JP2000309020A - 延伸成形用ポリエチレン原反シート及び延伸ポリエチレンシートの製造方法 - Google Patents
延伸成形用ポリエチレン原反シート及び延伸ポリエチレンシートの製造方法Info
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Abstract
有する延伸ポリエチレンシートを得るために使用される
延伸成型用ポリエチレン原反シートの製造方法、及び、
それを用いた延伸ポリエチレンシートの製造方法の提
供。 【解決手段】 ポリエチレンをシート状物に賦形した後
冷却固化する課程において、融点より0〜20℃低い温
度領域で一定時間保持されて得られる、高延伸が可能な
延伸成型用ポリエチレン原反シート、及び前記延伸成型
用ポリエチレン原反シートを圧延した後延伸する、高延
伸倍率の機械的強度に優れた延伸ポリエチレンシートの
製造方法。
Description
レン原反シート及び延伸ポリエチレンシートの製造方法
に関する。
成樹脂シートにガラス繊維を組み合わせることにより得
られ、このような構成によって機械的強度が高められる
ため、各種構造材、建材、成形材などに広く用いられて
いる。この種のガラス繊維強化シートとしては、例え
ば、特公昭63−67446号公報に、一方向に伸びる
ように配列されたガラス長繊維を粉末状の熱可塑性樹脂
を用いて結合させ、シート状としたガラス繊維プリプレ
グシートが開示されている。
を製造する際に、ガラス繊維を緊張させた状態で樹脂中
に供給し、ガラス繊維に樹脂を含浸させる工程を経なけ
ればならないため、製造工程が煩雑であった。さらに、
ガラス繊維を緊張させた状態で一方向に連続的に巻き取
りながら各工程に搬送するため、ガラス繊維が切断した
り、毛羽立ったガラス繊維により皮膚刺激を起こすとい
う問題点があった。
なく、素材の耐熱性や機械的強度を改善する方法が、特
開昭63−135429号公報に開示されている。この
方法は、ポリエチレンとポリプロピレンとからなるゲル
状混合物に延伸及び架橋処理を施すことによって、ポリ
エチレン分子鎖をある方向に配向させた状態で架橋させ
た延伸成形体を製造するものであり、得られる延伸成形
体は耐熱性及び機械的強度に優れると記載されている。
しては、デカリン等の溶媒を必要とする、いわゆるゲル
紡糸法が用いられている。例えば、超高分子量ポリエチ
レン及びポリプロピレンのパウダーを加熱溶媒中に溶解
させて急冷することによりゲル化し、得られたゲルから
溶媒を除去したものを原料とし、さらに加熱や延伸を行
なう必要があった。その結果、製造工程が煩雑になり、
コスト高になるという問題点があった。
に鑑み、ガラス繊維強化シートと同等の機械的強度を有
する延伸ポリエチレンシートを得るために使用される延
伸成型用ポリエチレン原反シートの製造方法、及び、そ
れを用いた延伸ポリエチレンシートの製造方法を提供す
ることを目的とする。
ポリエチレンを溶融成形してシート状に賦形した後冷却
固化する延伸成型用ポリエチレン原反シートの製造方法
において、該シート状物を冷却固化する過程で融点より
0〜20℃低い温度領域で一定時間保持されてなる延伸
成型用ポリエチレン原反シートの製造方法である。
伸成型用ポリエチレン原反シートを圧延した後に、延伸
されてなる請求項1記載の延伸ポリエチレンシートの製
造方法である。
チレン原反シートが、成形されてから圧延される迄の
間、80℃以上、融点以下の温度に保持されてなる請求
項2記載の延伸ポリエチレンシートの製造方法である。
融点が60℃以下であるα‐オレフィン共重合体を含有
してなる請求項1〜3いずれかに記載の延伸成型用ポリ
エチレン原反シート又は延伸ポリエチレンシートの製造
方法である。
は、重量平均分子量が50万以下の、いわゆる汎用ポリ
エチレンが挙げられる。重量平均分子量が50万を超え
ると、高倍率延伸が可能であり、その結果高強度及び高
弾性率を発現できるが、押出成形が難しくなり、かつ高
倍率延伸には溶剤等の可塑剤を必要とするため、製造工
程が煩雑となり好ましくない。特に重量平均分子量が1
00万以上の超高分子量ポリエチレンでは、この傾向が
より一層著しくなる。
140℃のものが好ましく用いられ、更に好ましくは1
30〜140℃のものが好ましく用いられる。
(MI)は、小さくなると押出機等の成形機に負担が掛
かり過ぎ、逆に大きくなると延伸性が低下するので、
0.1〜20が好ましい。上記MIは、JIS K67
60に準拠して測定される値である。
/cm3 以上が好ましく、所謂高密度ポリエチレンが好
適に用いられる。ポリエチレンの密度が0.94g/c
m3 未満になると、延伸加工による機械的強度及び弾
性率の向上が効果が低下する。
く、ポリエチレンと相溶しうる他の樹脂を混合して使用
してもよく、例えば、ポリエチレンと相溶しうるもので
あれば、ポリオレフィン系樹脂であっても、ポリオレフ
ィン系以外の樹脂であってもよい。これらの樹脂の内、
α‐オレフィン共重合体が好適に用いられる。
チレン、プロピレン、1‐ブテン、1‐ペンテン等のα
‐オレフィンの2種以上からなる共重合体が挙げられる
が、同様な化学構造を有する物であれば上記共重合体に
限定されない。例えば、ポリブタジエン、ポリイソプレ
ン等の非共役ジエン系樹脂に含まれる2重結合の1部又
は全部に水素添加して得られる樹脂等が挙げられる。上
記α‐オレフィン共重合体には、例えば、酢酸ビニル、
ビニルアルコール、(メタ)アクリル酸、(メタ)アク
リル酸エステル等が10重量%以下含有されていても良
い。
子量は10万以下が好ましい。重量平均分子量が10万
を越えると、ポリエチレンへの分散性が低下し、延伸成
形性の向上が困難になり、本発明の効果が低下する上記
α‐オレフィン共重合体の融点は60℃以下が好まし
い。60℃において溶融状態もしくは溶液状態になるα
‐オレフィン共重合体を使用することにより、延伸成形
性が良好で、高延伸倍率の延伸シートが容易に得られる
ようになる。
エチレン100重量部に対して、0. 1〜50重量部が
好ましい。更に好ましくは、0. 5〜20重量部であ
る。α‐オレフィン共重合体が0. 1重量部未満の場合
は添加効果があまり認められず、50重量部を越える
と、延伸しても高強度のシートを得るのが困難となる。
晶核剤、架橋剤、架橋助剤、滑剤、充填剤、顔料、低分
子量ポリオレフィンワックス等が必要に応じて適宜添加
されても良い。
シート化する場合、その溶融温度は130℃以上、25
0℃以下が好ましく、より好ましくは150℃以上、2
30℃以下である。溶融温度が130℃未満になると、
特に、高密度ポリエチレンの場合は溶融が不完全とな
り、押出機等の成形機に負荷がかかり過ぎることがあ
り、250℃を超える温度で溶融成形するとポリエチレ
ンが分解して変色等を起こしたり、分子量の低下に伴う
強度低下等を招く恐れがある。
用ポリエチレン原反シートに成形する方法としては、特
に限定されず、プラスチックシートの成形で一般に行な
われているロール成形法、カレンダー成形法、押出成形
法等が用いられる。
厚さは2〜15mmが好ましい。厚さが、2mm未満に
なると延伸後のシートの厚さが薄くなり過ぎ、15mm
を超えると以後の工程における加工が困難になる。
成形工程においては、冷却固化する過程で、シート状に
賦形後の溶融状態にあるポリエチレンが、該ポリエチレ
ンの融点より0〜20℃低い温度領域で一定時間保持さ
れる。前記温度領域で一定時間保持され熱処理が行なわ
れることによって、延伸成型用ポリエチレン原反シート
の延伸特性が向上し、高延伸倍率の延伸が可能となる。
て異なるが、好ましくは少なくとも5分間以上、より好
ましくは15分間以上である。また、上記熱処理時間は
熱処理温度が低くなるほど短くしてもよいが、熱処理温
度が融点より20℃を超えて低い温度領域になると、本
発明の効果が期待できなくなる。
ておれば、任意の方法を採用することができる。例え
ば、上記温度領域に温調された加熱炉で延伸成型用ポリ
エチレン原反シートを保持してもよく、上記温度領域に
温調されたロールやプレス板で延伸成型用ポリエチレン
原反シートを挟み込んで保持してもよい。
レン原反シートは、熱処理後に引続いて延伸工程に搬送
されても良く、延伸工程に移る前に融点以下の温度であ
れば任意の温度で保管されても良い、好ましくは、熱処
理後延伸されるまでの間、80℃以上、融点以下に保持
されるのが好ましい。更に好ましくは、100℃以上、
125℃以下に保持されるのが好ましい。熱処理後、8
0℃以上、融点以下に保持されることにより、圧延、延
伸特性が更に向上し、高倍率の延伸シートがより得られ
やすくなる。80℃以上に保持する方法としては特に限
定されず、例えば、熱処理後、すぐに延伸をしても良い
し、80℃以上に保たれた加熱炉中で保持しても良い
し、80℃以上に温度調節されたロールやプレスに挟ん
で保持しても良い。
比較的厚いため、延伸に先立って圧延処理が施されるの
が好ましい。上記圧延処理は、例えば、上記延伸成型用
ポリエチレン原反シートの厚みよりもクリアランスを狭
くした一対の互いに反対方向に回転する圧延ロール間に
延伸成型用ポリエチレン原反シートを挿入し、該延伸成
型用ポリエチレン原反シートの厚みを減少させると共に
長さ方向に伸長させることによって行なわれる。
リエチレン原反シートの温度は、70〜125℃が好ま
しく、より好ましくは90〜120℃である。温度が、
70℃未満になると原反シートを圧延する際に大きな圧
下力を与える必要があるため均一な圧延が困難になり、
125℃を超えると延伸成型用ポリエチレン原反シート
が圧延中に溶融切れを起こすことがある。
0倍が好ましい。圧延倍率が小さくなると圧延の効果が
期待できないばかりでなく、後の延伸工程に負担がかか
り、大きくなると原反シートを圧延する際に大きな圧下
力を与える必要があるため均一な圧延が困難となるばか
りでなく、圧延後の延伸成型用ポリエチレン原反シート
の厚みが薄くなりすぎて、以後の延伸工程中において延
伸成型用ポリエチレン原反シートが切断する恐れがあ
る。尚、圧延倍率は下記の式で定義される。圧延倍率=
圧延前の延伸成型用ポリエチレン原反シートの断面積/
圧延後の延伸成型用ポリエチレン原反シートの断面積
シートを延伸する方法としては、一般に行なわれている
1軸延伸法が用いられる。1軸延伸法としては、例え
ば、延伸成型用ポリエチレン原反シートを加熱した状態
で速度の異なる2対のピンチロール(繰出しロールと引
取りロール)間に挟んで引張ることにより、1軸方向の
みに強く配向させる方法が挙げられる。この場合、繰出
しロールと引取りロールとの表面速度比(引取りロール
/繰出しロール)が延伸倍率となる。延伸ポリエチレン
シートの延伸倍率は2〜10倍が好ましい。
チレン原反シートの温度は、70〜120℃の範囲が好
ましい。70℃未満又は120℃を超える温度では、延
伸工程中にシート切れを起こすことがある。
率と延伸倍率との積より求められる。 上記総延伸倍率
が、小さくなると得られる延伸ポリエチレンシートの剛
性等の機械的強度が低下するので、20倍以上が好まし
く、より好ましくは30倍以上である。
更に詳しく説明する。 (実施例1)高密度ポリエチレン(日本ポリケム社製
「HY540」、重量平均分子量:33万 、MI:
1.0、融点:135℃)を、表面温度が180℃に制
御されたプレス機を用いて、プレス圧5kg/cm2 で
5分間プレスし、シート化した後、表面温度が120℃
に制御されたプレス機を用いてプレス圧5kg/cm2
で5分間熱処理し、さらに水冷プレス機を用いてプレス
圧5kg/cm2 でプレス成形しながら冷却して、ポリ
エチレン延伸成型用ポリエチレン原反シートを得た。
トを、115℃に加熱した熱ロール(小平製作所製、ロ
ール径6インチ)を用いて、圧延倍率10倍に圧延し
た。次いで、圧延処理した延伸成型用ポリエチレン原反
シートを、熱風加熱式延伸機を用いて温度100℃にて
延伸することにより、総延伸倍率32倍の延伸ポリエチ
レンシートを得た。
たプレス機を用いて、圧力5kg/cm2 で30分間熱
処理したこと以外は、実施例1と同様にして成形を行
い、総延伸倍率33倍の延伸ポリエチレンシートを得
た。
たプレス機を用いて、圧力5kg/cm2 で5分間プレ
ス成形し、シート化した後、表面温度125℃に制御さ
れたプレス機を用いて圧力5kg/cm2 で30分間熱
処理したこと以外は、実施例1と同様にして成形を行
い、総延伸倍率35倍の延伸ポリエチレンシートを得
た。
れたプレス機でのプレス成形に引き続き、115℃に加
熱した熱ロールによる圧延を行った以外は実施例1と同
様して成形を行い、総延伸倍率36倍の延伸ポリエチレ
ンシートを得た。
リケム社製「HY540」、重量平均分子量:33万
、MI:1.0、融点:135℃)100重量部に、
エチレン‐プロピレン共重合体(ユニロイヤルケミカル
社製「TRILENE CP40」、重量平均分子量:
21000、60℃における粘度:210ポイズ(液
状))1. 0重量部を添加する以外は、実施例1と同様
に成形を行い、総延伸倍率38倍の延伸ポリエチレンシ
ートを得た。
たプレス機を用いて、プレス成形による熱処理を行なわ
なかったこと以外は、実施例1と同様にして成形を行
い、総延伸倍率26倍の延伸ポリエチレンシートをを得
た。
延伸ポリエチレンシートにつき、JIS K 7113
に準拠して引張強度及び引張弾性率を測定し、その結果
を表1に示した。
溶融成形してシート状物に賦形した後冷却固化する延伸
成型用原反シートの製造方法において、該シート状物を
冷却固化する過程で融点より0〜20℃低い温度領域で
一定時間保持されてなるので、30倍以上の高延伸が可
能な延伸成型用ポリエチレン原反シートが得られる。請
求項2に記載の発明は、請求項1記載の延伸成型用ポリ
エチレン原反シートを圧延した後に延伸するので、高延
伸倍率の機械的強度に優れた延伸ポリエチレンシートが
得られる。請求項3記載の発明は、請求項2において、
原反シートが、成形されてから圧延される迄の間、80
℃以上、融点以下の温度に保持されているので、請求項
2記載の効果をより確実に奏することができる。請求項
4記載の発明は、ポリエチレンが、融点が60℃以下の
α‐オレフィン共重合体を含有してなるので、請求項1
〜3記載の効果をより確実に奏することができる。
Claims (4)
- 【請求項1】 ポリエチレンを溶融成形してシート状物
に賦形した後、冷却固化する延伸成型用ポリエチレン原
反シートの製造方法において、該シート状物を冷却固化
する過程で、融点より0〜20℃低い温度領域で一定時
間保持させてなることを特徴とする延伸成型用ポリエチ
レン原反シートの製造方法。 - 【請求項2】 請求項1記載の延伸成型用ポリエチレン
原反シートを圧延した後、延伸させてなることを特徴と
する延伸ポリエチレンシートの製造方法。 - 【請求項3】 延伸成型用ポリエチレン原反シートが、
成形されてから圧延される迄の間、80℃以上、融点以
下の温度に保持されてなることを特徴とする請求項2記
載の延伸ポリエチレンシートの製造方法。 - 【請求項4】 ポリエチレンが、融点が60℃以下のα
‐オレフィン共重合体を含有してなることを特徴とする
請求項1〜3いずれかに記載の延伸成型用ポリエチレン
原反シート又は延伸ポリエチレンシートの製造方法。
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|---|---|---|---|
| JP34217199A JP4323650B2 (ja) | 1999-02-23 | 1999-12-01 | 延伸成型用ポリエチレン原反シートの製造方法及び延伸ポリエチレンシートの製造方法 |
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| JP4492999 | 1999-02-23 | ||
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