JP2000326513A - インクジェット記録装置及び記録ヘッドの製造方法 - Google Patents

インクジェット記録装置及び記録ヘッドの製造方法

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JP2000326513A
JP2000326513A JP14197099A JP14197099A JP2000326513A JP 2000326513 A JP2000326513 A JP 2000326513A JP 14197099 A JP14197099 A JP 14197099A JP 14197099 A JP14197099 A JP 14197099A JP 2000326513 A JP2000326513 A JP 2000326513A
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ink
recording
ink ejection
voltage
head
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JP14197099A
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Mamoru Okano
守 岡野
Yoshinobu Fukano
善信 深野
Seiji Yonekura
清治 米倉
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】隣接電極間のクロストークによる画像劣化を防
止することができるインクジェット記録装置を提供す
る。 【解決手段】記録ヘッド5の絶縁性ヘッド基板10上に
は、複数のインク吐出部材12が、その先端を共通電極
6側に向けた状態で、記録媒体搬送路8を横切る方向に
所定のピッチで並べられている。これらのインク吐出部
材12には、1本おきに、記録媒体7の搬送方向への所
定量dの位置ズレが与えられている。そして、偶数番目
のインク吐出部材12と奇数番目のインク吐出部材12
とから交互にインクが吐出するように、各インク吐出部
材12に対応付けられた記録電極への電圧印加タイミン
グがずらされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、静電方式のインク
ジェット記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】微小なインク吐出部からインク液滴を記
録媒体に直接吹きつけることによって記録媒体上にドッ
トを形成するインクジェット記録装置のインク吐出原理
の1つとして、インクを静電気力によって引く静電記録
方式がある。この静電記録方式は、記録電極への印加電
圧のパルス幅変調によるインク吐出量の制御が可能であ
るため、高精細インクジェットプリンタを実現する方式
として注目されている。
【0003】例えば、特表平7−502218号公報お
よび特開平10−52919号公報には、バイアス電圧
の印加中に記録電極先端付近に形成された色剤凝集物
を、画像情報に応じたパルス電圧の重畳的な印加によっ
て記録媒体に向けて吐出させる技術が開示されている。
これらの公報に開示されている技術は、インク目詰りを
起こしやすいノズル孔を必要としない。したがって、こ
の技術によれば、インク吐出安定性に優れたインクジェ
ット記録装置を実現することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記特表平
7−502218号公報および特開平10−52919
号公報記載の技術をライン型のインクジェット記録装置
に適用すると、隣接記録電極間に電気的相互干渉(クロ
ストーク)が生じ、記録媒体上の画像が乱れることがあ
る。例えば、連続する3本の記録電極Ai-1,Ai,Ai+1
のうち、隣接する2本の記録電極Ai-1,Aiにだけパル
ス電圧が印加された場合、両側の記録電極Ai-1,Ai+1
からのクロストークの影響によって、中央の記録電極A
iから吐出されるインク液滴の軌道が吐出電極Ai+1側に
曲げられてしまい、記録媒体上の所期の位置にドットが
形成されないことがある。このような問題は、記録ヘッ
ドの記録電極が狭ピッチ化されるほど起こりやすくな
る。
【0005】ただし、特開平10−52919号公報記
載の技術においては、インクを吐出させる記録電極Ai
に関する電界分布およびインクメニスカスの左右対称性
を、その記録電極Aiの隣接電極Ai-1を浮遊状態(接地
状態)にすることによって維持して、記録媒体上の画像
の乱れの防止を図っている。しかし、印刷中に高電圧の
印加と切断とが繰り返されることになるため、電圧制御
部にかかる負担が大きくなる。
【0006】また、上記特表平7−502218号公報
および特開平10−52919号公報記載の技術によれ
ば、バイアス電圧の印加中、記録電極の先端付近のイン
クの色剤濃度が高められた状態におかれる。したがっ
て、長時間インク液滴が吐出されない記録電極がある
と、その先端部にインク中の色剤成分が固着する可能性
がある。このような色剤固着による記録電極先端の形状
変化は、電界分布に乱れを生じさせるため、記録媒体上
の画像を乱す原因になりえる。
【0007】そこで、本発明は、電圧制御部に負担をか
けずに、隣接電極間のクロストークによる画像劣化を防
止することができるインクジェット記録装置を提供する
ことを第1の目的とする。また、インク吐出部にインク
を固着させにくいインクジェット記録装置を提供するこ
とを第2の目的とする。さらに、これらのインクジェッ
ト記録装置用の記録ヘッドの製造方法を提供することを
第3の目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、列状に並べられた複数のインク吐出部お
よび当該各インク吐出部に対応付けられた記録電極を有
する記録ヘッドと、前記インク吐出部に対向した対向電
極と、画像情報に応じたパルス電圧を前記対向電極と前
記各記録電極との間にそれぞれ印加する電圧印加手段
と、前記記録ヘッドと前記対向電極との間を通過するよ
うに記録媒体を搬送する搬送手段とを備えたインクジェ
ット記録装置であって、前記隣接インク吐出部間には、
それぞれ、前記記録媒体の搬送方向への位置ズレが設け
られ、前記電圧印加手段は、前記記録媒体の搬送方向へ
の前記各インク吐出部の位置ズレに応じて前記パルス電
圧の印加タイミングをずらすことを特徴とするインクジ
ェット記録装置を提供する。
【0009】本インクジェット記録装置によれば、列状
に並べられた複数のインク吐出部のうち、連続する3つ
のインク吐出部が記録ラインに到達するタイミングには
ズレが生じる。したがって、連続する3つのインク吐出
部についは、その中央のインク吐出部とその両側のイン
ク吐出部とからのインク吐出タイミングにズレが生じる
ため、これら3つのインク吐出部に対応する記録電極へ
のパルス電圧の印加タイミングにもズレが生じる。この
ため、中央のインク吐出部からインク液滴が吐出させる
ときに、そのインク吐出部に関する電界の対称性を乱す
クロストークが生じることがなくなる。したがって、い
ずれかのインク吐出部から吐出されたインク液滴の軌道
が、その両側のインク吐出部のいずれか一方の側に曲げ
られることがなくなり、記録媒体上の画像の劣化が防止
される。また、印刷中に高電圧の印加と切断とを頻繁に
繰り返すこともないため、電圧制御部に過度の負担がか
かることもない。
【0010】このインクジェット記録装置に、前記電圧
印加手段として、画像記録中、前記各記録電極にバイア
ス電圧を印加するバイアス電源と、前記各記録電極に印
加されるバイアス電圧に前記パルス電圧を重畳させるパ
ルス発生手段と、画像記録中、前記バイアス電源を定期
的にオフさせる切替手段とを設ければ、画像記録中に各
記録電極が定期的に接地状態にされことになるため、長
時間インク液滴が吐出されないインク吐出部があって
も、その先端付近のインク濃度が高められた状態のまま
で放置されることはない。したがって、記録媒体上の画
像が乱す原因となる、インク吐出部への色剤成分固着が
生じにくくなる。
【0011】さらに、本発明は、このようなインクジェ
ット記録装置の記録ヘッドを製造する方法として、イン
クジェット記録装置に取り付けるための記録ヘッドを製
造する、記録ヘッドの製造方法であって、表面にインク
吐出部列が形成された複数のヘッド基板を、少なくとも
隣接上下ヘッド基板間においてインク吐出部の位置を面
内方向にずれるように積層させるステップを有すること
を特徴とする、記録ヘッドの製造方法を提供する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照しなが
ら、本発明に係る実施の一形態について説明する。
【0013】最初に、本実施の形態に係るインクジェッ
ト記録装置の基本構成について説明する。ただし、ここ
では、モノクロ印刷用のライン型インクジェット記録装
置を一例に挙げる。
【0014】図5に示すように、本インクジェット記録
装置の筐体1の内部には、接地された共通電極6、共通
電極6にインク吐出口が向くように配置されたヘッドユ
ニット2、共通電極6とインク吐出口との間A(以下、
記録位置Aと呼ぶ)に記録媒体7を通過させる記録媒体
搬送装置、装置全体を制御するコントローラ(不図示)が
内蔵されている。各部の詳細は以下の通りである。
【0015】記録媒体搬送装置は、記録媒体挿入口1a
から記録位置Aを経て記録媒体排出口1bまで設けられ
た記録媒体搬送路8、記録媒体挿入口1aから挿入され
た記録媒体7を記録媒体搬送路8の搬送面上に呼び出す
呼出しローラ(不図示)、記録媒体搬送路8の搬送面の両
サイドに所定圧で接触している複数の送りローラ9、コ
ントローラの指示にしたがって各ローラを回転させるモ
ータ(不図示)等から構成されている。
【0016】そして、ヘッドユニット2には、記録媒体
搬送路(記録媒体の搬送方向)を横切る方向に列状に並べ
られた複数のインク吐出部材を有する記録ヘッド5、イ
ンクを蓄えておくためのインクタンク3、インクタンク
3内のインクを記録ヘッド5に供給するインク循環装置
4、コントローラからの画像信号に応じてパルス幅変調
された記録電圧を発生する複数のパルスジェネレータお
よびバイアス電源(不図示)が収容されている。なお、イ
ンクタンク3内のインクとしては、低粘度の石油系溶剤
(例えば、1〜10mPa・s程度のイソパラフィン等)
に帯電顔料と帯電制御剤とを分散させたものを用いれば
よい。
【0017】インク循環装置4は、図6に示すように、
インクタンク3から補給されたインクを蓄えておくため
のインクたまり21、記録ヘッド5へのインク流量を調
整するためのインク流量調整室24、これら各部の間を
つなぐ配管23a,23b,23c,23d,23e、コン
トローラの制御によって駆動される2台のポンプ22
a,22bを備えている。
【0018】これらによって構成されるインク循環系
は、以下に示す2つの系、すなわち、記録ヘッド5にイ
ンクを供給するためのインク供給系、記録ヘッド5から
インクを回収するためのインク回収系に分けられる。
【0019】インク供給系においては、インクたまり2
1からインクがポンプ22aで吸い上げられ、インク流
量調整室24に送り込まれる。インク流量調整室24に
蓄えられたインクは、そのインク液面Cと記録ヘッド部
におけるインク液面との位置エネルギーの差に応じた圧
力で、配管23bから記録ヘッド5へと自然に流れ出る
ようになっている。インク流量調整室24内のインク液
面Cの位置変動を防止するため、インク流量調整室24
内部には、図7に示すように、インクの液面Cを検知す
るインク液面検出器32が取り付けられており、その検
出値がコントローラにフィードバックされるようになっ
ている。このため、インク液面検出器32の検出値と目
標値との偏差が小さくなるようにポンプ22aが駆動さ
れ、インク流量調整室24内のインク量はほぼ一定に保
たれる。
【0020】一方、インク回収系においては、記録ヘッ
ド5内を通過したインクがポンプ22bで吸引され、イ
ンクたまり21に回収される。
【0021】本インクジェット記録装置による印刷は、
このインク循環系におけるインクの循環が安定したあと
に実行される。
【0022】なお、本実施の形態に係るインクジェット
記録装置に用いるインク循環装置は、一定の流量でイン
クを循環させることができるものであればよく、必ずし
も、ここで示した構成のものである必要はない。
【0023】記録ヘッド5のカバー19内部の絶縁性ヘ
ッド基板10上には、図1に示すように、複数(1ライ
ンのドット数)のインク吐出部材12(先端径約10〜3
0μm、幅約30〜50μm)が、その先端を共通電極
6側に向けた状態で、記録媒体搬送路8を横切る方向に
所定のピッチで並べられている。これらのインク吐出部
材12には、1本おきに、記録媒体7の搬送方向への所
定量dの位置ズレが与えられている。また、これらのイ
ンク吐出部材12は、その先端がヘッド基板10の縁か
ら共通電極6側に突出している。
【0024】これらのインク吐出部材12は、それぞ
れ、そのボディを囲むように設けられた隔壁13(幅約
80〜150μm)と上下絶縁基板10,14とによって
形成されたインク室の内部(幅100μm以上)に収容さ
れている。これにより、チャネルごとにインク流路が個
別化されるため、各チャネルの記録電極の電位がインク
を通じて他のチャネルに伝わるのが防止され、各チャネ
ルの電界分布の安定化が図られる。
【0025】そして、インク供給系からのインクを各イ
ンク室の内部へと供給するために、上側絶縁基板14に
は、図2に示すように、インク供給口14aが開けられ
ている。このインク供給口14aからインク室20内部
に供給されたインクは、各インク室20の内部をインク
吐出部材12の根元側から先端側へと流れてゆき、その
表面張力によってインク吐出部材12の表面をその先端
へ向かって這い上がり、インク吐出部材12と隔壁13
とにつながるインクメニスカスを形成する。そして、イ
ンク回収系のポンプ22bの吸引によって各インク吐出
部材13の先端のやや後方でその流れを反転させて、上
側絶縁基板14の上面側へと回り込んで、インク回収系
へと回収される。インク飛翔直後のインク吐出部材2の
先端付近に高濃度に残存している顔料成分は、インク吐
出部材12の先端から根元側にインクがひける際に、こ
のようなインクの流れにのって、インク回収系へと強制
的に回収される。これにより、各インク吐出部材の先端
付近における顔料固着が防止され、記録媒体上の画像の
乱れが防止される。
【0026】このような顔料固着防止効果をさらに向上
させるには、各インク吐出部材12の先端部分の位置に
対応させて、上側絶縁基板14にV字形の切欠き14b
を形成すればよい。各インク吐出部材12の先端付近か
ら流出するインクは、切欠き14bを通過する際、特
に、切欠き幅の狭い部分において、その流速が増大す
る。したがって、各インク吐出部材2の先端付近から顔
料成分がより強力に回収される。
【0027】そして、隔壁13と上側絶縁基板14との
間には、図3に示すように、各インク吐出部材12から
インクを吐出させる電界を形成するための複数の記録電
極11、具体的には、各インク吐出部材12の両側に配
置されるように先端が2股に分岐した複数の記録電極1
1(片足の幅約10〜30μm)が埋め込まれている。こ
こでは、記録電極11への顔料固着を防止するために、
各記録電極12は、図2に示したように、隔壁13の内
側壁面から適当な距離(t≒10〜20μm)だけ内側に
埋め込まれている。そして、これら各記録電極12に
は、それぞれ、1つずつ、パルスジェネレータ30が接
続されている。各パルスジェネレータ30は、コントロ
ーラからの画像信号に応じて2種類の大きさのパルス電
圧(第一パルス電圧vs:0.2kV程度、第二パルス電
圧vp:0.5kV程度)を、バイアス電源からのバイア
ス電圧(Vb:1.5〜2kV程度)に重畳する。記録電
極12に第一パルス電圧vsが印加されると、インク室
内のインクに分散していた顔料成分が静電気力でインク
吐出部材12の先端付近へと引き寄せられ、さらに、画
像信号に応じてパルス変調された第二パルス電圧vpが
印加されると、高濃度に顔料を含有したインク液滴がイ
ンク吐出部材12の先端から共通電極6側に向けて飛翔
する。詳細には、パルス電圧印加中における記録電極1
1の電位が絶縁性のインクを伝わって、インク吐出部材
12の電位が記録電極11とほぼ等しくなり、共通電極
6に近い部材先端付近に電界が集中するため、そこから
インクが静電力に引かれて共通電極6側に飛翔する。こ
れにより、記録位置Aを通過する記録媒体7上にドット
が形成される。
【0028】なお、本実施の形態に係るヘッド構造にお
いては、隔壁13が、ヘッド基板10の縁から共通電極
6側に50〜250μm程度突出していることが望まし
い。ヘッド基板10の縁から250μmを超えて隔壁1
3が突出していると、ヘッド基板10の縁からのインク
漏れによって装置内が汚れる可能性あり、その反対に、
ヘッド基板10の縁からの隔壁13の突出量が50μm
よりも小さいと、ヘッド基板10の縁にインク吐出点が
形成される可能性があるからである。
【0029】また、インク吐出部材12は、その先端
が、隔壁13から20〜100μm程度共通電極6側に
突出していることが望ましい。隔壁13から100μm
を超えてインク吐出部材12が突出していると、図4
(a)に示すように、バイアス電圧印加中におけるインク
吐出部材12の先端へのインク供給量が少なすぎて、記
録媒体7上の画像の画質が不安定となり、その反対に、
隔壁13からの先端突出量は20μmよりも小さいと、
今度は、図4(b)に示すように、バイアス電圧印加中に
おけるインク吐出部材12の先端へのインク供給量が不
足して、記録媒体7上の画像の画質が不安定となるため
である。
【0030】次に、記録ヘッド5の記録電極11への電
圧印加タイミングについて説明する。ここでは、説明の
簡単のため、連続する4本のインク吐出部材12
2i-1,12A2i,12A2i+1,12A2(i+1)だけからイ
ンクを吐出させる場合を例に挙げる。
【0031】前述したように、記録ヘッド5のインク吐
出部材12の並びには、1本おきに、記録媒体7の搬送
方向への位置ズレdが与えられているため(図1(b)参
照)、搬送中の記録媒体7の記録ラインがインク吐出部
材12の先端位置に到達するタイミングにはズレが生じ
る。すなわち、列状に並べられた複数のインク吐出部材
12のうち、記録媒体7の搬送方向に位置ズレdが与え
られているインク吐出部材(ここでは、偶数番目のイン
ク吐出部材12A2i,12A2(i+1))の先端には、その位
置ズレの分だけ記録媒体7が遅く到達する。
【0032】そこで、連続する4本のインク吐出部材1
2A2i-1,12A2i,12A2i+1,12A2(i+1)に対応付
けられた記録電極11A2i-1,11A2i,11A2i+1,1
1A2(i+1)には、図8に示したタイミングで電圧が印加
される。
【0033】4本のインク吐出部材12A2i-1,12A
2i,12A2i+1,12A2(i+1)には、まず、バイアス電圧
Vpが印加される。
【0034】そして、奇数番目のインク吐出部材12A
2i-1,12A2i+1に対応付けられた記録電極11A2 i-1,
11A2i+1に接続されたパルスジェネレータ30は、所
定幅の第一パルス電圧vsをバイアス電圧Vbに重畳す
る(〜t1)。これにより、奇数番目のインク吐出部材1
2A2i-1,12A2i+1の先端付近へと顔料成分が引き寄
せられる。
【0035】さらに、奇数番目のインク吐出部材12A
2i-1,12A2i+1に対応付けられた記録電極11A2i-1,
11A2i+1に接続された各パルスジェネレータ30は、
画像信号に応じてパルス幅変調した第二パルス電圧vp
をバイアス電圧Vbに重畳する(t1〜t2)。これによ
り、奇数番目のインク吐出部材12A2i-1,12A2i+1
の先端から、高濃度に顔料成分を含有したインク液滴が
飛翔し、記録媒体7の記録ライン上にドットが形成され
る(図9(a)参照)。
【0036】この間(t1〜t2)、休止中の偶数番目のイ
ンク吐出部材12A2i,12A2(i+1)に対応付けられた
記録電極11A2i,11A2(i+1)に接続された各パルス
ジェネレータ30は、所定幅の第一パルス電圧vsをバ
イアス電圧Vbに重畳する。これにより、次にインクを
吐出する偶数番目のインク吐出部材12A2i,12A
2(i+1)の先端付近へと顔料成分が引き寄せられる。
【0037】また、この間(t1〜t2)、記録媒体搬送装
置によって記録媒体7が所定の距離(≒d)だけ搬送さ
れ、記録媒体7の記録ラインが、休止中の偶数番目のイ
ンク吐出部材12A2i,12A2(i+1)の先端前方に位置
付けられる。
【0038】そして、今度は、偶数番目のインク吐出部
材12A2i,12A2(i+1)に対応付けられた記録電極1
2A2i,12A2(i+1)に接続された各パルスジェネレー
タ30が、画像信号に応じてパルス幅変調した第二パル
ス電圧vpをバイアス電圧Vbに重畳する(t2〜t3)。
これにより、偶数番目のインク吐出部材12A2i,12
2(i+1)の先端から、高濃度に顔料成分を含有したイン
ク液滴が飛翔し、記録媒体7の記録ライン上に形成済み
のドットの間に新たなドットが形成される(図9(b)参
照)。そして、記録媒体7上に1ライン分の画像の記録
が完了する。
【0039】この間(t2〜t3)、休止中の奇数番目のイ
ンク吐出部材12A2i-1,12A2i+1に対応付けられた
記録電極11A2i-1,11A2i+1に接続された各パルス
ジェネレータ30は、所定幅の第一パルス電圧vsをバ
イアス電圧Vbに重畳する。これにより、次にインクを
吐出する奇数番目のインク吐出部材12A2i-1,12A
2i+1の先端付近へと顔料成分が引き寄せられる。
【0040】そして、この間(t2〜t3)の記録媒体7の
搬送によって、記録媒体7上の次の記録ラインが、休止
中の奇数番目のインク吐出部材12A2i-1,12A2i+1
の先端前方に位置付けられると、以上と同様な処理によ
り、記録媒体7上に次の1ライン分の画像が記録され
る。なお、記録ライン上にドットを形成すべきでない領
域が存在している場合には、その領域に位置付けられる
インク吐出部材に対応付けられた記録電極(ここでは、
記録電極11A2(i+1))には第一パルス電圧の印加後に
バイアス電圧が印加される。これにより、インクを吐出
しなかったインク吐出部材の先端付近に残留している顔
料成分が前述のインク流れにのって回収され、インクを
吐出しなかったインク吐出部材の先端付近への色剤成分
の固着が防止されるため、記録媒体上の画像の劣化を防
止することができる。
【0041】そして、図8に示したタイミングによる電
圧印加が終了すると、記録媒体7上には、図9(c)に示
すようなドットが記録される。
【0042】このように、列状に並べられた複数のイン
ク吐出部材のなかの、あるインク吐出部材からインク液
滴が吐出しているときには、その両側のインク吐出部材
は必ず休止している。このため、インク吐出中のインク
吐出部材に関する電界の対称性を乱すクロストークが生
じることがなくなる。したがって、いずれかのインク吐
出部材から吐出されたインク液滴の軌道が、その両側の
インク吐出部材のいずれか一方の側に曲げられることが
なくなり、記録媒体上の画像の劣化が防止される。
【0043】ところで、本実施の形態では、インク吐出
部材の先端付近に残留している顔料成分をインク流れに
のせて回収することにより、インク吐出部材の先端付近
への顔料固着の防止を図っているが、それでも、印刷時
間が長くなってくると、インク吐出部材の先端付近に顔
料成分が付着しやすくなる。このような場合における、
インク吐出部材の先端付近への顔料固着を防止するに
は、印刷中に定期的に記録電極への電圧の印加を中断す
ればよい。定期的に記録電極が接地状態にすることによ
って、インク吐出部材の先端付近に残留している色剤成
分が、再度インクに分散し、前述のインク流れにのって
インク回収系へと回収されるためである。
【0044】また、本実施の形態では、列状に並べられ
た複数のインク吐出部材を有する記録ヘッドを1つだけ
用いているが、より高精細な記録を実現するためには、
図10に示すように、この記録ヘッドと同様な構成を有
するヘッド部品30の積層体を、記録ヘッド15として
用いることが望ましい。ただし、上層のヘッド部品30
のインク吐出部材12が、下層のヘッド部品30のイン
ク吐出部材12の間に配されるようにする必要がある。
なお、ヘッド部品30の積層数nは、次式(1)によって
与えられる。
【0045】n=d2/d1…(1) ここで、d1は、記録媒体上に形成されるドットの間隔
であり、d2は、ヘッド部品のインク吐出部材の間隔で
ある。
【0046】また、本実施の形態では、記録媒体に対し
て斜め上方からインクを吐出しているが、必ずしも、こ
のようにする必要はない。ヘッド基板からの隔壁の突出
量、および、隔壁からのインク吐出部材の突出量が前述
の範囲内におさまっていれば、記録媒体に対するインク
吐出方向をいずれの方向に設定しても不都合を生じるこ
とはない。
【0047】また、以上においては、モノクロ印刷用の
インクジェット記録装置を例に挙げて説明したが、カラ
ー印刷用のインクジェット記録装置を実現する場合に
は、各色(シアン、マゼエンダ、イエロー、黒)ごとに上
記と同様な記録ヘッドを搭載すればよい。
【0048】最後に、図11、図12および図13によ
り、記録ヘッド5の製造方法について説明する。
【0049】(a)まず、低誘電率の絶縁材料(ガラス等)
で形成された板厚1mm程度のヘッド基板10に、ダイ
シングソー等によって溝100を形成する。この溝10
0は、幅L20.2mm〜0.5mm程度、深さL10.2
mm程度であればよい。ただし、その長さL3は、少な
くとも、ラインヘッドの横幅よりも長くされている必要
がある。
【0050】(b)つぎに、ヘッド基板10上に厚さ20
μm程度のポリイミドシート101を熱圧着し、さら
に、その上に、スパッタ法等によって、膜厚0.5μm
程度のNi−Cr膜102を成膜する。
【0051】(c)つぎに、Ni−Cr膜102にフォト
レジストを塗布し、Ni−Cr膜102上にフォトレジ
スト膜を形成する。このフォトレジスト膜を、所定の電
極パターンが形成されたフォトマスクを介して露光す
る。そして、現像により、Ni−Cr膜102上にフォ
トレジストパターンを形成する。このフォトレジストパ
ターンをマスクとしてNi−Cr膜102をエッチング
する。これにより、記録電極を形成する電鋳処理(l)の
さいに用いられる下地用金属パターン103がポリイミ
ド層101上に形成される。
【0052】(d)つぎに、電極パターン103のうえか
ら板厚20〜30μm程度のポリイミドシート104を
かぶせて、これをポリイミドシート101等に熱圧着す
る。さらに、その上に、膜厚2μm程度の金属膜105
(Al、Cu等)を成膜する。
【0053】(e)つぎに、金属膜105にフォトレジス
トを塗布し、前述の(c)と同様なフォトリソグラフィに
よって、金属膜105上にフォトレジストパターンを形
成する。このフォトレジストパターンをマスクとして金
属膜105をエッチングする。これにより、インク吐出
部材を形成するためのマスクパターン106と、インク
吐出部材に位置ズレを与える段部を形成するためのマス
クパターン107とがポリイミド層104上に形成され
る。
【0054】(f)つぎに、マスクパターン106,10
7のうえから板厚20〜30μm程度のポリイミドシー
ト108をかぶせて、これをポリイミドシート104等
に熱圧着する。さらに、その上に、膜厚2μm程度の金
属膜109(Al、Cu等)を成膜する。
【0055】(g)つぎに、前述の(e)と同様なフォトロ
ソグラフィおよびエッチングによって、ポリイミド層1
08上にマスクパターン110を形成する。このマスク
パターン110をマスクとした後述のドライエッチング
(j)により、ポリイミド層108がインク吐出部材の形
状にかたどられる。
【0056】(h)つぎに、マスクパターン110のうえ
から板厚40〜50μm程度のポリイミドシート111
をかぶせ、これをポリイミドシート108等に熱圧着す
る。さらに、その上に膜厚2μm程度の金属膜112
(Al、Cu等)を成膜する。
【0057】(i)つぎに、前述の(e)と同様なフォトロ
ソグラフィおよびエッチングにより、ポリイミド層11
1上にマスクパターン113を形成する。このマスクパ
ターン113をマスクとした次述のドライエッチング
(j)により、ポリイミド層111がインク吐出部材の形
状にかたどられる。
【0058】(j)つぎに、マスクパターン113,10
6,107,110をマスクとしてポリイミド層111,
108,101をドライエッチングする。
【0059】(k)つぎに、ポリイミド層111,108,
101のドライエッチングにより露出したマスクパター
ン113,106,107,110を除去する。これによ
り、隔壁13およびインク吐出部材12が形成される。
【0060】(l)つぎに、下地用金属パターン103上
に電鋳によってNiを積層させる。これにより、隔壁1
3の内部に記録電極11が形成される。
【0061】(m)つぎに、隔壁13の上面に板厚20μ
m程度のポリイミドシート114を圧着し、さらに、そ
の上に膜厚さ2μm程度の金属膜115(Al、Cu等)
を成膜する。そして、前述の(e)と同様なフォトロソグ
ラフィおよびエッチングにより、マスクパターンをポリ
イミドシート114上に形成する。
【0062】(n)つぎに、このマスクパターン115を
マスクとしてポリイミドシート114をドライエッチン
グする。これにより、V字型の切欠きおよびインク供給
口付きの上側絶縁基板14が形成される。
【0063】(o)つぎに、ヘッド基板10の表面の溝1
00にあわせて、その裏面側にもダイシングソー等で溝
を形成する。そして、2本の溝の溝底でヘッド基板10
を折り割り、その折り割った面を斜めに研磨する。これ
により、インク吐出部材の先端および隔壁がヘッド基板
10の縁から適当量突出する。最後に、インク回収路が
形成されたカバー19をヘッド基板10に装着する。こ
れにより、図1の記録ヘッド5が完成する。図10の記
録ヘッドを製造する場合には、カバー19付きのヘッド
基板10を、少なくとも隣接上下ヘッド基板間において
インク吐出部材の位置が面内方向にずれるように積層す
ればよい。これにより、図10の記録ヘッドが完成す
る。
【0064】
【発明の効果】本発明に係るインクジェット記録装置に
よれば、電圧制御部に負担をかけずに、隣接電極間のク
ロストークによる画像劣化を防止することができる。ま
た、インク吐出部材の先端付近のインク固着が防止され
る。従って、より高精細な記録が実現される。
【0065】さらに、本発明によれば、このようなイン
クジェット記録装置用の記録ヘッドの製造方法が提供さ
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、本発明の実施の一形態に係る記録ヘッ
ドの断面図であり、(b)は、そのインク吐出口の拡大図
である。
【図2】図1(a)のc−c断面図である。
【図3】図1(a)のb−b断面図である。
【図4】(a)は、隔壁からの突出量が大き過ぎるインク
吐出部材の先端付近に形成されるインクメニスカスを示
した図であり、(b)は、隔壁からの突出量が小さ過ぎる
インク吐出部材の先端付近に形成されるインクメニスカ
スを示した図である。
【図5】本発明の実施の一形態に係るインクジェット記
録装置の断面図である。
【図6】本発明の実施の一形態に係るインク循環装置の
概略構成を示した図である。
【図7】図6のインク流量調整室の断面図である。
【図8】各記録電極への電圧印加タイミングを示したタ
イミングチャート図である。
【図9】図8のタイムチャートにしたがって各記録電極
に電圧を印加した場合に記録媒体上に形成されるドット
の配列を示した図である。
【図10】本発明の実施の一形態に係る記録ヘッドの積
層構造を説明するための、インク吐出部材の先端側から
見た記録ヘッドの部分図である。
【図11】本発明の実施の一形態に係る記録ヘッドの製
造方法を説明するための図である。
【図12】本発明の実施の一形態に係る記録ヘッドの製
造方法を説明するための図である。
【図13】本発明の実施の一形態に係る記録ヘッドの製
造方法を説明するための図である。
【図14】本発明の実施の一形態に係る記録ヘッドの製
造方法を説明するための図である。
【符号の説明】
1…筺体 2…ヘッドユニット 3…インクタンク 4…インク循環装置 5…記録ヘッド 6…共通電極 7…記録媒体 8…記録媒体搬送路 9…ローラ 10…ヘッド基板 11…記録電極 12…吐出部材 13…隔壁 14…絶縁基板
フロントページの続き (72)発明者 米倉 清治 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 Fターム(参考) 2C057 AF21 AF40 AF99 AG99 AM16 AM17 AM22 AN05 AP02 AP32 AP38 BD06

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】列状に並べられた複数のインク吐出部およ
    び当該各インク吐出部に対応付けられた記録電極を有す
    る記録ヘッドと、前記インク吐出部に対向した対向電極
    とを備えたインクジェット記録装置であって、 前記インク吐出部の並びの少なくとも1つおきのインク
    吐出部に対応付けられた記録電極を印加単位として、当
    該記録電極に前記対向電極との間に、画像情報に応じた
    パルス電圧を印加する電圧印加手段を備えることを特徴
    とするインクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】列状に並べられた複数のインク吐出部およ
    び当該各インク吐出部に対応付けられた記録電極を有す
    る記録ヘッドと、前記インク吐出部に対向した対向電極
    と、画像情報に応じたパルス電圧を前記対向電極と前記
    各記録電極との間にそれぞれ印加する電圧印加手段と、
    前記記録ヘッドと前記対向電極との間を通過するように
    記録媒体を搬送する搬送手段とを備えたインクジェット
    記録装置であって、 前記隣接インク吐出部間には、それぞれ、前記記録媒体
    の搬送方向への位置ズレが設けられ、 前記電圧印加手段は、前記記録媒体の搬送方向への前記
    各インク吐出部の位置ズレに応じて前記パルス電圧の印
    加タイミングをずらすことを特徴とするインクジェット
    記録装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載のインクジェット記
    録装置であって、 前記電圧印加手段は、前記パルス電圧印加中の記録電極
    以外の記録電極には、前記パルス電圧よりも小さなパル
    ス電圧を印加することを特徴とするインクジェット記録
    装置。
  4. 【請求項4】請求項1、2および3のうちの何れか1項
    記載のインクジェット記録装置であって、 前記電圧印加手段は、 画像記録中、前記各記録電極にバイアス電圧を印加する
    バイアス電源と、 前記各記録電極に印加されるバイアス電圧に前記パルス
    電圧を重畳させるパルス発生手段と、 画像記録中、前記バイアス電源を定期的にオフさせる切
    替手段とを備えることを特徴とするインクジェット記録
    装置。
  5. 【請求項5】請求項1、2、3および4のうちのいずれ
    か1項記載のインクジェット記録装置であって、前記記
    録ヘッドは、前記インク吐出部の並びが形成された基板
    の積層体を有し、当該積層体の隣接基板間において、前
    記インク吐出部の並びに沿った方向に、前記インク吐出
    部の位置がずれていることを特徴とするインクジェット
    記録装置。
  6. 【請求項6】インクジェット記録装置に取り付けるため
    の記録ヘッドを製造する、記録ヘッドの製造方法であっ
    て、 表面にインク吐出部列が形成された複数のヘッド基板
    を、少なくとも隣接上下ヘッド基板間においてインク吐
    出部の位置を面内方向にずらして積層させるステップを
    有することを特徴とする、記録ヘッドの製造方法。
JP14197099A 1999-02-17 1999-05-21 インクジェット記録装置及び記録ヘッドの製造方法 Pending JP2000326513A (ja)

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US09/505,624 US6286938B1 (en) 1999-02-17 2000-02-16 Ink jet recording head and ink jet recording apparatus

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015091665A (ja) * 2010-06-11 2015-05-14 トーンジェット リミテッド 画像およびプリントヘッドの制御

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