JP2000311305A - 磁気ヘッドおよび磁気ヘッド素子 - Google Patents

磁気ヘッドおよび磁気ヘッド素子

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JP2000311305A
JP2000311305A JP11122851A JP12285199A JP2000311305A JP 2000311305 A JP2000311305 A JP 2000311305A JP 11122851 A JP11122851 A JP 11122851A JP 12285199 A JP12285199 A JP 12285199A JP 2000311305 A JP2000311305 A JP 2000311305A
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JP11122851A
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Minoru Kato
実 加藤
Masato Odagiri
眞人 小田桐
Yoshinori Chishima
義徳 千島
Yoshi Kojima
好 小島
Fumio Tanaka
文夫 田中
Masayuki Fujimura
将行 藤村
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Canon Electronics Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】磁気ヘッドの小型化と低コスト化の実現、構造
の簡易化、充分な磁気ノイズ耐性、装着時の位置出しの
容易性を実現する磁気ヘッド素子を提供する。 【解決手段】磁気コア1は、トラック幅を決定する第1
の部分1aと、第1の部分1aの下端部の両側に水平に
突出した第2の部分1b及び第3の部分1cとを有す
る。磁気コアは、上記トラック幅よりも長い幅を有する
第4の部分2aと、第4の部分2aの両側に略垂直に下
方向に延びる第5の部分2b及び第6の部分2cとを有
する。磁気コア1と磁気コア2とは、第1の部分1aと
前記第4の部分2aの間にギャップスペーサを挟んで、
第1の部分1aの外周面と第4の部分2aの外周面とに
より磁気媒体との摺接面を形成し、第2と第5の部分1
b、2bの一部が重なり、第3と第6の部分1c、2c
の一部が重なるように接合される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気媒体に情報の
記録又は再生を行う磁気記録再生装置の磁気ヘッドに関
するものである。
【0002】特に、フィルムに設けた磁気記憶部に対し
て情報の記録又は再生を行う磁気ヘッドを備えたカメラ
に好適な磁気ヘッドに関するものである。
【0003】
【従来の技術】近年、磁気記憶部を有するフィルムを使
用し、撮影条件や日付等の情報をその磁気記憶部に記録
又は再生できるカメラが開発され市場に投入されてきて
いる。カメラに関わる情報としては、撮影枚数、シャッ
ター速度、絞り値、露出補正値、日付及びタイトル等が
ある。そして、これらの情報をフィルムの磁気記憶部に
記録又は再生する磁気ヘッドがカメラ内に配置されてい
る。
【0004】これらの情報がフィルムに記録されている
ことにより、撮影途中でのフィルム交換が容易であった
り、現像・焼き付け時の処理が一定になったり、フィル
ムスキャナーを使用して写真画像をパソコン処理して利
用するマルチメディア機器への応用が可能となり、将来
的に有望視されている。
【0005】図7は、磁気情報の記録又は再生が可能な
カメラの概略構成例を示す図である。図7において、1
00はカメラボディ、101はレンズ、102はカメラ
ボディに装填されたフイルムカートリツジ、103はフ
ィルムカートリッジ102から引き出されたフィルムで
ある。図7では、フィルム103がガイドローラー10
4を介して巻き上げスプール105に巻き上げられる状
態が示されている。また、106はフィルム103を所
定の走行路に沿って案内するためのフィルムガイド、1
07はフィルム103をフィルムガイド106との間に
介在させ、磁気情報の記録又は再生する磁気ヘッド10
9をフィルム103に摺接するように支持している圧板
である。この圧板107は圧板バネ108を介してカメ
ラボディに弾性支持されている。
【0006】フィルム103から磁気情報の記録又は再
生する磁気ヘッド109は、図7及び図8に示すように
圧板107上のフィルム103の端部に相当する位置
に、長手方向に設けられる。詳細な配置位置は磁気記憶
部の設計により異なるものとなるが、いずれにせよ走行
するフィルム103の撮影コマごとに所定タイミングで
撮影情報を記録又は再生できる位置となっている。
【0007】また、磁気ヘッド109を圧板107に取
り付ける場合、図8で示すように圧板107の所定位置
に窓部107aを設け、この窓部107aを介して磁気
ヘッド109をフィルム103の磁気記憶部103a側
へ露出させる。このとき、トラック位置・アジマス・ロ
ール方向・ピッチ方向の位置出しを精密に行って磁気ヘ
ッド109を圧板107に固定し、フィルム103に摺
接させている。
【0008】圧板107にはフィルム103の走行及び
位置決め用の一対のガイド棒112・113がフィルム
103側へ突出形成されており、フィルム103のエッ
ジ103bを案内するようになっている。
【0009】図9は一般的な磁気ヘッド素子を示す図で
ある。図10は一般的な磁気ヘッド素子を収納した磁気
ヘッドを示す図である。
【0010】前述した、磁気ヘッド109は、一般に図
9及び図10に示すような構成を有し、次のような手順
で形成される。すなわち、薄板磁性材料(例えば、パー
マロイ又は高硬度パーマロイ)をプレスの打ち抜き加工
等により形成した略C字状のコア半体120aを複数枚
積層させて接合し、磁気コア半体120とする。そし
て、磁気コア半体120における、磁気ギャップ121
を構成する面に研削・ラップ等を施して突き合わせ面を
形成する。
【0011】その後、コイル123を巻装したコイルボ
ビン122を後部側に装着し、磁気ギャップとなる非磁
性材121を介して1対の磁気コア反対120を対向し
て突き合わせることにより磁気ヘッドを形成するのが一
般的である。
【0012】このようにして構成された磁気ヘッド素子
を直接保持ケース125に収納するか不図示のホルダー
に組み込んだ後に接着剤を充填し、フィルムの走行面を
所定の曲面形状に研削・ラップすることにより磁気ヘッ
ド109としている。
【0013】尚、従来の磁気ヘッドの構成として既知で
ある、外部回路との電気的な接続を行う端子124は前
述したコイルボビン122と一体で構成しても良いし、
保持ケースに殖接してコイル123を接続しても良い。
【0014】なお、再生機能を有した磁気ヘッドの場
合、周囲のモーター等のノイズの影響を防止するため
に、保持ケース125は磁性材料によるシールドケース
にて構成されることが望ましい。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述した磁
気情報の記録又は再生が可能なカメラはより小型化が求
められてきており、磁気ヘッドを取り付けた圧板はより
薄型のものが要求されてきている。
【0016】また、磁気情報の記録又は再生が可能なこ
とにより日付等の惰報が記録できるカメラは低コストの
カメラ(本明細書において、カメラといった場合、いわ
ゆるレンズ付きフィルムも含まれる。)に展開すること
が望まれており、使用される部品も低コスト化が要求さ
れてきている。
【0017】磁気ヘッドにおいては、薄板磁性材料を複
数枚積層してコアを構成すると部品コストが上昇する。
コア半体を突き合わせた時に積層した時の厚みのバラツ
キやトラックズレが出てくるので圧板に位置出しする
際、トラック位置の調整が必要となり組立コストが上昇
する原因となる。さらに、積層してコアを構成すると磁
気ギャップを介する面は研削・ラップをしないと同一平
面を確保できない。保持ケースに組み込む際位置決めが
一定にしづらくなるとともに、この寸法バラツキがギャ
ップ位置やアジマス精度のバラツキとなるため圧板に位
置出しを行う際に多くの調整が必要となり、組立コスト
が上昇してしまう原因となってしまう。
【0018】特に、アジマス精度は規格で±30分以内
の精度が要求されており、諸々のバラツキを考慮すると
この公差より狭めて組み立てを行っておかないとカメラ
として不都合がでて問題となってしまうことも考えられ
る。このため、圧板への磁気ヘッドの組み込み時に調整
を充分行うことが要求されている。
【0019】さらに、カメラの小型化により、カメラに
使用されるモーター等、磁気ヘッドのノイズ源となる部
品も磁気ヘッドの近くに実装されるようになるので、種
々のノイズに対して充分な耐性を備えることも磁気ヘッ
ドに要求されている。
【0020】本発明は、上記の問題に鑑みてなされたも
のであり、磁気ヘッド素子の小型化及び低コスト化を実
現するとともに、ノイズに強い磁気ヘッドを提供するこ
とを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記の目的を解決するた
め、本発明の一態様による磁気ヘッド素子はたとえば以
下の構成を備える。すなわち、平板状磁性材料からな
り、トラック幅を決定する第1の部分と、該第1の部分
の下端部の両側に水平に突出した第2の部分及び第3の
部分とを有し、該第1乃至第3の部分により略逆T字形
状を呈した第1の磁気コアと、平板状磁性材料からな
り、前記トラック幅よりも長い幅を有する第4の部分
と、該第4の部分の両側に略垂直に下方向に延びる第5
の部分及び第6の部分とを有し、該第4乃至第6の部分
により略逆U字形状を呈した第2の磁気コアと、前記第
1の部分と前記第4の部分の間に設けられる非磁性材料
からなるギャップスペーサとを備え、前記第1の部分の
外周面と前記第4の部分の外周面とにより磁気媒体との
摺接面を形成し、前記第2の部分と前記第5の部分の少
なくとも一部、前記第3の部分と前記第6の部分の少な
くとも一部がそれぞれ重なるように前記第1及び第2の
磁気コアが接合されている。
【0022】また、上記の目的を達成するための本発明
の一態様による磁気ヘッドは例えば以下の構成を備え
る。すなわち、上記磁気ヘッドと、前記磁気ヘッド素子
を装着するための第1の基準部を有したケース部材とを
備え、前記第1の基準部に前記磁気ヘッド素子の前記第
1の部分の外周の側面を合わせて該磁気ヘッド素子が前
記ケース部材に実装される。
【0023】また、上記の目的を達成するための本発明
の他の態様による磁気ヘッドは例えば以下の構成を備え
る。すなわち、上記磁気ヘッドと、前記磁気ヘッド素子
を装着するための第2の基準部を有したケース部材とを
備え、前記第2の基準部に前記磁気ヘッド素子の前記第
4の部分の側面を合わせて該磁気ヘッド素子が前記ケー
ス部材に実装される。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照して本発
明の好適な実施形態を説明する。
【0025】図1は本実施形態による磁気ヘッド素子を
構成するための磁気コアを説明する図である。
【0026】また、図2は本実施形態による磁気ヘッド
を示す図である。
【0027】図1の(a)及び(b)に示される一対の
磁気コアを図2の(a)及び(b)、或いは図3で示さ
れるように組み合わせることにより磁気ヘッド素子を形
成する。
【0028】図1(a)に示される磁気コア1は、平板
状磁性材料からなり、トラック幅Tw1を決定する第1
の部分1aと、第1の部分1aの下端側(フィルム摺接
面にならない側)の両側に水平に延長した第2の部分1
bと第3の部分1cを有し、これら第1乃至第3の部分
1a、1b、1cにより略逆(上下方向)T字形状を有
する。第1の部分1aは記録又は再生トラック幅を規定
するトラック幅Tw1で形成されている。また、下端側
の両側に延長した第2の部分1bと第3の部分1cによ
り、下端側の長さは図1(b)に示す磁気コア2のトラ
ック幅Tw2と等しくなっている。なお、第1の部分の
1aには後述する組立時に取扱い易いように、延長部1
dを設けておいても良い。また、好ましくは、磁気コア
1は左右対称形である。
【0029】また、図1(b)に示される磁気コア2
は、平板状磁性材料からなり、第4の部分2aと、第4
の部分2aの両側に垂直につながる第5の部分2bと第
6の部分2cとを有し、これら第4乃至第6の部分2
a、2b、2cにより略逆(上下方向)U字形状を呈す
る。磁気コア2の上辺部分である第4の部分2aは、磁
気コア1のトラック幅Tw1より広いトラック幅Tw2
を有する。なお、トラック幅Tw2は、トラック幅Tw
1の1.5〜4倍の範囲であることが好ましく、さらに
好ましくは2倍である。
【0030】さらに、磁気コア2は、トラック幅Tw2
の中心位置において、2つの傾斜部2eと2fとが交わ
る交点Geを有し、この交点Geにおいて所定の記録又
は再生ギャップ深さGdを有する。そして、この交点G
eから所定角度θ1を有した傾斜部2eと該傾斜部2e
と逆向きで所定角度θ2を有した傾斜部2fを有する。
なお、θ1、θ2は、好ましくは15〜25°の範囲で
あり、さらに好ましくは18°である。傾斜部2eと傾
斜部2fの両側端には垂直につながる第5の部分の2b
と第6の部分の2cが形成されている。なお、第4の部
分の2aには後述する組立時に取扱い易いように、延長
部2dを設けておいても良い。また、好ましくは、磁気
コア2は左右対称形である。
【0031】以上のような磁気コア1と磁気コア2を図
2(a)、(b)に示すように接合する。
【0032】すなわち、磁気コア1の第2の部分1bと
磁気コア2の第5の部分2bの側面端面と、磁気コア1
の第3の部分1cと磁気コア2の第6の部分2cの側面
端面を揃えた状態となるように磁気コアを重ね、側面
(平板磁性材料のロール面)で接着剤・溶着等の手段に
より接合され磁気回路を形成する。なお、磁気コア1と
磁気コア2を接合する際に、磁気コア1の上辺部である
第1の部分1aと磁気コア2の上辺部である第4の部分
2aは、磁気ギャップとなる非磁性スペーサ3を介して
接合される。また、磁気コア1の第2の部分1bと第3
の部分1cの側面が、磁気コア2の第5の部分2bと第
6の部分2cの側面にそれぞれ接合される。
【0033】このとき、図2(b)に示されるように、
第2のコアの傾斜部2eと2fの交点Geは第1のコア
のトラック幅Tw1の中心位置となるように組み合わさ
れ、θ1とθ2の角度を有する傾斜部分により磁気飽和
特性を向上している。
【0034】また、磁気コア1のトラック幅Tw1に比
べ磁気コア2のトラック幅Tw2は充分広くなってい
る。このため、多少の合わせズレが生じても、組み上げ
られた磁気ヘッド素子のトラック幅が所定のトラック幅
Twに対して狭くなることはなく、磁気コア1のトラッ
ク幅Tw1で簡単にトラック幅の確保ができる。
【0035】なお、上記の非磁性スペーサ3は、チタン
・ベリリウム銅などの非磁性金属箔を使用しても良い
し、塗装、メッキ、蒸着、スパッタリング等の既知の方
法で磁気コアの一方又は両方に形成しても良い。
【0036】また、磁気コア1と磁気コア2を接合する
際には、磁気コア1に形成したの第2の部分1bと第3
の部分1cに、コイル5を巻装してなるコイルボビン4
とコイル8を巻装してなるコイルボビン7を、図2及び
図3に示すごとくそれぞれ装着することにより磁気ヘッ
ド素子10となる。
【0037】ここで、コイルボビン4とコイルボビン7
は磁気コア1の第1の部分1aに流れる磁束がそれぞれ
異なる方向に磁束が発生されるように配置する。すなわ
ち、コイルボビン4に巻装したコイル5は巻き始め端末
5aを端子6に接続し、巻き終わり端末5bを端子6’
に接続する。また、コイルボビン7に巻装するコイル8
は、コイルボビン4に巻装したコイル5と逆向きの巻方
向で、巻き始め端末8aを端子9に接続し、巻き終わり
端末8bを端子9’に接続する。その後、コイルボビン
4の端子6’とコイルボビン7の端子9を半田付けで接
続するか、或いは外部回路接続用のプリント基板上で接
続することにより、外部回路との接続は図4(a)に示
すようになる。すなわち、外部回路とはコイルボビン4
の端子6とコイルボビン7の端子9’との間で接続され
ることになり、また、上述した巻き方向の関係により磁
気コア1,2内に発生する磁束φ、φ’は磁気コアの第
2の部分1bと第3の部分1cとで磁束の向きが異なる
ことになる。
【0038】さて、図4(a)において、周囲のモータ
ーなどから発生する外部ノイズによる磁束φGが到来し
た時を考えると、磁気コアとコイルアッセンブリの配置
構造で影響を受けやすいX方向の磁束に対して、コイル
5とコイル8は逆向きの磁束応答となっている。このた
めコイル端末5a・8b間で生じる信号は相殺され、ノ
イズ出力は出てこなくなる。磁束φGがXからY方向に
傾いていくと、磁気コア1,2により磁束φGのバラン
スがくずれるため、コイルアッセンブリ5、8に発生す
るノイズ出力が異なってくる。この結果、コイル5とコ
イル8によって完全にはノイズ信号がキャンセルされな
いため、多少のノイズ出力が出てくることになる。しか
しながら、この場合でも、前述した従来の磁気ヘッドに
比べれば20dB以上のノイズ出力の減少が図れる。従
って、本実施形態の磁気ヘッド素子によれば、従来の磁
気ヘッドのノイズ対策として使用していたパーマロイ等
の磁性材料のケースを使用しなくても充分なノイズ耐性
が得られることになり、部品コストの低減が可能とな
る。
【0039】尚、図4(b)は磁気コア1に形成したの
第2の部分1bと第3の部分1cにコイルボビン7に巻
装するコイル8を配置した場合のものであり、磁気コア
の1bと1cで磁束の向きが異なるようにコイル端末8
a同士を接続し、外部回路接続には8b同士間で行うも
のである。この場合は、コイルアッセンブリを同じ物が
使用できることになるが、コイル端末8a同士は磁気ヘ
ッドで接続するよりも外部回路接続用のFPC上等で行
う方が良い。
【0040】また、上述した磁気ヘッドコアの構成にお
いて、傾斜部2eと傾斜部2fが図1(b)に示される
如く、逆向きに配置されることで、磁気コアの飽和が防
止され、磁気飽和特性が向上する。すなわち、図示のよ
うな傾斜部を形成して互いに異なるように組み合わせる
ことにより、断面積が小さい所定の記録又は再生ギャッ
プ深さGd部分が飽和し始めても徐々にコアの断面積が
広くなっているため、コアが一気に飽和することが防止
される。
【0041】一方、傾斜部が形成されていない場合は、
コアの飽和磁束密度を超える磁束量となったときにコア
がトラック幅全面に渡って一気に飽和してしまうことに
なる。
【0042】以上のようにして本実施形態の磁気ヘッド
素子が得られると、図5(a)、(b)に示すように図
3で示した磁気ヘッド素子10をケース11に組み込ん
で固定しフィルムと接触する摺動面15aをR状(円筒
形状)に研削・ラップして磁気ヘッド15が構成される
ことになる。
【0043】更に、ケース11は封止技術を利用して形
成する(インサート成形により、磁気ヘッド素子にプラ
スチック材料でケース形状の成形を行う)ことも可能で
あり、工程の合理化が図れることになる。
【0044】また、前述したケース11には外形を基準
として、図5に示すように磁気コア1と磁気コア2を揃
えた側の面を受ける基準面Tと磁気コア2のトラック幅
Tw2の部分の側面の全体を受ける基準面Gに磁気ヘッ
ド素子7を押圧して組み込むことにより、トラックの位
置精度とアジマス(傾き)精度が簡単に確保できること
になる。また、基準面Tに対しては、前述した磁気コア
1に延長部1dと磁気コア2に延長部2dを設けて押圧
することにより、異なるコア幅のトラック位置が簡単に
確保できる(磁気コア1と磁気コア2のトラック位置の
確保とは、本例では、交点Geを磁気コア1のトラック
幅の中心位置に合わせることである)ことになる。すな
わち、磁気コア1の延長部1dの側端面とトラック幅T
w1の位置精度、及び磁気コア2の延長部2dの側端面
と交点Geとの位置精度を出しておき、延長部1dと延
長部2dの側端面を揃えることにより、磁気コア2の交
点Geを磁気コア1のトラック幅Tw1の中心位置に合
わせることができる。
【0045】このため、図7及び図8で前述した圧板1
07の基準位置に押圧して磁気ヘッドを組み付けるだけ
で、磁気ヘッドの位置出しができることになり、組立の
簡略化が達成される。
【0046】なお、図5(a)における15bで示され
る部分は、上記の如く基準面G及び丁に磁気ヘッド素子
10を密着させてケース11に組み込んだことによって
生じた隙間であり、この部分に樹脂が充填されて磁気ヘ
ッド素子10がケース11に固定されることになる。
【0047】ここで、基準面Gに磁気コア2のトラック
幅Tw2の部分2aを押圧することによりアジマス精度
が決まってくるが、前述したように、従来のトラック幅
TWに比べ磁気コア2のトラック幅Tw2は1.5〜4
(好ましくは3倍)の範囲で広くなっている。一般に磁
気ヘッド素子を収容するケースは摺接面を露出させるた
めの窓を有し、この窓の寸法はコアの厚みに対して若干
大きい。すなわち、窓と磁気ヘッド素子との間には、ト
ラック幅方向に沿ってある程度の隙間が存在する。従っ
て、コアが基準面に密着しないで動くと、その隙間量の
範囲でずれが生じる。しかしながら、本実施形態の磁気
ヘッド素子によれば、一般的な磁気ヘッド素子(トラッ
ク幅Twが磁気ヘッド素子のトラック幅方向の大きさと
ほぼ一致している)と同じ隙間量ずれたとしても、アジ
マスは従来の磁気ヘッド素子を用いた場合の1/1.5
〜1/4(Tw2がTwの3倍の場合は1/3)と高精
度になってくる。また、トラック幅と直交するコアの厚
み方向も磁気コア1と磁気コア2の材厚分の大きさしか
ないので、傾きによるトラック位置の変動も小さくなっ
てくることになる。(コアの厚み方向に大きな寸法を有
する従来の磁気ヘッド素子では、傾きによるトラック位
置の変動が大きくなってしまう)。
【0048】以上説明したように、本実施形態の磁気ヘ
ッドによれば、平板状磁性材料からなる磁気コアで構成
することにより、磁気コアのコスト低減が図られるとと
もに、所定のトラック幅を容易に得ることができる。ま
た、所定のトラック幅の磁気コアと1.5〜4倍のトラ
ック幅を有する磁気コアを組み合わせることにより高精
度のアジマス精度が確保でき、カメラの圧板等に対する
位置出しが簡単で、高精度のアジマス位置出しが容易に
達成できる。
【0049】また、ギャップ深さ下端から所定角度を有
した傾斜部(2e,2f)が逆向きに配置するようにし
て磁性材料の側面で接合したので、磁気コアの飽和を効
果的に防止することができる。
【0050】さらに、磁気コア1に形成したの第2の部
分と第3の部分に、コイルを巻装してなるコイルボビン
をそれぞれ配置し、磁束の向きが異なるように接続する
ことによりパーマロイ等の磁性材料のケースを使用しな
くても充分なノイズ耐性が得られることになり部品コス
トの低減が可能となる。
【0051】[他の実施形態]図6は本発明の他の実施
形態の磁気コア及びコイルボビンを用いた磁気ヘッド素
子の概観図である。基本的な構成は図3に示すものと同
様であり、その説明は省略する。
【0052】図6に示される磁気ヘッド素子では、磁気
コア2の上辺部分であり、第4の部分2aのトラック幅
Tw2の部分に、磁気コア1のトラック幅Tw1より広
いトラック幅Tw3を有するように切り欠き部2g・2
hが設けられている。
【0053】前述した、ケース11に磁気ヘッド素子を
組み込む際の基準は、図5と同様に上辺部分である第4
の部分2aが基準となるのでアジマスの精度同様に確保
でき、磁気コア1のトラック幅より広いトラック幅Tw
3となっているので所定のトラック幅Twは確保できる
ことは前述した実施形態と同様である。
【0054】また、磁気コア2に切り欠き部部2g・2
hを設け、不図示のケースにも同様の段差を設けること
により、フィルム摺動面の負荷を低減できるとともに、
フィルムの写真部分の傷の発生等が防止できるものであ
る。
【0055】以上説明したように、本実施形態の磁気ヘ
ッドによれば、前述した効果に更に、フィルム摺動面の
負荷の減少による巻き取りモーターへの負荷減少が図ら
れ、ひいては消費電流の減少が達成できる。また、フィ
ルムの写真部分にヘッド摺動面がかかることはなくなる
ので、フィルムに傷付けることはなく信頼性の高い磁気
ヘッドとなるものである。
【0056】
【発明の効果】以上の説明したように、本発明によれ
ば、磁気ヘッドの小型化及び低コスト化が実現されると
ともに、簡単な構造で充分な磁気ノイズ耐性が得られ、
磁気ヘッド素子の装着時における位置出しを容易かつ正
確に行えるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の第1の磁気コアと第2の磁
気コアを説明する図である。
【図2】本発明の実施形態の磁気ヘッド素子を示す図で
ある。
【図3】本発明の実施形態の磁気コア及びコイルボビン
を用いた磁気ヘッド素子の概観図である。
【図4】本発明の実施形態の磁気ヘッドの外部ノイズに
対するコイルの接続形態を説明する図である。
【図5】本発明の実施形態の磁気ヘッド素子を組み込ん
だ磁気ヘッドを示す図である。
【図6】本発明の他の実施形態の磁気コア及びコイルボ
ビンを用いた磁気ヘッド素子の概観図である。
【図7】磁気情報の記録又は再生が可能なカメラの概略
構成例を示す図である。
【図8】一般的な圧板における磁気ヘッド素子の装着状
態を説明する図である。
【図9】一般的な磁気ヘッド素子を示す図である。
【図10】一般的な磁気ヘッド素子を収納した磁気ヘッ
ドを示す図である。
【符号の説明】
1 磁気コア 2 磁気コア 3 非磁性スペーサ 4、7 コイルボビン 5、8 コイル 6、6’、9、9’ 端子 10 磁気ヘッド素子 11 ケース 15 磁気ヘッド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 千島 義徳 埼玉県秩父市大字下影森1248番地 キヤノ ン電子株式会社内 (72)発明者 小島 好 埼玉県秩父市大字下影森1248番地 キヤノ ン電子株式会社内 (72)発明者 田中 文夫 埼玉県秩父市大字下影森1248番地 キヤノ ン電子株式会社内 (72)発明者 藤村 将行 埼玉県秩父市大字下影森1248番地 キヤノ ン電子株式会社内 Fターム(参考) 5D032 DB02 FA08 5D093 AA10 AC12 BA03 DA02 EA01 EA12

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平板状の磁性材料からなり、トラック幅
    を決定する第1の部分と、該第1の部分の下端部の両側
    に水平に突出した第2の部分及び第3の部分とを有し、
    該第1乃至第3の部分により略逆T字形状を呈した第1
    の磁気コアと、 平板状の磁性材料からなり、前記トラック幅よりも長い
    幅を有する第4の部分と、該第4の部分の両側に略垂直
    に下方向に延びる第5の部分及び第6の部分とを有し、
    該第4乃至第6の部分により略逆U字形状を呈した第2
    の磁気コアと、 前記第1の部分と前記第4の部分の間に設けられる非磁
    性材料からなるギャップスペーサとを備え、 前記第1の部分の外周面と前記第4の部分の外周面とに
    より磁気媒体との摺接面を形成し、前記第2の部分と前
    記第5の部分の少なくとも一部、前記第3の部分と前記
    第6の部分の少なくとも一部がそれぞれ重なるように前
    記第1及び第2の磁気コアが接合されていることを特徴
    とする磁気ヘッド素子。
  2. 【請求項2】 前記第2の磁気コアの前記第4の部分
    は、幅方向の中心においてギャップ深さ方向の所定の幅
    を有し、該ギャップ深さ方向の幅が前記第2の部分と第
    3の部分へ向かって広くなるよう該第4の部分の内周面
    側で2方向へ傾斜していることを特徴とする請求項1に
    記載の磁気ヘッド素子。
  3. 【請求項3】 前記第4の部分の内周面側の2方向への
    傾斜の各々の傾斜角度が15乃至25度であることを特
    徴とする請求項2に記載の磁気ヘッド素子。
  4. 【請求項4】 前記第4の部分の内周面側の2方向への
    傾斜の各々の傾斜角度が18度であることを特徴とする
    請求項2に記載の磁気ヘッド素子。
  5. 【請求項5】 前記第4の部分の有する幅が、前記第1
    の部分のトラック幅の1.5乃至4倍であることを特徴
    とする請求項1に記載の磁気ヘッド素子。
  6. 【請求項6】 前記第4の部分の有する幅が、前記第1
    の部分のトラック幅の3倍であることを特徴とする請求
    項1に記載の磁気ヘッド素子。
  7. 【請求項7】 前記第1の磁気コアの前記第2の部分と
    第3の部分のそれぞれに巻き線部を備えることを特徴と
    する請求項1乃至6のいずれかに記載の磁気ヘッド素
    子。
  8. 【請求項8】 前記第2の部分に設けられた巻き線部
    と、前記第3の部分に設けられた巻き線部とは磁束の発
    生する方向が逆向きになるように接続されることを特徴
    とする請求項7に記載の磁気ヘッド素子。
  9. 【請求項9】 前記第2の磁気コアは、前記第4の部分
    の外周面側に凸部を有し、前記凸部と前記第1の部分の
    外周面とにより磁気媒体との摺接面を形成することを特
    徴とする請求項1に記載の磁気ヘッド素子。
  10. 【請求項10】 前記凸部の長さは、前記第1の部分の
    トラック幅よりも広いことを特徴とする請求項9に記載
    の磁気ヘッド素子。
  11. 【請求項11】請求項1乃至10のいずれかに記載の磁
    気ヘッド素子と、 前記磁気ヘッド素子を装着するための第1の基準部を有
    したケース部材とを備え、 前記第1の基準部に前記磁気ヘッド素子の前記第1の部
    分の外周の側面を合わせて該磁気ヘッド素子が前記ケー
    ス部材に実装されることを特徴とする磁気ヘッド。
  12. 【請求項12】請求項1乃至10のいずれかに記載の磁
    気ヘッド素子と、 前記磁気ヘッド素子を装着するための第2の基準部を有
    したケース部材とを備え、 前記第2の基準部に前記磁気ヘッド素子の前記第4の部
    分の側面を合わせて該磁気ヘッド素子が前記ケース部材
    に実装されることを特徴とする磁気ヘッド。
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