転送処理
部)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5J023 DA02 DC06 DC07 DD07 5K027 DD10 5K046 AA01 HH11 HH18 HH24 HH37 HH45 HH46 HH56 HH68 HH72

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受信信号と、この受信信号と送信符号系
    列とが重畳された送信信号とが入力され、上記受信信号
    から得られる第一疑似エコー信号で上記送信信号を補正
    するエコーキャンセラにおいて、 上記受信信号が入力されるとともに複数の半固定フィル
    タ係数を保持し、入力された受信信号の受信信号系列と
    この複数の半固定フィルタ係数との畳み込み演算により
    上記第一疑似エコー信号を生成する半固定フィルタと、 上記送信信号から上記第一疑似エコー信号を減算して第
    一残差信号として出力する第一減算器と、 上記受信信号が入力されるとともに複数の適応フィルタ
    係数を保持し、入力された受信信号の受信信号系列とこ
    の複数の適応フィルタ係数との畳み込み演算により第二
    疑似エコー信号を生成するとともに、上記送信信号から
    上記第二疑似エコー信号を減算して得られる残差に基い
    て上記複数の適応フィルタ係数を更新する適応フィルタ
    と、 上記送信信号から上記第二疑似エコー信号を減算して第
    二残差信号として出力する第二減算器と、 上記第一残差信号および上記第二残差信号とを用いてエ
    コー消去性能を比較し、その比較結果に応じて係数転送
    指示信号を出力する比較部と、 上記係数転送指示信号が入力され、この係数転送指示に
    応じて上記適応フィルタにおける適応フィルタ係数の更
    新処理を禁止させ、その状態において上記複数の半固定
    フィルタ係数と上記複数の適応フィルタ係数との間で係
    数の転送処理を行う係数転送処理部とを備えることを特
    徴とするエコーキャンセラ。
  2. 【請求項2】 係数転送処理部は、 係数転送指示信号が入力され、この係数転送指示に応じ
    て複数の半固定フィルタ係数と上記複数の適応フィルタ
    係数との間で係数の転送処理を行うとともに転送サイク
    ル信号を出力する係数転送部と、 上記転送サイクル信号が入力され、この転送サイクル信
    号の入力に応じて適応フィルタに係数更新禁止信号を出
    力する係数転送検出部とで構成され、 上記適応フィルタはこの係数更新禁止信号が出力された
    ら適応フィルタ係数の更新処理を停止することを特徴と
    する請求項1記載のエコーキャンセラ。
  3. 【請求項3】 係数転送処理部は、 受信信号および送信信号あるいはこれらに基き生成され
    る信号に基いてダブルトークを検出してダブルトーク検
    出信号を出力するダブルトーク検出回路と、 上記ダブルトーク検出信号および係数転送指示信号が入
    力され、この係数転送指示信号が入力された後にダブル
    トーク検出信号が入力されたら、そのタイミングにおい
    て転送開始信号を出力する転送タイミング指示部と、 上記転送開始信号が入力され、この転送開始信号が入力
    されたら複数の半固定フィルタ係数と上記複数の適応フ
    ィルタ係数との間で係数の転送処理を行うとともに転送
    サイクル信号を出力する係数転送部とで構成され、 上記適応フィルタは上記ダブルトーク検出信号が出力さ
    れたら適応フィルタ係数の更新処理を停止することを特
    徴とする請求項1記載のエコーキャンセラ。
  4. 【請求項4】 係数転送処理部は、 受信信号あるいはこれらに基き生成される信号に基いて
    受信無音状態を検出して無音検出信号を出力する無音検
    出回路と、 上記無音検出信号および係数転送指示信号が入力され、
    この係数転送指示信号が入力された後に無音検出信号が
    入力されたら、そのタイミングにおいて転送開始信号を
    出力する転送タイミング指示部と、 上記転送開始信号が入力され、この転送開始信号が入力
    されたら複数の半固定フィルタ係数と上記複数の適応フ
    ィルタ係数との間で係数の転送処理を行うとともに転送
    サイクル信号を出力する係数転送部とで構成され、 上記適応フィルタは上記無音検出信号が出力されたら適
    応フィルタ係数の更新処理を停止することを特徴とする
    請求項1記載のエコーキャンセラ。
  5. 【請求項5】 係数転送処理部は、 受信信号および送信信号あるいはこれらに基き生成され
    る信号に基いてダブルトークを検出してダブルトーク検
    出信号を出力するダブルトーク検出回路と、 受信信号あるいはこれらに基き生成される信号に基いて
    受信無音状態を検出して無音検出信号を出力する無音検
    出回路と、 上記ダブルトーク検出信号および上記無音検出信号が入
    力され、いずれか一方が入力されたら検出信号を出力す
    る論理回路と、 上記検出信号および係数転送指示信号が入力され、この
    係数転送指示信号が入力された後に検出信号が入力され
    たら、そのタイミングにおいて転送開始信号を出力する
    転送タイミング指示部と、 上記転送開始信号が入力され、この転送開始信号が入力
    されたら複数の半固定フィルタ係数と上記複数の適応フ
    ィルタ係数との間で係数の転送処理を行うとともに転送
    サイクル信号を出力する係数転送部とで構成され、 上記適応フィルタは上記検出信号が出力されたら適応フ
    ィルタ係数の更新処理を停止することを特徴とする請求
    項1記載のエコーキャンセラ。
  6. 【請求項6】 受信信号と、この受信信号と送信符号系
    列とが重畳された送信信号とが入力され、上記受信信号
    から得られる第一疑似エコー信号で上記送信信号を補正
    するエコーキャンセラにおいて、 上記受信信号が入力されるとともに複数の半固定フィル
    タ係数を保持し、入力された受信信号の受信信号系列と
    この複数の半固定フィルタ係数との畳み込み演算により
    上記第一疑似エコー信号を生成する半固定フィルタと、 上記送信信号から上記第一疑似エコー信号を減算して第
    一残差信号として出力する第一減算器と、 上記受信信号が入力されるとともに複数の適応フィルタ
    係数を保持し、入力された受信信号の受信信号系列とこ
    の複数の適応フィルタ係数との畳み込み演算により第二
    疑似エコー信号を生成するとともに、上記送信信号から
    上記第二疑似エコー信号を減算して得られる残差に基い
    て上記複数の適応フィルタ係数を更新する適応フィルタ
    と、 上記送信信号から上記第二疑似エコー信号を減算して第
    二残差信号として出力する第二減算器と、 上記第一残差信号および上記第二残差信号とを用いてエ
    コー消去性能を比較し、その比較結果に応じて係数転送
    指示信号を出力する比較部と、 上記係数転送指示信号が入力され、この係数転送指示信
    号が入力されたら、複数の受信符号の入力期間に渡っ
    て、複数の半固定フィルタ係数と上記複数の適応フィル
    タ係数との間で係数の転送処理を、行う係数転送処理部
    とを備えることを特徴とするエコーキャンセラ。
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