JP2000323345A - 高周波電子部品及びその製造方法 - Google Patents
高周波電子部品及びその製造方法Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】高周波特性の良好な高周波電子部品、及び、こ
の高周波電子部品を高歩留で製造し得る製造方法を提供
する。 【解決手段】絶縁基体1は導体パターン2を支持してい
る。導体パターン2は、第1の導電膜21と、第2の導
電膜22とを含む。第1の導電膜21は絶縁基体1の面
上に付着されている。第2の導電膜22は第1の導電膜
21の上に付着され、第1の導電膜21の表面211、
及び、両側面212、213を覆い、第1の導電膜21
の両側面212、213から第1の導電膜21の表面2
11側に向かうにつれて、膜厚が増大して、外側に膨ら
む部分221、222を有する。
の高周波電子部品を高歩留で製造し得る製造方法を提供
する。 【解決手段】絶縁基体1は導体パターン2を支持してい
る。導体パターン2は、第1の導電膜21と、第2の導
電膜22とを含む。第1の導電膜21は絶縁基体1の面
上に付着されている。第2の導電膜22は第1の導電膜
21の上に付着され、第1の導電膜21の表面211、
及び、両側面212、213を覆い、第1の導電膜21
の両側面212、213から第1の導電膜21の表面2
11側に向かうにつれて、膜厚が増大して、外側に膨ら
む部分221、222を有する。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高周波電子部品及
びその製造方法に関する。本発明に係る高周波電子部品
は、例えば、携帯電話、自動車電話等を含む各種の通信
機器に用いられるもので、チップコイル、チップコンデ
ンサもしくはチップフィルタ等の単機能部品、またはこ
れらを組み合わせた複合部品を含む。本発明において、
ウエハとはこれらの単機能部品または複合部品を多数形
成してあり、または、形成するために供される基板をい
う。
びその製造方法に関する。本発明に係る高周波電子部品
は、例えば、携帯電話、自動車電話等を含む各種の通信
機器に用いられるもので、チップコイル、チップコンデ
ンサもしくはチップフィルタ等の単機能部品、またはこ
れらを組み合わせた複合部品を含む。本発明において、
ウエハとはこれらの単機能部品または複合部品を多数形
成してあり、または、形成するために供される基板をい
う。
【0002】
【従来の技術】従来、100MHz以上の高周波回路で
は、例えば、特開平9ー199365公報に開示されて
いるように、基板上に導体ペーストを用いて導電膜を形
成した後、エッチングにより、所定の導体パターンを形
成していた。
は、例えば、特開平9ー199365公報に開示されて
いるように、基板上に導体ペーストを用いて導電膜を形
成した後、エッチングにより、所定の導体パターンを形
成していた。
【0003】また、特公昭35ー3723号公報は、樹
脂基板上に銅ペーストを印刷し、乾燥させた後、電気メ
ッキによって銅メッキを施す方法を開示している。更
に、特許第2802181号公報は、セラミック基板上
に酸化された銅膜を形成した後、例えばPVD法等によ
って銅メッキを施す技術を開示している。
脂基板上に銅ペーストを印刷し、乾燥させた後、電気メ
ッキによって銅メッキを施す方法を開示している。更
に、特許第2802181号公報は、セラミック基板上
に酸化された銅膜を形成した後、例えばPVD法等によ
って銅メッキを施す技術を開示している。
【0004】上述の従来工程を経て得られる導電膜は、
膜断面が略台形状または略長方形になる。この断面形状
を持つ導電膜は、高周波特性(Q値)が膜の断面積に依
存する。膜の断面積は、膜厚を増大させるか、膜幅を増
大させることによって確保することができる。この種の
高周波電子部品では、高精度で、線幅の細い導電膜を形
成しなければならない。従って、断面積の確保に当たっ
ては、線幅を抑えながら、膜厚を増大させることが目的
に適う。しかし、膜厚を増大させることには、種々の問
題が付随する。以下に述べる。
膜断面が略台形状または略長方形になる。この断面形状
を持つ導電膜は、高周波特性(Q値)が膜の断面積に依
存する。膜の断面積は、膜厚を増大させるか、膜幅を増
大させることによって確保することができる。この種の
高周波電子部品では、高精度で、線幅の細い導電膜を形
成しなければならない。従って、断面積の確保に当たっ
ては、線幅を抑えながら、膜厚を増大させることが目的
に適う。しかし、膜厚を増大させることには、種々の問
題が付随する。以下に述べる。
【0005】まず、この種の高周波電子部品の製造方法
では、一枚のウエハ上に多数の高周波電子部品要素を形
成する。ところが、ウエハプロセスにおいて、ウエハ上
に導体ペーストを形成した場合、導体ペーストの膜厚を
厚くする程、ウエハ面内における膜厚分布の変動が大き
くなる。塗布時の諸条件にもよるが、ウエハの面内で、
±5μm程度の膜厚変動を生じることがある。このよう
な膜厚のばらつきがあると、導電膜の薄いところでは、
導電膜のエッチングが進み過ぎて細くなり過ぎたり、逆
に膜厚の厚いところでは、エッチング不足のためにパタ
ーン間に短絡部分が残ったりする。これらの不具合は、
歩留を低下させる。
では、一枚のウエハ上に多数の高周波電子部品要素を形
成する。ところが、ウエハプロセスにおいて、ウエハ上
に導体ペーストを形成した場合、導体ペーストの膜厚を
厚くする程、ウエハ面内における膜厚分布の変動が大き
くなる。塗布時の諸条件にもよるが、ウエハの面内で、
±5μm程度の膜厚変動を生じることがある。このよう
な膜厚のばらつきがあると、導電膜の薄いところでは、
導電膜のエッチングが進み過ぎて細くなり過ぎたり、逆
に膜厚の厚いところでは、エッチング不足のためにパタ
ーン間に短絡部分が残ったりする。これらの不具合は、
歩留を低下させる。
【0006】次に、導電膜が等方性のエッチングを受け
るため、導電膜の膜厚が厚い箇所では、レジスト膜の下
側に位置する導電膜のサイドエッチング(アンダーエッ
チング)が大きくなり、目的の線幅を有する導電膜を得
ることができなくなる。
るため、導電膜の膜厚が厚い箇所では、レジスト膜の下
側に位置する導電膜のサイドエッチング(アンダーエッ
チング)が大きくなり、目的の線幅を有する導電膜を得
ることができなくなる。
【0007】更に、導電膜の膜厚が厚くなると、導電膜
とウエハとの間の界面に発生するストレスが大きくな
り、導電膜の焼成後に、ウエハの全体に反りを生じる。
このような反りが発生すると、マスクとウエハとの密着
性が悪くなるため、パターン精度が低下する。
とウエハとの間の界面に発生するストレスが大きくな
り、導電膜の焼成後に、ウエハの全体に反りを生じる。
このような反りが発生すると、マスクとウエハとの密着
性が悪くなるため、パターン精度が低下する。
【0008】上述のような問題を回避するためには、導
電膜の膜厚をある値以内に抑えなければならない。この
ため、高周波特性の改善に限界を生じていた。特に、高
周波領域で発生する表皮効果に起因する損失を抑制する
ことが困難であった。
電膜の膜厚をある値以内に抑えなければならない。この
ため、高周波特性の改善に限界を生じていた。特に、高
周波領域で発生する表皮効果に起因する損失を抑制する
ことが困難であった。
【0009】更に、導電膜の断面形状が、長方形または
台形状であるため、導体断面において、高周波電流の局
在に起因する高周波磁界の集中する尖端状部をなくする
ことができない。このため、高周波電流の局在化を解消
できないため、高周波体における導体損失を改善するこ
とはできない。
台形状であるため、導体断面において、高周波電流の局
在に起因する高周波磁界の集中する尖端状部をなくする
ことができない。このため、高周波電流の局在化を解消
できないため、高周波体における導体損失を改善するこ
とはできない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、高周
波特性の良好な高周波電子部品、及び、この高周波電子
部品を高歩留で製造し得る製造方法を提供することであ
る。
波特性の良好な高周波電子部品、及び、この高周波電子
部品を高歩留で製造し得る製造方法を提供することであ
る。
【0011】本発明のもう一つの課題は、導電膜のエッ
チング過剰及びエッチング不足を回避し、歩留を向上さ
せ得る高周波電子部品及びその製造方法を提供すること
である。
チング過剰及びエッチング不足を回避し、歩留を向上さ
せ得る高周波電子部品及びその製造方法を提供すること
である。
【0012】本発明の更にもう一つの課題は、高精度の
線幅を有する導電膜を有する高周波電子部品及びその製
造方法を提供することである。
線幅を有する導電膜を有する高周波電子部品及びその製
造方法を提供することである。
【0013】本発明の更にもう一つの課題は、表皮効果
に起因する高周波損失を低減させ、高周波特性を向上さ
せた高周波電子部品を提供することである。
に起因する高周波損失を低減させ、高周波特性を向上さ
せた高周波電子部品を提供することである。
【0014】本発明の更にもう一つの課題は、高周波磁
界の局部的集中を緩和し、高周波磁界の局部的集中によ
る特性劣化を回避した高周波電子部品及びその製造方法
を提供することである。
界の局部的集中を緩和し、高周波磁界の局部的集中によ
る特性劣化を回避した高周波電子部品及びその製造方法
を提供することである。
【0015】本発明の更にもう一つの課題は、マスクと
ウエハとの密着性がよく、導電膜のパターン精度を向上
させ得る高周波電子部品の製造方法を提供することであ
る。
ウエハとの密着性がよく、導電膜のパターン精度を向上
させ得る高周波電子部品の製造方法を提供することであ
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】上述した課題解決のた
め、本発明に係る高周波電子部品は、絶縁基体と、導体
パターンとを含む。前記絶縁基体は、前記導体パターン
を支持する。
め、本発明に係る高周波電子部品は、絶縁基体と、導体
パターンとを含む。前記絶縁基体は、前記導体パターン
を支持する。
【0017】前記導体パターンは、第1の導電膜と、第
2の導電膜とを含む。前記第1の導電膜は、前記絶縁基
体の面上に付着されている。前記第2の導電膜は、前記
第1の導電膜の上に付着され、前記第1の導電膜の表
面、及び、両側面を覆い、前記第1の導電膜の両側面か
ら前記第1の導電膜の前記表面側に向かうにつれて、膜
厚が増大して、外側に膨らむ部分を有する。
2の導電膜とを含む。前記第1の導電膜は、前記絶縁基
体の面上に付着されている。前記第2の導電膜は、前記
第1の導電膜の上に付着され、前記第1の導電膜の表
面、及び、両側面を覆い、前記第1の導電膜の両側面か
ら前記第1の導電膜の前記表面側に向かうにつれて、膜
厚が増大して、外側に膨らむ部分を有する。
【0018】上述したように、導体パターンは、第1の
導電膜と、第2の導電膜とを含んでいる。第1の導電膜
は絶縁基体の面上に付着されており、第2の導電膜は第
1の導電膜の上に付着されている。即ち、2層膜構造で
ある。第1の導電膜は、高周波電子部品として分割する
前のウエハプロセスにおいて、絶縁基体として用いられ
るウエハ上に、導体ペーストを塗布し、乾燥させ、焼き
付け、更に、パターン化するプロセスによって形成する
ことができる。この場合、第1の導電膜の上には、後
で、第2の導電膜が形成されるので、第1の導電膜の膜
厚を厚くする必要がない。このため、ウエハ面内におけ
る第1の導電膜の膜厚分布を均一化し、膜厚のばらつき
を抑えることができる。従って、第1の導電膜のエッチ
ング過剰及びエッチング不足を回避し、歩留を向上させ
ることができる。
導電膜と、第2の導電膜とを含んでいる。第1の導電膜
は絶縁基体の面上に付着されており、第2の導電膜は第
1の導電膜の上に付着されている。即ち、2層膜構造で
ある。第1の導電膜は、高周波電子部品として分割する
前のウエハプロセスにおいて、絶縁基体として用いられ
るウエハ上に、導体ペーストを塗布し、乾燥させ、焼き
付け、更に、パターン化するプロセスによって形成する
ことができる。この場合、第1の導電膜の上には、後
で、第2の導電膜が形成されるので、第1の導電膜の膜
厚を厚くする必要がない。このため、ウエハ面内におけ
る第1の導電膜の膜厚分布を均一化し、膜厚のばらつき
を抑えることができる。従って、第1の導電膜のエッチ
ング過剰及びエッチング不足を回避し、歩留を向上させ
ることができる。
【0019】また、エッチングレジスト膜の下側に位置
する導電膜のサイドエッチング(アンダーエッチング)
を抑え、目的の線幅を有する導電膜を得ることができ
る。
する導電膜のサイドエッチング(アンダーエッチング)
を抑え、目的の線幅を有する導電膜を得ることができ
る。
【0020】更に、第1の導電膜の膜厚が薄くてよいの
で、第1の導電膜とウエハとの間の界面に発生するスト
レスが小さくなり、第1の導電膜の焼成後に発生するウ
エハの反りを小さくすることができる。このため、マス
クとウエハとの密着性がよくなり、第1の導電膜のパタ
ーン精度が向上する。
で、第1の導電膜とウエハとの間の界面に発生するスト
レスが小さくなり、第1の導電膜の焼成後に発生するウ
エハの反りを小さくすることができる。このため、マス
クとウエハとの密着性がよくなり、第1の導電膜のパタ
ーン精度が向上する。
【0021】第2の導電膜は、第1の導電膜の表面、及
び、両側面を覆っているから、第1の導電膜に、例えば
エッチング過剰部分や、サイドエッチング等を生じた場
合でも、第2の導電膜によって、上述したエッチング欠
陥部分を補うことができる。また、第2の導電膜を形成
する時点では、第1の導電膜が、既に、絶縁基体上に形
成されているから、第2の導電膜を無電解メッキ法等の
湿式メッキ法によって形成できる。
び、両側面を覆っているから、第1の導電膜に、例えば
エッチング過剰部分や、サイドエッチング等を生じた場
合でも、第2の導電膜によって、上述したエッチング欠
陥部分を補うことができる。また、第2の導電膜を形成
する時点では、第1の導電膜が、既に、絶縁基体上に形
成されているから、第2の導電膜を無電解メッキ法等の
湿式メッキ法によって形成できる。
【0022】更に、第2の導電膜は、第1の導電膜の両
側面から第1の導電膜の表面側に向かうにつれて、膜厚
が増大し、外側に膨らむ部分を有する。この断面形状の
ために、表皮効果に起因する高周波電流が、主に、第2
の導電膜を通って流れるようになる。このため、表皮効
果に起因する高周波損失を低減することができるように
なるので、高周波特性が向上する。
側面から第1の導電膜の表面側に向かうにつれて、膜厚
が増大し、外側に膨らむ部分を有する。この断面形状の
ために、表皮効果に起因する高周波電流が、主に、第2
の導電膜を通って流れるようになる。このため、表皮効
果に起因する高周波損失を低減することができるように
なるので、高周波特性が向上する。
【0023】しかも、第2の導電膜は、全体として、曲
線の連続した断面形状となるので、高周波電流による高
周波磁界の局部的集中及び、高周波磁界の局部的集中に
よる特性劣化を回避することができる。上述した断面形
状を有する第2の導電膜は無電解メッキ法を採用するこ
とによって実現できる。
線の連続した断面形状となるので、高周波電流による高
周波磁界の局部的集中及び、高周波磁界の局部的集中に
よる特性劣化を回避することができる。上述した断面形
状を有する第2の導電膜は無電解メッキ法を採用するこ
とによって実現できる。
【0024】本発明に係る高周波電子部品を製造するに
は、まず、絶縁基体となるウエハの表面に第1の導電膜
を形成する。次に、第1の導電膜の上に、第2の導電膜
を、無電解メッキ法によって形成する。これにより、所
定の断面形状を有する第2の導電膜を形成することがで
きる。
は、まず、絶縁基体となるウエハの表面に第1の導電膜
を形成する。次に、第1の導電膜の上に、第2の導電膜
を、無電解メッキ法によって形成する。これにより、所
定の断面形状を有する第2の導電膜を形成することがで
きる。
【0025】好ましくは、第2の導電膜を無電解メッキ
法によって形成した後、熱処理を行う。この熱処理によ
れば、第2の導電膜の電気抵抗を低下させることができ
る。熱処理は300℃以上900℃未満の温度条件で行
うことが好ましい。この範囲であれば、フリット等を含
有する第1の導電膜に対し、熱的劣化を与えることがな
い。
法によって形成した後、熱処理を行う。この熱処理によ
れば、第2の導電膜の電気抵抗を低下させることができ
る。熱処理は300℃以上900℃未満の温度条件で行
うことが好ましい。この範囲であれば、フリット等を含
有する第1の導電膜に対し、熱的劣化を与えることがな
い。
【0026】本発明の他の目的、構成及び利点は、実施
例である添付図面を参照して、更に詳しく説明する。
例である添付図面を参照して、更に詳しく説明する。
【0027】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係る高周波電子部
品の分解斜視図、図2は図1に示した高周波電子部品の
断面図である。図を参照すると、本発明に係る高周波電
子部品は、絶縁基体1と、導体パターン2とを含む。絶
縁基体1は無機焼結体でなる。導体パターン2は、回路
要素を構成するものであって、実施例において、導体パ
ターン2はうず巻き状のパターン203を有しており、
コイルとして機能する。うず巻き状パターン203の両
端のうち、外側に現れる一端は、端子電極201に接続
されている。端子電極201の表面には、外部接続用電
極51が付着されている。
品の分解斜視図、図2は図1に示した高周波電子部品の
断面図である。図を参照すると、本発明に係る高周波電
子部品は、絶縁基体1と、導体パターン2とを含む。絶
縁基体1は無機焼結体でなる。導体パターン2は、回路
要素を構成するものであって、実施例において、導体パ
ターン2はうず巻き状のパターン203を有しており、
コイルとして機能する。うず巻き状パターン203の両
端のうち、外側に現れる一端は、端子電極201に接続
されている。端子電極201の表面には、外部接続用電
極51が付着されている。
【0028】うず巻き状パターン203は有機絶縁材料
等でなる絶縁層4によって覆われている。絶縁層4の表
面には他の導体パターン5が形成されている。うず巻き
状パターン203の内端部は、絶縁層4に設けられたビ
アホール40を通して、絶縁層4の表面側に導出され、
絶縁層4の表面に設けた導体パターン5のリード導体5
0を介して、外部接続用電極52に接続されている。外
部接続用電極52は絶縁基体1の表面10に接着剤3に
よって接着された端子電極202に付着されている。外
部接続用電極51、52は表面10に半田層を有してい
てもよい。
等でなる絶縁層4によって覆われている。絶縁層4の表
面には他の導体パターン5が形成されている。うず巻き
状パターン203の内端部は、絶縁層4に設けられたビ
アホール40を通して、絶縁層4の表面側に導出され、
絶縁層4の表面に設けた導体パターン5のリード導体5
0を介して、外部接続用電極52に接続されている。外
部接続用電極52は絶縁基体1の表面10に接着剤3に
よって接着された端子電極202に付着されている。外
部接続用電極51、52は表面10に半田層を有してい
てもよい。
【0029】図3は導体パターン2の一部を示す拡大断
面図である。図示するように、本発明に係る高周波電子
部品において、導体パターン2は、第1の導電膜21
と、第2の導電膜22とを含む。第1の導電膜21は、
絶縁基体1の面上に付着されている。第2の導電膜22
は、第1の導電膜21の上に付着され、第1の導電膜2
1の表面211、及び、両側面212、213を覆って
いる。第2の導電膜22は、第1の導電膜21の両側面
212、213から第1の導電膜21の表面211側に
向かうにつれて、膜厚が増大して、外側に膨らむ部分2
21、222を有する。従って、第2の導電膜22の最
大膜幅W2は、第1の導電膜21の膜幅W1よりも大き
くなる。また、絶縁基板1の表面から、第2の導電膜2
2の表面までの総厚みTは、第1の導電膜21の膜厚t
1と、第2の導電膜22の膜厚t2との和となる。第2
の導電膜22の膜厚t2は第1の導電膜21の表面21
1を基準にした厚みである。
面図である。図示するように、本発明に係る高周波電子
部品において、導体パターン2は、第1の導電膜21
と、第2の導電膜22とを含む。第1の導電膜21は、
絶縁基体1の面上に付着されている。第2の導電膜22
は、第1の導電膜21の上に付着され、第1の導電膜2
1の表面211、及び、両側面212、213を覆って
いる。第2の導電膜22は、第1の導電膜21の両側面
212、213から第1の導電膜21の表面211側に
向かうにつれて、膜厚が増大して、外側に膨らむ部分2
21、222を有する。従って、第2の導電膜22の最
大膜幅W2は、第1の導電膜21の膜幅W1よりも大き
くなる。また、絶縁基板1の表面から、第2の導電膜2
2の表面までの総厚みTは、第1の導電膜21の膜厚t
1と、第2の導電膜22の膜厚t2との和となる。第2
の導電膜22の膜厚t2は第1の導電膜21の表面21
1を基準にした厚みである。
【0030】上述したように、導体パターン2は、第1
の導電膜21と、第2の導電膜22とを含んでいる。第
1の導電膜21は絶縁基体1の面上に付着されており、
第2の導電膜22は第1の導電膜21の上に付着されて
いる。即ち、2層膜構造である。第1の導電膜21は、
高周波電子部品として分割する前のウエハプロセスにお
いて、絶縁基体1として用いられるウエハ上に、導体ペ
ーストを塗布し、乾燥させ、焼き付け、更に、例えば、
フォトリソグラフィ工程によってパターン化するプロセ
スによって形成することができる。この場合、後でも説
明するように、第1の導電膜21の上には、後で、第2
の導電膜22が形成されるので、第1の導電膜21の膜
厚t1を厚くする必要がない。このため、ウエハ面内に
おける第1の導電膜21の膜厚分布を均一化し、膜厚の
ばらつきを抑えることができる。従って、第1の導電膜
21のエッチング過剰及びエッチング不足を回避し、歩
留を向上させることができる。
の導電膜21と、第2の導電膜22とを含んでいる。第
1の導電膜21は絶縁基体1の面上に付着されており、
第2の導電膜22は第1の導電膜21の上に付着されて
いる。即ち、2層膜構造である。第1の導電膜21は、
高周波電子部品として分割する前のウエハプロセスにお
いて、絶縁基体1として用いられるウエハ上に、導体ペ
ーストを塗布し、乾燥させ、焼き付け、更に、例えば、
フォトリソグラフィ工程によってパターン化するプロセ
スによって形成することができる。この場合、後でも説
明するように、第1の導電膜21の上には、後で、第2
の導電膜22が形成されるので、第1の導電膜21の膜
厚t1を厚くする必要がない。このため、ウエハ面内に
おける第1の導電膜21の膜厚分布を均一化し、膜厚の
ばらつきを抑えることができる。従って、第1の導電膜
21のエッチング過剰及びエッチング不足を回避し、歩
留を向上させることができる。
【0031】また、エッチングレジスト膜の下側に位置
する導電膜のサイドエッチング(アンダーエッチング)
を抑え、目的の線幅を有する導電膜を得ることができ
る。
する導電膜のサイドエッチング(アンダーエッチング)
を抑え、目的の線幅を有する導電膜を得ることができ
る。
【0032】更に、第1の導電膜21の膜厚が薄くてよ
いので、第1の導電膜とウエハとの間の界面に発生する
ストレスが小さくなり、第1の導電膜21の焼成後に発
生するウエハの反りを小さくすることができる。このた
め、マスクとウエハとの密着性がよくなり、第1の導電
膜21のパターン精度が向上する。
いので、第1の導電膜とウエハとの間の界面に発生する
ストレスが小さくなり、第1の導電膜21の焼成後に発
生するウエハの反りを小さくすることができる。このた
め、マスクとウエハとの密着性がよくなり、第1の導電
膜21のパターン精度が向上する。
【0033】第2の導電膜22は、第1の導電膜21の
表面211、及び、両側面212、213を覆っている
から、第1の導電膜21に、例えばエッチング過剰部分
や、サイドエッチング等を生じた場合でも、第2の導電
膜22によって、上述したエッチング欠陥部分を補うこ
とができる。また、第2の導電膜22を形成する時点で
は、第1の導電膜21が、既に、絶縁基体1上に形成さ
れているから、第2の導電膜22を無電解メッキ法等の
湿式メッキ法によって形成できる。
表面211、及び、両側面212、213を覆っている
から、第1の導電膜21に、例えばエッチング過剰部分
や、サイドエッチング等を生じた場合でも、第2の導電
膜22によって、上述したエッチング欠陥部分を補うこ
とができる。また、第2の導電膜22を形成する時点で
は、第1の導電膜21が、既に、絶縁基体1上に形成さ
れているから、第2の導電膜22を無電解メッキ法等の
湿式メッキ法によって形成できる。
【0034】更に、第2の導電膜22は、第1の導電膜
21の両側面212、213から第1の導電膜21の表
面側に向かうにつれて、膜厚が増大し、外側に膨らむ部
分221、222を有する。この断面形状のために、表
皮効果に起因する高周波電流が、主に、第2の導電膜2
2を通って流れるようになる。このため、表皮効果に起
因する高周波損失を低減することができるようになるの
で、高周波特性が向上する。
21の両側面212、213から第1の導電膜21の表
面側に向かうにつれて、膜厚が増大し、外側に膨らむ部
分221、222を有する。この断面形状のために、表
皮効果に起因する高周波電流が、主に、第2の導電膜2
2を通って流れるようになる。このため、表皮効果に起
因する高周波損失を低減することができるようになるの
で、高周波特性が向上する。
【0035】しかも、第2の導電膜22は、全体とし
て、曲線の連続した断面形状となるので、導体断面にお
ける高周波電流の局在による高周波磁界の局部的集中が
解消される。このため、高周波帯における導体損失が改
善され、この導体を用いて構成される高周波部品の特性
劣化を回避することができる。上述した断面形状を有す
る第2の導電膜22は無電解メッキ法を採用することに
よって実現できる。
て、曲線の連続した断面形状となるので、導体断面にお
ける高周波電流の局在による高周波磁界の局部的集中が
解消される。このため、高周波帯における導体損失が改
善され、この導体を用いて構成される高周波部品の特性
劣化を回避することができる。上述した断面形状を有す
る第2の導電膜22は無電解メッキ法を採用することに
よって実現できる。
【0036】第2の導電膜22において、外側に膨らむ
部分221、222は、断面外形がほぼ弧状であること
が好ましい。高周波電流による高周波磁界の局部的集
中、及び、高周波磁界の局部的集中による特性劣化を、
より効果的に回避することができるからである。
部分221、222は、断面外形がほぼ弧状であること
が好ましい。高周波電流による高周波磁界の局部的集
中、及び、高周波磁界の局部的集中による特性劣化を、
より効果的に回避することができるからである。
【0037】外側に膨らむ部分221、222の始端
は、好ましくは、絶縁基体1と、第1の導電膜21との
接触位置P1、P2にほぼ一致させる。この構成によれ
ば、第1の導電膜21のエッチング欠陥部分の解消、表
皮効果に起因する高周波損失の低減、高周波磁界の局部
的集中の回避を、より一層確実に実現することができ
る。
は、好ましくは、絶縁基体1と、第1の導電膜21との
接触位置P1、P2にほぼ一致させる。この構成によれ
ば、第1の導電膜21のエッチング欠陥部分の解消、表
皮効果に起因する高周波損失の低減、高周波磁界の局部
的集中の回避を、より一層確実に実現することができ
る。
【0038】既に述べたように、第1の導電膜21は、
焼結導電膜である。この場合、第1の導電膜21は、C
u、AgまたはAuの少なくとも一種を含むことができ
る。特に、コスト及び低電気抵抗の点で、Cuを主成分
とすることが好ましい。第1の導電膜21は、Pdを含
むこともできる。第1の導電膜21は、膜厚t1が2〜
7μmの範囲にあることが好ましい。第1の導電膜21
の膜厚t1が2μmよりも小さいと、第1の導電膜22
をメッキ成長させるのに時間がかかり、量産性が低下す
る。第1の導電膜21の膜厚t1が7μmを越えると、
上述した膜厚増大による問題点が発生する。
焼結導電膜である。この場合、第1の導電膜21は、C
u、AgまたはAuの少なくとも一種を含むことができ
る。特に、コスト及び低電気抵抗の点で、Cuを主成分
とすることが好ましい。第1の導電膜21は、Pdを含
むこともできる。第1の導電膜21は、膜厚t1が2〜
7μmの範囲にあることが好ましい。第1の導電膜21
の膜厚t1が2μmよりも小さいと、第1の導電膜22
をメッキ成長させるのに時間がかかり、量産性が低下す
る。第1の導電膜21の膜厚t1が7μmを越えると、
上述した膜厚増大による問題点が発生する。
【0039】第2の導電膜22は、上述したように、無
電解メッキ膜で構成することが好ましい。第2の導電膜
22は、第1の導電膜21と同組成のメッキ膜が形成さ
れるメッキ浴を用いる。即ち、Cu、AgまたはAuの
少なくとも一種を含むメッキ浴を用いる。特に好ましく
は、Cuメッキのためのメッキ浴が用いられる。第2の
導電膜22を、第1の導電膜21と同組成のメッキ膜と
して形成することにより、第1の導電膜21と第2の導
電膜22とを強固に付着させることができる。第2の導
電膜22は、第1の導電膜21の表面211を基準にし
た膜厚t2が、1〜6μmの範囲にあることが好まし
い。導体パターン2としてのアスペクト比(T/W1)
は0.1〜1の範囲に設定することができる。特に好ま
しくは、W1を約10μmとし、アスペクト比(T/W
1)が略1となるように、第2の導電膜22を形成す
る。アスペクト比が略1であると、良好なQ値を確保す
ることができる。
電解メッキ膜で構成することが好ましい。第2の導電膜
22は、第1の導電膜21と同組成のメッキ膜が形成さ
れるメッキ浴を用いる。即ち、Cu、AgまたはAuの
少なくとも一種を含むメッキ浴を用いる。特に好ましく
は、Cuメッキのためのメッキ浴が用いられる。第2の
導電膜22を、第1の導電膜21と同組成のメッキ膜と
して形成することにより、第1の導電膜21と第2の導
電膜22とを強固に付着させることができる。第2の導
電膜22は、第1の導電膜21の表面211を基準にし
た膜厚t2が、1〜6μmの範囲にあることが好まし
い。導体パターン2としてのアスペクト比(T/W1)
は0.1〜1の範囲に設定することができる。特に好ま
しくは、W1を約10μmとし、アスペクト比(T/W
1)が略1となるように、第2の導電膜22を形成す
る。アスペクト比が略1であると、良好なQ値を確保す
ることができる。
【0040】絶縁基体1は焼結体でなることが好まし
い。焼結体でなる絶縁基体1は、成分等を適切に選択す
ることにより、切削性、強度、表面10の平滑性等をほ
ぼ同時に満たすことができる。チップ化するためにダイ
シングソウ等で個別に分割する場合でも、良好な切削性
を確保し、量産性を向上させることができる。
い。焼結体でなる絶縁基体1は、成分等を適切に選択す
ることにより、切削性、強度、表面10の平滑性等をほ
ぼ同時に満たすことができる。チップ化するためにダイ
シングソウ等で個別に分割する場合でも、良好な切削性
を確保し、量産性を向上させることができる。
【0041】また、絶縁基体1を構成する無機成分の種
類または成分毎の含有量等の選択によって、表面10の
状態が平滑で、且つ、欠陥の少ない絶縁基体1を有する
高周波電子部品を得ることもできる。
類または成分毎の含有量等の選択によって、表面10の
状態が平滑で、且つ、欠陥の少ない絶縁基体1を有する
高周波電子部品を得ることもできる。
【0042】絶縁基体1は、好ましくは、セラミック成
分及びガラス成分を含む複合組成物でなる。更に好まし
くは、絶縁基体1は、研磨された面を有する。セラミッ
ク成分及びガラス成分を含む複合組成物でなる絶縁基体
1は、セラミック単体またはガラス単体による絶縁層と
の対比において、欠陥が極めて少なく、且つ、平滑性を
有する絶縁基体1とすることができる。また、セラミッ
ク成分を含有することにより、ガラス単体よりも強度が
大きくなる。
分及びガラス成分を含む複合組成物でなる。更に好まし
くは、絶縁基体1は、研磨された面を有する。セラミッ
ク成分及びガラス成分を含む複合組成物でなる絶縁基体
1は、セラミック単体またはガラス単体による絶縁層と
の対比において、欠陥が極めて少なく、且つ、平滑性を
有する絶縁基体1とすることができる。また、セラミッ
ク成分を含有することにより、ガラス単体よりも強度が
大きくなる。
【0043】セラミック成分及びガラス成分を含む複合
組成物でなる絶縁基体1は、セラミック成分単体を焼結
させた場合に比べ、1000℃以下の比較的低温で、且
つ、約10分程度の短い焼成温度保持時間で焼成が可能
である。このため、セラミック成分単体を焼成させる場
合に比べ、製造設備的にも安価であり、製造時間が短く
なるため、量産性がよい。
組成物でなる絶縁基体1は、セラミック成分単体を焼結
させた場合に比べ、1000℃以下の比較的低温で、且
つ、約10分程度の短い焼成温度保持時間で焼成が可能
である。このため、セラミック成分単体を焼成させる場
合に比べ、製造設備的にも安価であり、製造時間が短く
なるため、量産性がよい。
【0044】絶縁基体1を構成するためのセラミック成
分としては、アルミナ、マグネシア、スピネル、シリ
カ、ムライト、フォルステライト、ステアタイト、コー
ジェライト、ストロンチウム長石、石英、ケイ酸亜鉛及
びジルコニアの群から選ばれた少なくとも一種を含むも
のを用いることができる。
分としては、アルミナ、マグネシア、スピネル、シリ
カ、ムライト、フォルステライト、ステアタイト、コー
ジェライト、ストロンチウム長石、石英、ケイ酸亜鉛及
びジルコニアの群から選ばれた少なくとも一種を含むも
のを用いることができる。
【0045】ガラス成分としては、ホウケイ酸ガラス、
鉛ホウケイ酸ガラス、ホウケイ酸バリウムガラス、ホウ
ケイ酸ストロンチウムガラス、ホウケイ酸亜鉛ガラス及
びホウケイ酸カリウムガラスの群から選ばれた少なくと
も一種を含むものを用いることができる。ガラス成分の
含有率は、複合組成物の全体積に対する体積比で50%
以上であることが望ましい。特に、体積比で60〜70
%の範囲が最適である。
鉛ホウケイ酸ガラス、ホウケイ酸バリウムガラス、ホウ
ケイ酸ストロンチウムガラス、ホウケイ酸亜鉛ガラス及
びホウケイ酸カリウムガラスの群から選ばれた少なくと
も一種を含むものを用いることができる。ガラス成分の
含有率は、複合組成物の全体積に対する体積比で50%
以上であることが望ましい。特に、体積比で60〜70
%の範囲が最適である。
【0046】図4は図1及び図2に示した高周波電子部
品をマザーボード70に搭載した状態を示した図であ
る。図示するように、本発明に係る高周波電子部品は、
導体パターン2の形成された面を、マザーボード70の
搭載面73に向き合わせて、マザーボード70の上に搭
載されている。外部接続用電極51、52上に設けた半
田層81、82は、マザーボード70上の電極71、7
2上で半田リフロー等の熱処理により溶融させる。これ
により、高周波電子部品の外部接続用電極51、52及
びマザーボード70の上に設けられた電極71、72が
電気的、機械的に接続される。
品をマザーボード70に搭載した状態を示した図であ
る。図示するように、本発明に係る高周波電子部品は、
導体パターン2の形成された面を、マザーボード70の
搭載面73に向き合わせて、マザーボード70の上に搭
載されている。外部接続用電極51、52上に設けた半
田層81、82は、マザーボード70上の電極71、7
2上で半田リフロー等の熱処理により溶融させる。これ
により、高周波電子部品の外部接続用電極51、52及
びマザーボード70の上に設けられた電極71、72が
電気的、機械的に接続される。
【0047】本発明において、導体パターン2は受動回
路を構成する要素として用いられる。導体パターン2
は、単独または他の構成要素と組み合わされて必要な受
動回路を構成する。受動回路は、具体的には、インダク
タまたはキャパシタの少なくとも1つを含む。上述した
受動回路は、単機能回路であってもよいし、それらのい
くつかを組み合わせた機能回路を構成してもよい。組み
合わせによる機能回路の代表例は、フィルタ、カプラま
たは移相器等の回路である。導体パターン2及び他の構
成要素は、目的とする受動回路に応じて、適宜選択され
る。次にそのような適用例を示す。
路を構成する要素として用いられる。導体パターン2
は、単独または他の構成要素と組み合わされて必要な受
動回路を構成する。受動回路は、具体的には、インダク
タまたはキャパシタの少なくとも1つを含む。上述した
受動回路は、単機能回路であってもよいし、それらのい
くつかを組み合わせた機能回路を構成してもよい。組み
合わせによる機能回路の代表例は、フィルタ、カプラま
たは移相器等の回路である。導体パターン2及び他の構
成要素は、目的とする受動回路に応じて、適宜選択され
る。次にそのような適用例を示す。
【0048】図5は本発明に係る高周波電子部品の実施
例であるローパスフィルタ(Low Pass Filter 以下L
PFと称する)の分解斜視図、図6は図5の6ー6線に
沿った断面図、図7は図5の7ー7線に沿った断面図、
図8は図5の8ー8線に沿った断面図、図9は図5〜図
8に示したLPFの等価回路図を示している。図におい
て、図1及び図2に図示された構成部分と同一の構成部
分については、同一の参照符号を付してある。
例であるローパスフィルタ(Low Pass Filter 以下L
PFと称する)の分解斜視図、図6は図5の6ー6線に
沿った断面図、図7は図5の7ー7線に沿った断面図、
図8は図5の8ー8線に沿った断面図、図9は図5〜図
8に示したLPFの等価回路図を示している。図におい
て、図1及び図2に図示された構成部分と同一の構成部
分については、同一の参照符号を付してある。
【0049】絶縁基体1は前述したように無機焼結体で
なる。導体パターン2は、第1のコンデンサ電極204
と、第2のコンデンサ電極205と、インダクタ電極2
03と、端子電極201、202とを備える。これらの
電極201〜205を含む導体パターン2は、図3で説
明したように、第1の導電膜21と、第2の導電膜22
とによって構成されている。従って、図1〜図3で説明
した作用効果を奏する。
なる。導体パターン2は、第1のコンデンサ電極204
と、第2のコンデンサ電極205と、インダクタ電極2
03と、端子電極201、202とを備える。これらの
電極201〜205を含む導体パターン2は、図3で説
明したように、第1の導電膜21と、第2の導電膜22
とによって構成されている。従って、図1〜図3で説明
した作用効果を奏する。
【0050】導体パターン2は、絶縁膜4によって覆わ
れている。絶縁膜4の表面には銅を主成分とする導体パ
ターン5が付着されている。導体パターン5は、コンデ
ンサ電極501〜503と、外部接続用電極51〜54
とを有する。コンデンサ電極501は、絶縁膜4を間に
挟んで、導体パターン2を構成するコンデンサ電極20
5と対向する。コンデンサ501は外部接続用電極52
に導通されている。コンデンサ電極502及び503
は、互いに間隔を隔てて、絶縁膜4の表面に付着され、
導体パターン2を構成するコンデンサ電極204に共通
に対向している。コンデンサ電極502はコンデンサ電
極501と共に、外部接続用電極52に導通されてい
る。コンデンサ電極503は外部接続用電極51に接続
されている。
れている。絶縁膜4の表面には銅を主成分とする導体パ
ターン5が付着されている。導体パターン5は、コンデ
ンサ電極501〜503と、外部接続用電極51〜54
とを有する。コンデンサ電極501は、絶縁膜4を間に
挟んで、導体パターン2を構成するコンデンサ電極20
5と対向する。コンデンサ501は外部接続用電極52
に導通されている。コンデンサ電極502及び503
は、互いに間隔を隔てて、絶縁膜4の表面に付着され、
導体パターン2を構成するコンデンサ電極204に共通
に対向している。コンデンサ電極502はコンデンサ電
極501と共に、外部接続用電極52に導通されてい
る。コンデンサ電極503は外部接続用電極51に接続
されている。
【0051】外部接続用電極52は、リード導体504
を有しており、リード導体504は、絶縁膜4に設けら
れた孔45を通してコイル導体203の内周端に接続さ
れている。これにより、コイル導体203が外部接続用
電極52に接続される。
を有しており、リード導体504は、絶縁膜4に設けら
れた孔45を通してコイル導体203の内周端に接続さ
れている。これにより、コイル導体203が外部接続用
電極52に接続される。
【0052】外部接続用電極51は、絶縁膜4に設けら
れた貫通孔41を通して、導体パターン2の端子電極2
01に接続され、外部接続用電極52は貫通孔42を通
して導体パターン2の端子電極202に接続される。外
部接続用電極53、54は、絶縁膜4に設けられた貫通
孔43、44により、導体パターン2を構成するコンデ
ンサ電極204に接続される。
れた貫通孔41を通して、導体パターン2の端子電極2
01に接続され、外部接続用電極52は貫通孔42を通
して導体パターン2の端子電極202に接続される。外
部接続用電極53、54は、絶縁膜4に設けられた貫通
孔43、44により、導体パターン2を構成するコンデ
ンサ電極204に接続される。
【0053】図9は図5〜図8に示したLPFの電気回
路を示している。図9において、コンデンサC1は、絶
縁膜4を挟んで対向するコンデンサ電極205及びコン
デンサ電極501によって取得される。コンデンサC2
は絶縁膜4を挟んで対向するコンデンサ電極204及び
コンデンサ電極503によって取得される。コンデンサ
C3は絶縁膜4を挟んで対向するコンデンサ電極204
及びコンデンサ電極502によって取得される。インダ
クタンスL1はコイル導体203によって発生する。図
9の回路図から明らかなように、図5〜図8によれば、
小型のLPFが得られる。
路を示している。図9において、コンデンサC1は、絶
縁膜4を挟んで対向するコンデンサ電極205及びコン
デンサ電極501によって取得される。コンデンサC2
は絶縁膜4を挟んで対向するコンデンサ電極204及び
コンデンサ電極503によって取得される。コンデンサ
C3は絶縁膜4を挟んで対向するコンデンサ電極204
及びコンデンサ電極502によって取得される。インダ
クタンスL1はコイル導体203によって発生する。図
9の回路図から明らかなように、図5〜図8によれば、
小型のLPFが得られる。
【0054】図10は図5〜図9に示した高周波電子部
品をマザーボード70に搭載した状態を示す図である。
図示するように、本発明に係る高周波電子部品9は、絶
縁膜6の表面を、マザーボード70の搭載面73に向き
合わせて、マザーボード70の上に搭載されている。高
周波電子部品9の外部接続用電極53、54及びマザー
ボード70の上に設けられた電極71、72は、半田層
81、82によって、電気的、機械的に接続される。半
田層81、82は、外部接続用電極51〜54上に予め
付着させておき、マザーボード70上の電極71、72
上で半田リフロー等の熱処理により溶融させることがで
きる。
品をマザーボード70に搭載した状態を示す図である。
図示するように、本発明に係る高周波電子部品9は、絶
縁膜6の表面を、マザーボード70の搭載面73に向き
合わせて、マザーボード70の上に搭載されている。高
周波電子部品9の外部接続用電極53、54及びマザー
ボード70の上に設けられた電極71、72は、半田層
81、82によって、電気的、機械的に接続される。半
田層81、82は、外部接続用電極51〜54上に予め
付着させておき、マザーボード70上の電極71、72
上で半田リフロー等の熱処理により溶融させることがで
きる。
【0055】次に、本発明に係る高周波電子部品の製造
方法について、図11〜図22を参照して説明する。図
11は本発明に係る高周波電子部品の製造工程を示すフ
ローチャート、図12〜図22は図11に表示された各
工程を示す図である。以下、図11を参照して工程の順
序を説明し、図12〜図22を参照して各工程を個別に
詳説する。
方法について、図11〜図22を参照して説明する。図
11は本発明に係る高周波電子部品の製造工程を示すフ
ローチャート、図12〜図22は図11に表示された各
工程を示す図である。以下、図11を参照して工程の順
序を説明し、図12〜図22を参照して各工程を個別に
詳説する。
【0056】<ウエハの準備>まず、誘電体材料を用い
て、ウエハを準備する。このウエハは図1〜図10に示
した絶縁基体1となる。ウエハのための誘電体材料に
は、材料的な制限はないが、1GHzを越す高周波帯で
使用する高周波電子部品を得る場合は、比誘電率が15
以下、好ましくは10以下の誘電体材料を使用するのが
望ましい。その理由は、前述のような高周波帯では、比
誘電率が大き過ぎると、形成される導体パターン間の浮
遊容量が無視できなくなり、パターン設計に困難を伴う
からである。ウエハは後述する加工に対する切削性の良
好さも必要である。従って、誘電体材料は、ガラス材料
を母材とし、セラミック材料を骨材として混合した複合
組成物が最適である。
て、ウエハを準備する。このウエハは図1〜図10に示
した絶縁基体1となる。ウエハのための誘電体材料に
は、材料的な制限はないが、1GHzを越す高周波帯で
使用する高周波電子部品を得る場合は、比誘電率が15
以下、好ましくは10以下の誘電体材料を使用するのが
望ましい。その理由は、前述のような高周波帯では、比
誘電率が大き過ぎると、形成される導体パターン間の浮
遊容量が無視できなくなり、パターン設計に困難を伴う
からである。ウエハは後述する加工に対する切削性の良
好さも必要である。従って、誘電体材料は、ガラス材料
を母材とし、セラミック材料を骨材として混合した複合
組成物が最適である。
【0057】誘電体材料の具体例としては、例えば、ア
ルミナ(εr≒10)、マグネシア(εr≒9)、スピ
ネル(εr≒9)、シリカ(εr≒4)、ムライト(ε
r≒6.5)、フォルステライト(εr≒6)、ステア
タイト(εr≒6)、コージェライト(εr≒5)、ジ
ルコニア(εr≒10)等があり、これらのグループか
ら、比誘電率(εr)や焼成温度等に応じ、例えば、1
種類以上を適宜選択すればよい。
ルミナ(εr≒10)、マグネシア(εr≒9)、スピ
ネル(εr≒9)、シリカ(εr≒4)、ムライト(ε
r≒6.5)、フォルステライト(εr≒6)、ステア
タイト(εr≒6)、コージェライト(εr≒5)、ジ
ルコニア(εr≒10)等があり、これらのグループか
ら、比誘電率(εr)や焼成温度等に応じ、例えば、1
種類以上を適宜選択すればよい。
【0058】複合組成物でなる誘電体材料中のガラスの
含有率は、体積率で50%以上、特に60〜70%であ
ることが好ましい。ガラスの含有率が前記範囲未満であ
ると、複合組成物となりにくく、強度及び成形性が低下
する。またガラス材料は、骨材であるセラミック材料と
同等程度の比誘電率を有することが望ましい。具体例と
しては、ホウケイ酸カリウムガラス、ホウケイ酸ガラ
ス、鉛ホウケイ酸ガラス、ホウケイ酸バリウムガラス、
ホウケイ酸ストロンチウムガラス、ホウケイ酸亜鉛ガラ
ス等の一般にガラスフリットとして用いられるものが挙
げられ、特に、ホウケイ酸カリウムガラス、鉛ホウケイ
酸ガラス、ホウケイ酸ストロンチウムガラスが好適であ
る。ガラスの組成の一例としては、SiO2:50〜65重
量%、Al2O3:5〜15重量%、B2O3:8重量%以下、C
aO、SrO、BaO、及びMgOの1〜4種:15〜40重量
%、PbO:30重量%以下の例を上げることができる。
上記組成に、更に、Bi2O3、TiO2、ZrO2、Y2O3から選ば
れた1種以上が、5重量%以下の含有率で含有されても
よい。
含有率は、体積率で50%以上、特に60〜70%であ
ることが好ましい。ガラスの含有率が前記範囲未満であ
ると、複合組成物となりにくく、強度及び成形性が低下
する。またガラス材料は、骨材であるセラミック材料と
同等程度の比誘電率を有することが望ましい。具体例と
しては、ホウケイ酸カリウムガラス、ホウケイ酸ガラ
ス、鉛ホウケイ酸ガラス、ホウケイ酸バリウムガラス、
ホウケイ酸ストロンチウムガラス、ホウケイ酸亜鉛ガラ
ス等の一般にガラスフリットとして用いられるものが挙
げられ、特に、ホウケイ酸カリウムガラス、鉛ホウケイ
酸ガラス、ホウケイ酸ストロンチウムガラスが好適であ
る。ガラスの組成の一例としては、SiO2:50〜65重
量%、Al2O3:5〜15重量%、B2O3:8重量%以下、C
aO、SrO、BaO、及びMgOの1〜4種:15〜40重量
%、PbO:30重量%以下の例を上げることができる。
上記組成に、更に、Bi2O3、TiO2、ZrO2、Y2O3から選ば
れた1種以上が、5重量%以下の含有率で含有されても
よい。
【0059】ウエハ製造方法としては、グリーンシート
法が好ましい。グリーンシート法では、セラミックの粒
子及びガラスフリットを混合し、これにバインダ、溶剤
等のビヒクルを加え、これらを混練してペースト(スラ
リー)とする。このペーストを用いて、例えばドクター
ブレード法、押し出し法等により、好ましくは0.05
〜0.5mm程度の厚さのグリーンシートを所定枚数作
製する。この場合、ガラスの粒径は、0.1〜5μm程
度、骨材のセラミック粒子は1〜8μm程度であること
が好ましい。ビヒクルとしては、エチルセルロース、ポ
リビニルブチラールや、メタクリル樹脂、ブチルメタア
クリレート等のアクリル系樹脂等のバインダ、エチルセ
ルロース、テルピネオール、ブチルカルビトール等の溶
剤、その他各種分散材、活性剤、可塑剤等から、目的に
応じて適宜選択すればよい。
法が好ましい。グリーンシート法では、セラミックの粒
子及びガラスフリットを混合し、これにバインダ、溶剤
等のビヒクルを加え、これらを混練してペースト(スラ
リー)とする。このペーストを用いて、例えばドクター
ブレード法、押し出し法等により、好ましくは0.05
〜0.5mm程度の厚さのグリーンシートを所定枚数作
製する。この場合、ガラスの粒径は、0.1〜5μm程
度、骨材のセラミック粒子は1〜8μm程度であること
が好ましい。ビヒクルとしては、エチルセルロース、ポ
リビニルブチラールや、メタクリル樹脂、ブチルメタア
クリレート等のアクリル系樹脂等のバインダ、エチルセ
ルロース、テルピネオール、ブチルカルビトール等の溶
剤、その他各種分散材、活性剤、可塑剤等から、目的に
応じて適宜選択すればよい。
【0060】積層及び熱プレス工程を経て得られた積層
体は、脱バインダ工程に付され、積層体中に存在するバ
インダが熱処理により取り除かれ、更に、1000℃以
下好ましくは800〜1000℃程度、更に好ましくは
850〜900℃の温度条件で、約10分程度保持する
ことにより焼成する。これにより、グリーンシートを一
体焼結させたウエハが得られる。図12は上述のように
して得られたウエハ1の断面図を示している。
体は、脱バインダ工程に付され、積層体中に存在するバ
インダが熱処理により取り除かれ、更に、1000℃以
下好ましくは800〜1000℃程度、更に好ましくは
850〜900℃の温度条件で、約10分程度保持する
ことにより焼成する。これにより、グリーンシートを一
体焼結させたウエハが得られる。図12は上述のように
して得られたウエハ1の断面図を示している。
【0061】<導体ペースト塗布工程>上述のようにし
て準備されたウエハ1を用い、図13に示すように、ウ
エハ1の一面上に導体ペーストを塗布して、第1の導電
膜21を形成する。塗布方法としては、スクリーン印刷
法が望ましい。第1の導電膜21の塗布膜厚は、焼成後
の膜厚ばらつきの絶対値を最小にできる範囲で、できる
だけ厚くする。具体的には焼成後の導体厚みが5〜6μ
mの塗布厚みとなるように塗布する。
て準備されたウエハ1を用い、図13に示すように、ウ
エハ1の一面上に導体ペーストを塗布して、第1の導電
膜21を形成する。塗布方法としては、スクリーン印刷
法が望ましい。第1の導電膜21の塗布膜厚は、焼成後
の膜厚ばらつきの絶対値を最小にできる範囲で、できる
だけ厚くする。具体的には焼成後の導体厚みが5〜6μ
mの塗布厚みとなるように塗布する。
【0062】スクリーン印刷法を採用する場合、導体ぺ
一ストは高い流動性(レベリング性)を有することが好
ましい。スクリーン印刷法では、導体ペーストを、スク
リーンを透して、スキージにより押し出すため、スクリ
ーンのメッシュ跡やスキージの移動跡が塗布した導体ぺ
一スト上に残ってしまう。これらの跡は焼結後の導体膜
上に残り、フォトリソグラフィ処理を行った場合、パタ
ーン精度を悪化させる。特に、ラインパターンのエッジ
が粗い状態になり易い。
一ストは高い流動性(レベリング性)を有することが好
ましい。スクリーン印刷法では、導体ペーストを、スク
リーンを透して、スキージにより押し出すため、スクリ
ーンのメッシュ跡やスキージの移動跡が塗布した導体ぺ
一スト上に残ってしまう。これらの跡は焼結後の導体膜
上に残り、フォトリソグラフィ処理を行った場合、パタ
ーン精度を悪化させる。特に、ラインパターンのエッジ
が粗い状態になり易い。
【0063】その対策として導体ぺ一ストのレベリング
性により前記塗布面上の跡を除去する必要がある。レベ
リング性を向上させる手段の一つは、導体ペーストに、
例えば、エチルセルロース系樹脂をバインダとして添加
することである。
性により前記塗布面上の跡を除去する必要がある。レベ
リング性を向上させる手段の一つは、導体ペーストに、
例えば、エチルセルロース系樹脂をバインダとして添加
することである。
【0064】また、上記導体ぺ一ストとしては、銅を主
成分とするぺ一ストを使用することが好ましい。ウエハ
1上に形成されている第1の導電膜21に対して、後述
するエッチングを行うが、焼結導体膜は導体ぺ一スト中
に含まれているガラスブリットによりウエハ1に付着さ
れている。そのため、ガラスフリットを溶解する酸性の
エッチング液は使用できない。焼結導体膜が銅を主体と
していれば、一般に使用されている塩化第二鉄(FeC
l3)の水溶液が使用できる。このエッチング液によれ
ば、第1の導電膜21をウエハ1に接着させているガラ
スブリットに与える影響を最小にして、目的の導体パタ
ーンの形成することが可能となる。
成分とするぺ一ストを使用することが好ましい。ウエハ
1上に形成されている第1の導電膜21に対して、後述
するエッチングを行うが、焼結導体膜は導体ぺ一スト中
に含まれているガラスブリットによりウエハ1に付着さ
れている。そのため、ガラスフリットを溶解する酸性の
エッチング液は使用できない。焼結導体膜が銅を主体と
していれば、一般に使用されている塩化第二鉄(FeC
l3)の水溶液が使用できる。このエッチング液によれ
ば、第1の導電膜21をウエハ1に接着させているガラ
スブリットに与える影響を最小にして、目的の導体パタ
ーンの形成することが可能となる。
【0065】<乾燥及び焼成工程>次に、塗布された第
1の導電膜21に対して、乾燥、脱バインダ及び焼成を
行う。第1の導電膜21が、銅を主成分としている場合
は、脱バインダ及び焼成の工程は窒素雰囲気中で行う必
要がある。
1の導電膜21に対して、乾燥、脱バインダ及び焼成を
行う。第1の導電膜21が、銅を主成分としている場合
は、脱バインダ及び焼成の工程は窒素雰囲気中で行う必
要がある。
【0066】<ポリシング工程>導体焼結後の導体膜は
上記したレベリングを向上させた導体ぺ一ストを用いて
もその表面の細かいポアまで除去することは不可能であ
る。導体膜の表面よりO.5μm程度の領域には細かい
ポアや、粒成長した銅の瘤等が存在して粗い状態になっ
ており、例えば10μm程度の細いパターンを精度良く
形成するには、良好な状態ではない。そのためポリシン
グにより略鏡面化する必要がある。ポリシングは細かい
砥粒等を用いた研磨処理によって行うことができる。
上記したレベリングを向上させた導体ぺ一ストを用いて
もその表面の細かいポアまで除去することは不可能であ
る。導体膜の表面よりO.5μm程度の領域には細かい
ポアや、粒成長した銅の瘤等が存在して粗い状態になっ
ており、例えば10μm程度の細いパターンを精度良く
形成するには、良好な状態ではない。そのためポリシン
グにより略鏡面化する必要がある。ポリシングは細かい
砥粒等を用いた研磨処理によって行うことができる。
【0067】<導体パターン形成工程>次に、第1の導
電膜に対してフォトリソグラフィ技術を適用し、目的と
する導体パターンとなるように、パターン化処理を行な
う。フォトリソグラフィ技術の適用に当たっては、図1
4に示すように、フォトレジストPRを塗布し、次に、
目的のパターンが形成されたフォトマスクPMをとおし
て、フォトレジストPRを露光する。その後、図15に
示すように、フォトレジストPRの硬化していない部分
を除去(現像)する。第1の導電膜21の露出した部分
は、例えば、化学的エッチング処理によって除去する。
このパターン形成工程を経ることにより、図16に示す
ように、目的のパターンを有する第1の導電膜21が得
られる。
電膜に対してフォトリソグラフィ技術を適用し、目的と
する導体パターンとなるように、パターン化処理を行な
う。フォトリソグラフィ技術の適用に当たっては、図1
4に示すように、フォトレジストPRを塗布し、次に、
目的のパターンが形成されたフォトマスクPMをとおし
て、フォトレジストPRを露光する。その後、図15に
示すように、フォトレジストPRの硬化していない部分
を除去(現像)する。第1の導電膜21の露出した部分
は、例えば、化学的エッチング処理によって除去する。
このパターン形成工程を経ることにより、図16に示す
ように、目的のパターンを有する第1の導電膜21が得
られる。
【0068】目的のパターンを有する第1の導電膜21
を得るに当たり、スクリーン印刷法で直接導体パターン
を形成する方法も可能であるが、高精細なパターンを形
成するためには、フォトリソグラフィ技術が適してい
る。即ち、ウエハ1の表面の全面に形成された第1の導
電膜21上に、スピンコータ等でフォトレジストPRを
塗布し、フォトレジストPRを熱処理等により一次硬化
させた後、図14に示したように、フォトマスクPMを
フォトレジストPRに接触させて露光し、図15に示す
ように現像することにより、目的のパターンを有するレ
ジストパターンを形成する。
を得るに当たり、スクリーン印刷法で直接導体パターン
を形成する方法も可能であるが、高精細なパターンを形
成するためには、フォトリソグラフィ技術が適してい
る。即ち、ウエハ1の表面の全面に形成された第1の導
電膜21上に、スピンコータ等でフォトレジストPRを
塗布し、フォトレジストPRを熱処理等により一次硬化
させた後、図14に示したように、フォトマスクPMを
フォトレジストPRに接触させて露光し、図15に示す
ように現像することにより、目的のパターンを有するレ
ジストパターンを形成する。
【0069】本発明の製造方法において、ウエハ1の反
りを低減させてあるため、フォトレジストPRに対し、
フォトマスクPMを密着させることができる。このた
め、図15において、レジストパターン成形性が良好に
なる。
りを低減させてあるため、フォトレジストPRに対し、
フォトマスクPMを密着させることができる。このた
め、図15において、レジストパターン成形性が良好に
なる。
【0070】次に、レジストパターンを形成したウエハ
1を、必要に応じて熱処理し、フォトレジストPRの二
次硬化を行う。その後、エッチング槽に浸漬するか、エ
ッチング液によるシャワー洗浄槽に入れて、目的のパタ
ーン以外の導体膜を除去することにより、図16に示す
ように、目的のパターンを有する第1の導電膜21を得
る。第1の導電膜21は銅を主成分とする場合、エッチ
ング液として塩化第2鉄(FeC13)の水溶液を適用する
ことが可能であり、第1の導電膜21をウエハ1に接着
させているガラスフリットヘの影響を最小限に押さえつ
つ、良好にエッチングを行うことができる。
1を、必要に応じて熱処理し、フォトレジストPRの二
次硬化を行う。その後、エッチング槽に浸漬するか、エ
ッチング液によるシャワー洗浄槽に入れて、目的のパタ
ーン以外の導体膜を除去することにより、図16に示す
ように、目的のパターンを有する第1の導電膜21を得
る。第1の導電膜21は銅を主成分とする場合、エッチ
ング液として塩化第2鉄(FeC13)の水溶液を適用する
ことが可能であり、第1の導電膜21をウエハ1に接着
させているガラスフリットヘの影響を最小限に押さえつ
つ、良好にエッチングを行うことができる。
【0071】<無電解メッキ工程>次に、第1の導電膜
21の上に、第2の導電膜22を、無電解メッキ法によ
って形成する。これにより、図17に示すように、所定
の断面形状を有する第2の導電膜22を形成することが
できる。
21の上に、第2の導電膜22を、無電解メッキ法によ
って形成する。これにより、図17に示すように、所定
の断面形状を有する第2の導電膜22を形成することが
できる。
【0072】好ましくは、第2の導電膜22を無電解メ
ッキ法によって形成した後、熱処理を行う。この熱処理
によれば、第2の導電膜22の電気抵抗を低下させるこ
とができる。熱処理は300℃以上900℃未満の温度
条件で行うことが好ましい。この範囲であれば、フリッ
ト等を含有して絶縁基体に焼結された第1の導電膜21
に対し、熱的劣化を与えることがない。
ッキ法によって形成した後、熱処理を行う。この熱処理
によれば、第2の導電膜22の電気抵抗を低下させるこ
とができる。熱処理は300℃以上900℃未満の温度
条件で行うことが好ましい。この範囲であれば、フリッ
ト等を含有して絶縁基体に焼結された第1の導電膜21
に対し、熱的劣化を与えることがない。
【0073】第2の導電膜22を形成するための無電解
メッキ法においては、第1の導電膜21と同系統のメッ
キ膜が形成されるメッキ浴を用いる。即ち、Cu、Ag
またはAuの少なくとも一種を含むメッキ浴を用いる。
特に好ましくは、Cuメッキのためのメッキ浴が用いら
れる。第2の導電膜22を、第1の導電膜21と同系統
のメッキ膜として形成することにより、第1の導電膜2
1と第2の導電膜22とを強固に付着させることができ
る。第2の導電膜22のメッキ膜厚については5〜6μ
m程度を目標に行う。但し、銅無電解メッキの場合、銅
の析出速度が非常に遅く、速くても3(μm/30分)
程度であるため、量産性を考慮するとあまり厚くするこ
とはできない。
メッキ法においては、第1の導電膜21と同系統のメッ
キ膜が形成されるメッキ浴を用いる。即ち、Cu、Ag
またはAuの少なくとも一種を含むメッキ浴を用いる。
特に好ましくは、Cuメッキのためのメッキ浴が用いら
れる。第2の導電膜22を、第1の導電膜21と同系統
のメッキ膜として形成することにより、第1の導電膜2
1と第2の導電膜22とを強固に付着させることができ
る。第2の導電膜22のメッキ膜厚については5〜6μ
m程度を目標に行う。但し、銅無電解メッキの場合、銅
の析出速度が非常に遅く、速くても3(μm/30分)
程度であるため、量産性を考慮するとあまり厚くするこ
とはできない。
【0074】<絶縁層形成工程>次に、図18に示すよ
うに、導体パターン2の形成された面上に、スピンコー
ト等の手段によって、絶縁膜4を塗布する。絶縁膜4は
ポリイミド系、エポキシ系といった樹脂系材料が適して
いる。塗布された絶縁膜4に対しても、図19に示すよ
うに、フォトリソグラフィ技術を用いて、ウエハ1に形
成された導体パターン2と、次に絶縁膜4上に形成され
る導体パターンとを接続させるための孔(ビア)等を形
成する。
うに、導体パターン2の形成された面上に、スピンコー
ト等の手段によって、絶縁膜4を塗布する。絶縁膜4は
ポリイミド系、エポキシ系といった樹脂系材料が適して
いる。塗布された絶縁膜4に対しても、図19に示すよ
うに、フォトリソグラフィ技術を用いて、ウエハ1に形
成された導体パターン2と、次に絶縁膜4上に形成され
る導体パターンとを接続させるための孔(ビア)等を形
成する。
【0075】<上部導体形成工程>次に、図20に示す
ように、蒸着、スパッタ、メッキ等を用いて、絶縁膜4
の上に導電膜5を形成する。導電膜5は、銅を主成分と
することが好ましい。導電膜5の膜厚は1〜4μm程度
でよい。
ように、蒸着、スパッタ、メッキ等を用いて、絶縁膜4
の上に導電膜5を形成する。導電膜5は、銅を主成分と
することが好ましい。導電膜5の膜厚は1〜4μm程度
でよい。
【0076】<保護層形成工程>次に、図21に示すよ
うに、保護膜6を形成する。保護膜6の材料としては前
記した樹脂系が好ましい。保護膜6の内、外部接続用電
極となる端子電極に対応する部分は除去する。除去方法
としては、フォトリソグラフィ技術を適用して、不要部
分をエッチングによって除去する方法が適している。但
し、外部接続用電極は絶縁基体1上に形成したパターン
に比べ、比較的大型のパターンとなるため、スクリーン
印刷法により形成してもよい。
うに、保護膜6を形成する。保護膜6の材料としては前
記した樹脂系が好ましい。保護膜6の内、外部接続用電
極となる端子電極に対応する部分は除去する。除去方法
としては、フォトリソグラフィ技術を適用して、不要部
分をエッチングによって除去する方法が適している。但
し、外部接続用電極は絶縁基体1上に形成したパターン
に比べ、比較的大型のパターンとなるため、スクリーン
印刷法により形成してもよい。
【0077】本発明に係る高周波部品の最上層となる絶
縁膜を保護層とするために形成する。材料としては前記
した樹脂系が好ましく、最後に本発明に係る高周波部品
の外部接続電極が露出するように外部接続部上に形成さ
れた保護膜の除去を行う。前記除去方法としてはエッチ
ングが適しているが、外部接続電極は基板上に形成した
パターンに比べ比較的大型のパターンとなるためスクリ
ーンを用いた印刷法により絶縁膜形成を行うことも可能
である。
縁膜を保護層とするために形成する。材料としては前記
した樹脂系が好ましく、最後に本発明に係る高周波部品
の外部接続電極が露出するように外部接続部上に形成さ
れた保護膜の除去を行う。前記除去方法としてはエッチ
ングが適しているが、外部接続電極は基板上に形成した
パターンに比べ比較的大型のパターンとなるためスクリ
ーンを用いた印刷法により絶縁膜形成を行うことも可能
である。
【0078】<個別分割工程>次に、図22に示すよう
に、切断線X1ーX1に沿って分割し、個々の高周波電
子部品に分割する。この時、絶縁基体1はガラス−セラ
ミック絶縁基体1であるので、ダイシングソウ等で容易
に分割することができる。以上により、本発明に係る高
周波電子部品が完成する。
に、切断線X1ーX1に沿って分割し、個々の高周波電
子部品に分割する。この時、絶縁基体1はガラス−セラ
ミック絶縁基体1であるので、ダイシングソウ等で容易
に分割することができる。以上により、本発明に係る高
周波電子部品が完成する。
【0079】上記実施例では、LPFを例にとって説明
したが、本発明は、バンドパスフィルタ、ハイパスフィ
ルタ、バンドエリミネイションフィルタ等の各種フィル
タ、カプラ、フェイズシフタ等の各種機能部品及び、前
記各機能の複合部品に応用が可能である。またコイル、
コンデンサといった単機能な個別部品に応用することも
可能である。
したが、本発明は、バンドパスフィルタ、ハイパスフィ
ルタ、バンドエリミネイションフィルタ等の各種フィル
タ、カプラ、フェイズシフタ等の各種機能部品及び、前
記各機能の複合部品に応用が可能である。またコイル、
コンデンサといった単機能な個別部品に応用することも
可能である。
【0080】また、実施例では、内部に導体を持たない
絶縁基板及びウエハを示したが、内部導体または内部配
線を有する多層構造の絶縁基板及びウエハを用いること
もできる。
絶縁基板及びウエハを示したが、内部導体または内部配
線を有する多層構造の絶縁基板及びウエハを用いること
もできる。
【0081】以上、好適な具体的実施例を参照して本発
明を詳説したが、本発明の本質及び範囲から離れること
なく、その形態と細部において、種々の変形がなされ得
ることは、当業者にとって明らかである。
明を詳説したが、本発明の本質及び範囲から離れること
なく、その形態と細部において、種々の変形がなされ得
ることは、当業者にとって明らかである。
【0082】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、次
のような効果が得られる。 (a)高周波特性の良好な高周波電子部品、及び、この
高周波電子部品を高歩留で製造し得る製造方法を提供す
ることができる。 (b)導電膜のエッチング過剰及びエッチング不足を回
避し、歩留を向上させ得る高周波電子部品及びその製造
方法を提供することができる。 (c)高精度の線幅を有する導電膜を有する高周波電子
部品及びその製造方法を提供することができる。 (d)表皮効果に起因する高周波損失を低減させ、高周
波特性を向上させた高周波電子部品を提供することがで
きる。 (e)高周波磁界の局部的集中を緩和し、高周波磁界の
局部的集中による特性劣化を回避した高周波電子部品及
びその製造方法を提供することができる。 (f)マスクとウエハとの密着性がよく、導電膜のパタ
ーン精度を向上させ得る高周波電子部品の製造方法を提
供することができる。
のような効果が得られる。 (a)高周波特性の良好な高周波電子部品、及び、この
高周波電子部品を高歩留で製造し得る製造方法を提供す
ることができる。 (b)導電膜のエッチング過剰及びエッチング不足を回
避し、歩留を向上させ得る高周波電子部品及びその製造
方法を提供することができる。 (c)高精度の線幅を有する導電膜を有する高周波電子
部品及びその製造方法を提供することができる。 (d)表皮効果に起因する高周波損失を低減させ、高周
波特性を向上させた高周波電子部品を提供することがで
きる。 (e)高周波磁界の局部的集中を緩和し、高周波磁界の
局部的集中による特性劣化を回避した高周波電子部品及
びその製造方法を提供することができる。 (f)マスクとウエハとの密着性がよく、導電膜のパタ
ーン精度を向上させ得る高周波電子部品の製造方法を提
供することができる。
【図1】本発明に係る高周波電子部品の分解斜視図であ
る。
る。
【図2】図1に示した高周波電子部品の断面図である。
【図3】図1、2に示した高周波電子部品の導体パター
ンの拡大部分断面図である。
ンの拡大部分断面図である。
【図4】図1、2に示した高周波電子部品の実装状態を
示す断面図である。
示す断面図である。
【図5】本発明に係る高周波電子部品の他の実施例を示
す分解斜視図である。
す分解斜視図である。
【図6】図5の6ー6線に沿った断面図である。
【図7】図5の7ー7線に沿った断面図である。
【図8】図5の8ー8線に沿った断面図である。
【図9】図5〜図8に示したLPFの等価回路図であ
る。
る。
【図10】図5〜図9に示したLPFをマザーボードに
実装した状態を示す部分断面図である。
実装した状態を示す部分断面図である。
【図11】本発明に係る高周波電子部品の製造工程を示
すフローチャートである。
すフローチャートである。
【図12】本発明に係る高周波電子部品の製造工程を示
す図である。
す図である。
【図13】図12に示した製造工程の後の製造工程を示
す図である。
す図である。
【図14】図13に示した製造工程の後の製造工程を示
す図である。
す図である。
【図15】図14に示した製造工程の後の製造工程を示
す図である。
す図である。
【図16】図15に示した製造工程の後の製造工程を示
す図である。
す図である。
【図17】図16に示した製造工程の後の製造工程を示
す図である。
す図である。
【図18】図17に示した製造工程の後の製造工程を示
す図である。
す図である。
【図19】図18に示した製造工程の後の製造工程を示
す図である。
す図である。
【図20】図19に示した製造工程の後の製造工程を示
す図である。
す図である。
【図21】図20に示した製造工程の後の製造工程を示
す図である。
す図である。
【図22】図21に示した製造工程の後の製造工程を示
す図である。
す図である。
1 絶縁基体 2 導体パターン 21 第1の導電膜 22 第2の導電膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H05K 1/16 H05K 3/18 J 5E343 3/06 H01F 15/00 D 3/18 H01G 4/40 321A Fターム(参考) 4E351 AA07 BB01 BB03 BB09 BB17 BB31 BB32 BB33 BB35 BB49 CC01 CC07 CC12 CC22 CC31 DD04 DD05 DD06 DD20 DD21 DD41 DD52 EE01 EE10 EE11 EE24 GG01 GG07 GG11 5E062 DD01 5E070 AA01 AB07 CB12 CB20 CC10 DB02 5E082 AA01 BB01 BC38 DD08 DD15 5E339 AB06 AC01 AD05 AE01 BC01 BC02 BD01 BD07 BD08 BE13 CE01 EE05 FF03 GG01 GG02 GG10 5E343 AA23 BB14 BB15 BB24 BB25 BB48 BB52 BB62 BB72 DD02 DD25 DD26 DD33 EE23 EE26 ER39 GG01 GG08 GG13
Claims (18)
- 【請求項1】 絶縁基体と、導体パターンとを含む高周
波電子部品であって、 前記絶縁基体は、前記導体パターンを支持しており、 前記導体パターンは、第1の導電膜と、第2の導電膜と
を含み、 前記第1の導電膜は、前記絶縁基体の面上に付着されて
おり、 前記第2の導電膜は、前記第1の導電膜の上に付着さ
れ、前記第1の導電膜の表面、及び、両側面を覆い、前
記第1の導電膜の両側面から前記第1の導電膜の前記表
面側に向かうにつれて、膜厚が増大して、外側に膨らむ
部分を有する高周波電子部品。 - 【請求項2】 請求項1に記載された高周波電子部品で
あって、 前記外側に膨らむ部分は、断面外形がほぼ弧状である高
周波電子部品。 - 【請求項3】 請求項1または2の何れかに記載された
高周波電子部品であって、 前記外側に膨らむ部分の始端は、前記絶縁基体と前記第
1の導電膜との接触位置にほぼ一致する高周波電子部
品。 - 【請求項4】 請求項1乃至3の何れかに記載された高
周波電子部品であって、 前記第1の導電膜は、焼結導電膜である高周波電子部
品。 - 【請求項5】 請求項1乃至4の何れかに記載された高
周波電子部品であって、 前記第1の導電膜は、Cu、AgまたはAuの少なくと
も一種を含む高周波電子部品。 - 【請求項6】 請求項5に記載された高周波電子部品で
あって、 前記第1の導電膜は、Pdを含む高周波電子部品。 - 【請求項7】 請求項1乃至6の何れかに記載された高
周波電子部品であって、 前記第1の導電膜は、膜厚が2〜7μmの範囲にある高
周波電子部品。 - 【請求項8】 請求項1乃至7の何れかに記載された高
周波電子部品であって、 前記第2の導電膜は、無電解メッキ膜でなる高周波電子
部品。 - 【請求項9】 請求項1乃至8の何れかに記載された高
周波電子部品であって、 前記第2の導電膜は、Cu、AgまたはAuの少なくと
も一種を含む高周波電子部品。 - 【請求項10】 請求項1乃至9の何れかに記載された
高周波電子部品であって、 前記第2の導電膜は、前記第1の導電膜の前記表面を基
準にした膜厚が、1〜6μmの範囲にある高周波電子部
品。 - 【請求項11】 請求項1乃至10の何れかに記載され
た高周波電子部品であって、 コイル、コンデンサ及びカプラの少なくとも一種を含む
高周波電子部品。 - 【請求項12】 高周波電子部品を製造する方法であっ
て、 前記高周波電子部品は、絶縁基体と、導体パターンとを
含んでおり、 前記絶縁基体は、前記導体パターンを支持しており、 前記導体パターンは、第1の導電膜と、第2の導電膜と
を含み、 前記第1の導電膜は、前記絶縁基体の面上に付着されて
おり、 前記第2の導電膜は、前記第1の導電膜の上に付着さ
れ、前記第1の導電膜の表面、及び、両側面を覆い、前
記第1の導電膜の両側面から前記第1の導電膜の前記表
面側に向かうにつれて、膜厚が増大して、外側に膨らむ
部分を有しており、 前記高周波電子部品を製造する方法は、前記絶縁基体と
なるウエハの表面上に前記第1の導電膜を形成し、 次に、前記第1の導電膜の上に、前記第2の導電膜を、
無電解メッキ法によって形成する工程を含む高周波電子
部品の製造方法。 - 【請求項13】 請求項12に記載された製造方法であ
って、 前記第2の導電膜を無電解メッキ法によって形成した
後、熱処理を行う製造方法。 - 【請求項14】 請求項13に記載された製造方法であ
って、 前記熱処理は、300℃以上900℃未満の温度条件で
行う製造方法。 - 【請求項15】 請求項12乃至14の何れかに記載さ
れた製造方法であって、 前記第1の導電膜を形成する工程は、 前記ウエハの面上に導体ペーストを塗布し、 前記導体ペーストを乾燥させ、焼結させ、 フォトリソグラフィ技術の適用によって、前記焼結され
た導体ペーストをパターン化する工程を含む製造方法。 - 【請求項16】 請求項15に記載された製造方法であ
って、 前記導体ペーストは、Cu、AgまたはAuの少なくと
も一種と、ガラスフリットと含む製造方法。 - 【請求項17】 請求項16に記載された製造方法であ
って、 前記導体ペーストは、Pdを含む製造方法。 - 【請求項18】 請求項12乃至17の何れかに記載さ
れた製造方法であって、 前記無電解メッキ法は、Cu、AgまたはAuの少なく
とも一種を含むメッキ浴を用いて行う製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11130555A JP2000323345A (ja) | 1999-05-11 | 1999-05-11 | 高周波電子部品及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11130555A JP2000323345A (ja) | 1999-05-11 | 1999-05-11 | 高周波電子部品及びその製造方法 |
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| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000323345A true JP2000323345A (ja) | 2000-11-24 |
Family
ID=15037080
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11130555A Pending JP2000323345A (ja) | 1999-05-11 | 1999-05-11 | 高周波電子部品及びその製造方法 |
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