JP2000314679A - 歯車試験方法および歯車試験装置 - Google Patents
歯車試験方法および歯車試験装置Info
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- Testing Of Devices, Machine Parts, Or Other Structures Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 被試験歯車の中心の孔の形状や径の歪みの影
響を受けることなく、被試験歯車の歯溝の歪みを測定す
る歯車試験方法と、この歯車試験方法を実現する歯車試
験装置とを提供する。 【解決手段】 基準歯車12と被試験歯車2とを、互い
に近づく方向に付勢してかみ合わせた状態で、基準歯車
12を被試験歯車2と共に回転させる。ここで、基準歯
車12と被試験歯車2との中心間距離の変位量および被
試験歯車2の回転軸3の振れ量を、それぞれ変位センサ
13および変位センサ3aを用いて検出する。さらに、
算出手段5が、変位センサ3aの検出値と、予め算出し
てある基準歯車12のひずみとを用いて、変位センサ1
3の検出値を補正することにより、被試験歯車2の変位
量を算出する。
響を受けることなく、被試験歯車の歯溝の歪みを測定す
る歯車試験方法と、この歯車試験方法を実現する歯車試
験装置とを提供する。 【解決手段】 基準歯車12と被試験歯車2とを、互い
に近づく方向に付勢してかみ合わせた状態で、基準歯車
12を被試験歯車2と共に回転させる。ここで、基準歯
車12と被試験歯車2との中心間距離の変位量および被
試験歯車2の回転軸3の振れ量を、それぞれ変位センサ
13および変位センサ3aを用いて検出する。さらに、
算出手段5が、変位センサ3aの検出値と、予め算出し
てある基準歯車12のひずみとを用いて、変位センサ1
3の検出値を補正することにより、被試験歯車2の変位
量を算出する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被試験歯車を基準
歯車とかみ合わせて回転させることにより、被試験歯車
の精度を測定する歯車試験方法および歯車試験装置に関
する。
歯車とかみ合わせて回転させることにより、被試験歯車
の精度を測定する歯車試験方法および歯車試験装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】歪みを有する歯車は騒音や不安定な動作
の原因となり得るため、歯車には高い精度が要求され
る。そのため、不良品を除くために、製造後の歯車の歯
溝の歪み測定が行われている。
の原因となり得るため、歯車には高い精度が要求され
る。そのため、不良品を除くために、製造後の歯車の歯
溝の歪み測定が行われている。
【0003】ここで、図6の正面図及び図7の上面図を
用いて、従来例である歯車試験装置8について説明す
る。歯車試験装置8は、ベース10と、ベース10の一
端に設けられた固定壁10aにアクチュエータ15およ
びバネ16を介して移動自在に取り付けられるスライド
台11と、スライド台11に回転軸12aを介して固定
される基準歯車12と、回転軸12aを回転させるモー
タ12bと、回転軸12aの回転量を検出するロータリ
ーエンコーダ12cと、スライド台11の一側面に固定
された変位センサ13と、被試験歯車2をベース10の
他端上に回転自在に保持する回転軸14と、スライド台
11の頭頂部に固定されていて基準歯車12の歯底およ
び歯先を検出する近接スイッチ17と、変位センサ13
の検出値とロータリーエンコーダ12cの検出値と近接
スイッチ17の検出値を演算する解析手段18と、によ
り概略構成される。ここで、変位センサ13の接触端子
13aはベース10の他端側の側面に設けられた固定用
突起10bに接している。
用いて、従来例である歯車試験装置8について説明す
る。歯車試験装置8は、ベース10と、ベース10の一
端に設けられた固定壁10aにアクチュエータ15およ
びバネ16を介して移動自在に取り付けられるスライド
台11と、スライド台11に回転軸12aを介して固定
される基準歯車12と、回転軸12aを回転させるモー
タ12bと、回転軸12aの回転量を検出するロータリ
ーエンコーダ12cと、スライド台11の一側面に固定
された変位センサ13と、被試験歯車2をベース10の
他端上に回転自在に保持する回転軸14と、スライド台
11の頭頂部に固定されていて基準歯車12の歯底およ
び歯先を検出する近接スイッチ17と、変位センサ13
の検出値とロータリーエンコーダ12cの検出値と近接
スイッチ17の検出値を演算する解析手段18と、によ
り概略構成される。ここで、変位センサ13の接触端子
13aはベース10の他端側の側面に設けられた固定用
突起10bに接している。
【0004】すなわち、歯車試験装置8は、バネ16を
用いて基準歯車12を被試験歯車2に押しつけてかみ合
わせた後に、回転軸12aを用いて基準歯車12と被試
験歯車2を回転させ、基準歯車12と被試験歯車2の中
心間距離を変位センサ13によって検出して解析する装
置である。この際、変位センサ13の検出値は、解析手
段18において、ロータリーエンコーダ12cや近接ス
イッチ17の検出値と対応させることにより、被試験歯
車2の各歯溝における中心間距離として記憶され、ま
た、解析手段18は、前記した各歯溝における中心間距
離の最大値と最小値との差を、被試験歯車2の歯溝の歪
みと認識する。ここで、基準歯車12の各歯溝における
歪みは、歯車試験装置8に取り付けられた状態で測定さ
れおり、また、その測定値は解析手段18に記憶されて
いるため、解析手段18は、前記した各歯溝における中
心間距離を算出する際に、基準歯車12の歪みを補正す
ることができる。
用いて基準歯車12を被試験歯車2に押しつけてかみ合
わせた後に、回転軸12aを用いて基準歯車12と被試
験歯車2を回転させ、基準歯車12と被試験歯車2の中
心間距離を変位センサ13によって検出して解析する装
置である。この際、変位センサ13の検出値は、解析手
段18において、ロータリーエンコーダ12cや近接ス
イッチ17の検出値と対応させることにより、被試験歯
車2の各歯溝における中心間距離として記憶され、ま
た、解析手段18は、前記した各歯溝における中心間距
離の最大値と最小値との差を、被試験歯車2の歯溝の歪
みと認識する。ここで、基準歯車12の各歯溝における
歪みは、歯車試験装置8に取り付けられた状態で測定さ
れおり、また、その測定値は解析手段18に記憶されて
いるため、解析手段18は、前記した各歯溝における中
心間距離を算出する際に、基準歯車12の歪みを補正す
ることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、回転軸12
aや回転軸14を差すための基準歯車12や被試験歯車
2の軸穴は、わずかながらも真円ではなく、また、その
径もわずかながらも個々にばらつきがあるため、各歯車
の軸心は基準ピッチ円の中心からはわずかながらもずれ
ている。また、歯溝の振れには歯溝の幅の不均一性も含
まれている。このため、被試験歯車2や基準歯車12を
回転させると、回転軸12aや回転軸14に、前記した
歯溝の振れに起因した軸振れが生じる。従って、被試験
歯車2のひずみの測定値は、被試験歯車2の歯溝のひず
みと、被試験歯車2の軸の偏心成分と、基準歯車12の
軸の偏心成分とを合成した値となる。歯車試験装置8に
おいては、基準歯車12の軸の偏心成分と歯溝の不均一
成分とは一体となって検出され、前記した解析手段18
の働きによって補正される。しかし、被試験歯車2の軸
の偏心成分とは、被試験歯車2を変える度に変化するた
め、基準歯車12と同様の手段によっては補正すること
はできなかった。従って、歯車試験装置8の測定値は、
被試験歯車2の歯溝の歪みと、被試験歯車2の軸の偏心
成分とを合成した値となっていた。
aや回転軸14を差すための基準歯車12や被試験歯車
2の軸穴は、わずかながらも真円ではなく、また、その
径もわずかながらも個々にばらつきがあるため、各歯車
の軸心は基準ピッチ円の中心からはわずかながらもずれ
ている。また、歯溝の振れには歯溝の幅の不均一性も含
まれている。このため、被試験歯車2や基準歯車12を
回転させると、回転軸12aや回転軸14に、前記した
歯溝の振れに起因した軸振れが生じる。従って、被試験
歯車2のひずみの測定値は、被試験歯車2の歯溝のひず
みと、被試験歯車2の軸の偏心成分と、基準歯車12の
軸の偏心成分とを合成した値となる。歯車試験装置8に
おいては、基準歯車12の軸の偏心成分と歯溝の不均一
成分とは一体となって検出され、前記した解析手段18
の働きによって補正される。しかし、被試験歯車2の軸
の偏心成分とは、被試験歯車2を変える度に変化するた
め、基準歯車12と同様の手段によっては補正すること
はできなかった。従って、歯車試験装置8の測定値は、
被試験歯車2の歯溝の歪みと、被試験歯車2の軸の偏心
成分とを合成した値となっていた。
【0006】上記事情に鑑み、本発明は、被試験歯車2
の軸穴の形状や径の歪みの影響を受けることなく、被試
験歯車2の歯溝の歪みを精度よく測定する歯車試験方法
と、この歯車試験方法を実現する歯車試験装置とを提供
することを目的とする。
の軸穴の形状や径の歪みの影響を受けることなく、被試
験歯車2の歯溝の歪みを精度よく測定する歯車試験方法
と、この歯車試験方法を実現する歯車試験装置とを提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め、請求項1に記載の発明は、歪みが既知である基準歯
車(12)と、被試験歯車(2)とを、互いに近づく方
向に付勢してかみ合わせた状態で共に回転させたとき
の、前記基準歯車と前記被試験歯車との中心間距離の変
動幅を、前記基準歯車の歪みを用いて補正した後、前記
被試験歯車の歯溝の歪みと認識することにより、前記被
試験歯車の歯溝の歪みを測定する歯車試験方法におい
て、前記被試験歯車を回転可能に支持する支持部材(例
えば回転軸3)の軸振れを測定し(例えばステップS1
5)、さらに、この測定値を用いて前記中心間距離の変
動幅を補正すること(例えばステップS16)を特徴と
する。
め、請求項1に記載の発明は、歪みが既知である基準歯
車(12)と、被試験歯車(2)とを、互いに近づく方
向に付勢してかみ合わせた状態で共に回転させたとき
の、前記基準歯車と前記被試験歯車との中心間距離の変
動幅を、前記基準歯車の歪みを用いて補正した後、前記
被試験歯車の歯溝の歪みと認識することにより、前記被
試験歯車の歯溝の歪みを測定する歯車試験方法におい
て、前記被試験歯車を回転可能に支持する支持部材(例
えば回転軸3)の軸振れを測定し(例えばステップS1
5)、さらに、この測定値を用いて前記中心間距離の変
動幅を補正すること(例えばステップS16)を特徴と
する。
【0008】前記基準歯車と前記被試験歯車とを共に回
転させたときの、前記基準歯車と前記被試験歯車との中
心間距離の変動幅を前記被試験歯車の歪みと認識する歯
車試験方法において、前記被試験歯車の軸穴の形状や径
の歪みは、前記支持部材の軸振れとなって表れる。従っ
て、この請求項1に記載の発明のように、前記被試験歯
車の軸穴の歪みに起因した支持部材の軸振れを測定し、
この測定値を用いて、前記中心間距離の変動幅を補正す
ることにより、前記被試験歯車のひずみを、前記被試験
歯車の軸穴の歪みに影響されることなく測定することが
できる。すなわち、本発明によれば、より高精度に前記
被試験歯車の歯溝の歪みを測定できる。
転させたときの、前記基準歯車と前記被試験歯車との中
心間距離の変動幅を前記被試験歯車の歪みと認識する歯
車試験方法において、前記被試験歯車の軸穴の形状や径
の歪みは、前記支持部材の軸振れとなって表れる。従っ
て、この請求項1に記載の発明のように、前記被試験歯
車の軸穴の歪みに起因した支持部材の軸振れを測定し、
この測定値を用いて、前記中心間距離の変動幅を補正す
ることにより、前記被試験歯車のひずみを、前記被試験
歯車の軸穴の歪みに影響されることなく測定することが
できる。すなわち、本発明によれば、より高精度に前記
被試験歯車の歯溝の歪みを測定できる。
【0009】前記した請求項1に記載した発明は、請求
項2に記載するように、前記基準歯車と、この基準歯車
とは歯数が異なる他の歯車(例えば標準歯車2a)との
中心間距離を、前記被試験歯車の歪み測定と同じ条件
で、かつ、前記基準歯車の歯と前記他の歯車の歯の組合
せのすべてについて測定し(例えばステップS2〜S
7)、さらに、前記基準歯車の歯毎に、該歯を組合せの
一方として含む前記中心間距離の測定値のすべてを平均
した値を、該歯における、前記基準歯車の回転軸からの
距離として認識することにより、前記基準歯車の歪みを
算出する(例えばステップS8)構成としてもよい。
項2に記載するように、前記基準歯車と、この基準歯車
とは歯数が異なる他の歯車(例えば標準歯車2a)との
中心間距離を、前記被試験歯車の歪み測定と同じ条件
で、かつ、前記基準歯車の歯と前記他の歯車の歯の組合
せのすべてについて測定し(例えばステップS2〜S
7)、さらに、前記基準歯車の歯毎に、該歯を組合せの
一方として含む前記中心間距離の測定値のすべてを平均
した値を、該歯における、前記基準歯車の回転軸からの
距離として認識することにより、前記基準歯車の歪みを
算出する(例えばステップS8)構成としてもよい。
【0010】この請求項2に記載の発明において、前記
した平均処理にて、前記他の歯車は全周にわたって半径
を測定して平均したことになるため、前記他の歯車の歪
みの影響はほぼ0となる。従って、簡単に前記基準歯車
の歪みを測定できる。また、前記被試験歯車の歪み測定
と同じ条件における前記基準歯車の歪みを測定すること
になるため、前記被試験歯車の歪みの測定精度はさらに
向上する。
した平均処理にて、前記他の歯車は全周にわたって半径
を測定して平均したことになるため、前記他の歯車の歪
みの影響はほぼ0となる。従って、簡単に前記基準歯車
の歪みを測定できる。また、前記被試験歯車の歪み測定
と同じ条件における前記基準歯車の歪みを測定すること
になるため、前記被試験歯車の歪みの測定精度はさらに
向上する。
【0011】また、請求項1および請求項2に記載の発
明は、請求項3に記載するように、前記支持部材の軸振
れを、前記被試験歯車を挟んだ複数箇所で測定し、これ
ら複数箇所における測定値の平均値を用いて前記中心間
距離の変動幅を補正する(例えばステップS4)構成と
してもよい。この場合は、例えば前記複数箇所における
軸振れの測定値を平均して用いることにより、さらに高
精度に前記被試験歯車の歯溝の歪みを測定できる。ここ
で、前記平均値としては、単純平均でも良いが、前記被
試験歯車と測定箇所との距離を加重した加重平均とする
ことにより、より高精度の測定を行える。
明は、請求項3に記載するように、前記支持部材の軸振
れを、前記被試験歯車を挟んだ複数箇所で測定し、これ
ら複数箇所における測定値の平均値を用いて前記中心間
距離の変動幅を補正する(例えばステップS4)構成と
してもよい。この場合は、例えば前記複数箇所における
軸振れの測定値を平均して用いることにより、さらに高
精度に前記被試験歯車の歯溝の歪みを測定できる。ここ
で、前記平均値としては、単純平均でも良いが、前記被
試験歯車と測定箇所との距離を加重した加重平均とする
ことにより、より高精度の測定を行える。
【0012】なお、請求項1〜請求項3に記載した歯車
試験方法は、当然、回転軸付の円筒歯車と、回転軸なし
の円筒歯車の双方を、前記被試験歯車とできる。
試験方法は、当然、回転軸付の円筒歯車と、回転軸なし
の円筒歯車の双方を、前記被試験歯車とできる。
【0013】また、請求項4に記載の発明は、歯車試験
装置であって、回転角度測定手段(例えばロータリーエ
ンコーダ12c)を有する回転機構(例えば回転軸12
aおよびモータ12b)に支持され、被試験歯車(2)
とかみ合う基準歯車(12)と、前記被試験歯車を回転
可能に支持する支持部材(例えば回転軸3)と、前記基
準歯車と前記被試験歯車とを互いに近づく方向に付勢す
る付勢手段(例えばバネ16)と、前記基準歯車と前記
被試験歯車との中心間距離を測定する中心間距離測定手
段(例えば変位センサ13)と、を備え、前記被試験歯
車の歯溝の歪みを測定する歯車試験装置(1)におい
て、前記支持部材の軸振れを測定する軸振れ測定手段
(例えば変位センサ3a)と、この変位測定手段の測定
値を用いて前記中心間距離測定手段の測定値を補正する
補正手段(例えば算出手段5)と、を備えることを特徴
とする。
装置であって、回転角度測定手段(例えばロータリーエ
ンコーダ12c)を有する回転機構(例えば回転軸12
aおよびモータ12b)に支持され、被試験歯車(2)
とかみ合う基準歯車(12)と、前記被試験歯車を回転
可能に支持する支持部材(例えば回転軸3)と、前記基
準歯車と前記被試験歯車とを互いに近づく方向に付勢す
る付勢手段(例えばバネ16)と、前記基準歯車と前記
被試験歯車との中心間距離を測定する中心間距離測定手
段(例えば変位センサ13)と、を備え、前記被試験歯
車の歯溝の歪みを測定する歯車試験装置(1)におい
て、前記支持部材の軸振れを測定する軸振れ測定手段
(例えば変位センサ3a)と、この変位測定手段の測定
値を用いて前記中心間距離測定手段の測定値を補正する
補正手段(例えば算出手段5)と、を備えることを特徴
とする。
【0014】この請求項4に記載の発明によれば、請求
項1に記載の歯車試験方法により試験を行う歯車試験装
置を作製できる。
項1に記載の歯車試験方法により試験を行う歯車試験装
置を作製できる。
【0015】また、この請求項4に記載の歯車試験装置
は、請求項5に記載するように、前記被試験歯車の代わ
りに、前記基準歯車とは歯数が異なる他の歯車を用いた
場合に、前記基準歯車と前記他の歯車の中心間距離を、
すべての歯の組合せについて測定し、さらに、前記基準
歯車の歯毎に、該歯を組合せの一方として含む前記中心
間距離の測定値のすべてを平均した値を、該歯におけ
る、前記基準歯車の回転軸からの距離として認識するこ
とにより、前記基準歯車の歪みを算出する算出手段
(5)を備えた構成としてもよい。この場合は、請求項
2に記載の歯車試験方法により試験を行う歯車試験装置
を作製できる。
は、請求項5に記載するように、前記被試験歯車の代わ
りに、前記基準歯車とは歯数が異なる他の歯車を用いた
場合に、前記基準歯車と前記他の歯車の中心間距離を、
すべての歯の組合せについて測定し、さらに、前記基準
歯車の歯毎に、該歯を組合せの一方として含む前記中心
間距離の測定値のすべてを平均した値を、該歯におけ
る、前記基準歯車の回転軸からの距離として認識するこ
とにより、前記基準歯車の歪みを算出する算出手段
(5)を備えた構成としてもよい。この場合は、請求項
2に記載の歯車試験方法により試験を行う歯車試験装置
を作製できる。
【0016】また、請求項4および請求項5に記載の歯
車試験装置は、請求項6に記載するように、前記軸振れ
測定手段を、前記被試験歯車を挟んだ複数箇所に設けた
構成としてもよい。この場合は、請求項3に記載の歯車
試験方法により試験を行う歯車試験装置を作製できる。
車試験装置は、請求項6に記載するように、前記軸振れ
測定手段を、前記被試験歯車を挟んだ複数箇所に設けた
構成としてもよい。この場合は、請求項3に記載の歯車
試験方法により試験を行う歯車試験装置を作製できる。
【0017】なお、請求項4〜請求項6に記載の歯車試
験装置は、当然、回転軸付の円筒歯車と、回転軸なしの
円筒歯車の双方を、前記被試験歯車とできる。ここで、
後者の歯車を被試験歯車とする場合、回転軸としてテー
パを有する円錐体型のマスタ軸を用いると、径にばらつ
きのある被試験歯車を一つの回転軸にて測定できる。
験装置は、当然、回転軸付の円筒歯車と、回転軸なしの
円筒歯車の双方を、前記被試験歯車とできる。ここで、
後者の歯車を被試験歯車とする場合、回転軸としてテー
パを有する円錐体型のマスタ軸を用いると、径にばらつ
きのある被試験歯車を一つの回転軸にて測定できる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図を参照して本発明の一実
施例である歯車試験装置1について詳細に説明する。図
1および図2は、それぞれ、歯車試験装置1の構成を説
明する正面概略図および上面概略図である。図3は歯車
試験装置1による測定の概念を説明する概略図であり、
また、図4および図5は歯車試験装置1の動作を説明す
るフローチャートである。
施例である歯車試験装置1について詳細に説明する。図
1および図2は、それぞれ、歯車試験装置1の構成を説
明する正面概略図および上面概略図である。図3は歯車
試験装置1による測定の概念を説明する概略図であり、
また、図4および図5は歯車試験装置1の動作を説明す
るフローチャートである。
【0019】まず、歯車試験装置1の構成について、図
1および図2を用いて説明する。歯車試験装置1は、ベ
ース10と、ベース10の一端に設けられた固定壁10
aにアクチュエータ15およびバネ16(付勢手段)を
介して移動自在に取り付けられるスライド台11と、ス
ライド台11に回転軸12a(回転機構)を介して固定
される基準歯車12と、回転軸12aを回転させるモー
タ12b(回転機構)と、回転軸12aの回転量を検出
するロータリーエンコーダ12c(回転量検出手段)
と、スライド台11の一側面に固定された変位センサ1
3(中心間距離測定手段)と、被試験歯車2を保持する
回転軸3(支持部材)と、回転軸3の両端をそれぞれ上
下から回転自在に支持する2つの支持機構4と、回転軸
3の振れを検出する2つの変位センサ3a(軸振れ測定
手段)と、これら2つの変位センサ3a、ロータリーエ
ンコーダ12c、変位センサ13、の各検出値を用いて
被試験歯車2のひずみを算出する算出手段5(補正手段
及び算出手段)と、により概略構成される。
1および図2を用いて説明する。歯車試験装置1は、ベ
ース10と、ベース10の一端に設けられた固定壁10
aにアクチュエータ15およびバネ16(付勢手段)を
介して移動自在に取り付けられるスライド台11と、ス
ライド台11に回転軸12a(回転機構)を介して固定
される基準歯車12と、回転軸12aを回転させるモー
タ12b(回転機構)と、回転軸12aの回転量を検出
するロータリーエンコーダ12c(回転量検出手段)
と、スライド台11の一側面に固定された変位センサ1
3(中心間距離測定手段)と、被試験歯車2を保持する
回転軸3(支持部材)と、回転軸3の両端をそれぞれ上
下から回転自在に支持する2つの支持機構4と、回転軸
3の振れを検出する2つの変位センサ3a(軸振れ測定
手段)と、これら2つの変位センサ3a、ロータリーエ
ンコーダ12c、変位センサ13、の各検出値を用いて
被試験歯車2のひずみを算出する算出手段5(補正手段
及び算出手段)と、により概略構成される。
【0020】ここで、ベース10、固定壁10a、スラ
イド台11、基準歯車12、回転軸12a、モータ12
b、変位センサ13、アクチュエータ15、バネ16に
ついては従来例である歯車試験装置8に使用したものと
同じであるので、説明を省略する。
イド台11、基準歯車12、回転軸12a、モータ12
b、変位センサ13、アクチュエータ15、バネ16に
ついては従来例である歯車試験装置8に使用したものと
同じであるので、説明を省略する。
【0021】また、ロータリーエンコーダ12cも、歯
車試験装置8に使用したものと概略同じである構成であ
るが、基準歯車12および回転軸12aの回転角度に対
応した位置検出信号を出力する他、基準歯車12および
回転軸12aが一回転する度、すなわち円周方向におけ
る原点を確認する度に、一回転信号を出力するよう変更
されている。
車試験装置8に使用したものと概略同じである構成であ
るが、基準歯車12および回転軸12aの回転角度に対
応した位置検出信号を出力する他、基準歯車12および
回転軸12aが一回転する度、すなわち円周方向におけ
る原点を確認する度に、一回転信号を出力するよう変更
されている。
【0022】また、2つの変位センサ3aは被試験歯車
2を挟んで互いに相対する位置にあり、それぞれ、被試
験歯車2よりL1ほど上側の位置およびL2ほど下側の位
置において、被試験歯車2の軸穴の形状や径の歪みに起
因した回転軸3の振れをそれぞれ検出する。
2を挟んで互いに相対する位置にあり、それぞれ、被試
験歯車2よりL1ほど上側の位置およびL2ほど下側の位
置において、被試験歯車2の軸穴の形状や径の歪みに起
因した回転軸3の振れをそれぞれ検出する。
【0023】また、下側に位置する支持機構4はベース
10に固定され、また、上側に位置する支持機構4は、
ベース10の他端に設けられた固定壁10cの側面に移
動自在に設けられたスライド台6に固定されている。ま
た、このスライド台6は固定壁10cの頭頂部に設けら
れたアクチュエータ7によって上下に動かされる。な
お、図2においては、これら固定壁10c、スライド台
6、アクチュエータ7は図示を省略している。
10に固定され、また、上側に位置する支持機構4は、
ベース10の他端に設けられた固定壁10cの側面に移
動自在に設けられたスライド台6に固定されている。ま
た、このスライド台6は固定壁10cの頭頂部に設けら
れたアクチュエータ7によって上下に動かされる。な
お、図2においては、これら固定壁10c、スライド台
6、アクチュエータ7は図示を省略している。
【0024】また、算出手段5は、CPU(中央演算処
理装置)やROM(Read Only Memory)、RAM(Rand
om Access Memory)、ハードディスクなどの記憶装置な
どによって構成されており、前記ハードディスクに格納
されているプログラムを前記RAMに展開して用いた
り、あるいは前記ROMに格納されているプログラムを
用いることにより、詳細を後述する処理を行うことによ
り被試験歯車2のひずみを算出する。
理装置)やROM(Read Only Memory)、RAM(Rand
om Access Memory)、ハードディスクなどの記憶装置な
どによって構成されており、前記ハードディスクに格納
されているプログラムを前記RAMに展開して用いた
り、あるいは前記ROMに格納されているプログラムを
用いることにより、詳細を後述する処理を行うことによ
り被試験歯車2のひずみを算出する。
【0025】次に、歯車試験装置1の使用方法および動
作について、図3〜図5を参照して説明する。まず、被
試験歯車2の測定を行う前に、基準歯車12の歪み測定
を以下の手順で行う。
作について、図3〜図5を参照して説明する。まず、被
試験歯車2の測定を行う前に、基準歯車12の歪み測定
を以下の手順で行う。
【0026】すなわち、アクチュエータ7を駆動させて
上側の支持機構4およびスライド台6を上昇させ、被試
験歯車2の代わりに、歯数Jの標準歯車2aを取り付
け、その後、再びアクチュエータ7を駆動させて上側の
支持機構4およびスライド台6を下降させて、標準歯車
2aを2つの支持機構4で挟むことにより回転自在に支
持する。この際Jは基準歯車12の歯数Iとは異なるよ
うにする。次に、アクチュエータ15を駆動させてスラ
イド台11を動かすことにより、標準歯車2aに基準歯
車12をかみ合わせた後、モータ12bを駆動させる。
ここで、算出手段5は、図4のフローチャートに示す処
理を行うことにより、基準歯車12の歪みを各歯毎に算
出して記録する。
上側の支持機構4およびスライド台6を上昇させ、被試
験歯車2の代わりに、歯数Jの標準歯車2aを取り付
け、その後、再びアクチュエータ7を駆動させて上側の
支持機構4およびスライド台6を下降させて、標準歯車
2aを2つの支持機構4で挟むことにより回転自在に支
持する。この際Jは基準歯車12の歯数Iとは異なるよ
うにする。次に、アクチュエータ15を駆動させてスラ
イド台11を動かすことにより、標準歯車2aに基準歯
車12をかみ合わせた後、モータ12bを駆動させる。
ここで、算出手段5は、図4のフローチャートに示す処
理を行うことにより、基準歯車12の歪みを各歯毎に算
出して記録する。
【0027】すなわち、まず、ロータリーエンコーダ1
2cの一回転信号によって基準歯車12が原点(歯位置
i=0)に戻ったことを確認した(ステップS1)後、
ロータリーエンコーダ12cの位置検出信号を読む(ス
テップS2)ことにより、基準歯車12の円周方向の位
置すなわち歯位置iを求める(ステップS3)。そし
て、変位センサ13の検出値から、基準歯車12の移動
量すなわち基準歯車12と標準歯車2aの中心間距離の
移動量Lijを読む(ステップS4)とともに、2つの
変位センサ3aの検出値を例えば平均することにより回
転軸3の振れ量Lijを読んだ(ステップS5)後、こ
れらLijとRijとを、基準歯車12の歯位置iおよ
び標準歯車2aの歯位置jと対応づけて、格納する(ス
テップS6)。上述したステップS2〜ステップS6ま
での処理を、I×J回、すなわち、基準歯車12と標準
歯車2aの歯の組合せのすべてについて行われるまで、
ループ処理して(ステップS7)から、詳細を後述する
処理を行って、前記した格納済みのデータを用いて基準
歯車12の歯溝の振れ値すなわち基準歯車12のひずみ
を算出して記憶する(ステップS8)。
2cの一回転信号によって基準歯車12が原点(歯位置
i=0)に戻ったことを確認した(ステップS1)後、
ロータリーエンコーダ12cの位置検出信号を読む(ス
テップS2)ことにより、基準歯車12の円周方向の位
置すなわち歯位置iを求める(ステップS3)。そし
て、変位センサ13の検出値から、基準歯車12の移動
量すなわち基準歯車12と標準歯車2aの中心間距離の
移動量Lijを読む(ステップS4)とともに、2つの
変位センサ3aの検出値を例えば平均することにより回
転軸3の振れ量Lijを読んだ(ステップS5)後、こ
れらLijとRijとを、基準歯車12の歯位置iおよ
び標準歯車2aの歯位置jと対応づけて、格納する(ス
テップS6)。上述したステップS2〜ステップS6ま
での処理を、I×J回、すなわち、基準歯車12と標準
歯車2aの歯の組合せのすべてについて行われるまで、
ループ処理して(ステップS7)から、詳細を後述する
処理を行って、前記した格納済みのデータを用いて基準
歯車12の歯溝の振れ値すなわち基準歯車12のひずみ
を算出して記憶する(ステップS8)。
【0028】ここで、ステップS8における演算の詳細
を説明する。
を説明する。
【0029】Lijは、以下の(1)式に示すように、
基準歯車12のi番目の歯の歯振れ量Miと、基準歯車
12のi番目の歯と噛んだときの標準歯車2aのj番目
の歯の歯振れ量Wijと、Rijとの和で表される。 Lij=Mi+Wij+Rij・・・・・・・・・・・・・・(1) この(1)式は、以下の(2)式のように変形できる。 Mi=Lij−Wij−Rij・・・・・・・・・・・・・・(2)
基準歯車12のi番目の歯の歯振れ量Miと、基準歯車
12のi番目の歯と噛んだときの標準歯車2aのj番目
の歯の歯振れ量Wijと、Rijとの和で表される。 Lij=Mi+Wij+Rij・・・・・・・・・・・・・・(1) この(1)式は、以下の(2)式のように変形できる。 Mi=Lij−Wij−Rij・・・・・・・・・・・・・・(2)
【0030】さらに、以下の(3)式のように、(2)
式をj=1〜Jまで平均することができる。 Mi=(ΣLij−ΣWij−ΣRij)/J・・・・・・・・(3) ここで、Wijは、前述したように、基準歯車12のi
番目の歯と噛んだときの標準歯車2aのj番目の歯の歯
振れ量であるため、j=1〜JまでのWijを平均する
とほぼ0になる。すなわち、ΣWij=0としてよい。
従って、(3)式は、以下の(4)式のように変形でき
る。 Mi=(ΣLij−ΣRij)/J・・・・・・・・(4)
式をj=1〜Jまで平均することができる。 Mi=(ΣLij−ΣWij−ΣRij)/J・・・・・・・・(3) ここで、Wijは、前述したように、基準歯車12のi
番目の歯と噛んだときの標準歯車2aのj番目の歯の歯
振れ量であるため、j=1〜JまでのWijを平均する
とほぼ0になる。すなわち、ΣWij=0としてよい。
従って、(3)式は、以下の(4)式のように変形でき
る。 Mi=(ΣLij−ΣRij)/J・・・・・・・・(4)
【0031】従って、算出手段5は、前記した(4)式
の演算をステップS8にて行うことにより、Miすなわ
ち基準歯車12のひずみを算出できる。
の演算をステップS8にて行うことにより、Miすなわ
ち基準歯車12のひずみを算出できる。
【0032】次に、アクチュエータ7を駆動させて上側
の支持機構4およびスライド台6を上昇させ、標準歯車
2aの取り付けと同様の手順にて、被試験歯車2を取り
付ける。次に、アクチュエータ15を駆動させてスライ
ド台11を動かすことにより、被試験歯車2に基準歯車
12をかみ合わせた後、モータ12bを駆動させる。こ
こで、算出手段5は、図5のフローチャートに示す処理
を行うことにより、被試験歯車2の歪みを各歯毎に算出
して記録する。
の支持機構4およびスライド台6を上昇させ、標準歯車
2aの取り付けと同様の手順にて、被試験歯車2を取り
付ける。次に、アクチュエータ15を駆動させてスライ
ド台11を動かすことにより、被試験歯車2に基準歯車
12をかみ合わせた後、モータ12bを駆動させる。こ
こで、算出手段5は、図5のフローチャートに示す処理
を行うことにより、被試験歯車2の歪みを各歯毎に算出
して記録する。
【0033】すなわち、まず、ロータリーエンコーダ1
2cの一回転信号(図3(F)参照)によって基準歯車
12が原点に戻ったことを確認した(ステップS11)
後、ロータリーエンコーダ12cの位置検出信号(図3
(E)参照)を読む(ステップS12)ことにより、基
準歯車12の円周方向の位置すなわち歯位置iを求める
(ステップS13)。そして、変位センサ13の検出値
から、基準歯車12の移動量すなわち基準歯車12と被
試験歯車2の中心間距離の移動量Lij(図3(A)参
照)を読む(ステップS14)とともに、上側、下側の
変位センサ3aの検出値S1、S2を以下の(5)式に従
って、被試験歯車2と各々の変位センサ3aとの距離を
用いた加重平均を行うことにより、回転軸3の振れPi
j(図3(D)参照)を読む(ステップS15)。 Pij=L2/(L1+L2)×S1+L1/(L1+L2)×S2・・・(5) その後、これらLijとPijとを、基準歯車12の歯
位置iおよび被試験歯車2の歯位置jと対応づけて、格
納する(ステップS16)。ここで、回転軸3の振れ
は、変位センサ3aを一つ用いた場合と比較して、より
高精度に測定される。上述したステップS12〜ステッ
プS16までの処理を、すべての被試験歯車2の歯につ
いて行われるまでループ処理して(ステップS17)か
ら、ステップS8にて算出した基準歯車12の歯溝の振
れ(図3(D)参照)など、格納済みのデータを用いて
被試験歯車2の歯溝の振れ値(以下、歯振れ量と記載)
Qijの最大値と最小値を求め(ステップS18)、こ
れら歯溝の振れ置の最大値と最小値の差を求めることに
より、被試験歯車2の歯溝の振れ(図3(D)参照)す
なわちひずみを求める(ステップS19)。
2cの一回転信号(図3(F)参照)によって基準歯車
12が原点に戻ったことを確認した(ステップS11)
後、ロータリーエンコーダ12cの位置検出信号(図3
(E)参照)を読む(ステップS12)ことにより、基
準歯車12の円周方向の位置すなわち歯位置iを求める
(ステップS13)。そして、変位センサ13の検出値
から、基準歯車12の移動量すなわち基準歯車12と被
試験歯車2の中心間距離の移動量Lij(図3(A)参
照)を読む(ステップS14)とともに、上側、下側の
変位センサ3aの検出値S1、S2を以下の(5)式に従
って、被試験歯車2と各々の変位センサ3aとの距離を
用いた加重平均を行うことにより、回転軸3の振れPi
j(図3(D)参照)を読む(ステップS15)。 Pij=L2/(L1+L2)×S1+L1/(L1+L2)×S2・・・(5) その後、これらLijとPijとを、基準歯車12の歯
位置iおよび被試験歯車2の歯位置jと対応づけて、格
納する(ステップS16)。ここで、回転軸3の振れ
は、変位センサ3aを一つ用いた場合と比較して、より
高精度に測定される。上述したステップS12〜ステッ
プS16までの処理を、すべての被試験歯車2の歯につ
いて行われるまでループ処理して(ステップS17)か
ら、ステップS8にて算出した基準歯車12の歯溝の振
れ(図3(D)参照)など、格納済みのデータを用いて
被試験歯車2の歯溝の振れ値(以下、歯振れ量と記載)
Qijの最大値と最小値を求め(ステップS18)、こ
れら歯溝の振れ置の最大値と最小値の差を求めることに
より、被試験歯車2の歯溝の振れ(図3(D)参照)す
なわちひずみを求める(ステップS19)。
【0034】ここで、ステップS18における処理の詳
細について説明する。上記の(1)式と同様の関係によ
り、この場合のLijは基準歯車12のi番目の歯の歯
振れ量Miと、基準歯車12のi番目の歯と噛んだ際の
被試験歯車2のj番目の歯溝の歯振れ量Qijと、Pi
jとの和で表される。このうち、Miは前述したステッ
プS8およびステップS9での処理により、Pijはス
テップS15およびステップS16での処理により、そ
れぞれ算出手段5に既に格納されている。従って、算出
手段5は以下の(6)式により、Qijを算出できる。 Qij=Lij−Mi−Pij・・・・・・・・・・・・(6) そして、算出手段5は、すべてのQijの値を互いに比
較することにより、Qijの最大値と最小値を求める。
従って、QijはPijの影響を受けない高精度の値と
して算出される。
細について説明する。上記の(1)式と同様の関係によ
り、この場合のLijは基準歯車12のi番目の歯の歯
振れ量Miと、基準歯車12のi番目の歯と噛んだ際の
被試験歯車2のj番目の歯溝の歯振れ量Qijと、Pi
jとの和で表される。このうち、Miは前述したステッ
プS8およびステップS9での処理により、Pijはス
テップS15およびステップS16での処理により、そ
れぞれ算出手段5に既に格納されている。従って、算出
手段5は以下の(6)式により、Qijを算出できる。 Qij=Lij−Mi−Pij・・・・・・・・・・・・(6) そして、算出手段5は、すべてのQijの値を互いに比
較することにより、Qijの最大値と最小値を求める。
従って、QijはPijの影響を受けない高精度の値と
して算出される。
【0035】以上より、本発明の一実施例である歯車試
験装置1によれば、基準歯車12と被試験歯車2とを、
互いに近づく方向に付勢してかみ合わせた状態で、基準
歯車12を被試験歯車2と共に回転させたときの、基準
歯車12と被試験歯車2との中心間距離の変位量および
被試験歯車2の回転軸3の振れ量を、それぞれ変位セン
サ13および変位センサ3aを用いて検出し、さらに、
算出手段5が、変位センサ3aの検出値と、予め算出し
てある基準歯車12のひずみとを用いて、変位センサ1
3の検出値を補正することにより、被試験歯車2の変位
量を算出するので、被試験歯車2の軸穴の歪みに起因し
て試験時に発生する回転軸3の振れや、基準歯車12の
軸穴の歪みに起因して試験時に発生する回転軸14の振
れに影響されることなく、高精度で被試験歯車2のひず
みを測定できる。また、被試験歯車2を一周させるのみ
で測定が終了するため、スループットも高い。
験装置1によれば、基準歯車12と被試験歯車2とを、
互いに近づく方向に付勢してかみ合わせた状態で、基準
歯車12を被試験歯車2と共に回転させたときの、基準
歯車12と被試験歯車2との中心間距離の変位量および
被試験歯車2の回転軸3の振れ量を、それぞれ変位セン
サ13および変位センサ3aを用いて検出し、さらに、
算出手段5が、変位センサ3aの検出値と、予め算出し
てある基準歯車12のひずみとを用いて、変位センサ1
3の検出値を補正することにより、被試験歯車2の変位
量を算出するので、被試験歯車2の軸穴の歪みに起因し
て試験時に発生する回転軸3の振れや、基準歯車12の
軸穴の歪みに起因して試験時に発生する回転軸14の振
れに影響されることなく、高精度で被試験歯車2のひず
みを測定できる。また、被試験歯車2を一周させるのみ
で測定が終了するため、スループットも高い。
【0036】ここで、変位センサ3aを被試験歯車2を
挟んで上下に設け、この2つの変位センサ3aの検出値
を平均するので、被試験歯車2の回転軸3の振れ量は、
さらに正確に測定できる。従って、歯車試験装置1の測
定精度はさらに向上する。
挟んで上下に設け、この2つの変位センサ3aの検出値
を平均するので、被試験歯車2の回転軸3の振れ量は、
さらに正確に測定できる。従って、歯車試験装置1の測
定精度はさらに向上する。
【0037】また、基準歯車12のひずみの測定を、歯
車試験装置1を用いて被試験歯車2の測定時と同じ条件
にて測定するため、歯車試験装置1の測定精度はさらに
向上する。この際、基準歯車12と、標準歯車2aとの
中心間距離を、基準歯車12の歯と標準歯車2aの歯の
組合せのすべてについて測定し、さらに、この測定値を
基準歯車12の歯毎に平均することにより、各歯におけ
る、基準歯車12の軸穴からの距離を算出するので、標
準歯車2aの歪みの影響を受けることなく精度よく基準
歯車12の歪みを測定できる。
車試験装置1を用いて被試験歯車2の測定時と同じ条件
にて測定するため、歯車試験装置1の測定精度はさらに
向上する。この際、基準歯車12と、標準歯車2aとの
中心間距離を、基準歯車12の歯と標準歯車2aの歯の
組合せのすべてについて測定し、さらに、この測定値を
基準歯車12の歯毎に平均することにより、各歯におけ
る、基準歯車12の軸穴からの距離を算出するので、標
準歯車2aの歪みの影響を受けることなく精度よく基準
歯車12の歪みを測定できる。
【0038】なお、本発明は上述した実施例に限定され
るものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で任意
に変形できる。例えば、本発明における回転量検出手段
はロータリーエンコーダに限定されるものではなく、例
えば、原点スイッチと歯信号発生器とカウンタを使用
し、歯数を直接数える構成としてもよい。また、被試験
歯車2としては、回転軸付の円筒歯車の他に、当然、回
転軸なしの円筒歯車も適用可能である。すなわち、本実
施例のように回転軸なしの円筒歯車を被試験歯車2とす
る場合は、回転軸3をテーパを付けた円錐型の軸とする
ことにより、軸径にばらつきがある歯車も被試験歯車2
とすることができる。
るものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で任意
に変形できる。例えば、本発明における回転量検出手段
はロータリーエンコーダに限定されるものではなく、例
えば、原点スイッチと歯信号発生器とカウンタを使用
し、歯数を直接数える構成としてもよい。また、被試験
歯車2としては、回転軸付の円筒歯車の他に、当然、回
転軸なしの円筒歯車も適用可能である。すなわち、本実
施例のように回転軸なしの円筒歯車を被試験歯車2とす
る場合は、回転軸3をテーパを付けた円錐型の軸とする
ことにより、軸径にばらつきがある歯車も被試験歯車2
とすることができる。
【0039】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、前記被
試験歯車の軸穴の歪みに起因した支持部材の軸振れを測
定し、この測定値を用いて、前記中心間距離の変動幅を
補正するので、前記被試験歯車のひずみを、前記被試験
歯車の軸穴の歪みに影響されることなく測定することが
できる。従って、より高精度に前記被試験歯車の歯溝の
歪みを測定できる。
試験歯車の軸穴の歪みに起因した支持部材の軸振れを測
定し、この測定値を用いて、前記中心間距離の変動幅を
補正するので、前記被試験歯車のひずみを、前記被試験
歯車の軸穴の歪みに影響されることなく測定することが
できる。従って、より高精度に前記被試験歯車の歯溝の
歪みを測定できる。
【0040】また、請求項2に記載の発明によれば、簡
単に前記基準歯車の歪みを測定できる他、前記被試験歯
車の歪み測定と同じ条件における前記基準歯車の歪みを
測定するため、その測定精度はさらに向上する。
単に前記基準歯車の歪みを測定できる他、前記被試験歯
車の歪み測定と同じ条件における前記基準歯車の歪みを
測定するため、その測定精度はさらに向上する。
【0041】また、請求項3に記載の発明によれば、例
えば前記複数箇所の測定値を平均して用いることによ
り、さらに高精度に前記被試験歯車の歯溝の歪みを測定
できる。
えば前記複数箇所の測定値を平均して用いることによ
り、さらに高精度に前記被試験歯車の歯溝の歪みを測定
できる。
【0042】また、請求項4、請求項5,請求項6に記
載の発明によれば、それぞれ、請求項1,請求項2,請
求項3に記載の歯車試験方法により試験を行う歯車試験
装置を作製できる。
載の発明によれば、それぞれ、請求項1,請求項2,請
求項3に記載の歯車試験方法により試験を行う歯車試験
装置を作製できる。
【図1】本発明の一実施例である歯車試験装置1の構成
を説明する正面概略図である。
を説明する正面概略図である。
【図2】歯車試験装置1の構成を説明する上面概略図で
ある。
ある。
【図3】歯車試験装置1による測定の概念を説明する概
略図である。
略図である。
【図4】歯車試験装置1の動作を説明するフローチャー
トである。
トである。
【図5】歯車試験装置1の動作を説明するフローチャー
トである。
トである。
【図6】従来例である歯車試験装置8の構成を説明する
正面概略図である。
正面概略図である。
【図7】歯車試験装置8の構成を説明する上面概略図で
ある。
ある。
1 歯車試験装置 2 被試験歯車 2a 標準歯車(他の歯車) 4 変位センサ(軸振れ測定手段) 5 算出手段(補正手段および算出手段) 12a 回転軸(回転機構) 12b モータ(回転機構) 12c ロータリーエンコーダ(回転角度測定
手段) 13 変位センサ(中心間距離測定手段) 16 バネ(付勢手段)
手段) 13 変位センサ(中心間距離測定手段) 16 バネ(付勢手段)
Claims (6)
- 【請求項1】歪みが既知である基準歯車と、被試験歯車
とを、互いに近づく方向に付勢してかみ合わせた状態で
共に回転させたときの、前記基準歯車と前記被試験歯車
との中心間距離の変動幅を、前記基準歯車の歪みを用い
て補正した後、前記被試験歯車の歯溝の歪みと認識する
ことにより、前記被試験歯車の歯溝の歪みを測定する歯
車試験方法において、 前記被試験歯車を回転可能に支持する支持部材の軸振れ
を測定し、 さらに、この測定値を用いて、前記中心間距離の変動幅
を補正することを特徴とする歯車試験方法。 - 【請求項2】請求項1に記載の歯車試験方法において、 前記基準歯車と、この基準歯車とは歯数が異なる他の歯
車との中心間距離を、前記被試験歯車の歪み測定と同じ
条件で、かつ、前記基準歯車の歯と前記他の歯車の歯の
組合せのすべてについて測定し、 さらに、前記基準歯車の歯毎に、該歯を組合せの一方と
して含む前記中心間距離の測定値のすべてを平均した値
を、該歯における、前記基準歯車の回転軸からの距離と
して認識することにより、前記基準歯車の歪みを算出す
ること、 を特徴とする歯車試験方法。 - 【請求項3】請求項1または請求項2に記載の歯車試験
方法において、 前記支持部材の軸振れを、前記被試験歯車を挟んだ複数
箇所で測定し、これら複数箇所における測定値の平均値
を用いて前記中心間距離の変動幅を補正することを特徴
とする歯車試験方法。 - 【請求項4】回転角度測定手段を有する回転機構に支持
され、被試験歯車とかみ合う基準歯車と、 前記被試験歯車を回転可能に支持する支持部材と、 前記基準歯車と前記被試験歯車とを互いに近づく方向に
付勢する付勢手段と、 前記基準歯車と前記被試験歯車との中心間距離を測定す
る中心間距離測定手段と、 を備え、前記被試験歯車の歯溝の歪みを測定する歯車試
験装置において、 前記支持部材の軸振れを測定する軸振れ測定手段と、 この変位測定手段の測定値を用いて前記中心間距離測定
手段の測定値を補正する補正手段と、 を備えることを特徴とする歯車試験装置。 - 【請求項5】請求項4に記載の歯車試験装置において、 前記被試験歯車の代わりに、前記基準歯車とは歯数が異
なる他の歯車を用いた場合に、 前記基準歯車と前記他の歯車の中心間距離を、すべての
歯の組合せについて測定し、さらに、前記基準歯車の歯
毎に、該歯を組合せの一方として含む前記中心間距離の
測定値のすべてを平均した値を、該歯における、前記基
準歯車の回転軸からの距離として認識することにより、
前記基準歯車の歪みを算出する算出手段を備えること、 を特徴とする歯車試験装置。 - 【請求項6】請求項4または請求項5に記載の歯車試験
装置において、 前記軸振れ測定手段を、前記被試験歯車を挟んだ複数箇
所に設けることを特徴とする歯車試験装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11122853A JP2000314679A (ja) | 1999-04-28 | 1999-04-28 | 歯車試験方法および歯車試験装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11122853A JP2000314679A (ja) | 1999-04-28 | 1999-04-28 | 歯車試験方法および歯車試験装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000314679A true JP2000314679A (ja) | 2000-11-14 |
Family
ID=14846270
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11122853A Pending JP2000314679A (ja) | 1999-04-28 | 1999-04-28 | 歯車試験方法および歯車試験装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000314679A (ja) |
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100935928B1 (ko) | 2008-02-15 | 2010-01-08 | (주)삼호정기 | 기어 형상 검사장치 |
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-
1999
- 1999-04-28 JP JP11122853A patent/JP2000314679A/ja active Pending
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| CN118150158A (zh) * | 2024-05-11 | 2024-06-07 | 国电联合动力技术有限公司 | 齿轮副静载试验方法及齿轮副静载试验装置 |
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