JP2000314071A - 布帛の複槽式液処理方法と、同方法に用いる複槽式液流処理機 - Google Patents

布帛の複槽式液処理方法と、同方法に用いる複槽式液流処理機

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JP2000314071A
JP2000314071A JP11126376A JP12637699A JP2000314071A JP 2000314071 A JP2000314071 A JP 2000314071A JP 11126376 A JP11126376 A JP 11126376A JP 12637699 A JP12637699 A JP 12637699A JP 2000314071 A JP2000314071 A JP 2000314071A
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義和 酒井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 布帛の循環速度を高めなくても均一な液処理
を行なうことがでる複槽式液処理方法とこの液処理方法
に使用する複槽式液流処理機を提供すること。 【解決手段】 処理液Lが湛溜されて布帛Wを弛緩液浴
すべき複数の処理槽1・1と、これら処理槽1・1を連
通し、処理液Lの液流によって布帛を搬送する複数の移
送管2・2とが形成する一つの布循環回路C内へ布帛W
を送り込み、当該布帛Wを複数の処理槽1・1と複数の
移送管2・2とへ順々に交代的に通過させるようにし
た。 【効果】 布帛に対し複数の処理槽により複数回に分け
て弛緩液浴を施すことができるので、処理液量を増大さ
せても布帛の循環速度を上げる必要がなく布帛にダメー
ジを与えることなく均一な液処理を施すことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、布帛の複槽式液処
理方法と、同方法に用いる複槽式液流処理機に関し、更
に詳しくは、処理液流による布帛の循環速度を高めなく
ても均一な液処理を行うことができる複槽式液処理方法
と、この液処理方法に使用する複槽式液流処理機に関す
るものであり、布帛を染色する液流染色加工の他、例え
ば、精練、アルカリ減量などの布帛加工処理に適用する
ことが可能である。
【0002】
【従来の技術】現在、布帛の染色加工には、布帛を染液
流で搬送しながら染色する液流染色機が多用されてい
る。この液流染色機はロープ状の布帛を染液中で循環さ
せながら染色するものであり、噴射ノズルから染液を噴
射して発生させた染液流を利用して布帛を循環させてい
るので、布帛に加わる張力を少なくすることができ、し
わが同じ位置に固定される危険も少ないため、ロープじ
わのない良好な染色を施すことができる利点を有してい
る。
【0003】しかしながら、従来の液流染色機は、その
染色処理能力を向上させるべく染色槽の容量を大きくし
て染液量を増やそうとした場合、染色槽内における布帛
の滞溜時間が長くなってしまい、例えば染色槽内の布帛
の浮きによる染め斑が発生し易くなるなど均染を乱す難
点があった。
【0004】勿論、大容量ポンプを用いて染液流量を大
きくし、布帛の循環速度を更に高めるようにすれば、染
色槽内の布帛の滞溜時間を短くすることができ、染色槽
での染め斑に対処することも可能ではある。そして、こ
の染液の大流量化は、低浴比化と共に、従来、業界で進
められてきた液流染色機の改良方向の一つでもある。し
かしながら、この大流量化による染め斑対処は、染液の
ノズル噴射圧力の増大によって布帛に目寄れや組織崩れ
が発生してしまうなど布帛に対するダメージが大きくな
る弊害があり、この布帛の循環速度向上による均染化に
は眼界があったのである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の液流
染色に上記のような難点があったことに鑑みて為された
もので、布帛の循環速度を高めなくても均一な液処理を
行うことができる複槽式液処理方法とこの液処理方法に
使用する複槽式液流処理機を提供することを技術的課題
とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の技術的
課題を解決するために、布帛Wを処理液流にのせて搬送
循環させながら液処理する布帛の液処理方法であって、
液処理すべき布帛Wを、処理液Lが湛溜されて布帛Wを
弛緩液浴すべき複数の処理槽1・1と、これら処理槽1
・1を連通しており、その中を処理液Lが急流し、この
処理液流によって布帛Wを搬送せしめる複数の移送管2
・2とが形成する一つの布循環回路C内へ送り込み、こ
れら移送管2・2内の急流の処理液流を利用して布帛W
を布循環回路Cで循環させて、布帛Wが布循環回路Cを
一循環する毎に、当該布帛Wを複数の処理槽1・1と複
数の移送管2・2とへ順々に交代的に通過せしめること
により布帛Wに均一な液処理を施すという技術的手段を
採用した。
【0007】また、本発明は、上記の技術的課題を解決
するために、布帛Wを処理液流にのせて搬送循環させな
がら液処理する布帛の液流処理機であって、処理液Lが
湛溜されて布帛Wを弛緩液浴せしめる複数の処理槽1・
1と;各処理槽1に接続され、これら処理槽1・1同士
を連通して一つの布循環回路Cを形成する複数の移送管
2・2と;各処理槽1内の処理液Lを移送管2に配設し
た噴射ノズル30から噴射させることにより各移送管2内
に急流の処理液流を生ぜしめ、布帛Wを前記一つの布循
環回路Cで循環させる少なくとも一つの液流ポンプ3
と;を包含し、液処理すべき布帛Wが前記布循環回路C
を一循環する毎に、当該布帛Wを複数の処理槽1・1と
複数の移送管2・2とへ順々に交代的に通過せしめて布
帛Wに均一な液処理を施すという技術的手段を採用した
のである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明を添付図面に示す実
施形態に基づいて詳しく説明する。なお、図1は本実施
形態の複槽式液流処理機の構成を説明する概略断面図、
図2は本発明に係る複槽式液流処理機の実施変形例を示
した一部省略模式図、図3は本発明に係る複槽式液流処
理機の他の実施変形例を示した一部省略模式図である。
【0009】図1に示す本実施形態の複槽式液流処理機
は、両端を繋ぎ合せてループ状にした布帛Wに所定の染
色処理を施す複槽式液流染色機として具体化されてい
る。
【0010】図1中、符号1で指示するものは、前部に
布帛出入れハッチ10を備えた大略円筒形状の処理槽(染
色槽)であり、本実施形態では、計二つの処理槽1・1
を同じ向きに同一平面上で左右平行に並列してある。
【0011】これら二つの処理槽1・1内には各々、処
理液Lたる染液が湛溜されており、これら湛溜された処
理液L中でループ状の布帛Wを浮沈揺蕩させることによ
って布帛Wを拡布状態で弛緩液浴させるのである。な
お、図中符号11で指示するものは、各処理槽1内で弛緩
液浴された布帛Wを、後述する各移送管2の噴射ノズル
30へ案内するための補助リールである。
【0012】図1中、符号2で指示するものは、上記二
つの処理槽1・1の両端部近傍にそれぞれ接続され、こ
れら処理槽1・1同士を連通して一つの布循環回路Cを
形成する計二本の移送管である。これら移送管2・2は
各々、二つの処理槽1・1のうちの一方の処理槽1の前
部と他方の処理槽1の後部とを連通するものであり、本
実施形態では、上述したように二つの処理槽1・1が同
じ向きに並列してあるので、これら移送管2・2は上下
にクロスして、一つの大略8字形状の布循環回路Cを形
成している。
【0013】これら二本の移送管2・2内には各々、次
述する噴射ノズル30の液噴射によって処理液Lたる染液
が急流されており、この急流状態の処理液流を利用する
ことによって、布帛Wを各処理槽1の前部からロープ状
態で導き、そして、導いた布帛Wを隣りの処理槽1の後
部へ液流搬送するのである。こうして、布帛Wが移送管
2・2内の処理液流で搬送されて布循環回路Cを循環す
るのである。
【0014】図中、符号3で指示するものは、各移送管
2内に急流の処理液流を発生させるための液流ポンプで
ある。この液流ポンプ3は、各処理槽1内に湛溜した処
理液Lを槽底部に配管された導管31a・31bを介して吸
い込み、そして、吸い込んだ処理液Lを加圧して、供給
管32を介して各移送管2の上流部に配設された噴射ノズ
ル30から噴射させる。なお、図中符号33で指示するもの
は、処理液Lを所望の温度に昇降温させるための熱交換
器であり、符号34で指示するものは、噴射ノズル30の噴
射流量を調節するためのノズル弁である。
【0015】図中、符号4で指示するものは、ループ状
布帛Wの繋ぎ合せ部分に予め取り付けてある磁性体Mを
検知するセンサであり、本実施形態では、各処理槽1・
1の前部に配設されている。これらセンサ4・4の検知
信号に基いて各処理槽1における布帛Wの循環速度、滞
溜時間を計測し、左右の処理槽1・1の間で布帛滞溜時
間に差が生じた場合に、前記噴射ノズル30の液噴射や補
助リール11の回転速度を各々調節して各処理槽1内にお
ける布帛Wの滞溜時間を調節するのである。
【0016】しかして、本実施形態の複槽式液流処理機
においては、まず、何れか一方の処理槽1の布帛出入れ
ハッチ10を開いて、非ループ状の布帛Wの先端部を移送
管2内へ入れ、処理液流を利用して布帛Wの先端部を布
循環回路Cで一周させ、次いで、布帛出入れハッチ10付
近に戻ってきた布帛Wの先端部を当該布帛Wの末端部と
を繋ぎ合わせて布帛Wをループ状にすると共にその繋ぎ
合わせ部分に磁性体Mを取り付ける。然る後、布帛W全
体を布循環回路Cに送り込めば、このループ状の布帛W
が処理液流で搬送されながら布循環回路Cを循環して布
帛Wに液処理(染色処理)が施されるのである。
【0017】このように、本実施形態の複槽式液流処理
機においては、布帛Wが循環する布循環回路Cが、交互
に連結された二つの処理槽1・1と二つの移送管2・2
とから形成されているので、布帛Wが当該布循環回路C
を一循環する毎に、布帛Wには、処理槽1による二回の
拡布状態での弛緩液浴と、移送管2による二回のロープ
状態での液流搬送とが順々に交代的に繰り返されること
になる。したがって、布帛Wの循環速度を高めて各処理
槽1内での布帛の滞溜時間を短縮しなくても、染め斑が
発生しない均一な液処理を行なうことができるのであ
る。
【0018】つまり、従来の繊維加工業界においては、
一つのループ状布帛に対し一つの処理槽で弛緩液浴を行
うことを前提にした見方で液流染色機の改良が重ねら
れ、布帛を高速循環させることによって均染を実現する
方向に進んできたのであるが、本実施形態では、一つの
ループ状布帛Wに対し二つの処理槽1・1で二回に分け
て弛緩液浴を行うようにしているので、液処理能力を向
上させるべく処理液量を増大させても、布帛の循環速度
を上げる必要がなく、布帛にダメージを与えることなく
均一な液処理を施すことができるのである。
【0019】また、本実施形態の複槽式液流処理機は、
基本的に従来の二台の単槽式の液流処理機の各移送管の
配管を変更するだけで簡単に構成することができるの
で、既存の設備を有効に利用することができる利点もあ
る。
【0020】本発明の具体例である実施形態は概ね上記
のように構成されているが、本発明はこの実施形態に限
定されるものではなく『特許請求の範囲』の記載内で種
々の変更が可能である。
【0021】例えば、上記実施形態では、二つの処理槽
1・1を同じ向きに同一平面上で左右平行に並列させ、
これら二つの処理槽1・1同士を、互いにクロスした二
本の移送管2・2で連通することによって、大略8字形
状の布循環回路Cを形成しているが、本発明は決してこ
れに限定されるものではなく、例えば、図2に示すよう
に、二つの処理槽1・1を違う向きに同一平面上で左右
平行に並列させ、一方の処理槽1の前部と他方の処理槽
1の後部とを各移送管2・2で連通することによって大
略O字形状の布循環回路Cを形成するようにしても良
く、また、図3に示すように、三つ以上の処理槽1・1
…を三本以上の移送管2・2…で連通して一つの布循環
回路Cを形成するようにしても良い。必要とする処理液
の総量等を考慮して種々の設計変更が可能である。
【0022】
【発明の効果】以上、実施形態をもって説明したとお
り、本発明においては、布帛が循環する布循環回路が、
交互に連結された複数の処理槽と複数の移送管とから形
成されているので、布帛が当該布循環回路を一循環する
毎に、この布帛は複数の処理槽と複数の移送管とを順々
に交代的に通過することになり、布帛に対して複数の処
理槽により複数回に分けて弛緩液浴を施すことができ
る。したがって、液処理能力を向上させるべく処理液量
を増大させても、布帛の循環速度を上げる必要がなく布
帛にダメージを与えることなく均一な液処理を施すこと
が可能なのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の複槽式液流処理機の構成を説明す
る概略断面図である。
【図2】本発明に係る複槽式液流処理機の実施変形例を
示した一部省略模式図である。
【図3】本発明に係る複槽式液流処理機の他の実施変形
例を示した一部省略模式図である。
【符号の説明】
1 処理槽 2 移送管 3 液流ポンプ 30 噴射ノズル 4 センサ C 布循環回路 L 処理液 W 布帛 M 磁性体
フロントページの続き Fターム(参考) 3B154 AB19 AB29 BA07 BB43 BB46 BB49 BC01 BC03 BC06 BC08 CA13 CA39 DA21

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 布帛Wを処理液流にのせて搬送循環させ
    ながら液処理する布帛の液処理方法であって、 液処理すべき布帛Wを、処理液Lが湛溜されて布帛Wを
    弛緩液浴すべき複数の処理槽1・1と、これら処理槽1
    ・1を連通しており、その中を処理液Lが急流し、この
    処理液流によって布帛Wを搬送せしめる複数の移送管2
    ・2とが形成する一つの布循環回路C内へ送り込み、 これら移送管2・2内の急流の処理液流を利用して布帛
    Wを布循環回路Cで循環させて、布帛Wが布循環回路C
    を一循環する毎に、当該布帛Wを複数の処理槽1・1と
    複数の移送管2・2とへ順々に交代的に通過せしめるこ
    とにより、布帛Wに均一な液処理を施すことを特徴とし
    た布帛の複槽式液処理方法。
  2. 【請求項2】 布帛Wを処理液流にのせて搬送循環させ
    ながら液処理する布帛の液流処理機であって、 処理液Lが湛溜されて布帛Wを弛緩液浴せしめる複数の
    処理槽1・1と;各処理槽1に接続され、これら処理槽
    1・1同士を連通して一つの布循環回路Cを形成する複
    数の移送管2・2と;各処理槽1内の処理液Lを移送管
    2に配設した噴射ノズル30から噴射させることにより各
    移送管2内に急流の処理液流を生ぜしめ、布帛Wを前記
    一つの布循環回路Cで循環させる少なくとも一つの液流
    ポンプ3と;を包含し、 液処理すべき布帛Wが前記布循環回路Cを一循環する毎
    に、当該布帛Wを複数の処理槽1・1と複数の移送管2
    ・2とへ順々に交代的に通過せしめて布帛Wに均一な液
    処理を施すことを特徴とした複槽式液流処理機。
  3. 【請求項3】 各処理槽1・1の所定位置、または各移
    送管2・2の所定位置に、ループ状布帛Wの所定部位に
    取り付けた磁性体Mを検知するセンサ4・4が各々設け
    られており、このセンサ4による検知信号に基いて布帛
    Wの循環速度を調節して各処理槽1内における布帛Wの
    滞溜時間を調節することを特徴とした請求項2記載の複
    槽式液流処理機。
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