JP2000310880A - カラー電子写真用現像剤 - Google Patents

カラー電子写真用現像剤

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JP2000310880A
JP2000310880A JP11997199A JP11997199A JP2000310880A JP 2000310880 A JP2000310880 A JP 2000310880A JP 11997199 A JP11997199 A JP 11997199A JP 11997199 A JP11997199 A JP 11997199A JP 2000310880 A JP2000310880 A JP 2000310880A
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color
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silicone resin
resin
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JP11997199A
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Hirotaka Tashiro
廣隆 田代
Shinichi Saiki
晋一 斉喜
Takuya Nishigori
錦織  卓哉
Toshihiko Aihara
利彦 相原
Yoshihiro Kigami
木上  嘉博
Yukihiro Sato
幸弘 佐藤
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Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 特にフルカラー2成分現像剤の繰り返し使用
においても転写性に関わる諸問題がなく、具体的には転
写効率の悪化が無く、画像濃度の低下、均一性不良、エ
ッジ強調、画像中抜け、画像色汚れ等の画像上の欠陥の
ないカラー電子写真用現像剤を提供する。 【解決手段】 芯材上にシリコーン系樹脂被覆層を有す
るキャリアと、外添剤が添加されたトナーとからなるカ
ラー電子写真用現像剤であり、前記シリコーン系樹脂被
覆層が複数層から構成され、前記トナーの外添剤微粒子
が少なくともシランカップリング剤で処理された疎水性
酸化チタン微粒子を含んでなることを特徴とするカラー
電子写真用現像剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式を用
いる複写機やレーザープリンタ等で使用されるカラー電
子写真用現像剤に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電子写真方式の複写機、プリンタ
等において、フルカラー画像出力の需要が急速に拡大し
ている。電子写真方式のフルカラー複写は、一般に3原
色のシアン、マゼンタ、イエローと黒の4色のカラー現
像剤を用いて、複数層の重ね合わせにより全ての色を再
現するものである。カラー現像剤としてトナーとキャリ
アとからなる2成分現像剤を用いる場合は、各色のカラ
ートナーとキャリアとをそれぞれ混合して現像剤とす
る。カラートナーはバインダー樹脂、着色剤、帯電制御
剤等を混合し、溶融混練し、粉砕し、分級してなる微粉
末であり、さらにトナー粒子表面にはシリカ等の外添剤
が添加される。キャリアとしては磁性を有する金属粉、
酸化物粒子等が用いられる。また、画像の鮮明な色再現
のために、シアン、マゼンタ、イエローの各カラートナ
ーが鮮明な色調を有する必要があるので、着色剤として
は、通常の白黒用トナーに用いられるカーボンブラック
の代わりに各種の有彩色顔料、染料が用いられる。
【0003】フルカラー複写における画像は、印字率の
高い原稿を複写するケースが多いので、画像のラインや
文字部の再現の他にソリッド部の均一性も重要である。
従って、通常の白黒画像以上に、画質(画像濃度など)
が経時によっても変化しにくいことが要求される。しか
し、一般に、カラー現像剤は転写性に難があり、転写効
率が悪い場合は経時で均一なソリッド部を保つことが難
しい。こうした転写工程での転写性に関わる課題は、カ
ラー現像剤の繰り返し使用により、ソリッド部の転写性
の悪化による画像濃度、均一性の低下、画質のエッジ強
調などの現象となって現れる。また、感光体上にトナー
がうっすらと残存する、いわゆる感光体カブリ現象が生
じてクリーニング工程の負荷を増大させたり、転写効率
を低下させるなどの問題への指摘もなされている。特に
2成分現像剤では、キャリアとカラートナーとの直接接
触により、その接触機会や強度を増やすことによって摩
擦帯電を行う。一般に、キャリア表面には樹脂被覆層が
設けられるが、繰り返し使用の衝撃によって被覆樹脂の
剥離が進行して、転写効率の悪化、画像濃度の低下、ソ
リッド均一性などの転写性の問題を引き起こす。
【0004】キャリアの被覆層を形成する樹脂として
は、被覆後の流動性や環境安定性等の面からシリコーン
系樹脂が多用されるが、耐機械衝撃性の面では繰り返し
使用により被覆層の剥離が進行しやすい問題があった。
フルカラー複写の転写プロセス面からも改良要求は多
い。複写プロセスの転写において中間転写材を用いるケ
ースでは、感光体から中間転写材へのトナー像の転写及
び中間転写材から紙へのトナー像の転写という2度の転
写を行うことになるため、現像剤の転写性が劣ると上述
した問題が顕在化しやすい。また、中間転写材を用いず
に、直接感光体から紙へのトナー像転写を行うケースで
は、転写工程は1回となる。しかし、この場合でも紙搬
送を兼ねる導電性の転写材を介して紙への転写が行われ
ることが多いので、現像剤の転写性改良への課題は残っ
ている。フルカラーの2成分現像剤の繰り返し使用にお
けるこうした課題に対しては、現在までいくつかの提案
がなされている。例えば、特開平4−337739号公
報には、特定の疎水化剤で表面処理された金属酸化物微
粉末を使用したトナー組成物が開示されている。また、
特開昭59−52255公報、特開昭63−17406
8号公報、特開平5−188633号公報には、特定の
酸化チタン微粉末を含んだトナーが開示されている。さ
らに、特開昭54−21729号公報、特開昭57−9
6355公報及び特開平4−275560号公報には、
二層の樹脂被覆層を有するキャリアが開示されている。
しかしながら、これら先行技術によっても必ずしも常に
満足すべき効果は得られるものではない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記した転
写性の問題を解決したカラー電子写真用現像剤を提供す
ることにある。すなわち、本発明の目的は、特にフルカ
ラー2成分現像剤の繰り返し使用においても転写効率の
悪化が無く、画像濃度の低下、均一性不良、エッジ強
調、画像色汚れ等の画像上の欠陥のないカラー電子写真
用現像剤を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、芯材上
にシリコーン系樹脂被覆層を有するキャリアと、外添剤
が添加されたトナーとからなるカラー電子写真用現像剤
であり、前記シリコーン系樹脂被覆層が複数層から構成
され、前記トナーの外添剤微粒子が少なくともシランカ
ップリング剤で処理された疎水性酸化チタン微粒子を含
んでなることを特徴とするカラー電子写真用現像剤に存
する。
【0007】本発明は、カラー現像剤として、シリコー
ン系樹脂の層を複数形成させたキャリアとシランカップ
リング剤で疎水化処理された酸化チタン微粒子が外添さ
れたトナーとの併用による相乗効果により、弊害が無
く、転写性の改良に対して優れて効果的であることを見
出して技術完成に到ったものである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明では、キャリアの表面に被覆層を形成する樹脂と
して、シリコーン系樹脂が用いられる。シリコーン系樹
脂としては、メチルシリコーン樹脂、メチルフェニルシ
リコーン樹脂等のストレートシリコーン樹脂の他に、ア
クリル変性シリコーン樹脂、アルキッド変性シリコーン
樹脂、ポリエステル変性シリコーン樹脂等の各種変性シ
リコーン樹脂が挙げられる。本発明では、被覆後のキャ
リアの流動性等の面から、ストレートシリコーン樹脂が
好ましく、中でもメチルシリコーン樹脂を用いるのがよ
り好ましい。
【0009】キャリアの芯材としては、公知のものが用
いられるが、金属及び金属酸化物が好ましく、具体的に
は例えば、体積平均径で20〜200 μmのフェライト粉、
マグネタイト粉、鉄粉等の磁性材料等が好適に用いられ
る。特にフェライト粉が望ましく、銅、亜鉛、ニッケ
ル、マンガン、コバルト、マグネシウム等の金属酸化物
を焼成して得られる。キャリアの被覆方法としては、シ
リコーン系樹脂を適当な溶剤に溶解または分散した後、
フローコーター法、浸漬法などの任意の方法により、キ
ャリアコアへの被覆を行い、乾燥を行う。その後、加熱
処理により樹脂被覆層の硬化処理を行って被覆キャリア
を得るのが一般的である。本発明のキャリアは、同一コ
ア上にシリコーン系樹脂の被覆と硬化を複数回で行うも
のであり、より好ましくは2回の被覆・硬化処理が施さ
れたものである。また、上記の複数回の被覆・硬化処理
は、同一の樹脂を用いて行うのが好ましい。
【0010】樹脂被覆層の膜厚は0.1 〜3 μmが好まし
く、0.3 〜1 μmがより好ましい。膜厚が前記範囲より
薄い場合は、高湿などの耐環境性で好ましくなく、厚い
場合はキャリアが高抵抗化し過ぎて画像濃度が低下する
ので好ましくない。本発明のトナーは、樹脂、着色剤、
帯電制御剤等を主成分とし、シランカップリング剤で処
理された疎水化酸化チタン微粒子を外添剤として添加し
た構成である。トナーを構成する樹脂としては、ポリエ
ステル樹脂、スチレン系樹脂、エポキシ樹脂等の公知の
樹脂が使用可能であるが、フルカラーとして要求される
透明性、定着性、熱的機械的強度等を勘案すると、ポリ
エステル樹脂であるのが望ましい。本発明のポリエステ
ル樹脂は、多価アルコールと多塩基酸とからなり、必要
に応じてこれら多価アルコール及び多塩基酸の少なくと
も一方が3価以上の多官能性成分(架橋成分)を含有す
るモノマー組成物を重合することにより得られる。
【0011】ポリエステル樹脂の合成に用いられる2価
のアルコールとしては、例えばエチレングリコール、ジ
エチレングリコール、トリエチレングリコール、1,2
−プロピレングリコール、1,3−プロピレングリコー
ル、1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコー
ル、1,4−ブテンジオール、1,5−ペンタンジオー
ル、1,6−ヘキサンジオールなどのジオール類、ビス
フェノールA、水素添加ビスフェノールA、ポリオキシ
エチレン化ビスフェノールAやポリオキシプロピレン化
ビスフェノールAなどのビスフェノールAやそのアルキ
レンオキシド付加物、その他を挙げることができる。こ
れらのモノマーのうち、特にビスフェノールAアルキレ
ンオキシド付加物を主成分モノマーとして用いるのが好
ましく、中でも一分子当たりのアルキレンオキシドの平
均付加数が2〜7の付加物がより好ましい。
【0012】ポリエステルの架橋化に関与する3価以上
の多価アルコールとしては、例えばソルビトール、1,
2,3,6−ヘキサンテトロール、1,4−ソルビタ
ン、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール、
トリペンタエリスリトール、蔗糖、1,2,4−ブタン
トリオール、1,2,5−ペンタントリオール、グリセ
ロール、2−メチルプロパントリオール、2−メチル−
1,2,4−ブタントリオール、トリメチロールエタ
ン、トリメチロールプロパン、1,3,5−トリヒドロ
キシメチルベンゼン、その他を挙げることができる。一
方、多塩基酸としては、例えばマレイン酸、フマール
酸、シトラコン酸、イタコン酸、グルタコン酸、フタル
酸、イソフタル酸、テレフタル酸、シクロヘキサンジカ
ルボン酸、コハク酸、アジピン酸、セバチン酸、アゼラ
イン酸、マロン酸、これらの酸の無水物、低級アルキル
エステル、またはn−ドデセニルコハク酸、n−ドデシ
ルコハク酸などのアルケニルコハク酸類もしくはアルキ
ルコハク酸類、その他の2価の有機酸を挙げることがで
きる。この中でも、熱的な安定性の面から、少なくとも
テレフタル酸を用いるのが好ましい。
【0013】ポリエステルの架橋化に関与する3価以上
の多塩基酸としては、たとえば1,2,4−ベンゼント
リカルボン酸、1,2,5−ベンゼントリカルボン酸、
1,2,4−シクロヘキサントリカルボン酸、2,5,
7−ナフタレントリカルボン酸、1,2,4−ナフタレ
ントリカルボン酸、1,2,5−ヘキサントリカルボン
酸、1,3−ジカルボキシル−2−メチル−2−メチレ
ンカルボキシプロパン、テトラ(メチレンカルボキシ)
メタン、1,2,7,8−オクタンテトラカルボン酸、
およびこれらの無水物、その他を挙げることができる。
これらのポリエステル樹脂は、通常の方法にて合成する
ことができる。具体的には、反応温度(170〜250
℃)、反応圧力(5mmHg〜常圧)などの条件をモノ
マーの反応性に応じて決め、所定の物性が得られた時点
で反応を終了すればよい。
【0014】着色剤としては、従来シアン、マゼンタ、
イエロー等のカラートナー用に使用される各種の顔料、
染料が使用可能である。例えばシアン用としては、ピグ
メントブルー15等の銅フタロシアニン顔料が挙げられ
る。マゼンタ用としては、ピグメントレッド122等の
キナクリドン顔料、ピグメントレッド57:1等のアゾ
顔料等が挙げられる。イエロー用としては、ピグメント
イエロー17、ピグメントイエロー74等のアゾ顔料等
が挙げられる。また、これらの着色剤は、分散改良のた
めに樹脂との事前分散処理(マスターバッチ)を施され
ていても良い。着色剤の使用量は、必要な色目にもよる
が樹脂100重量部に対し、1〜15重量部が好まし
く、さらには2〜10重量部がより好ましい。
【0015】本発明の現像剤は負荷電極性として用いる
のが好ましいので、トナー用の帯電制御剤としては、負
荷電極性を得るための負の帯電制御剤であり、たとえば
特公平3−37183号公報、特公平2−16916号
公報等に記載の含金属アゾ染料や特公昭55−4275
2号公報等に記載のサリチル酸類金属錯体、特開昭63
−163374号公報等に記載のサリチル酸類金属塩、
特開平5−119535号公報等に記載の金属元素を含
有しないカリックスアレン化合物などが挙げられる。上
記した帯電制御剤をトナーに含有させる方法としては、
トナー内部に添加する方法と外添する方法とがある。内
添する場合、これらの化合物の使用量は、前記バインダ
樹脂100重量部に対して、通常0.05〜20重量部
がよく、より好ましくは0.1〜10重量部の範囲が望
ましい。また、外添する場合には、樹脂100重量部に
対して0.01〜10重量部が好ましい。この他、熱特
性や物理特性を改良する目的でトナー中に内添しうる助
剤としては、公知のものが使用可能であるが、例えば、
離型剤としてポリアルキレンワックス、変性ポリアルキ
レンワックス、パラフィンワックス、高級脂肪酸、脂肪
酸アミド等が挙げられる。その添加量は、バインダ樹脂
100重量部に対して、0.1〜10重量部が好まし
い。
【0016】粉砕法によるトナー粒子の製造方法の概略
を以下に記す。まず、トナーの構成材料であるバインダ
樹脂、着色剤、帯電制御剤等を所定割合で配合して混合
する。この際の装置としては、Vブレンダー、ボールミ
ル等の重力落下式混合機やヘンシェルミキサー(三井三
池化工機社製)、スーパーミキサー(カワタ社製)等の
高速流動式混合機等が使用される。混合の後、混合物を
溶融混練する。溶融混練工程で使用される装置として
は、2本あるいは3本ロール、バンバリーミキサー、一
軸あるいは二軸押し出し機等が挙げられる。この工程に
おいて、バインダ樹脂との相溶性を有する成分は樹脂と
溶融し、また、バインダ樹脂との相溶性を有しない帯電
制御剤等の成分は、溶融した樹脂に分散される。
【0017】次に上記溶融混練物を冷却固化させた後、
粗粉砕、微粉砕および分級の各工程を経てトナー粒子が
製造される。粗粉砕にはハンマーミル、カッターミル等
が、微粉砕には高速回転式微粉砕機等の機械式粉砕機や
衝撃型ジェットミルや流動層式ジェットミル等のジェッ
ト粉砕機等が用いられ、分級には強制うず型遠心分級機
や慣性分級機等が用いられる。本発明の現像剤に係わる
トナー粒子は、粉砕・分級後にその体積50%径が5〜
12μmであれば、高画質の画像が得られるので好適で
ある。5μm未満の場合、トナー飛散が激しく、得られ
る画像のカブリが悪化するので好ましくなく、また12
μmを超える場合には得られる画像のシャープネスが低
下する傾向を示すので好ましくない。
【0018】粒子径の測定は、レーザー回折式粒度分布
測定システムHeros&Rodos(独SYMPAT
EC社製)で以下の条件で行うのがよいが、他にマルチ
サイザー(米Coulter社製)を用いて行ってもよ
い。 分散方式:流動式分散ユニット 分散空気圧:2bar レンズ焦点距離:100mm 測定時間:3秒
【0019】本発明では、これらのトナー粒子に対し、
n 2n+1Si(OCmH2m+13(ただし、nは3〜
8の整数、mは1〜3の整数を表す)で表されるアルキ
ルアルコキシシランで処理された疎水性酸化チタン微粒
子を外添することが好ましい。本発明では、上記のシラ
ンカップリング剤により酸化チタン微粒子の表面が疎水
化処理される。上記のアルキルアルコキシシランの例と
しては、例えばn−ブチルトリメトキシシラン、イソブ
チルトリメトキシシラン、イソブチルトリエトキシシラ
ン、ヘキシルトリメトキシシラン、オクチルトリメトキ
シシラン、デシルトリメトキシシランなどが挙げられ、
いずれも好適に使用できるが、中でもイソブチルトリメ
トキシシランがより好ましい。
【0020】酸化チタン微粒子の平均粒径は0.3μm
以下であるのが好ましく、0.05〜0.2μmである
のがより好ましい。粒子径は、脱落飛散や埋まり込みの
観点から、過度に小さいのは好ましくない。酸化チタン
微粒子の結晶型としては、電気抵抗が高くて耐湿性の影
響を少なくできる等の理由からルチル型であるのが好ま
しい。
【0021】疎水化の方法としては、溶剤中で酸化チタ
ン微粒子を分散しながら、一般式(1)のシランカップ
リング剤を滴下・攪拌して反応させ、濾過して疎水性酸
化チタン微粒子を得るのがよい。アルキルアルコキシシ
ランの処理量としては、酸化チタン微粒子100重量部
に対し、1〜30重量部が好ましく、特に3〜20重量
部がより好適である。処理量が前記より少ないと、酸化
チタンの疎水化が進まないので耐湿性の面で問題があ
る。また処理量が前記より過剰の場合には、酸化チタン
粒子の凝集が激しくなるので流動性が悪化する問題があ
る。なお、疎水化の程度は、メタノール疎水化度の測定
により判断できるが、本発明に於ける疎水化酸化チタン
微粒子のメタノール疎水化度は45%以上であるのが好
ましく、より好ましくは50〜80%であるのがよい。
メタノール疎水化度の測定は、ビーカーに50mlの蒸留水
を取り、次いで外添剤微粒子を0.2gを静かに加える。メ
タノールを満たしたビュレットの先端を外添剤微粒子に
触れないよう水中に浸し、マグネットスターラーで静か
に攪拌しながらビュレットからメタノールを少しずつ滴
下し、水面に浮いている外添剤微粒子が濡れて完全に水
中に沈降するまでのメタノール滴下量を記録する。メタ
ノール疎水化度は以下の式から計算される。
【0022】
【数1】W= Vm/(50+Vm)×100 W :メタノール疎水化度(%) Vm:メタノール滴下量(ml)
【0023】トナーへの添加量としては、トナー粒子1
00重量部に対し、疎水性酸化チタン微粒子が0.05
〜1重量部を外添により添加するのが好ましい。添加量
が少ない場合は、トナーの高帯電量部分の抑制の効果が
薄く転写性を改善できない。添加量が過剰の場合は、ラ
インや文字部の太りによる画像欠陥を引き起こしやすい
ので好ましくない。本発明に係わるトナーには、疎水性
酸化チタン微粒子以外に他の公知の外添剤が添加されて
もよい。例えば、疎水化処理されてもよいシリカ、アル
ミナ等の無機酸化物類微粒子、ポリメチルメタクリレー
ト、テフロン、シリコーン樹脂などの樹脂ビーズ類等が
挙げられる。
【0024】本発明のカラー電子写真用現像剤が、繰り
返し使用においてもソリッド部の転写性に優れるなど転
写性の諸問題が大きく改善され、フルカラー複写用とし
て好適に使用できる理由は以下のように考えられる。す
なわち、シリコーン系被覆キャリアは、繰り返し使用の
衝撃により表面から部分的に樹脂層が剥離しやすく、そ
の場合、現像剤として高帯電部分から低帯電部分まで帯
電量分布が広がる。そのために、転写効率の悪化やソリ
ッド均一性などの転写性能の悪化が顕在化する。それに
対し、複数回の被覆と硬化により被覆層が形成された本
発明に関わるキャリアは、熱硬化が充分に行われるの
で、単層の被覆に比べて同じ膜厚出会っても耐衝撃性が
向上する。また、剥離があっても複数層の界面で起こる
ので、キャリアコアが剥き出しになることが少ない。従
って、繰り返し使用でも帯電量の分布の変化も小さいの
で、単層被覆のキャリアに比べて良好な転写性を有す
る。しかし、樹脂被覆層が複数層であっても長期の使用
では樹脂層の剥離は起こるから、徐々に転写性は低下
し、ソリッドの均一性は悪化していく。このようなキャ
リアに対し、本発明に関わる特定の疎水性酸化チタン微
粒子を外添したトナーを併用すれば、本外添剤は繰り返
し使用においても脱落・埋まり込みが少ないので上記キ
ャリアのみでは不足であった繰り返し使用時の画像ソリ
ッドを改良できる。また、感光体上にあるトナー像を非
粘着化できるから、感光体からの転写が容易になる。こ
れら外添剤の単独で同等の性能を得ようとすると、過剰
添加量を過剰にする必要があり、ラインや文字部の太り
現象が起こる。しかし、現像剤として低帯電化可能な複
数層のシリコーン系樹脂被覆層を有するキャリアとの併
用により、トナー外添剤の添加量は少量で済むのでライ
ン太り等は発生しない。本発明は、キャリア、トナーそ
れぞれ単独では解決できない転写性の諸課題を組み合わ
せの相互作用により解決している点に技術特徴がある。
【0025】
【実施例】以下、実施例により本発明を詳細に説明する
が、実施例及び比較例中「部」は「重量部」を表す。実施例 以下の記載の組成でそれぞれマゼンタトナー、シアント
ナー、イエロートナー、ブラックトナーを作製した。
【0026】
【表1】 マゼンタトナー 樹脂: ポリエステル樹脂A(*1) 92.5部 着色剤: C.I. Pigment Red 57:1 系マスターバッチ顔料(*2) 12.5部 帯電制御剤: Bontron E-81(オリエント化学社製) 2 部 ワックス: ビスコール660P(三洋化成社製) 2 部
【0027】(*1)ビスフェノールAのポリプロピレンオ
キシド付加物とテレフタル酸とから重合された樹脂を用
いた。樹脂のゲルパーミエーションクロマトグラムによ
る分子量ピークは約8000である。 (*2)C.I.Pigment Red 57:1とポリエステル樹脂Aの40
部:60部を2本ロールミルにて30分混練しマスター
バッチ顔料とした。
【0028】
【表2】 シアントナー 樹脂: ポリエステル樹脂A(*1) 92.5部 着色剤: C.I. Pigment Blue15:3 系マスターバッチ顔料(*3) 12.5部 帯電制御剤: Bontron E-81(オリエント化学社製) 2 部 ワックス: ビスコール660P(三洋化成社製) 2 部
【0029】(*1)マゼンタトナーと同一の樹脂。 (*3)C.I.Pigment Blue 15:3 とポリエステル樹脂Aの4
0部:60部を2本ロールミルにて30分混練しマスタ
ーバッチ顔料とした。
【0030】
【表3】 イエロートナー 樹脂: ポリエステル樹脂A(*1) 92.5部 着色剤: C.I. Pigment Yellow17 系マスターバッチ顔料(*4) 12.5部 帯電制御剤: Bontron E-81(オリエント化学社製) 2 部 ワックス: ビスコール660P(三洋化成社製) 2 部
【0031】(*1)マゼンタトナーと同一。 (*2)C.I.Pigment Yellow17とポリエステル樹脂Aの40
部:60部を2本ロールミルにて30分混練しマスター
バッチ顔料とした。
【0032】
【表4】 ブラックトナー 樹脂: ポリエステル樹脂A(*1) 100 部 着色剤: 三菱カーボンブラックMA100 (三菱化学社性) 5部 帯電制御剤: Bontron E-81(オリエント化学社製) 2 部 ワックス: ビスコール660P(三洋化成社製) 2 部 (*1)マゼンタトナーと同一。
【0033】トナーの製造は、各色毎に原材料を高速流
動式混合機で混合し、2軸押し出し機で溶融混練した
後、ハンマーミルで粗粉砕し、機械式粉砕機クリプトロ
ン(川崎重工社製)で微粉砕した後、ジグザグ分級機
(アルピネ社製)で分級した。一方、外添剤として、平
均1次粒径が約0.05μmのルチル型二酸化チタン微粒子
100部に対してイソブチルトリメトキシシランカップ
リング剤を10部用いて疎水化処理を施した疎水性酸化
チタン微粒子1を調製した。それぞれのトナーへの外添
は、各トナー100部に対して疎水性酸化チタン微粒子
1を0.5部と疎水性シリカH2000(ワッカー社
製)0.5部とをヘンシェルミキサ(三井三池社製)を
用いて行った。各色のトナーの体積平均粒径は8.5 〜9.
0 μmであった。
【0034】キャリアとしては、芯材として体積平均粒
径約60μmのCu-Zn フェライトを用い、コート剤として
ジメチルシリコーン樹脂のトルエン溶液を準備した。被
覆キャリアは、フローコーターにコアを仕込み、コータ
ー下部から熱風を吹き込んで流動させ、コーター内部の
ノズルから前記のコート液を噴霧して芯材に樹脂液を吸
着させた後、充分な加熱処理を行った。冷却後、以上の
被覆と加熱処理を再度繰り返し、2層被覆のキャリアを
調製した。なおキャリアの被覆層の合計膜厚は、走査電
子顕微鏡による観察で約1μmであった。各トナー5部
と上記キャリア95部とをV型混合機により混合して、
各色の現像剤を得た。
【0035】以上の各色のトナーと現像剤とを用い、実
写による評価を行った。実写評価装置は、市販の2成分
現像方式のフルカラー複写機を改造した装置を用いた。
この装置の現像部は、マゼンタ、シアン、イエロー、ブ
ラック4色の現像機があり、また、転写部は中間転写ベ
ルトを備えている。評価は上記複写機を温度25℃、相
対湿度55%の常温常湿雰囲気に設置し、各現像機に上
記各色の現像剤を仕込み、トナーを補給しながら、連続
実写により行った。評価結果を表1に示す。評価結果は
優秀であり、20000枚の実写を通じて、画像濃度、
均一性、エッジ強調等の画質は変動がほとんどなく、ま
た感光体(OPC)カブリが非常に少なく、転写効率も
90%以上と優れていた。その他、実写中に機内へのト
ナー飛散がなく、感光体上のクリーニング不良やトナー
融着現象の発生も見られず、充分な耐久性を有してい
た。
【0036】
【表5】
【0037】評価方法 現像剤帯電量:東芝ケミカル社製吸引ブローオフTB−
201型により測定する トナー濃度 :界面活性剤水溶液により、現像剤からト
ナーを分離し、重量法にて測定する 転写効率 :クリーニングにより回収されたトナー重
量と補給されたトナー重量を測定し、その比(パーセン
テージ)をとる 画像濃度 :グレタグ社色彩色差計SPM−50によ
り画像濃度を測定する 感光体カブリ:白紙原稿で現像後の感光体表面に透明粘
着テープを貼り、剥離後、マクベス画像濃度計RD914 で
画像濃度を測定する 画像中抜け、エッジ強調、ソリッド均一性、画像汚れ:
得られた画像をルーペで観察し、以下の基準で判定する ○:ソリッド均一性不良、画像中抜け、エッジ強調、画
像色汚れが見られず △:ソリッド均一性不良、画像中抜け、エッジ強調、画
像色汚れが若干見られるが、実用上支障なし ×:ソリッド均一性不良、画像中抜け、エッジ強調、画
像色汚れが明らかに見られ、実用上問題がある
【0038】一方、本現像剤及びプリンターを温度35
℃、相対湿度85%の高温高湿条件に持ち込み、同様の
連続実写を行ったが、常温常湿環境条件の場合に比べて
若干帯電量が低めで推移したが、実用上問題のない結果
を得た。さらに、本現像剤及びプリンターを温度10
℃、相対湿度20%の高温高湿条件に持ち込み、同様の
連続実写を行ったが、常温常湿環境での結果とほぼ同等
の結果を得た。
【0039】比較例1(樹脂被覆層が単層被覆のキャリ
アを使用) 実施例中、使用するキャリアの被覆を1回のみ行う単層
塗布で実施例と同じ約1μmの樹脂被覆層を形成する以
外は、実施例と全く同様にして現像剤を作製し、実写評
価を行った。評価結果を表2に示す。繰り返し実写で画
像濃度、均一性、エッジ強調の低下等の画質変動が見ら
れ、実用上問題がある。
【0040】
【表6】
【0041】比較例2(疎水性酸化チタン微粒子を外添
しないトナーを使用) 実施例中、使用するトナーの外添剤として、疎水性酸化
チタン微粒子を加えず、疎水性シリカのみを外添して各
色のトナーを準備した。以下、実施例と全く同様にして
現像剤を作製し、実写評価を行った。評価結果を表2に
示す。繰り返し実写で、ライン太りの悪化等が見られ、
実用上問題がある。
【0042】
【表7】
【0043】
【発明の効果】本発明により、特にフルカラー2成分現
像剤の繰り返し使用においても転写性に関わる諸問題が
なく、具体的には転写効率の悪化が無く、画像濃度の低
下、均一性不良、エッジ強調、画像中抜け、画像色汚れ
等の画像上の欠陥のないカラー電子写真用現像剤が得ら
れる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 錦織 卓哉 新潟県上越市福田町1番地 三菱化学株式 会社直江津事業所内 (72)発明者 相原 利彦 新潟県上越市福田町1番地 三菱化学株式 会社直江津事業所内 (72)発明者 木上 嘉博 新潟県上越市福田町1番地 三菱化学株式 会社直江津事業所内 (72)発明者 佐藤 幸弘 新潟県上越市福田町1番地 三菱化学株式 会社直江津事業所内 Fターム(参考) 2H005 AA08 AA21 BA02 BA06 BA11 BA15 CA12 CA21 CA26 CB07 FA01 FC01

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 芯材上にシリコーン系樹脂被覆層を有す
    るキャリアと、外添剤が添加されたトナーとからなるカ
    ラー電子写真用現像剤であり、前記シリコーン系樹脂被
    覆層が複数層から構成され、前記トナーの外添剤微粒子
    が少なくともシランカップリング剤で処理された疎水性
    酸化チタン微粒子を含んでなることを特徴とするカラー
    電子写真用現像剤。
  2. 【請求項2】 前記シリコーン系樹脂被覆層が、同一の
    シリコーン樹脂を複数回の被覆と硬化によって形成され
    ることを特徴とする請求項1に記載のカラー電子写真用
    現像剤。
  3. 【請求項3】 前記シリコーン系樹脂被覆層を構成する
    樹脂がストレートシリコーン樹脂であることを特徴とす
    る請求項1又は2に項記載のカラー電子写真用現像剤。
  4. 【請求項4】 前記シリコーン系樹脂被覆層を構成する
    樹脂がメチルシリコーン樹脂であることを特徴とする請
    求項1乃至3に記載のカラー電子写真用現像剤。
  5. 【請求項5】 前記シランカップリング剤が、Cn
    2n+1Si(OCmH2m +13 (ただし、nは3〜8の整
    数、mは1〜3の整数を表す)で表されるアルキルトリ
    アルコキシシランであることを特徴とする請求項1乃至
    4に記載のカラー電子写真用現像剤。
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JP2009204959A (ja) * 2008-02-28 2009-09-10 Sharp Corp キャリア、それを用いた二成分現像剤、及び該二成分現像剤を用いる画像形成装置

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