JP2000332273A - 太陽電池およびその製造方法 - Google Patents
太陽電池およびその製造方法Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 光吸収層とバッファ層との間に、伝導帯の底
とフェルミレベルとのエネルギー差が大きい化合物半導
体薄膜を形成することによって、電圧特性が高い太陽電
池を提供する。 【解決手段】 基板11と、基板11上に順次積層され
た、下部電極膜12、化合物半導体薄膜13、化合物半
導体薄膜14、化合物薄膜(バッファ層)15、窓層1
6および上部電極膜17とを含む。化合物半導体薄膜1
3は、光吸収層として機能する半導体薄膜であり、Ib
族元素、IIIb族元素およびVIb族元素を含む。化合物
半導体薄膜14は、Ib族元素、IIIb族元素およびVI
b族元素を含み、化合物半導体薄膜13よりも高い組成
比で硫黄を含む。
とフェルミレベルとのエネルギー差が大きい化合物半導
体薄膜を形成することによって、電圧特性が高い太陽電
池を提供する。 【解決手段】 基板11と、基板11上に順次積層され
た、下部電極膜12、化合物半導体薄膜13、化合物半
導体薄膜14、化合物薄膜(バッファ層)15、窓層1
6および上部電極膜17とを含む。化合物半導体薄膜1
3は、光吸収層として機能する半導体薄膜であり、Ib
族元素、IIIb族元素およびVIb族元素を含む。化合物
半導体薄膜14は、Ib族元素、IIIb族元素およびVI
b族元素を含み、化合物半導体薄膜13よりも高い組成
比で硫黄を含む。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、太陽電池およびそ
の製造方法に関し、特にたとえば、化合物半導体薄膜を
用いた太陽電池およびその製造方法に関する。
の製造方法に関し、特にたとえば、化合物半導体薄膜を
用いた太陽電池およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】Ib族元素、IIIb族元素およびVIb族
元素からなる化合物半導体薄膜(カルコパイライト構造
化合物半導体薄膜)であるCuInSe2(CIS)あ
るいはGaを固溶させたCu(In,Ga)Se2(C
IGS)を光吸収層に用いた薄膜太陽電池は、高いエネ
ルギー変換効率を示し、光照射等による変換効率の劣化
がないという利点を有していることが報告されている。
元素からなる化合物半導体薄膜(カルコパイライト構造
化合物半導体薄膜)であるCuInSe2(CIS)あ
るいはGaを固溶させたCu(In,Ga)Se2(C
IGS)を光吸収層に用いた薄膜太陽電池は、高いエネ
ルギー変換効率を示し、光照射等による変換効率の劣化
がないという利点を有していることが報告されている。
【0003】従来のCISまたはCIGS太陽電池で
は、一般に、蒸着法やセレン化法等で形成したCIS膜
またはCIGS膜上に化学析出法などでバッファ層を形
成する。
は、一般に、蒸着法やセレン化法等で形成したCIS膜
またはCIGS膜上に化学析出法などでバッファ層を形
成する。
【0004】従来の太陽電池について、一例を図7に示
す。図7に示すように、従来の太陽電池1は、基板2と
基板2上に積層された裏面電極3、CIS膜からなるp
型化合物半導体薄膜4、バッファ層5、ZnO膜6およ
び透明導電膜7を含む。バッファ層5は、Zn(O,O
H,S)からなる。
す。図7に示すように、従来の太陽電池1は、基板2と
基板2上に積層された裏面電極3、CIS膜からなるp
型化合物半導体薄膜4、バッファ層5、ZnO膜6およ
び透明導電膜7を含む。バッファ層5は、Zn(O,O
H,S)からなる。
【0005】従来の太陽電池1では、CIS膜またはC
IGS膜からなるp型化合物半導体薄膜4とバッファ層
5との間でpn接合が形成されている。太陽電池特性
は、これらの積層された半導体のバンド整合に大きく影
響される。そのため、従来から、半導体薄膜の様々な組
み合わせと配列が検討されてきた。
IGS膜からなるp型化合物半導体薄膜4とバッファ層
5との間でpn接合が形成されている。太陽電池特性
は、これらの積層された半導体のバンド整合に大きく影
響される。そのため、従来から、半導体薄膜の様々な組
み合わせと配列が検討されてきた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の太陽電池1では、Zn(O,OH,S)の伝導帯の
底とフェルミレベルとのエネルギー差が小さいため(図
3参照)、太陽電池を作製したときに、電圧特性が十分
でないという問題があった。
来の太陽電池1では、Zn(O,OH,S)の伝導帯の
底とフェルミレベルとのエネルギー差が小さいため(図
3参照)、太陽電池を作製したときに、電圧特性が十分
でないという問題があった。
【0007】本発明は、上記従来の問題を解決するた
め、バッファ層とCIS膜(またはCIGS膜)との間
に、伝導帯の底とフェルミレベルとのエネルギー差が大
きい化合物半導体薄膜を形成することによって、電圧特
性のよい太陽電池を提供することを目的とする。
め、バッファ層とCIS膜(またはCIGS膜)との間
に、伝導帯の底とフェルミレベルとのエネルギー差が大
きい化合物半導体薄膜を形成することによって、電圧特
性のよい太陽電池を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の太陽電池は、上部電極膜と下部電極膜とを
備える太陽電池であって、前記上部電極膜と前記下部電
極膜との間に前記下部電極膜側から順次配置された第1
の化合物半導体薄膜、第2の化合物半導体薄膜および化
合物薄膜を備え、前記第1の化合物半導体薄膜は、Ib
族元素とIIIb族元素とVIb族元素とを含み、前記第2
の化合物半導体薄膜は、Ib族元素とIIIb族元素とVI
b族元素とを含み、前記第1の化合物半導体薄膜よりも
高い組成比で硫黄(S)を含む(第1の化合物半導体薄
膜が硫黄を含まない場合も含む)ことを特徴とする。こ
こで、第2の化合物半導体薄膜のフェルミレベルから伝
導帯の底までのエネルギー差E2は、第1の化合物半導
体薄膜のフェルミレベルから伝導帯の底までのエネルギ
ー差E1よりも大きくなるため、電圧特性がよい太陽電
池が得られる。
に、本発明の太陽電池は、上部電極膜と下部電極膜とを
備える太陽電池であって、前記上部電極膜と前記下部電
極膜との間に前記下部電極膜側から順次配置された第1
の化合物半導体薄膜、第2の化合物半導体薄膜および化
合物薄膜を備え、前記第1の化合物半導体薄膜は、Ib
族元素とIIIb族元素とVIb族元素とを含み、前記第2
の化合物半導体薄膜は、Ib族元素とIIIb族元素とVI
b族元素とを含み、前記第1の化合物半導体薄膜よりも
高い組成比で硫黄(S)を含む(第1の化合物半導体薄
膜が硫黄を含まない場合も含む)ことを特徴とする。こ
こで、第2の化合物半導体薄膜のフェルミレベルから伝
導帯の底までのエネルギー差E2は、第1の化合物半導
体薄膜のフェルミレベルから伝導帯の底までのエネルギ
ー差E1よりも大きくなるため、電圧特性がよい太陽電
池が得られる。
【0009】上記本発明の太陽電池では、前記化合物薄
膜が、ZnO、ZnS、ZnSe、Zn(O,OH)、
Zn(O,OH,S)、Zn(O,Se)、Zn(O,
OH,Se)およびZnXMgYO(ただし、0<X<
1、0<Y<1)から選ばれる少なくとも一つの化合物
からなることが好ましい。これによって、バッファ層が
Cdを含まず、かつ電圧特性がよい太陽電池が得られ
る。
膜が、ZnO、ZnS、ZnSe、Zn(O,OH)、
Zn(O,OH,S)、Zn(O,Se)、Zn(O,
OH,Se)およびZnXMgYO(ただし、0<X<
1、0<Y<1)から選ばれる少なくとも一つの化合物
からなることが好ましい。これによって、バッファ層が
Cdを含まず、かつ電圧特性がよい太陽電池が得られ
る。
【0010】上記本発明の太陽電池では、前記第1およ
び第2の化合物半導体薄膜に含まれる前記Ib族元素は
Cuであり、前記第1および前記第2の化合物半導体薄
膜に含まれる前記IIIb族元素はInおよびGaから選
ばれる少なくとも一つの元素であることが好ましい。こ
れによって、特性が高い太陽電池が得られる。
び第2の化合物半導体薄膜に含まれる前記Ib族元素は
Cuであり、前記第1および前記第2の化合物半導体薄
膜に含まれる前記IIIb族元素はInおよびGaから選
ばれる少なくとも一つの元素であることが好ましい。こ
れによって、特性が高い太陽電池が得られる。
【0011】上記本発明の太陽電池では、前記第1の化
合物半導体薄膜に含まれる前記VIb族元素はSeであ
り、前記第2の化合物半導体薄膜に含まれる前記VIb族
元素は硫黄であることが好ましい。前記第1の化合物半
導体薄膜に含まれるVIb族元素をSeとすることによっ
て、光吸収層に好適な半導体薄膜が得られる。また、前
記第2の化合物半導体薄膜に含まれるVIb族元素を硫黄
とすることによって、第2の化合物半導体薄膜の伝導帯
の底とフェルミレベルとのエネルギー差が特に大きくな
り、電圧特性がよい太陽電池が得られる。
合物半導体薄膜に含まれる前記VIb族元素はSeであ
り、前記第2の化合物半導体薄膜に含まれる前記VIb族
元素は硫黄であることが好ましい。前記第1の化合物半
導体薄膜に含まれるVIb族元素をSeとすることによっ
て、光吸収層に好適な半導体薄膜が得られる。また、前
記第2の化合物半導体薄膜に含まれるVIb族元素を硫黄
とすることによって、第2の化合物半導体薄膜の伝導帯
の底とフェルミレベルとのエネルギー差が特に大きくな
り、電圧特性がよい太陽電池が得られる。
【0012】上記本発明の太陽電池では、前記第2の化
合物半導体薄膜がII族元素を含むことが好ましい。これ
によって特性が高い太陽電池が得られる。
合物半導体薄膜がII族元素を含むことが好ましい。これ
によって特性が高い太陽電池が得られる。
【0013】上記本発明の太陽電池では、前記II族元素
は、Mg、Ca、ZnおよびCdから選ばれる少なくと
も一つの元素であることが好ましい。これによって、特
性が特に高い太陽電池が得られる。
は、Mg、Ca、ZnおよびCdから選ばれる少なくと
も一つの元素であることが好ましい。これによって、特
性が特に高い太陽電池が得られる。
【0014】上記本発明の太陽電池では、前記第1の化
合物半導体薄膜は、前記Ib族元素と前記IIIb族元素
と前記VIb族元素とをA:B:C(ただし、0.15≦
A≦0.35、0.15≦B≦0.35、0.4≦C≦
0.6)の比率で含み、前記第2の化合物半導体薄膜
は、前記Ib族元素と前記IIIb族元素と前記VIb族元
素とをD:E:F(ただし、0.15≦D≦0.35、
0.15≦E≦0.35、0.4≦F≦0.6)の比率
で含む構成としてもよい。これによって、特性が高い太
陽電池が得られる。
合物半導体薄膜は、前記Ib族元素と前記IIIb族元素
と前記VIb族元素とをA:B:C(ただし、0.15≦
A≦0.35、0.15≦B≦0.35、0.4≦C≦
0.6)の比率で含み、前記第2の化合物半導体薄膜
は、前記Ib族元素と前記IIIb族元素と前記VIb族元
素とをD:E:F(ただし、0.15≦D≦0.35、
0.15≦E≦0.35、0.4≦F≦0.6)の比率
で含む構成としてもよい。これによって、特性が高い太
陽電池が得られる。
【0015】上記本発明の太陽電池では、前記第1の化
合物半導体薄膜は、前記Ib族元素と前記IIIb族元素
と前記VIb族元素とをA:B:C(ただし、0.05≦
A≦0.2、0.25≦B≦0.4、0.45≦C≦
0.65)の比率で含み、前記第2の化合物半導体薄膜
は、前記Ib族元素と前記IIIb族元素と前記VIb族元
素とをD:E:F(ただし、0.05≦D≦0.2、
0.25≦E≦0.4、0.45≦F≦0.65)の比
率で含む構成としてもよい。これによって特性が高い太
陽電池が得られる。
合物半導体薄膜は、前記Ib族元素と前記IIIb族元素
と前記VIb族元素とをA:B:C(ただし、0.05≦
A≦0.2、0.25≦B≦0.4、0.45≦C≦
0.65)の比率で含み、前記第2の化合物半導体薄膜
は、前記Ib族元素と前記IIIb族元素と前記VIb族元
素とをD:E:F(ただし、0.05≦D≦0.2、
0.25≦E≦0.4、0.45≦F≦0.65)の比
率で含む構成としてもよい。これによって特性が高い太
陽電池が得られる。
【0016】上記本発明の太陽電池では、前記第1の化
合物半導体薄膜は、前記Ib族元素と前記IIIb族元素
と前記VIb族元素とをA:B:C(ただし、0.15≦
A≦0.35、0.15≦B≦0.35、0.4≦C≦
0.6)の比率で含み、前記第2の化合物半導体薄膜
は、前記Ib族元素と前記IIIb族元素と前記VIb族元
素とをD:E:F(ただし、0.05≦D≦0.2、
0.25≦E≦0.4、0.45≦F≦0.65)の比
率で含む構成としてもよい。これによって、特性が高い
太陽電池が得られる。
合物半導体薄膜は、前記Ib族元素と前記IIIb族元素
と前記VIb族元素とをA:B:C(ただし、0.15≦
A≦0.35、0.15≦B≦0.35、0.4≦C≦
0.6)の比率で含み、前記第2の化合物半導体薄膜
は、前記Ib族元素と前記IIIb族元素と前記VIb族元
素とをD:E:F(ただし、0.05≦D≦0.2、
0.25≦E≦0.4、0.45≦F≦0.65)の比
率で含む構成としてもよい。これによって、特性が高い
太陽電池が得られる。
【0017】上記本発明の太陽電池では、前記第1の化
合物半導体薄膜と前記第2の化合物半導体薄膜との間に
第3の化合物半導体薄膜を含み、前記第3の化合物半導
体薄膜は、Ib族元素とIIIb族元素とVIb族元素とを
G:H:I(ただし、0.05≦G≦0.2、0.25
≦H≦0.4、0.45≦I≦0.65)の比率で含む
構成としてもよい。これによって、特性が高い太陽電池
が得られる。
合物半導体薄膜と前記第2の化合物半導体薄膜との間に
第3の化合物半導体薄膜を含み、前記第3の化合物半導
体薄膜は、Ib族元素とIIIb族元素とVIb族元素とを
G:H:I(ただし、0.05≦G≦0.2、0.25
≦H≦0.4、0.45≦I≦0.65)の比率で含む
構成としてもよい。これによって、特性が高い太陽電池
が得られる。
【0018】本発明の太陽電池の製造方法は、上部電極
膜と下部電極膜とを備える太陽電池の製造方法であっ
て、前記下部電極膜を形成した後、Ib族元素とIIIb
族元素とVIb族元素とを含む第1の化合物半導体薄膜を
形成する第1の工程と、Ib族元素とIIIb族元素とVI
b族元素とを含み前記第1の化合物半導体薄膜よりも高
い組成比で硫黄を含む第2の化合物半導体薄膜を形成す
る第2の工程と、前記第2の化合物半導体薄膜上に、化
合物薄膜を形成する第3の工程とを含むことを特徴とす
る。上記製造方法によれば、本発明の太陽電池を容易に
製造できる。
膜と下部電極膜とを備える太陽電池の製造方法であっ
て、前記下部電極膜を形成した後、Ib族元素とIIIb
族元素とVIb族元素とを含む第1の化合物半導体薄膜を
形成する第1の工程と、Ib族元素とIIIb族元素とVI
b族元素とを含み前記第1の化合物半導体薄膜よりも高
い組成比で硫黄を含む第2の化合物半導体薄膜を形成す
る第2の工程と、前記第2の化合物半導体薄膜上に、化
合物薄膜を形成する第3の工程とを含むことを特徴とす
る。上記製造方法によれば、本発明の太陽電池を容易に
製造できる。
【0019】上記製造方法では、前記化合物薄膜が、Z
nO、ZnS、ZnSe、Zn(O,OH)、Zn
(O,OH,S)、Zn(O,Se)、Zn(O,O
H,Se)およびZnXMgYO(ただし、0<X<1、
0<Y<1)から選ばれる少なくとも一つの化合物から
なることが好ましい。
nO、ZnS、ZnSe、Zn(O,OH)、Zn
(O,OH,S)、Zn(O,Se)、Zn(O,O
H,Se)およびZnXMgYO(ただし、0<X<1、
0<Y<1)から選ばれる少なくとも一つの化合物から
なることが好ましい。
【0020】上記製造方法では、前記第1および第2の
化合物半導体薄膜に含まれる前記Ib族元素はCuであ
り、前記第1および第2の化合物半導体薄膜に含まれる
前記IIIb族元素はInおよびGaから選ばれる少なく
とも一つの元素であることが好ましい。
化合物半導体薄膜に含まれる前記Ib族元素はCuであ
り、前記第1および第2の化合物半導体薄膜に含まれる
前記IIIb族元素はInおよびGaから選ばれる少なく
とも一つの元素であることが好ましい。
【0021】上記製造方法では、前記第1の化合物半導
体薄膜に含まれる前記VIb族元素はSeであり、前記第
2の化合物半導体薄膜に含まれる前記VIb族元素は硫黄
であることが好ましい。
体薄膜に含まれる前記VIb族元素はSeであり、前記第
2の化合物半導体薄膜に含まれる前記VIb族元素は硫黄
であることが好ましい。
【0022】上記製造方法では、前記第2の工程におい
て、前記第2の化合物半導体薄膜は、前記第1の化合物
半導体薄膜の一部に硫黄を含ませることによって形成さ
れることが好ましい。
て、前記第2の化合物半導体薄膜は、前記第1の化合物
半導体薄膜の一部に硫黄を含ませることによって形成さ
れることが好ましい。
【0023】上記製造方法では、前記第2の工程におい
て、前記第1の化合物半導体薄膜の一部に硫黄を含ませ
る工程は、硫黄を含む溶液に前記第1の化合物半導体薄
膜を接触させることによって行われることが好ましい。
これによって、第1の化合物半導体薄膜に含まれるVIb
族元素の一部が硫黄によって置換されるため、第1の化
合物半導体薄膜よりも高い組成比で硫黄を含む第2の化
合物半導体薄膜を容易に形成できる。
て、前記第1の化合物半導体薄膜の一部に硫黄を含ませ
る工程は、硫黄を含む溶液に前記第1の化合物半導体薄
膜を接触させることによって行われることが好ましい。
これによって、第1の化合物半導体薄膜に含まれるVIb
族元素の一部が硫黄によって置換されるため、第1の化
合物半導体薄膜よりも高い組成比で硫黄を含む第2の化
合物半導体薄膜を容易に形成できる。
【0024】上記製造方法では、前記溶液がIIIb族元
素をさらに含んでもよい。これによって、第1の化合物
半導体薄膜とは異なるIIIb族元素を含む第2の化合物
半導体薄膜、あるいは、第1の化合物半導体薄膜とは異
なる組成比でIIIb族元素を含む第2の化合物半導体薄
膜が得られる。
素をさらに含んでもよい。これによって、第1の化合物
半導体薄膜とは異なるIIIb族元素を含む第2の化合物
半導体薄膜、あるいは、第1の化合物半導体薄膜とは異
なる組成比でIIIb族元素を含む第2の化合物半導体薄
膜が得られる。
【0025】上記製造方法では、前記溶液のpHが、
1.5以上2.5以下であることが好ましい。これによ
って、効率よく第2の化合物半導体薄膜を形成できる。
1.5以上2.5以下であることが好ましい。これによ
って、効率よく第2の化合物半導体薄膜を形成できる。
【0026】上記製造方法では、前記第2の工程は、前
記第2の化合物半導体薄膜を形成した後、II族元素を少
なくとも前記第2の化合物半導体薄膜に含ませる工程を
さらに含んでもよい。これによって、II族元素を含む第
2の化合物半導体薄膜を容易に形成できる。
記第2の化合物半導体薄膜を形成した後、II族元素を少
なくとも前記第2の化合物半導体薄膜に含ませる工程を
さらに含んでもよい。これによって、II族元素を含む第
2の化合物半導体薄膜を容易に形成できる。
【0027】上記製造方法では、前記第2の工程におい
て、前記第2の化合物半導体薄膜に前記II族元素を含ま
せる工程は、前記II族元素を含む水溶液中に前記第2の
化合物半導体薄膜を接触させることによって行われるこ
とが好ましい。これによって、第2の化合物半導体層に
容易にII族元素を含ませることができる。
て、前記第2の化合物半導体薄膜に前記II族元素を含ま
せる工程は、前記II族元素を含む水溶液中に前記第2の
化合物半導体薄膜を接触させることによって行われるこ
とが好ましい。これによって、第2の化合物半導体層に
容易にII族元素を含ませることができる。
【0028】上記製造方法では、前記水溶液のpHが、
10以上14以下であることが好ましい。これによっ
て、第2の化合物半導体層に特に容易にII族元素を含ま
せることができる。
10以上14以下であることが好ましい。これによっ
て、第2の化合物半導体層に特に容易にII族元素を含ま
せることができる。
【0029】上記製造方法では、前記水溶液が、前記II
族元素のハロゲン化物、酢酸塩、硝酸塩および硫酸塩か
ら選ばれる少なくとも一つの化合物を溶質として含むこ
とが好ましい。これによって、前記水溶液中にII族元素
のイオンが発生して、第2の化合物半導体薄膜に容易に
II族元素を含ませることができる。
族元素のハロゲン化物、酢酸塩、硝酸塩および硫酸塩か
ら選ばれる少なくとも一つの化合物を溶質として含むこ
とが好ましい。これによって、前記水溶液中にII族元素
のイオンが発生して、第2の化合物半導体薄膜に容易に
II族元素を含ませることができる。
【0030】上記製造方法では、前記第2の工程ののち
前記第3の工程の前に、前記第2の化合物半導体薄膜を
熱処理する工程をさらに含むことが好ましい。これによ
って、化合物半導体薄膜の結晶性を向上させることがで
きる。
前記第3の工程の前に、前記第2の化合物半導体薄膜を
熱処理する工程をさらに含むことが好ましい。これによ
って、化合物半導体薄膜の結晶性を向上させることがで
きる。
【0031】上記製造方法では、前記熱処理が、窒素、
硫化水素、アルゴンおよび硫黄から選ばれる少なくとも
一つのガスからなるガス雰囲気中、または真空中で行わ
れることが好ましい。これによって、熱処理中に、化合
物半導体薄膜に不純物が混入することを防止できる。
硫化水素、アルゴンおよび硫黄から選ばれる少なくとも
一つのガスからなるガス雰囲気中、または真空中で行わ
れることが好ましい。これによって、熱処理中に、化合
物半導体薄膜に不純物が混入することを防止できる。
【0032】上記製造方法では、前記熱処理の温度が1
00℃以上600℃以下であることが好ましい。熱処理
の温度を100℃以上とすることによって、化合物半導
体薄膜の結晶性を効果的に向上させることができる。ま
た、熱処理の温度を600℃以下とすることによって、
基板の変形等を防止することができる。
00℃以上600℃以下であることが好ましい。熱処理
の温度を100℃以上とすることによって、化合物半導
体薄膜の結晶性を効果的に向上させることができる。ま
た、熱処理の温度を600℃以下とすることによって、
基板の変形等を防止することができる。
【0033】上記製造方法では、前記第2の工程におい
て、前記第2の化合物半導体薄膜に前記II族元素を含ま
せる工程は、前記第2の化合物半導体薄膜上に前記II族
元素を含む薄膜を形成した後、前記II族元素を熱拡散さ
せることによって行ってもよい。
て、前記第2の化合物半導体薄膜に前記II族元素を含ま
せる工程は、前記第2の化合物半導体薄膜上に前記II族
元素を含む薄膜を形成した後、前記II族元素を熱拡散さ
せることによって行ってもよい。
【0034】上記製造方法では、前記第2の工程におい
て、前記第2の化合物半導体薄膜は、Ib族元素とIII
b族元素とVIb族元素とを同時に前記第1の化合物半導
体薄膜上に堆積させることによって形成してもよい。
て、前記第2の化合物半導体薄膜は、Ib族元素とIII
b族元素とVIb族元素とを同時に前記第1の化合物半導
体薄膜上に堆積させることによって形成してもよい。
【0035】上記製造方法では、前記第1の化合物半導
体薄膜は、前記Ib族元素と前記IIIb族元素と前記VI
b族元素とをA:B:C(ただし、0.15≦A≦0.
35、0.15≦B≦0.35、0.4≦C≦0.6)
の比率で含み、前記第2の化合物半導体薄膜は、前記I
b族元素と前記IIIb族元素と前記VIb族元素とをD:
E:F(ただし、0.15≦D≦0.35、0.15≦
E≦0.35、0.4≦F≦0.6)の比率で含む構成
としてもよい。
体薄膜は、前記Ib族元素と前記IIIb族元素と前記VI
b族元素とをA:B:C(ただし、0.15≦A≦0.
35、0.15≦B≦0.35、0.4≦C≦0.6)
の比率で含み、前記第2の化合物半導体薄膜は、前記I
b族元素と前記IIIb族元素と前記VIb族元素とをD:
E:F(ただし、0.15≦D≦0.35、0.15≦
E≦0.35、0.4≦F≦0.6)の比率で含む構成
としてもよい。
【0036】上記製造方法では、前記第1の化合物半導
体薄膜は、前記Ib族元素と前記IIIb族元素と前記VI
b族元素とをA:B:C(ただし、0.05≦A≦0.
2、0.25≦B≦0.4、0.45≦C≦0.65)
の比率で含み、前記第2の化合物半導体薄膜は、前記I
b族元素と前記IIIb族元素と前記VIb族元素とをD:
E:F(ただし、0.05≦D≦0.2、0.05≦E
≦0.2、0.45≦F≦0.65)の比率で含む構成
としてもよい。
体薄膜は、前記Ib族元素と前記IIIb族元素と前記VI
b族元素とをA:B:C(ただし、0.05≦A≦0.
2、0.25≦B≦0.4、0.45≦C≦0.65)
の比率で含み、前記第2の化合物半導体薄膜は、前記I
b族元素と前記IIIb族元素と前記VIb族元素とをD:
E:F(ただし、0.05≦D≦0.2、0.05≦E
≦0.2、0.45≦F≦0.65)の比率で含む構成
としてもよい。
【0037】上記製造方法では、前記第1の化合物半導
体薄膜は、前記Ib族元素と前記IIIb族元素と前記VI
b族元素とをA:B:C(ただし、0.05≦A≦0.
2、0.25≦B≦0.4、0.45≦C≦0.65)
の比率で含み、前記第2の化合物半導体薄膜は、前記I
b族元素と前記IIIb族元素と前記VIb族元素とをD:
E:F(ただし、0.15≦D≦0.35、0.15≦
E≦0.35、0.4≦F≦0.6)の比率で含む構成
としてもよい。
体薄膜は、前記Ib族元素と前記IIIb族元素と前記VI
b族元素とをA:B:C(ただし、0.05≦A≦0.
2、0.25≦B≦0.4、0.45≦C≦0.65)
の比率で含み、前記第2の化合物半導体薄膜は、前記I
b族元素と前記IIIb族元素と前記VIb族元素とをD:
E:F(ただし、0.15≦D≦0.35、0.15≦
E≦0.35、0.4≦F≦0.6)の比率で含む構成
としてもよい。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら説明する。
て、図面を参照しながら説明する。
【0039】(実施形態1)実施形態1では、本発明の
太陽電池の一例について説明する。
太陽電池の一例について説明する。
【0040】実施形態1の太陽電池10について、断面
図を図1に示す。
図を図1に示す。
【0041】図1を参照して、実施形態1の太陽電池1
0は、基板11と、基板11上に順次積層された、下部
電極膜12、化合物半導体薄膜13(第1の化合物半導
体薄膜)、化合物半導体薄膜14(第2の化合物半導体
薄膜)、化合物薄膜(以下、バッファ層という)15、
窓層16および上部電極膜17と、下部電極膜12およ
び上部電極膜17上に形成された取り出し電極18およ
び19とを含む。
0は、基板11と、基板11上に順次積層された、下部
電極膜12、化合物半導体薄膜13(第1の化合物半導
体薄膜)、化合物半導体薄膜14(第2の化合物半導体
薄膜)、化合物薄膜(以下、バッファ層という)15、
窓層16および上部電極膜17と、下部電極膜12およ
び上部電極膜17上に形成された取り出し電極18およ
び19とを含む。
【0042】基板11には、たとえば、ガラス基板、ス
テンレス基板または樹脂基板等を用いることができる。
テンレス基板または樹脂基板等を用いることができる。
【0043】下部電極膜12には、たとえば、Mo等か
らなる金属薄膜を用いることができる。上部電極膜17
は、光入射側の電極であり、たとえば、ITO(Ind
ium Tin Oxide)などの透明導電膜を用い
ることができる。
らなる金属薄膜を用いることができる。上部電極膜17
は、光入射側の電極であり、たとえば、ITO(Ind
ium Tin Oxide)などの透明導電膜を用い
ることができる。
【0044】化合物半導体薄膜13は、光吸収層として
機能する半導体薄膜であり、膜厚が、たとえば、0.5
μm〜2.5μmである。化合物半導体薄膜13は、I
b族元素、IIIb族元素およびVIb族元素を含む。化合
物半導体薄膜13において、Ib族元素には、たとえば
Cuを用いることができ、IIIb族元素には、たとえば
InおよびGaから選ばれる少なくとも一つの元素を用
いることができる。また化合物半導体薄膜13におい
て、VIb族元素は、少なくともSeを含み、必要に応じ
てさらに硫黄を含む。化合物半導体薄膜13には、たと
えば、CuInSe2、CuIn3Se5、Cu(In,
Ga)Se2またはCu(In,Ga)3Se5、あるい
はこれらのSeの一部を硫黄に置換した化合物半導体を
用いることができる。
機能する半導体薄膜であり、膜厚が、たとえば、0.5
μm〜2.5μmである。化合物半導体薄膜13は、I
b族元素、IIIb族元素およびVIb族元素を含む。化合
物半導体薄膜13において、Ib族元素には、たとえば
Cuを用いることができ、IIIb族元素には、たとえば
InおよびGaから選ばれる少なくとも一つの元素を用
いることができる。また化合物半導体薄膜13におい
て、VIb族元素は、少なくともSeを含み、必要に応じ
てさらに硫黄を含む。化合物半導体薄膜13には、たと
えば、CuInSe2、CuIn3Se5、Cu(In,
Ga)Se2またはCu(In,Ga)3Se5、あるい
はこれらのSeの一部を硫黄に置換した化合物半導体を
用いることができる。
【0045】化合物半導体薄膜14は、Ib族元素、II
Ib族元素およびVIb族元素を含み、化合物半導体薄膜
13よりも高い組成比で硫黄を含む。化合物半導体薄膜
14の膜厚は、たとえば、0.05μm〜0.1μmで
ある。化合物半導体薄膜14において、Ib族元素に
は、たとえばCuを用いることができ、IIIb族元素に
は、たとえばInおよびGaから選ばれる少なくとも一
つの元素を用いることができる。また化合物半導体薄膜
14において、VIb族元素は、少なくとも硫黄を含み、
必要に応じてさらにSeを含む。化合物半導体薄膜13
には、たとえば、CuInS2、CuIn3S5、Cu
(In,Ga)S2またはCu(In,Ga) 3S5、あ
るいはこれらの硫黄の一部をSeに置換した化合物半導
体を用いることができる。
Ib族元素およびVIb族元素を含み、化合物半導体薄膜
13よりも高い組成比で硫黄を含む。化合物半導体薄膜
14の膜厚は、たとえば、0.05μm〜0.1μmで
ある。化合物半導体薄膜14において、Ib族元素に
は、たとえばCuを用いることができ、IIIb族元素に
は、たとえばInおよびGaから選ばれる少なくとも一
つの元素を用いることができる。また化合物半導体薄膜
14において、VIb族元素は、少なくとも硫黄を含み、
必要に応じてさらにSeを含む。化合物半導体薄膜13
には、たとえば、CuInS2、CuIn3S5、Cu
(In,Ga)S2またはCu(In,Ga) 3S5、あ
るいはこれらの硫黄の一部をSeに置換した化合物半導
体を用いることができる。
【0046】また、化合物半導体薄膜14は、さらにII
族元素を含んでもよい(以下、II族元素を含む化合物半
導体薄膜14を化合物半導体薄膜14aという)。この
ときのII族元素としては、たとえば、Mg、Ca、Zn
およびCdから選ばれる少なくとも一つの元素を用いる
ことができる。化合物半導体薄膜14がII族元素を含む
ことによって、n型の化合物半導体薄膜が得られ、p型
の化合物半導体薄膜13との界面に欠陥が少ないpn接
合が得られる。したがって、化合物半導体薄膜14がII
族元素を含むことによって、特性が高い太陽電池が得ら
れる。なお、化合物半導体薄膜14がII族元素を含む場
合には、化合物半導体薄膜13も、化合物半導体薄膜1
4側の表面層にII族元素を含んでもよい。
族元素を含んでもよい(以下、II族元素を含む化合物半
導体薄膜14を化合物半導体薄膜14aという)。この
ときのII族元素としては、たとえば、Mg、Ca、Zn
およびCdから選ばれる少なくとも一つの元素を用いる
ことができる。化合物半導体薄膜14がII族元素を含む
ことによって、n型の化合物半導体薄膜が得られ、p型
の化合物半導体薄膜13との界面に欠陥が少ないpn接
合が得られる。したがって、化合物半導体薄膜14がII
族元素を含むことによって、特性が高い太陽電池が得ら
れる。なお、化合物半導体薄膜14がII族元素を含む場
合には、化合物半導体薄膜13も、化合物半導体薄膜1
4側の表面層にII族元素を含んでもよい。
【0047】バッファ層15は、化合物半導体からな
る。バッファ層15には、たとえば、ZnO、ZnS、
ZnSe、Zn(O,OH)、Zn(O,OH,S)、
Zn(O,Se)、Zn(O,OH,Se)およびZn
XMgYO(ただし、0<X<1、0<Y<1)から選ば
れる少なくとも一つからなる薄膜を用いることができ
る。ここで、Zn(O,OH)とは、Zn−O結合とZ
n−OH結合とを含む化合物を意味し、Zn(O,O
H,S)、Zn(O,Se)、Zn(O,OH,Se)
についても同様である。
る。バッファ層15には、たとえば、ZnO、ZnS、
ZnSe、Zn(O,OH)、Zn(O,OH,S)、
Zn(O,Se)、Zn(O,OH,Se)およびZn
XMgYO(ただし、0<X<1、0<Y<1)から選ば
れる少なくとも一つからなる薄膜を用いることができ
る。ここで、Zn(O,OH)とは、Zn−O結合とZ
n−OH結合とを含む化合物を意味し、Zn(O,O
H,S)、Zn(O,Se)、Zn(O,OH,Se)
についても同様である。
【0048】窓層16には、たとえば、ZnO膜を用い
ることができる。
ることができる。
【0049】取り出し電極18および19には、たとえ
ば、NiCr膜とAu膜を積層した金属薄膜を用いるこ
とができる。
ば、NiCr膜とAu膜を積層した金属薄膜を用いるこ
とができる。
【0050】化合物半導体薄膜13および化合物半導体
薄膜14には、さまざまな組成のものを用いることがで
きる。
薄膜14には、さまざまな組成のものを用いることがで
きる。
【0051】たとえば、化合物半導体薄膜13が、Ib
族元素とIIIb族元素とVIb族元素とをA:B:C(た
だし、0.15≦A≦0.35、0.15≦B≦0.3
5、0.4≦C≦0.6)の比率で含み、化合物半導体
薄膜14が、Ib族元素とIIIb族元素とVIb族元素と
をD:E:F(ただし、0.15≦D≦0.35、0.
15≦E≦0.35、0.4≦F≦0.6)の比率で含
む構成でもよい。たとえば、化合物半導体薄膜13がC
uInSe2であり、化合物半導体薄膜14がCuIn
S2である場合、あるいはこれらのInの一部をGaで
置換した場合が該当する。
族元素とIIIb族元素とVIb族元素とをA:B:C(た
だし、0.15≦A≦0.35、0.15≦B≦0.3
5、0.4≦C≦0.6)の比率で含み、化合物半導体
薄膜14が、Ib族元素とIIIb族元素とVIb族元素と
をD:E:F(ただし、0.15≦D≦0.35、0.
15≦E≦0.35、0.4≦F≦0.6)の比率で含
む構成でもよい。たとえば、化合物半導体薄膜13がC
uInSe2であり、化合物半導体薄膜14がCuIn
S2である場合、あるいはこれらのInの一部をGaで
置換した場合が該当する。
【0052】また、化合物半導体薄膜13が、Ib族元
素とIIIb族元素とVIb族元素とをA:B:C(ただ
し、0.05≦A≦0.2、0.25≦B≦0.4、
0.45≦C≦0.65)の比率で含み、化合物半導体
薄膜14が、Ib族元素とIIIb族元素とVIb族元素と
をD:E:F(ただし、0.05≦D≦0.2、0.2
5≦E≦0.4、0.45≦F≦0.65)の比率で含
む構成でもよい。たとえば、化合物半導体薄膜13がC
uIn3Se5であり、化合物半導体薄膜14がCuIn
3S5である場合、あるいはこれらのInの一部をGaで
置換した場合が該当する。
素とIIIb族元素とVIb族元素とをA:B:C(ただ
し、0.05≦A≦0.2、0.25≦B≦0.4、
0.45≦C≦0.65)の比率で含み、化合物半導体
薄膜14が、Ib族元素とIIIb族元素とVIb族元素と
をD:E:F(ただし、0.05≦D≦0.2、0.2
5≦E≦0.4、0.45≦F≦0.65)の比率で含
む構成でもよい。たとえば、化合物半導体薄膜13がC
uIn3Se5であり、化合物半導体薄膜14がCuIn
3S5である場合、あるいはこれらのInの一部をGaで
置換した場合が該当する。
【0053】また、化合物半導体薄膜13が、Ib族元
素とIIIb族元素とVIb族元素とをA:B:C(ただ
し、0.15≦A≦0.35、0.15≦B≦0.3
5、0.4≦C≦0.6)の比率で含み、化合物半導体
薄膜14が、Ib族元素とIIIb族元素とVIb族元素と
をD:E:F(ただし、0.05≦D≦0.2、0.2
5≦E≦0.4、0.45≦F≦0.65)の比率で含
む構成でもよい。たとえば、化合物半導体薄膜13がC
uInSe2であり、化合物半導体薄膜14がCuIn3
S5である場合、あるいはこれらのInの一部をGaで
置換した場合が該当する。
素とIIIb族元素とVIb族元素とをA:B:C(ただ
し、0.15≦A≦0.35、0.15≦B≦0.3
5、0.4≦C≦0.6)の比率で含み、化合物半導体
薄膜14が、Ib族元素とIIIb族元素とVIb族元素と
をD:E:F(ただし、0.05≦D≦0.2、0.2
5≦E≦0.4、0.45≦F≦0.65)の比率で含
む構成でもよい。たとえば、化合物半導体薄膜13がC
uInSe2であり、化合物半導体薄膜14がCuIn3
S5である場合、あるいはこれらのInの一部をGaで
置換した場合が該当する。
【0054】また、化合物半導体薄膜13と化合物半導
体薄膜14との間に化合物半導体薄膜21(第3の化合
物半導体薄膜)をさらに含んでもよい。この場合の太陽
電池20について、断面図を図2に示す。化合物半導体
薄膜21は、Ib族元素とIIIb族元素とVIb族元素と
をG:H:I(ただし、0.05≦G≦0.2、0.2
5≦H≦0.4、0.45≦I≦0.65)の比率で含
むことが好ましい。たとえば、化合物半導体薄膜21と
して、CuIn3Se5あるいはこれらのInの一部をG
aで置換したものを用いることができる。
体薄膜14との間に化合物半導体薄膜21(第3の化合
物半導体薄膜)をさらに含んでもよい。この場合の太陽
電池20について、断面図を図2に示す。化合物半導体
薄膜21は、Ib族元素とIIIb族元素とVIb族元素と
をG:H:I(ただし、0.05≦G≦0.2、0.2
5≦H≦0.4、0.45≦I≦0.65)の比率で含
むことが好ましい。たとえば、化合物半導体薄膜21と
して、CuIn3Se5あるいはこれらのInの一部をG
aで置換したものを用いることができる。
【0055】上記実施形態1の太陽電池において、化合
物半導体薄膜13としてCu(In,Ga)Se2を用
い、化合物半導体薄膜14としてII族元素を含むCu
(In,Ga)S2を用いた場合のバンド構造を、図3
に模式的に示す。なお、化合物半導体薄膜13および1
4に、上述した他の組成の化合物半導体薄膜を用いた場
合にも、図3に示すバンド構造と同様のバンド構造とな
る。
物半導体薄膜13としてCu(In,Ga)Se2を用
い、化合物半導体薄膜14としてII族元素を含むCu
(In,Ga)S2を用いた場合のバンド構造を、図3
に模式的に示す。なお、化合物半導体薄膜13および1
4に、上述した他の組成の化合物半導体薄膜を用いた場
合にも、図3に示すバンド構造と同様のバンド構造とな
る。
【0056】図3中、化合物半導体薄膜13の伝導帯の
底とフェルミレベルとのエネルギー差(仕事関数と電子
親和力との差)をE1で示し、化合物半導体薄膜14の
伝導帯の底とフェルミレベルとのエネルギー差をE2で
示す。図3に示すように、実施形態1の太陽電池では、
化合物半導体薄膜14が、E1よりもE2が大きくなる。
また、化合物半導体薄膜14が、化合物半導体薄膜13
よりも大きい組成比で硫黄を含むことによって、化合物
半導体薄膜14のバンドギャップが化合物半導体薄膜1
3のバンドギャップよりも大きくなる。したがって、実
施形態1の太陽電池によれば、高い電圧特性を示す太陽
電池が得られる。
底とフェルミレベルとのエネルギー差(仕事関数と電子
親和力との差)をE1で示し、化合物半導体薄膜14の
伝導帯の底とフェルミレベルとのエネルギー差をE2で
示す。図3に示すように、実施形態1の太陽電池では、
化合物半導体薄膜14が、E1よりもE2が大きくなる。
また、化合物半導体薄膜14が、化合物半導体薄膜13
よりも大きい組成比で硫黄を含むことによって、化合物
半導体薄膜14のバンドギャップが化合物半導体薄膜1
3のバンドギャップよりも大きくなる。したがって、実
施形態1の太陽電池によれば、高い電圧特性を示す太陽
電池が得られる。
【0057】(実施形態2)実施形態2では、実施形態
1で説明した太陽電池10を製造する方法の一例につい
て説明する。なお、実施形態1と同様の部分について
は、重複する説明を省略する。
1で説明した太陽電池10を製造する方法の一例につい
て説明する。なお、実施形態1と同様の部分について
は、重複する説明を省略する。
【0058】実施形態2の製造方法では、まず、図4
(a)に示すように、基板11上に下部電極膜12を形
成する。下部電極膜12は、たとえば、蒸着法やスパッ
タリング法で形成できる。
(a)に示すように、基板11上に下部電極膜12を形
成する。下部電極膜12は、たとえば、蒸着法やスパッ
タリング法で形成できる。
【0059】その後、図4(b)に示すように、下部電
極膜12上に、化合物半導体薄膜13および14を形成
する。化合物半導体薄膜13および14の形成方法につ
いては、後述する。なお、図2に示した太陽電池20を
形成する場合には、化合物半導体薄膜13と化合物半導
体薄膜14との間に、化合物半導体薄膜21を形成す
る。
極膜12上に、化合物半導体薄膜13および14を形成
する。化合物半導体薄膜13および14の形成方法につ
いては、後述する。なお、図2に示した太陽電池20を
形成する場合には、化合物半導体薄膜13と化合物半導
体薄膜14との間に、化合物半導体薄膜21を形成す
る。
【0060】その後、図4(c)に示すように、化合物
半導体薄膜14上にバッファ層15、窓層16および上
部電極膜17を形成する。バッファ層15は、たとえ
ば、化学析出法や、蒸着法、スパッタリング法などによ
って形成できる。窓層16および上部電極膜17は、た
とえば、蒸着法やスパッタリング法によって形成でき
る。
半導体薄膜14上にバッファ層15、窓層16および上
部電極膜17を形成する。バッファ層15は、たとえ
ば、化学析出法や、蒸着法、スパッタリング法などによ
って形成できる。窓層16および上部電極膜17は、た
とえば、蒸着法やスパッタリング法によって形成でき
る。
【0061】その後、図4(d)に示すように、取り出
し電極18を形成する部分の化合物半導体薄膜13およ
び14、バッファ層15、窓層16、上部電極膜17を
除去した後、取り出し電極18および19を形成する。
化合物半導体薄膜13等の除去には、たとえば、レーザ
スクライブ法などのスクライブ法やエッチング法などを
用いることができる。また、取り出し電極18および1
9は、蒸着法やスパッタリング法によって形成できる。
し電極18を形成する部分の化合物半導体薄膜13およ
び14、バッファ層15、窓層16、上部電極膜17を
除去した後、取り出し電極18および19を形成する。
化合物半導体薄膜13等の除去には、たとえば、レーザ
スクライブ法などのスクライブ法やエッチング法などを
用いることができる。また、取り出し電極18および1
9は、蒸着法やスパッタリング法によって形成できる。
【0062】このようにして、実施形態1で説明した太
陽電池を形成できる。
陽電池を形成できる。
【0063】次に、化合物半導体薄膜13および14の
形成方法について、図5を参照しながら説明する。
形成方法について、図5を参照しながら説明する。
【0064】実施形態2の製造方法では、まず、図5
(a)に示すように、下部電極膜12上に、Ib族元素
とIIIb族元素とSeとを含む化合物半導体薄膜41
(第1の化合物半導体薄膜)を形成する。化合物半導体
薄膜41は、蒸着法、スパッタリング法、化学析出法な
どによって形成できる。
(a)に示すように、下部電極膜12上に、Ib族元素
とIIIb族元素とSeとを含む化合物半導体薄膜41
(第1の化合物半導体薄膜)を形成する。化合物半導体
薄膜41は、蒸着法、スパッタリング法、化学析出法な
どによって形成できる。
【0065】その後、図5(b)に示すように、化合物
半導体薄膜41の一部に硫黄を含ませることによって、
化合物半導体薄膜13および14を形成する。
半導体薄膜41の一部に硫黄を含ませることによって、
化合物半導体薄膜13および14を形成する。
【0066】化合物半導体薄膜41の一部に硫黄を含ま
せるには、図5(c)に示すように、硫黄を含む溶液5
1に化合物半導体薄膜41を接触させればよい。硫黄を
含む溶液51に化合物半導体薄膜41を接触させること
によって、化合物半導体薄膜41中のSeの一部が硫黄
によって置換され、硫黄の組成比が大きい化合物半導体
薄膜14が形成される。また、Seが置換されなかった
部分の化合物半導体薄膜41は、化合物半導体薄膜13
となる。
せるには、図5(c)に示すように、硫黄を含む溶液5
1に化合物半導体薄膜41を接触させればよい。硫黄を
含む溶液51に化合物半導体薄膜41を接触させること
によって、化合物半導体薄膜41中のSeの一部が硫黄
によって置換され、硫黄の組成比が大きい化合物半導体
薄膜14が形成される。また、Seが置換されなかった
部分の化合物半導体薄膜41は、化合物半導体薄膜13
となる。
【0067】溶液51には、たとえば、チオアセトアミ
ド、塩化インジウム、塩酸などを含む水溶液を用いるこ
とができる。溶液51のpHは、1.5以上2.5以下
が好ましい。また、溶液51の温度は、10℃以上90
℃以下が好ましい。溶液51に化合物半導体薄膜41を
接触させる方法としては、たとえば、溶液51に、化合
物半導体薄膜41を形成した基板を浸漬すればよい。
ド、塩化インジウム、塩酸などを含む水溶液を用いるこ
とができる。溶液51のpHは、1.5以上2.5以下
が好ましい。また、溶液51の温度は、10℃以上90
℃以下が好ましい。溶液51に化合物半導体薄膜41を
接触させる方法としては、たとえば、溶液51に、化合
物半導体薄膜41を形成した基板を浸漬すればよい。
【0068】なお、上記第1の方法では、溶液51がII
Ib族元素をさらに含んでもよい。これによって、化合
物半導体薄膜13とは異なるIIIb族元素を含む化合物
半導体薄膜14、あるいは、化合物半導体薄膜13とは
異なる組成比でIIIb族元素を含む化合物半導体薄膜1
4が得られる。なお、この場合に、硫黄を含む溶液と、
IIIb族元素を含む溶液とを用意し、それぞれの溶液で
処理してもよいことはいうまでもない。
Ib族元素をさらに含んでもよい。これによって、化合
物半導体薄膜13とは異なるIIIb族元素を含む化合物
半導体薄膜14、あるいは、化合物半導体薄膜13とは
異なる組成比でIIIb族元素を含む化合物半導体薄膜1
4が得られる。なお、この場合に、硫黄を含む溶液と、
IIIb族元素を含む溶液とを用意し、それぞれの溶液で
処理してもよいことはいうまでもない。
【0069】次に、II族元素を含む化合物半導体薄膜1
4aを形成する場合について、一例を説明する。
4aを形成する場合について、一例を説明する。
【0070】II族元素を含む化合物半導体薄膜14aを
形成する第1の方法は、化合物半導体薄膜13および1
4を形成した後、化合物半導体薄膜14を、II族元素を
含む水溶液に接触させる方法である。これによって、II
族元素が化合物半導体薄膜14に取り込まれ、化合物半
導体薄膜14aが形成される。また、処理条件や化合物
半導体薄膜14の膜厚によっては、化合物半導体薄膜1
3のうち化合物半導体薄膜14側の表面層にもII族元素
が取り込まれる。
形成する第1の方法は、化合物半導体薄膜13および1
4を形成した後、化合物半導体薄膜14を、II族元素を
含む水溶液に接触させる方法である。これによって、II
族元素が化合物半導体薄膜14に取り込まれ、化合物半
導体薄膜14aが形成される。また、処理条件や化合物
半導体薄膜14の膜厚によっては、化合物半導体薄膜1
3のうち化合物半導体薄膜14側の表面層にもII族元素
が取り込まれる。
【0071】II族元素を含む水溶液には、たとえば、II
族元素のハロゲン化物、酢酸塩、硝酸塩および硫酸塩か
ら選ばれる少なくとも一つの化合物を溶質として含む水
溶液が挙げられる。II族元素には、たとえば、Mg、C
a、ZnおよびCdから選ばれる少なくとも一つの元素
を用いることができる。
族元素のハロゲン化物、酢酸塩、硝酸塩および硫酸塩か
ら選ばれる少なくとも一つの化合物を溶質として含む水
溶液が挙げられる。II族元素には、たとえば、Mg、C
a、ZnおよびCdから選ばれる少なくとも一つの元素
を用いることができる。
【0072】II族元素を含む水溶液は、pHが10以上
14以下であることが好ましい。また、II族元素を含む
水溶液は、アンモニアを含むことが好ましい。
14以下であることが好ましい。また、II族元素を含む
水溶液は、アンモニアを含むことが好ましい。
【0073】なお、上記硫黄を含む溶液またはII族元素
を含む水溶液による処理を行った後、化合物半導体薄膜
13および14を熱処理してもよい。熱処理は、窒素、
硫化水素、アルゴンおよび硫黄から選ばれる少なくとも
一つのガスからなるガス雰囲気中、または真空中で行わ
れることが好ましい。熱処理は、100℃以上600℃
以下の温度で行われることが好ましい。
を含む水溶液による処理を行った後、化合物半導体薄膜
13および14を熱処理してもよい。熱処理は、窒素、
硫化水素、アルゴンおよび硫黄から選ばれる少なくとも
一つのガスからなるガス雰囲気中、または真空中で行わ
れることが好ましい。熱処理は、100℃以上600℃
以下の温度で行われることが好ましい。
【0074】II族元素を含む化合物半導体薄膜14aを
形成する第2の方法は、化合物半導体薄膜13および1
4を形成した後、化合物半導体薄膜14上にII族元素を
含む薄膜を形成し、II族元素を熱拡散させる方法であ
る。熱拡散は、たとえば、250℃で1時間熱処理する
ことによって行うことができる。なお、化合物半導体薄
膜14の膜厚や熱処理の条件によっては、化合物半導体
薄膜13のうち化合物半導体薄膜14側の表面層にもII
族元素が取り込まれる。
形成する第2の方法は、化合物半導体薄膜13および1
4を形成した後、化合物半導体薄膜14上にII族元素を
含む薄膜を形成し、II族元素を熱拡散させる方法であ
る。熱拡散は、たとえば、250℃で1時間熱処理する
ことによって行うことができる。なお、化合物半導体薄
膜14の膜厚や熱処理の条件によっては、化合物半導体
薄膜13のうち化合物半導体薄膜14側の表面層にもII
族元素が取り込まれる。
【0075】実施形態2の製造方法において、図2で説
明した太陽電池20を形成する場合には、下部電極膜1
2上に化合物半導体薄膜13を形成した後、化合物半導
体薄膜13上に、Ib族元素とIIIb族元素とVIb族元
素とを含む化合物半導体薄膜(化合物半導体薄膜41と
同様の方法で形成できる)を形成し、この化合物半導体
薄膜を上記と同様に、硫黄を含む溶液で処理することに
よって、化合物半導体薄膜21と化合物半導体薄膜14
とを形成すればよい。
明した太陽電池20を形成する場合には、下部電極膜1
2上に化合物半導体薄膜13を形成した後、化合物半導
体薄膜13上に、Ib族元素とIIIb族元素とVIb族元
素とを含む化合物半導体薄膜(化合物半導体薄膜41と
同様の方法で形成できる)を形成し、この化合物半導体
薄膜を上記と同様に、硫黄を含む溶液で処理することに
よって、化合物半導体薄膜21と化合物半導体薄膜14
とを形成すればよい。
【0076】実施形態2の製造方法によれば、実施形態
1で説明した太陽電池を容易に製造することができる。
1で説明した太陽電池を容易に製造することができる。
【0077】(実施形態3)実施形態3では、実施形態
1の太陽電池を製造する方法について、他の一例を説明
する。実施形態3の製造方法は、実施形態2の製造方法
と比較して、化合物半導体薄膜13および14の製造方
法のみが異なるため、重複する説明は省略する。
1の太陽電池を製造する方法について、他の一例を説明
する。実施形態3の製造方法は、実施形態2の製造方法
と比較して、化合物半導体薄膜13および14の製造方
法のみが異なるため、重複する説明は省略する。
【0078】実施形態3の製造方法では、まず、図6
(a)に示すように、基板11上に下部電極膜12を形
成する。
(a)に示すように、基板11上に下部電極膜12を形
成する。
【0079】その後、図6(b)に示すように、下部電
極膜12上に、化合物半導体薄膜13を形成する。化合
物半導体薄膜13は、たとえば、蒸着法やスパッタリン
グ法、化学析出法によって形成できる。
極膜12上に、化合物半導体薄膜13を形成する。化合
物半導体薄膜13は、たとえば、蒸着法やスパッタリン
グ法、化学析出法によって形成できる。
【0080】その後、図6(c)に示すように、化合物
半導体薄膜13上に化合物半導体薄膜14を形成する。
化合物半導体薄膜14は、Ib族元素とIIIb族元素とV
Ib族元素とを、化合物半導体薄膜13よりも硫黄の組
成比が高くなるような条件で化合物半導体薄膜13上に
同時に堆積させることによって形成する。化合物半導体
薄膜14は、蒸着法、スパッタリング法または化学析出
法によって形成できる。
半導体薄膜13上に化合物半導体薄膜14を形成する。
化合物半導体薄膜14は、Ib族元素とIIIb族元素とV
Ib族元素とを、化合物半導体薄膜13よりも硫黄の組
成比が高くなるような条件で化合物半導体薄膜13上に
同時に堆積させることによって形成する。化合物半導体
薄膜14は、蒸着法、スパッタリング法または化学析出
法によって形成できる。
【0081】なお、II族元素を含む化合物半導体薄膜1
4aを形成する場合には、実施形態2で説明した方法
で、化合物半導体薄膜14のII族元素を含有させればよ
い。
4aを形成する場合には、実施形態2で説明した方法
で、化合物半導体薄膜14のII族元素を含有させればよ
い。
【0082】その後、図6(d)に示すように、バッフ
ァ層15、窓層16、上部電極膜17、取り出し電極1
8および19を形成する。
ァ層15、窓層16、上部電極膜17、取り出し電極1
8および19を形成する。
【0083】このようにして、実施形態1で説明した太
陽電池10を製造できる。また、実施形態1で説明した
太陽電池20を製造する場合には、実施形態2で説明し
たのと同様の方法で、化合物半導体薄膜14にII族元素
を含ませればよい。
陽電池10を製造できる。また、実施形態1で説明した
太陽電池20を製造する場合には、実施形態2で説明し
たのと同様の方法で、化合物半導体薄膜14にII族元素
を含ませればよい。
【0084】実施形態3の製造方法によれば、実施形態
1で説明した本発明の太陽電池を容易に製造できる。
1で説明した本発明の太陽電池を容易に製造できる。
【0085】
【実施例】以下、実施例を用いて本発明をより具体的に
説明する。
説明する。
【0086】(実施例1)実施例1では、化合物半導体
薄膜13であるCuInSe2薄膜と、化合物半導体薄
膜14であるCuInS2薄膜とを形成した後、Cdを
含む化合物を含有する溶液にCuInS2薄膜を接触さ
せることによって、化合物半導体薄膜13および14a
を形成した一例について、説明する。
薄膜13であるCuInSe2薄膜と、化合物半導体薄
膜14であるCuInS2薄膜とを形成した後、Cdを
含む化合物を含有する溶液にCuInS2薄膜を接触さ
せることによって、化合物半導体薄膜13および14a
を形成した一例について、説明する。
【0087】まず、スパッタリング法によって、ガラス
基板上にMo膜を形成した。その後、Mo膜上に、蒸着
法によってCuInSe2薄膜(膜厚2μm)を形成し
た。
基板上にMo膜を形成した。その後、Mo膜上に、蒸着
法によってCuInSe2薄膜(膜厚2μm)を形成し
た。
【0088】次に、Inを含む化合物(塩)である塩化
インジウム(InCl3)と、チオアセトアミドと、塩
酸とを含有する溶液を用意した。溶液中の塩化インジウ
ムの濃度は0.005M、チオアセトアミドの濃度は
0.1Mとした。また、溶液のpHは1.9とした。こ
の溶液を入れた容器を75℃に保った温水槽に静置し
た。この溶液にCuInSe2薄膜を形成した基板を、
約10秒間浸漬した。その後、溶液から基板を引き上げ
て純水で洗浄した。
インジウム(InCl3)と、チオアセトアミドと、塩
酸とを含有する溶液を用意した。溶液中の塩化インジウ
ムの濃度は0.005M、チオアセトアミドの濃度は
0.1Mとした。また、溶液のpHは1.9とした。こ
の溶液を入れた容器を75℃に保った温水槽に静置し
た。この溶液にCuInSe2薄膜を形成した基板を、
約10秒間浸漬した。その後、溶液から基板を引き上げ
て純水で洗浄した。
【0089】次に、カドミウムを含む化合物(塩)であ
る硫酸カドミウム(CdSO4)とアンモニアを含有す
る溶液を用意した。溶液中の硫酸カドミウムの濃度は
0.001M、アンモニアの濃度は1Mとした。この溶
液を入れた容器を85℃に保った温水槽に静置した。こ
の溶液に前記化合物薄膜を形成した基板を約6分間浸漬
した。その後、溶液から基板を引き上げて純水で洗浄し
た。
る硫酸カドミウム(CdSO4)とアンモニアを含有す
る溶液を用意した。溶液中の硫酸カドミウムの濃度は
0.001M、アンモニアの濃度は1Mとした。この溶
液を入れた容器を85℃に保った温水槽に静置した。こ
の溶液に前記化合物薄膜を形成した基板を約6分間浸漬
した。その後、溶液から基板を引き上げて純水で洗浄し
た。
【0090】上記のように処理した半導体薄膜の断面を
透過型電子顕微鏡で観察した。その結果、組成が異なる
厚さが4nm〜5nmの膜が、半導体薄膜の表面に形成
されていることがわかった。組成分析の結果、この膜は
CuInS2であることがわかった。また、表面から約
50nmの深さまでCdが存在していることがわかっ
た。
透過型電子顕微鏡で観察した。その結果、組成が異なる
厚さが4nm〜5nmの膜が、半導体薄膜の表面に形成
されていることがわかった。組成分析の結果、この膜は
CuInS2であることがわかった。また、表面から約
50nmの深さまでCdが存在していることがわかっ
た。
【0091】本実施例ではCuInSe2薄膜を用いた
場合について述べたが、CuInSe2のInの一部を
Gaで置き換えたCu(In,Ga)Se2でも同様の
結果が得られた。ドープする金属についてはCdを用い
た場合について述べたが、ZnあるいはMgを用いた場
合でも同様の結果が得られた。
場合について述べたが、CuInSe2のInの一部を
Gaで置き換えたCu(In,Ga)Se2でも同様の
結果が得られた。ドープする金属についてはCdを用い
た場合について述べたが、ZnあるいはMgを用いた場
合でも同様の結果が得られた。
【0092】(実施例2)実施例2では、化合物半導体
薄膜13であるCuInSe2薄膜と、化合物半導体薄
膜21であるCuIn3Se5薄膜と、化合物半導体薄膜
14であるCuIn3S5薄膜とを形成し、Cdを含む化
合物を含有する溶液にCuIn3S5薄膜を接触させるこ
とによって、化合物半導体薄膜14aを形成した一例に
ついて説明する。
薄膜13であるCuInSe2薄膜と、化合物半導体薄
膜21であるCuIn3Se5薄膜と、化合物半導体薄膜
14であるCuIn3S5薄膜とを形成し、Cdを含む化
合物を含有する溶液にCuIn3S5薄膜を接触させるこ
とによって、化合物半導体薄膜14aを形成した一例に
ついて説明する。
【0093】まず、スパッタリング法によって、ガラス
基板上にMo膜を形成し、その上に蒸着法でCuInS
e2薄膜を形成した。さらに、蒸着法によって、CuI
nSe2薄膜上にCuIn3Se5薄膜を形成した。この
とき、InやSeが入っているセルの温度を変えること
によって蒸着量を変化させ、組成を制御した。さらに、
実施例1と同様の方法によってCuIn3Se5薄膜上に
CuIn3S5薄膜を形成した。最後に、実施例1と同様
の方法で、CuIn3S5薄膜にCdを含有させた。
基板上にMo膜を形成し、その上に蒸着法でCuInS
e2薄膜を形成した。さらに、蒸着法によって、CuI
nSe2薄膜上にCuIn3Se5薄膜を形成した。この
とき、InやSeが入っているセルの温度を変えること
によって蒸着量を変化させ、組成を制御した。さらに、
実施例1と同様の方法によってCuIn3Se5薄膜上に
CuIn3S5薄膜を形成した。最後に、実施例1と同様
の方法で、CuIn3S5薄膜にCdを含有させた。
【0094】上記のように処理した半導体薄膜の断面
を、透過型電子顕微鏡で観察した。その結果、組成が異
なる厚さが4nm〜5nmの膜が、半導体薄膜の表面に
形成されていることがわかった。組成分析の結果、この
膜はCuIn3S5であることがわかった。また、表面か
ら約50nmの深さまでCdが存在していることがわか
った。
を、透過型電子顕微鏡で観察した。その結果、組成が異
なる厚さが4nm〜5nmの膜が、半導体薄膜の表面に
形成されていることがわかった。組成分析の結果、この
膜はCuIn3S5であることがわかった。また、表面か
ら約50nmの深さまでCdが存在していることがわか
った。
【0095】本実施例ではCuInSe2薄膜およびC
uIn3S5薄膜を用いた場合について述べたが、CuI
nSe2のInの一部をGaで置き換えたCu(In,
Ga)Se2およびCu(In,Ga)3S5薄膜を用い
た場合でも同様の結果が得られた。ドープする金属につ
いてはCdを用いた場合について述べたが、Znあるい
はMgを用いた場合でも同様の結果が得られた。
uIn3S5薄膜を用いた場合について述べたが、CuI
nSe2のInの一部をGaで置き換えたCu(In,
Ga)Se2およびCu(In,Ga)3S5薄膜を用い
た場合でも同様の結果が得られた。ドープする金属につ
いてはCdを用いた場合について述べたが、Znあるい
はMgを用いた場合でも同様の結果が得られた。
【0096】(実施例3)本実施例では、化合物半導体
薄膜13であるCuInSe2薄膜と、化合物半導体薄
膜21であるCuIn3Se5薄膜と、化合物半導体薄膜
14であるCuIn3S5薄膜とを形成し、Cdを含む化
合物を含有する溶液にCuIn3S5薄膜を接触させるこ
とによって、CuIn3S5薄膜にCdを含有させた半導
体薄膜を作製した一例について説明する。
薄膜13であるCuInSe2薄膜と、化合物半導体薄
膜21であるCuIn3Se5薄膜と、化合物半導体薄膜
14であるCuIn3S5薄膜とを形成し、Cdを含む化
合物を含有する溶液にCuIn3S5薄膜を接触させるこ
とによって、CuIn3S5薄膜にCdを含有させた半導
体薄膜を作製した一例について説明する。
【0097】まず、スパッタリング法によって、ガラス
基板上にMo膜を形成し、その上に蒸着法でCuInS
e2膜(膜厚2μm)を形成した。さらに前記薄膜上に
蒸着法でCuIn3Se5薄膜(膜厚10nm)を形成し
た。さらに、蒸着方によってCuIn3Se5薄膜上にC
uIn3S5薄膜(膜厚5nm)を形成した。次に、実施
例1と同様の方法でCuIn3S5薄膜にCdを含有させ
た。
基板上にMo膜を形成し、その上に蒸着法でCuInS
e2膜(膜厚2μm)を形成した。さらに前記薄膜上に
蒸着法でCuIn3Se5薄膜(膜厚10nm)を形成し
た。さらに、蒸着方によってCuIn3Se5薄膜上にC
uIn3S5薄膜(膜厚5nm)を形成した。次に、実施
例1と同様の方法でCuIn3S5薄膜にCdを含有させ
た。
【0098】オージェ電子分光分析法によって分析した
結果、表面から約50nmの深さまでCdが存在してい
ることがわかった。
結果、表面から約50nmの深さまでCdが存在してい
ることがわかった。
【0099】本実施例ではCuInSe2薄膜およびC
uIn3S5薄膜を用いた場合について述べたが、CuI
nSe2のInの一部をGaで置き換えたCu(In,
Ga)Se2およびCu(In,Ga)3S5薄膜を用い
た場合でも同様の結果が得られた。ドープする金属につ
いてはCdを用いた場合について述べたが、Znあるい
はMgを用いた場合でも同様の結果が得られた。
uIn3S5薄膜を用いた場合について述べたが、CuI
nSe2のInの一部をGaで置き換えたCu(In,
Ga)Se2およびCu(In,Ga)3S5薄膜を用い
た場合でも同様の結果が得られた。ドープする金属につ
いてはCdを用いた場合について述べたが、Znあるい
はMgを用いた場合でも同様の結果が得られた。
【0100】(実施例4)実施例4では、実施例1で説
明した方法で形成した薄膜を用いて太陽電池を作製した
一例について説明する。
明した方法で形成した薄膜を用いて太陽電池を作製した
一例について説明する。
【0101】ガラス基板上にMo膜をスパッタリング法
によって形成し、Mo膜上にCu(In,Ga)Se2
膜(膜厚1.8μm)を蒸着法によって形成した。
によって形成し、Mo膜上にCu(In,Ga)Se2
膜(膜厚1.8μm)を蒸着法によって形成した。
【0102】その後、以下の方法によって、Cu(I
n,Ga)Se2薄膜の表面に、Cu(In,Ga)S2
薄膜を形成した。まず、InCl3(濃度0.005
M)とチオアセトアミド(濃度0.1M)とを溶質とし
て含有し、HClでpHを1.95にした溶液を用意し
た。この溶液を入れた容器を75℃に保った恒温槽に静
置した。Cu(In,Ga)Se2膜を形成したガラス
基板を、上記溶液中に一定時間浸漬した後、引き上げて
純水で洗浄した。基板を取り出したときの溶液の温度は
約70℃であった。溶液による処理を行った後、さらに
熱処理を行った。熱処理は、窒素雰囲気中、250℃で
30分間保持することにより行った。
n,Ga)Se2薄膜の表面に、Cu(In,Ga)S2
薄膜を形成した。まず、InCl3(濃度0.005
M)とチオアセトアミド(濃度0.1M)とを溶質とし
て含有し、HClでpHを1.95にした溶液を用意し
た。この溶液を入れた容器を75℃に保った恒温槽に静
置した。Cu(In,Ga)Se2膜を形成したガラス
基板を、上記溶液中に一定時間浸漬した後、引き上げて
純水で洗浄した。基板を取り出したときの溶液の温度は
約70℃であった。溶液による処理を行った後、さらに
熱処理を行った。熱処理は、窒素雰囲気中、250℃で
30分間保持することにより行った。
【0103】その後、CdSO4を溶質として含む溶液
を用意した。この溶液を入れた容器を85℃に保った恒
温槽に静置した。上記の基板を上記溶液中に浸漬した
後、引き上げて純水で洗浄した。基板を取り出した時の
溶液の温度は約80℃であった。
を用意した。この溶液を入れた容器を85℃に保った恒
温槽に静置した。上記の基板を上記溶液中に浸漬した
後、引き上げて純水で洗浄した。基板を取り出した時の
溶液の温度は約80℃であった。
【0104】その後、化学析出法によって、バッファ層
15であるZn(O,OH,S)膜(膜厚30nm)を
形成した。Zn(O,OH,S)膜を形成するために、
酢酸亜鉛(Zn(CH3COO)2)と、チオ尿素(NH
2CSNH2)と、酢酸アンモニウム(CH3COON
H4)と、アンモニア水とを混合した溶液を用意した。
それぞれの濃度は、酢酸亜鉛が0.02M、チオ尿素が
0.3M、酢酸アンモニウムが0.1M、アンモニアが
0.5Mとなるようにした。
15であるZn(O,OH,S)膜(膜厚30nm)を
形成した。Zn(O,OH,S)膜を形成するために、
酢酸亜鉛(Zn(CH3COO)2)と、チオ尿素(NH
2CSNH2)と、酢酸アンモニウム(CH3COON
H4)と、アンモニア水とを混合した溶液を用意した。
それぞれの濃度は、酢酸亜鉛が0.02M、チオ尿素が
0.3M、酢酸アンモニウムが0.1M、アンモニアが
0.5Mとなるようにした。
【0105】この溶液を入れた容器を85℃に保った温
水槽に静置した。この溶液に前記の基板を約20分間浸
漬した後、引き上げて純水で洗浄した。このようにして
Zn(O,OH,S)膜を形成した。
水槽に静置した。この溶液に前記の基板を約20分間浸
漬した後、引き上げて純水で洗浄した。このようにして
Zn(O,OH,S)膜を形成した。
【0106】さらに、Zn(O,OH,S)膜上に、窓
層16であるZnO膜(膜厚100nm)および上部電
極膜17であるITO膜(膜厚100nm)をスパッタ
リング法によって形成した。ZnO膜はアルゴンガス圧
2×10-2Torr、高周波パワー400Wの条件で形
成し、ITO膜はアルゴンガス圧8×10-3Torr、
高周波パワー400Wの条件で形成した。その後、Ni
Cr膜とAu膜とを電子ビーム蒸着法によって積層する
ことによって、取り出し電極18および19を形成し
た。一方、比較例としてCu(In,Ga)S2膜の形
成およびCdを含む溶液による処理を行っていない太陽
電池も作製した。
層16であるZnO膜(膜厚100nm)および上部電
極膜17であるITO膜(膜厚100nm)をスパッタ
リング法によって形成した。ZnO膜はアルゴンガス圧
2×10-2Torr、高周波パワー400Wの条件で形
成し、ITO膜はアルゴンガス圧8×10-3Torr、
高周波パワー400Wの条件で形成した。その後、Ni
Cr膜とAu膜とを電子ビーム蒸着法によって積層する
ことによって、取り出し電極18および19を形成し
た。一方、比較例としてCu(In,Ga)S2膜の形
成およびCdを含む溶液による処理を行っていない太陽
電池も作製した。
【0107】このようにして作製した太陽電池に、AM
1.5、100mW/cm2の疑似太陽光を照射して太
陽電池特性を測定した。
1.5、100mW/cm2の疑似太陽光を照射して太
陽電池特性を測定した。
【0108】上記の方法によって作製した太陽電池の特
性を評価した結果、Cu(In,Ga)S2膜の形成お
よびCdを含む溶液による処理を行った本発明の太陽電
池は、短絡電流が34.8mA/cm2、開放電圧が
0.63V、曲線因子が0.66、変換効率が14.5
%であった。一方、Cu(In,Ga)S2膜の形成お
よびCdを含む溶液による処理を行っていない太陽電池
では、短絡電流が33.0mA/cm2、開放電圧が
0.54V、曲線因子が0.55、変換効率が9.8%
であった。
性を評価した結果、Cu(In,Ga)S2膜の形成お
よびCdを含む溶液による処理を行った本発明の太陽電
池は、短絡電流が34.8mA/cm2、開放電圧が
0.63V、曲線因子が0.66、変換効率が14.5
%であった。一方、Cu(In,Ga)S2膜の形成お
よびCdを含む溶液による処理を行っていない太陽電池
では、短絡電流が33.0mA/cm2、開放電圧が
0.54V、曲線因子が0.55、変換効率が9.8%
であった。
【0109】実施例4の太陽電池では、光吸収層とバッ
ファ層との間に伝導帯の底とフェルミレベルとのエネル
ギー差が大きい膜が形成されており、さらにp型半導体
とn型半導体のバンドの整合が改善されたため、高い特
性の太陽電池が得られた。
ファ層との間に伝導帯の底とフェルミレベルとのエネル
ギー差が大きい膜が形成されており、さらにp型半導体
とn型半導体のバンドの整合が改善されたため、高い特
性の太陽電池が得られた。
【0110】(実施例5)実施例5では、実施例2で説
明した方法で形成した化合物半導体薄膜を用いて太陽電
池を作製した一例について説明する。
明した方法で形成した化合物半導体薄膜を用いて太陽電
池を作製した一例について説明する。
【0111】ガラス基板上にMo膜を形成し、その上に
蒸着法によってCu(In,Ga)Se2薄膜、Cu
(In,Ga)3Se5薄膜を積層して形成した。さら
に、実施例2で説明した方法で、Cu(In,Ga)3
Se5薄膜を、Inおよび硫黄を含む溶液で処理するこ
とによって、Cu(In,Ga)3Se5薄膜の表面にC
u(In,Ga)3S5薄膜を形成した。さらに、実施例
2と同様に、Cdを含有する溶液を用いてCu(In,
Ga)3S5薄膜を処理することによって、Cu(In,
Ga)3S5薄膜にCdを含有させた。
蒸着法によってCu(In,Ga)Se2薄膜、Cu
(In,Ga)3Se5薄膜を積層して形成した。さら
に、実施例2で説明した方法で、Cu(In,Ga)3
Se5薄膜を、Inおよび硫黄を含む溶液で処理するこ
とによって、Cu(In,Ga)3Se5薄膜の表面にC
u(In,Ga)3S5薄膜を形成した。さらに、実施例
2と同様に、Cdを含有する溶液を用いてCu(In,
Ga)3S5薄膜を処理することによって、Cu(In,
Ga)3S5薄膜にCdを含有させた。
【0112】その後、実施例4と同様の方法でバッファ
層、窓層、取り出し電極を形成した。このようにして製
造された太陽電池の特性を評価したところ、実施例4で
説明した本発明の太陽電池と同程度の太陽電池特性が得
られた。
層、窓層、取り出し電極を形成した。このようにして製
造された太陽電池の特性を評価したところ、実施例4で
説明した本発明の太陽電池と同程度の太陽電池特性が得
られた。
【0113】(実施例6)実施例6では、実施例3で説
明した方法で形成した薄膜を用いて太陽電池を作製した
一例について説明する。
明した方法で形成した薄膜を用いて太陽電池を作製した
一例について説明する。
【0114】ガラス基板上にMo膜を形成し、Mo膜上
に蒸着法によって、Cu(In,Ga)Se2薄膜、C
u(In,Ga)3Se5薄膜およびCu(In,Ga)
3S5薄膜を順次積層して形成した。さらに、Cdを含有
する溶液でCu(In,Ga)3S5膜を処理することに
よって、Cu(In,Ga)3S5膜にCdを含有させ
た。
に蒸着法によって、Cu(In,Ga)Se2薄膜、C
u(In,Ga)3Se5薄膜およびCu(In,Ga)
3S5薄膜を順次積層して形成した。さらに、Cdを含有
する溶液でCu(In,Ga)3S5膜を処理することに
よって、Cu(In,Ga)3S5膜にCdを含有させ
た。
【0115】その後、実施例4と同様の方法でバッファ
層、窓層および取り出し電極を形成した。このようにし
て製造された太陽電池の特性を評価したところ、実施例
4で説明した本発明の太陽電池と同程度の太陽電池特性
が得られた。
層、窓層および取り出し電極を形成した。このようにし
て製造された太陽電池の特性を評価したところ、実施例
4で説明した本発明の太陽電池と同程度の太陽電池特性
が得られた。
【0116】以上、本発明の実施の形態について例を挙
げて説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されず
本発明の技術的思想に基づく他の実施形態に適用するこ
とができる。
げて説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されず
本発明の技術的思想に基づく他の実施形態に適用するこ
とができる。
【0117】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の太陽電池
は、光吸収層となる化合物半導体薄膜と化合物薄膜(バ
ッファ層)との間に、伝導帯の底とフェルミレベルとの
エネルギー差が大きい膜が形成されている。したがっ
て、本発明の太陽電池によれば、電圧特性がよい太陽電
池が得られる。
は、光吸収層となる化合物半導体薄膜と化合物薄膜(バ
ッファ層)との間に、伝導帯の底とフェルミレベルとの
エネルギー差が大きい膜が形成されている。したがっ
て、本発明の太陽電池によれば、電圧特性がよい太陽電
池が得られる。
【0118】また、本発明の太陽電池の製造方法によれ
ば、上記本発明の太陽電池を容易に製造できる。
ば、上記本発明の太陽電池を容易に製造できる。
【図1】 本発明の太陽電池について、一例を示す断面
図である。
図である。
【図2】 本発明の太陽電池について、他の一例を示す
断面図である。
断面図である。
【図3】 本発明の太陽電池について、バンド構造の一
例を示す模式図である。
例を示す模式図である。
【図4】 本発明の太陽電池の製造方法について、一例
を示す工程図である。
を示す工程図である。
【図5】 本発明の太陽電池の製造方法について、製造
工程を示す図である。
工程を示す図である。
【図6】 本発明の太陽電池の製造方法について、他の
一例を示す工程図である。
一例を示す工程図である。
【図7】 従来の太陽電池について、一例を示す断面図
である。
である。
10、20 太陽電池 11 基板 12 下部電極膜 13、14、14a、41 化合物半導体薄膜 15 化合物薄膜(バッファ層) 16 窓層 17 上部電極膜 18、19 取り出し電極 51 溶液
フロントページの続き (72)発明者 林 茂生 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 佐藤 琢也 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5F051 AA07 AA09 AA10 CB11 CB24 CB29 CB30
Claims (30)
- 【請求項1】 上部電極膜と下部電極膜とを備える太陽
電池であって、 前記上部電極膜と前記下部電極膜との間に前記下部電極
膜側から順次配置された第1の化合物半導体薄膜、第2
の化合物半導体薄膜および化合物薄膜を備え、 前記第1の化合物半導体薄膜は、Ib族元素とIIIb族
元素とVIb族元素とを含み、 前記第2の化合物半導体薄膜は、Ib族元素とIIIb族
元素とVIb族元素とを含み、前記第1の化合物半導体薄
膜よりも高い組成比で硫黄を含むことを特徴とする太陽
電池。 - 【請求項2】 前記化合物薄膜が、ZnO、ZnS、Z
nSe、Zn(O,OH)、Zn(O,OH,S)、Z
n(O,Se)、Zn(O,OH,Se)およびZnX
MgYO(ただし、0<X<1、0<Y<1)から選ば
れる少なくとも一つの化合物からなる請求項1に記載の
太陽電池。 - 【請求項3】 前記第1および第2の化合物半導体薄膜
に含まれる前記Ib族元素はCuであり、前記第1およ
び前記第2の化合物半導体薄膜に含まれる前記IIIb族
元素はInおよびGaから選ばれる少なくとも一つの元
素である請求項1または2に記載の太陽電池。 - 【請求項4】 前記第1の化合物半導体薄膜に含まれる
前記VIb族元素はSeであり、前記第2の化合物半導体
薄膜に含まれる前記VIb族元素は硫黄である請求項3に
記載の太陽電池。 - 【請求項5】 前記第2の化合物半導体薄膜が、さらに
II族元素を含む請求項1ないし4のいずれかに記載の太
陽電池。 - 【請求項6】 前記II族元素は、Mg、Ca、Znおよ
びCdから選ばれる少なくとも一つの元素である請求項
5に記載の太陽電池。 - 【請求項7】 前記第1の化合物半導体薄膜は、前記I
b族元素と前記IIIb族元素と前記VIb族元素とをA:
B:C(ただし、0.15≦A≦0.35、0.15≦
B≦0.35、0.4≦C≦0.6)の比率で含み、 前記第2の化合物半導体薄膜は、前記Ib族元素と前記
IIIb族元素と前記VIb族元素とをD:E:F(ただ
し、0.15≦D≦0.35、0.15≦E≦0.3
5、0.4≦F≦0.6)の比率で含む請求項1ないし
6のいずれかに記載の太陽電池。 - 【請求項8】 前記第1の化合物半導体薄膜は、前記I
b族元素と前記IIIb族元素と前記VIb族元素とをA:
B:C(ただし、0.05≦A≦0.2、0.25≦B
≦0.4、0.45≦C≦0.65)の比率で含み、 前記第2の化合物半導体薄膜は、前記Ib族元素と前記
IIIb族元素と前記VIb族元素とをD:E:F(ただ
し、0.05≦D≦0.2、0.25≦E≦0.4、
0.45≦F≦0.65)の比率で含む請求項1ないし
6のいずれかに記載の太陽電池。 - 【請求項9】 前記第1の化合物半導体薄膜は、前記I
b族元素と前記IIIb族元素と前記VIb族元素とをA:
B:C(ただし、0.15≦A≦0.35、0.15≦
B≦0.35、0.4≦C≦0.6)の比率で含み、 前記第2の化合物半導体薄膜は、前記Ib族元素と前記
IIIb族元素と前記VIb族元素とをD:E:F(ただ
し、0.05≦D≦0.2、0.25≦E≦0.4、
0.45≦F≦0.65)の比率で含む請求項1ないし
6のいずれかに記載の太陽電池。 - 【請求項10】 前記第1の化合物半導体薄膜と前記第
2の化合物半導体薄膜との間に第3の化合物半導体薄膜
を含み、 前記第3の化合物半導体薄膜は、Ib族元素とIIIb族
元素とVIb族元素とをG:H:I(ただし、0.05≦
G≦0.2、0.25≦H≦0.4、0.45≦I≦
0.65)の比率で含む請求項9に記載の太陽電池。 - 【請求項11】 上部電極膜と下部電極膜とを備える太
陽電池の製造方法であって、 前記下部電極膜を形成した後、Ib族元素とIIIb族元
素とVIb族元素とを含む第1の化合物半導体薄膜を形成
する第1の工程と、 Ib族元素とIIIb族元素とVIb族元素とを含み前記第
1の化合物半導体薄膜よりも高い組成比で硫黄を含む第
2の化合物半導体薄膜を形成する第2の工程と、 前記第2の化合物半導体薄膜上に、化合物薄膜を形成す
る第3の工程とを含むことを特徴とする太陽電池の製造
方法。 - 【請求項12】 前記化合物薄膜が、ZnO、ZnS、
ZnSe、Zn(O,OH)、Zn(O,OH,S)、
Zn(O,Se)、Zn(O,OH,Se)およびZn
XMgYO(ただし、0<X<1、0<Y<1)から選ば
れる少なくとも一つの化合物からなる請求項11に記載
の太陽電池の製造方法。 - 【請求項13】 前記第1および第2の化合物半導体薄
膜に含まれる前記Ib族元素はCuであり、前記第1お
よび第2の化合物半導体薄膜に含まれる前記IIIb族元
素はInおよびGaから選ばれる少なくとも一つの元素
である請求項11または12に記載の太陽電池の製造方
法。 - 【請求項14】 前記第1の化合物半導体薄膜に含まれ
る前記VIb族元素はSeであり、前記第2の化合物半導
体薄膜に含まれる前記VIb族元素は硫黄である請求項1
3に記載の太陽電池の製造方法。 - 【請求項15】 前記第2の工程において、前記第2の
化合物半導体薄膜は、前記第1の化合物半導体薄膜の一
部に硫黄を含ませることによって形成される請求項11
ないし14のいずれかに記載の太陽電池の製造方法。 - 【請求項16】 前記第2の工程において、前記第1の
化合物半導体薄膜の一部に硫黄を含ませる工程は、硫黄
を含む溶液に前記第1の化合物半導体薄膜を接触させる
ことによって行われる請求項15に記載の太陽電池の製
造方法。 - 【請求項17】 前記溶液がIIIb族元素をさらに含む
請求項16に記載の太陽電池の製造方法。 - 【請求項18】 前記溶液のpHが、1.5以上2.5
以下である請求項16に記載の太陽電池の製造方法。 - 【請求項19】 前記第2の工程は、前記第2の化合物
半導体薄膜を形成した後、前記第2の化合物半導体薄膜
にII族元素を含ませる工程をさらに含む請求項11ない
し14のいずれかに記載の太陽電池の製造方法。 - 【請求項20】 前記第2の工程において、前記第2の
化合物半導体薄膜に前記II族元素を含ませる工程は、前
記II族元素を含む水溶液中に前記第2の化合物半導体薄
膜を接触させることによって行われる請求項19に記載
の太陽電池の製造方法。 - 【請求項21】 前記水溶液のpHが、10以上14以
下である請求項20に記載の太陽電池の製造方法。 - 【請求項22】 前記水溶液が、前記II族元素のハロゲ
ン化物、酢酸塩、硝酸塩および硫酸塩から選ばれる少な
くとも一つの化合物を溶質として含む請求項20に記載
の太陽電池の製造方法。 - 【請求項23】 前記第2の工程ののち前記第3の工程
の前に、前記第2の化合物半導体薄膜を熱処理する工程
をさらに含む請求項15ないし22のいずれかに記載の
太陽電池の製造方法。 - 【請求項24】 前記熱処理が、窒素、硫化水素、アル
ゴンおよび硫黄から選ばれる少なくとも一つのガスから
なるガス雰囲気中、または真空中で行われる請求項23
に記載の太陽電池の製造方法。 - 【請求項25】 前記熱処理の温度が100℃以上60
0℃以下である請求項23に記載の太陽電池の製造方
法。 - 【請求項26】 前記第2の工程において、前記第2の
化合物半導体薄膜に前記II族元素を含ませる工程は、前
記第2の化合物半導体薄膜上に前記II族元素を含む薄膜
を形成した後、前記II族元素を熱拡散させることによっ
て行われる請求項19に記載の太陽電池の製造方法。 - 【請求項27】 前記第2の工程において、前記第2の
化合物半導体薄膜は、Ib族元素とIIIb族元素とVIb
族元素とを同時に前記第1の化合物半導体薄膜上に堆積
させることによって形成される請求項11ないし14の
いずれかに記載の太陽電池の製造方法。 - 【請求項28】 前記第1の化合物半導体薄膜は、前記
Ib族元素と前記IIIb族元素と前記VIb族元素とを
A:B:C(ただし、0.15≦A≦0.35、0.1
5≦B≦0.35、0.4≦C≦0.6)の比率で含
み、 前記第2の化合物半導体薄膜は、前記Ib族元素と前記
IIIb族元素と前記VIb族元素とをD:E:F(ただ
し、0.15≦D≦0.35、0.15≦E≦0.3
5、0.4≦F≦0.6)の比率で含む請求項11ない
し14のいずれかに記載の太陽電池の製造方法。 - 【請求項29】 前記第1の化合物半導体薄膜は、前記
Ib族元素と前記IIIb族元素と前記VIb族元素とを
A:B:C(ただし、0.05≦A≦0.2、0.25
≦B≦0.4、0.45≦C≦0.65)の比率で含
み、 前記第2の化合物半導体薄膜は、前記Ib族元素と前記
IIIb族元素と前記VIb族元素とをD:E:F(ただ
し、0.05≦D≦0.2、0.05≦E≦0.2、
0.45≦F≦0.65)の比率で含む請求項11ない
し14のいずれかに記載の太陽電池の製造方法。 - 【請求項30】 前記第1の化合物半導体薄膜は、前記
Ib族元素と前記IIIb族元素と前記VIb族元素とを
A:B:C(ただし、0.05≦A≦0.2、0.25
≦B≦0.4、0.45≦C≦0.65)の比率で含
み、 前記第2の化合物半導体薄膜は、前記Ib族元素と前記
IIIb族元素と前記VIb族元素とをD:E:F(ただ
し、0.15≦D≦0.35、0.15≦E≦0.3
5、0.4≦F≦0.6)の比率で含む請求項11ない
し14のいずれかに記載の太陽電池の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11144690A JP2000332273A (ja) | 1999-05-25 | 1999-05-25 | 太陽電池およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11144690A JP2000332273A (ja) | 1999-05-25 | 1999-05-25 | 太陽電池およびその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000332273A true JP2000332273A (ja) | 2000-11-30 |
Family
ID=15368007
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11144690A Pending JP2000332273A (ja) | 1999-05-25 | 1999-05-25 | 太陽電池およびその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000332273A (ja) |
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-
1999
- 1999-05-25 JP JP11144690A patent/JP2000332273A/ja active Pending
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