JP2000329497A - 自動車エアコン熱交換器用フィン - Google Patents
自動車エアコン熱交換器用フィンInfo
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- JP2000329497A JP2000329497A JP11139256A JP13925699A JP2000329497A JP 2000329497 A JP2000329497 A JP 2000329497A JP 11139256 A JP11139256 A JP 11139256A JP 13925699 A JP13925699 A JP 13925699A JP 2000329497 A JP2000329497 A JP 2000329497A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 親水性および耐食性に優れた自動車エアコン
熱交換器用フィンを提供すること。 【解決手段】 抗菌性樹脂および微粒子を含有する抗菌
性組成物が表面に塗布された自動車エアコン熱交換器用
フィンであって、該抗菌性組成物が、フィルムとしたと
きのJIS Z 2911 6.2.2に準じた評価法
によるカビ抵抗性表示が2以上であり、かつ水との接触
角が25°以下であり、そして該フィルムを40℃の水
に120時間浸漬した後の該カビ抵抗性表示が2以上で
あり、かつ該水との接触角が25°以下である、自動車
エアコン熱交換器用フィン。
熱交換器用フィンを提供すること。 【解決手段】 抗菌性樹脂および微粒子を含有する抗菌
性組成物が表面に塗布された自動車エアコン熱交換器用
フィンであって、該抗菌性組成物が、フィルムとしたと
きのJIS Z 2911 6.2.2に準じた評価法
によるカビ抵抗性表示が2以上であり、かつ水との接触
角が25°以下であり、そして該フィルムを40℃の水
に120時間浸漬した後の該カビ抵抗性表示が2以上で
あり、かつ該水との接触角が25°以下である、自動車
エアコン熱交換器用フィン。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、抗菌・防カビ性、
親水性、および耐久性に優れた自動車エアコン熱交換器
用フィンに関する。
親水性、および耐久性に優れた自動車エアコン熱交換器
用フィンに関する。
【0002】
【従来の技術】通常、自動車エアコンに使用される熱交
換器では、冷房時に凝縮水が発生する。凝縮水は、水滴
となってフィン間に溜まり、さらには水滴間でブリッジ
を形成して、自動車エアコンの冷房能力の低下、水滴の
飛散などの問題を引き起こす。このような問題を解決す
るために、熱交換器フィンの表面を親水性にして、水滴
によるブリッジの形成を防止することが行われている。
換器では、冷房時に凝縮水が発生する。凝縮水は、水滴
となってフィン間に溜まり、さらには水滴間でブリッジ
を形成して、自動車エアコンの冷房能力の低下、水滴の
飛散などの問題を引き起こす。このような問題を解決す
るために、熱交換器フィンの表面を親水性にして、水滴
によるブリッジの形成を防止することが行われている。
【0003】一般に、熱交換器用フィンの表面親水化処
理は、アルミ板を成形加工してアルミニウムフィンを作
製し、これを組み立てた後に行われる。一般に、表面親
水化処理は、アルミニウムフィンにクロメート処理を施
し、次いで浸漬、スプレー、シャワーなどの手段により
親水性表面処理剤を塗布してアルミニウムフィン上に皮
膜を形成する方法により行われている。このような方法
で使用される親水性表面処理剤として以下が挙げられ
る: (1)水ガラス(例えば、特開昭59−13078号公
報を参照のこと); (2)水溶性ポリアミド樹脂のような有機高分子樹脂を
主成分とした溶液(例えば、特開昭61−250495
号公報を参照のこと)。
理は、アルミ板を成形加工してアルミニウムフィンを作
製し、これを組み立てた後に行われる。一般に、表面親
水化処理は、アルミニウムフィンにクロメート処理を施
し、次いで浸漬、スプレー、シャワーなどの手段により
親水性表面処理剤を塗布してアルミニウムフィン上に皮
膜を形成する方法により行われている。このような方法
で使用される親水性表面処理剤として以下が挙げられ
る: (1)水ガラス(例えば、特開昭59−13078号公
報を参照のこと); (2)水溶性ポリアミド樹脂のような有機高分子樹脂を
主成分とした溶液(例えば、特開昭61−250495
号公報を参照のこと)。
【0004】また、最近では、フィン表面に発生する微
生物による熱交換器運転開始時の不快臭、微生物の散乱
などの防止するために、抗菌・坑カビ剤を配合した樹脂
系処理剤の使用が提案されている(例えば、特開平4−
366396号公報を参照のこと)。
生物による熱交換器運転開始時の不快臭、微生物の散乱
などの防止するために、抗菌・坑カビ剤を配合した樹脂
系処理剤の使用が提案されている(例えば、特開平4−
366396号公報を参照のこと)。
【0005】しかしながら、上記(1)の表面処理剤を
塗布して形成された皮膜では、経時的に皮膜面上に粉状
物が形成され、熱交換器の運転時に飛散して、セメント
臭、あるいは薬品臭が発生する。さらに、熱交換器の運
転により発生する凝集水によって水ガラスが加水分解さ
れ、フィン表面をアルカリ性とし、フィンの腐食を引き
起こす。アルミニウムフィンが腐食して形成された水酸
化アルミニウム粉末は、飛散して環境保全上の問題を生
じる。
塗布して形成された皮膜では、経時的に皮膜面上に粉状
物が形成され、熱交換器の運転時に飛散して、セメント
臭、あるいは薬品臭が発生する。さらに、熱交換器の運
転により発生する凝集水によって水ガラスが加水分解さ
れ、フィン表面をアルカリ性とし、フィンの腐食を引き
起こす。アルミニウムフィンが腐食して形成された水酸
化アルミニウム粉末は、飛散して環境保全上の問題を生
じる。
【0006】一方、上記(2)の表面処理剤を塗布して
形成された皮膜では、耐水性が十分ではなく、皮膜は経
時的に凝集水に溶解する。従って、フィン表面における
親水性の持続性が低下し、耐食性が低下するなどの問題
があり、しかも、コストが高い。
形成された皮膜では、耐水性が十分ではなく、皮膜は経
時的に凝集水に溶解する。従って、フィン表面における
親水性の持続性が低下し、耐食性が低下するなどの問題
があり、しかも、コストが高い。
【0007】自動車エアコンは近年小型軽量化が進んで
おり、熱交換器もコンパクトな設計がなされるためフィ
ン間隔が狭くなり、そのためより高い親水性が要求され
ている。親水性は、一般に水との接触角で表され、水と
の接触角が低いほど親水性が高く、従って水との接触角
が低い(例えば、25°以下)フィンが望まれている。
おり、熱交換器もコンパクトな設計がなされるためフィ
ン間隔が狭くなり、そのためより高い親水性が要求され
ている。親水性は、一般に水との接触角で表され、水と
の接触角が低いほど親水性が高く、従って水との接触角
が低い(例えば、25°以下)フィンが望まれている。
【0008】さらに、最近では自動車内においても快適
な居住空間が求められることから自動車エアコンによる
臭気の発生が問題視されている。使用初期の塗膜臭、な
らびにエアコン内に発生する微生物による運転開始時の
不快臭、微生物の散乱などを防止するために提案されて
いる従来の方法(例えば、特開平4−366396号公
報、前出を参照のこと)では十分な効果が得られず、そ
の改良が求められている。
な居住空間が求められることから自動車エアコンによる
臭気の発生が問題視されている。使用初期の塗膜臭、な
らびにエアコン内に発生する微生物による運転開始時の
不快臭、微生物の散乱などを防止するために提案されて
いる従来の方法(例えば、特開平4−366396号公
報、前出を参照のこと)では十分な効果が得られず、そ
の改良が求められている。
【0009】以上のように、現在実用化されている方法
は、上記要請に十分応えられないため、より親水性およ
び耐食性に優れ、臭気の問題もない抗菌性塗膜を有する
自動車エアコン熱交換器用フィンの開発が望まれてい
る。
は、上記要請に十分応えられないため、より親水性およ
び耐食性に優れ、臭気の問題もない抗菌性塗膜を有する
自動車エアコン熱交換器用フィンの開発が望まれてい
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記従来の課
題を解決するものであり、その目的とするところは、親
水性および耐食性に優れた自動車エアコン熱交換器用フ
ィンを提供することにある。
題を解決するものであり、その目的とするところは、親
水性および耐食性に優れた自動車エアコン熱交換器用フ
ィンを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記問題
を解決することを目的に鋭意研究を重ねた結果、抗菌・
防カビ性と親水性とを併せ持つ抗菌性樹脂を主成分とす
る抗菌性組成物を表面に塗布することにより、長期にわ
たり細菌・カビの発生を抑制して不快臭の発生を防ぐこ
とができ、さらに上記抗菌性組成物に微粒子を添加して
得られる皮膜表面を粗面化することにより、さらに水に
濡れやすくなり、その結果、抗菌性樹脂本来の親水性に
加えて、極めて高い親水性、水濡れ性を有し、かつ、そ
の効果が長期にわたり持続する自動車エアコン熱交換器
用フィンが得られることを見出した。
を解決することを目的に鋭意研究を重ねた結果、抗菌・
防カビ性と親水性とを併せ持つ抗菌性樹脂を主成分とす
る抗菌性組成物を表面に塗布することにより、長期にわ
たり細菌・カビの発生を抑制して不快臭の発生を防ぐこ
とができ、さらに上記抗菌性組成物に微粒子を添加して
得られる皮膜表面を粗面化することにより、さらに水に
濡れやすくなり、その結果、抗菌性樹脂本来の親水性に
加えて、極めて高い親水性、水濡れ性を有し、かつ、そ
の効果が長期にわたり持続する自動車エアコン熱交換器
用フィンが得られることを見出した。
【0012】本発明は、抗菌性樹脂および微粒子を含有
する抗菌性組成物が表面に塗布された自動車エアコン熱
交換器用フィンであって、該抗菌性組成物が、フィルム
としたときのJIS Z 2911 6.2.2に準じ
た評価法によるカビ抵抗性表示が2以上であり、かつ水
との接触角が25°以下であり、そして該フィルムを4
0℃の水に120時間浸漬した後の該カビ抵抗性表示が
2以上であり、かつ該水との接触角が25°以下であ
る、自動車エアコン熱交換器用フィンである。そのこと
により上記目的が達成される。
する抗菌性組成物が表面に塗布された自動車エアコン熱
交換器用フィンであって、該抗菌性組成物が、フィルム
としたときのJIS Z 2911 6.2.2に準じ
た評価法によるカビ抵抗性表示が2以上であり、かつ水
との接触角が25°以下であり、そして該フィルムを4
0℃の水に120時間浸漬した後の該カビ抵抗性表示が
2以上であり、かつ該水との接触角が25°以下であ
る、自動車エアコン熱交換器用フィンである。そのこと
により上記目的が達成される。
【0013】好ましくは、上記抗菌性樹脂は、有機系抗
菌剤成分を含有する抗菌性ポリマーと親水性成分との共
重合体である。
菌剤成分を含有する抗菌性ポリマーと親水性成分との共
重合体である。
【0014】好ましくは、上記抗菌性ポリマーは、アン
モニウム塩基、ホスホニウム塩基、およびスルホニウム
塩基の少なくとも1種を主鎖および/または側鎖に有す
る共重合体である。
モニウム塩基、ホスホニウム塩基、およびスルホニウム
塩基の少なくとも1種を主鎖および/または側鎖に有す
る共重合体である。
【0015】本発明はまた、上記自動車エアコン熱交換
器用フィンを有する自動車エアコン熱交換器である。
器用フィンを有する自動車エアコン熱交換器である。
【0016】上記抗菌性組成物を表面に塗布したフィン
材は、長期間にわたり親水性および耐食性に優れ、さら
に臭気の問題もなく、自動車エアコン熱交換器用フィン
に最適である。
材は、長期間にわたり親水性および耐食性に優れ、さら
に臭気の問題もなく、自動車エアコン熱交換器用フィン
に最適である。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に本発明の自動車エアコン熱
交換器用フィンを詳細に説明する。
交換器用フィンを詳細に説明する。
【0018】一般に、エアコン熱交換器用フィンとは、
エアコン用冷媒を放冷させるために設けた金属薄板をい
う。
エアコン用冷媒を放冷させるために設けた金属薄板をい
う。
【0019】本発明の自動車エアコン熱交換器用フィン
は、フィンの形状をした基材に抗菌性組成物が塗布され
た構造を有する。
は、フィンの形状をした基材に抗菌性組成物が塗布され
た構造を有する。
【0020】フィンの形状をした基材としては、従来公
知の任意の基材が使用可能であり、例えば、アルミニウ
ムが好ましい。
知の任意の基材が使用可能であり、例えば、アルミニウ
ムが好ましい。
【0021】フィンの形状および大きさは、従来公知の
自動車エアコン熱交換器用フィンの形状および大きさが
可能であり、好ましくは、コルゲートの形状、0.8c
m×6.5cm×21cmの大きさである。
自動車エアコン熱交換器用フィンの形状および大きさが
可能であり、好ましくは、コルゲートの形状、0.8c
m×6.5cm×21cmの大きさである。
【0022】本発明の自動車エアコン熱交換器用フィン
に塗布される抗菌性組成物は、抗菌性樹脂および微粒子
を含有する。ここで、抗菌性組成物とは、細菌およびカ
ビ類を死滅あるいはその増殖を抑制することの可能な組
成物をさしていい、抗菌性樹脂とは、抗菌・抗カビ性を
有する樹脂である。
に塗布される抗菌性組成物は、抗菌性樹脂および微粒子
を含有する。ここで、抗菌性組成物とは、細菌およびカ
ビ類を死滅あるいはその増殖を抑制することの可能な組
成物をさしていい、抗菌性樹脂とは、抗菌・抗カビ性を
有する樹脂である。
【0023】本発明において使用される抗菌性樹脂は、
有機系抗菌剤成分を含有する抗菌性ポリマーと親水性成
分との共重合体である。この抗菌性ポリマーは、主鎖ま
たは側鎖に有機系抗菌剤成分を有するポリマーである。
有機系抗菌剤成分を含有する抗菌性ポリマーと親水性成
分との共重合体である。この抗菌性ポリマーは、主鎖ま
たは側鎖に有機系抗菌剤成分を有するポリマーである。
【0024】有機系抗菌剤の中には、比較的高い抗菌・
防カビ性を有するものもあるが、一般に溶出しやすく、
抗菌・防カビ性の効果が持続しない。そこで、抗菌性ポ
リマーの主鎖または側鎖に有機系抗菌剤成分を結合させ
ることにより、溶出を防止することができ、従って、抗
菌・防カビ性の効果を持続させることができる。
防カビ性を有するものもあるが、一般に溶出しやすく、
抗菌・防カビ性の効果が持続しない。そこで、抗菌性ポ
リマーの主鎖または側鎖に有機系抗菌剤成分を結合させ
ることにより、溶出を防止することができ、従って、抗
菌・防カビ性の効果を持続させることができる。
【0025】親水性成分は、抗菌性ポリマーに親水性を
与えることができる。ただし、親水性成分を単に該ポリ
マーに混合した場合、使用していくうちに親水性成分が
徐々に溶出し、抗菌性ポリマーの親水性が低下する。そ
こで、親水性成分を該抗菌性ポリマーに共重合させる、
あるいは硬化剤などにより化学的に結合させる。それに
より、親水性成分の溶出を抑えることができ、従って、
経時的に親水性が低下することを防ぐことができる。
与えることができる。ただし、親水性成分を単に該ポリ
マーに混合した場合、使用していくうちに親水性成分が
徐々に溶出し、抗菌性ポリマーの親水性が低下する。そ
こで、親水性成分を該抗菌性ポリマーに共重合させる、
あるいは硬化剤などにより化学的に結合させる。それに
より、親水性成分の溶出を抑えることができ、従って、
経時的に親水性が低下することを防ぐことができる。
【0026】有機系抗菌剤成分とは、抗菌性を有する天
然抽出物、低分子有機化合物および重合体の総称であ
り、一般的には窒素、硫黄、リンなどの元素を含む化合
物をいう。例えば、天然抽出物としては、キチン、キト
サン、ワサビ抽出物、カラシ抽出物、ヒノキチオール、
茶抽出物などが、低分子有機化合物としては、イソチオ
シアン酸アリル、ポリオキシアルキレントリアルキルア
ンモニウム、塩化ベンザルコニウム、ヘキサメチレンビ
グアニド塩酸塩などの第4級アンモニウム塩;有機シリ
コン第4級アンモニウム塩;トリ−n−ブチルヘキサデ
シルホスホニウムクロリド、トリ−n−ブチルテトラデ
シルホスホニウムクロリド、トリ−n−ブチルヘキサデ
シルホスホニウムクロリドなどの第4級ホスホニウム
塩;フェニルアミド系、ビグアニド系、スルホイソフタ
ル酸テトラアルキルホスホニウム塩またはそのジエステ
ル、イミダゾール・チアゾール系化合物、チオカーバイ
ト系化合物、ピリジン・キノリン系化合物などが挙げら
れるが、これらに限定されない。
然抽出物、低分子有機化合物および重合体の総称であ
り、一般的には窒素、硫黄、リンなどの元素を含む化合
物をいう。例えば、天然抽出物としては、キチン、キト
サン、ワサビ抽出物、カラシ抽出物、ヒノキチオール、
茶抽出物などが、低分子有機化合物としては、イソチオ
シアン酸アリル、ポリオキシアルキレントリアルキルア
ンモニウム、塩化ベンザルコニウム、ヘキサメチレンビ
グアニド塩酸塩などの第4級アンモニウム塩;有機シリ
コン第4級アンモニウム塩;トリ−n−ブチルヘキサデ
シルホスホニウムクロリド、トリ−n−ブチルテトラデ
シルホスホニウムクロリド、トリ−n−ブチルヘキサデ
シルホスホニウムクロリドなどの第4級ホスホニウム
塩;フェニルアミド系、ビグアニド系、スルホイソフタ
ル酸テトラアルキルホスホニウム塩またはそのジエステ
ル、イミダゾール・チアゾール系化合物、チオカーバイ
ト系化合物、ピリジン・キノリン系化合物などが挙げら
れるが、これらに限定されない。
【0027】上記有機系抗菌剤の中では、抗菌性ポリマ
ーへの結合の容易さからアンモニウム塩基、ホスホニウ
ム塩基、スルホニウム塩基などのオニウム塩、フェニル
アミド基、ビグアニド基などの抗菌活性基が主鎖または
側鎖に結合した重合体が好ましく、特に、高い抗菌活性
と幅広い抗菌スペクトルを有するホスホニウム塩系化合
物が最も好ましい。
ーへの結合の容易さからアンモニウム塩基、ホスホニウ
ム塩基、スルホニウム塩基などのオニウム塩、フェニル
アミド基、ビグアニド基などの抗菌活性基が主鎖または
側鎖に結合した重合体が好ましく、特に、高い抗菌活性
と幅広い抗菌スペクトルを有するホスホニウム塩系化合
物が最も好ましい。
【0028】上記親水性成分は、水との親和性に優れた
物質、すなわち、水に溶解、分散または膨潤可能な物
質、あるいは保水性または保湿性物質であり、一般的に
は、アミノ基、アミド基、カルボキシル基またはそのア
ルカリ金属塩、スルホン酸基またはそのアルカリ金属塩
などの親水基またはそれらの誘導体を含む、あるいはエ
ーテル結合を1分子内に2個以上含む低分子有機化合物
または高分子化合物である。親水性成分の具体例として
は、ポリビニルアルコール、澱粉、アクリル酸のホモポ
リマーまたは共重合体、メタクリル酸のホモポリマーま
たは共重合体、無水マレイン酸のホモポリマーまたは共
重合体(例えば、無水マレイン酸・スチレン共重合
体)、ポリビニルスルホン酸またはその共重合体または
それらのアルカリ金属塩、ポリエチレングリコール(別
名ポリエチレンオキサイド)、ポリプロピレングリコー
ル、ポリエチレン・プロピレングリコール、ポリテトラ
メチレングリコールなどのポリアルキレングリコール、
グリセリン、ポリグリセリンなどのポリオールまたはそ
の重合体、グリセリン、ポリグリセリン、水溶性変性セ
ルロース(例えば、ヒドロキシエチルセルロース、メチ
ルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、
カルボキシセルロースナトリウム、セルロースナイトレ
ートカルボキシルメチルエーテル)などが挙げられる。
物質、すなわち、水に溶解、分散または膨潤可能な物
質、あるいは保水性または保湿性物質であり、一般的に
は、アミノ基、アミド基、カルボキシル基またはそのア
ルカリ金属塩、スルホン酸基またはそのアルカリ金属塩
などの親水基またはそれらの誘導体を含む、あるいはエ
ーテル結合を1分子内に2個以上含む低分子有機化合物
または高分子化合物である。親水性成分の具体例として
は、ポリビニルアルコール、澱粉、アクリル酸のホモポ
リマーまたは共重合体、メタクリル酸のホモポリマーま
たは共重合体、無水マレイン酸のホモポリマーまたは共
重合体(例えば、無水マレイン酸・スチレン共重合
体)、ポリビニルスルホン酸またはその共重合体または
それらのアルカリ金属塩、ポリエチレングリコール(別
名ポリエチレンオキサイド)、ポリプロピレングリコー
ル、ポリエチレン・プロピレングリコール、ポリテトラ
メチレングリコールなどのポリアルキレングリコール、
グリセリン、ポリグリセリンなどのポリオールまたはそ
の重合体、グリセリン、ポリグリセリン、水溶性変性セ
ルロース(例えば、ヒドロキシエチルセルロース、メチ
ルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、
カルボキシセルロースナトリウム、セルロースナイトレ
ートカルボキシルメチルエーテル)などが挙げられる。
【0029】本発明における抗菌性樹脂としては、特
に、ジカルボン酸成分およびグリコール成分を主構成成
分とし、有機系抗菌剤成分として下記一般式(化1)で
表されるスルホン酸基含有芳香族ジカルボン酸のホスホ
ニウム塩基を有するポリエステル樹脂と、親水性物質と
の共重合体が好ましい。
に、ジカルボン酸成分およびグリコール成分を主構成成
分とし、有機系抗菌剤成分として下記一般式(化1)で
表されるスルホン酸基含有芳香族ジカルボン酸のホスホ
ニウム塩基を有するポリエステル樹脂と、親水性物質と
の共重合体が好ましい。
【0030】
【化1】
【0031】(ここで、Aは芳香族基であり、X1およ
びX2は、それぞれ独立してエステル形成性官能基であ
り、R1、R2、R3およびR4は、それぞれ独立してアル
キル基であり、そのうちの少なくとも1個は炭素数10
〜20のアルキル基である)。
びX2は、それぞれ独立してエステル形成性官能基であ
り、R1、R2、R3およびR4は、それぞれ独立してアル
キル基であり、そのうちの少なくとも1個は炭素数10
〜20のアルキル基である)。
【0032】好ましくは、上記ポリエステル樹脂は、上
記一般式(化1)で表されるスルホン酸基含有芳香族ジ
カルボン酸のホスホニウム塩基を、全酸成分に対し好ま
しくは1〜50モル%、より好ましくは3〜20モル%
共重合したポリエステル樹脂である。
記一般式(化1)で表されるスルホン酸基含有芳香族ジ
カルボン酸のホスホニウム塩基を、全酸成分に対し好ま
しくは1〜50モル%、より好ましくは3〜20モル%
共重合したポリエステル樹脂である。
【0033】スルホン酸基含有芳香族ジカルボン酸のホ
スホニウム塩基が全酸成分に対し1モル%以下の場合、
良好な抗菌・防カビ性を有する抗菌性ポリマーが得られ
ない場合がある。スルホン酸基含有芳香族ジカルボン酸
のホスホニウム塩基を全酸成分に対し50モル%以上共
重合しようとした場合、ポリエステル重合時にゲル化
し、重合が困難である。
スホニウム塩基が全酸成分に対し1モル%以下の場合、
良好な抗菌・防カビ性を有する抗菌性ポリマーが得られ
ない場合がある。スルホン酸基含有芳香族ジカルボン酸
のホスホニウム塩基を全酸成分に対し50モル%以上共
重合しようとした場合、ポリエステル重合時にゲル化
し、重合が困難である。
【0034】上記ジカルボン酸成分としては、テレフタ
ル酸、イソフタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸
などの芳香族ジカルボン酸が挙げられる。また、発明の
内容を損なわない範囲で、脂環族ジカルボン酸、脂肪族
ジカルボン酸、複素環式ジカルボン酸、オキシカルボン
酸、多価カルボン酸などと組み合わせて使用してもよ
い。脂環族ジカルボン酸としては、1,2−シクロヘキ
サンジカルボン酸、1,3−シクロヘキサンジカルボン
酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸などが挙げら
れる。脂肪族ジカルボン酸としては、コハク酸、グルタ
ル酸、アジピン酸、セバシン酸、ドデカンジカルボン
酸、アゼライン酸、エイコ酸、ダイマー酸およびその誘
導体などが挙げられる。複素環式ジカルボン酸として
は、ピリジンカルボン酸およびその誘導体が挙げられ
る。オキシカルボン酸としては、p−オキシ安息香酸な
どが挙げられる。多価カルボン酸としては、無水トリメ
リット酸、無水ピロメリット酸などが挙げられる。
ル酸、イソフタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸
などの芳香族ジカルボン酸が挙げられる。また、発明の
内容を損なわない範囲で、脂環族ジカルボン酸、脂肪族
ジカルボン酸、複素環式ジカルボン酸、オキシカルボン
酸、多価カルボン酸などと組み合わせて使用してもよ
い。脂環族ジカルボン酸としては、1,2−シクロヘキ
サンジカルボン酸、1,3−シクロヘキサンジカルボン
酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸などが挙げら
れる。脂肪族ジカルボン酸としては、コハク酸、グルタ
ル酸、アジピン酸、セバシン酸、ドデカンジカルボン
酸、アゼライン酸、エイコ酸、ダイマー酸およびその誘
導体などが挙げられる。複素環式ジカルボン酸として
は、ピリジンカルボン酸およびその誘導体が挙げられ
る。オキシカルボン酸としては、p−オキシ安息香酸な
どが挙げられる。多価カルボン酸としては、無水トリメ
リット酸、無水ピロメリット酸などが挙げられる。
【0035】得られる抗菌性組成物をフィルムにした場
合の実用上の耐久性を考慮すると、全ジカルボン酸成分
の70モル%以上が芳香族ジカルボン酸であることが好
ましい。芳香族ジカルボン酸以外のジカルボン酸成分と
しては、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸、アジピ
ン酸、セバシン酸が特に好ましい。
合の実用上の耐久性を考慮すると、全ジカルボン酸成分
の70モル%以上が芳香族ジカルボン酸であることが好
ましい。芳香族ジカルボン酸以外のジカルボン酸成分と
しては、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸、アジピ
ン酸、セバシン酸が特に好ましい。
【0036】上記グリコール成分としては、エチレング
リコール、プロピレングリコール、1,3−プロパンジ
オール、2−メチル−1,3−プロパンジオール、1,
4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、ネオ
ペンチルグリコール、1,6−ヘキサンジオール、3−
メチル−1,5−ペンタンジオール、2−メチル−1,
5−ペンタンジオール、2,2−ジエチル−1,3−プ
ロパンジオール、1,9−ノナンジオール、1,10−
デカンジオールなどのアルキレングリコール、1,2−
シクロヘキサンジメタノールなどの脂環族グリコール、
ビスフェノールAまたはFのアルキレンオキサイド付加
物、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール、
ヒドロキシピバリン酸のネオペンチルグリコール(HP
N)、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレン
グリコールなどが挙げられる。上記グリコール成分は、
少量の、アミド結合、ウレタン結合、エーテル結合、ま
たはカーボネート結合を有する化合物を含有してもよ
い。
リコール、プロピレングリコール、1,3−プロパンジ
オール、2−メチル−1,3−プロパンジオール、1,
4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、ネオ
ペンチルグリコール、1,6−ヘキサンジオール、3−
メチル−1,5−ペンタンジオール、2−メチル−1,
5−ペンタンジオール、2,2−ジエチル−1,3−プ
ロパンジオール、1,9−ノナンジオール、1,10−
デカンジオールなどのアルキレングリコール、1,2−
シクロヘキサンジメタノールなどの脂環族グリコール、
ビスフェノールAまたはFのアルキレンオキサイド付加
物、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール、
ヒドロキシピバリン酸のネオペンチルグリコール(HP
N)、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレン
グリコールなどが挙げられる。上記グリコール成分は、
少量の、アミド結合、ウレタン結合、エーテル結合、ま
たはカーボネート結合を有する化合物を含有してもよ
い。
【0037】得られる抗菌性組成物をフィルムにした場
合の実用上の耐久性を考慮すると、グリコール成分は、
エチレングリコール、ネオペンチルグリコール、2−メ
チル−1,3−プロパンジオール、1,6−ヘキサンジ
オール、1,5−ペンタンジオール、3−メチル−1,
5−ペンタンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタ
ノールなどが好ましい。さらに、発明の内容を損なわな
い範囲で、トリメチロールエタン、トリメチロールプロ
パン、グリセリン、ペンタエリスリトールなどの多価ポ
リオールと組み合わせて使用してもよい。
合の実用上の耐久性を考慮すると、グリコール成分は、
エチレングリコール、ネオペンチルグリコール、2−メ
チル−1,3−プロパンジオール、1,6−ヘキサンジ
オール、1,5−ペンタンジオール、3−メチル−1,
5−ペンタンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタ
ノールなどが好ましい。さらに、発明の内容を損なわな
い範囲で、トリメチロールエタン、トリメチロールプロ
パン、グリセリン、ペンタエリスリトールなどの多価ポ
リオールと組み合わせて使用してもよい。
【0038】上記スルホン酸基含有芳香族ジカルボン酸
のホスホニウム塩としては、スルホイソフタル酸トリ−
n−ブチルデシルホスホニウム塩、スルホイソフタル酸
トリ−n−ブチルオクタデシルホスホニウム塩、スルホ
イソフタル酸トリ−n−ブチルヘキサデシルホスホニウ
ム塩、スルホイソフタル酸トリ−n−ブチルテトラデシ
ルホスホニウム塩、スルホイソフタル酸−n−ブチルド
デシルホスホニウム塩、4−スルホナフタレン−2,7
−ジカルボン酸トリ−n−ブチルデシルホスホニウム
塩、4−スルホナフタレン−2,7−ジカルボン酸トリ
−n−ブチルオクタデシルホスホニウム塩、4−スルホ
ナフタレン−2,7−ジカルボン酸トリ−n−ブチルヘ
キサデシルホスホニウム塩、4−スルホナフタレン−
2,7−ジカルボン酸トリ−n−ブチルテトラデシルホ
スホニウム塩、4−スルホナフタレン−2,7−ジカル
ボン酸トリ−n−ブチルドデシルホスホニウム塩などが
挙げられる。抗菌活性の点から、スルホイソフタル酸ト
リ−n−ブチルヘキサデシルホスホニウム塩、スルホイ
ソフタル酸トリ−n−ブチルテトラデシルホスホニウム
塩、スルホイソフタル酸トリ−n−ブチルドデシルホス
ホニウム塩などが特に好ましい。
のホスホニウム塩としては、スルホイソフタル酸トリ−
n−ブチルデシルホスホニウム塩、スルホイソフタル酸
トリ−n−ブチルオクタデシルホスホニウム塩、スルホ
イソフタル酸トリ−n−ブチルヘキサデシルホスホニウ
ム塩、スルホイソフタル酸トリ−n−ブチルテトラデシ
ルホスホニウム塩、スルホイソフタル酸−n−ブチルド
デシルホスホニウム塩、4−スルホナフタレン−2,7
−ジカルボン酸トリ−n−ブチルデシルホスホニウム
塩、4−スルホナフタレン−2,7−ジカルボン酸トリ
−n−ブチルオクタデシルホスホニウム塩、4−スルホ
ナフタレン−2,7−ジカルボン酸トリ−n−ブチルヘ
キサデシルホスホニウム塩、4−スルホナフタレン−
2,7−ジカルボン酸トリ−n−ブチルテトラデシルホ
スホニウム塩、4−スルホナフタレン−2,7−ジカル
ボン酸トリ−n−ブチルドデシルホスホニウム塩などが
挙げられる。抗菌活性の点から、スルホイソフタル酸ト
リ−n−ブチルヘキサデシルホスホニウム塩、スルホイ
ソフタル酸トリ−n−ブチルテトラデシルホスホニウム
塩、スルホイソフタル酸トリ−n−ブチルドデシルホス
ホニウム塩などが特に好ましい。
【0039】上記スルホン酸基含有芳香族ジカルボン酸
のホスホニウム塩は、スルホ芳香族ジカルボン酸または
そのナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩などに
トリ−n−ブチルヘキサデシルホスホニウムブロマイ
ド、トリ−n−ブチルテトラデシルホスホニウムブロマ
イド、トリ−n−ブチルドデシルホスホニウムブロマイ
ドなどのホスホニウム塩を反応させることにより得られ
る。上記反応に使用される溶媒は特に限定されないが、
水が最も好ましい。
のホスホニウム塩は、スルホ芳香族ジカルボン酸または
そのナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩などに
トリ−n−ブチルヘキサデシルホスホニウムブロマイ
ド、トリ−n−ブチルテトラデシルホスホニウムブロマ
イド、トリ−n−ブチルドデシルホスホニウムブロマイ
ドなどのホスホニウム塩を反応させることにより得られ
る。上記反応に使用される溶媒は特に限定されないが、
水が最も好ましい。
【0040】上記ポリエステル樹脂の製造方法は、特に
限定されず、任意の製造方法、例えば、ジカルボン酸類
とグリコール類とを直接反応させ、得られたオリゴマー
を重縮合する、直接重合法、ジカルボン酸のジメチルエ
ステル体とグリコールとをエステル交換反応させた後、
重縮合する、エステル交換法など、を適用することがで
きる。
限定されず、任意の製造方法、例えば、ジカルボン酸類
とグリコール類とを直接反応させ、得られたオリゴマー
を重縮合する、直接重合法、ジカルボン酸のジメチルエ
ステル体とグリコールとをエステル交換反応させた後、
重縮合する、エステル交換法など、を適用することがで
きる。
【0041】上記ポリエステル樹脂は、親水性成分と共
重合される。親水性成分を共重合することにより、ポリ
エステル樹脂に親水性を与えることができ、さらに、著
しく抗菌・防カビ性が向上する。親水性成分を単にポリ
エステル樹脂に混合した場合、使用していくうちに親水
性成分が徐々に溶出し、抗菌性樹脂の親水性が低下す
る。親水性成分をポリエステル樹脂に共重合することに
より、親水性成分の溶出を抑えることができ、従って、
経時的な親水性の低下を防ぐことができる。
重合される。親水性成分を共重合することにより、ポリ
エステル樹脂に親水性を与えることができ、さらに、著
しく抗菌・防カビ性が向上する。親水性成分を単にポリ
エステル樹脂に混合した場合、使用していくうちに親水
性成分が徐々に溶出し、抗菌性樹脂の親水性が低下す
る。親水性成分をポリエステル樹脂に共重合することに
より、親水性成分の溶出を抑えることができ、従って、
経時的な親水性の低下を防ぐことができる。
【0042】上記親水性成分をポリエステル樹脂に共重
合する方法としては、1)スルホン酸金属塩基を含有す
るジカルボン酸またはグリコールをポリエステル樹脂に
共重合する方法;2)アルキレングリコールをポリエス
テル樹脂に共重合する方法;3)親水性基を有するビニ
ル系モノマーをポリエステル樹脂にグラフト重合する方
法などが挙げられる。1)の方法に用いられるスルホン
酸金属塩基を含有するジカルボン酸またはグリコールと
しては、5−スルホイソフタル酸、4−スルホナフタレ
ン−2,7−ジカルボン酸、5−(4−スルホフェノキ
シ)イソフタル酸などの金属塩、または2−スルホ−
1,4−ブタンジオール、2,5−ジメチル−3−スル
ホ−2,5−ヘキサンジオールなどの金属塩などが挙げ
られる。2)の方法に用いられるアルキレングリコール
としては、ポリエチレングリコール、ポリプロピレング
リコール、ポリテトラメチレングリコールなどが挙げら
れる。
合する方法としては、1)スルホン酸金属塩基を含有す
るジカルボン酸またはグリコールをポリエステル樹脂に
共重合する方法;2)アルキレングリコールをポリエス
テル樹脂に共重合する方法;3)親水性基を有するビニ
ル系モノマーをポリエステル樹脂にグラフト重合する方
法などが挙げられる。1)の方法に用いられるスルホン
酸金属塩基を含有するジカルボン酸またはグリコールと
しては、5−スルホイソフタル酸、4−スルホナフタレ
ン−2,7−ジカルボン酸、5−(4−スルホフェノキ
シ)イソフタル酸などの金属塩、または2−スルホ−
1,4−ブタンジオール、2,5−ジメチル−3−スル
ホ−2,5−ヘキサンジオールなどの金属塩などが挙げ
られる。2)の方法に用いられるアルキレングリコール
としては、ポリエチレングリコール、ポリプロピレング
リコール、ポリテトラメチレングリコールなどが挙げら
れる。
【0043】上記親水性成分をポリエステル樹脂にグラ
フト重合する3)の方法で使用され得る親水性基を有す
るビニル系モノマーとしては、カルボキシル基、ヒドロ
キシ基、スルホン酸基、アミド基などを有するモノマ
ー、親水性基に変換可能な基(例えば、酸無水物基、グ
リシジル基、クロル基など)を有するモノマーが挙げら
れる。例えば、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン
酸、イタコン酸、マレイン酸、フマル酸およびそれらの
塩などの、カルボキシル基またはその塩を含有するモノ
マー;メチルアクリレート、エチルアクリレート、n−
プロピルアクリレート、イソプロピルアクリレート、n
−ブチルアクリレート、t−ブチルアクリレートなどの
アルキルアクリレート;メチルメタクリレート、エチル
メタクリレート、n−ブチルメタクリレート、t−ブチ
ルメタクリレートなどのアルキルメタクリレート;2−
ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシエチル
メタクリレートなどのヒドロキシ基含有モノマー;アク
リルアミド、N−メチルアクリルアミド、N−メチルメ
タクリルアミド、N−メチロールアクリルアミド、N−
メチロールメタクリルアミド、N−メトキシメチルアク
リルアミド、N−メトキシメチルメタクリルアミド、
N,N−ジメチロールアクリルアミド、N−フェニルア
クリルアミドなどのアミド基含有モノマ−;グリシジル
アクリレート、グリシジルメタクリレート、アリルグリ
シジルエーテルなどのエポキシ基含有モノマー;スチレ
ンスルホン酸、ビニルスルホン酸およびそれらの塩など
の、スルホン酸基またはその塩を含有するモノマー;無
水マレイン酸、無水イタコン酸などの酸無水物基を含有
するモノマーなどが挙げられる。カルボキシル基を有す
るビニル系モノマーが最も好ましい。
フト重合する3)の方法で使用され得る親水性基を有す
るビニル系モノマーとしては、カルボキシル基、ヒドロ
キシ基、スルホン酸基、アミド基などを有するモノマ
ー、親水性基に変換可能な基(例えば、酸無水物基、グ
リシジル基、クロル基など)を有するモノマーが挙げら
れる。例えば、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン
酸、イタコン酸、マレイン酸、フマル酸およびそれらの
塩などの、カルボキシル基またはその塩を含有するモノ
マー;メチルアクリレート、エチルアクリレート、n−
プロピルアクリレート、イソプロピルアクリレート、n
−ブチルアクリレート、t−ブチルアクリレートなどの
アルキルアクリレート;メチルメタクリレート、エチル
メタクリレート、n−ブチルメタクリレート、t−ブチ
ルメタクリレートなどのアルキルメタクリレート;2−
ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシエチル
メタクリレートなどのヒドロキシ基含有モノマー;アク
リルアミド、N−メチルアクリルアミド、N−メチルメ
タクリルアミド、N−メチロールアクリルアミド、N−
メチロールメタクリルアミド、N−メトキシメチルアク
リルアミド、N−メトキシメチルメタクリルアミド、
N,N−ジメチロールアクリルアミド、N−フェニルア
クリルアミドなどのアミド基含有モノマ−;グリシジル
アクリレート、グリシジルメタクリレート、アリルグリ
シジルエーテルなどのエポキシ基含有モノマー;スチレ
ンスルホン酸、ビニルスルホン酸およびそれらの塩など
の、スルホン酸基またはその塩を含有するモノマー;無
水マレイン酸、無水イタコン酸などの酸無水物基を含有
するモノマーなどが挙げられる。カルボキシル基を有す
るビニル系モノマーが最も好ましい。
【0044】上記親水性基を有するビニル系モノマー
は、1種または2種の、親水性基を有しないビニル系モ
ノマーと組み合わせて使用することができる。親水性基
を有しないビニル系モノマーとしては、例えば、ビニル
イソシアネート、アリルイソシアネート、スチレン、ビ
ニルメチルエーテル、ビニルエチルエーテル、アクリロ
ニトリル、メタクリロニトリル、塩化ビニリデン、酢酸
ビニル、塩化ビニルなどが挙げられる。
は、1種または2種の、親水性基を有しないビニル系モ
ノマーと組み合わせて使用することができる。親水性基
を有しないビニル系モノマーとしては、例えば、ビニル
イソシアネート、アリルイソシアネート、スチレン、ビ
ニルメチルエーテル、ビニルエチルエーテル、アクリロ
ニトリル、メタクリロニトリル、塩化ビニリデン、酢酸
ビニル、塩化ビニルなどが挙げられる。
【0045】上記親水性基を有するビニル系モノマー
と、上記親水性基を有しないビニル系モノマーとの比率
は、モル比で好ましくは30/70〜100/0、より
好ましくは40/60〜100/0、最も好ましくは5
0/50〜100/0の範囲である。親水性基を有する
ビニル系モノマーの比率が30%モル未満では、得られ
る抗菌性樹脂全体の親水性を高める効果が充分に発揮さ
れにくい。
と、上記親水性基を有しないビニル系モノマーとの比率
は、モル比で好ましくは30/70〜100/0、より
好ましくは40/60〜100/0、最も好ましくは5
0/50〜100/0の範囲である。親水性基を有する
ビニル系モノマーの比率が30%モル未満では、得られ
る抗菌性樹脂全体の親水性を高める効果が充分に発揮さ
れにくい。
【0046】上記親水性基を有するビニル系モノマーを
ポリエステル樹脂にグラフトさせる方法として、公知の
グラフト重合法を用いることができる。その代表例とし
ては、例えば、以下の方法が挙げられる:光、熱、放射
線などによって主鎖の高分子物質にラジカルを発生させ
てからモノマーをグラフト重合させるラジカル重合法;
AlCl3、TiCl4などの触媒を用いて主鎖の高分子
物質にカチオンを発生させ、モノマーをグラフト重合さ
せるカチオン重合法;金属Na、金属Liなどを用いて
主鎖の高分子物質にアニオンを発生させ、モノマーをグ
ラフト重合させるアニオン重合法。
ポリエステル樹脂にグラフトさせる方法として、公知の
グラフト重合法を用いることができる。その代表例とし
ては、例えば、以下の方法が挙げられる:光、熱、放射
線などによって主鎖の高分子物質にラジカルを発生させ
てからモノマーをグラフト重合させるラジカル重合法;
AlCl3、TiCl4などの触媒を用いて主鎖の高分子
物質にカチオンを発生させ、モノマーをグラフト重合さ
せるカチオン重合法;金属Na、金属Liなどを用いて
主鎖の高分子物質にアニオンを発生させ、モノマーをグ
ラフト重合させるアニオン重合法。
【0047】さらに、あらかじめ主鎖の高分子物質に重
合性不飽和二重結合を導入し、これにビニル系モノマー
を反応させる方法が挙げられる。この方法に用いられる
重合性不飽和二重結合を有するモノマーとしては、フマ
ル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、テトラヒドロ無水
マレイン酸、2,5−ノルボルネンジカルボン酸などが
挙げられ、フマル酸、マレイン酸、および2,5−ノル
ボルネンジカルボン酸が最も好ましい。
合性不飽和二重結合を導入し、これにビニル系モノマー
を反応させる方法が挙げられる。この方法に用いられる
重合性不飽和二重結合を有するモノマーとしては、フマ
ル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、テトラヒドロ無水
マレイン酸、2,5−ノルボルネンジカルボン酸などが
挙げられ、フマル酸、マレイン酸、および2,5−ノル
ボルネンジカルボン酸が最も好ましい。
【0048】さらに、側鎖に官能基を導入した、主鎖と
なる高分子物質と、末端にこの官能基と反応する基を有
する枝ポリマーとを反応させる方法が挙げられる。例え
ば、側鎖に−OH基、−SH基、−NH2基、−COO
H基、−CONH2基などの水素供与基を有する高分子
と、一方の末端に−N=C=O基、=C=C=O基、
なる高分子物質と、末端にこの官能基と反応する基を有
する枝ポリマーとを反応させる方法が挙げられる。例え
ば、側鎖に−OH基、−SH基、−NH2基、−COO
H基、−CONH2基などの水素供与基を有する高分子
と、一方の末端に−N=C=O基、=C=C=O基、
【0049】
【化2】
【0050】などの水素受容基を有するビニル系共重合
体とを反応させる方法、あるいはこの逆の組み合わせで
反応させる方法が挙げられる。
体とを反応させる方法、あるいはこの逆の組み合わせで
反応させる方法が挙げられる。
【0051】上記抗菌性樹脂の主鎖となるポリエステル
樹脂とグラフトされるビニル系モノマーとの重量比は、
好ましくは99/1〜30/70の範囲であり、より好
ましくは95/5〜50/50、最も好ましくは85/
15〜65/35の範囲である。主鎖のポリエステル樹
脂の重量比が30%未満の場合、グラフト重合性ビニル
系モノマーが完全に反応せずに残るため、主鎖のポリエ
ステル樹脂が有する耐熱性、加工性、耐水性などの特性
が損なわれ得る。主鎖のポリエステル樹脂の重量比が9
9%を超える場合、抗菌性樹脂全体としての親水性が得
られにくい。
樹脂とグラフトされるビニル系モノマーとの重量比は、
好ましくは99/1〜30/70の範囲であり、より好
ましくは95/5〜50/50、最も好ましくは85/
15〜65/35の範囲である。主鎖のポリエステル樹
脂の重量比が30%未満の場合、グラフト重合性ビニル
系モノマーが完全に反応せずに残るため、主鎖のポリエ
ステル樹脂が有する耐熱性、加工性、耐水性などの特性
が損なわれ得る。主鎖のポリエステル樹脂の重量比が9
9%を超える場合、抗菌性樹脂全体としての親水性が得
られにくい。
【0052】上記抗菌性樹脂には、ポリエステル樹脂ま
たは親水性成分のいずれかと反応し得る硬化剤を配合し
てもよい。このような硬化剤としては、アルキルエーテ
ル化アミノホルムアルデヒド樹脂、エポキシ化合物、イ
ソシアネート化合物などが挙げられる。
たは親水性成分のいずれかと反応し得る硬化剤を配合し
てもよい。このような硬化剤としては、アルキルエーテ
ル化アミノホルムアルデヒド樹脂、エポキシ化合物、イ
ソシアネート化合物などが挙げられる。
【0053】上記硬化剤として使用され得るアルキルエ
ーテル化アミノホルムアルデヒド樹脂は、例えば、メタ
ノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノ
ール、n−ブタノールなどの炭素原子数1〜4のアルコ
ールによってアルキルエーテル化されたホルムアルデヒ
ドあるいはパラホルムアルデヒドなどと、尿素、N,N
−エチレン尿素、ジシアンジアミド、アミノトリアジン
などとの縮合生成物である。具体例としては、メトキシ
化メチロールベンゾグアナミン、メトキシ化メチロール
−N,N−エチレン尿素、メトキシ化メチロールジシア
ンジアミド、メトキシ化メチロールメラミン、ブトキシ
化メチロールメラミン、ブトキシ化メチロールベンゾグ
アナミン、メトキシ化/ブトキシ化混合型メチロールメ
ラミンなどが挙げられる。加工性の点から、メトキシ化
メチロールメラミン、ブトキシ化メチロールメラミン、
およびメトキシ化/ブトキシ化混合型メチロールメラミ
ンが好ましく、それぞれ単独または組み合わせて使用す
ることができる。
ーテル化アミノホルムアルデヒド樹脂は、例えば、メタ
ノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノ
ール、n−ブタノールなどの炭素原子数1〜4のアルコ
ールによってアルキルエーテル化されたホルムアルデヒ
ドあるいはパラホルムアルデヒドなどと、尿素、N,N
−エチレン尿素、ジシアンジアミド、アミノトリアジン
などとの縮合生成物である。具体例としては、メトキシ
化メチロールベンゾグアナミン、メトキシ化メチロール
−N,N−エチレン尿素、メトキシ化メチロールジシア
ンジアミド、メトキシ化メチロールメラミン、ブトキシ
化メチロールメラミン、ブトキシ化メチロールベンゾグ
アナミン、メトキシ化/ブトキシ化混合型メチロールメ
ラミンなどが挙げられる。加工性の点から、メトキシ化
メチロールメラミン、ブトキシ化メチロールメラミン、
およびメトキシ化/ブトキシ化混合型メチロールメラミ
ンが好ましく、それぞれ単独または組み合わせて使用す
ることができる。
【0054】上記硬化剤として使用され得るエポキシ化
合物としては、ビスフェノールAのジグリシジルエーテ
ルおよびそのオリゴマー、水素化ビスフェノールAのジ
グリシジルエーテルおよびそのオリゴマー、オルソイソ
フタル酸ジグリシジルエステル、イソフタル酸ジグリシ
ジルエステル、テレフタル酸ジグリシジルエステル、p
−オキシ安息香酸ジグリシジルエステル、テトラハイド
ロフタル酸ジグリシジルエステル、ヘキサハイドロフタ
ル酸ジグリシジルエステル、コハク酸ジグリシジルエス
テル、アジピン酸ジグリシジルエステル、セバシン酸ジ
グリシジルエステル、エチレングリコールジグリシジル
エーテル、プロピレングリコールジグリシジルエーテ
ル、1,4−ブタンジオールジグリシジルエーテル、
1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテルおよび
ポリアルキレングリコールジグリシジルエーテル類、ト
リメリット酸トリグリシジルエステル、トリグリシジル
イソシアヌレート、1,4−ジグリシジルオキシベンゼ
ン、ジグリシジルプロピレン尿素、グリセロールトリグ
リシジルエーテル、トリメチロールエタントリグリシジ
ルエーテル、ペンタエリスリトールテトラグリシジルエ
ーテル、グリセロールアルキレンオキサイド付加物のト
リグリシジルエーテル類が挙げられる。
合物としては、ビスフェノールAのジグリシジルエーテ
ルおよびそのオリゴマー、水素化ビスフェノールAのジ
グリシジルエーテルおよびそのオリゴマー、オルソイソ
フタル酸ジグリシジルエステル、イソフタル酸ジグリシ
ジルエステル、テレフタル酸ジグリシジルエステル、p
−オキシ安息香酸ジグリシジルエステル、テトラハイド
ロフタル酸ジグリシジルエステル、ヘキサハイドロフタ
ル酸ジグリシジルエステル、コハク酸ジグリシジルエス
テル、アジピン酸ジグリシジルエステル、セバシン酸ジ
グリシジルエステル、エチレングリコールジグリシジル
エーテル、プロピレングリコールジグリシジルエーテ
ル、1,4−ブタンジオールジグリシジルエーテル、
1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテルおよび
ポリアルキレングリコールジグリシジルエーテル類、ト
リメリット酸トリグリシジルエステル、トリグリシジル
イソシアヌレート、1,4−ジグリシジルオキシベンゼ
ン、ジグリシジルプロピレン尿素、グリセロールトリグ
リシジルエーテル、トリメチロールエタントリグリシジ
ルエーテル、ペンタエリスリトールテトラグリシジルエ
ーテル、グリセロールアルキレンオキサイド付加物のト
リグリシジルエーテル類が挙げられる。
【0055】上記硬化剤として使用され得るイソシアネ
ート化合物としては、芳香族または脂肪族のジイソシア
ネート、3価以上のポリイソシアネートなどが挙げら
れ、低分子化合物、高分子化合物のいずれでもよい。例
えば、テトラメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレ
ンジイソシアネート、トルエンジイソシアネート、ジフ
ェニルメタンジイソシアネート、水素化ジフェニルメタ
ンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、水
素化キシリレンジイソシアネート、イソホロンジイソシ
アネートあるいはこれらのイソシアネート化合物の3量
体、およびこれらのイソシアネート化合物の過剰量と、
低分子活性水素化合物または高分子活性水素化合物など
とを反応させて得られる末端イソシアネート基含有化合
物などが挙げられる。低分子活性水素化合物としては、
例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、
トリメチロールプロパン、グリセリン、ソルビトール、
エチレンジアミン、モノエタノールアミン、ジエタノー
ルアミン、トリエタノールアミンなどが挙げられる。高
分子活性水素化合物としては、各種ポリエステルポリオ
ール類、ポリエーテルポリオール類、ポリアミド類など
が挙げられる。上記イソシアネート化合物は、ブロック
イソシアネートであってもよい。ブロックイソシアネー
トは、上記イソシアネート化合物とイソシアネートブロ
ック化剤とを公知の適宜の方法を用いて付加反応させる
ことにより得られる。上記イソシアネートブロック化剤
としては、例えば、フェノール、チオフェノール、メチ
ルチオフェノール、エチルチオフェノール、クレゾー
ル、キシレノール、レゾルシノール、ニトロフェノー
ル、クロロフェノールなどのフェノール類;アセトキシ
ム、メチルエチルケトオキシム、シクロヘキサノンオキ
シムなどのオキシム類;メタノール、エタノール、プロ
パノール、ブタノールなどのアルコール類;エチレンク
ロルヒドリン、1,3−ジクロロ−2−プロパノールな
どのハロゲン置換アルコール類;t−ブタノール、t−
ペンタノールなどの第3級アルコール類;ε−カプロラ
クタム、δ−バレロラクタム、γ−ブチロラクタム、β
−プロピロラクタムなどのラクタム類;ならびに芳香族
アミン類;イミド類;アセチルアセトン、アセト酢酸エ
ステル、マロン酸エチルエステルなどの活性メチレン化
合物;メルカプタン類;イミン類;尿素類;ジアリール
化合物類;重亜硫酸ナトリウムなどが挙げられる。
ート化合物としては、芳香族または脂肪族のジイソシア
ネート、3価以上のポリイソシアネートなどが挙げら
れ、低分子化合物、高分子化合物のいずれでもよい。例
えば、テトラメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレ
ンジイソシアネート、トルエンジイソシアネート、ジフ
ェニルメタンジイソシアネート、水素化ジフェニルメタ
ンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、水
素化キシリレンジイソシアネート、イソホロンジイソシ
アネートあるいはこれらのイソシアネート化合物の3量
体、およびこれらのイソシアネート化合物の過剰量と、
低分子活性水素化合物または高分子活性水素化合物など
とを反応させて得られる末端イソシアネート基含有化合
物などが挙げられる。低分子活性水素化合物としては、
例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、
トリメチロールプロパン、グリセリン、ソルビトール、
エチレンジアミン、モノエタノールアミン、ジエタノー
ルアミン、トリエタノールアミンなどが挙げられる。高
分子活性水素化合物としては、各種ポリエステルポリオ
ール類、ポリエーテルポリオール類、ポリアミド類など
が挙げられる。上記イソシアネート化合物は、ブロック
イソシアネートであってもよい。ブロックイソシアネー
トは、上記イソシアネート化合物とイソシアネートブロ
ック化剤とを公知の適宜の方法を用いて付加反応させる
ことにより得られる。上記イソシアネートブロック化剤
としては、例えば、フェノール、チオフェノール、メチ
ルチオフェノール、エチルチオフェノール、クレゾー
ル、キシレノール、レゾルシノール、ニトロフェノー
ル、クロロフェノールなどのフェノール類;アセトキシ
ム、メチルエチルケトオキシム、シクロヘキサノンオキ
シムなどのオキシム類;メタノール、エタノール、プロ
パノール、ブタノールなどのアルコール類;エチレンク
ロルヒドリン、1,3−ジクロロ−2−プロパノールな
どのハロゲン置換アルコール類;t−ブタノール、t−
ペンタノールなどの第3級アルコール類;ε−カプロラ
クタム、δ−バレロラクタム、γ−ブチロラクタム、β
−プロピロラクタムなどのラクタム類;ならびに芳香族
アミン類;イミド類;アセチルアセトン、アセト酢酸エ
ステル、マロン酸エチルエステルなどの活性メチレン化
合物;メルカプタン類;イミン類;尿素類;ジアリール
化合物類;重亜硫酸ナトリウムなどが挙げられる。
【0056】また、これらの硬化剤は、その種類に応じ
て選択された公知の他の硬化剤あるいは促進剤と組み合
わせて使用することもできる。
て選択された公知の他の硬化剤あるいは促進剤と組み合
わせて使用することもできる。
【0057】本発明における抗菌性組成物は、上記抗菌
性樹脂に加えて、さらに微粒子を含有する。
性樹脂に加えて、さらに微粒子を含有する。
【0058】上記微粒子としては、有機粒子および無機
粒子が挙げられる。有機粒子としては、代表的には、セ
ルロース粒子、アクリル酸ナトリウム重合体系粒子、ア
クリル酸ナトリウム−アクリル酸アミド共重合体系粒
子、アクリル酸−ビニルアルコール共重合体系粒子、酢
酸ビニル−メチルアクリレート共重合体ケン化物系粒
子、デンプン−ポリアクリロニトリル加水分解物系粒
子、デンプン−ポリアクリル酸塩架橋物系粒子などが挙
げられる。無機粒子としては、代表的には、シリカ、ア
ルミナ、酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸化鉄、酸化
クロム、炭酸カルシウム、リン酸カルシウム、硫酸カル
シウム、炭酸マグネシウム、硫酸バリウムなどが挙げら
れる。無機粒子には、1次粒子径の非常に小さいものも
あるが、2次粒子径が下記範囲に包含されるのが好適で
ある。
粒子が挙げられる。有機粒子としては、代表的には、セ
ルロース粒子、アクリル酸ナトリウム重合体系粒子、ア
クリル酸ナトリウム−アクリル酸アミド共重合体系粒
子、アクリル酸−ビニルアルコール共重合体系粒子、酢
酸ビニル−メチルアクリレート共重合体ケン化物系粒
子、デンプン−ポリアクリロニトリル加水分解物系粒
子、デンプン−ポリアクリル酸塩架橋物系粒子などが挙
げられる。無機粒子としては、代表的には、シリカ、ア
ルミナ、酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸化鉄、酸化
クロム、炭酸カルシウム、リン酸カルシウム、硫酸カル
シウム、炭酸マグネシウム、硫酸バリウムなどが挙げら
れる。無機粒子には、1次粒子径の非常に小さいものも
あるが、2次粒子径が下記範囲に包含されるのが好適で
ある。
【0059】上記微粒子の平均粒径は、好ましくは0.
05〜10μm、より好ましくは0.10〜5μm、最
も好ましくは0.15〜3μmである。微粒子の平均粒
径が0.05μm以下であると、得られる抗菌性組成物
をフィルムにした場合、フィルム表面の粗面化が不十分
となり、親水性が充分に発現しにくい。一方、微粒子の
平均粒径が10μm以上であると、微粒子の抗菌性組成
物中での分散性が悪化し良好なフィルムが作成できない
場合がある。
05〜10μm、より好ましくは0.10〜5μm、最
も好ましくは0.15〜3μmである。微粒子の平均粒
径が0.05μm以下であると、得られる抗菌性組成物
をフィルムにした場合、フィルム表面の粗面化が不十分
となり、親水性が充分に発現しにくい。一方、微粒子の
平均粒径が10μm以上であると、微粒子の抗菌性組成
物中での分散性が悪化し良好なフィルムが作成できない
場合がある。
【0060】本発明における抗菌性組成物中の微粒子の
含有量は、好ましくは10〜50重量%、より好ましく
は12〜45重量%、最も好ましくは15〜40重量%
である。微粒子の含有量が10重量%以下であると、得
られる抗菌性組成物をフィルムにした場合、フィルム表
面の粗面化が不十分となり、親水性が充分に発現しにく
い。微粒子の含有量の上限は、微粒子の密度により大き
く変化するため規定しないが、微粒子の含有量が多すぎ
ると、得られる抗菌性組成物をフィルムにした場合、フ
ィルムの表面硬度が著しく低くなる。
含有量は、好ましくは10〜50重量%、より好ましく
は12〜45重量%、最も好ましくは15〜40重量%
である。微粒子の含有量が10重量%以下であると、得
られる抗菌性組成物をフィルムにした場合、フィルム表
面の粗面化が不十分となり、親水性が充分に発現しにく
い。微粒子の含有量の上限は、微粒子の密度により大き
く変化するため規定しないが、微粒子の含有量が多すぎ
ると、得られる抗菌性組成物をフィルムにした場合、フ
ィルムの表面硬度が著しく低くなる。
【0061】上記抗菌性組成物をフィルム状に形成した
ときに、得られたフィルム表面と水との接触角は25°
以下であることが必要であり、好ましくは20°以下、
最も好ましくは15°以下であり、そしてJIS Z
2911 6.2.2に準じた評価法によるカビ抵抗性
表示が2以上である。ここでフィルムとは、抗菌性組成
物単独のフィルム、基材上に形成された塗膜および皮
膜、基材上に積層されたフィルムなどを包含し、耐水性
にも優れ、例えば、40℃の水に120時間浸漬した後
でさえ、上記カビ抵抗性表示が2以上であり、かつ上記
水との接触角が25°以下である。
ときに、得られたフィルム表面と水との接触角は25°
以下であることが必要であり、好ましくは20°以下、
最も好ましくは15°以下であり、そしてJIS Z
2911 6.2.2に準じた評価法によるカビ抵抗性
表示が2以上である。ここでフィルムとは、抗菌性組成
物単独のフィルム、基材上に形成された塗膜および皮
膜、基材上に積層されたフィルムなどを包含し、耐水性
にも優れ、例えば、40℃の水に120時間浸漬した後
でさえ、上記カビ抵抗性表示が2以上であり、かつ上記
水との接触角が25°以下である。
【0062】上記抗菌性組成物の皮膜を熱交換器用フィ
ンの表面に形成する方法としては、上記抗菌性組成物を
塗布に適する濃度に適宜調整し、従来の塗装方法、例え
ば、浸漬塗装、シャワー塗装、スプレー塗装、ロール塗
装などによって成型された熱交換器用フィンに塗布し、
次いで、加熱乾燥させる方法が挙げられる。
ンの表面に形成する方法としては、上記抗菌性組成物を
塗布に適する濃度に適宜調整し、従来の塗装方法、例え
ば、浸漬塗装、シャワー塗装、スプレー塗装、ロール塗
装などによって成型された熱交換器用フィンに塗布し、
次いで、加熱乾燥させる方法が挙げられる。
【0063】本発明においては、上記塗装方法の中で
も、特に浸漬塗装が好適である。浸漬塗装法を用いる場
合、固形分濃度を通常2〜30重量%、好ましくは5〜
10重量%の範囲に調整した抗菌性組成物を含む水性浴
中に、予め成型、組み立てられた熱交換器用フィンを例
えば0.5〜1分間浸漬し、引き上げた後、適当な焼き
付け条件下、例えば100〜180℃で1〜10分間焼
き付けることによって皮膜を形成することができる。
も、特に浸漬塗装が好適である。浸漬塗装法を用いる場
合、固形分濃度を通常2〜30重量%、好ましくは5〜
10重量%の範囲に調整した抗菌性組成物を含む水性浴
中に、予め成型、組み立てられた熱交換器用フィンを例
えば0.5〜1分間浸漬し、引き上げた後、適当な焼き
付け条件下、例えば100〜180℃で1〜10分間焼
き付けることによって皮膜を形成することができる。
【0064】本発明において、上記抗菌性組成物は、脱
脂、洗浄のみ施された熱交換器用フィンへ適用しても実
用的な親水性皮膜を形成するが、耐食性に優れた皮膜を
形成する点から、十分に脱脂処理を施した熱交換器用フ
ィンに従来公知のアルミニウム用表面処理であるリン酸
クロメート処理、またはクロム酸クロメート処理などを
施してから適用するのが好ましい。
脂、洗浄のみ施された熱交換器用フィンへ適用しても実
用的な親水性皮膜を形成するが、耐食性に優れた皮膜を
形成する点から、十分に脱脂処理を施した熱交換器用フ
ィンに従来公知のアルミニウム用表面処理であるリン酸
クロメート処理、またはクロム酸クロメート処理などを
施してから適用するのが好ましい。
【0065】このようにして形成される抗菌性皮膜は、
膜厚が0.2〜5μm、好ましくは0.5〜3μmの範
囲である。膜厚が0.2μm未満であると親水性、抗菌
性の持続が不充分であり、他方5μmを越えると熱交換
器用フィンの放熱効率が低下するおそれがある。
膜厚が0.2〜5μm、好ましくは0.5〜3μmの範
囲である。膜厚が0.2μm未満であると親水性、抗菌
性の持続が不充分であり、他方5μmを越えると熱交換
器用フィンの放熱効率が低下するおそれがある。
【0066】上記のようにして、本発明の自動車エアコ
ン熱交換器用フィンが得られる。
ン熱交換器用フィンが得られる。
【0067】このように、本発明の自動車エアコン熱交
換器用フィンは、抗菌・防カビ性と親水性とを併せ持つ
抗菌性樹脂を主成分とする抗菌性組成物を表面に塗布す
ることにより、長期にわたり細菌・カビの発生を抑制し
て不快臭の発生を防ぐことができ、さらに上記抗菌性組
成物に微粒子を添加して得られる皮膜表面を粗面化する
ことにより、さらに水に濡れやすくなり、その結果、抗
菌性樹脂本来の親水性に加えて、極めて高い親水性、水
濡れ性を有し、かつ、その効果が長期にわたり持続す
る。
換器用フィンは、抗菌・防カビ性と親水性とを併せ持つ
抗菌性樹脂を主成分とする抗菌性組成物を表面に塗布す
ることにより、長期にわたり細菌・カビの発生を抑制し
て不快臭の発生を防ぐことができ、さらに上記抗菌性組
成物に微粒子を添加して得られる皮膜表面を粗面化する
ことにより、さらに水に濡れやすくなり、その結果、抗
菌性樹脂本来の親水性に加えて、極めて高い親水性、水
濡れ性を有し、かつ、その効果が長期にわたり持続す
る。
【0068】このようにして作製された本発明の自動車
エアコン熱交換器用フィンは、従来公知の方法で自動車
エアコン熱交換器に取り付けられる。フィン以外の自動
車エアコンのための部材は、すべて従来公知のものが使
用可能である。本発明の自動車エアコン熱交換器用フィ
ンであれば、例えば、5mm〜20mm、好ましくは5
mm〜8mmといった極めて狭いフィン間隔で取り付け
た場合でも、フィン間における水の凝集を長期間有効に
防ぐことができる。さらに、このようなフィン間隔の設
計により、熱交換器全体として、例えば、30cm×1
0cm×44cm以下、さらには23cm×7cm×2
3cm以下といった極めて小型の自動車エアコンを製造
することができる。
エアコン熱交換器用フィンは、従来公知の方法で自動車
エアコン熱交換器に取り付けられる。フィン以外の自動
車エアコンのための部材は、すべて従来公知のものが使
用可能である。本発明の自動車エアコン熱交換器用フィ
ンであれば、例えば、5mm〜20mm、好ましくは5
mm〜8mmといった極めて狭いフィン間隔で取り付け
た場合でも、フィン間における水の凝集を長期間有効に
防ぐことができる。さらに、このようなフィン間隔の設
計により、熱交換器全体として、例えば、30cm×1
0cm×44cm以下、さらには23cm×7cm×2
3cm以下といった極めて小型の自動車エアコンを製造
することができる。
【0069】
【実施例】以下の実施例により、本発明の自動車エアコ
ン熱交換器用フィンをさらに詳しく説明する。これら実
施例は、本発明の例示であり、本発明を限定するもので
はない。
ン熱交換器用フィンをさらに詳しく説明する。これら実
施例は、本発明の例示であり、本発明を限定するもので
はない。
【0070】(ポリエステル樹脂の製造例)撹拌機、温
度計および部分還流式冷却器を備えたステンレススチー
ル製オートクレーブに、ジメチルテレフタレート505
部、ジメチルイソフタレート369部、5−スルホジメ
チルイソフタル酸トリ−n−ブチルドデシルホスホニウ
ム塩161部、エチレングリコール450部、ネオペン
チルグリコール450部、およびテトラ−n−ブチルチ
タネート0.52部を仕込み、160〜220℃まで4
時間かけてエステル交換反応を行った。次いで、フマル
酸29部を加え、200〜220℃まで1時間かけて昇
温し、反応系を徐々に減圧した後、0.2mmHgの減
圧下で2時間反応させ、ポリエステル(A−1)を得
た。ポリエステルの組成は表1に示す通りである。
度計および部分還流式冷却器を備えたステンレススチー
ル製オートクレーブに、ジメチルテレフタレート505
部、ジメチルイソフタレート369部、5−スルホジメ
チルイソフタル酸トリ−n−ブチルドデシルホスホニウ
ム塩161部、エチレングリコール450部、ネオペン
チルグリコール450部、およびテトラ−n−ブチルチ
タネート0.52部を仕込み、160〜220℃まで4
時間かけてエステル交換反応を行った。次いで、フマル
酸29部を加え、200〜220℃まで1時間かけて昇
温し、反応系を徐々に減圧した後、0.2mmHgの減
圧下で2時間反応させ、ポリエステル(A−1)を得
た。ポリエステルの組成は表1に示す通りである。
【0071】同様の方法により、表1に示したポリエス
テル(A−2、A−3、A−4)を製造した。
テル(A−2、A−3、A−4)を製造した。
【0072】
【表1】
【0073】(グラフト重合体水分散液の製造例1)撹
拌機、温度計、還流装置および定量滴下装置を備えた反
応器に、ポリエステル(A−1)300部、メチルエチ
ルケトン360部およびイソプロピルアルコール120
部を入れ、加熱・撹拌し還流状態でポリエステルを溶解
した。ポリエステルが完全に溶解した後、アクリル酸6
0部、アクリル酸エチル40部およびオクチルメルカプ
タン1.5部の混合物と、アゾビスイソブチロニトリル
6部をメチルエチルケトン90部およびイソプロピルア
ルコール30部の混合液に溶解した溶液とを調製した。
これらを2時間かけてポリエステル溶液中にそれぞれ滴
下し、さらに3時間反応させ、グラフト重合体溶液を得
た。次いで、このグラフト重合体溶液を室温まで冷却し
た後、トリエチルアミン56部を添加して中和し、その
後、イオン交換水800部を添加し30分撹拌した。そ
の後、加熱により分散液中に残存する有機溶媒を留去
し、グラフト重合体水分散液(B−1)を得た。
拌機、温度計、還流装置および定量滴下装置を備えた反
応器に、ポリエステル(A−1)300部、メチルエチ
ルケトン360部およびイソプロピルアルコール120
部を入れ、加熱・撹拌し還流状態でポリエステルを溶解
した。ポリエステルが完全に溶解した後、アクリル酸6
0部、アクリル酸エチル40部およびオクチルメルカプ
タン1.5部の混合物と、アゾビスイソブチロニトリル
6部をメチルエチルケトン90部およびイソプロピルア
ルコール30部の混合液に溶解した溶液とを調製した。
これらを2時間かけてポリエステル溶液中にそれぞれ滴
下し、さらに3時間反応させ、グラフト重合体溶液を得
た。次いで、このグラフト重合体溶液を室温まで冷却し
た後、トリエチルアミン56部を添加して中和し、その
後、イオン交換水800部を添加し30分撹拌した。そ
の後、加熱により分散液中に残存する有機溶媒を留去
し、グラフト重合体水分散液(B−1)を得た。
【0074】同様の方法により、ポリエステル(A−
2、A−3)をグラフト重合し、グラフト重合体水分散
液(B−2、B−3)を得た。
2、A−3)をグラフト重合し、グラフト重合体水分散
液(B−2、B−3)を得た。
【0075】(ポリエステル水分散液の製造例)撹拌
機、温度計、還流装置および定量滴下装置を備えた反応
器に、ポリエステル(A−4)300部、メチルエチル
ケトン360部、イソプロピルアルコール120部を入
れ、加熱・撹拌し還流状態でポリエステルを溶解した。
次いで、このポリエステル溶液を室温まで冷却した後、
イオン交換水800部を添加し30分撹拌した。その
後、加熱により分散液中に残存する有機溶媒を留去し、
ポリエステル水分散液(B−4)を得た。
機、温度計、還流装置および定量滴下装置を備えた反応
器に、ポリエステル(A−4)300部、メチルエチル
ケトン360部、イソプロピルアルコール120部を入
れ、加熱・撹拌し還流状態でポリエステルを溶解した。
次いで、このポリエステル溶液を室温まで冷却した後、
イオン交換水800部を添加し30分撹拌した。その
後、加熱により分散液中に残存する有機溶媒を留去し、
ポリエステル水分散液(B−4)を得た。
【0076】(グラフト重合体水分散液の製造例2)撹
拌機、温度計、還流装置および定量滴下装置を備えた反
応器に、ポリエステル(A−1)100部、メチルエチ
ルケトン360部およびイソプロピルアルコール120
部を入れ、加熱・撹拌し還流状態でポリエステルを溶解
した。ポリエステルが完全に溶解した後、アクリル酸1
80部、アクリル酸エチル120部およびオクチルメル
カプタン4.5部の混合物と、アゾビスイソブチロニト
リル18部をメチルエチルケトン270部およびイソプ
ロピルアルコール90部の混合液に溶解した溶液とを調
製した。これらを2時間かけてポリエステル溶液中にそ
れぞれ滴下し、さらに3時間反応させ、グラフト重合体
溶液を得た。次いで、このグラフト重合体溶液を室温ま
で冷却した後、トリエチルアミン150部を添加して中
和し、その後、イオン交換水800部を添加し30分撹
拌した。その後、加熱により分散液中に残存する有機溶
媒を留去し、グラフト重合体水分散液(B−5)を得
た。
拌機、温度計、還流装置および定量滴下装置を備えた反
応器に、ポリエステル(A−1)100部、メチルエチ
ルケトン360部およびイソプロピルアルコール120
部を入れ、加熱・撹拌し還流状態でポリエステルを溶解
した。ポリエステルが完全に溶解した後、アクリル酸1
80部、アクリル酸エチル120部およびオクチルメル
カプタン4.5部の混合物と、アゾビスイソブチロニト
リル18部をメチルエチルケトン270部およびイソプ
ロピルアルコール90部の混合液に溶解した溶液とを調
製した。これらを2時間かけてポリエステル溶液中にそ
れぞれ滴下し、さらに3時間反応させ、グラフト重合体
溶液を得た。次いで、このグラフト重合体溶液を室温ま
で冷却した後、トリエチルアミン150部を添加して中
和し、その後、イオン交換水800部を添加し30分撹
拌した。その後、加熱により分散液中に残存する有機溶
媒を留去し、グラフト重合体水分散液(B−5)を得
た。
【0077】次の実施例および比較例で得られる金属基
板について、以下の項目の試験を行った。
板について、以下の項目の試験を行った。
【0078】(抗菌性試験)1/50ブロースで希釈し
たE.Coli(大腸菌)(ATCC 25922)の
菌液(濃度:105個/ml)の0.1mlを、予め高
圧蒸気殺菌した5cm×5cmの大きさの試料金属基板
の塗膜表面に滴下し、その試料金属基板の塗膜表面に高
圧蒸気滅菌したポリエチレンフィルムを密着させた。得
られた試験片を滅菌シャーレに移し、37℃で24時間
培養した。その後、フィルム上の菌をSCDLP培地1
0mlで洗い出し、10倍希釈し、普通寒天平板にまい
た後24時間後に菌数を計測した。抗菌率を式: 抗菌率=[1−(計測した菌数/初期菌数)]×100 により計算して求めた。
たE.Coli(大腸菌)(ATCC 25922)の
菌液(濃度:105個/ml)の0.1mlを、予め高
圧蒸気殺菌した5cm×5cmの大きさの試料金属基板
の塗膜表面に滴下し、その試料金属基板の塗膜表面に高
圧蒸気滅菌したポリエチレンフィルムを密着させた。得
られた試験片を滅菌シャーレに移し、37℃で24時間
培養した。その後、フィルム上の菌をSCDLP培地1
0mlで洗い出し、10倍希釈し、普通寒天平板にまい
た後24時間後に菌数を計測した。抗菌率を式: 抗菌率=[1−(計測した菌数/初期菌数)]×100 により計算して求めた。
【0079】(防かび性試験)JISZ29116.
2.2に準じた方法で、無機塩寒天培地平板上に5cm
×5cmの大きさの試料金属基板を貼付し、下記のかび
5菌株の胞子懸濁液に5%スクロースを添加した混合液
0.2mlを噴霧して27±1℃で28日間培養後、か
びの生育状態を評価した。 試験菌株: Aspergillus niger(ATCC627
5) Penicillium citrinum(ATCC
9849) Chaetomium globosum(ATCC6
205) Rhizopus stolonifer(ATCC1
0404) Aureobasidium pullulans(I
FO6353) かび抵抗性表示: 1:かびの生育は試料金属基板の表面積の1/3以上 2:かびの生育は試料金属基板の表面積の1/3以内 3:かびの生育を認めない (水接触角)接触角計CA−X(協和科学(株)製)を
用いて、25℃、相対湿度50%下で5cm×5cmの
大きさの試料金属基板の抗菌性組成物の塗膜の水接触角
を測定した。
2.2に準じた方法で、無機塩寒天培地平板上に5cm
×5cmの大きさの試料金属基板を貼付し、下記のかび
5菌株の胞子懸濁液に5%スクロースを添加した混合液
0.2mlを噴霧して27±1℃で28日間培養後、か
びの生育状態を評価した。 試験菌株: Aspergillus niger(ATCC627
5) Penicillium citrinum(ATCC
9849) Chaetomium globosum(ATCC6
205) Rhizopus stolonifer(ATCC1
0404) Aureobasidium pullulans(I
FO6353) かび抵抗性表示: 1:かびの生育は試料金属基板の表面積の1/3以上 2:かびの生育は試料金属基板の表面積の1/3以内 3:かびの生育を認めない (水接触角)接触角計CA−X(協和科学(株)製)を
用いて、25℃、相対湿度50%下で5cm×5cmの
大きさの試料金属基板の抗菌性組成物の塗膜の水接触角
を測定した。
【0080】(水漏れ性)5cm×5cmの大きさの試
料金属基板への霧吹き噴霧による水の付着状況により判
断した。表2において、◎は全面水漏れ、○は試料金属
基板の表面積の10%以内の水のはじき、△は50%以
内の水のはじき、×は50%以上の水のはじき状態を示
す。
料金属基板への霧吹き噴霧による水の付着状況により判
断した。表2において、◎は全面水漏れ、○は試料金属
基板の表面積の10%以内の水のはじき、△は50%以
内の水のはじき、×は50%以上の水のはじき状態を示
す。
【0081】(臭気防止性)5cm×5cmの大きさの
試料金属基板を温度30℃、相対湿度90%の恒温恒湿
器中に2週間放置した後の臭気を評価した。表2におい
て、◎は臭気を感じない、○は臭気をほとんど感じな
い、△はやや臭気を感じる、×は明らかに臭気を感じる
状態を示す。
試料金属基板を温度30℃、相対湿度90%の恒温恒湿
器中に2週間放置した後の臭気を評価した。表2におい
て、◎は臭気を感じない、○は臭気をほとんど感じな
い、△はやや臭気を感じる、×は明らかに臭気を感じる
状態を示す。
【0082】(耐水性)5cm×5cmの大きさの試料
金属基板を40℃±1℃にコントロールした蒸留水1L
中に120時間浸漬後取り出し、室温で乾燥した後、上
記5つの評価を行い、蒸留水への浸漬前の評価と比較し
た。
金属基板を40℃±1℃にコントロールした蒸留水1L
中に120時間浸漬後取り出し、室温で乾燥した後、上
記5つの評価を行い、蒸留水への浸漬前の評価と比較し
た。
【0083】(実施例1)上記グラフト重合体水分散液
(B−1)を固形分10%になるまで水で希釈した液1
00部に、平均2次粒径が0.2μmのシリカ微粒子
(日本アエロジル株式会社製アエロジル#200)5部
を添加し、シリカ微粒子が十分分散するまで撹拌し、抗
菌性コート液を得た。厚さ0.2mmのアルミニウム合
金板表面に、塗布型クロメート処理により皮膜量が10
mg/m2となるように予め無機耐食性皮膜を塗工によ
り形成した。次いで、上記抗菌性コート液を浸漬塗装法
により固形分の塗布量が1g/m2となるように塗布後、
150℃で5分間熱処理し、表面に抗菌性組成物の塗膜
を有する樹脂積層金属基板を作製した。この樹脂積層金
属基板の特性を、上述の方法により測定した。その結果
を表2に示す。
(B−1)を固形分10%になるまで水で希釈した液1
00部に、平均2次粒径が0.2μmのシリカ微粒子
(日本アエロジル株式会社製アエロジル#200)5部
を添加し、シリカ微粒子が十分分散するまで撹拌し、抗
菌性コート液を得た。厚さ0.2mmのアルミニウム合
金板表面に、塗布型クロメート処理により皮膜量が10
mg/m2となるように予め無機耐食性皮膜を塗工によ
り形成した。次いで、上記抗菌性コート液を浸漬塗装法
により固形分の塗布量が1g/m2となるように塗布後、
150℃で5分間熱処理し、表面に抗菌性組成物の塗膜
を有する樹脂積層金属基板を作製した。この樹脂積層金
属基板の特性を、上述の方法により測定した。その結果
を表2に示す。
【0084】(実施例2)グラフト重合体水分散液(B
−1)の代わりにグラフト重合体水分散液(B−2)を
用いたこと以外は、実施例1と同様にして表面に抗菌性
組成物の塗膜を有する樹脂積層金属基板を作製した。こ
の樹脂積層金属基板の特性を、上述の方法により測定し
た。その結果を表2に示す。
−1)の代わりにグラフト重合体水分散液(B−2)を
用いたこと以外は、実施例1と同様にして表面に抗菌性
組成物の塗膜を有する樹脂積層金属基板を作製した。こ
の樹脂積層金属基板の特性を、上述の方法により測定し
た。その結果を表2に示す。
【0085】(比較例1)グラフト重合体水分散液(B
−1)の代わりにグラフト重合体水分散液(B−3)を
用いたこと以外は、実施例1と同様にして表面に抗菌性
組成物の塗膜を有する樹脂積層金属基板を作製した。こ
の樹脂積層金属基板の特性を、上述の方法により測定し
た。その結果を表2に示す。
−1)の代わりにグラフト重合体水分散液(B−3)を
用いたこと以外は、実施例1と同様にして表面に抗菌性
組成物の塗膜を有する樹脂積層金属基板を作製した。こ
の樹脂積層金属基板の特性を、上述の方法により測定し
た。その結果を表2に示す。
【0086】(比較例2)グラフト重合体水分散液(B
−1)の代わりにポリエステル水分散液(B−4)を用
いたこと以外は、実施例1と同様にして表面に抗菌性組
成物の塗膜を有する樹脂積層金属基板を作製した。この
樹脂積層金属基板の特性を、上述の方法により測定し
た。その結果を表2に示す。
−1)の代わりにポリエステル水分散液(B−4)を用
いたこと以外は、実施例1と同様にして表面に抗菌性組
成物の塗膜を有する樹脂積層金属基板を作製した。この
樹脂積層金属基板の特性を、上述の方法により測定し
た。その結果を表2に示す。
【0087】(比較例3)ポリエステル(B−4)を固
形分10%になるまで水で希釈した液100部に、シリ
カ微粒子(日本アエロジル株式会社製アエロジル)5部
およびポリアクリル酸水溶液(重量平均分子量500
0、固形分50%)10部を添加し、シリカ微粒子が十
分分散するまで撹拌し、抗菌性コート液を得た。厚さ
0.2mmのアルミニウム合金板表面に、塗布型クロメ
ー卜処理により皮膜量が10mg/m2となるように予
め無機耐食性皮膜を塗工により形成した。次いで、上記
抗菌性コート液を浸漬塗装法により固形分の塗布量が1
g/m2となるように塗布後、150℃で5分間熱処理
し、表面に抗菌性組成物の塗膜を有する樹脂積層金属基
板を作製した。この樹脂積層金属基板の特性を、上述の
方法により測定した。その結果を表2に示す。
形分10%になるまで水で希釈した液100部に、シリ
カ微粒子(日本アエロジル株式会社製アエロジル)5部
およびポリアクリル酸水溶液(重量平均分子量500
0、固形分50%)10部を添加し、シリカ微粒子が十
分分散するまで撹拌し、抗菌性コート液を得た。厚さ
0.2mmのアルミニウム合金板表面に、塗布型クロメ
ー卜処理により皮膜量が10mg/m2となるように予
め無機耐食性皮膜を塗工により形成した。次いで、上記
抗菌性コート液を浸漬塗装法により固形分の塗布量が1
g/m2となるように塗布後、150℃で5分間熱処理
し、表面に抗菌性組成物の塗膜を有する樹脂積層金属基
板を作製した。この樹脂積層金属基板の特性を、上述の
方法により測定した。その結果を表2に示す。
【0088】(比較例4)グラフト重合体水分散液(B
−1)の代わりにグラフト重合体水分散液(B−5)を
用いたこと以外は、実施例1と同様にして表面に抗菌性
組成物の塗膜を有する樹脂積層金属基板を作製した。こ
の樹脂積層金属基板の特性を、上述の方法により測定し
た。その結果を表2に示す。
−1)の代わりにグラフト重合体水分散液(B−5)を
用いたこと以外は、実施例1と同様にして表面に抗菌性
組成物の塗膜を有する樹脂積層金属基板を作製した。こ
の樹脂積層金属基板の特性を、上述の方法により測定し
た。その結果を表2に示す。
【0089】(比較例5)厚さ0.2mmのアルミニウ
ム合金板表面に、塗布型クロメー卜処理により皮膜量が
10mg/m2となるように予め無機耐食性皮膜を塗工
により形成した。次いで、上記グラフト重合体水分散液
(B−1)を固形分10%になるまで水で希釈した液を
浸漬塗装法により固形分の塗布量が1g/m2となるよう
に塗布後、150℃で5分間熱処理し、表面に抗菌性組
成物の塗膜を有する樹脂積層金属基板を作製した。この
樹脂積層金属基板の特性を、上述の方法により測定し
た。その結果を表2に示す。
ム合金板表面に、塗布型クロメー卜処理により皮膜量が
10mg/m2となるように予め無機耐食性皮膜を塗工
により形成した。次いで、上記グラフト重合体水分散液
(B−1)を固形分10%になるまで水で希釈した液を
浸漬塗装法により固形分の塗布量が1g/m2となるよう
に塗布後、150℃で5分間熱処理し、表面に抗菌性組
成物の塗膜を有する樹脂積層金属基板を作製した。この
樹脂積層金属基板の特性を、上述の方法により測定し
た。その結果を表2に示す。
【0090】
【表2】
【0091】表2から、以下のことが明らかとなった: (1)実施例1および2で得られた金属基板は、耐水試
験の前後で良好な抗菌率、防カビ性、水接触角、水漏れ
性および臭気防止性を示す。 (2)比較例1で得られた金属基板は、ポリエステル中
に有機系抗菌剤成分(5−スルホジメチルイソフタル酸
トリ−n−ブチルドデシルホスホニウム塩)が含まれて
いなかったため、抗菌・防カビ性および臭気防止性を有
していない。 (3)比較例2で得られた金属基板は、ポリエステルに
親水性成分(アクリル酸)をグラフトしなかったため、
水接触角が大きく、水濡れ性が不十分である。さらに実
施例1および2で得られた金属基板と比較して、抗菌率
が大幅に低い。 (4)比較例3で得られた金属基板は、親水性成分(ポ
リアクリル酸)を単にポリエステルとブレンドしただけ
だったので耐水性が不十分であり、耐水試験中に抗菌性
組成物の塗膜がほとんど剥がれ落ち、それによって抗菌
率、防カビ性、水接触角、水濡れ性および臭気防止性が
耐水試験後に顕著に悪化した。 (5)比較例4で得られた金属基板は、ポリエステルへ
の親水性成分(アクリル酸)のグラフト量が多すぎたた
め耐水性が不十分であり、耐水試験中に抗菌性組成物の
塗膜がほとんど剥がれ落ち、それによって抗菌率、防カ
ビ性、水接触角および水濡れ性が耐水試験後に顕著に悪
化した。 (6)比較例5で得られた金属基板は、ポリエステルに
シリカ微粒子を添加しなかったので、水接触角が大き
く、水濡れ性に劣る。
験の前後で良好な抗菌率、防カビ性、水接触角、水漏れ
性および臭気防止性を示す。 (2)比較例1で得られた金属基板は、ポリエステル中
に有機系抗菌剤成分(5−スルホジメチルイソフタル酸
トリ−n−ブチルドデシルホスホニウム塩)が含まれて
いなかったため、抗菌・防カビ性および臭気防止性を有
していない。 (3)比較例2で得られた金属基板は、ポリエステルに
親水性成分(アクリル酸)をグラフトしなかったため、
水接触角が大きく、水濡れ性が不十分である。さらに実
施例1および2で得られた金属基板と比較して、抗菌率
が大幅に低い。 (4)比較例3で得られた金属基板は、親水性成分(ポ
リアクリル酸)を単にポリエステルとブレンドしただけ
だったので耐水性が不十分であり、耐水試験中に抗菌性
組成物の塗膜がほとんど剥がれ落ち、それによって抗菌
率、防カビ性、水接触角、水濡れ性および臭気防止性が
耐水試験後に顕著に悪化した。 (5)比較例4で得られた金属基板は、ポリエステルへ
の親水性成分(アクリル酸)のグラフト量が多すぎたた
め耐水性が不十分であり、耐水試験中に抗菌性組成物の
塗膜がほとんど剥がれ落ち、それによって抗菌率、防カ
ビ性、水接触角および水濡れ性が耐水試験後に顕著に悪
化した。 (6)比較例5で得られた金属基板は、ポリエステルに
シリカ微粒子を添加しなかったので、水接触角が大き
く、水濡れ性に劣る。
【0092】上記各実施例および比較例における方法お
よび材料を用いて、ただし、形状のみを自動車エアコン
熱交換器用フィンの形状(0.7cm×6.5cm×2
1cm)として、自動車エアコン熱交換器用フィンを作
製した。このようにして得られた自動車エアコン熱交換
器用フィンを0.8mm間隔で配置し、自動車エアコン
用熱交換器を作製した。
よび材料を用いて、ただし、形状のみを自動車エアコン
熱交換器用フィンの形状(0.7cm×6.5cm×2
1cm)として、自動車エアコン熱交換器用フィンを作
製した。このようにして得られた自動車エアコン熱交換
器用フィンを0.8mm間隔で配置し、自動車エアコン
用熱交換器を作製した。
【0093】これらの各エアコンを使用し、水濡れ性お
よび防菌性について評価した。
よび防菌性について評価した。
【0094】上記各実施例と同様のものでは、水道水流
水72時間後の耐久水接触角は、初期の水接触角よりも
有意に大きくならなかった。さらに、水道水流水72時
間後、上記(抗菌性試験)に準じて防菌性を評価したと
ころ、枯草菌、緑膿菌および黄色ブドウ状球菌の生菌率
は100分の1以下であった。従って、フィンの間に凝
縮水がたまることがなく、さらに、不快臭が発生するこ
ともなかった。上記各比較例と同様のものでは、水道水
流水72時間後の耐久水接触角は、初期の水接触角より
も有意に大きくなった。さらに、水道水流水72時間
後、上記(抗菌性試験)に準じて防菌性を評価したとこ
ろ、有意な数の生菌が観察された。従って、比較例1と
同様のものでは、菌やカビによる不快臭が発生し、比較
例2と同様のものでは、フィンの間に凝縮水がたまり、
菌が増加し、比較例3および4と同様のものでは、フィ
ンの間に凝縮水がたまり、さらに菌やカビによる不快臭
が発生し、比較例5と同様のものでは、フィン間の水漏
れ性が悪かった。
水72時間後の耐久水接触角は、初期の水接触角よりも
有意に大きくならなかった。さらに、水道水流水72時
間後、上記(抗菌性試験)に準じて防菌性を評価したと
ころ、枯草菌、緑膿菌および黄色ブドウ状球菌の生菌率
は100分の1以下であった。従って、フィンの間に凝
縮水がたまることがなく、さらに、不快臭が発生するこ
ともなかった。上記各比較例と同様のものでは、水道水
流水72時間後の耐久水接触角は、初期の水接触角より
も有意に大きくなった。さらに、水道水流水72時間
後、上記(抗菌性試験)に準じて防菌性を評価したとこ
ろ、有意な数の生菌が観察された。従って、比較例1と
同様のものでは、菌やカビによる不快臭が発生し、比較
例2と同様のものでは、フィンの間に凝縮水がたまり、
菌が増加し、比較例3および4と同様のものでは、フィ
ンの間に凝縮水がたまり、さらに菌やカビによる不快臭
が発生し、比較例5と同様のものでは、フィン間の水漏
れ性が悪かった。
【0095】
【発明の効果】本発明によれば、抗菌・防カビ性と親水
性とを併せ持つ抗菌性樹脂を主成分とする抗菌性組成物
を表面に塗布することにより、長期にわたり細菌・カビ
の発生を抑制して不快臭の発生を防ぐことができ、さら
に上記抗菌性組成物に微粒子を添加して得られる皮膜表
面を粗面化することにより、さらに水に濡れやすくな
り、その結果、抗菌性樹脂本来の親水性に加えて、極め
て高い親水性、水濡れ性を有し、かつ、その効果が長期
にわたり持続する自動車エアコン熱交換器用フィンが得
られる。
性とを併せ持つ抗菌性樹脂を主成分とする抗菌性組成物
を表面に塗布することにより、長期にわたり細菌・カビ
の発生を抑制して不快臭の発生を防ぐことができ、さら
に上記抗菌性組成物に微粒子を添加して得られる皮膜表
面を粗面化することにより、さらに水に濡れやすくな
り、その結果、抗菌性樹脂本来の親水性に加えて、極め
て高い親水性、水濡れ性を有し、かつ、その効果が長期
にわたり持続する自動車エアコン熱交換器用フィンが得
られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09D 5/14 C09D 5/14 (72)発明者 早川 聡 滋賀県大津市堅田2丁目1番1号 東洋紡 績株式会社総合研究所内 (72)発明者 大橋 英人 滋賀県大津市堅田2丁目1番1号 東洋紡 績株式会社総合研究所内 (72)発明者 小長谷 重次 滋賀県大津市堅田2丁目1番1号 東洋紡 績株式会社総合研究所内 (72)発明者 山口 和則 愛知県岡崎市橋目町字中新切1番地 三菱 自動車工業株式会社内 Fターム(参考) 4H011 AA02 BA04 BB04 BB07 BB09 BB10 BB17 BB22 BC19 DD06 DH02 DH03 DH10 DH25 4J038 BA011 BA022 BA121 CE021 CG031 CG081 CG092 CG172 DD001 DD241 EA011 GA08 GA13 GA14 HA216 HA286 HA376 HA416 HA446 JB11 JB29 JB32 JC03 JC29 KA20 MA02 NA06 PB07 PC02
Claims (4)
- 【請求項1】 抗菌性樹脂および微粒子を含有する抗菌
性組成物が表面に塗布された自動車エアコン熱交換器用
フィンであって、該抗菌性組成物が、 フィルムとしたときのJIS Z 2911 6.2.
2に準じた評価法によるカビ抵抗性表示が2以上であ
り、かつ水との接触角が25°以下であり、そして該フ
ィルムを40℃の水に120時間浸漬した後の該カビ抵
抗性表示が2以上であり、かつ該水との接触角が25°
以下である、自動車エアコン熱交換器用フィン。 - 【請求項2】 前記抗菌性樹脂が、有機系抗菌剤成分を
含有する抗菌性ポリマーと親水性成分との共重合体であ
る、請求項1に記載の自動車エアコン熱交換器用フィ
ン。 - 【請求項3】 前記抗菌性ポリマーが、アンモニウム塩
基、ホスホニウム塩基、およびスルホニウム塩基の少な
くとも1種を主鎖および/または側鎖に有する共重合体
である、請求項2に記載の自動車エアコン熱交換器用フ
ィン。 - 【請求項4】 請求項1から3のいずれかに記載の自動
車エアコン熱交換器用フィンを有する自動車エアコン熱
交換器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11139256A JP2000329497A (ja) | 1999-05-19 | 1999-05-19 | 自動車エアコン熱交換器用フィン |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11139256A JP2000329497A (ja) | 1999-05-19 | 1999-05-19 | 自動車エアコン熱交換器用フィン |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000329497A true JP2000329497A (ja) | 2000-11-30 |
Family
ID=15241072
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11139256A Pending JP2000329497A (ja) | 1999-05-19 | 1999-05-19 | 自動車エアコン熱交換器用フィン |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000329497A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007308532A (ja) * | 2006-05-16 | 2007-11-29 | Nof Corp | 抗菌防カビ性樹脂組成物、コーティング被膜およびその製造方法 |
| JP2009508080A (ja) * | 2005-09-14 | 2009-02-26 | ベール ゲーエムベーハー ウント コー カーゲー | 熱交換器、特に排気熱交換器 |
| WO2009093688A1 (ja) * | 2008-01-25 | 2009-07-30 | Fujifilm Corporation | 防かび作用を有する親水性組成物及び親水性部材 |
-
1999
- 1999-05-19 JP JP11139256A patent/JP2000329497A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009508080A (ja) * | 2005-09-14 | 2009-02-26 | ベール ゲーエムベーハー ウント コー カーゲー | 熱交換器、特に排気熱交換器 |
| JP2007308532A (ja) * | 2006-05-16 | 2007-11-29 | Nof Corp | 抗菌防カビ性樹脂組成物、コーティング被膜およびその製造方法 |
| WO2009093688A1 (ja) * | 2008-01-25 | 2009-07-30 | Fujifilm Corporation | 防かび作用を有する親水性組成物及び親水性部材 |
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