JP2000328055A - 地盤硬化法 - Google Patents
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- C04B2103/10—Accelerators; Activators
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Abstract
(57)【要約】
【課題】硫酸の使用量を著しく低減でき、併せて地盤中
に注入した水ガラスのゲルタイムを確実に制御できる地
盤硬化法を提供する。 【解決手段】地盤中に混合注入する薬液として水ガラス
の水溶液と硬化剤の水溶液とを用い、且つ硬化剤とし
て、無機酸と、硫酸アルミニウム及び/又はポリ塩化ア
ルミニウムと、或はまたトリポリリン酸ナトリウム及び
/又はテトラポリリン酸ナトリウムとを用いた。
に注入した水ガラスのゲルタイムを確実に制御できる地
盤硬化法を提供する。 【解決手段】地盤中に混合注入する薬液として水ガラス
の水溶液と硬化剤の水溶液とを用い、且つ硬化剤とし
て、無機酸と、硫酸アルミニウム及び/又はポリ塩化ア
ルミニウムと、或はまたトリポリリン酸ナトリウム及び
/又はテトラポリリン酸ナトリウムとを用いた。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は地盤硬化法に関す
る。地盤の強化及び止水を図るため、地盤中に薬液を混
合注入して該地盤を硬化させることが行なわれる。本発
明はかかる地盤硬化法の改良に関する。
る。地盤の強化及び止水を図るため、地盤中に薬液を混
合注入して該地盤を硬化させることが行なわれる。本発
明はかかる地盤硬化法の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上記のような地盤硬化法として一
般に、地盤中に酸性シリカゾルとアルカリ剤の水溶液と
を混合注入することが行なわれている。この場合の酸性
シリカゾルは水ガラスに通常は硫酸を加えてpH2未満
とした水分散液であり、またアルカリ剤として通常は水
酸化マグネシウムや水酸化カルシウム等のアルカリ土類
金属の水酸化物が使用されている(特公平3−2451
5)。しかし、この従来法には、劇物である硫酸を多量
に使用するため、その取扱いが誠に厄介であり、また結
果として好ましくない硫酸根を地盤中へ多量に持ち込む
ことになるという問題がある。しかもその上、水ガラス
に硫酸を加えてpH2未満とした強酸性のシリカゾル
に、水酸化マグネシウムや水酸化カルシウム等の強アル
カリ剤の水溶液を混合するため、混合後における薬液全
体のpHが振れ易く、地盤中に注入した水ガラスのゲル
化に要する時間(ゲルタイム)が大きく乱れるという問
題がある。
般に、地盤中に酸性シリカゾルとアルカリ剤の水溶液と
を混合注入することが行なわれている。この場合の酸性
シリカゾルは水ガラスに通常は硫酸を加えてpH2未満
とした水分散液であり、またアルカリ剤として通常は水
酸化マグネシウムや水酸化カルシウム等のアルカリ土類
金属の水酸化物が使用されている(特公平3−2451
5)。しかし、この従来法には、劇物である硫酸を多量
に使用するため、その取扱いが誠に厄介であり、また結
果として好ましくない硫酸根を地盤中へ多量に持ち込む
ことになるという問題がある。しかもその上、水ガラス
に硫酸を加えてpH2未満とした強酸性のシリカゾル
に、水酸化マグネシウムや水酸化カルシウム等の強アル
カリ剤の水溶液を混合するため、混合後における薬液全
体のpHが振れ易く、地盤中に注入した水ガラスのゲル
化に要する時間(ゲルタイム)が大きく乱れるという問
題がある。
【0003】水ガラスを用いる地盤硬化法では、地盤中
に注入した水ガラスのゲル化を利用して該地盤を硬化さ
せる。この場合、水ガラスのゲルタイムは、該水ガラス
のSiO2濃度や硬化温度にもよるが、pHにより大き
く影響されることが知られている。水ガラスに硬化剤と
して例えば硫酸を徐々に加え、そのpHを順次下げる
と、該水ガラスは概して、pH6.0〜9.0において
数秒〜数十秒でゲル化する所謂瞬結状態になり、またp
H4.5〜6.0未満において数分〜数十分でゲル化す
る所謂中結状態になり、更にpH3.0〜4.5未満に
おいて数時間〜数十時間でゲル化する所謂長結状態にな
り、そしてpH2未満では安定な酸性シリカゾルにな
る。水ガラスのゲルタイムは、pH6.0〜9.0近辺
の中性領域よりも低いpH領域において、pHとの関係
で対数的に長くなり、pH2未満では安定な酸性シリカ
ゾルになるのである。
に注入した水ガラスのゲル化を利用して該地盤を硬化さ
せる。この場合、水ガラスのゲルタイムは、該水ガラス
のSiO2濃度や硬化温度にもよるが、pHにより大き
く影響されることが知られている。水ガラスに硬化剤と
して例えば硫酸を徐々に加え、そのpHを順次下げる
と、該水ガラスは概して、pH6.0〜9.0において
数秒〜数十秒でゲル化する所謂瞬結状態になり、またp
H4.5〜6.0未満において数分〜数十分でゲル化す
る所謂中結状態になり、更にpH3.0〜4.5未満に
おいて数時間〜数十時間でゲル化する所謂長結状態にな
り、そしてpH2未満では安定な酸性シリカゾルにな
る。水ガラスのゲルタイムは、pH6.0〜9.0近辺
の中性領域よりも低いpH領域において、pHとの関係
で対数的に長くなり、pH2未満では安定な酸性シリカ
ゾルになるのである。
【0004】前記した従来法のように、地盤中に注入し
た薬液全体のpHが振れると、地盤中に酸性シリカゾル
として注入した水ガラスのゲルタイムが大きく乱れ、地
盤硬化に要する時間が乱れて、硬化作業の前後に予定さ
れている他の作業の進行に支障をきたすのである。
た薬液全体のpHが振れると、地盤中に酸性シリカゾル
として注入した水ガラスのゲルタイムが大きく乱れ、地
盤硬化に要する時間が乱れて、硬化作業の前後に予定さ
れている他の作業の進行に支障をきたすのである。
【0005】地盤中に注入した薬液全体のpHが振れる
のを改善するため、アルカリ剤と共に調整剤、例えばヘ
キサメタリン酸アルカリ金属塩を用いることも行なわれ
ている(特公平3−24515、特公平4−5607
4)。しかし、この従来法でも、単に強アルカリ剤の水
溶液を用いる前記した従来法に比べれば、pHの振れを
相応に改善できるものの、その改善程度が不充分という
問題があり、また依然として、水ガラスに硫酸を加えて
pH2未満とした強酸性のシリカゾルを用いることによ
る前記した従来法と同様の問題がある。
のを改善するため、アルカリ剤と共に調整剤、例えばヘ
キサメタリン酸アルカリ金属塩を用いることも行なわれ
ている(特公平3−24515、特公平4−5607
4)。しかし、この従来法でも、単に強アルカリ剤の水
溶液を用いる前記した従来法に比べれば、pHの振れを
相応に改善できるものの、その改善程度が不充分という
問題があり、また依然として、水ガラスに硫酸を加えて
pH2未満とした強酸性のシリカゾルを用いることによ
る前記した従来法と同様の問題がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、従来法では、1)水ガラスの酸性シリカゾ
ルを調製するのに劇物である硫酸を多量に使用するた
め、その取扱いが誠に厄介である点、また2)結果とし
て好ましくない硫酸根を地盤中へ多量に持ち込むことに
なる点、更に3)地盤中に注入した薬液全体のpHが振
れ易く、酸性シリカゾルとして注入した水ガラスのゲル
タイムが乱れる点、以上の3点である。
する課題は、従来法では、1)水ガラスの酸性シリカゾ
ルを調製するのに劇物である硫酸を多量に使用するた
め、その取扱いが誠に厄介である点、また2)結果とし
て好ましくない硫酸根を地盤中へ多量に持ち込むことに
なる点、更に3)地盤中に注入した薬液全体のpHが振
れ易く、酸性シリカゾルとして注入した水ガラスのゲル
タイムが乱れる点、以上の3点である。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決する本
発明は、地盤中に薬液を混合注入して該地盤を硬化させ
る方法において、薬液として水ガラスの水溶液と硬化剤
の水溶液とを用い、且つ該硬化剤として、無機酸と、硫
酸アルミニウム及び/又はポリ塩化アルミニウムとを用
いることを特徴とする地盤硬化法に係る。また本発明
は、地盤中に薬液を混合注入して該地盤を硬化させる方
法において、薬液として水ガラスの水溶液と硬化剤の水
溶液とを用い、且つ該硬化剤として、無機酸と、トリポ
リリン酸ナトリウム及び/又はテトラポリリン酸ナトリ
ウムとを用いることを特徴とする地盤硬化法に係る。更
に本発明は、地盤中に薬液を混合注入して該地盤を硬化
させる方法において、薬液として水ガラスの水溶液と硬
化剤の水溶液とを用い、且つ該硬化剤として、無機酸
と、硫酸アルミニウム及び/又はポリ塩化アルミニウム
と、トリポリリン酸ナトリウム及び/又はテトラポリリ
ン酸ナトリウムとを用いることを特徴とする地盤硬化法
に係る。
発明は、地盤中に薬液を混合注入して該地盤を硬化させ
る方法において、薬液として水ガラスの水溶液と硬化剤
の水溶液とを用い、且つ該硬化剤として、無機酸と、硫
酸アルミニウム及び/又はポリ塩化アルミニウムとを用
いることを特徴とする地盤硬化法に係る。また本発明
は、地盤中に薬液を混合注入して該地盤を硬化させる方
法において、薬液として水ガラスの水溶液と硬化剤の水
溶液とを用い、且つ該硬化剤として、無機酸と、トリポ
リリン酸ナトリウム及び/又はテトラポリリン酸ナトリ
ウムとを用いることを特徴とする地盤硬化法に係る。更
に本発明は、地盤中に薬液を混合注入して該地盤を硬化
させる方法において、薬液として水ガラスの水溶液と硬
化剤の水溶液とを用い、且つ該硬化剤として、無機酸
と、硫酸アルミニウム及び/又はポリ塩化アルミニウム
と、トリポリリン酸ナトリウム及び/又はテトラポリリ
ン酸ナトリウムとを用いることを特徴とする地盤硬化法
に係る。
【0008】本発明では、水ガラスの水溶液(A液)
と、硬化剤の水溶液(B液)とを、地盤中に混合注入す
る。混合注入は、1)双方を注入直前に混合しておいて
から注入する方法(1ショット法)、2)双方を途中混
合しながら注入する方法(1.5ショット法)、3)双
方を注入直後に混合する方法(2ショット法)のいずれ
によってもよい。一般に、上記1)の方法では1本の注
入管を用い、また上記2)の方法では1本のY字注入管
を用い、更に上記3)の方法では2本の注入管或は二重
の注入管を用いる。
と、硬化剤の水溶液(B液)とを、地盤中に混合注入す
る。混合注入は、1)双方を注入直前に混合しておいて
から注入する方法(1ショット法)、2)双方を途中混
合しながら注入する方法(1.5ショット法)、3)双
方を注入直後に混合する方法(2ショット法)のいずれ
によってもよい。一般に、上記1)の方法では1本の注
入管を用い、また上記2)の方法では1本のY字注入管
を用い、更に上記3)の方法では2本の注入管或は二重
の注入管を用いる。
【0009】A液としての水ガラスの水溶液の調製に用
いる水ガラスは、市販されている任意の水ガラスを使用
できる。通常はJIS3号の水ガラスを使用するが、N
a2O1モルに対してSiO2を3.6〜4.5モルの割
合で含有するSiO2高モル比の水ガラスも使用でき
る。
いる水ガラスは、市販されている任意の水ガラスを使用
できる。通常はJIS3号の水ガラスを使用するが、N
a2O1モルに対してSiO2を3.6〜4.5モルの割
合で含有するSiO2高モル比の水ガラスも使用でき
る。
【0010】B液としての硬化剤の水溶液の調製に用い
る硬化剤は、1)無機酸と、硫酸アルミニウム及び/又
はポリ塩化アルミニウムとの組合わせ、2)無機酸と、
トリポリリン酸ナトリウム及び/又はテトラポリリン酸
ナトリウムとの組合わせ、3)無機酸と、硫酸アルミニ
ウム及び/又はポリ塩化アルミニウムと、トリポリリン
酸ナトリウム及び/又はテトラポリリン酸ナトリウムと
の組合わせ、以上の3種の組合わせである。無機酸とし
ては、塩酸、硝酸、硫酸等を使用できるが、通常は経済
的な硫酸を使用する。かかる硬化剤の水溶液を調製する
に際しては、補助的に他の調整剤、例えばミョウバンや
リン酸水素二ナトリウムの水和物(Na 2HPO4・12
H2O)等も併用できる。硬化剤としてアルミニウム塩
を用いる前記1)と3)の場合には、強固で耐久性の高
いアルミニウムシリケートが形成される。
る硬化剤は、1)無機酸と、硫酸アルミニウム及び/又
はポリ塩化アルミニウムとの組合わせ、2)無機酸と、
トリポリリン酸ナトリウム及び/又はテトラポリリン酸
ナトリウムとの組合わせ、3)無機酸と、硫酸アルミニ
ウム及び/又はポリ塩化アルミニウムと、トリポリリン
酸ナトリウム及び/又はテトラポリリン酸ナトリウムと
の組合わせ、以上の3種の組合わせである。無機酸とし
ては、塩酸、硝酸、硫酸等を使用できるが、通常は経済
的な硫酸を使用する。かかる硬化剤の水溶液を調製する
に際しては、補助的に他の調整剤、例えばミョウバンや
リン酸水素二ナトリウムの水和物(Na 2HPO4・12
H2O)等も併用できる。硬化剤としてアルミニウム塩
を用いる前記1)と3)の場合には、強固で耐久性の高
いアルミニウムシリケートが形成される。
【0011】本発明では、地盤中に注入する一方の薬液
(A液)として水ガラスの水溶液を調製し、また他方の
薬液(B液)として硬化剤の水溶液を調製して、これら
を所定割合で地盤中に混合注入する。A液とB液の組成
や濃度、更には双方の混合注入割合を調節することによ
って、地盤中に混合注入する薬液全体のpHを任意に制
御でき、したがって地盤中に注入した水ガラスのゲルタ
イムを任意に制御できる。
(A液)として水ガラスの水溶液を調製し、また他方の
薬液(B液)として硬化剤の水溶液を調製して、これら
を所定割合で地盤中に混合注入する。A液とB液の組成
や濃度、更には双方の混合注入割合を調節することによ
って、地盤中に混合注入する薬液全体のpHを任意に制
御でき、したがって地盤中に注入した水ガラスのゲルタ
イムを任意に制御できる。
【0012】地盤硬化作業の現場では一般に、地盤硬化
作業それ自体を所期の通りに行なって、前後の作業を円
滑に進行させるため、地盤中に注入した水ガラスを中結
或は長結させる場合が多い。地盤中に注入した水ガラス
を数時間〜数十時間でゲル化させる長結では、前記した
ように、地盤中に注入する薬液全体のpHを3.0〜
4.5未満に調整する必要がある。また地盤中に注入し
た水ガラスを数分〜数十分でゲル化させる中結では、前
記したように、地盤中に注入する薬液全体のpHを4.
5〜6.0未満に調整する必要がある。これらの場合、
硬化剤として無機酸と共に用いる他の剤の組成にもよる
が、無機酸として通常用いる硫酸の使用量をできるだけ
少なくし、よって地盤中に持ち込まれることとなる硫酸
根の量をできるだけ少なくするため、硫酸の使用量は、
水ガラスの水溶液のpHを最低でも3.0〜4.5未満
に調整する量とするのが好ましく、6.0〜9.0に調
整する量(言い替えれば水ガラスの水溶液をほぼ中和す
る量)とするのがより好ましい。
作業それ自体を所期の通りに行なって、前後の作業を円
滑に進行させるため、地盤中に注入した水ガラスを中結
或は長結させる場合が多い。地盤中に注入した水ガラス
を数時間〜数十時間でゲル化させる長結では、前記した
ように、地盤中に注入する薬液全体のpHを3.0〜
4.5未満に調整する必要がある。また地盤中に注入し
た水ガラスを数分〜数十分でゲル化させる中結では、前
記したように、地盤中に注入する薬液全体のpHを4.
5〜6.0未満に調整する必要がある。これらの場合、
硬化剤として無機酸と共に用いる他の剤の組成にもよる
が、無機酸として通常用いる硫酸の使用量をできるだけ
少なくし、よって地盤中に持ち込まれることとなる硫酸
根の量をできるだけ少なくするため、硫酸の使用量は、
水ガラスの水溶液のpHを最低でも3.0〜4.5未満
に調整する量とするのが好ましく、6.0〜9.0に調
整する量(言い替えれば水ガラスの水溶液をほぼ中和す
る量)とするのがより好ましい。
【0013】上記の場合において具体的には、硬化剤と
して、硫酸と、硫酸アルミニウム及び/又はポリ塩化ア
ルミニウムとを用いる場合、水ガラス中のNa2O1モ
ル当たり、硫酸を0.7〜1.0モルの割合で用い、ま
た硫酸アルミニウム及び/又はポリ塩化アルミニウムを
0.002〜0.14モルの割合で用いる。この場合、
ポリ塩化アルミニウムは一般に[Al(OH)1.5Cl
1.25(SO4)0.125]nで示されるので、その使用量は
Al(OH)1.5Cl1.25(SO4)0.125に換算した値
である(ポリ塩化アルミニウムの使用量については以下
同じ)。上記の場合の硫酸の使用量は、水ガラスの水溶
液のpHを6.0〜9.0に調整する量であり、また硫
酸アルミニウム及び/又はポリ塩化アルミニウムの使用
量は、地盤中に注入する薬液全体のpHを3.0〜4.
5未満に調整する量である。
して、硫酸と、硫酸アルミニウム及び/又はポリ塩化ア
ルミニウムとを用いる場合、水ガラス中のNa2O1モ
ル当たり、硫酸を0.7〜1.0モルの割合で用い、ま
た硫酸アルミニウム及び/又はポリ塩化アルミニウムを
0.002〜0.14モルの割合で用いる。この場合、
ポリ塩化アルミニウムは一般に[Al(OH)1.5Cl
1.25(SO4)0.125]nで示されるので、その使用量は
Al(OH)1.5Cl1.25(SO4)0.125に換算した値
である(ポリ塩化アルミニウムの使用量については以下
同じ)。上記の場合の硫酸の使用量は、水ガラスの水溶
液のpHを6.0〜9.0に調整する量であり、また硫
酸アルミニウム及び/又はポリ塩化アルミニウムの使用
量は、地盤中に注入する薬液全体のpHを3.0〜4.
5未満に調整する量である。
【0014】また硬化剤として、硫酸と、トリポリリン
酸ナトリウム及び/又はテトラポリリン酸ナトリウムと
を用いる場合、水ガラス中のNa2O1モル当たり、硫
酸を0.9〜1.2モルの割合で用い、またトリポリリ
ン酸ナトリウム及び/又はテトラポリリン酸ナトリウム
を0.004〜0.2モルの割合で用いる。この場合の
硫酸の使用量は、水ガラスの水溶液のpHを3.0〜
4.5未満に調整する量であり、またトリポリリン酸ナ
トリウム及び/又はテトラポリリン酸ナトリウムの使用
量は、地盤中に注入する薬味全体のpHを4.5〜6.
0未満に調整する量である。
酸ナトリウム及び/又はテトラポリリン酸ナトリウムと
を用いる場合、水ガラス中のNa2O1モル当たり、硫
酸を0.9〜1.2モルの割合で用い、またトリポリリ
ン酸ナトリウム及び/又はテトラポリリン酸ナトリウム
を0.004〜0.2モルの割合で用いる。この場合の
硫酸の使用量は、水ガラスの水溶液のpHを3.0〜
4.5未満に調整する量であり、またトリポリリン酸ナ
トリウム及び/又はテトラポリリン酸ナトリウムの使用
量は、地盤中に注入する薬味全体のpHを4.5〜6.
0未満に調整する量である。
【0015】更に硬化剤として、硫酸と、硫酸アルミニ
ウム及び/又はポリ塩化アルミニウムと、トリポリリン
酸ナトリウム及び/又はテトラポリリン酸ナトリウムと
を用いる場合、水ガラス中のNa2O1モル当たり、硫
酸を0.7〜1.0モルの割合で用い、また硫酸アルミ
ニウム及び/又はポリ塩化アルミニウムを0.002〜
0.14モルの割合で用い、更にトリポリリン酸ナトリ
ウム及び/又はテトラポリリン酸ナトリウムを0.00
4〜0.2モルの割合で用いる。この場合の硫酸の使用
量は、水ガラスの水溶液のpHを6.0〜9.0に調整
する量であり、また硫酸アルミニウム及び/又はポリ塩
化アルミニウムの使用量は、水ガラスの水溶液と硫酸と
の混合液のpHを3.0〜4.5未満に調整する量であ
り、更にトリポリリン酸ナトリウム及び/又はテトラポ
リリン酸ナトリウムの使用量は、地盤中に注入する薬味
全体のpHを4.5〜6.0未満に調整する量である。
ウム及び/又はポリ塩化アルミニウムと、トリポリリン
酸ナトリウム及び/又はテトラポリリン酸ナトリウムと
を用いる場合、水ガラス中のNa2O1モル当たり、硫
酸を0.7〜1.0モルの割合で用い、また硫酸アルミ
ニウム及び/又はポリ塩化アルミニウムを0.002〜
0.14モルの割合で用い、更にトリポリリン酸ナトリ
ウム及び/又はテトラポリリン酸ナトリウムを0.00
4〜0.2モルの割合で用いる。この場合の硫酸の使用
量は、水ガラスの水溶液のpHを6.0〜9.0に調整
する量であり、また硫酸アルミニウム及び/又はポリ塩
化アルミニウムの使用量は、水ガラスの水溶液と硫酸と
の混合液のpHを3.0〜4.5未満に調整する量であ
り、更にトリポリリン酸ナトリウム及び/又はテトラポ
リリン酸ナトリウムの使用量は、地盤中に注入する薬味
全体のpHを4.5〜6.0未満に調整する量である。
【0016】本発明では、地盤中に注入する薬液とし
て、従来法のように、水ガラスに硫酸を加えてpH2未
満とした強酸性のシリカゾルを使用しないため、無機酸
として硫酸を用いる場合においても、硫酸の使用量を著
しく低減でき、また地盤中に持ち込まれることとなる硫
酸根の量を著しく低減できる。その上、従来法のよう
に、水酸化マグネシウムや水酸化カルシウム等の強アル
カリ剤を使用せず、硫酸アルミニウム及び/又はポリ塩
化アルミニウム、或はまたトリポリリン酸ナトリウム及
び/又はテトラポリリン酸ナトリウムを使用するため、
これらのpH緩衝能もあって、資材として用いる水ガラ
スや硫酸に相応のバラツキがあっても、地盤中に注入す
る薬液全体のpHの振れを小さくでき、よって地盤中に
注入した水ガラスのゲルタイムを所期の通りに制御でき
る。
て、従来法のように、水ガラスに硫酸を加えてpH2未
満とした強酸性のシリカゾルを使用しないため、無機酸
として硫酸を用いる場合においても、硫酸の使用量を著
しく低減でき、また地盤中に持ち込まれることとなる硫
酸根の量を著しく低減できる。その上、従来法のよう
に、水酸化マグネシウムや水酸化カルシウム等の強アル
カリ剤を使用せず、硫酸アルミニウム及び/又はポリ塩
化アルミニウム、或はまたトリポリリン酸ナトリウム及
び/又はテトラポリリン酸ナトリウムを使用するため、
これらのpH緩衝能もあって、資材として用いる水ガラ
スや硫酸に相応のバラツキがあっても、地盤中に注入す
る薬液全体のpHの振れを小さくでき、よって地盤中に
注入した水ガラスのゲルタイムを所期の通りに制御でき
る。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態としては、下記
の1)〜5)が挙げられる。 1)JIS3号の水ガラス100リットルに、水を加え
て、水ガラスの水溶液200リットルを調製する(A
液)。別に、78%硫酸13リットルに、酸化アルミニ
ウム含量17%の硫酸アルミニウム(以下単に17%硫
酸アルミニウムという)6kgと水とを加えて、硬化剤の
水溶液200リットルを調製する(B液)。A液とB液
とを、等量割合で地盤中に混合注入する方法。この場
合、A液中のNa2O1モル当たり、B液中の硫酸は
0.84モルに相当し、また硫酸アルミニウムは0.0
48モルに相当する。尚、同様の条件下における試験で
は、薬液全体のpHは3.4であり、ゲルタイムは36
0分である。
の1)〜5)が挙げられる。 1)JIS3号の水ガラス100リットルに、水を加え
て、水ガラスの水溶液200リットルを調製する(A
液)。別に、78%硫酸13リットルに、酸化アルミニ
ウム含量17%の硫酸アルミニウム(以下単に17%硫
酸アルミニウムという)6kgと水とを加えて、硬化剤の
水溶液200リットルを調製する(B液)。A液とB液
とを、等量割合で地盤中に混合注入する方法。この場
合、A液中のNa2O1モル当たり、B液中の硫酸は
0.84モルに相当し、また硫酸アルミニウムは0.0
48モルに相当する。尚、同様の条件下における試験で
は、薬液全体のpHは3.4であり、ゲルタイムは36
0分である。
【0018】2)JIS3号の水ガラス100リットル
に、水を加えて、水ガラスの水溶液200リットルを調
製する(A液)。別に、78%硫酸14リットルに、1
0%ポリ塩化アルミニウム水溶液6kgと水とを加えて、
硬化剤の水溶液200リットルを調製する(B液)。A
液とB液とを、等量割合で地盤中に混合注入する方法。
この場合、A液中のNa2O1モル当たり、B液中の硫
酸は0.91モルに相当し、またポリ塩化アルミニウム
は0.015モルに相当する。尚、同様の条件下におけ
る試験では、薬液全体のpHは3.5であり、ゲルタイ
ムは180分である。
に、水を加えて、水ガラスの水溶液200リットルを調
製する(A液)。別に、78%硫酸14リットルに、1
0%ポリ塩化アルミニウム水溶液6kgと水とを加えて、
硬化剤の水溶液200リットルを調製する(B液)。A
液とB液とを、等量割合で地盤中に混合注入する方法。
この場合、A液中のNa2O1モル当たり、B液中の硫
酸は0.91モルに相当し、またポリ塩化アルミニウム
は0.015モルに相当する。尚、同様の条件下におけ
る試験では、薬液全体のpHは3.5であり、ゲルタイ
ムは180分である。
【0019】3)JIS3号の水ガラス100リットル
に、水を加えて、水ガラスの水溶液200リットルを調
製する(A液)。別に、78%硫酸16リットルに、ト
リポリリン酸ナトリウム5kgと水とを加えて、硬化剤の
水溶液200リットルを調製する(B液)。A液とB液
とを、等量割合で地盤中に混合注入する方法。この場
合、A液中のNa2O1モル当たり、B液中の硫酸は
1.04モルに相当し、またトリポリリン酸ナトリウム
は0.065モルに相当する。尚、同様の条件下におけ
る試験では、薬液全体のpHは5.2であり、ゲルタイ
ムは3分である。
に、水を加えて、水ガラスの水溶液200リットルを調
製する(A液)。別に、78%硫酸16リットルに、ト
リポリリン酸ナトリウム5kgと水とを加えて、硬化剤の
水溶液200リットルを調製する(B液)。A液とB液
とを、等量割合で地盤中に混合注入する方法。この場
合、A液中のNa2O1モル当たり、B液中の硫酸は
1.04モルに相当し、またトリポリリン酸ナトリウム
は0.065モルに相当する。尚、同様の条件下におけ
る試験では、薬液全体のpHは5.2であり、ゲルタイ
ムは3分である。
【0020】4)JIS3号の水ガラス100リットル
に、水を加えて、水ガラスの水溶液200リットルを調
製する(A液)。別に、78%硫酸16リットルに、テ
トラポリリン酸ナトリウム6kgと水とを加えて、硬化剤
の水溶液200リットルを調製する(B液)。A液とB
液とを、等量割合で地盤中に混合注入する方法。この場
合、A液中のNa2O1モル当たり、B液中の硫酸は
1.04モルに相当し、またテトラポリリン酸ナトリウ
ムは0.061モルに相当する。尚、同様の条件下にお
ける試験では、薬液全体のpHは5.3であり、ゲルタ
イムは2分である。
に、水を加えて、水ガラスの水溶液200リットルを調
製する(A液)。別に、78%硫酸16リットルに、テ
トラポリリン酸ナトリウム6kgと水とを加えて、硬化剤
の水溶液200リットルを調製する(B液)。A液とB
液とを、等量割合で地盤中に混合注入する方法。この場
合、A液中のNa2O1モル当たり、B液中の硫酸は
1.04モルに相当し、またテトラポリリン酸ナトリウ
ムは0.061モルに相当する。尚、同様の条件下にお
ける試験では、薬液全体のpHは5.3であり、ゲルタ
イムは2分である。
【0021】5)Na2O1モルに対してSiO2を3.
8モルの割合で含有するSiO2高モル比の水ガラス1
00リットルに、水を加えて、水ガラスの水溶液200
リットルを調製する(A液)。別に、78%硫酸7リッ
トルに、17%硫酸アルミニウム4kgとトリポリリン酸
ナトリウム0.5kgと水とを加えて、硬化剤の水溶液2
00リットルを調製する(B液)。A液とB液とを、等
量割合で地盤中に混合注入する方法。この場合、A液中
のNa2O1モル当たり、B液中の硫酸は0.8モルに
相当し、また硫酸アルミニウムは0.06モルに相当
し、更にトリポリリン酸ナトリウムは0.01モルに相
当する。尚、同様の条件下における試験では、薬液全体
のpHは5.3であり、ゲルタイムは5分である。
8モルの割合で含有するSiO2高モル比の水ガラス1
00リットルに、水を加えて、水ガラスの水溶液200
リットルを調製する(A液)。別に、78%硫酸7リッ
トルに、17%硫酸アルミニウム4kgとトリポリリン酸
ナトリウム0.5kgと水とを加えて、硬化剤の水溶液2
00リットルを調製する(B液)。A液とB液とを、等
量割合で地盤中に混合注入する方法。この場合、A液中
のNa2O1モル当たり、B液中の硫酸は0.8モルに
相当し、また硫酸アルミニウムは0.06モルに相当
し、更にトリポリリン酸ナトリウムは0.01モルに相
当する。尚、同様の条件下における試験では、薬液全体
のpHは5.3であり、ゲルタイムは5分である。
【0022】
【実施例】試験区分1 実施例1 JIS3号の水ガラス100mlに、水を加えて、水ガラ
スの水溶液200mlを調製した(A液)。別に、78%
硫酸13mlに、17%硫酸アルミニウム6gと水とを加
えて、硬化剤の水溶液200mlを調製した(B液)。A
液とB液とを、等量割合で混合した。この場合、A液中
のNa2O1モル当たり、B液中の硫酸は0.84モル
に相当し、また硫酸アルミニウムは0.048モルに相
当する。混合した薬液全体のpHは3.4であり、ゲル
タイムは360分であった。
スの水溶液200mlを調製した(A液)。別に、78%
硫酸13mlに、17%硫酸アルミニウム6gと水とを加
えて、硬化剤の水溶液200mlを調製した(B液)。A
液とB液とを、等量割合で混合した。この場合、A液中
のNa2O1モル当たり、B液中の硫酸は0.84モル
に相当し、また硫酸アルミニウムは0.048モルに相
当する。混合した薬液全体のpHは3.4であり、ゲル
タイムは360分であった。
【0023】実施例2 JIS3号の水ガラス100mlに、水を加えて、水ガラ
スの水溶液200mlを調製した(A液)。別に、78%
硫酸16mlに、トリポリリン酸ナトリウム5gと水とを
加えて、硬化剤の水溶液200mlを調製した(B液)。
A液とB液とを、等量割合で混合した。この場合、A液
中のNa2O1モル当たり、B液中の硫酸は1.04モ
ルに相当し、またトリポリリン酸ナトリウムは0.06
5モルに相当る。混合した薬液全体のpHは5.2であ
り、ゲルタイムは3分であった。
スの水溶液200mlを調製した(A液)。別に、78%
硫酸16mlに、トリポリリン酸ナトリウム5gと水とを
加えて、硬化剤の水溶液200mlを調製した(B液)。
A液とB液とを、等量割合で混合した。この場合、A液
中のNa2O1モル当たり、B液中の硫酸は1.04モ
ルに相当し、またトリポリリン酸ナトリウムは0.06
5モルに相当る。混合した薬液全体のpHは5.2であ
り、ゲルタイムは3分であった。
【0024】実施例3 Na2O1モルに対してSiO2を3.8モルの割合で含
有するSiO2高モル比の水ガラス100mlに、水を加
えて、水ガラスの水溶液200mlを調製した(A液)。
別に、78%硫酸7.0mlに、17%硫酸アルミニウム
4gとトリポリリン酸ナトリウム0.5gと水とを加え
て、硬化剤の水溶液200mlを調製した(B液)。A液
とB液とを、等量割合で混合した。この場合、A液中の
Na2O1モル当たり、B液中の硫酸は0.8モルに相
当し、また硫酸アルミニウムは0.06モルに相当し、
トリポリリン酸ナトリウムは0.01モルに相当する。
混合した薬液全体のpHは5.3であり、ゲルタイムは
5分であった。
有するSiO2高モル比の水ガラス100mlに、水を加
えて、水ガラスの水溶液200mlを調製した(A液)。
別に、78%硫酸7.0mlに、17%硫酸アルミニウム
4gとトリポリリン酸ナトリウム0.5gと水とを加え
て、硬化剤の水溶液200mlを調製した(B液)。A液
とB液とを、等量割合で混合した。この場合、A液中の
Na2O1モル当たり、B液中の硫酸は0.8モルに相
当し、また硫酸アルミニウムは0.06モルに相当し、
トリポリリン酸ナトリウムは0.01モルに相当する。
混合した薬液全体のpHは5.3であり、ゲルタイムは
5分であった。
【0025】試験区分2 Na2O1モルに対してSiO2を3.8モルの割合で含
有するSiO2高モル比の水ガラス100mlに、水を加
えて、水ガラスの水溶液200mlを調製した(A液)。
別に、78%硫酸Xmlに、17%硫酸アルミニウム4g
とトリポリリン酸ナトリウムYgと水とを加えて、硬化
剤の水溶液200mlを調製した(B液)。A液とB液と
を、等量割合で混合した。上記のXとYとを変えて、そ
のときの水ガラスのゲルタイムを求めた。結果を図1に
示した。図1は、横軸にトリポリリン酸ナトリウムの添
加量Y(g)を、また縦軸に水ガラスのゲルタイム
(分)を目盛り、78%硫酸の添加量X(ml)毎に、Y
とゲルタイムとの関係を片対数で示している。図1中、
1は78%硫酸の添加量Xが7.0mlの場合、2は7.
2mlの場合、3は7.4mlの場合、4は7.6mlの場合
である。図1の結果からも明らかなように、本発明によ
ると、地盤中に注入した水ガラスのゲルタイムを確実に
制御できる。
有するSiO2高モル比の水ガラス100mlに、水を加
えて、水ガラスの水溶液200mlを調製した(A液)。
別に、78%硫酸Xmlに、17%硫酸アルミニウム4g
とトリポリリン酸ナトリウムYgと水とを加えて、硬化
剤の水溶液200mlを調製した(B液)。A液とB液と
を、等量割合で混合した。上記のXとYとを変えて、そ
のときの水ガラスのゲルタイムを求めた。結果を図1に
示した。図1は、横軸にトリポリリン酸ナトリウムの添
加量Y(g)を、また縦軸に水ガラスのゲルタイム
(分)を目盛り、78%硫酸の添加量X(ml)毎に、Y
とゲルタイムとの関係を片対数で示している。図1中、
1は78%硫酸の添加量Xが7.0mlの場合、2は7.
2mlの場合、3は7.4mlの場合、4は7.6mlの場合
である。図1の結果からも明らかなように、本発明によ
ると、地盤中に注入した水ガラスのゲルタイムを確実に
制御できる。
【0026】
【発明の効果】既に明らかなように、以上説明した本発
明には、地盤中に注入する薬液として、従来法のよう
に、水ガラスに多量の硫酸を加えてpH2未満とした強
酸性のシリカゾルを使用しないため、無機酸として硫酸
を用いる場合においても、硫酸の使用量を著しく低減で
き、また地盤中に持ち込まれることとなる硫酸根の量を
著しく低減できるという効果がある。その上、従来法の
ように、水酸化マグネシウムや水酸化カルシウム等の強
アルカリ剤を使用せず、硫酸アルミニウム及び/又はポ
リ塩化アルミニウム、或はまたトリポリリン酸ナトリウ
ム及び/又はテトラポリリン酸ナトリウムを使用するた
め、これらのpH緩衝能もあって、地盤中に注入する薬
液全体のpHの振れを小さくし、よって地盤中に注入し
た水ガラスのゲルタイムを所期の通りに制御できるとい
う効果がある。
明には、地盤中に注入する薬液として、従来法のよう
に、水ガラスに多量の硫酸を加えてpH2未満とした強
酸性のシリカゾルを使用しないため、無機酸として硫酸
を用いる場合においても、硫酸の使用量を著しく低減で
き、また地盤中に持ち込まれることとなる硫酸根の量を
著しく低減できるという効果がある。その上、従来法の
ように、水酸化マグネシウムや水酸化カルシウム等の強
アルカリ剤を使用せず、硫酸アルミニウム及び/又はポ
リ塩化アルミニウム、或はまたトリポリリン酸ナトリウ
ム及び/又はテトラポリリン酸ナトリウムを使用するた
め、これらのpH緩衝能もあって、地盤中に注入する薬
液全体のpHの振れを小さくし、よって地盤中に注入し
た水ガラスのゲルタイムを所期の通りに制御できるとい
う効果がある。
【図1】本発明において、硬化剤の組成に対する水ガラ
スのゲルタイム(分)を片対数で示すグラフ。
スのゲルタイム(分)を片対数で示すグラフ。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年3月15日(2000.3.1
5)
5)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 地盤硬化法
【特許請求の範囲】
【請求項1】 地盤中に薬液を混合注入して該地盤を硬
化させる方法において、薬液として水ガラスの水溶液と
硬化剤の水溶液とを用い、且つ該硬化剤として、無機酸
と、トリポリリン酸ナトリウム及び/又はテトラポリリ
ン酸ナトリウムとを用いることを特徴とする地盤硬化
法。
化させる方法において、薬液として水ガラスの水溶液と
硬化剤の水溶液とを用い、且つ該硬化剤として、無機酸
と、トリポリリン酸ナトリウム及び/又はテトラポリリ
ン酸ナトリウムとを用いることを特徴とする地盤硬化
法。
【請求項2】 硬化剤として、水ガラス中のNa2O1
モル当たり、硫酸を0.9〜1.2モルの割合で、また
トリポリリン酸ナトリウム及び/又はテトラポリリン酸
ナトリウムを0.004〜0.2モルの割合で用いる請
求項1記載の地盤硬化法。
モル当たり、硫酸を0.9〜1.2モルの割合で、また
トリポリリン酸ナトリウム及び/又はテトラポリリン酸
ナトリウムを0.004〜0.2モルの割合で用いる請
求項1記載の地盤硬化法。
【請求項3】 地盤中に薬液を混合注入して該地盤を硬
化させる方法において、薬液として水ガラスの水溶液と
硬化剤の水溶液とを用い、且つ該硬化剤として、無機酸
と、硫酸アルミニウム及び/又はポリ塩化アルミニウム
と、トリポリリン酸ナトリウム及び/又はテトラポリリ
ン酸ナトリウムとを用いることを特徴とする地盤硬化
法。
化させる方法において、薬液として水ガラスの水溶液と
硬化剤の水溶液とを用い、且つ該硬化剤として、無機酸
と、硫酸アルミニウム及び/又はポリ塩化アルミニウム
と、トリポリリン酸ナトリウム及び/又はテトラポリリ
ン酸ナトリウムとを用いることを特徴とする地盤硬化
法。
【請求項4】 硬化剤として、水ガラス中のNa2O1
モル当たり、硫酸を0.7〜1.0モルの割合で、また
硫酸アルミニウム及び/又はポリ塩化アルミニウムを
{但し、ポリ塩化アルミニウムはAl(OH)1.5Cl
1.25(SO4)0. 125に換算して}0.002〜0.14
モルの割合で、更にトリポリリン酸ナトリウム及び/又
はテトラポリリン酸ナトリウムを0.004〜0.2モ
ルの割合で用いる請求項3記載の地盤硬化法。
モル当たり、硫酸を0.7〜1.0モルの割合で、また
硫酸アルミニウム及び/又はポリ塩化アルミニウムを
{但し、ポリ塩化アルミニウムはAl(OH)1.5Cl
1.25(SO4)0. 125に換算して}0.002〜0.14
モルの割合で、更にトリポリリン酸ナトリウム及び/又
はテトラポリリン酸ナトリウムを0.004〜0.2モ
ルの割合で用いる請求項3記載の地盤硬化法。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は地盤硬化法に関す
る。地盤の強化及び止水を図るため、地盤中に薬液を混
合注入して該地盤を硬化させることが行なわれる。本発
明はかかる地盤硬化法の改良に関する。
る。地盤の強化及び止水を図るため、地盤中に薬液を混
合注入して該地盤を硬化させることが行なわれる。本発
明はかかる地盤硬化法の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上記のような地盤硬化法として一
般に、地盤中に酸性シリカゾルとアルカリ剤の水溶液と
を混合注入することが行なわれている。この場合の酸性
シリカゾルは水ガラスに通常は硫酸を加えてpH2未満
とした水分散液であり、またアルカリ剤として通常は水
酸化マグネシウムや水酸化カルシウム等のアルカリ土類
金属の水酸化物が使用されている(特公平3−2451
5)。しかし、この従来法には、劇物である硫酸を多量
に使用するため、その取扱いが誠に厄介であり、また結
果として好ましくない硫酸根を地盤中へ多量に持ち込む
ことになるという問題がある。しかもその上、水ガラス
に硫酸を加えてpH2未満とした強酸性のシリカゾル
に、水酸化マグネシウムや水酸化カルシウム等の強アル
カリ剤の水溶液を混合するため、混合後における薬液全
体のpHが振れ易く、地盤中に注入した水ガラスのゲル
化に要する時間(ゲルタイム)が大きく乱れるという問
題がある。
般に、地盤中に酸性シリカゾルとアルカリ剤の水溶液と
を混合注入することが行なわれている。この場合の酸性
シリカゾルは水ガラスに通常は硫酸を加えてpH2未満
とした水分散液であり、またアルカリ剤として通常は水
酸化マグネシウムや水酸化カルシウム等のアルカリ土類
金属の水酸化物が使用されている(特公平3−2451
5)。しかし、この従来法には、劇物である硫酸を多量
に使用するため、その取扱いが誠に厄介であり、また結
果として好ましくない硫酸根を地盤中へ多量に持ち込む
ことになるという問題がある。しかもその上、水ガラス
に硫酸を加えてpH2未満とした強酸性のシリカゾル
に、水酸化マグネシウムや水酸化カルシウム等の強アル
カリ剤の水溶液を混合するため、混合後における薬液全
体のpHが振れ易く、地盤中に注入した水ガラスのゲル
化に要する時間(ゲルタイム)が大きく乱れるという問
題がある。
【0003】水ガラスを用いる地盤硬化法では、地盤中
に注入した水ガラスのゲル化を利用して該地盤を硬化さ
せる。この場合、水ガラスのゲルタイムは、該水ガラス
のSiO2濃度や硬化温度にもよるが、pHにより大き
く影響されることが知られている。水ガラスに硬化剤と
して例えば硫酸を徐々に加え、そのpHを順次下げる
と、該水ガラスは概して、pH6.0〜9.0において
数秒〜数十秒でゲル化する所謂瞬結状態になり、またp
H4.5〜6.0未満において数分〜数十分でゲル化す
る所謂中結状態になり、更にpH3.0〜4.5未満に
おいて数時間〜数十時間でゲル化する所謂長結状態にな
り、そしてpH2未満では安定な酸性シリカゾルにな
る。水ガラスのゲルタイムは、pH6.0〜9.0近辺
の中性領域よりも低いpH領域において、pHとの関係
で対数的に長くなり、pH2未満では安定な酸性シリカ
ゾルになるのである。
に注入した水ガラスのゲル化を利用して該地盤を硬化さ
せる。この場合、水ガラスのゲルタイムは、該水ガラス
のSiO2濃度や硬化温度にもよるが、pHにより大き
く影響されることが知られている。水ガラスに硬化剤と
して例えば硫酸を徐々に加え、そのpHを順次下げる
と、該水ガラスは概して、pH6.0〜9.0において
数秒〜数十秒でゲル化する所謂瞬結状態になり、またp
H4.5〜6.0未満において数分〜数十分でゲル化す
る所謂中結状態になり、更にpH3.0〜4.5未満に
おいて数時間〜数十時間でゲル化する所謂長結状態にな
り、そしてpH2未満では安定な酸性シリカゾルにな
る。水ガラスのゲルタイムは、pH6.0〜9.0近辺
の中性領域よりも低いpH領域において、pHとの関係
で対数的に長くなり、pH2未満では安定な酸性シリカ
ゾルになるのである。
【0004】前記した従来法のように、地盤中に注入し
た薬液全体のpHが振れると、地盤中に酸性シリカゾル
として注入した水ガラスのゲルタイムが大きく乱れ、地
盤硬化に要する時間が乱れて、硬化作業の前後に予定さ
れている他の作業の進行に支障をきたすのである。
た薬液全体のpHが振れると、地盤中に酸性シリカゾル
として注入した水ガラスのゲルタイムが大きく乱れ、地
盤硬化に要する時間が乱れて、硬化作業の前後に予定さ
れている他の作業の進行に支障をきたすのである。
【0005】地盤中に注入した薬液全体のpHが振れる
のを改善するため、アルカリ剤と共に調整剤、例えばヘ
キサメタリン酸アルカリ金属塩を用いることも行なわれ
ている(特公平3−24515、特公平4−5607
4)。しかし、この従来法でも、単に強アルカリ剤の水
溶液を用いる前記した従来法に比べれば、pHの振れを
相応に改善できるものの、その改善程度が不充分という
問題があり、また依然として、水ガラスに硫酸を加えて
pH2未満とした強酸性のシリカゾルを用いることによ
る前記した従来法と同様の問題がある。
のを改善するため、アルカリ剤と共に調整剤、例えばヘ
キサメタリン酸アルカリ金属塩を用いることも行なわれ
ている(特公平3−24515、特公平4−5607
4)。しかし、この従来法でも、単に強アルカリ剤の水
溶液を用いる前記した従来法に比べれば、pHの振れを
相応に改善できるものの、その改善程度が不充分という
問題があり、また依然として、水ガラスに硫酸を加えて
pH2未満とした強酸性のシリカゾルを用いることによ
る前記した従来法と同様の問題がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、従来法では、1)水ガラスの酸性シリカゾ
ルを調製するのに劇物である硫酸を多量に使用するた
め、その取扱いが誠に厄介である点、また2)結果とし
て好ましくない硫酸根を地盤中へ多量に持ち込むことに
なる点、更に3)地盤中に注入した薬液全体のpHが振
れ易く、酸性シリカゾルとして注入した水ガラスのゲル
タイムが乱れる点、以上の3点である。
する課題は、従来法では、1)水ガラスの酸性シリカゾ
ルを調製するのに劇物である硫酸を多量に使用するた
め、その取扱いが誠に厄介である点、また2)結果とし
て好ましくない硫酸根を地盤中へ多量に持ち込むことに
なる点、更に3)地盤中に注入した薬液全体のpHが振
れ易く、酸性シリカゾルとして注入した水ガラスのゲル
タイムが乱れる点、以上の3点である。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決する本
発明は、地盤中に薬液を混合注入して該地盤を硬化させ
る方法において、薬液として水ガラスの水溶液と硬化剤
の水溶液とを用い、且つ該硬化剤として、無機酸と、ト
リポリリン酸ナトリウム及び/又はテトラポリリン酸ナ
トリウムとを用いることを特徴とする地盤硬化法に係
る。また本発明は、地盤中に薬液を混合注入して該地盤
を硬化させる方法において、薬液として水ガラスの水溶
液と硬化剤の水溶液とを用い、且つ該硬化剤として、無
機酸と、硫酸アルミニウム及び/又はポリ塩化アルミニ
ウムと、トリポリリン酸ナトリウム及び/又はテトラポ
リリン酸ナトリウムとを用いることを特徴とする地盤硬
化法に係る。
発明は、地盤中に薬液を混合注入して該地盤を硬化させ
る方法において、薬液として水ガラスの水溶液と硬化剤
の水溶液とを用い、且つ該硬化剤として、無機酸と、ト
リポリリン酸ナトリウム及び/又はテトラポリリン酸ナ
トリウムとを用いることを特徴とする地盤硬化法に係
る。また本発明は、地盤中に薬液を混合注入して該地盤
を硬化させる方法において、薬液として水ガラスの水溶
液と硬化剤の水溶液とを用い、且つ該硬化剤として、無
機酸と、硫酸アルミニウム及び/又はポリ塩化アルミニ
ウムと、トリポリリン酸ナトリウム及び/又はテトラポ
リリン酸ナトリウムとを用いることを特徴とする地盤硬
化法に係る。
【0008】本発明では、水ガラスの水溶液(A液)
と、硬化剤の水溶液(B液)とを、地盤中に混合注入す
る。混合注入は、1)双方を注入直前に混合しておいて
から注入する方法(1ショット法)、2)双方を途中混
合しながら注入する方法(1.5ショット法)、3)双
方を注入直後に混合する方法(2ショット法)のいずれ
によってもよい。一般に、上記1)の方法では1本の注
入管を用い、また上記2)の方法では1本のY字注入管
を用い、更に上記3)の方法では2本の注入管或は二重
の注入管を用いる。
と、硬化剤の水溶液(B液)とを、地盤中に混合注入す
る。混合注入は、1)双方を注入直前に混合しておいて
から注入する方法(1ショット法)、2)双方を途中混
合しながら注入する方法(1.5ショット法)、3)双
方を注入直後に混合する方法(2ショット法)のいずれ
によってもよい。一般に、上記1)の方法では1本の注
入管を用い、また上記2)の方法では1本のY字注入管
を用い、更に上記3)の方法では2本の注入管或は二重
の注入管を用いる。
【0009】A液としての水ガラスの水溶液の調製に用
いる水ガラスは、市販されている任意の水ガラスを使用
できる。通常はJIS3号の水ガラスを使用するが、N
a2O1モルに対してSiO2を3.6〜4.5モルの割
合で含有するSiO2高モル比の水ガラスも使用でき
る。
いる水ガラスは、市販されている任意の水ガラスを使用
できる。通常はJIS3号の水ガラスを使用するが、N
a2O1モルに対してSiO2を3.6〜4.5モルの割
合で含有するSiO2高モル比の水ガラスも使用でき
る。
【0010】B液としての硬化剤の水溶液の調製に用い
る硬化剤は、1)無機酸と、トリポリリン酸ナトリウム
及び/又はテトラポリリン酸ナトリウムとの組合わせ、
2)無機酸と、硫酸アルミニウム及び/又はポリ塩化ア
ルミニウムと、トリポリリン酸ナトリウム及び/又はテ
トラポリリン酸ナトリウムとの組合わせ、以上の2種の
組合わせである。無機酸としては、塩酸、硝酸、硫酸等
を使用できるが、通常は経済的な硫酸を使用する。かか
る硬化剤の水溶液を調製するに際しては、補助的に他の
調整剤、例えばミョウバンやリン酸水素二ナトリウムの
水和物(Na2HPO4・12H2O)等も併用できる。
硬化剤としてアルミニウム塩を用いる場合には、強固で
耐久性の高いアルミニウムシリケートが形成される。
る硬化剤は、1)無機酸と、トリポリリン酸ナトリウム
及び/又はテトラポリリン酸ナトリウムとの組合わせ、
2)無機酸と、硫酸アルミニウム及び/又はポリ塩化ア
ルミニウムと、トリポリリン酸ナトリウム及び/又はテ
トラポリリン酸ナトリウムとの組合わせ、以上の2種の
組合わせである。無機酸としては、塩酸、硝酸、硫酸等
を使用できるが、通常は経済的な硫酸を使用する。かか
る硬化剤の水溶液を調製するに際しては、補助的に他の
調整剤、例えばミョウバンやリン酸水素二ナトリウムの
水和物(Na2HPO4・12H2O)等も併用できる。
硬化剤としてアルミニウム塩を用いる場合には、強固で
耐久性の高いアルミニウムシリケートが形成される。
【0011】本発明では、地盤中に注入する一方の薬液
(A液)として水ガラスの水溶液を調製し、また他方の
薬液(B液)として硬化剤の水溶液を調製して、これら
を所定割合で地盤中に混合注入する。A液とB液の組成
や濃度、更には双方の混合注入割合を調節することによ
って、地盤中に混合注入する薬液全体のpHを任意に制
御でき、したがって地盤中に注入した水ガラスのゲルタ
イムを任意に制御できる。
(A液)として水ガラスの水溶液を調製し、また他方の
薬液(B液)として硬化剤の水溶液を調製して、これら
を所定割合で地盤中に混合注入する。A液とB液の組成
や濃度、更には双方の混合注入割合を調節することによ
って、地盤中に混合注入する薬液全体のpHを任意に制
御でき、したがって地盤中に注入した水ガラスのゲルタ
イムを任意に制御できる。
【0012】地盤硬化作業の現場では一般に、地盤硬化
作業それ自体を所期の通りに行なって、前後の作業を円
滑に進行させるため、地盤中に注入した水ガラスを中結
させる場合が多い。地盤中に注入した水ガラスを数分〜
数十分でゲル化させる中結では、前記したように、地盤
中に注入する薬液全体のpHを4.5〜6.0未満に調
整する必要がある。この場合、硬化剤として無機酸と共
に用いる他の剤の組成にもよるが、無機酸として通常用
いる硫酸の使用量をできるだけ少なくし、よって地盤中
に持ち込まれることとなる硫酸根の量をできるだけ少な
くするため、硫酸の使用量は、水ガラスの水溶液のpH
を最低でも3.0〜4.5未満に調整する量とするのが
好ましく、6.0〜9.0に調整する量(言い替えれば
水ガラスの水溶液をほぼ中和する量)とするのがより好
ましい。
作業それ自体を所期の通りに行なって、前後の作業を円
滑に進行させるため、地盤中に注入した水ガラスを中結
させる場合が多い。地盤中に注入した水ガラスを数分〜
数十分でゲル化させる中結では、前記したように、地盤
中に注入する薬液全体のpHを4.5〜6.0未満に調
整する必要がある。この場合、硬化剤として無機酸と共
に用いる他の剤の組成にもよるが、無機酸として通常用
いる硫酸の使用量をできるだけ少なくし、よって地盤中
に持ち込まれることとなる硫酸根の量をできるだけ少な
くするため、硫酸の使用量は、水ガラスの水溶液のpH
を最低でも3.0〜4.5未満に調整する量とするのが
好ましく、6.0〜9.0に調整する量(言い替えれば
水ガラスの水溶液をほぼ中和する量)とするのがより好
ましい。
【0013】上記の場合において具体的には、硬化剤と
して、硫酸と、トリポリリン酸ナトリウム及び/又はテ
トラポリリン酸ナトリウムとを用いる場合、水ガラス中
のNa2O1モル当たり、硫酸を0.9〜1.2モルの
割合で用い、またトリポリリン酸ナトリウム及び/又は
テトラポリリン酸ナトリウムを0.004〜0.2モル
の割合で用いる。この場合の硫酸の使用量は、水ガラス
の水溶液のpHを3.0〜4.5未満に調整する量であ
り、またトリポリリン酸ナトリウム及び/又はテトラポ
リリン酸ナトリウムの使用量は、地盤中に注入する薬液
全体のpHを4.5〜6.0未満に調整する量である。
して、硫酸と、トリポリリン酸ナトリウム及び/又はテ
トラポリリン酸ナトリウムとを用いる場合、水ガラス中
のNa2O1モル当たり、硫酸を0.9〜1.2モルの
割合で用い、またトリポリリン酸ナトリウム及び/又は
テトラポリリン酸ナトリウムを0.004〜0.2モル
の割合で用いる。この場合の硫酸の使用量は、水ガラス
の水溶液のpHを3.0〜4.5未満に調整する量であ
り、またトリポリリン酸ナトリウム及び/又はテトラポ
リリン酸ナトリウムの使用量は、地盤中に注入する薬液
全体のpHを4.5〜6.0未満に調整する量である。
【0014】また硬化剤として、硫酸と、硫酸アルミニ
ウム及び/又はポリ塩化アルミニウムと、トリポリリン
酸ナトリウム及び/又はテトラポリリン酸ナトリウムと
を用いる場合、水ガラス中のNa2O1モル当たり、硫
酸を0.7〜1.0モルの割合で用い、また硫酸アルミ
ニウム及び/又はポリ塩化アルミニウムを0.002〜
0.14モルの割合で用い、更にトリポリリン酸ナトリ
ウム及び/又はテトラポリリン酸ナトリウムを0.00
4〜0.2モルの割合で用いる。この場合、ポリ塩化ア
ルミニウムは一般に[Al(OH)1.5Cl1.25(S
O4)0.125]nで示されるので、その使用量はAl(O
H)1.5Cl1.25(SO4)0.125に換算した値である
(ポリ塩化アルミニウムの使用量については以下同
じ)。上記の場合の硫酸の使用量は、水ガラスの水溶液
のpHを6.0〜9.0に調整する量であり、また硫酸
アルミニウム及び/又はポリ塩化アルミニウムの使用量
は、水ガラスの水溶液と硫酸との混合液のpHを3.0
〜4.5未満に調整する量であり、更にトリポリリン酸
ナトリウム及び/又はテトラポリリン酸ナトリウムの使
用量は、地盤中に注入する薬液全体のpHを4.5〜
6.0未満に調整する量である。
ウム及び/又はポリ塩化アルミニウムと、トリポリリン
酸ナトリウム及び/又はテトラポリリン酸ナトリウムと
を用いる場合、水ガラス中のNa2O1モル当たり、硫
酸を0.7〜1.0モルの割合で用い、また硫酸アルミ
ニウム及び/又はポリ塩化アルミニウムを0.002〜
0.14モルの割合で用い、更にトリポリリン酸ナトリ
ウム及び/又はテトラポリリン酸ナトリウムを0.00
4〜0.2モルの割合で用いる。この場合、ポリ塩化ア
ルミニウムは一般に[Al(OH)1.5Cl1.25(S
O4)0.125]nで示されるので、その使用量はAl(O
H)1.5Cl1.25(SO4)0.125に換算した値である
(ポリ塩化アルミニウムの使用量については以下同
じ)。上記の場合の硫酸の使用量は、水ガラスの水溶液
のpHを6.0〜9.0に調整する量であり、また硫酸
アルミニウム及び/又はポリ塩化アルミニウムの使用量
は、水ガラスの水溶液と硫酸との混合液のpHを3.0
〜4.5未満に調整する量であり、更にトリポリリン酸
ナトリウム及び/又はテトラポリリン酸ナトリウムの使
用量は、地盤中に注入する薬液全体のpHを4.5〜
6.0未満に調整する量である。
【0015】本発明では、地盤中に注入する薬液とし
て、従来法のように、水ガラスに硫酸を加えてpH2未
満とした強酸性のシリカゾルを使用しないため、無機酸
として硫酸を用いる場合においても、硫酸の使用量を著
しく低減でき、また地盤中に持ち込まれることとなる硫
酸根の量を著しく低減できる。その上、従来法のよう
に、水酸化マグネシウムや水酸化カルシウム等の強アル
カリ剤を使用せず、トリポリリン酸ナトリウム及び/又
はテトラポリリン酸ナトリウム、或は更に硫酸アルミニ
ウム及び/又はポリ塩化アルミニウムを使用するため、
これらのpH緩衝能もあって、資材として用いる水ガラ
スや硫酸に相応のバラツキがあっても、地盤中に注入す
る薬液全体のpHの振れを小さくでき、よって地盤中に
注入した水ガラスのゲルタイムを所期の通りに制御でき
る。
て、従来法のように、水ガラスに硫酸を加えてpH2未
満とした強酸性のシリカゾルを使用しないため、無機酸
として硫酸を用いる場合においても、硫酸の使用量を著
しく低減でき、また地盤中に持ち込まれることとなる硫
酸根の量を著しく低減できる。その上、従来法のよう
に、水酸化マグネシウムや水酸化カルシウム等の強アル
カリ剤を使用せず、トリポリリン酸ナトリウム及び/又
はテトラポリリン酸ナトリウム、或は更に硫酸アルミニ
ウム及び/又はポリ塩化アルミニウムを使用するため、
これらのpH緩衝能もあって、資材として用いる水ガラ
スや硫酸に相応のバラツキがあっても、地盤中に注入す
る薬液全体のpHの振れを小さくでき、よって地盤中に
注入した水ガラスのゲルタイムを所期の通りに制御でき
る。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態としては、下記
の例が挙げられる。 1)JIS3号の水ガラス100リットルに、水を加え
て、水ガラスの水溶液200リットルを調製する(A
液)。別に、78%硫酸16リットルに、トリポリリン
酸ナトリウム5kgと水とを加えて、硬化剤の水溶液20
0リットルを調製する(B液)。A液とB液とを、等量
割合で地盤中に混合注入する方法。この場合、A液中の
Na2O1モル当たり、B液中の硫酸は1.04モルに
相当し、またトリポリリン酸ナトリウムは0.065モ
ルに相当する。尚、同様の条件下における試験では、薬
液全体のpHは5.2であり、ゲルタイムは3分であ
る。
の例が挙げられる。 1)JIS3号の水ガラス100リットルに、水を加え
て、水ガラスの水溶液200リットルを調製する(A
液)。別に、78%硫酸16リットルに、トリポリリン
酸ナトリウム5kgと水とを加えて、硬化剤の水溶液20
0リットルを調製する(B液)。A液とB液とを、等量
割合で地盤中に混合注入する方法。この場合、A液中の
Na2O1モル当たり、B液中の硫酸は1.04モルに
相当し、またトリポリリン酸ナトリウムは0.065モ
ルに相当する。尚、同様の条件下における試験では、薬
液全体のpHは5.2であり、ゲルタイムは3分であ
る。
【0017】2)JIS3号の水ガラス100リットル
に、水を加えて、水ガラスの水溶液200リットルを調
製する(A液)。別に、78%硫酸16リットルに、テ
トラポリリン酸ナトリウム6kgと水とを加えて、硬化剤
の水溶液200リットルを調製する(B液)。A液とB
液とを、等量割合で地盤中に混合注入する方法。この場
合、A液中のNa2O1モル当たり、B液中の硫酸は
1.04モルに相当し、またテトラポリリン酸ナトリウ
ムは0.061モルに相当する。尚、同様の条件下にお
ける試験では、薬液全体のpHは5.3であり、ゲルタ
イムは2分である。
に、水を加えて、水ガラスの水溶液200リットルを調
製する(A液)。別に、78%硫酸16リットルに、テ
トラポリリン酸ナトリウム6kgと水とを加えて、硬化剤
の水溶液200リットルを調製する(B液)。A液とB
液とを、等量割合で地盤中に混合注入する方法。この場
合、A液中のNa2O1モル当たり、B液中の硫酸は
1.04モルに相当し、またテトラポリリン酸ナトリウ
ムは0.061モルに相当する。尚、同様の条件下にお
ける試験では、薬液全体のpHは5.3であり、ゲルタ
イムは2分である。
【0018】3)Na2O1モルに対してSiO2を3.
8モルの割合で含有するSiO2高モル比の水ガラス1
00リットルに、水を加えて、水ガラスの水溶液200
リットルを調製する(A液)。別に、78%硫酸7リッ
トルに、17%硫酸アルミニウム4kgとトリポリリン酸
ナトリウム0.5kgと水とを加えて、硬化剤の水溶液2
00リットルを調製する(B液)。A液とB液とを、等
量割合で地盤中に混合注入する方法。この場合、A液中
のNa2O1モル当たり、B液中の硫酸は0.8モルに
相当し、また硫酸アルミニウムは0.06モルに相当
し、更にトリポリリン酸ナトリウムは0.01モルに相
当する。尚、同様の条件下における試験では、薬液全体
のpHは5.3であり、ゲルタイムは5分である。
8モルの割合で含有するSiO2高モル比の水ガラス1
00リットルに、水を加えて、水ガラスの水溶液200
リットルを調製する(A液)。別に、78%硫酸7リッ
トルに、17%硫酸アルミニウム4kgとトリポリリン酸
ナトリウム0.5kgと水とを加えて、硬化剤の水溶液2
00リットルを調製する(B液)。A液とB液とを、等
量割合で地盤中に混合注入する方法。この場合、A液中
のNa2O1モル当たり、B液中の硫酸は0.8モルに
相当し、また硫酸アルミニウムは0.06モルに相当
し、更にトリポリリン酸ナトリウムは0.01モルに相
当する。尚、同様の条件下における試験では、薬液全体
のpHは5.3であり、ゲルタイムは5分である。
【0019】
【実施例】試験区分1 実施例1 JIS3号の水ガラス100mlに、水を加えて、水ガラ
スの水溶液200mlを調製した(A液)。別に、78%
硫酸16mlに、トリポリリン酸ナトリウム5gと水とを
加えて、硬化剤の水溶液200mlを調製した(B液)。
A液とB液とを、等量割合で混合した。この場合、A液
中のNa2O1モル当たり、B液中の硫酸は1.04モ
ルに相当し、またトリポリリン酸ナトリウムは0.06
5モルに相当する。混合した薬液全体のpHは5.2で
あり、ゲルタイムは3分であった。
スの水溶液200mlを調製した(A液)。別に、78%
硫酸16mlに、トリポリリン酸ナトリウム5gと水とを
加えて、硬化剤の水溶液200mlを調製した(B液)。
A液とB液とを、等量割合で混合した。この場合、A液
中のNa2O1モル当たり、B液中の硫酸は1.04モ
ルに相当し、またトリポリリン酸ナトリウムは0.06
5モルに相当する。混合した薬液全体のpHは5.2で
あり、ゲルタイムは3分であった。
【0020】実施例2 Na2O1モルに対してSiO2を3.8モルの割合で含
有するSiO2高モル比の水ガラス100mlに、水を加
えて、水ガラスの水溶液200mlを調製した(A液)。
別に、78%硫酸7.0mlに、17%硫酸アルミニウム
4gとトリポリリン酸ナトリウム0.5gと水とを加え
て、硬化剤の水溶液200mlを調製した(B液)。A液
とB液とを、等量割合で混合した。この場合、A液中の
Na2O1モル当たり、B液中の硫酸は0.8モルに相
当し、また硫酸アルミニウムは0.06モルに相当し、
トリポリリン酸ナトリウムは0.01モルに相当する。
混合した薬液全体のpHは5.3であり、ゲルタイムは
5分であった。
有するSiO2高モル比の水ガラス100mlに、水を加
えて、水ガラスの水溶液200mlを調製した(A液)。
別に、78%硫酸7.0mlに、17%硫酸アルミニウム
4gとトリポリリン酸ナトリウム0.5gと水とを加え
て、硬化剤の水溶液200mlを調製した(B液)。A液
とB液とを、等量割合で混合した。この場合、A液中の
Na2O1モル当たり、B液中の硫酸は0.8モルに相
当し、また硫酸アルミニウムは0.06モルに相当し、
トリポリリン酸ナトリウムは0.01モルに相当する。
混合した薬液全体のpHは5.3であり、ゲルタイムは
5分であった。
【0021】試験区分2 Na2O1モルに対してSiO2を3.8モルの割合で含
有するSiO2高モル比の水ガラス100mlに、水を加
えて、水ガラスの水溶液200mlを調製した(A液)。
別に、78%硫酸Xmlに、17%硫酸アルミニウム4g
とトリポリリン酸ナトリウムYgと水とを加えて、硬化
剤の水溶液200mlを調製した(B液)。A液とB液と
を、等量割合で混合した。上記のXとYとを変えて、そ
のときの水ガラスのゲルタイムを求めた。結果を図1に
示した。図1は、横軸にトリポリリン酸ナトリウムの添
加量Y(g)を、また縦軸に水ガラスのゲルタイム
(分)を目盛り、78%硫酸の添加量X(ml)毎に、Y
とゲルタイムとの関係を片対数で示している。図1中、
1は78%硫酸の添加量Xが7.0mlの場合、2は7.
2mlの場合、3は7.4mlの場合、4は7.6mlの場合
である。図1の結果からも明らかなように、本発明によ
ると、地盤中に注入した水ガラスのゲルタイムを確実に
制御できる。
有するSiO2高モル比の水ガラス100mlに、水を加
えて、水ガラスの水溶液200mlを調製した(A液)。
別に、78%硫酸Xmlに、17%硫酸アルミニウム4g
とトリポリリン酸ナトリウムYgと水とを加えて、硬化
剤の水溶液200mlを調製した(B液)。A液とB液と
を、等量割合で混合した。上記のXとYとを変えて、そ
のときの水ガラスのゲルタイムを求めた。結果を図1に
示した。図1は、横軸にトリポリリン酸ナトリウムの添
加量Y(g)を、また縦軸に水ガラスのゲルタイム
(分)を目盛り、78%硫酸の添加量X(ml)毎に、Y
とゲルタイムとの関係を片対数で示している。図1中、
1は78%硫酸の添加量Xが7.0mlの場合、2は7.
2mlの場合、3は7.4mlの場合、4は7.6mlの場合
である。図1の結果からも明らかなように、本発明によ
ると、地盤中に注入した水ガラスのゲルタイムを確実に
制御できる。
【0022】
【発明の効果】既に明らかなように、以上説明した本発
明には、地盤中に注入する薬液として、従来法のよう
に、水ガラスに多量の硫酸を加えてpH2未満とした強
酸性のシリカゾルを使用しないため、無機酸として硫酸
を用いる場合においても、硫酸の使用量を著しく低減で
き、また地盤中に持ち込まれることとなる硫酸根の量を
著しく低減できるという効果がある。その上、従来法の
ように、水酸化マグネシウムや水酸化カルシウム等の強
アルカリ剤を使用せず、トリポリリン酸ナトリウム及び
/又はテトラポリリン酸ナトリウム、或は更に硫酸アル
ミニウム及び/又はポリ塩化アルミニウムを使用するた
め、これらのpH緩衝能もあって、地盤中に注入する薬
液全体のpHの振れを小さくし、よって地盤中に注入し
た水ガラスのゲルタイムを所期の通りに制御できるとい
う効果がある。
明には、地盤中に注入する薬液として、従来法のよう
に、水ガラスに多量の硫酸を加えてpH2未満とした強
酸性のシリカゾルを使用しないため、無機酸として硫酸
を用いる場合においても、硫酸の使用量を著しく低減で
き、また地盤中に持ち込まれることとなる硫酸根の量を
著しく低減できるという効果がある。その上、従来法の
ように、水酸化マグネシウムや水酸化カルシウム等の強
アルカリ剤を使用せず、トリポリリン酸ナトリウム及び
/又はテトラポリリン酸ナトリウム、或は更に硫酸アル
ミニウム及び/又はポリ塩化アルミニウムを使用するた
め、これらのpH緩衝能もあって、地盤中に注入する薬
液全体のpHの振れを小さくし、よって地盤中に注入し
た水ガラスのゲルタイムを所期の通りに制御できるとい
う効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明において、硬化剤の組成に対する水ガラ
スのゲルタイム(分)を片対数で示すグラフ。
スのゲルタイム(分)を片対数で示すグラフ。
Claims (6)
- 【請求項1】 地盤中に薬液を混合注入して該地盤を硬
化させる方法において、薬液として水ガラスの水溶液と
硬化剤の水溶液とを用い、且つ該硬化剤として、無機酸
と、硫酸アルミニウム及び/又はポリ塩化アルミニウム
とを用いることを特徴とする地盤硬化法。 - 【請求項2】 硬化剤として、水ガラス中のNa2O1
モル当たり、硫酸を0.7〜1.0モルの割合で、また
硫酸アルミニウム及び/又はポリ塩化アルミニウムを
{但し、ポリ塩化アルミニウムはAl(OH)1.5Cl
1.25(SO4)0. 125に換算して}0.002〜0.14
モルの割合で用いる請求項1記載の地盤硬化法。 - 【請求項3】 地盤中に薬液を混合注入して該地盤を硬
化させる方法において、薬液として水ガラスの水溶液と
硬化剤の水溶液とを用い、且つ該硬化剤として、無機酸
と、トリポリリン酸ナトリウム及び/又はテトラポリリ
ン酸ナトリウムとを用いることを特徴とする地盤硬化
法。 - 【請求項4】 硬化剤として、水ガラス中のNa2O1
モル当たり、硫酸を0.9〜1.2モルの割合で、また
トリポリリン酸ナトリウム及び/又はテトラポリリン酸
ナトリウムを0.004〜0.2モルの割合で用いる請
求項3記載の地盤硬化法。 - 【請求項5】 地盤中に薬液を混合注入して該地盤を硬
化させる方法において、薬液として水ガラスの水溶液と
硬化剤の水溶液とを用い、且つ該硬化剤として、無機酸
と、硫酸アルミニウム及び/又はポリ塩化アルミニウム
と、トリポリリン酸ナトリウム及び/又はテトラポリリ
ン酸ナトリウムとを用いることを特徴とする地盤硬化
法。 - 【請求項6】 硬化剤として、水ガラス中のNa2O1
モル当たり、硫酸を0.7〜1.0モルの割合で、また
硫酸アルミニウム及び/又はポリ塩化アルミニウムを
{但し、ポリ塩化アルミニウムはAl(OH)1.5Cl
1.25(SO4)0. 125に換算して}0.002〜0.14
モルの割合で、更にトリポリリン酸ナトリウム及び/又
はテトラポリリン酸ナトリウムを0.004〜0.2モ
ルの割合で用いる請求項5記載の地盤硬化法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13951199A JP3226510B2 (ja) | 1999-05-20 | 1999-05-20 | 地盤硬化法 |
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|---|---|---|---|
| JP2000071411A Division JP2000328056A (ja) | 2000-01-01 | 2000-03-15 | 地盤硬化法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000328055A true JP2000328055A (ja) | 2000-11-28 |
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ID=15247015
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|---|---|
| JP (1) | JP3226510B2 (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101078043B1 (ko) * | 2008-11-27 | 2011-10-31 | (주)티피 | 약액형 그라우팅용 조성물 및 이를 이용한 그라우팅 공법 |
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| JPS53125310A (en) * | 1977-04-09 | 1978-11-01 | Nitto Chemical Industry Co Ltd | Method of stabilizing nature of soil |
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1999
- 1999-05-20 JP JP13951199A patent/JP3226510B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| JP3226510B2 (ja) | 2001-11-05 |
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