JP2000310679A - 半導体投光装置および距離測定装置 - Google Patents
半導体投光装置および距離測定装置Info
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Abstract
行なう場合に、駆動電流を少なく、且つ素子の寿命を短
縮しないようにして点灯動作させると共に、遠くまで光
量を低下させずに投光できるようにする。 【解決手段】 それぞれ独立したレンズ25a〜25c
により投光する半導体レーザ素子23a〜23cを、直
列に接続して電源としての信号発生回路24に接続して
パルス点灯させることにより、1個分の駆動電流で3個
を同時に点灯させることができる。半導体レーザ素子2
3a〜23cのパッケージは3本のリード端子を備え、
金属ベースとは電気的に絶縁された2本のリード端子に
電気的に接続する。集光点Pを検出距離の範囲の中間に
設定すると、ほぼ全域に渡ってレーザ光のずれ量を最も
低減して光量の減少を抑制できる。
Description
光素子により発せられる光を投光領域に投光するための
光学系を備えた半導体投光装置に関すると共に、この半
導体投光装置を備え物体からの反射光を受光してその物
体までの距離を検出する距離検出装置に関する。
ザ素子や発光ダイオード素子などの半導体発光素子を用
いて構成した半導体投光装置により検出領域に向けて投
光し、その反射光を受光して遅れ時間から検出領域内の
測定対象物までの距離を計測する距離測定装置が開発さ
れてきている。
に搭載して自動車間の距離を計測して車間距離が一定距
離よりも近接したときに警報を出すシステムや、自動車
の駐停車時などにおいて、他の自動車や障害物までの距
離を計測して一定距離よりも接近しているときに警報を
出すシステム、あるいは、投光領域で一定距離以内の範
囲で光が遮られる場合などに警報を出力するシステムな
どに利用されている。また、これらのシステムを応用し
て自動車の走行を制御して安全且つ適正に走行あるいは
駐停車をすることができるようにしたシステムが考えら
れている。
ては、高速道路などの走行状態も考慮すると、距離の測
定範囲として10m程度から100m以上(例えば12
0m程度)の範囲で計測できるようにすることが要求さ
れる。また、そのためには、半導体レーザ素子を数10
〜数100nsec(ナノ秒)のパルス駆動で全体とし
て20〜80W程度の光出力が必要となる。一般に、1
個の半導体レーザ素子では、ピーク電流値を20A程度
としたときに10〜20W程度の光出力を得ることがで
きる。そこで、上述の要求を満たすためには、1個の半
導体レーザ素子を大電流で駆動するか、あるいは複数個
の半導体レーザ素子を同時に駆動してそれらの光出力を
合成することが考えられる。
る場合には、電流の大きさに反比例して素子の寿命が低
下することから、あまり採用することは良い条件とは言
えない。そこで、複数個の半導体レーザを用いてそれら
の光を集めて光量を増大させる方法が有効となる。
レーザを電源に並列に接続して個別に駆動することによ
り発光させ、それらの光を集光することが考えられる。
しかし、その場合には、並列に接続した個数分の駆動電
流を流す必要があるので、電力消費量が多くなると共
に、パルスの波形が鈍ることにつながり、駆動条件とし
てはあまり好ましくない。
開平5−41561号公報や、特開平6−282807
号公報あるいは特開平7−307520号公報に示され
るものがある。これらは複数個の半導体レーザチップを
積層して一体化し、直列接続状態として駆動するもの
で、光源としては複数個の発光点が100μm間隔程度
で並んだ状態となる。これを集光レンズにより集光して
平行光に変換し、目的とする投光領域に向けて投光する
ようにしたものである。
100μmであっても、平行光となるように集光した状
態では、各半導体レーザチップからのレーザ光のスポッ
トの間隔が投光距離に比例して広がることになる。例え
ば、図25に示すように、3個の半導体レーザチップ1
a〜1cを積層してなる半導体レーザ装置1を、光学系
としての集光レンズ2の焦点位置に置いて発光させる
と、各レーザチップ1a〜1cの発光点La〜Lcから
出射されるレーザ光は集光レンズ2を通過すると集光さ
れて平行光Sa〜Scとなる。
をDとすると、焦点距離fだけ進行した位置で、レーザ
チップ1a〜1cの配置間隔と同じずれを生ずることに
なるが、実際にはスポット径がある程度大きくなるの
で、そのようなずれはほとんど問題なく集光された状態
が保持される。そして、このような各平行光Sa〜Sc
が測定対象となる距離程度例えば数十メートル程度まで
進行したときには、上述のずれが無視できない程度まで
広がることになり、集光したことによる検出距離を遠く
することの効果は全く失われてしまう。
距離xを遠くしようとすると、図中x1程度では、スポ
ットが重複するように投光されるが、x2(>x1)程
度まで遠くなると、単に光量が減少することにとどまら
ず、スポット間の距離が離れて光が当たらないダークエ
リアBが形成されるようになる。この場合には、距離測
定時にたまたまダークエリアBに位置した測定対象物は
測定されないことになり、非存在として認識されてしま
うことになり、正確な測定までも行なえなくなる不具合
を含んでいる。
は、集光レンズ2からの距離に比例しており、距離が遠
くなるほど単純に大きくなるので、遠距離まで検出しよ
うとするほど光量の低下やダークエリアの発生が顕著と
なり、対象物からの反射光をより多く受光したい場合に
不利な条件となる。
点La〜Lcの間隔を100μmとしたときに集光レン
ズ2の焦点距離fに対して、光源の広がり角度θは、 θ=arctan(0.1/f) となるから、焦点距離fを22mmの場合を考えると、
θ=0.26°となる。集光レンズ2の位置から焦点距
離fの1000倍の位置である22m離れた位置では、
スポットの中心位置間距離が10cm程度となる。スポ
ット径Dの大きさとの関係もあるが、中心位置がずれる
ことに変わりはないので、投光領域での光が広がって単
位面積当たりの光量が低下するので、反射光の光量が低
下することは確実である。
m以上の距離を設定しようとする場合には、光量が大き
く不足すると共にダークエリアの発生もするので、半導
体レーザ装置をさらに大電流で駆動して光量を増大させ
るなどの対策が必要となるが、この場合には寿命の低下
を避けることができなくなる不具合がある。
m以上の遠距離まで設定する構成を得た場合に、強い光
が出力されることになるが、そのような強い光が出力さ
れる場合に、これが人間の目に入射する可能性のある環
境で使用するときには、安全性の点を考慮してその出力
レベルを設定する必要があり、この面でも大出力化に対
する技術的課題が残っている。
で、その目的は、半導体発光素子を複数個用いて構成す
る投光装置において、低電流で大出力の発光を行なうこ
とができ、しかも、投光距離に応じた効率的な投光動作
を行なうことができるようにした半導体投光装置を提供
すると共に、この半導体投光装置を用いて距離測定を効
率良く行なうことができるようにした距離測定装置を提
供することにある。
達成することで遠方まで投光するために強い光を出力す
る構成とした場合において、人間の目に入射する可能性
のある環境下で使用するときでもその安全性を確保する
ことができるようにした半導体投光装置を提供すると共
に、この半導体投光装置を用いて距離測定を測定する距
離測定装置を提供することにある。
ば、複数個の光学装置を個別に半導体発光素子に対して
配置して投光領域に投光させるように構成し、これら複
数個の半導体発光素子を電源に対して直列に接続した状
態で給電する構成としているので、給電に際しては半導
体発光素子1個分の電流を流すことですべての半導体発
光素子に同じ電流を流して発光動作を行なわせることが
でき、これによって接続した半導体発光素子の数だけの
光量を得ることができるようになる。
において電流を一方向に流すだけで発光現象が起こるの
で、直列に接続した場合には、すべての半導体発光素子
が発光することになる。このとき、例えば、請求項2の
発明におけるように、発光ダイオード素子や半導体レー
ザ素子あるいはエレクトロルミネッセンス素子(EL素
子)などにおいては、発光時の抵抗がほとんどないの
で、直列に接続した個数のものがすべて同時に発光し、
同じ電流で個数倍の光出力を得ることができるのであ
る。
は個別の光学装置により投光領域に投光可能に構成され
ているので、これらを分離させることなく容易に集光す
ることにより、一か所に大出力の光を集めて投光するこ
ともできるし、あるいは個々の投光領域に対応して投光
動作を行なわせることもできる。
用した半導体投光装置において、半導体発光素子の半導
体チップを搭載して収容するパッケージを、金属ベース
およびこの金属ベースと電気的に導通する端子を含めて
3つの端子を有する通常のケースを用い、その金属ベー
ス上に金属台座を固定して半導体チップを固定するよう
にしたので、新たに専用のパッケージを用いることなく
収容することができ、この場合に、金属ベースとは絶縁
状態に形成されている残りの2つの端子と半導体チップ
の両電極間をボンディングすることにより、直列接続す
るのに適した端子を導出する構成とすることができるよ
うになる。
を、半導体チップの動作と関係のない所定の電位に固定
することができ、例えばグランド端子などに接続するこ
とにより、パッケージ全体の電位を安定した状態に保持
し、且つ半導体発光素子の各半導体チップは直列に接続
した状態とすることができる。さらに、パッケージ全体
に放熱フィンなどを取付ける場合でも、半導体チップと
は電気的に絶縁されているので、放熱のための取扱いも
容易となり、安定した動作を行なわせることができる。
ジにおいて、金属台座を金属ベースに対して絶縁状態で
設け、半導体チップを、金属台座に対して裏面電極が電
気的に導通した状態となるように載置固定すると共に、
表面電極および金属台座のそれぞれと金属ベースと電気
的に導通していない2つの端子のそれぞれとの間をボン
ディングワイヤで接続するので、半導体チップを直接金
属台座に電気的に導通するように設けることができると
共に、半導体チップの裏面電極との電気的接続を金属台
座を介して行なえるので、組み立て作業が簡単になる。
ッケージにおいて、半導体チップを、裏面電極と電気的
に導通される導体パターンを介在させた状態で且つ金属
台座とは絶縁状態となるように載置固定し、表面電極お
よび導体パターンのそれぞれと金属ベースと電気的に導
通していない2つの端子のそれぞれとの間をボンディン
グワイヤで接続するので、金属ベースと金属台座との間
を絶縁状態で設けるか否かに無関係に半導体チップの裏
面電極と金属ベースとの間が絶縁状態となり、しかも導
体パターンを介して裏面電極との電気的接続をすること
ができるので、金属台座を金属ベースに固定する際の制
約を少なくして簡単な工程とすることができる。
いて、表面に導体パターンが形成された絶縁板を介して
半導体チップを金属台座に載置固定するので、導体パタ
ーンを別途に設ける必要がなく簡単な構成で組み立て工
数も低減することができるようになる。
の構成を採用した半導体投光装置において、半導体チッ
プを搭載して収容するパッケージを、金属ベースおよび
この金属ベースに絶縁状態で固定された金属台座ならび
に2本の端子とから構成した専用のパッケージとしてい
るので、組み立てが簡単になる。また、金属ベースと電
気的に導通した端子を有していないが、パッケージを固
定する部分の電位と接触する場合に、例えばグランド電
位を与えて安定させることができるし、半導体チップに
悪影響を及ぼすのを防止することができる。
の構成を採用した半導体投光装置において、半導体チッ
プをメサ状に形成してその段差部および表面部のそれぞ
れに電極を形成することにより同一面側から電流供給を
行なうようにした電極構成とし、この半導体チップを搭
載するパッケージを、金属ベースおよびこの金属ベース
と電気的に導通する端子を含めて3つの端子を有するケ
ースと、金属ベース上に固定するチップ搭載用の金属台
座とを備えた構成とし、半導体チップを、段差部および
表面部の電極と金属ベースと電気的に導通しない2つの
端子のとの間をそれぞれボンディングワイヤで接続した
構成とするので、いずれのボンディングワイヤも、パッ
ケージの電極や端子構造に依存しないで、半導体チップ
の表側の面と接続する簡単な工程とすることができる。
の構成を採用した半導体投光装置において、複数個の半
導体チップを一体に設けた半導体発光素子を構成するパ
ッケージを、金属ベースおよび半導体チップの個数に対
応したチップ搭載用の金属台座とならびに複数個の半導
体チップを直列接続したときの両端子に対応して設けら
れる少なくとも2本の端子とにより構成し、複数個の半
導体チップをそれぞれ金属台座に載置固定した状態でそ
れぞれの間をボンディングワイヤにより接続して直列接
続状態となるように構成するので、複数個の半導体チッ
プを一つのパッケージに一体にしかも直列接続した状態
に設けることができ、取扱がコンパクトで簡単になり、
さらには、半導体チップの搭載位置がほぼ一定した位置
となるので、光学系の調整も比較的簡単になる。
おいて、パッケージに、複数の半導体発光素子のそれぞ
れの投光に対応して光学系としてのレンズを一体に設け
たカバーを備えるので、さらに取扱が簡便になり、あら
かじめレンズの調整を行なっておくことで、以後の光学
系の調整も不要になり、組み立て工数の大幅な低減を図
ることができる。
おけるパッケージを用いる半導体投光装置において、ボ
ンディングワイヤを、半導体チップの各接続部位に対応
して少なくとも2本設けるので、複数個の半導体発光素
子を直列接続する構成であっても動作の信頼性を低下さ
せることなく用いることができる。例えば、ボンディン
グワイヤの断線による故障の場合には他の残りのボンデ
ィングワイヤを介して通電を維持することができる。な
お、半導体発光素子そのもので発生が予想される故障で
は短絡故障が一般的であり、この場合においては、他の
半導体発光素子に対する通電を維持することができるの
で全体として投光状態を維持することができる。
体投光装置において、半導体チップとして半導体レーザ
チップを用いるので、光源として光学系により絞り込み
を行なうことでより効率の良い投光動作を行なえ、遠距
離まで光密度の高い投光をすることができるようにな
る。そして、各半導体レーザチップからのレーザ光を集
光することで、その効果をより高めることができるよう
になる。
し11のいずれかに記載の半導体投光装置において、半
導体チップとして発光ダイオードチップを用いるので、
近距離に投光する場合や投光範囲を広角で行なう場合な
どに適し、安価に構成することができる。
として発光波長が1.4μm以上に設定されたものを用
いているので、パルス点灯をする場合においてJIS
(C6802)で規定されている安全基準MPE(Maxi
mum Permissible Exposure)のアイセーフ領域に入るこ
とになり、人間の目に入射する可能性のある環境下で強
い光を遠方まで照射する場合でも、人体に悪影響を与え
ることなく安全に投光することができるようになり、換
言すれば1.4μm以下の波長で受けていた出力の制限
をほとんど受けることなく大出力に設定することができ
るようになる。
体投光装置において、複数の光学装置を、複数個の半導
体発光素子から発せられる光を集光した状態で一つの投
光領域に投光するように光軸を調整した状態に構成する
ので、遠距離まで投光する場合でも光密度の高い状態で
投光できると共に、個別に光学系で絞った光を集光する
ので、投光距離に応じた位置に集光点を設けることでよ
り効率的な投光動作を行なうことができるようになる。
発明において、半導体発光素子の投光領域でのスポット
形状が楕円形状をなすものである場合に、複数の光学装
置を、それぞれの光軸が同一平面内で平行且つ等間隔な
るように配置され、複数の半導体発光素子を投光領域で
のスポットが楕円形状の長径方向でずれを生じて重なる
ように配置しているので、半導体発光素子の照射による
投光領域でのスポットの長径方向の重なり状態が半導体
発光素子の配置間隔の分だけずれることになる。この結
果、複数の半導体発光素子を光学装置により平行に照射
するときの重なる領域つまり最も強い光として利用する
ことができる領域は、照射する距離が遠くなるほどずれ
る量に対して大きい比率になり、強い光を必要とする遠
方において重なる度合いを高めて効果的に照射をするこ
とができるようになる。
し17のいずれかに記載の半導体投光装置において、複
数の光学装置を複数個の半導体発光素子から発せられる
光を複数の投光領域に投光するように光軸を調整した状
態に構成するので、各半導体発光素子による投光を個別
に利用して投光動作を行なえ、この場合でも、半導体発
光素子を直列に接続しているので、給電動作を効率的に
行なうことができるようになる。
たは19に記載の半導体投光装置を用いて投光領域に投
光し、受光手段により投光領域に存在する物体からの反
射光を受光し、このとき検出手段にいより、投光時点か
ら反射光の受光時点までの時間を測定して物体までの距
離を検出するように構成しているので、前述したよう
に、投光する光を効率的に集光して投光領域に投光する
ことができ、これによって投光領域内において、より遠
距離まで距離測定を正確に行なうことができるようにな
る。換言すれば、対象となる距離測定範囲内で効率的な
投光動作を行なうことができるようになる。
定装置において、検出手段により、半導体投光装置の半
導体発光素子をパルス点灯させるので、高出力の投光動
作を効率的に実施できると共に、そのパルス点灯により
発せられる光と受光手段により受光される反射光との時
間差を投光信号と受光信号の立ち上がり時間の差から検
出して距離を測定することができ、また、これらを繰り
返し測定すれば信頼性の高い測定を行なうことができ
る。
定装置において、光学装置を、複数個の半導体発光素子
から発せられる光を検出距離の範囲内において集光点が
位置するように光軸を調整しているので、検出距離の範
囲内での各半導体発光素子から出力される光の中心点の
ずれを少なくすることができ、光量の低下を極力防止し
てより正確な検出動作を行なうことができるようにな
る。
定装置において、集光点の位置を検出距離の範囲内の最
遠点に調整しているので、最遠点で各半導体発光素子か
らの集光度が最も良好となって光の中心点のずれの発生
を抑制することができるので、遠い位置ほど集光度が高
くなり中心点のずれに起因した光量の低下を抑制するこ
とができる。しかも、最遠点よりも近い位置では、光の
中心点のずれが最大でも各半導体発光素子を配置してい
る配置間隔であるから、その配置間隔と光学系により絞
るスポット径との関係を適当に設定することにより、測
定範囲内でほぼ全域に渡ってほとんどずれのない集光状
態とすることができ、距離測定範囲内での検出精度の向
上を図ることができるようになる。
記載の距離測定装置において、集光点の位置を検出距離
の範囲内の中間点に調整しているので、その中間点付近
で最も集光度が高くなり、検出範囲の最遠点および最近
点の両者でほぼ同程度の光の中心点のずれとなり、検出
範囲の全域に渡り各半導体発光素子から出力されるスポ
ット光の中心点のずれの最も少ない条件として設定でき
る。これにより、例えば、距離測定範囲内で最も検出頻
度が高い距離を集光点として設定することで、その集光
点付近における光量を最も高めて検出精度の向上を図る
ことができるようになる。
離測定装置において、投光走査手段により光の投光方向
を所定範囲内で走査させ、検出手段により検出した反射
光から対象物の距離を投光領域に対応して得るので、投
光対象となる範囲を投光領域に分割して検出することが
でき、広い検出範囲内における検出対象の存在位置と距
離とを投光位置に応じて検出することができる。これに
より、広い範囲内における検出動作をより的確に行なう
ことができるようになる。
おいて、投光走査手段により投光方向を2次元的に走査
するように構成したので、検出対象となる範囲の設定自
由度を高めてその応用用途も広くすることができるよう
になる。
いし27のいずれかに記載の距離測定装置において、こ
れを移動体に搭載し、その進行方向に対応した投光領域
の距離を検出するように構成したので、自動車をはじめ
とした交通手段として用いる移動体や、あるいは搬送装
置やロボットなどの有人あるいは無人の移動体において
も、進行方向に対応した投光領域内の距離を検出するこ
とができるので、進行方向に位置する人や物体などの進
行を妨げる障害物を検出したり、あるいは追尾するため
の対象物体を検出するなどの広い用途に適用することが
できる。
に、これを自動車に搭載することで、進行方向の障害物
を検出して危険な場合をあらかじめ警報などにより報知
したり、あるいは減速制御をするなどの適切な処置をと
るように制御したり、あるいは前方を走行する他の自動
車を追尾するような場合に、これを検知すると共に、適
切な車間距離を保って走行制御をするように利用するこ
ともできる。
いては、特に進行方向と車体の向きとのずれが大きくな
ることがあるが、このような場合においても、前述した
ように、検出範囲を走査するようにして距離検出を行な
うことで、進行方向に対応した位置に存在する人や物体
のみを適切に選択して検知情報を利用することができ
る。さらに、半導体発光素子として半導体レーザ素子を
用いる場合には、検出範囲を遠くまで設定することがで
きるので、例えば、高速道路などにおいて前を走行する
車両との車間距離を適切に保持するように100m程度
以上の距離でも確実に検出することができるようにな
る。
いし29の発明において、半導体発光素子の投光領域で
のスポット形状が楕円形状をなすものである場合に、半
導体投光装置により発せられる光のスポットを楕円形状
の長径方向が移動している面に対して垂直方向に指向す
るように設定して距離検出動作を行なうようにしている
ので、移動している面の水平方向の検出分解能を高める
ことができるようになる。これにより、例えば、車両な
どに利用する場合においては、進行方向に位置する物体
などの方向や位置の検出を精度良く行える。
記載の半導体投光装置を備え、受光手段により半導体投
光装置の複数の投光領域に存在する物体からの反射光を
それぞれ受光し、検出手段により、各各投光領域に存在
する物体までの距離を検出するようにしたので、広範囲
な検出領域を設定してその検出領域内に存在する物体を
検出することができるようになる。
述の構成を、移動体に搭載してその周囲に設定した投光
領域内の物体を検出するようにしたので、例えば、自動
車や無人搬送車などにおいて、周囲の物体と接触しない
ように走行したり、あるいは駐停車する場合に、狭い領
域においても周囲の物体と衝突するなどして損傷が発生
するのを防止することに利用することができる。
を自動車の距離測定装置に適用した場合の第1の実施形
態について図1ないし図10を参照しながら説明する。
距離測定装置11は、自動車12(図7参照)に設けら
れるもので、車体の前方に向けて投光動作を行なうよう
に、例えばダッシュボードやボンネットの内部側あるい
はバンパー部分に配置されているもので、後述するよう
にして、前方の所定範囲内をビームスポットを走査(ス
キャン)してその範囲内に存在する物体の距離を検出す
るようになっている。
に、半導体投光装置としての投光器13、投光を所定範
囲内で走査するための投光走査手段としての走査部1
4、反射光をフレネル型の受光レンズ16を介して受光
し光電変換して出力する受光素子17、受光信号を増幅
するプリアンプ18,増幅率可変アンプ19、投光から
受光までの時間を計測する時間計測回路20および投光
動作,受光動作,検出動作などを制御するための制御回
路21から構成されている。
例えば3個の半導体発光素子としての半導体レーザ素子
23a〜23cが設けられており、これらは直列に接続
した状態で電源としての信号発生回路24に接続されて
いる。なお、各パッケージにはケースをグランド電位に
保持するためのリード端子が導出されており、これらは
グランド端子に接続されている。3個の半導体レーザ素
子23a〜23cの前面部には、レーザ出力を平行光に
絞るための光学装置としてのレンズ25a〜25cがそ
れぞれに配置されている。
3cは、所定間隔を存して並べられており、それぞれか
らレンズ25a〜25cを介して投光されるレーザ光出
力が所定距離で集光するように光軸調整されている。こ
こで、所定距離としては、この距離測定装置11で測定
しようとする距離の範囲Lmin〜Lmax(例えば2
0mから120mの範囲とすると)のうちの中間値の位
置までの距離Lo(例えば70m程度の距離)を設定し
ている。
3a〜23cに対してパルス投光を行なわせるようにパ
ルス状の電流を流すように構成されている。このとき、
パルス電流は、50nsecのパルス幅で繰り返し周期
5kHzで発光させるように設定され、ピーク電流とし
て14A程度で半導体レーザ素子23a〜23cの1個
あたりのピークパワーが14W程度となるように設定さ
れている。
うに、半導体レーザ素子23a〜23cつまり3個のレ
ーザダイオードを直列に接続した状態で信号発生回路2
4に接続するので、全体として流れる電流は、1個の半
導体レーザ素子23aに流すのと同じ電流で3個分の電
流を供給することになる。インピーダンスマッチングな
どの点を考慮すると、調整用の抵抗などを介在させて電
力消費する構成を必要としないので、少ない電流で効率
的に給電できる構成となっている。
ドなどからなるもので、受光レンズ16を介して受光し
た反射光を光電変換して受光信号として出力する。プリ
アンプ18および増幅率可変アンプ19を介して増幅さ
れた受光信号は時間計測回路20に出力される。時間計
測回路20は、投光器13および増幅率可変アンプ19
からそれぞれ入力される投光パルス信号および受光パル
ス信号から遅れ時間tdを計測し、制御回路21に出力
する。制御回路21は、これらの回路および要素を駆動
制御すると共に、時間計測回路20から与えられる遅れ
時間tdのデータからそのときの投光領域に対する測定
距離を計算して記憶する。
構成について詳述する。この実施形態においては、測定
距離を20m程度から120m程度までの広い範囲に設
定することから、より遠くの検出領域まで確実に投光で
きる半導体チップとして、半半導体レーザチップ26を
用いている。この半導体レーザ素子23a(23b,2
3cも同様である)は、図2および図3に示すような構
造である。なお、図3の構成は、実際的な配置とは少し
変えた状態で示している。
ップ26は、大出力用に適した構造として100μm以
上の広いストライプ幅を有するストライプ型の構成を採
用している。材料としては、たとえばGaAs系の化合
物半導体基板を用い、この基板上に活性層と共に複数の
化合物半導体層を積層形成してなるものである。この場
合に、活性層としてはダブルへテロ構造あるいは量子井
戸構造を持つ構成のものを用いることができる。基板材
料は、これ以外に、InP基板やサファイア基板などを
用いることができる。
26は、n形GaAs基板上にGaAs/AlGaAs
系の材料をエピタキシャル成長により積層形成してなる
もので、AlGaAs層を活性層として形成している。
材料は、これ以外にも、InGaAsP−InP系,I
nGaP−InGaAlP系,InGaAs−InAs
系あるいはGaAs−GaN系,GaAs−GaInN
As系等を採用することができ、必要に応じていずれか
のものを選択できる。以下に、半導体レーザチップ26
の形成過程について簡単に説明する。
としては、エピタキシャル成長法を用いるが、これに
は、液相エピタキシャル(LPE;Liquid Phase Epita
xy)法,分子線エピタキシ(MBE:Molecular Beam E
pitaxy)法あるいは有機金属気相エピタキシ(MOCV
D:Metal Organic Chemical Vapour Deposition)法な
どがある。
面および下面のそれぞれにオーミックコンタクト電極を
形成する。上面つまり表面側には、p型電極として、A
u−Zn/Au,Cr/Au,Mo/Au,Ti/Pt
/Au,Cr/Pt/Auなどの金属の積層構造で電子
ビーム蒸着法あるいはスパッタ法などにより所定の膜厚
で形成する。電極形状を加工する必要がある場合には、
パターニング処理として、フォトリソグラフィ処理を行
い、ケミカルエッチングあるいはイオンビームエッチン
グなどにより所定のパターンに形成する。続いて、必要
に応じて合金化のためにアニール処理を行ってオーミッ
クコンタクトを形成する。
容易にするために基板を裏面側から研磨してたとえば1
00μm程度の板厚にする。この板厚は、キャビティ長
(共振器長)の約1/3以下で良く、また、キャビティ
長は300μm〜1mm程度であるが、薄い方が放熱性
が良いので加工性の点も考慮すると、50μm〜200
μmの範囲にすることが好ましい。ただし、反射面を劈
開面を使用せずにドライエッチなどにより形成する場合
には、この条件を必要としないので、適宜の板厚に設定
することができる。
形成する。材料は、たとえばAu−Ge/Ni/Auあ
るいはAu−Sn/Auなどの金属の積層構造で、成膜
後にアローイング処理を行ってオーミックコンタクトを
形成する。次に、裏面電極の表面に気相成長によりハン
ダ層を形成する。ハンダ層の材料としては、たとえばA
u−SnあるいはPb−Snなどで、気相成長法として
は電子ビーム蒸着法,抵抗加熱蒸着法,スパッタ法ある
いはイオンプレーティング法などの方法があり、必要に
応じて適宜選択して形成する。
ときレーザ光の出力面としてはレーザ発振のために鏡面
が必要であるから、劈開面とするかあるいはドライエッ
チングにより鏡面を形成し、発光端面とする。さらに、
発光端面には端面保護と光出力向上のために、出力端面
側には低反射率の薄膜を形成し、反射面側には高反射率
の薄膜を形成する。
程度の範囲の反射率が好ましく、高反射率の薄膜は、8
0から100%の範囲の反射率が好ましい。また、膜構
成は単層膜あるいは多層膜のいずれを採用することもで
きるが、低反射率の場合は、たとえばAl2O3,SiO
2,SiNx,SiC,CあるいはMgOなどの単層膜
が好ましく、高反射率の場合は、たとえばAl2O3,S
iO2,SiNx,C,MgOなどとa−Si,Cr2O
3,TiO2などの屈折率差のある膜を多層に設ける多層
膜構造が好ましい。なお、後述する発光ダイオードを形
成する場合には、劈開面を必要としないので、端面に反
射膜を形成する必要がなく、したがって、チップ化に際
して一般的なダイシングカット法を用いて行うことがで
きる。
や2個のダイオード素子を搭載するといった目的で用い
られる光学素子用の3端子用の金属ケースを利用するも
ので、金属ベース28に3本のリード端子29a,29
b,29cが固定されており、リード端子29aおよび
29bは金属ベース28とはガラスなどのシール性のあ
る絶縁物30を介して絶縁された状態に設けられてお
り、リード端子29cは金属ベース28と導通した状態
に設けられている。この様子は、図3に示されている。
ち、金属ベース28と絶縁されているリード端子29
a,29bは半導体レーザチップ26と電気的に接続さ
れ、金属ベース28と導通するリード端子29cは全体
をグランド電位に保持するためにグランドに接続される
ようになっている。
ベース28に電気的に導通する状態に固定されており、
ヒートシンクとしての機能を果たすものである。金属台
座31は、例えば、FeやCuなどの熱伝導率が高い材
料が選ばれ、表面にはさらに、Auなどの伝導率の高い
金属がメッキあるいは蒸着またはスパッタ法などを用い
て形成されている。
As絶縁基板32が固定される。このGaAs絶縁基板
32は、表面および裏面の両者にアモルファス状態で形
成されるSiON膜をプラズマCVD法などにより20
0nm程度形成し、同じく両面にCr/Ni/Au膜を
蒸着法によりそれぞれの膜厚が50nm/300nm/
500nm程度となるように形成しており、この基板を
ダイシングカットすることにより1mm角程度の大きさ
に形成されたものである。
1上にAu−Snはんだ箔を用いて接合し、この上に半
導体レーザチップ26を固定する。半導体レーザチップ
26の裏面側には、例えばAu−Sn薄膜を1.5μm
程度形成しており、この面をGaAs絶縁基板32に接
続する。これにより、半導体レーザチップ26の裏面電
極は金属台座31との間は絶縁状態とされるが、GaA
s絶縁基板32の表面に形成された電極膜およびはんだ
層などの導体膜32aにより外部と電気的導通が図れる
ようになる。
化アルミナ,酸化珪素,窒化珪素などのセラミック製の
絶縁板や、Si,GaAsなどの半導体に不純物を拡散
させた半絶縁性基板などがある。さらには、金属やS
i,GaAsなどの半導体基板の表面にSiO2,Si
Nx,Ta2O3,a−CなどをCVD法,スパッタ法,
蒸着法,熱酸化法などの方法で成膜したものを用いるこ
ともできる。加工性の点からみると、酸化アルミナ,窒
化アルミナ,酸化珪素あるいは窒化珪素などのセラミッ
ク基板材料は非常に固く、上述のように1mm角程度の
切断が難しいため、半導体系の基板を用いることが実用
上の点では有効な材料となる。
膜以外に、Pb−Snなどのはんだ材料や、後述するよ
うな電気的接続を要しない場合には一般的なダイボンデ
ィング用の接着剤を用いることができる。
a,29bとの間は、ボンディングワイヤとしてのAu
ワイヤ33により電気的導通が図られている。Auワイ
ヤ33は、半導体レーザチップ26の上面の電極とリー
ド端子29aのボンディング面34との間に2本接続さ
れており、GaAs絶縁基板32の露出している部分と
リード端子29bのボンディング面34との間にも2本
接続されている。なお、ボンディングワイヤとしては、
Auワイヤ33以外に、シリコンを含んだAuワイヤ
や、Ptワイヤ,AlワイヤあるいはCuワイヤなど、
種々のものを用いることができる。
9bのボンディング面34は、ボンディングしやすいよ
うに平坦に形成され、これによってボンディング強度も
向上するので、ボンディングの信頼性が向上する構成と
いうことができる。なお、半導体レーザチップ26の上
面の電極のボンディングする位置は、発光領域であるス
トライプ部分の両側に対応して各1本ずつボンディング
を行なう。
a,29bの側面に平坦なボンディング面34を設けて
ボンディングしているが、これに代えて、図9あるいは
図10に示すように、ボンディング面34を設けない構
成としてリード端子29a,29bの端面の平坦な部分
を利用してボンディングを行なうこともでき、これによ
り、ボンディング面34を形成する工程を省くことがで
きる。
端子29a側のみにボンディング面34を設けたパッケ
ージを用いている。この場合には、リード端子29bに
はボンディング面が形成されていないが、端面部の平坦
な部分にAuワイヤ33をボンディングしている。ま
た、図10の構成では、リード端子29a,29bの双
方共にボンディング面を設けない構成としており、各リ
ード端子29a,29bの端面部の平坦な部分にAuワ
イヤ33をボンディングしている。
場合には、半導体レーザチップ26側のボンディング方
向とリード端子29a,29b側のボンディング方向と
が90°だけねじれた位置関係となるが、実際のボンデ
ィング工程においては、一方のボンディングをした後に
支持台座を90°回転させて他方のボンディングを行な
うことになるが、2本のAuワイヤ33は互いに接触す
ることもなく偏荷重が作用することもないので、ボンデ
ィング工程上では問題なく実施できる。
Auワイヤ33により接続する構成としているので、3
個の半導体レーザ素子23a〜23cを直列接続する構
成であっても動作の信頼性を低下させることなく用いる
ことができる。つまり、例えば、Auワイヤ33の断線
による故障の場合には他の残りのAuワイヤ33を介し
て通電を維持することができ、半導体レーザチップ26
そのものので発生が予想される短絡故障の場合でも他の
半導体レーザ素子23a〜23cに対する通電を維持す
ることができる。
を行なうためのもので、金属ベース28に半導体レーザ
チップ26を覆うようにして固定されている。このケー
ス35の上面には、半導体レーザチップ26の端面から
出射するレーザ光を外部に導くガラス窓35aがはめ込
まれている。以上のような構成の半導体レーザ素子23
a〜23cが所定位置に配置されると共に、レーザ光の
出射部分に前述のようにして光学系となるレンズ25a
〜25cが配置され図1に示したように集光点Pにて一
点に集光するように光軸が調整されている。
ことにより、金属ベース28部分が半導体レーザチップ
26のいずれの電極とも接続されず、グランド電位に保
持させることができるので、例えば、回路基板上にパッ
ケージ27を配設する場合でも、電位を有する部分が占
める面積を小さくすることができ、端子間の電流リーク
や接触などによる短絡事故の発生を抑制して回路の信号
異常が発生するのを極力抑制することができるようにな
る。
る。図7に示したように、自動車12aに搭載した距離
測定装置11においては、制御回路21により、投光器
13に投光動作を行なわせるように制御すると、投光器
13は走査部14を介して前方に向けてレーザ光をパル
ス点灯しながら出力する。
に、走査部14により、投光器13からのレーザ光を自
動車12の前方に広がる2次元的な所定の検出範囲S対
して走査部14の反射ミラーを回動制御することにより
走査(スキャン)し、投光パルスとタイミングをうまく
図ることにより図示のように、多数の格子状に配置され
た投光領域として各投光領域に対する距離を測定するこ
とができる。
前述したように、パルス幅が50nsec程度で繰り返
し周期が5kHzに設定されている。また、半導体レー
ザチップ26を駆動するパルス電流のピーク値は14A
程度である。なお、この条件下での半導体レーザチップ
26のピークパワーは1個あたり14W程度得ることが
できた。この条件の下で投光を行なったところ、170
m先に存在する物体を検出できることを確認した。
方に存在する他の自動車12bの後部に取り付けられて
いるリフレクタ(反射鏡)22に入射すると、その入射
方向と同じ方向に反射光を返すように回帰反射をする。
この反射光が距離測定装置11の受光レンズ16を介し
て受光素子17に入射されると、受光信号に変換して出
力し、プリアンプ18、増幅率可変アンプ19を介して
増幅した受光信号を時間計測回路20に出力するように
なる。
駆動するための投光パルス信号が入力されると共に、受
光素子17で受光したときの受光信号も入力される。時
間計測回路20は、投光パルスの立ち上がりタイミング
から受光信号の立ち上がりタイミングまでの時間を、高
精度で測定するようになっている。例えば、時間計測が
10nsec程度の分解能で測定できれば、距離測定の
分解能はm単位で可能となる。
受けると、これに基づいて対象物までの距離を検出す
る。いま、図7に示すように、検出距離をLx(m)と
し、遅れ時間がtd(sec)すると、光速c(=3×
108m/sec)を考慮すると、検出距離Lxを往復
するのに要した時間がtdということになるから、検出
距離Lxは、 Lx(m)=td×c/2 となる。
領域に投光したときの反射光から生成された受光信号に
よる遅れ時間tdに基づいて対象物までの距離を検出す
る。そして、検出範囲S内の各部に対応した検出距離か
らどの位置にどのような対象物が存在するかを推定する
ようになっている。例えば、対象としている他の自動車
12bであれば、その距離が一定範囲にあるか否かを検
出し、その検出データに基づいて自動車12aの走行を
一定距離を存して追随するなどの制御を行なうことがで
きる。
なわち、3個の半導体レーザ素子23a〜23cを配置
して投光する場合に、それらの各レーザ光をどこで集光
させるかということが、検出精度に大きくかかわってく
るからである。図6は3つのレーザ光の集光点Pを設定
することについての説明図である。
レンズ25a〜25cの位置から集光点Pまでの距離を
Loとし、検出対象となる距離の範囲の最近点と最遠点
とをそれぞれLmin,Lmaxとして述べる。いうま
でもなく、集光点Pの位置では、最も光量が大きくなる
ので、反射光の光量も多くなる。したがって、検出距離
範囲Lmin〜Lmaxの中に設定することが好まし
い。
して最も感度を高めたい部分が特にない場合には集光点
Pを検出距離範囲の中間(Lo=(Lmin+Lma
x)/2)に位置させると、レーザ光のスポットが最近
点と最遠点でのずれ量が等しく、且つ全範囲に渡って最
も小さくすることができる。また、検出距離範囲のうち
で、特に検出感度を高めたい距離がある場合には、その
付近の位置に集光点Pがくるように設定すると良い。
遠点に設定することでもレーザ光のスポットのずれ量と
しては比較的少なくすることができる。すなわち、もと
もとのスポットのずれ量の発生は、半導体レーザ素子2
3a〜23cの配置がずれていることに起因しているの
であるから、その配置のずれ量が最大であり、これを集
光点Pで集光させると集光点Pにおいてずれ量が最小つ
まりゼロになるから、それよりも近い位置では必ず半導
体レーザ素子23a〜23cの配置間隔よりも小さいず
れ量のスポット間隔とすることができるのである。
な効果を得ることができる。第1に、3個の半導体レー
ザ素子23a〜23cを信号発生回路24に対して直列
に接続して給電されるようにすると共に、それぞれのレ
ーザ光を独立した光学系であるレンズ25a〜25cで
平行光となるように絞ってから集光して投光する構成と
したので、複数個の半導体レーザ素子23a〜23cを
設ける場合でも1個分の電流量で発光動作を行なわせる
ことができ、且つ、インピーダンス調整用の抵抗素子な
どを設けることによる電力損失を回避することができ、
さらに集光されたレーザ光は、目的とする測定距離範囲
で集光させることができるので、集光したレーザ光のス
ポットのずれを極力低減して最遠点でも光量の低下を抑
制することができ、効率良く且つ精度良く距離測定を行
なうことができるようになる。
素子23a〜23cが直列に接続される構成を採用して
いるが、半導体レーザチップ26は、何らかの原因で点
灯不能となる故障を起こす場合に、一般的に短絡故障を
起こすことが多いため、たとえ1個が短絡しても電気的
には他の半導体レーザ素子の導通状態を阻止するもので
はないので、故障に対する投光動作の寿命を制限するこ
とはなく、並列に接続した場合と同様の信頼性を確保す
ることができる。
によるレーザ光をレンズ25a〜25cを介して平行光
に絞ったものを検出距離範囲の中間に設定したので、検
出距離範囲の最遠点と最近点との両者においてレーザ光
のスポットのずれ量を最も少ない設定とすることがで
き、広い検出距離範囲内で光量の低下を極力抑制して反
射光の光量を増やすことができ、検出距離の延長を図る
と共に、検出精度の向上を図ることができるようにな
る。
2の前方の所定領域内で2次元的に走査するように操作
部14を設け、レーザ光をパルス点灯させることにより
走査した各投光領域で距離を測定することができるよう
にしたので、自動車のような軌道のない移動体において
その進行方向が左右あるいは上下に変動する場合でもこ
れに柔軟に対応して進行方向に存在する物体の距離を検
出することができるようになる。
のパッケージ27を、3端子用のパッケージを用いるこ
とができるようにしたので、このために新たにパッケー
ジを製作する必要がなく、しかも、その場合において
も、半導体レーザチップ26の2つの電極をリード端子
29a,29bから導出することで、金属ベース28と
は絶縁した状態で引き出すことができ、且つ、金属ベー
ス28をグランド端子に接続することで、実装上あるい
は回路構成上で安定した動作を行なわせることができる
ようになる。
ィングするAuワイヤ33を、各ボンディング点におい
て、2本ずつボンディングするように構成したので、通
常においては1本のAuワイヤ33に電流の集中を避け
る構成としながら、何らかの原因で1本が断線した場合
でも直列に接続した他の半導体レーザ素子の点灯状態を
保持させることができる。したがって、断線の発生に際
しても、投光動作の寿命を制限することを極力抑制する
ことができる。
本発明の第2の実施形態を示すもので、第1の実施形態
と異なるところは、半導体レーザ素子23a〜23cの
パッケージ27に代えてパッケージ36を設けたところ
である。このパッケージ36は、図11に示しているよ
うに、金属ベース37に2本のリード端子38a,38
bを備えている。金属台座39は、金属ベース37に埋
め込むようにして配設され金属ベース37とはガラスな
どの絶縁物40を介して絶縁された状態に設けられてい
る。上述のリード端子38a,38bは、一方のリード
端子38aが金属ベース37とガラスなどの絶縁物40
を介して固定されており、他方のリード端子38bは金
属台座39に電気的に導通するように固定されている。
も示すように、半導体レーザチップ26を直接金属台座
39に搭載している。このとき、半導体レーザチップ2
6の裏面電極と金属台座39とが電気的に導通するよう
に、Au−Snはんだ箔などを用いて接着固定されてい
る。リード端子38aには部分的に平坦に形成されたボ
ンディング面41が形成されており、この部分と半導体
レーザチップ26の上面電極との間を2本のAuワイヤ
33によりボンディングされている。ケース35は前述
と同様のものを用いており、ガラス窓35aが設けられ
た構成で、金属ベース37に取り付けられ、カン封入さ
れている。
いても、第1の実施形態と同様の作用効果を得ることが
できると共に、専用のパッケージ36を設ける構成とし
ているので、Auワイヤ33のボンディング工数を低減
した構成とすることができ、しかも、金属ベース37部
分をグランドに接続することができる。この場合、金属
ベース37部分は、リード端子として独立していない
が、金属板など導電性のある部分に実装することもで
き、各リード端子38a,38bは金属ベース37やケ
ース35とは絶縁した状態に保持することができる。
ップ26を直接金属台座(鉄、鋼等)39に接着固定す
る構成としたが、例えば、他の導体プレートなどを介在
させた状態で接着固定する構成としても良い。この場
合、導体プレートを半導体レーザチップ26の熱膨張率
と整合ととるような材料を選ぶことにより信頼性の向上
を図ることができるようになる。
ップ26との熱膨張係数の違いにより、半導体レーザチ
ップ26に熱応力がかかると、半導体レーザチップ26
の劣化の原因になる。そこで、導体プレートを用いるこ
とで熱応力の緩和を図るものである。具体的には、半導
体レーザチップ26がGaAsを主体としたものである
場合、導体プレートを半導体レーザチップ26と同じ材
料のGaAsを用い、金属台座39を鉄により構成した
組み合わせとすることで最も応力緩和の効果を高めるこ
とができる。なお、図2に示した絶縁板32も導体プレ
ートと同様に熱応力緩和の機能を持つものである。
本発明の第3の実施形態を示すもので、第1の実施形態
と異なるところは、半導体レーザチップ26に代えて電
極構造が異なる半導体レーザチップ42を設けたところ
である。すなわち、この半導体レーザチップ42は、n
型の基板であるGaAs基板上にエピタキシャル法によ
り形成した多数の層によりGaAs/AlGaAs系の
レーザチップとして形成されるもので、第1の実施形態
と同様にしてp型電極43を成膜した後、基板上のn型
のエピタキシャル層42aが露出するまで、所定の部位
をドライエッチング法などにより除去しており、このエ
ッチングで露出した部分に前述同様にしてn型電極44
を形成したものである。
プ42の2つの電極43,44は、前述した半導体レー
ザチップ26に形成していた2つの電極をいずれも同じ
表面側に露出するように形成したことになる。したがっ
て、Auワイヤ33のボンディングにおいては、電極4
3とリード端子29aとの間、電極44とリード端子2
9bとの間に各2本ずつ行なう。また、このことによっ
て、半導体レーザチップ42は、絶縁板32に対して電
気的に接続する必要はないので、単に接着固定するだけ
で良いことになる。
1の実施形態と同様の作用効果を得ると共に、これに加
えて、半導体レーザチップ42を直列接続に適した構造
としたことにより、Auワイヤ33のボンディングをい
ずれも直接行なうことができ、絶縁板32に導体パター
ンとしての導体膜などを別途に形成する必要がなくな
る。
2を形成するので、レーザ光を出射するための端面は、
電極44形成用にエッチングした部分の端面を反射鏡と
して用いることになる。また、このように反射鏡を形成
する側に電極44を形成することに限らず、ストライプ
の両側に延びる方向に電極44を形成しても良く、この
場合には、レーザ光の反射鏡部分は劈開により形成する
ことができる。
の実施形態を示すもので、第1の実施形態と異なるとこ
ろは、半導体レーザ素子23a〜23cおよび各光学系
を一体に有する半導体投光装置としての投光器45を提
供できるパッケージ46を用いたところである。ここ
で、基本的な構成は第1の実施形態と同じであるが、3
個の半導体レーザチップ26a〜26cを搭載するよう
に金属ベース47には3個の金属台座48a〜48cが
所定の位置に配置固定され、この金属ベース47とは電
気的に絶縁されるようにガラスなどの絶縁物49を介し
て2本のリード端子50a,50bが設けられている。
a〜32cを介して半導体レーザチップ26a〜23c
が前述同様にして載置固定されている。各電極間は図示
のように、半導体レーザチップ26a〜26c間で直列
接続となるようにAuワイヤ33がそれぞれ2本ずつボ
ンディングされており、両端に位置する電極は、それぞ
れリード端子50a,50bのボンディング面51との
間をAuワイヤ33でボンディングされている。
26a〜26cに対応して3つの窓が形成されている
が、ここには投光用のレンズ53a〜53cがはめ込ま
れている。これらのレンズ53a〜53cは、その焦点
に半導体レーザチップ26a〜26cのレーザ光出力点
部分が位置するように位置調整がなされており、ケース
52を装着してカン封入した状態では各レンズ53a〜
53cから出射されるレーザ光が平行光に変換されると
共に、所定の集光点Pで集光するように設定されてい
る。
の実施形態における効果に加えて、3個の半導体レーザ
チップ26a〜26cおよび光学系としてのレンズ53
a〜53cを一体に設けるためのパッケージ46を用い
て投光器45を構成したので、コンパクトな構成で全て
を一体に設けた投光器45を得ることができ、取り扱い
も簡単になる。
場合においては、作製後に集光点Pの位置を変更するこ
とはできないが、集光点位置に対する仕様が決まってい
るものであれば面倒な光軸調整や位置合わせなどを行な
う必要がなくなるので、取り扱いが簡単になるというメ
リットを十分に享受することができる。
て、光学系は別途に設ける構成としても良い。この場合
には、レンズ53a〜53cに代えて、ガラス窓を設け
れば良い。また、金属ベース47に、各半導体レーザチ
ップ26a〜26cからのレーザ光が干渉しないように
仕切板を設ける構成としても良い。さらに、各半導体レ
ーザチップ26a〜26cの後ろ側にモニタ素子を設け
て、発光状態を確認する構成を付加することもできる。
本発明の第5の実施形態を示すもので、以下、これにつ
いて説明する。この実施形態においては、複数個の発光
ダイオードを直列に接続して点灯動作させると共に、そ
れら各発光ダイオードによる投光をそれぞれの投光領域
に対応して行ない、比較的近接している投光領域内にお
ける物体の距離を検出するようにした距離測定装置を示
している。
4の周囲の各投光領域55a〜55hに対して各部に距
離検出装置56a〜56hを設ける構成である。各距離
検出装置56a〜56hは半導体発光素子としての発光
ダイオード素子57a〜57hを備えると共に、図示し
ない受光器を備えており、前述同様にして反射光を受光
して距離を検出するように構成されている。
近接して配置される3個の発光ダイオード素子57a〜
57cは、図16に示すように、直列に接続した状態で
信号発生回路58に接続されており、これら3個が同時
に信号発生回路58から給電されて点灯動作するように
なっている。
通常のLEDのパッケージと同様のパッケージ59に搭
載されているもので、金属ベース60に2本のリード端
子61a,61bが固定されている。リード端子61a
は金属ベース60と絶縁物62を介して固定されてお
り、リード端子61bは金属ベース60に電気的に導通
するように固定されている。
上にGaAs/AlGaAs系のエピタキシャル層を多
層に積層してなるもので、面発光型のチップである。こ
のダイオードチップ63を金属ベース59に電気的に導
通するように接着固定し、表面側に形成された電極とリ
ード端子60aとの間にAuワイヤ33をそれぞれ2本
ずつボンディングして電気的に接続する。全体を透光性
の樹脂によりモールド成形してパッケージ59を構成し
ている。なお、この透光性の樹脂によってダイオードチ
ップ63の上面部分にレンズ64が一体に形成されるよ
うになっている。
の組および発光ダイオード素子57f〜57hの組のそ
れぞれは上述同様にして直列接続された状態で駆動され
点灯動作をするようになっている。また、このように全
ての発光ダイオード素子57a〜57hを直列接続しな
いのは、そのためにワイヤハーネスが長くなるのを避け
るためや、配設の際の手間を少なくするためである。
光ダイオード素子57a〜57cを同時に直列駆動する
ので、1個分の電流量で3個分の点灯動作を行なわせる
ことができ、効率的な駆動をすることができ、しかも各
検出領域における物体の検出を行なって衝突を防止する
などの用途に用いることができる。
果では、例えば、各発光ダイオード素子57a〜57h
による各投光領域55a〜55hにおける検出距離は1
0m程度まで検出することができた。したがって、例え
ば、数メートル程度から物体が近接していることを認識
しながら使用者にランプ表示するなどの報知動作を行な
い、さらに近付いて30cm程度まで近接して衝突の危
険があるような距離になった場合には警報を鳴らすなど
により使用者に促すようにしたシステムに適用すること
ができる。
る発光ダイオード素子の個数は適宜に設定することがで
きるし、投光領域が必ずしも分離したものに限らず、重
複する領域となる場合が発生しても良い。
本発明の第6の実施形態を示すもので、以下、第1の実
施形態と異なる部分について説明する。自動車における
距離測定装置で、第1の実施形態のようにレーザ光の出
力を大きくして検出距離を長くすることができるように
した場合に、その距離測定環境を考慮すると人間の目に
レーザ光が入射する可能性があるので、レーザ光の出力
を高くすればその分だけこの点についても十分に考慮す
る必要がある。そこで、この実施形態においては、特に
人間の目に入射しても安全基準を十分に満たせるように
した距離測定装置にすることを主眼として構成してい
る。
るようにするためには、複数のレーザ光を効率良く遠方
において重なり合うように照射して光密度を高くする必
要があり、しかも、レーザ光のスポット形状によっては
その配置の仕方によってその照射の領域の効率が大きく
変動する。この実施形態においては、このような点につ
いても考慮して、特にレーザ光の投光領域でのスポット
形状が楕円形状となる場合でもできるだけ効率良くしか
も精度良く距離測定動作を行なえるようにした構成を提
供する。
の内部に実装された半導体レーザチップ65の断面構造
を模式的に示すもので、第1の実施形態の説明中で変形
例として簡単に説明した材料を用いている。すなわち、
半導体レーザチップ65は、GaAs−GaInNAs
系の材料により形成されたものである。なお、ここでは
この系の材料で形成したものについて説明するが、後述
するように、アイセーフの条件を満たす材料として、長
波長側の発光波長を実現することができるInP−Ga
InPAs系の材料を用いることもできる。
n型のGaAs)基板66上に、次の各半導体層が順次
積層形成されている。まず、GaAs基板66上には、
膜厚0.1μm程度のn−GaAs層からなるバッファ
層67が積層され、この上には、膜厚0.5〜1.0μ
mのn−Alx Ga1-x As層からなるクラッド層68
が積層され、この上に、膜厚0.1〜1.0μmのn−
Aly Ga1-y As層からなる光ガイド層69が積層形
成されている。クラッド層68および光ガイド層69に
おける組成比の値x,yは、各層がその機能を果たすの
に必要な屈折率を得られるように設定されている。
層形成されている。活性層70は、膜厚5〜20nmの
GaInNAs層と膜厚5〜10nmのAlGaAs層
とを、交互に複数層(例えば2〜10層)を積層形成す
ることにより多重量子井戸構造となるように形成したも
のである。この場合、GaInNAs層およびAlGa
As層の膜厚および積層数などの積層条件あるいは各層
の組成比の設定条件を選択することにより、等価的なバ
ンドギャップエネルギーEgを設定することができ、活
性層70によるレーザ発光波長を変化させることができ
る。
以上の波長とする場合には、例えばGaInNAs層の
組成比をGa0.87In0.13N0.04As0.96とすることに
より、発光波長1.45μmのものとすることができ
る。活性層70を構成しているAlGaAs層は光ガイ
ド層69を構成しているAlGaAs層の組成比と同じ
かもしくはそれよりもバンドギャップエネルギーEgの
値が小さい条件の組成比に設定されている。
以上の波長については、次の基準に基づいて得た。図2
1に示すようなJIS−C6802に示される安全基準
MPEのデータから、露光時間(パルス幅)1〜100
nsのレーザ光の安全基準を抽出して波長との関係で示
すと図20のようになる。この図20から、1.4μm
以上においては、それよりも短い波長側の光に対して数
桁以上もの露光量が許容される条件となり、ほとんど人
間の目に悪影響を与えることがない条件であることがわ
かる。
しない場合には、GaInNAs層を20〜100nm
程度の膜厚で単層構造に形成したダブルヘテロ接合構造
とすることもできる。単層構造とする場合には、膜厚が
厚くなる程発光の効率は良くなるが、これ以上の厚さに
なると抵抗成分の影響が大きくなるので実用的ではな
い。
μmのp−Aly Ga1-y As層が光ガイド層71とし
て積層され、この上には、膜厚0.5〜1.0μmのA
lxGa1-x As層がクラッド層72として積層されて
いる。そして、この上には、膜厚0.3〜0.5μmの
p−GaAs層がキャップ層73として積層されてい
る。そして、前述したクラッド層68を含んでこれより
も上に位置する半導体層68〜73は、全体として図中
横方向に対してはメサ状に形成されており、図示の断面
図に垂直な方向に対してはこの形状を延長したストライ
プ状に形成されている。
面にSiO2などの絶縁膜74が被膜形成されている。
キャップ層73の上面には、所定のストライプ幅(10
0μm以上で、例えば400μmの幅寸法)で絶縁膜7
4に開口部74aが形成されており、キャップ層73の
上面と共に前面に渡ってp型用電極75が被膜されてい
る。また、n−GaAs基板66の裏面(下側)には、
n型用電極76が被膜形成されている。このp型用電極
75およびn型用電極76の各材料は前述したと同様の
ものを用いており、キャップ層73およびn−GaAs
基板66とそれぞれオーミックコンタクトを形成してい
る。上記した半導体レーザチップ65の形成方法につい
ては、第1の実施形態で述べたと同様の製造工程を用い
るものであり、ここではその説明を省略する。
ーザ光を出力するGaInNAs系の材料を用いること
に関する利点を簡単に説明する。図19(a),(b)
は、GaInNAs系およびGaInPAs系の材料に
ついてバンドダイヤグラムを示したものである。ここで
は、波長1.3μmの組成比を場合を例にとって示して
いる。アイセーフレーザの波長帯についても組成比が若
干変化するが基本的には同様の効果として得ることがで
きる。
体レーザでは、波長が1.4μm以上に限らず、Nの組
成を変化させることにより、発光波長が0.8μm程度
までの広い範囲で変えて設定することができる。また、
従来から半導体レーザとしてよく使用されるGaAsを
基板として用いる構成であるから、素子の製造工程にお
いても特殊な工程を多く用いないことから工程が容易に
なる利点もある。
nNAs領域に対してAlGaAs領域との接合部分で
発生するバンドオフセットのエネルギーの差をみると、
伝導帯(コンダクションバンド)のエネルギー差ΔEc
(=570meV)が価電子帯のエネルギー差ΔEv
(=60meV)に比べて大きい。このことは、井戸層
となるGaInNAs領域に電子を閉じ込める効果が大
きくなり、このエネルギー差ΔEcにより高温動作状態
でも電子を十分に活性層70内に閉じ込めることができ
るようになる。
正孔の両方を確実にGaInNAsの発光領域に閉じ込
めて特性温度Toが半導体レーザの理想値まで改善する
ことができ、効率の良い発光動作を行なわせることがで
きる。これにより、大出力で動作させる場合の素子の自
己発熱や、高温環境下での使用でも温度特性が良好とな
り、同一電流での光出力の低下をほとんど無くすること
ができ、安定した動作を行なわせることができるように
なる。特に、自動車のような温度差の激しい環境下で使
用することが想定される場合に非常に有効なものとな
る。
ザチップ65は、3個の半導体レーザ素子23a〜23
cの内部にそれぞれ同様のものが実装されている。次
に、これら半導体レーザ素子23a〜23cが実装され
た半導体投光装置としての投光器77について図22を
参照して説明する。
3a〜23cが所定間隔L(例えば、L=5〜15m
m)で一つの直線上に位置するように並べて取り付けら
れている。このとき、半導体レーザ素子23a〜23c
のそれぞれは並べた直線方向に対して、半導体レーザチ
ップ65の活性層70の方向が直交する状態に配置され
ている。これは、後述するように、投光領域でのビーム
スポット形状が楕円形状となることに起因してその配置
に特徴を有するからである。
3cは、前述同様に電源である信号発生回路24に直列
にして接続された電気的構成とされている。各半導体レ
ーザ素子23a〜23cに対して光学装置としてレンズ
ホルダ78に一体に支持された投光レンズ79a〜79
cが設けられている。これらの投光レンズ79a〜79
cは、図示のように、各半導体レーザ素子23a〜23
cの光を一定の広がり角度で広がるように投光し、かつ
その光軸の方向は互いに平行となるように設定されてい
る。
ザ素子23a〜23cからのレーザ光は投光レンズ79
a〜79cを介して距離d離れた位置に投影されると、
各ビームスポットA1〜A3はそれぞれLだけずれた状
態で投影されることになる。そして、このビームスポッ
トA1〜A3のずれの量は、距離dに無関係に常に一定
なものとなる。このことが、後述するように、遠距離の
距離測定に際して光密度を低下させない構成として寄与
することになる。
影されるビームスポットの形状は楕円形をしており、発
光部の近傍においては活性層70のビーム出射部の幅方
向に広がった楕円形状をなし、少し離れた位置からは活
性層70と直交する方向に長径が指向した楕円形状にな
る。そして、このビームスポットを投光レンズ79a〜
79cにより所定の広がり角度に絞って投光する。した
がって、これらのビームスポットを投光した状態では、
各ビームスポットの楕円形状が縦方向に長径方向が指向
するようにして距離Lだけずれた状態で形成されること
になる。なお、このビームスポットの楕円形状は、縦方
向の寸法つまり長径aが横方向の寸法つまり短径bの寸
法に対して2.5倍から4倍の範囲程度となるように設
定している。
広がり角度を1°に設定すると、この例に示すように3
個の半導体レーザ素子23a〜23cを用いる場合で、
10mの距離では縦方向の長さ寸法aが約17cmとな
り、3つの投影領域が重なる領域の縦方向の長さ寸法c
は上下でそれぞれLだけ少なくなるので15cmとな
る。したがって、この場合の投影領域の重なりの度合い
は88%程度である。そして50mの距離では縦方向の
長さ寸法aが約87cmとなり、重なる領域の縦方向の
長さ寸法cは85cmとなる。したがって、この場合の
投影領域の重なりの度合いは97%以上と非常に大きく
なる。これにより、つまり、この投光器77の構成とす
ることにより、距離dが長くなるほど重なる領域が広く
なることがわかる。
ので、投影領域の重なりの度合いが比較的小さくても、
1個の半導体レーザ素子の光量でも十分の距離測定が可
能である。そして、投影距離が長くなるほど、光密度が
低くなることと反して投影領域の重なりの度合いが大き
くなり、3個の半導体レーザ素子を合わせた光量による
距離測定が十分可能となり、遠距離までの測定をより精
度良く行なうことができるようになる。
して示す。すなわち、投光器77からの距離がd1,d
2(d2>d1)の各測定点D1,D2について投影領
域の重なりの度合いを計算する。半導体レーザ素子の個
数を図示の状態では3個で示しているが、n個設けるこ
とを想定する。半導体レーザ素子のビームスポット形状
は、楕円形状の長径に対応する縦方向の寸法aは、短径
に対応する横方向の寸法bのk倍であるとし(a=k
b)、また、単位距離doにおける縦方向の寸法aをa
oであるとする。
の縦方向寸法a1は次式(1)のようになり、ここで投
影領域の重なる部分の寸法c1は式(2)のようにな
る。これらの値から重なる部分の度合いr1を計算する
と、式(3)のようになる。
a2,c2,r2を求めると、式(4)〜(6)のよう
になる。 a2=d2・ao …(4) c2=a2−L(n−1) …(5) r2=c2/a2 =1−L(n−1)/a2 =1−L(n−1)/(d2・ao) …(6)
の測定点D2において式(6)の右辺の1から減ずる値
が小さくなることで大きい値となることがわかる。な
お、この結果から、半導体レーザ素子の間隔Lを小さく
することや、個数を少なくすることも重なりの度合いr
の値を大きくすることに寄与していることがわかる。
で、図示のように投影領域の重なる部分の面積Sは、距
離d1の場合の投影面積S1よりも距離d2の場合の投
影面積S2の方が、ビームスポットの楕円形状の面積に
比べて重なる度合いが大きくなることは明らかである。
楕円形状を長径が縦方向に指向するように配置している
ことのもうひとつの利点について説明する。図24は投
光器77による投光の状態を示すもので、第1の実施形
態における図8のものに相当している。なお、図8の場
合には、ビームスポットが円形であることを想定して示
しているが、これに比べてこの実施形態においては、ビ
ームスポットが縦方向に長径が指向した設定とされてい
るので、横方向に対するビームの広がりが最も狭い状態
で使用することができる。
ムスポットが隣接する領域にはみ出さないようにして検
出できる測定点の個数を多くとることができ、検出の分
解能を高めることができる。自動車のような道路の面を
走行するものでは、縦方向の距離検出の分布状態を詳細
に検出するよりも、走行進路などを精度良く設定する関
係から、横方向の距離検出の分布状態を詳細に検出する
ことのほうが有効となり、この実施形態においてはこの
ような目的に合致したものとなっている。
体レーザチップ65としてGaAs−GaInNAs系
の材料を用いて発光波長を1.4μm以上となるように
設定したので、人間の目に入射する可能性のある環境下
で使用する場合でも、安全性の基準を十分に満たすこと
ができ、遠距離の測定を行なう場合に光の強度を高めて
出力することができるようになる。
3a〜23cを前述のように光軸が同一平面内で平行で
等間隔となるように配置すると共に、楕円形状の長径方
向でずれを生じて重なるように配置しているので、遠く
に照射する場合ほど、各半導体レーザ素子からのビーム
スポットの重なり度合いを高めることができ、遠距離の
測定を効率良く行えるようになる。
ームスポットの楕円形状を、地面に対して長径が垂直方
向に指向するように設定しているので、水平方向への走
査に対する検出の分解能を高めることができ、これによ
って自動車の進行方向に対する方向や距離の測定を効果
的に行うことができるようになる。
実施形態にのみ限定されるものではなく、次のように変
形または拡張することができる。半導体発光素子として
は、EL素子(エレクトロルミネッセンス素子)などを
用いても良い。パッケージのリード端子形状やボンディ
ング面の形状は、この形状に限らず、平坦な面を設ける
構成であれば適宜変更できる。
モニタ素子を設ける構成としても良い。例えば、第1の
実施形態において、パッケージ27内に半導体レーザチ
ップ26が発光していることを検出するためのフォトダ
イオードなどのモニタ素子を一体に組み込み、半導体レ
ーザチップ26のレーザ光出射方向と反対の方向に漏れ
出るレーザ光を検知する構成としても良い。これによ
り、短絡事故などが発生してそのレーザ光の出力が停止
している場合でも、モニタ素子の検出出力からこの状態
を検知することができるようになるので、そのまま放置
して全体としてのレーザ光出力が低下していることを簡
単に認識することができるようになる。
るいは4個以上設ける構成としても良い。必要に応じ
て。また、使い方は、全ての半導体レーザ素子23a〜
23cを集光して使うことに限らず、何個かを集光して
用い、他の半導体レーザ素子を集光しないで単独で用い
ても良い。投光器13による検出対象範囲を2次元的に
走査する場合について説明したが、1次元的に走査して
検出する構成としても良い。
場合について説明したが、これに限らず、半導体投光装
置による投光を行なっている状態で、その光を遮る物体
を検知するような装置に用いることもできる。これによ
り、不正侵入者などを検知して警報を発するといったセ
キュリティシステムに応用することもできる。
ては、自動車の他に、オートバイ,電車などの移動体
や、ヘリコプターや飛行機などの移動体にも搭載でき
る。また軌道上あるいは軌道のないところを無人で移動
する搬送車あるいは移動ロボットなどにも適用すること
ができる。
方向のみならず、左右方向や後方に対して距離を測定す
るように配設することもできる。また、距離測定装置
は、自動車などの移動体に限らず、建物やロボットなど
に搭載することもできる。
プ65の構成においては、光ガイド層69,71を設け
る構成のものとして説明しているが、直接クラッド層で
挟むように構成することもできる。GaInNAs系の
材料やGaInPAs系の材料を用いた半導体レーザチ
ップ65を用いる場合でも、アイセーフな波長1.4μ
m以下の波長の設定として構成することもできる。この
場合には、出力を下げて用いるかあるいは高出力の場合
には人間の目に入射する可能性のない環境下で使用する
ことでアイセーフのこの問題は解消される。
a〜23cを一つの直線上に等間隔Lで配置し、投影さ
れるビームスポットの楕円形状が長径の方向で配置間隔
Lだけずれた状態で重なるようにして投光レンズ79a
〜79cを配置して光軸を調整しているので、遠距離に
なるほど投影領域の重なりの度合いを高めることがで
き、遠距離の距離測定により効率の良い投光動作を行な
うことができ、検出精度の向上を図ることができる。
ポットの方向を楕円形状の長径が垂直方向に指向するよ
うに設定しているので、横方向の検出分解能を高めるこ
とができ、自動車に適用する場合の測定条件として効果
的に用いることができる。
よる投光領域でのビームスポット形状が楕円形状となる
場合の3個の配置関係を設定する場合の説明をしたが、
光学系などの工夫により円形のビームスポットとなるよ
うに調整する場合には、半導体レーザ素子に関する配置
条件を第1の実施形態のように正三角形の頂点に位置す
るように配置しても同様の作用効果を期待することがで
きる。
成図。
(その1)
図
(その2)
図(その3)
チップの模式的断面図
バンドダイヤグラム
波長に対する安全基準MPEの関係を示す図
観察状態での目に対するMPEを示す図
態の関係を示す図
を説明する図
説明する図(近距離)
(遠距離)
(移動体)、13,45は投光器(半導体投光装置)、
14は走査部(投光走査手段)、16は受光レンズ、1
7は受光素子(受光手段)、20は時間計測回路、21
は制御回路、22は反射板、23a〜23cは半導体レ
ーザ素子(半導体発光素子)、24,58は信号発生回
路(電源)、25a〜25cはレンズ(光学装置)、2
6,42は半導体レーザチップ、27,36,46,5
9はパッケージ、28,37,47,60は金属ベー
ス、29a〜29c,38a,38b,50a,50
b,61a,61bはリード端子、30,40,49,
62は絶縁物、31,39,48a〜48cは金属台
座、32は絶縁板、33はAuワイヤ(ボンディングワ
イヤ)、34,41,51はボンディング面、35,5
2はケース、35aはガラス窓、53はレンズ(光学
系)、55a〜55hは投光領域、57a〜57cは発
光ダイオード素子(半導体発光素子)、63はダイオー
ドチップ、64はレンズ、65は半導体レーザチップ、
66はn−GaAs基板、69,71は光ガイド層、7
0は活性層、77は投光器、78はレンズホルダ、79
a〜79cは投光レンズである。
Claims (33)
- 【請求項1】 複数個の半導体発光素子と、 これら複数個の半導体発光素子のそれぞれに対して設け
られ所定の投光領域に対して発光光を導く複数の光学装
置とを備え、 電源に対して前記複数個の半導体発光素子を直列に接続
した状態で給電する給電経路を構成したことを特徴とす
る半導体発光装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載の半導体投光装置におい
て、 前記半導体発光素子は、電流駆動型の2端子素子からな
ることを特徴とする半導体投光装置。 - 【請求項3】 請求項2に記載の半導体投光装置におい
て、 前記複数個の半導体発光素子は、 表面および裏面の各面に電極を備えた電極構成の半導体
チップと、 金属ベースおよびこの金属ベースと電気的に導通する端
子を含めて3つの端子を有する3端子ケースと、 前記金属ベース上に固定される半導体チップ搭載用の金
属台座とから構成されることを特徴とする半導体投光装
置。 - 【請求項4】 請求項3に記載の半導体投光装置におい
て、 前記金属台座は、前記金属ベースに対して絶縁状態で設
けられ、 前記半導体チップは、前記金属台座に対して前記裏面電
極が電気的に導通した状態となるように載置固定される
と共に、前記表面電極および前記金属台座のそれぞれと
前記3つの端子のうちの前記金属ベースと電気的に導通
していない2つの端子のそれぞれとの間をボンディング
ワイヤで接続した構成とされていることを特徴とする半
導体投光装置。 - 【請求項5】 請求項3に記載の半導体投光装置におい
て、 前記半導体チップは、前記裏面電極と電気的に導通され
る導体パターンを介在させた状態で且つ前記金属台座と
は絶縁状態となるように載置固定されると共に、前記表
面電極および前記導体パターンのそれぞれと前記3つの
端子のうちの前記金属ベースと電気的に導通していない
2つの端子のそれぞれとの間をボンディングワイヤで接
続した構成とされていることを特徴とする半導体投光装
置。 - 【請求項6】 請求項5に記載の半導体投光装置におい
て、 前記半導体チップは、表面に導体パターンが形成された
絶縁板を介して前記金属台座に載置固定されていること
を特徴とする半導体投光装置。 - 【請求項7】 請求項2に記載の半導体投光装置におい
て、 前記複数個の半導体発光素子は、 表面および裏面の各面に電極を備えた電極構成の複数個
の半導体チップと、 金属ベースと、 この金属ベースに絶縁状態で固定された半導体チップ搭
載用の金属台座と、 この金属台座に搭載される前記半導体チップの裏面電極
と電気的に導通する端子および前記金属ベースに絶縁状
態で固定され前記半導体チップの表面電極とボンディン
グワイヤを介して電気的に導通する端子とを備えている
ことを特徴とする半導体投光装置。 - 【請求項8】 請求項2に記載の半導体投光装置におい
て、 前記複数の半導体発光素子は、 メサ状に形成してその段差部および表面部のそれぞれに
電極を形成することにより同一面側から電流供給を行な
うようにした電極構成の複数個の半導体チップと、 金属ベースおよびこの金属ベースと電気的に導通する端
子を含めて3つの端子を有する3端子ケースと、 前記金属ベース上に固定される半導体チップ搭載用の金
属台座とを備え、 前記半導体チップは、前記段差部および表面部の電極と
前記3つの端子のうちの前記金属ベースと電気的に導通
しない2つの端子との間をそれぞれボンディングワイヤ
で接続した構成とされていることを特徴とする半導体投
光装置。 - 【請求項9】 請求項2に記載の半導体投光装置におい
て、 前記複数個の半導体発光素子は、 複数個の半導体チップと、 金属ベースと、 前記半導体発光素子の個数に対応して前記金属ベースに
設けられた半導体チップ搭載用の金属台座と、 前記複数個の半導体チップを直列接続したときの両端子
に対応して設けられる少なくとも2本の端子とを備え、 前記複数個の半導体チップをそれぞれ前記金属台座に載
置固定した状態でそれぞれの間をボンディングワイヤに
より接続して直列接続状態となるように構成されている
ことを特徴とする半導体投光装置。 - 【請求項10】 請求項9に記載の半導体投光装置にお
いて、 前記半導体発光素子は、 前記複数の半導体チップのそれぞれの投光に対応したレ
ンズが一体に形成されたカバーを備えていることを特徴
とする半導体投光装置。 - 【請求項11】 請求項3ないし10のいずれかに記載
の半導体投光装置において、 前記ボンディングワイヤは、各接続部位に対応して少な
くとも2本設けて電気的な導通を得るように構成してい
ることを特徴とする半導体投光装置。 - 【請求項12】 請求項1ないし11のいずれかに記載
の半導体投光装置において、 前記半導体発光素子は、半導体チップとして半導体レー
ザチップを備えていることを特徴とする半導体投光装
置。 - 【請求項13】 請求項1ないし11のいずれかに記載
の半導体投光装置において、 前記半導体発光素子は、半導体チップとして発光ダイオ
ードチップを備えていることを特徴とする半導体投光装
置。 - 【請求項14】 請求項12または13に記載の半導体
投光装置において、 前記半導体チップは、GaAs基板上に活性層としてA
lGaAs層を形成した構成のものであることを特徴と
する半導体投光装置。 - 【請求項15】 請求項12または13に記載の半導体
投光装置において、 前記半導体チップは、GaAs基板上に活性層としてG
aInNAs層を形成した構成のものであることを特徴
とする半導体投光装置。 - 【請求項16】 請求項12または13に記載の半導体
投光装置において、 前記半導体チップは、InP基板上に活性層としてGa
InPAs層を形成した構成のものであることを特徴と
する半導体投光装置。 - 【請求項17】 請求項12、13、15または16の
いずれかに記載の半導体投光装置において、 前記半導体チップは、その発光波長が1.4μm以上に
設定されていることを特徴とする半導体投光装置。 - 【請求項18】 請求項1ないし17のいずれかに記載
の半導体投光装置において、 前記複数の光学装置は、前記複数個の半導体発光素子か
ら発せられる光を集光した状態で一つの投光領域に投光
するように光軸を調整した状態に構成されていることを
特徴とする半導体投光装置。 - 【請求項19】 請求項18に記載の半導体投光装置に
おいて、 前記半導体発光素子の投光領域でのスポット形状が楕円
形状をなすものである場合に、 前記複数の光学装置は、それぞれの光軸が同一平面で平
行且つ等間隔に並んだ状態に配置され、 前記複数の半導体発光素子は、投光領域でのスポットが
楕円形状の長径方向でずれを生じて重なるように配置さ
れていることを特徴とする半導体投光装置。 - 【請求項20】 請求項1ないし17のいずれかに記載
の半導体投光装置において、 前記複数の光学装置は、前記複数個の半導体発光素子か
ら発せられる光を複数の投光領域に投光するように光軸
を調整した状態に構成されていることを特徴とする半導
体投光装置。 - 【請求項21】 請求項18または19に記載の半導体
投光装置を備え、 この半導体投光装置の投光領域に存在する物体からの反
射光を受光する受光手段と、 前記半導体投光装置による投光時点から前記受光手段に
よる前記反射光の受光時点までの時間を測定して前記投
光領域に存在する物体までの距離を検出する検出手段と
を設けたことを特徴とする距離測定装置。 - 【請求項22】 請求項21に記載の距離測定装置にお
いて、 前記検出手段は、前記半導体投光装置をパルス点灯させ
るように制御することを特徴とする距離測定装置。 - 【請求項23】 請求項22に記載の距離測定装置にお
いて、 前記光学装置は、前記複数個の半導体発光素子から発せ
られる光を検出距離の範囲内において集光点が位置する
ように光軸を調整した状態に構成されていることを特徴
とする距離測定装置。 - 【請求項24】 請求項23に記載の距離測定装置にお
いて、 前記光学装置により設定される集光点の位置は、前記検
出距離の範囲内の最遠点に調整されていることを特徴と
する距離測定装置。 - 【請求項25】 請求項23に記載の距離測定装置にお
いて、 前記光学装置により設定される集光点の位置は、前記検
出距離の範囲内の中間点に調整されていることを特徴と
する距離測定装置。 - 【請求項26】 請求項22ないし25のいずれかに記
載の距離測定装置において、 前記半導体投光装置により発せられる光の投光方向を所
定範囲内で走査させる投光走査手段を設け、 前記検出手段は、前記投光走査手段を介して前記半導体
投光装置の投光領域を走査しながら距離の検出を行な
い、走査される投光領域のそれぞれに対応して距離を検
出するように構成されていることを特徴とする距離測定
装置。 - 【請求項27】 請求項26に記載の距離測定装置にお
いて、 前記投光走査手段は、前記半導体投光装置により発せら
れる光の投光方向を2次元的に走査するように構成され
ていることを特徴とする距離測定装置。 - 【請求項28】 請求項21ないし27のいずれかに記
載の距離測定装置において、 移動体に搭載され、その進行方向に対応した投光領域の
距離を検出するように構成されていることを特徴とする
距離測定装置。 - 【請求項29】 請求項28に記載の距離測定装置にお
いて、 前記移動体は、自動車であることを特徴とする距離測定
装置。 - 【請求項30】 請求項28または29に記載の距離測
定装置において、 前記半導体発光素子の投光領域でのスポット形状が楕円
形状をなすものである場合に、 前記半導体投光装置により発せられる光のスポットは楕
円形状の長径方向が移動している面に対して垂直方向に
指向するように設定されていることを特徴とする距離測
定装置。 - 【請求項31】 請求項20に記載の半導体投光装置を
備え、 この半導体投光装置の複数の投光領域に存在する物体か
らの反射光をそれぞれ受光するように設けられた受光手
段と、 前記半導体投光装置による投光時点から前記受光手段に
よる前記反射光の受光時点までの時間を測定して前記投
光領域に存在する物体までの距離を検出する検出手段と
を設けたことを特徴とする距離測定装置。 - 【請求項32】 請求項31に記載の距離測定装置にお
いて、 移動体に搭載され、その移動体の周囲に設定される複数
の投光領域の距離を、前記複数の受光手段の受光信号に
基づいて検出するように構成されていることを特徴とす
る距離測定装置。 - 【請求項33】 請求項32に記載の距離測定装置にお
いて、 前記移動体は、自動車であることを特徴とする距離測定
装置。
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